JP2001127475A - 車両の電圧変換装置および冷却装置 - Google Patents
車両の電圧変換装置および冷却装置Info
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- JP2001127475A JP2001127475A JP30268199A JP30268199A JP2001127475A JP 2001127475 A JP2001127475 A JP 2001127475A JP 30268199 A JP30268199 A JP 30268199A JP 30268199 A JP30268199 A JP 30268199A JP 2001127475 A JP2001127475 A JP 2001127475A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低許容温度部品の温度上昇をより抑えて容易
に低許容温度以下にする。 【解決手段】 高発熱部品2が収容された外側ケース5
1および仕切部材52で囲まれた空間と低許容温度部品
3が収容された内側ケース53内の空間とを別々に隔離
したため、高発熱部品3からの発熱はヒートシンク4で
冷却され、また、低許容温度部品3からの発熱もヒート
シンク4で冷却される。したがって、高発熱部品2から
の発熱が低許容温度部品3側に直接伝導、放射されるこ
とはなくなり、その分、低許容温度部品3を低許容温度
以下に抑えることができる。
に低許容温度以下にする。 【解決手段】 高発熱部品2が収容された外側ケース5
1および仕切部材52で囲まれた空間と低許容温度部品
3が収容された内側ケース53内の空間とを別々に隔離
したため、高発熱部品3からの発熱はヒートシンク4で
冷却され、また、低許容温度部品3からの発熱もヒート
シンク4で冷却される。したがって、高発熱部品2から
の発熱が低許容温度部品3側に直接伝導、放射されるこ
とはなくなり、その分、低許容温度部品3を低許容温度
以下に抑えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばDC/DC
コンバータなど、自動車などの車両に搭載されるバッテ
リーの電源電圧から別の電圧に変換して各電装品に電力
を供給する車両の電圧変換装置および、この電圧変換装
置を冷却する冷却装置に関する。
コンバータなど、自動車などの車両に搭載されるバッテ
リーの電源電圧から別の電圧に変換して各電装品に電力
を供給する車両の電圧変換装置および、この電圧変換装
置を冷却する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両のステアリング装置やブレー
キ装置をはじめとする車載アクチュエータの電動化が検
討されており、かかる電動化が進むと、現行のバッテリ
ーだけでは十分な電圧および容量が確保できなくなるこ
とが予想される。そこで、このような電動化に対応する
べく、従来の低電圧電源に加え、それよりもバッテリー
電圧の高い高電圧電源(例えば36V電源)を車両に搭
載し、低電圧側給電回路と高電圧側給電回路とを併設す
る構想が進められている。その回路例を図6に示してい
る。
キ装置をはじめとする車載アクチュエータの電動化が検
討されており、かかる電動化が進むと、現行のバッテリ
ーだけでは十分な電圧および容量が確保できなくなるこ
とが予想される。そこで、このような電動化に対応する
べく、従来の低電圧電源に加え、それよりもバッテリー
電圧の高い高電圧電源(例えば36V電源)を車両に搭
載し、低電圧側給電回路と高電圧側給電回路とを併設す
る構想が進められている。その回路例を図6に示してい
る。
【0003】図6において、高電圧側給電回路は、高電
圧バッテリー101(例えば36Vバッテリー)の正端
子が高電圧負荷102に接続されて構成されている。ま
た、低電圧側給電回路は、低電圧バッテリー103(例
えば12Vバッテリー)の正端子が低電圧負荷104に
接続されて構成されている。
圧バッテリー101(例えば36Vバッテリー)の正端
子が高電圧負荷102に接続されて構成されている。ま
た、低電圧側給電回路は、低電圧バッテリー103(例
えば12Vバッテリー)の正端子が低電圧負荷104に
接続されて構成されている。
【0004】高電圧バッテリー101は、AC/DC整
流器105を介してオルタネータ106に接続されてお
り、オルタネータ106で生成された電力が高電圧バッ
テリー101に充電可能になっている。また、低電圧バ
ッテリー103は、DC/DCコンバータ107および
AC/DC整流器105を介してオルタネータ106に
接続されており、オルタネータ106で生成された電力
が低電圧バッテリー103に充電可能になっている。こ
のDC/DCコンバータ107は、DC36Vを別のD
C12Vに電圧変換する電圧変換装置を構成している。
流器105を介してオルタネータ106に接続されてお
り、オルタネータ106で生成された電力が高電圧バッ
テリー101に充電可能になっている。また、低電圧バ
ッテリー103は、DC/DCコンバータ107および
AC/DC整流器105を介してオルタネータ106に
接続されており、オルタネータ106で生成された電力
が低電圧バッテリー103に充電可能になっている。こ
のDC/DCコンバータ107は、DC36Vを別のD
C12Vに電圧変換する電圧変換装置を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばDC
/DCコンバータ107では、図7および図8に示すよ
うに、基板108の下面に冷却片109が複数立設され
たヒートシンク110が部品冷却用に設けられている。
また、構成部品(高発熱部品111および低許容温度部
品112など)の防塵のために、これらの部品はコンバ
ータケース113内に収容されている。この場合、各構
成部品による発熱はヒートシンク110に伝導すること
で、ある程度はヒートシンク110から放熱されるもの
の、高発熱部品111および低許容温度部品112が近
くに混在しており、低許容温度部品112の温度が高発
熱部品111からの発熱に影響されて、低許容温度部品
の低許容温度を超える虞があるという問題を有してい
た。
/DCコンバータ107では、図7および図8に示すよ
うに、基板108の下面に冷却片109が複数立設され
