JP2001137336A - 開封装置 - Google Patents

開封装置

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JP2001137336A
JP2001137336A JP32379099A JP32379099A JP2001137336A JP 2001137336 A JP2001137336 A JP 2001137336A JP 32379099 A JP32379099 A JP 32379099A JP 32379099 A JP32379099 A JP 32379099A JP 2001137336 A JP2001137336 A JP 2001137336A
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cutter
opening device
bottle
opening
blade
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JP32379099A
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Tsuneo Deguchi
常夫 出口
Takeshi Imai
健 今井
Satoshi Yuki
諭 結城
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を容器内部へ入れず、粉剤をほぼ全量を自
然落下で容器から取出すための開封手段を備えた装置を
提供する。 【解決手段】 円形のボトル封入口のシール材を円筒形
状カッターで開封しボトル内の封入物を払出す開封装置
において、該カッターが先端が斜めにカットされ且つ最
上部にスリットを有することを特徴とする開封装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルム等でシール
されたボトルを円筒形状カッターで開封する開封装置に
関する。更に詳細には、人工透析に用いる透析液を調製
する為の粉末状又は液状のボトル製剤を開封する装置で
あって、ボトルの自動開封に適した刃先形状を特徴とす
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腎機能不全患者の増加に伴い、血液透析
を受ける患者の数も増加傾向にある。かかる患者は、通
常、病院あるいは透析センターにおいて数日に1回の割
合で数時間血液透析をうけることを余儀なくされ、これ
を解消するには最終的には腎移植しかないのが現状であ
る。
【0003】血液透析は、血液と透析液をセルロースや
ポリスルフォンなどの高分子膜を用いた中空糸型半透膜
モジュールを介して循環し、血液中の老廃物や過剰の水
を、除去するものである。かかる透析に用いる透析液は
濃縮液、又は粉末状、顆粒状の固体状態で市販され、使
用時に一定量の水で希釈、溶解することにより濃度調整
を行い透析液として使用される。
【0004】かかる透析液には酢酸系と重炭酸塩系とが
あり、固形製剤は特に重炭酸塩系透析液で、重炭酸ナト
リウムを含む粉剤(B剤)として採用されている。固形
の透析液調製用剤から透析液を調整する場合、水に溶解
混合して濃厚液とし更に希釈混合して透析液濃度の調整
が行われ、その為の装置としては攪拌翼を備えたタンク
内に一定量の水量を貯溜し、攪拌混合する装置が一般的
に用いられている。また、人手作業の軽減と衛生面の改
善策として自動透析液溶解調製装置も各種考案されてい
る。
【0005】例えば、特開平4−84967号公報には
粉剤の封入されたボトルに水を注入して全量をタンク内
に流出させ、攪拌翼を備えたタンク内で攪拌混合させる
装置、循環ポンプで混合する装置が記載されている。か
かる装置は容器内に水を入れて固形製剤をタンク内に洗
い流すタイプであり、ボトル内からの内容物払出工程に
時間がかかり、また水滴がボトル内に残り、全量の取出
しが困難であるという問題点が存在する。
【0006】また、特許登録2753242号公報に
は、固形透析液調製用剤を封入したカートリッジに水を
流し溶解した濃縮物流体を取出す装置が記載されてい
る。これには粉体を封入した特別の構造のカートリッジ
を製造する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の装置
の抱える問題点を解消するものであり、水を容器内部へ
入れず、より簡便な構造で粉剤もしくは液剤の透析液調
製用剤のほぼ全量を自然落下で容器から取出すための開
封手段を備えた装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
に対して鋭意検討した結果、開封カッター先端を斜めに
カットした円筒状とし、さらに刃先の高い位置にスリッ
トを設け低い位置周辺に鋸刃を設けることによって、容
器内へ水を入れずに効率的に内容物を容器から取出せる
ことを見出したものである。
【0009】即ち本発明は、円形のボトル封入口のシー
ル材を円筒形状カッターで開封しボトル内の封入物を払
出す開封装置において、該カッターが先端が斜めにカッ
トされ且つ最上部にスリットを有することを特徴とする
開封装置を提供するものである。
【0010】また本発明は、かかるスリットのスリット
