JP2001133128A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001133128A
JP2001133128A JP31923299A JP31923299A JP2001133128A JP 2001133128 A JP2001133128 A JP 2001133128A JP 31923299 A JP31923299 A JP 31923299A JP 31923299 A JP31923299 A JP 31923299A JP 2001133128 A JP2001133128 A JP 2001133128A
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正昭 田中
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

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  • Defrosting Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、可燃
性冷媒が漏洩した環境下で除霜が行われたときに発火に
よる危険性を低減することを目的とする。 【解決手段】 冷蔵室用冷却器23と冷凍室用冷却器2
4を並列にした可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルであ
るので、冷凍室用冷却器24の除霜手段26を低温化で
き、可燃性冷媒の発火の可能性を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、除霜の効率を向上させた冷蔵庫に
関するものとしては、特開平8−54172号公報に記
載されたものが挙げられる。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。
【0004】図27は、従来の冷蔵庫の要部の縦断面図
である。
【0005】図27において、1は冷蔵庫本体、2は冷
蔵庫本体1の内部にある冷凍室、3は冷蔵庫本体1の内
部にある冷蔵室、4は冷凍室扉、5は冷蔵室扉、6は冷
凍室2と冷蔵室3を仕切る仕切壁、7は冷凍室2内の空
気を吸い込む冷凍室吸込口、8は冷蔵室3内の空気を吸
込む冷蔵室吸込口、9は冷気を吐出する吐出口、10は
蒸発器、11は冷気を循環させるファンである。
【0006】12は蒸発器10と冷凍室2を仕切る蒸発
器仕切壁、13は桶、14は排水口、15はニクロム線
をコイル状にしたものをガラス管で覆った除霜用管ヒー
タ、16は除霜水が除霜用管ヒータ15に直接滴下して
接触するときに発する蒸発音を防止するための屋根、1
7は桶13と除霜用管ヒータ15の間に設置され絶縁保
持された金属製の底板である。
【0007】次に動作について説明する。冷凍室2や冷
蔵室3を冷却する場合は、蒸発器10に冷媒が流通して
蒸発器10が冷却される。これと同じくしてファン11
の作動により、冷凍室吸込口7や冷蔵室吸込口8から冷
凍室2や冷蔵室3の昇温空気を冷却室20に送り、蒸発
器10で熱交換して冷却されて吐出口9から冷却風を冷
凍室2内に送り、冷凍室2から図示していない連通口を
通って冷蔵室に冷気を送る。
【0008】ここで、蒸発器10と熱交換する空気は、
冷凍室扉4及び冷蔵室扉5の開閉による高温外気の流入
や冷凍室2及び冷蔵室3の保存食品の水分の蒸発等によ
り高湿化された空気であることから、その空気より低温
である蒸発器10に空気中の水分が霜となって着霜し、
着霜量が増加するに従って蒸発器10表面と熱交換する
空気との伝熱が阻害されると共に通風抵抗となって風量
が低下するために熱通過率が低下して冷却不足が発生す
る。
【0009】そこで、冷却不足となる以前に除霜用管ヒ
ータ15のニクロム線に通電する。ニクロム線に通電が
開始されるとニクロム線から蒸発器10や周辺部品に熱
線が放射される。このとき、底板17に放射された熱線
は底板17の形状から一部がヒータ線に反射され、その
他は蒸発器10やその他の周辺部品に向けて反射され
る。
【0010】これにより蒸発器10や桶13や排水口1
4付近に着いた霜を水に融解する。また、このようにし
て融解した除霜水は一部は直接に桶13に落ち、その他
は屋根16により除霜用管ヒータ15を避けて桶13に
落ちて排水口14から庫外に排水される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、一般的に除霜用管ヒータ15のニクロム
線表面は言うまでもなくガラス表面温度は非常に高温度
であり、更に、底板17は管ヒータ15の近傍にあり且
つ管ヒータ15から放射した熱線の一部を管ヒータ15
に再度反射していることから管ヒータ15の温度が異常
に上昇する。また、管ヒータ15の発熱量は管ヒータ1
5の温度上昇に使われる熱量と外部に放熱する熱量の総
和であるので、管ヒータ15の温度が上昇するというこ
とは外部に放熱する熱量が減少することになり、その外
部に放熱する熱量により蒸発器10やその周辺部品の除
霜が行われるので蒸発器10やその周辺部品の除霜に使
用される熱量が減少し、除霜時間が延長し、結果的に管
ヒータ15の発熱時間が延長して電力が増加する。この
ことから、増電となると共に、冷媒に可燃性冷媒を使用
され可燃性冷媒が蒸発器10や庫内と連通している部分
に設置されている配管から漏洩した場合に除霜用管ヒー
タ15の通電により発火温度に達して発火する危険性が
極めて高くなるという課題を有していた。
【0012】本発明は上記課題に鑑み、除霜に使用され
る電力を低減することで冷蔵庫の省エネルギー化を図
り、また、使用され可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気
に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃
性冷媒の発火の可能性を低下できるので可燃性冷媒が安
全に使用できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の冷蔵庫は、冷凍室と冷蔵室を完全に独立させた
冷蔵庫本体と、圧縮機,凝縮器,冷蔵用の高蒸発温度で
ある冷蔵室用冷却器、高蒸発温度用の減圧が小さい高蒸
発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と並列に接続さ
れた冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却器、低蒸発
温度用の減圧が大きい低蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵
室用冷却器と冷凍室用冷却器とに同時に冷媒が流れるこ
とがないように制御する切替弁、冷凍室用冷却器の出口
に冷媒の逆流を防止する逆止弁とを機能的に接続した冷
凍サイクルと、冷凍室用冷却器を除霜する除霜手段とを
備えたものである。
【0014】また、圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器
とを接続した冷凍サイクルと、前記蒸発器を除霜するた
めの可燃性冷媒の発火温度未満の除霜手段とを備え、前
記冷凍サイクルには可燃性冷媒を使用したものである。
【0015】このことから、従来の冷却器1個に対し
て、冷却器が2個あるので冷凍室用冷却器の着霜量が少
なくなると共に、除霜の発熱によりガス化して冷凍室用
冷却器より流出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁により冷凍
室用冷却器へ逆流することはなく、逆流してくる冷媒を
加熱をしなくて良い。
【0016】このように、冷凍室用冷却器を除霜時にお
いて、除霜手段により除霜する霜量が減少すると共に、
無駄な冷媒を加熱しなくてよいことから、従来より除霜
手段の消費電力量が低減できて省エネルギーであると共
に、除霜手段の発熱量を可燃性冷媒の発火温度未満とな
る発熱量まで低減できるので、除霜能力を従来同等以上
を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏
洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷
媒の発火による危険性を低下できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷凍室と冷蔵室を完全に独立させた冷蔵庫本体と、
圧縮機,凝縮器,冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用冷
却器、高蒸発温度用の減圧が小さい高蒸発温度用減圧機
構、前記冷蔵室用冷却器と並列に接続された冷凍用の低
蒸発温度である冷凍室用冷却器、低蒸発温度用の減圧が
大きい低蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と前
記冷凍室用冷却器とに同時に冷媒が流れることがないよ
うに制御する切替弁,冷凍室用冷却器の出口に冷媒の逆
流を防止する逆止弁とを機能的に接続した冷凍サイクル
と、冷凍室用冷却器を除霜する除霜手段とを備えたの
で、冷凍室用冷却器は冷凍室の空気の水分のみが着霜
し、従来の冷却器1個で冷蔵室や冷凍室などの全部の部
屋を冷却する冷却器に対して着霜量が少なくなると共
に、除霜の発熱によりガス化して冷凍室用冷却器より流
出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁により冷凍室用冷却器外
へ逆流することはなく、除霜時の冷凍室用冷却器内の冷
媒量は減少する。
【0018】このことから、冷凍室用冷却器の除霜時に
おいて、霜量の減少と冷凍室用冷却器内の冷媒の加熱量
の減少により除霜手段の消費電力が低減でき省エネルギ
ーであると共に、除霜手段を可燃性冷媒の発火温度未満
になる発熱量まで低減できるので、従来同等の除霜能力
を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏
洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷
媒の発火による危険性を低下できる。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、冷凍室用
冷却器を除霜するときは切替弁を冷凍室用冷却器に冷媒
が流れないように制御するので、冷凍室用冷却器は冷凍
室の空気の水分のみが着霜し、従来の冷却器1個で冷蔵
室や冷凍室などの全部の部屋を冷却する冷却器に対して
着霜量が少なくなると共に、除霜の発熱によりガス化し
て冷凍室用冷却器より流出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁
により冷凍室用冷却器へ逆流することはない。
【0020】さらに、切替弁の制御により高圧冷媒が冷
凍室用冷却器に流入しないことから、除霜時の冷凍室用
冷却器内の冷媒量は減少する。
【0021】このことから、霜量の減少と冷媒加熱量の
更なる減少により除霜手段の消費時間がより低減でき省
エネルギーであると共に、除霜手段を可燃性冷媒の発火
温度未満になる発熱量まで低減できるので、従来同等の
除霜能力を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰
囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても
可燃性冷媒の発火による危険性を低下できる。
【0022】また、請求項3に記載の発明は、冷凍室用
冷却器を除霜するときは切替弁を冷蔵室用冷却器と冷凍
室用冷却器の両方に冷媒が流れないように制御した上で
圧縮機を任意の時間だけ運転させた後に除霜手段を作動
させるので、冷凍室用冷却器は冷凍室の空気の水分のみ
が着霜し、従来の冷却器1個で冷蔵室や冷凍室などの全
部の部屋を冷却する冷却器に対して着霜量が少なくなる
と共に、除霜の発熱によりガス化して冷凍室用冷却器よ
り流出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁により冷凍室用冷却
器へ逆流がなく、切替弁の制御により高圧冷媒が冷凍室
用冷却器に流入しない。
【0023】さらに、除霜直前に切替弁を閉じた状態で
圧縮機を運転させることで冷凍室用冷却器内の冷媒量は
極めて少なくなる。
【0024】このことから、霜量の減少と冷凍室用冷却
器内の更なる冷媒加熱量の減少により除霜手段の消費時
間がより低減でき省エネルギーであると共に、除霜手段
を可燃性冷媒の発火温度未満になる発熱量まで低減でき
ることと、除霜時の冷凍室冷却器の加熱時に冷凍室冷却
器内には冷媒がほとんどないことから、従来同等の除霜
能力を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気
に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃
性冷媒の発火による危険性を低下できる。
【0025】また、請求項4に記載の発明は、冷凍室用
冷却器を除霜するときは切替弁を冷蔵室用冷却器と冷凍
室用冷却器の両方に冷媒が流れないように制御した上で
圧縮機を20秒から90秒間運転させた後に除霜手段を
作動させるので、冷凍室用冷却器は冷凍室の空気の水分
のみが着霜し、従来の冷却器1個で冷蔵室や冷凍室など
の全部の部屋を冷却する冷却器に対して着霜量が少なく
なると共に、除霜の発熱によりガス化して冷凍室用冷却
器より流出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁により冷凍室用
冷却器へ逆流がなく、切替弁の制御により高圧冷媒が冷
凍室用冷却器に流入しない。
【0026】さらに、除霜直前に切替弁を閉じた状態で
圧縮機を運転させることで冷凍室用冷却器内の冷媒量は
極めて少なくなる。
【0027】このことから、霜量の減少と冷凍室用冷却
器内の更なる冷媒加熱量の減少により除霜手段の消費時
間がより低減でき省エネルギーであると共に、除霜手段
を可燃性冷媒の発火温度未満になる発熱量まで低減で
き、除霜時の冷凍室用冷却器の加熱時に冷凍室用冷却器
内には冷媒がほとんどないことから、従来同等の除霜能
力を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に
漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性
冷媒の発火による危険性を低下できる。
【0028】加えて、圧縮機の運転時間を20秒から9
0秒間とすることで、低圧の極端な低下を防止して圧縮
機の信頼性が確保されるという作用を有する。
【0029】また、請求項5に記載の発明は、除霜手段
が停止する前に切替弁を冷凍室用冷却器に冷媒が流通す
るように開放するので、冷凍室用冷却器は冷凍室の空気
の水分のみが着霜し、従来の冷却器1個で冷蔵室や冷凍
室などの全部の部屋を冷却する冷却器に対して着霜量が
少なくなると共に、除霜の発熱によりガス化して冷凍室
用冷却器より流出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁により冷
凍室用冷却器へ逆流がなく、切替弁の制御により高圧冷
媒が冷凍室用冷却器に流入しない。
【0030】さらに、除霜直前に切替弁を閉じた状態で
圧縮機を運転させることで冷凍室用冷却器内の冷媒量は
極めて少なくなる。
【0031】このことから、霜量の減少と冷凍室用冷却
器内の更なる冷媒加熱量の減少により除霜手段の消費時
間がより低減でき省エネルギーであると共に、除霜手段
を可燃性冷媒の発火温度未満になる発熱量まで低減でき
るので、従来同等の除霜能力を維持しながら可燃性冷媒
が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行わ
れた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を低
下できる。
【0032】加えて、除霜終了後の圧縮機の起動時に高
圧と低圧の差が小さくなることから、圧縮機は円滑に起
動し、除霜時の加熱により昇温した冷凍室をスムーズに
冷却できるので、除霜時の庫内昇温による冷凍室の保存
食品の劣化を防止できる。
【0033】また、請求項6に記載の発明は、除霜手段
の作動中は切替弁を凝縮器と冷蔵室用冷却器とを連通す
るように開放するので、冷凍室用冷却器は冷凍室の空気
の水分のみが着霜し、従来の冷却器1個で冷蔵室や冷凍
室などの全部の部屋を冷却する冷却器に対して着霜量が
少なくなると共に、除霜の発熱によりガス化して冷凍室
用冷却器より流出した余剰な冷媒蒸気は逆止弁により冷
凍室用冷却器へ逆流がなく、切替弁の制御により高圧冷
媒が冷凍室用冷却器に流入しない。
【0034】さらに、除霜直前に切替弁を閉じた状態で
圧縮機を運転させることで冷凍室用冷却器内の冷媒量は
極めて少なくなる。
【0035】このことから、霜量の減少と冷凍室用冷却
器内の更なる冷媒加熱量の減少により除霜手段の消費時
間がより低減でき省エネルギーであると共に、除霜手段
を可燃性冷媒の発火温度未満になる発熱量まで低減で
き、除霜時の冷凍室用冷却器の加熱時に冷凍室用冷却器
内には冷媒がほとんどないので、従来同等の除霜能力を
維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩
した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒
の発火による危険性を低下できる。
【0036】さらに、除霜中は低圧である冷蔵室用冷却
器と高圧である凝縮器が連通するように切替弁が制御さ
れており、圧縮機の前後の高低圧の差圧が小さいので、
除霜終了後の冷凍室の冷却時は切替弁を冷凍室用冷却器
に冷媒が流通するように切り替えるだけでスムーズに圧
縮機が運転を開始することから、除霜時の加熱により昇
温した冷凍室をスムーズに冷却可能であり、除霜後の庫
内昇温による冷凍室の保存食品の劣化を防止できる。
【0037】また、請求項7に記載の発明は、除霜手段
の作動中は圧縮機を運転させるので、冷凍室用冷却器は
冷凍室の空気の水分のみが着霜し、従来の冷却器1個で
冷蔵室や冷凍室などの全部の部屋を冷却する冷却器に対
して着霜量が少なくなると共に、除霜の発熱によりガス
化して冷凍室用冷却器より流出した余剰な冷媒蒸気は逆
止弁により冷凍室用冷却器へ逆流がなく、切替弁の制御
により高圧冷媒が冷凍室用冷却器に流入しない。
【0038】さらに、除霜直前に切替弁を閉じた状態で
圧縮機を運転させることで冷凍室用冷却器内の冷媒量は
極めて少なくなる。
【0039】このことから、霜量の減少と冷凍室用冷却
器内の更なる冷媒加熱量の減少により除霜手段の消費時
間がより低減でき省エネルギーであると共に、除霜手段
を可燃性冷媒の発火温度未満になる発熱量まで低減で
き、除霜時の冷凍室用冷却器の加熱時に冷凍室用冷却器
内には冷媒がほとんどないので、従来同等の除霜能力を
維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩
した環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒
の発火による危険性を低下できる。
【0040】さらに、冷凍室用冷却器の除霜中に冷蔵室
を冷却可能であるのに加えて、除霜終了後の冷凍室の冷
却時は切替弁を冷凍室用冷却器に冷媒が流通するように
切り替えるだけでスムーズに冷却を開始することができ
ることから、冷凍室は除霜後の庫内昇温による保存食品
の劣化を防止できるのに加えて、冷蔵室は冷凍室用冷却
器の除霜時の圧縮機停止による外気侵入による昇温の食
品劣化を防止できる。
【0041】また、請求項8に記載の発明は、圧縮機と
凝縮器と減圧機構と蒸発器とを接続した冷凍サイクル
と、前記蒸発器を除霜するための可燃性冷媒の発火温度
未満の除霜手段とを備え、前記冷凍サイクルには可燃性
冷媒を使用したので、蒸発器の除霜時に蒸発器と共に加
熱される可燃性冷媒は従来のHCF冷媒に比べて熱伝導
率が良いことから、除霜手段の発熱量が低減できる。
【0042】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を低下できる。
【0043】また、請求項9に記載の発明は、除霜手段
は第1のガラス管と、前記第1のガラス管の内部に位置
して外径が第1のガラス管の内径より小さい第2のガラ
ス管と、第1のガラス管と第2のガラス管の間に設置さ
れた金属抵抗体からなるヒータ線とから構成されたの
で、除霜時のヒータ線の発熱に伴うヒータ線周囲の高温
気体とガラス管との接触面積が増加すると共に、外気と
ガラス管との接触面積が増加することから、ヒータ線か
ら外気への放熱が促進してヒータ線温度が低下し、除霜
手段の高温部となるヒータ線は可燃性冷媒が発火するま
での温度に到達しない。
【0044】さらに、何らかの理由で万が一にもヒータ
線が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性
冷媒が漏洩しても、第1のガラス管と第2のガラス管に
囲まれたヒータ線周囲の体積が小さいので、可燃性冷媒
のガラス管内部のヒータ線周辺へ流入してくる可燃性冷
媒の量が少ないと共に可燃性冷媒が燃焼するのに必要で
ある酸素を含む空気量が少ないことから発火しない。
【0045】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を極めて低下できる。
【0046】また、請求項10に記載の発明は、除霜手
段はガラス管と、前記ガラス管内部には金属抵抗体から
なるヒータ線が設置されると共にガラスビーズが充填さ
れたので、除霜時のヒータ線の発熱において、ガラスビ
ーズは空気に対して熱伝導率が非常に良いことから、ヒ
ータ線からガラス管への熱伝導が促進され、ヒータ線か
らガラス管を通じて外気への熱伝達が促進され、ヒータ
線の表面温度は低下し、ヒータ線は可燃性冷媒が発火す
るまでの温度に到達しない。
【0047】さらに、何らかの理由で万が一にもヒータ
線が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性
冷媒が漏洩しても、ガラス管内の空間がより少ないこと
から、可燃性冷媒のガラス管内部のヒータ線周辺へ流入
してくる可燃性冷媒の量がより少ないと共に、可燃性冷
媒が燃焼するのに必要である酸素を含む空気量もより少
なくなることからより発火の危険性は低下する。
【0048】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を極めて低下できる。
【0049】また、請求項11に記載の発明は、ガラス
ビーズは透明であるので、除霜時のヒータ線の発熱にお
いて、ガラスビーズは空気に対して熱伝導率が非常に良
いことから、ヒータ線からガラス管を通じて外気への熱
伝達が促進され、ヒータ線の表面温度は低下する。
【0050】加えて、ガラスビーズは透明であるので、
ヒータ線の発熱による輻射熱線を透過し、輻射熱線の吸
収によるガラスビーズの温度上昇を低減できることか
ら、ガラスビーズの温度が低下し、低下したガラスビー
ズに一部接触しているヒータ線もさらに温度低下し、ヒ
ータ線は可燃性冷媒の発火温度に到達しない。
【0051】また、何らかの理由で万が一にもヒータ線
が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性冷
媒が漏洩しても、ガラス管内の空間がより少ないことか
ら、可燃性冷媒のガラス管内部のヒータ線周辺へ流入し
てくる可燃性冷媒の量がより少ないと共に、可燃性冷媒
が燃焼するのに必要である酸素を含む空気量もより少な
くなることから、より発火の危険性は低下する。
【0052】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を極めて低下できる。
【0053】また、請求項12に記載の発明は、ガラス
管内に充填されているガラスビーズは充填量が100%
未満であるので、除霜時のヒータ線の発熱において、ガ
ラスビーズは空気に対して熱伝導率が非常に良いことか
ら、ヒータ線からガラス管を通じて外気への熱伝達が促
進され、ヒータ線の表面温度は低下し、可燃性冷媒の発
火温度に到達しない。
【0054】また、何らかの理由で万が一にもヒータ線
が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性冷
媒が漏洩しても、ガラス管内の空間がより少ないことか
ら、可燃性冷媒のガラス管内部のヒータ線周辺へ流入し
てくる可燃性冷媒の量がより少ないと共に、可燃性冷媒
が燃焼するのに必要である酸素を含む空気量もより少な
くなることから、より発火の危険性は低下し、可燃性冷
媒の発火温度に到達しない。
【0055】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を極めて低下できる。
【0056】さらに、ガラスビーズの充填率を100%
未満として、ガラス管内の空間の体積を増加させて発熱
時のヒータ線の熱膨張を吸収することで、熱膨張の抑制
によるヒータ線の応力を低減できることから、ヒータ線
の寿命を長期化して除霜手段の信頼性を上げることがで
きる。
【0057】また、請求項13に記載の発明は、ガラス
管両端は封止されているので、除霜時のヒータ線の発熱
において、ガラスビーズは空気に対して熱伝導率が非常
に良いことから、ヒータ線からガラス管を通じて外気へ
の熱伝達が促進され、ヒータ線の表面温度は低下し、ヒ
ータ線は可燃性冷媒の発火温度に到達しない。
【0058】また、何らかの理由で万が一にもヒータ線
が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性冷
媒が漏洩しても、ガラス管内の空間がより少ないことか
ら、可燃性冷媒のガラス管内部のヒータ線周辺へ流入し
てくる可燃性冷媒の量がより少ないと共に、可燃性冷媒
が燃焼するのに必要である酸素を含む空気量もより少な
くなることから、より発火の危険性は低下する。
【0059】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を極めて低下できる。
【0060】さらに、ガラス管両端は封止により、ガラ
スビーズが流出してガラス管内における熱伝導率の悪い
空気層が増加することによるヒータ線の温度上昇を防止
でき、長期使用におけるヒータ線温度上昇を防止できる
と共に、外気のガラス管内流入時に外気に含まれた水分
によりヒータ線が腐食して断線するのを防止できる。
【0061】また、請求項14に記載の発明は、除霜手
段の近傍に除霜手段を冷却する除霜手段冷却ファンを設
置したので、除霜手段表面の温度が低下し、ヒータ線は
可燃性冷媒の発火温度に到達しないと共に、除霜手段の
近傍の空気の撹拌により蒸発器の除霜が促進される。
【0062】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を低下できる。
【0063】また、請求項15に記載の発明は、除霜手
段はガラス管と、前記ガラス管内部に金属抵抗体からな
るヒータ線とから構成されたものであり、前記ガラス管
表面に輻射を促進する輻射促進材料をコーティングした
ので、ヒータ線からガラス管へ伝達した熱を外気へ良好
に放熱できることから、ガラス管の温度が低下するので
ヒータ線温度が低下し、ヒータ線は可燃性冷媒の発火温
度に到達しない。
【0064】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を低下できる。
【0065】また、請求項16に記載の発明は、輻射促
進材料は透明であるので、ガラス管はヒータ線からの輻
射熱線の多くを透過し、残りの一部を吸収する。この吸
収した熱と伝導によりヒータ線から伝達した熱を一部吸
収された熱と伝導により伝達した熱を外気に良好に放熱
できることから、ガラス管の温度はより低下するのでヒ
ータ線温度が低下し、ヒータ線は可燃性冷媒の発火温度
に到達しない。
【0066】このことから、従来同等の除霜能力を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火による危険性を低下できる。
【0067】また、請求項17に記載の発明は、除霜手
段は発熱体と、前記発熱体表面への除霜水の直接接触を
防止するための屋根とから構成されたものであり、前記
屋根の幅は蒸発器の幅より小さいので、発熱体により熱
せられた空気は屋根に沿って上方へ対流し、蒸発器で除
霜を行う。
【0068】このとき、屋根の幅より蒸発器の幅が大き
いことから、屋根から漏れた高温空気は円滑に蒸発器に
至るので除霜能力が向上し、従来同等の除霜能力を維持
した場合は除霜手段の発熱量を低下でき、除霜手段の低
温度化が可能であり、除霜手段の表面温度は可燃性冷媒
の発火温度に到達しない。
【0069】このことから、省エネルギーであると同時
に、従来同等の除霜能力を維持しながら可燃性冷媒が除
霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた
場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を低下で
きる。
【0070】また、請求項18に記載の発明は、除霜手
段は金属パイプと、前記金属パイプ内部に設置された金
属抵抗体からなるヒータ線と、前記ヒータ線と前記金属
パイプとを絶縁するための絶縁材料とから構成され、蒸
発器に接触させたものであり、加熱手段が付いている加
熱手段付水受皿を蒸発器の下方に設置したので、除霜手
段から蒸発器への熱伝達が良好であり除霜能力が向上す
ることから、従来同等の除霜能力を維持した場合は除霜
手段の発熱量を低下でき、除霜手段の表面温度の低温化
が可能であり、除霜手段は可燃性冷媒の発火温度に到達
しない。
【0071】さらに、加熱手段付水受皿は加熱されるの
で落ちてきた蒸発器や蒸発器の周辺の除霜水を円滑に外
部へ排出することができることから、除霜水の排出不良
による着霜増加で蒸発器の通風抵抗が増加し冷却不足と
なるのを防止できる。
【0072】このことから、省エネルギーであると同時
に、従来同等の除霜能力を維持しながら可燃性冷媒が除
霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた
場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を低下で
きるのに加えて、除霜後の冷却不足による食品の劣化を
防止できる。
【0073】また、請求項19に記載の発明は、除霜手
段はガラス管と、前記ガラス管内部に金属抵抗体からな
るヒータ線とから構成されたものであり、蒸発器の上方
には補助ヒータが設置したので、単純に除霜手段の発熱
量を低下させることが可能であるだけでなく、離れた2
方向から同時に加熱除霜することで除霜能力が向上する
ことから、更なる除霜手段の低発熱量化が可能であり、
除霜手段及び補助ヒータは可燃性冷媒の発火温度未満に
低温化可能である。
【0074】このことから、省エネルギーであると同時
に、従来同等の除霜能力を維持しながら可燃性冷媒が除
霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた
場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を低下で
きるのに加えて、除霜後の冷却不足による食品の劣化を
防止できる。
【0075】また、請求項20に記載の発明は、圧縮機
と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを機能的に環状に接続し
た冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルを構成する配管と
は別に前記圧縮機と前記蒸発器を直接配管するバイパス
配管を有し、前記バイパス配管の経路には弁を備え、冷
媒は可燃性冷媒が封入されているので、バイパス配管の
弁を開放することでホットガス冷媒を蒸発器へ流通させ
て除霜するので、可燃性冷媒の発火温度以上となる除霜
ヒータを必要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満の低温
度で除霜ができるという作用を有する。
【0076】また、請求項21に記載の発明は、弁は開
閉機能を有し、前記弁は開のときの流路の直径が吐出配
管の内径以上であるので、バイパス配管の弁を開放する
ことでホットガスを蒸発器へ流通させて除霜する場合、
ホットガス冷媒は弁を通過する時に弁からの抵抗を受け
ずに蒸発器へ流通し、蒸発器へのホットガス冷媒の循環
量低下が無いことから、可燃性冷媒の発火温度以上とな
る除霜ヒータを必要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満
の低温度で除霜ができると共に、ホットガス冷媒を円滑
に蒸発器へ流通させることで除霜時間の短縮ができ、ホ
ットガス冷媒の循環に使用される圧縮機の運転時間が短
縮するという作用を有する。
【0077】また、請求項22に記載の発明は、バイパ
ス配管から蒸発器への配管である蒸発器入口配管は熱交
換する通風空気の上流側近傍に位置し、前記蒸発器から
圧縮機の吸い込みに至る蒸発器出口配管は前記蒸発器と
熱交換する通風空気の下流側近傍に位置するので、温度
の高いホットガス冷媒が着霜量の多い通風空気の上流側
に位置した配管から流入することから効率良く除霜が行
われ、可燃性冷媒の発火温度以上となる除霜ヒータを必
要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満の低温度で除霜が
できると共に、除霜を効率良く行うことで除霜時間の短
縮ができ、ホットガス冷媒の循環に使用される圧縮機の
運転時間が短縮するという作用を有する。
【0078】また、請求項23に記載の発明は、加熱手
段と、除霜水を冷蔵庫外部へ排水する排水口とを設けた
加熱手段付水受皿を備えたので、ホットガス冷媒による
除霜により除霜水と共に蒸発器下方にある加熱手段付水
受皿に落ちてきた融解していない霜を完全に融解して水
にでき、除霜水を円滑に排水口から外部へ排出できる。
このことから、可燃性冷媒の発火温度以上となる除霜ヒ
ータを必要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満の低温度
で除霜ができると共に、除霜水が加熱手段付水受皿に残
留した場合の除霜後の冷却に伴う負荷の増加や凍結によ
る風路阻害から冷却不足となるのを防止できるという作
用を有する。
【0079】また、請求項24に記載の発明は、蒸発器
から圧縮機へ至る蒸発器出口配管は加熱手段を備えたの
で、ホットガス冷媒が除霜により蒸発器で凝縮して液冷
媒となり圧縮機に流入するのを吸入配管の加熱により防
止でき、可燃性冷媒の発火温度以上となる除霜ヒータを
