JP2001131333A - 発泡ポリスチレン溶解剤 - Google Patents
発泡ポリスチレン溶解剤Info
- Publication number
- JP2001131333A JP2001131333A JP31104399A JP31104399A JP2001131333A JP 2001131333 A JP2001131333 A JP 2001131333A JP 31104399 A JP31104399 A JP 31104399A JP 31104399 A JP31104399 A JP 31104399A JP 2001131333 A JP2001131333 A JP 2001131333A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- limonene
- expanded polystyrene
- npb
- ipb
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リモネンを主成分とする発泡ポリスチレン溶
解剤を不燃化する。 【解決手段】 リモネンを主成分とする発泡ポリスチレ
ン溶解剤に、イソプロピルブロマイド（ＩＰＢ）および
／またはノルマルプロピルブロマイド（ＮＰＢ）を混合
する。ＩＰＢおよびＮＰＢは引火性がなく不燃な溶剤で
ある。ＩＰＢおよび／またはＮＰＢはリモネン１００重
量部に対し１０〜１００重量部混合される。これにより
リモネンを主成分とする非引火性の発泡ポリスチレン溶
解剤が得られる。
解剤を不燃化する。 【解決手段】 リモネンを主成分とする発泡ポリスチレ
ン溶解剤に、イソプロピルブロマイド（ＩＰＢ）および
／またはノルマルプロピルブロマイド（ＮＰＢ）を混合
する。ＩＰＢおよびＮＰＢは引火性がなく不燃な溶剤で
ある。ＩＰＢおよび／またはＮＰＢはリモネン１００重
量部に対し１０〜１００重量部混合される。これにより
リモネンを主成分とする非引火性の発泡ポリスチレン溶
解剤が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、梱包などに使用さ
れる発泡ポリスチレン成形体を溶解し減容化するための
発泡ポリスチレン溶解剤にかかり、特にリモネンを主成
分とするものに関する。
れる発泡ポリスチレン成形体を溶解し減容化するための
発泡ポリスチレン溶解剤にかかり、特にリモネンを主成
分とするものに関する。
【０００２】
【従来の技術】発泡ポリスチレン（いわゆる発泡スチロ
ール、略名：ＥＰＳ）は、現在でも、家電製品やＡＶ機
器等の梱包材や魚や肉などの生鮮食品のトレイなどとし
て広く利用されている。しかしながら、この発泡ポリス
チレンは、廃棄処分にあたり、土壌中で分解されず埋立
処理できなかったり、焼却時に有害ガスが発生したり焼
却炉を痛めたりするなどの様々な問題が発生していた。
ール、略名：ＥＰＳ）は、現在でも、家電製品やＡＶ機
器等の梱包材や魚や肉などの生鮮食品のトレイなどとし
て広く利用されている。しかしながら、この発泡ポリス
チレンは、廃棄処分にあたり、土壌中で分解されず埋立
処理できなかったり、焼却時に有害ガスが発生したり焼
却炉を痛めたりするなどの様々な問題が発生していた。
【０００３】そこで、不要となった発泡ポリスチレンを
回収してこれを再び利用できるようにリサイクルする技
術が現在さかんに開発されている。現在、もっとも注目
を浴びている技術の中に天然素材であるリモネンを使っ
て発泡ポリスチレンを溶解・減容化して、発泡ポリスチ
レンの原材料となるポリスチレンとして取り出す技術が
ある。リモネンは、植物界に広く存在するモノテルペン
炭化水素のひとつであり、ｄ型、ｌ型、ｄｌ型が知られ
ている。この中でも特にｄ型（一般にｄ−リモネンと呼
ばれている）は、オレンジ様の香りのする無色の液体で
あり、食品添加物として認可され、主に香料として広く
利用されている。いずれも、他の溶剤に比べて、人体や
環境に与える影響が全くなく、クリーンで安全なもので
ある。
回収してこれを再び利用できるようにリサイクルする技
術が現在さかんに開発されている。現在、もっとも注目
を浴びている技術の中に天然素材であるリモネンを使っ
て発泡ポリスチレンを溶解・減容化して、発泡ポリスチ
レンの原材料となるポリスチレンとして取り出す技術が
ある。リモネンは、植物界に広く存在するモノテルペン
炭化水素のひとつであり、ｄ型、ｌ型、ｄｌ型が知られ
ている。この中でも特にｄ型（一般にｄ−リモネンと呼
