JP2001143103A - 3次元形状データ提供方式 - Google Patents

3次元形状データ提供方式

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JP2001143103A
JP2001143103A JP32188599A JP32188599A JP2001143103A JP 2001143103 A JP2001143103 A JP 2001143103A JP 32188599 A JP32188599 A JP 32188599A JP 32188599 A JP32188599 A JP 32188599A JP 2001143103 A JP2001143103 A JP 2001143103A
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dimensional shape
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JP32188599A
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Asako Yumoto
麻子 湯本
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの要求に応じた複数の精度のモデル形状
データを少ない記憶容量で提供すること。 【解決手段】このため、本発明では、3次元形状データ
の特徴を示す3次元特徴情報11と、この3次元特徴情
報11からの3次元形状復元指針情報12を作成管理す
る3次元特徴情報記憶管理手段1と、ユーザの要求する
形状の精度を判定するユーザ精度判定手段2を具備した
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3次元形状データ提
供方式に係り、特にネットワーク環状における付随情報
を埋め込んだ3次元形状モデルデータの管理及びこの管
理方法を格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ端末の計算能力及び速度の
向上に伴い、現実では作成していない物体例えば試作品
モデル等を手軽に表現する3次元CG(Compute
r Graphics)映像作成手段等で、エンドユー
ザでも3次元形状モデルを利用することが増加してい
る。しかも3次元形状モデルは、一般にポリゴンと呼ば
れる物体を構成する面毎に、構成する頂点の3次元位置
座標や面法線ベクトル、各色、質感パラメータ(例えば
ツヤとか滑らかさ)等の複雑なデータから成るのが一般
的である。
【0003】このため3次元形状データを作成するモデ
リングにおいては膨大な手間がかかり、3次元形状デー
タを自作するのではなく、あらかじめ作成された3次元
形状データをデータベースからネットワーク等を介して
入手つまりダウンロードし、利用することが一般的であ
る。
【0004】このため、従来は、図7に示す如く、デー
タ記憶管理装置100に形状Aの3次元形状データ10
1−1〜101−3、形状Bの3次元形状データ102
−1〜102−3を記憶し、ユーザ110がネットワー
クNTを経由して所望の精度の3次元形状データの提供
を受けるというネットワーク環境での3次元形状モデル
の管理及び提供利用を行っていた。
【0005】すなわちサービス提供側であるデータ記憶
管理装置100にはあらかじめ形状A、B、・・・の多
数の3次元モデル形状データを保持しておく。形状Aに
ついては、面数が30、頂点数が28で構成された精度
1の3次元形状データ101−1、面数が80、頂点数
が78で構成された精度2の3次元形状データ101−
2、面数が200、頂点数が198で構成された精度3
の3次元形状データ101−3を保持する。形状Bにつ
いては、面数が50、頂点数が46で構成された精度1
の3次元形状データ102−1、面数が100、頂点数
が96で構成された精度2の3次元形状データ102−
2、面数が160、頂点数が156で構成された精度3
の3次元形状データ102−3を保持しておく。ここで
同一形状を表現するのに面数や頂点数が多い程高精度で
あるので、図7の例では精度3が最も精度が高く精度1
が最も精度の低いものである。
【0006】このように、データ記憶管理装置にはあら
かじめ各形状種類毎に複数の複雑さの異なるデータを用
意しておく。ユーザ110は、実際に3次元モデル形状
データを保持しているデータ記憶管理装置に、例えばネ
ットワークNTを介してアクセスし、利用可能なデータ
を自分で探索する。ユーザは最も利用したいデータの複
雑さに近いものをデータ記憶管理装置100内のデータ
リスト(図示省略)から選び、データをダウンロード
し、使用する。
【0007】ところで、利用する3次元モデル形状デー
タの複雑さがあらかじめ制限されているため、多くのユ
ーザからの要求を満たすための自由度を上げるために
は、データ記憶管理装置100により多くの複雑さの形
状モデルを用意する必要があるため、膨大なデータを保
存する必要があった。また形状データ自身への、例えば
著作権情報等の情報データ搭載については、ダウンロー
ドされるデータ自身のファイルのヘッダ部分などの一部
に入れておく方法が一般的であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般的に形状モデルデ
