JP2001133276A

JP2001133276A - 車利用者向け情報選択装置、情報選択方法、および記録媒体

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Publication number: JP2001133276A
Application number: JP31438099A
Authority: JP
Inventors: Noriko Ito; 紀子伊東
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1999-11-04
Filing date: 1999-11-04
Publication date: 2001-05-18
Anticipated expiration: 2019-11-04
Also published as: EP1098262A2; EP1098262A3; JP3573031B2

Abstract

(57)【要約】【課題】車利用者に不快感を与えずに、広告を提示
し、スポンサーの最低提示回数の条件も満足させ、効率
的な情報選択および、情報提供を行う。【解決手段】広告ランキング作成部１０２は、予定表
データベース１０３内の経路、広告提示タイミングから
広告提示ポイントを決定し、時間取得部１０４内の時間
情報、位置取得部１０５内の位置情報、嗜好取得部１０
６内の嗜好情報と、広告データベース１０１内の各広告
の店舗情報、提示推奨期間、属性とから、各広告提示ポ
イントに対する、時間、位置、嗜好に対する評価値を計
算し、それらを統合して、上位のものを提示広告リスト
として作成する。また、出力履歴記憶部１０７内の過去
の提示回数および提示予定回数から提示回数を計算し、
広告データベース１０１内の最低提示回数を満たすかど
うか調べる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は情報選択装置、情報
選択方法、および記録媒体に関し、特に車利用者の向け
に時間、場所、嗜好に応じて広告情報をランク付けする
車利用者向け情報選択装置、情報選択方法、および記録
媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、道路上を走行する車の現在位置を
算出して、これを液晶ディスプレイなどの画面上に表示
するとともに、目的に向かって車が進行すべき道路であ
る誘導経路を表示する車載用ナビゲーションシステムが
知られている。このようなシステムでは、この車の現在
位置は、ジャイロ等の方位センサにより測定した車の進
行方向と、車速センサまたは距離センサにより測定した
車の進行距離とに基づいて算出され、その一方、車の進
行距離は、一般的には、トランスミッションの出力軸な
どの回転数を計測して、その回転数にタイヤ１回転あた
りに車が進む距離である距離係数を乗ずることにより求
められている。

【０００３】さて、上述した車載ナビゲーションシステ
ムでは、誘導経路や適当な道路に沿って車を走行してい
る際に、車の現在位置、車の進行方向に位置する施設
（ガソリンスタンド、レストラン等）を提示することを
可能にしている（たとえば、「特開平６−２５０５８
６」、「特開平５−２１６４０４」記載の発明）。ま
た、「特開平１０−３０９３２」記載の発明において
は、利用者がその嗜好に応じて、車の進行する道路の周
辺に存在する所望案内地（観光地など）を提示すること
を実現している。

【０００４】一方、一般的に商用複合テレビジョン放送
では、通常の放送番組の間にコマーシャル番組が挿入さ
れている。「特開平９−２１４８７５」記載の発明にお
いては、放送されているコマーシャル番組の中から視聴
者が必要とするものだけを取捨選択して、これを整理分
類し、データベース化して用いることのできる機能を備
えたテレビジョン受信機さらにはラジオ受信機を提供し
ている。しかし、この受信機は視聴者のみの要求を満足
するだけで、コマーシャル番組を提供するスポンサーに
とっては、満足するものではない。放送されたかどうか
を確認することができないためである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の車載ナ
ビゲーションシステムにおいて、車の進行方向に関する
施設や案内地の広告情報を、車利用者に提供する場合を
考える。その広告情報は、車載ナビゲーションシステム
内のＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体上蓄積されたデータであ
るとする。通常、広告情報は、一般放送に割り込んで提
示されるため、利用者に不快感を与えることがある。ゆ
えに車利用者の嗜好、時間や，場所を考慮して、広告を
提供する必要がある。一方、広告のスポンサーは、利用
者に対して広告の提供回数を確認し、回数を指定したい
という要望があった。

【０００６】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
車利用者に対して、車利用者の嗜好、走行時刻などの時
間、店舗や車の位置や場所を考慮して広告を提示するこ
とを可能とし、かつ、広告のスポンサーの提示回数に関
する要求を満足させることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の車利用者
向け情報選択装置は、ＩＤ番号、および広告情報を含む
広告データを格納する広告データベースと、現在時刻を
取得する時間取得部と、車の現在位置を取得する位置取
得部と、前記車の利用者の嗜好データを取得する嗜好取
得部と、前記車の走行予定データを蓄積する予定表デー
タベースと、広告の提示履歴を記憶する出力履歴記憶部
と前記予定表データベース内の前記走行予定データおよ
び前記出力履歴記憶部内の前記提示履歴を参照して、前
記時間取得部の出力、前記位置取得部の出力、および前
記嗜好取得部の出力に基づいて、前記広告データを評価
する広告ランキング作成部と、を有する。