ばれている）は、オレンジ様の香りのする無色の液体で
あり、食品添加物として認可され、主に香料として広く
利用されている。いずれも、他の溶剤に比べて、人体や
環境に与える影響が全くなく、クリーンで安全なもので
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リモネ
ンには次のような問題があった。それは、リモネン自
体、可燃性があって危険物に指定されており、取り扱い
極めて厳しい条件が課せられていた。このため、保管時
や運搬時、使用時において、特別な注意を払わなければ
ならず、取り扱いが非常に不便であった。また、発泡ポ
リスチレンをリサイクルする装置においては、リモネン
が引火しないように装置に工夫を加えなければならず、
その分、装置の製造コストが割高になっていた。
ンには次のような問題があった。それは、リモネン自
体、可燃性があって危険物に指定されており、取り扱い
極めて厳しい条件が課せられていた。このため、保管時
や運搬時、使用時において、特別な注意を払わなければ
ならず、取り扱いが非常に不便であった。また、発泡ポ
リスチレンをリサイクルする装置においては、リモネン
が引火しないように装置に工夫を加えなければならず、
その分、装置の製造コストが割高になっていた。
【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、リモネンを主成分とした発泡ポ
リスチレン溶解剤を不燃化することにある。
たもので、その目的は、リモネンを主成分とした発泡ポ
リスチレン溶解剤を不燃化することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべく
本発明の発泡ポリスチレンの溶解剤は、リモネン１００
重量部に対して、イソプロピルブロマイドおよび／また
はノルマルプロピルブロマイドを１０〜１００重量部混
合して非引火物にしたことを特徴とする。
本発明の発泡ポリスチレンの溶解剤は、リモネン１００
重量部に対して、イソプロピルブロマイドおよび／また
はノルマルプロピルブロマイドを１０〜１００重量部混
合して非引火物にしたことを特徴とする。
【０００７】イソプロピルブロマイド（以下単にＩＰＢ
ともいう）およびノルマルプロピルブロマイド（以下単
にＮＰＢともいう）は引火性がなく不燃な溶剤であると
ともに、オゾンや地球温暖化に与える影響が少なく、き
わめて環境にやさしい上、人体への害も小さくクリーン
で安全である。このようなＩＰＢおよび／またはＮＰＢ
を溶解剤の主成分であるリモネンに混合することで、リ
モネンを主成分とした発泡スチロール溶解剤を不燃化す
ることができる。環境にやさしくクリーンで安全な発泡
ポリスチレン溶解剤を得ることができる。しかも、これ
らＩＰＢおよびＮＰＢ自体も発泡ポリスチレンの溶解能
力に優れ、これらを混合することによって発泡ポリスチ
レン溶解剤自体の溶解力をも増大させることができる。
つまり、リモネン単独で溶解剤に配合されている場合よ
りも、ＩＰＢやＮＰＢも配合されている場合の方が、溶
解剤の溶解力が増すのである。
ともいう）およびノルマルプロピルブロマイド（以下単
にＮＰＢともいう）は引火性がなく不燃な溶剤であると
ともに、オゾンや地球温暖化に与える影響が少なく、き
わめて環境にやさしい上、人体への害も小さくクリーン
で安全である。このようなＩＰＢおよび／またはＮＰＢ
を溶解剤の主成分であるリモネンに混合することで、リ
モネンを主成分とした発泡スチロール溶解剤を不燃化す
ることができる。環境にやさしくクリーンで安全な発泡
ポリスチレン溶解剤を得ることができる。しかも、これ
らＩＰＢおよびＮＰＢ自体も発泡ポリスチレンの溶解能
力に優れ、これらを混合することによって発泡ポリスチ
レン溶解剤自体の溶解力をも増大させることができる。
つまり、リモネン単独で溶解剤に配合されている場合よ
りも、ＩＰＢやＮＰＢも配合されている場合の方が、溶
解剤の溶解力が増すのである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下に本発明にかかる発泡ポリス
チレン溶解剤の実施の形態について説明する。本発明の
発泡ポリスチレン溶解剤は、リモネン１００重量部に対
し、ＩＰＢおよび／またはＮＰＢが１０〜１００重量部
配合されている。ここで主成分であるリモネンには、ｄ
−リモネンをはじめ、ｄｌ−リモネンやｌ−リモネンが
ある。これらは１種単独で配合されてもよく、また複数
種類複合的に配合されてもよい。
