JP2001130343A - 挿入体を含むモールディング及びその製造方法と製造装置 - Google Patents

挿入体を含むモールディング及びその製造方法と製造装置

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JP2001130343A
JP2001130343A JP31569199A JP31569199A JP2001130343A JP 2001130343 A JP2001130343 A JP 2001130343A JP 31569199 A JP31569199 A JP 31569199A JP 31569199 A JP31569199 A JP 31569199A JP 2001130343 A JP2001130343 A JP 2001130343A
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Fumiaki Uchimura
史章 内村
Yukihiko Yada
幸彦 矢田
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望する角度や向きに曲がり易い特性を有す
る長尺状モールディング、ならびにそのようなモールデ
ィングを製造し得る製造方法およびその製造装置を提供
すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明のモールディ
ング30は、長尺状に成形されたモールディングであっ
て、モールディング本体31を構成する可塑性成形体
と、該可塑性成形体の長手方向に沿って埋設されている
少なくとも一本の挿入体25とを有しており、ここでモ
ールディング本体の少なくとも一部分において、該挿入
体のモールディング本体横断面内における相対位置がモ
ールディング本体長手方向の前後で異なるように該挿入
体の埋設位置が変動している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のルーフ等に
装着される長尺状のモールディングに関し、ならびに、
かかる長尺状モールディングの製造方法および製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図20に示すように、一般的な自動車等
の車両50には、構成部材間の隙間を塞いだりあるいは
装飾目的のため、細長く成形されたモールディング(以
下「長尺状モールディング」という。)が種々装着され
ている。例えば、車両ボディ51におけるルーフ部(ル
ーフパネル)52の両端に形成された側溝52aにはい
わゆるルーフモールディング60が嵌め込み装着されて
いる。また、フロントウインドウパネル53の周縁部に
は当該フロントウインドウパネル53と車両ボディ51
に形成されたウインドウ周縁部53aとの隙間を塞ぐた
めのウインドウモールディング55が装着されている。
【0003】図21に示すように、車両用モールディン
グ60(本図ではルーフモールディングを示す。)は、
通常、モールディング本体に相当する可塑性成形体61
と当該成形体61中に埋設されている金属製の芯材65
とから構成されている。この芯材65は、典型的にはそ
の断面が円形のワイヤ形状、平板形状または略U若しく
はL字状態の異形状等に形成された高剛性の金属、合金
または硬質樹脂材料で構成されている。かかる芯材65
をモールディング本体61に埋設することによって、得
られたモールディング60自体の形状安定性が向上し、
結果、搬送や装着作業者の作業効率を高めている。
【0004】このような長尺状モールディング60は、
一般に合成樹脂、ゴム等の弾性を有する成形材料を長尺
状に細長く押出し成形することによって製造されてい
る。すなわち、図21に示すように、このような長尺状
モールディング60は、所定形状の押出成形型(ダイ
ス)70を備えた製造装置(押出し成形機)で製造する
ことができる。本図において、押出成形型70に連結さ
れた供給管72,74から型内に合成樹脂等の成形材料
を注入する。そして、所定の押出し口73から順次押出
すことによって、当該押出し口73の形状に押出し成形
された長尺状の可塑性成形体61(即ちモールディング
本体)を得ることができる。なお、本図において二つの
供給管72,74からそれぞれ異なる成形材料を型内に
供給する場合にはいわゆる二色成形のモールディングを
製造することができる。
【0005】而して、図21に示すように、成形型70
に芯材導入口75を別途設けておき、押し出し成形され
るモールディング本体の長手方向に沿うようにして、剛
性を有する芯材65を型内に導入する。このことによっ
て、成形物61中の長手方向に芯材65が埋設されて成
る一般的な長尺状モールディング60が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記芯材を
単に長手方向に埋設しただけの長尺状モールディングに
よると従来以下のような問題点があった。すなわち、従
来、押出口73から押し出されるモールディング本体6
1は、図21に示すように直線形状である。そして、上
述のように芯材65を埋設しているために当該芯材65
の剛性に起因してモールディング60自体の直線形状を
維持しようとする傾向がある。このため、所望する向き
・角度にモールディング60を曲げ処理するのが容易で
はなく、図20に示す車両50のルーフ側溝52aやウ
インドウ周縁部53aのような複雑な曲面構成を有する
装着部位の形状にうまく適合させることに手間どってい
た。
【0007】また、車両50のルーフ部52やボディ5
1は車種によって独自の曲面を有しており、ルーフモー
ルディング60等もその曲面に適合するように曲げ処理
(捻ったり撓ませたりすることを含む。以下同じ。)を
施して装着せねばならない。しかしながら、高剛性の芯
材を埋設した従来のルーフモールディング60によって
は、かかるルーフ部52等の形状にうまく対応させて任
意の方向に曲げ処理を行うことが困難であった。その典
型例を図22に示す。なお、本図においては、ルーフモ
ールディング60を側溝52a挿入部分の横断面で示し
ている。図22に示すように、芯材65を埋設して成る
従来の長尺状ルーフモールディング60では、ルーフ側
溝52aの曲がり方向(走行線)にうまく適合させたモ
ールディング60の装着を実現することが困難であっ
た。すなわち、ルーフモールディング60をルーフ側溝
52aの曲面構成に合わせて部分ごとに所望する方向に
曲げ処理を施すのが容易ではないため、ある部分ではモ
ールディング60が側溝52aの外壁52b側に偏って
配置され、ある部分ではモールディング60が側溝52
aの内壁52c側に偏って配置されてしまうという不具
合が生じる場合があった。このようなモールディング装
着部位(例えばルーフ側溝52a)の形成方向(走行
線)とモールディングの曲がり方向(走行線)がうまく
一致しない事態すなわち走行線の不一致は、見栄えを悪
くし、商品価値的観点から好ましいことではない。
【0008】以上のことから、複雑な曲面構成を有する
装着部位の形状にもうまく適合し得る性能(以下「形状
適合性」という。)を向上させた長尺状モールディング
の開発が要望されている。本発明は、車両ルーフ等に装
着・使用される長尺状モールディングの形状適合性に関
する上記従来の問題点を解消すべく創出されたものであ
り、その目的とするところは、所望する角度や向きに容
易に湾曲・屈曲し得る特性を有する長尺状モールディン
グ、ならびにそのようなモールディングを容易に製造し
得る製造方法およびそのための製造装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のモールディングは、長尺状に成形されたモールディ
ングであり、モールディング本体を構成する可塑性成形
