JP2001126270A - シーク制御方法及びシーク制御装置 - Google Patents

シーク制御方法及びシーク制御装置

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JP2001126270A
JP2001126270A JP30512499A JP30512499A JP2001126270A JP 2001126270 A JP2001126270 A JP 2001126270A JP 30512499 A JP30512499 A JP 30512499A JP 30512499 A JP30512499 A JP 30512499A JP 2001126270 A JP2001126270 A JP 2001126270A
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recording
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Takeshi Aizawa
武 相澤
Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生専用記録媒体及び記録用記録媒体を混在
使用する場合であっても、安定したシーク動作を実現可
能とする。 【解決手段】 再生互換性を有する再生専用記録媒体及
び記録可能記録媒体上にそれぞれ形成されているトラッ
クを横断する方向にヘッドを移動させるシーク動作の制
御を行うシーク制御装置において、再生専用又は記録可
能の記録媒体のいずれかであるかを判別する判別手段
と、シーク時にヘッドが横断するトラック本数のカウン
ト動作を、トラッククロス信号のみ用いて行う第1のト
ラックカウント手段と、シーク時に前記ヘッドが横断す
るトラック本数のカウント動作を、オフトラック信号及
びトラッククロス信号を用いて行う第2のトラックカウ
ント手段と、判別手段で記録用記録媒体と判別される
と、第1のトラックカウント手段を選択し、検出手段で
再生専用記録媒体と判別されると、第2のトラックカウ
ント手段を選択する選択手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光線を用い
た光学的な手法によって高速且つ高密度に情報信号を記
録再生可能な、光ディスクを中心とした光学情報記録媒
体上のトラックを横断する方向に光学ヘッドを移動させ
るシーク動作の制御のためのシーク制御方法及びシーク
制御装置に関し、特に、例えばいわゆるDVD(デジタ
ルビデオディスク或いはデジタルバーサタイルディス
ク)において商品化中の再生専用光ディスクであるDV
D−ROM、記録可能な光ディスクであるライトワンス
用のDVD−R、繰返し記録可能なDVD−RW(DV
Dリライタブル)等のシーク動作制御に好適なシーク制
御方法及びシーク制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は、追記録(以下追記と記す)ある
いは書き換え可能なDVDとして、DVD−RやDVD
−RWなどが開発或いは一部商品化されている。
【0003】これらDVD−RAMやDVD−RW等の
追記型の光ディスクは、記録面上に予め形成されたラン
ド或いはグルーブによってトラックが形成されており、
このトラック上にレーザ光を照射して記録膜の反射特性
を変化させることによって、データの記録が行われる。
したがって、この追記型の光ディスクは、再生専用のD
VD−ROMと物理規格上で再生互換をもつ規格である
が、これらDVD−RやDVD−RW等の追記型光ディ
スクにおいては、データが記録されている記録領域とデ
ータが記録されていない未記録領域とでは、ディスクの
反射率等のパラメータが異なっている。
【0004】ところで、これらDVD−RやDVD−R
W等の追記型光ディスクに対してデータの記録再生を行
う記録再生装置において、例えば光ディスク上の所望の
トラック位置に光ヘッドを高速に移動させる(ディスク
上のレーザスポットをディスク半径方向に高速に移動さ
