JP2001139472A - [2−アルキル−5−ハロゲノ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]アセトアミド誘導体からなる医薬 - Google Patents

[2−アルキル−5−ハロゲノ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]アセトアミド誘導体からなる医薬

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JP2001139472A JP32631499A JP32631499A JP2001139472A JP 2001139472 A JP2001139472 A JP 2001139472A JP 32631499 A JP32631499 A JP 32631499A JP 32631499 A JP32631499 A JP 32631499A JP 2001139472 A JP2001139472 A JP 2001139472A
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pyrimidinylamino
chloro
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Koya Murata
晃哉 村田
Kazunori Ono
一教 大野
Masayasu Tanaka
雅康 田中
Mari Itou
眞里 伊藤
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた抗リウマチ作用を示し、低毒性で、慢性
関節リウマチやベーチェット病、強直性脊椎炎などのリ
ウマチ性疾患、さらには多発性硬化症、全身性エリテマ
トーデス、シェーグレン症候群などの自己免疫性炎症疾
患などの免疫性炎症疾患の治療薬および予防薬として有
用な医薬の提供。 【解決手段】 下記式(I): 【化1】 (式中、AはC1−C6アルキル基またはC3−C8シクロ
アルキル基を意味し、R1およびR2は同一または異なっ
て、水素原子、C1−C6アルキル基またはC3−C 8シク
ロアルキル基を意味し、Xはハロゲン原子を意味する)
で表される[2−アルキル−5−ハロゲノ−6−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]
アセトアミド誘導体からなる医薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫性炎症疾患の
治療薬または予防薬として有用な新規[2−アルキル−
5−ハロゲノ−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−4−ピリミジニルアミノ]アセトアミド誘導体、更に
詳しくはピリミジン環の2位のアルキル置換基がC1
6アルキルまたはC3−C8シクロアルキルである[2−
アルキル−5−ハロゲノ−6−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]アセトアミド誘
導体からなる医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】WO96−32383号公報には、下記
式で表される酢酸アミド誘導体がベンゾジアゼピンω3
受容体に選択的に作用すると共に抗不安作用や抗リウマ
チ作用を有し、不安関連疾患や免疫疾患の治療に使用で
きると記載されている。
【0003】
【化3】
【0004】[式中、Xは−O−または−NR4−を意味
し、R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
基またはシクロアルキル(低級)アルキル基を意味し、R
2は低級アルキル基、シクロアルキル基、非置換もしく
は置換フェニル基、非置換もしくは置換フェニル(低級)
アルキル基等を意味し、R3は水素原子、低級アルキル
基またはヒドロキシ(低級)アルキル基を意味し、R4
水素原子、低級アルキル基等を意味し、
【0005】R5は水素原子、低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、非置換もし
くは置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基、アシルオキ
シ(低級)アルキル基、低級アルコキシ(低級)アルキル
基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、アミノ基、
モノもしくはジ低級アルキルアミノ基、アシルアミノ
基、アミノ(低級)アルキル基、ニトロ基、カルバモイル
基、モノもしくはジ低級アルキルカルバモイル基、カル
ボキシル基、保護されたカルボキシル基、カルボキシ
(低級)アルキル基または保護されたカルボキシ(低級)ア
ルキル基を意味し、R6は水素原子、低級アルキル基、
トリフルオロメチル基または非置換もしくは置換フェニ
ル基を意味するか、或いはR5およびR6は一緒になって
−(CH2)n−(ここにおいて、nは3、4、5または6
を意味する)を形成し、R7は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチ
ル基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R
8は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低
級アルコキシ基を意味する]
【0006】後記式(I)の化合物は、上記の化合物とピ
リミジン環の2位の置換基が明らかに異なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】慢性関節リウマチ(以
下、「リウマチ」と称することもある)、シェーグレン
症候群、ベーチェット病、強直性脊椎炎などの免疫性炎
症疾患は、特定の臓器に発症する疾患であるか全身性に
発症する疾患であるかとの区別はあるものの、いずれに
しても原因不明の難治性の疾患であるという点で共通し
ている。従って、その治療も非特異的な抗炎症療法や免
疫抑制療法に頼らざるを得ないのが現状である。例え
ば、リウマチの治療については、従来、非ステロイド性
抗炎症剤やステロイド剤が用いられてきたが、近年、リ
