JP2001134009A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents
静電潜像現像用トナーInfo
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Abstract
に伴う画像流れ等が発生せず、荷電不良に伴う画像不良
も生じない、ワックスが高分散されたトナーを提供する
こと。 【解決手段】 少なくとも、着色剤と結着樹脂とワック
スとワックス分散効果を有する補助樹脂組成物を含有す
るトナーにおいて、該補助樹脂組成物が、(a)ワック
ス成分にスチレン系ポリマー鎖もしくはスチレン(メ
タ)アクリル系ポリマー鎖がグラフトした構造を有する
グラフト重合体、(b)スチレン(メタ)アクリル系樹
脂、(c)ワックス成分を、少なくとも、(a)単独
で、または、(a)と(b)、(a)と(c)もしくは
(a)と(b)と(c)との組み合わせで含有すること
を特徴とする電子写真用トナー。
Description
に関する。さらに詳しくは加熱定着型の複写機、プリン
ター等に用いられる静電潜像現像用トナーに関する。
記録法などとして知られている画像形成法においては、
いずれも形成された静電荷像をトナーと呼ばれる着色微
粉末を用いて可視化する工程を含んでいる。例えば電子
写真法としては、米国特許第2297691号明細書、
特公昭42−23910号公報および特公昭43−24
748号公報に記載されている如く、多種の方法が知ら
れているが、一般には、光導電性物質を利用した感光体
表面に種々の方法によって静電荷像を形成し、次いで該
静電荷像をトナーにより現像し、必要に応じて紙等の転
写材にトナー画像を転写した後、加熱、加圧等により定
着せしめて複写物を得るものである。
は、転写シートに転写されなかった感光体上の残余のト
ナーを除去し、感光体を繰り返し使用するのが通常であ
る。感光体上の残余のトナーを除去する方法としては、
ブレードクリーニング方式、ファーブラシクリーニング
方式、磁気ブラシクリーニング方式等、感光体にクリー
ニング部材を接触させておこなうのが一般的である。こ
の場合、クリーニング部材は、適当な圧力で感光体に圧
接しているので、繰り返し使用している間に感光体に傷
がついたり、トナーが固着する現象が発生する。このト
ナーが感光体に固着する現象を回避するために、特開昭
48−47345号公報においてトナー中に摩擦減少物
質と研摩物質の双方を添加することが提案されている。
この方法は、確かにトナー固着現象を回避するには有効
であるが、次の欠点を持っている。すなわち、トナー固
着現象を回避しうる程度に摩擦現象物質を添加すると、
繰り返しの使用によって感光体表面に生成もしくは付着
する紙粉、オゾン付加物などの低電気抵抗物質の除去が
行われにくくなり、特に高温高湿の環境下において感光
体上の潜像が低電気抵抗物によって著しく損なわれると
いう欠点がある。また、摩擦減少物質と研摩物質それぞ
れの添加量が微妙であり、安定した特性を有するトナー
を得るのが難しいという問題点がある。
シートに定着する工程に関しては、種々の方法や装置が
開発されている。現在、最も一般的な方法は、熱ローラ
ーによる圧着加熱方式である。この熱ローラーによる圧
着加熱方式は、トナーに対し離型性を有する材料で表面
を形成した熱ローラーの表面に、被定着シートのトナー
像面を加圧下で接触しながら通過せしめることにより定
着を行うものである。この方法は、熱ローラーの表面と
被定着シートのトナー像とが加圧下で接触するため、ト
ナー像を被定着シート上に融着する際の熱効率が極めて
良好であり、迅速に定着を行うことができ、高速度電子
写真複写機において非常に有効である。しかしながら、
上記方法では、熱ローラー表面とトナー像とが溶融状態
で加圧下に接触するため、トナー像の一部が定着ローラ
ー表面に付着・転移し、次の被定着シートにこれが再転
移して所謂オフセット現象が生じ、被定着シートを汚す
ことがある。従って、熱定着ローラー表面に対してトナ
ーが付着しないようにすることが熱ローラ定着方式の必
須条件のひとつとされている。
1号公報、同50−27546号公報および同55−1
53944号公報等において、トナー中にワックスを含
有せしめることにより、オフセットを防止した熱ローラ
ー定着用トナーが提案されている。しかし、熱ローラー
定着におけるオフセットの防止に有効とされるワックス
を含有した種々のトナーについて検討したところ、前述
したクリーニングにかかわるいくつかの問題点、即ち、
感光体を傷つけやすい点、感光体上にトナーが固着しや
すい点、感光板上の潜像が乱れ易い点等は、トナー中に
ある種のワックスが含有されてるときに顕著になること
が見いだされた。特に高温、高湿下では顕著に感光体上
にワックスが固着し、画像流れが発生する(これらの感
光体への固着をフィルミングという)。特に、ワックス
の分散粒子径がトナーの平均粒子径よりも大きい場合
は、ワックスは結着樹脂と相溶しにくいため、粉砕時の
粉砕界面はワックスと粉砕樹脂の間となり、ワックス単
体の遊離やトナー表面での露出が多くなる。これらはク
リーニング工程で感光体へのフィルミングを誘発するこ
とになる。
成をとっている。まず、加熱により軟化する結着樹脂
と、色彩を付与する着色剤と帯電性を付与する帯電制御
剤とオフセットを防止する離型剤(ワックス)等を、そ
れぞれ所定量計量し、計量した材料を同時に混合機に投
入して混合した後、溶融して混練し、得られた混練物を
粉砕して分級することにより、所定粒径のトナーを得て
いる。以上の構成では、離型剤の分散は混練工程に大き
く依存している。一般的に、トナー中に含有せしめるワ
ックスは、普通ではトナー結着樹脂と相溶しないため、
結着樹脂中に粒状ないし球形の形態で相分離した状態で
存在していること、そして、ワックス自体の有する溶融
粘度、融点、および結着樹脂と混合して溶融混練する際
の混練条件等により、相分離したワックスの分散状態が
変化し、この分散状態の変化がトナーの表面性や荷電性
に大きな影響を及ぼすことが知られている(特公平6−
82226号公報)。
のワックスパウダーを乾式混合し、それを溶融混練して
いる。一般的に電子写真用トナーを粉砕する時には、ジ
ェットミルが使用されているが、ジェットミルにより粉
砕された場合、混練により目標とするトナー粒子径以下
にワックスが分散されていなければ、粉砕時にワックス
の結着樹脂からの遊離が生じ、トナーの表面性、荷電性
に大きな影響を及ぼす結果となる。つまり、ワックスが
分散不良状態となったとき、電子写真装置においてワッ
クスのフィルミングおよび画像不良等を引き起こす。従
来、これらのワックスの分散向上は、混練の諸条件(温
度、回転数等)により解決が図られていたが、ワックス
の分散性向上にのみ着眼した混練条件であると、他の性
能を解決するための条件設定に制約が生じ、また、小粒
径化に伴い、混練条件のみでワックスを高分散させるこ
とは困難となっている。上記制約とは、カーボンブラッ
ク等の非溶融材料の分散に関するものであり、溶融材料
