JP2001133693A - 試料支持装置、試料及び採取台固定治具の支持具、採取台固定治具、試料固定治具、試料採取方法、並びに試料分析方法 - Google Patents

試料支持装置、試料及び採取台固定治具の支持具、採取台固定治具、試料固定治具、試料採取方法、並びに試料分析方法

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JP2001133693A
JP2001133693A JP31658999A JP31658999A JP2001133693A JP 2001133693 A JP2001133693 A JP 2001133693A JP 31658999 A JP31658999 A JP 31658999A JP 31658999 A JP31658999 A JP 31658999A JP 2001133693 A JP2001133693 A JP 2001133693A
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Kyoko Takeda
京子 竹田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料や採取台を簡便にかつ安定して固定さ
せ、採取台及び試料を各々の治具から外すことなくX−
MA装置やFT−IR装置による分析や観察を可能とす
ること。 【解決手段】 試料面と採取面とが同一面上に存在する
ように、試料固定治具1と採取台(KBr結晶)固定治
具9とが、XYステージ用試料固定台座13に組み込ま
れ、XYステージ用試料固定台座13上で、試料用の磁
気ヘッド25の固定と、この試料からの採取物44の採
取とが行われるように構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学顕微鏡等に試
料を設置して試料からの物質の採取を行なう際に用いて
好適な試料支持装置、試料及び採取台固定治具の支持
具、採取台固定治具、試料固定治具、更には試料採取方
法、並びに試料分析方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR(Video tape recorder)の
磁気ヘッドなどに微少な異物が付着している場合、この
異物を採取して分析するが、異物の採取にはマニピュレ
ーター及び光学顕微鏡を用いている。そして採取された
異物は各種分析に供し、その異物の構造解析を行う。
【0003】例えば、FT−IR(赤外分光光度計)に
よる有機構造分析を行う場合、異物に赤外線を当て、そ
の透過光や反射光を検出して異物の構造を調べるため
に、ホルダーに採取台(KBr)結晶を設置した状態で
分析機械に装入している(なお、採取台結晶を設置する
ところは、光学顕微鏡のXYステージと同様になってい
る)。
【0004】また、X−MA(X線マイクロアナライザ
ー)により異物の元素分析を行なう場合、真空中で電子
線を細く絞って、微少な異物の付着した試料に当て、試
料から飛び出す2次電子を検出して、試料表面の観察を
行い、その観察する面の任意の場所に電子線を当て、そ
の場所より飛び出す特性X線を検出して、その場所に存
在する元素を特定する。また多数の元素があった場合
は、その割合も知ることが出来る分析装置である。
【0005】なお、上記のFT−IR及びX−MA分析
の2種の分析を同一の異物に対して行なうための採取台
として、一般に、KBr結晶(有毒であり、単結晶であ
るので割れやすく、潮解性がある臭化カリウムの結晶で
あり、7mmφ〜13mmφ等の市販品が有り、400
0〜340cm-1に透過領域あり。)を約1mm厚に劈
開した円形板を採取台として使用する。そしてこの円形
板の縁をわずかな両面粘着テープ等でスライドガラス上
に固定して用いる。このKBr結晶はFT−IR分析の
透過法用(試料をFT−IRにセットし、透過光を検出
してIRスペクトルを得る方法であり、試料は透過しや
すく、薄く大きい方が明確なスペクトルが得られ、解析
しやすい。)として一般に市販され、使用されている。
【0006】ところで、試料としてのVTR用磁気ヘッ
ドを固定する固定ホルダー(固定治具)や、異物の採取
台(KBr結晶)を固定する固定ホルダー(固定治具)
等は特に存在しないが、従来は、下記の手順1〜10の
ようにして、異物試料を採取し、採取物を各分析機に設
置している。
【0007】1.まず、図22に示すように、採取物
(異物)44を置く採取台となる1mm厚み程度に劈開
したKBr結晶24(10mmφ程度)を図27のよう
に光学顕微鏡のXYステージ30に設置できるように、
スライドガラス41等に結晶の端部を両面粘着テープ4
2等で固定する。なお、粘着テープ42上の結晶部分は
採取台として使用できない。
【0008】2.そして図21に示すように、異物の付
着した磁気ヘッド25をXYステージ30に設置できる
ように、スライドガラス41等に両面粘着テープ42等
を使って固定する。異物の採取の際、磁気ヘッド25が
動かないようにスペーサー40や支持物43によってし
っかりと固定する。
【0009】3.次に図26に示すように、XYステー
ジ30に磁気ヘッド25付きのスライドガラス40をグ
リップ36で押さえて設置する。XYステージXY軸移
動つまみ29を操作し、さらに、ケージ37で位置を決