せて所望のトラック上に位置させる)動作、すなわちい
わゆるシーク動作を行う場合には、光ヘッド(レーザス
ポット)の移動量を求めるために、当該光ヘッド(レー
ザスポット)が横断したトラックの本数をカウントする
ことが必要である。
【0005】しかしながら、DVD−RやDVD−RW
等の追記型光ディスクは、再生専用のDVD−ROMに
対して、上述したように、データが記録されている記録
領域とデータが記録されていない未記録領域とでディス
クの反射率等のパラメータが異なっているため、例え
ば、記録領域のシーク時にはレーザスポットが横断した
トラック本数をカウントできていたとしても、未記録領
域をシークする時にはレーザスポットが横断したトラッ
ク本数を正確にカウント出来ないようなことが起きる。
【0006】このようなことから、従来の記録再生装置
では、記録領域と未記録領域とに跨ったシーク動作が行
われてしまうようなことが起こらないようにするため
に、記録を行う際には、光ディスクの最内周から連続し
て記録データが存在することになるような記録、すなわ
ち記録領域と未記録領域とが混在しないように記録を行
い、また、再生を行う際には、上述のように光ディスク
の最内周から連続している記録領域を再生するようにな
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、記録再生装
置が例えば携帯可能ないわゆるポータブル機器等である
ような場合において、例えば外部からの振動衝撃によ
り、シーク中に光学ヘッド(レーザスポット)が未記録
領域に移動してしまうようなことが起きると、当該記録
再生装置は、光学ヘッド(レーザスポット)が横断した
トラック本数を計測出来なくなったり、或いは誤った計
測を行ってしまう虞がある。このように、シーク中にト
ラック本数の計測が出来なくなると、記録再生装置は最
悪の場合、暴走してしまうことになる。
【0008】また、従来の記録再生装置は、例えばディ
スク上に存在する傷や埃等の影響によって、シーク時に
光ヘッド(レーザスポット)が横断したトラック本数を
計測できなくなったり、或いは誤った計測をしてしまう
こともある。
【0009】さらに、上述のように光ディスクの最内周
から連続して記録データが存在するように記録を行うよ
うにしたとしても、例えばオーディオ信号やビデオ信号
をいわゆるDVDビデオのフォーマットに従って記録す
る場合には、その記録の途中段階で、未記録部分を跨ぐ
ようにデータが存在してしまうことがある。この場合
も、従来の記録再生装置では、シーク中に当該未記録領
域に光学ヘッド(レーザスポット)が移動したときに、
その横断したトラック本数を計測できなくなったり、誤
った計測を行ってしまう虞がある。
【0010】その他に、記録を行っている途中で例えば
記録再生装置の電源が切れる等の事態が発生して、記録
が中断されてしまったような場合は、当該記録が中断し
た場所で未記録領域が残ることになる。このようにして
未記録領域が残った場合も、従来の記録再生装置は、シ
ーク中に光学ヘッド(レーザスポット)が当該未記録領
域に移動したとき、その横断したトラック本数を計測で
きなくなったり、誤った計測を行ってしまう虞がある。
【0011】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、光ディスクが再生専用の場合であっても、追
記型光ディスク上に記録可能な未記録領域が存在する
(混在する)ような場合であっても、共に安定したシー
ク動作を実現可能とするシーク制御方法及びシーク制御
装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明は、次の(1)〜(3)の構成を有するシ
ーク制御方法及びシーク制御装置を提供する。 (1) 再生専用記録媒体(例えばDVD−ROM,D
VDビデオ,DVDオーディオ等)及び記録可能記録媒
体(例えばDVD−R,DVD−RW等)上にそれぞれ
形成されているトラックを横断する方向にヘッド(光ヘ
ッド)3を移動させるシーク動作の制御のためのシーク
制御方法において、前記再生専用記録媒体又は記録可能
