JP2001128568A - 樹木の支持装置 - Google Patents

樹木の支持装置

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JP2001128568A
JP2001128568A JP31271899A JP31271899A JP2001128568A JP 2001128568 A JP2001128568 A JP 2001128568A JP 31271899 A JP31271899 A JP 31271899A JP 31271899 A JP31271899 A JP 31271899A JP 2001128568 A JP2001128568 A JP 2001128568A
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Tsuguo Nagahata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置により、樹木の横揺れを効果的
に抑止することができる樹木の支持装置を提供する。 【解決手段】樹木の直径よりも大きい直径の板体であ
り、板面を貫通する開口部を開設した安定盤と、安定盤
の面に脚柱を介して取り付け根鉢の外周を把持する複数
の把持枠と、把持枠間を締め付ける連結部材とより構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木の支持装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】樹木を地面に移植又は植樹した際、風や
地震による横揺れにより、樹木の根が地面に確実に根張
りできず枯れることがある。このような弊害を防止する
ため、樹木を移植又は植樹した後、樹木周辺の地表に木
製又は鉄パイプ製等の転倒防止柵を設置し、転倒防止柵
に樹木を固定し樹木の横揺れを少くする方法が行われて
いる。
【0003】
【従来技術の問題点】しかし前記した従来の方法による
と、転倒防止柵を設置するための高価な資機材を必要と
したり、施工手間がかかるという問題があった。
【0004】また、転倒防止柵は樹木周辺の地表に設置
するため人工的な感じを与え、自然景観を創造するため
に設置した樹木の美観を損なうという問題もある。
【0005】これら従来方法を改善し、樹木を地下で支
持する地下支柱方式がある。しかしこの地下支柱方式
は、アンカー等により樹木の根鉢部分を支持する方式で
あるため、風や地震による横揺れに対しては確実な支持
方式とはならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、簡単な装置に
より樹木の横揺れを効果的に抑止することができる樹木
の支持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹木の根鉢部
分を保持する装置であって、樹木の直径よりも大きい直
径の板体であり、板面を貫通する開口部を開設した安定
盤と、安定盤の面に脚柱を介して取り付け、根鉢の外周
を把持する複数の把持ネットと、把持ネット間を締め付
ける連結部材とより構成した樹木の支持装置である。
【0008】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら、本発
明の実施形態の一例について説明する。
【0009】<イ>全体構成 図1は本発明による樹木の支持装置1を地中に埋没した
状態を示す斜視図である。樹木の支持装置1は、地面に
食込み横滑りを抑制する安定盤2と、安定盤2上に固定
し樹木Tの根鉢3を支持する支持ネット4と、根鉢3の
側面を締付けて、支持ネット4に固定する締付部材5に
より構成する。
【0010】<ロ>安定盤 図2は樹木の支持装置1の分解斜視図である。安定盤2
はたとえば鋳物等で製造するが、その他に土圧や樹木T
の上載荷重に耐え得る材料であればよい。安定盤2は、
中心から外周に向けて下り勾配を有する平面形状が円形
を呈した多段層を形成し、安定盤2の外周辺には、外周
辺の端縁から垂下する外周係合縁2aを形成する。ま
た、安定盤2の上面には脚柱孔2bと、必要により空気
孔を開口する。さらに安定盤2の中心部に開口部2dを
形成し、開口部2dの端縁から垂下する内周係合縁2e
を形成している。
【0011】安定盤2に重量が加わることにより、外
周、内周係合縁2a、2eが地盤に食い込んでストッパ
ーの役割を果たし安定盤2の横滑りを抑止する。また、