たヒートシンク110が部品冷却用に設けられている。
また、構成部品(高発熱部品111および低許容温度部
品112など)の防塵のために、これらの部品はコンバ
ータケース113内に収容されている。この場合、各構
成部品による発熱はヒートシンク110に伝導すること
で、ある程度はヒートシンク110から放熱されるもの
の、高発熱部品111および低許容温度部品112が近
くに混在しており、低許容温度部品112の温度が高発
熱部品111からの発熱に影響されて、低許容温度部品
の低許容温度を超える虞があるという問題を有してい
た。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、低許容温度部品の温度上昇を抑えて低許容温度部品
の温度を容易に低許容温度以下にすることができる電圧
変換装置および、この電圧変換装置を冷却する冷却装置
を提供することを目的とする。
で、低許容温度部品の温度上昇を抑えて低許容温度部品
の温度を容易に低許容温度以下にすることができる電圧
変換装置および、この電圧変換装置を冷却する冷却装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両の電圧変換
装置は、高発熱部品および低許容温度部品を含む構成部
品により所定電圧を別の所定電圧に変換する電圧変換装
置において、前記高発熱部品と低許容温度部品をグルー
プに分けて配設すると共に、前記グループに分けた高発
熱部品と低許容温度部品を隔離する仕切部材を配設した
ことを特徴とするものである。
装置は、高発熱部品および低許容温度部品を含む構成部
品により所定電圧を別の所定電圧に変換する電圧変換装
置において、前記高発熱部品と低許容温度部品をグルー
プに分けて配設すると共に、前記グループに分けた高発
熱部品と低許容温度部品を隔離する仕切部材を配設した
ことを特徴とするものである。
【0008】この構成により、高発熱部品と低許容温度
部品とを相互に離間するように配設したので、高発熱部
品からの発熱が低許容温度部品側に伝導、放射されにく
く、また、高発熱部品と低許容温度部品とを仕切部材で
別々に隔離したので、高発熱部品からの発熱が低許容温
度部品側に伝導、放射されることが防止されて、低許容
温度部品の温度上昇がより抑えられて低許容温度部品の
温度が容易に低許容温度以下になる。
部品とを相互に離間するように配設したので、高発熱部
品からの発熱が低許容温度部品側に伝導、放射されにく
く、また、高発熱部品と低許容温度部品とを仕切部材で
別々に隔離したので、高発熱部品からの発熱が低許容温
度部品側に伝導、放射されることが防止されて、低許容
温度部品の温度上昇がより抑えられて低許容温度部品の
温度が容易に低許容温度以下になる。
【0009】また、好ましくは、本発明の車両の電圧変
換装置において、高発熱部品と低許容温度部品は、部品
冷却用のヒートシンク上に設けられその上方からケース
で覆われている。
換装置において、高発熱部品と低許容温度部品は、部品
冷却用のヒートシンク上に設けられその上方からケース
で覆われている。
【0010】この構成により、ヒートシンクで部品冷却
効率が向上し、ケースにより部品が密閉状態になって防
塵効果が向上する。
効率が向上し、ケースにより部品が密閉状態になって防
塵効果が向上する。
【0011】さらに、好ましくは、本発明の車両の電圧
変換装置におけるヒートシンクに、少なくとも低許容温
度部品が収容されるケース内部と連通する開口部が設け
られている。
変換装置におけるヒートシンクに、少なくとも低許容温
度部品が収容されるケース内部と連通する開口部が設け
られている。
【0012】この構成により、ヒートシンクの開口部を
介して少なくとも低許容温度部品の周りに冷却風を送り
込むことで、低許容温度部品の環境温度をより下げるこ
とが可能となって、低許容温度部品の温度上昇がより抑
えられて低許容温度部品の温度が容易に低許容温度以下
になる。
介して少なくとも低許容温度部品の周りに冷却風を送り
込むことで、低許容温度部品の環境温度をより下げるこ
とが可能となって、低許容温度部品の温度上昇がより抑
えられて低許容温度部品の温度が容易に低許容温度以下
になる。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の車両の電圧
変換装置において、隔離された低許容温度部品を覆うケ
ースおよび仕切部材の少なくとも一部の壁内に隙間を設
け、この隙間と外部を連通する開口部がヒートシンクに
設けられている。また、好ましくは、本発明の車両の電
圧変換装置において、隔離された高発熱部品を覆うケー
スおよび仕切部材の少なくとも一部の壁内に隙間を設
け、この隙間と外部を連通する開口部がヒートシンクに
設けられている。
変換装置において、隔離された低許容温度部品を覆うケ
ースおよび仕切部材の少なくとも一部の壁内に隙間を設
け、この隙間と外部を連通する開口部がヒートシンクに
設けられている。また、好ましくは、本発明の車両の電
圧変換装置において、隔離された高発熱部品を覆うケー
スおよび仕切部材の少なくとも一部の壁内に隙間を設
け、この隙間と外部を連通する開口部がヒートシンクに
設けられている。
【0014】この構成により、ケースおよび仕切部材の
壁内の隙間内にヒートシンクの開口部から冷却風を通し
て、低許容温度部品や高発熱部品の周りの環境温度をよ
り下げることが可能となって、低許容温度部品の温度上
昇がより抑えられて、低許容温度部品の温度が低許容温
度以下になる。この場合、ケース内の低許容温度部品や
高発熱部品には直接外気(冷却風)が接触しないので、
外部からの水分や塵埃などによる各部品の誤動作など信
頼性低下が防止される。
壁内の隙間内にヒートシンクの開口部から冷却風を通し
て、低許容温度部品や高発熱部品の周りの環境温度をよ
り下げることが可能となって、低許容温度部品の温度上
昇がより抑えられて、低許容温度部品の温度が低許容温
度以下になる。この場合、ケース内の低許容温度部品や
高発熱部品には直接外気(冷却風)が接触しないので、
外部からの水分や塵埃などによる各部品の誤動作など信
頼性低下が防止される。
【0015】また、好ましくは、本発明の車両の電圧変
換装置において、隙間と外部を連通する開口部がケース
に設けられている。ケースに設けられた開口部は、ヒー
