JP2001127453A - 電子機器筐体 - Google Patents

電子機器筐体

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JP2001127453A
JP2001127453A JP30783399A JP30783399A JP2001127453A JP 2001127453 A JP2001127453 A JP 2001127453A JP 30783399 A JP30783399 A JP 30783399A JP 30783399 A JP30783399 A JP 30783399A JP 2001127453 A JP2001127453 A JP 2001127453A
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molded
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resin
housing
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JP30783399A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Tamura
徹也 田村
Atsumi Maemura
敦美 前村
Kozo Maemura
浩三 前村
Tomoya Terasawa
知也 寺澤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量小型で放熱性に優れると共にライフサイ
クル設計に対応して組み立て及び解体が容易な電子機器
筐体を提供する。 【解決手段】 電子機器筐体1は、金属成形筐体部品1
0のフロントカバー11及びバックカバー12と、これ
に収納され、内接する樹脂成形筐体部品20の右保持部
21及び左保持部22とから構成されている。樹脂成形
筐体部品20は、一体成形された保持部品51とフック
及びガイドとを有し、保持部品51にて内部にフロッピ
ーディスクドライブユニット31を挟み、フック及びガ
イドにより樹脂成形筐体部品20が相互に係合される。
金属成形筐体部品10は、フロントカバー11とバック
カバー12とが相互に重なる段差部13を有し、段差部
13をスライドさせると、段差部13に設けられたフッ
ク14及びガイド穴15により相互に係合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ機器
の構成要素をなす連結電子部品として使用する電子機器
筐体に関し、特に、組立性及び分解性と共に放熱性に優
れ、軽量小型化を図った複合組立の電子機器筐体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の電子機器筐体を示す斜
視図である。図11に示すように、パーソナルコンピュ
ータは、板状のベースフレーム52上に、回路部品が実
装された複数の回路基板53と、フロッピーディスク装
置54と、ハードディスク装置55と、電源部品56
と、拡張基板を挿入するための拡張ケージ部品57と、
その他の各種機能部品58とが装着されている。更に、
ベースフレーム52の外郭には、金属製又は合成樹脂製
の筐体59が取り付けられる。
【0003】このようなパーソナルコンピュータでは、
回路基板53又は各種機能部品58の全てが、ベースフ
レーム52に直接接続されるか又は他の部品を介し間接
的に接続されている。ここで、機械的接続には形状、寸
法及び材質等の異なるねじ、ボルト・ナット又はスナッ
プフィット等が使用されるか、又は接着剤が使用され
る。電気的接続には、接続する部品に対応した形状の各
種のコネクタが一般に使用される。
【0004】ところで、このようなパーソナルコンピュ
ータを、オペレータが使用するアプリケーションソフト
又は機器に適合させるためには、回路基板又は拡張ケー
ジへの回路部品の増設及び各種記憶媒体の駆動装置の増
設等が必要になる。
【0005】近時、このような増設及び交換作業を容易
に行うことができるようにするため、筐体をベースフレ
ームに止めるネジには特殊な工具を必要としないコイン
ネジ等が採用され、また、増設基板は拡張ケージの挿入
口の蓋を取り外すだけで本体内に増設できるようになっ
てきている。
【0006】特に、パーソナルコンピュータの普及率は
急激に上昇しているため、これらの保守の機会も必然的
に多くなってきた。更に、多くの使用者の要求に対応す
るため、必要に応じてハードウェアの分解、組立及び増
設を行なうケースが増えてきているため、これらの作業
を更に容易にすることが今後の重要な課題となってい
る。
【0007】また、ノートパソコンのように軽量小型化
を特徴とする製品は、筐体へ実装する電子機器部品の実
装密度が高くなり、それに伴う発熱問題が出てきた。こ
の発熱は、実装された電子機器の誤動作の原因になると
