JP2001128583A - 自動搾乳機用ストール - Google Patents

自動搾乳機用ストール

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JP2001128583A
JP2001128583A JP31945999A JP31945999A JP2001128583A JP 2001128583 A JP2001128583 A JP 2001128583A JP 31945999 A JP31945999 A JP 31945999A JP 31945999 A JP31945999 A JP 31945999A JP 2001128583 A JP2001128583 A JP 2001128583A
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JP
Japan
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stall
cow
rear door
door
milking machine
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JP31945999A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwasaki
博行 岩崎
Osamu Tomizawa
修 冨沢
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Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】後続牛によるイタズラを防止し、また、乳牛を
定位置に着かせ易くするとともに、乳牛に与えるストレ
スを回避し、加えて、搾乳終了後の乳牛を円滑かつ速や
かに退出させる。 【解決手段】全体をフレームF…により区画し、後部の
進入口2に付設した後扉3と前部の退出口4に付設した
前扉5を備えるとともに、前部に飼槽6を配してなるス
トール本体Aを有する自動搾乳機用ストール1におい
て、後扉3に、当該後扉3から外方に突出し、当該後扉
3を閉じた際に、外の乳牛と後扉3を隔離する規制フェ
ンス7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体をフレームに
より区画し、乳牛を進入させて搾乳を行う自動搾乳機用
ストールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乳牛を進入させ、搾乳ロボットに
より搾乳を行う自動搾乳機に備えるストールとしては、
既に、本出願人が提案した特開平11−56142号公
報で開示される自動搾乳機用ストールが知られている。
【0003】この種の自動搾乳機用ストールは、全体を
フレームにより区画し、側面部の後部及び前部にそれぞ
れ乳牛の進入口及び退出口を設けるとともに、この進入
口及び退出口にはそれぞれ後扉及び前扉を付設してい
た。これにより、搾乳を行う乳牛は、後扉を開いて進入
口からストールの内部に進入させ、搾乳ロボットにより
搾乳に係わる一連の操作を自動で行うとともに、搾乳の
終了した乳牛は、前扉を開いて退出口からストールの外
に退出させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動搾
乳機用ストールは、次のような問題点があった。
【0005】第一に、後部の進入口に付設する後扉は、
フレームにより構成した一枚扉であるため、後続牛が後
扉に近付き、後扉の隙間から搾乳中の乳牛を突ついてイ
タズラする場合があり、搾乳中の乳牛が泌乳を途中で中
止してしまうなどの不具合を生ずる。
【0006】第二に、ストールの形状が乳牛にフィット
しないため、乳牛が定位置に着きにくく、乳頭の清拭や
ティートカップの装着を円滑かつ安定に行うことができ
ないとともに、装着時間が長引いてしまう。また、乳牛
は尻尾を振り上げることも少なくないが、尻尾がフレー
ムに当たり、乳牛にストレスを与えてしまう。
【0007】第三に、乳頭の清拭時やティートカップの
装着時には、乳牛の動きを抑制するため、通常、乳牛に
対して飼料を与えているが、これにより、搾乳終了後、
退出口の前扉を開いても、乳牛は飼料を欲し、円滑かつ
速やかに退出しない不具合を生ずる。