【０００８】本発明の第２の車利用者向け情報選択装置
は、前記第１の車利用者向け情報選択装置であって、予
定ＩＤ、目的地、経路、および広告提示タイミングに関
する情報を含む前記走行予定データを格納する前記予定
表データベースと、前記走行予定データ内の前記経路の
情報に対応して前記広告を提示する広告提示ポイントを
決定する前記広告ランキング作成部とを有する。

【０００９】本発明の第３の車利用者向け情報選択装置
は、前記第１、または第２の車利用者向け情報選択装置
であって、広告の店舗の位置を示す店舗に関する店舗情
報を含む前記広告データを格納する前記広告データベー
スと、前記店舗情報で示される位置と、前記位置取得部
で取得された前記車の位置との距離を計算し、前記距離
が近いものほど高い各広告提示ポイントにおける第１の
広告の評価値を設定する前記広告ランキング作成部とを
有する。

【００１０】本発明の第４の車利用者向け情報選択装置
は、前記第１、第２、または第３の車利用者向け情報選
択装置であって、前記店舗情報、および広告の提示を実
施するのに適した期間を示す提示推奨期間を含む前記広
告データを格納する前記広告データベースと、前記位置
取得部で取得された前記車の位置および前記時間取得部
で取得された時刻から前記車の平均速度を計算し、前記
位置取得部で取得された前記車の位置および前記店舗情
報で示される位置から前記車の位置と前記店舗との間の
車店舗間距離を計算し、前記平均速度および前記車店舗
間距離に基づいて前記店舗の位置に到達する推定時刻を
計算し、前記推定時刻が、前記提示推奨期間内に入って
いるかどうかによって各広告提示ポイントにおける第２
の広告の評価値を決定する前記広告ランキング作成部を
有する。

【００１１】本発明の第５の車利用者向け情報選択装置
は、前記第１、第２、第３、または第４の車利用者向け
情報選択装置であって、広告の種類を示す属性を含む前
記広告データを格納する前記広告データベースと、前記
嗜好取得部内の前記嗜好データと前記広告データの前記
属性とを比較し類似度を計算し、各広告提示ポイントに
おける第３の広告の評価値を決定する前記広告ランキン
グ作成部を有する。

【００１２】本発明の第６の車利用者向け情報選択装置
は、前記第５の車利用者向け情報選択装置であって、前
記第１の広告の評価値、前記第２の広告の評価値、およ
び前記第３の広告の評価値にそれぞれ重みを乗算し、乗
算結果をすべて加算した加算結果が上位のものに対応す
る前記広告提示ポイントを含む広告提示リストを作成す
る前記広告ランキング作成部を有する。

【００１３】本発明の第７の車利用者向け情報選択装置
は、前記第６の車利用者向け情報選択装置であって、広
告の最低提示回数を含む前記広告データを含む前記広告
データベースと、前記広告提示リストおよび前記出力履
歴記憶部内の前記広告の提示履歴を参照し、前記広告の
最低提示回数を満たすように前記広告提示リストを修正
する前記広告ランキング作成部とを有する。

【００１４】本発明の車利用者向け情報選択方法は、経
路、広告提示タイミングを含む走行予定データを格納す
る予定表データベースと、広告を識別するための広告Ｉ
Ｄ番号、広告の店舗情報、最低提示回数、提示推奨期
間、広告の種類を示す属性を含む広告データを格納する
広告データベースとを利用する、（ａ）前記予定表デー
タベースから前記走行予定データを取り出す第１の手順
と、（ｂ）前記走行予定データ内の前記広告提示タイミ
ングを抽出し、前記経路上において、広告を提示する広
告提示ポイントを決定する第２の手順と、（ｃ）前記店
舗情報から、前記広告提示ポイントにおける前記広告デ
ータの位置に関する評価値を計算する第３の手順と、
（ｄ）前記提示推奨時間から、前記広告提示ポイントに
おける前記広告データの時間に関する評価値を計算する
第４の手順と、（ｅ）前記属性から、前記広告提示ポイ
ントにおける前記広告データの嗜好に関する評価値を計
算する第５の手順と、（ｆ）前記広告データの位置に関
する評価値、前記広告データの時間に関する評価値、お
よび前記広告データの嗜好に関する評価値にそれぞれ重
みを乗算し、乗算結果をすべて加算した統合評価値を計
算する第６の手順と、（ｇ）前記統合評価値の上位のも
のに対応する前記広告提示ポイントおよび前記広告ＩＤ
番号の組を含む提示広告リストを作成する第７の手順
と、（ｈ）前記提示広告リスト内のそれぞれの前記広告
ＩＤ番号の数を数え、対応する前記最低提示回数を満た
しているかどうか調べる第８の手順と、を含む。

