JP2001126456A - デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路 - Google Patents

デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路

Info

Publication number
JP2001126456A
JP2001126456A JP30643799A JP30643799A JP2001126456A JP 2001126456 A JP2001126456 A JP 2001126456A JP 30643799 A JP30643799 A JP 30643799A JP 30643799 A JP30643799 A JP 30643799A JP 2001126456 A JP2001126456 A JP 2001126456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
detection
storage medium
sector
updating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30643799A
Other languages
English (en)
Inventor
Dan Aoki
暖 青木
Hiroshi Hirayama
洋志 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP30643799A priority Critical patent/JP2001126456A/ja
Publication of JP2001126456A publication Critical patent/JP2001126456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な読取りエラーに対応して正確なアドレ
スの引き込みをすばやく行い、結果として再生可能な記
憶媒体の傷長を長くできるデジタル記憶媒体の再生装置
を提供することにある。 【解決手段】 セクタ内に複数のフレームデータとセク
タ内位置を示すためのsyncコードが記録されている
記憶媒体からデータ再生を行うデジタル記憶媒体の再生
装置において、連続する4個の同期コードからセクタ内
アドレスを検出するアドレス検出手段(105)と、検
出アドレスを保護カウンタ(116)にロードするロー
ド信号(114)またはインクリメント信号(115)
を生成するロード信号生成手段(113)とを備え、ア
ドレス検出が連続して否となる判別回数に基づき保護カ
ウンタ(116)のアドレス更新方式を変更するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DVD(デジタ
ル・ビデオ・ディスク)規格等のデジタル記憶媒体の再
生装置および再生方法に適用して有用な技術、さらに
は、記憶媒体に生じた傷等の欠陥を回避してデータ再生
の同期をとるためセクタ内のフレームデータのアドレス
を補完する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル記憶媒体は、その同心
円上又は螺旋状に複数のトラックが配列されると共に該
トラック内に複数のセクタが設けられ、各セクタ毎に所
定の論理フォーマットでデータが記録されている。
【0003】例えばDVD規格におけるセクタの論理フ
ォーマットは、図3に示すような26個のフレームから
なり、各フレームには1.4kビットのフレームデータ
が記録されるほか、各フレームの先頭部分には32ビッ
トの同期コード(以下syncコードと呼ぶ)が付加さ
れている。
【0004】上記のsyncコードは、各フレームがセ
クタ内のどの位置にあるものかを示すもので、例えば
「SY0」〜「SY7」の8種類のコードから構成され
る。そして、連続する4つのフレームの各々の先頭に付
加されるsyncコードの配列順序によって各フレーム
のセクタ内位置が表される。具体的には、syncコー
ドの付加順序は、セクタ内の奇数番目(図3の左列)の
フレームに「SY0」〜「SY4」が、偶数番目(図3
の右列)のフレームに「SY5」〜「SY7」が付加さ
れるように規定され、左列のsyncコードと右列のs
yncコードが交互に上から下へ順に付加されていくよ
うになっている。
【0005】従って、syncコードの組合せとセクタ
内位置の変換方式を表で示す図4のように、syncコ
ードが「SY7−SY4−SY7−SY0」の順序で出
現すればセクタ内アドレス「0」を表し、「SY4−S
Y7−SY0−SY5」の順序で出現すればセクタ内ア
ドレスが「1」を表す。「2」〜「25」のセクタ内ア
ドレスも同様に決定される。
【0006】上記のsyncコード配列パターンには幾
つかの特徴がある。例えば、syncコードの出現回数
において「SY0」には特異性があり、図3に示すよう
に他のsyncコード「SY1」〜「SY7」は複数の
フレームに付加されているのに対して、「SY0」は2
6個のフレームのうち第1フレームのみにしか付加され
ていない。
【0007】また、上記syncコードの出現パターン
は、図4から読み取れるように、4つのsyncコード
のうち連続する3つのsyncコードの組合せが全て異
なるパターンとなっており、4つの連続するsyncコ
ードのうち4番目のsyncコードがデータ読取りエラ
ーによりコード化けした場合でも、他のsyncコード
の配列パターンに化けることがなく、アドレス検出不可
となり誤ったアドレス検出が行われないようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記憶媒体に
は例えばディスク面上にできた物理的な傷や汚れの付
着、或いは再生装置の検出系の誤動作によりデータの読
取りが正しく行われないと云う事態がありえる。
【0009】データの読取りエラーで特に重傷なのはs
yncコードが読み出せない場合である。この場合、s
yncコードに続く1.4kビットのフレームデータ
は、セクタ中のどのアドレスのデータか分からないた
め、例え一部や全部のフレームデータが読み取れた場合
でもこのデータを利用することはできない。
【0010】このような不都合を回避するため、従来、
装置内部で保護的にアドレスを生成するアドレスカウン
タ(以下、保護カウンタと称する)を設け、読取りエラ
ーでフレームデータのセクタ内アドレスが検出できない
場合に上記保護カウンタで生成されたアドレスを用いて
フレームデータを読み込むと云う技術が開発されている
(特開平11−232797号公報)。
【0011】更に、上記保護カウンタの更新方法につい
ても、同公報において次の2種類の方法が記載されてい
る。第1の方法は、連続する4つのsyncコードの出
現順序に基づきアドレスを判定した後、前に判定したア
ドレスと現アドレスとを比較してアドレスの連続性が保
たれているか否かを判別し、その結果、連続性が保たれ
ていれば保護カウンタに該アドレスを引き込み、連続性
が保たれていなければ保護カウンタを装置内部で「1」
インクリメントする方法である。連続性が破られていた
場合、次に、比較的多くの個数(例えば6個)の検出ア
ドレスが正しい連続性を有して検出された場合に、言い
かえれば、連続する9個のsyncコードが正しく並ん
で検出された場合に、このsyncコードの信頼性が高
いとして再び保護カウンタへのアドレス引き込みを復帰
させる。ここで、9個もの多くのsyncコードの連続
