JP2001131067A - 血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤 - Google Patents
血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤Info
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Abstract
の予防薬又は治療薬として有用である、環状アミノ化合
物又はその薬理上許容される塩を含有する、血小板凝集
抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤を提供する。 【解決手段】該血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制
剤の含有成分である環状アミノ化合物は、一般式 【化1】 [式中、R1は置換可フェニル基を示し、R2は、置換可
脂肪族アシル基、置換可ベンゾイル基又はアルコキシカ
ルボニル基を示し、R3は置換基を有する縮環可環状飽
和アミノ基]を有する。
Description
若しくはその薬理上許容される塩を含有する、血小板凝
集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、或はそれらを含有す
る、塞栓症、血栓症若しくは動脈硬化症の予防薬又は治
療薬に関する。
ノ化合物として、例えば、ヒドロピリジン誘導体が知ら
れている[例えば、米国特許第4,051,141号、
特開昭59−27895号公報(EP99802)、特
開平6−41139号公報(EP542411)、WO
98/08811等]。
亘り、環状アミノ化合物の薬理作用を検討してきた。そ
の結果、特異な環状アミノ化合物が優れた血小板凝集抑
制作用又は動脈硬化進展抑制作用等(特に血小板凝集抑
制作用)を有し、塞栓症、血栓症若しくは動脈硬化症
(特に塞栓症又は血栓症)の予防薬又は治療薬(特に治
療薬)として有用であることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
薬理上許容される塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は
動脈硬化進展抑制剤、或はそれらを含有する塞栓症、血
栓症若しくは動脈硬化症の予防薬又は治療薬を提供す
る。
剤又は動脈硬化進展抑制剤の含有成分である環状アミノ
化合物は、一般式
フェニル基(該置換基は、ハロゲン原子、C1−C4アル
キル基、フルオロ置換−C1−C4アルキル基、C1−C4
アルコキシ基、フルオロ置換−C1−C4アルコキシ基、
シアノ基又はニトロ基である。)を示し、R2は、置換
されていてもよいC1−C8脂肪族アシル基(該置換基
は、ハロゲン原子、C1−C4アルコキシ基又はシアノ基
である。);置換されていてもよいベンゾイル基(該置
換基は、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又はC1−
C4アルコキシ基である。);或は(C1−C4アルコキ
シ)カルボニル基を示し、R3は、縮環されていてもよ
い、置換された3乃至7員環状飽和アミノ基{該置換基
は、必須のものとしては、一般式 −S−X−R4 を
有する基[式中、R4は、置換されていてもよいフェニ
ル基(該置換基は、ハロゲン原子、C1−C4アルキル
基、C1−C4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基であ
る。);置換されていてもよいC1−C6アルキル基[該
置換基は、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、(C1
−C4アルコキシ)カルボニル基、一般式 −NH−A1
を有する基(式中、A1はα−アミノ酸残基を示
す。)又は一般式 −CO−A2 を有する基(式中、
A2はα−アミノ酸残基を示す。)である。];或はC3
−C8シクロアルキル基を示し、Xは、硫黄原子、スル
フィニル基又はスルフォニル基を示す。]であり、所望
のものとしては、一般式 =CR5R6 を有する基[式
中、R5及びR6は、同一又は異なって、水素原子、C1
−C4アルキル基、カルボキシル基、(C1−C4アルコ
キシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4アル
キル)カルバモイル基又はジ−(C1−C4アルキル)カ
ルバモイル基を示す。]である。}を示す。
れていてもよいフェニル基の置換基である「ハロゲン原
子」は、例えば、弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃
素原子であり得、好適には、弗素原子、塩素原子又は臭
素原子であり、特に好適には、弗素原子又は塩素原子で
ある。
いフェニル基の置換基である「C1−C4アルキル基」
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基又は
t−ブチル基のような直鎖若しくは分岐状の炭素数1乃
至4個のアルキル基であり得、好適には、メチル基又は
エチル基であり、特に好適には、メチル基である。
いフェニル基の置換基である「フルオロ置換−C1−C4
アルキル基」は、例えば、フルオロメチル基、ジフルオ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチ
ル基、2−フルオロプロピル基、3−フルオロプロピル
基、2−フルオロブチル基、3−フルオロブチル基又は
4−フルオロブチル基のような直鎖若しくは分岐状の炭
素数1乃至4個のフルオロ置換アルキル基であり得、好
適には、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基
であり、特に好適には、トリフルオロメチル基である。
いフェニル基の置換基である「C1−C4アルコキシ基」
は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−
ブトキシ基又はt−ブトキシ基のような直鎖若しくは分
岐状の炭素数1乃至4個のアルコキシ基であり得、好適
には、メトキシ基又はエトキシ基であり、特に好適には
メトキシ基である。
いフェニル基の置換基である「フルオロ置換−C1−C4
アルコキシ基」は、例えば、フルオロメトキシ基、ジフ
ルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2−フル
オロエトキシ基、2−フルオロプロポキシ基、3−フル
オロプロポキシ基、2−フルオロイソプロポキシ基又は
4−フルオロブトキシ基のような直鎖若しくは分岐状の
炭素数1乃至4個のフルオロ置換アルコキシ基であり
得、好適には、ジフルオロメトキシ基又はトリフルオロ
メトキシ基であり、特に好適には、トリフルオロメトキ
シ基である。
いフェニル基の置換基は、好適には、ハロゲン原子、メ
チル基、エチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロ
メチル基、メトキシ基、エトキシ基、ジフルオロメトキ
シ基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基又はニトロ基
であり、更に好適には、弗素原子、塩素原子、臭素原
子、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、ト
リフルオロメトキシ基、シアノ基又はニトロ基であり、
特に好適には、弗素原子又は塩素原子である。該置換基
の数は、好適には、1乃至3であり、更に好適には、1
又は2であり、特に好適には1である。また、置換位置
は、好適には、2位又は4位であり、特に好適には、2
位である。
いC1−C8脂肪族アシル基の「脂肪族アシル基」部分
は、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバ
レリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイ
ル基又はオクタノイル基のような直鎖若しくは分岐状の
C 1−C8アルカノイル基;或はシクロプロピルカルボニ
ル基、シクロブチルカルボニル基、シクロペンチルカル
ボニル基、シクロヘキシルカルボニル基又はシクロヘプ
チルカルボニル基のような(C3−C7シクロアルキル)
カルボニル基であり得、好適には、C2−C4アルカノイ
ル基又は(C3−C6シクロアルキル)カルボニル基であ
り、更に好適には、アセチル基、プロピオニル基、イソ
ブチリル基、シクロプロピルカルボニル基又はシクロブ
チルカルボニル基であり、より更に好適にはプロピオニ
ル基又はシクロプロピルカルボニル基であり、特に好適
にはシクロプロピルカルボニル基である。
ン原子」及び「C1−C4アルコキシ基」は、前記R1の
「置換されていてもよいフェニル基」の置換基で定義し
たものと同意義を示し、脂肪族アシル基の置換基は、好
適には、弗素原子、塩素原子、メトキシ基、エトキシ基
又はシアノ基であり、更に好適には、弗素原子又は塩素
原子であり、特に好適には、弗素原子である。該置換基
の数は、好適には、1乃至3であり、更に好適には、1
又は2であり、特に好適には1である。
基は、例えば、フルオロアセチル基、ジフルオロアセチ
ル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセチル基、ト
リクロロアセチル基、ブロモアセチル基、ヨードアセチ
ル基、3−フルオロプロピオニル基、3−クロロプロピ
オニル基、3−ブロモプロピオニル基、3−ヨードプロ
ピオニル基、4−フルオロブチリル基、4−クロロブチ
リル基、5−フルオロバレリル基、メトキシアセチル
基、3−メトキシプロピオニル基、4−メトキシブチリ
ル基、5−メトキシバレリル基、エトキシアセチル基、
3−エトキシプロピオニル基、4−エトキシブチリル
基、5−エトキシバレリル基、シアノアセチル基、3−
シアノプロピオニル基、4−シアノブチリル基、5−シ
アノバレリル基、2−フルオロシクロプロピルカルボニ
ル基、2,2−ジフルオロシクロプロピルカルボニル
基、2−クロロシクロプロピルカルボニル基、2−ブロ
モシクロプロピルカルボニル基、2−フルオロシクロブ
チルカルボニル基、2−クロロシクロブチルカルボニル
基、2−フルオロシクロペンチルカルボニル基、2−ク
ロロシクロペンチルカルボニル基、2−フルオロシクロ
ヘキシルカルボニル基、2−クロロシクロヘキシルカル
ボニル基、2−メトキシシクロプロピルカルボニル基、
2−メトキシシクロブチルカルボニル基、2−メトキシ
シクロペンチルカルボニル基、2−メトキシシクロヘキ
シルカルボニル基、2−エトキシシクロプロピルカルボ
ニル基、2−エトキシシクロブチルカルボニル基、2−
エトキシシクロペンチルカルボニル基、2−エトキシシ
クロヘキシルカルボニル基、2−シアノシクロプロピル
カルボニル基、2−シアノシクロブチルカルボニル基、
2−シアノシクロペンチルカルボニル基又は2−シアノ
シクロヘキシルカルボニル基であり得、好適には、フル
オロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロ
アセチル基、クロロアセチル基、3−フルオロプロピオ
ニル基、3−クロロプロピオニル基、メトキシアセチル
基、3−メトキシプロピオニル基、エトキシアセチル
基、シアノアセチル基、3−シアノプロピオニル基、2
−フルオロシクロプロピルカルボニル基、2,2−ジフ
ルオロシクロプロピルカルボニル基、2−クロロシクロ
プロピルカルボニル基、2−フルオロシクロブチルカル
ボニル基、2−クロロシクロブチルカルボニル基、2−
フルオロシクロペンチルカルボニル基、2−フルオロシ
クロヘキシルカルボニル基、2−メトキシシクロプロピ
ルカルボニル基、2−エトキシシクロプロピルカルボニ
ル基又は2−シアノシクロプロピルカルボニル基であ
り、更に好適には、フルオロアセチル基、ジフルオロア
セチル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセチル
基、3−フルオロプロピオニル基、2−フルオロシクロ
プロピルカルボニル基、2−クロロシクロプロピルカル
ボニル基又は2−フルオロシクロブチルカルボニル基で
あり、特に好適には、フルオロアセチル基、ジフルオロ
アセチル基、トリフルオロアセチル基、3−フルオロプ
ロピオニル基又は2−フルオロシクロプロピルカルボニ
ル基である。
いベンゾイル基の置換基の「ハロゲン原子」、「C1−
C4アルキル基」及び「C1−C4アルコキシ基」は、前
記R1の「置換されていてもよいフェニル基」の置換基
で定義したものと同意義を示し、ベンゾイル基の置換基
は、好適には、弗素原子、塩素原子、メチル基、エチル
基、メトキシ基又はエトキシ基であり、更に好適には、
弗素原子又は塩素原子であり、特に好適には、弗素原子
である。該置換基の数は、好適には、1乃至3であり、
更に好適には、1又は2であり、特に好適には1であ
る。
キシ)カルボニル基」は、例えば、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、
イソブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニル基
又はt−ブトキシカルボニル基であり得、好適には、メ
トキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基であり、
特に好適には、メトキシカルボニル基である。
よい、置換された3乃至7員環状飽和アミノ基」の「環
状飽和アミノ基」部分は、例えば、1−アジリジニル
基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピ
ペリジニル基、2H−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル
基、7−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−7−イ
ル基、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−
イル基、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−
イル基、4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基
又は4−ピペラジニル基のような、縮環されていてもよ
く、酸素、窒素若しくは硫黄原子を有してもよい炭素数
2乃至8個の環状飽和アミノ基であり得、好適には、1
−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジ
ニル基、7−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−7
−イル基、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−
8−イル基、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−
9−イル基、4−モルホリニル基又は4−チオモルホリ
ニル基であり、更に好適には、1−アゼチジニル基、1
−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、8−アザビシ
クロ[3.2.1]オクタン−8−イル基又は9−アザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル基であり、よ
り更に好適には、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニ
ル基、1−ピペリジニル基又は8−アザビシクロ[3.
2.1]オクタン−8−イル基であり、特に好適には、
1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基又は1−ピペ
リジニル基である。尚、該基は環上の窒素原子を介して
隣接する炭素原子(R1及びR2が結合している炭素原
子)と結合する。
よい、置換された3乃至7員環状飽和アミノ基」は、好
適には、3−(−S−X−R4)−1−アゼチジニル
基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニル基、3
−若くは4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル
基、4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1
−ピペリジニル基又は8−アザ−3−(−S−X−
R4)−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基
であり、特に好適には、3−(−S−X−R4)−1−
アゼチジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリ
ジニル基、4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル
基又は4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−
1−ピペリジニル基である。
よいフェニル基」の置換基である「ハロゲン原子」、
「C1−C4アルキル基」及び「C1−C4アルコキシ基」
は、前記R1の「置換されていてもよいフェニル基」の
置換基で定義したものと同意義を示し、R4の置換され
ていてもよいフェニル基の置換基は、好適には、ハロゲ
ン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
基、ニトロ基又はシアノ基であり、更に好適には、弗素
原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ基、ニ
トロ基又はシアノ基であり、特に好適には、弗索原子、
塩素原子、メチル基、メトキシ基又はニトロ基である。
該置換基の数は、好適には、1乃至3であり、更に好適
には、1又は2であり、特に好適には1である。
よいC1−C6アルキル基」の「C1−C6アルキル基」部
分は、例えば、前記R1の「置換されていてもよいフェ
ニル基」の置換基で定義したものと同意義のC1−C4ア
ルキル基或はペンチル基、イソペンチル基、2−メチル
ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘ
キシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、
3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル
基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチ
ル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブ
チル基又は2−エチルブチル基のような直鎖若くは分岐
状の炭素数1乃至6個のアルキル基であり得、好適に
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基又はヘキシル基のような直鎖状のC 1−C6アルキ
ル基であり、更に好適には、メチル基、エチル基、プロ
ピル基又はブチル基のような直鎖状のC1−C4アルキル
基であり、特に好適には、メチル基、エチル基又はプロ
ピル基である。
よいC1−C6アルキル基」の置換基である「(C1−C4
アルコキシ)カルボニル基」は、前記R2で定義したも
のと同意義を示し、好適には、メトキシカルボニル基又
はエトキシカルボニル基である。
よいC1−C6アルキル基」の置換基である、一般式 −
NH−A1 を有する基に於けるA1の「α−アミノ酸残
基」は、例えば、グリシル基、アラニル基、バリニル
基、ロイシニル基、フェニルグリシル基、フェニルアラ
ニル基、α−アスパルチル基、β−アスパルチル基、α
−グルタミル基又はγ−グルタミル基のようなα−アミ
ノ酸のカルボキシル基からヒドロキシル基を除去した部
分構造を有するアミノ酸残基であり得、好適には、グリ
シル基、アラニル基、β−アスパルチル基又はγ−グル
タミル基であり、更に好適には、グリシル基又はγ−グ
ルタミル基であり、特に好適には、γ−グルタミル基で
ある。
よいC1−C6アルキル基」の置換基である、一般式 −
CO−A2 を有する基に於けるA2の「α−アミノ酸残
基」は、グリシノ基、アラニノ基、バリノ基、ロイシノ
基、フェニルグリシノ基、フェニルアラニノ基、アスパ
ルト基又はグルタモ基のようなα−アミノ酸のアミノ基
から水素原子を除去した部分構造を有するアミノ酸残基
であり得、好適には、グリシノ基、アラニノ基、バリノ
基、ロイシノ基、フェニルグリシノ基又はフェニルアラ
ニノ基であり、更に好適には、グリシノ基、アラニノ基
又はバリノ基であり、特に好適には、グリシノ基であ
る。
ルキル基」の置換基は、好適には、アミノ基、水酸基、
カルボキシル基、(C1−C4アルコキシ)カルボニル
基、一般式 −NH−A1a を有する基(式中、A
1aは、グリシル基、アラニル基、β−アスパルチル基又
はγ−グルタミル基を示す。)或は一般式−CO−A2a
を有する基(式中、A2aは、グリシノ基、アラニノ
基、バリノ基、ロイシノ基、フェニルグリシノ基又はフ
ェニルアラニノ基を示す。)であり、更に好適には、ア
ミノ基、水酸基、カルボキシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、一般式 −NH−A1b を
有する基(式中、A1bは、グリシル基又はγ−グルタミ
ル基を示す。)或は一般式 −CO−A2b を有する基
(式中、A2bは、グリシノ基、アラニノ基又はバリノ基
を示す。)であり、より更に好適には、アミノ基、水酸
基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、一般式 −NH−A1c を有する基(式
中、A1cは、γ−グルタミル基を示す。)又は一般式
−CO−A2c を有する基(式中、A2cは、グリシノ基
を示す。)であり、特に好適には、アミノ基、水酸基、
カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、一般式 −NH−A1c を有する基(式中、
A1cは、前述したものと同意義を示す。)又は一般式
−CO−A2c を有する基(式中、A2cは、前述したも
のと同意義を示す。)である。
よいC1−C6アルキル基」の置換基の数は、好適には、
1又は2であり、置換基の数が2の場合は、アミノ基、
水酸基又は一般式 −NH−A1 を有する基が、カル
ボキシル基又は一般式−CO−A2 を有する基が結合し
ている炭素原子と同一の炭素原子に結合したものが特に
好適である。
ルキル基」は、例えば、シクロプロピル基、シクロブチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘ
プチル基又はシクロオクチル基であり得、好適には、シ
クロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又
はシクロヘプチル基であり、特に好適には、シクロペン
チル基又はシクロヘキシル基である。
ルキル基」は、前記R1の「置換されていてもよいフェ
ニル基」の置換基で定義したものと同意義を示す。
アルキル)カルバモイル基」は、例えば、メチルカルバ
モイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイ
ル基、イソプロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイ
ル基、イソブチルカルバモイル基、s−ブチルカルバモ
イル基又はt−ブチルカルバモイル基であり得、好適に
はメチルカルバモイル基又はエチルカルバモイル基であ
り、特に好適には、メチルカルバモイル基である。
−C4アルキル)カルバモイル基」は、例えば、N,N
−ジメチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカ
ルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N,
N−ジプロピルカルバモイル基、N,N−ジイソプロピ
ルカルバモイル基、N,N−ジブチルカルバモイル基、
N,N−ジイソブチルカルバモイル基、N,N−ジ−s
−ブチルカルバモイル基又はN,N−ジ−t−ブチルカ
ルバモイル基であり得、好適には、N,N−ジメチルカ
ルバモイル基又はN,N−ジエチルカルバモイル基であ
り、特に好適には、N,N−ジメチルカルバモイル基で
ある。
アルコキシ)カルボニル基」は、前記R2で定義したも
のと同意義を示す。
には、R5及びR6が、同一又は異なって、水素原子、メ
チル基、エチル基、カルボキシル基、メトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチル
カルバモイル基、エチルカルバモイル基、N,N−ジメ
チルカルバモイル基又はN,N−ジエチルカルバモイル
基であるもの、更に好適には、R5が水素原子であり、
R6が、水素原子、メチル基、カルボキシル基、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル
基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバ
モイル基であるもの、特に好適には、R5が水素原子で
あり、R6が、カルボキシル基、メトキシカルボニル基
又はエトキシカルボニル基であるものを挙げることがで
きる。
ル基である。
展抑制剤の含有成分である化合物(I)に於て、R1が
結合している炭素原子等は不斉炭素原子であり得、それ
らに基づく光学異性体が存在するが、その異性体及びそ
れらの混合物も本発明の化合物に包含される。また、化
合物(I)において、分子中に二重結合及び/又はシク
ロアルキル基若しくは環状アミノ基に二つの置換基が含
まれる場合には、それらに基づくシス/トランスの幾何
異性体が存在するが、その異性体及びそれらの混合物も
本発明の化合物に包含される。
展抑制剤の含有成分である化合物(I)は、R5又はR6
がカルボキシル基である場合、塩基で処理することによ
り容易に薬理上許容される塩に変換される。それらの塩
としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩又はリチ
ウム塩のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩又はマグ
ネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;アルミニウム
塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩又はコバルト塩等
の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩;或いは、t
−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン
塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステ
ル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、
グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン
塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジル
エチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン
塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−フェネチル
アミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩
又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のよう
な有機塩等のアミン塩であり得、好適にはアルカリ金属
塩(特にナトリウム塩又はカリウム塩)である。
硬化進展抑制剤の含有成分である化合物(I)は、酸で
処理することにより容易に薬理上許容される塩に変換さ
れる。それらの塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、
硝酸塩又はりん酸塩のような無機酸塩;或いは、酢酸
塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩、シュウ酸
塩、マロン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタ
ンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩又はp−トルエ
ンスルホン酸塩のような有機酸塩であり得、好適には、
塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、フ
マル酸塩又はメタンスルホン酸塩である。
含有する血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤も本
発明に包含される。
ミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、血
小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤に於て、好適に
は、(1) R1が、置換されたフェニル基(該置換基
は、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、ジフルオロメ
チル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ
基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、
シアノ基又はニトロ基である。)である環状アミノ化合
物又はその薬理上許容される塩を含有する、血小板凝集
抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(2) R1が、置換
されたフェニル基(該置換基は、弗素原子、塩素原子、
臭素原子、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ
基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基又はニトロ基で
ある。)である環状アミノ化合物又はその薬理上許容さ
れる塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展
抑制剤、(3) R1が置換されたフェニル基(該置換
基は、弗素原子又は塩素原子である。)である環状アミ
ノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、血小
板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(4) R1の
置換されたフェニル基の置換基の数が、1乃至3である
環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有す
る、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(5)
R1の置換されたフェニル基の置換基の数が、1又は
2である環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩
を含有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制
剤、(6) R1の置換されたフェニル基の置換基の置
換位置が、2位又は4位である環状アミノ化合物又はそ
の薬理上許容される塩を含有する、血小板凝集抑制剤又
は動脈硬化進展抑制剤、(7) R2が、置換されてい
てもよい、C2−C4アルカノイル基又は(C3−C6シク
ロアルキル)カルボニル基(該置換基は、弗素原子、塩
素原子、メトキシ基、エトキシ基又はシアノ基であ
る。);置換されていてもよいベンゾイル基(該置換基
は、弗素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、メトキ
シ基又はエトキシ基である。);或は(C1−C4アルコ
キシ)カルボニル基である環状アミノ化合物又はその薬
理上許容される塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動
脈硬化進展抑制剤、(8) R2が、弗素原子又は塩素
原子で置換されていてもよい、C2−C4アルカノイル基
又は(C3−C6シクロアルキル)カルボニル基;ベンゾ
イル基;或は(C1−C4アルコキシ)カルボニル基であ
る環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有
する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、
(9) R2が、弗素原子で置換されていてもよい、ア
セチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、シクロプ
ロピルカルボニル基、シクロブチルカルボニル基、メト
キシカルボニル基又はエトキシカルボニル基である環状
アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、
血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(10)
R2が、プロピオニル基、シクロプロピルカルボニル
基、メトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基で
ある環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含
