JP2001128299A - 信号処理装置およびそれを使用したヘッドホン装置並びにスピーカ装置 - Google Patents

信号処理装置およびそれを使用したヘッドホン装置並びにスピーカ装置

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JP2001128299A JP30266399A JP30266399A JP2001128299A JP 2001128299 A JP2001128299 A JP 2001128299A JP 30266399 A JP30266399 A JP 30266399A JP 30266399 A JP30266399 A JP 30266399A JP 2001128299 A JP2001128299 A JP 2001128299A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を小さくして構成を簡略化すると共
に、コストを低下させて、スピーカで再生した再生音を
受聴しているのと同様の音場を受聴者の頭外に生成させ
ることができる信号処理装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 信号処理装置は、FIRフィルタ26〜
35および残響付加回路40〜41を有し、FIRフィ
ルタ26〜29のタップ途中に設けた加算点において、
FIRフィルタ30〜33からのタップ終端の遅延出力
信号を、所定乗算係数により乗算した後に加算し、FI
Rフィルタ26〜29の出力に残響付加回路40〜41
により残響付加処理をした後にFIRフィルタ30〜3
5の出力を加算して出力信号とするので、タップ長の短
いFIRフィルタを用いても長いインパルス応答を再現
でき、信号処理の規模を大幅に少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、予め測定あるい
は計算により算出された伝送系の2点間の伝達特性を表
すインパルス応答を再現する信号処理装置およびそれを
使用したヘッドホン装置並びにスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受聴者の左前方音源LF、右前方
音源RF、左後方音源LB、および右後方音源RBを入
力オーディオ信号とし、各入力オーディオ信号による音
像を頭外に定位させるようにした頭外音像定位型ヘッド
ホン装置が提案されている。
【0003】図6は、従来の頭外音像定位型ヘッドホン
装置の構成を示す図である。この頭外音像定位型ヘッド
ホン装置は、図6において、上述した左前方音源LF、
右前方音源RF、左後方音源LB、および右後方音源R
Bの4チャンネルオーディオ信号が供給される入力端子
101〜104と、入力オーディオ信号をディジタル信
号に変換するA/D(Analog−Digital)
コンバータ(AD1〜AD4)105〜108と、ディ
ジタル信号に変換された入力オーディオ信号に対して所
定の信号処理を行う信号処理装置109と、信号処理装
置109の出力をそれぞれアナログ信号に変換するD/
A(Digital−Analog)コンバータ(DA
1〜DA2)110〜111と、アナログ信号に変換さ
れたオーディオ信号をそれぞれ増幅する増幅器(AM1
〜AM2)112〜113と、増幅されたオーディオ信
号がぞれぞれ供給されるヘッドホン114とを有して構
成される。
【0004】図7は、従来の信号処理装置の構成を示す
ブロック図である。図7において、上記信号処理装置1
09は、ディジタル信号に変換されて入力端子121〜
124に供給される入力オーディオ信号DLF,DR
F,DLB,DRBに対して、予め測定あるいは計算に
より算出された上記4チャンネル音源から受聴者の左耳
および右耳までの各インパルス応答を畳み込むディジタ
ルFIRフィルタ(F1〜F8)125〜132と、デ
ィジタルFIRフィルタ(F1〜F8)125〜132
の出力を左チャンネル同士および右チャンネル同士それ
ぞれ加算する1対の加算回路133〜138と、加算回
路133〜138の出力を出力信号として出力する出力
端子139〜140とを有して構成される。
【0005】このような従来のヘッドホン装置により、
4チャンネルの入力オーディオ信号をスピーカで再生し
た再生音を受聴している場合と同じ音場を受聴者の頭外
に生成させようとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のヘッドホン装置によると、スピーカで再生した再生音
