JP2001136714A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

Info

Publication number
JP2001136714A
JP2001136714A JP31198699A JP31198699A JP2001136714A JP 2001136714 A JP2001136714 A JP 2001136714A JP 31198699 A JP31198699 A JP 31198699A JP 31198699 A JP31198699 A JP 31198699A JP 2001136714 A JP2001136714 A JP 2001136714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
contact
small motor
boiling point
motor according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31198699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Otani
裕子 大谷
Shigenori Uda
成徳 宇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31198699A priority Critical patent/JP2001136714A/ja
Publication of JP2001136714A publication Critical patent/JP2001136714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/14Means for supporting or protecting brushes or brush holders
    • H02K5/143Means for supporting or protecting brushes or brush holders for cooperation with commutators
    • H02K5/145Fixedly supported brushes or brush holders, e.g. leaf or leaf-mounted brushes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K13/00Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
    • H02K13/003Structural associations of slip-rings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のブラシ・整流子を有し低電流(500
mA以下)・低電圧条件(1〜30V)で使用する小型
モータは接点部の接触信頼性と寿命に問題があった。 【解決手段】 本願発明は(請求項1を引用)小型モー
タであり、沸点の高い接点潤滑剤がブラシ、コミュテー
タ・セグメント表面へ吸着することにより潤滑作用が働
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばテープレ
コーダー・ビデオテープレコーダーなどのテープを駆動
するために使用される小型モータに関するものである。
【技術の技術】接点開閉回数の最も多い小型モータの例
で説明すると、一般に小型モータにおけるブラシは大き
く分けて二種類ある。一つは弾性を有する導電材料、た
とえば銅・ベリリウム銅・銅チタン合金・リン青銅・洋
白の薄板材あるいは線材に貴金属合金(たとえば、A
u、Pd、Pt、Ag、Cu等およびそれらの合金)を
クラッド化、または薄板材、線材の一部にスポット溶接
の手段によって接合した構造である。もう一つは前に述
べた薄板材、あるいは線材の一部に焼結カーボンブラシ
(たとえばカーボン、Agカーボン、Cuカーボン、A
gCuカーボンおよびそれらの材料にSiC、MoS
2,Pb、エポキシ系樹脂などを添加物として配合した
もの)を導電性接着剤、スポット溶接、あるいはカシメ
方式などの手段によつて形成されている。これらのブラ
シを有する小型モータにおいては、コミュテータ回転時
にブラシ摺動部が不必要に振動し、これによってブラシ
摺動部のコミュテータ・セグメントに対する接触面に異
常な溶着が生じることと、火花発生に伴う黒化物(分解
生成物またはメカノケミカル反応でできた重合物である
カーボン状のものおよびブラシとコミュテータ・セグメ
ント間で生ずる摺動摩耗粉が混じり合ったもの)と言わ
れる接触不良や異常摩耗などの異常現象を促進する異物
が生成されることがしばしば起こり問題となる。小型モ
ータのブラシの一例として、コミュテータ・セグメント
に摺接するブラシ摺動部がモータケースの蓋などに設け
られた支持手段により支持されているブラシ基部と一体
に形成されたものがある。その種のブラシとコミュテー
タ・セグメントとの接触状態を図3に示す。図3におい
て、ブラシ支持手段1に支持されたブラシ基部2から、
折り曲げられたブラシ摺動部3が伸びている。このブラ
シ基部2、ブラシ摺動部3それ自体が弾性を有し、コミ
ュテータ・セグメント4に押圧された状態で接触してい
る。そしてこの押圧力は、ブラシ基部2とブラシ摺動部
3との折り曲げ角を適当に選ぶことによって必要な値に
することができる。また、コミュテータ・セグメント4
は整流子基台5を介してモータ回転軸6に固定され、モ
ータの回転とともに回転する。このように、摺接するコ
ミュテータ・セグメント4とブラシ摺動部3からは整流
時および接触点の断続により電気火花が発生し、この電
気火花の発生に伴って電気ノイズや、コミュテータ・セ
グメント4、ブラシ摺動部3に消耗や溶着が発生するな
ど不具合な状態が生じる。たとえば、コミュテータ・セ
グメント4と接触し始める位置および離れる位置(図3
のa部分)に溶着が生じると、この溶着物がコミュテー
タ・セグメント4の表面を擦過して損傷を与え、さらに
この擦過によって生じた切屑が互いに隣合うコミュテー
タ・セグメント4の間のギャップ部(図3のb部分)に
溜まり、そのためにコミュテータ・セグメント相互間が
導通され回転不安定になる。また、たとえば摩耗により
コミュテータ・セグメント表面の面粗度が粗くなるとブ
ラシの振動の原因となり、電気火花の発生を助長しさら
に摩耗を進行し異常摩耗などの原因となったり、電気ノ
イズや整流位置のズレなどモータの性能そのものを低下
してしまう。なお、前記ブラシ摺動部3とコミュテータ
・セグメント4との接触面aにおいてもっともよく電気
火花が発生する。もちろん摺接するコミュテータ・セグ
メント4とブラシ摺動部3には、電気火花を原因としな
い機械的な摩耗も生じるのはいうまでもない。よく用い
られるブラシ摺動部3の材質は前記のごとく貴金属合金
あるいは焼結カーボンであり、コミュテータ・セグメン
ト4の材質は、Au、Pd、Ag等の貴金属合金(たと
えば、AgCu、AgCd、AgCuCd、AgCuT
iなど)からなる。特に貴金属ブラシとの組み合わせで
はいずれも表面エネルギーが高く両者がほぼ同様の材質
であることから、摺接面で擦過傷が発生し易い不利な組
み合せである。また、焼結カーボンブラシとの組み合わ
せにおいても、貴金属合金ブラシと較べて摺動抵抗は小
さくなるといえども、ブラシを構成する配合材料中には
SiO2などの不純物が少なからず混入しており、擦過
傷の危険性はあり、また貴金属合金ブラシの場合と同様
に貴金属合金のカーボンの場合は、摺接面で擦過傷が発
生し易い不利な組み合わせになる。図4(a)の例は、
これらの欠点の原因となっている電気火花を抑制する機
械的手段を有していない構造を示す。すなわちブラシ摺
動部3に振動減哀対策を何等講じていないものはブラシ
摺動部の振動が大きく、火花の発生が多くなり溶着、消
耗が起こり易い。図4(b)の例は、プラシ摺動部3に
振動減哀対策を講じた構成を示す。すなわちブラシ摺動
部3に防振ゴム9を粘着材8で貼り付けたものであり、
常温においては振動吸収がよく、火花の発生を抑えるこ
とができる。しかし、使用上限温度の60℃近くにおい
ては粘着剤の粘性が著しく低下し、防振ゴム9の摺動部
3との接着力が減少し、振動吸収能力が低下して火花の
発生が多くなり、寿命の長い品質の優れたものは得難く
なる。さらに図4(c)は、図4(d)と同様にブラシ
摺動部3に振動減哀対策を講じた構造の別の例を示す。
すなわちブラシ摺動部3に防振シート12を基材10の
両面に粘着剤8を塗布した構成の接着部材11で貼り付
けたものであり、上記図4(b)の例と比較すると、高
温時、粘着剤の粘性の低下がある程度抑えられるものの
不充分であり、高温での長寿命、高品質を満足すること
はできない。また、接点潤滑剤として多価アルコールを
用いてその蒸気雰囲気で小型モータを運転する場合(日
本特許登録No.1592391参照)、接触安定性の
向上と長寿命化を達成できるが、市場の要求がさらに2
000時間から5000時間へと長寿命化の流れとなり
接点潤滑剤の寿命の延長が課題となっている。なお、こ
の機器の使用雰囲気温度は、−10℃〜+60℃で使用
するものが多い。
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ブラシ・整流子を有し低電流(500mA以下)・低電
圧条件(1〜30V)で使用する小型モータは接点部の
接触信頼性と寿命を飛躍的に高めることを課題とするも
のである。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ブラシ機構部とコミュテータを有し、ブラシとコミュテ
ータが摺動する構造の低電流(500mA以下)・低電
圧条件(1〜30V)で使用する小型モータにおいて、
モータケース内に小型モータの接点潤滑剤として沸点の
低い接点潤滑剤(沸点:160℃〜285℃)と沸点の
高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)を用いることを
特徴とするものである。請求項2記載の発明は、沸点の
低い接点潤滑剤として、パラフィン類からなる潤滑剤の
雰囲気に形成して成ることを特徴とするものである。請
求項3記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤として、オ
レフィン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ること