有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、
(11) R3が、3−(−S−X−R4)−1−アゼチ
ジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニル
基、3−若くは4−(−S−X−R4)−1−ピペリジ
ニル基、4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)
−1−ピペリジニル基又は8−アザ−3−(−S−X−
R4)−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基
であり、R4が置換されていてもよいフェニル基(該置
換基は、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ
基、エトキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。);置
換されていてもよい直鎖状のC1−C6アルキル基[該置
換基は、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、(C1−
C4アルコキシ)カルボニル基、一般式−NH−A1a
を有する基(式中、A1aは、グリシル基、アラニル基、
β−アスパルチル基若しくはγ−グルタミル基を示
す。)又は一般式 −CO−A2a を有する基(式中、
A2aは、グリシノ基、アラニノ基、バリノ基、ロイシノ
基、フェニルグリシノ基若しくはフェニルアラニノ基を
示す。)];或は、シクロブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、R
5及びR6が、同一又は異なって、水素原子、C1−C4ア
ルキル基、カルボキシル基、(C1−C4アルコキシ)カ
ルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4アルキル)カ
ルバモイル基又はジ−(C1−C4アルキル)カルバモイ
ル基であり、Xが硫黄原子、スルフィニル基又はスルフ
ォニル基である環状アミノ化合物又はその薬理上許容さ
れる塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展
抑制剤、(12) R3が3−(−S−X−R4)−1−
アゼチジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリ
ジニル基、4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル
基又は4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−
1−ピペリジニル基であり、R4が置換されていてもよ
いフェニル基(該置換基は、弗素原子、塩素原子、臭素
原子、メチル基、メトキシ基、ニトロ基又はシアノ基で
ある);置換されていてもよい直鎖状のC1−C4アルキ
ル基[該置換基は、アミノ基、水酸基、カルボキシル
基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、一
般式−NH−A1b を有する基(式中、A1bは、グリシ
ル基若しくはγ−グルタミル基を示す。)又は一般式
−CO−A2b を有する基(式中、A2bは、グリシノ
基、アラニノ基若しくはバリノ基を示す。)];或はシ
クロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、R5及び
R6が、同一又は異なって、水素原子、メチル基、エチ
ル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル
基、エチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモ
イル基又はN,N−ジエチルカルバモイル基であり、X
が硫黄原子、スルフィニル基又はスルフォニル基である
環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有す
る、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(1
3) R3が3−(−S−X−R4)−1−アゼチジニル
基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニル基、4
−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル基、4−(−
S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1−ピペリジニ
ル基であり、R4が置換されていてもよいフェニル基
(該置換基は、弗素原子、塩素原子、メチル基、メトキ
シ基又はニトロ基である。);置換されていてもよい、
メチル基、エチル基又はプロピル基[該置換基は、アミ
ノ基、水酸基、カルボキシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、一般式 −NH−A1c を
有する基(式中、A1cは、γ−グルタミル基を示す。)
又は一般式 −CO−A2cを有する基(式中、A2cは、
グリシノ基を示す。)];或はシクロペンチル基又はシ
クロヘキシル基であり、R5が水素原子であり、R6が、
水素原子、メチル基、カルボキシル基、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチ
ルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基
であり、Xが硫黄原子、スルフィニル基又はスルフォニ
ル基である環状アミノ化合物又はその薬理上許容される
塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制
剤、(14) R3が3−(−S−X−R4)−1−アゼ
チジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニ
ル基、4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル基、
4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1−ピ
ペリジニル基であり、R4が置換されていてもよいフェ
ニル基(該置換基は、弗素原子、塩素原子、メチル基、
メトキシ基又はニトロ基である。);置換されていても
よい、メチル基、エチル基又はプロピル基[該置換基
は、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、一般式 −NH−A
1c を有する基(式中、A1cは、γ−グルタミル基を示
す。)又は一般式 −CO−A2cを有する基(式中、A
2cは、グリシノ基を示す。)];或はシクロペンチル基
又はシクロヘキシル基であり、R5が水素原子であり、
R6が、カルボキシル基、メトキシカルボニル基又はエ
トキシカルボニル基であり、Xが硫黄原子又はスルフォ
ニル基である環状アミノ化合物又はその薬理上許容され
る塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑
制剤、をあげることができ、R1に関しては、(1)か
ら(3)及び(4)から(6)の順で好適な順位が上
り、R2に関しては、(7)から(10)の順で好適な
順位が上り、R3に関しては、(11)から(14)の
順で好適な順位が上がる。
ノ化合物又はその薬理上許容される塩或はそれらを含有
する血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤として
は、(1)乃至(3)、(4)乃至(6)、(7)乃至
(10)及び(11)乃至(14)からなる群より2乃
至4を選択し、それらを任意に組合せたものを挙げるこ
とができ、その組合せにおける好適なものとしては、例
えば、(15) R1が、置換されたフェニル基(該置
換基は、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、ジフルオ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エト
キシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、シアノ基又はニトロ基である。)であり、R1の置
換されたフェニル基の置換基の数が、1乃至3であり、
R2が、置換されていてもよい、C2−C4アルカノイル
基又は(C3−C6シクロアルキル)カルボニル基(該置
換基は、弗素原子、塩素原子、メトキシ基、エトキシ基
又はシアノ基である。);置換されていてもよいベンゾ
イル基(該置換基は、弗素原子、塩素原子、メチル基、
エチル基、メトキシ基又はエトキシ基である。);或は
(C1−C4アルコキシ)カルボニル基である環状アミノ
化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、血小板
凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(16) R
1が、置換されたフェニル基(該置換基は、弗素原子、
塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、ジフルオ
ロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基又は
ニトロ基である。)であり、R1の置換されたフェニル
基の置換基の数が、1又は2であり、R2が、弗素原子
又は塩素原子で置換されていてもよい、C2−C4アルカ
ノイル基又は(C3−C6シクロアルキル)カルボニル
基;ベンゾイル基;或は(C1−C4アルコキシ)カルボ
ニル基である環状アミノ化合物又はその薬理上許容され
る塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑
制剤、(17) R1が、置換されたフェニル基(該置
換基は、弗素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロ
メチル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキ
シ基、シアノ基又はニトロ基である。)であり、R1の
置換されたフェニル基の置換基の置換位置が、2位又は
4位であり、R2が、弗素原子又は塩素原子で置換され
ていてもよい、C2−C4アルカノイル基又は(C3−C6
シクロアルキル)カルボニル基;ベンゾイル基;或は
(C1−C4アルコキシ)カルボニル基であり、R3が、
3−(−S−X−R4)−1−アゼチジニル基、3−
(−S−X−R4)−1−ピロリジニル基、3−若くは
4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル基、4−
(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1−ピペリ
ジニル基又は8−アザ−3−(−S−X−R4)−ビシ
クロ[3.2.1]オクタン−8−イル基であり、R4
が置換されていてもよいフェニル基(該置換基は、ハロ
ゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
基、ニトロ基又はシアノ基である。);置換されていて
もよい直鎖状のC1−C6アルキル基[該置換基は、アミ
ノ基、水酸基、カルボキシル基、(C1−C4アルコキ
シ)カルボニル基、一般式−NH−A1a を有する基
(式中、A1aは、グリシル基、アラニル基、β−アスパ
ルチル基若しくはγ−グルタミル基を示す。)又は一般
式 −CO−A2a を有する基(式中、A2aは、グリシ
ノ基、アラニノ基、バリノ基、ロイシノ基、フェニルグ
リシノ基若しくはフェニルアラニノ基を示す。)];或
は、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基又はシクロヘプチル基であり、R5及びR6が、同一
又は異なって、水素原子、C1−C4アルキル基、カルボ
キシル基、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基、カル
バモイル基、(C1−C4アルキル)カルバモイル基又は
ジ−(C1−C4アルキル)カルバモイル基であり、Xが
硫黄原子、スルフィニル基又はスルフォニル基である環
状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有す
る、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(1
8) R1が置換されたフェニル基(該置換基は、弗素
原子又は塩素原子である。)であり、R1の置換された
フェニル基の置換基の置換位置が、2位又は4位であ
り、R2が、弗素原子で置換されていてもよい、アセチ
ル基、プロピオニル基、イソブチリル基、シクロプロピ
ルカルボニル基、シクロブチルカルボニル基、メトキシ
カルボニル基又はエトキシカルボニル基であり、R3が
3−(−S−X−R4)−1−アゼチジニル基、3−
(−S−X−R4)−1−ピロリジニル基、4−(−S
−X−R4)−1−ピペリジニル基又は4−(−S−X
−R4)−3−(=CR5R6)−1−ピペリジニル基で
あり、R4が置換されていてもよいフェニル基(該置換
基は、弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メト
キシ基、ニトロ基又はシアノ基である);置換されてい
てもよい直鎖状のC1−C4アルキル基[該置換基は、ア
ミノ基、水酸基、カルボキシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、一般式−NH−A1b を有
する基(式中、A1bは、グリシル基若しくはγ−グルタ
ミル基を示す。)又は一般式 −CO−A2b を有する
基(式中、A2bは、グリシノ基、アラニノ基若しくはバ
リノ基を示す。)];或はシクロペンチル基又はシクロ
ヘキシル基であり、R5及びR6が、同一又は異なって、
水素原子、メチル基、エチル基、カルボキシル基、メト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、
N,N−ジメチルカルバモイル基又はN,N−ジエチル
カルバモイル基であり、Xが硫黄原子、スルフィニル基
又はスルフォニル基である環状アミノ化合物又はその薬
理上許容される塩を含有する、血小板凝集抑制剤又は動
脈硬化進展抑制剤、(19) R1が置換されたフェニ
ル基(該置換基は、弗素原子又は塩素原子である。)で
あり、R1の置換されたフェニル基の置換基の置換位置
が、2位又は4位であり、R2が、プロピオニル基、シ
クロプロピルカルボニル基、メトキシカルボニル基又は
エトキシカルボニル基であり、R3が3−(−S−X−
R4)−1−アゼチジニル基、3−(−S−X−R4)−
1−ピロリジニル基、4−(−S−X−R4)−1−ピ
ペリジニル基又は4−(−S−X−R4)−3−(=C
R5R6)−1−ピペリジニル基であり、R4が置換され
ていてもよいフェニル基(該置換基は、弗素原子、塩素
原子、メチル基、メトキシ基又はニトロ基である。);
置換されていてもよい、メチル基、エチル基又はプロピ
ル基[該置換基は、アミノ基、水酸基、カルボキシル
基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、一
般式 −NH−A1c を有する基(式中、A1cは、γ−
グルタミル基を示す。)又は一般式 −CO−A2cを有
する基(式中、A2cは、グリシノ基を示す。)];或は
シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、R5が
水素原子であり、R6が、水素原子、メチル基、カルボ
キシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N
−ジメチルカルバモイル基であり、Xが硫黄原子、スル
フィニル基又はスルフォニル基である環状アミノ化合物
又はその薬理上許容される塩を含有する、血小板凝集抑
制剤又は動脈硬化進展抑制剤、(20) R1が置換さ
れたフェニル基(該置換基は、弗素原子又は塩素原子で
ある。)であり、R1の置換されたフェニル基の置換基
の置換位置が、2位又は4位であり、R2が、プロピオ
ニル基、シクロプロピルカルボニル基、メトキシカルボ
ニル基又はエトキシカルボニル基であり、R3が3−
(−S−X−R4)−1−アゼチジニル基、3−(−S
−X−R4)−1−ピロリジニル基、4−(−S−X−
R4)−1−ピペリジニル基又は4−(−S−X−R4)
−3−(=CR5R6)−1−ピペリジニル基であり、R
4が置換されていてもよいフェニル基(該置換基は、弗
素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はニトロ基
である。);置換されていてもよい、メチル基、エチル
基又はプロピル基[該置換基は、アミノ基、水酸基、カ
ルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、一般式 −NH−A1c を有する基(式中、A
1cは、γ−グルタミル基を示す。)又は一般式 −CO
−A2cを有する基(式中、A2cは、グリシノ基を示
す。)];或はシクロペンチル基又はシクロヘキシル基
であり、R5が水素原子であり、R6が、カルボキシル
基、メトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基で
あり、Xが硫黄原子又はスルフォニル基である環状アミ
ノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、血小
板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤、をあげることが
でき、上記に関しては、(15)から(20)の順で好
適な順位が上がる。
展抑制剤に含有される代表化合物としては、例えば、以
下の表に記載する化合物を挙げることができるが、本発
明はこれらの化合物を含有する血小板凝集抑制剤又は動
脈硬化進展抑制剤に限定されるものではない。
1−2、1−6、1−7、1−10、1−12、1−1
3、1−14、1−16、1−17、1−20、1−2
2、1−27、1−30、1−32、1−34、1−3
6、1−37、1−40、1−42、1−47、1−5
0、1−52、1−54、1−56、1−57、1−6
0、1−62、1−67、1−70、1−72、1−7
4、1−76、1−77、1−80、1−81、1−8
2、1−83、1−84、1−86、1−87、1−8
9、1−90、1−109、1−110、1−112、
1−114、1−122、1−124、1−139、1
−140、1−142、1−144、1−145、1−
146、1−152、1−154、1−182、1−1
84、1−189、1−192、1−194、1−19
9、1−202、1−204、1−206、1−21
0、1−214、1−216、1−222、1−22
5、1−230、1−234、1−236、1−23
8、1−242、1−244、1−250、1−25
2、1−258、1−260、1−266、1−26
8、1−274、1−276、1−301、1−30
5、1−315、1−318、1−354、1−35
6、2−2、2−7、2−10、2−12、2−14、
2−16、2−17、2−20、2−22、2−27、
2−30、2−32、2−34、2−36、2−37、
2−40、2−42、2−47、2−50、2−52、
2−54、2−56、2−57、2−60、2−62、
2−67、2−70、2−72、2−74、2−76、
2−77、2−80、2−82、2−84、2−86、
2−89、2−109、2−112、2−114、2−
122、2−124、2−139、2−140、2−1
42、2−144、2−145、2−152、2−15
4、2−182、2−192、2−202、2−20
6、2−210、2−214、2−222、2−23
0、2−234、2−236、2−238、3−7、3
−12、3−17、3−20、3−27、3−32、3
−37、3−40、3−47、3−52、3−57、3
−60、3−67、3−72、3−77、3−80、3
−82、3−84、3−86、3−89、3−109、
3−122、3−124、3−139、3−142、3
−144、3−145、3−152、3−182、3−
192、3−202、3−206、3−210、3−2
14、3−234、3−236、3−238、4−2、
4−4、4−10、4−12、4−18、4−20、4
−26、4−28、4−34、4−36、4−61、4
−65、4−75、4−78、4−114、4−11
6、5−1、5−2、5−5、5−6、5−9、5−1
0、5−13、5−14、5−17、5−25、5−3
5、5−37、5−39、5−41、5−42、5−4
5、5−46、5−49、5−50、5−53、5−5
4、5−57、5−65、5−75、5−77、5−7
9、5−81、5−82、5−85、5−86、5−8
9、5−90、5−93、5−94、5−97、5−1
05、5−115、5−117、5−119、5−12
1、5−125、5−126、5−129、5−13
3、5−134、5−137、5−141、5−14
5、5−149、5−150、5−153、5−15
7、5−158、5−161、5−162、5−16
9、5−170、5−171、5−172、5−17
9、5−180、5−181、5−185、5−18
6、5−189、5−193又は5−194を挙げるこ
とができ、
−7、1−10、1−12、1−14、1−16、1−
17、1−20、1−22、1−27、1−30、1−
32、1−34、1−36、1−37、1−40、1−
42、1−47、1−50、1−52、1−54、1−
56、1−57、1−60、1−62、1−67、1−
70、1−72、1−74、1−76、1−77、1−
80、1−81、1−82、1−83、1−84、1−
86、1−87、1−89、1−90、1−109、1
−110、1−122、1−124、1−139、1−
140、1−142、1−144、1−145、1−1
46、1−182、1−189、1−192、1−19
9、1−202、1−206、1−210、1−21
4、1−216、1−234、2−7、2−14、2−
17、2−20、2−27、2−32、2−37、2−
40、2−47、2−52、2−57、2−60、2−
67、2−72、2−77、2−80、2−82、2−
84、2−86、2−89、2−109、2−122、
2−124、2−142、2−144、2−145、2
−202、2−206、2−210、2−214、2−
234、3−7、3−12、3−17、3−20、3−
27、3−32、3−37、3−40、3−47、3−
52、3−57、3−60、3−67、3−72、3−
77、3−80、3−82、3−84、3−86、3−
89、3−109、3−122、3−124、3−14
2、3−144、3−145、3−202、3−20
6、3−210、3−214、3−234、5−1、5
−2、5−5、5−9、5−13、5−17、5−3
7、5−41、5−42、5−45、5−49、5−5
3、5−57、5−65、5−77、5−81、5−8
2、5−85、5−89、5−93、5−97、5−1
17、5−121、5−129、5−137、5−14
5、5−153、5−161、5−162、5−17
1、5−172、5−181又は5−189を挙げるこ
とができ、
7、1−10、1−12、1−14、1−17、1−2
7、1−32、1−34、1−37、1−47、1−5
2、1−54、1−57、1−67、1−72、1−7
4、1−77、1−82、1−84、1−86、1−1
09、1−139、1−142、1−145、1−14
6、1−189、1−199、1−210、2−7、2
−14、2−27、2−32、2−47、2−52、2
−67、2−72、2−82、2−142、3−7、3
−12、3−27、3−32、3−47、3−52、3
−67、3−72、3−82、3−142、5−2、5
−5、5−9、5−13、5−17、5−41、5−4
2、5−45、5−49、5−53、5−57、5−6
5、5−81、5−82、5−85、5−89、5−9
3、5−97、5−117、5−129、5−145、
5−171、5−172、5−181又は5−189を
挙げることができ、
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)
ピペリジン、例示化合物番号1−10:1−(2−フル
オロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4−(4−
メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン、例示化
合物番号1−12:1−(2−クロロ−α−メトキシカ
ルボニルベンジル)−4−(4−メチルフェニルスルフ
ォニルチオ)ピペリジン、例示化合物番号1−14:1
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−4−(4−メチルフェニルスルフィニルチオ)
ピペリジン、例示化合物番号1−17:1−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−
(4−メチルフェニルジスルファニル)ピペリジン、例
示化合物番号1−27:4−(4−クロロフェニルスル
フォニルチオ)−1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)ピペリジン、例示化合物番号
1−47:1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−
フルオロベンジル)−4−(4−フルオロフェニルスル
フォニルチオ)ピペリジン、例示化合物番号1−67:
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(4−メトキシフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン、例示化合物番号1−82:1−(α−
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−フェニルスルフォニルチオピペリジン、例示化合物
番号1−109:1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−4−(2−ニトロフェニル
ジスルファニル)ピペリジン、例示化合物番号1−13
9:1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオ
ロベンジル)−4−(2,4−ジニトロフェニルジスル
ファニル)ピペリジン、例示化合物番号1−142:1
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−4−メチルスルフォニルチオピペリジン、例示
化合物番号1−146:1−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4−メチルスルフィ
ニルチオピペリジン、例示化合物番号1−210:1−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4−(2−メトキシカルボニルエチルジスルファ
ニル)ピペリジン、例示化合物番号2−7:1−(α−
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
3−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピロリジ
ン、例示化合物番号2−14:1−(α−シクロプロピ
ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−3−(4−メ
チルフェニルスルフィニルチオ)ピロリジン、例示化合
物番号3−7:1−(α−シクロプロピルカルボニル−
2−フルオロベンジル)−3−(4−メチルフェニルス
ルフォニルチオ)アゼチジン、例示化合物番号5−2:
(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)−3−メトキシカルボニルメチリデン−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン、
例示化合物番号5−41:(E)−1−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−3−エト
キシカルボニルメチリデン−4−(4−メチルフェニル
スルフォニルチオ)ピペリジン、例示化合物番号5−4
2:(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニ
ルベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4
−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジ
ン、又は例示化合物番号5−117:(Z)−4−
[(R)−2−アミノ−2−カルボキシエチルジスルフ
ァニル]−3−カルボキシメチリデン−1−(α−シク
ロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペリ
ジンを挙げることができる。
脈硬化進展抑制剤の含有成分である一般式(I)を有す
る化合物は、以下の方法に従って容易に製造される。
したものと同意義を示し、R3aは、縮環されていても
よい、置換された3乃至7員環状飽和アミノ基[該置換
基は、必須のものとしては水酸基であり、所望のものと
しては、一般式 =CR5aR6a を有する基(式中、
R5a及びR6aは、カルボキシル基を除く他、それぞれ
R5及びR6と同意義を示す。)である。]を示し、R3
bは、R3aに含まれる水酸基が、ハロゲン原子(好適
には、塩素原子又は臭素原子)、ハロゲンで置換されて
いてもよいC1−C4アルカンスルフォニルオキシ基(好
適には、メタンスルフォニルオキシ基)又は置換されい
てもよいベンゼンスルフォニルオキシ基(該置換基は、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキ
シ基又はニトロ基であり、好適には、塩素原子、メチル
基、メトキシ基又はニトロ基であり、特に好適には、p
−メチル基又はp−ニトロ基である。)に変換された
他、R3aと同意義を示し、R3cは、R3aに含まれる
水酸基が、一般式 −S−COR7 を有する基[式
中、R7は、C1−C4アルキル基(特に好適には、メチ
ル基である。)を示す。]に変換された他、R3aと同
意義を示し、R3dは、必須の置換基がメルカプト基に
変換された他、R3と同意義を示し、R3eは、縮環され
ていてもよい、置換された3乃至7員環状飽和アミノ基
[該置換基は、必須のものとして、一般式 −S−SO
2−R4 を有する基であり、所望のものとしては、一般
式 =CR5aR6a (式中、R5a及びR6aは、前述
したものと同意義を示す。)を有する基である。]を示
し、Mは、アルカリ金属原子(例えば、リチウム、ナト
リウム、カリウムであり得、好適には、ナトリウム又は
カリウム)を示す。
る。
化合物を製造する工程で、一般式(II)を有する化合
物をハロゲン化剤又はスルフォニル化剤と反応させるこ
とにより達成される。
ニルクロリド又はチオニルブロミドのようなハロゲン化
チオニル;三塩化リン又は三臭化リンのような三ハロゲ
ン化リン;五塩化リン又は五臭化リンのような五ハロゲ
ン化リン;オキシ塩化リン又はオキシ臭化リンのような
オキシハロゲン化リン;或いは、トリフェニルホスフィ
ン−四塩化炭素、トリトリルホスフィン−四塩化炭素又
はトリフェニルホスフィン−四臭化炭素のようなトリ
(C1−C4アルキルで置換されていてもよいフェニル)
ホスフィン−四ハロゲン化炭素であり得、好適には、チ
オニルクロリド、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リ
ン、トリフェニルホスフィン−四塩化炭素、トリトリル
ホスフィン−四塩化炭素又はトリフェニルホスフィン−
四臭化炭素であり、特に好適には、チオニルクロリド、
トリフェニルホスフィン−四塩化炭素又はトリフェニル
ホスフィン−四臭化炭素である。使用されるスルフォニ
ル化剤は、例えば、ハロゲンで置換されいてもよいC1
−C4アルカンスルフォニルハライド、ハロゲンで置換
されいてもよいC1−C4アルカンスルフォン酸無水物又
は置換されいてもよいベンゼンスルフォニルハライドで
あり得、好適には、弗素で置換されいてもよいC1−C4
アルカンスルフォニルクロリド、C1−C4アルカンスル
フォニルブロミド、弗素で置換されていてもよいC1−
C4アルカンスルフォン酸無水物、置換されていてもよ
いベンゼンスルフォニルクロリド又は置換されいてもよ
いベンゼンスルフォニルブロミドであり、更に好適に
は、C1−C2アルカンスルフォニルクロリド、トリフル
オロメタンスルフォニルクロリド、C1−C2アルカンス
ルフォン酸無水物、トリフルオロメタンスルフォン酸無
水物、ベンゼンスルフォニルクロリド、トルエンスルフ
ォニルクロリド又はニトロベンゼンスルフォニルブロミ
ドであり、特に好適には、メタンスルフォニルクロリ
ド、トリフルオロメタンスルフォニルクロリド、ベンゼ
ンスルフォニルクロリド又はp−トルエンスルフォニル
クロリドである。化合物(II)とハロゲン化剤との反
応は、不活性溶剤の存在下又は不存在下(好適には、存
在下)に行われ、使用される不活性溶剤は、反応に関与
しなければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、ベン
ゼン又はトルエンのような炭化水素類;ジクロルメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素又は1,2−ジクロルエ
タンのようなハロゲン化炭化水素類;エーテル、テトラ
ヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;アセ
