JP2001137367A - 遠赤外線全身温熱治療器兼ドライサウナ - Google Patents

遠赤外線全身温熱治療器兼ドライサウナ

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JP2001137367A
JP2001137367A JP36318199A JP36318199A JP2001137367A JP 2001137367 A JP2001137367 A JP 2001137367A JP 36318199 A JP36318199 A JP 36318199A JP 36318199 A JP36318199 A JP 36318199A JP 2001137367 A JP2001137367 A JP 2001137367A
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heater
temperature
sauna
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Shosuke Tsutsui
昭輔 筒井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シート状に配した炭素繊維をガラス・エポキ
シ樹脂で熱圧着した軽量簡便ながら遠赤外線を多量に放
射する面状発熱体を使用する全身温熱治療器の提供。 【解決手段】 各ヒーターに装着した温度検知の半導体
をもつサーミスターによって電圧をコントロールし、ヒ
ーターの表面温度を140度C(ヒーターA、E、J、
Lは170度C)に抑え、コントローラのスイッチによ
ってヒーターの出力を制御。函体内の数箇所に温度セン
サーを装置して函体内の温度を一定に保つ。温熱治療中
に、患者の体内温度が目的温度(41.5度C〜41.
8度C)に達したらヒーターの電源が切れる安全装置
と、頭部の温度を40度以下に保つ冷却装置を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、がんの治療法として近
年とみに注目されている全身温熱治療法の治療器に関す
る。がん細胞が42度Cの温度で死滅するところに着眼
して数年前に米国で開発された。従来の手術、化学療
法、、放射線その他の侵襲的治療法に比べ、副作用等に
よる患者への肉体的、精神的打撃が極めて少なく、
(1)激しい痛みをやわらげる(2)延命効果が高い
(3)がん細胞が縮小または消滅する(4)治療を受け
る患者にとって負担が軽く安全(5)頻回治療が可能等
の優れた点がある。しかし、現在の全身温熱器は、多量
の遠赤外線を得るための装置が大掛かりで、且つ、きわ
めて高価である。本提案の遠赤外線ヒーターを用いるこ
とにより熱源体の軽量化が可能となり、その結果、函体
を構成する材質も、軽くて強靭なハニカムボードやプラ
スチック段ボール等の使用が可能となる。その結果、従
来品に比べ、重量で10分の1以下、価格で100分の
1以下にすることが可能であり、現在限られた治療器の
ため順番を待ち望んでいる多くの患者にとって大きな福
音となる。但し、全身温熱治療は、治療中に多量の発汗
によって失われた水分の補給。加温によって血管が拡張
するため低下する血圧の維持等々、その使用には専門医
の指導が不可欠である。従って、全身温熱治療法の専門
医の増強も併せて要望されるが、温熱器の稼働方法をマ
ニュアル化することによって、一般家庭でも使用可能
な、がん治療の最先端技術とされる全身温熱治療器を得
ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来の温熱治療法には体外循環法による
全身温熱と局所温熱があるが、全身温熱では数年前に遠
赤外線による全身温熱療法が行われるまで、体外循環法
によって全身加温が行われていた。しかし、体外循環法
では、治療後の患者の体力の消耗が激しいという欠点が
あり、その点を改善した遠赤外線による全身温熱療法
は、加温終了と同時に患者が一人で立ち上がることが出
来る等患者の体力の消耗が避けられる様になった。しか
し、函体にステンレス等の金属を用い、内部は、長さ2
メートル、直径1メートル近くの筒に銅版を張りつめ、
且つ、遠赤外線を放射するために、銅板にセラミック塗
装を施す等大掛かりな装置となり、重量(約1トン)価
