JP2001128477A - スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置 - Google Patents

スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置

Info

Publication number
JP2001128477A
JP2001128477A JP31016099A JP31016099A JP2001128477A JP 2001128477 A JP2001128477 A JP 2001128477A JP 31016099 A JP31016099 A JP 31016099A JP 31016099 A JP31016099 A JP 31016099A JP 2001128477 A JP2001128477 A JP 2001128477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reluctance motor
motor
reference signal
switch reluctance
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31016099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamai
広之 山井
Yasuto Yanagida
靖人 柳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP31016099A priority Critical patent/JP2001128477A/ja
Publication of JP2001128477A publication Critical patent/JP2001128477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷変動、指令値の変化の大小に拘わらず転
流位相を正確に制御する。 【解決手段】 回転子の回転位置に拘束されない基準信
号を出力する基準信号発生部5と、基準信号を用いるこ
となく速度検出を行う速度検出部6とを有し、これら基
準信号および検出された速度を用いて、SRモータの各
相巻線に供給する電圧もしくは電流の転流位相を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータによ
りスイッチトリラクタンスモータの各相の固定子巻線に
パルス状の電圧もしくは電流を供給してスイッチトリラ
クタンスモータを駆動するスイッチトリラクタンスモー
タ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ACモータに比べ、原理的に
低電流・大トルク特性を持つため小型化でき、しかも、
アルミダイキャストなどが不要であり、銅と鉄のみで構
成できることに起因してモータ構造も簡単なため大幅な
コストダウンを達成することができるスイッチトリラク
タンスモータ(以下、SRモータと略称する)が知られ
ている。
【0003】SRモータは、そのトルク発生原理から回
転位置に応じた電流/電圧制御が必要であり、一般的に
は、光学式もしくは機械式の位置センサがモータ軸に取
り付けられている。しかし、光学式もしくは機械式の位
置センサをモータ軸に取り付ける構成を採用すれば、次
の不都合が生じる。 (1)位置センサが、SRモータを含むシステムの大型
化を招くだけでなく、信頼性の低下を招いてしまう。 (2)設置環境が制限されてしまう。具体的には、例え
ば、高温・高圧のガスに曝される密閉型圧縮機に組み込
むことができない。 (3)コスト的に、SRモータの安価さとのトレードオ
フになってしまう。
【0004】そこで、光学式もしくは機械式の位置セン
サをモータ軸に取り付けることに伴う上記の不都合を解
消するために、回転子の回転位置に拘束されない基準信
号を発生し、この基準信号を基にして、順トルクを発生
すべくSRモータに供給する電圧もしくは電流の位相を
設定し、光学式もしくは機械式の位置センサを用いるこ
となくSRモータを制御する方法およびその装置が提案
されている(特開平11−275891号公報参照)。
【0005】特開平11−275891号公報に示され
ているSRモータ制御方法およびその装置は、基準信号
のサンプル周期を計測し、計測したサンプル周期を基に
実速度情報を得るとともに、この実速度から基準信号を
起点にしてSRモータが順トルクを効率よく発生する電
圧波形もしくは電流波形の位相(以下、「所望の電圧波
形もしくは電流波形の位相」と称する)とすべく、SR
モータに接続されたインバータの転流タイミングまでの
時間を演算し、制御している。
【0006】なお、SRモータを電動機動作させる場合
と発電機動作させる場合とで順トルクを示す符号は異な
り、電動機動作させる場合の符号を”+”とすれば、発
電機動作させる場合の符号は”−”である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基準信号は絶
対回転位置に拘束されないため、負荷変動や指令値に応
答して、常時、この信号が示す位置角は大きく変化して
いる。これにより、基準信号サンプル周期から得られる
実速度情報にも大きな誤差が生じるとともに、この実速
度を基に制御される転流位相にも大きな誤差が発生し、
この結果、ある運転範囲において、SRモータの制御が
不安定になり、効率低下を招くという不都合、モータ失
速に陥るという不都合が発生する。
【0008】また、実速度情報が不正確なため、圧縮機
の速度変動を低減し、振動を抑制するトルク制御(遠
藤、飯塚、中村「圧縮機の振動抑制のためのブラシレス
直流モータ速度制御法」、電気学会半導体電力変換研究
会SPC−88−63、1998年参照)などのように
付加価値の高いSRモータ制御を実現することが困難で