を受聴しているのと同じ様な音場を受聴者の頭外に生成
しようとした場合に、上記ヘッドホン装置内部の各ディ
ジタルFIRフィルタで畳み込むインパルス応答の長さ
を膨大にする必要があった。そのため、各ディジタルF
IRフィルタをディジタル信号処理用IC(集積回路)
を用いて構成しようとすると、高速の積和演算回路や多
数のメモリを搭載したディジタル信号処理用ICが必要
になり、従って、回路規模が大きくなってしまうと共
に、極めて高価なシステムになってしまうという不都合
があった。
【0007】この発明は、上述した課題を解決して、回
路規模を小さくして構成を簡略化すると共に、コストを
低下させて、スピーカで再生した再生音を受聴している
のと同様の音場を受聴者の頭外に生成させることができ
る信号処理装置およびそれを使用したヘッドホン装置並
びにスピーカ装置を提供することを目的とする。
【0008】具体的には、インパルス応答を畳み込むた
めのFIRフィルタを構成したディジタル信号処理装置
で、比較的タップ長の短いFIRフィルタを用いて実際
のインパルス応答に近似した長さ及び特徴をもつインパ
ルス応答の畳み込みを行えることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の信
号処理装置は、複数チャンネルの入力オーディオ信号
に、予め測定あるいは計算により算出されたされた発音
源から測定点までのインパルス応答を畳み込んで出力す
るようにした信号処理手段により所定の信号処理を行う
信号処理装置において適用されるものである。
【0010】そして、上記信号処理手段は、該入力オー
ディオ信号をチャンネル毎に2系統に分け、複数チャン
ネル毎の有限タップ長のFIRフィルタおよび第1の系
統および第2の系統毎の残響付加回路を有し、第1の系
統および第2の系統のあるチャンネルのFIRフィルタ
のタップ途中に設けた加算点において、第1の系統およ
び第2の系統の他のチャンネルのFIRフィルタからの
タップ終端の遅延出力信号を、所定乗算係数により乗算
した後に加算し、上記第1の系統および第2の系統のあ
るチャンネルのFIRフィルタの出力に上記第1の系統
および第2の系統の残響付加回路により残響付加処理を
した後に上記第1の系統および第2の系統の他のチャン
ネルのFIRフィルタの出力を加算した加算出力を上記
信号処理手段の上記第1の系統および第2の系統の出力
信号とするようにしたものである。
【0011】また、この発明のヘッドホン装置は、上述
した信号処理装置を出力左オーディオ信号および出力右
オーディオ信号によりヘッドホンを駆動して上記入力オ
ーディオ信号による音像を頭外に定位させるようにした
ヘッドホン装置において適用したものである。
【0012】また、この発明のスピーカ装置は、上述し
た信号処理装置を出力左オーディオ信号および出力右オ
ーディオ信号により2個のスピーカを駆動して上記所定
のオーディオ信号による音像を上記2個のスピーカ以外
の場所に定位させるようにしたスピーカ装置において適
用したものである。
【0013】この発明によれば以下の作用をする。所定
乗算係数により乗算された遅延出力信号が入力される、
第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのディジ
タルFIRフィルタのタップの位置を適切に選ぶことに
より、第1の系統および第2の系統の他のチャンネルの
ディジタルFIRフィルタで畳み込まれるインパルス応
答の長さが第1の系統および第2の系統のあるチャンネ
ルのディジタルFIRフィルタで畳み込まれるインパル
ス応答の長さより短くても、これら第1の系統および第
2の系統のあるチャンネルのディジタルFIRフィルタ
と、第1の系統および第2の系統の他のチャンネルのデ
ィジタルFIRフィルタと、残響付加回路とにより再現
されるインパルス応答の長さを増大させるように作用す
る。
【0014】また、再現しようとするインパルス応答の
性質を表す主たる部分は、第1の系統および第2の系統
の他のチャンネルのディジタルFIRフィルタにより畳
み込まれ、さらにその出力が第1の系統および第2の系
統のあるチャンネルのディジタルFIRフィルタに対す
る残響付加回路の残響出力と加算されるため、第1の系
統および第2の系統の他のチャンネルのディジタルFI
Rフィルタのタップ終端からの遅延信号に対して処理さ
れる部分の信号成分の性質が再現しようとするインパル
ス応答の性質と異なっているとしても、再現されるイン