体と、当該可塑性成形体の長手方向に沿って埋設されて
いる少なくとも一本の挿入体とを有している。そして、
モールディング本体の少なくとも一部分において、当該
挿入体のモールディング本体横断面内における相対位置
がモールディング本体長手方向の前後で異なるように、
当該挿入体の埋設位置がモールディング本体長手方向に
沿って変動している。
【0010】なお、本発明において「挿入体」とは、上
記可塑性成形体を形成する成形材料とは異なる材質のも
の(以下「挿入材料」という。)から成る部材をいう。
また、本発明において「挿入体のモールディング本体横
断面内における相対位置」とは、対象とするモールディ
ング本体横断面における特定位置(典型的には断面周縁
部のいずれか一地点を選択する。)からみたときの当該
断面内に存在する挿入体の断面存在位置と当該特定位置
との位置関係をいう。従って、モールディング本体長手
方向の前後(即ち少なくとも二つの異なる部位)でかか
る相対位置が異なるとは、典型的には、モールディング
本体における取付け部(典型的には後述する脚部)の周
縁部若しくはモールディング本体における装飾表面部の
ある特定の一地点からみた場合における、挿入体断面形
状の存在する位置が当該モールディング本体長手方向の
前後の各々の横断面間で明確に視認し得る程度に異なる
ことをいう。
【0011】かかる構成の本発明のモールディングで
は、横断面からみた場合の挿入体の埋設位置がモールデ
ィング本体長手方向の所定の部分間で相互に異なってい
る。すなわち、長手方向に沿って埋設される挿入体の断
面内偏在状態が当該部分間で異なっている。さらに、本
発明のモールディングでは、可塑性成形体を形成する成
形材料とは材質の異なる挿入材料から当該埋設される挿
入体が構成されている。このため、本発明のモールディ
ングでは、当該挿入体の偏在状態に応じて異なる曲率の
湾曲または屈曲をモールディング本体の部分毎に実現す
ることができる。すなわち、それぞれ異なる材料から構
成される可塑性成形体と挿入体とが一体となってモール
ディングが構成される結果、モールディング本体成形
(冷却)後において可塑性成形体と挿入体との間に材質
の差異に基づく収縮率の差異を生じさせ得るからであ
る。このとき、挿入体のモールディング本体横断面中に
おける埋設位置を長手方向の部位毎に異ならせること
で、当該収縮率の差異に応じて、モールディング自体の
曲がり方向を当該部位毎に異ならせる(調整する)こと
ができる。従って、本発明のモールディングによれば、
装着部位の形状(曲面構成)に沿わせた曲げ処理が容易
に行われ、かかる装着部位にうまく適合した装着を実現
することができる。
【0012】本発明のモールディングとして好ましい一
つのものは、上記挿入体が上記可塑性成形体よりも硬質
の成形体から成るモールディングである。かかる構成の
モールディングによると、上記従来の金属芯材導入モー
ルディング同様、高い形状安定性が付与され得る。
【0013】本発明のモールディングとして好ましい他
の一つのものは、上記挿入体が上記可塑性成形体を形成
する材料よりも成形後収縮率(モールディング本体成形
後における収縮率をいう。以下同じ。)が大きい材料か
ら構成されているモールディングである。かかる構成の
モールディングによると、当該収縮率が大きい材料から
形成された挿入体の偏在する方向にモールディング本体
を湾曲または屈曲させることが容易に実現され得る。
【0014】特に好ましい本発明のモールディングは、
モールディング本体の長手方向の少なくとも一部分がモ
ールディング本体横断面からみて上記挿入体の偏在する
方向に湾曲または屈曲しているモールディングである。
かかる非直線状モールディングによると、装着部位の曲
面構成に対して高い形状適合性が実現され得る。
【0015】また、特に好ましい他の一つの態様の本発
明のモールディングは、車両のル−フに形成された装着
部位に装着するルーフモールディングとして成形される
とともに当該装着部位の曲面構成に適応させて湾曲また
は屈曲が形成されたモールディングである。かかる構成
のモールディングでは、車両独自の曲面構成に適合する
形状適合性が実現されており、車両のルーフ形状(曲面
構成)にうまくフィットさせた一体性に優れる装着を行
うことができる。
【0016】また、上記目的を達成すべく、本発明のモ
ールディングを製造する方法が本発明によって提供され
る。本発明のモールディング製造方法は、モールディン
グ本体を構成する可塑性成形体と当該可塑性成形体の長
手方向に沿って埋設された挿入体とを有する長尺状モー
ルディングを製造する方法であり、(a)モールディン
グの押出成形型の内部にモールディング本体を構成する
可塑性成形体を形成するための本体成形材料と当該可塑
性成形体中に埋設する挿入体を構成する挿入材料とを供
給する工程、および、(b)当該挿入材料が長手方向に
埋設された状態のモールディング本体を当該押出成形型
の押出し口から押出す工程を包含している。而して、所
定の時期において、上記挿入材料のモールディング本体
横断面内における相対位置が長手方向の前後で異なるよ
うに、当該挿入材料の埋設位置を変動させる作業および
/または当該押出し口の位置を移動させる作業が含まれ
る。
【0017】かかる構成の本発明のモールディング製造
方法によると、押出し成形時において、モールディング
本体に埋設される挿入材料(即ち挿入体)の埋設位置を
長手方向の部分間で相互に異なる方位に偏在化させるこ
とができる。このため、本発明のモールディング製造方
法によれば、上記種々の特性を有する本発明のモールデ
ィングを好適に製造することができる。
【0018】本発明のモールディング製造方法として好
ましい一つの態様は、上記挿入材料の埋設位置変動作業
および/または上記押出し口移動作業が、一本の長尺状
モールディングの押出し成形中に時期を異ならせて複数
回行われる方法である。かかる製造方法では、モールデ
ィング本体に埋設される挿入材料(挿入体)の埋設位置
を長手方向に沿って部位毎に随意に偏在させることがで
きる。本態様の製造方法によれば、その偏在状態に応じ
てモールディング本体長手方向の部分毎に曲率(曲率半
径)の異なる湾曲または屈曲が形成されたモールディン
グを製造することができる。このため、本方法によれ
ば、車両等のモールディング被装着体の装着部位の曲面
構成にうまく適合する形状適合性に優れる本発明のモー
ルディングを提供することができる。
【0019】また、上記目的を達成すべく、本発明のモ
ールディングを製造するための製造装置が本発明によっ
て提供される。本発明のモールディング製造装置は、長
尺状モールディングを製造するための装置であり、外部
から供給された成形材料を所定の断面形状で押出す押出
し口を有する押出成形型が備えられており、その押出成
形型にはモールディング本体を構成する可塑性成形体を
形成するための本体成形材料を当該型内に供給する本体
成形材料供給部と、当該可塑性成形体中に埋設する挿入
体を構成する挿入材料を型内に供給する挿入材料供給部
とが備えられている。そして、その押出成形型は、上記
挿入材料供給部から供給された挿入材料が上記本体成形
材料供給部から供給された本体成形材料中に埋設された
状態で導入されて成るモールディング本体を上記押出し
口から押し出すように構成されている。さらには、上記
押出し口から押し出される挿入材料のモールディング本
体断面内における相対位置が長手方向の前後で異なるよ
うに当該挿入材料の埋設位置を変動させ得る埋設位置変
動手段がさらに設けられている。
【0020】かかる構成の本発明のモールディング製造
装置では、上記本発明のモールディング製造方法を好適
に実施することができる。すなわち、モールディング押
出成形型にモールディング本体を構成する本体成形材料
と挿入体を構成する挿入材料とを各々別個に供給するこ
とができる。そして、型内に供給された上記挿入材料が