性を確認する必要があるのは、図4のような出現パター
ンの場合には、例えば「SY5」が「SY7」に全てコ
ード化けするのがワーストケースであり、そのワースト
ケースに対応するためである。このワーストケースの場
合、コード化けしたsyncコードを含む8個の連続し
たsyncコードが他の箇所の正しいsyncコードの
配列に化けてしまう。従って、少なくとも9個の連続し
たsyncコードが正しい配列であれば正常と判定でき
る。
【0012】しかしながら、このような保護カウンタの
更新方法では、一旦、異常となって装置内部での保護カ
ウンタのインクリメント方式に切り換えられると、次
に、正常と判断されアドレス引き込みを開始するまでの
期間が長引くと云う問題がある。そのため、例えば、記
憶媒体上の傷によりデータ読取りエラーが生じた場合、
傷の箇所の読取りから傷の箇所を過ぎ正常な箇所のsy
ncコードから保護カウンタにアドレスを引き込むま
で、すなわち、エラーの発生から復帰までのトータル時
間が長くなる。上記のエラーの発生から復帰までのトー
タル時間は、一定時間以下にしたいという要求がある
が、上記のような従来の保護カウンタの更新方法では、
再生するのに対応可能な傷長が短くなるという課題があ
った。
【0013】第2の方法は、セクタ内のsyncコード
配列において特異なコード「SY0」を利用し、該特異
コード「SY0」を含んだ4個のsyncコード配列に
より「0」〜「3」のアドレス検出がなされた場合に、
該アドレスを信頼性の高いアドレスとして保護カウンタ
に引き込み、他のsyncコードの検出ではアドレスを
検知せずに保護カウンタを「1」インクリメントする方
法である。
【0014】しかしながら、この保護カウンタの更新方
法では、正常なアドレス引き込みから次のアドレス引き
込みまでのブランク期間が22アドレス分と比較的長く
なるため、例えば記憶媒体上の傷によりデータ読取りエ
ラーが生じた場合、傷の箇所の読取りから傷の箇所を過
ぎ正常な箇所のsyncコードから保護カウンタにアド
レスを引き込むまでの時間、すなわち、エラーの発生か
ら復帰までのトータル時間が長くなる場合があり、第1
の方法の場合と同様に、対応可能な傷長が短くなると云
う課題があった。
【0015】この発明の目的は、アドレスが検出否とな
った後、様々な読取りエラーに対応して正確なアドレス
の引き込みをすばやく行い、結果として再生可能な記憶
媒体の限界傷長を長くできるデジタル記憶媒体の再生装
置および再生方法、並びに、半導体集積回路を提供する
ことにある。
【0016】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0018】すなわち、セクタ内に複数(例えば26
個)のフレームデータと各フレームデータに付加されセ
クタ内位置を示すための同期コード(例えば「SY0」
〜「SY7」)とが記録されている記憶媒体(例えばD
VD規格の記憶媒体)からデータ再生を行うデジタル記
憶媒体の再生装置において、連続するn(例えば4)個
の同期コードの出現順序からセクタ内アドレスを検出す
るアドレス検出手段と、検出されたセクタ内アドレスを
取り込むことで正規のアドレス更新を行う正規アドレス
更新手段と、フレームと同一周期のクロック信号により
アドレス更新を行う例外アドレス更新手段と、上記アド
レス検出手段によるアドレス検出の可否を判別する検出
可否判別手段と、該検出可否判別手段の判別結果に応じ
て上記正規アドレス更新手段と例外アドレス更新手段と
を交替させてアドレス更新を行わせる更新方式変更手段
とを備え、上記更新方式変更手段は、上記アドレス検出
が連続して否となる判別回数に基づきアドレス更新方式
の変更パターンを決定するように構成する。
【0019】本発明者らは、例えば記憶媒体上の傷によ
り同期コード(syncコード)自体が壊れている場合
と、同期コードの一部の読取りエラーにより同期コード
がコード化けした場合とで、アドレス検出否となる連続
回数が異なってくることを発見した。すなわち、同期コ
ード自体が壊れた場合、図8の「傷」の箇所に示される
ように、n(例えば4)回以上連続してアドレス検出否
となる。連続して検出否となる回数は壊れた同期コード
の数に応じて増す。
【0020】一方、図8の「コード化け」の箇所に示さ
れるように、同期コードが他の同期コードに化けた場
合、始めにコード化けした同期コードを含んだ配列パタ
ーンに該当するアドレスコードが存在せずアドレス検出
否となったのち、同期コードの配列パターンが他のアド
レスを示すパターンに化けて誤ったアドレスを検出し、
その後、再び配列パターンに該当するアドレスコードが
存在せずアドレス検出否となる。つまり、このようなコ
ード化けが生じた場合、通常、始めにアドレス検出否と
なってから例えば2〜4回で再びアドレス検出可(誤検
出)となる。
【0021】具体的には、同期コードとアドレスの関係
が図4の変換表に規定されているとした場合、図7
(a)に示すように「SY7」が「SY5」に4個連続
して化けると、2回のアドレス検出否のあと間違ったア
ドレス検出が5回行われ、続いてアドレス検出否が3回
続く。また、図3の右列2行目の第3フレームにある1
個の同期コード「SY5」が「SY6」に化けた場合、
第3フレームのアドレス検出で対応する配列パターンが
なくアドレス検出否となり、続く第4フレームのアドレ
ス検出でアドレスコード「12」の配列バターンと同一
となって誤ったアドレス検出がされ、その後、第5と第
6フレームでは対応する配列パターンがなく検出否とな
る。つまり、1回のアドレス検出否のあとアドレス誤検
出が1回行われ、続いてアドレス検出否が2回続く。
【0022】更に、複数種類の各同期コードの特性(コ
ード化けのパターンやその確率など)や同期コードの配
列の特徴を合わせて考慮すれば、アドレス検出否となる
連続回数により、どのような読取りエラーが生じている
のかある程度の確率で推定することが出来る。
【0023】そこで、上記した本発明の手段によれば、
アドレス検出否となる連続回数に基づきある程度の確率
で特定可能な読取りエラーの各パターンに応じて、正規
のアドレス更新と例外的なアドレス更新との交替パター
ンを決定するので、各種の読取りエラーに対応してアド
レス更新方式の最適な交替を行うことが出来る。それに
より、アドレス検出が非検出となった後、正確なアドレ
スの取り込みをすばやく行うことが可能となって、従来
に比べて長い傷長に対応してデータ再生を行うことがで
きる。
【0024】具体的には、上記更新方式変更手段は、ア
ドレス検出が否となった場合に例外アドレス更新手段を
有効にすると共に正規アドレス更新手段への移行を一時
禁止し(例えば検出アドレスのロードのマスクをセット
し)、その後、アドレス検出が可となった場合でもアド
レス検出が連続して否となる回数が所定回数(例えばn
回近傍)に達する以前であれば正規アドレス更新手段へ
の移行一時禁止を解除しないように構成する。このよう
に構成することで、同期コード化けにより誤ったアドレ
スが検出される場合に正規のアドレス更新が一時禁止さ
れるので、誤ったアドレスが引き込まれてしまうことを
回避できる。
【0025】また、連続でアドレス検出否となる回数が
所定回数(例えばn回近傍)に達した場合に上記正規ア
ドレス更新手段への移行の一時禁止を解除するように構
成する。この設定により、例えば、記憶媒体の傷などで
アドレス検出否となって、同期コード化けに比べて早く
正常なアドレス検出が行われる場合に対応して、早めに
正規のアドレス更新に戻すことが出来る。つまり、正確