パルス応答の性質は、所望のインパルス応答の性質とほ
ぼ変わらない性質のものとなるように作用する。
【0015】これにより、上述した入力オーディオ信号
をその音源の位置に置いたスピーカで再生したものを受
聴しているのと同じ様な音場を受聴者の頭外に生成する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は、この発明のヘッドホン装置の一実施の
形態の構成を示すもので、図5に示すように受聴者Lの
左前方音源LF、右前方音源RF、左後方音源LB、右
後方音源RBおよび中央音源CEを入力オーディオ信号
とし、各入力オーディオ信号による音像を頭外に定位さ
せるようにした頭外音像定位型ヘッドホン装置である。
【0017】図1において、本実施の形態のヘッドホン
装置は、上述した左前方音源LF、右前方音源RF、左
後方音源LB、右後方音源RB、および中央音源CEの
5チャンネルオーディオ信号が供給される入力端子1〜
5と、入力オーディオ信号をディジタル信号に変換する
A/D(Analog−Digital)コンバータ
(AD1〜AD5)7〜11と、ディジタル信号に変換
された入力オーディオ信号に対して所定の信号処理を行
う、例えばDSP(Digital Signal P
rocessor)により構成された信号処理装置12
と、信号処理装置12の出力信号をそれぞれアナログ信
号に変換するD/A(Digital−Analog)
コンバータ(DA1〜DA2)13〜14と、アナログ
信号に変換されたオーディオ信号をそれぞれ増幅する増
幅器(AM1〜AM2)15〜16と、増幅されたオー
ディオ信号がぞれぞれ供給されて再生音を出力するヘッ
ドホン17とを有して構成される。
【0018】上述した信号処理装置12は、その詳細な
構成については後述するが、本実施の形態では、特に、
この信号処理装置12により変換されたオーディオ信号
をヘッドホン17で再生した場合に、オーディオ信号を
スピーカで再生した再生音を受聴しているのと同じよう
な音場を受聴者の頭外に生成することができるように信
号処理を施すものである。また、さらに、上述した信号
処理装置12は、構成が簡略化され、信号処理速度が増
大することにより、信号処理量が大幅に増大するため、
上述したヘッドホン装置内部の各ディジタルFIRフィ
ルタで畳み込むインパルス応答の長さは、従来よりも大
幅に長くすることができ、これにより、安価なディジタ
ル信号処理用ICを用いて上述した信号処理装置12を
実現することができる。
【0019】図2は、本実施の形態の信号処理装置の構
成を示すブロック図である。図2において、上記信号処
理装置12は、ディジタル信号に変換されて入力端子2
1〜25に供給される入力オーディオ信号DLF,DR
F,DLB,DRB,DCEに対して、予め測定あるい
は計算により算出された上記5チャンネル音源から受聴
者の左耳および右耳までの各インパルス応答を畳み込む
ディジタルFIRフィルタ(F1〜F10)26〜35
と、ディジタルFIRフィルタ(F1〜F10)26〜
35の出力を左チャンネル同士および右チャンネル同士
それぞれ加算する1対の加算回路36〜39と、加算回
路36〜37の出力を入力信号とする残響付加回路40
〜41と、残響付加回路40〜41の出力と加算回路3
8〜39の出力を左チャンネル同士および右チャンネル
同士それぞれ加算する1対の加算回路42〜43と、加
算回路42〜43の出力を出力信号として出力する出力
端子44〜45とを有して構成される。
【0020】上述のように構成された信号処理装置は、
FIRフィルタ26〜35および残響付加回路40〜4
1に対して、FIRフィルタ26〜29のタップ途中に
設けた加算点において、FIRフィルタ30〜33から
のタップ終端の遅延出力信号を、後述するように所定乗
算係数により乗算した後に加算し、FIRフィルタ26
〜29の左チャンネル同士および右チャンネル同士の出
力に残響付加回路40〜41により残響付加処理をした
後にFIRフィルタ30〜35の出力を左チャンネル同
士および右チャンネル同士それぞれ加算して出力信号と
する。
【0021】このようなヘッドホン装置により、5チャ
ンネルの入力オーディオ信号をスピーカで再生した再生
音を受聴している場合と同じ音場を受聴者の頭外に生成
させるものである。ここで、図3および図4を参照しな
がら、上述の信号処理装置12の詳細な信号処理の構成
について説明する。
【0022】図3は、本実施の形態の信号処理装置のデ
ィジタルFIRフィルタの構成図である。図3は、ディ