格面(約1億円)でその普及が妨げられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】遠赤外線による全身温
熱治療器の最大の利点は、治療を受ける患者の肉体的、
精神的負担が著しく軽減されることである。従来の体外
循環法で全身加温した場合、患者は3日間はベッドに寝
たきり。一週間後にやっと一人で歩けるようになる。全
身温熱療法は、二回目の治療を一回目の一週間後に行う
のが理想だが、体外循環法では10日間に一回ならなん
とか可能という状況だった。遠赤外線による全身温熱治
療では、治療中の患者が医師と会話を交わすなどして平
常と変わりない状態が維持でき、加温終了と同時に一人
で立ち上がることができる。従って、無理なく頻回治療
が可能となる。又、安価で軽量にすることが可能になれ
ば、近い将来、専門医の協力、指導のもとに一般家庭で
患者自身が使用出来るようになることも夢ではない。本
提案の全身温熱治療器は、その大きさ及び重量が、狭い
家庭内でも邪魔にならず、スイッチを入れたら短時間で
所定の温度に達し、体の表面皮膚が高温度の刺激を受け
ることなく、多量の遠赤外線の放射熱によって体の内部
の温度を優しく上昇させ、がん治療の際患者が受ける苦
痛を和らげながら、熱に弱いがん細胞の縮小、消失を達
成するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、前々項
【産業上の利用分野】で述べたとおり、軽量で安価な全
身温熱治療器を考案した。重要な熱源として遠赤外線を
多量に放出する炭素繊維を、ガラスエポキシ樹脂等で熱
圧着した面状ヒーターを用いることにより、ヒーター一
枚の遠赤外線の放射量が約500W/m2(ヒーター表
面温度140〜170度C、重量は前面にラス網で覆う
等の安全を配慮した設計で約2kg、消費電力300
W)という極めて高い放射熱によって、短時間で人体へ
の刺激を押さえながら函体内部の温度を上げ(サーミス
ターによって60度〜70度Cを維持)体内のがん細胞
を縮小、消失させるに有効な体内温度(40度〜42度
C)を実現できる。更に、ヒーターの軽量化によって、
函体の構造も軽量化が可能となったため、体を覆うドー
ム部分はハニカムボードやプラスチック段ボールのよう
な保温性に優れ且つ、軽い材料を使用。価格と重量を大
きく下げることが可能となった。
【0005】
【発明の実施の形態】将来、一般家庭に通常のドライサ
ウナを兼ねる全身温熱治療器が設置される事も考え、そ
の便宜性を増す手段として、人体への迅速な加温と、折
畳み可能で簡単に復元でき、又、可搬性を良くするため
の軽量化が必要と考えた。そのための手段として、函体
の一部をサウナとして利用できるように、函体のほぼ中
央部にサウナ部分の函体の下端をシャフトによって接合
し、サウナ部を可変できるようにした。全身温熱治療器
として使用するときは、このシャフトを支点にサウナ部
の函体を倒しその背面部分を本体の凹みに収納する。サ
ウナ部を倒してできた本体上部の開口箇所は、前方上部
の下に収納してあるボードをレールによって後方に移動
し、サウナ部の前壁の下部に接合し、全身温熱治療器の
函体を気密にする。熱源体の遠赤外線ヒーターは、全身
温熱治療器として使用する場合、プリプレグ状にした炭
素繊維の表面積が約1000平方センチと約1700平
方センチのものを各2〜3枚づつ使用し、最大で合計1
500ワットの消費電力で函体内の温度を短時間で60
〜70度Cに上げることができる。本発明品の主目的
は、がん細胞を遠赤外線の放射熱によって患者の体温を
無理なく41.5〜41.8度Cに加温させることが可
能な全身温熱治療器の考案にあり、加温中に患者の状態
に応じてとるさまざまな診療例えば、チオンペタールに
よる軽い静脈麻酔とかブドウ糖液の点滴。加温後の処置
等に関係する諸機器類等は除いた。但し、温熱治療中に
必要となる頭部を冷やして頭部の温度が40度Cを超え
ないようにする器具と、加温治療中の診察のための開口
部を側壁に設けるに止めた。なおサウナとして利用する
場合は、コントローラによって、各ヒーターの電圧を下
げ50〜55度Cの温度を保つようにした。通常のドラ
イサウナは100度〜110度Cの熱風で加熱している
が、遠赤外線の放射熱によって上記の温度で十分な発汗
