JP2001126283A - 記録媒体、記録媒体駆動装置及びチルト検出方法 - Google Patents
記録媒体、記録媒体駆動装置及びチルト検出方法Info
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- JP2001126283A JP2001126283A JP30141099A JP30141099A JP2001126283A JP 2001126283 A JP2001126283 A JP 2001126283A JP 30141099 A JP30141099 A JP 30141099A JP 30141099 A JP30141099 A JP 30141099A JP 2001126283 A JP2001126283 A JP 2001126283A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 専用のセンサを設けることなくチルト量を速
やかに且つ安定して高精度に検出する。 【解決手段】 光ディスク再生装置10は、光ディスク
に記録されているディジタルデータを読み出す光学ピッ
クアップ11と、ウォブル成分信号の振幅を検出する振
幅検出回路16と、チルト量の検出を行うチルト検出回
路22とを備える。光ディスク再生装置10は、アドレ
スエリアにおけるピット列の一部をランド部の幅方向に
所定周期で位置を変調したピット列を設ける光ディスク
に対して光学ピックアップ11によりレーザ光を照射
し、振幅検出回路16によりレーザ光が変調されている
ピット列よりも光ディスクの内周側及び外周側に位置し
た場合の戻り光に基づく各ウォブル成分信号の振幅を検
出し、チルト検出回路22により各ウォブル成分信号の
振幅の差分値をチルト指示値として求める。
やかに且つ安定して高精度に検出する。 【解決手段】 光ディスク再生装置10は、光ディスク
に記録されているディジタルデータを読み出す光学ピッ
クアップ11と、ウォブル成分信号の振幅を検出する振
幅検出回路16と、チルト量の検出を行うチルト検出回
路22とを備える。光ディスク再生装置10は、アドレ
スエリアにおけるピット列の一部をランド部の幅方向に
所定周期で位置を変調したピット列を設ける光ディスク
に対して光学ピックアップ11によりレーザ光を照射
し、振幅検出回路16によりレーザ光が変調されている
ピット列よりも光ディスクの内周側及び外周側に位置し
た場合の戻り光に基づく各ウォブル成分信号の振幅を検
出し、チルト検出回路22により各ウォブル成分信号の
振幅の差分値をチルト指示値として求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
が記録される記録媒体、円盤状記録媒体を回転駆動して
円盤状記録媒体に対してディジタルデータの記録及び/
又は再生を行う記録媒体駆動装置及び円盤状記録媒体を
回転駆動する際に生じるチルト量を検出するチルト検出
方法に関する。
が記録される記録媒体、円盤状記録媒体を回転駆動して
円盤状記録媒体に対してディジタルデータの記録及び/
又は再生を行う記録媒体駆動装置及び円盤状記録媒体を
回転駆動する際に生じるチルト量を検出するチルト検出
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばディジタルデータを光学的に記録
した記録媒体として、いわゆるCD(Compact Disc)や
DVD(Digital Versatile Disc 又は Digital Video
Disc)等の光ディスクが広く知られている。
した記録媒体として、いわゆるCD(Compact Disc)や
DVD(Digital Versatile Disc 又は Digital Video
Disc)等の光ディスクが広く知られている。
【0003】このような光ディスクに対してディジタル
データの記録及び/又は再生を行う光ディスクドライブ
装置は、回転駆動させた光ディスクに対して、光学ピッ
クアップによりレーザ光を集光した微小スポットを所望
の位置に照射し、ディジタルデータを記録及び/又は再
生する。この際、光学ピックアップは、光ディスクに安
定してディジタルデータを記録したり、光ディスクに記
録されたディジタルデータを忠実に再生するために、光
ディスクの盤面上に設けられたトラックにレーザ光を追
従させて動作する。
データの記録及び/又は再生を行う光ディスクドライブ
装置は、回転駆動させた光ディスクに対して、光学ピッ
クアップによりレーザ光を集光した微小スポットを所望
の位置に照射し、ディジタルデータを記録及び/又は再
生する。この際、光学ピックアップは、光ディスクに安
定してディジタルデータを記録したり、光ディスクに記
録されたディジタルデータを忠実に再生するために、光
ディスクの盤面上に設けられたトラックにレーザ光を追
従させて動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した光
ディスクにおいては、使用及び/又は保存時の温度や湿
度といった環境の影響や取り扱い状態による当該光ディ
スクの反りや光ディスクドライブ装置における光学ピッ
クアップの傾きに起因して、ラジアルチルトが発生する
ことがある。このチルトは、再生光学スポットに収差を
もたらすことから、再生信号の歪みやMTF(Modulati
on Transfer Function)の低下、記録パワー効率の低下
を引き起こすことが知られている。
ディスクにおいては、使用及び/又は保存時の温度や湿
度といった環境の影響や取り扱い状態による当該光ディ
スクの反りや光ディスクドライブ装置における光学ピッ
クアップの傾きに起因して、ラジアルチルトが発生する
ことがある。このチルトは、再生光学スポットに収差を
もたらすことから、再生信号の歪みやMTF(Modulati
on Transfer Function)の低下、記録パワー効率の低下
を引き起こすことが知られている。
【0005】また近年では、光ディスクの高密度化のた
め、光ディスクドライブ装置においては、光学ピックア
ップにおける対物レンズの開口数(Numerical Apertur
e;NA)を増大させる傾向がみられ、例えば、CDの
場合にはNAの値が0.45、DVDの場合にはNAの
値が0.60といった対物レンズを使用している。これ
にともない光ディスクは、その基板厚の薄型化が図られ
ている。そのため、光ディスクは、反りが生じやすくな
っている上に、NAが大きいことから、収差の角度依存
性も大きくなってきているのが現状である。
め、光ディスクドライブ装置においては、光学ピックア
ップにおける対物レンズの開口数(Numerical Apertur
e;NA)を増大させる傾向がみられ、例えば、CDの
場合にはNAの値が0.45、DVDの場合にはNAの
値が0.60といった対物レンズを使用している。これ
にともない光ディスクは、その基板厚の薄型化が図られ
ている。そのため、光ディスクは、反りが生じやすくな
っている上に、NAが大きいことから、収差の角度依存
性も大きくなってきているのが現状である。
【0006】これに対して、光ディスクドライブ装置に
おいては、チルトを補償するために、専用のセンサを設
けてチルト量を検出し、その検出信号に基づいて光学ピ
ックアップにおける対物レンズやアクチュエータ等を傾
ける方式のものが実用化されている。
おいては、チルトを補償するために、専用のセンサを設
けてチルト量を検出し、その検出信号に基づいて光学ピ
ックアップにおける対物レンズやアクチュエータ等を傾
ける方式のものが実用化されている。
【0007】しかしながら、従来の光ディスクドライブ
装置は、光ディスクが小径であった場合には、チルト量
を検出するためのセンサを設置する場所は十分に確保で
きず、チルト量を検出することは困難であった。
装置は、光ディスクが小径であった場合には、チルト量
を検出するためのセンサを設置する場所は十分に確保で
きず、チルト量を検出することは困難であった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、従来の光ディスクドライブ装置における
チルト検出方式の問題を解決し、光学ピックアップで得
た信号から速やかに且つ安定して高精度にチルト量を検
出することが可能となる記録媒体、この記録媒体を適用
して光学ピックアップで得た信号から速やかに且つ安定
して高精度にチルト量を検出する記録媒体駆動装置及び
チルト検出方法を提供することを目的とする。
たものであり、従来の光ディスクドライブ装置における
チルト検出方式の問題を解決し、光学ピックアップで得
た信号から速やかに且つ安定して高精度にチルト量を検
出することが可能となる記録媒体、この記録媒体を適用
して光学ピックアップで得た信号から速やかに且つ安定
して高精度にチルト量を検出する記録媒体駆動装置及び
チルト検出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる記録媒体は、ディジタルデータが記録さ
れる記録媒体であって、記録データが記録される記録領
域と、記録データと区別可能な信号情報がピットとして
記録される信号情報領域とを設け、信号情報を表すピッ
ト列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置を
変調した変調ピット列を設けることを特徴としている。
本発明にかかる記録媒体は、ディジタルデータが記録さ
れる記録媒体であって、記録データが記録される記録領
域と、記録データと区別可能な信号情報がピットとして
記録される信号情報領域とを設け、信号情報を表すピッ
ト列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置を
変調した変調ピット列を設けることを特徴としている。
【0010】このような本発明にかかる記録媒体は、ピ
ット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置
を変調した変調ピット列を設ける信号情報領域に信号情
報が記録される。
ット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置
を変調した変調ピット列を設ける信号情報領域に信号情
報が記録される。
【0011】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる記録媒体駆動装置は、記録データが記録される記録
領域と、記録データと区別可能な信号情報がピットとし
て記録される信号情報領域とを設け、信号情報を表すピ
ット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置
を変調した変調ピット列を設ける円盤状記録媒体を回転
駆動し、円盤状記録媒体に対して、ディジタルデータの
記録及び/又は再生を行う記録媒体駆動装置であって、
円盤状記録媒体に対してレーザ光を照射するとともに、
円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻り光を受光す
る光学ピックアップ手段と、信号情報領域からの戻り光
に基づく信号の包絡線で表される信号の振幅を検出する
振幅検出手段と、この振幅検出手段により検出されたレ
ーザ光が変調ピット列よりも円盤状記録媒体の内周側に
位置した場合における信号情報領域からの戻り光に基づ
く信号の包絡線で表される信号である第1の信号の振幅
と、振幅検出手段により検出されたレーザ光が変調ピッ
ト列よりも円盤状記録媒体の外周側に位置した場合にお
ける信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で
表される信号である第2の信号の振幅とに基づいてチル
ト量を検出するチルト検出手段とを備えることを特徴と
している。
かる記録媒体駆動装置は、記録データが記録される記録
領域と、記録データと区別可能な信号情報がピットとし
て記録される信号情報領域とを設け、信号情報を表すピ
ット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置
を変調した変調ピット列を設ける円盤状記録媒体を回転
駆動し、円盤状記録媒体に対して、ディジタルデータの
記録及び/又は再生を行う記録媒体駆動装置であって、
円盤状記録媒体に対してレーザ光を照射するとともに、
円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻り光を受光す
る光学ピックアップ手段と、信号情報領域からの戻り光
に基づく信号の包絡線で表される信号の振幅を検出する
振幅検出手段と、この振幅検出手段により検出されたレ
ーザ光が変調ピット列よりも円盤状記録媒体の内周側に
位置した場合における信号情報領域からの戻り光に基づ
く信号の包絡線で表される信号である第1の信号の振幅