チレン溶解剤の実施の形態について説明する。本発明の
発泡ポリスチレン溶解剤は、リモネン１００重量部に対
し、ＩＰＢおよび／またはＮＰＢが１０〜１００重量部
配合されている。ここで主成分であるリモネンには、ｄ
−リモネンをはじめ、ｄｌ−リモネンやｌ−リモネンが
ある。これらは１種単独で配合されてもよく、また複数
種類複合的に配合されてもよい。
【０００９】また、ＩＰＢまたはＮＰＢについても同
様、１種単独で配合されてもよく、双方ともに配合され
てもよい。ＩＰＢおよびＮＰＢは、金属、特にアルミニ
ウムやその合金と反応し易く取り扱いに不便であるか
ら、この反応を防止するために、ＩＰＢやＮＰＢととも
に、ニトロアルカン類、エーテル類、エポキシド類、ア
ミン類から選ばれる少なくとも１種の化合物からなる安
定剤を添加するのが好ましい。この安定剤を添加すれ
ば、保管上、運搬上または使用上におけるＩＰＢまたは
ＮＰＢの反応を防止することができる。
様、１種単独で配合されてもよく、双方ともに配合され
てもよい。ＩＰＢおよびＮＰＢは、金属、特にアルミニ
ウムやその合金と反応し易く取り扱いに不便であるか
ら、この反応を防止するために、ＩＰＢやＮＰＢととも
に、ニトロアルカン類、エーテル類、エポキシド類、ア
ミン類から選ばれる少なくとも１種の化合物からなる安
定剤を添加するのが好ましい。この安定剤を添加すれ
ば、保管上、運搬上または使用上におけるＩＰＢまたは
ＮＰＢの反応を防止することができる。
【００１０】《引火性試験》リモネンに対してＩＰＢお
よび／またはＮＰＢをどれだけ混合すれば、非引火物に
できるのか調べる試験を行った。この試験では、ｄ−リ
モネン１００重量部に対して、ＮＰＢを１０重量部、３
０重量部、５０重量部、８０重量部、１００重量部混合
した混合溶剤を作製するとともに、ＮＰＢが混合されて
いないリモネンのみの溶剤も用意した。各溶剤からそれ
ぞれ１００ｇずつ取り出して引火性の有無を調べた。表
１はその試験結果をまとめたものである。なお、引火性
についてはタグ密閉方式により測定した。
よび／またはＮＰＢをどれだけ混合すれば、非引火物に
できるのか調べる試験を行った。この試験では、ｄ−リ
モネン１００重量部に対して、ＮＰＢを１０重量部、３
０重量部、５０重量部、８０重量部、１００重量部混合
した混合溶剤を作製するとともに、ＮＰＢが混合されて
いないリモネンのみの溶剤も用意した。各溶剤からそれ
ぞれ１００ｇずつ取り出して引火性の有無を調べた。表
１はその試験結果をまとめたものである。なお、引火性
についてはタグ密閉方式により測定した。
【００１１】
【表１】
【００１２】リモネン１００重量部に対するＮＰＢの混
合量が１０重量部以上であれば、発泡ポリスチレン溶解
剤が非引火性になることがわかった。
合量が１０重量部以上であれば、発泡ポリスチレン溶解
剤が非引火性になることがわかった。
【００１３】《溶解力試験》次に、リモネンに対するＮ
ＰＢの混合量と発泡ポリスチレンの溶解力との関係を調
べる試験を行った。この試験では、先の試験で作製した
各混合溶剤１００ｇ（常温：約２０℃）に対し、立方体
形状をなす発泡ポリスチレン成形体（１辺約５ｃｍ）約
１ｇを投入し、投入した発泡ポリスチレン成形体が、投
入開始から完全に溶解し終わるまでにかかる所用時間を
計測した。そのときの結果を次の表２および図１にまと
めた。
ＰＢの混合量と発泡ポリスチレンの溶解力との関係を調
べる試験を行った。この試験では、先の試験で作製した
各混合溶剤１００ｇ（常温：約２０℃）に対し、立方体
形状をなす発泡ポリスチレン成形体（１辺約５ｃｍ）約
１ｇを投入し、投入した発泡ポリスチレン成形体が、投
入開始から完全に溶解し終わるまでにかかる所用時間を
計測した。そのときの結果を次の表２および図１にまと
めた。
【００１４】
【表２】
【００１５】ＮＰＢが混合されていないリモネンだけの
溶剤では、発泡ポリスチレンの溶解に１００秒必要であ
るのに対し、ＮＰＢを混合すると、その混合量の増加に
従って徐々に発泡ポリスチレンの溶解速度がアップし、
リモネン１００重量部に対しＮＰＢを同じ１００重量部
混合すると、１０秒で発泡ポリスチレンの溶解が完了し
た。つまり、ＮＰＢを混合することで発泡ポリスチレン
の溶解能力が高まるのである。リモネンが単独で配合さ
れている場合よりも、ＩＰＢやＮＰＢが配合されている
場合の方が、溶解力が強い。
溶剤では、発泡ポリスチレンの溶解に１００秒必要であ
るのに対し、ＮＰＢを混合すると、その混合量の増加に
従って徐々に発泡ポリスチレンの溶解速度がアップし、