共に、使用者の低温やけどの原因にもなる。従って、放
熱特性の優れた筐体が必要不可欠になってきた。
【0008】一方、近年の地球環境問題に対応して、電
子機器については、ライフサイクル全般に対応した製品
設計が要求されている。例えば、パソコン又は液晶プロ
ジェクタ等の電子機器の場合、従来の製品設計に加え
て、リサイクル又はリユースを考慮して廃棄時に対応で
きる構造設計が必要とされている。具体的には、製品の
長寿命化を目的とした部品のモジュール化設計、廃棄に
際してのリサイクル又はリユースを想定した易解体設計
及びマテリアルリサイクルを目的とした複合材料部品の
回避等があげられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでのパ
ーソナルコンピュータ等に使用される電子機器筐体にお
いては、組立分解性及び放熱特性と、ライフサイクル設
計とを同時に実現することが困難であり、上述のような
設計要求は、部品点数、重量及びコストの増加等の問題
点がある。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、軽量小型で放熱性に優れると共にライフサ
イクル設計に対応して組み立て及び解体が容易な電子機
器筐体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子機器筐
体は、電子機能部品を包み込む樹脂成形筐体部品と、こ
の樹脂成形筐体部品に外接してこれを包み込む金属成形
筐体部品と、前記電子機能部品と前記樹脂成形筐体部品
の内面との間に介在して前記電子機能部品を前記樹脂成
形筐体部品内で保持する保持部品とを有し、前記金属成
形筐体部品及び前記樹脂成形筐体部品は夫々相互に係合
離脱可能に分割されることを特徴とする。
【0012】本発明においては、樹脂成形筐体部品及び
金属成形筐体部品が係合し、更に、樹脂成形筐体部品が
電子機能部品を包み込む保持部品を有しているため、組
み立て及び分解時にネジ等の工具を使用する必要がなく
組み立て及び分解性に優れている。また、樹脂成形筐体
部品が電子機能部品を包み込むため、外部からの衝撃を
緩衝すると共に軽量化することができる。更に、樹脂成
形筐体部品は金属成形筐体部品に内接しているため、内
部の電気機能部品の放熱効果が高く、更に、金属成形筐
体部品により電磁波をシールドすることができる。
【0013】また、前記金属成形筐体部品と前記樹脂成
形筐体部品とは相互に係合離脱される係合部を有するこ
とが好ましい。
【0014】更に、前記樹脂成形筐体部品は前記金属成
形筐体部品の係合離脱方向に対して垂直な方向に離脱さ
れてもよい。
【0015】更にまた、前記樹脂成形筐体部品は、電気
的絶縁性の樹脂材料を籠型に一体成形して成形されたも
のであることが好ましい。
【0016】また、前記保持部品は前記樹脂成形筐体部
品と一体成形して成形されたものであることが更に好ま
しい。
【0017】更に、前記樹脂成形筐体部品は、2つの樹
脂成形部品に分割され、一方の樹脂成形部品は凸型の第
1のフックを有し、他方の樹脂成形部品は前記第1のフ
ックに対向する位置に第1のフックを係合する凹型の第
1のガイドを有してもよい。
【0018】更にまた、前記金属成形筐体部品は一体成
形されたものであることが好ましい。
【0019】また、前記金属成形筐体部品は、2つの金
属成形部品に分割され、前記金属成形部品が相互に重な
る段差部を有してもよい。
【0020】更に、前記金属成形筐体部品の一方の前記
金属成形部品は凸型の第2のフックを有し、他方の前記
金属成形部品は前記第2のフックを係合する位置に形成
された前記第2のフックを案内する第2のガイドを有
し、2つの金属成形部品は前記段差部にてスライドして
係合されてもよい。
【0021】更にまた、前記金属成形筐体部品と前記樹
脂成形筐体部品との前記係合部は前記樹脂成形筐体部品
の前記金属成形筐体部品と接する面に形成された凸型の
第3のフックと、前記金属成形筐体部品の前記樹脂成形
筐体部品と接する面の前記第3のフックに対向する位置
に形成された前記第3のフックを案内する第3のガイド
と、からなってもよい。
【0022】また、前記樹脂成形筐体部品の外面全てが
前記金属成形筐体部品の内面に接することが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の面を参照して具体的に説明する。なお、本発明は
以下に示す実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に基づく技術的範囲内において、種々変形が可能
である。
【0024】図1は、本発明の実施例に係る電子機器筐
体の外観を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は
(a)のD方向から見た平面図である。また、図2は、
本実施例の電子機器筐体の内部を示す斜視図である。図