あるという不都合もある。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、転流位相を正確に制御することができる
SRモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のSRモータ制
御方法は、インバータによりSRモータの各相の固定子
巻線にパルス状の電圧もしくは電流を供給してSRモー
タを駆動するに当たって、SRモータの回転子の回転位
置に拘束されない基準信号を発生するとともに、基準信
号を用いることなく回転子の回転速度を検出し、発生さ
れた基準信号と検出された回転速度とに基づいて順トル
クを発生すべく前記パルス状の電圧もしくは電流の位相
を設定するためにインバータを制御する方法である。
【0011】請求項2のSRモータ制御方法は、SRモ
ータの磁化特性から回転子の回転速度を検出する方法で
ある。
【0012】請求項3のSRモータ制御方法は、SRモ
ータが磁気飽和状態であることを条件として、SRモー
タの回転子の回転速度を検出する方法である。
【0013】請求項4の圧縮機駆動方法は、請求項1か
ら請求項3の何れかのスイッチトリラクタンスモータ制
御方法により制御されるスイッチトリラクタンスモータ
によって圧縮機を駆動する方法である。
【0014】請求項5のSRモータ制御装置は、インバ
ータによりSRモータの各相の固定子巻線にパルス状の
電圧もしくは電流を供給してSRモータを駆動するもの
であって、SRモータの回転子の回転位置に拘束されな
い基準信号を発生する基準信号発生手段と、基準信号を
用いることなく回転子の回転速度を検出する回転速度検
出手段と、発生された基準信号と検出された回転速度と
に基づいて順トルクを発生すべく前記パルス状の電圧も
しくは電流の位相を設定するためにインバータを制御す
るインバータ制御手段と、を含むものである。
【0015】請求項6のSRモータ制御装置は、前記回
転速度検出手段として、SRモータの磁化特性から回転
子の回転速度を検出するものを採用するものである。
【0016】請求項7のSRモータ制御装置は、前記回
転速度検出手段として、SRモータが磁気飽和状態であ
ることを条件として、SRモータの回転子の回転速度を
検出するものを採用するものである。
【0017】請求項8の圧縮機駆動装置は、請求項5か
ら請求項7の何れかのスイッチトリラクタンスモータ制
御装置により制御されるスイッチトリラクタンスモータ
によって圧縮機を駆動するものである。
【0018】
【作用】請求項1のSRモータ制御方法であれば、イン
バータによりSRモータの各相の固定子巻線にパルス状
の電圧もしくは電流を供給してSRモータを駆動するに
当たって、SRモータの回転子の回転位置に拘束されな
い基準信号を発生するとともに、基準信号を用いること
なく回転子の回転速度を検出し、発生された基準信号と
検出された回転速度とに基づいて順トルクを発生すべく
前記パルス状の電圧もしくは電流の位相を設定するため
にインバータを制御するのであるから、基準信号から回
転速度を検出する場合と比較して正確に回転速度を検出
することができ、ひいては、電圧もしくは電流の位相制
御精度を高めて効率向上およびモータ失速の未然防止を
達成することができるとともに運転範囲を拡大すること
ができるほか、付加価値の高いモータ制御を実現するこ
とができる。
【0019】請求項2のSRモータ制御方法であれば、
SRモータの磁化特性から回転子の回転速度を検出する
のであるから、請求項1と同様の作用を達成することが
できる。
【0020】請求項3のSRモータ制御方法であれば、
SRモータが磁気飽和状態であることを条件として、S
Rモータの回転子の回転速度を検出するのであるから、
回転速度検出処理を簡単化することができるほか、請求
項1または請求項2と同様の作用を達成することができ
る。
【0021】請求項4の圧縮機駆動方法であれば、請求
項1から請求項3の何れかのスイッチトリラクタンスモ
ータ制御方法により制御されるスイッチトリラクタンス
モータによって圧縮機を駆動するのであるから、圧縮機
運転効率を向上させることができるとともに、広い運転
範囲において圧縮機を安定に駆動することができる。
【0022】請求項5のSRモータ制御装置であれば、
インバータによりSRモータの各相の固定子巻線にパル
ス状の電圧もしくは電流を供給してSRモータを駆動す
るに当たって、基準信号発生手段によってSRモータの
回転子の回転位置に拘束されない基準信号を発生し、回
転速度検出手段によって基準信号を用いることなく回転
子の回転速度を検出し、インバータ制御手段によって、
発生された基準信号と検出された回転速度とに基づいて
順トルクを発生すべく前記パルス状の電圧もしくは電流
の位相を設定するためにインバータを制御することがで
きる。
【0023】したがって、基準信号から回転速度を検出
する場合と比較して正確に回転速度を検出することがで
き、ひいては、電圧もしくは電流の位相制御精度を高め
て効率向上およびモータ失速の未然防止を達成すること
ができるとともに運転範囲を拡大することができるほ
か、付加価値の高いモータ制御を実現することができ
る。
【0024】請求項6のSRモータ制御装置であれば、
前記回転速度検出手段として、SRモータの磁化特性か
ら回転子の回転速度を検出するものを採用するのである
から、請求項5と同様の作用を達成することができる。
【0025】請求項7のSRモータ制御装置であれば、
前記回転速度検出手段として、SRモータが磁気飽和状
態であることを条件として、SRモータの回転子の回転
速度を検出するものを採用するのであるから、回転速度
検出処理を簡単化することができるほか、請求項5また
は請求項6と同様の作用を達成することができる。
【0026】請求項8の圧縮機駆動装置は、請求項5か
ら請求項7の何れかのスイッチトリラクタンスモータ制
御装置により制御されるスイッチトリラクタンスモータ
によって圧縮機を駆動するのであるから、圧縮機運転効
率を向上させることができるとともに、広い運転範囲に