をうながし、体を芯から暖めることが可能である。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施
例を説明する。第3図は、全身温熱治療器として組立て
状態における函体。これに頭部冷却カバー(2−a)を
冷却パイプ(2−c)に取り付ける事によって治療器が
完成する。第1図は、全身温熱治療器に人体を仰向けに
寝かした図である。ヒーターは、上部にヒーターE(2
−j)、足を下方から暖めるヒーターD(2−h)、下
肢部を下から暖めるヒーターC(2−f)、背を下から
暖めるヒーターA(3−d)の5枚によって加温する。
冬季等室温が極端に低いために函体内の温度が不十分の
ときは、胸の上部にあるヒーターF(3−e)を加える
ことができる。ヒーターB、C、D、Fは、それぞれ3
00ワットの消費電力でヒーターの表面温度は140度
Cになる。ヒーターA、Eの表面温度は170度Cにな
る。サウナとして利用する場合には、コントローラ(3
−c)の操作によって、電圧を下げてそれぞれに表面温
度を10〜20度C下げて入浴する事ができる。全身温
熱治療器として加温する際、頭部を冷却するため第3図
でみる通り、ヘッドアウトカバー(1−e)によって函
体の気密性を確保すると同時に、頭部を函体から出して
頭部冷却カバー(2−a)を頭部冷却パイプ(2−
c′)に接合し頭部に被せ、頭部冷却器(2−c)を作
動させる。治療中、患者に軽度の麻酔液を注射したり、
体温の変化を診たりする必要があり、そのための診療窓
(1−f)を函体の側壁中央部に設けた。ドライサウナ
として用いる場合、函体上部の移動(2−i)を開閉蓋
を兼用する上部ボード(2−l)の下にレール(2−
k)に沿って引き入れる。このとき移動ボードに取り付
けてあるヒーターE(2−j)も一緒に上部ボード(2
−l)の下部に収納される。そして、サウナ部(3)を
函体中央部のシャフト(1−a)を軸に引き起こす。第
2図及び第4図に見る通り、サウナ上部(3)に透明フ
ード(3−b)を嵌合させれば座った姿勢でドライサウ
ナを利用できる。足元板(2−m)は、すのこ形状でで
きており、足元板可動支点(2−n)を軸に引き下げて
軽く足をのせることができる。第5図は、全身温熱の治
療を受ける患者を収容するときの開閉蓋(2−l)を開
いた状態を示す。サウナ上部を後方へ引き倒し本体に収
納、その上でサウナ上部の開閉ドアを閉める。サウナと
して利用する場合も同様第5図の状態で中に入る。背を
加温するヒーターA(3−d)は10本の隔熱バー(3
−f)によって直接背がヒーターに触れない。同じく臀
部の下のヒーターC(2−f)もすのこ状に隔熱バー
(2−f′)が取り付けてある。以上がドライサウナを
兼用できる全身温熱治療器の最適な実施例を記載したら
全身温熱治療器専用としてサウナ部分を取り除いた構造
にすることは容易である。その場合構造はより単純化さ
れ、製造コストも大幅に軽減されることになる。
【0007】
【本考案による効果】以上の実施例に記載した通り、本
考案の全身温熱治療器は、炭素繊維ヒーターによって多
量の遠赤外線放射熱を放射し、体の内部の温度を無理無
く上昇させ、他の化学療法や放射線療法等の侵襲的治療
法に比べ、患者への肉体的、精神的打撃が極めて少なく
(1)激しい痛みを和らげる(2)延命効果が高い
(3)がん細胞が縮小又は消失する(4)患者への負担
が軽く、安全である。(5)頻回治療が可能等の効果が
ある。サウナとしては、従来のサウナが100〜110
度Cの室内温度で体を暖めるため刺激が強いわりには、
体への浸透度が少なかったのに比べ、太陽光線に含まれ
ている不可視熱線で、赤外線の中でも波長の長い遠赤外
線を多量に放射するヒーターを使用しているため、50
〜55度Cの室内温度で体の芯まであたたまり、全身の
細胞に刺激を与え、新陳代謝を活発にして体内の老廃物
を汗と一緒に流し、全身をリフレッシュさせる効果があ
る。全身温熱治療の現状については、横山正義医博、竹
内隆医博の共著「がんに効く遠赤外線療法への確信」を
参考にし、引用した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる全身温熱治療器の実施例で、組
み立て状態での透視図。
【図2】図1の全身温熱治療器をサウナとして使用する
ため、一部を変形した組み立て状態での透視図。
【図3】図1の全身温熱治療器の実施例の斜視図。
