JP2001138862A - ベルト連結用金具 - Google Patents

ベルト連結用金具

Info

Publication number
JP2001138862A
JP2001138862A JP2000305483A JP2000305483A JP2001138862A JP 2001138862 A JP2001138862 A JP 2001138862A JP 2000305483 A JP2000305483 A JP 2000305483A JP 2000305483 A JP2000305483 A JP 2000305483A JP 2001138862 A JP2001138862 A JP 2001138862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
plate
insertion hole
hole
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000305483A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Sugimoto
睦美 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MUTSUMICHI KENKYUSHO KK
Original Assignee
MUTSUMICHI KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MUTSUMICHI KENKYUSHO KK filed Critical MUTSUMICHI KENKYUSHO KK
Priority to JP2000305483A priority Critical patent/JP2001138862A/ja
Publication of JP2001138862A publication Critical patent/JP2001138862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buckles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】金具プレートのベルト挿通孔およびシートベル
ト通し孔縁部の曲率半径を大きくとってベルトの面接触
面積を増大させ、ベルトの切断や破断を有効的にかつ未
然に防止したものである。 【解決手段】ベルト連結用金具は、金具プレート11に
タング係止孔12とベルト挿通孔14を形成する。金具
プレート11のベルト挿通孔14には少なくともベルト
係合側縁部の肉を打抜きプレス加工により打抜き後、寄
せて両面側に盛り上がらせてプレート両面側に円弧状の
膨出部15a,15bを形成する。そして、ベルト挿通
孔14の円弧状膨出部形成側縁部をほぼ円形の滑かな湾
曲断面構造に構成し、その後、金具プレート11の少な
くともベルト係合側を樹脂成形材料19でモールド成形
する。この樹脂モールド成形により、ベルト挿通孔14
付近をシートベルト通し孔13を残して樹脂成形材料1
9で被覆し、シートベルト通し孔13の少なくともベル
ト係合側をより一層大きな曲率半径に盛肉し、その部分
の曲率半径を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安全ベルト等のベル
ト連結用金具に係り、特に安全ベルト等のベルトの切断
や破断を有効的に防止したベルト連結用金具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体や座席等に安全ベ
ルト装置としてのシートベルト装置が設けられている。
このシートベルト装置には合成繊維等の繊維材料を帯状
に織成したシートベルトがウェビングとして使用され
る。このシートベルトを自動車の車体若しくは座席に連
結するのにベルト連結用金具が用いられる。
【0003】ベルト連結用金具は、鋼板を所定形状に打
ち抜くとともにその一部にベルト挿通孔が形成され、こ
のベルト挿通孔にシートベルトを通して巻き掛けた後、
ベルト連結用金具を自動車の車体や座席に固定させるこ
とにより利用される。この種のベルト連結用金具には、
アンカー金具やスルーアンカー金具,タングプレートな
どがある。
【0004】従来のベルト連結用金具は、鋼板製の金具
プレートにベルト挿通孔を打抜きプレス成形して構成さ
れるが、金具プレートを打ち抜くとベルト挿通孔縁部に
ばりが生じ、ばりによる刃形が形成されるために、ばり
取りが行われ、ベルト挿通孔縁部の断面構造を滑かにし
ている。
【0005】金具プレートのベルト挿通孔の断面構造を
滑かにするために、ベルト挿通孔内縁の角部を研磨器で
研削してアール部を形成したり、また、ベルト挿通孔内
縁に樹脂コーティングを施したり、断面構造を滑かにし
ているが、従来のベルト連結用金具では、金具プレート
の肉厚の厚肉化に加工コストや材料的な制約を受けるた
め、ベルト挿通孔に挿通させるシートベルトは、ベルト
挿通孔の局所に点接触したり、線接触して引張られるた
めに、接触部分でシートベルトが切断したり、破断する
おそれがあった。
【0006】このシートベルトの切断や破断を防止する
ために、実開平2−120272号公報に開示されたベ
ルト連結用金具が開発されている。
【0007】このベルト連結用金具は、金具プレートに
形成されるベルト挿通孔の縁部を上型と下型を用いて型
成形し、ベルト挿通孔の縁部をプレート片面側に膨出さ
せ、ベルト挿通孔の縁部断面が半円形断面構造をなすよ
うに構成し、ベルト挿通孔に挿通されるシートベルトが
ベルト挿通孔の半円形縁部で面接触し、シートベルトが
切断したり、破断するのを防止している。
【0008】同様のベルト連結用金具が実用新案登録第
3002293号公報や実用新案登録第3002294