おいて圧縮機を安定に駆動することができる。
【0027】ブラシレスDCモータのセンサレス制御の
原理と対比してさらに詳細に説明する。
【0028】ブラシレスDCモータは回転子に永久磁石
を持つため、回転子の回転に伴い各相巻線両端には、こ
の永久磁石の磁束に起因する逆起電圧が発生する。この
逆起電圧は固定子の巻線電流の通電、非通電に拘わらず
絶えず発生し、永久磁石の装着位置により逆起電圧波形
の位相は固定される。
【0029】図1はセンサレス制御のために、モータ巻
線電圧から磁極位置信号を得るための回路、ブラシレス
DCモータへ供給するための電圧もしくは電流を制御す
るためのインバータ回路、およびインバータ回路とモー
タ巻線との結線を示す図である。
【0030】ブラシレスDCモータをセンサレス制御す
る場合には、120°通電波形が一般的に用いられる
{山村、大野、「パワーエレクトロニクス入門(改訂2
版)」、オーム社、1992年発行、p241参照}。
図3は、120°通電でモータ回転子の回転位置とイン
バータ通電波形との位相が順トルクを効率よく発生する
状態(モータの各相の逆起電圧と巻線電流の基本波とが
同相)で制御されているブラシレスDCモータの各部波
形を示している。
【0031】インバータ回路の出力段に接続されたY結
線の抵抗Rの中点の電位Vmとモータ巻線のY結線の中
点の電位Vnとが等しいため、図1に示すように、各相
巻線の一端を、Vmを電源グランドとしたローパスフィ
ルタ回路に入力することで、各相巻線のインバータ電圧
の高調波分を除去した巻線電圧波形Vfu、Vfv、V
fwをそれぞれ得ることができる。
【0032】図2に示すように、例えばu相のインバー
タの休止期間(インバータのスイッチング素子を上下共
にOFFにし、インバータとモータとの接続点を開放状
態にしている期間)で電流が流れていない状態では、u
相巻線のインダクタンスや抵抗での電圧降下が0になる
ため、モータ逆起電圧euがインバータとモータ巻線と
の接続端にそのまま現れる(図3中Vfu参照)。
【0033】一般にブラシレスDCモータの回転位置
(磁極位置)のセンサレス制御は、この休止期間に現れ
る逆起電圧のゼロクロスをコンパレータなどで検出し、
磁極位置信号として用いることによりインバータ回路の
制御を行っている。
【0034】また、この磁極位置信号の位相は、永久磁
石の装着位置により定まるため、負荷の大小(すなわ
ち、モータ電流の大きさ)に拘わらず、正確な回転子位
置角を示すことになる。したがって、この磁極位置のサ
ンプル周期からブラシレスDCモータの速度を精度よく
検出することができる。
【0035】一方、基準信号に基づくSRモータのセン
サレス制御を行うための構成の一例は図4に示すとおり
である。
【0036】SRモータ4には所望の電圧もしくは電流
を供給するためのインバータ3が接続されており、この
インバータ3に対して直流電圧を供給するためのコンバ
ータ2が接続されている。
【0037】また、インバータ3を制御するために、巻
線電圧もしくは電流から基準信号を発生する基準信号発
生部5と、ここから出力される基準信号をトリガとして
スタートするタイマ部9と、この基準信号の周期から速
度を演算する速度検出部6’と、速度検出部6’から出
力される実速度および外部からの速度指令を入力として
PI(比例・積分)制御演算などを行う速度制御部7
と、速度制御部から出力される電流振幅指令およびモー
タ巻線電流の検出値を入力として所定のスイッチング状
態信号を出力するコンパレータ11および前記タイマ部
9からのトリガ信号を入力として適宜通電相を切り換え
るための通電相選択部12を含む波形制御部13を有し
ている。なお、前記タイマ部9は、実速度と位相指令と
を入力として所要時間を演算する位相演算部8により適
宜タイマ値がセットされる。また、この波形制御部13
からの出力信号は前記インバータ3に供給されている。
【0038】図5は各相巻線の鎖交磁束数を検出して基
準信号を発生するための回路の1相分について示す図で
ある。
【0039】図5においては、巻線印加電圧を不完全積
分回路(基準信号として使う帯域は完全積分として動作
するようにC、Rの定数を設定したもの)51に入力
し、不完全積分回路51の出力をコンパレータ53に入
力し、このコンパレータ53から、基準信号発生のため
に設定した所定レベルと比較した結果に応答した”
0””1”の信号を適宜出力する。この信号はフォトカ
プラ54により絶縁され、前記タイマ部9や速度検出部
6’などを実現するためのデジタル回路(例えば、マイ
コンなど)に供給される。
【0040】なお、鎖交磁束数の演算精度を高めるため
に、巻線抵抗での電圧降下を巻線印加電圧から減算して
前記不完全積分回路に入力してもよい。
【0041】図6はインバータの主回路構成を示す電気
回路図である。また、図7は図6の1相分のトランジス
タのON/OFF状態と巻線電流通電の様子を示す図で
ある。 (1)S1の状態{図7中(A)参照} トランジスタTr+、Tr−を共にONすることで直流
電圧VDCが巻線に印加され、電流iが上昇する(磁気
エネルギーを注入する)。 (2)S2の状態{図7中(B)参照} トランジスタTr−をOFFにすると、電流を連続して
流そうとするインダクタンスの効果によりダイオードD
i+がONし、巻線両端が短絡された状態になる。すな
わち、巻線に印加される電圧が0になり、電流iは保持
される(鎖交磁束数は一定である)。ただし、実際には
巻線抵抗や鉄損の影響で電流は徐々に減衰する。 (3)S3の状態{図7中(C)参照} トランジスタTr+、Tr−を共にOFFすると、イン
ダクタンスの効果によりダイオードDi+、Di−が共
にONして直流電圧VDCが巻線に対してS1の状態と
は逆極性となるように印加され、急激に電流iが減少す
る(磁気エネルギーが回生する)。そして、電流iが0
になるとダイオードDi+、Di−が共にOFFする。
【0042】以上から分かるように、通電期間は巻線電