1及び図2に示すように、電子機器筐体1は、最外殻の
金属成形筐体部品10と、これに収納された樹脂成形筐
体部品20とから構成されている。金属成形筐体部品1
0は、フロントカバー11及びバックカバー12の2つ
の金属成形部品に分割されており、これらのフロントカ
バー11及びバックカバー12を両者の段差部13にて
スライドさせ、その段差部13に設けられた凸型のフッ
ク14とフック14の凸部を案内するガイド穴15とを
係合することにより、両者を合体させることができる。
この金属成形筐体部品10の内部には、右保持部21及
び左保持部22の2つの樹脂成形部品からなる樹脂成形
筐体部品20が収納され、金属成形筐体部品10の内面
に接している。右保持部21と左保持部22とは、フロ
ントカバー11とバックカバー12とがスライドして係
合される方向とは直交する方向に係合されている。更
に、樹脂成形筐体部品20は、その内部に、例えばフロ
ッピーディスクドライブ31等の電子機能部品を保持す
る。電子機能部品は樹脂成形筐体部品20の内側に形成
された保持部品51により固定され、更に、樹脂成形筐
体部品20が樹脂成形筐体部品20に外接するフロント
カバー11及びバックカバー12に支持される。電子機
器筐体1の内部に実装する電子機能部品としては、例え
ばCD−ROM(compact disc-read only memory)又
は中央処理装置(CPU(controlprocessing unit))
等を含むモジュール等がある。従って、電子機器筐体の
形状は内部の機能部品の形状及び大きさ等により適宜変
更することができ、例えば、直方体等の多面体の角部が
湾曲した形状等とすることができる。
【0025】次に、金属成形筐体部品10について更に
詳しく説明する。図3(a)は金属成形筐体部品10の
フロントカバー11及びバックカバー12を示す斜視
図、(b)は(a)のA−A線による断面図である。な
お、図3(b)は、図1(b)のF−F線における金属
成形筐体部品10のフロントカバー11の断面を示して
いる。
【0026】図3(a)に示すように、本実施例の電子
機器筐体1は、電子機能部品として、フロッピーディス
クドライブを実装するため、フロントカバー11には、
内部に実装するフロッピーディスクドライブのディスク
差込口に合わせて、ディスク取り出し用の穴及びボタン
穴16が形成されている。また、ディスク取り出し口の
中央付近は、ディスクが取り出しやすいように、半球状
の凹部が形成されている。また、バックカバー12は、
内部に実装するフロッピーディスクドライブを電気的に
他の部品と接続するためコネクタ及びケーブルを取り出
すため、取り出し用の穴(図示せず)が設けられてい
る。その他の部分の形状に関しては、フロントカバー1
1及びバックカバー12は同一である。
【0027】また、図3(b)に示すように、フロント
カバー11は、電子機器筐体1の前方から後方にかけて
水平な断面において、「U」字状となっており、互いの
開口部の端部には、段差部13が形成されている。この
段差部13は、両者を重ねるための段差が形成されてお
り、フロントカバー11とバックカバー12とが重なり
合体して金属成形筐体部品10となっても、その段差部
13において表面に凹凸が形成されないように成形され
ている。つまり、フロントカバー11の例えば左側の半
面では、段差部13の段差が外側に形成され、右半面は
段差が内側に形成されている。そして、これと重なるバ
ックカバー12の左側半面では、内側に段差が形成さ
れ、右半面では外側に段差が形成されている。更に、こ
の段差部13の面積を大きくするため、フロントカバー
11の左半面は、半円状にバックカバー12方向に突出
し、これに対向するバックカバー12の半面は半円状に
えぐられた形状に加工されている。逆に、フロントカバ
ー11の左半面は逆に半円状にえぐられた形状となって
おり、これに対向するバックカバー12の半面は半円状
に突き出した形状となっている。
【0028】更にまた、段差部13の両端部には、夫々
係合時に両者をロックするための凸型のフック14が形
成されており、この段差部13に形成されたフック14
と対向する位置にフック14を挿入するためのガイド穴
15が夫々設けられていている。なお、ガイド穴15が
段差部13に形成され、これに対向する位置にフック1
4が形成されていてもよい。このフック14及びガイド
穴15からなる金属成形筐体部品10の係合部は、金属
成形筐体部品10の段差部13が互いに重なりスライド
すると、摩擦によって係合される。即ち、フック14を
段差部13にてガイド穴15に沿ってスライドすること
で、フロントカバー11とバックカバー12とを係合す
ることができる。従って、金属成形筐体部品10の段差
部13の幅は、面積を大きくして、係合を安定させるた
めに5乃至10mm程度が望ましい。
【0029】また、内部に固定する樹脂成形筐体部品2
0とフロントカバー11及びバックカバー12との係合
