JP2001144721A - マルチキャリア送信システム、マルチキャリア受信システム、及びマルチキャリア伝送システム - Google Patents

マルチキャリア送信システム、マルチキャリア受信システム、及びマルチキャリア伝送システム

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JP2001144721A
JP2001144721A JP32372599A JP32372599A JP2001144721A JP 2001144721 A JP2001144721 A JP 2001144721A JP 32372599 A JP32372599 A JP 32372599A JP 32372599 A JP32372599 A JP 32372599A JP 2001144721 A JP2001144721 A JP 2001144721A
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Japan
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carrier
signal
transmission system
multicarrier
information signal
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JP32372599A
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Katsumi Takaoka
勝美 高岡
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア伝送システムに係り、複数の
直交するキャリアを用いて情報を伝送する方式に関す
る。 【解決手段】 マルチキャリア伝送に関するもので、送
信側で、情報信号の一部を基に伝送キャリアを選択し、
そのキャリアに残りの情報信号を割り当て送信し、受信
側で、伝送キャリアの配置を判定し、それを基に情報信
号の一部を再生すると共に、キャリアに割り当てられた
残りの情報信号を復号することで、送信電力を抑えつつ
伝送容量を高めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャリア伝
送システムに係り、複数の直交するキャリアを用いて情
報を伝送する方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチキャリア伝送方式として、OFD
M方式が注目を集めている。OFDMは、直交する複数
のキャリアを用いてデジタル情報を伝送する、周波数分
割多重のデジタル変調方式であり、マルチパスに強く、
他の伝送系に妨害を与えにくく、妨害を受けにくい、周
波数利用効率が比較的高いなどの特徴を有しており、近
年、移動体デジタル音声放送やデジタルテレビ放送に適
した変調方式として実用化が進められている。複数のキ
ャリアは送信側において逆フーリエ変換を行うIFFT
回路を用いて生成することが出来、受信においてはフー
リエ変換を行うFFT回路により搬送波を分離すること
が出来る。このFFT回路実装化技術の進歩によりOF
DM伝送が現実のものになりつつある。
【0003】OFDM伝送を用いた、マルチキャリア送
信システムの従来の一例を図4に示す。図4の送信シス
テムにおいて、入力される情報信号を直列/並列変換
(S/P)回路11により、直列データから並列データ
に変換する。変換されたデータはQPSK変調回路12
により変調を行なう。変調され出力されるI,Q信号を
IFFT回路15に周波数割り当てを行ない、逆フーリ
エ変換を行なう。
【0004】逆フーリエ変換されて出力される時系列の
信号について直交変調回路16において、直交変調を行
ない、OFDM信号を生成する。そのOFDM信号をD
/A変換回路17により、デジタルからアナログに変換
する。そのアナログ信号を周波数変換回路18Aによっ
て周波数変換を行い、所望の帯域へアップコンバートを
行う。アップコンバートされたRF信号に対し、BPF
(19A)により所望の帯域に制限しアンテナを介して
伝送する。
【0005】つぎにマルチキャリア受信システムの従来
例を図5に示す。アンテナを介して受信された信号をB
PF(19B)により所望の帯域に制限する。制限され
たRF信号を周波数変換回路18Bによって、中間周波
数にダウンコンバートを行なう。そして、A/D変換回
路21により、アナログからデジタルへの変換を行な
う。変換された信号を、直交復調回路22により直交復
調を行ない、復調後の信号をFFT回路23へ時系列割
当てを行った後、フーリエ変換を行ない、周波数系列の