号公報にも開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルト連結用金
具は、金具プレートのベルト挿通孔の縁部を上型と下型
による型成形によってプレート片面側に膨出させ、ベル
ト挿通孔の縁部を半円形断面構造に成形しているが、上
型と下型の合せ面がベルト挿通孔の肉厚方向中央部に位
置するために、上型と下型の合せ面に生じるばりを除去
する後加工が必要となるのみならず、金具プレートのベ
ルト挿通孔縁部がプレート片面側に膨出するだけである
ため、シートベルトの引張力が金具プレートにバランス
よく作用しなかったり、ベルト挿通孔縁部に形成される
半円形断面の曲率半径を大きくとることができず、小さ
な曲率半径のベルト挿通孔縁部にシートベルトが挿通さ
れるため、シートベルトの面接触面積が小さく、シート
ベルトの破断や切断を有効的に防止する上で困難であっ
た。
【0010】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、金具プレートのベルト挿通孔縁部の曲率半径
を大きくとってベルトの面接触面積を増大させ、ベルト
の切断や破断を有効的にかつ確実に防止したベルト連結
用金具を提供することを目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、シートベルトの引張
力が金具プレートにバランスよく作用し、金具プレート
のベルト挿通孔のベルト係合側縁部にばり取り等の後加
工を不要にしたベルト連結用金具を提供するにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、金具プレート
のベルト挿通孔周りの樹脂コーティングを安定的に行な
うことができる一方、樹脂コーティングが万一破断して
もベルト挿通孔縁部の大きな曲率半径によりシートベル
トの破断や切断を有効的に防止することができる安価な
ベルト連結用金具を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベルト連結
用金具は、上述した課題を解決するために、請求項1に
記載したように、金具プレートに少なくともベルト挿通
孔を形成し、このベルト挿通孔にシートベルトを装着可
能に構成したベルト連結用金具において、前記金具プレ
ートのベルト挿通孔は、少なくともベルト係合側縁部の
肉を、打抜きプレス加工により打抜き後、寄せて両面側
に盛り上がらせてプレート両面側に弧状に膨出する円弧
状の膨出部をプレス成形し、前記ベルト挿通孔の円弧状
膨出部形成側縁部を滑かな湾曲断面構造に構成し、前記
金具プレートの少なくともベルト係合側をベルト挿通孔
を含めて樹脂成形材料でモールド成形し、この樹脂モー
ルド成形により少なくともベルト挿通孔付近をシートベ
ルト通し孔を残して樹脂成形材料で覆設したものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1に記載のベルト連結用金具において
は、金具プレートのベルト挿通孔は少なくともベルト係
合側縁部の肉を、打抜きプレス加工により打抜き後、寄
せて両面側に盛り上がらせて円弧状の膨出部をプレート
両面側に形成し、ベルト挿通孔の円弧状膨出部形成側縁
部を滑かな湾曲断面構造に構成し、樹脂モールド成形に
より少なくともベルト挿通孔付近をシートベルト通し孔
を残して樹脂被覆材料で被覆したので、ベルト挿通孔の
ベルト係合側縁部に形成される円弧状膨出部を利用して
金具プレートを安定的に樹脂モールド成形して大きな曲
率半径に盛肉でき、シートベルト通し孔のベルト係合側
の曲率半径を大きくし、金具プレートの両面側にバラン
スよく膨出させることができるので、シートベルト通し
孔にシートベルトをバランスよく面接触させて安定的に
通すことができ、シートベルトの引張力が金具プレート
にバランスよく作用し、シートベルトの破損や切損を有
効的に防止できる一方、樹脂モールドが万一破損や破断
してもベルト挿通孔のベルト係合側縁部プレート両面側
に膨出する円弧状膨出部により、その曲率半径を大きく
とることができ、かつシートベルトと大きな接触面積で
滑かに面接触させることができ、ベルトの切断や破断を
有効的にかつ確実に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るベルト連結用
金具の一実施形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は、本発明に係るベルト連結用金具を
自動車の車体に固定されるシートベルト装置に適用した
例を示す。
【0017】このシートベルト装置1では、図1に示さ
れるようにウェビングとしてのシートベルト2の一端が
車体3の床部あるいはセンターピラー4の下端部に取り
付けられたミニアンカーとしてのアンカー金具5に係止
される。シートベルト2の他端側はタングプレート6お
よびガイドアンカーとしてのスルーアンカ金具7を順次
介してシートベルトリトラクタとしての巻取装置8に接
続され、この巻取装置8のばね付勢力によりシートベル
ト2は収納側へ巻き取られるようになっている。スルー
アンカ金具7はセンターピラー4へあるいはセンターピ
ラー4に取り付けられた昇降装置としてのショルタアジ
ャスタ装置(図示せず)にボルトで揺動自在に軸支され
る。
【0018】タングプレート6は車体のほぼ中央でシー
ト側方に設けられたバックル装置9に着脱可能に係止さ
れ、この係止状態でシートベルト2は長手方向へ摺動可
能に設けられ、シートベルト2の引出しや収納が自由に
行われる。
【0019】図2は本発明に係るベルト連結用金具をシ
ートベルト装置1のタングプレート6として用いた例を
示すものである。
【0020】このタングプレート6は、S55CM等の
炭素鋼の鋼板製金具プレート11を有する。金具プレー
ト11は例えば2.3mm厚の帯状鋼板をほぼT字状に
打抜き成形して形成される。金具プレート11はプレー