ータは、滑らかなモデル物体になる程、面数が多くて複
雑になり、データ量が増大し、実際にCG描画を行って
絵を作成するレンダリングの計算量も多くなる。このた
めユーザが利用する際には入手時のコストや利用環境、
計算量等を考慮し、ニーズに合った複雑さの形状モデル
を選択することが望ましい。
【0009】さらに最近では配布される各種情報の著作
権管理が重要となってきているため、情報データとして
著作権データを保持させて形状モデルデータの利用の制
限を行う必要性が増加している。このような要望に応じ
るためには、配布される形状モデルデータに、厳密な形
状データと同時にそれ以外の何らかの情報データをも分
離できないような形で保持させることが必要である。
【0010】このような形状モデルデータがあれば製品
モデルのようなモデル形状データに、情報データとして
散逸を防ぎたいその製品の詳細技術情報を付随させ、必
要に応じて再生したり、付随情報データの読み取り方法
を限定ユーザにのみ公開することで情報を限定提供する
サービスを行うこともできる。
【0011】ところが、前記の従来のネットワーク環境
における3次元形状モデルの配布利用形態では、利用し
たい3次元形状モデルデータの複雑さという自由度を上
げるためには、サービス提供側のデータ記憶管理装置に
膨大なデータを保持しておく必要がある。また形状デー
タに添付する情報データが単純にデータヘッダへ記載す
るような搭載方法では、ユーザが取得した形状データを
利用して描画計算を行うためにはデータ構造を理解する
必要があるという制約から、簡単に添付しているという
事実及び添付データの場所が明確になるため、限定提供
したい情報データの搭載方法としては不向きである。
【0012】さらに3次元物体のデータは実際には形状
データのみ独立して利用されることはほとんどなく、形
状の色やざらざら感などの質感パラメータ情報、アニメ
ーションデータなどを付加して利用するため、ユーザは
これらの付加データを追加して、これら全てを一括保存
する標準的なファイルデータ形式(.WMLを付加した
Vertial Reality Modeling
Language等)で改めてデータ保存を行うのが一
般的なため、入手ファイルに単純に書き込まれた情報デ
ータは関係のない不要のコメントとして新ファイル作成
保存時に削除されてしまう可能性があった。このように
重要な情報データをヘッダに搭載するという形では、知
らぬ間に重要な情報データが削除される危険性が高かっ
た。
【0013】したがって本発明では、このような問題を
改善するため、ユーザの要求に応じた精度のモデル形状
データを少ない記憶容量で提供し、同時に各種情報デー
タをモデル形状データ自身に搭載することで情報データ
の散逸を防ぐと同時に安定した保存を実現する、ネット
ワーク環境における3次元形状モデルのデータ管理方式
及びこれを格納した記憶媒体、情報交換方式及びこの方
式を利用する情報端末を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の原理を図1によ
り説明する。図1において、1は3次元特徴情報記憶管
理部、2はユーザ精度判定部、3は3次元形状データ復
元部、4は第1付随情報データ設定部、5は第2付随情
報データ設定部、6は埋め込み制御部、7はユーザであ
る。
【0015】本発明の前記目的は下記の構成により達成
することができる。
【0016】(1)3次元形状データの特徴を示す3次
元特徴情報と、この3次元特徴情報からの3次元形状復
元指針情報を作成管理する3次元特徴情報記憶管理手段
1と、ユーザの要求する形状の精度を判定するユーザ精
度判定手段2とを具備したことを特徴とする。
【0017】(2)前記(1)において、任意の情報デ
ータを前記3次元特徴情報又は3次元形状復元指針情報
の一方又は両方に埋め込む第1付随情報データ設定手段
4を具備したことを特徴とする。
【0018】(3)前記(1)において、3次元特徴情
報と3次元形状復元指針情報にもとづき任意の精度の3
次元データを復元する3次元形状データ復元手段3と任
意の情報データを任意の精度の3次元形状データ内に埋
め込む第2付随情報データ設定手段5を具備したことを
特徴とする。
【0019】(4)コンピュータに、3次元形状データ
の特徴を示す3次元特徴情報と、この3次元特徴情報か
らの3次元形状復元指針情報を作成管理する3次元特徴
情報記憶管理機能と、ユーザの要求する形状の精度を判
定するユーザ精度判定機能と、任意の情報データを前記
3次元特徴情報及び/又は3次元形状復元指針情報に埋
め込む付随情報データ設定機能を実現させるためのプロ
グラムを記録した記録媒体を提供する。
【0020】これにより下記の作用を奏することができ
る。
【0021】(1)3次元形状データの特徴を示す3次
元特徴情報と、この3次元特徴情報からの3次元形状復
元指針情報を作成管理する3次元特徴情報記憶管理手段
と、ユーザの要求する形状の精度を判定するユーザ精度
判定手段を備えたので、最も複雑な形状の特徴を保持し
ながら頂点の削減等の形状を削っていく手法を使用し
て、基本的に異なる精度でも共通となる頂点や構成面の
データを保持することができ、従来のように形状間に特
に共通要素を考慮しない、複数の形状を全部保持する場
合と異なり、保持するデータ量を大幅に削減することが
できる。
【0022】(2)任意の情報データを前記3次元特徴
情報又は3次元形状復元指針情報の一方又は両方に埋め
込む第1付随情報データ設定手段を備えたので、付随情