幅が4〜6mmである開封装置てあり、特にかかるカッ
ターの刃先形状が円筒の外側に刃を設けた片刃であるこ
とを特徴とする開封装置を提供するものである。
【0011】また本発明は、かかるカッターの刃先形状
が、斜めにカットされた刃先の少なくとも最下部半周が
鋸刃であることを特徴とするものであり、特に該鋸刃の
先端ピッチが0〜1mmであり、該カッターの刃先角度
が10〜45°であることを特徴とする開封装置を提供
するものである。
【0012】また本発明は、かかる円筒形上カッターの
中央壁面部に複数の開口部分を有することを特徴とする
開封装置を提供するものである。
【0013】更に本発明は、透析液調製用粉剤及び/又
は透析液調製用液剤を封入したボトルのシール材を円筒
形状カッターで開封しボトル内の封入物を払出す開封装
置において、該カッターが先端が斜めにカットされ且つ
最上部にスリットを有することを特徴とする開封装置を
提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の開封装置の好ましい実施
態様を、人工透析用の透析液調製装置の開封装置を例に
して説明する。
【0015】フィルムシールで内容物を封入したボトル
を開封するには、ボトルを立て上から開封する方法とボ
トルを倒立させて下方からシールを開封する方法がある
が、本発明の装置においては、ボトルを倒立状態で設置
し開封した後、自然落下を利用して内容物を払い出す方
法を用いる装置である。内容物が粉剤では容器内に水を
噴霧して取出した場合、容器内で粉剤がブリッジを形成
して完全に取出せない可能性もあり、また水滴が残るた
め微量成分の濃度が充分確保できない危険性もある。自
然落下を利用すると容器の肩部分は必要なテーパー角度
を持ったものを利用する必要はあるが、その他は特別の
形状である必要はなく、略100%の粉剤を取出すこと
ができる。また、噴霧口に粉剤が落ちてくることもなく
目詰まりも防止できる。
【0016】本発明の開封装置は、円形のボトル封入口
のシール材を円筒形状カッターで開封しボトル内の封入
物を払出す開封装置である。かかる開封に用いるカッタ
ーは先端が斜めにカットされ且つ最上部にスリットを有
することを特徴とする。
【0017】かかるスリット部分は、円筒形状カッター
でフィルムシートを全てカットし内容物と一緒にフィル
ムが混入するのを防ぐ為に設けるものであり、スリット
部分のシールは切り落とされることはなく、結果として
開封されたシールがボトル側に残ることが出来る。かか
るスリット部分の幅はボトルの大きさや使用するフィル
ムの種類・シール強度によっても異なるが、スリット幅
が狭すぎると強度不足で切り落ちる危険性があり、広す
ぎると内容物の一部がフィルム接合部に残り、内容物の
全量払い出しが出来なくなる危険性がある。本発明の開
封装置においては、スリット幅は4〜6mmの幅が好ま
しい。
【0018】また、かかるスリット部分は斜めにカット
された円筒状カッターの先端部分に設けるのが好まし
い。先端部分に設けることによりフィルムシートをカッ
トする最初の段階でカットされずに残す部分が決まり、
カットを継続するに従って起きるフィルム張力低下によ
る切れ味低下の影響を最小限に押さえることが出来る。
【0019】斜めにカットされた円筒状カッターのカッ
ト角度は、特に限定するものではないが、鋭角にすれば
ボトル或いはカッターの移動距離が長くなり、装置の機
械耐久性の面から円筒状カッターの斜めにカットする先
端部角度は70〜85°、好ましくは75〜80°が好
ましい。
【0020】本発明に用いる円筒状カッターの刃先形状
は、円筒の外側に刃を設けた片刃であることが好まし
い。これにより切開面を固定することが出来る。円筒の
外径はボトルの大きさに依存するが、円筒状カッター外
径の大きさはボトル封入口内径の−3.0〜−0.5m
m、好ましくは−2.5mm〜−1.0mmの大きさに
するのが好ましい。フィルムの切れ代が1.5mm未
満、好ましくは1.25mm以下に維持することで略全
量の内容物を自然落下により払い出すことが出来る。
【0021】またかかるカッターの刃先角度は、鋭角で
ある方が切開性能は良いが、耐久性加工精度の制限もあ
り、10〜45°好ましくは15〜25°であることが
好ましい。刃先角度が45°を超えると切開性能が落ち
る傾向がある。
【0022】また本発明のカッターの刃先形状におい
て、斜めにカットされた刃先が鋸刃であることが好まし
く、少なくとも最下部周囲が鋸刃であることが好まし
い。かかる部分に鋸刃を設けることによりフィルムシー
ルの切開に伴う張力低下に対しても、鋸刃で確実にフィ
ルムシールを切開することが出来る。従って、鋸刃を設
ける位置は円筒状カッターの全周に設けても良いが、少
なくとも最下部周囲、特に最下部半周に設けるものが好
ましい。かかる鋸刃は先端部分が鋭端でも良いが先端が
平らな平刃であっても良く、耐久性と切開性の両方を満
足する為には鋸刃の先端部分の刃先のピッチが1mm以
下にするのが好ましい。
【0023】また本発明は、ボトルのフィルムシール面
を開封することによって、内容物を自然落下により払い
出す装置であり、円筒形状カッターの内外部を通って封
入物が落下する。一部カッター表面に内容物が付着する
ことから洗浄を容易にする為、円筒形上カッターの円筒