を特徴とするものである。請求項4記載の発明は、沸点
の低い接点潤滑剤として、モータケース内に−OH基を
有するモノアルコール類からなる潤滑剤の雰囲気に形成
して成ることを特徴とするものである。請求項5記載の
発明は、モノアルコール類としてイソプロピルベンジル
アルコールを用いたものである。請求項6記載の発明
は、モノアルコール類として7メンタノールを用いたも
のである。請求項7記載の発明は、沸点の低い接点潤滑
剤として、複数の−OH基を有する多価アルコール類か
らなる潤滑剤を用いたものである。請求項8記載の発明
は、多価アルコール類が2−メチル−2,4−ペンタン
ジオールであることを特徴とするものである。請求項9
記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤として、単数また
は複数の−OH基を有するエーテルアルコール類からな
る潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とするもの
である。請求項10記載の発明は、エーテルアルコール
として、モータケース内にC6〜C24アルカンジオー
ルのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルからなるこ
とを特徴とするものである。請求項11記載の発明は、
C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアル
キレン)エーテルとして、ヘキシレングリコールのエチ
レンオキサイド1モル付加物を用いることを特徴とする
ものである。請求項12記載の発明は、C6〜C24ア
ルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテ
ルとして、ヘキシレングリコールのエチレンオキサイド
2モル付加物を用いることを特徴とするものである。請
求項13記載の発明は、C6〜C24アルカンジオール
のモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキ
シレングリコールのプロピレンオキサイド1モル付加物
を用いることを特徴とするものである。請求項14記載
の発明は、C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリ
オキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレングリコ
ールのプロピレンオキサイド2モル付加物を用いること
を特徴とするものである。請求項15記載の発明は、C
6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキ
レン)エーテルとして、ヘキシレングリコールのエチレ
ンオキサイド1モル付加物にプロピレンオキサイド1モ
ルを付加した物を用いることを特徴とするものである。
請求項16記載の発明は、C6〜C24アルカンジオー
ルのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘ
キシレングリコールのプロピレンオキサイド1モル付加
物にエチレンオキサイド1モルを付加した物を用いるこ
とを特徴とするものである。請求項17記載の発明は、
C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアル
キレン)エーテルとして、ヘキシレングリコールのプチ
レンオキサイド1モル付加物を用いることを特徴とする
ものである。請求項18記載の発明は、C6〜C24ア
ルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテ
ルとして、ヘキサメチレングリコール・2−シクロヘキ
シル=シクロヘキサノールエーテルを用いることを特徴
とするものである。請求項19記載の発明は、C6〜C
24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)
エーテルとして、ジヘキサメチレングリコールを用いる
ことを特徴とするものである。請求項20記載の発明
は、C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシ
アルキレン)エーテルとして、3−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル=2−メチル−
2,4−ペンタンジオールエーテルを用いることを特徴
とするものである。請求項21記載の発明は、C6〜C
24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)
エーテルとして、ヘキサメチレングリコール・2−シク
ロヘキシル=シクロヘキサノールエーテルと、ジヘキサ
メチレングリコールと、3−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル=2−メチル−2,4−
ペンタンジオールエーテルのうち、少なくとも2種類を
混合したものを用いることを特徴とするものである。請
求項22記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤として、
−O−結合を有するエーテル類からなる潤滑剤の雰囲気
に形成して成ることを特徴とするものである。請求項2
3記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤として、環状エ
ーテル類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを
特徴とするものである。請求項24記載の発明は、沸点
の低い接点潤滑剤として、単数または複数の−CO−結
合を有するケトン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して
成ることを特徴とするものである。請求項25記載の発
明は、沸点の低い接点潤滑剤として、単数または複数の
−OH基を有するエステルアルコール類からなる潤滑剤
の雰囲気に形成して成ることを特徴とするものである。
請求項26記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤とし
て、単数または複数の−COO−結合を有するエステル
類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴と
するものである。請求項27記載の発明は、沸点の低い
接点潤滑剤として、単数または複数の−COOH基を有
する脂肪酸類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成るこ
とを特徴とするものである。請求項28記載の発明は、
沸点の低い接点潤滑剤として、オキシ単環テルペン類か
らなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする
ものである。請求項29記載の発明は、沸点の低い接点
潤滑剤として、単数または複数の−OH基を有するアミ
ノアルコール類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成る
ことを特徴とするものである。請求項30記載の発明
は、沸点の低い接点潤滑剤として、単数または複数の−
CONH−結合を有するアルキルアミド類からなる潤滑
剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とするものであ
る。請求項31記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤と
して、単数または複数の−NH2−結合を有する一級ア
ミン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特
徴とするものである。請求項32記載の発明は、沸点の
低い接点潤滑剤として、単数または複数の−NH−結合
を有する二級アミン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成し
て成ることを特徴とするものである。請求項33記載の
発明は、沸点の低い接点潤滑剤として、単数または複数
の−N≡N−結合を有する三級アミン類からなる潤滑剤
の雰囲気に形成して成ることを特徴とするものである。
請求項34記載の発明は、沸点の低い接点潤滑剤とし
て、モータケース内に2−エチル−3−ヒドロキシ−4
−ピロンからなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを
特徴とするものである。請求項35記載の発明は、沸点
の低い接点潤滑剤として、3−メチル−2−オキサゾリ
ジノンからなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特
徴とするものである。請求項36記載の発明は、接点潤
滑剤中の少なくとも1種以上の潤滑剤の雰囲気に形成し
て成ることを特徴とするものである。請求項37記載の
発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、パラフィン類か
らなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とするもの
である。請求項38記載の発明は、沸点の高い接点潤滑
剤として、オレフィン類からなる潤滑剤を接点近傍に配
したことを特徴とするものである。請求項39記載の発
明は、沸点の高い接点潤滑剤として、モータケース内に
−OH基を有するモノアルコール類からなる潤滑剤を接
点近傍に配したことを特徴とするものである。請求項4
0記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、複数の
−OH基を有する多価アルコール類からなる潤滑剤を接
点近傍に配したことを特徴とするものである。請求項4
1記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
たは複数の−OH基を有するエーテルアルコール類から
なる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とするもので
ある。請求項42記載の発明は、エーテルアルコールと
して、モータケース内にC6〜C24アルカンジオール
のモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルからなる潤滑
剤を接点近傍に配したことを特徴とするものである。請
求項43記載の発明は、C6〜C24アルカンジオール
のモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキ
シレングリコールのエチレンオキサイド3モル付加物を
用いることを特徴とするものである。請求項44記載の
発明は、C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオ
キシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレングリコー
ルのエチレンオキサイド4モル付加物を用いることを特
徴とするものである。請求項45記載の発明は、C6〜
C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキレ
ン)エーテルとして、ヘキシレングリコールのプロピレ
ンオキサイド3モル付加物を用いることを特徴とするも
のである。請求項46記載の発明は、C6〜C24アル
カンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテル
として、ヘキシレングリコールのプロピレンオキサイド
4モル付加物を用いることを特徴とするものである。請
求項47記載の発明は、C6〜C24アルカンジオール
のモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキ
シレングリコールのエチレンオキサイド1モル付加物に
プロピレンオキサイド2モルを付加した物を用いること
を特徴とするものである。請求項48記載の発明は、C
6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキ
レン)エーテルとして、ヘキシレングリコールのエチレ
ンオキサイド1モル付加物にプロピレンオキサイド3モ
ルを付加した物を用いることを特徴とするものである。
請求項49記載の発明は、C6〜C24アルカンジオー
ルのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘ
キシレングリコールのエチレンオキサイド2モル付加物
にプロピレンオキサイド1モルを付加した物を用いるこ
とを特徴とするものである。請求項50記載の発明は、
C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアル
キレン)エーテルとして、ヘキシレングリコールのエチ
レンオキサイド2モル付加物にプロピレンオキサイド2
モルを付加した物を用いることを特徴とするものであ
る。請求項51記載の発明は、C6〜C24アルカンジ
オールのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルとし
て、ヘキシレングリコールのプロピレンオキサイド1モ
ル付加物にエチレンオキサイド2モルを付加した物を用
いることを特徴とするものである。請求項52記載の発
明は、C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオキ
シアルキレン)エーテルとして、ヘキシレングリコール
のプロピレンオキサイド1モル付加物にエチレンオキサ
イド3モルを付加した物を用いることを特徴とするもの
である。請求項53記載の発明は、C6〜C24アルカ
ンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテルと
して、ヘキシレングリコールのプロピレンオキサイド2
モル付加物にエチレンオキサイド1モルを付加した物を
用いることを特徴とするものである。請求項54記載の
発明は、C6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオ
キシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレングリコー
ルのプロピレンオキサイド2モル付加物にエチレンオキ
サイド2モルを付加した物を用いることを特徴とするも
のである。請求項55記載の発明は、C6〜C24アル
カンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテル
として、ヘキシレングリコールのプチレンオキサイド2
モル付加物を用いることを特徴とするものである。請求
項56記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、−
O−結合を有するエーテル類からなる潤滑剤を接点近傍
に配したことを特徴とするものである。請求項57記載
の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、環状エーテル
類からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする
ものである。請求項58記載の発明は、沸点の高い接点
潤滑剤として、単数または複数の−CO−結合を有する
ケトン類からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴
とするものである。請求項59記載の発明は、沸点の高
い接点潤滑剤として、単数または複数の−OH基を有す
るエステルアルコール類からなる潤滑剤を接点近傍に配
したことを特徴とするものである。請求項60記載の発
明は、沸点の高い接点潤滑剤として、単数または複数の
−COO−結合を有するエステル類からなる潤滑剤を接
点近傍に配したことを特徴とするものである。請求項6
1記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
たは複数の−COOH基を有する脂肪酸類からなる潤滑
剤を接点近傍に配したことを特徴とするものである。請
求項62記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、
オキシ単環テルペン類からなる潤滑剤を接点近傍に配し
たことを特徴とするものである。請求項63記載の発明
は、沸点の高い接点潤滑剤として、単数または複数の−
OH基を有するアミノアルコール類からなる潤滑剤を接
点近傍に配したことを特徴とするものである。請求項6
4記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
たは複数の−CONH−結合を有するアルキルアミド類
からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とするも
のである。請求項65記載の発明は、沸点の高い接点潤
滑剤として、単数または複数の−NH2−結合を有する
一級アミン類からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを
特徴とするものである。請求項66記載の発明は、沸点
の高い接点潤滑剤として、単数または複数の−NH−結
合を有する二級アミン類からなる潤滑剤を接点近傍に配
したことを特徴とするものである。請求項67記載の発
明は、沸点の高い接点潤滑剤として、単数または複数の
−N≡N−結合を有する三級アミン類からなる潤滑剤を
接点近傍に配したことを特徴とするものである。請求項
68記載の発明は、沸点の高い接点潤滑剤中の少なくと
も1種以上の潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とす
るものである。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。前記問題点を解決するために、薄板状あるいは線
状金属弾性体からなるブラシ基部およびこのブラシ基部
から延設され、あるいはこのブラシ基部の一部に固設さ
れたブラシ摺動部を有するブラシを備えた小型モータに
おいて、モータケース内の一部、たとえばブラケット上
のブラシ摺動部の近傍に沸点の低い接点潤滑剤(沸点:
160℃〜285℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:
286℃以上)を配した部材、たとえばフェルトを接着
剤で固着あるいは圧着方式などの手段で着設する。この
沸点の低い接点潤滑剤(沸点:160℃〜285℃)と
沸点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)を配する
と、雰囲気温度により沸点の低い接点潤滑剤(沸点:1
60℃〜285℃)の蒸気が接点表面に吸着する。また
沸点の低い接点潤滑剤は、沸点の高い接点潤滑剤(沸
点:286℃以上)にも吸着し、沸点の高い接点潤滑剤
を微量溶解する。溶解した沸点の高い接点潤滑剤は、接
点摺動部へ向かって流れて行き、数分子の厚さの潤滑膜
を形成する。この接点潤滑剤は、たとえば異常現象の発
生する確率の高い高温・低湿においても沸点の低い接点
潤滑剤(沸点:160℃〜285℃)が蒸発してしまっ
ても、沸点の低い接点潤滑剤が沸点の高い接点潤滑剤
(沸点:286℃以上)にしたものが接点摺動部へ流れ
て行き、数分子の厚さの潤滑膜を形成する。この沸点の
高い潤滑剤は蒸発することなく長期間接点表面にとどま
り、ブラシ、整流子のアークエネルギーで燃焼して微量
消耗するのみで、接点の長寿命化を図るものである。そ
して、上記のような小型モータにおいて、モータケース
内を、請求項2の発明ではハラフィン類による潤滑剤の
気相雰囲気に、請求項3の発明ではオレフィン類による
潤滑剤の気相雰囲気に形成するようにしてある。請求項
2のハラフィン類としては、2,2,4−トリメチルペ
ンタン(1気圧下での沸点99.2℃)、n−デカン
(1気圧下での沸点174.1℃)、n−ドデカン(1
気圧下での沸点216.3℃)、テトラデカン(1気圧
下での沸点253.6℃)などを用いることができ、さ
らに流動パラフィンを用いることもできる。請求項37
のパラフィン類としては、炭素数17〜30のものが望
ましい。また請求項3のオレフィン類としては、低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポ
リイソブチレン、式(1)に示すイソブチレン、式
(2)に示す4,4−ジメチル2−ペンテンなどを用い
ることができる。請求項38のオレフィン類としては、
炭素数17〜30のものが望ましい。上記のようにモー
タケース内をパラフィン類やオレフィン類による潤滑剤
の雰囲気にすることによって、接点部の接触信頼性を高
めることができるものであり、そのメカニズムを説明す
る。このような潤滑剤を用いないときはモータケースな
どを構成する有機質材料から発生する有機ガス分子や水
分子が接点部の表面に吸着しており、接点部が摺動する