【００１５】本発明の記録媒体は、経路、広告提示タイ
ミングを含む走行予定データを格納する予定表データベ
ースと、広告を識別するための広告ＩＤ番号、広告の店
舗情報、最低提示回数、提示推奨期間、広告の種類を示
す属性を含む広告データを格納する広告データベースと
を利用する、（ａ）前記予定表データベースから前記走
行予定データを取り出す第１の手順と、（ｂ）前記走行
予定データ内の前記広告提示タイミングを抽出し、前記
経路上において、広告を提示する広告提示ポイントを決
定する第２の手順と、（ｃ）前記店舗情報から、前記広
告提示ポイントにおける前記広告データの位置に関する
評価値を計算する第３の手順と、（ｄ）前記提示推奨時
間から、前記広告提示ポイントにおける前記広告データ
の時間に関する評価値を計算する第４の手順と、（ｅ）
前記属性から、前記広告提示ポイントにおける前記広告
データの嗜好に関する評価値を計算する第５の手順と、
（ｆ）前記広告データの位置に関する評価値、前記広告
データの時間に関する評価値、および前記広告データの
嗜好に関する評価値にそれぞれ重みを乗算し、乗算結果
をすべて加算した統合評価値を計算する第６の手順と、
（ｇ）前記統合評価値の上位のものに対応する前記広告
提示ポイントおよび前記広告ＩＤ番号の組を含む提示広
告リストを作成する第７の手順と、（ｈ）前記提示広告
リスト内のそれぞれの前記広告ＩＤ番号の数を数え、対
応する前記最低提示回数を満たしているかどうか調べる
第８の手順と、をコンピュータに実行させるプログラム
を記録する。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の第１の実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明
の第１の実施の形態の車利用者向け情報選択装置１００
の構成を示すブロック図である。

【００１７】図１を参照すると、本発明の第１の実施の
形態の車利用者向け情報選択装置１００は、広告情報を
含む広告データ１０１１、広告データ１０１２、広告デ
ータ１０１３が格納されている広告データベース１０１
と、現在時刻を取得する時間取得部１０４と、車の現在
位置を取得する位置取得部１０５と、利用者の嗜好を取
得する嗜好取得部１０６と、広告データを現在時刻、車
の現在位置、利用者の嗜好情報によって評価し、メモリ
１０２１を持つ広告ランキング作成部１０２と、車の走
行予定データ１０３１、走行予定データ１０３２、走行
予定データ１０３３が蓄積されている予定表データベー
ス１０３と、広告の提示履歴を記憶する出力履歴記憶部
１０７とから構成されている。

【００１８】広告ランキング作成部１０２は、メモリ１
０２１を内蔵している。

【００１９】広告データベース１０１は、広告データ１
０１１〜１０１３のようなデータの集合である。それぞ
れの広告データ１０１１〜１０１３は、広告データの広
告ＩＤ番号、広告情報、店舗情報、最低提示回数（ある
期間内に広告を提示する最低回数）、提示推奨期間、お
よび広告情報の属性（たとえば、広告の種類を示すキー
ワード等）から構成されている。

【００２０】予定表データベース１０３には、走行予定
データ１０３１〜走行予定データ１０３３が車の利用者
により事前に格納されている。それぞれの走行予定デー
タ１０３１〜走行予定データ１０３３は、識別子である
予定ＩＤ、経路（出発地から目的地までの通過地点を、
緯度と経度と道路名の組で表現したデータのリスト、た
とえば、道路の分岐点ごとに設定する）、および広告提
示タイミングから構成されている。

【００２１】時間取得部１０４は、現在時刻を取得する
装置である。たとえば時計であるが、これに限定はしな
い。

【００２２】位置取得部１０５は、車の現在位置を取得
する装置である。たとえば、衛星からの信号に基づいて
緯度および経度の位置情報を出力するＧＰＳ受信機であ
るが、これに限定しない。

【００２３】嗜好取得部１０６は、車運転手の嗜好を取
得する装置である。たとえば、運転手の嗜好を表すキー
ワードを、画面や音声認識装置により受け付け、そのデ
ータを記憶し、要求があると出力する装置が考えられ
る。ただしこれに限定はしない。

【００２４】出力履歴記憶部１０７は、今までの広告の
提示回数を記憶しておく記憶装置である。実際に、表示
装置（図示せず）等に広告が表示された場合に、これを
認識し、回数をカウントし、その回数を保持する。

【００２５】次に、本発明の第１の実施の形態の車利用
者向け情報選択装置１００の動作について図面を参照し
て説明する。図２は本発明の第１の実施の形態の車利用
者向け情報選択装置１００の動作を示す概略フローチャ
ートである。