記録媒体のいずれかであるかを判別するステップと、前
記判別の結果、前記記録用記録媒体と判別されると、前
記シーク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカウ
ント動作を、トラッククロス信号TKCのみを用いて行
い、一方、前記再生専用記録媒体と判別されると、前記
シーク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカウン
ト動作を、オフトラック信号OFTR及びトラッククロ
ス信号を用いて行うステップとを有することを特徴とす
るシーク制御方法。 (2) 再生専用記録媒体及び記録可能記録媒体上にそ
れぞれ形成されているトラックを横断する方向にヘッド
を移動させるシーク動作の制御を行うシーク制御装置に
おいて、前記再生専用記録媒体又は記録可能記録媒体の
いずれかであるかを判別する判別手段(ディスク種類検
出部)24と、前記シーク時に前記ヘッドが横断するト
ラック本数のカウント動作を、トラッククロス信号のみ
を用いて行う第1のトラックカウント手段と、前記シー
ク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカウント動
作を、オフトラック信号及びトラッククロス信号を用い
て行う第2のトラックカウント手段と、前記判別手段で
前記記録用記録媒体と判別されると、前記第1のトラッ
クカウント手段を選択し、一方、前記判別手段で前記再
生専用記録媒体と判別されると、前記第2のトラックカ
ウント手段を選択する選択手段とを有することを特徴と
するシーク制御装置。 (3) 再生専用記録媒体及び記録可能記録媒体上にそ
れぞれ形成されているトラックを横断する方向にヘッド
を移動させるシーク動作の制御を行うシーク制御装置に
おいて、前記記録媒体の種類を判別する判別手段と、前
記再生用記録媒体であるときに使用する第1のシーク動
作制御手段と、前記記録用記録媒体であるときに使用す
る第2のシーク動作制御手段と、前記判別手段の判別結
果に基づいて、前記第1のシーク動作制御手段と前記第
2のシーク動作制御手段との切り換え選択を行う選択手
段とを有することを特徴とするシーク制御装置。また、
下記する記録再生方法及び装置であっても、上記した課
題を解決することができる。 (A) 再生互換性を有する複数の記録媒体に信号を記
録/再生する記録再生方法において、前記記録媒体の種
類を検出するステップと、前記シーク時に前記ヘッドが
横断するトラック本数のカウント動作を、トラッキング
エラー信号及び当該トラッキングエラー信号に対して所
定の位相差を有する信号の両方を用いて行うか、又は、
前記トラッキングエラー信号のみを用いて行うかを切り
換える切り換えステップとを有し、前記記録媒体の種類
検出結果に基づいて、前記切り換えステップにて選択さ
れた信号を使用して前記シークを行うことを特徴とする
記録再生方法。 (B) 再生互換性を有する複数の記録媒体に信号を記
録/再生する記録再生装置において、前記記録媒体の種
類を検出する検出手段と、前記シーク時に前記ヘッドが
横断するトラック本数のカウント動作を、トラッキング
エラー信号及び当該トラッキングエラー信号に対する所
定の位相差を有する信号の両方を用いて行う第1のトラ
ックカウント手段と、前記シーク時に前記ヘッドが横断
するトラック本数のカウント動作を、前記トラッキング
エラー信号のみを用いて行う第2のトラックカウント手
段と、前記検出手段にて再生専用媒体であると検出した
時には、前記第1のトラックカウント手段による信号を
選択し、前記検出手段にて記録可能媒体であると検出し
た時には前記第2のトラックカウント手段による信号を
選択する選択手段とを有し、前記選択手段にて選択され
た信号を使用して前記シークを行うことを特徴とする記
録再生装置。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシーク制御方
法及びシーク制御装置の好ましい実施の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図1には、本発明に係るシーク制御方法及