と、振幅検出手段により検出されたレーザ光が変調ピッ
ト列よりも円盤状記録媒体の外周側に位置した場合にお
ける信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で
表される信号である第2の信号の振幅とに基づいてチル
ト量を検出するチルト検出手段とを備えることを特徴と
している。
【0012】このような本発明にかかる記録媒体駆動装
置は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻り
光に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に基
づいて、チルト検出手段によりチルト量を検出する。
置は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻り
光に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に基
づいて、チルト検出手段によりチルト量を検出する。
【0013】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかるチルト検出方法は、記録データが記録される記録
領域と、記録データと区別可能な信号情報がピットとし
て記録される信号情報領域とを設け、信号情報を表すピ
ット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置
を変調した変調ピット列を設ける円盤状記録媒体に対し
て、レーザ光を照射するとともに、円盤状記録媒体の表
面で反射回折された戻り光を受光し、信号情報領域から
の戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号の振幅を
検出し、検出したレーザ光が変調ピット列よりも円盤状
記録媒体の内周側に位置した場合における信号情報領域
からの戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号であ
る第1の信号の振幅と、検出したレーザ光が変調ピット
列よりも円盤状記録媒体の外周側に位置した場合におけ
る信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で表
される信号である第2の信号の振幅とに基づいてチルト
量を検出することを特徴としている。
かかるチルト検出方法は、記録データが記録される記録
領域と、記録データと区別可能な信号情報がピットとし
て記録される信号情報領域とを設け、信号情報を表すピ
ット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置
を変調した変調ピット列を設ける円盤状記録媒体に対し
て、レーザ光を照射するとともに、円盤状記録媒体の表
面で反射回折された戻り光を受光し、信号情報領域から
の戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号の振幅を
検出し、検出したレーザ光が変調ピット列よりも円盤状
記録媒体の内周側に位置した場合における信号情報領域
からの戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号であ
る第1の信号の振幅と、検出したレーザ光が変調ピット
列よりも円盤状記録媒体の外周側に位置した場合におけ
る信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で表
される信号である第2の信号の振幅とに基づいてチルト
量を検出することを特徴としている。
【0014】このような本発明にかかるチルト検出方法
は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻り光
に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に基づ
いて、チルト量を検出する。
は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻り光
に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に基づ
いて、チルト量を検出する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0016】この実施の形態は、本発明にかかる記録媒
体駆動装置を、例えばCD(Compact Disc)やDVD
(Digital Versatile Disc 又は Digital Video Dis
c)、MD(Mini Disk、ソニー社商品名)等と同様にデ
ィジタルデータが記録された円盤状記録媒体である光デ
ィスクからディジタルデータを再生する光ディスク再生
装置に適用したものである。ここではまず、この光ディ
スク再生装置によるチルト検出方法に関する原理につい
て説明する。
体駆動装置を、例えばCD(Compact Disc)やDVD
(Digital Versatile Disc 又は Digital Video Dis
c)、MD(Mini Disk、ソニー社商品名)等と同様にデ
ィジタルデータが記録された円盤状記録媒体である光デ
ィスクからディジタルデータを再生する光ディスク再生
装置に適用したものである。ここではまず、この光ディ
スク再生装置によるチルト検出方法に関する原理につい
て説明する。
【0017】本発明を適用して好適な光ディスクは、図
1及び図2に示すように、アドレスエリアにおけるアド
レス情報用のピットがウォブリングされて設けられてい
るものである。すなわち、光ディスクは、信号情報であ
るアドレス情報がピットとして記録されているランド部
Lと、グルーブ部Gとを交互に設け、これらのランド部
L及びグルーブ部がそれぞれ記録エリアとされたランド
/グルーブ基板である。この光ディスクは、アドレス情
報がピットとして記録されているアドレスエリアと、デ
ータが記録されるデータエリアとを設け、アドレスエリ
アにおけるピットの一部を当該光ディスクの回転方向に
所定周期で中心位置を変調して設けている。すなわち、
光ディスクは、アドレスエリアにおけるピット列の一部
をランド部Lの幅方向に所定周期で位置を変調したピッ
ト列を設けている。この変調されているピット列は、ア
ドレス検出に支障のない範囲でウォブリングされてお
り、例えば、CD−R(CD-Recordable)におけるプリ
グルーブと同様に、図示しないスピンドルモータを制御
するための回転同期信号を与えることが可能な程度の周
期で変調されて設けられている。変調されているピット
列は、記録エリアがランド部Lである領域では、図1に
示すように、2列の変調されていないピット列を間に挟
んで、すなわち、光ディスクの3回転周期毎に設けら
れ、記録エリアがグルーブ部Gである領域では、図2に
示すように、1列の変調されていないピット列を間に挟
んで、すなわち、光ディスクの2回転周期毎に設けられ
ている。
1及び図2に示すように、アドレスエリアにおけるアド
レス情報用のピットがウォブリングされて設けられてい
るものである。すなわち、光ディスクは、信号情報であ
るアドレス情報がピットとして記録されているランド部
Lと、グルーブ部Gとを交互に設け、これらのランド部
L及びグルーブ部がそれぞれ記録エリアとされたランド
/グルーブ基板である。この光ディスクは、アドレス情
報がピットとして記録されているアドレスエリアと、デ
ータが記録されるデータエリアとを設け、アドレスエリ
アにおけるピットの一部を当該光ディスクの回転方向に
所定周期で中心位置を変調して設けている。すなわち、
光ディスクは、アドレスエリアにおけるピット列の一部
をランド部Lの幅方向に所定周期で位置を変調したピッ
ト列を設けている。この変調されているピット列は、ア
ドレス検出に支障のない範囲でウォブリングされてお
り、例えば、CD−R(CD-Recordable)におけるプリ
グルーブと同様に、図示しないスピンドルモータを制御
するための回転同期信号を与えることが可能な程度の周
期で変調されて設けられている。変調されているピット
列は、記録エリアがランド部Lである領域では、図1に
示すように、2列の変調されていないピット列を間に挟
んで、すなわち、光ディスクの3回転周期毎に設けら
れ、記録エリアがグルーブ部Gである領域では、図2に
示すように、1列の変調されていないピット列を間に挟
んで、すなわち、光ディスクの2回転周期毎に設けられ
ている。
【0018】なお、以下の説明では、図1に示すよう
に、記録エリアがランド部Lとされる領域を用い、必要
に応じて、変調されている変調ピット列をウォブルピッ
ト部WPと称し、変調されていない通常の無変調ピット
列をノーマルピット部NPと称するものとする。さら
に、以下の説明では、必要に応じて、ウォブルピット部
WPが、図示しない光学ピックアップからのレーザ光よ
りも光ディスクの内周側にある場合におけるビームスポ
ットをスポットSAとし、光ディスクの外周側にある場
合におけるビームスポットをスポットSBとする。これ
らのビームスポットは、いずれも、その強度分布がガウ
シアン分布を呈するガウスビームである。さらにまた、
以下の説明では、必要に応じて、スポットSAが照射し
ているトラックをトラックTAとし、スポットSBが照射
しているトラックをトラックTBとする。
に、記録エリアがランド部Lとされる領域を用い、必要
に応じて、変調されている変調ピット列をウォブルピッ
ト部WPと称し、変調されていない通常の無変調ピット
列をノーマルピット部NPと称するものとする。さら
に、以下の説明では、必要に応じて、ウォブルピット部
WPが、図示しない光学ピックアップからのレーザ光よ
りも光ディスクの内周側にある場合におけるビームスポ
ットをスポットSAとし、光ディスクの外周側にある場
合におけるビームスポットをスポットSBとする。これ
らのビームスポットは、いずれも、その強度分布がガウ
シアン分布を呈するガウスビームである。さらにまた、
以下の説明では、必要に応じて、スポットSAが照射し
ているトラックをトラックTAとし、スポットSBが照射
しているトラックをトラックTBとする。
【0019】ここで、チルトによるレーザ光の強度分布
の変化を数値計算により求めた結果は、図3に示すよう
になる。
の変化を数値計算により求めた結果は、図3に示すよう
になる。
【0020】光ディスクに照射されるスポットSBは、
チルトによる影響を受けずに正常に照射された場合、す
なわち、チルト量が“0゜”である場合には、同図中実
線部C0Bに示すように、その強度分布が両側に位置する
ウォブルピット部WP及びノーマルピット部NPに対し
て対称となる。したがって、ディスク表面で反射回折さ
れた戻り光は、光ディスクの半径方向におけるトラック
TBの中央位置で対称となる。
チルトによる影響を受けずに正常に照射された場合、す
なわち、チルト量が“0゜”である場合には、同図中実
線部C0Bに示すように、その強度分布が両側に位置する
ウォブルピット部WP及びノーマルピット部NPに対し
て対称となる。したがって、ディスク表面で反射回折さ
れた戻り光は、光ディスクの半径方向におけるトラック
TBの中央位置で対称となる。
【0021】一方、チルトによる影響を受け収差により
歪むことに起因して、ウォブルピット部WPの方向へ傾
いた状態で光ディスクに照射されたスポットSBは、例
えば同図中破線部C0.6Bや同図中鎖線部C1.2Bに示すよ
うになる。すなわち、光ディスクに照射されるスポット
SBは、チルト量が“0.6゜”、“1.2゜”である
場合には、それぞれ、同図中破線部C0.6B、鎖線部C
1.2Bに示すように、ともに、その強度分布が両側に位置
するウォブルピット部WP及びノーマルピット部NPに
対して非対称となり、ウォブルピット部WPに照射され
るレーザ光の強度が、正常に照射された場合よりも低く
なり、ノーマルピット部NPに照射されるレーザ光の強
度が、正常に照射された場合よりも高くなる。そして、
その傾向は、チルト量が大きいほど顕著なものとなる。
したがって、ディスク表面で反射回折された戻り光は、
両側に位置するウォブルピット部WP及びノーマルピッ
ト部NPに対して非対称となり、戻り光の強度I0.6B、
I1.2Bもそれぞれ異なるものとなる。
歪むことに起因して、ウォブルピット部WPの方向へ傾
いた状態で光ディスクに照射されたスポットSBは、例
えば同図中破線部C0.6Bや同図中鎖線部C1.2Bに示すよ
うになる。すなわち、光ディスクに照射されるスポット
SBは、チルト量が“0.6゜”、“1.2゜”である
場合には、それぞれ、同図中破線部C0.6B、鎖線部C
1.2Bに示すように、ともに、その強度分布が両側に位置
するウォブルピット部WP及びノーマルピット部NPに
対して非対称となり、ウォブルピット部WPに照射され
るレーザ光の強度が、正常に照射された場合よりも低く