報データの設定を、これら3次元特徴情報又は3次元形
状復元指針情報という、もっともデータ内で変更を受け
難い場所にあらかじめデータを埋め込み設定したので、
結果としてユーザまたは提供システムが形状を復元する
際はもちろん、復元形状に通常の形状変形としてよく利
用されるアフィン変換を施す場合に対しても影響が及ぶ
ことがない。
【0023】(3)任意の情報データを任意の精度の3
次元形状データ内に埋め込む第2付随情報データ設定手
段を備えたので、これまた付随情報の設定をデータ内で
の変更を受け難い場所に埋め込むことができ、ユーザ又
は提供システムが形状を復元する際に付随情報が変更さ
れることなく正確に読み出すことができる。
【0024】(4)一般的なパソコンやワークステーシ
ョン等にもこのようなプログラムをインストールするこ
とによりこれらのものにも前記のような機能を持たせる
ことが出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
6にもとづき説明する。図1は本発明の一実施の形態、
図2は本発明におけるユーザ要求前処理説明図、図3は
本発明におけるユーザ要求後処理説明図、図4は特徴情
報作成状態及び形状復元状態説明図、図5は特徴情報説
明図、図6は付随情報データ埋込例である。図1におい
て、1は3次元特徴情報記憶管理部、2はユーザ精度判
定部、3は3次元形状データ復元部、4は第1付随情報
データ設定部、5は第2付随情報データ設定部、6は埋
め込み制御部、7はユーザ、11は3次元特徴情報保持
部、12は3次元形状復元指針情報保持部、13は復元
方法保持部、14は付随情報データ設定部、15は埋め
込み制御部、16は復元3次元形状データ保持部、17
は優先順位決定部、18は重み制御部である。
【0026】これらはユーザおよび各保持部を除き、実
際にはプログラムであり、MPU20が実行するもので
あって、メインメモリに格納されている。これらのプロ
グラムは一般的なパソコン、ワークステーション等のコ
ンピュータで処理されるものである。
【0027】これらのコンピュータは、MPU、メモ
リ、ハードデイスク等のフアイル装置、デスプレイ装
置、キーボード等のハードウエアで構成されている。
【0028】このコンピュータに本発明のプログラムを
インストールする。このインストールはフロッピイ、光
磁気デスク等の可搬型の記憶媒体にこれらのプログラム
を記憶させておき、コンピュータが備えている記憶媒体
に対してアクセスするためのドライブ装置を介して、あ
るいはLAN等のネットワークを介してコンピュータに
設けられたフアイルにインストールされる。そしてこの
フアイルから処理に必要なプログラムステップをメイン
メモリに読み出しMPUが実行する。
【0029】3次元特徴情報記憶管理部1は本発明で利
用する形状データの登録を行う際に、物体形状を特徴づ
ける3次元特徴情報の抽出を行いこれを3次元特徴情報
保持部11により保持するとともに、同時にその3次元
特徴情報から元の形状データへの復元を行う際に利用す
る3次元形状復元指針情報と実際の復元情報をそれぞれ
3次元形状復元指針情報保持部12、復元方法保持部1
3により保持する。
【0030】3次元特徴情報は、例えば図4(A)、図
5に示す如く、物体形状の鋭い角近傍の面構成、頂点位
置座標、頂点法線値等を有するものであり、これら特徴
情報で成り立つ最も粗い簡素な形状つまり図4(A)の
右側に示す如き、3次元特徴情報の少ない形状から、図
4(A)の左側に示す如き最も精度の高い複雑な物体形
状へ至るまでの、特徴点以外の細かな頂点や面を復元す
るための順序や具体的な数値を保持する情報が3次元形
状復元指針情報である。またこの3次元特徴情報と3次
元形状復元指針情報の2つを使用して復元を行う処理方
法を示したものが復元方法である。
【0031】これらが実際に保持するデータの内容は、
復元方式により異なるが、1頂点ずつ復元する方式にお
ける詳細な3次元特徴情報及び3次元形状復元指針情報
の一例を図4、図5により説明する。
【0032】この例では、図4(A)の左側に示す頂点
(0)〜(9)で構成されたオリジナルの3次元形状
を、同(A)の中央に示す如く、頂点(5)を削除して
簡素化した3次元形状と、同(A)の右側に示す如く、
更に頂点(6)を削除して簡素化した3次元形状により
表現可能に構成した場合を示す。
【0033】図4(A)の左側に示すオリジナルの3次
元形状より明らかな如く、オリジナルの3次元形状では
頂点(0)、(1)・・・(9)と面0、1・・・11
により構成されている。そしてこれらの頂点のうち、外
縁の頂点についてはこれを削除すると形状が大きくくず
れる場合があり、図5(A)に示す如く、このような頂
点に対しては削減順位を示す特徴番号として保持順位が
最優先である0を付加し、頂点(5)はこれを削減して
も変形の影響がもっとも少ないため、この図形において
は保持順位が最小つまり初めに削減される特徴番号3を
付加する。頂点(6)はその次に削減可能なものとして
保持順位が2となり、頂点(2)、(7)については頂
点(6)よりも削減したときの変形の影響が大きいもの
として特徴番号1を付加する。そしてこれらの各頂点
(0)、(1)・・・に対して頂点座標値、頂点法線値
を付加する。
【0034】また図4(A)の左側に示すオリジナルの
3次元形状は面番号0、1・・・11の面(3角形状の
面)で構成される。そして面番号0の面は、図5(B)
