JP2001129538A - ソーラーポンプ及びそれを備えたシステム - Google Patents
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Abstract
どを行う。 【解決手段】 取水部11によって水源100の水が取
り込まれ、その取り込まれた水が通導媒体28を伝わっ
て蒸発部14にて蒸発する。その蒸発した水蒸気は凝結
部18で捕集され、タンク104内に捕集された水が貯
留される。取水部11には浸透膜24が設けられその作
用によって海水などを淡水化可能である。
Description
それを備えたシステムに関し、特に液体の蒸発を利用し
て液体を吸引する新しいシステムに関する。
化技術として、蒸発法と逆浸透法をあげることができ
る。
を分離し、蒸発した水蒸気を回収することにより、淡水
(純水)を得る方法である。その蒸発法には、蒸発エネ
ルギーを自然の太陽熱エネルギーに依存するソーラース
チル法と、例えば電気や石油などの人工エネルギーに依
存する方法とがある。
とによって水と溶質とを分離する方法である。純水と水
溶液とでは、前者の方がその浸透ポテンシャルが高い
(浸透圧が低い)ので、半透膜で両者を隔てただけで
は、純水側から水溶液側へ水分子の移動(浸透)が生じ
る。よって、海水などの溶液から純水を獲得するには、
溶液側にエネルギーを与えて、すなわち、溶液側に浸透
圧以上の圧力をかけて、逆向き浸透を形成することが必
要である。現在、この逆浸透のためのエネルギーは全面
的に人工エネルギーに依存している。
は、言うまでもなく水の確保が最も重要である。とりわ
け、現在大きな問題として指摘されている砂漠化を防止
し、更には植生を回復するには化石燃料の消費を最少限
に抑えながら、多量の淡水を得る必要がある。
ースチル法は、太陽熱を利用するため、資源節約型であ
り、環境への負荷が少ない。しかし、入射する太陽日射
をそのまま利用するため、必要な水量を確保するために
は、大きな設備を要するという問題がある。また、海水
などの水源から蒸発エリアへの海水の輸送、蒸発エリア
に堆積する塩類の除去、あるいは、精製された淡水の配
給などのために、かなりの労力ないしエネルギーを要す
るという問題がある。
えるが、逆浸透のために高い圧力を発生させる必要があ
り、やはりかなりの人工エネルギーを要するという問題
がある。
電、温水の生成、上記のような淡水処理などで利用され
ているが、地球環境の保全、クリーンな代替エネルギー
生成等の観点から、更なるその有効利用が期待されてい
る。
ものであり、その目的は、太陽熱エネルギーを液体の輸
送に利用するシステムを実現することにある。
淡水化やろ過に利用することにある。
揚水に利用することにある。
は、日中、太陽熱というを自然エネルギーを利用して、
土壌中の水を吸い上げて大気へ水蒸気として発散してい
る。樹木の揚水作用は例えば地上100mにも及ぶ場合
がある。本発明は、この取水作用及び揚水作用の原理を
利用して、淡水化や発電などに利用しようというもので
ある。
は、液体源に浸漬された取込部と、その取込部から取り
込まれた液体を導く通導媒体と、その通導媒体からの液
体が供給される上端の蒸発部と、を有する蒸発装置と、
前記蒸発部で蒸発した気化液体を凝結させて回収する回
収装置と、を含むことを特徴とする。
の下端の取込部が液体源に浸漬されると、その取込部か
ら通導媒体を介して液体が蒸発部に到達し、そこで太陽
熱エネルギーにより液体が蒸発する。蒸発部で液体が蒸
発すると、そこでのポテンシャルエネルギーが低下し、
取込部と蒸発部のポテンシャルエネルギーの差により、
液体の取込及び液体の通導(輸送)の作用が発揮され
る。すなわち、連続する取込部から蒸発部までの水理系
において、蒸発部での蒸発を原動力とするマスフロー
(液体輸送)が実現される。一方、蒸発した液体は、回
収装置で回収され、再び利用される。このシステムによ
れば、太陽熱を利用して液体を高所に揚げることがで
き、また、太陽熱を吸引圧源として利用することができ
る。その用途としては各種のものをあげることができ
る。上記の液体は、海水、池や河川、油田のオイル、そ
の他の液体であり、工業用設備における各種の液体の輸
送にも利用可能である。
構成される。望ましくは、前記通導媒体及び前記蒸発部
は一体成形された多孔質部材によって構成される。望ま
しくは、前記蒸発部は太陽日射を受ける半球状の形態を
有し、またそれは太陽日射が照射される位置に設置され
る。