びシーク制御装置が適用される一実施の形態としての光
ディスク装置の概略構成を示す。なお、本発明の実施の
形態では、映像及び音声データの圧縮伸長技術として例
えばいわゆるMPEG2を採用し、光ディスクの一例と
して書き換え可能なDVD−RWディスクを挙げてい
る。また、図1の構成では、いわゆるDVD装置等にお
いて通常設けられている多くの部分については省略して
いる。
【0015】この図1において、光ディスク1は、例え
ば相変化材料からなる記録型の光ディスクであり、本実
施の形態では、例えばいわゆるDVD−RWディスクを
使用する。なお、DVD−RWディスクは、ディスク内
でセクタ(トラック)が螺旋状に配され、線速度一定
(CLV)にて回転が制御され、また、連続する16セ
クタで1ブロックを構成し、この1ブロックがエラー訂
正の処理単位(ECCブロック)となされている。な
お、ディスクの1周のデータ量はディスク内周で2EC
Cブロック分、外周で4ECCブロック分程度となる。
この光ディスク1は、図示しないチャッキング機構によ
ってスピンドルモータ2に取り付けられている。
【0016】当該スピンドルモータ2は、ドライバ7に
より回転駆動され、チャッキング機構によってチャッキ
ングされている光ディスク1を回転させる。また、この
スピンドルモータ2は、FGジェネレータと、ホール素
子などの回転位置信号の検出手段とを備えて成る。この
FGジェネレータからのFG信号及びホール素子からの
回転位置信号は、回転サーボ信号としてドライバ7を介
してサーボ部8に帰還される。
【0017】光学ヘッド3は、半導体レーザを光源と
し、コリメータレンズ、対物レンズ等によって、光ディ
スク1の所定のトラック上にレーザスポットを形成し、
また、2軸アクチュエータにて対物レンズを駆動するこ
とにより、レーザスポットのフォーカシング及びトラッ
キングを行う。半導体レーザはレーザ駆動回路により駆
動され、2軸アクチュエータはドライバ7により駆動さ
れる。
【0018】キー入力部10は、ユーザにより操作され
る複数のキーを備えてなり、ユーザからのキー操作入力
情報をシステムコントローラ9に送る。すなわちこのキ
ー入力部10からは、記録開始や再生開始、記録停止、
再生停止、一時停止等を指示する各種のキー操作入力情
報がユーザにより入力可能となされている。
【0019】インターフェイス部13は、例えばコンピ
ュータ等との間でデータの送受を行うためのインターフ
ェイスであり、例えばいわゆるATAPI(ATA Packet
Interface)のインターフェースである。
【0020】システムコントローラ9は、キー入力部1
0からのキー操作入力情報として、記録開始や再生開
始、記録停止、再生停止、一時停止等の各種キー操作入
力情報に応じて、本実施の形態の光ディスク装置の各部
のLSI(信号処理部5やサーボ部8、アンプ部4、A
V符号化復号化部6等)を制御する。また、インターフ
ェイス部13を介してデータの送受を行う。
【0021】ここで、例えば光ディスク1から信号の再
生を行う場合は、キー入力部10から再生開始の指令が
なされ、このときのシステムコントローラ9は、当該再
生開始の指令に応じて、後述するアンプ部4、サーボ部
8及びドライバ7を制御する。すなわち、光ディスク1
から信号の再生を行う場合、システムコントローラ9
は、先ず最初に、光ディスク1を回転させると共にレー
ザースポットを光ディスク1上に照射させ、当該光ディ
スク1上の信号トラックに予め形成されているアドレス
信号を読み取り、このアドレスや光ディスク1に記録さ
れているディスクID(ディスクの種類情報)から種類
を判別し、そのアドレス情報から再生するべき目的セク
タ(トラック)を見つけ、その目的セクタ(トラック)
上にレーザスポットが配置するように光学ヘッド3を移
動させる。この目的セクタへの移動が完了した後は、当
該目的セクタからの信号再生を開始する。
【0022】光ディスク1の再生時のアンプ部4は、光
学ヘッド3にて当該光ディスク1の目的セクタから再生