【００２６】図３は、本発明の第１の実施の形態の位置
情報による広告情報の評価の動作を示すフローチャート
（図２におけるステップＳ５の詳細記述）である。図４
は、本発明の第１の実施の形態の時間情報による広告情
報の評価の動作を示すフローチャート（図２におけるス
テップＳ６の詳細記述）である。図５は、本発明の第１
の実施の形態の嗜好情報による広告情報の評価の動作を
示すフローチャート（図２におけるステップＳ７の詳細
記述）である。図６は、本発明の第１の実施の形態の広
告の提示回数の調査、および、評価値の修正の動作を示
すフローチャート（図２におけるステップＳ９の詳細記
述）である。図７は、提示広告リストを示す説明図であ
る。

【００２７】まず、広告ランキング作成部１０２は、予
定表データベース１０３から走行予定データ１０３１を
取り出す（図２ステップＳ１）。

【００２８】次に、走行予定データ１０３１内の広告提
示タイミングを抽出し、走行予定データ１０３１内の経
路上において、広告提示ポイントを決定し（図２ステッ
プＳ２）、その結果をメモリ１０２１に格納する。ここ
で、広告提示ポイントとは、広告を提示する地点（緯度
と経度）の集合のことである。その際には、位置取得部
１０５から取得した車の現在位置の情報（経度と緯度）
を利用する。

【００２９】たとえば、広告提示タイミングを時間（Ｘ
分ごと等）で指定する。その場合は、目的地までの運転
予想時間から、各広告提示タイミングごとの位置（緯度
と経度）を広告提示ポイントとする。

【００３０】たとえば、広告提示タイミングが一定距離
ごと（Ｘ［ｋｍ］ごと）で指定する場合は、経路上に指
定された距離ごとに広告提示ポイントを置くことなる。

【００３１】また、たとえば、広告提示タイミングが目
的地までの距離の割合（１／Ｘごと）で指定する場合
は、経路を提示タイミングごとに分割し、広告提示ポイ
ントを設定する。

【００３２】次に、広告提示ポイントをメモリ１０２１
から一つロードし（図２ステップＳ３）、広告提示ポイ
ントにおける、各広告データの位置に関する評価を行う
（図２ステップＳ５）。

【００３３】詳細には、広告提示ポイントをメモリ１０
２１からロードする。（図３ステップＳ５０１）次に、広告データベース１０１から、広告データ１０１
１を取り出し（図３ステップＳ５０２）、店舗情報を抽
出する。店舗情報には、店舗名および、店舗の位置（経
度と緯度）が含まれている。

【００３４】店舗の位置から、一つの広告提示ポイント
までの距離を計算する（図３ステップＳ５０４）。

【００３５】算出した距離から、評価値を計算する（図
３ステップＳ５０５）。

【００３６】たとえば、計算量の都合上、各広告提示ポ
イントにおける各広告の評価値を求める際に、各広告提
示ポイントからある一定半径の円内部の地域にある店舗
の広告のみに限定する。広告提示ポイントをＰ＝
｛Ｐ₁，Ｐ₂，Ｐ₃，・・・，Ｐ_n｝とし（Ｐ_iは、緯度と
経度の組である）、広告の店舗の所在地をＡ（緯度、経
度）とすると、評価値ｆ_s（Ａ，Ｐ）は、以下の式で表
される。ここでｒは、Ｐからの距離で限定するときに使
用した円の半径である。つまりＡをＰから半径ｒの円の
内部に存在する店舗のみに限定する。αは、距離に応じ
て評価値が下がって行く度合いを示す係数で、大きいほ
ど急激に評価値が小さくなって行く。αとしては、たと
えば整数“２”を当てることができる。

【００３７】

【００３８】各広告データ１０１２，１０１３，・・・
に関して、図３のステップＳ５０２〜ステップＳ５０５
の処理を繰り返す。

【００３９】次に、広告ランキング作成部１０２は、広
告提示ポイントの、各広告データの時間に関する評価を
行う（図２ステップＳ６）。

【００４０】詳細には、広告提示ポイントの位置情報を
メモリ１０２１よりロードする（図４ステップＳ６０
１）。

【００４１】次に、広告データベース１０１の広告デー
タ１０１１をロードする（図４ステップＳ６０２）一つの広告提示ポイントから広告データの店舗の位置ま
での距離を計算する（図４ステップＳ６０４）。

【００４２】位置取得部１０５および時間取得部１０４
より、それぞれ、車の現在位置、現在の時刻をロード
し、車の平均速度（ある地点における時刻をメモリ１０
２１に記憶しておき、それから一定時間後どれくらいの
距離進んだかを測定する。経過時間と移動距離により平
均速度は計算される）を算出する。

【００４３】ステップＳ６０４で算出した距離から、車
の現時点における平均速度をもとに、推定所要時間（現
時点から広告店舗の位置まで所要時間）を計算する。そ
して、時間取得部１０４から取得した現時刻データに基
づいて、広告の店舗に到達する到達推定時刻を求める
（図４ステップＳ６０５）。