は、一般的に溶融粘度の低い状態で高分散が可能となる
が、非溶融材料(カーボンブラック、磁性粉、顔料等)
は、溶融粘度が高い状態で混練することが望ましい。
温定着性が挙げられる。近年、省エネルギー化の実現の
ため、定着部に要する消費電力の低減が求められ、ヒー
トロール温度が低く抑えられている。さらに、最近の両
面複写機では、定着済みのコピーを再度カセット内に取
り込み、裏表を反転させて、裏面にコピーすることにな
るが、その際、定着像とコピーフィーダー部材との擦れ
により、像の一部を摺り伸ばす現象が生じ、また、フィ
ーダー部材の汚れにより、更に次のコピーを汚すことに
なる。よって、低温定着性の向上の為、結着樹脂の改良
がおこなわれているが、低温定着性を追求する為、樹脂
の軟化点や架橋密度を下げると、耐オフセット性や、耐
ブロッキング性等に支障を来すことになる。
ある低温定着性、耐オフセット性、耐ブロッキング性等
のすべてを満足するものはこれまで得られていなかっ
た。特に結着樹脂としてポリエステルを使用したとき
に、ワックスの分散が困難であり、トナーとしての重要
な要求特性の全てを満足するものは得られていないのが
実情である。
従来の電子写真用トナーは、各種問題点を解決出来ない
ものであった。従って、本発明の主たる目的は、感光体
上へのワックスの固着や、フィルミングに伴う画像流れ
等が発生せず、あるいは荷電不良に伴う画像不良を生じ
ない、ワックスが高分散されたトナーを提供することに
あり、また、結着樹脂としてポリエステルを使用した場
合においても上記の諸問題が生じないトナーを提供する
ことにある。
いてもワックスの固着や、フィルミングが生じず、ある
いは荷電不良に伴う画像不良を生じない、トナーを提供
することにあり、また、結着樹脂としてポリエステルを
使用した場合においても上記の諸問題が生じないトナー
を提供することにある。
方式に適用した場合良好な定着性と良好な耐オフセット
性を発揮するトナーを提供することにあり、また、結着
樹脂としてポリエステルを使用した場合においても上記
の諸問題が生じないトナーを提供することにある。
ナー構成する各材料と、これらを一体化する結着樹脂
と、オフセット等を防止し、あるいは低温定着性を向上
させるために配合されるワックスと、ワックスの分散を
補助するための補助樹脂組成物として、特定の成分を用
いることにより得られるトナーは、上記問題点を解決で
きるとの知見に基づき完成されたものである。
着樹脂とワックスとワックス分散効果を有する補助樹脂
組成物を含有するトナーにおいて、該補助樹脂組成物
が、次の(a)〜(c)、(a)ワックス成分にスチレ
ン系ポリマー鎖もしくはスチレン(メタ)アクリル系ポ
リマー鎖がグラフトした構造を有するグラフト重合体、
(b)スチレン(メタ)アクリル系樹脂 (c)ワックス成分を、少なくとも、(a)単独で、ま
たは、(a)と(b)、(a)と(c)もしくは(a)
と(b)と(c)との組み合わせで含有することを特徴
とする電子写真用トナーに関する。
成装置に関する。
しては、任意の適当な顔料や染料が使用できる。例え
ば、カーボンブラック、鉄黒、フタロシアニンブルー、
群青、キナクリドン、ペンジジンイエローなどの公知の
顔料及び染料が挙げられる。
のものが使用可能であり、例えばポリスチレン、クロロ
ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−
クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビ
ニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体(例えば、スチレン−
アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アク
リル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体(例えば、スチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレンーα−
クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロ
ニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系
樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体ま
たは共重合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン
酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケト
ン樹脂、エチレンーエチルアクリレート共重合体、キシ
レン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリカーボネイ
ト樹脂などが挙げられる。
が、必要に応じて、2種類以上混合して用いることも出
来る。さらに、これらの樹脂の製造法としては、例えば
溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法、熱
重合法、接触重合法、高圧重合法、低圧重合法等の重合
法、およびこれらの重合法の適当な組み合わせなど、従
来公知の重合法において製造が可能である。
は、多塩基酸成分と多価アルコール成分の縮重合反応で
得られるものであり、公知のものが使用可能である。こ
の場合の多塩基酸成分としては、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セベシン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸等に代表される、脂肪族ポリカルボン
酸、芳香族ポリカルボン酸、脂環族ポリカルボン酸およ
びそれらの無水物等が例示される。また、多価アルコー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、ピナコール、ヒドロベンゾイン、ベンズピナコ
ール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキ
サン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジ
オール等に代表される、脂肪族ポリアルコール、芳香族
ポリアルコール、脂環族ポリアルコール等が例示され
る。これらのポリエステル樹脂は1種類だけを用いても
よいが、必要に応じて、2種類以上混合して用いること
も出来る。
のものが使用可能であり、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリエキセン、エチレンープ
ロピレン共重合体、エチレンーブテン共重合体等のポリ
オレフインワックス、フイッシヤー・トロプシュワック
スなどの合成炭化水素系ワックス;キャンデリラワック
ス、カルナウバワックス、ライスワックス、水ろう、ホ
ホバ油などの植物系ワックス;パラフィンワックス、マ