は、後述するように、樹脂成形筐体部品20には凸部が
形成されており、金属成形筐体部品10の樹脂成形筐体
部品20の凸部に対向する位置に、その凸部を収納する
凹型のガイド17が形成されており、これにより両者を
係合して固定する。
【0030】フロントカバー11及びバックカバー12
は、共に「U」字状の断面を有した箱型のアルミ成形品
で、従来の樹脂のみの筐体よりも軽量化を実現するた
め、その厚さは0.8乃至1.0mm程度とすることが
好ましい。また、1枚の金属板を使用して、プレス加工
又は深絞り加工等により一体成形されていることが好ま
しい。金属成形筐体部品10は、形状が簡単であるた
め、一体成形することにより、軽量化し、部品点数及び
製造コストを低減することがでる。また、金属成形筐体
部品10は、樹脂成形筐体部品20と比較して熱伝導性
に優れているため、より広い面積で放熱することが望ま
しい。また、このような金属成形筐体部品10の他の材
料としては、例えば、アルミニウム、マグネシウム、
鉄、亜鉛、鉛、銅、銀、金、ニッケル、コバルト、クロ
ム、チタン又は錫の金属又は合金等を使用することがで
きる。
【0031】次に、樹脂成形筐体部品20について更に
詳しく説明する。図4(a)は樹脂成形筐体部品20を
示す斜視図、(b)は樹脂成形筐体部品20の係合部を
示す断面図である。図4(a)に示すように、樹脂成形
筐体部品20は、ポリカーボネート(PC)樹脂からな
る籠型の1体成形された枠体であり、金属成形筐体部品
10が係合する方向とは直交する方向に係合される右保
持具21と左保持具22との2つの樹脂成形部品からな
る。なお、金属成形筐体部品10がスライド係合する方
向と樹脂成形筐体部品20が係合する方向は、図1
(b)に示す平面において直交していてもよく、更に、
金属成形筐体部品10及び樹脂成形筐体部品20の係合
部はいすれもスライドして係合されるものであってもよ
く、いずれも凹部及び凸部等を有してスライドさせずに
係合されるものであってもよい。
【0032】また、右保持具21及び左保持具22の内
側には、「コ」字型の保持部品51が形成されているた
め、フロッピーディスクユニット31等の電子機能部品
をその内部に挟み込み、更に、この機能部品を保持した
樹脂成形筐体部品20がその外側の金属成形筐体部品1
0によって支持され、固定される。右保持具21及び左
保持具22を成形する他の樹脂材料としては、例えば、
ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹
脂等、電子機器の筐体として一般的に使用されている任
意の樹脂により成形してもよい。また、内部の機能部品
を金属成形筐体部品10内で固定するための強度を得る
ため、籠型の枠体は、梁の幅が6乃至10mm程度、厚
さが1乃至1.5mm程度が好ましい。
【0033】更に、左保持具22は、右保持具21と係
合されるコーナ部4箇所に夫々凸型のフック23が設け
られ、一方、右保持具21は、左保持具22のコーナ部
に設けられたフック23と対向する位置に、凸型のフッ
クを案内する凹型のガイド25が設けられている。そし
て、フック23をガイド25に沿ってガイド25に挿入
することにより、2つの樹脂成形部品を係合することが
できる。このフック23及びガイド25は、右保持具2
1と左保持具22とがずれないように係合するため、そ
の径が1mm以上、その高さ又は深さが1.5mm以上
とすることが望ましい。なお、右保持具21にフック2
3を、左保持具22にガイド25を設けてもよい。ま
た、コーナ部ではなく、辺上に設けてもよい。
【0034】更にまた、この右保持具21及び左保持具
22と、これに外接するフロントカバー11又はバック
カバー12とが接する右保持具21及び左保持具22の
外面には、樹脂成形筐体部品20と金属成形筐体部品1
0とを係合するため、右保持具21及び左保持具22
に、例えば半球状の凸型のフック24が、例えば3箇所
程度設けられている。そして、フロントカバー11及び
バックカバー12のフック24に対向する位置に設けら
れたガイド17にフック24が係合されて両者が固定さ
れる。
【0035】また、樹脂成形筐体部品20が電子機能部
品を保持するための「コ」字型の保持部品51は、2つ
の樹脂成形部品が係合されたときに、保持部品51の
「コ」字型が互いに向き合うように形成されており、2
つの保持部品51により形成された開口部分に機能部品
であるフロッピーディスクドライブユニット31を挟み
込む。図5は、図4(a)に示すB−B線による断面図
及び図1(b)に示すE−E線の位置において、金属成
形筐体部品10に内接する樹脂成形筐体部品20がその
内部に電子機能部品を実装した状態の樹脂成形筐体部品
20及び前記機能部品を示す断面図である。図5に示す
ように、保持部品51に沿った方向の断面においては、
2つの「コ」字型の保持部品51の内面とフロッピーデ
ィスクドライブユニット31外面とが保持部品51の内