トン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミドのよう
なアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシ
ド類;或いは、これらの混合溶剤であり得、好適には、
エーテル類又はハロゲン化炭化水素類である。反応温度
は、原料化合物(II)、ハロゲン化剤及び溶剤の種類
により異なるが、通常−10℃乃至200℃(好適に
は、0℃乃至100℃)であり、反応時間は、反応温度
等により異なるが、30分間乃至24時間(好適には1
時間乃至12時間)である。化合物(II)とスルフォ
ニル化剤との反応は、不活性溶剤中、塩基の存在下又は
不存在下(好適には、存在下)に行われ、使用される不
活性溶剤は、上記の化合物(II)とハロゲン化剤との
反応に使用されるものと同様である。使用される塩基
は、好適には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は
水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩;重炭酸ナトリウム又は重炭酸カリウム
のようなアルカリ金属重炭酸塩;リチウムメトキシド、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又はカリ
ウムt−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、エ
チルジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、コリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]−5−ノネン又は1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセンのような有機アミン類であり
得、更に好適には、アルカリ金属炭酸塩又は有機アミン
類であり、特に好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン、トリブチルアミン、エチルジイ
ソプロピルアミン、ピリジン又はルチジンである。ま
た、液体の有機アミン類を使用する場合には、溶剤を兼
ねて大過剰使用することもできる。反応温度は、原料化
合物(II)、スルフォニル化剤及び溶剤の種類により
異なるが、通常−10℃乃至100℃(好適には、0℃
乃至50℃)であり、反応時間は、反応温度等により異
なるが、30分間乃至24時間(好適には1時間乃至1
0時間)である。反応終了後、各反応の目的化合物は、
常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、不
溶物が存在する場合は、適宜濾去して、溶剤を減圧留去
することによって又は溶剤を減圧留去し、残留物に水を
加え、酢酸エチルのような水不混和性有機溶媒で抽出
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去
することにより得ることができ、必要ならば、常法、例
えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー等でさらに精
製することができる。
物を製造する工程で、不活性溶剤中、化合物(III)
と一般式(IV)を有する化合物を反応させることによ
り達成される。
ければ、特に制限されず、例えば、エーテル、テトラヒ
ドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;アセト
ン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;酢酸エチ
ル又は酢酸ブチルのようなエステル類;メタノール、エ
タノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル又はブチルアルコールのようなアルコール類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミドのよう
なアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシ
ド類;或いは、これらの混合溶剤であり得、好適には、
アルコール類、アミド類又はスルホキシド類である。反
応温度は、原料化合物(III)、原料化合物(IV)
及び溶剤の種類により異なるが、通常0℃乃至200℃
(好適には、20℃乃至150℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、30分間乃至24時間
(好適には1時間乃至12時間)である。反応終了後、
本反応の目的化合物は、常法に従って、反応混合物から
採取される。例えば、不溶物が存在する場合は、適宜濾
去して、溶剤を減圧留去することによって又は溶剤を減
圧留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルのような水不
混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾
燥した後、溶媒を留去することにより得ることができ、
必要ならば、常法、例えば、再結晶、カラムクロマトグ
ラフィー等でさらに精製することができる。
合物を製造する工程であり、反応(a):R3cに含ま
れる一般式 −S−COR7 を有する基(式中、R
7は、前述したものと同意義を示す。)をメルカプト基
に変換する反応と、所望により、反応(b):R3cに
含まれるアルコキシカルボニル基をカルボキシル基或は
他のアルコキシカルボニル基に変換する反応、及び反応
(c):R3cに含まれる二重結合に基づくシス/トラ
ンス体を異性化する反応を含み、適宜順序を変えて行わ
れる。
−S−COR7 を有する基(式中、R7は、前述したも
のと同意義を示す。)をメルカプト基に変換する反応
は、相当する化合物を酸又はアルカリ(好適には、酸)
を用いて加水分解又は加アルコール分解することにより
達成され、有機合成化学でよく知られている方法で行わ
れる。また、本加水分解の反応条件(温度、酸或はアル
カリの種類と使用量及び溶媒等)を適宜選択することに
より、反応(a)と後記反応(b)とを同時に行わせる
こともできる。使用される酸は、例えば、塩化水素、硝
酸、塩酸又は硫酸のような無機酸;或いは、酢酸、トリ
フルオロ酢酸、メタンスルフォン酸又はp−トルエンス
ルフォン酸のような有機酸であり得、好適には、塩化水
素、塩酸、硫酸又はトリフルオロ酢酸であり、特に好適
には、塩化水素又は塩酸である。使用されるアルカリ
は、例えば、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのよ
うなアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム又は炭酸カ
リウムのようなアルカリ金属炭酸塩;或いは、重炭酸ナ
トリウム又は重炭酸カリウムのようなアルカリ金属重炭
酸塩であり得、好適には、アルカリ金属水酸化物(特
に、水酸化ナトリウム)である。使用される不活性溶剤
は、反応に関与しなければ、特に制限されず、例えば、
ヘキサン、ベンゼン又はトルエンのような炭化水素類;
ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭素又は1,2
−ジクロルエタンのようなハロゲン化炭化水素類;エー
テル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエー
テル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケト
ン類;メタノール、エタノール、プロピルアルコール、
イソプロピルアルコール又はブチルアルコールのような
アルコール類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸又はブタン酸
のようなカルボン酸類;水;或いはこれらの混合溶剤で
あり得、好適には、酸を用いる加水分解の場合は、アル
コール類、カルボン酸類、水又はこれらの混合溶剤であ
り、アルカリを用いる加水分解の場合は、アルコール類
又は水である。反応温度は、原料化合物(V)、酸、ア
ルカリ及び溶剤の種類により異なるが、通常−10℃乃
至70℃(好適には、0℃乃至50℃)であり、反応時
間は、反応温度等により異なるが、30分間乃至20日
間(好適には1時間乃至12日間)である。反応終了
後、本反応の目的化合物は、常法に従って、反応混合物
から採取される。例えば、不溶物が存在する場合には、
適宜濾去し、反応液が酸性又はアルカリ性の場合には、
適宜中和して、溶剤を減圧留去することによって又は溶
剤を減圧留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルのよう
な水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグネシウム
等で乾燥した後、溶媒を留去することにより得ることが
でき、必要ならば、常法、例えば、再結晶、カラムクロ
マトグラフィー等でさらに精製することができる。
含まれるアルコキシカルボニル基をカルボキシル基に変
換する反応は、反応(a)の一般式 −S−COR7 を
有する基(式中、R7は、前述したものと同意義を示
す。)をメルカプト基に変換する反応と同様に行われ
る。また、R3cとR2がともにアルコキシカルボニル基
を含む場合には、加水分解条件を適切に選択することに
より、或いは、両者のアルコキシ部分の種類が異なる化
合物を用いることにより(例えば、R2がメトキシカル
ボニル基又はエトキシカルボニル基であり、R3cに含
まれるアルコキシカルボニル基がt−ブトキシカルボニ
ル基である化合物を用いて、酸性条件下で反応を行うこ
とにより)、R2のアルコキシカルボニル基と区別し
て、R3cに含まれるアルコキシカルボニル基のみを選
択的にカルボキシル基に変換することができる。R3c
に含まれるアルコキシカルボニル基を他のアルコキシカ
ルボニル基に変換する反応は、所望のアルコールを溶媒
として用い、上記と同様な条件下(好適には、酸性条件
下、より好適には、塩化水素の共存下)で反応させるこ
とにより容易に行われる。一般的に、反応(b)は反応
(a)よりも過酷な条件を必要とするため、化合物
(V)を反応(b)の条件下で反応させることにより、
反応(a)と反応(b)とを同時に行わせることが可能
である。反応終了後、本反応の目的化合物は、それぞれ
常法に従って、反応混合物から採取される。アルコキシ
カルボニル基をカルボキシル基に変換する反応では、例
えば、目的化合物が析出する場合若しくは溶剤を減圧留
去することによって目的化合物が析出する場合にはそれ
らを適宜濾取することにより、或は溶剤を減圧留去し、
残留物に酸を加え溶液のpHを酸性に調整した後、酢酸
エチルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸
マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去することによ
り得ることができ、必要ならば、常法、例えば、再結
晶、カラムクロマトグラフィー等でさらに精製すること
ができる。一方、アルコキシカルボニル基を他のアルコ
キシカルボニル基に変換する反応では、例えば、不溶物
が存在する場合には、適宜濾去し、反応液が酸性又はア
ルカリ性の場合には、適宜中和して、溶剤を減圧留去す
ることによって又は溶剤を減圧留去し、残留物に水を加
え、酢酸エチルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、
無水硫酸マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去する
ことにより得ることができ、必要ならば、常法、例え
ば、再結晶、カラムクロマトグラフィー等でさらに精製
することができる。
含まれる二重結合に基づくシス/トランス体を異性化す
る反応は、不活性溶剤中、増感剤の存在下又は不存在下
(好適には、不存在下)、相当する化合物を光照射する
ことにより行われる。使用される光照射の光源は、低圧
水銀ランプ(20W乃至100W、好適には、32W)
であり、増感剤は、例えば、ベンゾフェノン、フルオレ
ノン又はアントラキノンである。また、反応の促進及び
/又は副反応を抑制する等の目的で、ジメチルジスルフ
ィド、ジエチルジスルフィド又はジフェニルジスルフィ
ドのような有機イオウ化合物を添加して、本反応を行う
こともできる。使用される不活性溶剤は、反応に関与し
なければ、特に制限されず、例えば、エーテル、テトラ
ヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;酢酸
エチル又は酢酸ブチルのようなエステル類;メタノー
ル、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール又はブチルアルコールのようなアルコール類;
アセトニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミド
のようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスル
ホキシド類;水;或いはこれらの混合溶剤であり得、好
適には、水、アルコール類又はニトリル類或はこれらの
混合溶剤である。反応温度は、原料化合物、光源及び溶
剤の種類により異なるが、通常−20℃乃至100℃
(好適には、0℃乃至50℃)であり、反応時間は、反
応温度等により異なるが、5分間乃至8時間(好適に
は、10分間乃至3時間)である。反応終了後、本反応
の目的化合物は、常法に従って、反応混合物から採取さ
れる。例えば、不溶物が存在する場合は、適宜濾去し
て、溶剤を減圧留去することによって又は溶剤を減圧留
去し、残留物に水を加え、酢酸エチルのような水不混和
性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し
た後、溶媒を留去することにより得ることができ、必要
ならば、常法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフ
ィー等でさらに精製することができる。
化合物を製造する工程であり、反応としては、反応
(d):R3dに含まれるメルカプト基をスルフォニル
化してスルフォニルチオ基に変換する反応、反応
(e):R3dに含まれるメルカプト基をスルフィニル
化してスルフィニルチオ基に変換する反応、及び反応
(f):R3dに含まれるメルカプト基をスルフェニル
化してジスルファニル基に変換する反応に大別される。
ニル化反応は、化合物(VI)と一般式R4SO2Y
[式中、R4は前述したものと同意義を示し、Yはハロ
ゲン原子(好適には、塩素又は臭素原子)を示す。]を
有する化合物を、不活性溶剤中、塩基の存在下又は不存
在下(好適には存在下)で反応させることにより行われ
る。使用される不活性溶剤は、反応に関与しなければ、
特に制限されず、例えば、ヘキサン、ベンゼン又はトル
エンのような炭化水素類;ジクロルメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素又は1,2−ジクロルエタンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;エーテル、テトラヒドロフラン又
はジオキサンのようなエーテル類;アセトン又はメチル
エチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン
又はヘキサメチルホスホルアミドのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシドのようなスルホキシド類;或いは、
これらの混合溶剤であり得、好適には、ハロゲン化炭化
水素類、炭化水素類又はエーテル類である。使用される
塩基は、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩;リチウムメトキシド、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又はカリ
ウムt−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド;トリエチルアミン、トリブチルアミン、エチルジイ
ソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン、ルチジン、コ
リジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−
ノネン又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセンのような有機アミン類であり得、好適に
は、アルカリ金属アルコキシド又は有機アミン類であ
り、更に好適には、ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、トリエチルアミン、トリブチルアミン、エ
チルジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン又は
ピリジンであり、特に好適には、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン又はエチルジイソプロピルアミンであ
る。化合物 R4SO2Y の使用量は、通常、化合物
(VI)に対して、当モル乃至15倍モルであり、好適
には、当モル乃至10倍モルである。反応温度は、化合
物 R4SO2Y の種類等により異なるが、通常、−1
0℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50℃)であ
り、反応時間は、反応温度等により異なるが、30分間
乃至24時間(好適には、1時間乃至12時間)であ
る。 反応終了後、本反応の目的化合物は、常法に従っ
て、反応混合物から採取される。例えば、不溶物が存在
する場合は、適宜濾去して、溶剤を減圧留去することに
よって又は溶剤を減圧留去し、残留物に水を加え、酢酸
エチルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸
マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去することによ
り得ることができ、必要ならば、常法、例えば、再結
晶、カラムクロマトグラフィー等でさらに精製すること
ができる。
ニル化反応は、化合物(VI)と一般式R4SO2H
[式中、R4は前述したものと同意義を示す。]を有す
る化合物又は、そのアルカリ金属塩を、不活性溶剤中、
縮合剤の存在下で反応させる方法或いは化合物(VI)
と一般式 R4SOY [式中、R4及びYは前述したも
のと同意義を示す。]を有する化合物を、不活性溶剤
中、塩基の存在下で反応させる方法を適宜選択して行わ
れる。化合物(VI)と化合物 R4SO2H の反応
は、通常、原料化合物(VI)に対して当モル乃至5倍
モル(好適には、当モル乃至3倍モル)の化合物R4S
O2H を用いて行われ、縮合剤としては、好適には、
ジシクロヘキシルカルボジイミド又は1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドが用い
られ、その使用量は、化合物 R4SO2H に対して当
モルである。使用される不活性溶剤は、反応に関与しな
ければ、特に制限されず、例えば、ジクロルメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素又は1,2−ジクロルエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類;エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエトキシ
エタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニ
トリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン又は
ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミド類;ジメチ
ルスルホキシドのようなスルホキシド類;或いは、これ
らの混合溶剤であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素
類、エーテル類又はアミド類である。反応温度は、通
常、−10℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50
℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なるが、
30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至12時
間)である。化合物(VI)と化合物 R4SOY の
反応は、前記反応(d)における化合物R4SO2Y の
代わりに、化合物 R4SOY を用いて、反応(d)
と同様な反応条件下で行われる。反応終了後、各反応の
目的化合物は、常法に従って、反応混合物から採取され
る。例えば、不溶物が存在する場合は、適宜濾去して、
溶剤を減圧留去することによって又は溶剤を減圧留去
し、残留物に水を加え、酢酸エチルのような水不混和性
有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥した
後、溶媒を留去することにより得ることができ、必要な
らば、常法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィ
ー等でさらに精製することができる。
ニル化反応は、化合物(VI)と一般式R4SYa
[式中、R4は前述したものと同意義を示し、Yaはハ
ロゲン原子(好適には、塩素又は臭素原子)、アルキル
スルフォニル基(好適にはメチルスルフォニル基)、置
換されていてもよいフェニルスルフォニル基(好適には
フェニルスルフォニル基又は4−メチルフェニルスルフ
ォニル基)或はニトロ置換フェニルチオ基(好適には
2,4−ジニトロフェニルチオ基、4−ニトロフェニル
チオ基又は2−ニトロフェニルチオ基)を示す。]を有
する化合物を、不活性溶剤中、塩基の存在下で反応させ
る方法、或いは、化合物(VI)と一般式R4SH
[式中、R4は前述したものと同意義を示す。]を有す
る化合物を、不活性溶剤中、酸化剤の存在下で反応させ
る方法を適宜選択して行われる。化合物(VI)と化合
物 R4SYa の反応は、前記反応(d)における化
合物 R4SO2Y の代わりに、化合物 R4SYa
を用いて、反応(d)と同様な反応条件下で行うことが
できる。また、Yaがニトロ置換フェニルチオ基である
場合は、化合物(VI)を一旦銀塩に変換した後に、化
合物 R4SYaと反応させることによっても容易に行
うことができ、反応条件等は、例えば、ケミストリー・
レターズ,第813頁(1975年)[Chem.Lett.,813
(1975).]記載の方法に準じて適宜選択される。化合物
(VI)と化合物 R4SH の酸化剤の存在下での反
応は、通常、過剰量(好適には5乃至20倍モル)の化
合物 R4SH を用いて行われる。使用される酸化剤
は、好適には、ヨウ素、臭素、次亜塩素酸、次亜臭素
酸、過酸化水素であり、特に好適には、ヨウ素である。
酸化剤の使用量は(VI)に対して、通常、2乃至10
倍モル(好適には、5乃至10倍モル)である。使用さ
れる不活性溶剤は、反応に関与しなければ、特に制限さ
れず、例えば、ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化
炭素又は1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン化炭
化水素類;エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン又はジエトキシエタンのようなエ
ーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール又はブタノールのようなアルコール類;
アセトニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミド
のようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスル
ホキシド類;水;或いはこれらの混合溶剤であり得、好
適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アルコー
ル類、水又はこれらの混合溶剤である。反応温度は、通
常、−10℃乃至100℃(好適には、0℃乃至50
℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なるが、
30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至12時
間)である。尚、副反応を抑制するために、本反応を塩
基の共存下で行うこともでき、そのような塩基として
は、アルカリ金属炭酸塩(好適には、炭酸ナトリウム又
は炭酸カリウム)或は有機アミン類(好適には、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン又はエチルジイソプロピ
ルアミン)を挙げることができる。反応終了後、本反応
の目的化合物は、常法に従って、反応混合物から採取さ
れる。例えば、不溶物が存在する場合は、適宜濾去し
て、溶剤を減圧留去することによって又は溶剤を減圧留
去し、残留物に水を加え、酢酸エチルのような水不混和
性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し
た後、溶媒を留去することにより得ることができ、必要
ならば、常法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフ
ィー等でさらに精製することができる。
スルフォニル基である、一般式(Ia)を有する化合物
を別途に製造する方法で、不活性溶媒中、塩基の存在下
又は不存在下(好適には、存在下)、第A1工程で得ら
れる化合物(III)と一般式(XVII)を有する化
合物を反応させることにより達成され、化合物(IV)
の代わりに化合物(XVII)を用いる他は、前記第A
2工程と同様の条件下で行われる。
体が存在する場合があり、そのような場合には、光学分
割又は幾何異性体の分離された原料化合物を用いること
によって、目的化合物の所望の光学異性体又は幾何異性
体のみを得ることができる。
異性体又は幾何異性体混合物を通常の光学分割法又は分
離法に従って処理し、ぞれぞれの異性体を得ることも可
能である。
で処理することによって薬理上許容し得る塩に変換する
ことができる。例えば、不活性溶剤(好適には、エーテ
ル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテ
ル類;メタノール又はエタノールのようなアルコール
類;或いは、メチレンクロリド又はクロロホルムのよう
なハロゲン化炭化水素類)中、相当する酸と室温で5分
間乃至1時間反応させ、溶剤を減圧で留去することによ
って得ることができる。
法に従って容易に製造される。
6aは、前述したものと同意義を示し、R8は、アミノ基
の保護基で酸性条件で除去されるものを示し、R9は、
アミノ基の保護基で還元条件で除去されるものを示し、
Ybは、ハロゲン原子(好適には、塩素又は臭素原子)
を示し、mは、0乃至3を示し、nは、1又は2を示
す。
されるものは、例えば、トリチル基又はt−ブトキシカ
ルボニル基であり、R9のアミノ基の保護基で還元条件
で除去されるものは、例えば、前記の水酸基の保護基と
同様な置換されていてもよいベンジル基又は置換されて
いてもよいベンジルオキシカルボニル基であり得、好適
には、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−クロロベ
ンジル、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベン
ジルオキシカルボニル又はp−クロロベンジルオキシカ
ルボニル基であり、特に好適には、ベンジル又はp−メ
トキシベンジル基である。
ある。
工程で、不活性溶剤中(好適には、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミドのような
アミド類或いはジメチルスルホキシドのようなスルホキ
シド類)、塩基の存在下又は不存在下(好適には、炭酸
ナトリウム又は炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸
塩の存在下)、一般式(VII)を有する化合物と一般
式(VIII)を有する化合物を0℃乃至200℃(好
適には、20℃乃至150℃)で、1時間乃至24時間
(好適には、2時間乃至15時間)反応させることによ
り行われる。又、化合物(II)において、R3aにア
ルコキシカルボニル基が含まれる化合物を前記A法第A
3工程の反応(b)と同様に加水分解し、カルボン酸誘
導体を製造し、次いで、得られたカルボン酸誘導体を、
クロロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、ブロモ炭酸エチ
ル、クロロ炭酸プロピル、クロロ炭酸ブチル又はクロロ
炭酸イソブチルのようなハロゲノ炭酸C1−C4アルキル
と、トリエチルアミン又はエチルジイソプロピルアミン
のような塩基の存在下で反応させ、活性エステル誘導体
を製造し、最後に、得られた活性エステル誘導体をアン
モニア又はモノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミン
と、不活性溶剤中(好適には、ジクロルメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素又は1,2−ジクロルエタンのよう
なハロゲン化炭化水素類)、−10℃乃至100℃(好
適には、10℃乃至50℃)で、1時間乃至24時間
(好適には、2時間乃至10時間)反応させることによ
り、相当するアミド誘導体を製造することができる。反
応終了後、本反応の目的化合物は、常法に従って、反応
混合物から採取される。例えば、不溶物が存在する場合
は、適宜濾去し、反応液が酸性又はアルカリ性の場合
は、適宜中和して、溶剤を減圧留去することによって又
は溶剤を減圧留去した後、残留物に水を加え、酢酸エチ
ルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグ
ネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去することにより得
ることができ、必要ならば、常法、例えば、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等でさらに精製することができ
る。
いて、一般式 =CR5aR6a (式中、R5a及びR6
aは、前述したものと同意義を示す。)を有する置換基
を有する化合物(VIIa)を製造する方法である。
物を製造する工程で、不活性溶剤中(好適には、ジクロ
ルメタン、クロロホルム、四塩化炭素又は1,2−ジク
ロルエタンのようなハロゲン化炭化水素類;N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミド
のようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシドのよ
うなスルホキシド類)、塩基の存在下又は不存在下(好
適には、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩;或いは、トリエチルア
ミン又はエチルジイソプロピルアミンのような有機アミ
ン類の存在下)、一般式(IX)を有する化合物とトリ
チルクロリド又はトリチルブロミドのようなトリチルハ
ライド;t−ブトキシカルボニルクロリド又はt−ブト
キシカルボニルブロミドのようなt−ブトキシカルボニ
ハライド;或いは、二炭酸ジt−ブチルを、0℃乃至1
50℃(好適には、20℃乃至100℃)で1時間乃至
24時間(好適には、2時間乃至10時間)反応させる
ことにより行われる。
化合物を製造する工程で、不活性溶剤中(好適には、ベ
ンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素
類)、化合物(X)とジ−C1−C4アルキルアミン又は
3乃至6員環状アミン(好適には、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ピロリジン、ピペリジン又はモルホリ
ン、特に好適には、ピロリジン、ピペリジン又はモルホ
リン)を共沸脱水しながら、60℃乃至200℃(好適
には、80℃乃至150℃)で、30分間乃至15時間
(好適には、1時間乃至10時間)反応させ、エナミン
誘導体を製造し、次いで、このエナミン誘導体と一般式
(XI)を有する化合物を、不活性溶剤中(好適には、
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水
素類)、共沸脱水しながら、60℃乃至200℃(好適
には、80℃乃至150℃)で、30分間乃至10時間
(好適には、1時間乃至5時間)反応させることにより
行われる。
る化合物を製造する工程で、不活性溶剤中(好適には、
メタノール又はエタノールのようなアルコール類)、化
合物(XII)を還元剤(好適には、水素化ホウ素ナト
リウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムのような水素
化ホウ素化合物)と、0℃乃至100℃(好適には、5
℃乃至50℃)で10分間乃至6時間(好適には、30
分間乃至3時間)反応させることにより行われる。
する工程で、化合物(XIII)のアミノ基の保護基を
除去することにより達成され、本工程は、プロテクティ
ブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス,第
2版,第309頁,T.W.グリーン・アンド・P.