イクロクリスタンワックス、ペトリラクタムなどの石油
系ワックス;モンタンワックス誘導体、パラフィンワッ
クス誘導体、マイクロクリスタンワックス誘導体などの
変性ワックス;ジメチルシリコーンオイル、フェニルメ
チルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類;その他
各種の脂肪酸類、酸アミド、酸イミド類、エステル類、
ケトン類などの合成ワックスならびにこれらの各種のワ
ックスのブレンド物等が挙げられる。
リアルキレンを使用することが好ましい。特に、より滑
剤効果を高め、低温定着を実現するためには、低分子量
ポリエチレンが、また、より耐オフセット効果を高める
ためには低分子量ポリプロピレンが好ましい。ここで、
「低分子量」とは、ポリマーの分子量が20,000以
下の範囲にあることを意味する。
有する補助樹脂組成物(本発明において、単に「補助樹
脂組成物」いうことがある)は、(a)ワックス成分に
スチレン系ポリマー鎖もしくはスチレン(メタ)アクリ
ル系ポリマー鎖がグラフトした構造を有するグラフト重
合体、(b)スチレン(メタ)アクリル系樹脂、(c)
ワックス成分を、少なくとも(a)単独で含有するか、
(a)と(b)との組み合わせ、(a)と(c)との組
み合わせ、または、(a)と(b)と(c)との組み合
わせで含有する組成物である。ここで「ワックス成分」
としては、ワックスとして上記に例示したものを好適に
利用することができ、その中でも、特にポリエチレンま
たはポリプロピレン(より好ましくは低分子量ポリエチ
レンまたは低分子量ポリプロピレン)が好ましい。
ックス成分としてポリプロピレン系樹脂(1)を使用
し、これにスチレン系ポリマー鎖またはスチレン(メ
タ)アクリル系ポリマー鎖がグラフトした構造を有する
グラフト重合体及びスチレン(メタ)アクリル系樹脂か
らなる補助樹脂組成物を得る場合について述べると、以
下のとおりである。
エン、キシレン等の溶剤中に分散させ、100℃〜20
0℃に加熱する。次に、スチレン系モノマー(A)単
独、または、スチレン系モノマー(A)および(メタ)
アクリル系モノマー(B)並びに必要により他のビニル
モノマー(C)をパーオキサイド系開始剤(例えば、ペ
ンゾイルパーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオ
キサイド、ターシヤリーブチルパーオキシベンゾエート
等)とともに滴下重合することにより、(1)にスチレ
ン系ポリマー鎖またはスチレン(メタ)アクリル系ポリ
マー鎖がグラフトした構造を有するグラフト重合体
(2)とスチレン(メタ)アクリル系樹脂とからなる重
合体混合物の溶液を得ることができる。ここで、上記重
合体混合物の溶液を合成するために用いるパーオキサイ
ド系開始剤の量は、生成した重合体混合物の重量に基づ
いて通常0.2〜10重量%、好ましくは0.5〜5重
量%である。また、生成した重合体混合物のTHF可溶
分の分子量は、重量平均分子量で5,000〜20万で
ある。
に対し重量で5倍量のトルエンに溶解し、可溶分をトル
エンに対し10倍量のアセトン中に滴下し、得られた沈
澱を乾燥することにより、グラフト重合体を分別するこ
とができる。通常、重合体混合物の重量に基づき2〜6
0重量%のグラフト重合体が得られる。また重合体混合
物のDSCによる融解熱測定で125〜150℃に吸熱
ピークが現れる。
移点(Tg)は、通常40℃≦Tg≦70℃であり、好
ましくは50℃≦Tg≦65℃である。Tgが40℃未
満では保存性が低下することがあり、Tgが70℃以上
では定着下限温度が高くなることがある。Tgは、グラ
フト重合する際に用いるスチレン系モノマー(A)、ア
クリル系モノマー(B)および必要により加えられる他
のビニルモノマー(C)の種類や比率により調整するこ
とができる。
る数平均分子量(Mn)は、2,000〜2万、重量平
均分子量(Mw)は5万〜50万、分子量分布{重量平
均分子量と数平均分子量の比率(Mw/Mn)で表示さ
れる}は高温オフセットと定着下限温度のバランスから
みて、20以上、特に30以上であることが好ましい。
分子量、分子量分布は上記(2)の重合体混合物を得る
際の重合温度、開始剤の量等の重合条件により調整でき
る。
は、結着樹脂100重量部に対して、着色剤は0.1〜
20重量部程度、特に2〜10重量部の範囲とすること
が好ましく、ワックスは0.1〜10重量部程度、特に
0.5〜4重量部の範囲とすることが好ましい。また、
補助樹脂組成物の配合量は結着樹脂100重量部に対し
て10重量部以下とすることができるが、後記する式
(I)ないし(VI)の範囲とすることが好ましい。
トナーに使用される成分、例えば、滑剤、研磨剤、流動
性付与剤、導電性付与剤、現像性向上剤等を含有するこ
とができる。また、本発明のトナーには、従来公知の正
あるいは負の荷電制御剤の全てを利用することができ
る。さらに、本発明のトナーを磁性トナーとして用いる
場合には、磁性体微粒子を含有せしめることもできる。
該磁性体微粒子としては、磁場の中に置かれて磁化され
る物質が用いられ、例えば、鉄、コバルト、ニッケルな
どの強磁性金属の粉末もしくはマグネタイト、γ−F
e、フェライトなどの合金や化合物が使用できる。これ
らの磁性体微粒子は、着色剤としての機能を兼ねそなえ
るものであってもよい。
必須成分および任意成分を混合、溶融混練後、得られた
混練物を粒子状に粉砕し、この粒子を分級することによ
り行われる。
果を高め、低温定着を実現するために、ワックス成分と
して、低分子量ポリエチレンを使用することが好まし
い。また、ワックス分散効果を高め、ワックスの使用量
を低減するために、ワックス分散効果を有する補助樹脂
組成物中のワックス成分がポリエチレンであることが好
ましい。さらに、ワックスとしての低分子量ポリエチレ
ンとワックス分散効果を有する補助樹脂組成物中のポリ
エチレンが同一のものであることが好ましい。またさら
に、低分子量ポリエチレンの添加量とワックス分散効果
を有する補助樹脂組成物中の低分子量ポリエチレンの添
加量およびワックス分散効果を有する補助樹脂組成物の
添加量は、下記式(I)より求められるものであること
が好ましい。
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量および補助樹脂組成物の添加量は結着樹脂10
0重量部としたときの重量部である。また、補助樹脂組
成物中に含まれる低分子量ポリエチレン添加量は、ワッ
クス成分以外の補助樹脂組成物を100重量部としたと
きの重量部である。)
た場合は、低分子量ポリエチレンの添加量とワックス分
散効果を有する補助樹脂組成物中の低分子量ポリエチレ
ンの添加量およびワックス分散効果を有する補助樹脂組
成物の添加量は、下記式(II)より求められるものであ
ることが好ましい。
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量および補助樹脂組成物の添加量は、ポリエステ
ル樹脂100重量部としたときの重量部である。また、