【0008】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、後続牛によるイタズラを
防止し、また、乳牛を定位置に着かせ易くするととも
に、乳牛に与えるストレスを回避し、加えて、搾乳終了
後の乳牛を円滑かつ速やかに退出させることができる自
動搾乳機用ストールの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、全体をフレームF…により区画し、後部の進入口2
に付設した後扉3と前部の退出口4に付設した前扉5を
備えるとともに、前部に飼槽6を配してなるストール本
体Aを有する自動搾乳機用ストール1において、後扉3
に、当該後扉3から外方に突出し、当該後扉3を閉じた
際に、外の乳牛と後扉3を隔離する規制フェンス7を設
けたことを特徴とする。
【0010】この場合、好適な実施の形態により、後扉
3に対向する位置に設置し、当該後扉3の開閉時におけ
る規制フェンス7の先端7sの旋回範囲を覆う保護フェ
ンスAfを設けることができる。また、ストール本体A
は、左後側面部Spr,左前側面部Spf,右後側面部
Sqr及び右前側面部Sqfを有し、左後側面部Spr
及び右後側面部Sqrにおける後部を前部よりも内方に
位置させ、かつ左前側面部Spf及び右前側面部Sqf
における前部を後部よりも内方に位置させる。さらに、
ストール本体Aは、後面部Srの中間位置に、ストール
本体A内の乳牛Cの尻尾Ctを逃がすスリット空間8を
設けるとともに、ストール本体A内の乳牛Cと飼槽6間
の空間を開閉する開閉カバー9を設けることが望まし
い。
【0011】このような自動搾乳機用ストール1によれ
ば、後扉3から外方に突出した規制フェンス7により、
外の乳牛が後扉3に接近するのが阻止される。一方、好
適な実施の形態により、後扉3に対向させた保護フェン
スAfを設ければ、後扉3が開く際に、規制フェンス7
が外の乳牛や作業者に衝突するのが防止され、安全性が
確保される。また、左後側面部Spr及び右後側面部S
qrにおける後部を前部よりも内方に位置させ、かつ左
前側面部Spf及び右前側面部Sqfにおける前部を後
部よりも内方に位置させれば、ストール本体Aの平面視
形状が菱形の一部を含むことになり、乳牛Cを定位置に
着かせ易くなる。さらに、ストール本体Aにおける後面
部Srの中間位置に、スリット空間8を設ければ、スト
ール本体A内の乳牛Cが尻尾Ctを振り上げても尻尾C
tは逃がされる。他方、ストール本体Aに開閉カバー9
を設ければ、この開閉カバー9を閉じることにより、乳
牛Cに食べることを諦めさせ、搾乳終了後の乳牛Cを速
やかに退出させることができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係る自動搾乳機用ストー
ル1の構成について、図1〜図6を参照して説明する。
【0014】ストール1は、ストール本体Aと保護フェ
ンスAfからなる。ストール本体Aは、複数のフレーム
F…の組合わせにより構成するとともに、全体を直方体
状に区画する。また、ストール本体Aの後部に位置する
左後側面部Sprには進入口2を設け、この進入口2に
後扉3を付設する。この後扉3は前端が回動支点とな
り、エアシリンダ11により開閉する。この後扉3は開
くことにより乳牛Cがストール本体Aの内部に進入でき
る。
【0015】また、後扉3には、当該後扉3から外方に
突出し、当該後扉3を閉じた際に、外の乳牛と後扉3を
隔離し、外の乳牛が後扉3に接近するのを阻止する規制
フェンス7を設ける。規制フェンス7は、図3に示すよ
うに、複数のフレームFa…の組合わせにより構成する
とともに、図1に示すように、後扉3の後部から直角に
突出し、途中に折曲部を有する平面視がへの字形になる
ように形成する。なお、12はエアシリンダ11のピス
トンロッドの先端が回動自在に結合する後扉3から上方
に突出した連結ポスト、13は規制フェンス7の先端7
sと後扉3間に架設した補強リンクである。
【0016】一方、ストール本体Aの前部に位置する左
前側面部Spfには退出口4を設け、この退出口4に前
扉5を付設する。この前扉5は後端が回動支点となり、
エアシリンダ14により開閉する。この前扉5は開くこ
とにより乳牛Cはストール本体Aから退出できる。な
お、15はエアシリンダ14のピストンロッドの先端が
回動自在に結合する前扉5から上方に突出した連結ポス
トである。