ト操作を行なう操作側基部11aとバックル装置9に着
脱されるタング部11bとを有する一方、金具プレート
11にはタング部11bをバックル装置9に係止させる
タング係止孔12とシートベルト2を挿通可能なシート
ベルト通し孔13を形成するベルト挿通孔14とが備え
られる。金具プレート11はタング係止孔12とベルト
挿通孔14とを形成した後、シートベルト係合側が6−
ナイロン,ポリエスタール等の樹脂成形材料19でモー
ルド成形され、少なくともベルト挿通孔14付近がシー
トベルト通し孔13を残して図3に示すようにコーティ
ングされ、所要大径形状の盛肉が行なわれる。
【0021】金具プレート11に形成されるベルト挿通
孔14は図4および図5に示すようにプレート幅方向に
延びる長手孔形状に成形され、ベルト挿通孔14の少な
くともベルト係合側縁部にプレート両面側にバランスよ
く膨出する膨出部15a,15bが形成され、ベルト係
合側縁部の断面形状がほぼ円形の滑かな湾曲断面構造に
構成される。
【0022】金具プレート11のベルト挿通孔14は図
6に詳細に示すように、ベルト係合側縁部の肉をプレー
ト両面側に盛り上がらせて、ベルト係合側縁部にプレー
ト両面側にバランスよく張り出す膨出部15a,15b
をそれぞれ形成し、これらの膨出部15a,15bを利
用してベルト挿通孔14のベルト係合側をほぼ円形断面
の滑かな湾曲部16を有する湾曲断面構造に構成してい
る。これにより、ベルト挿通孔14のベルト係合側縁部
のほぼ円形湾曲面の曲率半径Rを大きくとることがで
き、金具プレート11の肉厚(板厚)を大きくしなくと
も、プレート肉厚を大きくしたものと等価となる。例え
ば金具プレート11の肉厚を2.3mmとするとき、膨
出部15a,15bの大きさ(直径)を2.5mm以
上、例えば2.6mmにセットすることができる。
【0023】また、金具プレート11のベルト挿通孔1
4は少なくともベルト係合側縁部(全周でもよい)にプ
レート両面側に膨出する膨出部15a,15bが形成さ
れ、これらの膨出部15a,15bを利用してベルト係
合側にほぼ円形断面の湾曲部16が形成される。この湾
曲部16はプレート両面側に張り出して大きな曲率半径
に成形されるので、ベルト挿通孔14のプレート両面側
にベルト挿通孔内縁部に滑かに連続するリブを突出して
形成したものと等価となり、金具プレート11のプレー
ト剛性を増し、機械的・物理的強度を向上させることが
できる。なお、符号17は刻印用スペースであり、符号
18はロットナンバー用スペースである。
【0024】次に、ベルト連結用金具としてのタングプ
レート6の製造装置を説明する。
【0025】このベルト連結用金具としてのタングプレ
ート6の製造装置は、図7に示す打抜き型連続プレス機
械20で構成される。このプレス機械20は固定された
下型21と可動の上型22から構成されるダイセット2
3を有し、ダイセット23の下型21上にダイプレート
24が固定され、このダイプレート24上に成形加工さ
れる帯状鋼板25が載置される。帯状鋼板25は炭素鋼
等の鋼板を成形し、多数の金具プレート11が所定のピ
ッチで列状に弱化領域を介して連続するように帯状に形
成したものである。
【0026】また、ダイセット23の上型22には焼入
れ鋼からなるパッキンプレート26を介してポンチ固定
プレート27が固定され、このポンチ固定プレート27
に多層皿ばね等からなる複数のスプリング28を介して
ストリッパプレート29がプレートホルダ30により弾
性支持される。ストリッパプレート29は両側に介装さ
れた複数のスプリング28により常時下方側にばね付勢
されている。
【0027】ダイセット23の上型22に固定されたポ
ンチ固定プレート27に打抜きポンチ31,加工ポンチ
32,拡開ポンチ33やパイロット34,35が所要の
間隔をおいて列状に配列され固定される。ポンチ固定プ
レート27に固定された打抜きポンチ31,加工ポンチ
32,パイロット34,拡開ポンチ33およびパイロッ
ト35を案内するポンチガイド孔37,38,39およ
びパイロットガイド孔40,41がストリッパプレート
29にそれぞれ形成される一方、このストリッパプレー
ト29のポンチガイド孔37,38,39やパイロット
ガイド孔40,41に対向してダイプレート24にダイ
ス穴43,44,45およびパイロットガイド穴46,
47が形成される。
【0028】しかして、ダイス穴43,44,45を形
成したダイプレート24とポンチ固定プレート27に固
定された打抜きポンチ31,加工ポンチ32および拡開
ポンチ33とによりポンチとダイスが構成され、所要の
打抜き剪断加工や成形加工が行なわれる。
【0029】また、プレス機械20は拡開ポンチ33と
ダイス45の下流側に超硬合金製の成形ポンチ50と成
形ダイス51が設けられる。成形ポンチ50はダイセッ
ト23の下型21に固定される一方、この成形ポンチ5
0は多層皿ばね等のスプリング52により弾性支持され
た可動台53の昇降を案内している。一方、成形ダイス
51はダイセット23の上型22にパッキンプレート2
6を介して固定された固定台54に組み込まれている。
この固定台54には金具プレート11の位置決めを行な
うパイロット55が固定されており、このパイロット5
5は可動台53に形成されたパイロットガイド孔56に
より案内される。
【0030】さらに、プレス機械20には成形ポンチ5
0とダイス51の下流側に帯状鋼板25を個々の金具プ
レート11に切断し、タングプレート用の金具プレート
11の場合には不要であるが、必要に応じて所要角度の
折曲げを付与する加工成形ポンチとダイス(共に図示せ
ず)が設けられている。
【0031】このプレス機械20では打抜きポンチ31
とダイプレート24のダイスにより帯状鋼板25の金具
プレート11のタング部11bに打抜きによりタング係
止孔12を上型22の昇降により穿設するようになって
いる。