補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレンの添
加量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重
量部としたときの重量部である。)
スとして、耐オフセット効果の高い低分子量ポリプロピ
レンを使用することが好ましい。また、ワックス分散効
果を高め、ワックスの使用量を低減するために、ワック
ス分散効果を有する補助樹脂組成物中のワックス成分が
プロピレンであることが好ましい。さらには、ワックス
としての低分子量ポリプロピレンとワックス分散効果を
有する補助樹脂組成物中のポリプロピレンが同一のもの
であることが好ましい。またさらに、ワックスとしての
低分子量ポリプロピレンの添加量とワックス分散効果を
有する補助樹脂組成物中の低分子量ポリプロピレンの添
加量およびワックス分散効果を有する補助樹脂組成物の
添加量は下記式(III)より求められるものであること
が好ましい。
加量 B=補助樹脂組成物の添加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量および補助樹脂組成物の添加量は結着樹脂1
00重量部としたときの重量部である。また、補助樹脂
組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレンの添加量は
ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重量部とし
たときの重量部である)
た場合は、ワックスとしての低分子量ポリプロピレンの
添加量とワックス分散効果を有する補助樹脂組成物中の
低分子量ポリプロピレンの添加量およびワックス分散効
果を有する補助樹脂組成物の添加量は下記式(IV)より
求められるものであることが好ましい。
加量 B=補助樹脂組成物の添加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量および補助樹脂組成物の添加量はポリエステ
ル樹脂100重量部としたときの重量部である。また、
補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレン添
加量はワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重量
部としたときの重量部である)
ワックスとして低分子量ポリエチレンと低分子量ポリプ
ロピレンを使用するとともに、ワックス分散効果を有す
る補助樹脂組成物中のワックス成分として、ポリエチレ
ンおよびポリプロピレン(より好ましくは、ワックスと
同じ低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレ
ン)を用いることが好ましい。また、ワックスとしての
低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレンの
添加量と、ワックス分散効果を有する補助樹脂組成物中
の低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレン
の添加量並びにワックス分散効果を有する補助樹脂組成
物の添加量は、下記式(V)より求められるものである
ことが好ましい。
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 D=ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレンの添
加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
および低分子量ポリプロピレンの添加量並びに補助樹脂
組成物の添加量は、結着樹脂を100重量部としたとき
の重量部である。また、補助樹脂組成物中に含まれる低
分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレンの添
加量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重
量部としたときの重量部である。)
た場合は、ワックスとしての低分子量ポリエチレンおよ
び低分子量ポリプロピレンの添加量と、ワックス分散効
果を有する補助樹脂組成物中の低分子量ポリエチレンお
よび低分子量ポリプロピレンの添加量並びにワックス分
散効果を有する補助樹脂組成物の添加量は、下記式(V
I)より求められるものであることが好ましい。
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 D=ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレンの添
加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
および低分子量ポリプロピレンの添加量並びに補助樹脂
組成物の添加量は、ポリエステル樹脂を100重量部と
したときの重量部である。また、補助樹脂組成物中に含
まれる低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピ
レンの添加量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を
100重量部としたときの重量部である。)
トナー結着樹脂と相溶しないために結着樹脂中に粒状乃
至球形の形態で相分離した状態で存在している。そし
て、ワックス自体の有する溶融粘度、融点、および結着
樹脂と混合して溶融混練する際の混練条件等により、相
分離したワックスの分散状態が変化し、この分散状態の
変化が、トナーの表面性や荷電性に大きな影響を及ぼす
と考えられる。本発明においては、ワックスの分散を補
助する補助樹脂組成物を用いてトナー粒子中のワックス
の分散平均粒子径を制御することにより、従来のトナー
にかかわる前述のOPC感光体へのフィルミングや帯電
性能などの各種問題点が一挙に解決できた。
光体上にワックスの固着、フィルミングに伴う画像流れ
等が発生せず、荷電不良に伴う画像不良を生じない、ワ
ックスが高分散されたトナーであり、さらに高温高湿環
境下においてもワックスの固着、フィルミングが生せ
ず、あるいは荷電不良に伴う画像不良を生じないトナー
であり、特に熱ローラー定着方式に適用した場合でも良
好な定着性と良好な耐オフセット性を発揮するトナーで
ある。また、結着樹脂としてポリエステル樹脂を用いた
場合であっても、上記の諸特性は維持される。
説明するが、本発明はこれらにより制約されるものでは
ない。
加圧反応器にトルエン50重量部と軟化点120℃のポ
リエチレン系樹脂{クラリアントジャパン(株)製、P
E−130}25重量部を投入し、常圧下で110℃ま
で昇温し、トルエンを還流させる。スチレン83重量
部、2−エチルヘキシルアクリレート17重量部、ジビ
ニルベンゼン0.5重量部とベンゾイルパーオキサイド
1重量部の混合液を2時間かけて滴下し、さらに同温度