安定盤2は中心から外周に向けて下り勾配を有する平面
形状が円形を呈した多段層を形成しているため、安定盤
2を上から押し付けることにより、安定盤2の内面に土
砂を隙間なく充填することができ、安定盤2の横滑りを
抑止することができる。
【0012】安定盤2の上面に開口した脚柱孔2bは、
後述する脚柱6を安定盤2に固定するための孔である。
安定盤2の上面に開口した空気孔2cは、安定盤2の上
下に空気や水を流通して根の生育を補助する機能を果た
すものである。
【0013】安定盤2の中心部に形成した開口部2d
は、根鉢3の底部から生育する根を阻害しないために設
けた開口部である。
【0014】<ハ>支持ネット 支持ネット4は、たとえば鉄筋を網状に溶接加工した網
状体である。支持ネット4の平面形状は四角形、円形、
その他の多角形であってもよい。支持ネット4の中心部
に開口部を形成する場合もある。すると安定盤2の中心
に開口した開口部2dと同様に、根鉢3の底部から生育
する根を阻害しない。
【0015】<ニ>締付部材 締付部材5は、根鉢3の横滑りを防止する複数の脚柱6
と、根鉢3の側面を支持する把持枠7及び脚柱6の上端
で脚柱6、6間を連結固定する連結体8により形成す
る。
【0016】脚柱6は、安定盤2の上面に開口した脚柱
孔2bに挿通して、根鉢3の横滑りを防止する機能を持
つ。脚柱6は上端に挿通孔6aを穿設した、鋼材の丸棒
あるいは山型鋼等で形成した柱である。少くとも2本で
一対の脚柱6により、把持枠7を溶接等により固定し、
各脚柱6の下端は安定盤2と揺動可能に連結する。把持
枠7は、根鉢3の側面の形状に近い形状で湾曲させて構
成する。したがって把持枠7によって根鉢3を周囲から
保持してその形の崩れを防止することができる。根鉢3
の側面からも根が生育するため、粗い網目を使用する。
【0017】脚柱6は直線の棒状体ではなく、中間部分
だけを湾曲させた部材を採用することができる。根鉢3
の直径が通常よりも大きくなった場合、同一の安定盤2
は使用できなくなり、さらに大きな安定盤2が必要とな
り不経済となる。この弊害をなくすため、同一サイズの
安定盤2において、脚柱6の中間部分だけを湾曲させた
脚柱6を使用すれば、さらに大きな根鉢3を周囲から把
持することができる。
【0018】各脚柱6の下端には、ナットを介して安定
盤2に取り付ける。また各脚柱6を上下2本の部材に分
割し、相互にスライド可能に組み合わせれば、脚柱6の
高さ調整できる。
【0019】連結体8は各脚柱6の上端に開口した挿通
孔6aに挿通し、2本の脚柱6の間を連結して固定す
る。連結体8は棒状体又はチェーン等を使用する。
【0020】
【作用】以下図面を参照して作用を説明する。
【0021】<イ>地面の掘削 地表面GLを根鉢3の高さに合わせて掘削する。地表面
GLから掘削底面Bまでの深さは、根鉢3の高さと樹木
の支持装置1の高さを加算した深さとし、掘削による切
土Cは埋戻し用に使用する。(図1)
【0022】<ロ>樹木支持装置の設置(図2、図3) 樹木の支持装置1の脚注6の高さは、根鉢3の大きさに
合わせたものを事前に選択して用意しておき安定盤2に
取り付ける。脚柱6を2本の部材で構成した場合には両
者をスライドさせて高さ調整できる。こうして準備した
支持装置1を掘削底面Bに吊り下ろす。
【0023】掘削底面Bに樹木の支持装置1を設置する
際、安定盤2を上から掘削底面Bに押し付けることによ
り、安定盤2の外周係合縁2a及び内周係合縁2eを共
に地面に食込むように押し付ける。そのため外周、内周
係合縁2a、2eはストッパーの役割を果たし安定盤2
の横滑りを抑止することができる。
【0024】また、安定盤2は中心から外周に向けて下
り勾配を有する平面形状が円形を呈した多段層を形成し
ているため、安定盤2を上から押し付けることにより、
安定盤2の内面に土砂を隙間なく充填することができ、
安定盤2の横滑りを抑止することができる。
【0025】<ハ>樹木の吊り下ろし(図3) 樹木Tをクレーン等公知手段で吊り上げ、根鉢3を樹木
の支持装置1の支持ネット4上に載置する。根鉢3の大
きさは大小様々であるため、根鉢3を受入れ易いように
締付部材5は上方に開脚した状態としておく。
【0026】<ニ>根鉢の固定 根鉢3を支持ネット4の上に載置後、締付部材5を根鉢
3の側面に押付けるようにして起立し、脚柱6、6間に
連結体8を掛け渡し、根鉢3を樹木の支持装置1に固定
する。根鉢3の両側面は脚柱6、6間に固定した把持枠
7により締付けられるため、根鉢3の根崩れを防止する