トシンクの開口部と反対側の最も遠い位置またはその近
傍位置に設けられていることが好ましい。
換装置において、隙間と外部を連通する開口部がケース
に設けられている。ケースに設けられた開口部は、ヒー
トシンクの開口部と反対側の最も遠い位置またはその近
傍位置に設けられていることが好ましい。
【0016】この構成により、ケース壁内の隙間をケー
ス壁の開口部から外部と連通させたので、ヒートシンク
を通して冷却風が通過する場合に、隙間内の空気はヒー
トシンクの開口部から出ると共に、ケース壁の開口部か
ら隙間内に流入することで、構成部品周りのケース壁が
より冷却され得る。
ス壁の開口部から外部と連通させたので、ヒートシンク
を通して冷却風が通過する場合に、隙間内の空気はヒー
トシンクの開口部から出ると共に、ケース壁の開口部か
ら隙間内に流入することで、構成部品周りのケース壁が
より冷却され得る。
【0017】さらに、好ましくは、本発明の冷却装置
は、車両の前方に開口した空気取入ダクトと、この空気
取入ダクト内に位置した請求項1〜6の何れかに記載の
電圧変換装置のヒートシンクに対して冷却風を発生させ
る冷却風発生手段と、エンジン停止時に、これを検知し
て冷却風発生手段を駆動させるように制御する制御手段
とを有したことを特徴とするものである。また、好まし
くは、本発明の冷却装置は、車両用のエンジン吸気口に
連通する空気取入ダクトと、この空気取入ダクト内に位
置した請求項1〜6の何れかに記載の電圧変換装置のヒ
ートシンクに対して冷却風を発生させる冷却風発生手段
と、エンジン停止時に、これを検知して冷却風発生手段
を駆動させるように制御する制御手段とを有したことを
特徴とするものである。この場合、エンジン停止時とは
エンジンが停止したときのことである。また、制御手段
は、エンジン停止時に加えて停車時やエンジンアイドリ
ング時に、これを検知して冷却風発生手段を駆動させる
ように制御するようにしても良い。
は、車両の前方に開口した空気取入ダクトと、この空気
取入ダクト内に位置した請求項1〜6の何れかに記載の
電圧変換装置のヒートシンクに対して冷却風を発生させ
る冷却風発生手段と、エンジン停止時に、これを検知し
て冷却風発生手段を駆動させるように制御する制御手段
とを有したことを特徴とするものである。また、好まし
くは、本発明の冷却装置は、車両用のエンジン吸気口に
連通する空気取入ダクトと、この空気取入ダクト内に位
置した請求項1〜6の何れかに記載の電圧変換装置のヒ
ートシンクに対して冷却風を発生させる冷却風発生手段
と、エンジン停止時に、これを検知して冷却風発生手段
を駆動させるように制御する制御手段とを有したことを
特徴とするものである。この場合、エンジン停止時とは
エンジンが停止したときのことである。また、制御手段
は、エンジン停止時に加えて停車時やエンジンアイドリ
ング時に、これを検知して冷却風発生手段を駆動させる
ように制御するようにしても良い。
【0018】この構成により、エンジン動作中には、冷
却風発生手段を用いないかまたは出力を低下させても、
空気取入ダクト内に冷却風が自然に取り込まれて電圧変
換装置が冷却されるので、冷却風発生手段を常に十分駆
動させている場合に比べて省エネルギー化が図られる。
また、エンジン停止時には、冷却風発生手段を駆動さ
せ、空気取入ダクト内に冷却風を発生させて電圧変換装
置を冷却するので、電圧変換装置の駆動時は常に冷却風
により電圧変換装置を冷却することが可能となる。
却風発生手段を用いないかまたは出力を低下させても、
空気取入ダクト内に冷却風が自然に取り込まれて電圧変
換装置が冷却されるので、冷却風発生手段を常に十分駆
動させている場合に比べて省エネルギー化が図られる。
また、エンジン停止時には、冷却風発生手段を駆動さ
せ、空気取入ダクト内に冷却風を発生させて電圧変換装
置を冷却するので、電圧変換装置の駆動時は常に冷却風
により電圧変換装置を冷却することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電圧変換装置
の実施形態について図面を参照して説明する。
の実施形態について図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態におけるDC/
DCコンバータの縦断面構成を示す模式図である。図1
において、電圧変換装置としてのDC/DCコンバータ
1は、所定DC電圧(例えばDC36V)を別の所定D
C電圧(例えばDC12V)に電圧変換するための構成
部品の高発熱部品2および低許容温度部品3と、高発熱
部品2および低許容温度部品3からの発熱を伝導させて
放熱するためのヒートシンク4と、ヒートシンク4上に
配設した高発熱部品2および低許容温度部品3を収容す
るケース5とを備えている。
DCコンバータの縦断面構成を示す模式図である。図1
において、電圧変換装置としてのDC/DCコンバータ
1は、所定DC電圧(例えばDC36V)を別の所定D
C電圧(例えばDC12V)に電圧変換するための構成
部品の高発熱部品2および低許容温度部品3と、高発熱
部品2および低許容温度部品3からの発熱を伝導させて
放熱するためのヒートシンク4と、ヒートシンク4上に
配設した高発熱部品2および低許容温度部品3を収容す
るケース5とを備えている。
【0021】高発熱部品2と低許容温度部品3は、具体
的には後述するが、高発熱部品群と低許容温度部品群と
に別々に左右に分けられてヒートシンク4上に配設され
ている。
的には後述するが、高発熱部品群と低許容温度部品群と
に別々に左右に分けられてヒートシンク4上に配設され
ている。
【0022】ヒートシンク4は、基板41と、基板41
の下面に複数平行に立設された冷却片42とを有し、基
板41および冷却片42は熱伝導率の良いアルミニウム
系材料で構成されている。
の下面に複数平行に立設された冷却片42とを有し、基
板41および冷却片42は熱伝導率の良いアルミニウム
系材料で構成されている。
【0023】ケース5は、図2に示すように、下方が開
放した箱状の外側ケース51と、外側ケース51内を左
右に分割する仕切部材52と、分割した一方の空間内に
所定の隙間を有した状態で収容可能な内側ケース53と
を備えている。
放した箱状の外側ケース51と、外側ケース51内を左
右に分割する仕切部材52と、分割した一方の空間内に
所定の隙間を有した状態で収容可能な内側ケース53と