で1時間保持し、グラフト重合体、スチレン・アクリル
系樹脂混合物のトルエン溶液を得たのち、トルエンを留
去して本発明の補助樹脂組成物Aを得た。この補助樹脂
組成物中のポリエチレン含有量は、25重量部(ワック
ス成分以外の補助樹脂組成物を100重量部としたとき
の重量部)である。
加圧反応器にキシレン40重量部と軟化点152℃のポ
リプロピレン系樹脂{三洋化成(株)製、ビスコール5
50P}20重量部を投入し、容器内を十分窒素置換し
た後、密閉下で170℃まで昇温する。この温度でスチ
レン80重量部、n−ブチルアクリレート12重量部、
メチルメタアクリレート8重量部、ジt−ブチルパーオ
キサイド1重量部の混合液を4時間かけて滴下し、さら
に170℃で1時間保持し、グラフト重合体、スチレン
(メタ)アクリル系樹脂混合物のキシレン溶液を得たの
ち、キシレンを留去して本発明の補助樹脂組成物Bを得
た。この補助樹脂組成物中のポリプロピレン含有量は、
20重量部(ワックス成分以外の補助樹脂組成物を10
0重量部としたときの重量部)である。
加圧反応器にキシレン40重量部と軟化点120℃のポ
リエチレン系樹脂{クラリアントジャパン(株)製、P
E−130}12重量部と、軟化点152℃のポリプロ
ピレン系樹脂{三洋化成(株)製、ビスコール550
P}8重量部を投入し、容器内を十分窒素置換した後、
密閉下で170℃まで昇温する。この温度でスチレン8
0重量部、n−ブチルアクリレート12重量部、メチル
メタアクリレート8重量部、ジt−ブチルパーオキサイ
ド1重量部の混合液を4時間かけて滴下し、さらに17
0℃で1時間保持し、グラフト重合体、スチレン(メ
タ)アクリル系樹脂混合物のキシレン溶液を得たのち、
キシレンを留去して本発明の補助樹脂組成物Cを得た。
この補助樹脂組成物中のポリエチレン含有量は12重量
部、ポリプロピレン含有量は8重量部(いずれもワック
ス成分以外の補助樹脂組成物を100重量部としたとき
の重量部)である。
混合し、2軸押出混練機を用いて溶融混練し、圧延冷却
装置にて混練溶融物を冷却固化した。続いて、冷却固化
物をフェザーミルにて粗粉砕し、ジェット気流式微粉砕
機にて粉砕し、風力分級機にて体積平均粒子径約9μm
の未表面処理トナーとした。ここで得られたトナーと
0.5wt%の疎水性コロイダルシリカ微粉末(R−9
72、日本アエロジル製)をブレンダーにて表面処理し
た物をシャープ製電子写真装置(AR−335)を用い
て10,000枚のランニングテストを常温常湿(20
℃/50%)及び高温高湿(35℃/85%)の各環境
にて行い、擦れによる画像汚れ(低温定着性)、高温高
湿下での画質不良(クレスト)、感光体へのフィルミン
グについて評価し、後記表1の結果を得た。なお、表中
に記載した記号は以下の評価内容を示す(後記表2〜6
において同じ)。 ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや不良(ただし、連続コピー枚数が少ない段階で
は良好) ×:不良 また、表1〜6において、「補助樹脂組成物の添加量」
は、結着樹脂を100重量部としたときの重量部であ
る。
実施例1と同様に行い、表1の結果を得た。
実施例1と同様に行い、表1の結果を得た。
実施例1と同様に行い、表1の結果を得た。
実施例1と同様に行い、表1の結果を得た。
行い、表1の結果を得た。
混合し、2軸押出混練機を用いて溶融混練し、圧延冷却
装置にて混練溶融物を冷却固化した。続いて、冷却固化
物をフェザーミルにて粗粉砕し、ジェット気流式微粉砕
機にて粉砕し、風力分級機にて体積平均粒子径約9μm
の未表面処理トナーとした。ここで得られたトナーと
0.5wt%の疎水性コロイダルシリカ微粉末(R−9
72、日本アエロジル製)をブレンダーにて表面処理し
た物をシャープ製電子写真装置(AR−335)を用い
て10,000枚のランニングテストを常温常湿(20
℃/50%)及び高温高湿(35℃/85%)の各環境
にて行い、ホットオフセット、高温高湿下での画質不良
(クレスト)、感光体へのフィルミングについて評価
し、後記表2の結果を得た。
は、実施例6と同様に行い、表2の結果を得た。
実施例6と同様に行い、表2の結果を得た。
実施例6と同様に行い、表2の結果を得た。
実施例6と同様に行い、表2の結果を得た。
行い、表2の結果を得た。
混合し、2軸押出混練機を用いて溶融混練し、圧延冷却
装置にて混練溶融物を冷却固化した。続いて、冷却固化
物をフェザーミルにて粗粉砕し、ジェット気流式微粉砕
機にて粉砕し、風力分級機にて体積平均粒子径約9μm
の未表面処理トナーとした。ここで得られたトナーと
0.5wt%の疎水性コロイダルシリカ微粉末(R−9
72、日本アエロジル製)をブレンダーにて表面処理し
た物をシャープ製電子写真装置(AR−335)を用い
て10,000枚のランニングテストを常温常湿(20
℃/50%)及び高温高湿(35℃/85%)の各環境
にて行い、擦れによる画像汚れ(低温定着性)、ホット
オフセット、高温高湿下での画質不良(クレスト)、感
光体へのフィルミングについて評価し、後記表3の結果
を得た。
実施例11と同様に行い、表3の結果を得た。
実施例11と同様に行い、表3の結果を得た。
実施例11と同様に行い、表3の結果を得た。
実施例11と同様に行い、表3の結果を得た。
に行い、表3の結果を得た。
混合し、2軸押出混練機を用いて溶融混練し、圧延冷却
装置にて混練溶融物を冷却固化した。続いて、冷却固化
物をフェザーミルにて粗粉砕し、ジェット気流式微粉砕
機にて粉砕し、風力分級機にて体積平均粒子径約9μm
の未表面処理トナーとした。ここで得られたトナーと
0.5wt%の疎水性コロイダルシリカ微粉末(R−9
72、日本アエロジル製)をブレンダーにて表面処理し
た物をシャープ製電子写真装置(AR−335)を用い
て10,000枚のランニングテストを常温常湿(20
℃/50%)及び高温高湿(35℃/85%)の各環境
にて行い、擦れによる画像汚れ(低温定着性)、高温高
湿下での画質不良(クレスト)、感光体へのフィルミン
グについて評価し、後記表4の結果を得た。
実施例16と同様に行い、表4の結果を得た。
実施例16と同様に行い、表4の結果を得た。
実施例16と同様に行い、表4の結果を得た。
実施例16と同様に行い、表4の結果を得た。
に行い、表4の結果を得た。
混合し、2軸押出混練機を用いて溶融混練し、圧延冷却
装置にて混練溶融物を冷却固化した。続いて、冷却固化
物をフェザーミルにて粗粉砕し、ジェット気流式微粉砕
機にて粉砕し、風力分級機にて体積平均粒子径約9μm
の未表面処理トナーとした。ここで得られたトナーと
0.5wt%の疎水性コロイダルシリカ微粉末(R−9
72、日本アエロジル製)をブレンダーにて表面処理し
た物をシャープ製電子写真装置(AR−335)を用い
て10,000枚のランニングテストを常温常湿(20
℃/50%)及び高温高湿(35℃/85%)の各環境
にて行い、ホットオフセット、高温高湿下での画質不良
(クレスト)、感光体へのフィルミングについて評価
し、後記表5の結果を得た。
は、実施例21と同様に行い、表5の結果を得た。