必要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満の低温度で除霜
ができると共に、除霜時の圧縮機への液バックを防止で
きる。
【0080】また、請求項25に記載の発明は、弁は絞
り機能を有するので、高外気温時のように蒸発器の着霜
量が多い場合の除霜は弁を全開し開放することでホット
ガス冷媒を蒸発器へ流通させて除霜し、低外気温時のよ
うに蒸発器の着霜量が少ない場合の除霜は弁を絞りホッ
トガス冷媒の蒸発器への流量を減少させて除霜すること
から、可燃性冷媒の発火温度以上となる除霜ヒータを必
要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満の低温度で除霜が
できると共に、除霜量に応じた最適な除霜が可能であり
圧縮機への液バックを防止できる。
【0081】また、請求項26に記載の発明は、蒸発器
の出口配管に温度を検知する蒸発器出口温度検知手段を
設け、前記蒸発器出口温度検知手段により弁の絞りを制
御するので、常に圧縮機に吸い込まれる冷媒の状態を一
定にできることから、可燃性冷媒の発火温度以上となる
除霜ヒータを必要とせず、可燃性冷媒の発火温度未満の
低温度で除霜ができると共に、圧縮機への液バックによ
る破損防止や高温ガス冷媒により比体積が増加して循環
量が低下し除霜能力がダウンするのを防止できる。
【0082】また、請求項27に記載の発明は、圧縮機
は回転数の可変が可能であるので、バイパス配管に冷媒
を流通させる時は圧縮機の回転数を除霜量に応じて変化
させることでホットガスの流通量を最適に制御できるこ
とから、最低回転数に制御するので、可燃性冷媒の発火
温度以上となる除霜ヒータを必要とせず、可燃性冷媒の
発火温度未満の低温度で除霜ができると共に、圧縮機へ
の液バックによる破損防止ができるのに加えて、除霜量
に応じた最適な除霜が可能であるので圧縮機の運転によ
る電力を必要以上に無駄にする必要が無く省エネであ
る。
【0083】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図26を用いて説明する。なお、従来と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0084】(実施の形態1)本発明による実施の形態
1について、図面を参照しながら説明する。
【0085】図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫
の冷凍システム図、図2は本発明の実施の形態1による
冷蔵庫の要部の縦断面図である。
【0086】図1,図2に示すように、18は圧縮機、
19は凝縮器、20は冷媒の流路を切り替える切替弁、
21は低蒸発温度用の減圧量が大きい低蒸発温度用減圧
機構、22は高蒸発温度用の減圧量が小さい高蒸発温度
用減圧機構、23は冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用
冷却器、24は冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却
器、25は圧縮機18や冷蔵室用冷却器23から冷凍室
用冷却器24への冷媒の逆流を防止する逆止弁である。
【0087】26は冷凍室用冷却器の除霜を行う除霜手
段、27は冷凍室2と冷凍室用冷却器を仕切る冷凍室用
冷却器仕切壁、28は冷凍室2の空気を冷凍室用冷却器
24に通風させて循環させるための冷凍室用ファン、2
9は冷凍室用冷却器24で熱交換されて冷却された空気
を冷凍室2へ吐出する冷凍室吐出口、30は冷蔵室3と
冷蔵室用冷却器23を仕切る冷蔵室用冷却器仕切壁、3
1は冷蔵室3の空気を冷蔵室用冷却器23に通風させて
循環させるための冷蔵室用ファン、32は冷蔵室用冷却
器23で熱交換されて冷却された空気を冷蔵室3へ吐出
する冷蔵室吐出口、33は冷凍室用冷却器24を除霜手
段26にて除霜した時の除霜水を貯留する蒸発皿であ
る。
【0088】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0089】冷蔵室3を冷却する場合は、冷蔵室3があ
る設定温度以上になると図示していない温度検知手段に
より圧縮機18が作動し、冷凍サイクル内の図示しない
可燃性冷媒の循環が開始され、可燃性冷媒は凝縮器19
で外気との熱交換により凝縮され、切替弁20により高
蒸発温度用減圧機構22を経て冷蔵室用冷却器23へ流
通し、圧縮機18に吸い込まれるという経路の冷蔵室冷
却用冷凍サイクルとなる。
【0090】このとき、圧縮機18の作動と同時に冷蔵
室用ファン31が作動することで冷蔵室3の空気を冷蔵
室吸込口8から吸い込んで冷蔵室用冷却器23に通風さ
せて熱交換し冷却した空気を冷蔵室吐出口32から冷蔵
室3に吐出し、冷蔵室3を冷却する。
【0091】また、圧縮機18が停止中の任意の時間に
おいても、冷蔵室用ファン31を運転させて、冷蔵室3
の0℃を越える温度の空気を冷蔵室用冷却器23に通風
させる。このとき、冷蔵室用冷却器23に着霜した霜は
冷蔵室用冷却器23を通風する空気の絶対湿度を増加さ
せると共に除霜される。
【0092】そして、絶対湿度が増加した空気は冷蔵室
吐出口32から吐出される。
【0093】また、冷凍室2を冷却する場合は、冷凍室
2がある設定温度以上になると圧縮機18が作動し、冷
凍サイクル内の可燃性冷媒の循環が開始され、可燃性冷
媒は凝縮器19で外気との熱交換により凝縮され、切替
弁20により低蒸発温度用減圧機構21を経て冷凍室用
冷却器24へ流通し、圧縮機18に吸い込まれるという
経路の冷凍室冷却用冷凍サイクルとなる。
【0094】そして、圧縮機18の作動と同時に冷凍室
用ファン28が作動することで冷凍室2の空気を冷凍室
吸込口7から吸い込んで冷凍室用冷却器24に通風させ
て熱交換し冷却した空気を冷凍室吐出口29から冷凍室
2に吐出して冷凍室2を冷却する。このとき、冷凍室用
冷却器24を通風する空気は冷凍室2のみの空気である
ことから冷凍室用冷却器24の着霜量は少なくなる。
【0095】そして、任意の時間経過後の圧縮機18が
停止した直後か、もしくは圧縮機18が運転中ならば停
止すると同時に除霜手段26が作動し、冷凍室用ファン
28が停止する。除霜手段26の作動により除霜手段は
発熱し、除霜手段26の発熱が冷凍室用冷却器24へ熱
伝達して除霜を行う。このとき、除霜開始時において、
通常なら冷蔵室用冷却器23に対して蒸発温度が低い冷
凍室用冷却器24には冷蔵室用冷却器23から冷媒が逆
流してくるが本実施の形態では逆止弁25により逆流無
しで除霜が行われる。
【0096】さらに、除霜手段26の冷凍室用冷却器2
4の加熱により冷凍室用冷却器24の配管内部の冷媒も
加熱され、ガス化されて冷凍室用冷却器24より排出さ
れ、排出された冷媒においても逆止弁25により逆流し
てくることは無い。
【0097】そして、冷凍室用冷却器24及びその周辺
が霜の融解する0℃を越えるある温度に達すると除霜は
終了する。このとき、融解して水となった除霜水は蒸発
皿33に適下して貯留され、除霜終了後の冷却に伴う圧
縮機18の運転による廃熱を利用して蒸発し、外気に排
出される。
【0098】このことから、冷凍室用冷却器24の除霜
時において、冷凍室用冷却器24の着霜量の低減により
除霜手段26が除霜する霜量が減少すると共に、逆止弁
25により冷凍室用冷却器24に逆流してくる無駄な冷
媒を加熱しなくてよいことから、従来より除霜手段26
の消費電力量が低減できて省エネルギーであると共に、
除霜手段26の発熱量を可燃性冷媒の発火温度未満とな
る発熱量まで低減できるので、除霜能力を従来同等以上
を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段26の設置雰囲気
に漏洩した環境下で除霜が行われた場合においても可燃
性冷媒の発火の可能性を低下できる。
【0099】(実施の形態2)本発明による実施の形態
2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0100】図3は本発明の実施の形態2による冷蔵庫
のタイムチャートである。
【0101】図3に示すように、切替弁20は除霜直前
までは冷蔵室用冷却器23または冷凍室用冷却器24に
冷媒が流通する状態である開であり、冷凍室用冷却器2
4の除霜開始である除霜手段26の作動と共に、圧縮機
18は停止し、切替弁20は冷凍室用冷却器24に冷媒
が流通しない状態である閉に制御され、冷凍室用冷却器
24の除霜が開始される。
【0102】以上のように制御された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0103】除霜手段26の作動による発熱が冷凍室用
冷却器24に熱伝達することで冷凍室用冷却器24を加
熱して除霜を行う。このとき、冷凍室用冷却器24内の
冷媒も加熱されるが、切替弁20は冷凍室用冷却器24
への冷媒流通が無い閉状態であることから、冷凍室用冷
却器24内へ凝縮器19から切替弁20を通り、低蒸発
温度用減圧機構21を経て流入してくる冷媒が無いの
で、冷凍室用冷却器24内の冷媒への加熱量が少なくて
すむ。
【0104】このことから、冷凍室用冷却器24の着霜
量の低減により除霜手段26が除霜する霜量が減少する
と共に、逆止弁25及び切替弁20の制御により冷凍室
用冷却器24に流入してくる無駄な冷媒を加熱しなくて
よいことから、従来より除霜手段26の消費電力量が低
減できてより省エネルギーであると共に、除霜手段26
の発熱量を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで
低減できるので、除霜能力を従来同等以上を維持しなが
ら可燃性冷媒が除霜手段26の設置雰囲気に漏洩した環
境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火
の可能性をより低下できる。
【0105】(実施の形態3)本発明による実施の形態
3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0106】図4は本発明の実施の形態3による冷蔵庫
のタイムチャートである。
【0107】図4に示すように、冷凍室用冷却器24を
除霜する直前である除霜手段26の作動の直前の任意の
時間は切替弁20が冷蔵室用冷却器23及び冷凍室用冷
却器24のどちらへも冷媒を流通しない状態で、圧縮機
18を作動させる。そして、除霜手段26の作動と同時
に圧縮機18を停止して冷凍室用冷却器24の除霜を行
う。
【0108】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0109】冷凍室用冷却器24を除霜する直前である
除霜手段26の作動の直前の任意の時間は切替弁20が
冷蔵室用冷却器23及び冷凍室用冷却器24のどちらへ
も冷媒を流通しない状態で、圧縮機18を作動させるこ
とで、冷凍室用冷却器24内の冷媒のほとんどは圧縮機
18により凝縮器19に圧縮貯留される。その後、圧縮
機18の停止と同時に除霜手段26が作動し、冷凍室用
冷却器24は管内の冷媒が極めて少ない状態で除霜が開
始される。
【0110】このことから、冷凍室用冷却器24の着霜
量の低減により除霜手段26が除霜する霜量が減少する
と共に、逆止弁25及び切替弁20の制御に加えて除霜
前の切替弁20の閉鎖と圧縮機18の運転により、除霜
時の冷凍室用冷却器24内の冷媒を極めて少量にして除
霜手段26による無駄な冷媒加熱を非常に低減できるこ
とから、従来より除霜手段26の消費電力量が低減でき
て極めて省エネルギーであると共に、除霜手段26の発
熱量を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減
できるので、除霜能力を従来同等以上を維持しながら可
燃性冷媒が除霜手段26の設置雰囲気に漏洩した環境下
で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火の可
能性を非常に低下できる。
【0111】(実施の形態4)本発明による実施の形態
4について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0112】図5は本発明の実施の形態4による冷蔵庫
のタイムチャートである。
【0113】図5に示すように、冷凍室用冷却器24の
除霜は、切替弁20を冷蔵室用冷却器23及び冷凍室用
冷却器24のどちらへも冷媒を流通しない状態で圧縮機
18を20秒から90秒間運転させた後に除霜手段26
を作動させて行う。
【0114】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0115】冷凍室用冷却器24の除霜時は、圧縮機1
8を運転し、切替弁20を冷蔵室用冷却器23及び冷凍
室用冷却器24のどちらへも冷媒を流通しない状態に制
御すると、冷凍室用冷却器24は減圧され、冷凍室用冷
却器24内の冷媒が凝縮器19に圧縮貯留される。そし
て、冷凍室用冷却器24内のほとんど冷媒が凝縮器19
に圧縮貯留されると共に圧縮機18の能力上限に達する
以前の20秒から90秒間の圧縮機18の運転の後に、
除霜手段26が作動し、冷凍室用冷却器24は管内の冷
媒が極めて少ない状態で除霜が開始される。
【0116】このことから、冷凍室用冷却器24の着霜
量の低減により除霜手段26が除霜する霜量が減少する
と共に、逆止弁25及び切替弁20の制御に加えて除霜
前の切替弁20の閉鎖と圧縮機18の運転により、除霜
時の冷凍室用冷却器24内の冷媒を極めて少量にして除
霜手段26による無駄な冷媒加熱を非常に低減できるの
で、従来より除霜手段26の消費電力量が低減できて極
めて省エネルギーであると共に、除霜手段26の発熱量
を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減で
き、除霜能力を従来同等以上を維持しながら可燃性冷媒
が除霜手段26の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が
行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性
を非常に低下できる。さらに、圧縮機18の運転は20
秒から90秒間であるので、圧縮機18の能力上限以上
となる無駄な運転を防止できると同時に圧力の過度の低
下による圧縮機18の信頼性低下を防止できる。
【0117】なお、圧縮機18の運転時間が20秒から
90秒と幅があるのは、冷媒封入量差、冷凍室用冷却器
24の配管の内容積の差、冷凍室用冷却器24の着霜状
態及び外気温度変化に伴う蒸発温度の差により冷凍室用
冷却器24内の冷媒量が変化するためである。
【0118】(実施の形態5)本発明による実施の形態
5について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態4と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0119】図6は本発明の実施の形態5による冷蔵庫
のタイムチャートである。
【0120】図6に示すように、除霜終了となる除霜手
段の終了前に切替弁20は冷凍室用冷却器24に凝縮器
19からの冷媒が流通するように開放される。
【0121】以上のように制御された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0122】除霜終了となる除霜手段26の終了前に切
替弁20は冷凍室用冷却器24に凝縮器19からの冷媒
が流通するように開放されると、凝縮器19に圧縮貯留
していた高温高圧の冷媒が冷凍室用冷却器24に流入
し、凝縮器19に比べ冷凍室用冷却器24内は低いこと
から、比較的高温である凝縮器19からの冷媒移動によ
り冷凍室用冷却器24は暖められると共に、冷凍室用冷
却器24内で一部が凝縮して霜から熱を奪うことで除霜
に寄与する。その後、切替弁20は凝縮器19と冷凍室
用冷却器24を連通した状態で除霜を継続し、時間の経
過と共に冷凍室用冷却器24を含む低圧側と凝縮器19
を含む高圧側との圧力差が小さくなり、圧力差がある程
度小さくなった頃に冷凍室用冷却器24及びぞの周辺が
霜の融解する0℃を越えるある温度以上となり除霜は終
了する。除霜終了後、圧縮機18は前後の圧力差が非常
に小さいことからスムーズに起動を開始して冷凍室2の
冷却が再開する。
【0123】このことから、冷凍室用冷却器24の着霜
量の低減により除霜手段26が除霜する霜量が減少する
と共に、逆止弁25及び切替弁20の制御に加えて除霜
前の切替弁20の閉鎖と圧縮機18の運転により、除霜
時の冷凍室用冷却器24内の冷媒を極めて少量にして除
霜手段26による無駄な冷媒加熱を非常に低減できるの
で、従来より除霜手段26の消費電力量が低減できて極
めて省エネルギーであると共に、除霜手段26の発熱量
を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減で
き、除霜能力を従来同等以上を維持しながら可燃性冷媒
が除霜手段26の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が
行われた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性
を非常に低下できる。さらに、除霜終了後の圧縮機18
の起動がスムーズに行えることから除霜時の除霜手段2
6の加熱に伴う冷凍室2の昇温を迅速に冷却できるの
で、除霜時の冷凍室2の昇温による保存食品の劣化を防
止できる。
【0124】(実施の形態6)本発明による実施の形態