【図4】図2のサウナ用に組み立てた状態での斜視図。
【図5】図4の組み立てた状態で函体内に入るため、開
閉蓋を開いた状態の斜視図。
【図6】全身温熱治療器及びサウナのヒーターの制御系
を示したブロックダイアグラム。
【符号の説明】
1 本体 1−a シャフト支点 1−b シャフト移動用穴 1−c サウナ背面部収納凹み 1−d ヘッドアウトカバー取り付けフック 1−e ヘッドアウトカバー 1−f 治療用窓 2−a 頭部冷却カバー 2−a′頭部冷却カバー移動穴 2−b 頭部冷却コントローラー 2−c 頭部冷却器 2−c′頭部冷却パイプ 2−e 電源回路室 2−f ヒーター(C) 2−f′隔熱バー 2−g ヒーター(B) 2−h ヒーター(D) 2−i 移動ボード 2−j ヒーター(E) 2−k レール 2−l 開閉蓋 2−m 足のせ板 2−n 足のせ板支点 3 サウナ部 3−a サウナ上部 3−b フード 3−b′ヘッドレスト 3−c コントローラ 3−d ヒーター(A) 3−e ヒーター(F) 3−f 隔熱バー 3−g 開閉ドア
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月29日(1999.11.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明の実施の形態】将来、一般家庭に通常のドライサ
ウナを兼ねる全身温熱治療器が設置される事も考え、そ
の便宜性を増す手段として、人体への迅速な加温と、折
畳み可能で簡単に復元でき、又、可搬性を良くするため
の軽量化が必要と考えた。そのための手段として、函体
の一部をサウナとして利用できるように、函体のほぼ中
央部にサウナ部分の函体の下端をシャフトによって接合
し、サウナ部を可変できるようにした。全身温熱治療器
として使用するときは、このシャフトを支点にサウナ部
の函体を倒しその背面部分を本体の凹みに収納する。サ
ウナ部を倒してできた本体上部の開口箇所は、前方上部
の下に収納してあるボードをレールによって後方に移動
し、サウナ部の前壁の下部に接合し、全身温熱治療器の
函体を気密にする。熱源体の遠赤外線ヒーターは、炭素
繊維を電気抵抗体として使用し、電気抵抗比が740
・m以上の連続炭素繊維がシート状に配され、この両
端部に導電電極が一体的に結合され、これらを積層状の
ガラス・エポキシプリプレグで封じ込め熱圧着した面状
発熱体でヒーターの表面積が約1000平方センチと約
1700平方センチのものを各2〜3枚づつ使用し、最
大で合計1500ワットの消費電力で函体内の温度を短
時間で60〜70度Cに上げることができる。本発明品
の主目的は、がん細胞を死滅させるため遠赤外線の放射
熱によって患者の体温を無理なく41.5〜41.8度
Cに加温させることが可能な全身温熱治療器の考案にあ
り、加温中に患者の状態に応じてとるさまざまな診療例
えば、チオンペタールによる軽い静脈麻酔とかブドウ糖
液の点滴。加温後の処置等に関係する諸機器類等は除い
た。但し、患者の体内温度が目的温度に達したらヒータ
ーの電源を切り、患者を毛布にくるんで治療器から出し
て徐々に体温を下げる必要がある。そのため患者の体内
温度(食道温、直腸温等)を測るための深部温度計を用
い、目的温度に達したらヒーターの電源を切る装置、
又、温熱治療中に必要となる頭部を冷やして頭部の温度
が40度Cを超えないようにする器具と、加温治療中の
体内温度検知器の操作のための開口部を側壁に設けた。
なおサウナとして利用する場合は、コントローラによっ
て、各ヒーターの電圧を下げ50〜55度Cの温度を保
つようにした。通常のドライサウナは100度〜110
度Cの熱風で加熱しているが、遠赤外線の放射熱によっ
て上記の温度で十分な発汗をうながし、体を芯から暖め
ることが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施
例を説明する。第3図は、全身温熱治療器として組立て
状態における函体。これに頭部冷却カバー(2−a)を
冷却パイプ(2−c′)に取り付ける事によって治療器
が完成する。第1図は、全身温熱治療器に人体を仰向け
に寝かした図である。ヒーターは、上部にヒーターE
(2−j)、足を下方から暖めるヒーターD(2−
h)、下肢部を下から暖めるヒーターC(2−m)、背
を下から暖めるヒーターA(3−d)、臀部を下から暖