流検出値と電流振幅指令とを比較し、その大小によりS
1の状態とS2の状態とを適宜切り換え、無通電期間で
はS3の状態にすればよい。
【0043】これら一連のスイッチング動作(S1、S
2、S3の各状態の切り換え)は、図4のコンパレータ
と通電相選択部により行われ、所定の電流となるように
インバータが制御される。
【0044】図8は、図4のSRモータ制御システムに
おいて、基準信号に代えて位置センサ信号を用い、圧縮
機を駆動した場合の基準信号並びにこれから算出される
速度(=1/基準信号サンプル周期)を示している。な
お、SRモータのトルク発生原理上、最もトルク発生効
率がよくなる電流位相(通電する巻線のインダクタンス
が最小となる位置角を通電の起点として)で制御を行っ
ている。
【0045】SRモータはトルク制御され、回転数は一
定に保たれている。このため、圧縮機の持つ脈動トルク
に起因して(速度を一定にすべく、モータトルク=圧縮
機の脈動トルクとなる制御が行われた結果)、電流振幅
に脈動が生じている。これに伴って、巻線両端の磁束鎖
交数のレベルも図8中(g)に示すように変動し、所定
レベルとの比較結果として出力される基準信号の間隔が
図8中(h)に示すように不均一になるとともに、ここ
から算出される速度も図8中(i)に示すように変動す
る。すなわち、トルク制御されたSRモータの実速度
(一定速)に対して大きな誤差を持つことが分かる。
【0046】換言すれば、ブラシレスDCモータのセン
サレス制御のように磁極位置信号が位置角に対して固定
されている場合と異なり、SRモータのセンサレス制御
では基準信号が位置に拘束されないため、負荷変動や指
令値の変化が大きい場合には基準信号から算出される速
度が実速度に対して大きな誤差を持ち、速度を別途他の
方法(基準信号を用いない方法)により検出する必要が
あることが分かる。
【0047】請求項1から請求項6の何れかの発明は上
記の知見に基づいてなされたものである。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明のSRモータ制御方法およびその装置の実施の態様
を詳細に説明する。
【0049】図9はこの発明のSRモータ制御装置の一
実施態様を示すブロック図である。
【0050】このSRモータ制御装置は、商用交流電源
1を入力として直流電圧を出力するコンバータ2と、コ
ンバータ2からの直流電圧を入力としてSRモータ4の
各相巻線4u、4v、4wに供給すべき所望の電圧もし
くは電流を出力するインバータ3と、回転子の回転位置
に拘束されない基準信号を出力する基準信号発生部5
と、基準信号を用いることなく速度検出を行う速度検出
部6と、速度指令と検出された速度とを入力として速度
制御演算(例えば、PI演算など)を行って電流指令を
出力する速度制御部7と、位相指令と検出された速度と
を入力としてタイマ値を出力する位相演算部8と、位相
演算部8からのタイマ値がセットされ、かつ基準信号が
供給されたことに応答してカウントを開始し、タイマ値
のカウントを行ったことに応答してカウントオーバー信
号を出力するタイマ部9と、インバータ3からSRモー
タ4の各相の巻線に供給される電流を検出する電流セン
サ10と、電流指令と検出された各相の電流とを入力と
して大小を比較し、比較結果信号を出力するコンパレー
タ11、および全てのコンパレータ11からの比較結果
信号を入力とし、しかもタイマ部9からのカウントオー
バー信号を制御信号として通電相を選択して比較結果信
号をインバータ3に供給する通電相選択部12を含む波
形制御部13とを有している。前記SRモータ4は、固
定子4aと、固定子4aに巻回された各相巻線4u、4
v、4wと、回転子4bとを有している。
【0051】前記基準信号発生部5は、例えば図5にu
相巻線に対応する部分の構成の一例を示すように、固定
子巻線4uの端子間電圧を入力として電圧の時間積を得
る積分回路51と、電圧の時間積と所定の基準レベル
(直流電源52により設定される基準レベル)とを比較
し、”0”または”1”のデジタル信号をu相基準信号
として出力するヒステリシスコンパレータ53と、この
u相基準信号を伝送するフォトカプラ54とを含んでい
る。
【0052】そして、u相基準信号、v相基準信号、お
よびw相基準信号を入力として基準信号を出力するOR
ゲート55を含んでいる。
【0053】前記速度検出部6は、例えば図10に示す
ように、磁束鎖交数λを検出する磁束鎖交数検出部61
と、検出した磁束鎖交数λと比較レベルλ1、λ0とを
比較して比較結果信号(例えば、磁束鎖交数λが比較レ
ベルを越えたことに応答して”1”となる信号)を出力
する第1比較部62、第2比較部63と、両比較結果信
号を入力として排他的論理和信号(例えば、磁束鎖交数
λが比較レベルλ0を越え、かつλ1以下の場合に”
1”となる信号)を出力する排他的論理和ゲート64
と、第2比較部63からの所定の比較結果信号の立ち上
がりをトリガとして所定の排他的論理和信号(”1”と
なる排他的論理和信号)の時間を計時するタイマ部65
と、タイマ部65による計時結果および電流センサ10
により検出された巻線電流iを入力として速度演算処理
を行って速度信号を出力する速度演算部66とを有して
いる。
【0054】図11は前記速度検出部の他の構成例を示
すブロック図である。
【0055】この速度検出部6は、巻線電流iを検出す
る電流センサ10と、検出した巻線電流iと比較レベル
I1、I0とを比較して比較結果信号(例えば、巻線電
流iが比較レベルを越えたことに応答して”1”となる
信号)を出力する第1比較部68、第2比較部69と、
両比較結果信号を入力として排他的論理和信号(例え
ば、巻線電流iが比較レベルI1を越え、かつI0以下
の場合に”1”となる信号)を出力する排他的論理和ゲ
ート70と、第2比較部69からの所定の比較結果信号
の立ち下がりをトリガとして所定の排他的論理和信
号(”1”となる排他的論理和信号)の時間を計時する
タイマ部71と、タイマ部71による計時結果および磁