なり、ノーマルピット部NPに照射されるレーザ光の強
度が、正常に照射された場合よりも高くなる。そして、
その傾向は、チルト量が大きいほど顕著なものとなる。
したがって、ディスク表面で反射回折された戻り光は、
両側に位置するウォブルピット部WP及びノーマルピッ
ト部NPに対して非対称となり、戻り光の強度I0.6B、
I1.2Bもそれぞれ異なるものとなる。
【0022】さらに、チルトによる影響を受け、ノーマ
ルピット部NPの方向へ傾いた状態で光ディスクに照射
されたスポットSAは、図示しないが、その強度分布が
両側に位置するウォブルピット部WP及びノーマルピッ
ト部NPに対して非対称となり、ウォブルピット部WP
に照射されるレーザ光の強度が、正常に照射された場合
よりも高くなり、ノーマルピット部NPに照射されるレ
ーザ光の強度が、正常に照射された場合よりも低くな
る。したがって、ディスク表面で反射回折された戻り光
は、両側に位置するウォブルピット部WP及びノーマル
ピット部NPに対して非対称となる。
ルピット部NPの方向へ傾いた状態で光ディスクに照射
されたスポットSAは、図示しないが、その強度分布が
両側に位置するウォブルピット部WP及びノーマルピッ
ト部NPに対して非対称となり、ウォブルピット部WP
に照射されるレーザ光の強度が、正常に照射された場合
よりも高くなり、ノーマルピット部NPに照射されるレ
ーザ光の強度が、正常に照射された場合よりも低くな
る。したがって、ディスク表面で反射回折された戻り光
は、両側に位置するウォブルピット部WP及びノーマル
ピット部NPに対して非対称となる。
【0023】実際にチルト量を変化させながら光ディス
クにレーザ光を照射した場合におけるディスク表面で反
射回折された戻り光に基づく信号の特性を数値計算によ
り求めた結果を図4に示す。
クにレーザ光を照射した場合におけるディスク表面で反
射回折された戻り光に基づく信号の特性を数値計算によ
り求めた結果を図4に示す。
【0024】チルト量に対するスポットSAによるディ
スク表面で反射回折された戻り光に基づくアドレス成分
信号のエンベロープ(ウォブル成分信号SIGA)の振
幅の変化をプロットした曲線を曲線CAとし、チルト量
に対するスポットSBによるディスク表面で反射回折さ
れた戻り光に基づくアドレス成分信号のエンベロープ
(ウォブル成分信号SIGB)の振幅の変化をプロット
した曲線を曲線CBとすると、同図に示すように、ウォ
ブル成分信号SIGAの振幅と、ウォブル成分信号SI
GBの振幅は、ともに、チルト量に依存し、チルト量が
“0゜”である場合を中心として対称となる傾向がみら
れる。そして、これらのウォブル成分信号SIGAと、
ウォブル成分信号SIGBとの差分で表される信号をチ
ルト検出信号SIGTとすると、曲線CTで表されるよう
に、チルト量が“0゜”である場合を中心として“約−
0.75゜〜約+0.75゜”の範囲で線形性のある特
性を得ることができる。なお、引き込み範囲は、“約−
1.2゜〜約+1.2゜”である。
スク表面で反射回折された戻り光に基づくアドレス成分
信号のエンベロープ(ウォブル成分信号SIGA)の振
幅の変化をプロットした曲線を曲線CAとし、チルト量
に対するスポットSBによるディスク表面で反射回折さ
れた戻り光に基づくアドレス成分信号のエンベロープ
(ウォブル成分信号SIGB)の振幅の変化をプロット
した曲線を曲線CBとすると、同図に示すように、ウォ
ブル成分信号SIGAの振幅と、ウォブル成分信号SI
GBの振幅は、ともに、チルト量に依存し、チルト量が
“0゜”である場合を中心として対称となる傾向がみら
れる。そして、これらのウォブル成分信号SIGAと、
ウォブル成分信号SIGBとの差分で表される信号をチ
ルト検出信号SIGTとすると、曲線CTで表されるよう
に、チルト量が“0゜”である場合を中心として“約−
0.75゜〜約+0.75゜”の範囲で線形性のある特
性を得ることができる。なお、引き込み範囲は、“約−
1.2゜〜約+1.2゜”である。
【0025】本発明の実施の形態として図5に示す光デ
ィスク再生装置10は、このような特性を利用してチル
ト量を検出し、補償するものである。
ィスク再生装置10は、このような特性を利用してチル
ト量を検出し、補償するものである。
【0026】光ディスク再生装置10は、同図に示すよ
うに、図示しない光ディスクに記録されているディジタ
ルデータを読み出す光学ピックアップ11と、この光学
ピックアップ11から出力された信号を電流−電圧変換
(IV変換)するIV変換回路12と、光学ピックアッ
プ11を光ディスクとの距離が一定に保つようにトラッ
キングさせたり、図示しないスピンドルモータの回転駆
動動作を制御するサーボ回路13と、所望の周波数成分
の信号を通過する帯域通過フィルタ(Band Pass Filte
r;BPF)14と、この帯域通過フィルタ14により
通過されたアドレス成分信号のエンベロープを検出する
エンベロープ検出回路15と、このエンベロープ検出回
路15からの出力に基づいてウォブル成分信号の振幅を
検出する振幅検出回路16と、帯域通過フィルタ14に
より通過されたアドレス成分信号がトラックTAからの
戻り光によるものであるかトラックTBからの戻り光に
よるものかを判別するトラック判別回路17と、帯域通
過フィルタ14により通過されたアドレス成分信号から
光ディスクに記録されているアドレスを抽出して検出す
るアドレス検出回路18と、IV変換回路12から入力
したRF(Radio Frequency)信号に対して波形等化処
理を施すイコライザ19と、このイコライザ19から入
力した信号からデータを抽出してデータ検出能力を判別
するデータ判別回路20と、後述するチルト検出回路2
2により検出されるチルト量を示すチルト指示値に対し
て補償するための目標値を設定する目標値設定回路21
と、チルト量の検出を行うチルト検出回路22と、チル
トの補償のために光学ピックアップ11のフォーカスコ
イル25a,25bを駆動させるためのドライブ信号を
生成するドライブ信号生成回路23とを備える。
うに、図示しない光ディスクに記録されているディジタ
ルデータを読み出す光学ピックアップ11と、この光学
ピックアップ11から出力された信号を電流−電圧変換
(IV変換)するIV変換回路12と、光学ピックアッ
プ11を光ディスクとの距離が一定に保つようにトラッ
キングさせたり、図示しないスピンドルモータの回転駆
動動作を制御するサーボ回路13と、所望の周波数成分
の信号を通過する帯域通過フィルタ(Band Pass Filte
r;BPF)14と、この帯域通過フィルタ14により
通過されたアドレス成分信号のエンベロープを検出する
エンベロープ検出回路15と、このエンベロープ検出回
路15からの出力に基づいてウォブル成分信号の振幅を
検出する振幅検出回路16と、帯域通過フィルタ14に
より通過されたアドレス成分信号がトラックTAからの
戻り光によるものであるかトラックTBからの戻り光に
よるものかを判別するトラック判別回路17と、帯域通
過フィルタ14により通過されたアドレス成分信号から
光ディスクに記録されているアドレスを抽出して検出す
るアドレス検出回路18と、IV変換回路12から入力
したRF(Radio Frequency)信号に対して波形等化処
理を施すイコライザ19と、このイコライザ19から入
力した信号からデータを抽出してデータ検出能力を判別
するデータ判別回路20と、後述するチルト検出回路2
2により検出されるチルト量を示すチルト指示値に対し
て補償するための目標値を設定する目標値設定回路21
と、チルト量の検出を行うチルト検出回路22と、チル
トの補償のために光学ピックアップ11のフォーカスコ
イル25a,25bを駆動させるためのドライブ信号を
生成するドライブ信号生成回路23とを備える。
【0027】光学ピックアップ11は、レーザダイオー
ド27からのレーザ光を集光する対物レンズ24と、こ
の対物レンズ24を光ディスクに対して傾けるためのフ
ォーカスコイル25a,25bと、これらのフォーカス
コイル25a,25bによる電磁力により対物レンズ2
4を駆動するアクチュエータ26と、レーザ光を発光す
るレーザダイオード(Laser Diode;LD)27と、こ
のレーザダイオード27から発光されたレーザ光を透過
し且つ光ディスク表面で反射回折された戻り光を内部反
射するプリズム28と、光ディスク表面で反射回折され
てプリズム28により入射された戻り光を受光するフォ
トダイオード(Photo Diode;PD)29とを有する。
ド27からのレーザ光を集光する対物レンズ24と、こ
の対物レンズ24を光ディスクに対して傾けるためのフ
ォーカスコイル25a,25bと、これらのフォーカス
コイル25a,25bによる電磁力により対物レンズ2
4を駆動するアクチュエータ26と、レーザ光を発光す
るレーザダイオード(Laser Diode;LD)27と、こ
のレーザダイオード27から発光されたレーザ光を透過
し且つ光ディスク表面で反射回折された戻り光を内部反
射するプリズム28と、光ディスク表面で反射回折され
てプリズム28により入射された戻り光を受光するフォ
トダイオード(Photo Diode;PD)29とを有する。
【0028】対物レンズ24は、レーザダイオード27
からのレーザ光を集光して図示しない光ディスクに照射
する。
からのレーザ光を集光して図示しない光ディスクに照射
する。
【0029】フォーカスコイル25a,25bは、それ
ぞれ、対物レンズ24を光ディスクに対して傾けるため
のものである。これらのフォーカスコイル25a,25
bには、それぞれ、ドライブ信号生成回路23から供給
されるドライブ信号に基づく大きさの電流が流れる。フ
ォーカスコイル25a,25bは、それぞれ、図示しな
いマグネットとの効果により生じた電磁力によりチルト
を補償する方向へアクチュエータ26を駆動する。
ぞれ、対物レンズ24を光ディスクに対して傾けるため
のものである。これらのフォーカスコイル25a,25
bには、それぞれ、ドライブ信号生成回路23から供給
されるドライブ信号に基づく大きさの電流が流れる。フ
ォーカスコイル25a,25bは、それぞれ、図示しな
いマグネットとの効果により生じた電磁力によりチルト
を補償する方向へアクチュエータ26を駆動する。
【0030】アクチュエータ26は、対物レンズ24を
図示しない光ディスク上の所望の位置にトラッキングさ
せるために、対物レンズ24をトラッキング駆動する。
また、アクチュエータ26は、フォーカスコイル25
a,25bによる電磁力により対物レンズ24を光ディ
スクに対して傾ける。
図示しない光ディスク上の所望の位置にトラッキングさ
せるために、対物レンズ24をトラッキング駆動する。
また、アクチュエータ26は、フォーカスコイル25
a,25bによる電磁力により対物レンズ24を光ディ
スクに対して傾ける。
【0031】レーザダイオード27は、例えば半導体レ
ーザからなる発光部を有し、レーザ光を発光する。この
レーザダイオード27から発光されたレーザ光は、プリ
ズム28に入射される。
ーザからなる発光部を有し、レーザ光を発光する。この
レーザダイオード27から発光されたレーザ光は、プリ
ズム28に入射される。
【0032】プリズム28は、レーザダイオード27か
ら発光されたレーザ光を入射して透過し、対物レンズ2
4へと出射するとともに、光ディスク表面で反射回折さ
れた戻り光を入射して内部反射し、フォトダイオード2
9に出射する。
ら発光されたレーザ光を入射して透過し、対物レンズ2
4へと出射するとともに、光ディスク表面で反射回折さ
れた戻り光を入射して内部反射し、フォトダイオード2
9に出射する。
【0033】フォトダイオード29は、フォトディテク
タや光電変換部を有し、光ディスク表面で反射回折され
てプリズム28により入射された戻り光を受光し、電気
信号に変換し、後段のIV変換回路12へ出力する。
タや光電変換部を有し、光ディスク表面で反射回折され
てプリズム28により入射された戻り光を受光し、電気
信号に変換し、後段のIV変換回路12へ出力する。
【0034】このような光学ピックアップ11は、レー
ザダイオード27から出射されたレーザ光を図示しない
光ディスクに照射し、光ディスク表面で反射回折された
戻り光を受光することによって、光ディスク表面のトラ
ックに記録されているディジタルデータを読み出す。ま
た、光学ピックアップ11は、図6に示すように、実際
には、メインビームスポットとなるスポットSA(スポ
ットSB)の他に、2つのサブビームスポットSS1,S
S2を図示しない光ディスクに照射し、光ディスク表面
で反射回折された戻り光を受光するための光学系を有す
る。これらのサブビームスポットSS1,SS2は、それ
ぞれ、メインビームスポットの位置に応じて、2つのノ
ーマルピット部NPに挟まれたグルーブ部G又はノーマ
ルピット部NPとウォブルピット部WPとに挟まれたグ
ルーブ部G上に照射される。これらのサブビームスポッ