を備えている。
【0024】外側ケース51は、高発熱部品3のグルー
プと低許容温度部品2のグループとを共に略密閉状態に
覆うものである。仕切部材52は、高発熱部品3のグル
ープと低許容温度部品2のグループとを隔離するもので
ある。また、仕切部材52には、低許容温度部品2と高
発熱部品3とを接続するリード線を通す切欠き52aが
形成されている。内側ケース53は、低許容温度部品2
のグループだけを略密閉状態に覆うものである。
プと低許容温度部品2のグループとを共に略密閉状態に
覆うものである。仕切部材52は、高発熱部品3のグル
ープと低許容温度部品2のグループとを隔離するもので
ある。また、仕切部材52には、低許容温度部品2と高
発熱部品3とを接続するリード線を通す切欠き52aが
形成されている。内側ケース53は、低許容温度部品2
のグループだけを略密閉状態に覆うものである。
【0025】この内側ケース53と外側ケース51およ
び仕切部材52との間(4つの横壁面と上壁面)には、
隙間54(または空間)が設けられている。この隙間5
4内に外部と連通する開口部43が基板41に複数形成
されており、開口部43を介して隙間54内に外部から
冷却風が出入自在になっている。
び仕切部材52との間(4つの横壁面と上壁面)には、
隙間54(または空間)が設けられている。この隙間5
4内に外部と連通する開口部43が基板41に複数形成
されており、開口部43を介して隙間54内に外部から
冷却風が出入自在になっている。
【0026】冷却風Wの上流側に低許容温度部品2のグ
ループが配設され、冷却風Wの下流側に高発熱部品3の
グループが配設されている。これは、高発熱部品3から
の発熱が低許容温度部品2に放熱されにくいようにする
ためである。
ループが配設され、冷却風Wの下流側に高発熱部品3の
グループが配設されている。これは、高発熱部品3から
の発熱が低許容温度部品2に放熱されにくいようにする
ためである。
【0027】ここで、高発熱部品2と低許容温度部品3
について図3を用いてその一例を具体的に説明する。
について図3を用いてその一例を具体的に説明する。
【0028】図3は図1のDC/DCコンバータ1の回
路構成を示すブロック図である。図3において、DC/
DCコンバータ1は、電圧変換手段としてのトランス1
1と、パワースイッチ素子12(MOSFETやIGB
Tなど)と、整流ダイオード13と、平滑回路14と、
ドライブ回路15と、制御・保護回路16とを有してい
る。パワースイッチ素子12および整流ダイオード13
は高発熱部品2(許容温度摂氏105度以上)に属し、
平滑回路14、ドライブ回路15および制御・保護回路
16は低発熱部品であって低許容温度部品3(許容温度
摂氏85度)に属している。
路構成を示すブロック図である。図3において、DC/
DCコンバータ1は、電圧変換手段としてのトランス1
1と、パワースイッチ素子12(MOSFETやIGB
Tなど)と、整流ダイオード13と、平滑回路14と、
ドライブ回路15と、制御・保護回路16とを有してい
る。パワースイッチ素子12および整流ダイオード13
は高発熱部品2(許容温度摂氏105度以上)に属し、
平滑回路14、ドライブ回路15および制御・保護回路
16は低発熱部品であって低許容温度部品3(許容温度
摂氏85度)に属している。
【0029】パワースイッチ素子12は、DC入力端1
7(例えばDC36V)の一方がトランス11の一次コ
イルを介して一端側に接続され、DC入力端17の他方
が他端側に接続されており、一次コイルを介して供給さ
れたDC電力をスイッチングするものである。
7(例えばDC36V)の一方がトランス11の一次コ
イルを介して一端側に接続され、DC入力端17の他方
が他端側に接続されており、一次コイルを介して供給さ
れたDC電力をスイッチングするものである。
【0030】整流ダイオード13は、トランス11の二
次コイルの一端にカソード側が接続され、二次コイルに
励起された電力を整流するものである。
次コイルの一端にカソード側が接続され、二次コイルに
励起された電力を整流するものである。
【0031】平滑回路14は、トランス11の二次コイ
ルの他端と整流ダイオード13のアノードの間に両入力
端が接続され、DC両出力端18から所望のDC電圧
(例えばDC12V)が出力されるものである。
ルの他端と整流ダイオード13のアノードの間に両入力
端が接続され、DC両出力端18から所望のDC電圧
(例えばDC12V)が出力されるものである。
【0032】ドライブ回路15は、出力端がパワースイ
ッチ素子12のゲートに接続され、パワースイッチ素子
12をスイッチング駆動させるパルス信号を出力させる
ものである。
ッチ素子12のゲートに接続され、パワースイッチ素子
12をスイッチング駆動させるパルス信号を出力させる
ものである。
【0033】制御・保護回路16は、ON/OFFコン
トロール信号によって回路のONまたはOFFが制御さ
れると共に、回路のON時に、DC両出力端18の電圧
を監視して所望のDC電圧出力(例えばDC12V)に
なるようにドライブ回路15を駆動制御するものであ
る。
トロール信号によって回路のONまたはOFFが制御さ
れると共に、回路のON時に、DC両出力端18の電圧
を監視して所望のDC電圧出力(例えばDC12V)に
なるようにドライブ回路15を駆動制御するものであ
る。
【0034】次に、DC/DCコンバータ1を冷却する
ための冷却装置について説明する。図4は、図1のDC
/DCコンバータ1を冷却するための冷却装置が設置さ
れた車両平面構成を示す模式図であり、図5は図4の冷
却装置の断面図である。図4および図5において、冷却
装置6は、外気を冷却風として導く空気取入ダクト61
と、空気取入ダクト61内に設けられたヒートシンク4
の冷却片42に対して冷却風を発生させる冷却風発生手
段62と、冷却風発生手段62を駆動制御させる制御手
段63とを備えている。
ための冷却装置について説明する。図4は、図1のDC
/DCコンバータ1を冷却するための冷却装置が設置さ
れた車両平面構成を示す模式図であり、図5は図4の冷
却装置の断面図である。図4および図5において、冷却
装置6は、外気を冷却風として導く空気取入ダクト61
と、空気取入ダクト61内に設けられたヒートシンク4
の冷却片42に対して冷却風を発生させる冷却風発生手