に示す如く、これを構成する頂点は、頂点番号が
(0)、(2)、(3)(図5(B)では表現簡略化の
ため括弧を省略)である。同様に面番号(1)を構成す
る頂点の頂番号が(0)、(1)、(2)である。この
ような面情報も3次元特徴情報として保持される。また
各面に対しては面法線値が付加されている。
【0035】図4(A)の中央に示す如く、頂点(5)
が削除されたとき、面番号3、5、4、6が面番号1
2、13の面として表現され、同(A)の右側に示す如
く、頂点(6)が削除されたとき、面番号12、2、1
0、11、9の面が面番号14、15、16の面として
表現される。したがって図5(B)に示す面情報の特徴
情報には、オリジナルの面情報に加えて頂点(5)、
(6)が削除されたときに生ずる面番号12、13、1
4、15、16の面についても記入されたものとして記
入される。
【0036】そして図4(A)の右側に示す如く、頂点
(5)、(6)が削減された、もっとも簡単形状におい
てこれを構成する面番号0、1、7、8、13、14、
15、16の各面については順位0の特徴番号を付加
し、図4(A)の中央に示す如く、頂点(5)が削減さ
れ頂点(6)が存在するときに前記もっとも簡単形状の
ものと更新される面番号2、9、10、11、12の各
面については順位1の特徴番号を付加し、図4(A)の
左側に示す如く、頂点(5)を追加してオリジナルの形
状のとき前記中央の形状のものと更新される面番号3、
4、5、6の各面については順位2の特徴番号を付加す
る。
【0037】このような図5(A)、(B)に示す如
き、頂点情報、面情報に対する3次元特徴情報が3次元
特徴情報保持部11に保持される。
【0038】このような前記3次元特徴情報を使用し
て、図4(A)の右側に示す最簡単形状のものより、頂
点(6)を復元して図4(A)の中央に示す形状のもの
を得、さらに頂点(5)を復元して図4(A)のオジナ
ルの形状を復元することができる。このとき、図4
(B)に示す如く、最簡単形状のものより1つの頂点を
復元、つまり頂点(6)を復元したとき、面番号15が
面番号10に関連し、面番号16が面番号9、11と関
連し、面番号14が面番号2と12に関連すること、及
びさらに1頂点つまり頂点(5)を復元したとき、面番
号12が面番号3、5に関連することが前記3次元形状
復元指針情報に記入されているので、これを参照して復
元経路を正確に経由することができる。
【0039】なお3次元特徴情報等の算出は、より正確
に形状を表す情報を探索すると時間がかかる場合が多い
ので、ユーザの3次元形状データの提供要求前の処理と
してあらかじめ行うよう図2に示す如き前処理に含める
ことができるが、後述する図3に示す如くユーザ要求後
に行うこともできる。
【0040】3次元特徴情報記憶管理部1では、前記図
4、図5に示す如き特徴情報、復元経路情報等を求める
ため図2に示す如き動作を行う。
【0041】S1.新たに提供サービスに登録すべき3
次元形状を取得する。これは例えば図4(A)の左側に
示すオリジナル形状のものである。
【0042】S2.3次元特徴情報記憶管理部1では、
前記S1において取得した現在の形状に対して、次のS
3以下の動作により頂点を1つ減らす処理を繰り返す。
そしてこれ以上減らす頂点が見つからない場合は処理を
終了し次に進む。
【0043】S3.現在の3次元形状の各点、この例で
は外縁を構成しない各頂点(2)、(5)、(6)、
(7)でS4以下の処理を終えたか否か判断する。
【0044】S4.処理が終えていない、例えば頂点
(2)の周囲で各面の成す角度をすべて算出する。
【0045】S5.そしてこれらの各面の成す角度が全
て鋭角(すべて閾値以下)か否か判断する。すべて閾値
以下であれば前記S3に戻る。
【0046】S6.この場合は、閾値以上の角度の面が
存在するので、この頂点(2)を減らした形状を仮の形
状変形及びデータ圧縮された形状として作成してみる。
【0047】S7.仮変形後の形状と仮変形前の形状を
比較し、消えた頂点の周辺面上にあった点がどの程度移
動したかという影響を計算する。このようにして頂点
(2)の次に頂点(5)、(6)、(7)について同様
の処理を行う。この例では頂点(5)、(6)、(7)
には閾値以上の角度の面が存在するので、これらの頂点
を減らした形状により影響を計算するものとなる。
【0048】S8.このようにして今までの各1該当頂
点の削減により算出された、全ての仮変形による各影響
を比較し、最も影響の少ないものを選ぶ。この例では頂
点(5)を選ぶ。
【0049】S9.選ばれた仮変形のみを有効として実
際に採用し、現形状を更新する。この例では図4(A)
の中央の形に更新する。削減後の1点から削減前の2点
が分岐するような2分岐を点構成ツリーに登録し、復元
経路情報データとする。この例では図4(B)に示す如
く、面12が面3と5から生じ、面13が面4と6から
生じたことが復元経路情報データとして保持される。そ
してこの処理のあと、前記S2に戻り、同様にして今度
は頂点(6)が削減対象に選ばれ同様の処理が行われ
る。次に頂点(2)または(7)の削減処理が行われて
も、前記S8で影響が大きいと判断され選ばれない。従
って選ばれた頂点(5)、(6)が削減されるものとし
て図4(B)に示す如き復元経路情報データが作成され
る。
【0050】S10.それから、図4(A)の右側の形
状のように、最も簡素な形状に存在する面及び頂点を最
も特徴を表すものとして、図5に示す如く、特徴を表す