されたRF信号を増幅すると共に、このRF信号から再
生信号とトラッキングサーボ及びフォーカシングサーボ
信号(トラッキングエラー及びフォーカスエラー信号)
を生成する。また、当該アンプ部4は、少なくとも再生
信号の周波数特性を最適化するイコライザと、再生信号
からビットクロックを抽出すると共に速度サーボ信号を
生成するPLL(位相ロックループ)回路と、このPL
L回路からのビットクロックと再生信号の時間軸との比
較からジッタ成分を取り出すジッタ生成器とを備えてい
る。このアンプ部4にて生成されたジッタ値は、システ
ムコントローラ9に送られ、トラッキングサーボ,フォ
ーカシングサーボ信号及び速度サーボ信号はサーボ部8
に、再生信号は信号処理部5に送られる。
【0023】サーボ部8は、アンプ部4からの速度サー
ボ信号と、光学ヘッド3のフォーカシングサーボ及びト
ラッキングサーボ信号を受け取ると共に、スピンドルモ
ータ2からの回転サーボ信号を受け取り、これら各サー
ボ信号に基づいて、それぞれ対応する部位のサーボ制御
を行う。具体的にいうと、サーボ部8は、アンプ部4の
PLL回路がディスク回転速度に応じて生成した速度サ
ーボ信号と、スピンドルモータ2からの回転サーボ信号
とに基づいて、当該スピンドルモータ2を所定の回転速
度で回転させるように、すなわち光ディスクを所定の一
定線速度にて回転させるような、回転速度サーボ制御信
号を生成する。また、サーボ部8は、フォーカシング及
びトラッキングサーボ信号に基づいて、光学ヘッド3が
光ディスク1上に正確にフォーカシング及びトラッキン
グするための光学ヘッドサーボ制御信号を生成する。こ
れら回転速度サーボ制御信号と光学ヘッドサーボ制御信
号は、ドライバ7に送られる。
【0024】ドライバ7は、サーボ部8から供給される
各サーボ制御信号に基づいて動作するものであり、サー
ボ部8からの回転速度サーボ制御信号に応じてスピンド
ルモータ2を回転駆動すると共に、同じくサーボ部8か
らの光学ヘッドサーボ制御信号に応じて光学ヘッド3の
2軸アクチュエータを駆動する。本実施の形態において
は、当該ドライバ7が回転速度サーボ制御信号に応じて
スピンドルモータ2を駆動することにより、光ディスク
1を所定の線速度にて回転させ、また、当該ドライバ7
が光学ヘッドサーボ制御信号に応じて光学ヘッド3の2
軸アクチュエータを駆動することにより、光ディスク上
でのレーザスポットのフォーカシング及びトラッキング
が行われる。
【0025】光ディスク1の再生時の信号処理部5は、
アンプ部4より供給された再生信号をA/D(アナログ
/デジタル)変換し、このA/D変換により得られたデ
ジタル信号から同期検出を行うと共に、当該デジタル信
号に施されているいわゆるEFM+信号(8−16変調
信号)からNRZ(Non Return to Zero)データへのデ
コードを行い、さらにエラー訂正処理を行って、光ディ
スク1上のセクタのアドレスデータと再生データとを得
る。信号処理部5にて得られたアドレスデータと同期信
号はシステムコントローラ9に送られる。なお、当該信
号処理部5にて行われるエラー訂正処理等についての詳
細は後述する。
【0026】ここで、当該再生データが例えばMPEG
の可変転送レートで圧縮符号化されたデータである場
合、本実施の形態の光ディスク装置では、当該データを
例えば256MビットのD−RAM(トラックバッファ
メモリ14)に一時的に記憶させ、このトラックバッフ
ァメモリ14の書き込み/読み出しを制御することで、
その再生データの可変転送レートの時間変動分を吸収す
るようにしている。なお、本実施の形態にて使用するト
ラックバッファメモリとは、圧縮したデータを一時記憶
するバッファメモリのことを示しており、例えばDVD
において一般的に備えられている可変転送レートを吸収
するためのバッファメモリを含む。このトラックバッフ
ァメモリ14の記憶容量及び記憶領域の管理、書き込み
/読み出し制御は、信号処理部5を介して例えばシステ
ムコントローラ9が行う。当該トラックバッファメモリ
14から読み出された再生データは、信号処理部5を介