際の電流で、アークが発生すると、このアークのエネル
ギーで接点部の接触ポイントに付着する有機ガス分子が
炭化され、表面が炭化物で覆われる。このように接点部
の表面に炭化物が生じることによって、接点部の接触不
良が生じて接触信頼性が低下する。一方、上記のように
モータケース内が本発明の潤滑剤の雰囲気であると、有
機ガス分子や水分子の他に本発明の気相の潤滑剤分子が
モータケース内に共存しており、これらの分子は接点材
料がもっている表面エネルギーや接点表面への水素結合
や2次結合等の形で吸着するが、分子自身がもっている
極性の強弱やファンデルワルス力によって吸着の強さが
異なる。そしてパラフィン類やオレフィン類からなる潤
滑剤の分子は吸着力が強いために優先的に接点部の表面
に吸着し、接点部の表面が潤滑剤分子の膜で覆われるも
のであり、接点部の表面に有機ガス分子が付着すること
を防ぐことができる。次に接点部の開閉の際にアークが
発生して、接点部の接触ポイントの表面に付着する潤滑
剤分子にアークエネルギーが作用すると、潤滑剤分子は
炭化水素からなり、しかもベンゼン環を含まないために
鎖が切れ易く、潤滑剤分子は燃焼されて水と炭酸ガスに
分割し、ごく一部が低分子カーボンに分解されるだけで
あり、接点部の接触ポイントの表面から潤滑剤分子が消
失するとともに、接点部の接触ポイントの表面は潤滑剤
分子の燃焼で活性化される。このように活性化された接
点部の接触ポイントには、吸着力が高い潤滑剤分子が優
先的に吸着し、再び潤滑剤分子の膜で覆われ、有機ガス
分子が吸着することを防ぐことができる。このように、
モータケース内をパラフィン類やオレフィン類による潤
滑剤の雰囲気に形成することによって、接点部の表面に
有機ガスが付着することを防止することができ、しかも
アークによって潤滑剤が燃焼されると水と炭酸ガス分解
されて炭化物が接点部の表面に付着するようなことがな
いものであり、摺動時のアークによる接点部の接触不良
の発生を防ぐことができるのである。また、パラフィン
類やオレフィン類は潤滑性が高く、接点同士が微細な振
動で擦り合わされた際に融着するステッキングが起こる
ことを有効に防止することができるものである。また、
上記のような小型モータなどのモータケース内を、請求
項4の接点潤滑剤として、−OH基を有するモノアルコ
ール類からなる潤滑剤の雰囲気に、請求項5の接点潤滑
剤としてイソプロピルベンジルアルコールからなる潤滑
剤の雰囲気に、請求項6の接点潤滑剤として7メンタノ
ールからなる潤滑剤の雰囲気に、請求項7の接点潤滑剤
として、複数の−OH基を有する多価アルコール類から
なる潤滑剤の雰囲気に、それぞれ形成するようにしてあ
る。また、請求項4の−OH基を有するモノアルコール
類は、イソアミルアルコール(1気圧下での沸点128
〜132℃)、イソブチカルビノール(1気圧下での沸
点176〜184℃)などを用いることができる。ま
た、請求項7の複数の−OH基を有する多価アルコール
類は、プロピレングリコール(1気圧下での沸点187
℃)、エチレングリコール(1気圧下での沸点197
℃)、ジエチレングリコール(1気圧下での沸点250
℃)、請求項8の2−メチル−2,4−ベタンジオール
(1気圧下での沸点197.4℃)などを用いることが
できる。請求項9の単数または複数の−OH基を有する
エーテルアルコール類は、ジエチレングリコール・モノ
ブチルエーテル(1気圧下での沸点230℃)、トリプ
ルピレングリコール・モノメチルエーテル(1気圧下で
の沸点242.5℃)などを用いることができる。ま
た、請求項10のエーテルアルコールとしてはC6〜C
24アルカンジオールのモノ(ポリオキシアルキレン)
エーテル、請求項11のヘキシレングリコールのエチレ
ンオキサイド1モル付加物、請求項12のヘキシレング
リコールのエチレンオキサイド2モル付加物、請求項1
3のヘキシレングリコールのプロピレンオキサイド1モ
ル付加物、請求項14のヘキシレングリコールのプロピ
レンオキサイド2モル付加物、請求項15のヘキシレン
グリコールのエチレンオキサイド1モル付加物にプロピ
レンオキサイド1モルを付加した物、請求項16のヘキ
シレングリコールのプロピレンオキサイド1モル付加物
にエチレンオキサイド1モルを付加した物、請求項17
のヘキシレングリコールのプチレンオキサイド1モル付
加物、請求項18のヘキサメチレングリコール・2−シ
クロヘキシル=シクロヘキサノールエーテル、請求項1
9のジヘキサメチレングリコール、請求項20の3−
(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル=2−メチル−2,4−ペンタンジオールエーテル、
請求項21のヘキサメチレングリコール・2−シクロヘ
キシル=シクロヘキサノールエーテルと、ジヘキサメチ
レングリコールと、3−(2−エチルヘキシルオキシ)
−2−ヒドロキシプロピル=2−メチル−2,4−ペン
タンジオールエーテルのうち、少なくとも2種類を混合
したものなどを用いることができる。また、請求項22
の−O−結合を有するエーテル類としては、n−ブチル
エーテル(1気圧下での沸点143℃)、イソアミルエ
ーテル(1気圧下での沸点173.2℃)などを用いる
ことができる。また、請求項23の環状エーテル類は、
ベンゼン環を有しないリニアーな炭素結合を有するか側
鎖を有する環状エーテル類であり、このような環状エー
テル類として、1,4−ジオキサン(1気圧下での沸点
101.4℃)、1,3−ジオキサン(1気圧下での沸
点106℃)、シクロヘプタノン(1気圧下での沸点1
80℃)などを用いることができる。また、請求項24
の単数または複数の−CO−結合を有するケトン類は、
ベンゼン環を有しないリニアーな炭素結合を有するか側
鎖を有するケトン類であり、このようなケトン類とし
て、ジクロペンタノン(1気圧下での沸点130.7
℃)、2−オクタノン(1気圧下での沸点174℃)、
2−ノナノン(1気圧下での沸点195℃)、2−ウン
デカノン(1気圧下での沸点229℃)などを用いるこ
とができる。また、請求項25の単数または複数の−O
H基を有するエステルアルコール類は、ベンゼン環を有
しないリニアーな炭素結合を有するか側鎖を有するエス
テルアルコール類であり、このようなエステルアルコー
ル類として、乳酸エチル(1気圧下での沸点154
℃)、グリコール酸エチル(1気圧下での沸点160
℃)、2−ヒドロキシエチルアセテート(1気圧下での
沸点188℃)、L−リンゴ酸ジエチル(1気圧下での
沸点253℃)などを用いることができる。また、請求
項26の単数または複数の−COO−結合を有するエス
テル類は、ベンゼン環を有しないリニアーな炭素結合を
有するか側鎖を有するエステル類であり、このようなエ
ステル類として、コハク酸ジメチル(1気圧下での沸点
195℃)、オクタン酸エチル(1気圧下での沸点20
8℃)、フマル酸ジエチル(1気圧下での沸点214
℃)、デカン酸ジエチル(1気圧下での沸点242
℃)、アジピン酸ジエチル(1気圧下での沸点245
℃)などを用いることができる。また、請求項27の単
数または複数の−COOH基を有する脂肪酸類は、ベン
ゼン環を有しないリニアーな炭素結合を有するか側鎖を
有する脂肪酸類であり、このような脂肪酸類としては、
ビバル酸(1気圧下での沸点164℃)、イソクロトン
酸(1気圧下での沸点169℃)、イソ吉草酸(1気圧
下での沸点177℃)、アジピン酸(1気圧下での沸点
205.5℃)、ヘキサノン酸(1気圧下での沸点20
5.8℃)、n−オクタン酸(1気圧下での沸点239
℃)、クロトン酸(1気圧下での沸点189℃)、マロ
ン酸(1気圧下での融点135℃)などを用いることが
できる。また、請求項28のオキシ単環テルペン類は、
ベンゼン環を有しないリニアーな炭素結合を有するか側
鎖を有するテルペン類であり、このようなオキシ単環テ
ルペン類としては、γ−ターピネオール(1気圧下での
沸点114〜115℃)、β−ターピネオール(752
mmHg下での沸点209〜210℃)、α−ターピネ
オール(1気圧下での沸点219〜221℃)、l−メ
ントール(1気圧下での沸点216.5℃)、d−ショ
ウノウ(1気圧下での沸点209℃)、などを用いるこ
とができる。上記の各潤滑剤にあって、請求項33の環
状エーテル類はエーテル結合の存在によって極性が強
く、請求項24の−CO−結合を有するケトン類はその
−CO−結合の存在によって極性が強く、請求項25の
−OH基を有するエステルアルコール類はエステル結合
とOH基の存在によって極性が強く、請求項26の−C
OO−結合を有するエステル類はその−COO−結合に
よって極性が強く、請求項27の−COOH基を有する
脂肪酸類はそのCOOH基の存在によって極性が強く、
請求項28のオキシ単環テルペン類は−CO−結合やO
H基によって極性が強い。このようにこれらの各潤滑剤
は極性が強いので、前記のパラフィン類やオレフィン類
よりさらに接点部に対する吸着力が高い。したがって、
前記のパラフィン類やオレフィン類の場合よりも一層、
有機ガスに優先して接点部表面に吸着した膜を形成し、
有機ガスの分子が接点部表面に付着することを防止する
ことができ、有機ガスからの接点部の保護効果を一層高
く得ることができるものであり、しかもこれらの各潤滑
剤はいずれも分子構造中に酸素を有するので燃焼効率が
良く、炭化物が接点部の表面に残るようなことがなくな
り、接点部の接触信頼性を向上させることができるもの
である。このように上記の環状エーテル類、−CO−結
合を有するケトン類、−OH基を有するエステルアルコ
ール類、−COO−結合を有するエステル類、−COO
H基を有する脂肪酸類、オキシ単環テルペン類は、有機
ガスよりも優先的に接点部表面に吸着するとともに完全
燃焼して接点部表面に炭化物が残らないために、脱ガス
処理をする必要がなくさらにこれらの環状エーテル類、
−CO−結合を有するケトン類、−OH基を有するエス
テルアルコール類、−COO−結合を有するエステル
類、−COOH基を有する脂肪酸類、オキシ単環テルぺ
ン類は、パラフィン類やオレフィン類と同様に潤滑性が
高く、接点同士が微細な振動で擦り合わされた際に融着
するステッキングが起こることを有効に防止することが
できるものである。また、上記のような小型モータにお
いて、モータケース内を、請求項29の発明では単数ま
たは複数の−OH基を有するアミノアルコール類による
潤滑剤の気相雰囲気に、請求項30の発明では、単数ま
たは複数の−CONH−結合を有するアルキルアミド類
による潤滑剤の雰囲気に形成するようにしてある。請求
項29の単数または複数の−OH基を有するアミノアル
コール類は、二重結合を有しない、またベンゼン環を有