ウマチの病態に免疫反応の異常が関与することが明らか
にされ、これを受けて、リウマチの治療にメトトレキセ
ートやミゾリビンといった免疫抑制薬やサルファサラジ
ン、D−ペニシラミン、経口金製剤などの免疫調節薬の
積極的な使用が行われるようになってきている。しか
し、いずれの薬剤もそれぞれに重篤な副作用があり、治
療上副作用の経過観察が非常に重要となっている。ま
た、免疫調節剤の多くはその連用により、効果が減弱も
しくは消失することも臨床使用上の問題点となってい
る。このような背景から、有効性が高く、安全性も高い
免疫炎症疾患の治療剤や免疫調節剤の開発が強く望まれ
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、免疫性炎
症疾患の治療薬または予防薬としてさらに有用な化合物
からなる医薬を得るべく鋭意研究を重ねた結果、後記式
(I)で表される[2−アルキル−5−ハロゲノ−6−(4
−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルア
ミノ]アセトアミド誘導体からなる医薬がこの目的に合
致することを見出し、本発明を完成した。
【0009】本発明によれば、下記式(I):
【0010】
【化4】
【0011】(式中、AはC1−C6アルキル基またはC3
−C8シクロアルキル基を意味し、R1およびR2は同一
または異なって、水素原子、C1−C6アルキル基または
3−C8シクロアルキル基を意味し、Xはハロゲン原子
を意味する)で表される[2−アルキル−5−ハロゲノ−
6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジ
ニルアミノ]アセトアミド誘導体またはその製薬学的に
許容される酸付加塩(以下、「本発明に係わる化合物」
と称することもある)からなる医薬が提供される。
【0012】式(I)で表される化合物の製薬学的に許容
される酸付加塩としては、酸付加塩を形成し得るに十分
な塩基度を有する場合の式(I)の化合物の製薬学的に許
容される酸付加塩を意味し、例えば、塩酸塩、臭化水素
酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸
塩、およびマレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、ク
エン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、メタンスル
ホン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。
【0013】式(I)で表される化合物は水和物および/
または溶媒和物の形で存在することもあるので、これら
の水和物および/または溶媒和物からなる医薬も本発明
に包含される。
【0014】式(I)の化合物は、場合により1個以上の
不斉炭素原子を有し、また幾何異性を生ずることがあ
る。従って、式(I)の化合物は、場合により2種以上の
立体異性体の形で存在し得る。これらの立体異性体、そ
の混合物およびラセミ体からなる医薬は本発明に包含さ
れる。
【0015】本明細書における用語を以下に説明する。
【0016】「C1−C6アルキル基」は直鎖状または分
枝鎖状のいずれでもよく、具体例としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルが挙げ
られる。
【0017】「C3−C8シクロアルキル基」の具体例と
してはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル
が挙げられる。
【0018】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味するが、塩素原子お
よび臭素原子が好ましく、塩素原子が特に好ましい。
【0019】式(I)の化合物のうちで好適なものとし
ては、式(I)においてAがイソプロピル基またはシクロ
プロピル基であり、R1、R2およびXが前掲と同じもの
である化合物が挙げられる。
【0020】式(I)の化合物のうちでさらに好適なも
のとしては、式(I)においてAがイソプロピル基または
シクロプロピル基であり、Xが塩素原子、臭素原子また
はヨウ素原子であり、R1およびR2が前掲と同じもので
ある化合物が挙げられる。
【0021】式(I)の化合物のうちで一層好適なもの
は、式(I)においてAがイソプロピル基またはシクロプ
ロピル基であり、Xが塩素原子、臭素原子またはヨウ素
原子であり、R1が水素原子またはメチル基であり、R2
が水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはイ
ソプロピル基である化合物が挙げられる。
【0022】特に好適な化合物としては、下記式(I−
1)の化合物またはその製薬学的に許容される酸付加塩
が挙げられる。
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R11は水素原子を意味し、R21
水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはイソ
プロピル基を意味するか、或いはR11およびR21が共に
メチル基を意味し、X1は塩素原子または臭素原子を意
味する)
【0025】上記式(I−1)で表される化合物として
は、例えば下記化合物が挙げられる。
【0026】2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]−N−プロピルアセトアミド(製造例1の化合
物)、
【0027】2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]−N−メチルアセトアミド(製造例2の化合
物)、
【0028】2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]−N−エチルアセトアミド(製造例3の化合
物)、
【0029】2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]−N−イソプロピルアセトアミド(製造例4の
化合物)、
【0030】2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]アセトアミド(製造例6の化合物)、