て構成することもできるが、上記構成のように通導媒体
を多孔質部材で構成すれば、それ自体の通導作用を有効
利用して通導媒体に沿って液体をより上方へ導くことが
できる。多孔質部材は例えば保水性セラミックであり、
煉瓦などの素焼き材料などを用いることができ、工業生
産された素材なども利用可能である。部材間接合による
通導抵抗を避けるために通導媒体と蒸発部を一体形成す
るのが望ましい。蒸発部はできる限り太陽日射を浴びる
ような形態にするのが望ましい。蒸発部を半球状にする
代わりに、それに多数のフィンなどを設けてもよい。
からの気化液体が付着し、その気化液体を凝結させる凝
結器と、前記蒸発部と前記凝結器との間の拡散空間を密
閉する容器と、を含む。ここで、前記凝結器は、下側に
向けて開いたドーム状の凝結面と、前記凝結面の周縁に
設けられ、前記凝結面を伝わる液滴を捕集する捕集溝
と、を有するのが望ましい。
低い方がよい。よって、それを放射吸収率の低いアルミ
ニウムなどで構成し、しかもその太陽日射を受ける側を
白色に着色してもよい。一方の蒸発部は通常、黒色に
し、できるだけ太陽熱を吸収するようにする。なお、凝
結器の太陽側に傘や覆いなどを形成してもよく、また大
気側に放熱のためのフィンなどを設けてもよい。拡散空
間を囲む容器は太陽日射の入射を妨げないように透明部
材で構成するのが望ましい。なお、回収装置は、蒸発装
置の上方に設けられるのが通常であるが、蒸発部から水
平方向へ伸長させる等の形態変更も可能である。蒸発部
から凝結器があまり隔てられていると、容器壁面への液
滴の付着(結露)が多くなり、捕集効率が低下するた
め、蒸発器に太陽日射が十分に照射される限りにおいて
(凝結器の影ができる限り蒸発器上に生じないようにし
つつ)、蒸発部から凝結器はあまり遠ざけない方がよ
い。
を取り込むフィルタが設けられる。ここで望ましくは、
前記フィルタは交換可能に設けられる。
を取り込むためであり、また異物を除去するためであ
る。目詰まりなどによるフィルタの劣化に対処するた
め、フィルタを交換自在にするのが望ましい。
本発明は、水源に浸漬された下端の取水部と、その取水
部から取り込まれた水を導く通導媒体と、その通導媒体
からの水が供給される上端の蒸発部と、を有し、その蒸
発部での水の蒸発作用により吸水作用及び揚水作用が発
揮される蒸発装置と、前記蒸発部で蒸発した水蒸気を凝
結させて回収する回収装置と、を含むことを特徴とす
る。
本発明は、水源に浸漬された下端の取水部と、その取水
部から取り込まれた水を導く通導媒体と、その通導媒体
からの水が供給される上端の蒸発部と、を有し、その蒸
発部での水の蒸発作用により吸水作用及び揚水作用が発
揮される蒸発装置と、前記取込部に設けられ、選択的に
水のみを通過させる淡水化フィルタと、前記蒸発部から
の水蒸気を凝結させて回収する淡水回収装置と、を含む
ことを特徴とする。ここで、淡水化フィルタとしうては
例えば半透膜が利用される。
利用して蒸発を行う点において、上述の蒸発法に類似す
る。しかし、蒸留によって水と塩類とを分離するもので
はなく、蒸発法とは異なる原理に基づいている。むし
ろ、半透膜によって塩類を排他的に分離しているので、
この観点から見れば上記の逆浸透法に類似する。しか
し、逆浸透のためのエネルギーを太陽熱から得ているの
で、その面において逆浸透法と顕著に相違する。よっ
て、本発明は、上記のいずれの方式とも異なる第三の方
式(蒸発式逆浸透法)を実現するものと位置づけられ
る。
れた水を高所に貯留できるので、水配給のためのエネル
ギーを低減できる。更に、井戸水、地下水の揚水にも利
用可能である。このように、本発明に係るシステムは、
特に、生活用水や潅漑用水のための設備として活用可能
である。
本発明は、水源に浸漬された下端の取水部と、その取水
部から取り込まれた水を高所へ導く通導媒体と、その通
導媒体からの水が供給される上端の蒸発部と、を有し、
その蒸発部での水の蒸発作用により取水作用及び揚水作
用が発揮される蒸発装置と、前記蒸発部から出る水蒸気
を凝結させて回収する回収装置と、前記回収装置で回収
された水によって発電を行う発電設備と、を含むことを
特徴とする。
水を実現し、高所に貯留された水の位置エネルギーを利
用してタービンを回せば発電を行うことができる。
は、液体源に浸漬された下端の取込部と、その取込部か
ら取り込まれた液体を導く通導媒体と、その通導媒体か
らの液体が供給される上端の蒸発部と、を有し、その蒸
発部での液体の蒸発作用により吸引作用が発揮される蒸