しないリニアーな炭素結合を有するか側鎖を有するアミ
ノアルコール類であり、このようなアミノアルコール類
としては、ジエチルエタノールアミン(1気圧下での沸
点163℃)、ジプチルエタノールアミン(1気圧下で
の沸点199℃)などを用いることができる。また、請
求項30の単数または複数の−CONH−結合を有する
アルキルアミド類は、ベンゼン環を有しないリニアーな
炭素結合を有するか側鎖を有するアルキルアミド類であ
り、このようなアルキルアミド類としては、n−エチル
アセトアミド(1気圧下での沸点205℃)などを用い
ることができる。ここで、OH基を有するアミノアルコ
ール類はそのOH基の存在によって極性が強く、また−
CONH−結合を有するアルキルアミド類はその−CO
NH−結合の存在によって極性が強い。このようにアミ
ノアルコール類やアルキルアミド類は極性が強いので、
前記のパラフィン類やオレフィン類よりさらに接点部に
対する吸着力が高い。したがって、前記のパラフイン類
やオレフィン類の場合よりも一層、有機ガスに優先して
接点部表面に吸着して膜を形成し、有機ガスの分子が接
点部表面に付着することを防止することができ、有機ガ
スからの接点部の保護効果を一層高く得ることができる
ものであり、しかもアミノアルコール類やアルキルアミ
ド類は分子構造中に酸素を有するので燃焼効率が良く、
炭化物が接点部表面に残るようなことがなくなり、接点
部の接触信頼性を向上させることができるものである。
このようにアミノアルコール類やアルキルアミド類は、
有機ガスよりも優先的に接点部表面に吸着するとともに
完全燃焼して接点部表面に炭化物が残らないために、脱
ガス処理をする必要がなくなる。またアミノアルコール
類やアルキルアミド類は、パラフィン類やオレフィン類
と同様に潤滑性が高く、接点同上が微細な振動で擦り合
わされた際に融着するステッキングが起こることを有効
に防止することができるものである。さらに、このアミ
ノアルコール類やアルキルアミド類は接点部の金属を腐
食から守る防錆効果も高いものである。請求項31の単
数または複数の−NH2−結合を有する一級アミン類
は、2オクタンアミン(1気圧下での沸点164℃)、
オクチルアミン(1気圧下での沸点188℃)などを用
いることができる。請求項32の−NH−結合を有する
二級アミン類は、ジブチルアミン(1気圧下での沸点1
60℃)などを用いることができる。請求項33の単数
または複数の−N≡N−結合を有する三級アミン類は、
トリプロピルアミン(1気圧下での沸点157℃)、ト
リプチルアミン(1気圧下での沸点212℃)などを用
いることができる。請求項34の接点潤滑剤は、2−エ
チル−3−ヒドロキシ−4−ピロンを用いる。請求項3
5の接点潤滑剤は、3−メチル−2−オキサゾリジノン
を用いる。請求項36の接点潤滑剤は、上記接点潤滑剤
中の、少なくとも1種以上の潤滑剤を用いる。請求項3
7から請求項68の沸点の高い接点潤滑剤は、請求項2
から請求項36の沸点の低い接点潤滑剤の分子量を増加
することによって286℃以上の沸点の接点潤滑剤とし
たものを用いる。そして、モータケース内を上記のよう
な潤滑剤の雰囲気に形成するには、潤滑剤をあらかじめ
気体状態にしてモータケース内に充填することによって
行うことができる。たとえば潤滑剤を加熱してガス状に
して内部の空気を追い出しながらモータケース内に圧入
することによって、気体状態の潤滑剤でモータケース内
を充填することができる。このように気体状態にしてモ
ータケース内に潤滑剤を充填することによって、モータ
ケース内の潤滑剤の濃度を均一にすることができ、モー
タケース内で潤滑剤の濃度のバラツキによる接点部の接
触信頼性の向上等の効果のバラツキを低減することがで
きるものである。また上記の潤滑剤を液体状態でモータ
ケース内に入れることによって、モータケース内を潤滑
剤の雰囲気に形成することもできる。たとえば液状の潤
滑剤をモータケース内面に塗布することによって、モー
タケース内に潤滑剤を入れるようにすることができる。
このように液体状態の潤滑剤をモータケース内に入れる
ようにすれば、潤滑剤はモータケース内で徐々に気化し
てモータケース内に長期にわたって充満し、接点部の接
触信頼性の向上等の効果を長期間持続させることができ
るものである。さらに上記の潤滑剤を固体状態でモータ
ケース内に入れることによって、モータケース内を潤滑
剤の雰囲気に形成することもできる。固体状態の潤滑剤
はモータケース内の所要場所に配置し易く、モータケー
ス内への組み込みが容易になるものである。潤滑剤が液
状の場合には、スポンジ等の多孔質体に潤滑剤を含ませ
て、固体状態と同様な取り扱いができるようにしてもよ
い。ここで、ブラシ、整流子が接触摺動する小型モータ
において、上記のように潤滑剤を気体状態で、あるいは
液体状態で、あるいは固体状態で入れて、モータケース
内を潤滑剤の雰囲気にすると、気化された潤滑剤が電気
接点部表面に潤滑剤の分子の薄膜を生じさせて整流子の
回動をスムーズに行わせることができるものである。な
お、上記請求項1から請求項36の潤滑剤を構成する物
質は、それぞれを単独で使用する他に、一種類以上を併
用することもできるものである。図1および図2は、そ
れぞれ本発明の小型モータを示したものである。ここで
図4のものと同一名称部分には同一符号を付してある。
図において、3はブラシ摺動部、14はブラシ摺動部3
などを保持するブラケット、15はモータケース、16
は沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸点の
高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)を配したフェル
トである。図1の実施例で、フェルト16はブラケット
14上のブラシ摺動部3の近傍に配置されており、また
図2の実施例ではブラシ基部2上にフェルト16を取り
付けてある。なお、図1、図2の実施例ではいずれもブ
ラシ基部2の先端部にカーボンブラシよりなるブラシ摺
動部3を固着した構成になっているが、ブラシ基部2か
ら曲げ延設されたブラシ摺動部を設け、その摺動部上に
フェルト16を着設してもよい。また、いずれの実施例
も、モータケース内の雰囲気が多価アルコールと水分に
よる蒸気雰囲気になり、ブラシおよびコミュテータ・セ
グメント表面に沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285
℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)が
吸着することを目的としたものであり、その手段はこの
限りではない。(表1)に、従来と本発明の実施例テス
ト品の結果を示す。
【表1】 実施例におけるモータは直流モータで外径30mm、高
さ25mmの大きさで定格出力0.1W、試験時の運転
条件はDC4.2V、25mAである。このモータの空
隙にポリエステルフェルト16をポリフルオロエチレン
液で洗浄し脱脂したものに、沸点の低い接点潤滑剤(沸
点:〜285℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:28
6℃以上)を配したものを設置したものは、沸点の低い
接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸点の高い接点潤滑
剤(沸点:286℃以上)が徐々に蒸発し著しい効果を
得ることができた。前記ポリエステルフェルト16は、
その繊維の太さとみかけ比重を変えることによって蒸発
スピードのコントロールが可能である。前記ポリエステ
ルフェルト16のかわりに連続発泡のプラスチックまた
はゴムのスポンジを用いても著しい効果を得ることがで
きた。沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸
点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)がケース内
に得られることで接点部表面の潤滑に充分の効果を得る
ことができる。また小型モータは、空気の流通が少ない
ほぼ密閉に近い構造であるが、その小型モータが組み込
まれる機器そのものが空気の流通の少ない構造のものの
方が好い効果を得ることができる。沸点の低い接点潤滑
剤(沸点:〜285℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸
点:286℃以上)の吸着で、Au、Pd、Pt、Ag
等およびその合金の触媒作用の強い材料を用いたコミュ
テータ・セグメントおよびブラシは勿論のこと、Cuな
どでできたそれ、焼結カーボンブラシの表面およびそれ
以外のモータを構成する金属部品の表面へも吸着し、表
面へ電気絶縁性の黒化物を生成し易いガス(スチレンモ
ノマー、トルエン等)が付着することを防止する。これ
は、沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸点
の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)がたとえばス
チレンモノマー、トルエン等のファンデアワールスの引
力より吸着する有機ガスに比べて水素結合を作り協力に
吸着するためである。また沸点の低い接点潤滑剤(沸
点:〜285℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:28
6℃以上)は、低湿度と常湿度が繰り返す一般的な使用
条件では両者の併用が効果時間の延長に特に有効であ
る。前述の沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)
と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)は、ブ
ラシ、コミュテータ・セグメント表面へ吸着し単分子膜
を形成するため、潤滑性も極めて向上し接触部分の摩耗
も著しく減少する。本発明は上記接点潤滑剤を使用する
ことにより、高性能、長寿命の小型モータを得るもので
ある。
【発明の効果】以上の説明から明かなように本発明によ
れば、沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸
点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)がブラシ、
コミュテータ・セグメント表面へ吸着することにより潤
滑作用が働き、摺動面の異常摩耗や溶着とそれによる擦
過損傷を防止できる効果がある。(表1)にその結果の
一例を示す。スチレンモノマーやトルエンなどのベンゼ