め、採光穴38からの光が入るようにし、アーム32の
先端にあるマニピュレーター31(左側)の採取針34
の試料25への入手角度を決めて固定しておく。
【0010】4.そして、目的の付着物44が見えるま
で低倍から高倍へ光学顕微鏡の対物レンズ33を切り替
えながらピントを合わせた後、マニピュレーター31に
つけた採取針34を付着物44に近づけ、マニピュレー
ター31を動かして付着物44を採取針34の先に採取
する。
【0011】5.こうして付着物44を採取した採取針
34を、採取物44を落とさないように静かに上方へ移
動させ、そして磁気ヘッド25付きのスライドガラス4
1を設置したXYステージ30をXYステージZ軸移動
つまみ28を回して下方に移動させる。
【0012】6.次に、異物を採取した採取針34に振
動を与えないように、XYステージ30から磁気ヘッド
25付きのスライドガラス41を静かに外し、かわりに
採取物44を置くための採取台(KBr結晶)24付き
のスライドガラス41(図22)をXYステージ30に
グリップ36で押さえて静かに設置する。
【0013】7.そして、採取針34に振動を出来るだ
け与えないように、又それに触れないように、静かに光
学顕微鏡27の対物レンズ33の切り換えを行ないなが
らXYステージ30をブーム39についたつまみ28に
より上方に移動させ、低倍から目的の倍率まで対物レン
ズ33を切り替え、採取台(KBr結晶24)の表面に
焦点を合わせる。
【0014】8.次に、マニピュレーター31を動か
し、採取物44付きの採取針34を静かに採取台(KB
r結晶)24に近づけ、採取針34の先についた採取物
44を採取台(KBr結晶)24上に乗せる(付着させ
る)。もし、採取物44が1μ〜10μmと小さい時
は、上記の操作を繰り返して採取物44を集合させる。
【0015】9.それから、採取物44の乗った採取台
(KBr結晶)24を、固定用の両面粘着テープ42か
らピンセットなどで静かに外す。外した採取台(KBr
結晶)24は図23に示すように、顕微FT−IR装置
用の試料ホルダー48の穴45の部分に設置し直し、赤
外線を試料(採取物)44に照射して分析する。
【0016】更に、採取物44で元素分析を行う時は、
FT−IR分析後の採取台(KBr結晶)24をピンセ
ット等で静かにつまんで、図24に示すように、X−M
A用の試料ホルダー46に導電性粘着テープ47等で固
定し直し、X−MA用の装置に設置して分析する。
【0017】10.また、異物採取後の磁気ヘッド25
を観察分析する場合、スライドガラス41より、磁気ヘ
ッド25を外したのち、X−MA分析を行うために図2
5に示すように、X−MA装置用の試料ホルダー46に
導電性粘着テープ47や支持物43等で設置し直し、X
−MA用の分析機に設置し、摺動面26に電子線を照射
して分析を行う。
【0018】上記したマニピュレーターのシステムは図
28に示すようになっており、まず接眼レンズ49、対
物レンズ33、XYステージ30及びXYステージXY
軸移動つまみ29、XYステージZ軸つまみ28とから
なるビデオカメラ付光学顕微鏡27が設けられている。
【0019】そして、XYステージ30の左右には、光
学顕微鏡27から独立した形で、アーム32に支えられ
たマニピュレーター(左)31とマニピュレーター
(右)50とが設置され、それぞれの先端に採取針34
が設けられていて、マニピュレーター(左)又は(右)
を駆動させて採取針34の尖端に異物等の付着物を付
け、採取操作をする。
【0020】なお、マニピュレーターの駆動は次のよう
に行う。
【0021】ジョイスティック59、押しボタン58、
Z軸可動つまみ57、移動速度可変ダイヤル56、マニ
ピュレーター操作用キーシート55等から成るマニピュ
レーター用操作ユニット53(左)又は54(右)から
送られる信号が、電源、CPU基板、マニピュレーター
駆動基板、モニター表示基板を内蔵したコントロールユ
ニット52を通してマニピュレーター31、50に送ら
れ、これによって、マニピュレーターが駆動され、採取
針34を介しての異物の採取、付着が行われる。採取の
状況は、ビデオモニター52で拡大して見ることができ
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】問題点1:試料等の固
定の困難性(手順1、3、10) 従来の装置では、光学顕微鏡27のXYステージ30
は、スライドガラス41のような扁平な形状物を保持す
るには適しているが、塊状の固体等を保持するには不適
当である。従って、磁気ヘッド25をスライドガラス4
1に固定する時には、磁気ヘッド25の上面、つまり、
異物(採取物)44を取りやすいように異物(採取物)
44の付いた摺動面26を上にして、XYステージ30
に設置後は、マニピュレーター31の採取針34が触れ
ても動かないように固定しなければならない。
【0023】しかしながら、試料用の磁気ヘッド25を
含めた固体の下面が平面でなかったり、薄くて長い磁気
ヘッド25のように先端に採取したいものがある時等は
スペーサー40を設けたり、支持物43をつける必要が
あるので、しっかり固定するのは困難である。又、スラ
イドガラス41に採取物44を保持し、採取後にX−M
A装置にて観察や元素分析を行なう時、導通の全く取れ
ないスライドガラス41は帯電するため、X−MA装置