ジタルFIRフィルタ(F1)26とディジタルFIR
フィルタ(F5)30との関係を示す。なお、ディジタ
ルFIRフィルタ(F2)27とディジタルFIRフィ
ルタ(F6)31、ディジタルFIRフィルタ(F3)
28とディジタルFIRフィルタ(F7)32、ディジ
タルFIRフィルタ(F4)29とディジタルFIRフ
ィルタ(F8)33との関係は、それぞれ上述したディ
ジタルFIRフィルタ(F1)26とディジタルFIR
フィルタ(F5)30との関係と同様である。よって、
以下に、上述した信号処理装置の詳細な信号処理の動作
については、ディジタルFIRフィルタ(F1)26と
ディジタルFIRフィルタ(F5)30との関係を用い
て説明する。
【0023】上述したディジタルFIRフィルタ(F
1)26は、ディジタル信号DLFが入力される入力端
子51からそれぞれ複数の遅延器52が52−1〜52
−nまで直列に接続されており、各遅延器52−1〜5
2−nにはディジタル信号DLFの入力オーディオ信号
の遅延処理をするためのタップ付き遅延線が設けられて
いて、この遅延線の各タップの信号に係数を乗算する複
数の乗算器53が53−1〜53−n+1まで並列に設
けられ、この複数の乗算器53−1〜53−n+1の出
力信号を順次加算する加算器54が54−1〜54−n
まで直列に接続して設けられ、出力端子55から出力信
号を出力するように構成されている。
【0024】また、ディジタルFIRフィルタ(F5)
30も同様に、ディジタル信号DLBが入力される入力
端子56からそれぞれ複数の遅延器57が57−1〜5
7−nまで直列に接続されており、各遅延器57−1〜
57−nにはディジタル信号DLBの入力オーディオ信
号の遅延処理をするためのタップ付き遅延線が設けられ
ていて、この遅延線の各タップの信号に係数を乗算する
複数の乗算器58が58−1〜58−n+1まで並列に
設けられ、この複数の乗算器58−1〜58−n+1の
出力信号を順次加算する加算器59が59−1〜59−
nまで直列に接続して設けられ、出力端子61から出力
信号を出力するように構成されている。
【0025】図4は、本実施の形態の信号処理装置の残
響付加回路の構成図である。残響付加回路(R1)40
および残響付加回路(R2)41は同様の構成であるの
で、ここでは残響付加回路(R1)40の構成のみを説
明する。
【0026】上述した残響付加回路(R1)40は、入
力端子71に対して複数の遅延器72が並列に72−1
〜72−nまで設けられ、各複数の遅延器72−1〜7
2−nの遅延出力に対して所定の係数を乗算する複数の
乗算器73が並列に73−1〜73−nまで設けられ、
各複数の乗算器73−1〜73−nの乗算出力を加算す
る加算器74が設けられ、加算器74の加算出力が出力
端子75に供給されるように構成されている。
【0027】次に、図3および図4を参照しながら、上
述の信号処理装置12の詳細な信号処理の動作について
説明する。このように構成された有限長ディジタルフィ
ルタであるディジタルFIR(Finite Impu
lse Response)フィルタ(F1)26にお
いては、まず、ディジタル信号DLFに対して、遅延器
52により遅延させて、乗算器53により所定の係数を
乗算した後に、加算器54により加算する操作、いわゆ
る畳み込み(convolution)演算を行う。こ
のようにして所定のインパルス応答が畳み込まれたディ
ジタル信号は残響付加回路(R1)40に供給される。
【0028】残響付加回路(R1)40においては、複
数の遅延器72で遅延処理され、それぞれの遅延器72
の遅延素子の数およびそれぞれの乗算器73の乗算係数
に、入力オーディオ信号DLFの音源の位置に合わせた
適切な値を選ぶことにより、ディジタルFIRフィルタ
(F1)26で畳み込まれるインパルス応答の長さが短
くても、ディジタルFIRフィルタ(F1)26と残響
付加回路(R1)40とにより再現されるインパルス応
答の長さは増大する。これにより上述した入力オーディ
オ信号をその音源の位置に置いたスピーカで再生した再
生音を受聴しているのと同じ様な音場を受聴者の頭外に
生成することができる。
【0029】次に、ディジタルFIRフィルタ(F5)
30において、入力オーディオ信号DLBに対して、同
様に、遅延器57により遅延させて、乗算器58により
所定の係数を乗算した後に、加算器59により加算する
操作、いわゆる畳み込み演算を行う。
【0030】ここで、ディジタルFIRフィルタ(F
5)30の遅延器57−nの後段の遅延線のタップに接