面全面で接し、フロッピーディスクドライブユニット3
1が支持されている。これにより、電子機器筐体1の内
部で機能部品を固定することができる。なお、実装する
部品の形状、重量及び位置等にあわせて、保持部品51
にスナップフィット等のネジを使わない保持方法を組み
合わせて構成してもよい。また、本実施例の「コ」字型
の保持部品51は、電子機器筐体1の前方及び後方の2
箇所に設けたが、保持部品51は、内部に機能部品を保
持するために1又は2以上の必要な数を設けることがで
きる。更に、この保持部品51は全て、樹脂成形筐体部
品20に設けられていること及びネジを使用しないで、
部品又はモジュール等の脱着が自由に行えるように構成
されていることが好ましい。即ち、樹脂成形筐体部品2
0は、金属成形筐体部品10と比較して、成形性に優れ
ているため、保持部品51を樹脂成形筐体部品20と一
体で成形することが容易であり、これにより、樹脂成形
筐体部品20の部品点数を削減すると共に軽量小型化し
てコストを低減することができる。更に、保持部品によ
り機能部品を挟み込むことで固定する形状に成形するこ
とにより、電子機能部品のメンテナンス、リユース、ア
ップグレード及び廃棄等を目的とした分解及び解体作業
を、工具を使用することなく、容易に実行することがで
きる。
【0036】なお、樹脂成形筐体部品20と金属成形筐
体部品10とは、内部に実装する機能部品の放熱性を高
めるため、樹脂成形筐体部品20の外面全てと金属成形
筐体部品10とが接していた方が好ましいが、樹脂成形
筐体部品20の外側に段差部を設け、その段差部にて金
属成形筐体部品10と接合させてもよい。
【0037】次に、電子機器筐体1の組立方法について
説明する。図6は、機能部品実装後の電子機器筐体を示
す断面図である。なお、図6は、図1(a)に示すC−
C線における断面図及び図1(b)に示すF−F線にお
ける断面図である。図6に示すように、右保持具21及
び左保持具22に夫々2箇所ずつ設けられた「コ」字型
の保持部品51に、実装する機能部品のフロッピーディ
スクドライブユニット31を設置し、両側からこのフロ
ッピーディスクドライブユニット31を挟み込む。そし
て、図4に示すように、フロッピーディスクドライブユ
ニット31を配置した後、右保持具21の4個所に設け
られた凸型のフック23を左保持具22に設けられた凹
型のガイド25に挿入する。このようにすると、籠型の
樹脂成形筐体部品20の右保持具21及び左保持具22
の内側に電子機能部品が「コ」字型の保持部品51によ
って固定される。なお、電子機器筐体1は、機能部品の
サイズ、重量及び形状に合わせて、係合箇所を増やした
り、保持部品51の形状を変更することができる。その
後、図6に示すように、フロントカバー11を左保持具
22に外接しながら電子機器筐体1の後方に向かって押
し込む。このとき左保持具22に設けられた3箇所の半
球状のフック24が、フロントカバー11の端部に設け
られた段差部13を避けながら変形しつつ、フロントカ
バー11の段差部13のすぐ横のガイド17に入り込
み、左保持具22とフロントカバー11とが固定され
る。同様に、バックカバー12も、右保持具21に内接
して後方から前方にスライドしながら押し込み、右保持
具21のフック24にバックカバー12のガイド17が
係合され、右保持具21とバックカバー12とが固定さ
れる。このとき、同時に、図2に示すように、フロント
カバー11及びバックカバー12の段差部13の端部に
設けられた凸型のフック14が、夫々バックカバー12
及びフロントカバー11の端部で変形しつつ、夫々バッ
クカバー12及びフロントカバー11においてフック1
4と対向する位置に形成されたガイド穴15に入り込む
ことで全ての部品が係合され、電子機器筐体1の組立が
完了する。
【0038】このように構成された本実施例の電子機器
筐体1においては、フロントカバー11とバックカバー
12との係合部、右保持具21と左保持具22との係合
部、樹脂成形部品と電子機能部品との保持部及び金属成
形筐体部品10と樹脂成形筐体部品20との係合部は、
夫々ネジを使用せず係合離脱することができ、リサイク
ル、リユース又はメンテナンス等を目的とした解体作業
を容易に行うことができる。
【0039】また、金属成形筐体部品10を電子機器筐
体1の一部に使用することにより、金属成形筐体部品1
0は薄くすることができるため、従来の樹脂のみからな
る筐体よりも軽量化を実現することができる。また、金
属材料を外装に使用することにより、高い放熱効果を得
ることができると共に、電磁波シールド効果を得ること
ができるため、めっき加工及びシールド板等の対策を行
う必要がない。更に、金属成形筐体部品10の係合部の
フック及びガイドにより、誤って筐体を分解することを
防止することができる。
【0040】更にまた、籠型に一体成形された樹脂成形
筐体部品20を機能部品の固定に使用することにより、
軽量化及び外部からの衝撃力の緩衝効果を得ることがで