発装置と、前記取込部に設けられた選択透過作用を有す
るフィルタと、前記蒸発部で蒸発した気化液体を凝結さ
せて回収する回収装置と、を含むことを特徴とする。す
なわち、本発明に係るソーラーポンプは海水の淡水化、
液体のろ過、発電などの各種のシステムに利用可能であ
る。
図面に基づいて説明する。
備えたシステムの好適な実施形態が示されており、図1
はそのシステムの全体構成を示す概念図である。
設置され、水の淡水化(純水化)や揚水などを行うもの
であり、淡水化システムや発電システムなどの各種の用
途に利用可能である。
て詳述すると、ソーラーポンプ10は、複数のステージ
によって構成されており、具体的には、取水部11、通
導部(浸透部)12、蒸発部14、拡散部16及び凝結
部18によって構成されている。ちなみに、このソーラ
ーポンプ10は海、湖、河川などの水源に設置されるも
のである。もちろん、水以外の液体(例えば油)などに
対して、このソーラーポンプ10を適用させることもで
きる。
されるものであり、この取水部11では水源100から
の水が浸透(osmosis)する。そのように取り込まれた
水は通導部12が浸透(percolation)して上方に導か
れ、その通導部12の上部に設けられた蒸発部14に到
達する。この蒸発部14は、太陽日射102が照射され
る位置に設置されており、具体的には少なくとも水源1
00の水面よりも上方に設置されている。その蒸発部1
4に水が浸潤すると、そこで水が気化し、すなわち水が
蒸発し、その結果、当該蒸発部14における水のポテン
シャルエネルギーが低下する。そのポテンシャルエネル
ギーの低下によって、取水部11からの水の取り込みが
促進される。
6内の拡散空間34を拡散し、その拡散空間内の圧力上
昇に伴って上方に順次導かれ、凝結部18内の凝結面3
6A上に凝結する。すなわち、水蒸気がその凝結面36
Aにて結露し水滴になる。その水滴は捕集部36Bによ
って捕集され、ドレイン40を介して外部のタンク10
4などに集められる。
ては、樹木において水の蒸発により樹木の根から水の取
り込みが行われるように、太陽日射のエネルギーを水の
蒸発のためのエネルギーとして変換し、さらにそのエネ
ルギーを取水エネルギー及び揚水エネルギーとして利用
可能である。すなわち、このソーラーポンプ10におい
ては、太陽日射の照射が続く限り、かつ水源が存在する
限り上記の揚水作用を連続的に行わせることが可能であ
る。すなわち、省エネルギーの揚水システムあるいは淡
水化システムを実現することが可能である。
での各部の構造について具体的に説明する。
い位置に設置される。この取水部11は、通導媒体28
の下端部28Aと、その下端部28Aの周囲を包み込ん
だ浸透膜24と、その浸透膜24を補強する通水性を持
った補強部材26と、によって構成されている。ここ
で、浸透膜24は例えば海水中から塩基などを除いて水
のみを通導媒体28に浸透させるためのフィルタとして
機能するものであって、半透膜などで構成されるが、そ
れには限定されず、選択的透過性のあるフィルタであれ
ば各種のものを利用可能である。浸透膜24における浸
透圧は上述のように蒸発部14における水の蒸発によっ
て獲得される。
構成されるものであり、例えばセラミックなどの多孔質
部材が用いられる。その通導媒体28は大別して下端部
28Aと中間部28Bと上端部28Cによって構成さ
れ、その中間部28Bは通導部12に属し、上端部28
Cは蒸発部14を構成している。図1に示されるよう
に、通導媒体28はそれ全体として単一の部材で構成さ
れており、下端部28A及び中間部28Bは円柱形状を
有し、上端部28Cは半球状の形状を有する。
形状の補強部材30によって包み込まれており、構造面
で強化されている。この補強部材32は複数の支持部材
20,22が連結され、そのような支持部材20,22
によってソーラーポンプ10が水源100に固定的に設
置されている。もちろん、水源100上に浮く方式でソ
ーラーポンプ10を配置することも可能である。
Cの表面は例えば黒色に着色されている。これは太陽日
射102のエネルギーをできるだけ効率よく吸収するた
めである。もちろん、上端部28Cに多数のフィンなど
を設け、より効率的に太陽日射102のエネルギーを吸
収するようにしてもよい。
散部16が形成されている。拡散部16は円筒形状の容
器32によって構成され、その内部の空間は上記の拡散
空間34である。その拡散空間34内には蒸発部14か
ら蒸発する蒸気が拡散する。ちなみに、容器32は太陽