【0031】2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]−N,N−ジメチルアセトアミド(製造例8の
化合物)、および
【0032】2−[5−ブロモ−2−イソプロピル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニ
ルアミノ]−N,N−ジメチルアセトアミド(製造例10
の化合物)。
【0033】本発明に係わる化合物の具体例として、後
記製造例の化合物に加えて下記表1で表される化合物が
挙げられる。
【0034】なお、本明細書の表1並びに後記参考例お
よび製造例において記載の簡略化のために、次のような
略号を用いることもある。
【0035】 Me : メチル基、 Et : エチル基、 Pr : プロピル基、 iPr : イソプロピル基、 cPr : シクロプロピル基、 Bu : ブチル基、 iBu : イソブチル基、 sBu : sec-ブチル基、 tBu : tert-ブチル基、 cPent : シクロペンチル基。
【0036】
【化6】
【0037】
【表1】 ────────────────────── R12 A X ────────────────────── H H iPr Br H Me iPr Br H Me cPr Cl H Et iPr Br H Et cPr Cl H Pr iPr I H Pr cPr Br H iPr cPr Cl H iPr sBu Cl H sBu iPr Cl Me Et iPr Cl Et Et iPr Cl Et Et cPr Br ────────────────────── H Pr Bu Cl Me Me iBu Cl ──────────────────────
【0038】式(I)の化合物は、例えば、以下の方法
により製造することができる。
【0039】式(I)の化合物は、下記式(II):
【0040】
【化7】
【0041】(式中、A、R1およびR2は前掲と同じも
のを意味する)で表される化合物をハロゲン化すること
により製造することができる。
【0042】本反応におけるハロゲン化剤としては、N
−クロロコハク酸イミドのようなクロル化剤、臭素、N
−ブロモコハク酸イミドのようなブロム化剤、ヨウ素、
N−ヨードコハク酸イミドのようなヨード化剤が挙げら
れる。
【0043】溶媒の具体例としては、クロロホルム、塩
化メチレンのようなハロゲン化炭化水素類、酢酸、塩
酸、硫酸などの酸性の溶媒が挙げられる。反応温度は、
原料化合物の種類、反応条件等により異なるが、通常約
0℃〜約150℃で、好ましくは約20℃〜約100℃
である。
【0044】一方、中間体(II)は以下の方法により製造
することができる。
【0045】中間体の製法(a) 中間体(II)においてR1およびR2が共に水素原子ではな
い化合物は、下記式(III):
【0046】
【化8】
【0047】(式中、Zは脱離原子または脱離基を意味
し、Aは前掲と同じものを意味する)で表される化合物
と下記式(IV):
【0048】
【化9】 H2N−CH2−CON(R12)(R22) (IV)
【0049】(式中、R12およびR22は、それぞれ前記
1およびR2と同じものを意味する。但し、R1および
2が共に水素原子である場合を除く)で表される化合物
とを反応させることにより製造することができる。
【0050】式(III) においてZで表される脱離原子ま
たは脱離基とは、反応条件下に式(IV)の化合物のNH部
分の水素原子と共にHZの形で脱離し得る原子または基
を意味し、例えば塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン
原子、メタンスルホニルオキシのような低級アルキルス
ルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シのようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、ベ
ンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキ
シのようなアリールスルホニルオキシ基が挙げられる。
【0051】式(III)で表される化合物と式(IV)で表さ
れる化合物との反応は、常圧または加圧下に、溶媒の不
存在下または適当な溶媒中で行われる。
【0052】溶媒の具体例としては、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンのようなケトン類、ジオキサン、
ジグライムのようなエーテル類、エタノール、イソプロ
パノール、ブタノールのようなアルコール類、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
が挙げられる。本反応は塩基の存在下に行うのが好まし
く、塩基の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムのような炭酸アルカリ、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウムのような炭酸水素アルカリ、トリエチルア
ミンのような第三アミンが挙げられるが、式(IV)の化合
物の過剰量で兼ねることもできる。反応温度は、原料化
合物の種類、反応条件等により異なるが、通常約40℃
〜約200℃で、好ましくは約100℃〜約170℃で
ある。
【0053】原料化合物(III) は、例えば下記式(V):
【0054】
【化10】
【0055】(式中、Yは酸素原子または硫黄原子を意
味し、Aは前掲と同じものを意味する)で表される化合
物を常法に従って、ハロゲン化またはスルホニル化する
ことにより製造することができる。
【0056】本反応におけるハロゲン化は、例えば式
(V)の化合物とハロゲン化剤(例えば、オキシ塩化リ
ン、三臭化リン)とを反応させることにより行われる。
スルホニル化は、例えば式(V)においてYが酸素原子で
ある化合物とスルホニル化剤(例えば、メタンスルホニ
ルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、トリフ
ルオロメタンスルホニルクロリド、トリフルオロメタン
スルホン酸無水物)とを反応させることにより行われ
る。
【0057】出発物質(V)は自体公知の方法、例えばJ.