【0032】金具プレート11部にタング係止孔12を
穿設した帯状鋼板25は金具プレート11の1個分に相
当する1ピッチP分だけ順送りされる。帯状鋼板25が
所定のピッチ分送られた状態で上型22が所要ストロー
ク分下動し、穿設されたタング係止孔12にパイロット
34が挿入されて金具プレート11部が位置決めされる
とともに、この金具プレート11部は加工ポンチ32と
ダイプレート24のダイス60により打ち抜かれてベル
ト挿通孔14がプレート操作用基部11aに穿設され
る。このとき、後続する金具プレート11部にはタング
係止孔12が打抜きポンチ31とダイプレート24のダ
イスにより同時に打ち抜かれて成形される。
【0033】プレス機械20に形成される加工ポンチ3
2とダイプレート24上のダイス60は、図8に示すよ
うに構成され、加工ポンチ32とダイス60のクリアラ
ンスδはベルト挿通孔14の全周に亘って均一ではな
く、ベルト挿通孔14の一部、例えばベルト係合側がオ
ーバクリアランスδ1に形成される。オーバクリアラン
スδ1は加工素材である帯状鋼板のプレート肉厚(板
厚:例えば2.3mm)に対し10%から30%の間
隙、好ましくは15%〜20%程度の間隙を有し、ベル
ト挿通孔14の残り部分は適性クリアランスδ2、例え
ばプレート肉厚比5%〜10%、好ましくは5%〜6%
程度の間隙に形成される。
【0034】帯状鋼板25の金具プレート11部に加工
ポンチ32とダイス60によりベルト挿通孔14を打抜
きにより形成するが、その打抜き成形加工の際、ベルト
係合側のダイス60に逃げ溝61を形成し、加工ポンチ
32とダイス60により形成されるベルト挿通孔14の
ベルト係合側縁部をプレート一面(下面)側に僅かに押
圧変形させ、ベルト係合側縁部のプレート材料、特にプ
レート他面(上面)側のプレート材料を引き延ばす。
【0035】続いて、図7に示すように、帯状鋼板25
の金具プレート11部にベルト挿通孔14を穿設した
後、上型22を所要ストローク分上動させて加工ポンチ
32とパイロット34を帯状鋼板25の金具プレート1
1部のベルト挿通孔14とタング係止孔12から引き抜
く。この引抜き後に、帯状鋼板25を1ピッチ分だけ順
送りし、再び上型22を所要ストローク分下動させてパ
イロット35を金具プレート11部のタング係止孔12
に嵌合させて位置決めするとともに、拡開ポンチ33と
ダイプレート24のダイス62により、ベルト挿通孔1
4の少なくともベルト係合側縁部を拡開(圧縮)させつ
つプレート一面(下面)側にさらに押圧変形させて寄せ
る。
【0036】このとき、拡開ポンチ33とダイス62は
図9に示すように構成され、拡開ポンチ33はポンチ周
方向の少なくとも一部が軸方向にテーパ状に形成され、
拡開ポンチ33の下動に伴ってベルト挿通孔14の少な
くともベルト係合側縁部を押し開くように押圧変形(圧
縮曲げ成形)させている。すなわち、拡開ポンチ33の
下動に伴ってベルト挿通孔14のベルト係合側縁部を拡
開させつつプレート一面(下面)側にさらに押圧変形さ
せ、ベルト挿通孔14のベルト係合側剪断破断面が拡開
ポンチ33のテーパ面で滑かに押圧拡開成形されつつダ
イス62の逃げ溝63に納まるように変形させている。
【0037】拡開ポンチ33とダイス62により帯状鋼
板の金具プレート11部のベルト挿通孔14を押圧拡開
変形させた後、図7に示すように上型22を上動させ
て、拡開ポンチ33とパイロット35をベルト挿通孔1
4とタング係止孔12から引き抜く。このとき、帯状鋼
板25の後続する金具プレート11部にベルト挿通孔1
4を加工ポンチ32とダイプレート24のダイスにより
同時に成形するとともに、さらに後続する金具プレート
11部にタング係止孔12を打抜きポンチ31とダイプ
レート24のダイスにより同時に穿設され、帯状鋼板2
5は連続的に順次成形加工される。
【0038】一方、拡開ポンチ33により金具プレート
11部にベルト挿通孔14を拡開折曲成形した後、帯状
鋼板25を再び順送りさせる。帯状鋼板25を例えば金
具プレート11の2個分に相当する2ピッチ分だけ順送
りすると、帯状鋼板25の金具プレート11部が図10
に示す成形ポンチ50とダイス51に案内される。図1
0に示す加工位置で上型22を所要ストローク分下動さ
せることにより、金具プレート11部はベルト挿通孔1
4のベルト係合側縁部の肉がプレート両面側に盛り上が
って膨出し、プレート両面側に円弧状の膨出部15a,
15bが形成される。
【0039】このとき、ベルト連結用金具ポンチ50と
ダイス51はベルト挿通孔14のベルト係合側に円弧状
に凹形湾曲成形面64,65が対向して形成されてお
り、上型22の下動によりダイス51のダイス穴66が
成形ポンチ50に案内され、この成形ポンチ50とダイ
ス51によりベルト挿通孔14のベルト係合側縁部に両
側にバランスよく膨出した滑かな円弧状湾曲部16が型
成形される。
【0040】その際、成形ポンチ50はベルト挿通孔1
4のベルト係合側縁部をプレート一面(下面)側から押
圧してベルト挿通孔14のベルト係合側縁部を成形ポン
チ50の凹形湾曲成形面64に巻き込みながら押し戻し
てプレート他面(上面)側に膨出させる。プレート他面
側の膨出はダイスの円弧状凹形湾曲成形面65に案内し
て成形される。
【0041】しかして、金具プレート11部のベルト挿
通孔14を成形ポンチ50と成形ダイス51で成形加工
する際、ベルト挿通孔14の少なくともベルト係合側縁
部の肉が中央部から寄せられ、プレート両面側に巻き込
まれるように膨出変位せしめられ、ベルト挿通孔14の
膨出部成形側縁部がほぼ円形の滑かな湾曲断面構造に構
成される。これにより、ベルト挿通孔14のベルト係合
側縁部の曲率半径を、金具プレート11部の肉厚を大き
くしなくても、大きくとることができる一方、ベルト挿
通孔14のベルト係合側縁部の膨出湾曲部16にばりが
生じないので、この部分のばり取り作業等の後加工が不
要になる。