情報信号を得る。その信号をQPSK復調回路25によ
り復調を行ない、出力された結果を、並列/直列変換
(P/S)回路27により、並列データから直列データ
に変換して、情報信号を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、無線伝送では、
所定の帯域を伝送帯域として割り当て伝送を行なうが、
伝送帯域中において、特定周波数への妨害が生じた場合
は、伝送される情報信号への劣化が著しくなることが懸
念される。また、無線技術や無線機器の発達に伴い、使
用出来る周波数帯域も制限され、極度の周波数不足を招
くと同時に、無線機器が他の機器に与える影響も問題と
なってきている。
【0007】よって、周波数の使い回しが可能な、比較
的ローカルなエリアでの伝送がシステム、つまり、他の
機器へ与える干渉が小さく出来るような微弱電波を用い
た伝送システムは有効である。しかし、微弱無線伝送を
想定した場合、伝送帯域内において、伝送する複数のキ
ャリアを所定の帯域に配置した場合、所定帯域内の送信
電力が集中してしまい、微弱無線電波の規定を満足させ
るために送信電力を抑える必要があり、所望する伝送距
離を満たすことが出来なくなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、請求項1の発明は、情報信号をマルチ
キャリアで伝送するマルチキャリア送信システムにおい
て、入力される前記情報信号を、直列データから並列デ
ータに変換する直列/並列変換手段と、前記直列/並列
変換手段により出力される情報信号の一部を変調する変
調手段と、前記情報信号の残りを参照して、搬送波とし
て用いるキャリアを所定の数だけ選択しキャリア配置情
報を出力するキャリア選択変調手段と、前記変調手段か
ら出力される変調された信号を、前記キャリア選択変調
手段により選択されたキャリアを含めてこのキャリアに
対し、周波数ドメインにおいて変調信号の割当てを行な
うマッピング手段と、前記マッピング手段により周波数
割当てを行なった信号を逆フーリエ変換してマルチキャ
リア信号を生成するIFFT手段とを備えたことを特徴
とするマルチキャリア送信システムを提供し、請求項2
の発明は、請求項1に記載されたマルチキャリア送信シ
ステムにより送信されるマルチキャリア信号を受信する
マルチキャリア受信システムにおいて、前記マルチキャ
リア信号をフーリエ変換するFFT手段と、前記FFT
手段により出力された周波数ドメインの信号より、前記
キャリア選択手段により選択されたキャリアを判定する
と共に、前記キャリアに割り当てられた信号を抽出する
デマッピング手段と、前記デマッピング手段から出力さ
れたキャリアの信号を復調して、前記情報信号の一部を
復調する復調手段と、前記デマッピング手段により判定
されたキャリア配置情報を基に、配置されたキャリアの
組合わせに応じて、前記情報信号の残りを復調するキャ
リア選択復調手段と、前記復調手段及び前記キャリア選
択再生手段より並列に出力されたそれぞれの復調信号を
直列データに変換する並列/直列変換手段とを備えたこ
とを特徴とするマルチキャリア受信システムを提供し、
請求項3の発明は、マルチキャリア伝送システムの送信
系を、入力されるデジタルの情報信号を、直列データか
ら並列データに変換する直列/並列変換手段と、前記直
列/並列変換手段により出力される情報信号の一部を変
調する変調手段と、前記情報信号の残りを参照して、搬
送波として用いるキャリアを所定の数だけ選択しキャリ
ア配置情報を出力するキャリア選択変調手段と、前記変
調手段から出力される変調された信号を、前記キャリア
選択変調手段により選択されたキャリアを含めてこのキ
ャリアに対し、周波数ドメインにおいて変調信号の割当
てを行なうマッピング手段と、前記マッピング手段によ
り周波数割当てを行なった信号を逆フーリエ変換してマ
ルチキャリア信号を生成するIFFT手段とより構成
し、前記マルチキャリア伝送システムの受信系を、前記
マルチキャリア信号をフーリエ変換するFFT手段と、
前記FFT手段により出力された周波数ドメインの信号
より、前記キャリア選択手段により選択されたキャリア
を判定すると共に、前記キャリアに割り当てられた信号
を抽出するデマッピング手段と、前記デマッピング手段
から出力されたキャリアの信号を復調して、前記情報信
号の一部を再生する復調手段と、前記デマッピング手段
により判定されたキャリア配置情報を基に、配置された
キャリアの組合わせに応じて、前記情報信号の残りを復
調するキャリア選択復調手段と、前記復調手段及び前記
キャリア選択復調手段より並列に出力されたそれぞれの
復調信号を直列データに変換する並列/直列変換手段と
より構成したことを特徴とするマルチキャリア伝送シス