Am. Chem. Soc., 74, 842 (1952)、Chem. Ber., 95, 9
37 (1962)およびJ. Org. Chem., 29, 2887 (1964) に記
載の方法またはこれらに準じた方法により製造すること
ができる。
【0058】本製法におけるもう一方の原料化合物であ
る式(IV)の化合物は、自体公知の方法、例えば特開平2
−32058号公報に記載の方法またはこれらに準じた
方法により製造することができる。
【0059】中間体の製法(b) 中間体(II)においてR1およびR2が共に水素原子である
化合物は、下記式(VI):
【0060】
【化11】
【0061】(式中、RはC1−C6アルキル基を意味
し、Aは前掲と同じものを意味する)で表される化合物
にアンモニアを反応させることにより製造することがで
きる。
【0062】本反応においてのアンモニアは水溶液とし
て用いられるが、これにエタノールを加えてもよい。ま
た、必要に応じてこれに塩化アンモニウムを加えると、
本反応を円滑に進めることができる。反応温度は通常、
約0℃〜約100℃で、約0℃〜約40℃が好ましい。
【0063】上記式(VI)で表される化合物は、前記式(I
II)の化合物と下記式(VII):
【0064】
【化12】 H2N−CH2−COOR (VII)
【0065】(式中、Rは前掲と同じものを意味する)で
表される化合物とを前記中間体の製法(a)で述べた方法
で反応させることにより製造することができる。
【0066】式(VII)の化合物は市販されているか、或
いは自体公知の方法により製造することができる。
【0067】前記各製法により得られる生成物は、クロ
マトグラフィー、再結晶、再沈殿等の常法により単離・
精製することができる。
【0068】酸付加塩を形成するに十分な塩基度を有す
る場合の式(I)の化合物は、常法に従って各種の酸と処
理することによりその酸付加塩に導くことができる。
【0069】式(I)の化合物の各種立体異性体は、クロ
マトグラフィー等の常法に従って分離・精製することが
できる。
【0070】
【実施例】以下に、本発明に係わる代表的化合物の薬理
作用についての試験結果を示す。
【0071】試験例1:コラーゲン誘発関節炎抑制試験 人の慢性関節リウマチでは結合組織成分のコラーゲンに
対する自己免疫反応が成立している症例が多いことか
ら、コラーゲンをラットやマウスに免疫することによ
り、人のリウマチによく似た関節炎を発症させうること
が認められるに至った。特にマウスでは遺伝学的な解析
が進んでいることから、マウスを用いたコラーゲン誘発
関節炎モデルは慢性関節リウマチの治療薬の開発と疾患
概念の把握の両方に有用なモデルとして位置づけられて
いる。
【0072】コラーゲン誘発関節炎抑制試験は、当初Tr
ethan, D. E. らにより報告された実験的リウマチモデ
ルであり[J. Exp. Med., 146, 857 (1977)参照]、その
後 Kakimoto, K. らによりコラーゲン誘発関節炎抑制試
験はその発症機序から抗炎症薬のみならず、免疫抑制剤
や免疫調節剤の評価系としても有用であることが示され
ている[J. Immunol., 140, 78-83 (1988)参照]。
【0073】以下に示すコラーゲン誘発関節炎抑制試験
は、Kakimoto, K.らの方法(上記Kakimoto, K.らの文献
参照)に準じて行った。即ち、可溶化した牛軟骨由来の
タイプIIコラーゲン(エラスチンプロダクツ社製、米国)
をフロイント完全アジュバント(Freund's complete adj
uvant; DIFCO Lab. 製、米国)と混和して均一なエマル
ジョンとした。このエマルジョン150μgをDBA/
IJ系雄性マウス(6週令;日本チャールスリバー製、
日本)の尾部つけ根に注射して初回感作を行った。21
日後、上記と同様にして調製したエマルジョン150μ
gを再び尾部つけ根に注射して追加免疫を行い、関節炎
を惹起した。なお、試験化合物は初回感作前日または当
日より試験終了まで土、日曜日を除く週5日経口投与し
た。追加免疫7日または8日後から経日的に、関節炎の
発症の程度を肉眼的に観察し、Wood,F. D. らの方法[In
t. Arch. Allergy Appl. Immunol., 35, 456-467 (196
9)参照]に準じて表2に示すように5段階評価とした。
両前肢、両後肢の4箇所の得点の合計を関節炎のスコア
とし、スコア1を得た時点を発症日とした。
【0074】
【表2】
【0075】初回感作51日後(場合により52日後)に
おける関節炎のスコアを対照群と比較して抑制率を求
め、その結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】*:52日目に測定。
【0078】上記試験例1の表3の結果から明らかなよ
うに、製造例1〜4、6〜8、10および11の化合物
は、慢性関節リウマチなどの免疫性炎症疾患のモデルで
あるコラーゲン誘発関節炎の抑制試験において3mg/kg
で40%以上の強い抑制効果が認められた。また、溶媒
対照群では初回感作28日目より関節炎が発症したのに
対し、製造例8および10の化合物の10mg/kg投与群
では、試験終了時点の51日目においても一例も発症せ
ず、完全に関節炎発症を抑制した。
【0079】試験例2:亜急性毒性試験 健常動物に与える副作用の有無を知る目的で、反復投与
毒性試験を実施した。日本SLCのICRマウス、5週
令がこの毒性試験に用いられた。
【0080】マウス14日間反復投与により、亜急性毒
性試験を行った。即ち、ICR雄性マウスに試験化合物
を1日1回、14日間経口投与し、最終投与の翌日にネ
ンブタール麻酔下に、採血し、さらに各種臓器を摘出し
た。各臓器は湿重量を測定し、体重あたりに換算して比
較した。また血漿は、肝機能や腎機能のパラメータを中
心に各種生化学検査に供した。これらの結果を溶媒対照