頻度の高いものから順に並べて特徴情報とする。すなわ
ち特徴を表す頻度の最も高いものを0として、0、1・
・・7で順位を示す。図5(A)に示す如く、頂点につ
いては頂点(5)が最下位順位であり、頂点(6)が最
下位から2番目の順位である。そして頂点(0)、
(1)、(3)、(4)、(8)、(9)が最高順位で
ある。また図5(B)に示す如く、面については面番号
3、4、5、6の面が最下位順位であり、面番号2、
9、10、11、12の面が最下位から2番目の順位で
ある。そして面番号0、1、7、8、13、14、1
5、16の面が最高順位である。
【0051】S11.そして特徴情報に埋め込みたい付
随データがなければ、後述するS14に移るが、付随デ
ータがあれば次のS12に移行する。
【0052】S12.付随データがあればその付随情報
の優先度を決定する。例えば著作権情報と、形状解説情
報があるとき、著作権情報を優先させる。
【0053】S13.この付随情報を埋め込み先の特徴
情報の該当部分、例えば特徴情報の面法線に優先順位を
設定して埋め込む。埋め込み処理については、例えば後
述する図6により説明する。
【0054】S14.前記の如く算出した特徴情報及び
復元経路情報データを、提供サービスデータベースに登
録する。
【0055】なお、前記S11〜S13は付随情報デー
タを3次元特徴情報記憶管理部1における付随情報デー
タ設定部14、埋め込み制御部15等により行われるも
のである。
【0056】ところで、本発明では前記3次元特徴情
報、例えば面法線値を使用して、「1」、「0」の情報
を埋め込む。これにより、例えば図5(B)の例では1
7ビットの「1」、「0」のデータを埋め込むことがで
きる。
【0057】このため、図6に示す如く、埋め込みたい
情報が「1」の場合、実際に埋め込む情報を例えば
0.5とする。具体的には元の面法線値に0.5を乗
算したものを埋め込み後の面法線値とする。また埋め込
みたい情報が「0」の場合、実際に埋め込む情報を例
えば0.7とする。具体的には元の面法線値に0.7
を乗算したものを埋め込み後の面法線値とする。
【0058】すなわち、図6のAに示す如く、元の面法
線値(X、Y、Z)が(−0.0767、0.996
0、0.0)に対し、「1」を埋め込みたいとき、これ
らに0.5を乗算した値を埋め込み後の面法線値とし、
埋め込み後の面法線値(−0.03835、0.498
0、0.0)を記入する。
【0059】また図6のBに示す如く、元の面法線値
(X、Y、Z)が(0.0、0.9701、0.485
0)に対し、「0」を埋め込みたいとき、これらに0.
7を乗算した値(0.0、0.67907、0.339
5)を埋め込み後の面法線値として記入する。
【0060】このように、付随データを2値(0、1)
に表現し、例えば0→0.5、1→0.7の如く数値に
変換し、これを使用して規格化された面法線ベクトルの
値を以下のように変換する。
【0061】埋め込みたいデータの数値(0.5又は
0.7)×面法線の各XYZ値=埋め込んだ後の面法線
XYZ値すなわち、規格化された元の面法線ベクトルの
値は数値1であり、これに埋め込みたい情報が「1」の
とき前記の如く0.5を乗算しているので、埋め込み後
の面法線ベクトルの値は0.5となる。したがって、埋
め込み後の面法線値のベクトルの値が0.5のとき
「1」が、0.7のとき「0」が埋め込まれているもの
と解読することができる。
【0062】ユーザ精度判定部2は必要ならば3次元形
状データの提供形式及び提供精度を判定するものであ
る。ユーザの利用環境データをみて、処理能力や通信環
境から復元した形状データそのものを提供するか、ある
いは特徴情報と形状復元指針情報を提供して復元をユー
ザに任せるか、またユーザの利用する精度を決定して提
供レベルを決めるものである。ここで精度とは、例えば
3次元形状データの頂点数、ポリゴン数(面数)などで
あり、提供する形状復元指針情報の量(どの精度の形状
まで復元できればいいのか)や、サービス提供側で実際
に3次元形状データを復元提供する場合は形状復元レベ
ルを決定するのに利用するものである。ユーザが明示的
にこれらを指定する場合にはこの処理は不要である。
【0063】3次元形状データ復元部3は、形状データ
提供形式が精度を元にした復元形状データであった場合
に、実際に特徴点情報・復元指針情報・要求精度から3
次元形状の復元を行うものである。
【0064】第1付随情報データ設定部4は、ユーザに
対する3次元形状データ提供形式として復元形状データ
ではなく、3次元特徴情報と3次元形状復元指針情報を
提供し、ユーザが自分で任意のタイミングで任意の精度
の形状データを復元する場合に使用するものである。
【0065】この第1付随情報データ設定部4による付
随情報データの埋め込みには、(1)付随情報データ自
体をユーザのデータ復元でも変化することのない場所、
例えば主に特徴情報に埋め込んでから提供すること、
(2)3次元形状復元指針情報に基づいてユーザがデー
タ復元を行う際に同時に自動的に埋め込みを行うように
埋め込み処理を埋め込むことの2つがあるため、それら
のいずれかに基づいて3次元特徴情報及び3次元形状復
元指針情報内への埋め込みを行う。
【0066】前記(1)の手法は、主にユーザ自身の要
求または提供システム側の決定により、この第1付随情
報データ設定部4に辿り着く前に付随情報データか決ま
っている場合に行うものであり、提供システム側の決定