【００４４】次に、広告データ１０１１の提示推奨期間
を抽出し、到達推定時刻が、提示推奨期間内に入ってい
るかどうか調査する（図４ステップＳ６０６）。

【００４５】ここで、広告提示ポイントにおける広告の
評価値が０〜１の値をとることにする。到達推定時刻
が、提示推奨期間内に入っている場合は、広告提示ポイ
ントにおける広告の評価値を高い得点（たとえば１に近
い値）に（図４ステップＳ６０７）、入っていない場合
は、低い得点（たとえば０に近い値）にする（図４ステ
ップＳ６０８）。

【００４６】たとえば、Ａに所在する店舗の広告提示推
奨期間の開始時刻をｔ_As、終了時刻をｔ_Aeとする。到達
推定時刻をＴとする。この到達予想時刻Ｔは、あくまで
も予想の値なので、誤差ｅ（数値０〜１の値で、任意に
パーセント値で設定する）が含まれる。評価値ｆ
_t（Ａ，Ｐ）は、到達予想時刻ＴがＡに所在する店舗の
広告提示推奨期間に存在する確率を求めることに等し
い。ただし、開始時刻ｔ_Asの前に到達予想時刻Ｔが存在
する場合は、ｆ_t（Ａ，Ｐ）を一律に小さくしない方が
よい。なぜなら、開始時刻前に到達しても、開始時刻ま
で待てば、Ａに所在する店舗の広告提示推奨期間に入る
からである。この許容待ち時間をｍとする。以上から評
価関数ｆ_t（Ａ，Ｐ）を以下の式で定義できる。

【００４７】

【００４８】図４のステップＳ６０２からステップＳ６
０８までの処理を、各広告データ１０１１、広告データ
１０１２、・・・ごとに行う。

【００４９】次に、広告ランキング作成部１０２は、図
２のステップＳ３から、ステップＳ６までの処理を各広
告提示ポイントごとに繰り返す。

【００５０】次に、広告ランキング作成部１０２は、各
広告データの嗜好に関する評価を行う（図２ステップＳ
７）。

【００５１】詳細には、まず、嗜好取得部１０６から、
運転手の嗜好を抽出する（図５ステップＳ７０１）。た
とえば、嗜好はキーワードの集合、または、キーワード
ベクトル（キーワードとその重みの組の集合）で表され
る。

【００５２】広告データベース１０１の広告データ１０
１１をロードする（図５ステップＳ７０２）。

【００５３】次に、広告データ１０１１の属性であるキ
ーワード集合、または、キーワードベクトルを取り出す
（図５ステップＳ７０４）。

【００５４】広告データ１０１１の属性データと運転手
の嗜好データを比較し、広告がどれくらい運転手の嗜好
に適合しているかを評価する（図５ステップＳ７０
５）。たとえば、運転手の嗜好データと広告データ１０
１１の属性がキーワードベクトルで表現されている場合
は、キーワードの距離によって、類似度として評価値を
求めることができる。広告データの属性キーワードベク
トルを（→Ｖ_A）、運転手の嗜好キーワードベクトルを
（→Ｖ_u）とする。キーワードの距離はｃｏｓθ距離で
表す。以下に嗜好に関する評価関数ｆ_u（Ａ，Ｐ）の例
を記述する。

【００５５】

【００５６】図５のステップＳ７０２からステップＳ７
０５までの処理を各広告データごとに行う。

【００５７】各広告提示ポイントにおいて、各店舗に対
する総合的な評価値を計算する。すなわち、位置に関す
る評価値、時間に関する評価値、嗜好に関する評価値を
統合し、合計得点を計算する（図２ステップＳ８）。た
とえば、評価関数ｆ（Ａ，Ｐ）で表現すると以下にな
る。ただし、ｗ_sは位置に関する項の重み、ｗ_tは時間に
関する項の重み、ｗ_uは運転手の嗜好に関する項の重み
とする。

【００５８】

【００５９】

【００６０】

【００６１】

【００６２】この総合評価値は、（店舗の数×広告提示
ポイントの数）だけ計算される。各広告提示ポイントに
おいて、上位の評価値を持つ広告のみをその広告提示ポ
イントの提示広告リスト（図７のように、広告提示ポイ
ントと広告ＩＤ番号との組で表される）とする。たとえ
ば、各ポイントごとに提示する広告の数が決まってお
り、評価値の大きい順にソートし、上位、提示数の分の
みを広告提示リストとする。作成された提示広告リスト
は、メモリ１０２１に格納される。

【００６３】次に、広告ランキング作成部１０２は、提
示広告リストをチェックし、各広告の最低提示回数を満
たしているか調べる（図２ステップＳ９）。その方法を
以下に説明する。