トSS1,SS2が光ディスク表面で反射回折された戻り
光は、トラック判別回路19によるメインビームスポッ
トのトラック判別に用いられる。なお、先に図2に示し
たように、光ディスクにおける記録エリアがグルーブ部
Gである領域をメインビームスポットが通過する場合に
は、2つのサブビームスポットSS1,SS2は、それぞ
れ、メインビームスポットの位置に応じて、ノーマルピ
ット部NP又はウォブルピット部WPを設けるランド部
L上に照射されることはいうまでもない。さらに、光学
ピックアップ11は、対物レンズ24のフォーカスエラ
ーを示すフォーカスエラー信号をドライブ信号生成回路
23に出力する。
ザダイオード27から出射されたレーザ光を図示しない
光ディスクに照射し、光ディスク表面で反射回折された
戻り光を受光することによって、光ディスク表面のトラ
ックに記録されているディジタルデータを読み出す。ま
た、光学ピックアップ11は、図6に示すように、実際
には、メインビームスポットとなるスポットSA(スポ
ットSB)の他に、2つのサブビームスポットSS1,S
S2を図示しない光ディスクに照射し、光ディスク表面
で反射回折された戻り光を受光するための光学系を有す
る。これらのサブビームスポットSS1,SS2は、それ
ぞれ、メインビームスポットの位置に応じて、2つのノ
ーマルピット部NPに挟まれたグルーブ部G又はノーマ
ルピット部NPとウォブルピット部WPとに挟まれたグ
ルーブ部G上に照射される。これらのサブビームスポッ
トSS1,SS2が光ディスク表面で反射回折された戻り
光は、トラック判別回路19によるメインビームスポッ
トのトラック判別に用いられる。なお、先に図2に示し
たように、光ディスクにおける記録エリアがグルーブ部
Gである領域をメインビームスポットが通過する場合に
は、2つのサブビームスポットSS1,SS2は、それぞ
れ、メインビームスポットの位置に応じて、ノーマルピ
ット部NP又はウォブルピット部WPを設けるランド部
L上に照射されることはいうまでもない。さらに、光学
ピックアップ11は、対物レンズ24のフォーカスエラ
ーを示すフォーカスエラー信号をドライブ信号生成回路
23に出力する。
【0035】IV変換回路12は、フォトダイオード2
9から出力された信号を電流−電圧変換する。IV変換
回路12は、変換して得た信号を後段のサーボ回路13
及び帯域通過フィルタ14に出力する。また、IV変換
回路12は、変換して得たRF信号を後段のイコライザ
19に出力する。
9から出力された信号を電流−電圧変換する。IV変換
回路12は、変換して得た信号を後段のサーボ回路13
及び帯域通過フィルタ14に出力する。また、IV変換
回路12は、変換して得たRF信号を後段のイコライザ
19に出力する。
【0036】サーボ回路13は、IV変換回路12から
供給された信号に基づいて、光学ピックアップ11を光
ディスクとの距離が一定に保つようにフォーカス駆動さ
せたり、図示しないスピンドルモータの回転駆動動作を
制御する。
供給された信号に基づいて、光学ピックアップ11を光
ディスクとの距離が一定に保つようにフォーカス駆動さ
せたり、図示しないスピンドルモータの回転駆動動作を
制御する。
【0037】帯域通過フィルタ14は、IV変換回路1
2から供給された信号のうち、アドレス成分信号を取り
出すために、RF信号成分やその他のノイズ成分等を遮
断し、所望の周波数成分の信号を通過する。この帯域通
過フィルタ14により通過されたアドレス成分信号は、
後段のエンベロープ検出回路15、トラック判別回路1
7及びアドレス検出回路18に供給される。
2から供給された信号のうち、アドレス成分信号を取り
出すために、RF信号成分やその他のノイズ成分等を遮
断し、所望の周波数成分の信号を通過する。この帯域通
過フィルタ14により通過されたアドレス成分信号は、
後段のエンベロープ検出回路15、トラック判別回路1
7及びアドレス検出回路18に供給される。
【0038】エンベロープ検出回路15は、帯域通過フ
ィルタ14により通過されたアドレス成分信号のエンベ
ロープを検出する。エンベロープ検出回路15は、検出
したエンベロープで表されるウォブル成分信号を後段の
振幅検出回路16に出力する。
ィルタ14により通過されたアドレス成分信号のエンベ
ロープを検出する。エンベロープ検出回路15は、検出
したエンベロープで表されるウォブル成分信号を後段の
振幅検出回路16に出力する。
【0039】振幅検出回路16は、エンベロープ検出回
路15から供給されたウォブル成分信号に基づいてその
振幅を検出する。振幅検出回路16は、検出した振幅を
示す振幅検出信号を後段のチルト検出回路22に出力す
る。
路15から供給されたウォブル成分信号に基づいてその
振幅を検出する。振幅検出回路16は、検出した振幅を
示す振幅検出信号を後段のチルト検出回路22に出力す
る。
【0040】トラック判別回路17は、帯域通過フィル
タ14により通過されたアドレス成分信号が、上述した
スポットSAのようにトラックTAからの戻り光によるも
のであるか、スポットSBのようにトラックTBからの戻
り光によるものかを判別する。
タ14により通過されたアドレス成分信号が、上述した
スポットSAのようにトラックTAからの戻り光によるも
のであるか、スポットSBのようにトラックTBからの戻
り光によるものかを判別する。
【0041】トラック判別回路17は、具体的には、以
下のようにしてメインビームスポットのトラック判別を
行う。例えば、メインビームスポットであるスポットS
Aが先に図6に示したように照射されているものとする
と、サブビームスポットSS2による戻り光に基づく信
号は、ウォブルピット部WPによる影響のため、所定の
周波数を有する。したがって、ウォブルピット部WPの
周波数成分の信号を通過させる図示しないフィルタによ
りこの信号をフィルタリングして得られる信号は、所定
の振幅値を有するものとなる。一方、サブビームスポッ
トSS1による戻り光に基づく信号は、直流成分のみを
含むものであることから、ウォブルピット部WPの周波
数成分の信号を通過させる図示しないフィルタによりこ
の信号をフィルタリングして得られる信号の振幅値は、
ほぼ“0”となる。したがって、トラック判別回路17
は、サブビームスポットSS1,SS2のそれぞれによる
戻り光に基づく信号を図示しないフィルタによりフィル
タリングして得られる信号を比較することによって、メ
インビームスポットがスポットSAであるかスポットSB
であるかを判別することができる。
下のようにしてメインビームスポットのトラック判別を
行う。例えば、メインビームスポットであるスポットS
Aが先に図6に示したように照射されているものとする
と、サブビームスポットSS2による戻り光に基づく信
号は、ウォブルピット部WPによる影響のため、所定の
周波数を有する。したがって、ウォブルピット部WPの
周波数成分の信号を通過させる図示しないフィルタによ
りこの信号をフィルタリングして得られる信号は、所定
の振幅値を有するものとなる。一方、サブビームスポッ
トSS1による戻り光に基づく信号は、直流成分のみを
含むものであることから、ウォブルピット部WPの周波
数成分の信号を通過させる図示しないフィルタによりこ
の信号をフィルタリングして得られる信号の振幅値は、
ほぼ“0”となる。したがって、トラック判別回路17
は、サブビームスポットSS1,SS2のそれぞれによる
戻り光に基づく信号を図示しないフィルタによりフィル
タリングして得られる信号を比較することによって、メ
インビームスポットがスポットSAであるかスポットSB
であるかを判別することができる。
【0042】トラック判別回路17は、トラックを判別
した結果を示すトラック判別信号を後段のアドレス検出
回路18及びチルト検出回路22に出力する。
した結果を示すトラック判別信号を後段のアドレス検出
回路18及びチルト検出回路22に出力する。
【0043】アドレス検出回路18は、帯域通過フィル
タ14により通過されたアドレス成分信号から光ディス
クに記録されているアドレスを抽出して検出する。この
際、アドレス検出回路18は、トラック判別回路17か
ら供給されたトラック判別信号に基づいて、検出したア
ドレスがスポットSAのようにトラックTAからの戻り光
によるものであるか、スポットSBのようにトラックTB
からの戻り光によるものによるものであるかを判別す
る。
タ14により通過されたアドレス成分信号から光ディス
クに記録されているアドレスを抽出して検出する。この
際、アドレス検出回路18は、トラック判別回路17か
ら供給されたトラック判別信号に基づいて、検出したア
ドレスがスポットSAのようにトラックTAからの戻り光
によるものであるか、スポットSBのようにトラックTB
からの戻り光によるものによるものであるかを判別す
る。
【0044】イコライザ19は、IV変換回路12から
RF信号を入力し、例えばRF信号のジッタエラーの修
正等のための波形等化処理を行う。このイコライザ19
は、後述するチルト検出回路22から供給されるチルト
エラー信号に基づいてゲインを調整し、MTF(Modula
tion Transfer Function)の低下を補償する。イコライ
ザ19は、波形等化処理を施した信号を後段のデータ判
別回路20に出力する。
RF信号を入力し、例えばRF信号のジッタエラーの修
正等のための波形等化処理を行う。このイコライザ19
は、後述するチルト検出回路22から供給されるチルト
エラー信号に基づいてゲインを調整し、MTF(Modula
tion Transfer Function)の低下を補償する。イコライ
ザ19は、波形等化処理を施した信号を後段のデータ判
別回路20に出力する。
【0045】データ判別回路20は、イコライザ19か
ら入力した信号からデータを抽出し、例えばジッタエラ
ー等のデータ検出能力を判別する。データ判別回路20
は、データ検出能力を判別した結果を示すデータ判別信
号を後段の目標値設定回路21及びチルト検出回路22
に出力する。
ら入力した信号からデータを抽出し、例えばジッタエラ
ー等のデータ検出能力を判別する。データ判別回路20
は、データ検出能力を判別した結果を示すデータ判別信
号を後段の目標値設定回路21及びチルト検出回路22
に出力する。
【0046】目標値設定回路21は、データ判別回路2
0から供給されたデータ判別信号に基づいて、チルト検
出回路22により検出されるチルト量を示すチルト指示
値に対して補償するための目標値を設定する。目標値設
定回路21は、設定した目標値をチルト検出回路22の
減算器33に出力する。
0から供給されたデータ判別信号に基づいて、チルト検
出回路22により検出されるチルト量を示すチルト指示
値に対して補償するための目標値を設定する。目標値設
定回路21は、設定した目標値をチルト検出回路22の
減算器33に出力する。
【0047】チルト検出回路22は、図示しないサンプ
ルパルス回路から発生されたサンプルパルスに基づいて
開閉するスイッチ30と、スポットSAのようにトラッ
クTAからの戻り光によるウォブル成分信号のみの振幅
を検出する振幅検出回路31aと、スポットSBのよう
にトラックTBからの戻り光によるウォブル成分信号の
みの振幅を検出する振幅検出回路31bと、振幅検出回
路31aにより検出されたトラックTAからの戻り光に
よるウォブル成分信号の振幅値と、振幅検出回路31b
により検出されたトラックTBからの戻り光によるウォ
ブル成分信号の振幅値との差分をとる減算器32と、こ
の減算器32から供給される差分値と目標値設定回路2
1から供給される目標値との差分をとる減算器33とを
有する。
ルパルス回路から発生されたサンプルパルスに基づいて
開閉するスイッチ30と、スポットSAのようにトラッ
クTAからの戻り光によるウォブル成分信号のみの振幅
を検出する振幅検出回路31aと、スポットSBのよう
にトラックTBからの戻り光によるウォブル成分信号の
みの振幅を検出する振幅検出回路31bと、振幅検出回
路31aにより検出されたトラックTAからの戻り光に
よるウォブル成分信号の振幅値と、振幅検出回路31b
により検出されたトラックTBからの戻り光によるウォ
ブル成分信号の振幅値との差分をとる減算器32と、こ
の減算器32から供給される差分値と目標値設定回路2
1から供給される目標値との差分をとる減算器33とを
有する。
【0048】スイッチ30は、図示しないサンプルパル
ス回路から発生されたサンプルパルスに基づいて開閉
し、振幅検出回路16と振幅検出回路31a又は振幅検
出回路31bとを連結又は遮断する。具体的には、図示
しないサンプルパルス回路は、メインビームスポットが
トラックTAからトラックTBに移動したことを検出する
と、直ちにサンプルパルスを発生し、スイッチ30に供
給する。スイッチ30は、このサンプルパルスに基づい
て振幅検出回路16と振幅検出回路31bとを連結す
る。また、図示しないサンプルパルス回路は、メインビ