投与群と統計的に比較した。
【0081】上記試験を製造例1および4の化合物につ
いて行った結果、製造例1および4の化合物は、100
mg/kgの用量でも、投与開始時から終了時までの体重の
変動は、溶媒対照群のそれと差は認められず、肝臓、脾
臓、胸腺などの各種主要臓器の湿重量においても溶媒対
照群のそれと特に有意な差は認められなかった。また、
血液生化学検査値についても、肝臓の障害のパラメータ
ーとしてのALT(alanine aminotransferase)、AST
(aspartate aminotransferase)や腎臓の障害のパラメー
ターとしてのBUN(blood urea nitrogen)のいずれも
溶媒対照群のそれと有意な差は認められなかった。従っ
て、製造例1および4の化合物はその安全性は高いもの
であることが確認された。
【0082】以上の薬理試験結果から明らかなように、
式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される酸付加
塩は、in vivo試験で優れた抗リウマチ作用を示し、毒
性も低いので、慢性関節リウマチやベーチェット病、強
直性脊椎炎などのリウマチ性疾患、さらには多発性硬化
症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など
の自己免疫性炎症疾患などの免疫性炎症疾患の治療薬お
よび予防薬として有用である。
【0083】式(I)の化合物の投与経路としては、経
口投与、非経口投与あるいは直腸内投与のいずれでもよ
い。投与量は、化合物の種類、投与方法、患者の症状・
年齢等により異なるが、通常0.3〜30mg/kg/日、
好ましくは1〜10mg/kg/日である。
【0084】式(I)の化合物は通常、製剤用担体と混
合して調製した製剤の形で投与される。製剤用担体とし
ては、製剤分野において常用され、かつ式(I)の化合
物と反応しない物質が用いられる。具体的には、例えば
乳糖、イノシトール、ブドウ糖、マンニトール、デキス
トラン、シクロデキストリン、ソルビトール、デンプ
ン、部分アルファー化デンプン、白糖、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、結晶セ
ルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒ
ドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼ
ラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、アルギン酸、アルギン酸ナトリ
ウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、カルボキシビニルポリマー、酸化チタン、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセ
リン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリ
セロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物
油、ロウ、プロピレングリコール、水、エタノール、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO)、塩化ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、塩酸、リン酸一水素ナトリウ
ム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸、グルタミン
酸、ベンジルアルコール、パラオキシ安息香酸メチル、
パラオキシ安息香酸エチル等が挙げられる。
【0085】剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、注射剤等が挙げ
られる。これらの製剤は常法に従って調製される。な
お、液体製剤にあっては、用時、水または他の適当な媒
体に溶解または懸濁する形であってもよい。また錠剤、
顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。注射剤
の場合には、式(I)の化合物を水に溶解させて調製さ
れるが、必要に応じて等張化剤や溶解補助剤を用いて溶
解させてもよく、またpH調節剤、緩衝剤や保存剤を添
加してもよい。
【0086】これらの製剤は、式(I)の化合物を0.
01%以上、好ましくは0.1〜70%の割合で含有す
ることができる。これらの製剤はまた、治療上有効な他
の成分を含有していてもよい。
【0087】以下に参考例および製造例を挙げて本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの製造例
に限定されるものではない。化合物の同定は元素分析
値、マス・スペクトル、IRスペクトル、NMRスペク
トル等により行った。
【0088】また、以下の参考例および製造例におい
て、記載の簡略化のために次の略号を使用することもあ
る。
【0089】[再結晶溶媒] AN :アセトニトリル E :ジエチルエーテル HX :n−ヘキサン IP :イソプロパノール
【0090】参考例1: 2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−4(3H)−ピリミジノンの製造
【0091】ナトリウムメトキシド18.3gおよび無水
エタノール250mlの混合物に、室温でイソプロピルカ
ルバミジン塩酸塩20.7gを加えた。室温で30分間撹
拌した後、4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル酢酸エ
チル40gを同温で滴下した。滴下終了後、12時間加
熱還流した。反応混合物を減圧で濃縮した後、残留物を