束鎖交数検出部61により検出された磁束鎖交数λを入
力として速度演算処理を行って速度信号を出力する速度
演算部72とを有している。
【0056】図10に示す速度検出部6は定電流制御の
期間における速度検出を行うものであり、図11に示す
速度検出部6は定磁束制御の期間における速度検出を行
うものであるから、図12に示すように、両速度検出部
6からの速度信号を、定電流制御か定磁束制御かに応じ
て選択する切換え選択部73を設けることが好ましい。
【0057】上記の構成のSRモータ制御装置を採用す
れば、基準信号発生部5により発生された回転子の回転
位置に拘束されない基準信号と、基準信号を用いること
なく速度検出部6により検出された速度信号とを用い
て、速度制御部7により速度制御演算を行うとともに、
位相演算部8によりタイマ値を算出してタイマ部9にセ
ットし、基準信号を起点として計時動作を行い、速度制
御部7から出力される電流指令とSRモータ4の各相の
巻線電流との大小を比較して比較結果信号を得、タイマ
部9からのカウントオーバー信号によって通電相選択部
12を動作させて比較結果信号をインバータ3に供給
し、スイッチングトランジスタを制御する。
【0058】したがって、回転子の回転位置に拘束され
ない基準信号と基準信号を用いることなく検出された速
度信号とを用いてインバータ3を制御することにより、
負荷変動や指令値の変化が大きい場合であっても、SR
モータ4のセンサレス制御の位相制御精度を向上させる
ことができ、ひいてはSRモータの効率向上、SRモー
タの失速防止を達成することができる。
【0059】また、負荷変動や指令値の変化に拘わらず
速度を正確に検出することができるので、圧縮機のトル
ク制御による振動抑制や運転範囲拡大などの高度なSR
モータ制御への対応を行うことができる。
【0060】上記の速度検出部について、固定子の極数
が6、回転子の極数が4のSRモータを例にとってさら
に説明する。
【0061】SRモータの回転子位置角ごとの磁化特性
の実測結果は図13に示すとおりであり(なお、図示の
回転子位置角90°が回転子の突極と固定子の突極とが
対向した状態であり、回転子を反時計方向に5°刻みで
回転させ磁化特性を測定した)、この磁化特性を磁気未
飽和の状態と磁気飽和の状態とに区分すれば、磁気未飽
和の状態における磁化特性はλ(θ,I)=Lunsa
t(θ)・Iと一次近似することができ、磁気飽和の状
態における磁化特性はλ(θ,I)=λsat(θ)+
Lsat・Iと一次近似することができる。ただし、λ
は磁束鎖交数、Iは巻線電流、Lunsat(θ)並び
にLsat(θ)は回転子位置角ごとの電流に対する磁
束鎖交数の傾きでありインダクタンスと同じ単位を有し
ている。
【0062】ここで、磁気未飽和の状態で巻線電流がI
0に一定電流制御が行われているSRモータの回転子位
置角がΔθ変化した場合の磁化特性上の軌跡は図14中
(a)のG1→G2のようになる。ここで、数1
【数1】 ここで、数2
【数2】 とすると、 Δλ=K1・Δθ・I0 の関係を得る。
【0063】次に、磁気飽和の状態で一定電流制御が行
われているSRモータの回転子位置角がΔθ変化した場
合の磁化特性上の軌跡は図14中(b)のG1’→G
2’のようになる。ここで、 Δλ=λ1−λ0 =(δλsat/δθ)・(θ+Δθ)+Lsat・N・I0 −(δλsat/δθ)・θ+Lsat・N・I0 =(δλsat/δθ)・Δθ ここで、数3
【数3】 とすると、 Δλ=K2・Δθ の関係を得る。
【0064】一般にδLunsat(θ)/δθやδλ
sat(θ)/δθは、ある回転角範囲において一定に
近似できるため、上記の関係から、磁束の変化量Δλを
検出することで回転子位置角の変化量Δθを知ることが
できる。例えば、λ0を基準信号発生レベルとすれば、
基準信号を起点に、λ1に至るまでの時間を測定し、そ
の時間を基に速度を演算することができる。ただし、磁
気未飽和領域では、式Δλ=K1・Δθ・I0に基づい
てI0で補正する必要がある。
【0065】また、λ0からλ1に至る過程(前記G1
→G2もしくはG1’→G2’)の巻線電流I0は、電
流が未制御であっても一定になっていればよく、また、
PWM(パルス幅変調)制御等により電流制御を行う場
合に生ずる電流リプルがあっても、巻線電流I0に比べ
そのリプルが小さければ構わない。
【0066】なお、実機評価したSRモータでは、回転
角が50°〜85°の範囲でδLunsat/δθおよ
びδλsat/δθは回転角に拘わらずほぼ一定の値
(中心値に対して最大10%の差)であった。
【0067】一定磁束制御が行われているSRモータの
回転子位置角がΔθ変化した場合の磁化特性上の軌跡
は、磁気未飽和領域で図15(a)中のH1→H2とな
り、磁気飽和領域で図15(b)中のH1’→H2’と
なる。
【0068】また、前記磁化特性の一次近似式を変形す
れば、磁気未飽和の状態に対応してI(θ,λ)=Pu
nsat(θ)・λとなり、磁気飽和の状態に対応して
I(θ,λ)=Psat・λ−Isat(θ)となる。
【0069】そして、これらの変形式から、図15
(a)もしくは(b)に図示のΔI(=I0−I1)と
Δθとの間に次の関係を得ることができる。
【0070】磁気未飽和状態において、 ΔI=I0−I1=K3・Δθ・λ0 ここで、K3=δPunsat/δθ 磁気飽和状態において、 ΔI=I0−I1=K4・Δθ ここで、K4=δIsat/δθ したがって、これらの式に従って、巻線電流の変化量Δ
Iを検出することで回転子位置角の変化量Δθを検出
し、速度を演算することができる。
【0071】なお、実機評価したSRモータでは、回転
角が50°〜85°の範囲でδPunsat/δθおよ
びδIsat/δθは回転角に拘わらずほぼ一定の値
(中心値に対して最大10%の差)であった。
【0072】SRモータのトルク制御などを行うと電流
振幅に脈動が生じるが、定電流制御状態で速度検出を行
う方式を採用する場合には、図16に示すように、検出