ームスポットがトラックTBからトラックTAに移動した
ことを検出すると、直ちにサンプルパルスを発生し、ス
イッチ30に供給する。スイッチ30は、このサンプル
パルスに基づいて振幅検出回路16と振幅検出回路31
aとを連結する。
ス回路から発生されたサンプルパルスに基づいて開閉
し、振幅検出回路16と振幅検出回路31a又は振幅検
出回路31bとを連結又は遮断する。具体的には、図示
しないサンプルパルス回路は、メインビームスポットが
トラックTAからトラックTBに移動したことを検出する
と、直ちにサンプルパルスを発生し、スイッチ30に供
給する。スイッチ30は、このサンプルパルスに基づい
て振幅検出回路16と振幅検出回路31bとを連結す
る。また、図示しないサンプルパルス回路は、メインビ
ームスポットがトラックTBからトラックTAに移動した
ことを検出すると、直ちにサンプルパルスを発生し、ス
イッチ30に供給する。スイッチ30は、このサンプル
パルスに基づいて振幅検出回路16と振幅検出回路31
aとを連結する。
【0049】振幅検出回路31aは、振幅検出回路16
により検出された振幅を示す振幅検出信号を入力し、ト
ラックTAからの戻り光によるウォブル成分信号のみの
振幅を検出する。振幅検出回路31aは、検出した振幅
値を示す振幅信号を後段の減算器32に出力する。
により検出された振幅を示す振幅検出信号を入力し、ト
ラックTAからの戻り光によるウォブル成分信号のみの
振幅を検出する。振幅検出回路31aは、検出した振幅
値を示す振幅信号を後段の減算器32に出力する。
【0050】振幅検出回路31bは、振幅検出回路16
により検出された振幅を示す振幅検出信号を入力し、ト
ラックTBからの戻り光によるウォブル成分信号のみの
振幅を検出する。振幅検出回路31bは、検出した振幅
値を示す振幅信号を後段の減算器32に出力する。
により検出された振幅を示す振幅検出信号を入力し、ト
ラックTBからの戻り光によるウォブル成分信号のみの
振幅を検出する。振幅検出回路31bは、検出した振幅
値を示す振幅信号を後段の減算器32に出力する。
【0051】減算器32は、振幅検出回路31aから供
給された振幅信号が示す振幅値と、振幅検出回路31b
から供給された振幅信号が示す振幅値との差分をとる。
減算器32は、得られた差分値であるチルト指示値を後
段の減算器33に出力する。
給された振幅信号が示す振幅値と、振幅検出回路31b
から供給された振幅信号が示す振幅値との差分をとる。
減算器32は、得られた差分値であるチルト指示値を後
段の減算器33に出力する。
【0052】減算器33は、減算器32から供給された
チルト指示値と、目標値設定回路21から供給された目
標値との差分をとり、その差分値で表されるチルトエラ
ー信号を後段のイコライザ19及びドライブ信号生成回
路23に出力する。
チルト指示値と、目標値設定回路21から供給された目
標値との差分をとり、その差分値で表されるチルトエラ
ー信号を後段のイコライザ19及びドライブ信号生成回
路23に出力する。
【0053】このようなチルト検出回路22は、振幅検
出回路16から供給されるウォブル成分信号の振幅検出
信号と、トラック判別回路17から供給されるトラック
判別信号とに基づいて、チルト量を検出し、生成したチ
ルトエラー信号をイコライザ19及びドライブ信号生成
回路23に出力する。
出回路16から供給されるウォブル成分信号の振幅検出
信号と、トラック判別回路17から供給されるトラック
判別信号とに基づいて、チルト量を検出し、生成したチ
ルトエラー信号をイコライザ19及びドライブ信号生成
回路23に出力する。
【0054】ドライブ信号生成回路23は、光学ピック
アップ11から供給されたフォーカスエラー信号と、チ
ルト検出回路22から供給されたチルトエラー信号との
和をとる加算器34と、光学ピックアップ11から供給
されたフォーカスエラー信号と、チルト検出回路22か
ら供給されたチルトエラー信号との差分をとる減算器3
5と、加算器34から供給された加算値に基づいてフォ
ーカスコイル25aに流す電流の大きさを示すドライブ
信号を生成するドライブ回路36aと、減算器35から
供給された差分値に基づいてフォーカスコイル25bに
流す電流の大きさを示すドライブ信号を生成するドライ
ブ回路36bとを有する。
アップ11から供給されたフォーカスエラー信号と、チ
ルト検出回路22から供給されたチルトエラー信号との
和をとる加算器34と、光学ピックアップ11から供給
されたフォーカスエラー信号と、チルト検出回路22か
ら供給されたチルトエラー信号との差分をとる減算器3
5と、加算器34から供給された加算値に基づいてフォ
ーカスコイル25aに流す電流の大きさを示すドライブ
信号を生成するドライブ回路36aと、減算器35から
供給された差分値に基づいてフォーカスコイル25bに
流す電流の大きさを示すドライブ信号を生成するドライ
ブ回路36bとを有する。
【0055】加算器34は、光学ピックアップ11から
供給された対物レンズ24のフォーカスエラーを示すフ
ォーカスエラー信号と、チルト検出回路22から供給さ
れたチルトエラー信号との和をとり、その加算値をドラ
イブ回路36aに出力する。
供給された対物レンズ24のフォーカスエラーを示すフ
ォーカスエラー信号と、チルト検出回路22から供給さ
れたチルトエラー信号との和をとり、その加算値をドラ
イブ回路36aに出力する。
【0056】減算器35は、光学ピックアップ11から
供給された対物レンズ24のフォーカスエラーを示すフ
ォーカスエラー信号と、チルト検出回路22から供給さ
れたチルトエラー信号との差分をとり、その差分値をド
ライブ回路36bに出力する。
供給された対物レンズ24のフォーカスエラーを示すフ
ォーカスエラー信号と、チルト検出回路22から供給さ
れたチルトエラー信号との差分をとり、その差分値をド
ライブ回路36bに出力する。
【0057】ドライブ回路36aは、加算器34から供
給された加算値に基づいてフォーカスコイル25aに流
す電流の大きさを示すドライブ信号を生成する。ドライ
ブ回路36aは、生成したドライブ信号をフォーカスコ
イル25aに出力する。
給された加算値に基づいてフォーカスコイル25aに流
す電流の大きさを示すドライブ信号を生成する。ドライ
ブ回路36aは、生成したドライブ信号をフォーカスコ
イル25aに出力する。
【0058】ドライブ回路36bは、減算器35から供
給された差分値に基づいてフォーカスコイル25bに流
す電流の大きさを示すドライブ信号を生成する。ドライ
ブ回路36bは、生成したドライブ信号をフォーカスコ
イル25bに出力する。
給された差分値に基づいてフォーカスコイル25bに流
す電流の大きさを示すドライブ信号を生成する。ドライ
ブ回路36bは、生成したドライブ信号をフォーカスコ
イル25bに出力する。
【0059】このようなドライブ信号生成回路23は、
チルトを補償するためのドライブ信号を生成し、フォー
カスコイル25a,25bに出力する。
チルトを補償するためのドライブ信号を生成し、フォー
カスコイル25a,25bに出力する。
【0060】以上のような各部を備える光ディスク再生
装置10は、上述したスポットSAのようにトラックTA
にレーザ光が照射された場合におけるウォブル成分信号
SIGAと、スポットSBのようにトラックTBにレーザ
光が照射された場合におけるウォブル成分信号SIGB
とをサンプリングし、チルト検出回路22によって、ト
ラックTAにレーザ光が照射された場合におけるウォブ
ル成分信号SIGAと、トラックTBにレーザ光が照射さ
れた場合におけるウォブル成分信号SIGBとの差分値
で表されるチルト指示値を求め、このチルト指示値を目
標値設定回路21により設定された目標値に近づけるよ
うに光学ピックアップ11を制御して駆動する。
装置10は、上述したスポットSAのようにトラックTA
にレーザ光が照射された場合におけるウォブル成分信号
SIGAと、スポットSBのようにトラックTBにレーザ
光が照射された場合におけるウォブル成分信号SIGB
とをサンプリングし、チルト検出回路22によって、ト
ラックTAにレーザ光が照射された場合におけるウォブ
ル成分信号SIGAと、トラックTBにレーザ光が照射さ
れた場合におけるウォブル成分信号SIGBとの差分値
で表されるチルト指示値を求め、このチルト指示値を目
標値設定回路21により設定された目標値に近づけるよ
うに光学ピックアップ11を制御して駆動する。
【0061】ここで、光ディスク再生装置10において
は、目標値として、予め任意に設定された値又は光ディ
スクの制御情報記録領域であるコントロールトラックに
記録された値を用いてもよいが、光ディスク再生装置1
0は、光ディスクのローディング時の初期動作として、
以下のような方法により目標値を設定することもでき
る。
は、目標値として、予め任意に設定された値又は光ディ
スクの制御情報記録領域であるコントロールトラックに
記録された値を用いてもよいが、光ディスク再生装置1
0は、光ディスクのローディング時の初期動作として、
以下のような方法により目標値を設定することもでき
る。
【0062】光ディスク再生装置10は、光ディスクの
ローディング時に、ドライブ信号をフォーカスコイル2
5a,25bに供給し、光学ピックアップ11のアクチ
ュエータ26を変化させながら駆動させる。そして、光
ディスク再生装置10は、チルト検出回路22によっ
て、チルト量の変化に応じたチルト指示値を求め、この
チルト指示値を逐次目標値設定回路21に供給する。さ
らに、光ディスク再生装置10は、目標値設定回路21
によって、チルト検出回路22から供給されるチルト指
示値と、データ判別回路20から供給されるデータ判別
信号に基づいたデータ検出エラーとの相関を測定する。
そして、光ディスク再生装置10は、目標値設定回路2
1によって、データ検出エラーが最小となるチルト指示
値を目標値として設定する。
ローディング時に、ドライブ信号をフォーカスコイル2
5a,25bに供給し、光学ピックアップ11のアクチ
ュエータ26を変化させながら駆動させる。そして、光
ディスク再生装置10は、チルト検出回路22によっ
て、チルト量の変化に応じたチルト指示値を求め、この
チルト指示値を逐次目標値設定回路21に供給する。さ
らに、光ディスク再生装置10は、目標値設定回路21
によって、チルト検出回路22から供給されるチルト指
示値と、データ判別回路20から供給されるデータ判別
信号に基づいたデータ検出エラーとの相関を測定する。
そして、光ディスク再生装置10は、目標値設定回路2
1によって、データ検出エラーが最小となるチルト指示
値を目標値として設定する。
【0063】このようにして、光ディスク再生装置10
は、チルト指示値とデータ検出エラーとの相関に基づい
て最適な目標値を設定することができる。
は、チルト指示値とデータ検出エラーとの相関に基づい
て最適な目標値を設定することができる。
【0064】光ディスク再生装置10は、具体的には、
以下に示す方法によって、ウォブル成分信号SIG
Aと、ウォブル成分信号SIGBとをサンプリングし、チ
ルト量を検出する。
以下に示す方法によって、ウォブル成分信号SIG
Aと、ウォブル成分信号SIGBとをサンプリングし、チ
ルト量を検出する。
【0065】光ディスク再生装置10は、図7(A)に
示すように、通常再生時と同様に、光学ピックアップ1
1によりメインビームスポットをトラック上に照射す
る。同図においてメインビームスポットが照射されるア
ドレスエリアにおけるトラックは、上述したトラックT
A及びトラックTBを用いて表すと、トラックTA−トラ
ックTBとなっていることから、メインビームスポット
は、スポットSA及びスポットSBを用いて表すと、スポ
ットSA−スポットSBとなる。すなわち、光ディスク再
生装置10は、通常再生時と同様に、光学ピックアップ
11によりメインビームスポットを同一のトラック上に
照射し、アドレスエリアにおいてメインビームスポット
がスポットSA及びスポットSBとなる場合を交互に発生
させる。
示すように、通常再生時と同様に、光学ピックアップ1
1によりメインビームスポットをトラック上に照射す
る。同図においてメインビームスポットが照射されるア
ドレスエリアにおけるトラックは、上述したトラックT
A及びトラックTBを用いて表すと、トラックTA−トラ
ックTBとなっていることから、メインビームスポット
は、スポットSA及びスポットSBを用いて表すと、スポ
ットSA−スポットSBとなる。すなわち、光ディスク再
生装置10は、通常再生時と同様に、光学ピックアップ
11によりメインビームスポットを同一のトラック上に
照射し、アドレスエリアにおいてメインビームスポット
がスポットSA及びスポットSBとなる場合を交互に発生
させる。
【0066】このとき、スポットSA及びスポットSBが
チルトによる影響を受け、ウォブルピット部WPの方向
へ傾いた状態で光ディスクに照射されている場合には、