テムを提供し、請求項4の発明は、請求項3に記載され
たマルチキャリア伝送システムにおいて、前記キャリア
選択変調手段は、入力される情報信号の情報量よりも、
所定の数のキャリアを選択する組合わせが有する情報量
の方が多くなるように、キャリアの選択を行なうことを
特徴とするマルチキャリア伝送システムを提供し、請求
項5の発明は、請求項3に記載されたマルチキャリア伝
送システムにおいて、前記IFFT手段はNポイント処
理を行なうものであって、送信を行なうキャリアの所定
数をk波とする(ただし、kはN以下の整数)とき、前
記キャリア選択手段は、前記情報信号の残りを、log2(N
Ck)以下の整数ビットとすることを特徴とするマルチキ
ャリア伝送システムを提供し、請求項6の発明は、請求
項3に記載されたマルチキャリア伝送システムにおい
て、前記変調手段手段及び前記復調手段はQPSKの変
復調を行ない、前記IFFT 手段はNポイント処理
を行なうものとするとき送信に用いるキャリア数kは、 2N < 2k + log2(NCk) で示される式を満足するように決定されることを特徴と
するマルチキャリア伝送システムを提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のマルチキャリア送信シス
テムの一実施例について図1を用いて説明する(請求項
1に相当)。図1に示される本発明のマルチキャリア送
信システムの一実施例は、直列/並列変換回路11、Q
PSK変調回路12、キャリア選択変調回路13、マッ
ピング回路14、IFFT回路15、直交変調回路1
6、D/A変換回路17、周波数変換回路18A、及び
BPF(19A)より構成されている。なお、図4の従
来例のマルチキャリア送信システムと同一構成要素には
同一番号を付してある。
【0010】まず、入力されるデジタルの情報信号を直
列/並列変換回路11により、直列データから並列デー
タに変換する。直列/並列変換回路11により変換され
た情報信号の一部のXビットをQPSK変調回路12へ
出力し、前記情報信号の残りのYビットをキャリア選択
変調回路13へ出力する。
【0011】QPSK変調回路12により、入力される
前記情報信号の一部のXビットに対してQPSK変調を
行い、k波のキャリア数相応のI信号とQ信号を出力す
る。ただし、使用キャリア数k=X/2とする。一方、
キャリア選択変調回路13において、入力される前記情
報信号の残りのYビットを基に、伝送に用いるキャリア
を選択し、そのキャリア配置情報に対応した変調を行
い、キャリア配置情報をマッピング回路14に供給す
る。
【0012】マルチキャリア生成に用いる逆フーリエ変
換のポイント数をN、つまり、IFFT回路15をNポ
イントとする。さらに、QPSK変調回路12により変
調されるキャリア数を前記のk波とする。このとき、キ
ャリア選択変調回路13に供給されるYビットを参照す
ることで、Nポイントからk波を選択する。
【0013】キャリア選択変調回路13についてさらに
説明する。キャリア選択変調回路13が、Nポイントか
らk波を選択する組合わせの数は、NCk通り存在する。
このとき、キャリア選択変調回路13に入力されるYビ
ットの情報量が、組合わせの数NCkより多い場合、入力
される情報毎にキャリアの配置を割り当てることが出来
ない。これにより、受信側で正確にYビットの情報を復
元出来なくなる。
【0014】よって、入力されるビットの情報量より、
Nポイントからk波を選択する組合わせの数の方を多く
する必要がある(請求項4に相当)。なお、Nポイント
からk波を選択する組合わせの数はNCkであり、情報量
としては、log2(NCk) ビットに相当する。よって、入力
される情報量Yビットをlog2 (NCk) 以下の整数ビット
とすればよい(請求項5に相当)。
【0015】つぎに、1シンボル当たりの伝送容量につ
いて図3と共に以下に説明する。従来のOFDM伝送の
場合、キャリアの変調方式をQPSKとし、Nポイント
FFTを用いる場合、1シンボル当たりの伝送容量は、
2Nビットである。
【0016】それに対し、本発明の送信システムの場
合、Nポイントのうちk波を用いるので、2kビットの
容量と、Nポイントのうちk波を選択して伝送を行な
い、このキャリア配置情報量としてlog2(NCk) ビットの
容量とを加えて、2k+ log2(NC k) ビットが1シンボ
ル当たりの伝送容量となる。
【0017】よって、1シンボル当たりの2つの伝送容
量において、 2N < 2k + log2(NCk) ………(1) を満足するように、伝送に用いる所定の使用キャリア数
kを決定することで、従来のOFDMよりも伝送容量を
上げることが出来、効率のよい伝送が行なえる(請求項
6に相当)。
【0018】図3は、N=16としたときの伝送に用い