日射102を透過させる透明な部材で構成するのが望ま
しい。
成されている。この凝結キャップ36の外表面は太陽日
射をできるだけ反射するように例えば白色に着色され、
具体的には凝結キャップ36として外側が白く塗装され
たアルミ板などを用いるのが望ましい。この凝結部18
及び拡散部16によって拡散空間34が密閉空間とされ
ている。
ており、その内面である凝結面36Aには水蒸気が結露
し、水滴となって捕集部36Bで捕集される。この捕集
部36Bは凝結キャップ36の下側を内側へ折り返した
「樋」の形状を有するものである。その捕集部36Bに
は上述したようにドレイン40が連結されており、その
ドレイン40を介して例えば地上に設置されたタンク1
04内に水が集められる。
水を利用する設備を示しており、例えば、タンク104
の水のポテンシャルエネルギーによって発電を行った
り、あるいは、淡水化した水を灌漑水として利用するこ
となどが可能である。
てさらにソーラーポンプ10を設置し、それらを連結設
置することによって低所にある水をより高い位置に運び
上げることも可能である。
10が垂直に設置されており、蒸発部14の垂直上方に
凝結部18が設けられている。しかしながら、凝結部1
8の影が蒸発部14上にかかるような場合、凝結部18
は蒸発部14の上方から水平方向に移動した位置に設置
してもよい。その場合、拡散部16は例えば斜め方向に
伸張する形態に構成される。
0において、取水部11における浸透膜24及び補強部
材26が浸透モジュール(選択的透過モジュール)を構
成しており、その浸透モジュールは交換可能である。す
なわち、浸透膜24が劣化したような場合、浸透モジュ
ール自体を交換し、その作用を再生させることが可能で
ある。
における温度はできる限り高い方が望ましく、一方、凝
結部18の温度はできる限り低い方が望ましい。このた
め、蒸発部14に太陽日射を集光させるミラーなどを別
途設置してもよく、また凝結部18の上部に太陽日射を
遮る傘などを設置してもよい。
10mの長さを有しており、その全長のうちで通導部1
2及び取水部11の長さは例えば7〜8mである。その
場合、例えば2〜3mの深さに取水部11が設置され
る。拡散部16の長さは例えば数mであり、その長さは
容器32における結露をできる限り防止するために比較
的短い方がよい。
される淡水量を試算すると、例えば設置場所として潮岬
を想定し、本ソーラーポンプ10の日射変換効率(到達
日射量のうち蒸発に利用できる割合)を0.5とする
と、潮岬の平均日射量は166W/m2であるから、水
平面からは3mm/dすなわち1m2、一日当たり3リ
ットルの蒸発量が生じると推定可能である。この推定の
下では、直径1mの蒸発部14から一日に約5リットル
の淡水を回収できると見積もられる。よって、必要な水
量に応じて複数台のソーラーポンプ10を並列設置して
もよく、また発電用途であれば垂直方向にソーラーポン
プ10を段階的に複数設置するようにしてもよい。
ーラーポンプ10によれば樹木などによって自然に形成
される太陽エネルギーを利用したソーラシステムを人工
的に再現し、これによって各種の水の利用を実現可能で
ある。
太陽熱エネルギーを液体の輸送に利用でき、例えばそれ
を淡水化あるいは揚水などに利用可能である。
ムの概念を示す概念図である。
14 蒸発部、16拡散部、18 凝結部、28 通導
媒体(保水性多孔質媒体)。
Claims (12)
- 【請求項1】 液体源に浸漬された取込部と、その取込
部から取り込まれた液体を導く通導媒体と、その通導媒
体からの液体が供給される蒸発部と、を有する蒸発装置
と、 前記蒸発部で蒸発した気化液体を凝結させて回収する回
収装置と、 を含むことを特徴とするソーラーポンプ。 - 【請求項2】 請求項1記載のソーラーポンプにおい
て、 前記通導媒体は多孔質部材で構成されることを特徴とす
るソーラーポンプ。 - 【請求項3】 請求項2記載のソーラーポンプにおい
て、 前記通導媒体及び前記蒸発部は一体成形された多孔質部
材によって構成されることを特徴とするソーラーポン
プ。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のソーラ
ーポンプにおいて、 前記蒸発部は太陽日射を受ける状態で設置されることを
特徴とするソーラーポンプ。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のソーラ
ーポンプにおいて、前記回収装置は、 前記蒸発部からの気化液体が付着し、その気化液体を凝