【0042】成形ポンチ50とダイス51により金具プ
レート11部のベルト挿通孔14に膨出部15a,15
bをプレート両面側に成形した後、帯状鋼板25は再び
順送りされて図示しない加工成形ポンチとダイスに案内
され、ここで帯状鋼板25は切断されて個々の金具プレ
ート11が形成される。切断された金具プレート11は
メッキ等で表面処理された後、焼入れ、焼戻しの熱処理
が行なわれ、その後、金具プレート11の所要個所に樹
脂モールド成形が行なわれ、所望のタングプレート6が
ベルト連結用金具として製造される。
【0043】金具プレート11への樹脂モールド成形
は、図示しないモールド成形割り型内にタング係止孔1
2を形成したタング部を利用して正確に位置決めセット
する。続いて金具プレート11がセットされた割り型内
に加熱軟化した樹脂成形材料あるいは液状樹脂材料を押
し込み、割り型内で硬化させて所望形状のタングプレー
ト6を成形する。
【0044】このタングプレート6は、図2および図3
に示すように、タング部11aを除いたシートベルト2
係合側が樹脂モールド成形により被覆される。その際、
タングプレート6のベルト挿通孔14は、樹脂モールド
成形により盛肉され、シートベルト通し孔13を残して
被覆され、シートベルト2の摺動がスムーズに行なわれ
るように案内し、摺動性を向上させている。このため、
シートベルト通し孔13はベルト挿通孔14のプレート
両面側に突出する膨出部15a,15bを覆設し、盛肉
されて滑かな湾曲形状に形成されるので、シートベルト
通し孔13の少なくともベルト係合側は、大きな曲率半
径の湾曲形状に成形され、シートベルト通し孔13に通
されるシートベルト2と大きな曲率半径に保たれて面接
触する。シートベルト2がシートベルト通し孔13と大
きな接触面積を保って滑かな面接触で係合することによ
り、シートベルト2の摺動性を確保する一方、シートベ
ルト2の切損や破損を効果的にかつ未然に防止でき、シ
ートベルト2の耐久性が向上する。
【0045】また、シートベルト2の荷重作用の繰返し
やシートベルト装置1を長年使用することにより、タン
グプレート6にコーティングされた樹脂成形材料19が
万一破損したり、破断しても、ベルト挿通孔14は少な
くともベルト係合側縁部に両側に張り出す大きな接触面
積の膨出部15a,15bが形成され、この膨出部15
a,15bはプレート両面側にバランスよく突出してベ
ルト挿通孔14の縁部を曲率半径の大きな滑かに湾曲構
造に形成している。このため、シートベルト2の破断や
切損を効果的にかつ確実に防止できる。
【0046】このタングプレート6においては、ベルト
挿通孔14の少なくともベルト係合側にプレート両面か
ら膨出する膨出部15a,15bを形成した例を示した
が、このベルト挿通孔14の全周に亘って膨出部15
a,15bを形成するようにしてもよい。
【0047】また、図11および図12はタングプレー
トの変形例を示すものである。
【0048】このタングプレート6Aに用いられる金具
プレート11の全体形状は、図4および図5に示すもの
と実質的に異ならないが、この金具プレート11を樹脂
成形材料19でモールド成形する際、ベルト挿通孔14
に形成されるシートベルト通し孔とほぼ平行なスリップ
防止孔70を一体に樹脂材料で成形したものである。ス
リップ防止孔70をシートベルト通し孔13と一体に樹
脂モールド成形で形成し、シートベルト通し孔13に通
したシートベルト2の少なくとも一側をスリップ防止孔
70を通して案内させることにより、タングプレート6
Aをシートベルト2の所要位置にスリップ防止状態で相
対的に保持することが可能となる。
【0049】図13および図14は、本発明に係るベル
ト連結用金具をスルーアンカ金具に適用した例を示すも
のである。
【0050】このスルーアンカ金具7は、図2および図
3に示すタングプレート6と同様、例えば2.3mm厚
の帯状鋼板を打抜き成形して形成された金具プレート7
1を備え、この金具プレート71を折曲ラインLに沿っ
て所要角度θ(θ=20°〜40°)折曲する一方、プ
レート表面が樹脂成形材料72でモールド成形され、所
要のコーティングが施される。金具プレート71には図
示しない固定ボルトを挿通されるボルト挿通孔としての
プレート取付孔73とシートベルト2を挿通可能なベル
ト挿通孔74とを有する。このうち、ベルト挿通孔74
は樹脂モールド成形によりコーティングされ、シートベ
ルト2を摺動自在に挿通させる細長い長孔形状のシート
ベルト通し孔75となる。
【0051】金具プレート71に成形されるベルト挿通
孔74は、図15および図16に示すようにプレート幅
方向に延びる長手孔形状に成形され、ベルト挿通孔74
の少なくともベルト係合側縁部にプレート両面側にバラ
ンスより膨出する膨出部76a,76bが形成され、ベ
ルト係合側縁部の断面形状がほぼ円形の滑かな湾曲断面
構造に構成される。
【0052】金具プレート71のベルト挿通孔74は図
16に示すように、ベルト係合側縁部の肉をプレート両
面側に盛り上がらせて、ベルト係合側縁部にプレート両
面側にバランスよく張り出す膨出部76a,76bをそ
れぞれ形成し、これらの膨出部76a,76bを利用し
てベルト挿通孔74のベルト係合側をほぼ円形断面の滑
かな湾曲断面構造に構成している。これにより、ベルト
挿通孔74のベルト係合側縁部のほぼ円形湾曲面の曲率
半径Rを大きくとることができ、金具プレート71の肉
厚(板厚)を大きくしなくても、プレート肉厚を大きく
したものと等価となる。
【0053】また、金具プレート71のベルト挿通孔7
4のプレート両面側に膨出する膨出部76a,76bに
より、金具プレート71はベルト挿通孔74の少なくと
もベルト係合側縁部に滑かに連続するリブを立てたもの
と等価となり、金具プレート71のプレート剛性を増加
させ、機械的・物理的強度を向上させることができる。
【0054】スルーアンカ金具7の金具プレート71の