るキャリア数に対する1シンボルにおける伝送容量を示
した図である。この図において、x軸に平行な実線A
は、全てのキャリアを用いた場合の伝送容量を、点線B
は、従来のOFDM伝送で使用するキャリアを単純に可
変させた場合の伝送容量を、曲線Cは、本発明の伝送シ
ステムの場合の伝送容量を夫々示す。
【0019】この伝送に用いるキャリア数に対する1シ
ンボルにおける伝送容量を示した図図3から、キャリア
の配置を情報として伝送することにより効率が向上する
ことと、使用するキャリア数によって従来の伝送容量を
越えることとが分かる。
【0020】例えば、N=16のとき前記(1)式を満
足するkは、k≧10の時である。ここで、k=10と
し、10波のキャリアを用いるものとすると、QPSK
変調回路12に割り当てる情報量を20ビット、キャリ
ア選択回路13に割り当てる情報量を12ビットにすれ
ば、伝送容量は従来と同じ1シンボル当たり32ビット
を実現出来る。この時の使用するキャリア数は、全キャ
リアの63%となる。
【0021】また、図3より、キャリア数13のとき、
従来のOFDM方式よりも9%程度伝送容量は高くな
る。このときのキャリア数は、全キャリアの81%とな
る。このように、キャリア数を減少させながらも伝送容
量を高めることが出来る。しかも、本発明のものはキャ
リアの総数が減少するため、絶対的な送信電力を抑える
ことが出来る。
【0022】勿論、FFTのポイント数であるNの値を
大きくしてもよく、その場合には、キャリア数に対する
伝送容量の効率はさらに高くなる。また、変調方式もQ
PSKではなく他の変調方式でもよい。
【0023】つぎの、マッピング回路14では、QPS
K変調回路12より出力されるk波の変調信号を、キャ
リア選択変調回路13により出力されるキャリア配置情
報を基に、周波数ドメインにおいて、選択されたキャリ
アに対し変調信号のマッピングを行なう。
【0024】このマッピング回路14によりマッピング
され出力されるI信号、Q信号をそれぞれ、IFFT回路
15のリアルパート、イマジナリパートに割当てを行な
い、Nポイントの逆フーリエ変換を行なう。
【0025】IFFT回路15により出力されるシンボ
ル信号列を、直交変調回路16により、直交変調を行な
う。直交変調は、位相が90°異なるcos波とsin波を、
IFFT回路15より出力される直交するI,Q信号の
シンボル信号列にそれぞれ乗算して、その2系列を加算
することにより行なわれる。
【0026】直交変調回路16より出力された変調信号
列を、D/A変換回路17により、デジタル信号からア
ナログ信号に変換する。D/A変換回路17により、ア
ナログ信号に変換された時系列信号を、周波数変換回路
18Aにより、周波数変換を行な い、伝送周波数帯
域にアップコンバートを行なう。
【0027】アップコンバートされた信号は、BPF
(19A)により帯域制限を行ない、アンテナを介して
送信される。送信される伝送信号は、シンボル単位でス
ペクトルを見るとN波のキャリアのうち使用キャリア数
k波しか用いないために、従来のOFDMのように完全
な矩形をしておらず、所々キャリアホールが存在する状
態となる。
【0028】つぎに、図1のマルチキャリア送信システ
ムに対する、マルチキャリア受信システムの一実施例に
ついて図2を用いて説明する(請求項2に相当)。図2
に示される本発明のマルチキャリア伝送受信システムの
一実施例は、周波数変換回路18B、BPF(19
B)、A/D変換回路21、直交復調回路22、FFT
回路23、デマッピング回路24、QPSK復調回路2
5、キャリア選択復調回路26、及び並列/直列変換回
路27より構成されている。図5の従来例の受信システ
ムと同一構成要素には同一番号を付してある。
【0029】図2に示されるマルチキャリア伝送受信シ
ステムにおいて、受信された信号を、BPF(19B)
によって、帯域制限を行ない、周波数変換回路18Bへ
出力する。周波数変換回路18Bでは、周波数変換を行
ない、送信システムと同一の中間周波数帯へダウンコン
バートを行なう。周波数変換された時系列のアナログ信
号を、A/D変換回路21において、デジタル信号へ変
換を行なう。
【0030】デジタル信号に変換されたシンボル信号
を、直交復調回路22に供給し、直交復調を行なう。直
交復調回路22において、送信システムに対応する周波
数のcos波とsin波をそれぞれ乗算することにより、ベー
スバンド信号の直交するI,Q信号が得られる。直交復
調回路22により出力されたNポイントのI,Qのシン
ボル信号列を、FFT回路23に入力を行ない、Nポイ
ントのフーリエ変換を行なう。
【0031】デマッピング回路24は、FFT回路23
により出力されるI,Qの周波数系列の信号において、