帯域通過フィルタ14により通過されたアドレス成分信
号は、同図(B)に示すように観測される。同図(B)
中破線部は、アドレス成分信号のエンベロープであり、
このエンベロープがウォブル成分信号である。すなわ
ち、スポットSAによるウォブル成分信号SIGAと、ス
ポットSBによるウォブル成分信号SIGBとは、同図
(C)に示すように、逆位相となるとともに、振幅が互
いに異なるものとなる。
チルトによる影響を受け、ウォブルピット部WPの方向
へ傾いた状態で光ディスクに照射されている場合には、
帯域通過フィルタ14により通過されたアドレス成分信
号は、同図(B)に示すように観測される。同図(B)
中破線部は、アドレス成分信号のエンベロープであり、
このエンベロープがウォブル成分信号である。すなわ
ち、スポットSAによるウォブル成分信号SIGAと、ス
ポットSBによるウォブル成分信号SIGBとは、同図
(C)に示すように、逆位相となるとともに、振幅が互
いに異なるものとなる。
【0067】したがって、同図(C)に示すウォブル成
分信号SIGA,SIGBのそれぞれの振幅をチルト検出
回路22の振幅検出回路31a,31bにより検出して
減算器32に供給される振幅信号は、同図(D)に示す
ように、メインビームスポットの移動に応じてエッジ状
に振幅が変化するものとなる。なお、同図(D)におい
ては、ウォブル成分信号の振幅値をL(I)と表し、メ
インビームスポットの移動に対応して、L(I+1),
L(I+2),・・・と表すものとする。
分信号SIGA,SIGBのそれぞれの振幅をチルト検出
回路22の振幅検出回路31a,31bにより検出して
減算器32に供給される振幅信号は、同図(D)に示す
ように、メインビームスポットの移動に応じてエッジ状
に振幅が変化するものとなる。なお、同図(D)におい
ては、ウォブル成分信号の振幅値をL(I)と表し、メ
インビームスポットの移動に対応して、L(I+1),
L(I+2),・・・と表すものとする。
【0068】光ディスク再生装置10は、このような振
幅信号に基づいて、同図(E)に示すように、チルト検
出回路22の減算器32により得られた差分値であるチ
ルト指示値を検出する。すなわち、光ディスク再生装置
10は、光学ピックアップ11によりメインビームスポ
ットをトラックに照射してウォブル成分信号の振幅値L
(I),L(I+1)を検出する期間に、その前の期間
で検出したウォブル成分信号の振幅値L(I−2),L
(I−1)を用いて、チルト検出回路22の減算器32
によって、 L(I−1)−L(I−2) を計算してチルト指示値を求め、求めたチルト指示値に
基づいてチルトエラー信号を生成する。そして、光ディ
スク再生装置10は、光学ピックアップ11によりメイ
ンビームスポットを同一トラック上の次のトラックTA
及びトラックTBのそれぞれに照射してウォブル成分信
号の振幅値L(I+2),L(I+3)を検出する期間
に、先に検出したウォブル成分信号の振幅値L(I),
L(I+1)を用いて、チルト検出回路22によりチル
ト指示値を求め、チルトエラー信号を生成する。光ディ
スク再生装置10は、このような動作を複数回反復す
る。なお、トラックTAにレーザ光が照射された場合に
おけるウォブル成分信号SIGAと、トラックTBにレー
ザ光が照射された場合におけるウォブル成分信号SIG
Bとの判別は、トラック判別回路17により行われるこ
とは上述した通りである。
幅信号に基づいて、同図(E)に示すように、チルト検
出回路22の減算器32により得られた差分値であるチ
ルト指示値を検出する。すなわち、光ディスク再生装置
10は、光学ピックアップ11によりメインビームスポ
ットをトラックに照射してウォブル成分信号の振幅値L
(I),L(I+1)を検出する期間に、その前の期間
で検出したウォブル成分信号の振幅値L(I−2),L
(I−1)を用いて、チルト検出回路22の減算器32
によって、 L(I−1)−L(I−2) を計算してチルト指示値を求め、求めたチルト指示値に
基づいてチルトエラー信号を生成する。そして、光ディ
スク再生装置10は、光学ピックアップ11によりメイ
ンビームスポットを同一トラック上の次のトラックTA
及びトラックTBのそれぞれに照射してウォブル成分信
号の振幅値L(I+2),L(I+3)を検出する期間
に、先に検出したウォブル成分信号の振幅値L(I),
L(I+1)を用いて、チルト検出回路22によりチル
ト指示値を求め、チルトエラー信号を生成する。光ディ
スク再生装置10は、このような動作を複数回反復す
る。なお、トラックTAにレーザ光が照射された場合に
おけるウォブル成分信号SIGAと、トラックTBにレー
ザ光が照射された場合におけるウォブル成分信号SIG
Bとの判別は、トラック判別回路17により行われるこ
とは上述した通りである。
【0069】このようにして、光ディスク再生装置10
は、チルト量を検出して補償することができる。光ディ
スク再生装置10は、通常のフォーマットの光ディスク
にチルト検出用のパターンを設けることによって、再生
特性の劣化を生じることなく安定してチルト量を検出す
ることができ、光ディスクの回転待ちをすることなく速
やかにチルト量を検出することができる。また、光ディ
スク再生装置10は、光ディスクが1回転する間に複数
のチルト指示値を求めることから、高精度にチルト量を
検出することができる。
は、チルト量を検出して補償することができる。光ディ
スク再生装置10は、通常のフォーマットの光ディスク
にチルト検出用のパターンを設けることによって、再生
特性の劣化を生じることなく安定してチルト量を検出す
ることができ、光ディスクの回転待ちをすることなく速
やかにチルト量を検出することができる。また、光ディ
スク再生装置10は、光ディスクが1回転する間に複数
のチルト指示値を求めることから、高精度にチルト量を
検出することができる。
【0070】すなわち、例えば、トラックTAとトラッ
クTBとにおけるウォブル成分信号の振幅値を記憶して
おき、後で演算するような場合には、通常動作とは別に
最低2回転のチルト量検出時間と演算時間とを必要とす
ることから、光ディスクにおいてチルト量が小さい最内
周からチルト量が大きい最外周へとシークした際には、
2回転+αの回転待ち時間を必要とし、実効アクセスス
ピードを下げてしまうという問題が生じる。
クTBとにおけるウォブル成分信号の振幅値を記憶して
おき、後で演算するような場合には、通常動作とは別に
最低2回転のチルト量検出時間と演算時間とを必要とす
ることから、光ディスクにおいてチルト量が小さい最内
周からチルト量が大きい最外周へとシークした際には、
2回転+αの回転待ち時間を必要とし、実効アクセスス
ピードを下げてしまうという問題が生じる。
【0071】また、光ディスクが1回転するうちに1回
のサンプル情報に基づいてチルト量を検出するような場
合には、周回変動に追随できないという問題が生じ、例
えば600rpmで回転する光ディスクの場合、時定数
が約2秒と大きくなってしまうという問題が生じる。
のサンプル情報に基づいてチルト量を検出するような場
合には、周回変動に追随できないという問題が生じ、例
えば600rpmで回転する光ディスクの場合、時定数
が約2秒と大きくなってしまうという問題が生じる。
【0072】光ディスク再生装置10は、このような問
題を解決することができ、複雑な動作を行う必要もなく
速やかに且つ安定して高精度にチルト検出、補償を行う
ことができる。
題を解決することができ、複雑な動作を行う必要もなく
速やかに且つ安定して高精度にチルト検出、補償を行う
ことができる。
【0073】以上説明したように、光ディスク再生装置
10は、アドレス情報がピットとして記録されているラ
ンド部Lと、グルーブ部Gとを交互に設け、アドレスエ
リアにおけるアドレス情報用のピット列の一部がウォブ
リングされて設けられている光ディスクに対して、通常
再生時と同様に、光学ピックアップ11によりメインビ
ームスポットをトラック上のトラックTA及びトラック
TBのそれぞれに照射し、その戻り光を検出することに
よって、チルト検出のための専用のセンサを設けること
なくチルト検出、補償を行うことができる。そのため、
光ディスク再生装置10は、対物レンズ24の開口数
(Numerical Aperture;NA)を増大させることにとも
ない薄型化し且つ小径である光ディスクに対しても、チ
ルト量を検出して補償することができる。
10は、アドレス情報がピットとして記録されているラ
ンド部Lと、グルーブ部Gとを交互に設け、アドレスエ
リアにおけるアドレス情報用のピット列の一部がウォブ
リングされて設けられている光ディスクに対して、通常
再生時と同様に、光学ピックアップ11によりメインビ
ームスポットをトラック上のトラックTA及びトラック
TBのそれぞれに照射し、その戻り光を検出することに
よって、チルト検出のための専用のセンサを設けること
なくチルト検出、補償を行うことができる。そのため、
光ディスク再生装置10は、対物レンズ24の開口数
(Numerical Aperture;NA)を増大させることにとも
ない薄型化し且つ小径である光ディスクに対しても、チ
ルト量を検出して補償することができる。
【0074】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、本発明を適用して好適
な光ディスクは、図1及び図2に示したものには限定さ
れない。
定されるものではなく、例えば、本発明を適用して好適
な光ディスクは、図1及び図2に示したものには限定さ
れない。
【0075】すなわち、上述した実施の形態では、アド
レスエリアにおいてグルーブ部Gが設けられているよう
に説明したが、本発明は、データエリアのみにグルーブ
部Gを設ける光ディスクであっても適用可能である。
レスエリアにおいてグルーブ部Gが設けられているよう
に説明したが、本発明は、データエリアのみにグルーブ
部Gを設ける光ディスクであっても適用可能である。
【0076】また、上述した実施の形態では、光ディス
クがランド部L及びグルーブ部がそれぞれ記録エリアと
されたランド/グルーブ基板であり、アドレスエリアに
おけるランド部Lにピットが設けられているものとして
説明したが、本発明は、アドレスエリアにおけるグルー
ブ部Gにピットが設けられているランド/グルーブ基板
であっても適用できる。
クがランド部L及びグルーブ部がそれぞれ記録エリアと
されたランド/グルーブ基板であり、アドレスエリアに
おけるランド部Lにピットが設けられているものとして
説明したが、本発明は、アドレスエリアにおけるグルー
ブ部Gにピットが設けられているランド/グルーブ基板
であっても適用できる。
【0077】さらに、本発明は、アドレスエリアにおけ
るランド部Lにピットが設けられており、ランド部L又
はグルーブ部Gが記録エリアとされた光ディスクであっ
ても適用でき、アドレスエリアにおけるグルーブ部Gに
ピットが設けられており、ランド部L又はグルーブ部G
が記録エリアとされた光ディスクであっても適用でき
る。
るランド部Lにピットが設けられており、ランド部L又
はグルーブ部Gが記録エリアとされた光ディスクであっ
ても適用でき、アドレスエリアにおけるグルーブ部Gに
ピットが設けられており、ランド部L又はグルーブ部G
が記録エリアとされた光ディスクであっても適用でき
る。
【0078】さらにまた、本発明は、DVDのように、
記録エリア間にアドレス情報が記録されているような光
ディスクにも適用できる。
記録エリア間にアドレス情報が記録されているような光
ディスクにも適用できる。
【0079】すなわち、本発明は、記録エリアとピット
が設けられる領域との位置関係に応じて、ウォブルピッ
ト部WPが光ディスクの3回転周期又は2回転周期毎に
設けられる光ディスクであれば適用可能である。
が設けられる領域との位置関係に応じて、ウォブルピッ
ト部WPが光ディスクの3回転周期又は2回転周期毎に
設けられる光ディスクであれば適用可能である。
【0080】また、上述した実施の形態では、光ディス
クに記録されている個々のピットの大きさが同一となっ
ているが、実際には、個々のピットは、様々な大きさを
有するものであることはいうまでもない。
クに記録されている個々のピットの大きさが同一となっ
ているが、実際には、個々のピットは、様々な大きさを
有するものであることはいうまでもない。
【0081】さらに、本発明は、光ディスクからディジ
タルデータを再生する光ディスク再生装置ばかりでな
く、光ディスクにディジタルデータを記録する記録装置
にも適用可能であることは勿論である。
タルデータを再生する光ディスク再生装置ばかりでな
く、光ディスクにディジタルデータを記録する記録装置
にも適用可能であることは勿論である。
【0082】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0083】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる記録媒体は、ディジタルデータが記録される記録媒