なアドレスの取り込みが従来の方式よりすばやく行え、
従来に比べて長い傷長に対応してデータ再生可能とな
る。
【0026】望ましくは、正規アドレス更新手段への移
行の一時禁止を解除する上記所定回数を設定する設定手
段を備える。記憶媒体の再生モードには、通常モードや
傷対応モードや振動対応モードなど様々なモードがあ
り、傷の量や読取りエラーの発生頻度も各モードによっ
て異なってくる。そこで、上記正規アドレス更新への移
行解除する所定回数を設定変更可能にすることで、上記
各モードにあわせた最適な設定を行うことが出来る。
【0027】また、記憶媒体から読み取られた信号に基
づいて上記例外アドレス更新手段に使用されるクロック
信号を生成するクロック生成回路(例えばPLL回路1
8)を設ける。
【0028】また、コード化けによるアドレス誤検出の
可能性が低い所定条件を満たした場合に、上記正規アド
レス更新手段への移行の一時禁止を解除するように構成
する。この手段により、コード化けにより正規アドレス
更新手段へ移行禁止となった後、適宜な条件で正規アド
レス更新手段への移行禁止を解除して正常な状態に復帰
させることが出来る。
【0029】具体的には、この誤ったアドレス検出の可
能性が低い所定条件には、特異コード(例えば「SY
0」)を含んだn個の同期コードからアドレス検出がな
された場合、同期コードが予め決められた回数(例えば
9回)正常に出現したことを検出した場合などを含め
る。この構成により、正規の更新方式に復帰するまでの
期間が従来以上に長くなってしまうことが回避される。
【0030】また、連続するn個の同期コードのうち最
後の同期コードが他の同期コードに化けた場合に、この
n個の同期コードの出現順序に対応するアドレスが存在
しないように設定する。この設定により、同期コード化
けが生じた場合に必ず始めのアドレス検出で検出否とな
り同期コード化けの前兆を識別することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0032】図1は、本発明を適用して好適なDVD再
生装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0033】この実施例のディスク再生装置は、例えば
読出し専用のDVD−ROM、追記型のDVD−R、書
換え可能なDVD−RAMのようなDVD記憶媒体の再
生を行うDVD再生装置である。図1において、10は
DVD装置の専用LSIで、この専用LSI10は単結
晶シリコンのような1個の半導体チップ上に形成され
る。DVD再生装置は、このDVD装置専用LSI10
と、記録媒体としてのディスク31を回転駆動するスピ
ンドルモータ32、該モータ32に駆動信号を与えるモ
ータドライバ33、ディスク31上に記録されている情
報を読み取って電気信号に変換するリードヘッド34、
リードヘッド34により変換された信号を増幅するプリ
アンプなどの読取回路35などからなる媒体駆動部30
と、上記DVD装置専用LSI10と接続されて読取指
令などを与える外部マイクロコンピュータ20と、ディ
スク31から読み取られたデータを格納するDRAMな
どからなるバッファメモリ40とにより構成されてい
る。
【0034】外部マイクロコンピュータ20は、CPU
21、外部インタフェイス22、ROM23、RAM2
4などを有し、専用LSI10に対してコマンドとデー
タのやり取りとを行う。
【0035】DVD装置専用LSI10は、同期信号の
検出やデータ抽出などの信号処理を行う信号処理部1
1、ディスクから読み取られたデータに含まれるECC
コードに従ったエラー訂正などを行うデータ制御部1
2、上記信号処理部11で抽出されたリードデータをバ
ッファメモリ40に格納したりバッファメモリ40内の
リードデータを上記データ制御部12へ転送したりする
メモリ制御回路13、プログラムに従ってチップ内全体
の制御を行なうCPU(中央処理ユニット)14、CP
U14が実行する制御プログラムが格納されたプログラ
ムROM15、上記モータドライバ33のサーボ制御処
理などを行う機構制御部16、外部マイクロコンピュー
タ20との間の信号の入出力を行なうインタフェース1
7などの各種機能回路ブロックから構成され、上記各回
路ブロックは内部バスBUSによって接続されている。
【0036】また、上記信号処理部11の前段には、上
記読取回路35から入力される読取信号から同期クロッ
クを生成するためのPLL回路18やデータ取込みタイ
ミングを与えるデータストローブ信号を形成するSTR
信号生成回路19が設けられており、後述のビットエラ
ーによる同期信号(syncコード)の誤検出があった
場合には上記PLL回路18からのクロック信号によっ
て後述の保護カウンタ116がインクリメントされるよ
うに構成されている。
【0037】この実施例のDVD再生装置では、DVD
のフォーマットに従ってデータが入力されることを前提
にしている。図3には、DVDフォーマットの各セクタ
の論理構造の図を、図4には、セクタの各フレームに付
加されたsyncコードの各組合わせとセクタ内アドレ
スコードとの変換テーブルを示す。
【0038】入力データのセクタ論理構造は、図3に示
すように、26個のフレームに分割されてなる。各フレ
ームには、それら先頭に付加された同期信号としてのs
yncコードと1456ビットのフレームデータとが記
録されている。syncコードは「SY0」〜「SY
7」の8種類の同期信号であり、32ビットの異なるパ
ターンを持つ。1セクタ内でのsyncコードとデータ
の配列は図3のように予め規定されている。syncコ
ードは、各フレームがセクタ内のどの位置のものかを示
すためのコードであるが、8種類しかないので1つのコ
ードではセクタ内の位置を示せない。そこで、図4の変
換テーブルに示すように、4つのsyncコードの出現
順序によりセクタ内位置を示すようになっている。な
お、セクタ内に格納されている各フレームの順序は、図
3において左右交互に上から下へ1行ずつずれていくと
云った順序である。
【0039】そして、これら連続して出現する4つのs
yncコードにより26個のフレームの何処かが示せる
ようになっている。これらsyncコードの配列におい
て「SY0」の配列は特異性を有し、他のsyncコー
ドが複数フレームに付加されているのに対して、「SY
0」のみ0番目のフレームに1回付加されるのみとなっ
ている。そして、この規定により4つの連続するsyn
cコードを判定しなくても「SY0」の検出によりセク
タの開始アドレス「0」が判定可能となっている。
【0040】図2は、実施例のディスク再生装置の信号
処理部11の具体的な構成例を示すブロック図である。
【0041】図2において、101はディスクから検出
した信号をシリアル/パラレル変換したパラレルデータ
であり、102はディスクから検出した信号に基づきS
TR信号生成回路19により生成された同期信号取込み
用のタイミング信号(データストローブ信号)である。
103はこのタイミング信号102に従ってパラレルデ
ータ101から同期信号としてのsyncコード104
を抽出する同期信号変換手段、105は4つ連続したフ
レーム先頭のsyncコードの出現順序により検出アド
レス106を生成する4連続syncコード判定手段で
ある。例えば、図4のテーブルの一番上の欄に示すよう
に「SY7―SY4―SY7―SY0」といった順序で
syncコードが検出された場合、検出アドレス106
は「0」となる。つまり、このアドレスは図3で「SY