上記本体成形材料中に埋設された状態となったモールデ
ィング本体を、上記押出し口から押し出すことができ
る。このことによって、モールディング本体を構成する
可塑性成形体に上記挿入体が埋設して成る長尺状モール
ディングを製造することができる。そしてこのとき、本
発明のモールディング製造装置では、上記埋設位置変動
手段が設けられている結果、押出し口から押し出される
モールディング本体に埋設される挿入材料(挿入体)の
埋設位置を長手方向前後において相互に異ならせつつ偏
在させることができる。このため、本発明のモールディ
ング製造装置によれば、上記種々の特性を有する本発明
のモールディングを好適に製造することができる。
【0021】本発明のモールディング製造装置として好
ましい一つの態様では、上記押出成形型には、上記本体
成形材料供給部から型内に供給された本体成形材料中に
上記挿入材料を埋設した状態で導入するための挿入材料
導入口が備えられている。而して、当該押出成形型およ
び挿入材料導入口は、当該挿入材料導入口の上記押出し
口に対する対面位置を変更可能に設けられている。かか
る構成によると、上記対面位置の変更によって上記挿入
材料の埋設位置の変動を実現することができる。
【0022】また、さらに好ましい本発明のモールディ
ング製造装置は、上記対面位置の変更が可逆的および連
続的に行われるように構成されている製造装置である。
かかる製造装置では、モールディング本体に埋設される
挿入材料(挿入体)の埋設位置を長手方向に沿って部位
毎に随意に偏在させることができる。このため、本態様
の製造装置によると、車両等のモールディング被装着体
の装着部位の曲面構成にうまく適合する形状適合性に優
れる本発明のモールディングを好適に製造することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のモールディングでは、一
本または複数本の挿入体が長尺状のモールディング本体
に埋設されているとともに、当該挿入体のモールディン
グ本体横断面内における相対位置が長手方向の少なくと
も一部分の前後において相互に異なっているように、当
該挿入体の埋設位置が変動・偏在していればよく、特定
の用途のものや形状に限定されない。上述のとおり、本
発明のモールディングでは、当該挿入体の埋設位置の偏
在に応じて湾曲(または屈曲)しているか或いは当該偏
在に基づいて湾曲(または屈曲)させることが容易な構
造となっている。このため、本発明のモールディングは
形状適合性に優れ、複雑な曲面構成を有する車両に装着
するモールディングとして特に好適に使用され得る。例
えば、車両ルーフの側縁近傍に設けられた側溝に挿入・
装着されるルーフモールディングとして、あるいは車両
に取り付けられるウインドウパネルの周縁部に装着され
るウインドウモールディングとして、特に好適である。
【0024】本発明のモールディング本体を構成する可
塑性成形体を構成する本体成形材料としては、従来から
車両用モールディングを作製するのに使用されている成
形材料であれば、特に制限なく使用することができる。
典型的には、本体成形材料は、硬質または軟質のポリ塩
化ビニル樹脂、ABS樹脂、各種のオレフィン系または
スチレン系エラストマー等あるいはこれらを適宜ブレン
ドしたもののような合成樹脂材料から選択することがで
きる。一方、本発明における挿入体は、押出し成形等の
技法によって上述の本体成形材料に上記相対位置を異な
らせつつ埋設され得るものであれば特に制限はないが、
好ましくは、本体成形材料と接着強度(接着親和性)が
高く、成形後にも両者が剥離し難いものが好ましい。比
較的硬質のものを採用することがモールディング自体の
形状安定性を高いレベルに確保するために好ましい。そ
のような材料としては、細長い棒状または帯状の硬質プ
ラスチック材(例えばポリプロピレンや高密度若しくは
中密度ポリエチレン製のバンド材、紐材,棒材等)が好
適に使用し得る。
【0025】あるいは、上述の本体成形材料とともに押
出し成形し得るような合成樹脂成形材料もかかる挿入体
を構成する挿入材料として好適である。好ましくは、か
かる合成樹脂材料として、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、PET樹脂、各種のオレフィン系、スチ
レン系あるいはポリエステル系エラストマー等あるいは
これらを適宜ブレンドしたものが利用し得る。また、こ
れら熱可塑性樹脂を母材(マトリックス)として、種々
の強化剤(ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等)を
含有するFRTP成形材料も挿入材料として好ましく使
用され得る。比較的硬質の樹脂材料を採用することが形
状安定性を高いレベルに確保するために好ましい。本体
成形材料の選択によって適宜異なり得るがそのような材
料としては、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、PET樹脂、種々の強化剤含有FRT
P成形材料等が挙げられる。例えば、本体成形材料とし
てポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、各種エラストマー
等を採用する場合、挿入材料としてはより硬質の成形体
を形成し得るポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ABS樹脂等を採用するのが好ましい。このような
組み合わせによって、モールディング本体の形状安定性
をさらに向上させることができる。
【0026】なお、特に成形後収縮率の差異に着目して
本体成形材料と上述の挿入材料(合成樹脂成形材料)を
選択することが好ましい。本体成形材料と挿入材料との
間の成形後収縮率に差が大きいほど、挿入体の埋設位置
の偏在に応じた湾曲または屈曲をモールディング本体に
好適に実現することができるからである。この場合、同
時に使用する本体成形材料よりも成形後収縮率が大きい
合成樹脂成形材料を挿入材料として利用することが特に
好適である。このことによって、成形(冷却)後の挿入
材料の収縮率に応じてその埋設方向(偏在方向)にモー
ルディング本体を湾曲若しくは屈曲させることができ
る。このようなものの好適例としては、例えば、本体成
形材料として成形後収縮率が比較的小さいポリ塩化ビニ
ル樹脂等を採用する一方で、挿入材料としては成形後収
縮率が比較的大きいABS樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル系エラストマー
等を採用するのが好ましい。かかる組み合わせによっ
て、成形・冷却後のモールディング本体を挿入体の偏在
する方向に容易に湾曲(または屈曲)させることができ
る。好適な成形温度の範囲がほぼ等しくなるように組み
合わせるとさらに好ましい。
【0027】本発明のモールディングは、一般的な種々
の樹脂成形技法によって、成形・製造することができ
る。特に限定するものではないが、最も好適な方法は押
出し成形加工による製造である。この方法によれば、押
出成形型の押出し形状によって、所望する形状(横断
面)の長尺状モールディングを容易に成形加工すること
ができる。なお、このような樹脂成形技法の原理や基本
的な手順それ自体は当該分野において周知であり、本発
明を特に特徴付けるものではないため、詳細な説明は省
略する。而して得られた本発明のモールディングによる
と、成型加工後の自然冷却または強制的な冷却処理ある
いは加熱処理によって、上記収縮率の差異に基づいた湾
曲または屈曲を挿入体埋設位置の偏在の度合いに応じた
曲率で生じさせることができる。
【0028】以下、本発明の典型的な実施形態を図面を
参照しつつ説明する。なお、図1は本実施形態に係る製
造装置1の主構成を模式的に示したブロック図である。
また、図2は本製造装置1の要部を模式的に示す斜視図