【0017】他方、ストール本体Aの後部に位置する右
後側面部Sqrには、後規制フレーム部16を設ける。
後規制フレーム部16は、ストール本体Aの後端に設け
た鉛直フレームメンバ16aとストール本体Aの中間に
設けた鉛直フレームメンバ16b間に、上下一対の後規
制フレームメンバ16c,16dを水平方向に架設して
構成する。さらに、ストール本体Aの前部に位置する右
前側面部Sqfには、前規制フレーム部17を付設す
る。この前規制フレーム部17は後端を支点として回動
変位する。また、図5に示すように、前規制フレーム部
17と前扉5は連動機構18により連結する。連動機構
18は連動ロッド19を有し、この連動ロッド19の一
端部は前規制フレーム部17の中間位置から上方に突出
した連結ポスト20の上端に回動自在に結合するととも
に、連動ロッド19の他端側は、前扉5の中間位置に回
動自在に取付けた係止部21の係合孔21hに挿通させ
る。そして、連動ロッド19の他端部と中間部にはそれ
ぞれストッパ22fと22rを固定する。
【0018】この場合の各部の位置関係は次のようにな
る。まず、エアシリンダ14により前扉5を開けば、前
扉5の開く途中で係止部21がストッパ22fに係止
し、前扉5が全開位置まで変位することにより、前規制
フレーム部17の先端がストール本体Aの中央付近まで
変位する。一方、前扉5を閉じれば、前扉5の閉じる途
中で係止部21がストッパ22rに係止し、前扉5が全
閉位置まで変位することにより、前規制フレーム部17
がホームポジションに戻される。この場合、ホームポジ
ションに位置する前規制フレーム部17は、規制部23
がストール本体AのフレームFにより規制されると同時
に、連動ロッド19及びストッパ22rにより規制さ
れ、位置が固定される。なお、前規制フレーム部17は
前扉5に連動させた場合を示したが、単独駆動してもよ
いし、後述する開閉カバー9に連動させてもよい。
【0019】ところで、ストール本体Aは、左後側面部
Spr,左前側面部Spf,右後側面部Sqr及び右前
側面部Sqfを有し、左後側面部Sprには後扉3が、
左前側面部Spfには前扉5が,右後側面部Sqrに
は、後規制フレーム部16が、右前側面部Sqfには前
規制フレーム部17がそれぞれ配される。この場合、左
後側面部Spr(後扉3)及び右後側面部Sqr(後規
制フレーム部16)における後部は前部よりも内方に位
置させるとともに、左前側面部Spf(前扉5)及び右
前側面部Sqf(前規制フレーム部17)における前部
は後部よりも内方に位置させる。これにより、ストール
本体Aの平面視形状は、菱形の一部を含む形状となり、
ストール本体Aは乳牛Cにフィットし、乳牛Cは定位置
に着き易くなる。即ち、乳牛Cは、腹部が最も幅広く、
臀部や頭部は腹部よりも細くなるため、従来のストール
(ストール本体)では、乳牛Cの腹部に合わせて大きさ
を設定し、ストールの平面視形状は、長方形又は長方形
に近い形状であったが、このような従来のストールで
は、乳牛Cの前後の動きが大きくなり、乳頭の清拭やテ
ィートカップの装着を円滑かつ安定に行うことができな
いとともに、装着時間が長引いてしまう不具合を生ず
る。しかし、本実施例のストール本体Aによれば、乳牛
Cの無用な動きは抑制され、従来のような不具合は解消
される。
【0020】また、ストール本体Aにおける後面部Sr
には、図4に示す後面左フレーム部24pと後面右フレ
ーム部24qを設けるとともに、後面部Srの中間位置
に、ストール本体A内の乳牛Cの尻尾Ctを逃がすスリ
ット空間8を設ける。これにより、搾乳中にストール本
体A内の乳牛Cが尻尾Ctを振り上げても、尻尾Ctは
スリット空間8により逃がされるため、尻尾Ctがスト
ール本体Aの一部に当たるなどによって、乳牛Cにスト
レスが付与される不具合は解消される。
【0021】他方、ストール本体Aの前部には餌槽6を
配設するとともに、餌槽6の上方には、乳牛Cに対して
給餌を行う給餌部25を配設する。この給餌部25は給
餌量を可変可能である。一方、ストール本体Aの後部に
は、当該ストール本体A内における牛体Cbの位置を検
出する牛体位置検出部26を配設する。また、給餌部2
5及び牛体位置検出部26を接続したコントローラ部2
7を備える。このような制御系統により、ストール本体
A内における牛体Cbの位置は牛体位置検出部26によ
り検出されるとともに、コントローラ部27に付与され