段62と、冷却風発生手段62を駆動制御させる制御手
段63とを備えている。
【0035】空気取入ダクト61は筒状体で構成されて
いる。この筒状体は車両の前後方向に配設され、その一
端が車両正面に開口すると共に、他端が車両用エンジン
の吸気口に連通している。また、この筒状体の他端側に
は開閉蓋64が内設されている。この開閉蓋64は上端
で開閉自在に軸支されて空気取入ダクト61の長手方向
に回動可能になっており、エンジンの吸気によって開閉
蓋64をエンジン側に開くようになっている。
いる。この筒状体は車両の前後方向に配設され、その一
端が車両正面に開口すると共に、他端が車両用エンジン
の吸気口に連通している。また、この筒状体の他端側に
は開閉蓋64が内設されている。この開閉蓋64は上端
で開閉自在に軸支されて空気取入ダクト61の長手方向
に回動可能になっており、エンジンの吸気によって開閉
蓋64をエンジン側に開くようになっている。
【0036】冷却風発生手段62は、上記開閉蓋64と
DC/DCコンバータ1の間で分岐した空気取入ダクト
61aの開口部側に設けられ、モータ(図示せず)によ
る回転駆動によって空気取入ダクト61内の空気を吸引
する冷却ファン621と、冷却ファン621に対する開
閉蓋622とを備えている。この開閉蓋622は外周一
個所で軸支されて他端側が上下に回動可能になってお
り、冷却ファン621の吸引駆動による空気流によっ
て、自重で閉じている開閉蓋622を上側に持ち上げて
開くようになっている。このとき、上記開閉蓋64は、
冷却ファン621による吸引空気流によって閉じるよう
になっている。
DC/DCコンバータ1の間で分岐した空気取入ダクト
61aの開口部側に設けられ、モータ(図示せず)によ
る回転駆動によって空気取入ダクト61内の空気を吸引
する冷却ファン621と、冷却ファン621に対する開
閉蓋622とを備えている。この開閉蓋622は外周一
個所で軸支されて他端側が上下に回動可能になってお
り、冷却ファン621の吸引駆動による空気流によっ
て、自重で閉じている開閉蓋622を上側に持ち上げて
開くようになっている。このとき、上記開閉蓋64は、
冷却ファン621による吸引空気流によって閉じるよう
になっている。
【0037】制御手段63は、エンジンの駆動・停止を
監視しており、エンジン停止状態を示す制御信号Sによ
りモータ(図示せず)を駆動させて冷却ファン621を
回転させるように制御するものである。また、制御手段
63は、エンジンの駆動により制御信号Sが入力されな
い場合に、冷却ファン41の回転を停止させるように制
御するものである。なお、制御信号Sは、エンジンの駆
動または停止を示すことができる信号であればよい。
監視しており、エンジン停止状態を示す制御信号Sによ
りモータ(図示せず)を駆動させて冷却ファン621を
回転させるように制御するものである。また、制御手段
63は、エンジンの駆動により制御信号Sが入力されな
い場合に、冷却ファン41の回転を停止させるように制
御するものである。なお、制御信号Sは、エンジンの駆
動または停止を示すことができる信号であればよい。
【0038】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。まず、車両スイッチによって電源がオンすると、高
電圧バッテリー(例えば36V電源)により、車両のス
テアリング装置やブレーキ装置をはじめとする車載アク
チュエータなどの高電圧負荷に電力が供給され、また、
低電圧バッテリー(例えば12V電源)により、各種電
装品などの低電圧負荷に電力が供給されて起動または、
起動可能な状態となる。
る。まず、車両スイッチによって電源がオンすると、高
電圧バッテリー(例えば36V電源)により、車両のス
テアリング装置やブレーキ装置をはじめとする車載アク
チュエータなどの高電圧負荷に電力が供給され、また、
低電圧バッテリー(例えば12V電源)により、各種電
装品などの低電圧負荷に電力が供給されて起動または、
起動可能な状態となる。
【0039】次に、車両スイッチによってエンジンが起
動すると、オルタネータで生成された電力は、AC/D
Cコンバータ(または整流器)を介して高電圧バッテリ
ーを充電しつつ高電圧負荷に電力が供給されると共に、
さらにDC/DCコンバータ1を介して電圧変換して低
電圧バッテリーを充電しつつ低電圧負荷に電力が供給さ
れる。このとき、DC/DCコンバータ1を構成する高
発熱部品2および低許容温度部品3からの発熱はヒート
シンク4の冷却片42に伝導される。エンジン駆動によ
る吸気によって空気取入ダクト61内には冷却風が取り
込まれ、その取り込まれた冷却風によってヒートシンク
4の冷却片42が冷却される。このように、高発熱部品
2および低許容温度部品3からの発熱が冷却片42から
放熱されて、高発熱部品2および低許容温度部品3の温
度上昇が抑えられる。
動すると、オルタネータで生成された電力は、AC/D
Cコンバータ(または整流器)を介して高電圧バッテリ
ーを充電しつつ高電圧負荷に電力が供給されると共に、
さらにDC/DCコンバータ1を介して電圧変換して低
電圧バッテリーを充電しつつ低電圧負荷に電力が供給さ
れる。このとき、DC/DCコンバータ1を構成する高
発熱部品2および低許容温度部品3からの発熱はヒート
シンク4の冷却片42に伝導される。エンジン駆動によ
る吸気によって空気取入ダクト61内には冷却風が取り
込まれ、その取り込まれた冷却風によってヒートシンク
4の冷却片42が冷却される。このように、高発熱部品
2および低許容温度部品3からの発熱が冷却片42から
放熱されて、高発熱部品2および低許容温度部品3の温
度上昇が抑えられる。
【0040】ここで、高発熱部品2と低許容温度部品3
とは別々に分けたため、高発熱部品2からの発熱が低許
容温度部品3側に直接伝導、放射されることはなくな
り、その分、低許容温度部品3の温度上昇をより抑えて
いる。これによって、低許容温度部品3の温度を容易に
低許容温度以下にすることができる。
とは別々に分けたため、高発熱部品2からの発熱が低許
容温度部品3側に直接伝導、放射されることはなくな
り、その分、低許容温度部品3の温度上昇をより抑えて
いる。これによって、低許容温度部品3の温度を容易に
低許容温度以下にすることができる。
【0041】また、外側ケース51および仕切部材52
と内側ケース53との間に隙間54を設け、この隙間5