用試料ホルダーとして不向きであり、X−MA装置用試
料ホルダー46に保持し直さなくてはならないという不
便さがある。
【0024】問題点2:採取台(KBr結晶)の取り外
しによる採取物の紛失(手順9) FT−IR装置で分析するには、装置附属の試料ホルダ
ー48に採取後の採取台(KBr結晶)24を図23に
示すように穴45の部分に乗せて分析するが、このFT
−IR装置用試料ホルダー48は採取台(KBr結晶)
24を固定する機構はなく、穴45の部分に載置出来る
だけなので、採取台(KBr結晶)24の固定用には使
用できない。又、光学顕微鏡27のXYステージ30
は、スライドガラス41のように扁平な形状物を保持す
るのに都合良く出来ているが、小さい採取台(KBr結
晶)24をそのままグリップ36で保持出来ない。
【0025】又、採取した付着物44を採取台(KBr
結晶)24に載置するには、採取針34をマニピュレー
ター31で押しつけたり、引いたりしないと載置出来な
いし、載置した付着物(試料)44がどこにあるかを判
別するため、載置後に採取台(KBr結晶)24に採取
針34で傷をつけてマーキングをする必要がある。従っ
て、採取台(KBr結晶)24にそのような力が加わっ
ても、採取台(KBr結晶)24が動いたり傾いたりし
ないように、採取台(KBr結晶)24を両面粘着テー
プ42でスライドガラス41に保持するわけである。
【0026】なお、顕微鏡FT−IR装置用の試料ホル
ダー48は光学顕微鏡27のXYステージ30と同様な
機構であり、スライドガラス41を設置することはでき
る。しかし、スライドガラス41は赤外線が透過しない
ので、スライドガラス41の上に載ったものは分析でき
ない。又、導通の全く取れないスライドガラス41は帯
電するので、X−MA装置用の試料ホルダーとして不向
きである。
【0027】従って、付着物44を採取台(KBr結
晶)24に採取後、各分析機(FT−IRやX−MA)
の各試料ホルダー46と48に設置するためには、一度
採取台(KBr結晶)24を両面粘着テープ42から、
ピンセット等ではがし取らねばならない。又、同試料4
4でFT−IRやX−MAの両分析を行う時は、FT−
IR装置による分析後に採取台(KBr結晶)24をピ
ンセット等で静かにはさんではずし、X−MA用の試料
ホルダー46に導電性粘着テープ47等で固定し直さな
くてはならない。
【0028】このように、採取台(KBr結晶)24を
外したり、設置し直したりする操作時に、採取物44を
紛失してしまうことがある。しかも、採取台(KBr結
晶)24を固定した後の移動で採取物44を紛失する
と、その量が微少なだけに分析の断念につながりかねな
い問題となる。
【0029】問題点3:採取作業における針、試料及び
採取台の移動による紛失と複雑さ(手順5〜8) また、付着物44を磁気ヘッド25の摺動面26から採
取針34で取った後、磁気ヘッド25付きのスライドガ
ラス41を光学顕微鏡27のXYステージ30からはず
して、かわりに採取台(KBr結晶)24付きのスライ
ドガラス41をXYステージ30に載せてグリップ36
で固定し、対物レンズ33で焦点を調節し、採取針34
の先に着いている付着物44を採取台(KBr結晶)2
4に付着させる時、この作業は採取針34の先に採取し
た異物44(1μ〜30μm)をつけたまま行なわれる
ので、採取針34に微少な振動が加わった場合、採取し
た採取物44の性質により、容易に採取針34の先から
採取物44を紛失させる要因となってしまう。例えば、
ねばり気のあるものは紛失し難く、パサパサしたものや
ボソボソしたものは紛失し易い。
【0030】他にも、振動が出る操作として、光学顕微
鏡27のXYステージ30上に設置した試料用の磁気ヘ
ッド25と採取台(KBr結晶)24との交換作業があ
る。又、その交換作業に伴う、採取針34の上下移動や
XYステージ30のブーム39に沿った上下移動があ
る。
【0031】又、磁気ヘッド25と高さが大きく異なる
採取台(KBr結晶)24に交換するために、対物レン
ズ33の切り換えを行う必要もある。例えば、試料用の
磁気ヘッド25を外しやすくするため、採取針34を大
きく上部へ移動させたり、XYステージ30の大きな上
下への移動が必要である。また、磁気ヘッドと採取台
(KBr結晶)24との交換を行なうため、XYステー
ジ30より磁気ヘッド25を外したり、採取台(KBr
結晶)24を設置するのを静かに行なわないと、衝撃を
与えてしまう。これにより、採取物44を紛失させるこ
ととなる。
【0032】さらに、採取台(KBr結晶)24の高さ
が外した試料用の磁気ヘッド25の高さと大きく異なる
と、対物レンズ33の焦点を低倍より合わせ直すが、こ
の時、対物レンズ33の切り替え及びXYステージ30
の上下移動が必要である。アーム32で支持されたマニ
ピュレーター31を動かす時には、上方に採取針34を
大きく移動しているため、もどす時に下方にその分だけ
大きな移動が必要となる。そして、採取物44を分析す
るのに必要な量は1回の操作では採取出来ないので、何
回も上記の操作を行なわなくてはならない。これ等はい
ずれも、採取針34に微少な振動を加えることにより、
採取物44を紛失させる要因となる。従って、試料用の
磁気ヘッド25と採取台(KBr結晶)24の交換は大
きな問題となる。