0」のついた最初のフレームのデータであることを意味
する。
【0042】同様にして、図4のテーブルの一番下の欄
のように「SY3−SY7−SY4−SY7」の順でs
yncコードが検出された場合、検出アドレスは図3で
「SY7」のついた最後のフレーム「25」のデータの
アドレスとなる。
【0043】107aはsyncコードの配列が図4の
変換テーブルにある場合に出力されるアドレス有効信
号、107bはテーブルにない場合に出力されるアドレ
ス無効信号であり、108はアドレス有効信号107a
を計数する有効カウンタ、109はアドレス無効信号1
07bを計数する無効カウンタである。また、アドレス
有効信号107aは無効カウンタ109にリセット信号
として、アドレス無効信号107bは有効カウンタ10
8にリセット信号として入力される。有効カウンタ10
8および無効カウンタ109はアドレス有効信号107
aとアドレス無効信号107bが連続して有効となった
回数と連続して無効となった回数とをそれぞれ数える。
110は有効カウンタ8が設定値(ex.「9」)を超
えたときに有効となるマスク解除信号であり、111は
無効カウンタ9が設定値(ex.「5」)以下のときに
有効となるマスク信号である。
【0044】112はsyncコード判定手段105に
おいて特異性を有するsyncコード「SY0」を含む
4連続のsyncコード配列を検出したときに出力され
るマスク解除信号である。113はマスク解除信号11
0,112やマスク信号111に従いマスクが無効とな
っている場合にロード信号114を生成すると共に、マ
スクが有効となっている場合にPLL回路18(図1)
からのクロック信号に基づきインクリメント信号115
を生成するロード信号生成手段である。116は、上記
ロード信号114に従い判定手段105からの検出アド
レス106をロードしたり上記インクリメント信号11
5により「0」〜「25」までのカウントを巡回的に行
うことでセクタ中の各フレームのアドレスを保護的に生
成する保護カウンタである。
【0045】ここで、上記信号処理部11の動作説明の
前に先ず、各syncコードの特徴とそのコード化けに
ついて説明する。なお、DVD規格においてsyncコ
ードはステート1/2あるいはステート3/4の複数種
類のパターンがあり、それぞれのパターンにおいてのプ
ライマリとセカンダリの2つの状態をとりえる。ここで
は、その内の1つの状態について説明する。
【0046】図5にはsyncコードの一例をビットデ
ータで示したデータチャートを、図6にはsyncコー
ドのコード化けと誤りビット数の関係を表した図を、図
7には発生確率の高いsyncコードのコード化けパタ
ーンを系列毎に表した図を示す。
【0047】図5に示すように、syncコードは32
ビットのコードであり、主に4ビット目〜10ビット目
のコードを変えていることにより各syncコードが互
いに識別される。
【0048】また、各syncコードを見比べると分か
るように、それぞれのsyncコードには似通ったもの
とそうでないものとが存在する。例えば、「SY1」と
「SY3」などは、6ビット目の「1」が7ビット目の
「1」に1ビットシフトしただけで同じになるという関
係にある。一方、「SY2」と「SY6」では、4ビッ
ト目の「1」が10ビット目の「1」まで6ビットずれ
なくては同じにならずかけ離れた関係にある。特に、デ
ィスク(記憶媒体)からシリアルでデータを読み出して
いく場合、データ検出の誤差等によりビット位置が1つ
ずれてしまうビットシフトエラーの発生頻度はそれほど
低くない。
【0049】これらの条件からコード化けが生じやすい
各syncコードの対応関係と、該コード化けを発生さ
せる誤りビット数との関係は図6に示すようになる。図
6から明らかなように、各syncコードにはコード化
けしやすいコードとそうでないコードとがあり、コード
化けの発生頻度もコード化けの発生パターンにより異な
ってくる。
【0050】次に、1セクタの26個のフレームに付加
されるsyncコードの配列パターンに関連する特徴に
ついて説明する。syncコードの配列パターンは、図
3に示すように、セクタ内の奇数番目すなわち図3の左
列のフレームに「SY0」〜「SY4」が、偶数番目す
なわち図3の右列のフレームに「SY5」〜「SY7」
が付加されるように規定されている。ここで、図3の左
列のフレームに付加される「SY0」〜「SY4」を左
系列のsyncコード、右列のフレームに付加される
「SY5」〜「SY7」を右系列のsyncコードと呼
ぶ。この配列により、syncコードの出現順序は左系
列と右系列とが交互に繰り返されるものとなる。
【0051】このようにsyncコードの配列パターン
を有しているため、発生確率の高いsyncコードのコ
ード化けのパターンにも、図7(a),(b)に示すよ
うに、左系列から左系列あるいは右系列から右系列へと
同系列のsyncコードにコード化けする同系列エラー
と、異系列のsyncコードにコード化けする異系列エ
ラーとに分類することが出来る。
【0052】異系列エラーでは、読み出された4連続の
syncコードの配列パターンが右系列と左系列を交互
に繰り返すパターンとならないため、コード化けをすぐ
に発見することが出来る。また、コード化けで問題とな
るのは「アドレスなし」の検出よりもアドレス判定で間
違ったアドレス生成が行われ、「アドレス検出あり」と
判断してしまうことであるが、上記異系列エラーを引き
起こすようなパターンのコード化けでは、ディスク面の
傷等でsyncコードが読めない場合と同様にアドレス
生成は行われず大した問題にならない。しかも、この異
系列エラーにおいてコード化けが発見できない場合とし
て、4連続のsyncコードの全てで異系列エラーが発
生して誤ったアドレスを生成してしまうパターンがあり
えるが、このような特別なコード化けの発生頻度は非常
に低く無視できる。
【0053】一方、同系列エラーでは、右系列と左系列
のsyncコードが交互に出現する点では正常な場合と
変わりなく、しかも図3から分かるように「SY0」以
外は同系列に同一コードが複数個存在するのでコード化
けを発見しにくく、その結果、4連続のsyncコード
の配列パターンが他のアドレスを示す配列パターンに化
けてしまい、アドレス判定において間違ったアドレス生
成を行ってアドレス判定ありと判断されてしまうことが
ある。
【0054】次に、上記のようなsyncコードの読取
りエラーがアドレス判定に及ぼす影響について図8を参
照しながら説明する。なお、図8において「SYコー
ド」とは、図3のsyncコード「SY0」〜「SY
7」のことである。
【0055】先ず、syncコードが傷等により読み取
れなかった場合は、図8に「傷」と記されている箇所に
示すように、この読取り不可となったsyncコードを
判定に使用する4連続のアドレス判定においてアドレス
コードが未検出「X」となる。そして、その後アドレス
コードが検出されると正常に回復する。具体的には、同
一の傷が原因で1つのコードの読取りエラーが生じる場
合には4回連続してアドレスコードが未検出となり、図
8のように「SY5」〜「SY1」の4つのコードで読
取りエラーが生じた場合には、4連続フレームのコード
による判定方式ではその後の3フレームまで、すなわち
7回連続してアドレスコード未検出となり、その後に正
常なsyncコードが検出されたときに正常なアドレス
に復帰する。
【0056】一方、1つのsyncコードが異系列エラ
ーを起こすようなコード化けをした場合は、そのような
出現パターンは実際にはないので上記読み取れなかった