【００６４】各広告データ１０１１、１０１２、・・・
の最低提示回数をロードする（図６ステップＳ９０
１）。

【００６５】出力履歴記憶部１０７にアクセスし、広告
データ１０１１の過去の提示回数を調査する。また、提
示広告リスト（図７）をメモリ１０２１からロードして
参照し、広告データ１０１１の広告ＩＤ番号の提示広告
リスト内の数を調べ、その数を提示予定回数とする。過
去の提示回数および提示予定回数の合計の回数を広告デ
ータ１０１１の提示回数とする（図６ステップＳ９０
３）。

【００６６】広告データ１０１１の提示回数が、広告デ
ータ１０１１の最低提示回数よりも大きい場合（図６ス
テップＳ９０４／ＹＥＳ）は、次の広告データ１０１
２、１０１３、・・・に対して、同様の処理（図６ステ
ップＳ９０１〜）を繰り返す。

【００６７】広告データ１０１１の提示回数が、広告デ
ータ１０１１の最低提示回数よりも小さい場合（図６ス
テップＳ９０４／ＮＯ）は、各広告提示ポイントにおけ
るその広告の位置に関する評価値を調べ、その評価値が
大きい順に広告提示ポイントをソートし、ポイントリス
トを作成し（図６ステップＳ９０５）、メモリ１０２１
に格納する。

【００６８】ポイントリストから順に広告提示ポイント
を一つずつ取りだし（図６ステップＳ９０６／ある）、
その提示広告リスト内に広告データ１０１１の広告ＩＤ
番号が含まれているか調べる（図６ステップＳ９０
７）。

【００６９】広告データ１０１１の広告ＩＤ番号が提示
広告リストに含まれていない場合は（図６ステップＳ９
０７／ＮＯ）、広告データ１０１１を提示広告リストに
加える（図６ステップＳ９０８）。そして、その広告デ
ータ１０１１の提示回数に１を加算した値が広告データ
１０１１の最低提示回数よりも大きいかどうか調べ、同
様の処理（図６ステップＳ９０４〜）を行う。

【００７０】広告データ１０１１の広告ＩＤ番号が提示
広告リストに入っている場合は、ポイントリストから次
の広告提示ポイントを取りだし、同じ処理（図６ステッ
プＳ９０６からステップＳ９０８）までの処理を繰り返
す。

【００７１】また、広告データ１０１１の提示回数が、
広告データ１０１１の最低提示回数よりも小さい場合に
は（図６ステップＳ９０４／ＮＯ）、ポイントリスト内
の広告提示ポイント全てに対して、広告データ１０１１
が追加できるかどうか調べたら（図６ステップＳ９０
６）、次の広告データ１０１２、１０１３、・・・に対
して、同様の処理（図６ステップＳ９０１〜）を繰り返
す。

【００７２】このようにして、最終的には、各広告提示
ポイントにおける、提示広告リストが作成される。広告
のスポンサーは、提示広告リストを解析することによ
り、広告の効果を簡単に調査できる。

【００７３】次に、本発明の第２の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。図２を参照すると、本
発明の第２の実施の形態は、予定表データベース１０３
から走行予定データ１０３１、・・・を取り出す第１の
手順（図２ステップＳ１）と、走行予定データ１０３
１、・・・内の広告提示タイミングを抽出し、経路上に
おいて、広告提示ポイントを決定する第２の手順（図２
ステップＳ２）と、広告提示ポイントにおける、各広告
データの位置に関する評価値を計算する第３の手順（図
２ステップＳ５）と、広告提示ポイントにおける、各広
告データの時間に関する評価値を計算する第４の手順
（図２ステップＳ６）と、広告提示ポイントにおける、
各広告データの嗜好に関する評価値を計算する第５の手
順（図２ステップＳ７）と、各広告データの位置に関す
る評価値、各広告データの時間に関する評価値、および
各広告データの嗜好に関する評価値にそれぞれ重みを乗
算し、加算した統合評価値を計算する第６の手順（図２
ステップＳ８）と、統合評価値の上位のものに対応する
広告提示ポイントの位置および広告ＩＤ番号の組を含む
提示広告リストを作成する第７の手順（図２ステップＳ
８）と、提示広告リスト内の各広告ＩＤ番号の数を数
え、対応する最低提示回数を満たしているかどうか調べ
る第８の手順とを含む車利用者向情報選択方法である。

【００７４】次に、本発明の第３の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。図８は、本発明の第３
の実施の形態を示すブロック図である。図８を参照する
と、本発明の第３の実施の形態は、本発明の第２の実施
の形態の各手順をコンピュータ２００（たとえば、車利
用者向け情報選択装置１００）に実行させるプログラム
を記録する記録媒体２２０である。プログラムはこの記
録媒体２２０からコンピュータ２００にロードされ実行
される。