【0033】そこで、本発明は、上記のような従来の実
情に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定しに
くい試料を簡単にしっかりと固定でき、その固定した試
料や採取台を外すことなく各種分析装置等に設置可能で
あり、試料と採取台の交換、及びそれに伴う移動操作や
対物レンズの切り換えも不要となる試料支持装置、試料
及び採取台固定治具の支持具、採取台固定治具、試料固
定治具、試料採取方法、並びに試料分析方法を提供する
ことにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、試料固
定治具と採取台固定治具とが試料固定台座に組み込ま
れ、この試料固定台座上で、試料の固定と、この試料か
らの所定物質の採取とが行なわれるように構成した、試
料支持装置に係るものである。
【0035】本発明の試料支持装置によれば、前記試料
固定治具及び前記採取台固定治具の各種の固定治具を使
用することにより、試料や採取台を簡便にかつ安定して
固定できると共に、これらの各固定治具に設置した前記
試料と前記採取台とを前記試料固定台座に設置すること
により、前記試料と前記採取台との交換作業が不必要と
なり、その交換作業に伴う振動等をなくすことができ、
振動や移動による採取物の紛失が防止されるし、光学顕
微鏡下でのマニピュレーターによる微少物採取操作を簡
便かつ確実に行なえるようになり、更に前記採取台及び
試料を各々の治具から外すことなくFT−IR装置やX
−MA装置による分析や観察が可能となるので、治具か
ら外すことによる採取物の紛失等も防止できる。
【0036】本発明はまた、前記試料支持装置に用いて
好適な支持具として、試料固定治具と採取台固定治具と
を組み込むための試料固定台座を有し、この試料固定台
座上で、試料の固定と、この試料からの所定物質の採取
とが行なわれるように構成した、試料及び採取台固定治
具の支持具も提供するものである。
【0037】また、前記採取台固定治具は、採取台の設
置部分に穴を有し、前記採取台を押しつけるための被押
圧面と、この被押圧面に前記採取台を押しつける押圧手
段とを有する。そして、前記試料固定治具は、試料を設
置する深い凹部と、この凹部に仕切壁を介して隣接した
切欠き部と、この切欠き部から前記仕切壁を貫通して設
けられた試料固定手段とを有する。
【0038】本発明は前記試料支持装置を用い、前記試
料固定治具に固定された前記試料の前記所定物質を採取
して前記採取台固定治具の前記採取台に移す、試料採取
方法、更には、前記採取台固定治具を赤外線分析装置に
取付けて分析を行う、試料分析方法、前記試料固定治具
をX線マイクロアナライザー装置に取付けて分析を行な
う、試料分析方法も提供するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の試料支持装置、試料及び
採取台固定治具の支持具、採取台固定治具、試料固定治
具、試料採取方法、並びに試料分析方法のうち、まず試
料支持装置においては、前記試料固定治具の試料面と、
前記採取台固定治具の採取台面とが実質的に同じ高さと
なるのが望ましく、顕微鏡のXYステージに設置されて
使用されるのが望ましい。
【0040】そして、前記試料及び採取台固定治具の支
持具は、前記固定治具の試料面と、前記採取台固定治具
の採取台面とが実質的に同じ高さとなり、また前記採取
台固定治具を受け入れる浅い凹部と、前記試料固定治具
を受け入れる深い凹部とを併せ持ち、これらの各凹部に
は前記採取台固定治具及び前記試料固定治具を固定する
ための固定手段が設けられているのが望ましい。
【0041】また、前記試料固定治具は、前記固定手段
の長さが前記凹部の幅より長く、前記切欠き部の幅より
短く、また導電性を有するのが望ましい。前記採取台固
定治具も導電性を有するのが望ましい。
【0042】また、前記試料採取方法は、前記試料支持
装置を顕微鏡のXYステージ上に設置し、前記顕微鏡の
観察下に前記採取を行なうのが望ましい。
【0043】更に、赤外線分析装置を用いる前記試料分
析方法では、前記赤外線分析装置が顕微FT−IRであ
り、前記赤外線分析装置及びX線マイクロアナライザー
装置を用いる前記試料分析方法では、前記採取台固定治
具及び試料固定治具が導電性であるのが望ましい。
【0044】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面
の参照下に説明する(但し、図21〜図28の従来例と
共通する部分には共通符号を付して、その説明を省略す
ることがある)。
【0045】まず、図1は試料固定治具1の斜視図、図
2はその側面図、図3はその平面図である。
【0046】この試料固定治具1は、試料としての例え
ばVTR用の磁気ヘッド25を設置するための深い凹部
2と、試料を固定するためのL字型の切欠き部3と、こ
のL字型の切欠き部3の仕切壁7を貫通した固定ネジ4
とを有していて、凹部2の片壁面5に試料用の磁気ヘッ
ド25を固定ネジ4で押し付けて固定する。試料の磁気
ヘッドの大きさは、図13のように試料固定治具1をX
Yステージ用試料固定台座13の深い凹部16(図14
参照)に設置した時、そこからはみ出さない大きさで、
特に壁部8の高さはXYステージ用固定台座13の凹部
の淵面15と同じ高さaとし、壁部8の凹部片壁面5の