ン環を有する有機ガスがあってもブラシ、コミュテータ
・セグメント表面へ吸着した多価アルコールと水分の皮
膜で保護され、黒化物の生成も微小となりブラシ、コミ
ュテータ・セグメント間の接触不良の発生を防止でき
る。また接触不良を起こさないため電気ノイズの発生も
減少し、小型モータの速度の安定化も図られ、結果的に
は1〜30V程度の比較的低電圧用の小型モータが使用
される機器のワウ・フラッターを低減する。(表1)に
その結果の一例を示す。沸点の低い接点潤滑剤(沸点:
〜285℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃
以上)の潤滑作用により一般によく用いられる動作電
圧:1〜30V、電流値:100mA前後のマイクロモ
ータを多価アルコールと水分の雰囲気で運転すると電流
値が5〜10%減少し、省エネルギー化が図れる。(表
1)にその結果の一例を示す。上記実施例のごとく、本
発明の接点潤滑剤を配することで良好な結果を得た。沸
点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸点の高い
接点潤滑剤(沸点:286℃以上)が、長期間にわたっ
て特性を維持するためと判断できる。沸点の低い接点潤
滑剤(沸点:〜285℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸
点:286℃以上)がブラシとコミュテータの摺動によ
り発生する振動を押さえるダンピング効果を有し、1〜
10%の機械雑音の減少を可能とする。すなわちブラシ
に通常張り付ける防振ゴムとほとんど同程度の消音効果
を有する。(表1)にその結果の一例を示す。沸点の低
い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)と沸点の高い接点潤
滑剤(沸点:286℃以上)は、長時間徐々に接点摺動
部へ流れて行き効果を発揮する。以上の説明から明かな
ように本発明によれば、下記の効果を奏する。 (1)本発明の接点潤滑剤が小型モータのブラシおよび
コミュテータ・セグメントの摺動部表面へ吸着し、また
流れて行くことで潤滑作用が働き、摺動面の異常摩耗を
防止できる。 (2)摺動面へ吸着した本発明の接点潤滑剤が比較的燃
焼し易いため、火花により燃焼する場合ブラックパウダ
ーを生成することなくブラシ、コミュテータ・セグメン
トの接触安定性が長期にわたって確保でき、特性の劣化
を防止する高品位の小型モータを提供することができ
る。 (3)モータケース内が芳香族炭化水素(トルエンな
ど)の微量雰囲気中にあつても前記(1)、(2)の効
果が得られ、芳香族炭化水素の微量雰囲気中でも小型モ
ータの使用が可能となった。 (4)沸点の低い接点潤滑剤(沸点:〜285℃)が沸
点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)に溶解さ
れ、接点表面へ流動して行き長期にわたって接点表面に
とどまるという相乗効果で接点の長寿命化が飛躍的に向
上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における小型モータの構
成図
【図2】本発明の第2の実施例における小型モータの構
成図
【図3】一般的なブラシおよびコミュテータの構成を示
す図
【図4】従来例のブラシ摺動部の代表的構成を示す図
【符号の説明】
1 ブラシ支持手段 2 ブラシ基部 3 ブラシ摺動部 4 コミュテータ・セグメント 5 整流子基台 9 防振ゴム 10 基材 14 ブラケット 15 モータケース 16 フェルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H104 BA02A BA06A BB02A BB04A BB05A BB08A BB10A BB15A BB33A BB35A BB44A BE02A BE04A BE11A BE29A BE31A CA01A EA05A LA03 PA01 PA04 5H605 AA05 CC02 EA21 5H613 AA03 BB04 BB16 BB17 GA01 GB08 GB16 KK04 KK06 PP03 QQ03 SS04

Claims (68)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシ機構部とコミュテータを有し、ブ
    ラシとコミュテータが摺動する構造の低電流(500m
    A以下)・低電圧条件(1〜30V)で使用する小型モ
    ータにおいて、モータケース内に小型モータの接点潤滑
    剤として沸点の低い接点潤滑剤(沸点:160℃〜28
    5℃)と沸点の高い接点潤滑剤(沸点:286℃以上)
    を用いることを特徴とした小型モータ。
  2. 【請求項2】 沸点の低い接点潤滑剤として、パラフィ
    ン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴
    とする請求項1記載の小型モータ。
  3. 【請求項3】 沸点の低い接点潤滑剤として、オレフィ
    ン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴
    とする請求項1記載の小型モータ。
  4. 【請求項4】 沸点の低い接点潤滑剤として、モータケ
    ース内に−OH基を有するモノアルコール類からなる潤
    滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求項1
    記載の小型モータ。
  5. 【請求項5】 モノアルコール類としてイソプロピルベ
    ンジルアルコールを用いた請求項4記載の小型モータ。
  6. 【請求項6】 モノアルコール類として7メンタノール
    を用いた請求項4記載の小型モータ。
  7. 【請求項7】 沸点の低い接点潤滑剤として、複数の−
    OH基を有する多価アルコール類からなる潤滑剤の雰囲
    気に形成して成ることを特徴とする請求項1記載の小型
    モータ。
  8. 【請求項8】 多価アルコール類が2−メチル−2,4
    −ペンタンジオールであることを特徴とする請求項7記
    載の小型モータ。
  9. 【請求項9】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数また
    は複数の−OH基を有するエーテルアルコール類からな
    る潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求
    項1記載の小型モータ。
  10. 【請求項10】 エーテルアルコールとして、モータケ
    ース内にC6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオ
    キシアルキレン)エーテルからなる潤滑剤の雰囲気に形
    成して成ることを特徴とする請求項9記載の小型モー
    タ。
  11. 【請求項11】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド1モル付加物を用いる
    ことを特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  12. 【請求項12】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド2モル付加物を用いる
    ことを特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  13. 【請求項13】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド1モル付加物を用い
    ることを特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  14. 【請求項14】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド2モル付加物を用い
    ることを特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  15. 【請求項15】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド1モル付加物にプロピ
    レンオキサイド1モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項10記載の小型モータ。
  16. 【請求項16】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド1モル付加物にエチ
    レンオキサイド1モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項10記載の小型モータ。
  17. 【請求項17】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプチレンオキサイド1モル付加物を用いる
    ことを特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  18. 【請求項18】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキサメチ
    レングリコール・2−シクロヘキシル=シクロヘキサノ
    ールエーテルを用いることを特徴とする請求項10記載
    の小型モータ。
  19. 【請求項19】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ジヘキサメ
    チレングリコールを用いることを特徴とする請求項10
    記載の小型モータ。
  20. 【請求項20】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、3−(2−
    エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル=2
    −メチル−2,4−ペンタンジオールエーテルを用いる
    ことを特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  21. 【請求項21】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキサメチ
    レングリコール・2−シクロヘキシル=シクロヘキサノ