水に溶かし、0〜5℃で撹拌しながら濃塩酸をpH4に
なるまで滴下した。析出物を濾取し水洗、ジエチルエー
テル洗浄した後イソプロパノールから再結晶して目的物
30gを得た。 融点 241〜243℃
【0092】参考例2〜6:対応する原料化合物を用
い、参考例1と同様に反応・処理し、以下の化合物を得
た。
【0093】(参考例2):2−シクロプロピル−6−
(4−トリフルオロメチルフェニル)−4(3H)−ピリミ
ジノン;融点 219〜220℃(イソプロパノールか
ら再結晶)
【0094】(参考例3):2−メチル−6−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−4(3H)−ピリミジノン;
融点 226〜227℃(イソプロパノールから再結晶)
【0095】(参考例4):2−エチル−6−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−4(3H)−ピリミジノン;
融点 220〜221℃(イソプロパノールから再結晶)
【0096】(参考例5):2−プロピル−6−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)−4(3H)−ピリミジノ
ン;融点 222〜223℃(イソプロパノールから再
結晶)
【0097】(参考例6):2−シクロペンチル−6−
(4−トリフルオロメチルフェニル)−4(3H)−ピリミ
ジノン;融点 264〜265℃(イソプロパノールか
ら再結晶)
【0098】参考例7: 4−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピリミジンの製造
【0099】2−イソプロピル−6−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−4(3H)−ピリミジノン40gおよ
びオキシ塩化リン43.5gの混合物を80℃で3時間撹
拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残留物をクロロホ
ルムに溶解し、氷水中に加えて撹拌した。1N水酸化ナ
トリウム水溶液で中和した後、クロロホルム層を分取
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧で濃縮し、目的
物41gを油状物として得た。
【0100】参考例8〜12:対応する原料化合物を用
い、参考例7と同様に反応・処理し、以下の化合物を油
状物として得た。
【0101】(参考例8):4−クロロ−2−シクロプロ
ピル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジ
【0102】(参考例9):4−クロロ−2−メチル−6
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン
【0103】(参考例10):4−クロロ−2−エチル−
6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン
【0104】(参考例11):4−クロロ−2−プロピル
−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン
【0105】(参考例12):4−クロロ−2−シクロペ
ンチル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミ
ジン
【0106】以下に、中間体(II)の化合物について製造
例A〜Jに示す。
【0107】製造例A: 2−[2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−ピリミジニルアミノ]−N−プロピルア
セトアミドの製造
【0108】4−クロロ−2−イソプロピル−6−(4
−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン15g、2−
アミノ−N−プロピルアセトアミド10gおよびトリエ
チルアミン6gの混合物を150℃で3時間加熱還流し
た。反応混合物に水およびクロロホルムを加えてクロロ
ホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルムで溶出・精製し、ジエチルエ
ーテルおよびn−ヘキサンの混合溶媒から再結晶して目
的物17gを得た。 融点 111〜112℃
【0109】製造例B〜O:対応する原料化合物を用
い、製造例Aと同様に反応・処理し、表4で表される化
合物を得た。
【0110】
【化13】
【0111】
【表4】
【0112】製造例P: 2−[2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−ピリミジニルアミノ]アセトアミドの製
【0113】(1)4−クロロ−2−イソプロピル−6−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン7g 、グ
リシンエチルエステル塩酸塩6.5gの混合物を150℃
で2時間加熱撹袢した。反応混合物に水およびクロロホ
ルムを加えてクロロホルム層を分取し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出・
精製し、2−[2−イソプロピル−6−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]酢酸エチ
ル5gを得た。
【0114】(2)上記生成物2g、濃アンモニア水50m
lおよびエタノール15mlの混合物を室温で24時間撹
袢した。析出物を濾取し、水洗した後、メタノールから
再結晶して目的物の1/4水和物1.5gを得た。 融点
224〜226℃
【0115】製造例Q〜R:対応する原料化合物を用
い、製造例Pと同様に反応・処理し、以下の化合物を得
た。