である。また、図3は本実施形態に係る製造装置1を含
むモールディング製造システムの概要を示す模式図であ
る。また、図4〜図6は本製造装置1の内部構造を模式
的に説明するための横断面図である。
【0029】本実施形態に係る製造装置1は、上記本体
成形材料に相当する合成樹脂材料(ここではポリ塩化ビ
ニル樹脂、種々の熱可塑性エラストマー等の可塑性成形
体形成材料)と、上記挿入材料に相当する合成樹脂材料
(ABS樹脂、PP樹脂、種々の熱可塑性エラストマー
等)とから成る車両用モールディングを押出し成形によ
って加工・製造するための製造装置(即ち押出し成形
機)1である。図1および図2に示すように、本製造装
置1は、大まかにいって、押出成形型(ダイス)10
と、モールディング本体を構成する本体成形材料(合成
樹脂材料)を当該型10に供給する本体成形材料供給部
に相当する第一の押出機(典型的にはスクリュー式押出
機)3aおよび供給管4aと、上記挿入体を構成する挿
入材料(合成樹脂材料)を当該型10に供給する挿入材
料供給部に相当する第二の押出機(典型的にはスクリュ
ー式押出機)3bおよび供給管4bと、当該型10に付
設される駆動部(駆動装置)5と、本体成形材料および
挿入材料の型10への供給状態等を制御する制御部2と
を主要構成要素とする装置である。
【0030】かかる制御部2は、基本的にはCPU(プ
ロセッサ)を中心としてROM、RAM等の記憶装置や
入出力インタフェース等から構成されており、両押出機
3a,3bおよび駆動部5と電気的に接続される。な
お、押出し口から押し出された直後のモールディング本
体を加工するための機器(例えば装飾部の一部を切除す
るために移動可能に設けられたカッター等の切除用機
器)等が押出成形型10に装備される場合には、当該制
御部2は当該成形型10本体とも接続され得る。CPU
は、記憶装置に格納された所定の制御プログラムに従っ
て、本製造装置1の作動を全体的に制御する。なお、か
かる制御部2の構成や他の装置類との接続自体は当該分
野における周知技術で行い得ることであり、特に本発明
を特徴付けるものではないため詳細な説明は省略する。
本発明は、特定のプログラムにおける本製造装置1全体
の制御態様を問題とするものではなく、以下に説明する
各構成部分の作動を全て手動操作で行う単純な回路構成
でも何ら構わない。
【0031】図2および図3に示すように、この押出成
形型10の隣り合う二つの側壁には、上記二つの供給管
4a,4bが各々連通している。而して、これら二つの
供給管4a,4bを通して本体成形材料および挿入材料
が各々型内に供給される。すなわち、上記第一押出機3
aに連通する第一供給管4aからは本体成形材料が供給
され、上記第二押出機3bに連通する第二供給管4bか
らは挿入材料が供給される。
【0032】また、図2および図3に示すように、押出
成形型10における第二供給管4bに対面する側壁に
は、所定の形状に成形材料を押出すための押出し口11
が形成されている。なお、本実施形態における押出し口
11の形状は、上記図21に示すルーフモールディング
60とほぼ同様の断面形状を有するルーフモールディン
グ30が成形される形状である。而して、図2に示すよ
うに、かかるルーフモールディング30のモールディン
グ本体31は、車両の表面に露出する頭部に相当する装
飾部31aと、装着部位に取り付けるための取付け部3
2(即ち装着部位に嵌め込まれる脚部31bおよび当該
装着部位において車両本体側に圧接される係止部31
c)とから構成される。
【0033】次に、本実施形態に係る押出成形型10自
体の内外構造について説明する。図2およびその中央横
断面図である図4に示すように、本実施形態に係る押出
成形型10は、上記押出し口11および第一、第二供給
管4a,4bを備えた固定部10aと、押出し口11に
対して横方向にスライド可能に当該固定部10aのほぼ
中央に設けられた可動部10bとから構成されている。
また、押出成形型10の外面上部には、かかる可動部1
0bをスライド移動させるための駆動部5が備えられて
いる。而して、この駆動部5と成形型10の可動部10
bとが本実施形態における上述の埋設位置変動手段に相
当する。これらの作用による挿入材料(挿入体)の埋設
位置を変動させる方法については後述する。この他にも
本実施形態に係る押出成形型には通常の押出成形型と同
様、図示しないヒーター機構や冷却機構等が備えられて
おり、上記制御部2からの制御信号によって所望する型
内温度に調整することができる。なお、かかる機構自体
は特に本発明を特徴付けるものではないため詳細な説明
は省略する。
【0034】押出成形型10の中心を通る横断面を上方
から見た図である図4に示すように、この押出成形型1
0の固定部10aの内部には、第一供給管4aおよび第
二供給管4bからそれぞれ連通している二つの材料流路
(以下「第一サブ流路13」および「第二サブ流路1
4」という。)が形成されている。さらに、固定部10
aの前部には、押出し口11に連通する材料流路(以下
「メイン流路12」という。)が形成されている。而し
て、第一サブ流路13は、このメイン流路12に直接連
通する。一方、図4に示すように、この押出成形型10
の可動部10bの内部には第二サブ流路14に連通する
可動部内流路16が形成されている。また、可動部10
bのメイン流路12側には可動部内流路16の管壁に相
当する挿入材料導入部15がメイン流路内に突出するよ
うにして設けられている。而して、その開放端部が本実
施形態に係る挿入材料導入口15aである。なお、この
挿入材料導入口15aはその断面形状がほぼ方形状とな
るように形成されるとともに、押出し口11における装
飾部31a形成部分のいずれか(図4ではほぼ中央付
近)と対面する位置に配置されている。
【0035】かかる構成の結果、断面方形状の挿入材料
をメイン流路12内に連続的に導入するとともに当該流
路内において埋設された状態で本体成形材料と合流させ
ることができる。すなわち、第二供給管4bから押出成
形型10(固定部10a)内に供給された挿入材料は、
第二サブ流路14および上記可動型内流路16を介して
方形状の挿入材料導入口15aからメイン流路12内に
連続的に導入され、本体成形材料と合流する。このと
き、押出し口11におけるモールディング本体31の装
飾部31a形成部分(図2参照)の対面する位置に挿入
材料導入口15aが配置された結果、本体成形材料と合
流した挿入材料は、そのままモールディング本体31の
装飾部31a中央付近に埋設された状態で本体成形材料
とともに当該押出し口11から押し出されることとな
る。従来のいわゆる二色成形と同様、押出成形型10内
の圧力条件下においては挿入材料導入口15aからメイ
ン流路12に合流した挿入材料(合成樹脂材料)は、粘
性等の性状の異なる本体成形材料と当該流路内で自然に
混じり合うことはなく、結果として合流した際の断面形
状(即ち挿入材料導入口15aの形状)を維持したまま
本体成形材料に包囲された状態(即ち埋設された状態)
で押出し口11から押し出されるからである。而して、
押出し過程においておよび/または押し出された後の過
程において本体成形材料および挿入材料がともに硬化
し、モールディング本体を構成する可塑性成形体と当該
成形体に埋設された状態の断面方形状の挿入体(樹脂成
形体)とが形成されるわけである。
【0036】このように、本製造装置1によれば、モー
ルディング本体31を構成する可塑性成形体と当該成形
体の長手方向に埋設されている断面方形状の挿入体とか
ら成る車両ルーフモールディング30を製造することが
できる。典型的には、図3に模式的に示すように、本実
施形態に係る製造装置1の押出し口11から押し出され
たモールディング本体31は、冷却装置7および引取装
置8を介して切断装置9に誘導される。そして、一連に
押し出されてきたモールディング本体31は当該切断装