6について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0125】図7は本発明の実施の形態6による冷蔵庫
のタイムチャートである。
【0126】図7に示すように、冷凍室用冷却器24の
除霜中の除霜手段26が作動している時は切替弁20を
冷蔵室用冷却器23に冷媒が流通可能なように冷蔵室用
冷却器23と凝縮器19とが連通される位置に制御す
る。
【0127】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0128】圧縮機18を運転させた状態で切替弁20
を凝縮器19から冷媒が流通しないように制御し、冷蔵
室用冷却器23及び冷凍室用冷却器24の配管内部の冷
媒を凝縮器19に圧縮貯留させる。その後、圧縮機18
を停止して切替弁20を冷蔵室用冷却器23と連通する
ように制御すると同時に除霜手段26を作動させると、
冷蔵室用冷却器と連通している圧縮機18の吸い込み側
と凝縮機19と連通している圧縮機18の吐出側との圧
力差が小さくなると共に、冷凍室用冷却器は配管内に冷
媒が少ない状態で除霜され、冷凍室用冷却器24及びそ
の周辺は霜の融解する0℃を越えるある温度以上となり
除霜は終了する。除霜終了後、切替弁20を凝縮器19
と冷凍室用冷却器24とが連通する状態に制御すると同
時に圧縮機18は高低圧の差圧が小さい状態でスムーズ
に作動して冷凍室2を迅速に冷却する。
【0129】このことから、冷凍室用冷却器24の着霜
量の低減により除霜手段26が除霜する霜量が減少する
と共に、逆止弁25及び切替弁20の制御に加えて除霜
前の切替弁20の閉鎖と圧縮機18の運転により、除霜
時の冷凍室用冷却器24内の冷媒を極めて少量にして除
霜手段26による無駄な冷媒加熱を非常に低減でき、従
来より除霜手段26の消費電力量が低減できて極めて省
エネルギーであると共に、除霜手段26の発熱量を可燃
性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減できるの
で、除霜能力を従来同等以上を維持しながら可燃性冷媒
が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行わ
れた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を非
常に低下できる。さらに、除霜終了後の圧縮機18の起
動がスムーズに行えることから除霜時の除霜手段26の
加熱に伴う冷凍室2の昇温を迅速に冷却できるので、除
霜時の冷凍室2の昇温による保存食品の劣化を防止でき
る。
【0130】(実施の形態7)本発明による実施の形態
7について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態6と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0131】図8は本発明の実施の形態7による冷蔵庫
のタイムチャートである。
【0132】図8に示すように、冷凍室用冷却器24の
除霜中の除霜手段26が作動している時は切替弁20を
冷蔵室用冷却器23に冷媒が流通可能なように冷蔵室用
冷却器23と凝縮器19とが連通される位置に制御さ
れ、且つ、圧縮機18は運転している。
【0133】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0134】圧縮機18を運転させた状態で切替弁20
を凝縮器19から冷媒が流通しないように制御し、冷蔵
室用冷却器23及び冷凍室用冷却器24の配管内部の冷
媒を凝縮器19に圧縮貯留させる。その後、圧縮機18
は運転した状態で切替弁20を冷蔵室用冷却器23と連
通するように制御すると同時に除霜手段26を作動させ
ると、冷蔵室用冷却器は冷媒流通により冷却されて冷蔵
室を冷却すると同時に、冷凍室用冷却器は配管内に冷媒
が少ない状態で除霜され、冷凍室用冷却器24及びその
周辺は霜の融解する0℃を越えるある温度以上となり除
霜は終了する。除霜終了後は、冷蔵室3は十分に冷却さ
れた状態で、切替弁20を冷凍室用冷却器24と連通す
るように制御し、且つ、圧縮機18は運転を継続するこ
とで冷凍室2を冷却する。
【0135】このことから、冷凍室用冷却器24の着霜
量の低減により除霜手段26が除霜する霜量が減少する
と共に、逆止弁25及び切替弁20の制御に加えて除霜
前の切替弁20の閉鎖と圧縮機18の運転により、除霜
時の冷凍室用冷却器24内の冷媒を極めて少量にして除
霜手段26による無駄な冷媒加熱を非常に低減できるの
で、従来より除霜手段26の消費電力量が低減できて極
めて省エネルギーであると共に、除霜手段26の発熱量
を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減で
き、除霜能力を従来同等以上を維持しながら可燃性冷媒
が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行わ
れた場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を非
常に低下できるのに加えて、除霜終了後の圧縮機18の
起動がスムーズに行えることから除霜時の除霜手段26
の加熱に伴う冷凍室2の昇温を迅速に冷却できるので、
除霜時の冷凍室2の昇温による保存食品の劣化を防止で
きる。さらに、除霜後の冷凍室2の冷却時は冷蔵室3は
十分に冷却されているので、冷凍室2の冷却による冷蔵
室3の冷却不足による食品劣化をも防止できる。
【0136】(実施の形態8)本発明による実施の形態
8について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0137】図9は本発明の実施の形態8による冷蔵庫
の冷凍システム図である。
【0138】図9に示すように、18は圧縮機、19は
凝縮器、26は蒸発器10に付着した霜を除霜する除霜
手段であり、34は減圧機構であり、圧縮機18と凝縮
器19と減圧機構21と蒸発器10を機能的に環状に接
続された冷凍サイクルの内部には図示しない可燃性冷媒
が封入されている。
【0139】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0140】圧縮機18の運転により冷凍サイクルの蒸
発器10が冷却され、圧縮機18の運転と同時に作動す
るファン11により冷蔵庫の庫内空気は冷却された蒸発
器10を通風し、蒸発器10と熱交換された冷気が庫内
へ吐出されることで庫内を冷却する。このとき、蒸発器
10の表面やその周辺に着霜し、時間が経過するにつれ
て着霜が増加して、蒸発器10の風路阻害となるばかり
ではなく着霜により蒸発器10と通風空気との熱伝達を
低下させ、除霜を行わないと庫内の冷却不足となる。そ
こで、圧縮機18の任意の運転時間経過後に除霜手段2
6を作動させて蒸発器10に付いた霜を定期的に除霜を
行う。除霜時は除霜手段26が冷凍サイクルに使用され
ている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にて発熱して蒸
発器10の除霜を行い、図示していない検知手段により
除霜の完了を検知して除霜手段26を停止させ、着霜に
よる庫内の不冷を定期的に防止する。
【0141】また、蒸発器10の除霜時に蒸発器10と
共に加熱される可燃性冷媒は従来のHCF冷媒に比べて
熱伝導率が良いことから、除霜手段26の低発熱量化に
よる低温化が可能である。
【0142】このことから、万が一に冷凍サイクル内の
可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜が行われても除
霜手段26は冷凍サイクルに使用されている可燃性冷媒
の発火温度未満の温度にしかならないので発火の可能性
が低下する。
【0143】なお、本実施の形態では蒸発器10は1個
であるが、蒸発器10が複数設置されているものにも同
様効果を有し、可燃性冷媒を用いたもので除霜が必要な
ものには広く同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0144】(実施の形態9)本発明による実施の形態
9について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態8と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0145】図10は本発明の実施の形態9における冷
蔵庫の要部の断面図である。
【0146】図10に示すように、35は除霜手段26
の外郭に位置する第1のガラス管、36は第1のガラス
管35の内部にある第2のガラス管、37は第1のガラ
ス管35の内周と第2のガラス管36の外周との間にあ
る金属抵抗体からなるヒータ線であり第2のガラス管3
6の外周に巻き付けるようにスパイラル状になってお
り、38は除霜水がガラス管20の内部に侵入するのを
防止するキャップ、39はヒータ線37に電気を導くリ
ード線、40は第2のガラス管の内部空間であり、41
はキャップ38に設けられた内部空間40と外部と連通
する連通口である。
【0147】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0148】除霜手段26が作動すると、ヒータ線37
は通電によるジュール熱で発熱する。そして、一部が第
1のガラス管35を通して外部に放熱すると共に、残り
が第2のガラス管36を通して内部空間40に放熱して
キャップ38の連通口41から対流により外部へ放熱す
る。従来は第2のガラス管36がないことから放熱経路
としては第1のガラス管35を通して放熱するだけであ
ることから、従来よりも本実施の形態はヒータ線37の
温度が低下する。
【0149】このように、ヒータ線37からの放熱は従
来以上確保すると共に低温度で蒸発器10及びその周辺
の除霜を行う。
【0150】さらに、何らかの理由で万が一にもヒータ
線37が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可
燃性冷媒が漏洩しても、第1のガラス管35と第2のガ
ラス管36に囲まれたヒータ線37周囲の空間体積が小
さいので、ヒータ線37周辺へ流入してくる可燃性冷媒
の量が少ないと共に可燃性冷媒が燃焼するのに必要であ
る酸素を含む空気量が少ないことから発火しない。
【0151】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性を低くでき
る。
【0152】(実施の形態10)本発明による実施の形
態10について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0153】図11は本発明の実施の形態9における冷
蔵庫の要部の断面図である。
【0154】図11に示すように、42はガラス管、4
3はガラス管42の内部でヒータ線37に周囲に充填さ
れたガラスビーズである。
【0155】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0156】除霜手段26が作動すると、ヒータ線37
は通電によるジュール熱で発熱する。そして、ガラスビ
ーズ43を通じてガラス管42から外部に放熱する。従
来はガラス管42の内部は空気であり、空気に対してガ
ラスビーズは熱伝導率が非常に良好であることから、ヒ
ータ線37からガラス管42への熱伝導が非常に良く、
発熱量は同等で放熱が促進されるのでヒータ線37は温
度が低下する。
【0157】このように、除霜手段26の発熱量は同等
でも、ヒータ線37からの放熱は従来以上であると共に
低温度で蒸発器10及びその周辺の除霜を行う。
【0158】さらに、何らかの理由で万が一にもヒータ
線37が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可
燃性冷媒が漏洩しても、ガラス管42内のヒータ線37
周囲の空間体積が非常に小さいので、ガラス管42内に
流入してヒータ線37と接触する可燃性冷媒の量が極め
て少ないと共に可燃性冷媒が燃焼するのに必要である酸
素を含む空気量が少ないことから発火しない。
【0159】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性をより低く
できる。
【0160】(実施の形態11)本発明による実施の形
態11について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態10と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0161】図11は本発明の実施の形態11における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0162】図11に示したガラス管42内に充填され
たガラスビーズ43は図示していないが透明である。
【0163】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0164】除霜手段26が作動すると、ヒータ線37
は通電によるジュール熱で発熱する。そして、ヒータ線
37の熱は伝導によりガラスビーズ43を通じてガラス
管42から外部に放熱し、輻射により一部がガラスビー
ズ43に吸収されてガラス管42に伝導して外部に放熱
すると共に残部はガラスビーズ43を透過してダイレク
トに外部へ放熱される。このように、ガラスビーズ43
は熱伝導が良好であることに加えて透明であることから
ヒータ線37の輻射による熱線を透過することからヒー
タ線37から外部への放熱は促進され温度がより低下す
る。また、何らかの理由で万が一にもヒータ線37が可
燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性冷媒が
漏洩しても、ガラス管42内のヒータ線37周囲の空間
体積が非常に小さいので、ガラス管42内に流入してヒ
ータ線37と接触する可燃性冷媒の量が極めて少ないと
共に可燃性冷媒が燃焼するのに必要である酸素を含む空
気量が少ないことから発火しない。
【0165】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性をより低く
できる。
【0166】(実施の形態12)本発明による実施の形
態12について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態10と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0167】図12は本発明の実施の形態11における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0168】図12に示すように、44はガラス管42
内におけるガラスビーズ43以外の隙間であり、ガラス
ビーズ43の充填量を100%未満とすることができる
隙間44である。
【0169】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0170】除霜手段26が作動すると、ヒータ線37
は通電によるジュール熱で発熱する。そして、ヒータ線
37はガラスビーズ43を通じてガラス管42から外部
に放熱する。従来はガラス管42の内部は空気であり、
空気に対してガラスビーズ43は熱伝導率が非常に良好
であることから、ヒータ線37からガラス管42への熱
伝導が非常に良く、発熱量は同等で放熱が促進されるの
でヒータ線37は温度が低下する。また、何らかの理由
で万が一にもヒータ線37が可燃性冷媒の発火温度以上
に上昇した場合に可燃性冷媒が漏洩しても、ガラス管4
2内のヒータ線37周囲の空間体積が非常に小さいの
で、ガラス管42内に流入してヒータ線37と接触する
可燃性冷媒の量が極めて少ないと共に可燃性冷媒が燃焼
するのに必要である酸素を含む空気量が少ないことから
発火しない。
【0171】さらに、ヒータ線37は温度上昇に伴って
熱膨張する。このとき、膨張分は隙間44に円滑に吸収
される。
【0172】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性をより低く
できる。
【0173】加えて、ヒータ線37の熱膨張の抑制によ
る断線等の不良を防止し、長期信頼性を確保できる。
【0174】(実施の形態13)本発明による実施の形
態13について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態10と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0175】図11は本発明の実施の形態13における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0176】図11に示すように、ガラス管42は両端
が封止された状態でキャップ38が取り付けられてい
る。
【0177】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0178】除霜時は除霜手段26のヒータ線37が発
熱し、熱伝導性の良好なガラスビーズ43を通じてガラ
ス管42から外部へ放熱することでヒータ線37の熱が
外部へ移動し、外部にある蒸発器10やその周辺を除霜
する。
【0179】そして、蒸発器10及びその周辺が霜の融
点である0℃よりある程度高い温度になるとヒータ線3
7の通電が停止して発熱は無くなり、ヒータ線37は急