高さに磁気ヘッド面(摺動面26)の設置高さを図12
のようにそろえ、固定ネジ4で締めつける。固定ネジ4
を締めた時、固定ネジ4の長さは凹部2の内幅bより長
いので、充分に押しつけて固定できる。
【0047】図3によると、固定ネジ4の長さがL字形
の切欠き部の内幅cより短いので、試料の幅が凹部の内
幅b以下であれば、固定可能であり、又、固定ネジ4は
L字形の切欠き部3内に収まるので、XYステージ用試
料固定台座13の深い凹部16に設置固定できる。
【0048】そして、試料固定治具1は下面が平面であ
り、材質として、電気的導通が取れ、しかも軽い金属を
使用することにより、導電性の粘着テープ等でX−MA
装置用試料ホルダーに簡単に設置できる。又、光学顕微
鏡で観察するための試料用ホルダーとして単独でも利用
できる。この試料固定治具1によって、固定しにくい試
料、例えば磁気ヘッド25が簡単にしっかりと固定でき
るようになる。
【0049】図4は採取台(KBr結晶)固定治具9の
斜視図、図5はその平面図、図6はその側面図、図7は
三角形の溝11に設置される板バネ12の側面図(b)
とその平面図(a)である。
【0050】この採取台(KBr結晶)固定治具9は、
三角形溝11には穴10が形成され、採取台(KBr結
晶)24を押しつけて固定するための三角形の被押圧面
63と、板バネの固定面62と、切欠き部分60と、板
バネ12を固定する固定ネジ61と、採取台(KBr結
晶)24を押しつけて固定する板バネ12とを有してい
る。穴10が無い場合は、赤外線が透過しないので、顕
微FT−IR装置用試料ホルダーを兼ねることはできな
い。
【0051】そして、図11に示すように、切欠き部分
60に一部がはまり、固定ネジ61で押えられた板バネ
12の自由端側を開けて、採取台(KBr結晶)24を
三角状凹部11に載置し、板バネ12をはなすことによ
り、板バネ12の一部と2つの三角状凹部壁面63とに
採取台(KBr結晶)24を押しつけて3点で固定する
ので、採取台(KBr結晶)24はずれにくく、割れに
くい。又、円形の採取台(KBr結晶)24の固定後、
三角状凹部11に三角状隙間dが生じるので、採取台
(KBr結晶)24の取り外しは、ここの隙間dにピン
セットの先を入れて採取台(KBr結晶)24をつか
み、板バネ12を少し開ければ採取台(KBr結晶)2
4に振動を与えずに静かに取り外すことが可能となる。
【0052】なお、図14及び図6に示すように、この
採取台(KBr結晶)固定治具9の大きさは、XYステ
ージ用試料固定台座13の浅い凹部14に設置した時、
はみ出さない幅と高さe(図4と図6参照)としたの
で、この採取台(KBr結晶)固定治具9はXYステー
ジ用試料固定台座13の浅い凹部14に設置されている
押さえネジ17で固定でき、一体化が可能になる。
【0053】また、採取台(KBr結晶)固定治具9
は、電気的導通のとれる金属を使用することにより、採
取物を乗せた採取台を各分析装置用の採取台に移動する
ために、両面粘着テープから、ピンセットではがし取っ
たり、分析用試料台に導電性粘着テープ等で固定し直す
ことなしに、そのままFT−IRやX−MAの各分析装
置に設置でき、そして採取台(KBr結晶)24は簡単
にしっかりと固定でき、固定後は採取台(KBr結晶)
24を取り外すことなくFT−IRやX−MAの各分析
装置に設置し、分析できるようになる。
【0054】図8は、試料用の磁気ヘッド25や採取台
(KBr結晶)24を固定する2つの治具(試料固定治
具1と採取台(KBr結晶)固定治具9)を共に組み込
んで一体化し、かつ試料と採取台を同じ高さに保持する
光学顕微鏡27のXYステージ用試料固定台座13の斜
視図、図9はその平面図、図10(a)はその側面図、
図10(b)は図10(a)のF−F’の断面図であ
る。
【0055】まず、図13に示すように、XYステージ
用試料固定台座13の浅い凹部14に、採取台(KBr
結晶)固定治具9(図11)を載置するが、試料用の磁
気ヘッド25の摺動面26と採取台(KBr結晶)24
を近くして採取物44の移動を少なくするために、浅い
凹部14の壁面20及び21に押しつけて固定ネジ17
で固定するのが好ましい。そして、図13に示すよう
に、深い凹部16に、試料のヘッド25を固定した試料
固定治具1(図12)を載置することにより、高さeの
あまりない採取台(KBr結晶)24と高さのある試料
の摺動面26とが同じ高さに設置される。しかし、深い
凹部16に載置しただけでは採取物の採取の操作の際、
マニピュレーターの採取針が試料25や採取台24に触
れる時、試料固定治具1が容易に動いてしまい、採取が
できなくなってしまうので、試料固定治具1のL字形の
切欠き部3の壁面6を固定ネジ19で壁面22に押しつ
けて固定するのが好ましい。これにより、試料のヘッド
25の採取面である摺動面26と採取台(KBr結晶)
24が同一平面上に存在するように一体化した状態(図
13)となるので、この一体化物35を光学顕微鏡27
のXYステージ30に設置し、採取操作を行なう。
【0056】その設置後に、XYステージ30上で試料
用磁気ヘッド25と採取台(KBr結晶)24とが対物
レンズ33に対し交互に移動するが、XYステージ用試
料固定台座13が重すぎると、XYステージ30が荷重
オーバーで動かなくなることがあるので、XYステージ