実施例21と同様に行い、表5の結果を得た。
実施例21と同様に行い、表5の結果を得た。
実施例21と同様に行い、表5の結果を得た。
に行い、表5の結果を得た。
混合し、2軸押出混練機を用いて溶融混練し、圧延冷却
装置にて混練溶融物を冷却固化した。続いて、冷却固化
物をフェザーミルにて粗粉砕し、ジェット気流式微粉砕
機にて粉砕し、風力分級機にて体積平均粒子径約9μm
の未表面処理トナーとした。ここで得られたトナーと
0.5wt%の疎水性コロイダルシリカ微粉末(R−9
72、日本アエロジル製)をブレンダーにて表面処理し
た物をシャープ製電子写真装置(AR−335)を用い
て10,000枚のランニングテストを常温常湿(20
℃/50%)及び高温高湿(35℃/85%)の各環境
にて行い、擦れによる画像汚れ(低温定着性)、ホット
オフセット、高温高湿下での画質不良(クレスト)、感
光体へのフィルミングについて評価し、後記表6の結果
を得た。
実施例26と同様に行い、表6の結果を得た。
実施例26と同様に行い、表6の結果を得た。
実施例26と同様に行い、表6の結果を得た。
実施例26と同様に行い、表6の結果を得た。
に行い、表6の結果を得た。
は、補助樹脂組成物により、ワックスの分散が制御可能
となるため、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電
子写真装置におけるフィルミングや画像不良を誘発しな
いトナーを提供できる。
は、ポリアルキレンを構成要素とする補助樹脂組成物と
ワックスの組み合わせにより、ワックスの分散が制御可
能となるため、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、
電子写真装置におけるフィルミングや画像不良を誘発し
ないトナーを提供できる。
は、補助樹脂組成物とポリアルキレンを含有するワック
スとの組み合わせにより、より滑剤効果の高いポリアル
キレンの分散が制御可能となるため、粉砕時のワックス
の遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフィルミン
グや画像不良を誘発しないトナーを提供できる。
は、補助樹脂組成物と低分子量ポリエチレンを含有する
ワックスとの組み合わせにより、さらに滑剤効果の高い
低分子量ポリエチレンの分散が制御可能となるため、粉
砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子写真装置にお
けるフィルミングや画像不良を誘発しないトナーを提供
できる。
は、ポリエチレンを構成要素とする補助樹脂組成物と低
分子量ポリエチレンを含有するワックスとの組み合わせ
により、さらに滑剤効果の高い低分子量ポリエチレンの
分散が制御可能となるため、粉砕時のワックスの遊離な
どを軽減し、電子写真装置におけるフィルミングや画像
不良を誘発しないトナーを提供できる。
は、低分子量ポリエチレンを構成要素とする補助樹脂組
成物と、同じ低分子量ポリエチレンを含有するワックス
との組み合わせにより、さらに滑剤効果の高い低分子量
ポリエチレンの分散が制御可能となるため、粉砕時のワ
ックスの遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフィ
ルミングや画像不良を誘発しないトナーを提供できる。
は、低分子量ポリエチレンを構成要素とする補助樹脂組
成物と、ワックス中の同じ低分子量ポリエチレンの添加
量を規定することにより、さらに滑剤効果の高い低分子
量ポリエチレンの分散が制御可能となるため、粉砕時の
ワックスの遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフ
ィルミングや画像不良を誘発しないトナーを提供でき
る。
は、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用しながら、
請求項1ないし6に記載の各発明と同様の効果を奏す
る。
は、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用しながら、
請求項7に記載の発明と同様の効果を奏する。
は、補助樹脂組成物と低分子量ポリプロピレンを含有す
るワックスとの組み合わせにより、さらに耐オフセット
性の高い低分子量ポリプロピレンの分散が制御可能とな
るため、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子写
真装置における、フィルミングや画像不良を誘発しない
トナーを提供できる。
は、ポリプロピレンを構成要素とする補助樹脂組成物と
低分子量ポリプロピレンを含有するワックスとの組み合
わせにより、さらに耐オフセット性の高い低分子量ポリ
プロピレンの分散が制御可能となるため、粉砕時のワッ
クスの遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフィル
ミングや画像不良を誘発しないトナーを提供できる。
は、低分子量ポリプロピレンを構成要素とする補助樹脂
組成物と、同じ低分子量ポリプロピレンを含有するワッ
クスとの組み合わせにより、さらに耐オフセット性の高
い低分子量ポリプロピレンの分散が制御可能となるた
め、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子写真装
置におけるフィルミングや画像不良を誘発しないトナー
を提供できる。
は、低分子量ポリプロピレンを構成要素とする補助樹脂
組成物と、ワックス中の同じ低分子量ポリプロピレンの
添加量を規定することにより、さらに耐オフセット性の
高い低分子量ポリプロピレンの分散が制御可能となるた
め、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子写真装
置におけるフィルミングや画像不良を誘発しないトナー
を提供できる。
は、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用しながら、
請求項10ないし12に記載の各発明と同様の効果を奏
する。
は、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用しながら、
請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する。
は、補助樹脂組成物と、低分子量ポリエチレンおよび低
分子量ポリプロピレンを含有するワックスとの組み合わ
せにより、さらに滑剤効果の高い低分子量ポリエチレン
および耐オフセット性の高い低分子量ポリプロピレンの
分散が制御可能となるため、粉砕時のワックスの遊離な
どを軽減し、電子写真装置におけるフィルミングや画像
不良を誘発しないトナーを提供できる。
は、ポリエチレンを構成要素とする補助樹脂組成物と、
低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレンを
含有するワックスとの組み合わせにより、さらに滑剤効