製造は、図7に示す打抜き型連続プレス機械20を用い
て、タングプレート6と同様の製造手順で行なわれ、実
質的に異ならないので説明を終了する。ただ、プレス機
械20に備えられる加工ポンチとダイスの形状や加工ピ
ッチはタングプレート6の場合とは異なる一方、帯状鋼
板を個々の金具プレート71に切断した後、この金具プ
レート71を折曲ラインLに沿って所要角度θの折曲げ
を付与する加工ポンチとダイスがプレス機械20に備え
られている点でも異なる。
【0055】また、帯状鋼板から個々の金具プレート7
1に成形加工した後、金具プレート71はプレート取付
孔73の周辺を利用してモールド成形割り型(図示せ
ず)に正確に位置決めセットされる。金具プレート71
の位置決めセット後に樹脂成形材料72を用いてモール
ド成形され、プレート取付孔73の周辺部を除いた金具
プレート71がほぼ全面にわたり盛肉される。この場
合、樹脂モールド成形は金具プレート71のベルト挿通
孔74の少なくともシートベルト係合側を覆うように被
覆してもよい。金具プレート71のベルト挿通孔74の
膨出部76a,76bを覆う樹脂成形材料は、シートベ
ルト通し孔75のベルト係合側が略6〜8mmの曲率半
径を有するように成形され、樹脂モールド成形による盛
肉により曲率半径を大きくすることができる。
【0056】図17および図18はベルト連結用金具を
ミニアンカーとしてのアンカ金具に適用した例を示す。
【0057】このアンカ金具5は、タングプレート6と
同様、帯状鋼板を打抜き成形して形成された金具プレー
ト81を備える。金具プレート81には、例えば4mm
程度の肉厚の高温力鋼等製の帯状鋼板が用いられ、図示
しないアンカボルトを挿通させるボルト挿通孔としての
プレート取付孔82とシートベルト2を挿通可能なベル
ト挿通孔83とが形成される。金具プレート81はプレ
ート取付孔82とベルト挿通孔83とを形成した後、折
曲ラインLに沿って所定角度θ、例えば60度以下、こ
の好ましくは35度程度折曲される。折曲ラインLはベ
ルト挿通孔83を跨ぐようにかかっている。
【0058】金具プレート81に形成されるベルト挿通
孔83はプレート幅方向に延びる長手孔形状に成形さ
れ、ベルト挿通孔83の少なくともベルト係合側縁部に
プレート両面側にバランスよく膨出する膨出部85a,
85bが形成され、ベルト係合側縁部の断面形状がほぼ
円形の滑かな湾曲断面構造に構成される。
【0059】金具プレート81のベルト挿通孔83は図
18(A)に示すように、ベルト係合側縁部の肉をプレ
ート両面側に盛り上がらせて、ベルト係合側縁部にプレ
ート両面側にバランスよく張り出す膨出部85a,85
bをそれぞれ形成し、これらの膨出部85a,85bを
利用してベルト挿通孔83のベルト係合側をほぼ円形断
面の滑かな湾曲断面構造に構成している。これにより、
ベルト挿通孔83のベルト係合側縁部のほぼ円形湾曲面
の曲率半径Rを大きくとることができ、金具プレート8
1の肉厚(板厚例えば4mm)を大きくしなくとも、プ
レート肉厚を大きくしたものと等価となり、ベルト挿通
孔83に挿通されるシートベルト2と大きな接触面積の
滑かな面接触で係合することとなり、シートベルト2の
切損や破損を効果的にかつ確実に防止することができ、
シートベルト2の耐久性を向上させることができる。
【0060】また、金具プレート81のベルト挿通孔8
3は少なくともベルト係合側縁部にプレート両面側に膨
出する膨出部85a,85bが形成され、これらの膨出
部85a,85bを利用してベルト係合側にほぼ円形断
面の湾曲部86が形成される。この湾曲部86はプレー
ト両面側に張り出して大きな曲率半径に成形されるの
で、ベルト挿通孔83のプレート両面側にベルト挿通孔
内縁部に滑かに連続するリブを突出して形成したものと
等価となり、金具プレート11のプレート剛性を増し、
機械的・物理的強度を向上させることができ、シートベ
ルト2の摩耗や切断を有効的に防止でき、シートベルト
2の耐久性が向上する。なお、符号87は刻印用スペー
スであり、符号88はロットナンバー用スペースであ
る。
【0061】アンカー金具五の金具プレート81の製造
方法は、スルーアンカ金具7の金具プレート71の場合
と実質的に異ならないので説明を終了する。このアンカ
ー金具5の場合、金具プレート81の成形加工後に樹脂
成形材料でモールド成形する必要は必ずしもないが、シ
ートベルト2の係合側のベルト挿通孔83を樹脂モール
ドで盛肉し、曲率半径をより一層大きくしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係るベルト
連結用金具においては、金具プレートのベルト挿通孔
は、少なくともベルト係合側縁部の肉を、打抜きプレス
加工により寄せて両面側に盛り上がらせて円弧状の膨出
部をプレート両面側にプレス成形で形成し、ベルト挿通
孔の円弧状膨出部形成側縁部を滑かな湾曲断面構造に構
成したので、円弧状膨出部の形成に盛肉部材を別途用意
する必要がなく、材料の無駄を省ける一方、金具プレー
トの少なくともシートベルト係合側をベルト挿通孔を含
めて樹脂モールド成形し、この樹脂モールド成形により
シートベルト挿通孔付近はベルト通し孔を残して樹脂成
形材料で覆設したので、金具プレートのベルト挿通孔は
ベルト係合側縁部に円弧状膨出部を形成すれば、その膨
出部の大きな接触面積を利用して樹脂モールド成形を安
定的かつ正確に行なうことができる。このベルト連結用
金具は金具プレートの少なくともベルト係合側のベルト
挿通孔側の円弧状膨出部を樹脂モールドでさらに盛肉
し、曲率半径をより一層大きくすることができ、シート
ベルトと大きな接触面積で滑かに面接触させることがで
き、シートベルトを安定的にベルト通し孔に案内し摺動
させることができ、シートベルトの切断や破断を有効的
に防止できる。
【0063】また、金具プレートをコーティングした樹
脂成形材料が長年の使用によりシートベルトの繰返し荷