場合と同様に、コード化けしたsyncコードを判定に
使用する4連続のアドレス判定においてアドレスコード
が未検出「X」となり、その後正常なアドレスに回復す
る。異系列エラーが複数のsyncコードで生じた場合
には、4ビット連続で異系列エラーとならない限り、複
数回連続してアドレスコードが未検出となり、その後ア
ドレスコードが検出されると正常に回復する。
【0057】syncコードが同系列エラーを起こすよ
うなコード化けをした場合には、図8に「コード化け」
と記した箇所のように、例えば4つの「SY7」が「S
Y5」に化けたとすると、初めエラーコードを使用した
判定でアドレスコードが未検出「X」となった後、間違
ったアドレスコード「05」〜「09」のアドレス判定
が行われ、その後、再びアドレスコードが未検出「X」
となる。そして、コード化けの箇所が過ぎると正常に回
復する。このように途中で間違ったアドレスが検出され
ると云った現象は、例えば図3の右列2行目の第3フレ
ームのsyncコード「SY5」が「SY6」に化けた
場合など、1個のsyncコードの同系列エラーでも生
じる。
【0058】このように同系列エラーが発生すると、途
中でアドレスコードの誤検出が生じるため、従来、アド
レスコードが未検出となった後、アドレスコードが検出
されてもすぐには保護カウンタの保護を解除せず、誤検
出が続く可能性のあるフレーム数分(例えば全ての「S
Y5」が「SY7」に化けるワーストケースに対応する
8フレーム)見送って、その次のアドレスコードの検出
で初めて正常と判断された場合に保護カウンタの保護を
解除していた。しかしながら、このような方法では、図
8の「傷」の箇所に示すように、例えば傷などで4つの
連続するsyncコードが読み取れず、アドレスコード
未検出となった場合、その後のアドレスコードの検出で
正常に回復されているにも拘らず、8フレーム見送られ
てその後保護カウンタの保護が解除されることになり、
正常なアドレス引き込みまでの時間が長引く原因となっ
ていた。
【0059】そこで、この実施例のDVD再生装置で
は、アドレスコードが連続で未検出となる回数に着目し
て保護カウンタ116の制御を行うことでアドレス未検
出から正常なアドレス引き込みまでの時間の短縮を図る
ようにした。以下、このような処理を遂行する本実施例
の信号処理部11の作用について説明する。
【0060】図8には、この信号処理部11の動作説明
図を示す。
【0061】この実施例の信号処理部11においては、
無効カウンタ109によりアドレスコードが連続して未
検出となる回数がカウントされる。そして、そのカウン
ト値に基づき4連続syncコード判定手段106から
保護カウンタ116への検出アドレス106のロードを
マスクをかけて許可しないかマスクを解除して許可する
かを決定する。上記マスクはアドレスコードが未検出と
なったタイミングでセットされ、無効カウンタが例えば
「5」となったタイミングで解除されるように設定され
ている。
【0062】図8の「傷」の箇所に示すように、4つの
syncコード「SY5」〜「SY1」が読み出せなか
った場合には、アドレス検出は7回連続で未検出とな
る。その間、無効カウンタ109もカウントアップされ
「1」〜「7」までカウントする。保護カウンタ116
は、アドレスコード未検出となってから無効カウンタ1
09が「5」となるまでマスクがかけられて検出アドレ
ス106のロードを行わない。無効カウンタが「5」〜
「7」の間は、マスクは解除されるが検出アドレス10
6が未検出なのでロードも行われない。検出アドレス1
06をロードしない間、保護カウンタ116にはロード
信号生成手段113からのインクリメント信号115に
より保護的にカウントアップを行い、それにより生成さ
れたアドレスコード117を出力する。インクリメント
信号115はPLL回路18からのクロックで形成さ
れ、PLL回路18は読取りデータに基づいてフレーム
に同期したクロックを生成するので、保護カウンタ11
6のインクリメント動作により相当期間は正しいアドレ
スが得られる。その後、傷の箇所を過ぎアドレス検出が
有効となると、この検出アドレス106が保護カウンタ
116にロードされていく。
【0063】次に、図8の「コード化け」の箇所のよう
に4つの「SY7」が「SY5」にコード化けした場合
には、先ず、アドレス検出は2回連続で未検出となる
が、その後は5回連続で誤ったアドレスが検出され、再
び、4番目のコード化けにより3回連続アドレス未検出
となって正常に回復する。従って、無効カウンタ109
は、コード化けしたsyncコードが来てから「2」ま
でカウントした後、アドレス誤検出によりリセットされ
る。そして、終りの3連続未検出により再び「3」まで
カウントしたのち、正常なアドレス検出によりリセット
される。一方、有効カウンタ108は、アドレス未検出
でリセットされ、誤アドレスの検出によりカウントアッ
プされるが、アドレス誤検出は6回以上は連続せず、再
びアドレス未検出でリセットされる。この実施例では有
効カウンタ108が「9」以上にならないとマスク信号
が解除されないようになっている。そのため、保護カウ
ンタ116へのマスク信号は初めのアドレス未検出で有
効にされ、その後、アドレス誤検出の間をとおして最後
のコード化けによるアドレス未検出が終わるまでずっと
有効を保持し、誤検出アドレスのロードを回避してい
る。
【0064】さらに、この実施例の信号処理部11にお
いては、上記無効カウンタ値に基づくマスク制御に加
え、次の2つの制御を合わせ持った構成となっている。
第1の制御は、アドレス未検出となってマスクが有効と
された後、syncコードの配列が正しいか否か判定し
て比較的多く(例えば9個)のsyncコードが正しく
ならんでいるのを確認したら無効カウンタが「5」にな
らなくてもマスクを解除する制御である。この制御によ
り、アドレス誤検出を起こすようなコード化けが発生し
たときに、無効カウンタが「5」になるまでマスク信号
を解除させないように構成したとしても正常アドレスの
6回連続検出でマスクを解除することが出来る。
【0065】第2の制御は、セクタ内のsyncコード
配列において特異な「SY0」を含んだ4個のsync
コード列によりアドレス「0」〜「3」の検出がなされ
た場合に、該アドレスを信頼性の高いアドレスと判断し
て、無効カウンタが「5」にならなくてもマスクを解除
する制御である。
【0066】図8では「コード化け」の箇所の後、上記
第2の制御により「SY0−SY5−SY1−SY5」
でアドレスコード「3」が検出されてマスクが解除され
ている。また、コード化けから正常に復帰した後、図8
に示すような「SY0」の出現がなかったとしても続く
syncコードが9個連続で正常な配列箇所であった場
合には、上記第1の制御によりマスクが解除される。
【0067】これら付加的な制御を合わせ持たない場合
には、図8の「コード化け」の箇所からsyncコード
の読出しが正常に回復しても、「5」を計数しないマス
クをリセットしない無効カウンタ109が「5」をカウ
ントする前に「0」にリセットされ計数を停止するの
で、その後のデータ読み取りの際に傷等のエラーにより
無効カウンタが「5」をカウントするまでマスク解除は
ずっと行われないこととなって都合が悪い。しかしなが
ら、実施例の信号処理部11ではそのような不具合が回
避される。
【0068】また、実施例ではsyncコードが正しく
入力されている間に、PLL回路18のクロックのタイ
ミング信号が正常に引き込まれているため、アドレスが