信号が存在するk波のキャリアを判定し、キャリアの配
置情報として出力する。それと同時にそのk波に割り当
てられた信号を抽出する。QPSK復調回路25は、デ
マッピング回路24により出力されたk波のI,Q信号
に対しQPSK復調を行ない、Xビットの復号信号を出
力する。
【0032】キャリア選択復調回路26は、デマッピン
グ回路24により出力されるキャリアの配置情報を基
に、その配置されたキャリアの組合わせに応じて、送信
側における情報信号の残りであるYビットを再生するも
ので、前記した送信側のキャリア選択変調回路13と逆
の動作を行なうものである。
【0033】QPSK復調回路25及びキャリア選択復
調回路26から出力される、XビットとYビットの並列
なデータ列を、並列/直列変換回路27により、直列デ
ータに変換を行ない、出力情報信号を得る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、FFTポイント数以下
の所定の数のキャリアを用いることにより、伝送に用い
るキャリアの数は従来のOFDM方式に比べ少なくなる
が、伝送に用いるキャリアの組合わせによるキャリア配
置そのものを情報として伝送することにより、伝送容
量、伝送効率を高めることが出来る。これにより、キャ
リア数を減少させながらも従来以上の伝送容量を送信す
ることが出来る。
【0035】また、伝送における送信電力を抑えること
が出来、所定帯域内での電力エネルギーを小さく設定出
来るため、他の機器に与える干渉を小さく出来、微弱電
波として適した構成となっている。微弱電波の伝送を想
定した場合、帯域当たりの電力を小さく保持しつつ必要
とする大きな伝送レートのデジタル信号を伝送すること
が可能となる。
【0036】伝送に用いるキャリアの位置はシンボル毎
に変化するため、信号が分散されることになり、特定の
帯域に周波数妨害があっても、復号不可能となるような
致命的な劣化を生じる可能性が減少する。つまり、信頼
性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチキャリア送信システムの一実施
例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明のマルチキャリア受信システムの一実施
例を示すブロック構成図である。
【図3】本発明のマルチキャリア受信システムの一実施
例におけるキャリア数と1シンボルにおける伝送容量と
の関係を示す図である。
【図4】従来例のマルチキャリア送信システムの一例を
示すブロック構成図である。
【図5】従来例のマルチキャリア受信システムの一例を
を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
11 直列/並列変換(S/P)回路(直列/並列変換
手段) 12 QPSK変調回路(変調手段) 13 キャリア選択変調回路(キャリア選択変調手段) 14 マッピング回路(マッピング手段) 15 IFFT回路(IFFT手段) 16 直交変調回路 17 D/A変換回路 18A,18B 周波数変換回路 19A,19B BPF(バンドパスフィルタ) 21 A/D変換回路 22 直交復調回路 23 FFT回路(FFT手段) 24 デマッピング回路(デマッピング手段) 25 QPSK復調回路(復調手段) 26 キャリア選択復調回路(キャリア選択復調手段) 27 並列/直列変換(P/S)回路(並列/直列変換
手段) A 全てのキャリアを用いた場合の伝送容量を示すx軸
に平行な実線 B 従来のOFDM伝送のキャリアを可変させた場合の
伝送容量を示す点線 C 本発明システムの場合の伝送容量を示す曲線 X QPSK変調回路12に供給される情報信号の一部
のビット数 Y キャリア選択回路13に供給される情報信号の残り
のビット数

Claims (6)

    【発明の名称 】 マルチキャリア送信システム、マル
    チキャリア受信システム、及びマルチキャリア伝送シス
    テム 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号をマルチキャリアで伝送するマル
    チキャリア送信システムにおいて、 入力される前記情報信号を、直列データから並列データ
    に変換する直列/並列変換手段と、 前記直列/並列変換手段により出力される情報信号の一
    部を変調する変調手段と、 前記情報信号の残りを参照して、搬送波として用いるキ
    ャリアを所定の数だけ選択しキャリア配置情報を出力す
    るキャリア選択変調手段と、 前記変調手段から出力される変調された信号を、前記キ
    ャリア選択変調手段により選択されたキャリアを含めて
    このキャリアに対し、周波数ドメインにおいて変調信号