期間中、電流指令を定電流指令に切り換えればよい。
【0073】また、トルク制御は主に、慣性モーメント
によるはずみ車効果が少ない低速で作用する。この低速
回転時の電圧波形は図17に示すとおりになっている。
ただし、説明の便宜上、電流指令に脈動がない状態につ
いて示している。
【0074】低速回転時にはSRモータの巻線に発生す
る逆起電圧が小さくなるため、インバータから出力すべ
き電圧も小さくなる。この結果、PWM(パルス幅変
調)制御されたインバータの電圧波形には、図17のよ
うに、巻線印加電圧が0となる期間が確実に発生すると
ともに、長くなるため、巻線への印加電圧が0の期間
(定磁束の期間)を利用して、速度を検出する方法を採
用することもできる。
【0075】したがって、図10から図12の何れかの
速度検出部を採用することにより、基準信号を用いるこ
となくSRモータの速度を精度よく検出することができ
る。
【0076】また、負荷の重い状態においては、速度検
出精度と共に位相制御の制御精度が低下し、トルク不足
状態となり、失速に陥る可能性が高まる。しかし、この
ような負荷条件では、SRモータは必ず磁気飽和状態に
ある。したがって、磁気飽和状態(式Δλ=K2・Δθ
もしくは式ΔI=K4・Δθ)に対応させて前記速度検
出を行わせることで、巻線電流や磁束鎖交数を用いるこ
となく速度の演算を行うことができる。
【0077】このため、演算回路もしくは演算ソフトウ
エアを簡単化することができ、しかも、安定性を向上さ
せることができ、ひいては運転範囲の拡大、効率の向上
に十分な効果を達成することができる。
【0078】図18はSRモータを駆動源とする1シリ
ンダロータリー圧縮機の運転エリアを示す図である。な
お、低圧を0.5MPaに設定している。
【0079】そして、図18中AはSRモータを基準信
号および基準信号から検出された速度に基づいて制御し
た場合の運転エリアを示し、図18中BはSRモータを
基準信号および基準信号を用いることなく検出された速
度に基づいて制御した場合の運転エリアを示している。
なお、後者の場合には、図16に示すように、速度検出
のための定電流制御期間を指令電流に適宜設けてSRモ
ータの制御を行った。
【0080】後者の速度検出方法を採用した場合には、
定電流制御期間における磁束鎖交数の変化から速度を検
出するのであり、PWM制御に伴う電流リプルにより実
速度の検出誤差を生じた。しかし、図18中Aに示す運
転エリアと比較して、低速側の運転エリアを拡大するこ
とができた。
【0081】なお、上記の実施態様においては固定子の
極数が6、回転子の極数が4のSRモータについて説明
したが、他の極数のSRモータについても同様に適用す
ることができる。
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明は、基準信号から回転速
度を検出する場合と比較して正確に回転速度を検出する
ことができ、ひいては、電圧もしくは電流の位相制御精
度を高めて効率向上およびモータ失速の未然防止を達成
することができるとともに運転範囲を拡大することがで
きるほか、付加価値の高いモータ制御を実現することが
できるという特有の効果を奏する。
【0083】請求項2の発明は、請求項1と同様の効果
を奏する。
【0084】請求項3の発明は、回転速度検出処理を簡
単化することができるほか、請求項1または請求項2と
同様の効果を奏する。
【0085】請求項4の発明は、圧縮機運転効率を向上
させることができるとともに、広い運転範囲において圧
縮機を安定に駆動することができるという特有の効果を
奏する。
【0086】請求項5の発明は、基準信号から回転速度
を検出する場合と比較して正確に回転速度を検出するこ
とができ、ひいては、電圧もしくは電流の位相制御精度
を高めて効率向上およびモータ失速の未然防止を達成す
ることができるとともに運転範囲を拡大することができ
るほか、付加価値の高いモータ制御を実現することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0087】請求項6の発明は、請求項5と同様の効果
を奏する。
【0088】請求項7の発明は、回転速度検出処理を簡
単化することができるほか、請求項5または請求項6と
同様の効果を奏する。
【0089】請求項8の発明は、圧縮機運転効率を向上
させることができるとともに、広い運転範囲において圧
縮機を安定に駆動することができるという特有の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラシレスDCモータの回転位置検出装置の構
成を示す電気回路図である。
【図2】u相電流が零の場合の回路状態を示す電気回路
図である。
【図3】ブラシレスDCモータの各部の波形を示す図で
ある。
【図4】従来のSRモータ制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】基準信号発生回路の構成を示す電気回路図であ
る。
【図6】SRモータとインバータ主回路との接続状態を
示す電気回路図である。
【図7】インバータのスイッチング動作と巻線電流とを
説明する概略図である。
【図8】SRモータおよび制御装置の各部の波形を示す
図である。
【図9】この発明のSRモータ制御装置の一実施態様を
示すブロック図である。
【図10】速度検出部の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図11】速度検出部の構成の他の例を示すブロック図
である。
【図12】速度検出部の構成のさらに他の例を示すブロ
ック図である。
【図13】SRモータの回転角に対応した巻線電流と鎖
交磁束との関係を示す図である。
【図14】定電流制御での磁化特性上の軌跡を示す図で
ある。
【図15】定磁束制御での磁化特性上の軌跡を示す図で
ある。
【図16】速度検出のための電流指令の一例を示す図で
ある。
【図17】低速でのSRモータの電流、電圧波形を示す