してAV符号化復号化部(A−V ENDEC)6に送
られる。
【0027】光ディスク1の再生時のAV符号化復号化
部6は、トラックバッファメモリ14から供給された再
生データが例えばMPEG2にて圧縮符号化され且つオ
ーディオデータとビデオデータが多重化されたデータで
あるとき、この多重化された圧縮オーディオデータと圧
縮ビデオデータを分離すると共に、それぞれをMPEG
2にて伸長復号化し、さらにD/A(デジタル/アナロ
グ)変換して、オーディオ信号及びビデオ信号として端
子11から出力する。この端子11から出力されたビデ
オ信号は、図示しないNTSC(National Television
System Committee)エンコーダ等にて処理されてモニタ
装置に表示され、オーディオ信号は、図示しないスピー
カ等に送られて放音される。なお、この再生時における
AV符号化復号化部6での伸長復号化の速度は、記録時
に設定された記録モードに応じた伸長レートとなされ
る。言い換えると、AV符号化復号化部6は、複数の伸
長レートに応じた伸長復号化処理が可能となされてお
り、記録時に設定された記録モードに応じて当該伸長レ
ートを決定し、そのレートで伸長復号化を行う。この記
録モードの情報は、コントロールデータとして記録デー
タと共に光ディスク1に記録されており、当該コントロ
ールデータが光ディスク1の再生時に読み出されてシス
テムコントローラ9に送られ、システムコントローラ9
がこのコントロールデータに基づいてAV符号化復号化
部6の伸長レートを設定する。なお、D/A変換は、当
該AV符号化復号化部6の外部にて行うことも可能であ
る。
【0028】一方で、例えば光ディスク1への信号記録
を行う場合には、キー入力部10から記録開始の指令が
なされ、システムコントローラ9は当該記録開始指令に
応じて、アンプ部4、サーボ部8及びドライバ7を制御
する。すなわち、光ディスク1の信号記録を行う場合に
は、先ず最初に、光ディスク1を回転させると共にレー
ザースポットを光ディスク1上に照射させ、当該光ディ
スク1上の信号トラックに予め形成されているアドレス
信号を読み取り、そのアドレス情報から記録するべき目
的セクタ(トラック)を見つけ、その目的セクタ(トラ
ック)上にレーザスポットが配置するように光学ヘッド
3を移動させる。また、端子11からは、記録すべきオ
ーディオ及びビデオ信号が入力され、これら信号がAV
符号化復号化部6に送られる。
【0029】当該光ディスクの記録時において、AV符
号化復号化部6は、オーディオ信号及びビデオ信号をA
/D変換し、それぞれオーディオデータ及びビデオデー
タを、記録モードに応じた速度にてMPEG2の圧縮符
号化を行い、さらにそれらを多重化して信号処理部5に
送る。すなわち、AV符号化復号化部6は、記録モード
に応じた複数の圧縮レートで圧縮符号化を行い得るもの
である。
【0030】なお、64MビットのD−RAM15は、
AV符号化復号化部6における圧縮伸長の際にデータを
一時的に記憶するためのメモリである。このD−RAM
15は128Mや256Mビットの容量を有するもので
あってもよい。また、A/D変換は、当該AV符号化復
号化部6の外部にて行うことも可能である。
【0031】また、本実施の形態の装置は、映像や音声
情報の他に静止画情報やコンピュータ上のプログラムフ
ァイル等のデータを記録再生することも可能である。こ
の場合、インターフェイス部13から静止画情報やプロ
グラムファイル等のデータが供給され、これらデータが
システムコントローラ9を介して信号処理部5に送られ
る。
【0032】当該光ディスクの記録時の信号処理部5で
は、AV符号化復号化部6からの圧縮データやシステム
コントローラ9を介したプログラムファイル等のデータ
に対して、エラー訂正符号を付加し、NRZとEFM+
のエンコードを行い、さらにシステムコントローラ9か
ら供給される同期信号を付加して記録データを生成す
る。
【0033】ここで、当該記録データは、トラックバッ
ファメモリ14に一時的に記憶された後、光ディスク1
への記録レートに応じた読出レートで当該トラックバッ