続される遅延器出力端子60から出力される遅延信号
に、乗算器62により所定の係数を乗算して、上述した
ディジタルFIRフィルタ(F1)26の所定位置の遅
延器52−m(n>m)の前段の遅延線のタップに設け
られた加算器63に供給される遅延信号に乗算器62の
乗算出力を加算する。
【0031】また、ディジタルFIRフィルタ(F5)
30の出力端子61からの出力と残響付加回路(R1)
40の出力とを加算回路42により加算して出力端子4
4から出力信号が出力される。
【0032】ここで、上述した乗算器62による乗算係
数および乗算器62の出力を加算する遅延信号が入力さ
れるディジタルFIRフィルタ(F1)26の遅延器5
2−m(n>m)の前段の遅延線のタップの位置を適切
に選ぶことにより、ディジタルFIRフィルタ(F5)
30で畳み込まれるインパルス応答の長さがディジタル
FIRフィルタ(F1)26で畳み込まれるインパルス
応答の長さより短くても、ディジタルFIRフィルタ
(F5)30と、ディジタルFIRフィルタ(F1)2
6と、残響付加回路(R1)40と、加算回路42とに
より再現されるインパルス応答の長さを増大させること
ができる。
【0033】また、再現しようとするインパルス応答の
性質を表す主たる部分はディジタルFIRフィルタ(F
5)30により畳み込まれ、その出力が最終段の加算回
路42によりディジタルFIRフィルタ(F1)26で
畳み込まれるインパルス応答に対する残響付加回路(R
1)40の残響出力と加算されるため、ディジタルFI
Rフィルタ(F5)30の遅延器出力端子60から出力
される遅延信号に対して処理される部分の信号成分の性
質が再現しようとするインパルス応答の性質と異なって
いるとしても、再現されるインパルス応答の性質は、所
望のインパルス応答の性質とほぼ変わらない性質のもの
とすることができる。
【0034】これにより、上述した入力オーディオ信号
を図5に示すような左前方音源LF、右前方音源RF、
左後方音源LB、右後方音源RB、および中央音源CE
の位置に置いたスピーカで再生したものを受聴者Lが受
聴しているのと同じ様な音場を受聴者Lの頭外に生成す
ることができる。
【0035】上述した本実施の形態の信号処理装置にお
けるディジタルFIRフィルタの動作により、入力オー
ディオ信号に基づく所定のインパルス応答の初期反射音
を生成し、残響付加回路の動作により主残響音および副
残響音を生成するようにすればよい。これにより、再現
される初期反射音のインパルス応答の長さを増大させる
ことにより音源の定位をより効果的に実現し、主残響音
および副残響音のインパルス応答の長さを増大させるこ
とによりインパルス応答の密度を密にすることができ、
これにより臨場感のある高品質の再生音を生成すること
ができる。
【0036】なお、上述した本実施の形態の信号処理装
置におけるディジタルFIRフィルタの動作における、
ディジタルFIRフィルタ(F5)30の遅延器57−
nの後段の遅延線のタップの位置、およびディジタルF
IRフィルタ(F1)26の遅延器52−m(n>m)
の前段の遅延線のタップの位置は、例えば、100タッ
プ出力を50タップ出力に加えても良いし、256タッ
プ出力を128タップ出力に加えても良い。これによ
り、従来は、例えば、4kタップ必要であったのに対し
てタップ数を減らすことができ、処理量を少なくするこ
とができる。
【0037】これにさらに、残響付加回路により処理量
の少ないオーディオ信号に対して容易に重み付けとして
残響付加処理をすることができ、これにより、簡単な処
理でインパルス応答の収束部分に擬似的残響音を付加す
ることにより、元のインパルス応答に近くすることがで
きる。
【0038】なお、上述した本実施の形態において、左
前方音源LF、右前方音源RF、左後方音源LB、右後
方音源RB、および中央音源CEの5チャンネルオーデ
ィオ信号が供給される例を示したが、これに限らず、上
述した5チャンネルの位置から少しずらしたりまたは同
じ位置に、スーパーウーハーやサブウーハーなどのサブ
チャンネルを増設して、Nチャンネルに拡張しても上述
と同様の効果を得ることができる。
【0039】上述した本実施の形態の信号処理装置にお
ける信号処理動作により、従来の技術に比べて、同様の
音場を得るために必要なディジタルFIRフィルタによ
るインパルス応答の畳み込み演算の量を大幅に削減する
ことができ、後段の残響付加回路の演算処理を含めて
も、全体の演算量および必要なメモリの数を減少させる
ことができる。