置9において所定の長さに切断される。なお、これら装
置類7,8,9は、上述の制御部2によって本実施形態
に係る製造装置1と同様に制御してもよく、あるいは、
本製造装置1とは別個に各個独自に作動制御され得るも
のであっても構わない。
【0037】次に、本発明を特徴付ける本実施形態に係
る押出成形型10に設けられた可動部10bおよび駆動
部5の作動態様について説明する。図2に示すように、
押出成形型10の外面上部には可動部10bをスライド
移動可能にする駆動部5が設けられている。すなわち、
模式的に図示されるように、かかる駆動部5は図示しな
いソレノイドその他の駆動機構と当該駆動機構に連結す
るとともに外方に突設する駆動軸5aとから構成されて
いる。図2に示すように、この駆動軸5aの突出先端部
は可動部10bに連結されている。このため、作業者の
手動操作によりあるいは予め設定されている作動プログ
ラムに応じて駆動部5に内蔵された駆動機構をオンオフ
制御することによって、上記駆動軸5aの進退動作(即
ち駆動部5外方への突出動作と駆動部5内方への後退動
作)を可逆的に行うことができる。而して、かかる駆動
軸5aと押出成形型可動部10bとが連結されている結
果、上記進退動作に連動して可動部10bおよび挿入材
料導入口15aをスライド移動させることができる。以
下、図面を参照しつつ更に詳しく説明する。
【0038】例えば、上述の図4に示す状態に可動部1
0bが配置されている場合において、上記駆動軸5aを
駆動部5の外方に突出させた場合(図2の矢印参照)
は、その突出動作に連動して可動部10bは、図5に示
すように押出し口11から見て一方の横方向(図中では
下方向)にスライド移動する。同時に、可動部10bに
設けられた上記挿入材料導入口15aも同方向に移動
し、押出し口11の装飾部31a形成部分(図2参照)
の一方の側部近くに対面する位置に移動する。その一方
で、上述の図4に示す状態に可動部10bが配置されて
いる場合において、上記駆動軸5aを駆動部5の内方に
後退させた場合(図2の矢印参照)には、その後退動作
に連動して可動部10bは、図6に示すように押出し口
11から見て図5とは反対の横方向(図中では上方向)
にスライド移動する。同時に、上記挿入材料導入口15
aも同方向に移動し、押出し口11の装飾部31a形成
部分(図2参照)の他方の側部近くに対面する位置に移
動する。このように、かかる駆動軸5aを進退動作させ
ることによって、当該挿入材料導入口15aを介してメ
イン流路12内に導入される挿入材料(樹脂成形体)の
合流位置すなわち本体成形材料中での埋設位置を所定の
距離だけ変動させることができる。
【0039】以上のように、本実施形態に係る製造装置
1においては、上記駆動部5を作動させることによっ
て、上記挿入材料導入口15aの押出し口11に対する
対面位置を随意に変更することができる。このため、本
実施形態に係る製造装置1によれば、図7に示すように
挿入体25のモールディング本体31中における埋設位
置を長手方向の部位毎に随意に異ならせることで、モー
ルディング自体の曲がり方向が当該部位毎に異なり、且
つ、挿入体25の偏在の度合いに応じた曲率の湾曲また
は屈曲を成すモールディング30を製造することができ
る。なお、当然のことながら本製造装置1においても、
使用する押出成形型10の押出し口11および型内の流
路の形状変更を行うことによって種々の断面形状の長尺
状モールディングを押出し成形することができる。
【0040】次に、本製造装置1を用いたモールディン
グの製造方法(手順)の一実施形態について説明する。
本実施形態では、本体成形材料として比較的成形後収縮
率が低いポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料を用いる
一方、挿入材料としては比較的成形後収縮率が高いAB
S樹脂等の合成樹脂材料を用いた場合を説明する。本実
施形態では、車両50のルーフ部52に形成された側溝
52a(図20)に装着するため、図7に示す形態のル
ーフモールディング30の製造手順について説明する。
【0041】本製造法においては、予め車両ルーフ面の
曲面構成を把握しておき、かかる曲面構成に対応するよ
うにして挿入体の埋設位置を変動させる。図3におい
て、第一押出機3aから比較的軟質の樹脂(ポリ塩化ビ
ニル樹脂等)からなる本体成形材料を第一供給管4aを
介して第一サブ流路13に連続的に供給する。同時に、
第二押出機3bからは、かかる本体成形材料よりも硬質
の挿入体を形成し得る挿入材料(ABS樹脂等)を第二
供給管4bを介して第二サブ流路14に連続的に供給す
る。かかる供給工程において、さらに挿入材料は第二サ
ブ流路14から可動部内流路16を経て挿入材料導入口
15aから当該導入口15aに応じた断面形状のままメ
イン流路12に導入される。
【0042】次いで、モールディング本体31装飾部3
1aに挿入材料(挿入体)が埋設された状態の本体成形
材料即ちモールディング本体31を押出し口11から押
出す工程をおこなう。このとき、上述のとおり、上記駆
動部5の作動によって可動部10b(挿入材料導入口1
5a)を移動させることにより、モールディング本体3
1横断面内における挿入体25の存在位置がモールディ
ング本体31長手方向の前後に亘って異なるように当該
挿入体25の埋設位置を適宜変動させる。
【0043】本実施形態では、予め把握しておいた車両
ルーフ面の曲面構成に合わせて埋設位置変動作業を行
う。すなわち、上記各工程の実施による押出し成形にお
いて、ある所定の時期には可動部10bを図6に示す状
態に配置する。このときには、図8および図8における
X−X線断面図である図10に示すように、挿入体25
は装飾部31aの一方の横端部近くに偏在している。そ
の後、所定の時期に至った場合に、徐々に可動部10b
を図4に示す状態に移動させる。このとき、かかる可動
部10bの移動に連動して挿入体25の埋設位置も変動
し(図8参照)、図8におけるXI−XI線断面図であ
る図11に示すように、挿入体25は装飾部31aの中
央付近に存在している。さらに、所定の時期に至った場
合に、徐々に可動部10bを図5に示す状態に移動させ
る。このとき、かかる可動部10bの移動に連動して挿
入体25の埋設位置も変動し(図8参照)、図8におけ
るXII−XII線断面図である図12に示すように、
挿入体25は装飾部31aの他方の横端部近く(即ち図
10に示す位置とは反対側の位置)に偏在することとな
る。
【0044】以上のように、上述の駆動部5を適宜操作
して可動部10bを移動させることによって、モールデ
ィング本体31に埋設される挿入体25の埋設位置を長
手方向の前後に亘って異ならせることができる。而し
て、上記製法によって得られたモールディング30は、
成形直後(即ち押出し直後)は図7および図8に示すよ
うに長手方向に直線状形状を保ち得るものの、成形後
(典型的には押出し成形後の冷却によって)に生じる成
形体の収縮によって、図9に示すように挿入体25の偏
在する方向に且つその偏在の度合いに応じた曲率で容易
に湾曲または屈曲し得る。すなわち、本実施形態では、
上述のとおり、挿入材料として本体成形材料よりも成形
後収縮率が高い樹脂材料を使用した結果、挿入体25の
成形後の収縮度合いがモールディング本体31よりも大
きい。このため、成形後の冷却または加熱処理時には、
挿入体25が偏在する側は収縮され易い一方で挿入体2
5の存在しない側は収縮され難い。よって、この収縮率
のアンバランスの度合いに応じて、挿入体25偏在方向
に容易に湾曲または屈曲し得る(図9)。従って、本製
造方法によって得られる本発明のルーフモールディング
30では、装着部位における曲面構成にうまく適応した
曲げ処理が容易に実現される。
【0045】以上、本発明のモールディングを好適に製
造し得る製造装置1および当該製造装置1を用いた場合