用試料固定台座13を軽い材質にするとか、アルミニウ
ムなどの軽金属を使用し、さらにXYステージ用試料固
定台座13の浅い凹部14の下部を空洞23(図10参
照)にして荷重を減らすことが望ましい。
【0057】なお、試料固定治具1に設置不可の大きい
試料でも、固定台座13の深い凹部16に入る大きさで
あれば、固定ネジ19及び18で壁面22に試料を押し
つけて固定することができる。
【0058】そして、採取物を採取後、固定ネジ17を
ゆるめ、採取台(KBr結晶)固定治具9を外して顕微
FT−IR装置のXYステージ30にそのまま設置し、
採取物に赤外線を透過して分析スペクトルを得た後、X
−MA分析装置に設置し、表面観察や元素分析を行う。
又、固定ネジ19をゆるめて試料固定治具1を外し、X
−MA分析装置に設置し、表面観察や元素分析を行う。
なお、図15、図16は、試料25と採取台(KBr結
晶)24が一体化したXYステージ用試料固定台座13
を光学顕微鏡27のXYステージ30に設置した時の図
である。
【0059】このXYステージ用試料固定台座13は、
顕微鏡のXYステージに保持可能な寸法とする。これに
よって、治具支持ホルダー35に設置した試料25と採
取台24の交換作業や、その交換作業に伴う採取針34
の上下移動とXYステージの上下移動、さらに試料と高
さが大きく異なる採取台に交換する時の対物レンズの切
り換え等による振動の出る操作をそれぞれ減らすか又は
なくすことができ、又、試料と採取台を同じ高さに保持
できるとともに、治具等を一体化してXY試料ステージ
に設置でき、しかもXY移動がスムーズに行えるように
なる。
【0060】特に、試料と採取台の結晶を同一面に配す
ることができることにより、光学顕微鏡で観察をしなが
らマニピュレーターでの微少物採取操作を簡便かつ確実
に行えることになる。そして、採取台(結晶)固定治具
は、光透過法によるIR分析ができるように、採取台と
なる結晶の設置部に穴を有しているので、分析機の試料
ホルダーも兼ねることができ、また、このように採取台
固定治具は顕微FT−IRの試料ホルダーを兼ねるの
で、結晶を固定治具から外すことなく分析を行うことが
できる。
【0061】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0062】実施例 図12に示すように試料固定治具1に試料用のVTR磁
気ヘッド25を固定し、図11に示すように採取台固定
治具9に採取台(KBr結晶)24を設置し、この2つ
の治具を図13に示すようにXYステージ用試料固定台
座13に固定ネジ17、19で固定した。まず、光学顕
微鏡27で観察を行い、ピンセット等で摺動面26につ
いた付着物44の採取が可能かどうかの判断を行った。
これが可能であれば光学顕微鏡27の下で、そのまま採
取を行うが、ピンセット等では採取が無理と判断された
ので、マニピュレーター(左)31又は(右)50で図
15及び図16に示すように磁気ヘッド25から付着物
44を採取し、ホルダー35の移動後に上昇位置より下
降させた採取針34から、採取台(KBr結晶)固定治
具9に設置した採取台(KBr結晶)24に付着物44
を移した。
【0063】次に、顕微FT−IR装置のXYステージ
30に、採取物44が付着した採取台(KBr結晶)2
4を採取台(KBr結晶)固定治具9に載置したまま、
この治具9を設置し、採取した採取物44について赤外
線による透過分析を行った。その分析スペクトルを図1
9に示した。又、採取物44について、採取台(KBr
結晶)固定治具9に採取台(KBr結晶)20を載置し
たまま、X−MA装置に設置して元素分析を行った。そ
の元素スペクトルを図20に示した。又、採取後は、試
料固定治具1に磁気ヘッド25を付けたまま、X−MA
装置に設置し、試料採取部位である摺動面26の観察及
び下地の元素分析を電子線を照射して行い、分析結果の
解析補助データーとして使用した。
【0064】なお、付着物44として磁気ヘッド25の
摺動面26に着いた付着物を用い、次の条件で各分析を
行った。 顕微FT−IR:装置…JEOLJIR−6500(日
本電子社製) 検出器…TGS 分光波数範囲…4000〜650cm-1 X−MA:装置…XL−30FEG、EDAX・DX4j
(フィリップス社製) 加速電圧…20KV ビームスポットサイズ…3
【0065】比較例 前記試料44を用いて、従来の技術で述べたようにして
採取し、各分析装置の試料ホルダー46と48に設置し
て、実施例と同じ条件で顕微FT−IR装置(透過法)
及びX−MA装置での元素分析を行った。結果のスペク
トルを図17及び図18に示した。
【0066】これらの分析の結果、本発明に基づく実施
例によれば、短時間でしかも簡便な操作で試料の採取が
出来、さらに実験の結果得られたスペクトルは従来法に
よるものとほとんど変わりが無かった。つまり、採取手
順を本発明に基づいて各固定治具に載置したまま行って
も、各スペクトルは従来法で得られたスペクトルと同様
で問題はなく、各固定治具を各分析試料ホルダーとして
使用できることが確認できた。
【0067】本実施例によれば、例えば試料用の磁気ヘ
ッド25の固定は図1〜図3の試料固定治具1により簡
単にしっかりと固定され、又採取台(KBr結晶)24
の固定も、図4〜図7の採取台(KBr結晶)固定治具
9によって、両面粘着テープを用いず、固定治具の三角