重を受けて万一破損したり、破断しても、シートベルト
は金具プレートのベルト挿通孔縁部に形成された滑らか
な円弧状膨出部と係合することになるが、金具プレート
はベルト挿通孔のベルト係合側縁部にプレート両面側に
円弧状膨出部をバランスよく張り出させて滑かな湾曲断
面構造に形成することにより、ベルト挿通孔のベルト係
合側縁部の曲率半径を大きくとることができ、かつシー
トベルトと大きな接触面積で滑かに面接触させることが
でき、ベルトの切断や破断を有効的にかつ未然に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルト連結用金具をシートベルト
装置に適用した例を示す図。
【図2】本発明に係るベルト連結用金具をタングプレー
トに適用した一実施形態を示す平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2のタングプレートを構成する金具プレート
を示す平面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】図5に示されたタングプレートの金具プレート
の要部を示す拡大断面図。
【図7】本発明に係るベルト連結用金具としてのタング
プレートを製造するプレス機械の概略断面図。
【図8】本発明に係るベルト連結用金具としてのタング
プレートの製造工程を示すもので加工ポンチとダイスに
よる打抜き工程を示す断面図。
【図9】拡開ポンチとダイスによる成形加工工程を示す
断面図。
【図10】成形ポンチとダイスによる成形加工工程を示
す断面図。
【図11】本発明に係るベルト連結用金具をタングプレ
ートに適用した他の実施例を示す平面図。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図。
【図13】本発明に係るベルト連結用金具をスルーアン
カー金具に適用した実施形態を示す平面図。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う断面図。
【図15】図13に示すスルーアンカー金具の金具プレ
ートを示す平面図。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿う断面図。
【図17】ベルト連結用金具をミニアンカーとしてのア
ンカ金具に適用した実施形態を示す平面図。
【図18】(A)はアンカ金具の金具プレートの折曲前
の展開状態を示す断面図、(B)はアンカ金具の折曲後
の状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 シートベルト装置 2 シートベルト(ウェビング) 3 車体 5 アンカー金具(ミニアンンカー) 6,6A タングプレート 7 スルーアンカー金具 8 ベルト巻取装置(リトラクタ) 9 バックル装置 11,71,81 金具プレート 12 タング係止孔 13,75 シートベルト通し孔 14,74,83 ベルト挿通孔 15a,15b,76a,76b,85a,85b 膨
出部 16 湾曲部 19,72 樹脂成形材料(樹脂モールド) 20 プレス機械 21 下型 22 上型 23 ダイセット 24 ダイプレート 27 ポンチ固定プレート 28 スプリング 29 ストリッパプレート 31 打抜きポンチ 32 加工ポンチ 33 拡開ポンチ 34,35 パイロット 37,38,39 ポンチガイド孔 40,41 パイロットガイド孔 43,44,45 ダイス穴 46,47 パイロットガイド穴 50 成形ポンチ 51 成形ダイス 52 スプリング 53 可動台 54 固定台 55 パイロット 60,62 ダイス 61,63 逃げ溝 64,65 凹形湾曲成形面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金具プレートに少なくともベルト挿通孔
    を形成し、このベルト挿通孔にシートベルトを装着可能
    に構成したベルト連結用金具において、前記金具プレー
    トのベルト挿通孔は、少なくともベルト係合側縁部の肉
    を、打抜きプレス加工により打抜き後、寄せて両面側に
    盛り上がらせてプレート両面側に弧状に膨出する円弧状
    の膨出部をプレス成形し、前記ベルト挿通孔の円弧状膨
    出部形成側縁部を滑かな湾曲断面構造に構成し、前記金
    具プレートの少なくともベルト係合側をベルト挿通孔を
    含めて樹脂成形材料でモールド成形し、この樹脂モール
    ド成形により少なくともベルト挿通孔付近をシートベル
    ト通し孔を残して樹脂成形材料で覆設したことを特徴と
    するベルト連結用金具。
  2. 【請求項2】 前記金具プレートにはベルト挿通孔とと
    もにタング係止孔を形成したタングプレートである請求
    項1記載のベルト連結用金具。
  3. 【請求項3】 前記金具プレートには、シートベルト係
    合側にシートベルト通し孔とほぼ平行なシートベルトの
    スリップ防止孔を樹脂成形材料のモールド成形により一
    体成形して設けた請求項1記載のベルト連結用金具。
JP2000305483A 2000-10-04 2000-10-04 ベルト連結用金具 Pending JP2001138862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305483A JP2001138862A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 ベルト連結用金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305483A JP2001138862A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 ベルト連結用金具