結させる凝結器と、 前記蒸発部と前記凝結器との間の拡散空間を密閉する容
器と、 を含むことを特徴とするソーラーポンプ。 - 【請求項6】 請求項5記載のソーラーポンプにおい
て、 前記凝結器は、 下側に向けて開いたドーム状の凝結面と、 前記凝結面の周縁に設けられ、前記凝結面を伝わる液滴
を捕集する捕集溝と、 を有することを特徴とするソーラーポンプ。 - 【請求項7】 請求項1〜6いずれかに記載のソーラー
ポンプにおいて、 前記取込部には選択的に液体を取り込むフィルタが設け
られたことを特徴とするソーラーポンプ。 - 【請求項8】 請求項7記載のソーラーポンプにおい
て、 前記フィルタは交換可能に設けられたことを特徴とする
ソーラーポンプ。 - 【請求項9】 水源に浸漬された下端の取水部と、その
取水部から取り込まれた水を導く通導媒体と、その通導
媒体からの水が供給される上端の蒸発部と、を有し、そ
の蒸発部での水の蒸発作用により吸水作用及び揚水作用
が発揮される蒸発装置と、 前記蒸発部で蒸発した水蒸気を凝結させて回収する回収
装置と、 を含むことを特徴とするソーラーポンプ。 - 【請求項10】 水源に浸漬された下端の取水部と、そ
の取水部から取り込まれた水を導く通導媒体と、その通
導媒体からの水が供給される上端の蒸発部と、を有し、
その蒸発部での水の蒸発作用により吸水作用及び揚水作
用が発揮される蒸発装置と、 前記取込部に設けられ、水だけを選択的に透過させる淡
水化フィルタと、 前記蒸発部からの水蒸気を凝結させて回収する淡水回収
装置と、 を含むことを特徴とするソーラーシステム。 - 【請求項11】 水源に浸漬された下端の取水部と、そ
の取水部から取り込まれた水を高所へ導く通導媒体と、
その通導媒体からの水が供給される上端の蒸発部と、を
有し、その蒸発部での水の蒸発作用により取水作用及び
揚水作用が発揮される蒸発装置と、 前記蒸発部から出る水蒸気を凝結させて回収する回収装
置と、 前記回収装置で回収された水によって発電を行う発電設
備と、 を含むことを特徴とするソーラーシステム。 - 【請求項12】 液体源に浸漬された下端の取込部と、
その取込部から取り込まれた液体を導く通導媒体と、そ
の通導媒体からの液体が供給される上端の蒸発部と、を
有し、その蒸発部での液体の蒸発作用により吸引作用が
発揮される蒸発装置と、 前記取込部に設けられた選択透過作用を有するフィルタ
と、 前記蒸発部で蒸発した気化液体を凝結させて回収する回
収装置と、 を含むことを特徴とするソーラーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31299499A JP4199887B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | ソーラーポンプ及びそれを備えたシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31299499A JP4199887B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | ソーラーポンプ及びそれを備えたシステム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001129538A true JP2001129538A (ja) | 2001-05-15 |
JP4199887B2 JP4199887B2 (ja) | 2008-12-24 |
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ID=18035964
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JP31299499A Expired - Lifetime JP4199887B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | ソーラーポンプ及びそれを備えたシステム |
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JP (1) | JP4199887B2 (ja) |
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1999
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