G.M.ワッツ著,ジョン・ワイリー・アンド・サンズ
・インク[Protective Groups in Organic Synthesis, 2
nd edition, 309, T.W.Greene & P.G.M.Wuts; John Wil
ey & Sons, Inc.]に記載の酸(好適にはパラトルエンス
ルホン酸、トリフルオロ酢酸)を用いる方法を採用して
行われる。反応終了後、本反応の各工程の目的化合物
は、常法に従って、反応混合物から採取される。例え
ば、不溶物が存在する場合は、適宜濾去し、反応液が酸
性又はアルカリ性の場合は、適宜中和して、溶剤を減圧
留去することによって又は溶剤を減圧留去した後、残留
物に水を加え、酢酸エチルのような水不混和性有機溶媒
で抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥した後、溶媒
を留去することにより得ることができ、必要ならば、常
法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー等でさ
らに精製することができる。
製造する方法である。
合物を製造する工程で、化合物(IX)と置換されてい
てもよいベンジルハライド又は置換されていてもよいベ
ンジルオキシカルボニルハライド(好適には、クロリ
ド)を前記C法第C1工程と同様に行われる。
化合物を製造する工程で、化合物(Xa)とジ−C1−
C4アルキルアミン又は3乃至6員環状アミン(好適に
は、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ピロリジン、ピ
ペリジン又はモルホリン、特に好適には、ピロリジン、
ピペリジン又はモルホリン)を前記C法第C2工程の前
段と同様に反応させ、エナミン誘導体を製造し、次い
で、このエナミン誘導体と一般式(XI)を有する化合
物を、不活性溶剤中(好適には、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素又は1,2−ジクロルエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素類)、酸触媒の存在下(好適に
は、三フッ化ホウ素−エーテル錯体、塩化アルミニウ
ム、四塩化チタン又は四塩化スズのようなルイス酸)、
−10℃乃至100℃(好適には、10℃乃至50℃)
で、1時間乃至24時間(好適には、2時間乃至20時
間)反応させることにより行われる。
合物を製造する工程で、化合物(XIV)のアミノ基の
保護基を除去することにより達成され、本工程は、前記
文献”プロテクティブ・グループス・イン・オーガニッ
ク・シンセシス,第2版(Protective Groups in Organi
c Synthesis, 2nd edition)”に記載の水素還元を用い
る方法を採用して行われる。
化合物を製造する工程で、化合物(XV)のアミノ基を
保護することにより達成され、本工程は、前記C法第C
1工程と同様に行われる。
る工程で、化合物(XVI)を、前記A法第A1工程と
同様にスルホニル化し、次いで、得られたスルホニルオ
キシ体を塩基(好適には、トリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネ
ン又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセンのような有機アミン類)と、不活性溶剤中(好
適には、ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭素又
は1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン化炭化水素
類)、−10℃乃至100℃(好適には、10℃乃至5
0℃)で、30分間乃至10時間(好適には、1時間乃
至5時間)反応させることにより行われる。反応終了
後、本反応の各工程の目的化合物は、常法に従って、反
応混合物から採取される。例えば、不溶物が存在する場
合は、適宜濾去し、反応液が酸性又はアルカリ性の場合
は、適宜中和して、溶剤を減圧留去することによって又
は溶剤を減圧留去した後、残留物に水を加え、酢酸エチ
ルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグ
ネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去することにより得
ることができ、必要ならば、常法、例えば、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等でさらに精製することができ
る。
又は公知の方法に従って製造される[例えば、特開昭5
9−27895号公報(EP99802)、特開平6−
41139号公報(EP542411)等]。また、原
料化合物(VII)は、公知であるか又は公知の方法に
従って製造される[例えば、ザ・ジャーナル・オブ・オ
ーガニック・ケミストリー、第37巻、第3953頁
(1972年):J. Org. Chem.,37, 3953 (1972)
等]。
ミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有する血小
板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤は、優れた血小板
凝集抑制作用又は動脈硬化進展抑制作用等を有し、毒性
も弱いため、血栓症、塞栓症若しくは動脈硬化症の予防
薬又は治療薬として有用である。
される塩類を含有する血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進
展抑制剤を、上記疾患の治療薬又は予防薬として使用す
る場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容さ
れる、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注
射剤若しくは坐剤等による非経口的に投与することがで
きる。
白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖
誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、
α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロ
ースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキス
トラン;プルランのような有機系賦形剤;及び、軽質無
水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ
珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐
酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのよ
うな炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系
賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ス
テアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロ
イドシリカ;ビーズワックス、ゲイ蝋のようなワックス
類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸
塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DL
ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグ
ネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和
物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げること
ができる。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と
同様の化合物を挙げることができる。)、崩壊剤(例え
ば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカル
シウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムのようなセルロース誘導体;カルボキシメチルスター
チ、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビ
ニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セル
ロース類を挙げることができる。)、乳化剤(例えば、
ベントナイト、ビーガムのようなコロイド性粘土;水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウムのような金属水酸
化物;ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウ
ムのような陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウム
のような陽イオン界面活性剤;及び、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルのような非イオン
界面活性剤を挙げることができる。)、安定剤(メチル
パラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香
酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;
塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのよう
なフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、
ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例
えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げ
ることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の
方法で製造される。
が、経口投与の場合には、1回当り下限1mg(好適に
は、10mg)、上限1000mg(好適には、500
mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り下限0.5
mg(好適には、5mg)、上限500mg(好適に
は、250mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回
症状に応じて投与することが望ましい。
を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範
囲は、これらに限定されるものではない。
ンジル)−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン (例示化合物番号 1−7) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン8.0g
(28.9mmol)をジクロルメタン50mlに溶解
し、トリエチルアミン2.92g(28.9mmol)
を加え、さらにメタンスルフォニルクロライド3.31
g(28.9mmol)のジクロルメタン10ml溶液
を氷冷下で滴下し、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧
下で留去し、得られた残渣に酢酸エチルを加え、析出し
たトリエチルアミン塩酸塩を濾別し、濾液を減圧下濃縮
して、粗の1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−
フルオロベンジル)−4−メチルスルフォニルオキシピ
ペリジンを得た。この粗生成物に、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)50mlおよびチオ酢酸カリウム19.
8g(170mmol)を加え、50℃で4時間攪拌し
た。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:トルエン/酢酸エチル=19/1)に付し、赤
褐色油状物を得た。ヘキサンで結晶化し、4−アセチル
チオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フル
オロベンジル)ピペリジン3.6gを淡褐色結晶として
得た(収率37%)。 融点:78−80℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.79-0.87(2H,
m), 0.98-1.04(2H,m),1.66-1.80(2H,m), 1.90-2.00(2H,
m), 2.16-2.22(2H,m), 2.28(3H,s), 2.32-2.35(1H,m),
2.70-2.78(1H,m), 2.80-2.88(1H,m), 3.38-3.47(1H,m),
4.62(1H,s), 7.08-7.38(4H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):336(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1689.
ルチオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)ピペリジン2.00g(5.97mm
ol)をエタノール50mlに溶解し、この溶液に塩化
水素ガスを適当量吹き込み、室温で一晩放置した。減圧
下で溶媒を留去し、得られた残渣をジエチルエーテルで
結晶化し、1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−
フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジン塩酸塩
1.95gを微褐色結晶として得た(収率99%)。 融点:135−140℃; 元素分析値(%):C16H20FNOS・HCl・1/4
H2Oとして 理論値:C,57.48% H,6.48% N,4.
19%, 分析値:C,57.33% H,6.43% N,4.
15%; マススペクトル(CI,m/z):294(M++
1).
ニルブロマイド0.92g(3.9mmol)を四塩化
炭素50mlに溶解し、氷冷下でトリエチルアミン0.
395g(3.91mmol)を滴下した。次いで、上
記(b)で得られた1−(α−シクロプロピルカルボニ
ル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジ
ン塩酸塩1.29g(3.91mmol)とトリエチル
アミン0.49g(4.85mmol)を含む四塩化炭
素30ml懸濁溶液を1時間かけて滴下した。氷冷下で
2時間撹拌した後、水50mlを加え、クロロホルムで
抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル
=9/1)に付し、0.96gの淡黄色油状物を得た。
ジイソプロピルエーテルで結晶化し、標題化合物0.8
5gを白色固体として得た(収率49%)。 融点:63−69℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.70-0.93(2H,
m), 0.93-1.10(2H,m),1.45-2.38(9H,m), 2.44(3H,s),
2.57-2.85(2H,m), 3.20-3.38(1H,m), 4.61(1H,s), 7.03
-7.43(6H,m), 7.78(2H,d,J=8.1Hz) ; マススペクトル(CI,m/z):448(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1701, 132
6, 1142.
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン (例示化合物番号 1−12) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジ
ル)−4−ヒドロキシピペリジンを用いて、実施例1
(a)と同様の反応を行い、4−アセチルチオ−1−
(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)ピペ
リジンを赤褐色油状物として、37%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.60-1.80(2H,
m), 1.85-2.00(2H,m),2.10-2.25(1H,m), 2.30(3H,s),
2.32-2.48(1H,m), 2.55-2.75(1H,m), 2.80-2.90(1H,m),
3.40-3.60(1H,m), 3.70(3H,s), 4.70(1H,s), 7.20-7.6
5(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):342(M++
1).
クロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペ
リジンの代わりに、上記(a)で得られた4−アセチル
チオ−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベン
ジル)ピペリジンを用いて、実施例1(b)と同様の反
応を行い、1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニル
ベンジル)−4−メルカプトピペリジン塩酸塩を微褐色
結晶として、定量的に得た。 融点:134−140℃; マススペクトル(CI,m/z):300(M++
1).
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた1−(2
−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4−メ
ルカプトピペリジン塩酸塩を用いて、実施例1(c)と
同様の反応を行い、標題化合物を淡黄色油状物として得
た(収率62%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.59-1.80(2H,
m), 1.85-2.00(2H,m),2.22-2.41(2H,m), 2.44(3H,s),
2.57-2.69(1H,m), 2.72-2.85(1H,m), 3.28-3.42(1H,m),
3.67(3H,s), 4.67(1H,s), 7.21-7.55(6H,m), 7.78-7.8
2(2H,m); マススペクトル(CI,m/z):454(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1743, 132
6, 1142.
物を脱水ジエチルエーテルに溶解し、水浴中撹拌しなが
ら、塩化水素のジエチルエーテル溶液を加えた。析出し
た結晶を濾取し、ジエチルエーテル、ヘキサンで洗浄し
た後、減圧乾燥して標題化合物の塩酸塩を白色固体とし
て得た。 融点:100−115℃; マススペクトル(CI,m/z):454(M++
1).
ル)−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピ
ペリジン (例示化合物番号 1−10) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、1−(2−フルオロ−α−メトキシカルボニルベン
ジル)−4−ヒドロキシピペリジンを用いて、実施例1
(a)と同様の反応を行い、4−アセチルチオ−1−
(2−フルオロ−α−メトキシカルボニルベンジル)ピ
ペリジンを淡黄色固体(アモルファス)として、45.
6%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.65-1.78(2H,
m), 1.88-1.99(2H,m),2.20-2.33(4H,m), 2.39(1H,t,J=
9.6Hz), 2.75-2.86(2H,m), 3.40-3.50(1H,m), 3.71(3H,
s), 4.53(1H,s), 7.04-7.49(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):326(M++
1).
クロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペ
リジンの代わりに、上記(a)で得られた4−アセチル
チオ−1−(2−フルオロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)ピペリジンを用いて、実施例1(b)と同様の
反応を行い、1−(2−フルオロ−α−メトキシカルボ
ニルベンジル)−4−メルカプトピペリジン塩酸塩を淡
黄色固体(アモルファス)として、97.1%の収率で
得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.70-2.24(3H,
m), 2.47-3.13(3.5H,m), 3.21-3.36(0.5H,m), 3.38-3.7
2(2.5H,m), 3.83,3.84(計3H,各s), 3.92-4.02(0.5H,m),
5.21,5.24(計1H,各s), 7.20-7.93(4H,m), 12.91-13.34
(1H,m); マススペクトル(CI,m/z):284(M++
1).
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた1−(2
−フルオロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4−
メルカプトピペリジン塩酸塩を用い、溶媒に塩化メチレ
ンを用いて、実施例1(c)と同様の反応を行い、標題
化合物を無色油状物として得た(収率38%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.62-1.82(2H,
m), 1.85-2.04(2H,m),2.20-2.50(2H,m), 2.44(3H,s),
2.66-2.83(2H,m), 3.25-3.38(2H,m), 3.25-3.38(1H,m),
3.68(3H,s), 4.50(1H,s), 7.01-7.45(6H,m), 7.80(2H,
d,J=8.1Hz); マススペクトル(CI,m/z):438(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1747, 132
6, 1142.
フルオロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを
用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題化合
物の塩酸塩を白色固体として得た。 融点:106−109℃; マススペクトル(CI,m/z):438(M++
1).
ンジル)−3−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)ピロリジン (例示化合物番号 2−7) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオ
ロベンジル)−3−ヒドロキシピロリジンを用いて、実
施例1(a)と同様の反応を行い、3−アセチルチオ−
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)ピロリジンを褐色油状物として、51%の収率
で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.78-0.85(2H,
m), 0.97-1.02(2H,m),1.75-1.78(1H,m), 2.09-2.15(1H,
m), 2.28(3H,s), 2.32-3.39(1H,m), 2.48-2.61(2H,m),
2.72-2.80(1H,m), 2.97-3.10(1H,m), 3.91-3.97(1H,m),
4.63,4.65(計1H,各s), 7.06-7.48(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):321(M++
1); IRスペクトル(液膜,νmaxcm-1):1692.
クロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペ
リジンの代わりに、上記(a)で得られた3−アセチル
チオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フル
オロベンジル)ピロリジンを用いて、実施例1(b)と
同様の反応を行い、1−(α−シクロプロピルカルボニ
ル−2−フルオロベンジル)−3−メルカプトピロリジ
ン塩酸塩を微褐色固体(アモルファス)として、74%
の収率で得た。 マススペクトル(CI,m/z):280(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1710.
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた1−(α
−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)
−3−メルカプトピロリジン塩酸塩を用い、溶媒に塩化
メチレンを用いて、実施例1(c)と同様の反応を行
い、標題化合物を淡黄色油状物として得た(収率46
%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.71-0.88(2H,
m), 0.92-1.01(2H,m),1.72-1.82(1H,m), 1.99-2.09(1H,
m), 2.25-2.60(6H,m), 2.69-2.78(1H,m), 2.87-3.07(1
H,m), 3.70-3.79(1H,m), 4.59-4.65(1H,m), 7.05-7.39
(6H,m), 7.75-7.79(2H,m); マススペクトル(CI,m/z):434(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1705, 132
6, 1142.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
3−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピロリジ
ンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題
化合物の塩酸塩を微ベージュ色固体として得た。 融点:98−106℃; マススペクトル(CI,m/z):434(M++
1).
ンジル)−3−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)アゼチジン (例示化合物番号 3−7) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオ
ロベンジル)−3−ヒドロキシアゼチジンを用いて、実
施例1(a)と同様の反応を行い、3−アセチルチオ−
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)アゼチジンを淡黄色結晶として、54%の収率
で得た。融点:49−52℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.74-0.87(2H,
m), 0.94-1.01(2H,m),1.92-1.98(1H,m), 2.28(3H,s),
3.06-3.19(2H,m), 3.62(1H,dd,J=7.3Hz,7.9Hz),3.91(1
H,dd,J=7.3Hz,7.9Hz), 4.13-4.21(1H,m), 4.62(1H,s),
7.07-7.42(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):308(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1695.
クロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペ
リジンの代わりに、上記(a)で得られた3−アセチル
チオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フル
オロベンジル)アゼチジンを用いて、実施例1(b)と
同様の反応を行い、1−(α−シクロプロピルカルボニ
ル−2−フルオロベンジル)−3−メルカプトアゼチジ
ン塩酸塩を白色固体(アモルファス)として、83%の
収率で得た。 マススペクトル(CI,m/z):266(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1709; 元素分析値(%):C14H16FNOS・HCl・1/2
H2Oとして 理論値:C,54.10% H,5.84% N,4.
51%, 分析値:C,53.95% H,5.68% N,4.
45%.
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた1−(α
−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)
−3−メルカプトアゼチジン塩酸塩を用い、溶媒に塩化
メチレンを用いて、実施例1(c)と同様の反応を行
い、標題化合物を淡黄色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.70-1.00(4H,
m), 1.81-1.88(1H,m),2.44(3H,s), 3.03-3.14(2H,m),
3.46-3.53(1H,m), 3.86-3.90(1H,m), 3.96-4.03(1H,m),
4.59(1H,s), 7.07-7.17(2H,m), 7.27-7.33(4H,m), 7.7
4-7.77(2H,m); マススペクトル(CI,m/z):420(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1706, 132
9, 1144.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
3−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)アゼチジ
ンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題
化合物の塩酸塩を白色固体として得た。 融点:80−86℃; マススペクトル(CI,m/z):420(M++
1).
ルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン (例示化合物番号 5−41) (a) (E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメ
チリデン−4−ヒドロキシピペリジン3.28g(9.
1mmol)を無水の塩化メチレン50mlに溶解し、
室温で四臭化炭素6.02g(18.2mmol)を加
え、ついでトリフェニルホスフィン2.62g(9.9
mmol)を一度に加え、室温で一時間攪拌した。反応
液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:トルエン/酢酸エチル=19/1)で精製し、
淡黄色油状の(E)−4−ブロモ−1−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−3−エト
キシカルボニルメチリデンピペリジン2.00g(収率
52.1%)を得た。 NMRスペクトル(CDCl3 ,δ): 0.75-0.88(2H,
m), 0.97-1.11(2H,m),1.22,1.25(計3H,各t,J=6.8Hz,J=
7.3Hz), 2.05-3.00(6H,m), 4.11,4.13(計2H,各q,J=6.8H
z,J=7.3Hz), 4.45,4.60(計1H,各d,J=13.6Hz,J=14.1Hz),
4.77,4.78(計1H,各s), 5.90(1H,s), 7.05-7.43(4H,
m); マススペクトル(CI,m/z):424(M++
1). 無水のエタノール30mlに、チオ酢酸カリウム2.1
4g(18.7mmol)、上記で得られた(E)−4−ブ
ロモ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フル
オロベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデンピ
ペリジン1.98g(4.7mmol)を加え、室温で
1時間攪拌し、更に50℃で5時間攪拌した。反応液を
濾過して、析出した塩を除き、濃縮した。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エ
チル=19/1)で精製し、(E)−4−アセチルチオ
−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロ
ベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデンピペリ
ジン0.95g(収率48.2%)を淡黄色油状物とし
て得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.78-0.90(2H,
m), 0.99-1.10(2H,m),1.22,1.25(計3H,各t,J=6.8Hz,J=
7.3Hz), 1.82-1.94(1H,m), 2.13-2.28(2H,m), 2.30,2.3
1(計3H,各s), 2.35-2.90(3H,m), 3.40(1H,br.s), 4.11,
4.13(計2H,各q,J=6.8Hz,J=7.3Hz), 4.25-4.40(1H,m),
4.75,4.77(計1H,各s), 5.93(1H,s), 7.08-7.38(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):420(M++
1),350.
−アセチルチオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメ
チリデンピペリジン0.57g(1.3mmol)を用
いて、実施例1(b)と同様の反応を行い、(E)−1
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−メル
カプトピペリジン塩酸塩0.52g(収率92%)を淡
黄白色結晶として得た。 融点:120−125℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.80-0.93(1H,
m), 0.94-1.06(1H,m),1.23(3H,t,J=7.3Hz), 1.70-2.20
(5H,m), 2.80-3.06,3.11-3.39(計1H,各m), 3.45-3.80(1
H,m), 3.90-4.25(2H,m), 4.20(2H,q,J=7.3Hz), 4.58,5.
05(計1H,各m), 5.49(1H,s), 6.25(1H,s), 7.15-8.10(4
H,m); マススペクトル(CI,m/z):378(M++
1),308; IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1712.
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた(E)−
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−メ
ルカプトピペリジン塩酸塩を用いて、実施例1(c)と
同様の反応を行い、標題化合物を淡黄色油状物として得
た(収率74%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-0.92(2H,
m), 0.94-1.10(2H,m),1.13-1.28(3H,m), 2.01-2.78(5H,
m), 2.42(3H,s), 3.30(0.5H,d,J=13.5Hz), 3.35(0.5H,
d,J=13.5Hz), 3.92-4.15(4H,m), 4.69,4.72(計1H,各s),
5.51(1H,s), 7.05-7.45(6H,m), 7.75(2H,d,J=8.1Hz); マススペクトル(CI,m/z):532(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1712, 132
7, 1142.
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−(4
−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを用い
て、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題化合物の
塩酸塩を白色固体として得た。 融点:94−103℃; マススペクトル(CI,m/z):532(M++
1).
ボニルベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン (例示化合物番号 5−42)及び、(ii)
(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)−3−メトキシカルボニルメチリデン−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン
(例示化合物番号 5−2) (a) (E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメ
チリデン−4−ヒドロキシピペリジンの代わりに、
(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−ヒ
ドロキシピペリジンを用いて、実施例6(a)と同様の
反応を行い、(E)−4−アセチルチオ−1−(2−ク
ロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−3−エトキ
シカルボニルメチリデンピペリジンを淡赤褐色油状物と
して、35.3%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.21,1.23(計3
H,各t,J=7.3Hz), 1.75-1.92(1H,m), 2.15-2.30(1H,m),
2.32(3H,s), 2.52-2.85(2H,m), 3.48(0.5H,d,J=13.9H
z), 3.60(0.5H,d,J=13.9Hz), 3.71,3.72(計3H,各s), 4.
05-4.14(2.5H,m),4.25(0.5H,d,J=13.9Hz), 4.31-4.44(1
H,m), 4.83,4.85(計1H,各s), 5.96(1H,s),7.15-7.70(4
H,m); マススペクトル(CI,m/z):426(M++
1).
−アセチルチオ−1−(2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
ピペリジン1.22gをメタノール50mlに溶解し、
この溶液に塩化水素ガスを適当量吹き込み、室温で一晩
放置した。減圧下で溶媒を除去し、残渣をジエチルエー
テルで結晶化し、(E)−1−(2−クロロ−α−メト
キシカルボニルベンジル)−3−エトキシカルボニルメ
チリデン−4−メルカプトピペリジン塩酸塩と(E)−
1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)
−4−メルカプト−3−メトキシカルボニルメチリデン
ピペリジン塩酸塩の混合物1.25gを得た。
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジンの塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた(E)
−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジ
ル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−メルカ
プトピペリジン塩酸塩と(E)−1−(2−クロロ−α
−メトキシカルボニルベンジル)−4−メルカプト−3
−メトキシカルボニルメチリデンピペリジン塩酸塩の混
合物1.25gを用いて、実施例1(c)と同様の反応
を行い、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により分離して、(E)−1−(2−クロロ−α−メト
キシカルボニルベンジル)−3−エトキシカルボニルメ
チリデン−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン0.22g(淡黄色油状物、収率13
%)と(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボ
ニルベンジル)−3−メトキシカルボニルメチリデン−
4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジ
ン0.81g(白色固体、収率48%)を得た。 (i) (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.16-1.28(2H,
m), 2.00-2.06(1H,m),2.14-2.20(1H,m), 2.42(3H,s),
2.60-2.71(2H,m), 3.34(0.5H,d,J=14.8Hz), 3.44(0.5H,
d,J=14.8Hz), 3.68(3H,s), 4.02-4.10(3.5H,m), 4.17
(0.5H,d,J=14.8Hz), 4.78,4.79(計1H,各s), 5.52(1H,
s), 7.13-7.55(6H,m), 7.75(2H,d,J=8.0Hz); マススペクトル(CI,m/z):538(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1715, 132
6, 1141. (ii) (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカ
ルボニルベンジル)−3−メトキシカルボニルメチリデ
ン−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペ
リジン 融点:144−146℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 2.00-2.07(2H,
m), 2.15-2.23(2H,m),2.42(3H,s), 2.60-2.70(2H,m),
3.34(0.5H,d,J=15.2Hz), 3.45(0.5H,d,J=15.2Hz),3.59
(3H,s), 3.70(3H,s), 4.07-4.15(1.5H,m), 4.18(0.5H,
d,J=15.2Hz), 4.78,4.79(計1H,各s), 5.52(1H,s), 7.16
-7.55(6H,m), 7.75(2H,d,J=8.3Hz); マススペクトル(CI,m/z): 524(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1720, 132
6, 1141.
(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを
用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、(E)−
1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)
−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−(4−メチ
ルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン塩酸塩を淡黄
白色固体として得た。 融点:73−78℃; マススペクトル(CI,m/z): 538(M++
1).
ンジル)−4−メチルスルフォニルチオピペリジン
(例示化合物番号 1−142) 4−メチルフェニルスルフォニルブロマイドの代わり
に、メタンスルフォニルクロライドを用い、溶媒に塩化
メチレンを用いて、実施例1(c)と同様の反応を行
い、標題化合物を白色結晶として、26.2%の収率で
得た。 融点:89−91℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.73-0.95(2H,
m), 0.98-1.11(2H,m),1.43-2.45(9H,m), 2.75-2.98(2H,
m), 3.31(3H,s), 3.37-3.53(1H,m), 4.68(1H,s),7.05-
7.40(4H,m); マススペクトル(CI,m/z): 372(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1701, 132
2, 1131.
ンジル)−4−フェニルスルフォニルチオピペリジン
(例示化合物番号 1−82) (a) 4−メチルフェニルスルフォニルブロマイドの
代わりに、ベンゼンスルフォニルブロマイドを用い、溶
媒に塩化メチレンを用いて、実施例1(c)と同様の反
応を行い、標題化合物を淡黄色油状物として、51%の
収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.73-1.06(4H,
m), 1.60-2.32(7H,m),2.55-2.80(2H,m), 3.25-3.39(1H,
m), 4.61(1H,s), 7.04-7.17(2H,m), 7.21-7.35(2H,m),
7.38-7.65(3H,m), 7.86-7.94(2H,m); マススペクトル(CI,m/z): 434(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1701, 132
5, 1144.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−フェニルスルフォニルチオピペリジンを用いて、実
施例2(d)と同様の反応を行い、標題化合物の塩酸塩
を微黄白色固体として得た。 融点:105−116℃; マススペクトル(CI,m/z):434(M++
1).
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)ピペリジン(例示化合物番号 1−27) (a) 4−メチルフェニルスルフォニルブロマイドの
代わりに、4−クロロベンゼンスルフォニルブロマイド
を用い、溶媒に塩化メチレンを用いて、実施例1(c)
と同様の反応を行い、標題化合物を淡黄色油状物とし
て、54%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.72-1.09(4H,
m), 1.66-2.38(7H,m),2.63-2.82(2H,m), 3.25-3.36(1H,
m), 4.62(1H,s), 7.05-7.36(4H,m), 7.45-7.55(2H,m),
7.79-7.89(2H,m); マススペクトル(CI,m/z): 468(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1701, 132
9, 1145.
クロロフェニルスルフォニルチオ)−1−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペリジ
ンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題
化合物の塩酸塩を白色固体として得た。 融点:108−116℃; マススペクトル(CI,m/z):468(M++
1).
ンジル)−4−(4−フルオロフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン(例示化合物番号 1−47) (a) 4−フルオロフェニルスルフォニルクロライド
2.34g(12.0mmol)を塩化メチレン40m
lに溶解し、氷冷下でトリエチルアミン0.44g
(4.30mmol)を添加した。次いで、1−(α−
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−メルカプトピペリジン塩酸塩0.67g(2.03
mmol)とトリエチルアミン0.22g(2.17m
mol)を含む塩化メチレン10ml懸濁溶液を1時間
かけて滴下した。氷冷下でさらに1時間撹拌した後、水
を30ml加え、塩化メチレン50mlで2回抽出し
た。有機層を飽和食塩水20mlで洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:トルエン/酢酸エチル=19/1)に付し、標題化
合物0.42gを微黄色油状物として得た(収率46
%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.71-1.07(4H,
m), 1.59-2.34(7H,m),2.58-2.81(2H,m), 3.21-3.36(1H,
m), 4.62(1H,s), 7.00-7.39(6H,m), 7.84-7.99(2H,m); マススペクトル(CI,m/z): 452(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1703, 133
0, 1142.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−(4−フルオロフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標
題化合物の塩酸塩を微黄白色固体として得た。 融点:110−121℃; マススペクトル(CI,m/z):452(M++
1).
ンジル)−4−(4−メトキシフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン(例示化合物番号 1−67) (a) 4−フルオロベンゼンスルフォニルクロライド
の代わりに、4−メトキシベンゼンスルフォニルクロラ
イドを用いて、実施例11(a)と同様の反応を行い、
標題化合物を淡黄色油状物として、37%の収率で得
た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.72-1.07(4H,
m), 1.63-2.34(7H,m),2.60-2.80(2H,m), 3.22-3.34(1H,
m), 3.88(3H,s), 4.61(1H,s), 6.92-7.35(6H,m), 7.77-
7.88(2H,m); マススペクトル(CI,m/z): 464(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1713, 132
7, 1139.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−(4−メトキシフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標
題化合物の塩酸塩を微黄白色固体として得た。 融点:113−122℃; マススペクトル(CI,m/z):464(M++
1).
ンジル)−4−(4−メチルフェニルスルフィニルチ
オ)ピペリジン(例示化合物番号 1−14) (a) p−トルエンスルフィン酸0.48g(3.0
7mmol)を塩化メチレン15mlに溶解し、氷冷下
で1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド(EDC)塩酸塩0.59g(3.08m
mol)を添加した。次いで、1−(α−シクロプロピ
ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプ
トピペリジン塩酸塩1.00g(3.03mmol)と
トリエチルアミン0.34g(3.37mmol)を含
む塩化メチレン20ml溶液を20分間かけて滴下し
た。氷冷下で1時間撹拌した後、水を25ml加え、塩
化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水30mlで
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル=15/
1)に付し、標題化合物0.80gを淡黄色油状物とし
て得た(収率61%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.78-0.90(2H,
m), 0.95-1.08(2H,m),1.85-2.38(7H,m), 2.41(3H,s),
2.79-2.99(2H,m), 3.40-3.50(1H,m), 4.63(1H,s), 7.05
-7.18(3H,m), 7.22-7.39(3H,m), 7.58-7.62(2H,m); マススペクトル(FAB,m/z):432(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1702, 109
2.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−(4−メチルフェニルスルフィニルチオ)ピペリジ
ンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題
化合物の塩酸塩を微黄白色固体として得た。 融点:110−118℃; マススペクトル(FAB,m/z): 432(M++
1).
ンジル)−3−(4−メチルフェニルスルフィニルチ
オ)ピロリジン(例示化合物番号 2−14) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジン塩酸塩の
代わりに、1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−
フルオロベンジル)−3−メルカプトピロリジン塩酸塩
を用いて、実施例13(a)と同様の反応を行い、標題
化合物を淡黄色油状物として、62%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.76-0.85(2H,
m), 0.96-1.08(2H,m),1.90-1.94(1H,m), 2.02-2.17(2H,
m), 2.40,2.41(計3H,各s), 2.53-2.67(2H,m),2.73-2.84
(1.5H,m), 2.96-3.01(0.25H,m), 3.13-3.18(0.5H,m),
3.25-3.28(0.25H,m), 3.25-4.03(1H,m), 4.62,4.64,4.6
7,4.68(計1H,各s), 7.06-7.62(4H,m); マススペクトル(FAB,m/z):418(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1710, 109
0.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
3−(4−メチルフェニルスルフィニルチオ)ピロリジ
ンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題
化合物の塩酸塩を微黄白色固体として得た。 融点:87−100℃; マススペクトル(CI,m/z): 418(M++
1).
ンジル)−4−メチルスルフィニルチオピペリジン
(例示化合物番号 1−146) (a) p−トルエンスルフィン酸の代わりに、メタン
スルフィン酸ナトリウムを用いて、実施例13(a)と
同様の反応を行い、標題化合物を淡黄色油状物として、
39%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.77-0.92(2H,
m), 0.95-1.09(2H,m),1.82-2.40(7H,m), 2.75-3.02(2H,
m), 2.98(3H,s), 3.30-3.46(1H,m), 4.64(1H,s), 7.04-
7.41(4H,m) ; マススペクトル(CI,m/z): 356(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1700, 108
5.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−メチルスルフィニルチオ)ピペリジンを用いて、実
施例2(d)と同様の反応を行い、標題化合物の塩酸塩
を白色固体として得た。 融点:105−111℃; マススペクトル(CI,m/z):356(M++
1).
ンジル)−4−(4−メチルフェニルジスルファニル)
ピペリジン (例示化合物番号 1−17) (a) p−チオクレゾール2.98g(24.0mm
ol)にピリジン90mlを加え、ついで酢酸銀4.0
1g(24.0mmol)を加えて室温で1時間撹拌し
た。析出物を濾取、水洗し減圧乾燥することによりp−
チオクレゾールの銀塩を灰色粉末として5.38g(2
3.3mmol,収率96.9%)得た。 窒素雰囲気下、p−チオクレゾールの銀塩3.70g
(16.0mmol)と2,4−ジニトロフェニルスル
フェニルクロライド3.75g(16.0mmol)
を、氷水冷却下アセトニトリル150mlの溶媒中3時
間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した後
に得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に付し、
2,4−ジニトロフェニル−p−トリルジスルフィドを
黄色結晶物として1.64g(5.08mmol,収率
31.8%)得た。
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩0.83g(2.5mmol)のピリジン1
0ml溶液に、トリエチルアミン0.38mlと酢酸銀
0.42g(2.5mmol)を加え、室温で5時間攪
拌した。反応液に水30mlを加え、析出した固体を濾
取し、次いで、酢酸エチル、ヘキサンで洗浄した後、減
圧乾燥して、1−(α−シクロプロピルカルボニル−2
−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジンの銀
塩0.67gを黄褐色固体として得た(収率64%)。
れた2,4−ジニトロフェニル−p−トリルジスルフィ
ド0.65g(2.02mmol)をDMF13mlに
溶解し、ついで上記(b)で得られた1−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−メ
ルカプトピペリジンの銀塩を0.52g(1.30mm
ol)加え、室温で一夜撹拌した。反応溶液に水を30
ml加え、トルエン100mlで抽出した後に有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル=15/1)に付
し、標題化合物0.20gを淡黄色油状物として得た
(収率30%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.77-0.86(2H,
m), 0.97-1.04(2H,m),1.70-1.80(2H,m), 1.94-2.05(3H,
m), 2.15-2.25(2H,m), 2.32(3H,m), 2.74-2.86(2H,m),
2.87-2.98(1H,m), 4.59(1H,s), 7.04-7.16(4H,m), 7.25
-7.41(4H,m); マススペクトル(CI,m/z): 416(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1):1702.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−(4−メチルフェニルジスルファニル)ピペリジン
を用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題化
合物の塩酸塩を微黄白色固体として得た。 融点:96−103℃; マススペクトル(CI,m/z): 416(M++
1).
ンジル)−4−(2,4−ジニトロフェニルジスルファ
ニル)ピペリジン(例示化合物番号 1−139) (a) 2,4−ジニトロフェニルスルフェニルクロラ
イド0.71g(3.03mmol)を塩化メチレン3
0mlに溶解し、氷冷下で、1−(α−シクロプロピル
カルボニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプト
ピペリジン塩酸塩1.00g(3.03mmol)とト
リエチルアミン0.34g(3.36mmol)を含む
塩化メチレン20ml懸濁溶液を20分間かけて滴下し
た。氷冷下で3時間撹拌した後、水を30ml加え塩化
メチレン50mlで3回抽出した。有機層を飽和食塩水
30mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチ
ル=20/1)に付し、標題化合物0.50gを黄色油
状物として得た(収率34%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.78-0.90(2H,
m), 0.95-1.05(2H,m),1.70-2.22(7H,m), 2.79-3.01(3H,
m), 4.63(1H,s), 7.05-7.19(2H,m), 7.22-7.34(2H,m),
8.40-8.53(2H,m), 9.08-9.10(1H,m) ; マススペクトル(FAB,m/z): 492(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1700, 159
2, 1339, 1304.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−(2,4−ジニトロフェニルジスルファニル)ピペ
リジンを用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、
標題化合物の塩酸塩を淡黄色固体として得た。 融点:120−127℃; マススペクトル(FAB,m/z):492(M++
1).
ンジル)−4−(2−ニトロフェニルジスルファニル)
ピペリジン(例示化合物番号 1−109) (a) 2,4−ジニトロフェニルスルフェニルクロラ
イドの代わりに、2−ニトロフェニルスルフェニルクロ
ライドを用いて、実施例17(a)と同様の反応を行
い、標題化合物を黄色泡状物として、59%の収率で得
た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.73-0.86(2H,
m), 0.93-1.08(2H,m),1.63-2.07(5H,m), 2.08-2.23(2H,
m), 2.68-2.99(3H, m), 4.61(1H,s), 7.03-7.26(2H,m),
7.27-7.36(3H,m), 7.60-7.68(1H,m), 8.21-8.30(2H,
m); マススペクトル(CI,m/z): 447(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1699, 158
9, 1337, 1304.
シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−
4−(2−ニトロフェニルジスルファニル)ピペリジン
を用いて、実施例2(d)と同様の反応を行い、標題化
合物の塩酸塩を淡黄白色固体として得た。 融点:110−116℃; マススペクトル(CI,m/z):447(M++
1).
チルジスルファニル]−3−カルボキシメチリデン−1
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)ピペリジン (例示化合物番号 5−117) (a) (E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメ
チリデン−4−メルカプトピペリジン0.44g(1.
1mmol)を酢酸15mlおよび濃塩酸10mlの混
合溶媒に溶解し、室温暗所に12日間放置した。反応液
を濃縮乾固し、エチルエーテルで結晶化を行い、濾取し
た結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し、
(E)−3−カルボキシメチリデン−1−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−メ
ルカプトピペリジン塩酸塩0.12g(収率27%)を
淡黄白色結晶として得た。 融点:109−111℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.74-0.92(1H,
m), 1.00-1.14(1H,m),1.62-1.75(1H,m), 1.76-1.90(1H,
m), 1.94-2.08(2H,m), 2.20-2.39(1H,m), 2.50-2.70(2
H,m), 2.90-3.03,3.08-3.18(計1H,各m), 3.41-3.80(3H,
m), 4.11-4.28(1H,m), 4.90,5.03(計1H,各d,J=17.6Hz),
5.98,6.12(計1H,各s), 7.10-7.55(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):350(M++
1),280; IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1712.
−カルボキシメチリデン−1−(α−シクロプロピルカ
ルボニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピ
ペリジン塩酸塩0.50g(1.3mmol)とジメチ
ルジスルフィド0.05mlを水−アセトニトリル
(1:1)混合溶媒60mlに溶解し、冷却下で32w
低圧水銀灯を用いて、90分間光照射を行った。反応終
了後、減圧濃縮し、残渣を高速液体クロマトグラフィー
[カラム:TSK−GEL ODS−80TS、移動
相:アセトニトリル/水=3/7(0.016%トリフ
ルオロ酢酸含有)、温度:室温]に付し、(Z)−3−
カルボキシメチリデン−1−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペ
リジントリフルオロ酢酸塩の2つのジアステレオマー異
性体14.0mg(A体)および13.5mg(B体)
を、それぞれ白色粉末(アモルファス)として得た。異
性体AおよびBの高速液体クロマトグラフィーの保持時
間は[カラム:InertsilODS−2,移動相:
アセトニトリル/水=20/80(0.02%トリフル
オロ酢酸含有)、温度:27℃、流速:1.5ml/m
in]、それぞれ16.5分および18.5分であっ
た。 A体 NMRスペクトル(CD3CN,δ): 0.80-1.10(4H,
m), 1.82-1.89(1H,m),1.92-2.02(1H,m), 2.26-2.46(2H,
m), 3.11-3.29(2H,m), 3.46(1H,d,J=13.6Hz),3.81(1H,
d,J=14.2Hz), 5.26(1H,s), 5.38(1H,s), 5.73(1H,s),
7.27-7.59(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):350(M++
1),280. B体 NMRスペクトル(CD3CN,δ): 0.80-1.11(4H,
m), 1.79-1.88(1H,m),1.95-2.04(1H,m), 2.28-2.43(2H,
m), 2.86-3.01(1H,m), 3.03-3.12(1H,m), 3.52(1H,d,J=
12.8Hz), 3.87(1H,d,J=12.8Hz), 5.24(1H,s), 5.29(1H,
s), 5.68(1H,s), 7.25-7.56(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):350(M++
1),280.
−カルボキシメチリデン−1−(α−シクロプロピルカ
ルボニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピ
ペリジン塩酸塩2.57g(6.67mmol)の水/
アセトニトリル(1/2.5)混合溶液に、塩酸を加え
て、pH=2.9に調節した後、氷冷下で32W低圧水
銀灯を用いて2時間光照射を行った。次いで、飽和酢酸
ナトリウム水溶液を加えてpH=5.7に調節した後、
減圧下で濃縮した。残渣を高速液体クロマトグラフィー
[カラム:TSK−GEL ODS−80TS、移動
相:アセトニトリル/水=3/7(0.012%トリフ
ルオロ酢酸含有)、温度:室温]に付し、得られた溶出
液を飽和酢酸ナトリウム水溶液を加えて中和した後、減
圧下で濃縮した。次いで、残渣を固相抽出カートリッジ
を用いて脱塩処理を行い、濃縮して、(Z)−3−カル
ボキシメチリデン−1−(α−シクロプロピルカルボニ
ル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジ
ンのジアステレオマー混合物182mgを白色粉末とし
て得た(収率7.8%)。 NMRスペクトル(D2O,δ): 0.85-1.27(4H,m),
1.80-1.94(1H,m), 1.99-2.10(1H,m), 2.21-2.49(1H,m),
2.85-3.02(1H,m), 3.10-3.30(1.5H,m), 3.35-3.52(0.5
H,m), 3.62-3.93(1H,m), 4.8(1H,m), 5.35-5.58(1H,m),
5.71,5.80(各々0.5H,合計1H,各々s), 7.20-7.75(4H,
m).
(4.543mmol)を水8.8mlに溶解し、上記
(c)で得られた(Z)−3−カルボキシメチリデン−
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−メルカプトピペリジンのジアステレオマ
ー混合物117.1mg(0.3351mmol)のメ
タノール8.8ml溶液を加え、次いで、ヨウ素をヨウ
素の色が消えなくなるまで加えた後、室温で2時間撹拌
した。反応終了後、析出したシスチンを濾別し、ついで
減圧下溶媒を留去した後、高速液体クロマトグラフィー
[TSK−GELODS−80TS,21.5x300
mm,溶離液:アセトニトリル/水=1/3(0.03
%トリフルオロ酢酸)]で目的物を分取、精製した。こ
の溶出液から減圧下でアセトニトリルを留去した後、固
相抽出カートリッジ(充填剤:C18 500mg)に
保持させた。固相抽出カートリッジを水洗しトリフルオ
ロ酢酸を除去した後メタノールで溶出し、減圧下でメタ
ノールを留去し、標題化合物(Z、Eの混合物)60.
8mgを淡黄色固体として得た(収率38%)。融点:
135−138℃; NMRスペクトル(DMSO−d6,δ): 0.60-0.95
(4H,m), 1.80-1.99(1H,m), 2.00-4.20(9H,m), 4.21-4.4
6(0.5H,m), 4.52-4.75(1H,m), 5.15-5.30(0.5H,m), 5.6
5-5.90(1H,m), 7.12-7.28(2H,m), 7.30-7.52(2H,m); マススペクトル(FAB,m/z):469(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1700, 164
2.
25mmol)を水15mlに溶解させ、(Z)−3−
カルボキシメチリデン−1−(α−シクロプロピルカル
ボニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペ
リジン191mg(0.547mmol)のメタノール
16ml溶液を加え、次いで、ヨウ素のメタノール溶液
をヨウ素の色が消えなくなるまで加えた後、室温で1時
間撹拌した。反応終了後、析出したシスチンを濾別し、
ついで減圧下溶媒を留去した後、固相抽出カートリッジ
(充填剤:C18 10g)に保持させた。固相抽出カ
ートリッジを水洗し、次いでアセトニトリルで洗浄した
後、メタノールで目的物を溶出させた。減圧下でメタノ
ールを留去し、標題化合物219mgを白色泡状物とし
て得た(収率85.4%)。 NMRスペクトル(CD3OD,δ): 0.79-1.20(4H,
m), 1.86-2.10(1H,m),2.11-2.49(2.5H,m), 2.60-2.98
(2.5H,m), 3.05-3.46(3H,m), 3.80-3.90(1H,m),4.79-4.
88(1H,m), 5.35-5.44(1H,m), 5.76, 5.78, 5.86, 5.88
(計1H,各s), 7.10-7.29(2H,m), 7.32-7.48(2H,m); マススペクトル(FAB,m/z):469(M++
1).
ンジル)−4−(2−メトキシカルボニルエチルジスル
ファニル)ピペリジン(例示化合物番号 1−210) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジン0.50
g(1.70mmol)のメタノール溶液に、3−メル
カプトプロピオン酸メチル1.03g(8.53mmo
l)とトリエチルアミン5.68g(56.09mmo
l)を加えた。この溶液にヨウ素のメタノール溶液をヨ
ウ素の色が消えなくなるまで滴下した。反応終了後、減
圧下で溶媒を留去した後、トルエンを加え、析出したト
リエチルアミン塩を濾別し、再度減圧下でトルエンを留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル=50/1−19/
1)に付し、標題化合物0.563gを黄橙色油状物と
して得た(収率80%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.77-0.90(2H,
m), 0.93-1.08(2H,m),1.65-1.85(2H,m), 1.92-2.08(3H,
m), 2.15-2.29(2H,m), 2.64-2.75(3H,m), 2.81-2.91(3
H,m), 2.93-3.03(1H,m), 3.69(3H,s), 4.61(1H,s), 7.0
5-7.19(2H,m), 7.27-7.41(2H,m); マススペクトル(CI,m/z): 412(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1740, 170
2.
ルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−メチルスルフォニルチオピペリジン(例示化合物
番号 5−65) (a) 4−メチルフェニルスルフォニルブロマイドの
代わりに、メタンスルフォニルクロライドを用いて、実
施例6(c)と同様の反応を行い、標題化合物を淡黄色
油状物として得た(収率14%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-0.92(2H,
m), 0.96-1.11(2H,m),1.21-1.30(3H,m), 2.04-2.86(5H,
m), 3.21(3H,s), 3.37-3.52(1H,m), 4.01-4.33(4H,m),
4.78,4.80(計1H,各s), 5.98(1H,s), 7.11-7.40(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):456(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1711, 132
4, 1133.
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−メチ
ルスルフォニルチオピペリジンを用いて、実施例2
(d)と同様の反応を行い、標題化合物の塩酸塩を淡黄
白色固体として得た。 融点:98−115℃; マススペクトル(CI,m/z):456(M++
1).
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペリジ
ン (例示化合物番号 1−199) 3−メルカプトプロピオン酸メチルの代わりに、シクロ
ヘキサンチオールを用いて、実施例20(a)と同様の
反応を行い、標題化合物を橙褐色油状物として得た(収
率86%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.77-0.90(2H,
m), 0.91-1.08(2H,m),1.12-1.37(5H,m), 1.52-1.85(5H,
m), 1.90-2.10(5H,m), 2.13-2.30(2H,m), 2.58-2.72(2
H,m), 2.80-2.90(1H,m), 2.91-3.01(1H,m), 4.61(1H,
s), 7.02-7.22(2H,m), 7.25-7.41(2H,m); マススペクトル(CI,m/z):408(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 2930, 170
2.
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペリジ
ン (例示化合物番号 1−189) 3−メルカプトプロピオン酸メチルの代わりに、シクロ
ペンタンチオールを用いて、実施例20(a)と同様の
反応を行い、標題化合物を橙褐色油状物として得た(収
率84%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-0.90(2H,
m), 0.91-1.08(2H,m),1.45-1.84(8H,m), 1.86-2.10(5H,
m), 2.12-2.30(2H,m), 2.61-2.75(1H,m), 2.79-2.90(1
H,m), 2.92-3.03(1H,m), 3.18-3.29(1H,m), 4.61(1H,
s), 7.01-7.20(2H,m), 7.22-7.42(2H,m); マススペクトル(CI,m/z):394(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 2952, 170
2.
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン
(例示化合物番号 5−81) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−メルカプトピペリジン塩酸塩の
代わりに、(E)−3−カルボキシメチリデン−1−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4−メルカプトピペリジン塩酸塩を用い、溶媒に
塩化メチレンを用いて、実施例1(c)と同様の反応を
行い、標題化合物を黄色泡状物として得た(収率49
%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.73-0.92(2H,
m), 0.95-1.09(2H,m),1.90-2.37(3H,m), 2.38-2.63(4H,
m), 2.73-2.94(1H,m), 3.05(0.5H,d,J=14.7Hz), 3.50
(0.5H,d,J=14.2Hz), 3.86(0.5H,d,J=15.6Hz), 4.01-4.0
8(1H,m), 4.23(0.5H,d,J=14.7Hz), 4.80,4.86(計1H,各
s), 5.55(1H,s), 7.05-7.43(6H,m), 7.67-7.80(2H,m).
−カルボキシメチリデン−1−(α−シクロプロピルカ
ルボニル−2−フルオロベンジル)−4−(4−メチル
フェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを用いて、実施
例2(d)と同様の反応を行い、標題化合物の塩酸塩を
淡黄色固体として得た。 マススペクトル(FAB,m/z) :504(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1) : 1713, 132
9, 1143.
ルオロベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)メチリデン−4−(4−メチルフェニルスルフォニ
ルチオ)ピペリジン (例示化合物番号 5−145) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、(E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2
−フルオロベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバ
モイル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジンを用
い、反応溶媒をジメチルスルホキシド(DMSO)から
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に変更した以
外は、実施例1(a)と同様の反応を行い、(E)−4
−アセチルチオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル
−2−フルオロベンジル)−3−(N,N−ジメチルカ
ルバモイル)メチリデンピペリジンを赤褐色油状物とし
て、27.5%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.76-0.91(2H,
m), 0.95-1.09(2H,m),1.70-1.94(2H,m), 2.15-2.50(5H,
m), 2.70-3.30(8H,m), 3.55-3.80(1H,m), 4.28-4.40(1
H,m), 4.68,4.75(計1H,各s), 6.14(1H,s), 7.05-7.80(4
H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):419(M++1).
クロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペ
リジンの代わりに、上記(a)で得られた(E)−4−
アセチルチオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−
2−フルオロベンジル)−3−(N,N−ジメチルカル
バモイル)メチリデンピペリジンを用いて、実施例1
(b)と同様の反応を行い、(E)−1−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−3−
(N,N−ジメチルカルバモイル)メチリデン−4−メ
ルカプトピペリジン塩酸塩を淡褐色結晶として、96.
3%の収率で得た。融点:106−111℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-1.55(4H,
m), 1.60-2.50(4H,m),2.75-3.35(7H,m), 3.40-4.80(4H,
m), 5.53(1H,s), 6.31, 6.60(計1H,各s), 7.10-7.90(4
H,m), 12.9(1H,br.s) ; マススペクトル(CI,m/z):377(M++1).
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた(E)−
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチ
リデン−4−メルカプトピペリジン塩酸塩を用いて、実
施例1(c)と同様の反応を行い、標題化合物を白色結
晶として、23.2%の収率で得た。 融点:48−52℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.73-0.89(2H,
m), 0.90-1.05(2H,m),1.94-2.04(1H,m), 2.10-2.29(2H,
m), 2.43(3H,s), 2.54-2.78(2H,m), 2.83-2.97(6H,m),
3.10-3.28(1H,m), 3.37-3.65(1H,m), 4.06-4.14(1H,m),
4.63, 4.68(計1H,各s), 5.93(1H,s), 7.03-7.40(6H,
m), 7.78(2H,d,J=8.3Hz); マススペクトル(FAB,m/z):531(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1699, 162
9, 1324, 1141.
ルオロベンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メ
チリデン−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン(例示化合物番号 5−129) (a) 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、(E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2
−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−3−(N−メ
チルカルバモイル)メチリデンピペリジンを用い、反応
溶媒をジメチルスルホキシド(DMSO)からN,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)に変更した以外は、実
施例1(a)と同様の反応を行い、(E)−4−アセチ
ルチオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メ
チリデンピペリジンを淡褐色結晶として、47.8%の
収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-0.98(2H,
m), 0.98-1.13(2H,m),1.50-1.72(1H,m), 1.72-1.90(1H,
m), 1.91-2.10(1H,m), 2.10-2.45(5H,m), 2.55-3.05(5
H,m), 3.05-3.35(1H,m), 3.85-4.10(1H,m), 4.26, 4.28
(計1H,各s), 4.79, 4.83(計1H,各s), 5.90(1H,s), 6.05
(1H,br.s), 7.05-7.50(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):405(M++
1).
クロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)ピペ
リジンの代わりに、上記(a)で得られた(E)−4−
アセチルチオ−1−(α−シクロプロピルカルボニル−
2−フルオロベンジル)−3−(N−メチルカルバモイ
ル)メチリデンピペリジンを用いて、実施例1(b)と
同様の反応を行い、(E)−1−(α−シクロプロピル
カルボニル−2−フルオロベンジル)−3−(N−メチ
ルカルバモイル)メチリデン−4−メルカプトピペリジ
ン塩酸塩を淡褐色結晶として、93.3%の収率で得
た。 融点:133−141℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.80-1.15(2H,
m), 1.13-1.40(2H,m),1.60-2.08(5H,m), 2.50-3.05(3H,
m), 3.06-4.50(5H,m), 5.41, 5.42(計1H,各S),6.09, 6.
18(計1H,各S), 7.15-7.98(4H,m), 8.61, 8.81(計1H,各b
r.s), 12.90(1H,br.s); マススペクトル(CI,m/z):363(M++
1).
ニル−2−フルオロベンジル)−4−メルカプトピペリ
ジン塩酸塩の代わりに、上記(b)で得られた(E)−
1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メチリデン
−4−メルカプトピペリジン塩酸塩を用いて、実施例1
(c)と同様の反応を行い、標題化合物を淡黄色結晶と
して2.2%の収率で得た。 融点:69−73℃; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.74-0.90(2H,
m), 0.94-1.11(2H,m),1.90-2.11(1H,m), 2.35-2.50(4H,
m), 2.53-2.69(1H,m), 2.72-2.83(3H,m), 3.03-3.27(1
H,m), 3.67-3.87(1H,m), 3.99-4.14(1H,m), 4.70, 4.75
(計1H,各s), 5.57(1H,s), 5.74, 5.90(計1H,各br.s),
7.03-7.40(6H,m), 7.75(2H,dd,J=2.1,8.1Hz); マススペクトル(FAB,m/z):517(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1700, 167
0, 1324, 1140.
ンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチ
リデン−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)
ピペリジン(例示化合物番号 5−189) (a) (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジン4.55g
(12.4mmol)をジクロルメタン30mlに溶解
させ、N−エチルジイソプロピルアミン1.76g(1
3.6mmol)を加え、更にメタンスルホニルクロラ
イド1.56g(13.6mmol)のジクロルメタン
10ml溶液を氷冷下で滴下し、室温で1時間攪拌し
た。溶媒を減圧下で留去して、粗の(E)−1−(2−
クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−3−
(N,N−ジメチルカルバモイル)メチリデン−4−メ
チルスルフォニルオキシピペリジンを得た。この粗生成
物に、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)50m
lおよびp−トルエンチオスルホン酸カリウム7.02
g(31.0mmol)を加え60℃で4時間攪拌し
た。反応混合物に水を加え、トルエンで抽出した後、抽
出液を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下
で溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール
=100/1)更に(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル
=6/4)に付し、標題化合物0.58g(収率8.7
%)を淡黄色結晶として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.88-2.05(1H,
m), 2.10-2.27(1H,m),2.43(3H,s), 2.55-2.75(2H,m),
2.83, 2.85(計3H,各s), 2.88, 2.89(計3H,各s),3.29(0.
5H,d,J=13.5Hz), 3.31(0.5H,d,J=13.5Hz), 3.57(0.5H,
d,J=13.5Hz), 3.61(0.5H,d,J=13.5Hz), 3.67(3H,s), 4.
09-4.18(1H,m), 4.75, 4.76(計1H,各s),5.90(1H,s), 7.
15-7.55(6H,m), 7.80(2H,dd,J=2.0,8.0Hz); マススペクトル(FAB,m/z):537(M+); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1741, 163
0, 1325, 1140.
−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−
3−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチリデン−4
−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン
0.39g(0.73mmol)をエチルエーテル30
mlに溶解させ、この溶液に予め塩化水素ガスを吹き込
んだエチルエーテル溶液を加え、30分間放置した。析
出した結晶を濾取し、真空乾燥させ、標題化合物の塩酸
塩0.30g(収率72%)を白色の粉末として得た。 融点:89−93℃; マススペクトル(FAB,m/z):537(M+).
ンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メチリデン
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン(例示化合物番号 5−181) (a) (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、(E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニ
ルベンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メチリ
デン−4−ヒドロキシピペリジンを用いて実施例27
(a)と同様の反応を行い、標題化合物を淡黄白色結晶
として、10%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.88-2.02(1H,
m), 2.11-2.23(1H,m),2.44(3H,s), 2.47-2.81(5H,m),
3.31(0.5H,d,J=14.4Hz), 3.44(0.5H,d,J=14.4Hz), 3.68
(3H,s), 3.89-4.13(2H,m), 4.76, 4.81(計1H,各s), 5.5
0(1H,br.s), 5.57, 5.59(計1H,各s), 7.11-7.55(6H,m),
7.77(2H,dd,J=1.2,8.3Hz) ; マススペクトル(FAB,m/z):523(M+); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1740, 167
0, 1324, 1140.
−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−
3−(N−メチルカルバモイル)メチリデン−4−(4
−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを用い
て、実施例27(b)と同様の反応を行い、標題化合物
の塩酸塩を白色固体として得た。融点:108−114
℃.
−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン
(例示化合物番号 5−172) (a) (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、(E)−3−ブトキシカルボニルメチリデン−1−
(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4
−ヒドロキシピペリジンを用いて実施例27(a)と同
様の反応を行い、標題化合物を褐色油状物として、16
%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.94(3H,t,J=7.
1Hz), 1.23-1.41(2H,m), 1.45-1.64(2H,m), 1.95-2.08
(1H,m), 2.14-2.28(1H,m), 2.42, 2.44(計3H,各s), 2.5
5-2.77(2H,m), 3.33(0.5H,d,J=15.4Hz), 3.45(0.5H,d,J
=15.4Hz), 3.68,3.69(計3H,各s), 3.86-4.20(4H,m), 4.