【0116】(製造例Q):2−[2−シクロプロピル−
6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジ
ニルアミノ]アセトアミド;融点 267〜269℃(エ
タノールから再結晶)
【0117】(製造例R):2−[2−メチル−6−(4−
トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミ
ノ]アセトアミド;融点 197〜198℃(エタノール
から再結晶)
【0118】製造例1: 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]−N
−プロピルアセトアミドの製造
【0119】2−[2−イソプロピル−6−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]−N
−プロピルアセトアミド16g、N−クロロコハク酸イ
ミド6.3gおよび酢酸150mlの混合物を90℃で3時
間撹拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残留物に水お
よびクロロホルムを加え、水酸化ナトリウム水溶液(1mo
l/L)で中和した後、クロロホルム層を分取した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧で濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムで
溶出・精製し、n−ヘキサンから再結晶して目的物15
gを得た。融点 100〜102℃
【0120】製造例2〜29:対応する原料化合物とN
−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドま
たはN−ヨードコハク酸イミドのハロゲン化剤を用い、
製造例1と同様に反応・処理し、表5で表される化合物
を得た。
【0121】
【化14】
【0122】
【表5】
【0123】表6は表5の続き
【0124】
【表6】
【0125】製剤例1:錠剤の製造
【0126】
【表7】 ────────────────────────────────── ・2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル )−4−ピリミジニルアミノ]−N−プロピルアセトアミド・・・ 25 g ・乳糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70 g ・トウモロコシデンプン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 g ・結晶セルロース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 g ・ヒドロキシプロピルセルロース・・・・・・・・・・・・・・ 3 g ──────────────────────────────────
【0127】上記成分を常法により混和造粒造粒後、軽
質無水ケイ酸(0.7g)およびステアリン酸マグネシウム
(1.3g)を加えた後、1錠あたり145mgで打錠し、1
000錠を製する。
【0128】製剤例2:カプセル剤の製造
【0129】
【表8】 ────────────────────────────────── ・2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル )−4−ピリミジニルアミノ]−N−プロピルアセトアミド・・・ 50 g ・乳糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117 g ・トウモロコシデンプン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 g ・ヒドロキシプロピルセルロース・・・・・・・・・・・・・・ 3.5 g ・軽質無水ケイ酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.8 g ・ステアリン酸マグネシウム・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.7 g ──────────────────────────────────
【0130】常法により、上記成分を混合造粒し、顆粒
200mgをカプセルに充填し、1000カプセルを製す
る。
【0131】製剤例3:散剤の製造
【0132】
【表9】 ────────────────────────────────── ・2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル )−4−ピリミジニルアミノ]−N−プロピルアセトアミド・・・ 200 g ・乳糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 770 g ・ヒドロキシプロピルセルロース・・・・・・・・・・・・・・ 25 g ・軽質無水ケイ酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 g ──────────────────────────────────
【0133】常法により、上記成分を混合した後、散剤
に製する。
【0134】
【発明の効果】式(I)で表される化合物およびその製
薬学的に許容される酸付加塩はin vivo試験で優れた抗
リウマチ作用を示し、毒性も低いので、慢性関節リウマ
チやベーチェット病、強直性脊椎炎などのリウマチ性疾
患、さらには多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、
シェーグレン症候群などの自己免疫性炎症疾患などの免