ファメモリ24から読み出されるようになっている。こ
のトラックバッファメモリ14から読み出された記録デ
ータは、信号処理部5にて所定の変調処理が行われ、記
録信号としてアンプ部3に送られ、光学ヘッド3にて光
ディスク1上の目的セクタ(トラック)に記録される。
【0034】また、このときのシステムコントローラ9
は、アンプ部4から供給されたジッタ値をA/D(アナ
ログ/デジタル)変換して測定し、この測定ジッタ値や
アシンメトリ値に従って、記録時のアンプ部4における
波形補正量を変更する。すなわち、光ディスク1に信号
を記録する場合、アンプ部4では、信号処理部5からの
信号を波形補正し、この波形補正した信号を光学ヘッド
4のレーザ駆動回路へ送る。
【0035】図2には、図1のアンプ部4内に設けられ
ているサーボ信号生成部分を抜き出して示す。また、図
3には、各部の信号波形を示す。
【0036】この図2において、端子21には光学ヘッ
ド3に設けられている多分割フォトディテクタからの出
力信号が供給される。当該光学ヘッド3の多分割フォト
ディテクタからの各出力信号は、マトリクスアンプ22
にて所定のマトリクス演算がなされることにより、RF
信号として出力され、フォーカスエラー信号生成部23
と、ディスク種類検出部24と、オフトラック信号生成
部25と、ディファレンシャルフェイズディテクト(以
下、適宜DPDとする)信号生成部26と、プッシュプ
ル(以下、適宜PPとする)又はディファレンシャルプ
ッシュプル(以下、適宜DPPとする)信号生成部27
とに送られる。
【0037】フォーカスエラー信号生成部23は、マト
リクスアンプ22からのRF信号よりフォーカスエラー
信号FEを生成し、このフォーカスエラー信号FEを端
子30からサーボ部8に送る。
【0038】ディスク種類検出部24は、再生専用の光
ディスク(DVD−ROM)、記録用の光ディスク(D
VD−R)、記録用の光ディスク(DVD−RW)の少
なくとも3種類のディスクを判別するものであり、マト
リクスアンプ22からのRF信号が供給される。即ち、
ディスク種類検出部24は、DVD−ROM、DVD−
R、DVD−RWの3種類の光ディスクの反射率の違
い、ウォブルの有無により判別する。具体的には、DV
D−ROMの反射率は高く、そのトラックはウォブリン
グされていないからウォブルは無し、DVD−Rの反射
率は高く、そのトラックはウォブリングされているから
ウォブルは有り、そしてDVD−RWの反射率は低く、
そのトラックはウォブリングされているからウォブルは
有という特徴から各ディスクを判別する。即ち、3種類
のディスクのうち反射率が低いとDVD−RWと検出す
る。また、RF信号に含まれるウォブル信号の有無を検
出し、ウォブル信号が検出されないとDVD−ROMと
判定する。後に残ったディスクはDVD−Rと判別され
るのである。こうして、3種類のディスクを判別でき
る。図3では図3(a)に示すRF信号の有無に対し
て、オフトラック信号が正確に得られなくなることを示
している。こうして、ディスク種類検出部24は、3種
類のディスクの判別結果に対応したディスク種類検出信
号DISCDETを出力する。このディスク種類検出信
号DISCDETは、端子31からサーボ部8に送られ
る。
【0039】本実施の形態では、トラッキングエラー信
号TEとして、2種類のトラッキングエラー信号を生成
するようにしている。一方は、いわゆるディファレンシ
ャルフェイズディテクト(DPD)信号であり、他方
は、いわゆるプッシュプル(PP)またはディファレン
シャルプッシュプル(DPP)信号である。そして、本
実施の形態では、これら2つの信号のうち、再生時には
DPD信号をトラッキングエラー信号TEとして使用
し、一方、記録時にはPPまたはDPP信号をトラッキ
ングエラー信号TEとして使用するようにしている。
【0040】すなわち、本実施の形態の光ディスク装置
では、DPD信号生成部26がマトリクスアンプ22か
らのRF信号よりDPD信号を生成し、また、PP又は
DPP信号生成部27がマトリクスアンプ22からのR