4をヒートシンク4の開口部43から外部に連通するよ
うにしているため、ヒートシンク4の開口部43から隙
間54内に冷却風を通して、特に、低許容温度部品3の
周りの環境温度をより下げることができる。この場合、
ケース5内の低許容温度部品3や高発熱部品2には直接
外気(冷却風)が接触しないため、外部からの水分や塵
埃などによって発生する虞のある各部品の誤動作を防止
することができる。
と内側ケース53との間に隙間54を設け、この隙間5
4をヒートシンク4の開口部43から外部に連通するよ
うにしているため、ヒートシンク4の開口部43から隙
間54内に冷却風を通して、特に、低許容温度部品3の
周りの環境温度をより下げることができる。この場合、
ケース5内の低許容温度部品3や高発熱部品2には直接
外気(冷却風)が接触しないため、外部からの水分や塵
埃などによって発生する虞のある各部品の誤動作を防止
することができる。
【0042】さらに、車両スイッチによってエンジンを
停止状態とし、電源オン状態のときには、エンジン停止
状態を制御手段63が検知して冷却ファン41を回転さ
せる。冷却ファン41が空気取入ダクト61内に冷却風
を吸引すると、冷却風の流れによって、開閉蓋64が閉
じられ、開閉蓋622が開いて、エンジン吸気時の冷却
風通路から冷却ファン作動時の冷却風通路に自動的に切
り換えられる。これによって、冷却風が全てヒートシン
ク4を通過するため、冷却効率の向上を図ることができ
る。
停止状態とし、電源オン状態のときには、エンジン停止
状態を制御手段63が検知して冷却ファン41を回転さ
せる。冷却ファン41が空気取入ダクト61内に冷却風
を吸引すると、冷却風の流れによって、開閉蓋64が閉
じられ、開閉蓋622が開いて、エンジン吸気時の冷却
風通路から冷却ファン作動時の冷却風通路に自動的に切
り換えられる。これによって、冷却風が全てヒートシン
ク4を通過するため、冷却効率の向上を図ることができ
る。
【0043】なお、本実施形態では、高発熱部品2と低
許容温度部品3をそれぞれのグループに分けてヒートシ
ンク4上に配設すると共に、仕切部材52によって高発
熱部品2と低許容温度部品3をケース5内で隔離するよ
うにしたが、これに限らず、単に、高発熱部品2と低許
容温度部品3をそれぞれのグループに分けてヒートシン
ク4上のケース5内に配設するだけであってもよい。こ
の場合、高発熱部品2と低許容温度部品3を相互に離間
させることにより、従来のように両者が混在する場合に
比べて、高発熱部品2からの発熱が低許容温度部品3側
に伝導、放射されにくく、低許容温度部品3の温度上昇
をより抑えることができて、低許容温度部品3の温度を
容易に低許容温度以下にすることができる。
許容温度部品3をそれぞれのグループに分けてヒートシ
ンク4上に配設すると共に、仕切部材52によって高発
熱部品2と低許容温度部品3をケース5内で隔離するよ
うにしたが、これに限らず、単に、高発熱部品2と低許
容温度部品3をそれぞれのグループに分けてヒートシン
ク4上のケース5内に配設するだけであってもよい。こ
の場合、高発熱部品2と低許容温度部品3を相互に離間
させることにより、従来のように両者が混在する場合に
比べて、高発熱部品2からの発熱が低許容温度部品3側
に伝導、放射されにくく、低許容温度部品3の温度上昇
をより抑えることができて、低許容温度部品3の温度を
容易に低許容温度以下にすることができる。
【0044】また、本実施形態では、外側ケース51お
よび仕切板52と内側ケース53とを組み合わせて隙間
54を全壁内に構成したが、ケース5の全壁内に隙間5
4を設けることは、必ずしも必要ではなく、ケース5の
一部の壁内に隙間54を設けるようにしてもよい。即
ち、低許容温度部品3に近接するケース5の壁内だけに
隙間54を設けるようにしてもよい。
よび仕切板52と内側ケース53とを組み合わせて隙間
54を全壁内に構成したが、ケース5の全壁内に隙間5
4を設けることは、必ずしも必要ではなく、ケース5の
一部の壁内に隙間54を設けるようにしてもよい。即
ち、低許容温度部品3に近接するケース5の壁内だけに
隙間54を設けるようにしてもよい。
【0045】また、本実施形態では、隔離された低許容
温度部品3を覆う内側ケース53の壁内に隙間54を設
けたが、これに限らず、隔離された高発熱部品2を覆う
ように内側ケースを新たに設け、この内側ケースと外側
ケース51および仕切板52との間に隙間を設けるよう
にしてもよい。さらに、隔離された高発熱部品2と低許
容温度部品3とをそれぞれ覆うように内側ケースをそれ
ぞれ設け、これらの内側ケースと外側ケース51および
仕切板52との間に隙間をそれぞれ設けるようにしても
よい。
温度部品3を覆う内側ケース53の壁内に隙間54を設
けたが、これに限らず、隔離された高発熱部品2を覆う
ように内側ケースを新たに設け、この内側ケースと外側
ケース51および仕切板52との間に隙間を設けるよう
にしてもよい。さらに、隔離された高発熱部品2と低許
容温度部品3とをそれぞれ覆うように内側ケースをそれ
ぞれ設け、これらの内側ケースと外側ケース51および
仕切板52との間に隙間をそれぞれ設けるようにしても
よい。
【0046】さらに、本実施形態では、ケース5の壁内
に隙間54を設け、この隙間54をヒートシンク4の開
口部43を介して外部と連通するようにし、ヒートシン
ク4の開口部43から隙間54内、隙間54内から開口
部43の外部に冷却風が出入するようにしたが、これに
加えて、ケース5の壁に隙間54内と連通する開口部を
設け、ケースの開口部から隙間54内、隙間54内から
開口部の外部にも冷却風が出入するように構成してもよ
い。この場合、複数の立設された冷却片42を通して冷
却風が通過する場合に、その隙間54内の空気は基板4
1の開口部43から出ると共に、ケース壁の開口部から
隙間54内に流入する。このように、低許容温度部品3
の周りのケース壁の隙間54内に冷却風を送り込むこと
で、低許容温度部品3の環境温度をより下げることがで
きるものである。
に隙間54を設け、この隙間54をヒートシンク4の開
口部43を介して外部と連通するようにし、ヒートシン
ク4の開口部43から隙間54内、隙間54内から開口
部43の外部に冷却風が出入するようにしたが、これに
加えて、ケース5の壁に隙間54内と連通する開口部を