きると共に、電子機器筐体1の電気絶縁し、更に、軽量
化及び解体作業の容易化を実現することができる。ま
た、樹脂成形筐体部品20の右保持具21と左保持具2
2とはフック23をガイド25に挿入することにより係
合されるため、また、樹脂成形筐体部品20と金属成形
筐体部品10とは、金属成形筐体部品10のガイドに樹
脂成形筐体部品20のフックに沿ってスライドさせるこ
とにより係合されるため、共に、メンテナンス、リサイ
クル、リユース及び廃棄等を目的とした電子機器筐体の
組み立て、分解及び解体作業を工具を使用せずに実行す
ることができる。
【0041】図7乃至10は、本発明の電子機器筐体を
使用したパーソナルコンピュータの本体61を示す図で
ある。図7は、パーソナルコンピュータ本体を示す正面
図、図8はパーソナルコンピュータの本体を示す背面
図、図9はパーソナルコンピュータ本体を示す側面図、
図10は電子機器筐体を外した状態のパーソナルコンピ
ュータを示す背面図である。
【0042】図7乃至図9に示すように、パーソナルコ
ンピュータ本体61は、液晶ディスプレイ62と、メイ
ンユニット63と、CD−ROMユニット64と、液晶
ディスプレイ62の下方に配置されるスピーカー65と
から構成されている。メインユニット63及びCD−R
OMユニット64は、本発明の電子機器筐体が使用さ
れ、液晶ディスプレイ62の背面に固定されている。メ
インユニット63及びCD−ROMユニット64は、上
述したように、側面にコネクタ及びケーブル取り出し口
が設けられている。また、図10に示すように、メイン
ユニット63及びCD−ROMユニット64は、夫々フ
ロントカバー11及びバックカバー12に2つづつ、合
計4箇所設けられたフック挿入用穴67に、液晶ディス
プレイ62の背面に設けられた「L」字状のフック66
を挿入することにより、ユニットと液晶ディスプレイ6
2とが脱着可能に固定されている。
【0043】なお、本発明の電子機器筐体は、電子機器
筐体を構成する金属成形筐体部品及び樹脂成形筐体部品
が夫々の部品を係合する手段を有し、リサイクル等のラ
イフサイクルを考慮した形状であればよい。従って、図
7乃至図10に示すように、実装する電子機能部品の種
別、美観の向上又は機能部品特有の用途等により必要に
応じて、電子機器筐体及び電子機器筐体を使用する装置
に夫々機能部71乃至74等を設けることができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
金属成形筐体部品及びこれに内接する樹脂成形筐体部品
は、夫々係合離脱可能な係合部を有して2つの部品に分
解される。従って、ネジ等の工具を使用せずに電子機器
筐体を組み立て及び分解することができるため、リサイ
クル、リユース、アップグレード及び分別廃棄等を考慮
しライフサイクル設計に対応した電子機器筐体を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子機器筐体の外観を示
す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のD方
向からみた平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る電子機器筐体の内部を示
す斜視図である。
【図3】(a)は金属成形筐体部品10のフロントカバ
ー11及びバックカバー12を示す斜視図、(b)は
(a)のA−A線による断面図である。
【図4】(a)は樹脂成形筐体部品20を示す斜視図、
(b)は樹脂成形筐体部品20の係合部を示す断面図で
ある。
【図5】金属成形筐体部品10がその内部に電子機能部
品を実装した状態を示す断面図である。
【図6】電子機能部品実装後の電子機器筐体を示す断面
図である。
【図7】本発明の電子機器筐体を使用したパーソナルコ
ンピュータ本体を示す正面図である。
【図8】本発明の電子機器筐体を使用したパーソナルコ
ンピュータの本体を示す背面図である。
【図9】本発明の電子機器筐体を使用したパーソナルコ
ンピュータ本体を示す側面図である。
【図10】本発明の電子機器筐体を使用したパーソナル
コンピュータを示す背面図である。
【図11】従来の電子機器筐体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1;電子機器筐体 10;金属成形筐体部品 11;フロントカバー 12;バックカバー 13;段差部 14、23、24;フック 15;ガイド穴 17、25;ガイド 20;樹脂成形筐体部品 21;右保持具 22;左保持具 31;フロッピーディスクドライブ 51;保持部品 61;パーソナルコンピュータ 62;液晶ディスプレイ 63;メインユニット 64;CD−ROMユニット 66;「L」字状のフック 67;フック挿入用穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前村 浩三 東京都港区高輪二丁目20番36号 株式会社 エヌイーシーデザイン内 (72)発明者 寺澤 知也 東京都港区高輪二丁目20番36号 株式会社 エヌイーシーデザイン内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB12 BB04 BC03 GA24 GB46 GC02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機能部品を包み込む樹脂成形筐体部