【００７５】発明の第３の実施の形態は、詳細には、予
定表データベース１０３から走行予定データ１０３１、
・・・を取り出す第１の手順（図２ステップＳ１）と、
走行予定データ１０３１、・・・内の広告提示タイミン
グを抽出し、経路上において、広告提示ポイントを決定
する第２の手順（図２ステップＳ２）と、広告提示ポイ
ントにおける、各広告データの位置に関する評価値を計
算する第３の手順（図２ステップＳ５）と、広告提示ポ
イントにおける、各広告データの時間に関する評価値を
計算する第４の手順（図２ステップＳ６）と、広告提示
ポイントにおける、各広告データの嗜好に関する評価値
を計算する第５の手順（図２ステップＳ７）と、各広告
データの位置に関する評価値、各広告データの時間に関
する評価値、および各広告データの嗜好に関する評価値
にそれぞれ重みを乗算し、加算した統合評価値を計算す
る第６の手順（図２ステップＳ８）と、統合評価値の上
位のものに対応する広告提示ポイントの位置および広告
ＩＤ番号の組を含む提示広告リストを作成する第７の手
順（図２ステップＳ８）と、提示広告リスト内の各広告
ＩＤ番号の数を数え、対応する最低提示回数を満たして
いるかどうか調べる第８の手順とをコンピュータ２００
に実行させるプログラムを記録する記録媒体２２０であ
る。

【００７６】

【発明の効果】本発明の第１の効果は、車利用者に対し
て、広告提示による不快を軽減できることである。

【００７７】その理由は、車利用者に対して、利用者の
嗜好、走行している時刻、や車の位置や広告される店舗
の場所を考慮した広告を抽出するからである。

【００７８】本発明の第２の効果は、スポンサーの提示
回数に関する要求を満足させることである。

【００７９】その理由は、広告スポンサーが設定した広
告の最低提示回数を考慮して、広告の提示リストを作成
するからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】本発明の第１の実施の形態の動作を示す概略フ
ローチャートである。