めるヒーターB(2−f)の5枚によって加温する。冬
季等室温が極端に低いために函体内の温度が不十分のと
きは、胸の上部にあるヒーターF(3−e)を加えるこ
とができる。ヒーターB、C、D、Fは、それぞれ30
0ワットの消費電力でヒーターの表面温度は140度C
になる。ヒーターA、Eの表面温度は170度Cにな
る。サウナとして利用する場合には、コントローラ(3
−c)の操作によって、電圧を下げてそれぞれの表面温
度を10〜20度C下げて入浴する事ができる。全身温
熱治療器として加温する際、頭部を冷却するため第3図
でみる通り、ヘッドアウトカバー(1−e)によって函
体の気密性を確保すると同時に、頭部を函体から出して
頭部冷却カバー(2−a)を頭部冷却パイプ(2−
c′)に接合し頭部に被せ、頭部冷却器(2−c)を作
動させる。治療中、患者に軽度の麻酔液を注射したり、
体温の変化を診たりする必要があり、そのための診療窓
(1−f)を函体の側壁中央部に設けた。ドライサウナ
として用いる場合、函体上部の移動ボード(2−i)を
開閉蓋を兼用する上部ボード(2−l)の下にレール
(2−k)に沿って引き入れる。このとき移動ボードに
取り付けてあるヒーターE(2−j)も一緒に上部ボー
ド(2−l)の下部に収納される。そして、サウナ部
(3)を函体中央部のシャフト(1−a)を軸に引き起
こす。第2図及び第4図に見る通り、サウナ上部(3)
に透明フード(3−b)を嵌合させれば座った姿勢でド
ライサウナを利用できる。足元板(2−g)は、すのこ
形状でできており、足元板可動支点(2−n)を軸に引
き下げて軽く足をのせることができる。第5図は、全身
温熱の治療を受ける患者を収容するときの開閉蓋(2−
l)を開いた状態を示す。サウナ上部を後方へ引き倒し
本体に収納、その上でサウナ上部の開閉ドアを閉める。
サウナとして利用する場合も同様第5図の状態で中に入
る。背を加温するヒーターA(3−d)は10本の隔熱
バー(3−f)によって直接背がヒーターに触れない。
同じく臀部の下のヒーターB(2−f)もすのこ状に隔
熱バー(2−f′)が取り付けてある。以上がドライサ
ウナを兼用できる全身温熱治療器の最適な実施例を記載
した。全身温熱治療器専用としてサウナ部分を取り除い
た構造にすることは容易である。その場合構造はより単
純化できるが、患者の函体内への出入りをより容易にす
るため、図8で見る通り、函体を上下に分割し、片側に
ヒンジで結合させ、上部を開閉できる構造にする。遠赤
外線ヒーターも体の側面にも配置する等、体への放射熱
の有効な吸収を考えたい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】遠赤外線ヒーターの概要図
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】サウナを兼用しない全身温熱治療器の概要図
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 本体 1−a シャフト支点 1−b シャフト移動用穴 1−c サウナ背面部収納凹み 1−d ヘッドアウトカバー取り付けフック 1−e ヘッドアウトカバー 1−f 治療用窓 2−a 頭部冷却カバー 2−a′頭部冷却カバー移動穴 2−b 頭部冷却コントローラー 2−c 頭部冷却器 2−c′頭部冷却パイプ 2−e 電源回路室 2−g ヒーター(C) 2−f′隔熱バー 2−f ヒーター(B) 2−h ヒーター(D) 2−i 移動ボード 2−j ヒーター(E) 2−k レール 2−l 開閉蓋 2−m 足のせ板 2−n 足のせ板支点 2−o 深部温度計検知器 2−p 深部温度計測定器 3 サウナ部 3−a サウナ上部 3−b フード 3−b′ヘッドレスト 3−c コントローラ 3−d ヒーター(A) 3−e ヒーター(F) 3−f 隔熱バー 3−g 開閉ドア 4−a 炭素繊維 4−b リード線 4−c 電極 4−d 積層ガラス・エポキシ樹脂 4−e ヒーターG 4−f ヒーターH 4−g ヒーターI 4−h ヒーターJ 4−i ヒーターK 4−j ヒーターL
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月30日(1999.11.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明の実施の形態】将来、一般家庭に通常のドライサ