の本発明のモールディング製造方法の好適例を説明した
が、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、
上記押出成形型10に代えて図13に横断面図で示すよ
うな押出成形型40を用いてもよい。以下、このことを
詳述する。
【0046】図13に示すように、本実施形態に係る押
出成形型40は、上述の実施形態と同様に第一供給管4
cおよび第二供給管4dがそれぞれ連結する固定部40
aと、当該固定部40aの前方(押出し方向)に密接し
た状態に設けられた可動部40bとから構成されてい
る。而して、本実施形態に係る押出成形型40におい
て、押出し口41は可動部40bに形成されている。な
お、かかる押出し口41の形状は上述の押出成形型10
におけるものと同様である。また、本実施形態に係る押
出成形型には通常の押出成形型と同様、ヒーター機構や
冷却機構等が備えられ得るが特に本発明を特徴付けるも
のではないため詳細な説明は省略する。
【0047】而して、これら二つの供給管4c,4dを
通して本体成形材料および挿入材料が各々型内に供給さ
れる。すなわち、上記第一押出機3aに連通する第一供
給管4cから本体成形材料が型内に供給され、上記第二
押出機3bに連通する第二供給管4dから挿入材料が型
内に供給される。
【0048】一方、図13に示すように、かかる押出成
形型40の内部には、第一供給管4cおよび第二供給管
4dからそれぞれ連通している第一サブ流路43および
第二サブ流路44が形成されている。さらに固定部40
aの前部には可動部40b内に形成されている可動部内
流路46に連通するメイン流路42が形成されている。
而して、第一サブ流路43はそのままメイン流路42に
連通する。一方、図13に示すように、第二サブ流路4
4とメイン流路42の間にはコネクタ管45が設けられ
ている。このコネクタ管45のメイン流路42側はメイ
ン流路42内に突出するようにして設けられており、そ
の開放端部が本実施形態に係る挿入材料導入口45aに
相当する。なお、上記実施形態と同様、この挿入材料導
入口45aはその断面形状がほぼ方形状となるように形
成されるとともに、可動部40bに形成された押出し口
41と対面する位置に配置されている。このことによっ
て、上述の実施形態と同様、断面方形状の挿入材料をメ
イン流路42内に連続的に導入することができる。さら
に当該流路内において埋設された状態で本体成形材料と
合流させることができる。そして、可動部内流路46を
経てかかる埋設状態を維持しつつ押出し口41から型外
部に本体成形材料および挿入材料を押し出すことができ
る。
【0049】ところで、本実施形態に係る押出成形型4
0の可動部40bは、固定部40aに対して左右および
上下方向にスライド移動可能に取り付けられている。こ
の可動部40bの外面部には図示しない外部駆動機構
(例えばソレノイド、モータ等を駆動源として左右上下
方向に移動可能な駆動軸を備える駆動装置)と連結され
得る係合軸40cが備えられている。かかる構成の結
果、本実施形態に係る押出成形型40を備えた製造装置
(押出し成形機)では、外部駆動機構と上記係合軸40
cとを直接または間接的に連結して可動部40bを固定
部40aに対して左右および上下方向に自在にスライド
移動させることができる。このことにより、上述の実施
形態と同様、挿入材料導入口45aの押出し口41に対
する対面位置を随意に変更することが可能である。従っ
て、かかる構成の押出成形型40を採用した製造装置
(押出し成形機)によっても、上述の実施形態における
ものと同様、本発明のモールディングを好適に製造する
ことができる。以下、その一例として車両のルーフモー
ルディング35の製造例を説明する。なお、本例では、
本体成形材料として比較的成形後収縮率が低いポリ塩化
ビニル樹脂等の合成樹脂材料を用いる一方、挿入材料と
しては比較的成形後収縮率が高いABS樹脂等の合成樹
脂材料を用いた場合を説明する。
【0050】本製造法においても、予め車両ルーフ面の
曲面構成を把握しておき、かかる曲面構成に対応するよ
うにして挿入体の埋設位置を変動させる作業を行う。本
体成形材料を第一供給管4cを介して第一サブ流路43
に連続的に供給する一方、挿入材料を第二供給管4dを
介して第二サブ流路44に連続的に供給する。かかる供
給工程において、さらに挿入材料は第二サブ流路44か
らコネクタ管45内を経て挿入材料導入口45aから当
該導入口45aに応じた断面形状(ここでは方形状)の
ままメイン流路42に導入される。
【0051】次いで、本体成形材料(モールディング本
体36)は、挿入材料(挿入体26)を埋設させた状態
のまま可動部内流路46を通って押出し口41から押し
出される。このとき、上述のとおり、係合軸40cに連
結する外部駆動機構によって可動部40bを移動させる
ことによって、モールディング本体36横断面内におけ
る挿入体26の存在位置がモールディング本体36長手
方向の前後で異なるように当該挿入体26の埋設位置を
適宜変動させる。すなわち、上記各工程の実施による押
出し成形において、所定の時期に可動部40bを固定部
40aに密接したまま左右上下方向に適宜スライド移動
させる。このことによって、挿入材料導入口45aの押
出し口41に対する対面位置が変更されることとなり、
当該対面位置の変更によって挿入材料の埋設位置の変動
が実現される。かかる可動部40bの移動操作によっ
て、後述する図16および図17に示すように、長手方
向のある部分ではモールディング本体36の装飾部36
aに挿入体26を埋設し(図16)、長手方向の他の部
分ではモールディング本体36の取付け部37(脚部3
6bまたは係止部36c)に挿入体26を埋設する(図
17)ことを随意に行うことができる。
【0052】なお、かかる押出成形型40を用いる場合
には押出し口41そのものが移動するため、図14に示
すように押出し成形直後のモールディング35ではモー
ルディング本体36の形状が直線形状ではなく押出し口
41の移動に対応した歪形状となっている。しかしなが
ら、上述の図9に示すものと同様、成形後収縮によって
所望する方向および曲率の湾曲を発現したモールディン
グ35を得ることができる。上述の実施形態(図9)に
おけるものと同様、挿入体26の成形後の収縮度合いが
モールディング本体36よりも大きいことから、挿入体
26偏在方向に且つその偏在の度合いに応じた曲率で容
易に湾曲または屈曲し得るからである。従って、かかる
押出成形型40を用いた製造方法によって得られる本発
明のルーフモールディング35によっても、装着部位に
おける曲面構成にうまく適応した撓みや捻りを容易に実
現することができる。
【0053】以上のように、可動部40bを適宜移動さ
せることによって、モールディング本体36に埋設され
る挿入体26の埋設位置(即ちモールディング本体横断
面内における挿入体26の相対位置)を長手方向の前後
に亘って異ならせることができる。また、上記製法によ
って得られた本発明のルーフモールディング35では、
装飾部36aのみならず取付け部37(脚部36b、係
止部36c)をも含めて挿入体26の埋設位置(即ちモ
ールディング本体横断面内における挿入体26の相対位
置)を長手方向の部位毎に異ならせることができる。従
って、かかる製法によって得られたモールディング35
では、挿入体26の埋設位置の偏在に応じて長手方向に
対する横方向のいずれの方向にも所望する曲率半径の湾
曲あるいは屈曲を自在に発現させることができる。
【0054】このため、本実施形態に係るルーフモール
ディングでは、図20および図15に示すような車両ル
ーフ52の立体的なラウンド状態にうまく適応させつつ
ルーフ側溝52aへ装着することが可能となる。すなわ
ち、図15におけるXVI−XVI線断面図である図1
6に示すように、ルーフ側溝52aの形状が比較的平面