図である。
【図18】1シリンダロータリー圧縮機の運転エリアを
示す図である。
【符号の説明】
3 インバータ 4 SRモータ 4b 回転子 4u u相巻線 4v v相巻線 4w w相巻線 5 基準信号発生部 6 速度検出部 7 速度制御部 8 位相演算部 9 タイマ部 11 コンパレータ 12 通電相選択部 13 波形制御部
フロントページの続き Fターム(参考) 5H550 AA09 BB08 CC01 DD09 GG03 GG07 HB07 HB14 JJ18 JJ19 LL16 LL23 LL35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ(3)によりスイッチトリラ
    クタンスモータ(4)の各相の固定子巻線(4u)(4
    v)(4w)にパルス状の電圧もしくは電流を供給して
    スイッチトリラクタンスモータ(4)を駆動するスイッ
    チトリラクタンスモータ制御方法において、 スイッチトリラクタンスモータ(4)の回転子(4b)
    の回転位置に拘束されない基準信号を発生するととも
    に、基準信号を用いることなく回転子(4b)の回転速
    度を検出し、発生された基準信号と検出された回転速度
    とに基づいて順トルクを発生すべく前記パルス状の電圧
    もしくは電流の位相を設定するためにインバータ(3)
    を制御することを特徴とするスイッチトリラクタンスモ
    ータ制御方法。
  2. 【請求項2】 スイッチトリラクタンスモータ(4)の
    磁化特性から回転子(4b)の回転速度を検出する請求
    項1に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御方法。
  3. 【請求項3】 スイッチトリラクタンスモータ(4)が
    磁気飽和状態であることを条件として、スイッチトリラ
    クタンスモータ(4)の回転子(4b)の回転速度を検
    出する請求項1または請求項2に記載のスイッチトリラ
    クタンスモータ制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れかのスイッ
    チトリラクタンスモータ制御方法により制御されるスイ
    ッチトリラクタンスモータ(4)によって圧縮機を駆動
    することを特徴とする圧縮機駆動方法。
  5. 【請求項5】 インバータ(3)によりスイッチトリラ
    クタンスモータ(4)の各相の固定子巻線(4u)(4
    v)(4w)にパルス状の電圧もしくは電流を供給して
    スイッチトリラクタンスモータ(4)を駆動するスイッ
    チトリラクタンスモータ制御装置において、 スイッチトリラクタンスモータ(4)の回転子(4b)
    の回転位置に拘束されない基準信号を発生する基準信号
    発生手段(5)と、 基準信号を用いることなく回転子(4b)の回転速度を
    検出する回転速度検出手段(6)(6b)と、 発生された基準信号と検出された回転速度とに基づいて
    順トルクを発生すべく前記パルス状の電圧もしくは電流
    の位相を設定するためにインバータ(3)を制御するイ
    ンバータ制御手段(7)(8)(9)(11)(12)
    (13)と、を含むことを特徴とするスイッチトリラク
    タンスモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記回転速度検出手段(6)(6b)
    は、スイッチトリラクタンスモータ(4)の磁化特性か
    ら回転子(4b)の回転速度を検出するものである請求
    項5に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記回転速度検出手段(6b)は、スイ
    ッチトリラクタンスモータ(4)が磁気飽和状態である
    ことを条件として、スイッチトリラクタンスモータ
    (4)の回転子(4b)の回転速度を検出するものであ
    る請求項5または請求項6に記載のスイッチトリラクタ
    ンスモータ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項7の何れかのスイッ
    チトリラクタンスモータ制御装置により制御されるスイ
    ッチトリラクタンスモータ(4)によって圧縮機を駆動
    することを特徴とする圧縮機駆動装置。
JP31016099A 1999-10-29 1999-10-29 スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置 Pending JP2001128477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31016099A JP2001128477A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31016099A JP2001128477A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001128477A true JP2001128477A (ja) 2001-05-11

Family

ID=18001891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31016099A Pending JP2001128477A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001128477A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6784633B2 (en) 2001-10-02 2004-08-31 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Method and apparatus for controlling switched reluctance motor and compressor