激に周辺の温度相当まで低下する。このとき、ガラス管
42の両端は封止されているので、ガラス管42内と外
部との温度平衡に伴う除霜後の高湿度の空気のガラス管
42内への流入が無い。
【0180】このことから、除霜終了後の庫内冷却に伴
う除霜手段26の温度低下により、ガラス管42内に流
入した高湿空気が凝縮して水となりガラス管42内に貯
まることは無い。
【0181】以上のことから、熱伝導の良好なガラスビ
ーズによる放熱促進による除霜手段26の温度低下とガ
ラス管42内の空間ボリュームの低下により、従来同等
以上の除霜能力を確保しながら、ヒータ線37を可燃性
冷媒の発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段
26の雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の
可能性をより低くできる。
【0182】加えて、ガラス管42内の水分量を極めて
減少でき、ヒータ線37の腐食による断線等の不良を防
止し、長期信頼性を確保できる。
【0183】(実施の形態14)本発明による実施の形
態14について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0184】図13は本発明の実施の形態14における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0185】図13に示すように、45は除霜手段26
の近傍に設置された除霜手段冷却ファンである。
【0186】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0187】除霜時において、除霜手段26が作動と同
時もしくは数分後の除霜手段26がある温度に到達した
時に除霜手段冷却ファン45を作動させる。除霜手段冷
却ファン45の作動により除霜手段26は外部との熱交
換が促進され到達温度は低下し、熱交換した高温空気は
蒸発器10周辺に撹拌され高能力で除霜が行われる。
【0188】そして、除霜が終了する前もしくは終了と
同時に除霜手段冷却ファン45は停止し、除霜終了と共
に除霜手段26の作動が停止する。
【0189】また、庫内冷却ファン11と別に除霜手段
冷却ファン45を設けることで食品が保存されている庫
内側への除霜時の除霜手段26の加熱に伴う高温空気の
流出を防止できる。
【0190】このことから、除霜手段26は温度が低下
することに加えて、除霜能力が向上することから低発熱
量化が図れて更に低温化ができるので、従来同等以上の
除霜能力を確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の
発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の
雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の可能性
をより低くできる。
【0191】(実施の形態15)本発明による実施の形
態15について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0192】図14は本発明の実施の形態15における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0193】図14に示すように、46はガラス管42
の表面にコーティングされた輻射促進材である。
【0194】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0195】除霜時において、除霜手段26が作動によ
りヒータ線37が発熱する。ヒータ線37で発熱した熱
はヒータ線37周辺にある気体を通じてガラス管42に
伝わりガラス管42は温度が上昇する。また、ヒータ線
37の輻射熱線の一部がヒータ線37からダイレクトに
ガラス管42へ伝わりガラス管42に吸収され温度が上
昇し、残部がガラス管42を透過して輻射促進材46に
吸収され温度上昇する。これにより、温度上昇したガラ
ス管42及び輻射促進材46は表面の輻射促進材46自
身の輻射放熱の促進効果により外部への輻射放熱が増加
し温度が低下する。これにより、ガラス管42の内部に
あるヒータ線37も温度が低下する。
【0196】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性をより低く
できる。
【0197】さらに、ガラス管42の表面に輻射促進材
45をコーティングするだけでよいので製造が簡単で安
価である。
【0198】(実施の形態16)本発明による実施の形
態16について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0199】図14は本発明の実施の形態16における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0200】図14に示すように、ガラス管42の表面
の輻射促進材46は透明である。
【0201】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0202】除霜時において、除霜手段26が作動によ
りヒータ線37が発熱する。ヒータ線37で発熱した熱
はヒータ線37周辺にある気体を通じてガラス管42に
伝わりガラス管42は温度が上昇する。
【0203】また、ヒータ線37の輻射熱線の一部がヒ
ータ線37からダイレクトにガラス管42へ伝わりガラ
ス管42に吸収され温度が上昇し、残部がガラス管42
を透過し、更に透明である輻射促進材46をも透過して
直接外部へ放熱される。これにより、輻射熱線がヒータ
線37から直接外部へ透過する透過量が増加することか
らガラス管42の温度上昇は低減し、且つ温度上昇した
ガラス管42は表面の輻射促進材46により外部への輻
射による放熱が増加し温度が低下する。これにより、ガ
ラス管42の内部にあるヒータ線37も温度が低下す
る。
【0204】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性をより低く
でき、製造が簡単で安価である。
【0205】(実施の形態17)本発明による実施の形
態17について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0206】図15は本発明の実施の形態17における
冷蔵庫の要部の断面図であり、図16は除霜手段の断面
図である。
【0207】図15及び図16に示すように、47は屋
根16の鍔であり、aは冷凍室扉4からみて蒸発器10
の蒸発器奥行き寸法であり、bは屋根16の幅寸法であ
り、aはbより大きい。また、矢印は除霜手段26近傍
のだいたいの空気の流れを示す。
【0208】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0209】除霜時は、除霜手段26の発熱により除霜
手段26近傍の空気が暖められ矢印の如く屋根16の鍔
47を沿って上方の蒸発器へ移動し、蒸発器10の霜と
熱交換すると共に蒸発器10の配管内の熱伝導性の良好
な可燃性冷媒が加熱される。これにより、高温空気は冷
やされると共に霜は融解する。
【0210】このように、蒸発器10の配管内は熱伝導
性の良好な可燃性冷媒であることと、蒸発器奥行き寸法
aは屋根16の幅寸法bより大きいので除霜手段26に
暖められて屋根16の鍔47から漏れた高温空気は円滑
に蒸発器10に伝わることから、効率良く除霜が行われ
る。このように除霜能力が向上することから、除霜手段
26は低発熱量化が可能であり低発熱量化による低温化
が可能である。
【0211】さらに、冷凍室2や冷蔵室3の冷却時は屋
根16が風路阻害となるが蒸発器奥行き寸法aは屋根1
6の幅寸法bより大きいので蒸発器10への通風が良好
であり冷却能力不足を防止できる。
【0212】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未
満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏
洩した場合に除霜が行われても発火の可能性をより低く
できる。
【0213】加えて、冷却時の冷却不足による保存食品
の劣化を防止できる。
【0214】(実施の形態18)本発明による実施の形
態18について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0215】図17は本発明の実施の形態18における
冷蔵庫の要部の断面図であり、図18は除霜手段の要部
の断面図である。
【0216】図17及び図18に示すように、48は除
霜手段26の構成要素である金属パイプ、49は電気絶
縁材料であり、50は加熱手段が付いた加熱手段付水受
皿である。
【0217】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0218】除霜時は除霜手段26と加熱手段付水受皿
50に付いている加熱手段が発熱し温度が上昇し、除霜
手段26は自らに着霜した霜の除霜を行うと共に蒸発器
10を加熱して蒸発器10の除霜を行う。ここで、加熱
手段付水受皿50には前回の除霜時に排出されずに残っ
た除霜水の一部が冷却時に氷となり残留している。
【0219】そして、除霜手段26及び加熱手段付水受
皿50は霜及び氷と熱伝達が良くなるように設置されて
いることから除霜手段26及び加熱手段付水受皿50の
発熱のほとんどは霜や氷に吸収されるので、表面温度は
霜と氷の融点よりやや高い温度で除霜を行う。除霜が終
了すると除霜手段26と加熱手段付水受皿50の温度も
徐々に上昇してくるが、除霜終了により動作が停止する
ため温度上昇はなくなる。
【0220】また、霜と同時に加熱される蒸発器10内
の冷媒は熱伝導性の良い可燃性冷媒であることから更に
除霜の効率は良くなる。
【0221】このことから、除霜手段26は温度が低下
することに加えて、除霜能力が向上することから低発熱
量化が図れて更に低温化ができるので、省エネルギーで
あると同時に従来同等以上の除霜能力を確保しながら、
ヒータ線37を可燃性冷媒の発火温度未満の温度にでき
可燃性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏洩した場合に除
霜が行われても発火の可能性をより低くできる。
【0222】加えて、加熱手段付水受皿50に落ちてき
た蒸発器10や蒸発器10の周辺の除霜水を円滑に外部
へ排出することができることから、除霜水の排出不良に
よる着霜増加で蒸発器10の通風抵抗が増加し冷却不足
となるのを防止できるので食品の劣化を防止できる。
【0223】(実施の形態19)本発明による実施の形
態19について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態8と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0224】図19は本発明の実施の形態19における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0225】図19に示すように、51は蒸発器10を
中心に除霜手段26から最も離れた位置に設置された補
助ヒータである。
【0226】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0227】除霜の開始と同時に除霜手段26が作動
し、除霜開始と同時かもしくは任意の時間経過後に補助
ヒータ51の通電が開始され発熱する。
【0228】除霜手段26の発熱により蒸発器10は除
霜手段26に近い部分から熱が伝わり霜が融解すると同
時に、補助ヒータ51の発熱により除霜手段26から最
も熱が伝わりにくい離れた部分を加熱することでその分
の霜を除霜するので、従来と同時間で除霜を行う場合は
除霜手段26の発熱量を低下させることが可能であり、
且つ、補助ヒータ51は蒸発器10に接触していること
から除霜中は霜の融点である0℃付近に近い低温度とな
る。
【0229】このことから、従来と同等の除霜能力を維
持しながら可燃性冷媒の発火温度未満の温度にでき可燃
性冷媒が除霜手段26の雰囲気に漏洩した場合に除霜が
行われても発火の危険性をより低くできると共に、除霜
手段26は従来と同等の除霜用管15を使用して発熱量
を低減するだけで良いことから安価である。
【0230】(実施の形態20)本発明による実施の形
態20について、図面を参照しながら説明する。なお、
従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0231】図20は本発明の実施の形態20における
冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0232】図20に示すように、52は圧縮機18か
ら凝縮器19と減圧装置34をバイパスして蒸発器10
に至るバイパス配管であり、53はバイパス配管52の
経路の途中に設けられた弁である。
【0233】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0234】通常の冷蔵庫冷却時は弁53が閉められて
おり、圧縮機18で圧縮された冷媒は凝縮器19で冷却
されると共に凝縮し、減圧装置34を経て減圧蒸発され
て蒸発器10を冷却する。そして、蒸発器10で空気と
熱交換することで空気を冷却して冷媒は加熱される。こ
の冷却された空気は冷蔵庫庫内へ運ばれて庫内の食品等
を冷却する。また、加熱された冷媒は圧縮機18へ戻
る。
【0235】次に、除霜時は弁53が開放されることか
ら、圧縮機18で圧縮された高温のホットガス冷媒は減
圧装置34の抵抗に対して抵抗の小さい弁53へ流通
し、蒸発器10へ流入する。そして、ホットガス冷媒は
蒸発器10の表面に付着した霜と熱交換して自らは温度
を低下させて除霜を行う。さらに、蒸発器10表面の霜
が除霜された後に蒸発器10からその周辺に冷媒からの
熱が伝達して周辺を除霜する。蒸発器10やその周辺の
除霜が完了すると、弁53が閉まり通常の冷蔵庫冷却時
の冷媒経路となり、冷蔵庫を冷却する。
【0236】このことから、従来のような高温度となる
除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が行
えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃
性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても発
火の可能性を極めて低くできる。
【0237】さらに、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、
圧縮機18は除霜中も連続で運転することから通常の除
霜時のように圧縮機18の起動による突入電流が無いこ
ととから、省エネルギーである。
【0238】(実施の形態21)本発明による実施の形
態21について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態20と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0239】図20は本発明の実施の形態21における
冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0240】図20に示す弁53において、除霜中の開
時は、図示していないが、圧縮機18からバイパス配管
52までの配管、バイパス配管52及びバイパス配管5
2から蒸発器10に至る配管の中で、最も内径の小さい
配管より弁53の内径が大きい。
【0241】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0242】除霜時は圧縮機18からのホットガス冷媒
が弁53を通り蒸発器10に至る。
【0243】そして、蒸発器10の除霜を行う。弁53
をホットガス冷媒が通過するときは弁53はそれまでの
経路の内径以上であるので円滑に通過する。
【0244】このことから、従来のような高温度となる
除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が行
えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃
性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても発
火の危険性を極めて低くできる。
【0245】さらに、弁53によるホットガス冷媒の循
環阻害がないと共に、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、
圧縮機18は除霜中も連続で運転することから通常の除
霜時のように圧縮機18の起動による突入電流が無いこ
ととから、非常に省エネルギーである。
【0246】(実施の形態22)本発明による実施の形
態22について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態20と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0247】図21は本発明の実施の形態22における
冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0248】図21に示すように、54は蒸発器10に
冷媒が流入する蒸発器入口配管、55はアキュムが設置