設け、ケースの開口部から隙間54内、隙間54内から
開口部の外部にも冷却風が出入するように構成してもよ
い。この場合、複数の立設された冷却片42を通して冷
却風が通過する場合に、その隙間54内の空気は基板4
1の開口部43から出ると共に、ケース壁の開口部から
隙間54内に流入する。このように、低許容温度部品3
の周りのケース壁の隙間54内に冷却風を送り込むこと
で、低許容温度部品3の環境温度をより下げることがで
きるものである。
【0047】さらに、本実施形態では、空気取入ダクト
61は車両正面に一端が開口すると共に他端が車両用エ
ンジンの吸気口側に開口するように構成したが、空気取
入ダクト61は、車両正面に一端が開口するだけで、そ
の他端が車両用エンジンの吸気口側に開口せずに開放状
態であってもよい。この場合には、車走行時に、車両正
面の開口から冷却風が取り入れられてDC/DCコンバ
ータ1のヒートシンク4を冷却するものである。
61は車両正面に一端が開口すると共に他端が車両用エ
ンジンの吸気口側に開口するように構成したが、空気取
入ダクト61は、車両正面に一端が開口するだけで、そ
の他端が車両用エンジンの吸気口側に開口せずに開放状
態であってもよい。この場合には、車走行時に、車両正
面の開口から冷却風が取り入れられてDC/DCコンバ
ータ1のヒートシンク4を冷却するものである。
【0048】さらに、本実施形態では、エンジン停止時
に、これを検知して冷却風発生手段62を駆動させ、空
気取入ダクト61内に冷却風を発生させてDC/DCコ
ンバータ1のヒートシンク4を冷却するようにしたが、
エンジン停止時の他、停車時やエンジンアイドリング時
にも、これを検知して冷却風発生手段62を駆動させ、
空気取入ダクト61内に冷却風を発生させてDC/DC
コンバータ1のヒートシンク4を冷却するように構成し
てもよい。
に、これを検知して冷却風発生手段62を駆動させ、空
気取入ダクト61内に冷却風を発生させてDC/DCコ
ンバータ1のヒートシンク4を冷却するようにしたが、
エンジン停止時の他、停車時やエンジンアイドリング時
にも、これを検知して冷却風発生手段62を駆動させ、
空気取入ダクト61内に冷却風を発生させてDC/DC
コンバータ1のヒートシンク4を冷却するように構成し
てもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1によれば、高発熱
部品と低許容温度部品とを相互に離間するように配設し
たため、高発熱部品からの発熱が低許容温度部品側に伝
導、放射されにくく、また、高発熱部品と低許容温度部
品とを仕切部材で別々に隔離したため、高発熱部品から
の発熱が低許容温度部品側に伝導、放射されることを防
止することができて、低許容温度部品の温度上昇をより
抑えて低許容温度部品の温度を容易に低許容温度以下に
することができる。
部品と低許容温度部品とを相互に離間するように配設し
たため、高発熱部品からの発熱が低許容温度部品側に伝
導、放射されにくく、また、高発熱部品と低許容温度部
品とを仕切部材で別々に隔離したため、高発熱部品から
の発熱が低許容温度部品側に伝導、放射されることを防
止することができて、低許容温度部品の温度上昇をより
抑えて低許容温度部品の温度を容易に低許容温度以下に
することができる。
【0050】また、請求項2によれば、ヒートシンクで
部品冷却効率を向上することができ、ケースにより部品
が密閉状態になって防塵効果を向上することができる。
部品冷却効率を向上することができ、ケースにより部品
が密閉状態になって防塵効果を向上することができる。
【0051】また、請求項3によれば、ヒートシンクの
開口部を介して少なくとも低許容温度部品の周りに冷却
風を送り込むことで、低許容温度部品の環境温度をより
下げることができ、低許容温度部品の温度上昇をより抑
えることができて、低許容温度部品の温度を容易に低許
容温度以下にすることができる。
開口部を介して少なくとも低許容温度部品の周りに冷却
風を送り込むことで、低許容温度部品の環境温度をより
下げることができ、低許容温度部品の温度上昇をより抑
えることができて、低許容温度部品の温度を容易に低許
容温度以下にすることができる。
【0052】さらに、請求項4,5によれば、ケースお
よび仕切部材の壁内の隙間にヒートシンクの開口部から
冷却風を通して、低許容温度部品や高発熱部品の周りの
環境温度をより下げることができて、低許容温度部品の
温度上昇をより抑えることができて、低許容温度部品の
温度を容易に低許容温度以下にすることができる。この
場合、ケース内の低許容温度部品や高発熱部品には直接
外気(冷却風)が接触しないため、外部からの水分や塵
埃などによる各部品の信頼性低下を防止することができ
る。
よび仕切部材の壁内の隙間にヒートシンクの開口部から
冷却風を通して、低許容温度部品や高発熱部品の周りの
環境温度をより下げることができて、低許容温度部品の
温度上昇をより抑えることができて、低許容温度部品の
温度を容易に低許容温度以下にすることができる。この
場合、ケース内の低許容温度部品や高発熱部品には直接
外気(冷却風)が接触しないため、外部からの水分や塵
埃などによる各部品の信頼性低下を防止することができ
る。
【0053】さらに、請求項6によれば、ケース壁内の
隙間をケース壁の開口部から外部と連通させたため、ヒ
ートシンクを通して冷却風が通過する場合に、隙間内の
空気はヒートシンクの開口部から出ると共に、ケース壁
の開口部から隙間内に流入することで、構成部品周りの
ケース壁をより冷却することができる。
隙間をケース壁の開口部から外部と連通させたため、ヒ
ートシンクを通して冷却風が通過する場合に、隙間内の
空気はヒートシンクの開口部から出ると共に、ケース壁
の開口部から隙間内に流入することで、構成部品周りの
ケース壁をより冷却することができる。
【0054】さらに、請求項7,8によれば、エンジン
動作中には、冷却風発生手段を用いないかまたは出力を
低下させても、空気取入ダクト内に冷却風を取り込んで
電圧変換装置を冷却することができるため、省エネルギ
ー化を図ることができる。また、エンジン停止時には、
冷却風発生手段を駆動させ、空気取入ダクト内に冷却風
を発生させて電圧変換装置を冷却するため、電圧変換装
置の駆動時には常に冷却風で電圧変換装置を冷却するこ
とができる。
動作中には、冷却風発生手段を用いないかまたは出力を