78, 4.79(計1H,各s), 5.53, 5.55(計1H,各s), 7.17-7.5
8(6H,m), 7.75(2H,dd,J=1.8,8.1Hz); マススペクトル(FAB,m/z):566(M+); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1740, 171
5, 1327, 1142.
−ブトキシカルボニルメチリデン−1−(2−クロロ−
α−メトキシカルボニルベンジル)−4−(4−メチル
フェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを用いて、実施
例27(b)と同様の反応を行い、標題化合物の塩酸塩
を黄色固体として得た。融点:59−63℃.
−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン (例示化合物番号 5−171) (a) (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジンの代わり
に、(E)−3−ブトキシカルボニルメチリデン−1−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)−4−ヒドロキシピペリジンを用いて実施例27
(a)と同様の反応を行い、標題化合物を褐色油状物と
して、8.3%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.67-1.13(7H,
m), 1.25-1.46(2H,m),1.50-1.69(2H,m), 1.96-2.82(8H,
m), 3.14(0.5H,d,J=14.3Hz), 3.28(0.5H,d,J=14.3Hz),
3.88-4.17(4H,m), 4.68, 4.71(計1H,各s), 5.52(1H,s),
7.03-7.40(6H,m), 7.75(2H,d,J=8.3Hz) ; マススペクトル(FAB,m/z):560(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1713, 165
3, 1329, 1142.
−ブトキシカルボニルメチリデン−1−(α−シクロプ
ロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−(4
−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジンを用い
て、実施例27(b)と同様の反応を行い、標題化合物
の塩酸塩を黄色固体として得た。 融点:84−87℃.
チルジスルファニル]−3−カルボキシメチリデン−1
−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベン
ジル)ピペリジン (例示化合物番号 5−117) L−システイン1.00g(8.25mmol)を水1
5mlに溶解させ、(E)−3−カルボキシメチリデン
−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロ
ベンジル)−4−メルカプトピペリジン191mg
(0.547mmol)のメタノール15ml溶液を加
えた後、ヨウ素のメタノール溶液をヨウ素の色が消えな
くなるまで加え、室温で30分間攪拌した。反応終了
後、析出したシスチンを濾別し、次いで減圧下でメタノ
ールを留去した後、固相抽出カートリッジ(充填剤:C
18,10g)に保持させた。固相抽出カートリッジを
水洗しヨウ化水素を除去し、次いでアセトニトリルで不
純物を溶出した後、メタノールで目的物を溶出させた。
減圧下でメタノールを留去し、標題化合物0.16g
(収率62%)を微黄色泡状物として得た。 NMRスペクトル(CD3OD,δ): 0.79-1.20(4H,
m) ,1.89-2.10(1H,m),2.15-2.54(2.5H,m), 2.65-2.88(2
H,m), 2.92-3.01(0.5H,m), 3.10-3.42(2H,m) ,3.72-3.8
9(2H,m) ,4.47(0.25H,d,J=14.2Hz), 4.50(0.25H,d,J=1
3.7Hz), 4.56-4.65(0.5H,m) ,4.73-4.80(1H,m), 5.83,
5.85, 5.95, 5.96(計1H,各s) ,7.11-7.27(2H,m) ,7.33-
7.50(2H,m) ; マススペクトル(FAB,m/z):469(M++
1).
ンジル)−4−ヒドロキシピペリジン 4−ヒドロキシピペリジン3.13g(31mmol)
をジメチルホルムアミド(DMF)30mlに溶解し、
α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル
ブロマイド7.94g(31mmol)および炭酸カリ
ウム4.7g(34mmol)を加え、室温で2時間攪
拌した。反応混合物に水を加え、トルエンで抽出し、得
られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
で溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール
=19/1)で精製し、標題化合物8.00gを褐色油
状物として得た(収率93%)。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.79-0.87(2H,
m), 0.98-1.04(2H,m),1.50-1.72(2H,m), 1.82-1.98(2H,
m), 2.02-2.15(1H,m), 2.18-2.30(2H,m), 2.70-2.90(2
H,m), 3.60-3.74(1H,m), 4.62(1H,s), 7.05-7.45(4H,
m); マススペクトル(CI,m/z):278(M++
1).
−4−ヒドロキシピペリジン α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル
ブロマイドの代わりに、2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジルブロマイドを用いて、参考例1と同様の
反応を行い、95%の収率で無色油状の標題化合物を得
た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.55-1.70(2H,
m), 1.80-2.00(2H,m),2.22-2.45(2H,m), 2.65-2.82(1H,
m), 2.83-2.98(1H,m), 3.70(3H,s), 3.72-3.80(1H,m),
4.70(1H,s), 7.20-7.70(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):284(M++
1).
ンジル)−3−ヒドロキシピペリジン 4−ヒドロキシピペリジンの代わりに3−ヒドロキシピ
ペリジンを用いて、参考例1と同様の反応を行い、標題
化合物を褐色油状物として、ほぼ定量的に得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-0.95(2H,
m), 1.00-1.10(2H,m),1.45-1.68(3H,m), 1.72-1.95(1H,
m), 2.02-2.20(1H,m), 2.30-2.70(4H,m), 3.80-3.90(1
H,m), 4.72(1H,s), 7.05-7.45(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):278(M++
1).
ンジル)−3−ヒドロキシピロリジン 4−ヒドロキシピペリジンの代わりに3−ヒドロキシピ
ロリジンを用いて、参考例1と同様の反応を行い、標題
化合物を黄色油状物として、97%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.79-0.90(2H,
m), 1.00-1.03(2H,m),1.70-1.90(1H,m), 2.02-2.20(2H,
m), 2.41-3.08(5H,m), 4.28-4.40(1H,m), 4.71,4.72(計
1H,各s), 7.07-7.46(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):264(M++
1).
ンジル)−3−ヒドロキシアゼチジン 4−ヒドロキシピペリジンの代わりに3−ヒドロキシア
ゼチジンを用いて、参考例1と同様の反応を行い、標題
化合物を白色結晶として、66%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.69-0.88(2H,
m), 0.90-1.07(2H,m),1.87-1.96(1H,m), 2.94-3.03(2H,
m), 3.17(1H,br.s), 3.44(1H,dd,J=6.1,6.7Hz), 3.83(1
H,dd,J=6.7,7.3Hz), 4.45-4.53(1H,m), 4.62(1H,s), 7.
07-7.38(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):250(M++
1).
ンジル)−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.
2.1]オクタン 4−ヒドロキシピペリジンの代わりに3−ヒドロキシ−
8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(エキソとエ
ンドの異性体混合物)を用いて、参考例1と同様の反応
を行い、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶剤:ト
ルエン/酢酸エチル=100/3)を用いて分離し、標
題化合物の2つ異性体A−1および異性体B−1を、そ
れぞれ収率45.2%および24.6%で得た。また、
異性体A−1および異性体B−1は、高速液体クロマト
グラフィー(カラム:TSK−GEL ODS−80T
M,移動相:アセトニトリル/12mM KH2PO4=
45/55,温度:35℃,流速:1.0ml/分)に
おいて、それぞれ、保持時間、4.0分および保持時
間、4.3分を示した。 異性体A−1 形状:淡黄色固体; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.68-1.06(4H,
m), 1.35(1H,s), 1.62(1H,d,J=13.9Hz), 1.72(1H,d,J=1
3.9Hz), 1.82-2.32(6H,m), 2.39-2.54(1H,m), 3.05(1H,
s), 3.22(1H,s), 4.13(1H,s), 4.64(1H,s), 6.95-7.80
(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):304(M++
1). 異性体B−1 形状:淡黄色油状物; NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.68-1.08(4H,
m), 1.25(1H,s), 1.46-2.35(8H,m), 2.38-2.54(1H,m),
3.18(1H,s), 3.26(1H,s), 3.89-4.05(1H,m), 4.72(1H,
s), 6.96-7.95(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):304(M++
1).
ルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−ヒドロキシピペリジン (a) (E)−3−エトキシカルボニルメチリデン−
1−トリフェニルメチル−4−ピペリドン 4−ピペリドンモノハイドレート塩酸塩10.0g(6
5.1mmol)とトリエチルアミン20.0g(19
8mmol)のジメチルホルムアミド150ml溶液に
60℃で、攪拌下にクロロトリフェニルメタン18.1
g(65.1mmol)を少しづつ加えた後、同温度で
さらに5時間攪拌した。冷却した後、析出したトリエチ
ルアミン塩酸塩を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣に
水150mlを加え、酢酸エチル300mlで抽出し、
次いで有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を濃縮して、1−ト
リフェニルメチル−4−ピペリドン23.0g(収率9
8.3%)を得た。上記生成物23.0gとピロリジン
4.63g(65.0mmol)のベンゼン300ml
溶液を水分離器を用いて、加熱還流下で2時間共沸脱水
を行った。次いで、グリオキシル酸エチル(ポリマー
型)6.63g(65.0mmol)のベンゼン50m
l溶液を加え、再び加熱還流下で90分間共沸脱水を行
った。冷却した後、水200mlを加えて、洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃
縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル=19/1)で
精製し、標題化合物16.6g(収率60.2%)を淡
黄色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.15(3H,t,J=6.
3Hz), 2.57-2.68(2H,m), 2.72-2.81(2H,m), 3.61-3.79
(2H,m), 4.08(2H,q,J=6.3Hz), 6.55(1H,s), 7.15-7.60
(15H,m); マススペクトル(CI,m/z):426(M++
1).
ルカルボニル−2−フルオロベンジル)−3−エトキシ
カルボニルメチリデン−4−ヒドロキシピペリジン (E)−3−エトキシカルボニルメチリデン−1−トリ
フェニルメチル−4−ピペリドン16.6g(39.1
mmol)のメタノール150ml溶液に氷冷下で水素
化ホウ素ナトリウム1.48g(39.1mmol)を
少しづつ加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液を減
圧下で濃縮した後、水50mlと酢酸エチル150ml
を加えて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し
て、(E)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−
ヒドロキシ−1−トリフェニルメチルピペリジン16.
8g(収率100%)を褐色油状物として得た。上記生
成物にテトラヒドロフラン200mlとパラトルエンス
ルホン酸1水和物6.70g(35.2mmol)を加
え、50℃で1時間攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧
下で留去し、得られた固体をトルエンで洗浄して、3−
エトキシカルボニルメチリデン−4−ヒドロキシピペリ
ジンのパラトルエンスルホン酸塩を10.8g(収率8
6.6%)を得た。次いで、上記生成物をジメチルホル
ムアミド80mlに溶解し、さらにα−シクロプロピル
カルボニル−2−フルオロベンジルブロマイド7.84
g(30.5mmol)と炭酸カリウム9.27g(6
7.0mmol)を加えた後、室温で1時間および50
℃で3時間攪拌した。反応終了後、水150mlを加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;トルエン/酢酸エチル=9/1〜4
/1)にて精製し、標題化合物7.63g(収率69.
3%)を淡黄色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.74-0.88(2H,
m), 0.97-1.10(2H,m),1.22,1.25(計3H,各t,J=6.8Hz,J=
7.3Hz), 1.75-1.87(1H,m), 2.00-2.65(4H,m), 2.89-3.0
9(2H,m), 4.11,4.13(計2H,各q,J=6.8Hz,J=7.3Hz), 4.4
6,4.58(計1H,各d,J=13.6Hz,J=14.1Hz), 4.77,4.78(計1
H,各s), 6.00(1H,s), 7.05-7.43(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):362(M++
1),292.
ンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−ヒ
ドロキシピペリジン α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル
ブロマイドの代わりに、2−クロロ−α−メトキシカル
ボニルベンジルブロマイドを用いて、参考例7(b)と
同様の反応を行い、標題化合物を黄色油状物として、6
2.1%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.10-1.35(3H,
m), 1.70-1.89(1H,m),1.91-2.10(1H,m), 2.41-2.74(2H,
m), 2.82-2.96(1H,m), 3.14(0.5H,d,J=13.9Hz), 3.21
(0.5H,d,J=13.9Hz), 3.70,3.71(計3H,各s), 4.00-4.22
(2H,m), 4.52(0.5H,d,J=13.9Hz), 4.61(0.5H,d,J=13.9H
z), 4.82,4.87(計1H,各s), 5.99,6.01(計1H,各s), 7.1-
7.7(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):368(M++
1).
ルオロベンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジン (E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−ヒドロキシピペリジン9.72g(26.9mm
ol)を濃塩酸75mlおよび酢酸180mlの混酸に
溶解し、室温で7日間放置した。減圧濃縮乾固し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホ
ルム/メタノール=100/3〜2/1)に付し、
(E)−3−カルボキシメチリデン−1−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−ヒ
ドロキシピペリジン5.11g(収率57%)を得た。
上記生成物に塩化メチレン50mlおよびトリエチルア
ミン3.25g(32.2mmol)を加え、−5℃〜
0℃に冷却した後、クロル炭酸エチル1.66g(1
5.3mmol)を滴下した。反応液を室温に戻して、
30分間攪拌した後、10℃まで冷却し、ジメチルアミ
ン塩酸塩1.25g(15.3mmol)を加え、次い
でトリエチルアミン1.54g(15.3mmol)を
加え、室温下で5時間攪拌した。塩化メチレン−水を加
え、塩化メチレン層を分離し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール=10
/3)で精製し、標題化合物3.56g(収率64.4
%)を淡黄色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.75-0.90(2H,
m), 0.93-1.06(2H,m),1.62-1.83(1H,m), 1.85-2.10(1H,
m), 2.10-2.59(2H,m), 2.75(0.5H,d,J=13.9Hz), 2.83
(0.5H,d,J=13.9Hz), 2.89,2.92,3.04(計6H,各s), 3.12-
3.40(1H,m), 3.66(0.5H,d,J=13.9Hz), 3.84(0.5H,d,J=1
3.9Hz), 4.00-4.13(1H,m), 4.68,4.71(計1H, 各s), 6.1
3(1H,s), 7.00-7.48(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):361(M++
1).
ルオロベンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メ
チリデン−4−ヒドロキシピペリジン ジメチルアミン塩酸塩の代わりにメチルアミン塩酸塩を
用いて、参考例9と同様の反応を行い、標題化合物を白
色固体として、55.1%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.72-0.93(2H,
m), 0.94-1.12(2H,m),1.65-1.85(1H,m), 1.85-2.12(2H,
m), 2.15-2.34(0.5H,m), 2.4-2.68(1H,m), 2.70-3.00
(4.5H,m), 3.95-4.20(2H,m), 4.79(0.5H,s), 4.85(0.5
H,s), 5.96(0.5H,s), 5.97(0.5H,s), 6.60(0.5H,br.s),
6.83(0.5H,br.s), 7.05-7.45(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):347(M++
1).
ンジル)−3−エチリデン−4−ヒドロキシピペリジン (a) 1−(t−ブトキシカルボニル)−3−エチリ
デン−4−ピペリドン1−ベンジル−4−ピペリドン1
0.0g(52.9mmol)とモルホリン4.61g
(52.9mmol)のトルエン100ml溶液を水分
離器を用いて、加熱還流下で、5時間共沸脱水を行っ
た。反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、1−ベンジル
−4−モルホリノ−1,2,5,6−テトラヒドロピリ
ジン13.7gを定量的に得た。アセトアルデヒド1.
52g(34.6mmol)の塩化メチレン20ml溶
液をアルゴン雰囲気下で、−40℃に冷却し、次いで三
フッ化ホウ素−エーテル錯体5.3ml(43mmo
l)と上記で得られた1−ベンジル−4−モルホリノ−
1,2,5,6−テトラヒドロピリジン7.44g(2
8.8mmol)を滴下した。滴下終了後温度を徐々に
上げ、室温で一晩放置した。水を加えて、反応を停止さ
せた後、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で
濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル=4/1)に
付し、1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシエチル)−
4−ピペリドン4.68g(収率69.7%)を黄褐色
油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.11-1.14(3H,
d,J=6Hz), 2.35-2.95(7H,m), 3.54-3.70(2H,m), 4.02-
4.22(1H,m), 7.28-7.36(5H,m). 上記で得られた1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシエ
チル)−4−ピペリドン4.68g(20mmol)を
エタノール100mlに溶解し、5%パラジウム−炭素
0.5gを加えて、水素雰囲気下、60℃で8時間攪拌
した。反応終了後、セライトを用いてパラジウム−炭素
を濾別した後、減圧下で溶媒を留去し、3−(1−ヒド
ロキシエチル)−4−ピペリドン2.98gを定量的に
無色油状物として得た。次いで、上記生成物を塩化メチ
レン20mlに溶解し、15%炭酸カリウム水溶液20
mlを加え、さらに攪拌下で、二炭酸ジ−t−ブチル
4.6g(21mmol)を加えた後、室温で3時間攪
拌した。反応終了後、塩化メチレンで抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル
=4/1)に付し、1−(t−ブトキシカルボニル)−
3−(1−ヒドロキシエチル)−4−ピペリドン1.8
6g(収率38.3%)を無色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.21(1.5H,d,J=
7Hz), 1.25(1.5H,d,J=6Hz), 1.50(9H,s), 2.40-2.49(3
H,m), 2.98-3.08(0.5H,m), 3.26-3.33(1H,m), 3.40-3.9
0(2.5H,m), 3.95-3.98(0.5H,m), 4.08-4.28(1.5H,m); マススペクトル(CI,m/z):188,144. 上記で得られた1−(t−ブトキシカルボニル)−3−
(1−ヒドロキシエチル)−4−ピペリドン1.86g
(7.6mmol)の塩化メチレン20ml溶液にトリ
エチルアミン0.77g(7.6mmol)を加え、次
いで水冷下でメタンスルフォニルクロライド0.88g
(7.6mmol)を加えた後、室温で1時間攪拌し
た。溶媒を減圧下で留去し、残渣に酢酸エチルを加え
て、析出した固体を濾別した後、再度減圧濃縮した。次
いでクロロホルム20mlに溶解し、室温で1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデサ−7−エン(DB
U)1.16g(7.6mmol)を加え、同温度で2
時間攪拌した。反応終了後、減圧下で濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:トルエ
ン/酢酸エチル=19/1)に付し、標題化合物1.3
2g(収率77.2%)を無色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.49(9H,s), 1.
80(3H,d,J=7Hz), 2.54(2H,t,J=6Hz), 3.71(2H,t,J=6H
z), 4.35(2H,br.s), 6.86(1H,br.q); マススペクトル(CI,m/z):170.
ニル−2−フルオロベンジル)−3−エチリデン−4−
ヒドロキシピペリジン 1−(t−ブトキシカルボニル)−3−エチリデン−4
−ピペリドン1.32g(5.9mmol)のメタノー
ル10ml溶液に、氷冷下で塩化セリウム・7水和物
2.19g(5.9mmol)を加え、次いで水素化ホ
ウ素ナトリウム0.22g(5.9mmol)を加えた
後、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下で留去した
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム)に付
し、1−(t−ブトキシカルボニル)−3−エチリデン
−4−ヒドロキシピペリジン1.33gを定量的に無色
油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.46(9H,s), 1.
60-1.69(1H,m), 1.71(3H,d,J=7Hz), 1.80-1.90(1H,m),
3.50-3.65(2H,m), 4.04(1H,br.s), 4.23(1H,br.t), 5.5
4(1H,q,J=7Hz); マススペクトル(CI,m/z):172,154. 1−(t−ブトキシカルボニル)−3−エチリデン−4
−ヒドロキシピペリジン1.51g(6.7mmol)
を塩化メチレン20mlに溶解し、氷冷下でトリフルオ
ロ酢酸5mlを加えた後、室温で2時間攪拌した。次い
で氷冷下でトリエチルアミン11mlとα−シクロプロ
ピルカルボニル−2−フルオロベンジルブロマイド1.
70g(6.7mmol)を加え、室温で2時間攪拌し
た。減圧下で溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加え
て、析出した固体を濾別した後、再度減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
クロロホルム/メタノール=100/1)に付し、標題
化合物1.52g(収率74.9%)を黄色油状物とし
て得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.80-0.88(2H,
m), 0.96-1.06(2H,m),1.23(3H,d,J=6Hz), 2.20-2.27(3
H,m), 2.40-2.73(2H,m), 2.98-3.17(2H,m), 4.17-4.19
(1H,m), 4.73(0.5H,s), 4.74(0.5H,s), 5.73(1H,br.s),
7.08-7.18(2H,m), 7.28-7.33(1H,m), 7.41-7.48(1H,
m); マススペクトル(CI,m/z):304(M++
1).
ル)−4−ヒドロキシピペリジン α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル
ブロマイドの代わりに、2−フルオロ−α−メトキシカ
ルボニルベンジルブロマイドを用いて、参考例1と同様
の反応を行い、標題化合物を無色油状物として、91.
7%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.54-1.74(2H,
m), 1.83-1.97(2H,m),2.16-2.35(2H,m), 2.73-2.88(2H,
m), 3.55-3.78(1H,m), 3.70(3H,s), 4.53(1H,s), 7.02-
7.53(4H,m); マススペクトル(CI,m/z):268(M++
1).
ンジル)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチ
リデン−4−ヒドロキシピペリジン (a) (E)−3−カルボキシメチリデン−4−ヒド
ロキシ−1−トリフェニルメチルピペリジン (E)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−ヒド
ロキシ−1−トリフェニルメチルピペリジン1.0g
(2.3mmol)をエタノール15mlに溶解させ、
16.7%水酸化ナトリウム水溶液6.0g(25mm
ol)を加え室温で15時間攪拌した。反応溶液に酢酸
1.8g(30mmol)を加え中和した後、水を加
え、クロロホルムで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧
下で溶媒を留去し、(E)−3−カルボキシメチリデン
−4−ヒドロキシ−1−トリフェニルメチルピペリジン
0.92g(収率98%)を白色粉末として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.69-1.99(2H,
m), 2.03-2.23(2H,m),3.01(1H,d,J=10.0Hz), 3.93-4.05
(1H,m), 4.61(1H,d,J=10.0Hz), 6.11(1H,s), 7.05-7.56
(15H,m) ; IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1695.