果の高い低分子量ポリエチレンおよび耐オフセット性の
高い低分子量ポリプロピレンの分散が制御可能となるた
め、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子写真装
置におけるフィルミングや画像不良を誘発しないトナー
を提供できる。
は、低分子量ポリエチレンを構成要素とする補助樹脂組
成物と、同一の低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポ
リプロピレンを含有するワックスとの組み合わせによ
り、さらに滑剤効果の高い低分子量ポリエチレンおよび
耐オフセット性の高い低分子量ポリプロピレンの分散が
制御可能となるため、粉砕時のワックスの遊離などを軽
減し、電子写真装置における、フィルミングや画像不良
を誘発しないトナーを提鋲できる。
は、ポリプロピレンを構成要素とする補助樹脂組成物
と、低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレ
ンを含有するワックスとの組み合わせにより、さらに滑
剤効果の高い低分子量ポリエチレンおよび耐オフセット
性の高い低分子量ポリプロピレンの分散が制御可能とな
るため、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子写
真装置におけるフィルミングや画像不良を誘発しないト
ナーを提供できる。
は、低分子量ポリプロピレンを構成要素とする補助樹脂
組成物と、低分子量ポリエチレンおよび補助樹脂組成物
と同一の低分子量ポリプロピレンを含有するワックスと
の組み合わせにより、さらに滑剤効果の高い低分子量ポ
リエチレンおよび耐オフセット性の高い低分子量ポリプ
ロピレンの分散が制御可能となるため、粉砕時のワック
スの遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフィルミ
ングや画像不良を誘発しないトナーを提供できる。
は、ポリエチレンおよびポリプロピレンを構成要素とす
る補助樹脂組成物と、低分子量ポリエチレンおよび低分
子量ポリプロピレンを含有するワックスとの組み合わせ
により、さらに滑剤効果の高い低分子量ポリエチレンお
よび耐オフセット性の高い低分子量ポリプロピレンの分
散が制御可能となるため、粉砕時のワックスの遊離など
を軽減し、電子写真装置におけるフィルミングや画像不
良を誘発しないトナーを提供できる。
は、低分子量ポリエチレンおよびポリプロピレンを構成
要素とする補助樹脂組成物と、前記と同じ低分子量ポリ
エチレンおよび低分子量ポリプロピレンを含有するワッ
クスとの組み合わせにより、さらに滑剤効果の高い低分
子量ポリエチレンおよび耐オフセット性の高い低分子量
ポリプロピレンの分散が制御可能となるため、粉砕時の
ワックスの遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフ
ィルミングや画像不良を誘発しないトナーを提供でき
る。
は、ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレンを構成
要素とする補助樹脂組成物と、低分子量ポリエチレンお
よび前記と同じ低分子量ポリプロピレンを含有するワッ
クスとの組み合わせにより、さらに滑剤効果の高い低分
子量ポリエチレンおよび耐オフセット性の高い低分子量
ポリプロピレンの分散が制御可能となるため、粉砕時の
ワックスの遊離などを軽減し、電子写真装置におけるフ
ィルミングや画像不良を誘発しないトナーを提供でき
る。
は、低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレ
ンを構成要素とする補助樹脂組成物と、前記と同じ低分
子量ポリエチレンおよび前記と同じ低分子量ポリプロピ
レンを含有するワックスとの組み合わせにより、さらに
滑剤効果の高い低分子量ポリエチレンおよび耐オフセッ
ト性の高い低分子量ポリプロピレンの分散が制御可能と
なるため、粉砕時のワックスの遊離などを軽減し、電子
写真装置における、フィルミングや画像不良を誘発しな
いトナーを提供できる。
は、低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレ
ンを構成要素とする補助樹脂組成物と、前記と同じ低分
子量ポリエチレンおよび前記と同じ低分子量ポリプロピ
レンを含有するワックスの添加量を規定することによ
り、さらに滑剤効果の高い低分子量ポリエチレンおよび
耐オフセット性の高い低分子量ポリプロピレンの分散が
制御可能となるため、粉砕時のワックスの遊離などを軽
減し、電子写真装置における、フィルミングや画像不良
を誘発しないトナーを提供できる。
は、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用しながら、
請求項16ないし24に記載の各発明と同様の効果を奏
する。
は、結着樹脂としてポリエステル樹脂を使用しながら、
請求項25に記載の発明と同様の効果を奏する。
Claims (28)
- 【請求項1】 少なくとも、着色剤と結着樹脂とワック
スとワックス分散効果を有する補助樹脂組成物を含有す
るトナーにおいて、該補助樹脂組成物が、次の(a)〜
(c)、 (a)ワックス成分にスチレン系ポリマー鎖もしくはス
チレン(メタ)アクリル系ポリマー鎖がグラフトした構
造を有するグラフト重合体、 (b)スチレン(メタ)アクリル系樹脂 (c)ワックス成分 を、少なくとも、(a)単独で、または、(a)と
(b)、(a)と(c)もしくは(a)と(b)と
(c)との組み合わせで含有することを特徴とする電子
写真用トナー。 - 【請求項2】 補助樹脂組成物が、少なくとも1種以上
のポリアルキレンを構成物質とする請求項1記載のトナ
ー。 - 【請求項3】 ワックスとして1種以上のポリアルキレ
ンを含有する請求項1記載のトナー。 - 【請求項4】 ワックスとして1種以上の低分子量ポリ
エチレンを含有する請求項1記載のトナー。 - 【請求項5】 補助樹脂組成物が、少なくとも1種以上
のポリエチレンを構成物質とする請求項4記載のトナ
ー。 - 【請求項6】 補助樹脂組成物中のポリエチレンとワッ
クス中の低分子量ポリエチレンとして、少なくとも1種
以上の同じ低分子量ポリエチレンを用いる請求項5記載
のトナー。 - 【請求項7】 下記式(I)を満たす請求項6記載のト
ナー。 【数1】 A=ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレンの添加
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量および補助樹脂組成物の添加量は結着樹脂10
0重量部としたときの重量部である。また、補助樹脂組
成物中に含まれる低分子量ポリエチレン添加量は、ワッ
クス成分以外の補助樹脂組成物を100重量部としたと
きの重量部である。) - 【請求項8】 結着樹脂がポリエステル樹脂である請求
項1ないし6のいずれかの項に記載のトナー。 - 【請求項9】 結着樹脂がポリエステル樹脂であり、下