る。そして、コントローラ部27では牛体Cbの位置の
検出結果から牛体Cbの動き量を求めるとともに、求め
た動き量に対応して給餌部25を制御し、乳牛Cに対す
る給餌量を可変制御、即ち、動き量が大きい場合には給
餌量を多くし、採食の遅い乳牛は、給餌量を少なくす
る。これにより、動きの大きい乳牛に対するより効果的
な抑制を行うことができ、常に乳頭の清拭やティートカ
ップの装着を円滑かつ安定に行うことができるととも
に、装着時間の短縮と稼働効率の向上を図ることができ
る。また、採食の遅い乳牛は、給餌量を少なくしても餌
の量が不足することはないため、餌が無駄になる不具合
を回避でき、経済性を高めることができる。
【0022】さらに、給餌部25と餌槽6間には側面カ
バー28を付設するとともに、ストール本体A内の乳牛
Cと飼槽6間の空間を開閉する開閉カバー9を設ける。
開閉カバー9はエアシリンダ29により開閉することが
でき、開閉カバー9を、図2に示す点線位置(開位置)
に変位させれば、乳牛Cが頭部を餌槽6内に入れて飼料
を食べることができる。一方、開閉カバー9を図2に示
す仮想線位置(閉位置)に変位させれば、乳牛Cは餌槽
6内に頭部を入れることができなくなり、搾乳終了時に
は、食べることを諦めさせ、乳牛Cをストール本体Aか
ら円滑かつ速やかに退出させることができる。
【0023】その他、ストール本体Aにおいて、30は
ストール床に敷いたゴムマットであり、乳牛Cは滑るこ
となくストール本体Aに出入りすることができる。スト
ール床には、一般に、鋼板や縞鋼板を用いているが、乳
牛Cの蹄にとっては滑り易く立ちにくい。しかし、本実
施例のようなゴムマット30を敷くことにより、出入り
や立つときも安定し、乳牛Cの気持ちを落ち着かせるこ
とができる。
【0024】他方、ストール本体Aとは別体に構成した
保護フェンスAfを、後扉3に対向する位置に設置す
る。この場合、保護フェンスAは、後扉3の開閉時にお
ける規制フェンス7の先端7sの旋回範囲を覆う位置に
配する。これにより、後扉3が開く際には、規制フェン
ス7の先端7sが、保護フェンスAfの後扉3に対する
対向面に近接して移動し、規制フェンス7が外の乳牛や
作業者に衝突するのが防止され、安全性が確保される。
【0025】なお、Rは、ストール本体Aに付設した搾
乳ロボットである。搾乳ロボットRは、図6に示すマニ
ュピレータMを備えるとともに、このマニュピレータM
は、X方向移動機構部35,Z方向移動機構部36及び
Y方向移動機構部37を備え、このY方向移動機構部3
7によりエンドエフェクタ38を支持する。X方向移動
機構部35は、エンドエフェクタ38をX方向(前後方
向)へ移動させることができるとともに、Z方向移動機
構部36はエンドエフェクタ38をZ方向(上下方向)
へ移動させることができ、さらに、Y方向移動機構部3
7はエンドエフェクタ38をY方向(左右方向)へ移動
させることができる。なお、Y方向への移動時にはX方
向移動機構部35によりX方向の補正が行われる。ま
た、Y方向移動機構部37により支持されるエンドエフ
ェクタ38は、ベース部38bを備え、このベース部3
8bの先端側上面に、伸縮機構N…を介して四つのティ
ートカップT…を支持する。
【0026】次に、本実施例に係る自動搾乳機用ストー
ル1の機能について、各図を参照して説明する。
【0027】まず、ストール本体Aの後扉3を図1に仮
想線に示す位置まで開き、乳牛Cをストール本体A内に
進入させるとともに、乳牛Cがストール本体A内に進入
したなら後扉3を閉じる。この場合、後扉3には、規制
フェンス7を備えるため、後扉3を閉じた際には、外の
乳牛(後続牛)と後扉3が隔離され、後続牛が後扉3に
接近するのが阻止される。よって、後続牛によるイタズ
ラが防止され、搾乳中の乳牛Cが泌乳を途中で中止して
しまうなどの不具合は解消される。また、後扉3を開く
際には、規制フェンス7の先端7sが旋回するが、この
旋回範囲を覆う保護フェンスAfを設置したため、規制
フェンス7が外の乳牛や作業者に衝突するのが防止さ
れ、安全性が確保される。なお、保護フェンスAfも後
続牛に対する隔離効果がある。そして、ストール本体A
内に進入した乳牛Cの識別処理を行うとともに、乳牛C
を識別したなら、当該乳牛Cに係わる乳頭位置等の各種
データをデータベースから読出す。
【0028】次いで、搾乳ロボットRのマニュピレータ
M、即ち、X方向移動機構部35,Z方向移動機構部3