    ールエーテルと、ジヘキサメチレングリコールと、3−
    (2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
    ル=2−メチル−2,4−ペンタンジオールエーテルの
    うち、少なくとも2種類を混合したものを用いることを
    特徴とする請求項10記載の小型モータ。
  22. 【請求項22】 沸点の低い接点潤滑剤として、−O−
    結合を有するエーテル類からなる潤滑剤の雰囲気に形成
    して成ることを特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  23. 【請求項23】 沸点の低い接点潤滑剤として、環状エ
    ーテル類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを
    特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  24. 【請求項24】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−CO−結合を有するケトン類からなる潤滑
    剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求項1記
    載の小型モータ。
  25. 【請求項25】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−OH基を有するエステルアルコール類から
    なる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請
    求項1記載の小型モータ。
  26. 【請求項26】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−COO−結合を有するエステル類からなる
    潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求項
    1記載の小型モータ。
  27. 【請求項27】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−COOH基を有する脂肪酸類からなる潤滑
    剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求項1記
    載の小型モータ。
  28. 【請求項28】 沸点の低い接点潤滑剤として、オキシ
    単環テルペン類からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成る
    ことを特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  29. 【請求項29】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−OH基を有するアミノアルコール類からな
    る潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求
    項1記載の小型モータ。
  30. 【請求項30】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−CONH−結合を有するアルキルアミド類
    からなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とす
    る請求項1記載の小型モータ。
  31. 【請求項31】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−NH2−結合を有する一級アミン類からな
    る潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求
    項1記載の小型モータ。
  32. 【請求項32】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−NH−結合を有する二級アミン類からなる
    潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求項
    1記載の小型モータ。
  33. 【請求項33】 沸点の低い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−N≡N−結合を有する三級アミン類からな
    る潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求
    項1記載の小型モータ。
  34. 【請求項34】 沸点の低い接点潤滑剤として、モータ
    ケース内に2−エチル−3−ヒドロキシ−4−ピロンか
    らなる潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする
    請求項1記載の小型モータ。
  35. 【請求項35】 沸点の低い接点潤滑剤として、3−メ
    チル−2−オキサゾリジノンからなる潤滑剤の雰囲気に
    形成して成ることを特徴とする請求項1記載の小型モー
    タ。
  36. 【請求項36】 接点潤滑剤中の少なくとも1種以上の
    潤滑剤の雰囲気に形成して成ることを特徴とする請求項
    1記載の小型モータ。
  37. 【請求項37】 沸点の高い接点潤滑剤として、パラフ
    ィン類からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴と
    する請求項1記載の小型モータ。
  38. 【請求項38】 沸点の高い接点潤滑剤として、オレフ
    ィン類からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴と
    する請求項1記載の小型モータ。
  39. 【請求項39】 沸点の高い接点潤滑剤として、モータ
    ケース内に−OH基を有するモノアルコール類からなる
    潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1記
    載の小型モータ。
  40. 【請求項40】 沸点の高い接点潤滑剤として、複数の
    −OH基を有する多価アルコール類からなる潤滑剤を接
    点近傍に配したことを特徴とする請求項1記載の小型モ
    ータ。
  41. 【請求項41】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−OH基を有するエーテルアルコール類から
    なる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項
    1記載の小型モータ。
  42. 【請求項42】 エーテルアルコールとして、モータケ
    ース内にC6〜C24アルカンジオールのモノ(ポリオ
    キシアルキレン)エーテルからなる潤滑剤を接点近傍に
    配したことを特徴とする請求項41記載の小型モータ。
  43. 【請求項43】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド3モル付加物を用いる
    ことを特徴とする請求項41記載の小型モータ。
  44. 【請求項44】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド4モル付加物を用いる
    ことを特徴とする請求項41記載の小型モータ。
  45. 【請求項45】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド3モル付加物を用い
    ることを特徴とする請求項41記載の小型モータ。
  46. 【請求項46】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド4モル付加物を用い
    ることを特徴とする請求項41記載の小型モータ。
  47. 【請求項47】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド1モル付加物にプロピ
    レンオキサイド2モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  48. 【請求項48】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド1モル付加物にプロピ
    レンオキサイド3モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  49. 【請求項49】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド2モル付加物にプロピ
    レンオキサイド1モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  50. 【請求項50】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのエチレンオキサイド2モル付加物にプロピ
    レンオキサイド2モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  51. 【請求項51】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド1モル付加物にエチ
    レンオキサイド2モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  52. 【請求項52】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド1モル付加物にエチ
    レンオキサイド3モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  53. 【請求項53】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド2モル付加物にエチ
    レンオキサイド1モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  54. 【請求項54】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプロピレンオキサイド2モル付加物にエチ