検出されなくても、クロックに同期してロード信号生成
手段113で形成されるインクリメント信号115も正
常な間隔で出力されるので、検出アドレスをロードしな
くても保護カウンタ116の値は正確なものとなり問題
は生じない。
【0069】なお、上記のマスクを解除する無効カウン
タ109のカウント値は、ユーザーにより例えば「3」
〜「6」の間で設定可能に構成され、例えばDVD再生
装置の使用状況等から発生しえるエラー状態とその発生
頻度とを考慮して、適宜な値に変更できるようになって
いる。これにより、例えば、ディスク面の傷によりsy
ncコード読取り不可となるエラーが多い場合には、設
定値を小さくして正常なアドレスへの回復を早めること
が出来る。また、信号検出系の誤動作によりコード化け
が多く発生する場合には、設定値を大きくしてアドレス
の誤検出を十分に回避した上で出来るだけ正常なアドレ
スへの回復を早めることが出来る。つまり、エラーの発
生状況に応じて可能な限りディスクの限界傷長を延ばし
て「データ読取り不能」となる確率を低減する。
【0070】次に、この信号処理部11の動作を示すフ
ローチャートである図9を参照しながら信号処理部11
の詳細な動作説明を行う。
【0071】先ず、STR信号生成回路19から同期信
号取り込み用のタイミング信号102が同期信号変換手
段103に供給されると、同期信号変換手段103がデ
ィスク上のデータをパラレル変換したパラレルデータ1
01から同期信号を取り込む。つまり、syncコード
104を生成する(ステップ201)。次に4連続同期
信号判定手段105においてこれより3個前までのフレ
ームのsyncコードと併せた4個のsyncコードの
出現順序からメモリ内にある図4のテーブルを参照して
検出アドレス106を生成する(ステップ202)。ま
た同時に、4個のsyncコードの配列が変換テーブル
に有るか否か判定してアドレス生成の可否を決定する
(ステップ203)。
【0072】アドレス生成が不可能だった場合、検出ア
ドレス有効信号107を無効として無効カウンタ109
からマスク信号111を生成する(ステップ204)。
また同時に、無効カウンタ109をインクリメントし、
有効カウンタ108をクリアする(ステップ205)。
【0073】無効カウンタ9はインクリメントされると
カウント値が設定値(例えば「5」)を上回っているか
否か判別し(ステップ206)、上回った場合はマスク
信号111をリセットしてマスクを解除する(ステップ
207)。一方、カウント値が設定値未満の場合はマス
ク信号111を保持する。その後、PLL回路のタイミ
ング信号に基づきロード信号生成手段113から保護カ
ウンタ116にインクリメント信号115が供給され、
保護カウンタをインクリメントする(ステップ20
8)。
【0074】ステップ203のアドレス生成の可否判定
で生成ありと判定されたら、検出アドレス有効信号10
7を有効にして有効カウンタ8をインクリメントすると
共に無効カウンタ9をクリアする(ステップ209)。
また同時に、4連続syncコード判定手段105で
「SY0」を含む4連続syncコードか否かを判定し
て(ステップ210)、「SY0」を含む配列であれば
マスク解除信号112を出力してマスクを解除する(ス
テップ212)。つまり、このステップS210,S2
12の処理が、上述した本発明の付加的な制御のうち第
2の制御を遂行する。
【0075】また、ステップ209の有効カウンタのイ
ンクリメントで、有効カウンタ8の値が「9」など十分
に大きな設定値か否かを判定し(ステップ211)、設
定値に達したら規定された通りのsyncコード配列を
十分に多い9回連続して検出していると考えられるの
で、マスク解除信号110を出力してマスクを解除する
(ステップ212)。つまり、このステップS211,
S212の処理が、上述した本発明の付加的な制御のう
ち第1の制御を遂行する。
【0076】その後、ロード信号生成手段113におい
てマスク解除信号110,112が供給されていればロ
ード信号114を供給し検出アドレス106を保護カウ
ンタ116にロードする(ステップ214)。一方、マ
スク信号111によりマスクが解除されてなければPL
L回路18からのクロック信号により保護カウンタ11
6をインクリメントする(ステップ208)。
【0077】そして、保護カウンタ116でカウント値
が更新されるとアドレスコード117が出力される(ス
テップ215)。
【0078】以上のように、この実施例のDVD再生装
置によれば、アドレス検出否の連続回数を数える無効カ
ウンタ109のカウント値に基づき、保護カウンタ11
6に検出アドレス106をロードさせるか、ロードをマ
スクして装置内部でインクリメントさせるかを決定する
ので、実施例で説明したように各種の読取りエラーに対
応して保護カウンタの更新方式を最適なタイミングで変
更することが出来る。それにより、アドレス検出が未検
出の後、正確なアドレスの引き込みがすばやく行え、デ
ータ再生可能な傷長を長くすることが可能となる。
【0079】また、具体的には、アドレス未検出でマス
クをセットした後、アドレス検出が行われても無効カウ
ンタ109の値が設定値(例えば「5」)以下の場合に
は、マスクを解除しないので、コード化けにより誤った
アドレスが検出された場合に、誤ったアドレスが保護カ
ウンタ116にロードされるのを回避できる。
【0080】また、無効カウンタ109の値が設定値
(例えば「5」)に達した場合にはマスクが解除される
ので、例えばディスク上の傷や異系列エラーなどでアド
レス検出否となりその後すぐに正常なアドレス検出に復
帰する場合に対応して、早いタイミングで保護カウンタ
116に検出アドレス106をロードさせることが出来
る。つまり、正確なアドレスの引き込みが従来の方式よ
りすばやく行え、従来に比べて長い傷長に対応すること
が可能となる。
【0081】また、マスク解除とする無効カウンタ10
9の設定値を設定変更可能に構成することで、通常モー
ドや傷対応モードや振動対応モードなど記憶媒体のさま
ざまな再生モードにあわせた最適な設定を行うことが出
来る。
【0082】また、コード化けによるアドレス誤検出の
可能性が低い所定条件を満たした場合にマスクを解除す
る付加的な制御処理(図9のステップ210,211)
により、マスクがセットされた後に正常なデータ入力が
行われて、マスクの解除が永遠長引くといったことを回
避することが出来る。
【0083】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0084】例えば、セクタ中のフレーム数や同期コー
ドの種類、アドレスを判定する同期コードの数、並び
に、同期コードのビットデータなど上記実施例で具体的
に示したが、これら具体例に限られず適宜変更可能であ
る。
【0085】また、保護カウンタの更新を、ロード信号
114の入力による検出アドレス106のロード、イン
クリメント信号115の入力によるインクリメント、ロ
ード信号114のマスクにより行っているが、その他、
例えば、検出アドレス106の入力をマスクする構成と
するなど、種々の方式を用いることが出来る。
【0086】また、保護カウンタ116を装置内部でイ
ンクリメントする手段として、PLL回路18のクロッ
ク信号を用いているが、その他、システムクロックや外
部クロックなどフレームと同一周期のクロックであれば
任意のクロック信号を用いてインクリメントする構成に
することも出来る。
【0087】また、アドレス検出の可否に関してカウン
トを行うカウンタとして、アドレス検出の可否の連続数