である場合にはモールディング本体36も比較的直線形
状でよいため挿入体26の埋設位置をモールディング本
体36(典型的には装飾部36a)のほぼ中央とする。
その一方で、図15におけるXVII−XVII線断面
図である図17に示すように、穹窿形状の著しい側溝部
位では、そのような側溝部位の曲面構成に追従させるよ
うにして挿入体26の埋設位置を変動・偏在化させる
(図中では取付け部37の端部)。このことによって、
複雑なラウンド状態にうまく適応させつつルーフ側溝5
2aへ適切に装着することができる。
【0055】以上、本発明のモールディングならびにそ
の製造装置および製造方法に関する好適ないくつかの実
施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に
限定されるものではない。例えば、上記実施形態ではい
ずれもモールディング本体に埋設される挿入体は種々の
溶融状態の合成樹脂成形材料を押出成形型内で本体成形
材料と合流させた後に硬化することによって形成された
ものであるが、この態様に限定されるものではない。例
えば、図18に示すような予め高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成樹脂から形成されているテープ様
の硬質材料(硬質成形体)27を挿入体として押出し成
形時にモールディング本体38aに埋設する態様であっ
てもよい。かかる態様のモールディング38は、特に限
定するものではないが例えば上述の図2および図4に示
す押出成形型10の可動部内流路16(即ち挿入材料導
入口15a)から樹脂材料とともに又は樹脂材料に代え
てテープ状挿入体27をメイン流路12に導入すること
によって製造することができる。このとき、モールディ
ング本体38aを構成する可塑性成形体のほうがテープ
状挿入体27よりも成形後収縮率が大きい場合には、モ
ールディング本体38aは上記各実施形態とは異なりテ
ープ状挿入体27の偏在に対応しつつ長手方向に対する
横方向であって当該挿入体27の存在しない方向に湾曲
し易くなる。なお、テープ状挿入体27が延伸されたも
のである場合は、本体成形材料より熱が伝達することに
より、大幅な収縮が引き起こされ得る。
【0056】あるいはまた、図19に示すような予め高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂から形
成されている細長い棒状の硬質材料(硬質成形体)28
を挿入体として押出し成形時にモールディング本体39
aに埋設する態様であってもよい。かかる態様のモール
ディング39は、特に限定するものではないが例えば上
述の図13に示す押出成形型40のコネクタ管45(即
ち挿入材料導入口45a)から樹脂材料とともに又は樹
脂材料に代えて棒状挿入体28をメイン流路42に導入
することによって製造することができる。なお、モール
ディング本体39aを構成する可塑性成形体のほうが棒
状挿入体28よりも成形後収縮率が大きい場合、モール
ディング本体39aは、棒状挿入体28の偏在に対応し
て長手方向に対して当該挿入体28の存在しない側の横
方向に湾曲し易くなる。かかる例としては、挿入体にガ
ラス繊維を混入させて成るFRTPが挙げられる。この
場合、ガラス繊維の混入によって成形後収縮率を異なら
せ得るため、本体成形材料と挿入材料(即ちFRTPの
マトリックス形成材料)とが同種の熱可塑性樹脂材料で
あっても本発明の目的を達成し得る。
【0057】なお、上述の挿入体27,28は、普通に
市販されている既製品を入手した後に押出成形型10,
40に供給すればよい。あるいは、押出しライン(図3
参照)の上流側に、別途、挿入体を形成するための押出
機・押出成形型を準備・設置しておき、所望する形状の
挿入体を形成し、それを下流側に配置した押出成形型に
本体成形材料とともに供給してもよい。また、上記各実
施形態ではいずれもモールディング本体に挿入体を1つ
埋設しているが、かかる態様に限定されるものではな
い。2つまたはそれ以上の同種または異種の材質の挿入
体(従来の金属性芯材を包含する。)が埋設されたもの
であっても構わない。特に、円形のワイヤ形状の金属性
芯材は平板形状等の断面非円形の芯材と異なり、曲げ易
いために押出し工程における引取り作業の容易化の観点
から好適に採用され得る。また、モールディング本体
は、上記実施形態におけるような1種類の成形材料で形
成されることに何ら拘束されない。例えば、従来から行
われているいわゆる二色成形のような2種類以上の樹脂
成形材料(例えば上記装飾部用の樹脂材料と上記取付け
部用の樹脂材料)から成形されるものであってもよい。
この場合、かかる2種類以上の成形材料を各々供給する
供給管および押出機を設けることによって上記実施形態
と同様に本発明を好適に実施することができる。
【0058】また、上記埋設位置変動手段は、上述の挿
入材料導入口と押出し口との対面位置を変更させる手段
に限らず、挿入体(挿入材料)のモールディング本体断
面内における相対位置が長手方向の前後で異なるように
当該挿入体(挿入材料)の埋設位置が変動し得るもので
ある限り、他の機構による手段であってもよい。また、
本発明のモールディングが製造され得る限り、上記実施
形態に係る本発明のモールディング製造装置に付加的な
装置や機構(例えば装飾部の一部を切除するために移動
可能に設けられたカッター等の切除用機器)を設けた
り、あるいは本明細書中で説明した機構を改変したもの
であってもよい。また、上記実施形態においては典型的
な押出し成形技法に基づいて本発明のモールディングを
製造しているが、この技法によらないで製造されたモー
ルディングであっても上述の本発明の特徴を有する限
り、本発明のモールディングに包含され得る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、曲率の異なる部分的湾
曲または屈曲を容易に実現するモールディングを提供す
ることができる。本発明のモールディングでは、曲率の
異なる湾曲または屈曲を長手方向の部位毎に容易に行い
得る結果、車両ウインドウパネル周縁部やルーフ側溝の
ような複雑な曲面構成をもつ装着部位の形状に沿わせた
装着が容易である。そして、本発明のモールディングに
よれば、かかる装着部位の形状にうまく適合した装着が
実現される結果、装着状態の見栄えもよくなり、車両等
のモールディング装着物の商品価値を従来よりも飛躍的
に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモールディング製造
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るモールディング製造
装置の要部を模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るモールディング製造
装置を備えたモールディング製造システムの概要を模式
的に示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るモールディング製造
装置の要部を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るモールディング製造
装置の要部を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るモールディング製造
装置の要部を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るモールディングを模
式的に示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るモールディングを模
式的に示す平面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るモールディングを模