による付随情報データならば、図2に示す如く、ユーザ
の入手要求に埋め込むことも可能である。
【0067】前記(2)の付随情報データの埋め込み方
法を埋め込む場合は、埋め込みたい情報が決まっていな
い場合に有効である。ユーザ側が付随情報データの埋め
込みを行うので、前回埋め込んだ情報をクリアする処理
も足しておけば、ユーザが好きな付随情報を随時入れ替
えて繰り返し埋め込むこともできる。また特徴濃度の低
い場所へ付随情報データを埋め込みたい場合などでも、
特徴濃度が低い場所だと、後述するように、ユーザの復
元の段階で埋め込み情報が破壊される可能性が高いた
め、ユーザ提供前でなく、このような復元と同時の埋め
込みを利用するとよい。
【0068】このような2つの手法の結果、最終的な復
元形状データ内で付随情報データが埋め込まれる場所
は、特徴濃度の高い場所に限らないが、これは後述する
第2付随情報データ設定部5の埋め込と同じである。
【0069】具体的な埋め込み方法であるが、特徴情報
へのデータ埋め込みには、特徴情報のデータ表記方法
を、例えば形状データの面を構成する頂点の表記方法を
時計回りのときは「1」、反時計回りのときは「0」の
如く記載して、優先度の高い特徴点から順に変化させて
「1」、「0」の2値信号として付随情報を付加するな
ど特徴情報のデータ表記方法を工夫して付随情報を付加
する方法、図6に例示する如く、規格化された面法線の
値に付随情報を乗数加味する等特徴情報の値自体を変更
する方法、同じ法線値を参照する面が複数ある場合にあ
えて法線値リストに別のものとして搭載してその数で情
報を表したり、前記特徴情報の値自体の変更場所を示す
目印として使用する等データに重畳部分を入れる方法な
どが考えられるが、最も適した搭載手法を使用すればよ
い。なお法線情報は少しの値変更ならば、頂点値の変更
に比べ描画結果をみてもほとんど違和感がない。復元指
針情報に埋め込む場合についても同様である。また埋め
込み処理の埋め込み方法については、主に簡単な処理プ
ログラムで提供される復元方法内に埋め込み処理を加え
ておけばよい。
【0070】第2付随情報データ設定部5は、復元後の
形状データに付随情報を設定するものである。例えば前
記第1付随情報データ設定部4の埋め込みと同様に、形
状データのデータ表記方法を工夫して付随情報を付加す
る方法、形状データの値自体を変更する方法、データに
重畳部分を追加する方法等がある。
【0071】第1付随情報データ設定部4と異なり、付
随データはこの第2付随情報データ設定部5に伝達され
るまでに決定されている必要があり、提供システムが決
める場合と、ユーザが指定してくる場合がある。
【0072】埋め込み制御部6は、第1付随情報データ
設定部4及び第2付随情報データ設定部5が情報データ
を実際に形状データ内のどこに設定するのかを決める際
の制御を行うもので、優先順位決定部15と重み制御部
16を有し、第1付随情報データ設定部4及び第2付随
情報データ設定部5の要求に応じて処理を行う。
【0073】優先順位決定部15は必要ならば現在の埋
め込み可能場所から任意の情報データの圧縮や優先順位
を決定することを行い、また重み制御部16は現在の埋
め込み可能場所中の特徴情報算出時に決められた特徴濃
度を参照し、実際の埋め込み順番を決めるものである。
最も一般的な例としては、付随情報データのうち優先度
の高いものから順に特徴濃度の高い情報、例えばより形
状を表すのに必要となるような、特徴を強く表す頂点内
へ埋め込む方法などが考えられる。
【0074】これにより、形状データをユーザが独自に
変形した場合でも、物体の特徴データは変更される可能
性が低いため、埋め込んだ付随情報データが正しい内容
で残る可能性が高くなる。例えば所得形状が多角形によ
る面のセットで構成されている場合に、それを描画処理
パイプラインが処理しやすいように、ユーザが全て三角
形ポリゴン化する場合があるが、変更されたデータは面
数や面構成が変わるような大きな変更が成されたとして
も、特徴頂点や法線の値は、それを大きく変えてしまう
と形状自体が変わってしまうために、値の変更が成され
る可能性は極めて低い。
【0075】また逆に特徴データでないデータから順に
付随情報データを割り当てていくことで、データの変更
に敏感な付随情報データの設定や、特徴点データの値の
変更をなるべく避けてそれ以外の情報に割り振るような
付随情報データの設定を行うこともできる。
【0076】図3に基づきユーザ精度判定部2、3次元
形状データ復元部3、第1付随情報データ設定部4、第
2付随情報データ設定部5等の動作を説明する。
【0077】S21.ユーザからの3次元形状データの
所得要求がユーザ精度判定部2に伝達される。
【0078】S22.ユーザ精度判定部2はこの所得要
求が復元済3次元形状データか、ユーザが自分で復元す
るためのデータかを判定する。
【0079】S23.ユーザ精度判定部2は提供するの
はどのくらいの精度か、ユーザの指示または.ユーザの
処理能力などのユーザ環境から判定する。
【0080】S24.前記S22において、提供するの
が復元済3次元形状データの場合は、3次元形状データ
復元部3が必要な精度まで3次元形状を復元し、これを
一時復元3次元形状データ保持部14に保持する。
【0081】S25.埋め込む付随情報データがなけれ
ば前記復元した3次元形状のデータをユーザに提供す
る。しかし埋め込む付随情報データがあれば、3次元形
状を復元した場合はS26に、ユーザが自分で復元する