6及びY方向移動機構部37を駆動制御し、エンドエフ
ェクタ38を、図1及び図2に仮想線で示す位置(乳頭
Chの下方)へ移動させる。そして、図2に仮想線で示
すエンドエフェクタ37に設けられている洗浄ノズル3
9により乳頭Ch…を清拭するとともに、マニュピレー
タM及びエンドエフェクタ38に備える各駆動系を制御
してティートカップT…を乳牛Cの乳頭Ch…に自動装
着する。この際の具体的な装着方法及び離脱方法は、特
開平11−56142号公報で開示される方法と同じで
ある。
【0029】なお、乳頭Ch…の清拭時及びティートカ
ップT…の装着時には、開閉カバー9を図2に示す点線
位置(開位置)に変位させるとともに、給餌部25から
は、飼槽6に飼料を供給して乳牛Cの動きを抑制する。
また、ストール本体Aの平面視形状は、菱形の一部を含
む形状となるため、ストール本体Aは乳牛Cにフィット
し、乳牛Cは定位置に着き易くなる。したがって、飼料
を与えることに加え、さらに、乳牛Cの無用な動きは抑
制されるため、乳頭Ch…の清拭やティートカップT…
の装着を円滑かつ安定に行うことができるとともに、装
着時間の短縮と稼働効率の向上に寄与できる。
【0030】一方、搾乳が終了すれば、開閉カバー9を
図2に示す仮想線位置(閉位置)に変位させるととも
に、前扉5を図1中仮想線で示す位置まで開いて乳牛C
を外に退出させる。この場合、前扉5が開けば、連動機
構18により前規制フレーム部17は仮想線で示す内方
の位置まで回動変位するため、乳牛Cを追い出すように
作用(変位)する。また、飼槽6は開閉カバー9で覆わ
れるため、乳牛Cに食べることを諦めさせることがで
き、乳牛Cをストール本体Aから円滑かつ速やかに退出
させることができる。
【0031】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例
えば、規制フェンス7は同様の機能を発揮する限りその
形状は任意である。また、保護フェンスAは乳牛Cの通
路が確保されるなどすれば、設ける必要はない。さら
に、左後側面部Spr及び右後側面部Sqrにおける後
部を前部よりも内方に位置させ、かつ左前側面部Spf
及び右前側面部Sqfにおける前部を後部よりも内方に
位置させたが、これらの位置及び角度は、可変調整でき
るように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動搾乳機用
ストールは、後扉に、当該後扉から外方に突出し、当該
後扉を閉じた際に、外の乳牛と後扉を隔離する規制フェ
ンスを設けたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0033】 後扉を閉じた際には、外の乳牛(後続
牛)と後扉を隔離し、後続牛が後扉に接近するのを阻止
するため、後続牛によるイタズラを防止でき、もって、
搾乳中の乳牛が泌乳を途中で中止してしまうなどの不具
合を解消できる。
【0034】 好適な実施の形態により、後扉の開閉
時における規制フェンスの先端の旋回範囲を覆う保護フ
ェンスを設ければ、規制フェンスが外の乳牛や作業者に
衝突するのを防止でき、安全性を確保できる。なお、保
護フェンスも後続牛に対する隔離効果がある。
【0035】 好適な実施の形態により、左後側面部
及び右後側面部における後部を前部よりも内方に位置さ
せ、左前側面部及び右前側面部における前部を後部より
も内方に位置させれば、ストール本体の平面視形状は菱
形の一部を含むことになるため、ストール本体は乳牛に
フィットし、乳牛を定位置に着き易くすることができ
る。したがって、乳牛の無用な動きを抑制し、乳頭の清
拭やティートカップの装着を円滑かつ安定に行うことが
できるとともに、装着時間の短縮と稼働効率の向上に寄
与できる。
【0036】 好適な実施の形態により、ストール本
体における後面部の中間位置に、ストール本体内の乳牛
の尻尾の動きを逃がすスリット空間を設ければ、搾乳中
にストール本体内の乳牛が尻尾を振り上げても、尻尾は
スリット空間により逃がされるため、尻尾がストール本
体の一部に当たるなどによって、乳牛にストレスが付与
される不具合を解消できる。
【0037】 好適な実施の形態により、ストール本
体内の乳牛と飼槽間の空間を開閉する開閉カバーを設け
れば、搾乳後に飼槽を開閉カバーで覆うことにより、乳
牛に食べることを諦めさせ、乳牛をストール本体から円