低下させても、空気取入ダクト内に冷却風を取り込んで
電圧変換装置を冷却することができるため、省エネルギ
ー化を図ることができる。また、エンジン停止時には、
冷却風発生手段を駆動させ、空気取入ダクト内に冷却風
を発生させて電圧変換装置を冷却するため、電圧変換装
置の駆動時には常に冷却風で電圧変換装置を冷却するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施形態におけるDC/DCコンバ
ータの縦断面構成を示す模式図である。
ータの縦断面構成を示す模式図である。
【図2】図1のDC/DCコンバータのケース構成を説
明するための分解斜視図である。
明するための分解斜視図である。
【図3】図1のDC/DCコンバータの回路構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】図1のDC/DCコンバータを冷却するための
冷却装置が設置された車両平面構成を示す模式図であ
る。
冷却装置が設置された車両平面構成を示す模式図であ
る。
【図5】図4の冷却装置の要部断面図である。
【図6】車両の給電回路の一例を示す回路図である。
【図7】従来のDC/DCコンバータの概略構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図8】図7のDC/DCコンバータのAA線断面図で
ある。
ある。
1 DC/DCコンバータ 12 パワースイッチ素子 13 整流ダイオード 14 平滑回路 15 ドライブ回路 16 制御・保護回路 2 高発熱部品 3 低許容温度部品 4 ヒートシンク 41 基板 42 冷却片 43 開口部 5 ケース 51 外側ケース 52 仕切部材 53 内側ケース 54 隙間 6 冷却装置 61 空気取入ダクト 62 冷却風発生手段 63 制御手段 64,622 開閉蓋 621 冷却ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陳 登 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 嶋田 俊郎 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AB11 BA02 BA03 BA05 BB03 BB04 BB10 CA02 CA05 EA03 EA10
Claims (8)
- 【請求項1】 高発熱部品および低許容温度部品を含む
構成部品により所定電圧を別の所定電圧に変換する電圧
変換装置において、前記高発熱部品と低許容温度部品を
グループに分けて配設すると共に、前記グループに分け
た高発熱部品と低許容温度部品を隔離する仕切部材を配
設したことを特徴とする車両の電圧変換装置。 - 【請求項2】 前記高発熱部品と低許容温度部品は、部
品冷却用のヒートシンク上に設けられその上方からケー
スで覆われたことを特徴とする請求項1記載の車両の電
圧変換装置。 - 【請求項3】 前記ヒートシンクに、ケース内部と連通
する開口部が設けられたことを特徴とする請求項2記載
の車両の電圧変換装置。 - 【請求項4】 前記隔離された低許容温度部品を覆う前
記ケースおよび仕切部材の少なくとも一部の壁内に隙間
を設け、該隙間と外部を連通する開口部が前記ヒートシ
ンクに設けられたことを特徴とする請求項2または3記
載の車両の電圧変換装置。 - 【請求項5】 前記隔離された高発熱部品を覆う前記ケ
ースおよび仕切部材の少なくとも一部の壁内に隙間を設
け、該隙間と外部を連通する開口部が前記ヒートシンク
に設けられたことを特徴とする請求項2または3記載の
車両の電圧変換装置。 - 【請求項6】 前記隙間と外部を連通する開口部が前記
ケースに設けられたことを特徴とする請求項4または5
記載の車両の電圧変換装置。 - 【請求項7】 車両の前方に開口した空気取入ダクト
と、該空気取入ダクト内に位置した請求項1〜6の何れ
かに記載の電圧変換装置のヒートシンクに対して冷却風
を発生させる冷却風発生手段と、エンジン停止時に、こ
れを検知して前記冷却風発生手段を駆動させるように制
御する制御手段とを有したことを特徴とする冷却装置。 - 【請求項8】 車両用のエンジン吸気口に連通する空気
取入ダクトと、該空気取入ダクト内に位置した請求項1
〜6の何れかに記載の電圧変換装置のヒートシンクに対
して冷却風を発生させる冷却風発生手段と、エンジン停
止時に、これを検知して前記冷却風発生手段を駆動させ
るように制御する制御手段とを有したことを特徴とする
冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30268199A JP2001127475A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 車両の電圧変換装置および冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30268199A JP2001127475A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 車両の電圧変換装置および冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001127475A true JP2001127475A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17911914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30268199A Withdrawn JP2001127475A (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | 車両の電圧変換装置および冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001127475A (ja) |
Cited By (11)
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-
1999
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