    の割当てを行なうマッピング手段と、 前記マッピング手段により周波数割当てを行った信号を
    逆フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成するIF
    FT手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア送
    信システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されたマルチキャリア送信
    システムにより送信されるマルチキャリア信号を受信す
    るマルチキャリア受信システムにおいて、 前記マルチキャリア信号をフーリエ変換するFFT手段
    と、 前記FFT手段により出力された周波数ドメインの信号
    より、前記キャリア選択手段により選択されたキャリア
    を判定すると共に、前記キャリアに割り当てられた信号
    を抽出するデマッピング手段と、 前記デマッピング手段から出力されたキャリアの信号を
    復調して、前記情報信号の一部を復調する復調手段と、 前記デマッピング手段により判定されたキャリア配置情
    報を基に、配置されたキャリアの組合わせに応じて、前
    記情報信号の残りを復調するキャリア選択復調手段と、 前記復調手段及び前記キャリア選択再生手段より並列に
    出力されたそれぞれの復調信号を直列データに変換する
    並列/直列変換手段とを備えたことを特徴とするマルチ
    キャリア受信システム。
  3. 【請求項3】マルチキャリア伝送システムの送信系を、 入力されるデジタルの情報信号を、直列データから並列
    データに変換する直列/並列変換手段と、 前記直列/並列変換手段により出力される情報信号の一
    部を変調する変調手段と、 前記情報信号の残りを参照して、搬送波として用いるキ
    ャリアを所定の数だけ選択しキャリア配置情報を出力す
    るキャリア選択変調手段と、 前記変調手段から出力される変調された信号を、前記キ
    ャリア選択変調手段により選択されたキャリアを含めて
    このキャリアに対し、周波数ドメインにおいて変調信号
    の割当てを行なうマッピング手段と、 前記マッピング手段により周波数割当てを行った信号を
    逆フーリエ変換してマルチキャリア信号を生成するIF
    FT手段とより構成し、 前記マルチキャリア伝送システムの受信系を、 前記マルチキャリア信号をフーリエ変換するFFT手段
    と、 前記FFT手段により出力された周波数ドメインの信号
    より、前記キャリア選択手段により選択されたキャリア
    を判定すると共に、前記キャリアに割り当てられた信号
    を抽出するデマッピング手段と、 前記デマッピング手段から出力されたキャリアの信号を
    復調して、前記情報信号の一部を再生する復調手段と、 前記デマッピング手段により判定されたキャリア配置情
    報を基に、配置されたキャリアの組合わせに応じて、前
    記情報信号の残りを復調するキャリア選択復調手段と、 前記復調手段及び前記キャリア選択復調手段より並列に
    出力されたそれぞれの復調信号を直列データに変換する
    並列/直列変換手段とより構成したことを特徴とするマ
    ルチキャリア伝送システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載されたマルチキャリア伝送
    システムにおいて、 前記キャリア選択変調手段は、 入力される情報信号の情報量よりも、所定の数のキャリ
    アを選択する組合わせが有する情報量の方が多くなるよ
    うに、キャリアの選択を行うことを特徴とするマルチキ
    ャリア伝送システム。
  5. 【請求項5】請求項3に記載されたマルチキャリア伝送
    システムにおいて、 前記IFFT手段はNポイント処理を行うものであっ
    て、送信を行うキャリアの所定数をk波とするとき(た
    だし、kはN以下の整数)、 前記キャリア選択変調手段は、 前記情報信号の残りを、log2(NCk) 以下の整数ビットと
    することを特徴とするマルチキャリア伝送システム。
  6. 【請求項6】請求項3に記載されたマルチキャリア伝送
    システムにおいて、 前記変調手段手段及び前記復調手段はQPSKの変復調
    を行ない、前記IFFT手段はNポイント処理を行なう
    ものとするとき送信に用いるキャリア数kは、 2N < 2k + log2(NCk) で示される式を満足するように決定されることを特徴と
    するマルチキャリア伝送システム。
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