ためのデータを提供する場合はS27に移行する。
【0082】S26.3次元形状を復元した場合には、
埋め込み制御部6が後述するように付随情報データ埋め
込み場所を決定する。すなわち復元に利用した特徴情報
と復元後の3次元形状を比較することで、特徴部分がど
こかわかるので、必要なら復元形状データの特徴部分の
みに埋め込むこともできる。
【0083】S27.ユーザが自分で復元する場合に
は、埋め込み制御部6が特徴情報及び復元経路情報にお
ける付随データ埋め込み場所を決定する。前記図2に示
すユーザの入手要求前の埋め込みと同じ処理であるが、
埋め込み付随情報データがユーザ指定のデータだった場
合などに行う。
【0084】S28.前記S26、S27により付随デ
ータが埋め込まれる。なおS26に対する埋め込み処理
は第2付随情報データ設定部5が行い、S27に対する
埋め込み処理は第1付随情報データ設定部4が行う。
【0085】なお3次元形状データ復元部3における3
次元形状データの復元方式は、前記の通りであり、3次
元形状復元指針情報には、図4(B)に示す如く、3次
元特徴情報から複雑な形状を復元するための指針が示さ
れており、この復元経路データを利用することで、基本
的に最も特徴を表す特徴濃度の高い要求のみからなる最
圧縮簡単形状から、特徴抽出を始めたオリジナル形状で
ある最複雑形状までの任意の精度の形状を算出できる。
なお球のような丸みを帯びた形状の場合はどこまでも複
雑さを増すことが出来るので、3次元形状復元指針情報
にオリジナル形状以上になっても丸さを保つように分割
を続断するように指定しておくことで、限りなく精度を
上げることも可能である。
【0086】ユーザ7は、これらの第1付随情報データ
設定部4または第2付随情報データ設定部5を経由し
て、最終的に必要ならば付随情報データ付きの復元3次
元形状データ(第2付随情報データ設定部5から)また
は特徴情報と復元指針情報及び復元方法(第1付随情報
データ設定部4から)を所得することができる。
【0087】なおこれらの第1付随情報データ設定部4
及び第2付随情報データ設定部5は、図1では便宜的に
処理毎にこのように分けて示したものであり、すべてを
まとめた1つの付随情報データ設定部として実装するこ
とも可能であり、またネットワークを介して各付随情報
データ設定部間で処理を行ってもよく、さらに元となる
3次元形状を作成するものの内部に実装してもよい。
【0088】本発明は、各種ネットワーク環境で3次元
形状モデルデータを管理提供するために、実際に提供す
る3次元モデルデータ形状を従来のように全て保持する
代わりに、3次元形状データの特徴情報及び特徴情報か
らの形状復元指針情報を作成保持管理することで、少な
い記憶容量でユーザの要求に応じた任意の精度の形状モ
デルデータを提供することができる。
【0089】これは、図4、図5で示すような特徴情報
及び形状復元指針情報を使用した例でもわかるように、
最も複雑な形状の特徴を保持しながら、頂点の削減等の
形状を削っていく方法を使用しているので、従来のよう
な形状間に特に共通要素を考慮していない複数形状を全
部保持する場合と異なり、基本的に異なる精度でも共通
となる頂点や構成面のデータが多くなり、それらはすべ
てに共通した1つのデータを保持すればよいため、保持
するデータ量を大幅に削減できる。
【0090】また付随情報データの設定については、形
状の特徴情報という最もデータ内で変更を受け難い場所
にあらかじめデータを埋め込み設定する手法を導入した
ため、結果としてユーザまたは提供システムが形状を復
元する際は勿論、復元形状に通常の形状変形としてよく
利用される拡大縮小回転のような変換であるアフイン変
換を施す場合に対しても影響が及ぶことがない。
【0091】さらにユーザが自分自身で形状を復元する
ような、より自由度の高いデータ提供方式にも対処して
いるため、復元した全ての形状へ付随情報データを確実
かつ迅速に伝播設定することが可能であり、付随情報自
体を何度も書き換えることもできる。
【0092】またユーザ側に提供する3次元形状データ
に著作権情報などを潜り込ませることを行うことによ
り、ユーザから3次元形状データの無断再配布を防ぐと
同時に、埋め込む付随情報データにデータ要求者である
ユーザを特定するデータを含ませることで無断再配布の
実施者を特定することが可能となり、このことからも3
次元形状データの無断再配布を防止できる。
【0093】本発明ではユーザがサービス側の提供する
形状を所得するのではなく、ユーザが指定した形状に対
して特徴情報抽出及び付随情報データを設定することが
できる。これにより本発明を3次元形状データの配布だ
けでなく、指定された3次元形状データの加工を目的と
したシステムに応用することができる。具体的には形状
モデルを段階的に複雑にするような特徴情報と復元指針
情報及び復元方法に変換することで、例えば視線の移動
に伴って形状モデルの複雑さを変化させ、小さくなった
形状や見えない面を簡素化するような3次元形状モデル
を利用した、ウオークスルーシステムなどのデータとし
て利用することができる。
【0094】本発明の第2の実施の形態を図7により説
明する。第2の実施の形態では、図7に示す如く、ユー
ザ20に付随情報復元部21を設けておく。これにより
埋め込んだ付随情報データの復元読み取り手段をユーザ
側が取得することになる。付随情報データの埋め込み手
段と復元手段は密接な関係にあるため、付随情報データ