式的に示す平面図である。
【図10】図8におけるX−X線断面図である。
【図11】図8におけるXI−XI線断面図である。
【図12】図8におけるXII−XII線断面図であ
る。
【図13】本発明の一実施形態に係るモールディング製
造装置の要部を模式的に示す断面図である。
【図14】本発明の一実施形態に係るモールディングを
模式的に示す平面図である。
【図15】本発明の一実施形態に係るルーフモールディ
ングのルーフ側溝における装着状態を模式的に示す説明
図である。
【図16】図15におけるXVI−XVI線断面図であ
る。
【図17】図15におけるXVII−XVII線断面図
である。
【図18】本発明の一実施形態に係るモールディングを
模式的に示す斜視図である。
【図19】本発明の一実施形態に係るモールディングを
模式的に示す斜視図である。
【図20】車両(自動車)におけるモールディングの装
着部位を模式的に示す斜視図である。
【図21】従来の一般的なモールディング製造装置の要
部を模式的に示す斜視図である。
【図22】従来の一般的なルーフモールディングのルー
フ側溝における装着状態を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 製造装置 4a,4c 第一供給管 4b,4d 第二供給管 5 駆動部 10,40,70 押出成形型 10a,40a 固定部 10b,40b 可動部 11,41,73 押出し口 15a,45a 挿入材料導入口 25,26,27,28 挿入体 30,35,38,39,60 モールディング 31,36,38a,39a,61 モールディング本
体 52a ルーフ側溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:20 B29K 105:20 B29L 31:30 B29L 31:30 Fターム(参考) 3D023 AA01 AB01 AC08 AC26 AD02 AD07 AD22 4F207 AA15 AA45 AD04 AD05 AD08 AD15 AD16 AD18 AG21 AH23 AR06 KA01 KA17 KA20 KB11 KJ05 KJ09 KL58 KL65 KL74 KL80 KL86

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状に成形されたモールディングであ
    って、 モールディング本体を構成する可塑性成形体と、該可塑
    性成形体の長手方向に沿って埋設されている少なくとも
    一本の挿入体とを有しており、 ここで、モールディング本体の少なくとも一部分におい
    て、該挿入体のモールディング本体横断面内における相
    対位置がモールディング本体長手方向の前後で異なるよ
    うに、該挿入体の埋設位置が変動しているモールディン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記挿入体が前記可塑性成形体よりも硬
    質の成形体から成る、請求項1に記載のモールディン
    グ。
  3. 【請求項3】 前記挿入体が前記可塑性成形体を形成す
    る材料よりも成形後収縮率が大きい材料から構成されて
    いる、請求項1または2に記載のモールディング。
  4. 【請求項4】 前記モールディング本体の長手方向の少
    なくとも一部分が、モールディング本体横断面からみて
    前記挿入体の偏在する方向に湾曲または屈曲している、
    請求項3に記載のモールディング。
  5. 【請求項5】 車両のル−フに形成された装着部位に装
    着するルーフモールディングとして成形されるとともに
    該装着部位の曲面構成に適応させて湾曲または屈曲が形
    成された、請求項1から4のいずれかに記載のモールデ
    ィング。
  6. 【請求項6】 長尺状モールディングを製造する方法で
    あって、(a)モールディングの押出成形型の内部に、
    モールディング本体を構成する可塑性成形体を形成する
    ための本体成形材料と該可塑性成形体中に埋設する挿入
    体を構成する挿入材料とを供給する工程、および(b)
    該挿入材料が長手方向に埋設された状態のモールディン
    グ本体を該押出成形型の押出し口から押出す工程を包含
    し、 ここで所定の時期において、前記挿入材料のモールディ
    ング本体横断面内における相対位置が長手方向の前後で
    異なるように、該挿入材料の埋設位置を変動させる作業
    および/または該押出し口の位置を移動させる作業が含
    まれる、モールディング本体を構成する可塑性成形体と
    該可塑性成形体の長手方向に沿って埋設された挿入体と
    を有する長尺状モールディングの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記挿入材料の埋設位置変動作業および
    /または前記押出し口移動作業が、一本の長尺状モール
    ディングの押出し成形中に時期を異ならせて複数回行わ
    れる、請求項6に記載の長尺状モールディング製造方
    法。
  8. 【請求項8】 長尺状モールディングを製造する装置で
    あって、 外部から供給された成形材料を所定の断面形状で押出す
    押出し口を有する押出成形型が備えられており、 その押出成形型には、モールディング本体を構成する可
    塑性成形体を形成するための本体成形材料を該型内に供
    給する本体成形材料供給部と、該可塑性成形体中に埋設
    する挿入体を構成する挿入材料を型内に供給する挿入材
    料供給部とが備えられており、 その押出成形型は、前記挿入材料供給部から供給された
    挿入材料が前記本体成形材料供給部から供給された本体
    成形材料中に埋設された状態で導入されて成るモールデ
    ィング本体を前記押出し口から押し出すように構成され
    ており、 ここで、前記押出し口から押し出される挿入材料のモー
    ルディング本体断面内における相対位置が長手方向の前
    後で異なるように該挿入材料の埋設位置を変動させ得る
    埋設位置変動手段がさらに設けられている長尺状モール
    ディング製造装置。
  9. 【請求項9】 前記押出成形型には、前記本体成形材料
    供給部から型内に供給された本体成形材料中に前記挿入
    材料を埋設した状態で導入するための挿入材料導入口が
    備えられており、 ここで、該押出成形型および挿入材料導入口は、該挿入
    材料導入口の前記押出し口に対する対面位置を変更可能
    に設けられており、該対面位置の変更によって前記挿入
    材料の埋設位置の変動が実現される、請求項8に記載の
    長尺状モールディング製造装置。
  10. 【請求項10】 前記対面位置の変更が可逆的および連
    続的に行われるように構成されている、請求項9に記載
    の長尺状モールディング製造装置。
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KR20210000458U (ko) * 2019-08-19 2021-03-02 주식회사 엔트윌 거울 조명용 엘이디 백라이트 유닛

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KR20210000458U (ko) * 2019-08-19 2021-03-02 주식회사 엔트윌 거울 조명용 엘이디 백라이트 유닛
KR200493616Y1 (ko) * 2019-08-19 2021-05-04 주식회사 엔트윌 거울 조명용 엘이디 백라이트 유닛

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