状凹部11の部分に設置するだけでよく、しっかりと固
定でき、取り外しも容易になった。従来は、試料用の磁
気ヘッド25や採取台(KBr結晶)24をXYステー
ジ30上で交換する必要があったが、この作業は、図1
3の治具支持ホルダー35又は図8〜図10の固定台座
13を用いることにより不要となった。
【0068】そして、光学顕微鏡27のXYステージ3
0のXY軸やZ軸の移動等も、図13の治具支持ホルダ
ー35を用いると、わずかですみ、マニピュレーター
(左)31及び(右)50の先端の採取針34の上下動
も図13の治具支持ホルダー35を用いると、わずかに
なった。
【0069】採取物44の採取後の採取台(KBr結
晶)24は、図13の治具支持ホルダー35を用いる
と、取外して移動させることもなくなった。採取物44
の各分析機(FT−IR、X−MA)への設置も固定治
具ごと、そのまま行えるようになった。そして、採取物
44の紛失はほとんどなくなり、採取等に要する時間も
1/6に減った。
【0070】次の表に、本実施例による採取法を従来法
と比較し、まとめて示す。
【0071】
【0072】以上に説明した本発明の実施の形態及び実
施例は、本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可能
である。
【0073】例えば、試料固定治具等の大きさ、形状は
光学顕微鏡のXYステージに設置できるならば自由に変
えてよいし、各種分析装置に設置することから、導電性
があり、軽い材質であれば、様々なものを用いることが
できる。又、試料固定治具等の固定手段としては、ネジ
や板バネのみならず、コイルスプリング等の他の手段も
設けることができる。
【0074】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、試料固定治
具と採取台固定治具とが試料固定台座に組み込まれ、こ
の試料固定台座上で、試料の固定と、この試料からの所
定物質の採取とが行なわれるように構成しているので、
各種の固定治具を使用することにより、試料や採取台を
簡便にかつ安定して固定できると共に、これらの各固定
治具に設置した前記試料と前記採取台とを前記試料固定
台座に設置することにより、前記試料と前記採取台との
交換作業が不必要となり、その交換作業に伴う振動等を
なくすことができ、振動や移動による採取物の紛失が防
止されるし、光学顕微鏡下でのマニピュレーターによる
微少物採取操作を簡便かつ確実に行なえるようになり、
更に前記採取台及び試料を各々の治具から外すことなく
FT−IR装置やX−MA装置による分析や観察が可能
となるので、治具から外すことによる採取物の紛失等も
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による試料固定治具の斜視
図である。
【図2】同、試料固定治具の側面図である。
【図3】同、試料固定治具の平面図である。
【図4】同、採取台(KBr結晶)固定治具の斜視図で
ある。
【図5】同、採取台(KBr結晶)固定治具の平面図で
ある。
【図6】同、採取台(KBr結晶)固定治具の側面図で
ある。
【図7】同、採取台(KBr結晶)固定治具の板バネの
側面図、及び採取台(KBr結晶)固定治具の板バネ1
2の平面図である。
【図8】同、XYステージ用試料固定台座の斜視図であ
る。
【図9】同、XYステージ用試料固定台座の平面図であ
る。
【図10】同、XYステージ用試料固定台座の側面図、
及びXYステージ用固定台座のF−F’の断面図であ
る。
【図11】同、採取台(KBr結晶)を設置した採取台
(KBr結晶)固定治具の斜視図である。
【図12】同、試料用VTR磁気ヘッドを設置固定した
試料固定治具の斜視図である。
【図13】同、採取台を設置した採取台を設置した採取
台(KBr結晶)固定治具と、試料用の磁気ヘッドを固
定した試料固定治具とが設置固定されたXYステージ用
試料固定台座の斜視図である。
【図14】同、試料固定治具と採取台(KBr結晶)固
定治具とが設置固定されたXYステージ用試料固定台座
の斜視図である。
【図15】同、マニピュレーターが附属した光学顕微鏡
の側面図である。
【図16】同、光学顕微鏡のXYステージに設置された
治具支持ホルダーの斜視図である。
【図17】従来例による試料の透過IRスペクトル図で
ある。
【図18】同、試料のX−MAスペクトル図である。
【図19】本発明の実施例による試料の透過IRスペク
トル図である。
【図20】同、試料のX−MAスペクトル図である。
【図21】従来例による試料固定法で固定された磁気ヘ
ッドの斜視図である。
【図22】同、採取台固定法の斜視図である。
【図23】同、顕微FT−IR装置附属の試料ホルダー
の斜視図、及びその断面図である。
【図24】同、X−MA装置の試料ホルダーに設置され
た採取台(KBr結晶)の斜視図である。
【図25】同、X−MA装置の試料ホルダーに設置され
た磁気ヘッドの斜視図である。
【図26】同、XYステージに固定された試料用磁気ヘ
ッドの斜視図である。
【図27】同、XYステージに固定された採取台の斜視
図である。
【図28】同、マニピュレーターシステム全体の概略図
である。
【符号の説明】
1…試料固定治具、2…深い凹部、3…L字形の切欠き
部、4…固定ネジ、5…凹部片壁面、6…L字型の切欠