US7202626B2 (en) 2005-05-06 2007-04-10 York International Corporation Variable speed drive for a chiller system with a switched reluctance motor
KR20160071498A (ko) * 2014-12-11 2016-06-22 한국산업기술대학교산학협력단 저소음을 위한 스위치드 릴럭턴스 모터의 구동 제어 장치 및 구동 제어 방법
CN107846170A (zh) * 2017-11-27 2018-03-27 山东科汇电力自动化股份有限公司 一种双采样点的开关磁阻电机无位置传感器的控制方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6784633B2 (en) 2001-10-02 2004-08-31 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Method and apparatus for controlling switched reluctance motor and compressor
US7202626B2 (en) 2005-05-06 2007-04-10 York International Corporation Variable speed drive for a chiller system with a switched reluctance motor
KR20160071498A (ko) * 2014-12-11 2016-06-22 한국산업기술대학교산학협력단 저소음을 위한 스위치드 릴럭턴스 모터의 구동 제어 장치 및 구동 제어 방법
KR101677598B1 (ko) 2014-12-11 2016-11-21 한국산업기술대학교산학협력단 저소음을 위한 스위치드 릴럭턴스 모터의 구동 제어 장치 및 구동 제어 방법
CN107846170A (zh) * 2017-11-27 2018-03-27 山东科汇电力自动化股份有限公司 一种双采样点的开关磁阻电机无位置传感器的控制方法
CN107846170B (zh) * 2017-11-27 2020-06-09 山东科汇电力自动化股份有限公司 一种双采样点的开关磁阻电机无位置传感器的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7095204B2 (en) Startup control method of brushless DC motor
US8975856B2 (en) Method of improving efficiency in a multiphase motor, and motor for implementing such a method
US8035330B2 (en) Apparatus and method for driving synchronous motor
JP5425133B2 (ja) ブラシレスモータの制御
JP3668319B2 (ja) 切り換えリラクタンス機械用制御システムおよび制御方法
JP3680016B2 (ja) 同期電動機の脱調検出装置
CN103563241B (zh) 无刷电机控制装置以及无刷电机控制方法
GB2484289A (en) Control of a permanent magnet electrical machine
WO2013132249A1 (en) Method of determining the rotor position of a permanent-magnet motor
EP1505719B1 (en) Determining rotation of a freewheeling motor
US8872457B2 (en) Method and apparatus for driving a polyphase electronically commutated electric machine and a motor system
GB2582612A (en) A method of determining a position of a rotor of brushless permanent magnet motor
JP4578142B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
JP2009077503A (ja) 電動機の制御装置,空気調和機の制御装置
KR100189122B1 (ko) 센서리스(sensorless) bldc 모터 제어방법
JP6463966B2 (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動用モジュール並びに冷凍機器
JP2001352777A (ja) モータ制御装置
CN108075690B (zh) 马达驱动系统及其运转回复方法
Kim et al. DSP-based high-speed sensorless control for a brushless DC motor using a DC link voltage control
JP2001128477A (ja) スイッチトリラクタンスモータ制御方法、圧縮機駆動方法およびこれらの装置
JP3283377B2 (ja) 直流電動機の同期起動装置
JP5326948B2 (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器
JP2778816B2 (ja) センサレス・スピンドルモータ制御回路
JP3696786B2 (ja) モータ制御装置
JP6789589B1 (ja) 電動機の駆動方法