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07327036A Division JP3138624B2 (ja) 1995-01-11 1995-12-15 ベルト連結用金具の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001138862A true JP2001138862A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18786331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000305483A Pending JP2001138862A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 ベルト連結用金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001138862A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021338A1 (de) * 2003-08-26 2005-03-10 Autoliv Development Ab Umlenkelement für sicherheitsgurte mit einstückigem verkleidungsteil
EP1754637A2 (en) 2005-08-19 2007-02-21 Takata Corporation Seatbelt apparatus
US9365185B2 (en) 2010-11-09 2016-06-14 Enshu Co. Ltd Through anchor

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021338A1 (de) * 2003-08-26 2005-03-10 Autoliv Development Ab Umlenkelement für sicherheitsgurte mit einstückigem verkleidungsteil
US7581758B2 (en) 2003-08-26 2009-09-01 Autoliv Development Ab Guide loop element for seat belts with one-piece casting part
EP1754637A2 (en) 2005-08-19 2007-02-21 Takata Corporation Seatbelt apparatus
JP2007076635A (ja) * 2005-08-19 2007-03-29 Takata Corp シートベルト装置
US7520035B2 (en) 2005-08-19 2009-04-21 Takata Corporation Seatbelt apparatus
US9365185B2 (en) 2010-11-09 2016-06-14 Enshu Co. Ltd Through anchor
US9902365B2 (en) 2010-11-09 2018-02-27 Enshu Co., Ltd Through anchor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5899499A (en) Sent belt anchorage plate for seat belt device and method of manufacturing same
US5762373A (en) Belt connecting metal fitting and manufacturing method for the same
US11059085B2 (en) Manufacturing method and manufacturing apparatus for press-formed article
EP0760316B1 (en) Seat belt suspender
JP3138624B2 (ja) ベルト連結用金具の製造方法
JP2012171587A (ja) ベルト取付具及びベルト取付具の製造方法
JP2001138862A (ja) ベルト連結用金具
US5575171A (en) Process and apparatus for the production of webbing take-up spindle
JP2644456B2 (ja) ベルト連結用金具およびその製造方法
JP6419144B2 (ja) ヒンジ部材の製造方法
EP3064288A1 (en) Sheet forming method
US20050017498A1 (en) Pillar anchor and method for manufacturing the same
JP3485714B2 (ja) シートベルト吊持具
KR100397485B1 (ko) 미니 앵커 및 그 제조 방법
KR200229697Y1 (ko)
KR200247532Y1 (ko) 미니 앵커
JP2015110422A (ja) ベルト取付具及びベルト取付具の製造方法
KR100397383B1 (ko) 미니 앵커 제조 방법
KR101044804B1 (ko) 에어백용 리테이너 링의 제조장치
JP2779328B2 (ja) シートベルト吊持具及びその製造方法
KR200226575Y1 (ko) 세트플레이트
KR200222675Y1 (ko) 버클베이스
WO2019065145A1 (ja) 歯付プーリの製造方法
US4911472A (en) Slider for passive seat belt system
KR200221321Y1 (ko) 릴베이스 스테이