きの壁面、7…仕切壁、8…固定試料治具の壁部、9…
採取台(KBr結晶)固定治具、10…穴、11…三角
状凹部、12…板バネ、13…XYステージ用試料固定
台座、14…浅い凹部、15…凹部の淵面、16…深い
凹部、17…固定ネジ、19…固定ネジ、24…採取台
(KBr結晶)、25…試料用のVTR磁気ヘッド(試
料)、26…摺動面(付着物有り)、27…光学顕微
鏡、28…XYステージZ軸移動つまみ、29…XYス
テージXY軸移動つまみ、30…XYステージ、31…
マニピュレーター(左)、32…アーム、33…対物レ
ンズ、34…採取針、35…治具支持ホルダー、36…
グリップ、37…ゲージ、38…採光穴、39…ブー
ム、40…スペーサー、41…スライドガラス、42…
両面粘着テープ、43…支持物、44…採取物(付着
物)(試料)、45…穴、46…X−MA装置用試料ホ
ルダー、47…導電性粘着テープ、48…顕微FT−I
R装置用試料ホルダー、49…接眼レンズ、50…マニ
ピュレーター(右)、51…ビデオモニター、52…コ
ントロールユニット、53…マニピュレーター(右)用
操作ユニット、54…マニピュレーター(左)用操作ユ
ニット、55…マニピュレーター操作キーシート、57
…XYステージZ軸可動つまみ、62…固定面、63…
三角状凹部壁面

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料固定治具と採取台固定治具とが試料
    固定台座に組み込まれ、この試料固定台座上で、試料の
    固定と、この試料からの所定物質の採取とが行なわれる
    ように構成した、試料支持装置。
  2. 【請求項2】 前記試料固定治具の試料面と、前記採取
    台固定治具の採取台面とが実質的に同じ高さとなる、請
    求項1に記載の試料支持装置。
  3. 【請求項3】 顕微鏡のXYステージに設置されて使用
    される、請求項1に記載の試料支持装置。
  4. 【請求項4】 試料固定治具と採取台固定治具とを組み
    込むための試料固定台座を有し、この試料固定台座上
    で、試料の固定と、この試料からの所定物質の採取とが
    行なわれるように構成した、試料及び採取台固定治具の
    支持具。
  5. 【請求項5】 前記固定治具の試料面と、前記採取台固
    定治具の採取台面とが実質的に同じ高さとなる、請求項
    4に記載の試料及び採取台固定治具の支持具。
  6. 【請求項6】 前記採取台固定治具を受け入れる浅い凹
    部と、前記試料固定治具を受け入れる深い凹部とを併せ
    持ち、これらの各凹部には前記採取台固定治具及び前記
    試料固定治具をそれぞれ固定するための固定手段が設け
    られている、請求項4に記載の試料及び採取台固定治具
    の支持具。
  7. 【請求項7】 採取台の設置部分に穴を有し、前記採取
    台を押しつけるための被押圧面と、この被押圧面に前記
    採取台を押しつける押圧手段とを有する、採取台固定治
    具。
  8. 【請求項8】 導電性を有する、請求項7に記載の採取
    台固定治具。
  9. 【請求項9】 試料を設置する深い凹部と、この凹部に
    仕切壁を介して隣接した切欠き部と、この切欠き部から
    前記仕切壁を貫通して設けられた試料固定手段とを有す
    る試料固定治具。
  10. 【請求項10】 前記固定手段の長さが前記凹部の幅よ
    り長く、前記切欠き部の幅より短い、請求項9に記載の
    試料固定治具。
  11. 【請求項11】 導電性を有する、請求項9に記載の試
    料固定治具。
  12. 【請求項12】 試料固定治具と採取台固定治具とが試
    料固定台座に組み込まれ、この試料固定台座上で、試料
    の固定と、この試料からの所定物質の採取とが行なわれ
    るように構成した試料支持装置を用い、前記試料固定治
    具に固定された前記試料の前記所定物質を採取して前記
    採取台固定治具の前記採取台に移す、試料採取方法。
  13. 【請求項13】 前記試料支持装置を顕微鏡のXYステ
    ージ上に設置し、前記顕微鏡の観察下に前記採取を行な
    う、請求項12に記載の試料採取方法。
  14. 【請求項14】 採取台の設置部分に穴を有し、前記採
    取台を押しつけるための被押圧面と、この被押圧面に前
    記採取台を押しつける押圧手段とを有する採取台固定治
    具を赤外線分析装置に取付けて分析を行なう、試料分析
    方法。
  15. 【請求項15】 前記赤外線分析装置が顕微FT−IR
    である、請求項14に記載の試料分析方法。
  16. 【請求項16】 前記採取台固定治具が導電性である、
    請求項14に記載の試料分析方法。
  17. 【請求項17】 試料を設置する深い凹部と、この凹部
    に仕切壁を介して隣接した切欠き部と、この切り欠き部
    から前記仕切壁を貫通して設けられた試料固定手段とを
    有する試料固定治具をX線マイクロアナライザー装置に
    取付けて分析を行なう、試料分析方法。
  18. 【請求項18】 前記試料固定治具が導電性である、請
    求項17に記載の試料分析方法。
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