JP2001129791A - 極薄中空品の切断方法 - Google Patents

極薄中空品の切断方法

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JP2001129791A
JP2001129791A JP31481199A JP31481199A JP2001129791A JP 2001129791 A JP2001129791 A JP 2001129791A JP 31481199 A JP31481199 A JP 31481199A JP 31481199 A JP31481199 A JP 31481199A JP 2001129791 A JP2001129791 A JP 2001129791A
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JP31481199A
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Isao Iwamoto
勲 岩本
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のカッターで正確に極薄中空品を切断す
る方法を提供する。 【解決手段】 棒状の極薄中空品2の中空部21に、注
入時に液体状あるいはペースト状あるいは泥状であり、
注入後硬化可能な充填剤3を充填し、前記充填剤を硬化
させた後、カッター1によって前記極薄中空品を切断
し、次いで前記充填剤を除去することを特徴とする。 【効果】 棒状の極薄中空品に充填剤を注入して、硬化
させた後、前記極薄中空品を周方向より切断するため、
硬化した充填剤によって中空部の圧縮が阻害される結
果、正確な巾で、かつ切断面が平滑に切断可能になると
いう利点を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極薄中空品の切断方法、
さらに詳細には厚さが1mm以下の柔軟な繊維強化プラ
スチック製の極薄中空品を精度よくカッターで切断する
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び問題点】厚さが1mm以下で、柔軟性を
有する極薄中空品は所定巾に切断され、変位制限帯ある
いは力伝達帯などの機械部品に使用されている。このよ
うな極薄中空品を所定巾に切断するときに、薄く、かつ
柔軟性を有していることから、たとえば図3に示すよう
に回転カッター1などのカッターで前記極薄中空品2を
切断するときに、極薄中空品2は中空部21を有してい
るため、回転カッター1の刃11が接触した部分Pに歪
みを生じて、正確に切断することができず、巾方向の誤
差が大きくなるという欠点があった。このため、周方向
よりの力の負荷が少ないウォータジェット等の特殊な切
断装置によって、切断する必要がある。
【0003】しかしながら上述の様な特殊な切断装置は
高価であり、コスト高になるという欠点があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、通常のカッターで正確に極薄中空品を切断する
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による極薄中空品の切断方法は、棒状の極薄
中空品の中空部に、注入時に液体状あるいはペースト状
であり、注入後硬化可能な充填剤を充填し、前記充填剤
を硬化させた後、カッターによって前記極薄中空品を切
断し、次いで前記充填剤を除去することを特徴とするも
のである。
【0006】本発明によれば、棒状の極薄中空品に充填
剤を注入して、硬化させた後、前記極薄中空品を周方向
より切断するため、硬化した充填剤によって中空部の圧
縮が阻害される結果、正確な巾で、かつ切断面が平滑に
切断可能になるという利点を有している。
【0007】本発明をさらに詳しく説明すると、極薄中
空品は、たとえば金属製のマンドレルに、補強繊維が平
行に敷設されたプリプレグシートを捲回して樹脂を硬化
させて製造される(シートワインディング法)。また前
記マンドレルに樹脂を含浸させた補強繊維を捲回して筒
状とし、その後樹脂を硬化させて極薄中空品を製造する
(フィラメントワインディング法)。
【0008】このような補強繊維としては、たとえばガ
ラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、炭化ケイ素
繊維、高分子量ポリエチレン繊維などの一種以上である
ことができ、また使用される樹脂としてはエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポ
リイミド樹脂などの熱硬化性樹脂あるいはポリアミド樹
脂、PEEK、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂などの熱可
塑性樹脂を使用することができる。
【0009】このようにして製造した極薄中空品は、好
ましくは肉厚が1mm以下、0.08mm以上であるの
がよい。1mmを超えると、ある程度剛性が大きくな
り、切断時の歪みが小さくなって、カッターによって正
確に切断可能であり、0.08mm未満であると、強度
などの面より上記の変位制限帯あるいは力伝達帯として