【0040】従って、本実施の形態の信号処理装置をヘ
ッドホン装置に適用するにより、オーディオ信号をその
音源の位置に置いたスピーカで再生した再生音を受聴し
ているのと同じような音場をヘッドホンによる再生によ
って再現するための信号処理が、従来の技術で不可能で
あった、演算能力が低く搭載メモリの数も少ない安価で
規模の小さいディジタル信号処理用ICを用いて実現す
ることができる。
【0041】また、これに限らず、本実施の形態の信号
処理装置を多チャンネルのオーディオ信号を受聴者の前
方に配置された2個のスピーカで再生するスピーカ装置
に適用することにより、出力左オーディオ信号および出
力右オーディオ信号により2個のスピーカを駆動して所
定のオーディオ信号による音像を2個のスピーカ以外の
場所に定位させるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】従って、本発明によれば、予め測定ある
いは計算により算出された伝送系の2点間の伝達特性を
表すインパルス応答を再現する信号処理装置およびそれ
を使用したヘッドホン装置並びにスピーカ装置におい
て、タップ長の短いFIRフィルタを用いても長いイン
パルス応答を再現できるようになるので、従来と比較し
て所望のインパルス応答を再現するのに必要なFIRフ
ィルタを構成する遅延器の個数及び乗算器の個数を大幅
に削減でき、信号処理装置を実現するために使用するI
Cの規模を大幅に少なくでき、これをディジタル信号処
理用IC等で構成する場合使用ICの個数を大幅に低減
できる。従って当然実装面積を少なくし、消費電力を低
減しなおかつ安価にシステムを構成できるという大きな
効果を奏する。
【0043】また本発明を頭外定位型のヘッドホンシス
テムに用い、発音源から両耳までのインパルス応答を畳
み込むためのフィルタを本発明による信号処理装置を用
いて構成すれば、初期反射音および残響音をサンプリン
グ時間毎に分布する密なパルスで再現することができる
ので、再生された音像の頭外感あるいは前方定位感が遅
延信号を加えない従来のFIRフィルタだけで構成した
場合に比べて大幅に改善されるという効果を奏する。
【0044】また、ヘッドホン再生で頭外感を得るシス
テムに限らず、この部分をスピーカ再生とし2個のスピ
ーカの外側まで音像が定位するようにしたシステムでの
FIR処理の置き換えとしても同様の効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のヘッドホン装置の構成を示す図
である。
【図2】本実施の形態の信号処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】ディジタルFIRフィルタの構成図である。
【図4】残響回路の構成図である。
【図5】音源の定位を示す図である。
【図6】従来のヘッドホン装置の構成を示す図である。
【図7】従来の信号処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1〜5……入力端子、7〜11……A/Dコンバータ、
12……信号処理装置、13〜14……D/Aコンバー
タ、15〜16……増幅器、17……ヘッドホン、21
〜25……入力端子、26〜36……ディジタルFIR
フィルタ、36〜39……加算回路、40〜41……残
響付加回路、42〜43……加算回路、44〜45……
出力端子、51、56……入力端子、52、57……遅
延器、53、58……乗算器、54、59……加算器、
55、61……出力端子、60……遅延器出力端子、6
2……乗算器、63……加算器、71……入力端子、7
2……遅延器、73……乗算器、74……加算器、75
……出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルの入力オーディオ信号
    に、予め測定あるいは計算により算出されたされた発音
    源から測定点までのインパルス応答を畳み込んで出力す
    るようにした信号処理手段により所定の信号処理を行う
    信号処理装置であって、 上記信号処理手段は、該入力オーディオ信号をチャンネ
    ル毎に2系統に分け、複数チャンネル毎の有限タップ長
    のFIRフィルタおよび第1の系統および第2の系統毎
    の残響付加回路を有し、 第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのFIR
    フィルタのタップ途中に設けた加算点において、第1の