された蒸発器10から圧縮機18に至る蒸発器出口配管
であり、矢印は蒸発器10を通過する空気の通風方向で
ある。
【0249】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0250】冷蔵庫冷却中は圧縮機18から凝縮器19
を通り減圧装置34を経て蒸発器入口配管54から蒸発
器10へ冷媒が流れ、蒸発器10を冷却する。このと
き、ファン11により冷蔵庫庫内の空気が蒸発器入口配
管54の近傍の蒸発器10から通風され、蒸発器出口配
管近傍の蒸発器10から吐出されることで、空気は蒸発
器10と熱交換して冷却される。このとき、蒸発器入口
配管54近傍の蒸発器10から通風する空気は熱交換と
共に蒸発器10の配管やフィンに着霜して絶対湿度を低
下させて下流へ流れるので、最も下流側近傍となる蒸発
器出口配管55近傍の蒸発器10の部分を通風する空気
は流入時の空気と比較して低温であり且つ絶対湿度が低
い。このことから、蒸発器10の着霜は通風空気の上流
側が最も多くなる。
【0251】次に、除霜を行う場合、圧縮機18からの
高温のホットガス冷媒はバイパス配管52,弁53を通
り蒸発器入口配管から蒸発器10の通風空気の上流側の
配管に流入して蒸発器10の通風空気の下流側の配管か
ら蒸発器出口配管55を経て圧縮機18へ戻る。このと
き、蒸発器10を流通するホットガス冷媒は最も高温の
ホットガス冷媒が最も着霜の多い部分に流通し、除霜す
ると共に冷媒は温度を低下させて、最も温度が低下した
冷媒が最も着霜の少ない部分に流通することで蒸発器1
0全体を均一に除霜する。
【0252】以上のことから、従来のような高温度とな
る除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が
行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可
燃性冷媒が庫内に漏洩した場合除霜がおこなわれても発
火の危険性を極めて低くできる。
【0253】さらに、蒸発器10を均一にできると共
に、蒸発器10と接触している霜に効率良く伝熱して加
熱除霜を行うことから非常に効率が良く除霜が行われて
除霜時間が極端に短縮できることと、圧縮機18は除霜
中も連続で運転することから通常の除霜時のように圧縮
機18の起動による突入電流が無いこととから、非常に
省エネルギーである。
【0254】(実施の形態23)本発明による実施の形
態23について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態20と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0255】図22は本発明の実施の形態23における
冷蔵庫の要部の断面図である。
【0256】図22に示すように、加熱手段が設けられ
た加熱手段付水受皿50が蒸発器10の下方に設けられ
ている。
【0257】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0258】除霜時において、除霜開始と同時か、また
は、任意の時間経過後に加熱手段付水受皿50の加熱手
段は作動し加熱手段付水受皿50は加熱される。
【0259】また、ホットガス冷媒により蒸発器10に
付着した霜は蒸発器10側に接触した部分から融解し、
一部の外気側の蒸発器10から離れた霜は融解させずに
前述にて融解した除霜水と共に加熱手段付水受皿50に
落ちる。このとき、加熱手段付水受皿50は加熱される
ことから、融解されずに落ちた霜も融解され、排水口か
ら円滑に外部へ排水する。
【0260】そして、除霜終了後の通常冷却時は加熱手
段付水受皿50に残留する霜や除霜水がないことから、
その分の負荷が軽減することから迅速に冷却ができる。
【0261】以上のことから、従来のような高温度とな
る除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が
行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可
燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても
発火の可能性を極めて低くできる。
【0262】さらに、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、
圧縮機18は除霜中も連続で運転することから通常の除
霜時のように圧縮機18の起動による突入電流が無いこ
ととから、非常に省エネルギーである。
【0263】加えて、除霜後の冷却時の冷却スピードが
速くなるので除霜後の昇温による食品の劣化を防止でき
る。
【0264】(実施の形態24)本発明による実施の形
態24について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態20と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0265】図23は本発明の実施の形態24における
冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0266】図23に示すように、56は蒸発器出口配
管55に熱交換が良好となるように取り付けられた加熱
手段である。
【0267】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0268】除霜時において、外気温が低い場合等は、
蒸発器10の霜と熱交換して低温化したホットガス冷媒
の一部が凝縮して液化し、蒸発器出口配管55を流通す
る。
【0269】また、除霜開始と同時か、もしくは任意の
時間経過後に加熱手段56が作動して蒸発器出口配管5
5が加熱される。
【0270】そして、蒸発器出口配管55に流通する液
冷媒は加熱手段56により加熱されて蒸発しガス化して
圧縮機18に戻る。
【0271】以上のことから、従来のような高温度とな
る除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が
行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可
燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても
発火の可能性を極めて低くできる。
【0272】さらに、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、
圧縮機18は除霜中も連続で運転することから通常の除
霜時のように圧縮機18の起動による突入電流が無いこ
ととから、非常に省エネルギーである。
【0273】加えて、除霜時の圧縮機18の液バックに
よる破損を防止でき、長寿命が確保できる。
【0274】(実施の形態25)本発明による実施の形
態25について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態20と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0275】図24は本発明の実施の形態24における
弁53の絞り量特性図である。
【0276】図24に示すように、54は蒸発器10に
冷媒が流入する蒸発器入口配管、55は蒸発器10から
圧縮機18に至る蒸発器出口配管であり、弁53は着霜
量が多い場合は絞り量を小さくし、着霜量が少なくなる
に従い絞り量を大きくする。
【0277】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0278】除霜時において、除霜量が多い場合は弁5
3の絞り量を小さくするので減圧量が小さくなりホット
ガス冷媒の循環量が多くなる。そして、蒸発器10への
ホットガス冷媒の入口付近となる蒸発器入口配管54付
近の部分から徐々に除霜が行われ、着霜量が減少するに
伴い弁53の絞り量は大きくなりホットガス冷媒の循環
量は減少し、残留した着霜量に見合う分の循環量のホッ
トガス冷媒が流通する。
【0279】以上のことから、従来のような高温度とな
る除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が
行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可
燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても
発火の危険性を極めて低くできる。
【0280】さらに、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて効率良く伝熱して加熱除霜を行うこと
から非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が極端に
短縮できることと、圧縮機18は除霜中も連続で運転す
ることから通常の除霜時のように圧縮機18の起動によ
る突入電流が無いこととから、非常に省エネルギーであ
る。
【0281】加えて、蒸発器10の着霜に見合う分だけ
冷媒を循環させるので蒸発器10の無駄な加熱が少なく
なり、冷蔵庫庫内の昇温が小さくなると共に冷却時の冷
却スピードが速くなることから食品の劣化が防止でき
る。
【0282】(実施の形態26)本発明による実施の形
態26について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態25と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0283】図25は本発明の実施の形態26における
冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0284】図25に示すように、57は蒸発器10の
出口温度を検知する蒸発器出口温度検知手段、58は蒸
発器出口温度検知手段57で検知した温度を弁53に伝
える出力線である。
【0285】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0286】除霜時において、蒸発器10に流入したホ
ットガス冷媒は蒸発器10の霜と熱交換させることで除
霜を行う。このとき、ホットガス冷媒は霜から熱を奪い
自らは温度を低下させて一部が凝縮して液となるが、蒸
発器出口配管55を通る時に蒸発器出口温度検知手段5
7が冷媒が液となる温度を検知して弁53の絞り量を小
さくすることで冷媒循環量を減らし、蒸発器10内の冷
媒は霜を融解するときに奪った熱量だけでは凝縮しきれ
ずガス状態で圧縮機18へ戻る。
【0287】以上のことから、従来のような高温度とな
る除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が
行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可
燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても
発火の可能性を極めて低くできる。
【0288】さらに、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて効率良く伝熱して加熱除霜を行うこと
から非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が極端に
短縮できることと、圧縮機18は除霜中も連続で運転す
ることから通常の除霜時のように圧縮機18の起動によ
る突入電流が無いこととから、非常に省エネルギーであ
る。
【0289】加えて、除霜時の圧縮機18の液バックに
よる破損を防止でき、長寿命が確保できる。
【0290】(実施の形態27)本発明による実施の形
態27について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態20と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0291】図26は本発明の実施の形態27における
冷蔵庫の冷凍システム図である。
【0292】図26に示した圧縮機18は回転数が可変
可能である。
【0293】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下にその動作を説明する。
【0294】除霜時において、蒸発器10に流入したホ
ットガス冷媒は蒸発器10の霜と熱交換させることで除
霜を行い、ホットガス冷媒は霜から熱を奪い自らは温度
を低下する。このとき、圧縮機18の回転数を可変する
ことで、蒸発器10において霜は融解するが、霜から奪
った熱量だけではホットガス冷媒は凝縮せず、ガスで蒸
発器10から蒸発器出口配管55を経て圧縮機18に戻
る。
【0295】以上のことから、従来のような高温度とな
る除霜管ヒータ15に比べて非常に低温度である除霜が
行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可
燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわれても
発火の可能性を極めて低くできる。
【0296】さらに、蒸発器10と接触している霜に効
率良く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良
く除霜が行われて効率良く伝熱して加熱除霜を行うこと
から非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が極端に
短縮できることと、圧縮機18は除霜中も連続で運転す
ることから通常の除霜時のように圧縮機18の起動によ
る突入電流が無いこととから、非常に省エネルギーであ
る。
【0297】加えて、除霜時の圧縮機18の液バックに
よる破損を防止でき、長寿命が確保できると共に、圧縮
機18の回転数可変で液バック防止を行うので省エネル
ギーである。
【0298】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、冷凍室と冷蔵室とを空気の対流がないように独立
させて設けた冷蔵庫本体と、圧縮機,凝縮器,冷蔵用の
高蒸発温度である冷蔵室用冷却器、高蒸発温度用の減圧
が小さい高蒸発温度用減圧機構、冷蔵室用冷却器と並列
に接続された冷凍用の低蒸発温度である冷凍室用冷却
器、低蒸発温度用の減圧が大きい低蒸発温度用減圧機
構、冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とに同時に冷媒が
流れることがないように制御する切替弁、冷凍室用冷却
器の出口に冷媒の逆流を防止する逆止弁とを機能的に接
続し、可燃性冷媒が封入された冷凍システムと、冷凍室
用冷却器を除霜する除霜手段とを備えたので、冷凍室用
冷却器の除霜時において、冷凍室用冷却器の着霜量の低
減により除霜手段が除霜する霜量が減少すると共に、逆
止弁により冷凍室用冷却器に逆流してくる無駄な冷媒を
加熱しなくてよいことから、従来より除霜手段の消費電
力量が低減できて省エネルギーであると共に、除霜手段
の発熱量を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで
低減できるので、除霜能力を従来同等以上を維持しなが
ら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下
で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火の可
能性を低下できる。
【0299】また、請求項2に記載の発明は、冷凍室用
冷却器を除霜するときは切替弁を冷凍室用冷却器に冷媒
が流れないように制御するので、冷凍室用冷却器の着霜
量の低減により除霜手段が除霜する霜量が減少すると共
に、逆止弁及び切替弁の制御により冷凍室用冷却器に流
入してくる無駄な冷媒を加熱しなくてよいことから、従
来より除霜手段の消費電力量が低減できてより省エネル
ギーであると共に、除霜手段の発熱量を可燃性冷媒の発
火温度未満となる発熱量まで低減できるので、除霜能力
を従来同等以上を維持しながら可燃性冷媒が除霜手段の
設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合にお
いても可燃性冷媒の発火の可能性をより低下できる。
【0300】また、請求項3に記載の発明は、冷凍室用
冷却器を除霜するときは切替弁を冷蔵室用冷却器と冷凍
室用冷却器の両方に冷媒が流れないように制御した上で
圧縮機を任意の時間だけ運転させた後に除霜手段を作動
するので、冷凍室用冷却器の着霜量の低減により除霜手
段が除霜する霜量が減少すると共に、逆止弁及び切替弁
の制御に加えて除霜前の切替弁の閉鎖と圧縮機の運転に
より、除霜時の冷凍室用冷却器内の冷媒を極めて少量に
して除霜手段による無駄な冷媒加熱を非常に低減できる
ことから、従来より除霜手段の消費電力量が低減できて
極めて省エネルギーであると共に、除霜手段の発熱量を
可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減でき、
除霜時の冷凍室冷却器の加熱時に冷凍室冷却器内には冷
媒がほとんどないので、除霜能力を従来同等以上を維持
しながら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発
火の可能性を非常に低下できる。
【0301】また、請求項4に記載の発明は、冷凍用冷
却器を除霜するときは切替弁を冷蔵室用冷却器と冷凍室