の埋め込み方法を認識しているシステム側が復元手段つ
まり付随情報復元21の提供を行う。
【0095】具体的には3次元形状データを広く一般公
開し、対価を支払った相手等の限られたユーザにだけ、
付随情報データの復元手段である付随情報復元部21を
提供することにより付随情報の提供を制限することにな
る。このとき復元手段に段階を設けて、さらにユーザの
情報取得のレベルを制限することもできる。ゲームなど
キヤラクタに関するおまけ情報から、製品モデルの詳細
スペックの管理まで、さまざまに利用できる。
【0096】また、任意の情報データの優先順位を決定
し、特徴点の特徴濃度に基づき、特徴情報及び形状復元
指針情報に情報データを優先順位に応じて埋め込むため
の埋め込み制御手段を備えることにより、付随情報のう
ち優先度の高いものから順に特徴濃度の高い情報内に埋
め込むことができるので、形状データをユーザが独自に
変形した場合でも、物体の特徴データが変更される可能
性が低いため、埋め込んだ付随情報データが正しい内容
で残る可能性が高くなる。
【0097】
【発明の効果】この発明によれば下記の効果を奏するこ
とができる。
【0098】(1)3次元形状データの特徴を示す3次
元特徴情報と、この3次元特徴情報からの3次元形状復
元指針情報を作成管理する3次元特徴情報記憶管理手段
と、ユーザの要求する形状の精度を判定するユーザ精度
判定手段を備えたので、最も複雑な形状の特徴を保持し
ながら頂点の削減等の形状を削っていく手法を使用し
て、基本的に異なる精度でも共通となる頂点や構成面の
データを保持することができ、従来のように形状間に特
に共通要素を考慮しない、複数の形状を全部保持する場
合と異なり、保持するデータ量を大幅に削減することが
できる。
【0099】(2)任意の情報データを前記3次元特徴
情報又は3次元形状復元指針情報の一方又は両方に埋め
込む第1付随情報データ設定手段を備えたので、付随情
報データの設定を、これら3次元特徴情報又は3次元形
状復元指針情報という、もっともデータ内で変更を受け
難い場所にあらかじめデータを埋め込み設定したので、
結果としてユーザまたは提供システムが形状を復元する
際はもちろん、復元形状に通常の形状変形としてよく利
用されるアフィン変換を施す場合に対しても影響が及ぶ
ことがない。
【0100】(3)任意の情報データを任意の精度の3
次元形状データ内に埋め込む第2付随情報データ設定手
段を備えたので、これまた付随情報の設定をデータ内で
の変更を受け難い場所に埋め込むことができ、ユーザ又
は提供システムが形状を復元する際に付随情報が変更さ
れることなく正確に読み出すことができる。
【0101】(4)一般的なパソコンやワークステーシ
ョン等にもこのようなプログラムをインストールするこ
とによりこれらのものにも前記のような機能を持たせる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である。
【図2】ユーザ要求前処理説明図である。
【図3】ユーザ要求後処理説明図である。
【図4】特徴情報作成状態及び形状復元状態説明図であ
る。
【図5】特徴情報説明図である。
【図6】付随情報データ埋め込み例である。
【図7】本発明の第2の実施の形態である。
【図8】従来例である。
【符号の説明】
1 3次元特徴情報記憶管理部 2 ユーザ精度判定部 3 3次元形状データ復元部 4 第1付随情報データ設定部 5 第2付随情報データ設定部 6 埋め込み制御部 7 ユーザ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元形状データの特徴を示す3次元特徴
    情報と、この3次元特徴情報からの3次元形状復元指針
    情報を作成管理する3次元特徴情報記憶管理手段と、 ユーザの要求する形状の精度を判定するユーザ精度判定
    手段と、を具備したことを特徴とする3次元形状データ
    提供方式。
  2. 【請求項2】前記請求項1において、任意の情報データ
    を前記3次元特徴情報又は3次元形状復元指針情報の一
    方又は両方に埋め込む第1付随情報データ設定手段を具
    備したことを特徴とする3次元形状データ提供方式。
  3. 【請求項3】前記請求項1において、3次元特徴情報と
    3次元形状復元指針情報にもとづき任意の精度の3次元
    データを復元する3次元形状データ復元手段と、任意の
    情報データを任意の精度の3次元形状データ内に埋め込
    む第2付随情報データ設定手段を具備したことを特徴と
    する3次元形状データ提供方式。
  4. 【請求項4】コンピュータに、 3次元形状データの特徴を示す3次元特徴情報と、この
    3次元特徴情報からの3次元形状復元指針情報を作成管
    理する3次元特徴情報記憶管理機能と、 ユーザの要求する形状の精度を判定するユーザ精度判定
    機能と、 任意の情報データを前記3次元特徴情報及び/又は3次
    元形状復元指針情報に埋め込む付随情報データ設定機能
    を、 実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006338557A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Fujitsu Ltd 設計図の管理システム
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