ウナを兼ねる全身温熱治療器が設置される事も考え、そ
の便宜性を増す手段として、人体への迅速な加温と、折
畳み可能で簡単に復元でき、又、可搬性を良くするため
の軽量化が必要と考えた。そのための手段として、函体
の一部をサウナとして利用できるように、函体のほぼ中
央部にサウナ部分の函体の下端をシャフトによって接合
し、サウナ部を可変できるようにした。全身温熱治療器
として使用するときは、このシャフトを支点にサウナ部
の函体を倒しその背面部分を本体の凹みに収納する。サ
ウナ部を倒してできた本体上部の開口箇所は、前方上部
の下に収納してあるボードをレールによって後方に移動
し、サウナ部の前壁の下部に接合し、全身温熱治療器の
函体を気密にする。熱源体の遠赤外線ヒーターは、炭素
繊維を電気抵抗体として使用し、電気抵抗比が740μ
Ω・m以上の連続炭素繊維がシート状に配され、この両
端部に導電電極が一体的に結合され、これらを積層状の
ガラス・エポキシプリプレグで封じ込め熱圧着した面状
発熱体でヒーターの表面積が約1000平方センチと約
1700平方センチのものを各2〜3枚づつ使用し、最
大で合計1500ワットの消費電力で函体内の温度を短
時間で60〜70度Cに上げることができる。本発明品
の主目的は、がん細胞を死滅させるため遠赤外線の放射
熱によって患者の体温を無理なく41.5〜41.8度
Cに加温させることが可能な全身温熱治療器の考案にあ
り、加温中に患者の状態に応じてとるさまざまな診療例
えば、チオンペタールによる軽い静脈麻酔とかブドウ糖
液の点滴。加温後の処置等に関係する諸機器類等は除い
た。但し、患者の体内温度が目的温度に達したらヒータ
ーの電源を切り、患者を毛布にくるんで治療器から出し
て徐々に体温を下げる必要がある。そのため患者の体内
温度(食道温、直腸温等)を測るための深部温度計を用
い、目的温度に達したらヒーターの電源を切る装置、
又、温熱治療中に必要となる頭部を冷やして頭部の温度
が40度Cを超えないようにする器具と、加温治療中の
体内温度検知器の操作のための開口部を側壁に設けた。
なおサウナとして利用する場合は、コントローラによっ
て、各ヒーターの電圧を下げ50〜55度Cの温度を保
つようにした。通常のドライサウナは100度〜110
度Cの熱風で加熱しているが、遠赤外線の放射熱によっ
て上記の温度で十分な発汗をうながし、体を芯から暖め
ることが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大人ひとりを収容する凾体内部の側壁に、
    遠赤外線の放射熱を多量に発生するヒーターとして、両
    端に電極を有した炭素繊維をエポキシ系樹脂で積層に熱
    圧着した面状ヒーターを用い、且つ、裏面に反射板を配
    置して放射熱効果を高めたものを5〜7枚張り付けて、
    全身にくまなく遠赤外線の放射熱を放射して、皮膚を刺
    激せずに体内に浸透させ温熱効果を上げる事を特長とす
    る全身温熱治療器。
  2. 【請求項2】函体の側壁には、ハニカムボードやプラス
    チック段ボール等の軽量で保温性に優れた材料を用い、
    持ち運び移動を容易に出来るようにした全身温熱治療
    器。
  3. 【請求項3】函体の構造の一部を可変式にし、数枚のヒ
    ーターの内3〜4枚を通電発熱させるか各ヒーターの温
    度を下げるかして、通常のドライサウナとしても用いる
    事が出来るようにした構造が特長の全身温熱治療器。
JP36318199A 1999-11-17 1999-11-17 遠赤外線全身温熱治療器兼ドライサウナ Pending JP2001137367A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030004856A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 주식회사 명신메디칼 태양광 캡슐형 의료기의 구조 및 제조방법
CN110151527A (zh) * 2018-01-23 2019-08-23 泰山医学院 一种皮肤病治疗设备

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