【図３】本発明の第１の実施の形態の動作を示す詳細フ
ローチャートである。

【図４】本発明の第１の実施の形態の動作を示す詳細フ
ローチャートである。

【図５】本発明の第１の実施の形態の動作を示す詳細フ
ローチャートである。

【図６】本発明の第１の実施の形態の動作を示す詳細フ
ローチャートである。

【図７】提示広告リストを示す説明図である。

【図８】本発明の第３の実施の形態を示すブロック図で
ある。

【符号の説明】

１００車利用者向け情報選択装置１０１広告データベース１０２広告ランキング作成部１０３予定表データベース１０４時間取得部１０５位置取得部１０６嗜好取得部１０７出力履歴記憶部２００コンピュータ２２０記録媒体１０１１広告データ１０１２広告データ１０１３広告データ１０２１メモリ１０３１走行予定データ１０３２走行予定データ１０３３走行予定データ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＩＤ番号、および広告情報を含む広告デ
ータを格納する広告データベースと、現在時刻を取得す
る時間取得部と、車の現在位置を取得する位置取得部
と、前記車の利用者の嗜好データを取得する嗜好取得部
と、前記車の走行予定データを蓄積する予定表データベ
ースと、広告の提示履歴を記憶する出力履歴記憶部と前
記予定表データベース内の前記走行予定データおよび前
記出力履歴記憶部内の前記提示履歴を参照して、前記時
間取得部の出力、前記位置取得部の出力、および前記嗜
好取得部の出力に基づいて、前記広告データを評価する
広告ランキング作成部と、を有することを特徴とする車
利用者向け情報選択装置。
【請求項２】予定ＩＤ、目的地、経路、および広告提
示タイミングに関する情報を含む前記走行予定データを
格納する前記予定表データベースと、前記走行予定デー
タ内の前記経路の情報に対応して前記広告を提示する広
告提示ポイントを決定する前記広告ランキング作成部と
を有することを特徴とする請求項１記載の車利用者向け
情報選択装置。
【請求項３】広告の店舗の位置を示す店舗に関する店
舗情報を含む前記広告データを格納する前記広告データ
ベースと、前記店舗情報で示される位置と、前記位置取
得部で取得された前記車の位置との距離を計算し、前記
距離が近いものほど高い各広告提示ポイントにおける第
１の広告の評価値を設定する前記広告ランキング作成部
とを有することを特徴とする請求項１または請求項２記
載の車利用者向け情報選択装置。
【請求項４】前記店舗情報、および広告の提示を実施
するのに適した期間を示す提示推奨期間を含む前記広告
データを格納する前記広告データベースと、前記位置取
得部で取得された前記車の位置および前記時間取得部で
取得された時刻から前記車の平均速度を計算し、前記位
置取得部で取得された前記車の位置および前記店舗情報
で示される位置から前記車の位置と前記店舗との間の車
店舗間距離を計算し、前記平均速度および前記車店舗間
距離に基づいて前記店舗の位置に到達する推定時刻を計
算し、前記推定時刻が、前記提示推奨期間内に入ってい
るかどうかによって各広告提示ポイントにおける第２の
広告の評価値を決定する前記広告ランキング作成部を有
することを特徴とする請求項１、請求項２、または請求
項３記載の車利用者向け情報選択装置。
【請求項５】広告の種類を示す属性を含む前記広告デ
ータを格納する前記広告データベースと、前記嗜好取得
部内の前記嗜好データと前記広告データの前記属性とを
比較し類似度を計算し、各広告提示ポイントにおける第
３の広告の評価値を決定する前記広告ランキング作成部
を有することを特徴とする請求項１、請求項２、請求項
３、または請求項４記載の車利用者向け情報選択装置。
【請求項６】前記第１の広告の評価値、前記第２の広
告の評価値、および前記第３の広告の評価値にそれぞれ
重みを乗算し、乗算結果をすべて加算した加算結果が上
位のものに対応する前記広告提示ポイントを含む広告提
示リストを作成する前記広告ランキング作成部を有する
ことを特徴とする請求項５記載の車利用者向け情報選択
装置。
【請求項７】広告の最低提示回数を含む前記広告デー
タを含む前記広告データベースと、前記広告提示リスト
および前記出力履歴記憶部内の前記広告の提示履歴を比
較し、前記広告の最低提示回数を満たすように前記広告
提示リストを追加修正する前記広告ランキング作成部と
を有することを特徴とする請求項６記載の車利用者向け
情報選択装置。
【請求項８】経路、広告提示タイミングを含む走行予
定データを格納する予定表データベースと、広告を識別
するための広告ＩＤ番号、広告の店舗情報、最低提示回
数、提示推奨期間、広告の種類を示す属性を含む広告デ
ータを格納する広告データベースとを利用する、（ａ）
前記予定表データベースから前記走行予定データを取り
出す第１の手順と、（ｂ）前記走行予定データ内の前記
広告提示タイミングを抽出し、前記経路上において、広
告を提示する広告提示ポイントを決定する第２の手順
と、（ｃ）前記店舗情報から、前記広告提示ポイントに
おける前記広告データの位置に関する評価値を計算する
第３の手順と、（ｄ）前記提示推奨時間から、前記広告
提示ポイントにおける前記広告データの時間に関する評
価値を計算する第４の手順と、（ｅ）前記属性から、前
記広告提示ポイントにおける前記広告データの嗜好に関
する評価値を計算する第５の手順と、（ｆ）前記広告デ
ータの位置に関する評価値、前記広告データの時間に関
する評価値、および前記広告データの嗜好に関する評価
値にそれぞれ重みを乗算し、乗算結果をすべて加算した
統合評価値を計算する第６の手順と、（ｇ）前記統合評
価値の上位のものに対応する前記広告提示ポイントおよ
び前記広告ＩＤ番号の組を含む提示広告リストを作成す
る第７の手順と、（ｈ）前記提示広告リスト内のそれぞ
れの前記広告ＩＤ番号の数を数え、対応する前記最低提
示回数を満たしているかどうか調べる第８の手順と、を
含むことを特徴とする車利用者向情報選択方法。
【請求項９】経路、広告提示タイミングを含む走行予定
データを格納する予定表データベースと、広告を識別す
るための広告ＩＤ番号、広告の店舗情報、最低提示回
数、提示推奨期間、広告の種類を示す属性を含む広告デ
ータを格納する広告データベースとを利用する、（ａ）
前記予定表データベースから前記走行予定データを取り
出す第１の手順と、（ｂ）前記走行予定データ内の前記
広告提示タイミングを抽出し、前記経路上において、広
告を提示する広告提示ポイントを決定する第２の手順
と、（ｃ）前記店舗情報から、前記広告提示ポイントに
おける前記広告データの位置に関する評価値を計算する
第３の手順と、（ｄ）前記提示推奨時間から、前記広告
提示ポイントにおける前記広告データの時間に関する評
価値を計算する第４の手順と、（ｅ）前記属性から、前
記広告提示ポイントにおける前記広告データの嗜好に関
する評価値を計算する第５の手順と、（ｆ）前記広告デ
ータの位置に関する評価値、前記広告データの時間に関
する評価値、および前記広告データの嗜好に関する評価
値にそれぞれ重みを乗算し、乗算結果をすべて加算した
統合評価値を計算する第６の手順と、（ｇ）前記統合評
価値の上位のものに対応する前記広告提示ポイントおよ
び前記広告ＩＤ番号の組を含む提示広告リストを作成す
る第７の手順と、（ｈ）前記提示広告リスト内のそれぞ
れの前記広告ＩＤ番号の数を数え、対応する前記最低提
示回数を満たしているかどうか調べる第８の手順と、を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したことを
特徴とする記録媒体。