滑かつ速やかに退出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る自動搾乳機用スト
ールの平面図、
【図2】同自動搾乳機用ストールにおけるストール本体
の右側面図、
【図3】同自動搾乳機用ストールにおけるストール本体
の左側面図、
【図4】同自動搾乳機用ストールにおけるストール本体
の背面図、
【図5】同自動搾乳機用ストールにおける前規制フレー
ム部付近を示す平面構成図、
【符号の説明】
1 自動搾乳機用ストール 2 進入口 3 後扉 4 退出口 5 前扉 6 飼槽 7 規制フェンス 7s 規制フェンスの先端 8 スリット空間 9 開閉カバー F… フレーム A ストール本体 Af 保護フェンス Spr 左後側面部 Spf 左前側面部 Sqr 右後側面部 Sqf 右前側面部 Sr 後面部 C 乳牛 Ct 尻尾
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月20日(1999.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る自動搾乳機用スト
ールの平面図、
【図2】同自動搾乳機用ストールにおけるストール本体
の右側面図、
【図3】同自動搾乳機用ストールにおけるストール本体
の左側面図、
【図4】同自動搾乳機用ストールにおけるストール本体
の背面図、
【図5】同自動搾乳機用ストールにおける前規制フレー
ム部付近を示す平面構成図、
【図6】同自動搾乳機用ストールに付設した搾乳ロボッ
トの斜視図、
【符号の説明】 1 自動搾乳機用ストール 2 進入口 3 後扉 4 退出口 5 前扉 6 飼槽 7 規制フェンス 7s 規制フェンスの先端 8 スリット空間 9 開閉カバー F… フレーム A ストール本体 Af 保護フェンス Spr 左後側面部 Spf 左前側面部 Sqr 右後側面部 Sqf 右前側面部 Sr 後面部 C 乳牛 Ct 尻尾

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体をフレームにより区画し、後部の進
    入口に付設した後扉と前部の退出口に付設した前扉を備
    えるとともに、前部に飼槽を配してなるストール本体を
    有する自動搾乳機用ストールにおいて、前記後扉に、当
    該後扉から外方に突出し、当該後扉を閉じた際に、外の
    乳牛と前記後扉を隔離する規制フェンスを設けたことを
    特徴とする自動搾乳機用ストール。
  2. 【請求項2】 前記後扉に対向する位置に設置し、当該
    後扉の開閉時における前記規制フェンスの先端の旋回範
    囲を覆う保護フェンスを備えることを特徴とする請求項
    1記載の自動搾乳機用ストール。
  3. 【請求項3】 前記ストール本体は、左後側面部,左前
    側面部,右後側面部及び右前側面部を有し、前記左後側
    面部及び前記右後側面部における後部を前部よりも内方
    に位置させ、かつ前記左前側面部及び前記右前側面部に
    おける前部を後部よりも内方に位置させてなることを特
    徴とする請求項1記載の自動搾乳機用ストール。
  4. 【請求項4】 前記ストール本体は、後面部の中間位置
    に、前記ストール本体内の乳牛の尻尾の動きを逃がすス
    リット空間を有することを特徴とする請求項1記載の自
    動搾乳機用ストール。
  5. 【請求項5】 前記ストール本体は、当該ストール本体
    内の乳牛と前記飼槽間の空間を開閉する開閉カバーを備
    えることを特徴とする請求項1記載の自動搾乳機用スト
    ール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110402825A (zh) * 2019-08-21 2019-11-05 南通大学 能防猪蹄损伤的猪动力清粪养殖舍

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110402825A (zh) * 2019-08-21 2019-11-05 南通大学 能防猪蹄损伤的猪动力清粪养殖舍
CN110402825B (zh) * 2019-08-21 2024-05-03 南通大学 能防猪蹄损伤的猪动力清粪养殖舍

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