    レンオキサイド2モルを付加した物を用いることを特徴
    とする請求項41記載の小型モータ。
  55. 【請求項55】 C6〜C24アルカンジオールのモノ
    (ポリオキシアルキレン)エーテルとして、ヘキシレン
    グリコールのプチレンオキサイド2モル付加物を用いる
    ことを特徴とする請求項41記載の小型モータ。
  56. 【請求項56】 沸点の高い接点潤滑剤として、−O−
    結合を有するエーテル類からなる潤滑剤を接点近傍に配
    したことを特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  57. 【請求項57】 沸点の高い接点潤滑剤として、環状エ
    ーテル類からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴
    とする請求項1記載の小型モータ。
  58. 【請求項58】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−CO−結合を有するケトン類からなる潤滑
    剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1記載の
    小型モータ。
  59. 【請求項59】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−OH基を有するエステルアルコール類から
    なる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項
    1記載の小型モータ。
  60. 【請求項60】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−COO−結合を有するエステル類からなる
    潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1記
    載の小型モータ。
  61. 【請求項61】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−COOH基を有する脂肪酸類からなる潤滑
    剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1記載の
    小型モータ。
  62. 【請求項62】 沸点の高い接点潤滑剤として、オキシ
    単環テルペン類からなる潤滑剤を接点近傍に配したこと
    を特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  63. 【請求項63】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−OH基を有するアミノアルコール類からな
    る潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1
    記載の小型モータ。
  64. 【請求項64】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−CONH−結合を有するアルキルアミド類
    からなる潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請
    求項1記載の小型モータ。
  65. 【請求項65】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−NH2−結合を有する一級アミン類からな
    る潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1
    記載の小型モータ。
  66. 【請求項66】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−NH−結合を有する二級アミン類からなる
    潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1記
    載の小型モータ。
  67. 【請求項67】 沸点の高い接点潤滑剤として、単数ま
    たは複数の−N≡N−結合を有する三級アミン類からな
    る潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする請求項1
    記載の小型モータ。
  68. 【請求項68】 沸点の高い接点潤滑剤中の少なくとも
    1種以上の潤滑剤を接点近傍に配したことを特徴とする
    請求項1記載の小型モータ。
JP31198699A 1999-11-02 1999-11-02 小型モータ Pending JP2001136714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31198699A JP2001136714A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 小型モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31198699A JP2001136714A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 小型モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001136714A true JP2001136714A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18023836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31198699A Pending JP2001136714A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 小型モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001136714A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005130618A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 電気機器
WO2012078254A2 (en) * 2010-10-26 2012-06-14 University Of Florida Research Foundation, Inc. Long-life metal sliding contacts
CN103811964A (zh) * 2012-11-06 2014-05-21 日本电产三协株式会社 有刷马达
JP2018072835A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC フッ素化熱酸発生剤を含有するトップコート組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005130618A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 電気機器
WO2012078254A2 (en) * 2010-10-26 2012-06-14 University Of Florida Research Foundation, Inc. Long-life metal sliding contacts
WO2012078254A3 (en) * 2010-10-26 2012-08-16 University Of Florida Research Foundation, Inc. Long-life metal sliding contacts
US9450366B2 (en) 2010-10-26 2016-09-20 University Of Florida Research Foundation, Inc. Long-life metal sliding contacts
CN103811964A (zh) * 2012-11-06 2014-05-21 日本电产三协株式会社 有刷马达
JP2018072835A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC フッ素化熱酸発生剤を含有するトップコート組成物
US10241411B2 (en) 2016-10-31 2019-03-26 Rohm And Haas Electronic Materials Llc Topcoat compositions containing fluorinated thermal acid generators
US10481495B2 (en) 2016-10-31 2019-11-19 Rohm And Haas Electronic Materials Llc Topcoat compositions containing fluorinated thermal acid generators

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001136714A (ja) 小型モータ
JPH0674431B2 (ja) 潤滑方法
JP3070340B2 (ja) 小型モータ
JPH0611174B2 (ja) 小型モ−タ
JPS6380739A (ja) 小型モ−タ
JPH1180765A (ja) 接点潤滑剤および小型モータ
JPH0748328B2 (ja) 電気接点
JPH0662976B2 (ja) 潤滑剤
JPS62171433A (ja) 小型モ−タ
JPS6231344A (ja) 小型モ−タ
JPS60255041A (ja) 小型モ−タ
JPS6231346A (ja) 小型モ−タ
JPH0216103B2 (ja)
JPH0669279B2 (ja) 電気接点
JPS62187797A (ja) 潤滑剤
JPH0728517B2 (ja) 小型モ−タ
JPS6154845A (ja) 小型モ−タ
JPS62196041A (ja) 小型モ−タ
JPS62196045A (ja) 小型モ−タ
JPS62196047A (ja) 小型モ−タ
JPS62195090A (ja) 潤滑剤
JPS62195092A (ja) 潤滑剤
JPS60245450A (ja) 小型モ−タ
JPH0791548B2 (ja) 潤滑剤
JPS6158447A (ja) 小型モ−タ