をそれぞれ数える有効カウンタと無効カウンタを用いて
いるが、例えば、マスクをセットしてない時に始まった
アドレス検出否の連続発生数を数えるカウンタと、マス
ク中に始まったアドレス検出否の連続発生数を数えるカ
ウンタとを別に設けて、これらカウンタの値によりマス
ク制御を行うようにしても良い。
【0088】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDVD
再生装置について説明したがこの発明はそれに限定され
るものでなく、将来的に本発明のセクタ構造を有するD
VD規格以外の記憶媒体ができた場合に、このような記
憶媒体の再生技術に応用するなど、他の記憶媒体の再生
技術に広く利用することができる。
【0089】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0090】すなわち、本発明に従うと、様々な読取り
エラーのパターンに対応してアドレス更新の方式を最適
なタイミングで変更することが出来る。それにより、ア
ドレス検出が出来なくなった後に、正確なアドレスの引
き込みが様々な読取りエラーに対応してすばやく行え、
その結果、データ再生に対応可能な記憶媒体の傷長を長
くできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適なディスク再生装置の全
体構成の一例を示すブロック図である。
【図2】実施例のディスク再生装置の信号処理部の具体
的な構成例を示すブロック図である。
【図3】ディスクに設けられているセクタの論理フォー
マットを示すデータチャートである。
【図4】セクタの各フレームに付加されたシンクコード
の各組合わせとセクタ内アドレスコードとの変換テーブ
ルを示す図である。
【図5】シンクコードをビットデータで示したデータチ
ャートである。
【図6】シンクコードのコード化けと誤りビット数の関
係を表した図である。
【図7】シンクコードのコード化けのパターンを系列毎
に示した図である。
【図8】実施例のディスク再生装置の信号処理部の動作
を説明する図である。
【図9】実施例の信号処理部の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 DVD装置専用LSI 11 信号処理部 18 PLL回路(クロック生成回路) 19 STR信号生成回路 101 パラレルデータ 102 同期信号取り込み用のタイミング信号 103 同期信号変換手段 104 syncコード(同期コード) 105 4連続syncコード判定手段(アドレス検
出手段、検出可否判定手段) 106 検出アドレス 107 検出アドレス有効信号(更新方式変更手段) 108 有効カウンタ(更新方式変更手段) 109 無効カウンタ(更新方式変更手段) 110 マスク解除信号 111 マスク信号 112 マスク解除信号 113 ロード信号生成手段(正規アドレス更新手
段、例外アドレス更新手段) 114 ロード信号 115 インクリメント信号 116 保護カウンタ 117 アドレスコード
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 522 G11B 20/18 522Z 574 574H 27/10 Z Fターム(参考) 5B018 GA02 HA25 MA16 RA13 5B065 BA03 EA15 5D044 BC06 CC04 DE02 DE03 DE32 DE38 FG19 5D077 AA30 DC01 DF01 DG01 DG02 EA21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクタ内に複数のフレームデータと各フ
    レームデータに付加されセクタ内位置を示すための同期
    コードとが記録されている記憶媒体からデータ再生を行
    うデジタル記憶媒体の再生装置において、 連続するn個の同期コードの出現順序からセクタ内アド
    レスを検出するアドレス検出手段と、検出されたセクタ
    内アドレスを取り込むことで正規のアドレス更新を行う
    正規アドレス更新手段と、フレームと同一周期のクロッ
    ク信号によりアドレス更新を行う例外アドレス更新手段
    と、上記アドレス検出手段によるアドレス検出の可否を
    判別する検出可否判別手段と、該検出可否判別手段の判
    別結果に応じて上記正規アドレス更新手段と例外アドレ
    ス更新手段とを交替させてアドレス更新を行わせる更新
    方式変更手段とを備え、上記更新方式変更手段は、上記
    アドレス検出が連続して否となる判別回数に基づきアド
    レス更新方式の変更パターンを決定することを特徴とす
    るデジタル記憶媒体の再生装置。
  2. 【請求項2】 上記更新方式変更手段は、アドレス検出
    が否となった場合に例外アドレス更新手段を有効にする
    と共に正規アドレス更新手段への移行を一時禁止し、そ
    の後、アドレス検出が可となった場合でもアドレス検出
    が連続して否となる回数が所定回数に達する以前であれ
    ば正規アドレス更新手段への移行禁止を解除しないこと
    を特徴とする請求項1記載のデジタル記憶媒体の再生装
    置。
  3. 【請求項3】 上記更新方式変更手段は、連続でアドレ
    ス検出否となる回数が所定回数に達した場合に上記正規
    アドレス更新手段への移行禁止を解除することを特徴と
    する請求項2記載のデジタル記憶媒体の再生装置。
  4. 【請求項4】 正規アドレス更新手段への移行禁止の解
    除に関与する上記所定回数を設定する設定手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項2又は3記載のデジタ
    ル記憶媒体の再生装置。
  5. 【請求項5】 上記更新方式変更手段は、コード化けに
    よるアドレス誤検出の可能性の低い所定条件を満たした
    場合に、上記正規アドレス更新手段への移行禁止を解除
    することを特徴とする請求項2又は3記載のデジタル記
    憶媒体の再生装置。
  6. 【請求項6】 上記誤ったアドレス検出の可能性の低い
    所定条件には、セクタ内の同期コード配列において特異
    なコードが含まれたn個の同期コードからアドレス検出
    がなされた場合が含まれていることを特徴とする請求項
    5記載のデジタル記憶媒体の再生装置。
  7. 【請求項7】 上記誤ったアドレス検出の可能性の低い
    所定条件には、上記同期コードが予め定められた個数正
    常に出現したことを検出した場合が含まれていることを
    特徴とする請求項5記載のデジタル記憶媒体の再生装
    置。
  8. 【請求項8】 連続するn個の同期コードのうち最後の
    同期コードがコード化けした場合に、これら同期コード
    の出現順序に対応するアドレスは存在しないように設定
    されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記
    載のデジタル記憶媒体の再生装置。
  9. 【請求項9】 記憶媒体から読み取られた信号に基づい
    て上記クロック信号を生成するクロック生成回路を備え
    ていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の
    デジタル記憶媒体の再生装置。
  10. 【請求項10】 上記記憶媒体はDVD規格の記憶媒体
    であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の
    デジタル記憶媒体の再生装置。
  11. 【請求項11】 セクタ内に複数のフレームデータと該
    フレームデータの前にセクタ内位置を示す複数種の同期
    コードの何れかが記録されている記憶媒体からデータ再
    生を行うデジタル記憶媒体の再生方法において、 連続するn個の同期コードの出現順序からセクタ内アド
    レスを検出し、検出されたセクタ内アドレスを取り込む
    ことで正規のアドレス更新を行う一方、上記セクタ内ア
    ドレスの検出の可否により正規のアドレス更新に替えて
    フレームと同一周期のクロック信号により例外的なアド
    レス更新を行い、更に、上記正規のアドレス更新と例外
    的なアドレス更新との交替パターンをセクタ内アドレス
    の検出が連続して否となる回数に基づき決定することを
    特徴とするデジタル記憶媒体の再生方法。
  12. 【請求項12】 複数のフレームデータと各フレームデ
    ータに付加されセクタ内位置を示すための同期コードと
    が記録されているセクタからデータの読取りを行う信号
    処理部が設けられた半導体集積回路において、 上記信号処理部には、連続するn個の同期コードの出現
    順序からセクタ内アドレスを検出するアドレス検出手段
    と、検出されたセクタ内アドレスを取り込むことで正規
    のアドレス更新を行う正規アドレス更新手段と、フレー
    ムと同一周期のクロック信号によりアドレス更新を行う
    例外アドレス更新手段と、上記アドレス検出手段による
    アドレス検出の可否を判別する検出可否判別手段と、該
    検出可否判別手段の判別結果に応じて上記正規アドレス
    更新手段と例外アドレス更新手段とを交替させてアドレ
    ス更新を行わせる更新方式変更手段とが設けられ、上記
    更新方式変更手段は、上記アドレス検出が連続して否と
    なる判別回数に基づきアドレス更新方式の変更パターン
    を決定することを特徴とする半導体集積回路。
JP30643799A 1999-10-28 1999-10-28 デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路 Pending JP2001126456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30643799A JP2001126456A (ja) 1999-10-28 1999-10-28 デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30643799A JP2001126456A (ja) 1999-10-28 1999-10-28 デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001126456A true JP2001126456A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17957008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30643799A Pending JP2001126456A (ja) 1999-10-28 1999-10-28 デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001126456A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004617A (ja) * 2002-06-05 2006-01-05 Lg Electron Inc ダミーデータを含む連結領域を備えた記録媒体およびその記録媒体を形成し、記録しかつその記録媒体から再生する装置と方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004617A (ja) * 2002-06-05 2006-01-05 Lg Electron Inc ダミーデータを含む連結領域を備えた記録媒体およびその記録媒体を形成し、記録しかつその記録媒体から再生する装置と方法
JP2006004616A (ja) * 2002-06-05 2006-01-05 Lg Electron Inc 同期パターンを含む連結領域を備えた記録媒体およびその記録媒体を形成し、記録しかつその記録媒体から再生する装置と方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02301074A (ja) 信号転送装置
JPH07296517A (ja) ディスクコントローラ
US9230595B2 (en) Error correction method and data reproduction device
US6301432B2 (en) Data recording/reproducing apparatus with a plurality of recording/reproducing units and capable of data recovery
JP2010287271A5 (ja)
JP4618760B2 (ja) 光ディスク再生装置およびそのデータ再生方法
JP2001126456A (ja) デジタル記憶媒体の再生装置および再生方法ならびに半導体集積回路
US6972917B2 (en) Signal processing technique for preventing delay in read time from retry operations
JP4017883B2 (ja) 欠陥検出方法および欠陥検出装置ならびに情報記録再生装置および磁気ディスク装置
US7269779B2 (en) Data reproducing method and data reproducing apparatus
JP2001184806A (ja) 同期信号検出装置、同検出装置を備えた情報記憶装置、及び同期信号検出方法
JP4636635B2 (ja) ディスク再生装置およびディスク再生方法
US5153784A (en) Magnetic disk apparatus having a read/write control circuit
JPH11232797A (ja) ディスク再生装置および再生方法
JP3759992B2 (ja) 記録情報再生装置
WO2004013852A1 (ja) ディスク再生装置とディスク再生方法
JP2589673B2 (ja) アドレスデータ検出装置
US7228487B2 (en) Data buffering system and method for optical recording device
JP2001006298A (ja) ディジタル信号処理回路及びディスク再生装置
JP2002074861A (ja) ディジタルデータ再生装置及び再生方法
EP1638104A2 (en) Information recording -reproducing apparatus and method
JPH0778413A (ja) データ再生装置
JPH07320420A (ja) ディジタル信号再生装置
JP3995693B2 (ja) 符号誤り訂正検出装置
JPH0346166A (ja) 復調回路