体であって、記録データが記録される記録領域と、記録
データと区別可能な信号情報がピットとして記録される
信号情報領域とを設け、信号情報を表すピット列の一部
を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置を変調した変
調ピット列を設けるものである。
かる記録媒体は、ディジタルデータが記録される記録媒
体であって、記録データが記録される記録領域と、記録
データと区別可能な信号情報がピットとして記録される
信号情報領域とを設け、信号情報を表すピット列の一部
を信号情報領域の幅方向に所定周期で位置を変調した変
調ピット列を設けるものである。
【0084】したがって、本発明にかかる記録媒体は、
ピット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位
置を変調した変調ピット列を設ける信号情報領域に信号
情報が記録される。そのため、この記録媒体を回転駆動
し、この記録媒体に対して、ディジタルデータの記録及
び/又は再生を行う装置は、記録媒体における信号情報
領域からの戻り光に基づく第1の信号の振幅及び第2の
信号の振幅に基づいて、チルト量を検出することがで
き、チルト検出のための専用のセンサを設けることなく
速やかに且つ安定して高精度にチルト検出を行うことが
可能となる。
ピット列の一部を信号情報領域の幅方向に所定周期で位
置を変調した変調ピット列を設ける信号情報領域に信号
情報が記録される。そのため、この記録媒体を回転駆動
し、この記録媒体に対して、ディジタルデータの記録及
び/又は再生を行う装置は、記録媒体における信号情報
領域からの戻り光に基づく第1の信号の振幅及び第2の
信号の振幅に基づいて、チルト量を検出することがで
き、チルト検出のための専用のセンサを設けることなく
速やかに且つ安定して高精度にチルト検出を行うことが
可能となる。
【0085】また、本発明にかかる記録媒体駆動装置
は、記録データが記録される記録領域と、記録データと
区別可能な信号情報がピットとして記録される信号情報
領域とを設け、信号情報を表すピット列の一部を信号情
報領域の幅方向に所定周期で位置を変調した変調ピット
列を設ける円盤状記録媒体を回転駆動し、円盤状記録媒
体に対して、ディジタルデータの記録及び/又は再生を
行う記録媒体駆動装置であって、円盤状記録媒体に対し
てレーザ光を照射するとともに、円盤状記録媒体の表面
で反射回折された戻り光を受光する光学ピックアップ手
段と、信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線
で表される信号の振幅を検出する振幅検出手段と、この
振幅検出手段により検出されたレーザ光が変調ピット列
よりも円盤状記録媒体の内周側に位置した場合における
信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で表さ
れる信号である第1の信号の振幅と、振幅検出手段によ
り検出されたレーザ光が変調ピット列よりも円盤状記録
媒体の外周側に位置した場合における信号情報領域から
の戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号である第
2の信号の振幅とに基づいてチルト量を検出するチルト
検出手段とを備える。
は、記録データが記録される記録領域と、記録データと
区別可能な信号情報がピットとして記録される信号情報
領域とを設け、信号情報を表すピット列の一部を信号情
報領域の幅方向に所定周期で位置を変調した変調ピット
列を設ける円盤状記録媒体を回転駆動し、円盤状記録媒
体に対して、ディジタルデータの記録及び/又は再生を
行う記録媒体駆動装置であって、円盤状記録媒体に対し
てレーザ光を照射するとともに、円盤状記録媒体の表面
で反射回折された戻り光を受光する光学ピックアップ手
段と、信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線
で表される信号の振幅を検出する振幅検出手段と、この
振幅検出手段により検出されたレーザ光が変調ピット列
よりも円盤状記録媒体の内周側に位置した場合における
信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で表さ
れる信号である第1の信号の振幅と、振幅検出手段によ
り検出されたレーザ光が変調ピット列よりも円盤状記録
媒体の外周側に位置した場合における信号情報領域から
の戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号である第
2の信号の振幅とに基づいてチルト量を検出するチルト
検出手段とを備える。
【0086】したがって、本発明にかかる記録媒体駆動
装置は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻
り光に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に
基づいて、チルト検出手段によりチルト量を検出するこ
とができ、チルト検出のための専用のセンサを設けるこ
となく速やかに且つ安定して高精度にチルト検出を行う
ことができる。
装置は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻
り光に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に
基づいて、チルト検出手段によりチルト量を検出するこ
とができ、チルト検出のための専用のセンサを設けるこ
となく速やかに且つ安定して高精度にチルト検出を行う
ことができる。
【0087】さらに、本発明にかかるチルト検出方法
は、記録データが記録される記録領域と、記録データと
区別可能な信号情報がピットとして記録される信号情報
領域とを設け、信号情報を表すピット列の一部を信号情
報領域の幅方向に所定周期で位置を変調した変調ピット
列を設ける円盤状記録媒体に対して、レーザ光を照射す
るとともに、円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻
り光を受光し、信号情報領域からの戻り光に基づく信号
の包絡線で表される信号の振幅を検出し、検出したレー
ザ光が変調ピット列よりも円盤状記録媒体の内周側に位
置した場合における信号情報領域からの戻り光に基づく
信号の包絡線で表される信号である第1の信号の振幅
と、検出したレーザ光が変調ピット列よりも円盤状記録
媒体の外周側に位置した場合における信号情報領域から
の戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号である第
2の信号の振幅とに基づいてチルト量を検出する。
は、記録データが記録される記録領域と、記録データと
区別可能な信号情報がピットとして記録される信号情報
領域とを設け、信号情報を表すピット列の一部を信号情
報領域の幅方向に所定周期で位置を変調した変調ピット
列を設ける円盤状記録媒体に対して、レーザ光を照射す
るとともに、円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻
り光を受光し、信号情報領域からの戻り光に基づく信号
の包絡線で表される信号の振幅を検出し、検出したレー
ザ光が変調ピット列よりも円盤状記録媒体の内周側に位
置した場合における信号情報領域からの戻り光に基づく
信号の包絡線で表される信号である第1の信号の振幅
と、検出したレーザ光が変調ピット列よりも円盤状記録
媒体の外周側に位置した場合における信号情報領域から
の戻り光に基づく信号の包絡線で表される信号である第
2の信号の振幅とに基づいてチルト量を検出する。
【0088】したがって、本発明にかかるチルト検出方
法は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻り
光に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に基
づいて、チルト量を検出することができ、チルト検出の
ための専用のセンサを必要とせずにチルト検出を速やか
に且つ安定して高精度に行うことが可能となる。
法は、円盤状記録媒体における信号情報領域からの戻り
光に基づく第1の信号の振幅及び第2の信号の振幅に基
づいて、チルト量を検出することができ、チルト検出の
ための専用のセンサを必要とせずにチルト検出を速やか
に且つ安定して高精度に行うことが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態として示す光ディスク再生
装置に適用する光ディスクの説明図であって、記録エリ
アがランド部である領域を説明する図である。
装置に適用する光ディスクの説明図であって、記録エリ
アがランド部である領域を説明する図である。
【図2】図1に示した光ディスクの説明図であって、記
録エリアがグルーブ部である領域を説明する図である。
録エリアがグルーブ部である領域を説明する図である。
【図3】チルトによるレーザ光の強度分布の変化を数値
計算により求めた結果を説明する図である。
計算により求めた結果を説明する図である。
【図4】ウォブル成分信号とチルト量との関係を説明す
る図であって、実際にチルト量を変化させながら光ディ
スクにレーザ光を照射した場合におけるウォブル成分信
号の特性を数値計算により求めた結果を説明する図であ
る。
る図であって、実際にチルト量を変化させながら光ディ
スクにレーザ光を照射した場合におけるウォブル成分信
号の特性を数値計算により求めた結果を説明する図であ
る。
【図5】同光ディスク再生装置の構成を説明するブロッ
ク図である。
ク図である。
【図6】メインビームスポットとサブビームスポットと
の配置を説明する図である。
の配置を説明する図である。
【図7】ウォブル成分信号をサンプリングし、チルト量
を検出する方法を説明する図であって、(A)は、メイ
ンビームスポットの移動の様子を示し、(B)は、チル
トによる影響を受けている場合におけるアドレス成分信
号を示し、(C)は、チルトによる影響を受けている場
合におけるウォブル成分信号を示し、(D)は、振幅信
号を示し、(E)は、検出したチルト指示値を示す図で
ある。
を検出する方法を説明する図であって、(A)は、メイ
ンビームスポットの移動の様子を示し、(B)は、チル
トによる影響を受けている場合におけるアドレス成分信
号を示し、(C)は、チルトによる影響を受けている場
合におけるウォブル成分信号を示し、(D)は、振幅信
号を示し、(E)は、検出したチルト指示値を示す図で
ある。
10 光ディスク再生装置、 11 光学ピックアッ
プ、 16,31a,31b 振幅検出回路、 17
トラック判別回路、 19 イコライザ、 20データ
判別回路、 21 目標値設定回路、 22 チルト検
出回路、 23ドライブ信号生成回路、 24 対物レ
ンズ、 27 レーザダイオード、29 フォトダイオ
ード
プ、 16,31a,31b 振幅検出回路、 17
トラック判別回路、 19 イコライザ、 20データ
判別回路、 21 目標値設定回路、 22 チルト検
出回路、 23ドライブ信号生成回路、 24 対物レ
ンズ、 27 レーザダイオード、29 フォトダイオ
ード
Claims (29)
- 【請求項1】 ディジタルデータが記録される記録媒体
であって、 記録データが記録される記録領域と、上記記録データと
区別可能な信号情報がピットとして記録される信号情報
領域とを設け、 上記信号情報を表すピット列の一部を上記信号情報領域
の幅方向に所定周期で位置を変調した変調ピット列を設
けることを特徴とする記録媒体。 - 【請求項2】 上記変調ピット列は、上記信号情報を表
すピット列の一部を上記信号情報領域の幅方向に所定周
期で位置を変調していない2列の無変調ピット列を間に
挟んで設けられることを特徴とする請求項1記載の記録
媒体。 - 【請求項3】 上記変調ピット列は、上記信号情報を表
すピット列の一部を上記信号情報領域の幅方向に所定周
期で位置を変調していない1列の無変調ピット列を間に
挟んで設けられることを特徴とする請求項1記載の記録
媒体。 - 【請求項4】 上記信号情報は、アドレス情報であるこ
とを特徴とする請求項1記載の記録媒体。 - 【請求項5】 円盤状であることを特徴とする請求項1
記載の記録媒体。 - 【請求項6】 記録データが記録される記録領域と、上
記記録データと区別可能な信号情報がピットとして記録
される信号情報領域とを設け、上記信号情報を表すピッ
ト列の一部を上記信号情報領域の幅方向に所定周期で位
置を変調した変調ピット列を設ける円盤状記録媒体を回
転駆動し、上記円盤状記録媒体に対して、ディジタルデ