用冷却器の両方に冷媒が流れないように制御した上で圧
縮機を20秒から90秒間運転させた後に除霜手段を作
動するので、冷凍室用冷却器の着霜量の低減により除霜
手段が除霜する霜量が減少すると共に、逆止弁及び切替
弁の制御に加えて除霜前の切替弁の閉鎖と圧縮機の運転
により、除霜時の冷凍室用冷却器内の冷媒を極めて少量
にして除霜手段による無駄な冷媒加熱を非常に低減でき
るので、従来より除霜手段の消費電力量が極めて省エネ
ルギーであると共に、除霜手段の発熱量を可燃性冷媒の
発火温度未満となる発熱量まで低減でき、除霜時の冷凍
室用冷却器の加熱時に冷凍室用冷却器内には冷媒がほと
んどないので、除霜能力を従来同等以上を維持しながら
可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で
除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火の可能
性を非常に低下できる。
【0302】さらに、圧縮機の運転は20秒から90秒
間であるので、圧縮機の能力上限以上となる無駄な運転
を防止できると同時に圧力の過度の低下による圧縮機の
信頼性低下を防止できる。
【0303】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
から請求項4のいずれかに記載の発明に加えて、除霜手
段が停止する前に切替弁を凝縮器と冷凍室用冷却器とを
連通するように開放するので、冷凍室用冷却器の着霜量
の低減により除霜手段が除霜する霜量が減少すると共
に、逆止弁及び切替弁の制御に加えて除霜前の切替弁の
閉鎖と圧縮機の運転により、除霜時の冷凍室用冷却器内
の冷媒を極めて少量であるので、除霜手段26による無
駄な冷媒加熱を非常に低減でき、万が一に除霜の加熱に
より冷媒が漏れても発火濃度に達しない。
【0304】このことから、従来より除霜手段の消費電
力量が低減できて極めて省エネルギーであると共に、除
霜手段の発熱量を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱
量まで低減でき、除霜能力を従来同等以上を維持しなが
ら可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下
で除霜が行われた場合においても可燃性冷媒の発火の可
能性を非常に低下できる。
【0305】さらに、除霜終了後の圧縮機の起動がスム
ーズに行えることから除霜時の除霜手段の加熱に伴う冷
凍室の昇温を迅速に冷却できるので、除霜時の冷凍室の
昇温による保存食品の劣化を防止できる。
【0306】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の発明に加えて、除霜手
段の作動中は切替弁を凝縮器と冷蔵室用冷却器とを連通
するように開放するので、冷凍室用冷却器の着霜量の低
減により除霜手段が除霜する霜量が減少すると共に、逆
止弁及び切替弁の制御に加えて除霜前の切替弁の閉鎖と
圧縮機の運転により、除霜時の冷凍室用冷却器内の冷媒
を極めて少量にして除霜手段による無駄な冷媒加熱を非
常に低減でき、従来より除霜手段の消費電力量が低減で
きて極めて省エネルギーであると共に、除霜手段の発熱
量を可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減で
きるので、除霜能力を従来同等以上を維持しながら可燃
性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜
が行われた場合においても可燃性冷媒の発火の可能性を
非常に低下できる。
【0307】さらに、除霜終了後の圧縮機の起動がスム
ーズに行えることから除霜時の除霜手段の加熱に伴う冷
凍室の昇温を迅速に冷却できるので、除霜時の冷凍室の
昇温による保存食品の劣化を防止できる。
【0308】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の発明に加えて、除霜手段の作動中は圧縮機を運
転させるので、冷凍室用冷却器の着霜量の低減により除
霜手段が除霜する霜量が減少すると共に、逆止弁及び切
替弁の制御に加えて除霜前の切替弁の閉鎖と圧縮機の運
転により、除霜時の冷凍室用冷却器内の冷媒を極めて少
量にして除霜手段による無駄な冷媒加熱を非常に低減で
きるので、従来より除霜手段の消費電力量が低減できて
極めて省エネルギーであると共に、除霜手段の発熱量を
可燃性冷媒の発火温度未満となる発熱量まで低減でき、
除霜能力を従来同等以上を維持しながら可燃性冷媒が除
霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた
場合においても可燃性冷媒の発火の可能性を非常に低下
できるのに加えて、除霜終了後の圧縮機の起動がスムー
ズに行えることから除霜時の除霜手段の加熱に伴う冷凍
室2の昇温を迅速に冷却できるので、除霜時の冷凍室の
昇温による保存食品の劣化を防止できる。
【0309】さらに、除霜後の冷凍室の冷却時は冷蔵室
は十分に冷却されているので、冷凍室の冷却による冷蔵
室の冷却不足による食品劣化をも防止できる。
【0310】また、請求項8に記載の発明は、圧縮機と
凝縮器と減圧機構と蒸発器とを接続した冷凍サイクル
と、蒸発器を除霜するための可燃性冷媒の発火温度未満
の除霜手段とを備え、冷凍サイクルには可燃性冷媒を使
用したので、蒸発器の除霜時に蒸発器と共に加熱される
可燃性冷媒は従来のHCF冷媒に比べて熱伝導率が良い
ことから、除霜手段の低発熱量化による低温化が可能で
あり、万が一に冷凍サイクル内の可燃性冷媒が庫内に漏
洩した場合に除霜が行われても除霜手段は冷凍サイクル
に使用されている可燃性冷媒の発火温度未満の温度にし
かならないので発火の危険性が低下する。
【0311】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の発明に加えて、除霜手段は第1のガラス管と、
第1のガラス管の内部に位置して外径が第1のガラス管
内径より小さい第2のガラス管と、第1のガラス管と第
2のガラス管の間に設置された金属抵抗体からなるヒー
タ線とから構成されたので、何らかの理由で万が一にも
ヒータ線が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に
可燃性冷媒が漏洩しても、第1のガラス管と第2のガラ
ス管に囲まれたヒータ線周囲の空間体積が小さいので、
ヒータ線周辺へ流入してくる可燃性冷媒の量が少ないと
共に可燃性冷媒が燃焼するのに必要である酸素を含む空
気量が少ないことから発火しないことから、従来同等以
上の除霜能力を確保しながら、ヒータ線を可燃性冷媒の
発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段の雰囲
気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の危険性を低
くできる。
【0312】また、請求項10に記載の発明は、請求項
8に記載の発明に加えて、除霜手段はガラス管と、ガラ
ス管内部には金属抵抗体からなるヒータ線が設置される
と共にガラスビーズが充填されたので、何らかの理由で
万が一にもヒータ線が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇
した場合に可燃性冷媒が漏洩しても、ガラス管内のヒー
タ線周囲の空間体積が非常に小さいので、ガラス管内に
流入してヒータ線と接触する可燃性冷媒の量が極めて少
ないと共に可燃性冷媒が燃焼するのに必要である酸素を
含む空気量が少ないことから発火しないことから、従来
同等以上の除霜能力を確保しながら、ヒータ線を可燃性
冷媒の発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段
26の雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の
危険性をより低くできる。
【0313】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の発明に加えて、ガラスビーズは透明である
ので、ガラスビーズは熱伝導が良好であることに加えて
透明であることからヒータ線の輻射による熱線を透過す
ることからヒータ線から外部への放熱は促進され温度が
より低下する。
【0314】さらに、何らかの理由で万が一にもヒータ
線が可燃性冷媒の発火温度以上に上昇した場合に可燃性
冷媒が漏洩しても、ガラス管内のヒータ線周囲の空間体
積が非常に小さいので、ガラス管内に流入してヒータ線
と接触する可燃性冷媒の量が極めて少ないと共に可燃性
冷媒が燃焼するのに必要である酸素を含む空気量が少な
いことから発火しない。
【0315】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線を可燃性冷媒の発火温度未満の
温度にでき可燃性冷媒が除霜手段の雰囲気に漏洩した場
合に除霜が行われても発火の可能性をより低くできる。
【0316】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10に記載の発明に加えて、ガラス管内に充填されてい
るガラスビーズは充填量が100%未満であるので、従
来はガラス管の内部は空気であり、空気に対してガラス
ビーズは熱伝導率が非常に良好であることから、ヒータ
線からガラス管への熱伝導が非常に良く、発熱量は同等
で放熱が促進されるのでヒータ線は温度が低下する。そ
こで、何らかの理由で万が一にもヒータ線が可燃性冷媒
の発火温度以上に上昇した場合に可燃性冷媒が漏洩して
も、ガラス管内のヒータ線周囲の空間体積が非常に小さ
いので、ガラス管内に流入してヒータ線と接触する可燃
性冷媒の量が極めて少ないと共に可燃性冷媒が燃焼する
のに必要である酸素を含む空気量が少ないことから発火
しない。
【0317】さらに、ヒータ線は温度上昇に伴って熱膨
張する。このとき、膨張分は隙間に円滑に吸収される。
【0318】このことから、従来同等以上の除霜能力を
確保しながら、ヒータ線を可燃性冷媒の発火温度未満の
温度にでき可燃性冷媒が除霜手段の雰囲気に漏洩した場
合に除霜が行われても発火の可能性をより低くできる。
【0319】加えて、ヒータ線の熱膨張の抑制による断
線等の不良を防止し、長期信頼性を確保できる。
【0320】また、請求項13に記載の発明は、請求項
10に記載の発明に加えて、ガラス管両端は封止されて
いるので、熱伝導の良好なガラスビーズによる放熱促進
による除霜手段の温度低下とガラス管内の空間ボリュー
ムの低下により、従来同等以上の除霜能力を確保しなが
ら、ヒータ線を可燃性冷媒の発火温度未満の温度にでき
可燃性冷媒が除霜手段の雰囲気に漏洩した場合に除霜が
行われても発火の可能性をより低くできる。
【0321】加えて、ガラス管内の水分量を極めて減少
でき、ヒータ線の腐食による断線等の不良を防止し、長
期信頼性を確保できる。
【0322】また、請求項14に記載の発明は、請求項
10に記載の発明に加えて、除霜手段の近傍に除霜手段
を冷却する除霜手段冷却ファンを設置したので、除霜手
段は温度が低下することに加えて、除霜能力が向上する
ことから低発熱量化が図れて更に低温化ができるので、
従来同等以上の除霜能力を確保しながら、ヒータ線を可
燃性冷媒の発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜
手段の雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の
可能性をより低くできる。
【0323】また、請求項15に記載の発明は、請求項
8に記載の発明に加えて、除霜手段はガラス管と、ガラ
ス管内部に金属抵抗体からなるヒータ線とから構成され
たものであり、ガラス管表面に輻射を促進する輻射促進
材料をコーティングしたので、従来同等以上の除霜能力
を確保しながら、ヒータ線を可燃性冷媒の発火温度未満
の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段の雰囲気に漏洩した
場合に除霜が行われても発火の可能性を低くできる。
【0324】さらに、ガラス管の表面に輻射促進材をコ
ーティングするだけでよいので製造が簡単で安価であ
る。
【0325】また、請求項16に記載の発明は、請求項
15に記載の発明に加えて、輻射促進材料は透明である
ので、輻射促進材の輻射放熱の促進に加えて透明である
ことから輻射熱線の透過量が増加することから、ヒータ
線の温度がより低下し、従来同等以上の除霜能力を確保
しながら、ヒータ線を可燃性冷媒の発火温度未満の温度
にでき可燃性冷媒が除霜手段の雰囲気に漏洩した場合に
除霜が行われても発火の可能性をより低くでき、製造が
簡単で安価である。
【0326】また、請求項17に記載の発明は、請求項
8に記載の発明に加えて、除霜手段はガラス管と、ガラ
ス管内部に金属抵抗体からなるヒータ線と、ガラス管の
表面への除霜水の直接接触を防止するための屋根とから
構成されたものであり、屋根の幅は蒸発器の幅より小さ
いので、除霜手段から蒸発器への対流阻害を防止できる
と共に、冷却時の風路阻害を防止できることから、従来
同等以上の除霜能力を確保しながらヒータ線を可燃性冷
媒の発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段の
雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の可能性
をより低くできる。
【0327】加えて、冷却時の冷却不足による保存食品
の劣化を防止できる。
【0328】また、請求項18に記載の発明は、請求項
8に記載の発明に加えて、除霜手段は金属パイプと、金
属パイプ内部に設置された金属抵抗体からなるヒータ線
と、ヒータ線と金属パイプとを絶縁するための絶縁材料
とから構成され、蒸発器に接触されたものであり、加熱
手段が付いている加熱手段付水受皿を蒸発器の下方に設
置したので、除霜手段は温度が低下することに加えて、
除霜能力が向上することから低発熱量化が図れて更に低
温化ができるので、省エネルギーであると同時に従来同
等以上の除霜能力を確保しながら、ヒータ線を可燃性冷
媒の発火温度未満の温度にでき可燃性冷媒が除霜手段の
雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても発火の可能性
をより低くできる。
【0329】加えて、加熱手段付水受皿に落ちてきた蒸
発器や蒸発器の周辺の除霜水を円滑に外部へ排出するこ
とができることから、除霜水の排出不良による着霜増加
で蒸発器の通風抵抗が増加し冷却不足となるのを防止で
きるので食品の劣化を防止できる。
【0330】また、請求項19に記載の発明は、請求項
8に記載の発明に加えて、除霜手段はガラス管と、ガラ
ス管内部に金属抵抗体からなるヒータ線とから構成され
たものであり、蒸発器の上方には補助ヒータが設置され
たので、補助ヒータは蒸発器に接触していることから除
霜の効率が良好であると共に除霜中は霜の融点である0
℃付近に近い低温度となることから、従来と同等の除霜
能力を維持しながら可燃性冷媒の発火温度未満の温度に
でき可燃性冷媒が除霜手段の雰囲気に漏洩した場合に除
霜が行われても発火の危険性をより低くできると共に、
除霜手段は従来と同等の除霜用管を使用して発熱量を低
減するだけで良いことから安価である。
【0331】また、請求項20に記載の発明は、圧縮機
と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを機能的に環状に接続し
た冷凍サイクルと、冷凍サイクルを構成する配管とは別
に圧縮機と蒸発器を直接配管するバイパス配管を有し、
バイパス配管の経路には弁を備え、冷媒は可燃性冷媒が
封入されたので、従来のような高温度となる除霜管ヒー
タに比べて非常に低温度である除霜が行えるので、可燃
性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃性冷媒が庫内に
漏洩した場合に除霜がおこなわれても発火の可能性を極
めて低くできる。
【0332】さらに、蒸発器と接触している霜に効率良
く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除
霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、圧縮
機は除霜中も連続で運転することから通常の除霜時のよ
うに圧縮機の起動による突入電流が無いこととから、省
エネルギーである。
【0333】また、請求項21に記載の発明は、請求項
20に記載の発明に加えて、弁は開閉機能を有し、弁は
開のときの流路の内径が高圧配管の最小内径部の寸法以
上であるので、従来のような高温度となる除霜管ヒータ
に比べて非常に低温度である除霜が行えるので、可燃性
冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃性冷媒が庫内に漏
洩した場合に除霜がおこなわれても発火の可能性を極め
て低くできる。
【0334】さらに、弁によるホットガス冷媒の循環阻
害がないと共に、蒸発器と接触している霜に効率良く伝
熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除霜が
行われて除霜時間が極端に短縮できることと、圧縮機は
除霜中も連続で運転することから通常の除霜時のように
圧縮機の起動による突入電流が無いこととから、非常に
省エネルギーである。