リモネン１００重量部に対しＮＰＢを同じ１００重量部
混合すると、１０秒で発泡ポリスチレンの溶解が完了し
た。つまり、ＮＰＢを混合することで発泡ポリスチレン
の溶解能力が高まるのである。リモネンが単独で配合さ
れている場合よりも、ＩＰＢやＮＰＢが配合されている
場合の方が、溶解力が強い。
【００１６】
【発明の効果】以上本発明にかかる発泡ポリスチレン溶
解剤によれば、主成分であるリモネン１００重量部に対
し、イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプ
ロピルブロマイドが１０〜１００重量部混合すること
で、リモネンに引火性があっても、発泡ポリスチレン溶
解剤を不燃化することができる。これにより、安全で取
り扱い易い発泡ポリスチレンを得ることができる。
解剤によれば、主成分であるリモネン１００重量部に対
し、イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプ
ロピルブロマイドが１０〜１００重量部混合すること
で、リモネンに引火性があっても、発泡ポリスチレン溶
解剤を不燃化することができる。これにより、安全で取
り扱い易い発泡ポリスチレンを得ることができる。
【図１】本発明にかかる発泡ポリスチレン溶解剤におい
て、主成分であるリモネンに対するＮＰＢの混合量と発
泡ポリスチレンの溶解速度との関係を表したグラフであ
る。
て、主成分であるリモネンに対するＮＰＢの混合量と発
泡ポリスチレンの溶解速度との関係を表したグラフであ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 リモネン１００重量部に対し、イソプロ
ピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマ
イドを１０〜１００重量部混合したことを特徴とする発
泡ポリスチレン溶解剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31104399A JP2001131333A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 発泡ポリスチレン溶解剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31104399A JP2001131333A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 発泡ポリスチレン溶解剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001131333A true JP2001131333A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18012434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31104399A Withdrawn JP2001131333A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 発泡ポリスチレン溶解剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001131333A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100759066B1 (ko) * | 2007-07-02 | 2007-09-19 | 주식회사 대겸 | 폐 발포폴리스티렌을 이용한 난연성 폴리스티렌 제조방법 |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31104399A patent/JP2001131333A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100759066B1 (ko) * | 2007-07-02 | 2007-09-19 | 주식회사 대겸 | 폐 발포폴리스티렌을 이용한 난연성 폴리스티렌 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040930 |
|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070109 |