部分中央壁面に開口部分を有することが好ましい。開口
部分は複数、例えば4箇所を大きく刳り貫くようにした
ものを用いることが出来る。
【0024】本発明の開封装置はその用途は様々で限定
するものではないが、医療用途、特に人工透析液製造装
置における、透析液調製用粉剤及び/又は透析液調製用
液剤を封入したボトルのシール材を円筒形状カッターで
開封しボトル内の封入物を払出す自動開封装置に適用す
ることが出来る。
【0025】このような医療用途に用いる場合、円筒形
状カッターはステンレス製のものが好ましく、中でもS
US304以上、特にSUS316以上の性能のものが
好ましい。
【0026】
【実施例】本発明の開封装置を図面を用いて更に詳細に
説明する。図1は、本発明の開封装置の概略断面図を示
す。かかる開封装置は、ポリエチレン製のボトル3にポ
リエチレンフィルムでシール内封した透析液製造用粉剤
ボトルを開封装置の内筒4に倒立状態で捻じ込み式に固
定設置し、開封装置のモーター1の回転によりボールネ
ジ2を介して内筒ホルダー6が降下し、内筒6及びそれ
に固定されたボトル3が開封装置の外筒5の内側を垂直
方向に降下する。開封装置下部には円筒型カッター8が
固定されており、ボトル3の降下によりボトルシール面
をカットし、自然落下により内容物をメッシュフィルタ
ー10上に払い出した後、溶解用シャワーノズル9から
RO水を噴霧することにより透析液用粉剤を溶解させる
装置である。
【0027】図2はかかる開封装置の側面左方向から見
た断面図であるが、外筒下部には洗浄用シャワーノズル
11が設けられている。
【0028】かかる円筒型カッター8は、図3、図4に
示すようにSUS316L製の円筒状カッターであり先
端角度が80°となるように斜めにカットした後、最上
部(先端部)に5mm幅のスリットを設けた。刃は円筒
状の全周に刃を円筒の外面側の片刃とし、その刃先角度
は20°とし、下部半周部分には、図5に示すような鋸
刃先端ピッチが1mmの鋸刃を設けた。円筒カッターの
外径は、ボトル封入口内径φ35mmに対してφ32.
5mmとした。円筒型カッター下部には、洗浄が容易に
行うことが出来る様に開口部を4箇所もうけた。
【0029】
【発明の効果】本発明の開封装置は、水を容器内部へ入
れずに略全量の内容物を自然落下により払い出すことが
可能となり、より簡便な構造で粉剤もしくは液剤の透析
液調製用剤のほぼ全量を容器から取出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開封装置の概略断面図。
【図2】本発明の開封装置の概略断面図。
【図3】本発明の開封装置に用いる円筒型カッターの概
略斜視図。
【図4】本発明の開封装置に用いる円筒型カッターの概
略断面図。
【図5】本発明の開封装置に用いる円筒型カッターの刃
型形状を示す斜視図。
【図6】本発明の開封装置に用いる円筒型カッターの刃
型形状の別の態様例。
【符号の説明】
1.モーター 2.ボールネジ 3.ボトル 4.内筒 5.外筒 6.内筒ホルダー 7.ボールネジユニットホルダー 8.円筒型カッター 9.溶解用シャワーノズル 10.メッシュフィルター 11.洗浄用ノズル 12.スリット 13.開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 結城 諭 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 Fターム(参考) 4C077 AA05 AA25 BB10 DD16 GG09 KK25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形のボトル封入口のシール材を円筒形
    状カッターで開封しボトル内の封入物を払出す開封装置
    において、該カッターが先端が斜めにカットされ且つ最
    上部にスリットを有することを特徴とする開封装置。
  2. 【請求項2】 該スリットのスリット幅が4〜6mmで
    ある請求項1記載の開封装置。
  3. 【請求項3】 該カッターの刃先形状が円筒の外側に刃
    を設けた片刃であることを特徴とする請求項1,2記載
    の開封装置。
  4. 【請求項4】 該カッターの刃先形状が、斜めにカット
    された刃先の少なくとも最下部半周が鋸刃であることを
    特徴とする請求項1〜3に記載の開封装置。
  5. 【請求項5】 該鋸刃の先端ピッチが0〜1mmである
    ことを特徴とする請求項4記載の開封装置。
  6. 【請求項6】 該カッターの刃先角度が10〜45°で
    あることを特徴とする請求項1〜5に記載の開封装置。
  7. 【請求項7】 該円筒形上カッターの中央壁面部に複数
    の開口部分を有することを特徴とする請求項1〜6に記
    載の開封装置。
  8. 【請求項8】 透析液調製用粉剤及び/又は透析液調製
    用液剤を封入したボトルのシール材を円筒形状カッター
    で開封しボトル内の封入物を払出す開封装置において、
    該カッターが先端が斜めにカットされ且つ最上部にスリ
    ットを有することを特徴とする開封装置。
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