疫性炎症疾患の治療薬および予防薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 眞里 大阪府吹田市津雲台5丁目7番12号 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BC42 MA01 MA04 NA14 ZB05 ZB11 ZB15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I): 【化1】 (式中、AはC1−C6アルキル基またはC3−C8シクロ
    アルキル基を意味し、R1およびR2は同一または異なっ
    て、水素原子、C1−C6アルキル基またはC3−C8シク
    ロアルキル基を意味し、Xはハロゲン原子を意味する)
    で表される[2−アルキル−5−ハロゲノ−6−(4−ト
    リフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]
    アセトアミド誘導体またはその製薬学的に許容される酸
    付加塩からなる医薬。
  2. 【請求項2】 Aがイソプロピル基またはシクロプロピ
    ル基である請求項1記載の化合物からなる医薬。
  3. 【請求項3】 Aがイソプロピル基またはシクロプロピ
    ル基であり、Xが塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
    である請求項1記載の化合物からなる医薬。
  4. 【請求項4】 Aがイソプロピル基またはシクロプロピ
    ル基であり、Xが塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
    であり、R1が水素原子またはメチル基であり、R2が水
    素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはイソプ
    ロピル基である請求項1記載の化合物からなる医薬。
  5. 【請求項5】 下記式(I−1): 【化2】 (式中、R11は水素原子を意味し、R21は水素原子、メ
    チル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル基を
    意味するか、或いはR11およびR21が共にメチル基を意
    味し、X1は塩素原子または臭素原子を意味する)で表さ
    れる[2−イソプロピル−5−ハロゲノ−6−(4−トリ
    フルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]ア
    セトアミド誘導体またはその製薬学的に許容される酸付
    加塩からなる医薬。
  6. 【請求項6】 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−
    6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジ
    ニルアミノ]−N−メチルアセトアミド、 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフ
    ルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]−N
    −エチルアセトアミド、 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフ
    ルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]アセ
    トアミド、 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−6−(4−トリフ
    ルオロメチルフェニル)−4−ピリミジニルアミノ]−
    N,N−ジメチルアセトアミド、および2−[5−ブロモ
    −2−イソプロピル−6−(4−トリフルオロメチルフ
    ェニル)−4−ピリミジニルアミノ]−N,N−ジメチル
    アセトアミドから選ばれるいずれかの化合物からなる医
    薬。
  7. 【請求項7】 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−
    6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジ
    ニルアミノ]−N−プロピルアセトアミドからなる医
    薬。
  8. 【請求項8】 2−[5−クロロ−2−イソプロピル−
    6−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ピリミジ
    ニルアミノ]−N−イソプロピルアセトアミドからなる
    医薬。
  9. 【請求項9】 免疫性炎症疾患治療または予防薬である
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬。
  10. 【請求項10】 リウマチ治療または予防薬である請求
    項1〜8のいずれか一項に記載の医薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7816353B2 (en) * 2003-10-24 2010-10-19 Exelixis, Inc. P70S6 kinase modulators and method of use

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US7816353B2 (en) * 2003-10-24 2010-10-19 Exelixis, Inc. P70S6 kinase modulators and method of use

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