ータの記録及び/又は再生を行う記録媒体駆動装置であ
って、 上記円盤状記録媒体に対してレーザ光を照射するととも
に、上記円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻り光
を受光する光学ピックアップ手段と、 上記信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で
表される信号の振幅を検出する振幅検出手段と、 上記振幅検出手段により検出された上記レーザ光が上記
変調ピット列よりも上記円盤状記録媒体の内周側に位置
した場合における上記信号情報領域からの戻り光に基づ
く信号の包絡線で表される信号である第1の信号の振幅
と、上記振幅検出手段により検出された上記レーザ光が
上記変調ピット列よりも上記円盤状記録媒体の外周側に
位置した場合における上記信号情報領域からの戻り光に
基づく信号の包絡線で表される信号である第2の信号の
振幅とに基づいてチルト量を検出するチルト検出手段と
を備えることを特徴とする記録媒体駆動装置。 - 【請求項7】 上記光学ピックアップ手段は、上記レー
ザ光を同一の信号情報領域に照射し、上記レーザ光が上
記変調ピット列よりも上記円盤状記録媒体の内周側に位
置した場合と、上記レーザ光が上記変調ピット列よりも
上記円盤状記録媒体の外周側に位置した場合とを交互に
発生させ、 上記チルト検出手段は、上記振幅検出手段により検出さ
れた上記第1の信号の振幅と、上記振幅検出手段により
検出された上記第2の信号の振幅との差分値を上記チル
ト量を示すチルト指示値として求めることを特徴とする
請求項6記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項8】 上記円盤状記録媒体における上記信号情
報は、アドレス情報であることを特徴とする請求項6記
載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項9】 上記レーザ光が上記変調ピット列よりも
上記円盤状記録媒体の内周側に位置した場合に上記レー
ザ光が照射する信号情報領域である第1の信号情報領域
と、上記レーザ光が上記変調ピット列よりも上記円盤状
記録媒体の外周側に位置した場合に上記レーザ光が照射
する信号情報領域である第2の信号情報領域とを判別す
る信号情報領域判別手段を備えることを特徴とする請求
項6記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項10】 上記チルト検出手段は、上記光学ピッ
クアップ手段により上記第1の信号情報領域と上記第2
の信号情報領域との上に上記レーザ光を移動させ、上記
第1の信号の振幅と、上記第2の信号の振幅とを上記振
幅検出手段により検出している期間に、その前の期間で
上記振幅検出手段により検出した上記第1の信号の振幅
と上記第2の振幅との差分値を求めることを特徴とする
請求項9記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項11】 上記チルト量を示すチルト指示値に対
して補償するための目標値を設定する目標値設定手段を
備えることを特徴とする請求項6記載の記録媒体駆動装
置。 - 【請求項12】 上記目標値は、予め任意に設定された
値であることを特徴とする請求項11記載の記録媒体駆
動装置。 - 【請求項13】 上記目標値は、上記円盤状記録媒体の
制御情報記録領域に記録された値であることを特徴とす
る請求項11記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項14】 上記円盤状記録媒体の表面で反射回折
された戻り光に基づくRF信号から上記記録データを抽
出し、この記録データに対するデータ検出能力を判別す
るデータ判別手段と、 上記チルト指示値とこのチルト指示値に対して補償する
ための目標値との差分値で表されるチルトエラー信号に
基づいて、チルトを補償するためのドライブ信号を生成
するドライブ信号生成手段とを備え、 上記ドライブ信号生成手段は、上記ドライブ信号に基づ
いてチルト量を変化させて上記光学ピックアップ手段を
制御して駆動させ、 上記チルト検出手段は、チルト量の変化に応じたチルト
指示値を求め、 上記目標値設定手段は、上記チルト検出手段により求め
たチルト指示値と、上記データ判別手段によりデータ検
出能力を判別した結果を示すデータ判別信号とに基づい
て、上記目標値を設定することを特徴とする請求項11
記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項15】 上記チルト量を示すチルト指示値とこ
のチルト指示値に対して補償するための目標値との差分
値で表されるチルトエラー信号に基づいて、チルトを補
償するためのドライブ信号を生成するドライブ信号生成
手段を備えることを特徴とする請求項6記載の記録媒体
駆動装置。 - 【請求項16】 上記ドライブ信号生成手段により生成
された上記ドライブ信号に基づいて、上記チルト指示値
が上記目標値に近づくように上記光学ピックアップ手段
を制御することを特徴とする請求項15記載の記録媒体
駆動装置。 - 【請求項17】 上記円盤状記録媒体の表面で反射回折
された戻り光に基づくRF信号に対して波形等化処理を
施す波形等化手段を備え、 上記波形等化手段は、上記チルト検出手段により求めら
れた上記チルトエラー信号に基づいて利得調整を行うこ
とを特徴とする請求項15記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項18】 記録データが記録される記録領域と、
上記記録データと区別可能な信号情報がピットとして記
録される信号情報領域とを設け、上記信号情報を表すピ
ット列の一部を上記信号情報領域の幅方向に所定周期で
位置を変調した変調ピット列を設ける円盤状記録媒体に
対して、レーザ光を照射するとともに、上記円盤状記録
媒体の表面で反射回折された戻り光を受光し、 上記信号情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で
表される信号の振幅を検出し、 検出した上記レーザ光が上記変調ピット列よりも上記円
盤状記録媒体の内周側に位置した場合における上記信号
情報領域からの戻り光に基づく信号の包絡線で表される
信号である第1の信号の振幅と、検出した上記レーザ光
が上記変調ピット列よりも上記円盤状記録媒体の外周側
に位置した場合における上記信号情報領域からの戻り光
に基づく信号の包絡線で表される信号である第2の信号
の振幅とに基づいてチルト量を検出することを特徴とす
るチルト検出方法。 - 【請求項19】 上記レーザ光を同一の信号情報領域に
照射し、上記レーザ光が上記変調ピット列よりも上記円
盤状記録媒体の内周側に位置した場合と、上記レーザ光
が上記変調ピット列よりも上記円盤状記録媒体の外周側
に位置した場合とを交互に発生させ、 検出した上記第1の信号の振幅と、検出した上記第2の
信号の振幅との差分値を上記チルト量を示すチルト指示
値として求めることを特徴とする請求項18記載のチル
ト検出方法。 - 【請求項20】 上記円盤状記録媒体における上記信号
情報は、アドレス情報であることを特徴とする請求項1
8記載のチルト検出方法。 - 【請求項21】 上記レーザ光が上記変調ピット列より
も上記円盤状記録媒体の内周側に位置した場合に上記レ
ーザ光が照射する信号情報領域である第1の信号情報領
域と、上記レーザ光が上記変調ピット列よりも上記円盤
状記録媒体の外周側に位置した場合に上記レーザ光が照
射する信号情報領域である第2の信号情報領域とを判別
することを特徴とする請求項18記載のチルト検出方
法。 - 【請求項22】 上記第1の信号情報領域と上記第2の
信号情報領域との上に上記レーザ光を移動させ、上記第
1の信号の振幅と、上記第2の信号の振幅とを検出して
いる期間に、その前の期間で検出した上記第1の信号の
振幅と上記第2の振幅との差分値を求めることを特徴と
する請求項21記載のチルト検出方法。 - 【請求項23】 上記チルト量を示すチルト指示値に対
して補償するための目標値を設定することを特徴とする
請求項18記載のチルト検出方法。 - 【請求項24】 上記目標値は、予め任意に設定された
値であることを特徴とする請求項23記載のチルト検出
方法。 - 【請求項25】 上記目標値は、上記円盤状記録媒体の
制御情報記録領域に記録された値であることを特徴とす
る請求項23記載のチルト検出方法。 - 【請求項26】 上記円盤状記録媒体の表面で反射回折
された戻り光に基づくRF信号から上記記録データを抽
出して、この記録データに対するデータ検出能力を判別
し、 上記円盤状記録媒体に対してレーザ光を照射するととも
に上記円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻り光を
受光する光学ピックアップ手段を、上記チルト指示値と
このチルト指示値に対して補償するための目標値との差
分値で表されるチルトエラー信号に基づいて生成される
チルトを補償するためのドライブ信号に基づいてチルト
量を変化させて駆動させ、チルト量の変化に応じたチル
ト指示値を求めるとともに、求めたチルト指示値と、上
記データ検出能力を判別した結果を示すデータ判別信号
とに基づいて、上記目標値を設定することを特徴とする
請求項23記載のチルト検出方法。 - 【請求項27】 上記チルト量を示すチルト指示値とこ
のチルト指示値に対して補償するための目標値との差分
値で表されるチルトエラー信号に基づいて、チルトを補
償するためのドライブ信号を生成することを特徴とする
請求項18記載のチルト検出方法。 - 【請求項28】 上記円盤状記録媒体に対してレーザ光
を照射するとともに上記円盤状記録媒体の表面で反射回
折された戻り光を受光する光学ピックアップ手段を、上
記ドライブ信号に基づいて、上記チルト指示値が上記目
標値に近づくように制御することを特徴とする請求項2
7記載のチルト検出方法。 - 【請求項29】 上記チルトエラー信号に基づいて、上
記円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻り光に基づ
くRF信号に対して施す波形等化処理における利得調整
を行うことを特徴とする請求項27記載のチルト検出方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30141099A JP2001126283A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 記録媒体、記録媒体駆動装置及びチルト検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30141099A JP2001126283A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 記録媒体、記録媒体駆動装置及びチルト検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001126283A true JP2001126283A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17896551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30141099A Abandoned JP2001126283A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 記録媒体、記録媒体駆動装置及びチルト検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001126283A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004025637A1 (ja) * | 2002-09-13 | 2006-01-12 | ソニー株式会社 | スキュー検出方法及び光ピックアップ並びに光ディスク装置 |
-
1999
- 1999-10-22 JP JP30141099A patent/JP2001126283A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004025637A1 (ja) * | 2002-09-13 | 2006-01-12 | ソニー株式会社 | スキュー検出方法及び光ピックアップ並びに光ディスク装置 |
JP4513570B2 (ja) * | 2002-09-13 | 2010-07-28 | ソニー株式会社 | スキュー検出方法及び光ピックアップ並びに光ディスク装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20070622 |