    系統および第2の系統の他のチャンネルのFIRフィル
    タからのタップ終端の遅延出力信号を、所定乗算係数に
    より乗算した後に加算し、 上記第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのF
    IRフィルタの出力に上記第1の系統および第2の系統
    の残響付加回路により残響付加処理をした後に上記第1
    の系統および第2の系統の他のチャンネルのFIRフィ
    ルタの出力を加算した加算出力を上記信号処理手段の上
    記第1の系統および第2の系統の出力信号とするように
    したことを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 受聴者の左前方音源、右前方音源、左後
    方音源、および右後方音源を入力オーディオ信号とし、
    それぞれの入力オーディオ信号に対し、予め測定あるい
    は計算により算出された各音源から受聴者の左耳および
    右耳までの各インパルス応答をFIRフィルタによって
    畳み込んで出力左オーディオ信号および出力右オーディ
    オ信号を得る信号処理装置を備え、 上記出力左オーディオ信号および出力右オーディオ信号
    によりヘッドホンを駆動して上記入力オーディオ信号に
    よる音像を頭外に定位させるようにしたヘッドホン装置
    において、 上記信号処理装置は、該入力オーディオ信号をチャンネ
    ル毎に2系統に分け、複数チャンネル毎の有限タップ長
    のFIRフィルタおよび第1の系統および第2の系統毎
    の残響付加回路を有し、 第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのFIR
    フィルタのタップ途中に設けた加算点において、第1の
    系統および第2の系統の他のチャンネルのFIRフィル
    タからのタップ終端の遅延出力信号を、所定乗算係数に
    より乗算した後に加算し、 上記第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのF
    IRフィルタの出力に上記第1の系統および第2の系統
    の残響付加回路により残響付加処理をした後に上記第1
    の系統および第2の系統の他のチャンネルのFIRフィ
    ルタの出力を加算した加算出力を上記信号処理手段の上
    記第1の系統および第2の系統の出力信号とするように
    したことを特徴とするヘッドホン装置。
  3. 【請求項3】 多チャンネルのオーディオ信号を受聴者
    の前方に配置された2個のスピーカで再生するスピーカ
    装置であって、 上記多チャンネルのオーディオ信号のうち所定のオーデ
    ィオ信号に対し、予め測定あるいは計算により算出され
    た多チャンネルの各音源から受聴者の左耳および右耳ま
    での各インパルス応答をFIRフィルタによって畳み込
    んで出力左オーディオ信号および出力右オーディオ信号
    を得る信号処理装置を備え、 上記出力左オーディオ信号および出力右オーディオ信号
    により上記2個のスピーカを駆動して上記所定のオーデ
    ィオ信号による音像を上記2個のスピーカ以外の場所に
    定位させるようにしたスピーカ装置において、 上記信号処理装置は、該入力オーディオ信号をチャンネ
    ル毎に2系統に分け、複数チャンネル毎の有限タップ長
    のFIRフィルタおよび第1の系統および第2の系統毎
    の残響付加回路を有し、 第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのFIR
    フィルタのタップ途中に設けた加算点において、第1の
    系統および第2の系統の他のチャンネルのFIRフィル
    タからのタップ終端の遅延出力信号を、所定乗算係数に
    より乗算した後に加算し、 上記第1の系統および第2の系統のあるチャンネルのF
    IRフィルタの出力に上記第1の系統および第2の系統
    の残響付加回路により残響付加処理をした後に上記第1
    の系統および第2の系統の他のチャンネルのFIRフィ
    ルタの出力を加算した加算出力を上記信号処理手段の上
    記第1の系統および第2の系統の出力信号とするように
    したことを特徴とするスピーカ装置。
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