    品と、この樹脂成形筐体部品に外接してこれを包み込む
    金属成形筐体部品と、前記電子機能部品と前記樹脂成形
    筐体部品の内面との間に介在して前記電子機能部品を前
    記樹脂成形筐体部品内で保持する保持部品とを有し、前
    記金属成形筐体部品及び前記樹脂成形筐体部品は夫々相
    互に係合離脱可能に分割されることを特徴とする電子機
    器筐体。
  2. 【請求項2】 前記金属成形筐体部品と前記樹脂成形筐
    体部品とは相互に係合離脱される係合部を有することを
    特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
  3. 【請求項3】 前記樹脂成形筐体部品は前記金属成形筐
    体部品の係合離脱方向に対して垂直な方向に係合される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器筐
    体。
  4. 【請求項4】 前記樹脂成形筐体部品は、電気的絶縁性
    の樹脂材料を籠型に一体成形して成形されたものである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電
    子機器筐体。
  5. 【請求項5】 前記保持部品は前記樹脂成形筐体部品と
    一体成形して成形されたものであることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器筐体。
  6. 【請求項6】 前記樹脂成形筐体部品は、2つの樹脂成
    形部品に分割され、一方の樹脂成形部品は凸型の第1の
    フックを有し、他方の樹脂成形部品は前記第1のフック
    に対向する位置に第1のフックを係合する凹型の第1の
    ガイドを有することを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1項に記載の電子機器筐体。
  7. 【請求項7】 前記金属成形筐体部品は一体成形された
    ものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    1項に記載の電子機器筐体。
  8. 【請求項8】 前記金属成形筐体部品は、2つの金属成
    形部品に分割され、前記金属成形部品が相互に重なる段
    差部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    か1項に記載の電子機器筐体。
  9. 【請求項9】 前記金属成形筐体部品の一方の前記金属
    成形部品は凸型の第2のフックを有し、他方の前記金属
    成形部品は前記第2のフックを係合する位置に形成され
    た前記第2のフックを案内する第2のガイドを有し、2
    つの金属成形部品は前記段差部にてスライドして係合さ
    れることを特徴とする請求項8に記載の電子機器筐体。
  10. 【請求項10】 前記金属成形筐体部品と前記樹脂成形
    筐体部品との前記係合部は前記樹脂成形筐体部品の前記
    金属成形筐体部品と接する面に形成された凸型の第3の
    フックと、前記金属成形筐体部品の前記樹脂成形筐体部
    品と接する面の前記第3のフックに対向する位置に形成
    された前記第3のフックを案内する第3のガイドと、か
    らなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項
    に記載の電子機器筐体。
  11. 【請求項11】 前記樹脂成形筐体部品の外面全てが前
    記金属成形筐体部品の内面に接することを特徴とする請
    求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子機器筐体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343395A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ
JP2008249955A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nikon Corp プロジェクタ装置

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