【0335】また、請求項22に記載の発明は、請求項
20に記載の発明に加えて、バイパス配管から蒸発器へ
の配管である蒸発器入口配管は熱交換する通風空気の上
流側近傍に位置し、蒸発器から圧縮機の吸い込みに至る
蒸発器出口配管は蒸発器と熱交換する通風空気の下流側
近傍に位置するので、このような高温度となる除霜管ヒ
ータに比べて非常に低温度である除霜が行えるので、可
燃性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃性冷媒が庫内
に漏洩した場合に除霜が行われても発火の危険性を極め
て低くできる。
【0336】さらに、蒸発器を均一にできると共に、蒸
発器と接触している霜に効率良く伝熱して加熱除霜を行
うことから非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が
極端に短縮できることと、圧縮機は除霜中も連続で運転
することから通常の除霜時のように圧縮機の起動による
突入電流が無いこととから、非常に省エネルギーであ
る。
【0337】また、請求項23に記載の発明は、請求項
20に記載の発明に加えて、加熱手段が内蔵され除霜水
を冷蔵庫外部へ排水する排水口とを設けた加熱手段付水
受皿を備えたので、このような高温度となる除霜管ヒー
タに比べて非常に低温度である除霜が行えるので、可燃
性冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃性冷媒が庫内に
漏洩した場合に除霜がおこなわれても発火の可能性を極
めて低くできる。
【0338】さらに、蒸発器と接触している霜に効率良
く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除
霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、圧縮
機は除霜中も連続で運転することから通常の除霜時のよ
うに圧縮機の起動による突入電流が無いこととから、非
常に省エネルギーである。
【0339】加えて、除霜後の冷却時の冷却スピードが
速くなるので除霜後の昇温による食品の劣化を防止でき
る。
【0340】また、請求項24に記載の発明は、請求項
20に記載の発明に加えて、蒸発器から圧縮機へ至る蒸
発器出口配管は加熱手段を備えたので、従来のような高
温度となる除霜管ヒータに比べて非常に低温度である除
霜が行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等におい
て、可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわ
れても発火の可能性を極めて低くできる。
【0341】さらに、蒸発器と接触している霜に効率良
く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除
霜が行われて除霜時間が極端に短縮できることと、圧縮
機は除霜中も連続で運転することから通常の除霜時のよ
うに圧縮機の起動による突入電流が無いこととから、非
常に省エネルギーである。
【0342】加えて、除霜時の圧縮機の液バックによる
破損を防止でき、長寿命が確保できる。
【0343】また、請求項25に記載の発明は、請求項
20に記載の発明に加えて、弁は絞り機能を有するの
で、従来のような高温度となる除霜管ヒータに比べて非
常に低温度である除霜が行えるので、可燃性冷媒を用い
た冷蔵庫等において、可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合
に除霜がおこなわれても発火の可能性を極めて低くでき
る。
【0344】さらに、蒸発器と接触している霜に効率良
く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除
霜が行われて効率良く伝熱して加熱除霜を行うことから
非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮
できることと、圧縮機は除霜中も連続で運転することか
ら通常の除霜時のように圧縮機の起動による突入電流が
無いこととから、非常に省エネルギーである。
【0345】加えて、蒸発器の着霜に見合う分だけ冷媒
を循環させるので蒸発器の無駄な加熱が少なくなり、冷
蔵庫庫内の昇温が小さくなると共に冷却時の冷却スピー
ドが速くなることから食品の劣化が防止できる。
【0346】また、請求項26に記載の発明は、請求項
25に記載の発明に加えて、蒸発器出口配管に温度を検
知する蒸発器出口温度検知手段を設け、蒸発器出口温度
検知手段により弁の絞りを制御するので、従来のような
高温度となる除霜管ヒータに比べて非常に低温度である
除霜が行えるので、可燃性冷媒を用いた冷蔵庫等におい
て、可燃性冷媒が庫内に漏洩した場合に除霜がおこなわ
れても発火の可能性を極めて低くできる。
【0347】さらに、蒸発器と接触している霜に効率良
く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除
霜が行われて効率良く伝熱して加熱除霜を行うことから
非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮
できることと、圧縮機は除霜中も連続で運転することか
ら通常の除霜時のように圧縮機の起動による突入電流が
無いこととから、非常に省エネルギーである。
【0348】加えて、除霜時の圧縮機の液バックによる
破損を防止でき、長寿命が確保できる。
【0349】また、請求項27に記載の発明は、請求項
20に記載の発明に加えて、圧縮機は回転数の可変が可
能であるので、従来のような高温度となる除霜管ヒータ
に比べて非常に低温度である除霜が行えるので、可燃性
冷媒を用いた冷蔵庫等において、可燃性冷媒が庫内に漏
洩した場合に除霜がおこなわれても発火の可能性を極め
て低くできる。
【0350】さらに、蒸発器と接触している霜に効率良
く伝熱して加熱除霜を行うことから非常に効率が良く除
霜が行われて効率良く伝熱して加熱除霜を行うことから
非常に効率が良く除霜が行われて除霜時間が極端に短縮
できることと、圧縮機は除霜中も連続で運転することか
ら通常の除霜時のように圧縮機の起動による突入電流が
無いこととから、非常に省エネルギーである。
【0351】加えて、除霜時の圧縮機の液バックによる
破損を防止でき、長寿命が確保できると共に、圧縮機の
回転数可変で液バック防止を行うので省エネルギーであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍シ
ステム図
【図2】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部の
断面図
【図3】本発明の実施の形態2における冷蔵庫のタイム
チャート
【図4】本発明の実施の形態3における冷蔵庫のタイム
チャート
【図5】本発明の実施の形態4における冷蔵庫のタイム
チャート
【図6】本発明の実施の形態5における冷蔵庫のタイム
チャート
【図7】本発明の実施の形態6における冷蔵庫のタイム
チャート
【図8】本発明の実施の形態7における冷蔵庫のタイム
チャート
【図9】本発明の実施の形態8における冷蔵庫の冷凍シ
ステム図
【図10】本発明の実施の形態9における冷蔵庫の除霜
手段の断面図
【図11】本発明の実施の形態10及び11及び13に
おける冷蔵庫の除霜手段の断面図
【図12】本発明の実施の形態12における冷蔵庫の除
霜手段の断面図
【図13】本発明の実施の形態14における冷蔵庫の要
部の断面図
【図14】本発明の実施の形態15及び16における冷
蔵庫の除霜手段の断面図
【図15】本発明の実施の形態17における冷蔵庫の要
部の断面図
【図16】本発明の実施の形態17における冷蔵庫の除
霜手段の断面図
【図17】本発明の実施の形態18における冷蔵庫の要
部の断面図
【図18】本発明の実施の形態18における冷蔵庫の除
霜手段の断面図
【図19】本発明の実施の形態19における冷蔵庫の要
部の断面図
【図20】本発明の実施の形態20及び21における冷
蔵庫の冷凍システム図
【図21】本発明の実施の形態22における冷蔵庫の冷
凍システム図
【図22】本発明の実施の形態23における冷蔵庫の要
部の断面図
【図23】本発明の実施の形態24における冷蔵庫の冷
凍システム図
【図24】本発明の実施の形態25における冷蔵庫の弁
の絞り量特性図
【図25】本発明の実施の形態26における冷蔵庫の冷
凍システム図
【図26】本発明の実施の形態27における冷蔵庫の冷
凍システム図
【図27】従来の冷蔵庫の要部の縦断面図
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 冷凍室 3 冷蔵室 10 蒸発器 14 排水口 16 屋根 18 圧縮機 19 凝縮器 20 切替弁 21 低蒸発温度用減圧機構 22 高蒸発温度用減圧機構 23 冷蔵室用冷却器 24 冷凍室用冷却器 25 逆止弁 26 除霜手段 34 減圧装置 35 第1のガラス管 36 第2のガラス管 37 ヒータ線 42 ガラス管 43 ガラスビーズ 45 除霜手段冷却ファン 46 輻射促進材料 48 金属パイプ 49 絶縁材料 50 加熱手段付水受皿 51 補助ヒータ 52 バイパス配管 53 弁 54 蒸発器入口配管 55 蒸発器出口配管 56 加熱手段 57 蒸発器出口温度検知手段
フロントページの続き (72)発明者 西村 晃一 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA03 BA01 BA03 CA02 CA03 DA02 EA01 GA04 HA02 HA06 JA01 JA15 JA16 LA05 LA14 MA04 NA17 PA01 PA04 PA05 3L046 AA03 BA04 CA07 GA01 JA03 JA05 JA14 KA04 MA01 MA04 MA05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍室と冷蔵室とを空気の対流がないよ
    うに独立させて設けた冷蔵庫本体と、圧縮機,凝縮器,
    冷蔵用の高蒸発温度である冷蔵室用冷却器、高蒸発温度
    用の減圧が小さい高蒸発温度用減圧機構、前記冷蔵室用
    冷却器と並列に接続された冷凍用の低蒸発温度である冷
    凍室用冷却器、低蒸発温度用の減圧が大きい低蒸発温度
    用減圧機構、前記冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とに
    同時に冷媒が流れることがないように制御する切替弁、
    冷凍室用冷却器の出口に冷媒の逆流を防止する逆止弁と
    を機能的に接続し、可燃性冷媒が封入された冷凍システ
    ムと、冷凍室用冷却器を除霜する除霜手段とを備えた冷
    蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷凍室用冷却器を除霜するときは切替弁
    を冷凍室用冷却器に冷媒が流れないように制御する請求
    項1に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 冷凍室用冷却器を除霜するときは切替弁
    を冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器の両方に冷媒が流れ
    ないように制御した上で圧縮機を任意の時間だけ運転さ
    せた後に除霜手段を作動する請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷凍室用冷却器を除霜するときは切替弁
    を冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器の両方に冷媒が流れ
    ないように制御した上で圧縮機を20秒から90秒間運
    転させた後に除霜手段を作動する請求項3に記載の冷蔵
    庫。
  5. 【請求項5】 除霜手段が停止する前に切替弁を凝縮器
    と冷凍室用冷却器とを連通するように開放する請求項2
    から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 除霜手段の作動中は切替弁を凝縮器と冷
    蔵室用冷却器とを連通するように開放する請求項1から
    請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 除霜手段の作動中は圧縮機を運転させる
    請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを
    接続した冷凍サイクルと、前記蒸発器を除霜するための
    可燃性冷媒の発火温度未満の除霜手段とを備え、前記冷
    凍サイクルには可燃性冷媒を使用した冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 除霜手段は第1のガラス管と、前記第1
    のガラス管の内部に位置して外径が第1のガラス管の内
    径より小さい第2のガラス管と、第1のガラス管と第2
    のガラス管の間に設置された金属抵抗体からなるヒータ
    線とから構成された請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 除霜手段はガラス管と、前記ガラス管
    内部には金属抵抗体からなるヒータ線が設置されると共
    にガラスビーズが充填された請求項8に記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 ガラスビーズは透明である請求項10
    に記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 ガラス管内に充填されているガラスビ
    ーズは充填量が100%未満である請求項10に記載の
    冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 ガラス管両端は封止されている請求項
    10記載の冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 除霜手段の近傍にこの除霜手段を冷却
    する除霜手段冷却ファンを設置した請求項8に記載の冷
    蔵庫。
  15. 【請求項15】 除霜手段はガラス管と、前記ガラス管
    内部に金属抵抗体からなるヒータ線とから構成されたも
    のであり、前記ガラス管表面に輻射を促進する輻射促進
    材料をコーティングした請求項8に記載の冷蔵庫。
  16. 【請求項16】 輻射促進材料は透明である請求項15
    に記載の冷蔵庫。
  17. 【請求項17】 除霜手段はガラス管と、前記ガラス管
    内部に金属抵抗体からなるヒータ線と、前記ガラス管の
    表面への除霜水の直接接触を防止するための屋根とから
    構成されたものであり、前記屋根の幅は蒸発器の幅より
    小さい請求項8に記載の冷蔵庫。
  18. 【請求項18】 除霜手段は金属パイプと、前記金属パ
    イプ内部に設置された金属抵抗体からなるヒータ線と、
    前記ヒータ線と前記金属パイプとを絶縁するための絶縁
    材料とから構成され、蒸発器に接触させたものであり、
    加熱手段が付いている加熱手段付水受皿を蒸発器の下方
    に設置した請求項8に記載の冷蔵庫。
  19. 【請求項19】 除霜手段はガラス管と、前記ガラス管
    内部に金属抵抗体からなるヒータ線とから構成されたも
    のであり、蒸発器の上方には補助ヒータが設置された請
    求項8に記載の冷蔵庫。
  20. 【請求項20】 圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器と
    を機能的に環状に接続した冷凍サイクルと、前記冷凍サ
    イクルを構成する配管とは別に前記圧縮機と前記蒸発器
    を直接配管するバイパス配管を有し、前記バイパス配管
    の経路には弁を備え、冷媒は可燃性冷媒が封入された冷
    蔵庫。
  21. 【請求項21】 弁は開閉機能を有し、前記弁は開のと
    きの流路の内径が高圧配管の最小内径部の寸法以上であ
    る請求項20に記載の冷蔵庫。
  22. 【請求項22】 バイパス配管から蒸発器への配管であ
    る蒸発器入口配管は熱交換する通風空気の上流側近傍に
    位置し、前記蒸発器から圧縮機の吸い込みに至る蒸発器
    出口配管は前記蒸発器と熱交換する通風空気の下流側近
    傍に位置する請求項20に記載の冷蔵庫。
  23. 【請求項23】 加熱手段と、除霜水を冷蔵庫外部へ排
    水する排水口とを設けた加熱手段付水受皿を備えた請求
    項20に記載の冷蔵庫。
  24. 【請求項24】 蒸発器から圧縮機へ至る蒸発器出口配
    管は加熱手段を備えた請求項20に記載の冷蔵庫。
  25. 【請求項25】 弁は絞り機能を有する請求項20に記
    載の冷蔵庫。
  26. 【請求項26】 蒸発器出口配管に温度を検知する蒸発
    器出口温度検知手段を設け、前記蒸発器出口温度検知手
    段により弁の絞りを制御する請求項25に記載の冷蔵
    庫。
  27. 【請求項27】 圧縮機は回転数の可変が可能である請
    求項20に記載の冷蔵庫。
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