カルバモイル)メチリデン−4−ヒドロキシ−1−ピペ
リジンのパラトルエンスルホン酸塩 上記生成物に塩化メチレン20ml及びトリエチルアミ
ン0.35g(3.5mmol)を加え、‐5℃乃至0
℃に冷却した後、クロル炭酸エチル0.28g(2.6
mmol)を滴下した。反応液を室温に戻して、30分
間攪拌した後、ジメチルアミン塩酸塩0.21g(2.
6mmol)を加え、次いでトリエチルアミン0.28
g(2.8mmol)を加え、室温下で5時間攪拌し
た。クロロホルム及び水を加え、分離させた有機層を無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下で溶媒
を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:クロロホルム/メタノール=100/3)を用い
て精製することにより、(E)−3−(N,N−ジメチ
ルカルバモイル)メチリデン−4−ヒドロキシ−1−ト
リフェニルメチルピペリジン0.56g(収率57%)
を白色粉末として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.68-1.93(2H,
m), 1.95-2.20(2H,m),2.90(3H,s), 2.91-3.03(1H,m),
3.13(3H,s), 3.68-3.84(1H,m), 3.87-4.00(1H,m), 6.18
(1H,s), 7.06-7.53(15H,m) ; IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1613. 上記生成物に、テトラヒドロフラン50ml及びパラト
ルエンスルホン酸1水和物0.25g(1.3mmo
l)を加え、50℃で1時間攪拌した後、一夜放置し
た。反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣
をトルエンで洗浄し、(E)−3−(N,N−ジメチル
カルバモイル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジン
のパラトルエンスルホン酸塩0.55g(収率100
%)を白色固体として得た。 NMRスペクトル(CD3OD,δ): 1.78-1.93(1H,
m), 2.11-2.24(1H,m),2.37(3H,s), 2.98(3H,s), 3.07(3
H,s), 3.17-3.33(1H,m), 3.41-3.52(1H,m), 3.81(1H,d,
J=13.8Hz), 4.32-4.40(2H,m), 6.59(1H,s), 7.22(2H,d
d,J=1.8,8.4Hz),7.70(2H,dd,J=1.8,8.4Hz) ; IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1):1616.
メトキシカルボニルベンジル)−3−(N,N−ジメチ
ルカルバモイル)メチリデン−4−ヒドロキシピペリジ
ン (E)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチリ
デン−4−ヒドロキシピペリジンのパラトルエンスルホ
ン酸塩7.95g(22.3mmol)をN,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)50mlに溶解させ、2−
クロロ−α−メトキシカルボニルベンジルブロマイド
7.35g(純度80.0%,22.3mmol)及び
炭酸カリウム7.40g(53.5mmol)を加え、
室温で15時間攪拌した。反応終了後、水150mlを
加え、トルエン及び酢酸エチルで抽出し、抽出液を減圧
下で留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール=9
/1〜4/1)で精製し標題化合物6.38g(収率7
7.9%)を黄褐色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.58-1.77(1H,
m), 1.89-2.04(1H,m),2.41-2.62(1H,m), 2.77-3.06(7H,
m), 3.61-3.75(4H,m), 3.92-4.19(2H,m), 4.74, 4.79
(計1H,各s), 6.06,6.13(計1H,各s), 7.17-7.60(4H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):367(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1743, 166
7, 1612.
ンジル)−3−(N−メチルカルバモイル)メチリデン
−4−ヒドロキシピペリジン 参考例13(b)でジメチルアミン塩酸塩の代わりにメ
チルアミン塩酸塩を用いた他は、参考例13と同様の反
応を行い、標題化合物を淡黄褐色粉末物として、57.
7%の収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 1.58-1.81(1H,
m), 1.91-2.06(1H,m),2.33-2.46(0.5H,m), 2.52-2.61
(0.5H,m), 2.77(1.5H,d,J=4.9Hz), 2.80(1.5H,d,J=4.9H
z), 2.87-3.15(2H,m), 3.70(3H,s), 4.05-4.30(2H,m),
4.77, 4.87(計1H,各s), 5.95(1H,s), 6.22(1H,br.s),
7.19-7.61(4H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):353(M++
1); IRスペクトル(KBr,νmaxcm-1): 1740, 167
0, 1635.
−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)−4−ヒ
ドロキシピペリジン (E)−3−カルボキシメチリデン−4−ヒドロキシ−
1−トリフェニルメチルピペリジン5.44g(13.
6mmol)に1−ブタノール50mlを加え、塩酸ガ
スを吹き込んだ後、60℃で1時間加熱攪拌した。反応
終了後、溶媒を減圧下で留去し、得られた残渣をトルエ
ンで洗浄し、(E)−3−ブトキシカルボニルメチリデ
ン−4−ヒドロキシピペリジンの塩酸塩3.43g(収
率100%)を白色固体として得た。 NMRスペクトル(CD3OD,δ): 0.96(3H,t,J=7.
3Hz), 1.33-1.49(2H,m), 1.58-1.71(2H,m), 1.81-1.95
(1H,m), 2.11-2.27(1H,m), 3.17-3.33(1H,m), 3.40-3.5
6(1H,m), 4.05(1H,d,J=13.9Hz), 4.16(2H,d,J=6.6Hz),
4.30-4.43(1H,m), 4.92(1H,d,J=13.9Hz), 6.25(1H,s),
7.04-7.24(1H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):214(M++
1). 上記塩酸塩を用いて、参考例13(C)と同様の反応を
行い、標題化合物を淡黄色油状物として、61.7%の
収率で得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.92(3H,t,J=7.
3Hz), 1.29-1.43(2H,m), 1.50-1.64(2H,m), 1.71-1.87
(1H,m), 1.96-2.08(1H,m), 2.48-2.69(1H,m), 2.83-2.9
6(1H,m), 3.16(0.5H,d,J=13.9Hz), 3.24(0.5H,d,J=13.9
Hz), 3.70, 3.72(計3H,各s), 4.00-4.08(2H,m), 4.10-
4.21(1H,m), 4.52(0.5H,d,J=13.9Hz), 4.61(0.5H,d,J=1
3.9Hz), 4.83, 4.87(計1H,各s), 5.99, 6.00(計1H,各
s), 7.15-7.61(4H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):396(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1741, 171
5, 1662.
−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)
−4−ヒドロキシピペリジン (E)−3−カルボキシメチリデン−1−(α−シクロ
プロピルカルボニル−2−フルオロベンジル)−4−ヒ
ドロキシピペリジン3.19g(9.58mmol)に
1−ブタノール150mlを加え、次いで塩酸ガスを溶
液が酸性になるまで吹き込んだ。室温で2時間放置した
後、ベンゼン100mlを加え、共沸脱水を2時間行っ
た。反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣
にトルエン及び炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、分離
させたトルエン層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥さ
せた。減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:トルエン/酢酸エチル=4/
1)を用いて精製し、標題化合物2.75g(収率7
3.7%)を淡黄色油状物として得た。 NMRスペクトル(CDCl3,δ): 0.74-1.11(7H,
m), 1.30-1.46(2H,m),1.50-1.64(2H,m), 1.74-1.90(1H,
m), 1.96-2.08(1H,m), 2.11-2.24(1H,m), 2.82-3.05(2
H,m), 3.98-4.16(4H,m), 4.46(0.5H,d,J=12.2Hz), 4.60
(0.5H,d,J=12.2Hz), 4.76, 4.77(計1H,各s), 6.00(1H,
s), 7.05-7.39(4H,m) ; マススペクトル(CI,m/z):390(M++
1); IRスペクトル(液膜法,νmaxcm-1): 1713, 166
3.
-929 (1962)]を一部修正し、自動血小板凝集測定装置
(PAM−8C、メバニクス)を用いて測定した。採血
に先立って2週間薬剤を服用していない健常成人の正肘
静脈から血液を3.8%クエン酸ナトリウム溶液を抗凝
固剤(採血量の1/9量添加)として採血した。遠心機
(CR5DL、日立)を用いて、得られたクエン酸塩加
血を室温で15分間遠心(200 x g)し、上層の多血
小板血漿(platelet-rich plasma 、PRP)を分離し
た。下層をさらに室温で10分間遠心(2,000x g
)し、乏血小板血漿(platelet-poor plasma、PP
P)を分離した。PRP中の血小板数を自動血球測定装
置(K−1000、シスメックス株式会社)で測定した
後、PPPを用いてPRP中の血小板数を3x108/ml
に調整して血小板凝集試験に用いた。被検薬物を添加し
たPRP(0.24ml)をキュベットに分注し、自動血
小板凝集測定装置にセットした。1.5分間の予備加温
(37℃)の後、アデノシン二リン酸(ADP)溶液
(0.25mM)を0.01ml添加して血小板凝集を惹起
した。血小板凝集は10分間測定した。被検薬物の血小
板凝集抑制作用は、コントロール(被検薬物未添加)の
血小板凝集に対する抑制率(%)として求めた。結果を
表6に示す。
-929 (1962)]を一部修正し、自動血小板凝集測定装置
(PAM−8C、メバニクス)を用いて測定した。試験
動物としては、SD系雄性ラット(日本SLC)を用い
た。被検薬物をラットに静脈内投与した1時間後に、麻
酔下において、腹部大動脈より3.8%クエン酸ナトリ
ウム溶液を抗凝固剤(採血量の1/9量添加)として採
血した。遠心機(CR5DL、日立)を用いて、得られ
たクエン酸塩加血を室温で15分間遠心(230 x g)
し、上層のPRPを分離した。下層をさらに室温で10
分間遠心(2,000 x g)し、PPPを分離した。P
RP中の血小板数を自動血球測定装置(K−1000、
シスメックス株式会社)で測定した後、PPPを用いて
PRP中の血小板数を5x108/mlに調整して血小板凝
集試験に用いた。PRP(0.24ml)をキュベットに
分注し、自動血小板凝集測定装置にセットした。1.5
分間の予備加温(37℃)の後、ADP溶液(0.07
5mM)を0.01ml添加して血小板凝集を惹起した。血
小板凝集は8分間測定した。また、被検薬物の血小板凝
集抑制作用(%抑制)は、対照群ラット(被検薬物未投
与)における最大凝集率との比較から求めた。結果を表
7に示す。
mgのラクトース、70mgのセルロース及び1.3mgのス
テアリン酸マグネシウムを混合し、60メッシュのふる
いを通した後、この粉末を250mgの3号ゼラチンカプ
セルに入れ、カプセル剤とする。
ラクトース、25mgのセルロース及び1mgのステアリン
酸マグネシウムを混合し、打錠機により打錠して、1錠
200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を
施すことができる。
アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有する血
小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤は、優れた血小
板凝集抑制作用又は動脈硬化進展抑制作用等(特に血小
板凝集抑制作用)を有し、毒性も弱いため、塞栓症、血
栓症若しくは動脈硬化症(特に塞栓症又は血栓症)の予
防薬又は治療薬(特に治療薬)として有用である。
Claims (19)
- 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、R1は、置換されていてもよいフェニル基(該
置換基は、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、フルオ
ロ置換−C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、
フルオロ置換−C1−C4アルコキシ基、シアノ基又はニ
トロ基である。)を示し、 R2は、置換されていてもよいC1−C8脂肪族アシル基
(該置換基は、ハロゲン原子、C1−C4アルコキシ基又
はシアノ基である。);置換されていてもよいベンゾイ
ル基(該置換基は、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基
又はC1−C4アルコキシ基である。);或は(C1−C4
アルコキシ)カルボニル基を示し、 R3は、縮環されていてもよい、置換された3乃至7員
環状飽和アミノ基{該置換基は、 必須のものとしては、一般式 −S−X−R4 を有す
る基[式中、R4は、置換されていてもよいフェニル基
(該置換基は、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C
1−C4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基であ
る。);置換されていてもよいC1−C6アルキル基[該
置換基は、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、(C1
−C4アルコキシ)カルボニル基、一般式 −NH−A1
を有する基(式中、A1はα−アミノ酸残基を示
す。)又は一般式 −CO−A2 を有する基(式中、
A2はα−アミノ酸残基を示す。)である。];或はC3
−C8シクロアルキル基を示し、Xは、硫黄原子、スル
フィニル基又はスルフォニル基を示す。]であり、 所望のものとしては、一般式 =CR5R6 を有する基
[式中、R5及びR6は、同一又は異なって、水素原子、
C1−C4アルキル基、カルボキシル基、(C1−C4アル
コキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4ア
ルキル)カルバモイル基又はジ−(C1−C4アルキル)
カルバモイル基を示す。]である。}を示す。}を有す
る環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有
する、血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項2】R1が、置換されたフェニル基(該置換基
は、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、ジフルオロメ
チル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ
基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、
シアノ基又はニトロ基である。)である環状アミノ化合
物又はその薬理上許容される塩を含有する、請求項1に
記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項3】R1が、置換されたフェニル基(該置換基
は、弗素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチ
ル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、シアノ基又はニトロ基である。)である環状アミノ
化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、請求項
1に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項4】R1が置換されたフェニル基(該置換基
は、弗素原子又は塩素原子である。)である環状アミノ
化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、請求項
1に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項5】R1の置換されたフェニル基の置換基の数
が、1乃至3である環状アミノ化合物又はその薬理上許
容される塩を含有する、請求項1乃至4より選択される
一の請求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展
抑制剤。 - 【請求項6】R1の置換されたフェニル基の置換基の数
が、1又は2である環状アミノ化合物又はその薬理上許
容される塩を含有する、請求項1乃至4より選択される
一の請求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展
抑制剤。 - 【請求項7】R1の置換されたフェニル基の置換基の置
換位置が、2位又は4位である環状アミノ化合物又はそ
の薬理上許容される塩を含有する、請求項1乃至4より
選択される一の請求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動
脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項8】R2が、置換されていてもよい、C2−C4
アルカノイル基又は(C3−C6シクロアルキル)カルボ
ニル基(該置換基は、弗素原子、塩素原子、メトキシ
基、エトキシ基又はシアノ基である。);置換されてい
てもよいベンゾイル基(該置換基は、弗素原子、塩素原
子、メチル基、エチル基、メトキシ基又はエトキシ基で
ある。);或は(C1−C4アルコキシ)カルボニル基で
ある環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含
有する、請求項1乃至7より選択される一の請求項に記
載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項9】R2が、弗素原子又は塩素原子で置換され
ていてもよい、C2−C4アルカノイル基又は(C3−C6
シクロアルキル)カルボニル基;ベンゾイル基;或は
(C1−C4アルコキシ)カルボニル基である環状アミノ
化合物又はその薬理上許容される塩を含有する、請求項
1乃至7より選択される一の請求項に記載の血小板凝集
抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項10】R2が、弗素原子で置換されていてもよ
い、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、シ
クロプロピルカルボニル基、シクロブチルカルボニル
基、メトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基で
ある環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含
有する、請求項1乃至7より選択される一の請求項に記
載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項11】R2が、プロピオニル基、シクロプロピ
ルカルボニル基、メトキシカルボニル基又はエトキシカ
ルボニル基である環状アミノ化合物又はその薬理上許容
される塩を含有する、請求項1乃至7より選択される一
の請求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑
制剤。 - 【請求項12】R3が、3−(−S−X−R4)−1−ア
ゼチジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジ
ニル基、3−若くは4−(−S−X−R4)−1−ピペ
リジニル基、4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R
6)−1−ピペリジニル基又は8−アザ−3−(−S−
X−R4)−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イ
ル基であり、 R4が置換されていてもよいフェニル基(該置換基は、
ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エト
キシ基、ニトロ基又はシアノ基である。);置換されて
いてもよい直鎖状のC1−C6アルキル基[該置換基は、
アミノ基、水酸基、カルボキシル基、(C1−C4アルコ
キシ)カルボニル基、一般式−NH−A1a を有する基
(式中、A1aは、グリシル基、アラニル基、β−アスパ
ルチル基若しくはγ−グルタミル基を示す。)又は一般
式 −CO−A2a を有する基(式中、A2aは、グリシ
ノ基、アラニノ基、バリノ基、ロイシノ基、フェニルグ
リシノ基若しくはフェニルアラニノ基を示す。)];或
は、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基又はシクロヘプチル基であり、 R5及びR6が、同一又は異なって、水素原子、C1−C4
アルキル基、カルボキシル基、(C1−C4アルコキシ)
カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4アルキル)
カルバモイル基又はジ−(C1−C4アルキル)カルバモ
イル基であり、 Xが硫黄原子、スルフィニル基又はスルフォニル基であ
る環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有
する、請求項1乃至11より選択される一の請求項に記
載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項13】R3が3−(−S−X−R4)−1−アゼ
チジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニ
ル基、4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル基又
は4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1−
ピペリジニル基であり、 R4が置換されていてもよいフェニル基(該置換基は、
弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ
基、ニトロ基又はシアノ基である);置換されていても
よい直鎖状のC1−C4アルキル基[該置換基は、アミノ
基、水酸基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基、一般式−NH−A1b を有する
基(式中、A1bは、グリシル基若しくはγ−グルタミル
基を示す。)又は一般式 −CO−A2b を有する基
(式中、A2bは、グリシノ基、アラニノ基若しくはバリ
ノ基を示す。)];或はシクロペンチル基又はシクロヘ
キシル基であり、 R5及びR6が、同一又は異なって、水素原子、メチル
基、エチル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、N,N−ジメチ
ルカルバモイル基又はN,N−ジエチルカルバモイル基
であり、 Xが硫黄原子、スルフィニル基又はスルフォニル基であ
る環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有
する、請求項1乃至11より選択される一の請求項に記
載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項14】R3が3−(−S−X−R4)−1−アゼ
チジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニ
ル基、4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル基又
は4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1−
ピペリジニル基であり、 R4が置換されていてもよいフェニル基(該置換基は、
弗素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はニトロ
基である。);置換されていてもよい、メチル基、エチ
ル基又はプロピル基[該置換基は、アミノ基、水酸基、
カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、一般式 −NH−A1c を有する基(式中、
A1cは、γ−グルタミル基を示す。)又は一般式−CO
−A2c を有する基(式中、A2cは、グリシノ基を示
す。)];或はシクロペンチル基又はシクロヘキシル基
であり、 R5が水素原子であり、 R6が、水素原子、メチル基、カルボキシル基、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル
基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバ
モイル基であり、 Xが硫黄原子、スルフィニル基又はスルフォニル基であ
る環状アミノ化合物又はその薬理上許容される塩を含有
する、請求項1乃至11より選択される一の請求項に記
載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項15】R3が3−(−S−X−R4)−1−アゼ
チジニル基、3−(−S−X−R4)−1−ピロリジニ
ル基、4−(−S−X−R4)−1−ピペリジニル基又
は4−(−S−X−R4)−3−(=CR5R6)−1−
ピペリジニル基であり、 R4が置換されていてもよいフェニル基(該置換基は、
弗素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はニトロ
基である。);置換されていてもよい、メチル基、エチ
ル基又はプロピル基[該置換基は、アミノ基、水酸基、
カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、一般式 −NH−A1c を有する基(式中、
A1cは、γ−グルタミル基を示す。)又は一般式−CO
−A2c を有する基(式中、A2cは、グリシノ基を示
す。)];或はシクロペンチル基又はシクロヘキシル基
であり、 R5が水素原子であり、 R6が、カルボキシル基、メトキシカルボニル基又はエ
トキシカルボニル基であり、 Xが硫黄原子又はスルフォニル基である環状アミノ化合
物又はその薬理上許容される塩を含有する、請求項1乃
至11より選択される一の請求項に記載の血小板凝集抑
制剤又は動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項16】1−(α−シクロプロピルカルボニル−
2−フルオロベンジル)−4−(4−メチルフェニルス
ルフォニルチオ)ピペリジン、 1−(2−フルオロ−α−メトキシカルボニルベンジ
ル)−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピ
ペリジン、 1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベンジル)
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(4−メチルフェニルスルフィニルチ
オ)ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(4−メチルフェニルジスルファニル)
ピペリジン、 4−(4−クロロフェニルスルフォニルチオ)−1−
(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベンジ
ル)ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(4−フルオロフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(4−メトキシフェニルスルフォニルチ
オ)ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−フェニルスルフォニルチオピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(2−ニトロフェニルジスルファニル)
ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(2,4−ジニトロフェニルジスルファ
ニル)ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−メチルスルフォニルチオピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−メチルスルフィニルチオピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−4−(2−メトキシカルボニルエチルジスル
ファニル)ピペリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−3−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)ピロリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−3−(4−メチルフェニルスルフィニルチ
オ)ピロリジン、 1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フルオロベ
ンジル)−3−(4−メチルフェニルスルフォニルチ
オ)アゼチジン、 (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)−3−メトキシカルボニルメチリデン−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン、 (E)−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フ
ルオロベンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン
−4−(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリ
ジン、 (E)−1−(2−クロロ−α−メトキシカルボニルベ
ンジル)−3−エトキシカルボニルメチリデン−4−
(4−メチルフェニルスルフォニルチオ)ピペリジン、
若しくは(Z)−4−[(R)−2−アミノ−2−カル
ボキシエチルジスルファニル]−3−カルボキシメチリ
デン−1−(α−シクロプロピルカルボニル−2−フル
オロベンジル)ピペリジン又はそれらの薬理上許容され
る塩を含有する、請求項1に記載の血小板凝集抑制剤或
いは動脈硬化進展抑制剤。 - 【請求項17】請求項1乃至16より選択される一の請
求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤
を含有する、塞栓症の予防薬又は治療薬。 - 【請求項18】請求項1乃至16より選択される一の請
求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤
を含有する、血栓症の予防薬又は治療薬。 - 【請求項19】請求項1乃至16より選択される一の請
求項に記載の血小板凝集抑制剤又は動脈硬化進展抑制剤
を含有する、動脈硬化症の予防薬又は治療薬。
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2000
- 2000-08-25 JP JP2000254789A patent/JP2001131067A/ja active Pending
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