使用することができない恐れが生じるからである。
【0010】また極薄中空品の形状は、図1においては
方形であるが、長方形、円形、楕円、星形等のいずれで
あってもよい。
【0011】この中空部の内周長(内壁の周方向の長
さ;以下同じ)は、40mm以上であるのがよい。40
mm未満であると、同様にある程度の剛性が見込まれる
結果、本発明による方法を採用しなくとも正確に切断で
きる可能性がある。
【0012】上述のような極薄中空品2の中空部21に
充填する充填剤3としては、注入時に液体状あるいはペ
ースト状あるいは泥状であり、注入後硬化可能な充填剤
であれば基本的にいかなるものでもよい。しかしながら
切断後に除去する必要があることから、硬化時に前記極
薄中空品に強固に接着するようなものであるのは好まし
くない。このような充填剤としては、たとえば石膏、セ
メント、ワックス等を挙げることができる。
【0013】このような充填剤3を極薄中空品2の中空
部21に充填剤を充填した後、充填剤を硬化させる。こ
のように充填剤3を硬化させると、極薄中空品2の中空
部21の内壁を補強することになり、この状態でカッタ
ー(たとえばダイヤモンド含有の回転カッター)によっ
て極薄中空品2の軸方向に垂直な方向より切断すること
によって、正確な巾で前記極薄中空品を切断可能にな
る。このように切断した後、充填剤を除去して製品とす
る。
【0014】
【実施例】補強繊維としてアラミド繊維を用い、樹脂と
してエポキシ樹脂を使用した繊維強化プラスチック製
の、寸法が30×40mmで、肉厚0.6mmで内周長
が140mmの断面長方形状の極薄中空品を製造した。
【0015】この極薄中空品に石膏を流し込み、一杯に
なったところで、放置し、前記石膏を硬化させた。この
ように充填剤を硬化させたのち、ダイヤモンド回転カッ
ターで巾6mmに切断して、図2に示すような、断面長
方形状の製品を製造した。このように切断した製品の巾
方向における誤差は±0.1mm以下であり、十分な製
品精度を有していた。また切断面は平滑であり、良好に
切断されていることがわかった。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明による極薄中
空品の切断方法によれば、棒状の極薄中空品に充填剤を
注入して、硬化させた後、前記極薄中空品を周方向より
切断するため、硬化した充填剤によって中空部の圧縮が
阻害される結果、正確な巾で、かつ平滑な切断面で切断
可能になるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による極薄中空品の切断方法を説明する
説明図。
【図2】実施例で切断した製品の斜視図。
【図3】従来の切断方法を説明する説明図。
【符号の説明】
1 カッター 2 極薄中空品 3 充填剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の極薄中空品の中空部に、注入時に
    液体状あるいはペースト状であり、注入後硬化可能な充
    填剤を充填し、前記充填剤を硬化させた後、カッターに
    よって前記極薄中空品を切断し、次いで前記充填剤を除
    去することを特徴とする極薄中空品の切断方法。
  2. 【請求項2】 前記極薄中空品は補強繊維を含む樹脂の
    硬化物である繊維強化プラスチックであることを特徴と
    する請求項1記載の極薄中空品の切断方法。
  3. 【請求項3】 前記極薄中空品は肉厚が0.08〜1m
    mであり、内周長が40mm以上であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の極薄中空品の切断方法。
  4. 【請求項4】 前記充填剤は石膏、セメント、ワックス
    のいずれかであることを特徴とする請求項1から3記載
    のいずれかの極薄中空品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116654A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 株式会社ディスコ 導波管の加工方法
JP2021016905A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社ディスコ ドレッシング部材及びドレッシング方法

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JP2020116654A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 株式会社ディスコ 導波管の加工方法
JP7166733B2 (ja) 2019-01-21 2022-11-08 株式会社ディスコ 導波管の加工方法
JP2021016905A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社ディスコ ドレッシング部材及びドレッシング方法
JP7282466B2 (ja) 2019-07-18 2023-05-29 株式会社ディスコ ドレッシング部材及びドレッシング方法

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