記式(II)を満たす請求項6記載のトナー。 【数2】 A=ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレンの添加
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量および補助樹脂組成物の添加量はポリエステル
樹脂100重量部としたときの重量部である。また、補
助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレンの添加
量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重量
部としたときの重量部である。) - 【請求項10】 ワックスとして1種以上の低分子量ポ
リプロピレンを含む請求項1記載のトナー。 - 【請求項11】 補助樹脂組成物が、少なくとも1種以
上のポリプロピレンを構成物質とする請求項10記載の
トナー。 - 【請求項12】 補助樹脂組成物中のポリプロピレンと
ワックス中の低分子量ポリプロピレンとして、少なくと
も1種以上の同じ低分子量ポリプロピレンを用いる請求
項11記載のトナー。 - 【請求項13】 下記式(III)を満たす請求項12記
載のトナー。 【数3】 D=ワックス中の低分子量ポリプロピレンの添加量 B=補助樹脂組成物の添加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量および補助樹脂組成物の添加量は結着樹脂1
00重量部としたときの重量部である。また、補助樹脂
組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレン添加量は、
ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重量部とし
たときの重量部である。) - 【請求項14】 結着樹脂がポリエステル樹脂である請
求項10ないし12のいずれかの項に記載のトナー。 - 【請求項15】 結着樹脂がポリエステル樹脂であり、
下記式(IV)を満たす請求項12記載のトナー。 【数4】 D=ワックス中の低分子量ポリプロピレンの添加量 B=補助樹脂組成物の添加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量および補助樹脂組成物の添加量はポリエステ
ル樹脂100重量部としたときの重量部である。また、
補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレン添
加量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重
量部としたときの重量部である。) - 【請求項16】 ワックスとして1種以上の低分子量ポ
リエチレン及び1種以上の低分子量ポリプロピレンを含
む請求項1記載のトナー。 - 【請求項17】 補助樹脂組成物が、少なくとも1種以
上のポリエチレンを構成物質とする請求項16記載のト
ナー。 - 【請求項18】 補助樹脂組成物中のポリエチレンおよ
びワックス中の低分子量ポリエチレンとして、少なくと
も1種以上の同じ低分子量ポリエチレンを用いる請求項
17記載のトナー。 - 【請求項19】 補助樹脂組成物が、少なくとも1種以
上のポリプロピレンを構成物質とする請求項16記載の
トナー。 - 【請求項20】 補助樹脂組成物中のポリプロピレンお
よびワックス中の低分子量ポリプロピレンとして、少な
くとも1種以上の同じ低分子量ポリプロピレンを用いる
請求項19記載のトナー。 - 【請求項21】 補助樹脂組成物が、少なくとも1種以
上のポリエチレンおよび1種以上のポリプロピレンを構
成物質とする請求項16記載のトナー。 - 【請求項22】 補助樹脂組成物中のポリエチレンおよ
びワックス中の低分子量ポリエチレンとして、少なくと
も1種以上の同じ低分子量ポリエチレンを用いる請求項
21記載のトナー。 - 【請求項23】 補助樹脂組成物中のポリプロピレンお
よびワックス中の低分子量ポリプロピレンとして、少な
くとも1種以上の同じ低分子量ポリプロピレンを用いる
請求項21記載のトナー。 - 【請求項24】 補助樹脂組成物中のポリエチレンおよ
びワックス中の低分子量ポリエチレンとして、少なくと
も1種以上の同じ低分子量ポリエチレンを用い、かつ、
補助樹脂組成物中のポリプロピレンとワックス中の低分
子量ポリプロピレンとして、少なくとも1種以上の同じ
低分子量ポリプロピレンを用いる請求項21記載のトナ
ー。 - 【請求項25】 下記式(V)を満たす請求項24記載
のトナー。 【数5】 A=ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレンの添加
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 D=ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレンの添
加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
および低分子量ポリプロピレンの添加量並びに補助樹脂
組成物の添加量は、結着樹脂を100重量部としたとき
の重量部である。また、補助樹脂組成物中に含まれる低
分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピレンの添
加量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を100重
量部としたときの重量部である。) - 【請求項26】 結着樹脂がポリエステル樹脂である請
求項16ないし24のいずれかの項に記載のトナー。 - 【請求項27】 結着樹脂がポリエステル樹脂であり、
下記式(VI)を満たす請求項24記載のトナー。 【数6】 A=ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレンの添加
量 B=補助樹脂組成物の添加量 C=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリエチレン
の添加量 D=ワックス中に含まれる低分子量ポリプロピレンの添
加量 E=補助樹脂組成物中に含まれる低分子量ポリプロピレ
ンの添加量 (ただし、ワックス中に含まれる低分子量ポリエチレン
および低分子量ポリプロピレンの添加量並びに補助樹脂
組成物の添加量は、ポリエステル樹脂を100重量部と
したときの重量部である。また、補助樹脂組成物中に含
まれる低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプロピ
レンの添加量は、ワックス成分以外の補助樹脂組成物を
100重量部としたときの重量部である。) - 【請求項28】 請求項1ないし27のいずれか1項に
記載のトナーを用いる画像形成装置。
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