ことができる。根鉢3の側面から生育する根は把持枠7
の網目から生育し、根鉢3の底面から生育する根は、安
定盤2の開口部2dから生育するため、根鉢3の側面及
び底面を固定しても根の生育を阻害することなく固定す
ることができる。
【0027】<ホ>埋め戻し 掘削時に発生した切土を、掘削空間内に埋め戻す。根鉢
3と樹木の支持装置1による固定、及び根鉢3周辺への
埋め戻し土砂の土圧により、樹木Tは風や地震等による
横揺れに対しても確実に対抗できるように固定すること
ができる。
【0028】<ヘ>根鉢が大きい場合。 根鉢3が極端に大きくなった場合、根鉢3の大きさに応
じて掘削底面上に安定盤2を複数個(図4では安定盤2
を3個、図5では安定盤2を4個使用)設置し、各安定
盤2上に亘って支持ネット4を固定し、樹木Tの根鉢3
を支持する。各安定盤2と支持ネット4との固定方法、
及び根鉢3と締付部材5の固定方法は前記したとおりで
ある。
【0029】<ト>人口地盤へ設置。 近年の建物の過密化により樹木の植裁地は減少し、自然
景観を創造できる場所は減少している。そのため、建物
の屋上やベランダ等に人工地盤を構築し樹木Tの植裁地
として利用することができる。人工地盤は、周辺をたと
えばコンクリートで構築し、その内部に人工土壌を充填
し、人工土壌の底部に透水シートを敷設し、透水シート
下面に排水層を形成し、水抜き穴を開口して樹木Tの生
育環境を構築した地盤である。本発明による樹木の支持
装置1及び支持方法を人工地盤に採用することにより、
樹木Tの周辺に木製又は鉄パイプ製等の転倒防止柵を設
置することなく、樹木の横揺れを少くし、自然景観を創
造できる場所とすることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから、
次のような効果を得ることができる。 <イ>樹木を根鉢部分だけで支持する構造としたので、
従来の転倒防止柵を設置することなく、風や地震等によ
る横揺れを少くし自然景観を創造できる。 <ロ>樹木の支持装置は地上で予め組立て後、掘削底面
に設置できる構造としたので、施工の効率化が計れる。 <ハ>安定盤は外周係合縁と内周係合縁で掘削底面に食
い込む構造としたので、風や地震等による横揺れによる
ずれは発生せず、樹木を枯れさせることなく生育させる
ことができる。 <ニ>安定盤及び支持ネットの中央部に開口部を設けた
ので、根鉢底部から生育する根の成長を阻害することが
ない。 <ホ>締付部材の把持枠は根鉢側面を周囲から湾曲状に
把持する構造としたので、根鉢の崩れを防止できる。 <ヘ>締付部材の脚柱は、安定盤に揺動可能に固定する
構造としたので、根鉢の設置作業や、根鉢の大きさの多
少の変化にも対応が可能である。 <ト>締付部材の脚柱中間部を湾曲すれば、根鉢の大き
さが大きくなっても同一サイズの安定盤で対応が可能で
ある。 <チ>締付部材の脚柱下端は、高さ調整用のスライド構
造とすれば、根鉢の高さに合わせて締付部材の調整が可
能である。 <リ>根鉢の大きさが極端に大きくなった場合でも、同
一サイズの安定盤を複数設置することにより設置作業が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による樹木の支持装置を地中に埋没した
状態を示す斜視図。
【図2】樹木の支持装置の分解斜視図。
【図3】根鉢を支持ネット上に載置する状況を示す側面
図。
【図4】他の実施形態を示す平面図。
【図5】さらに他の実施形態を示す平面図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹木の根鉢部分を保持する装置であって、 樹木の直径よりも大きい直径の板体であり、板面を貫通
    する開口部を開設した安定盤と、 安定盤の面に脚柱を介して取り付け、根鉢の外周を把持
    する複数の把持枠と、 把持枠間を締め付ける連結部材とより構成した、 樹木の支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101140876B1 (ko) 2011-09-26 2012-05-03 순천시 말뚝형 수목 지지 장치 및 이를 이용한 지지 장치 설치 방법
JP2014036598A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Shimizu Corp 植栽樹木の支持具およびその設置方法

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