F信号よりPP又はDPP信号を生成し、これらDPD
信号、PP又はDPP信号がスイッチ28に送られる。
スイッチ28は、端子35を介してサーボ部8から供給
される記録/再生セレクト信号に応じて、これらDPD
信号、PP又はDPP信号の何れか一方を切り換えてト
ラッキングエラー信号TEとして出力する。より具体的
に説明すると、端子35を介してサーボ部8から供給さ
れる記録/再生セレクト信号が記録時であることを示し
ている場合、スイッチ28は、PP又はDPP信号生成
部27から供給されているPP又はDPP信号をトラッ
キングエラー信号TEとして出力する。一方で、記録/
再生セレクト信号が再生時であることを示している場
合、スイッチ28は、DPD信号生成部26から供給さ
れているDPD信号をトラッキングエラー信号TEとし
て出力する。なお、シーク動作中のスイッチ28からの
出力は、図3の(b)に示すようなトラッキングエラー
信号TEとなり、このトラッキングエラー信号TEが端
子33からサーボ部8に送られる。
【0041】オフトラック信号生成部25は、マトリク
スアンプ22からのRF信号より、トラッキングエラー
信号TEに対して略々90度位相の異なる、図3の
(e)に示すようなオフトラック信号OFTRを生成
し、このオフトラック信号OFTRを端子32からサー
ボ部8に送る。なお、本実施の形態のオフトラック信号
生成部25では、光ディスク上のトラック中心からずれ
た位置にレーザスポットが形成されている時の反射光量
信号を、所定の基準電圧に対してコンパレートすること
により、当該オフトラック信号OFTRを生成してい
る。但し、オフトラック信号OFTRの生成方法として
は、この例に限らず他にも幾つか考えられ、トラッキン
グエラー信号TEに対して略々90度の位相差を有する
信号を生成できるのであれば、その生成方法は問わな
い。
【0042】トラッククロス信号生成部29では、スイ
ッチ28から出力されたトラッキングエラー信号TE
を、所定の基準電圧に対してコンパレートすることによ
り、図3の(c)に示すようなトラッククロス信号TK
Cを生成する。すなわち、この図3の(c)に示すトラ
ッククロス信号TKCは、レーザスポットのトラック横
断に対応したパルスによって構成される信号である。当
該トラッククロス信号TKCは、端子34を介してサー
ボ部8に送られる。
【0043】サーボ部8は、前述したように、アンプ部
4から供給されるフォーカスエラー信号FEに基づいて
フォーカスサーボ制御を行い、またトラッキングエラー
信号TEに基づいてトラッキングサーボ制御を行うだけ
でなく、さらに、アンプ部4からのトラッククロス信号
TKCとオフトラック信号OFTRの2つの信号を用い
て、シーク動作中の光ディスク半径方向への光学ヘッド
(レーザスポット)の移動方向と、当該光学ヘッド(レ
ーザスポット)が横断したトラック本数とを検出し、こ
れら移動方向とトラック本数とに基づいて、光学ヘッド
(レーザスポット)を目的のトラック上に移動させるシ
ーク動作のサーボをも行う。
【0044】すなわち、サーボ部8は、光学ヘッド(レ
ーザスポット)のシーク制御を実現するために、図4に
示すような構成要素を備えている。
【0045】この図4において、端子41には図2のア
ンプ部4から出力された図3の(e)に示すようなオフ
トラック信号OFTRが供給され、端子42には図2の
アンプ部4から出力された図3の(c)に示すようなト
ラッククロス信号TKCが供給される。これらオフトラ
ック信号OFTRとトラッククロス信号TKCは方向検
出部43に送られ、また、トラッククロス信号TKCは
トラックカウント部44にも送られる。
【0046】方向検出部43は、トラッククロス信号T
KCとオフトラック信号OFTRの2つの信号間の位相
差を求め、当該位相差からシーク時の光ディスク半径方
向への光学ヘッド(レーザスポット)の移動方向を検出
する。すなわち、光学ヘッド(レーザスポット)が光デ
ィスク外周側に移動しているのか、或いは内周側に移動
しているのかは、これらトラッククロス信号TKCとオ
フトラック信号OFTRの位相差がプラス方向(進む方
向)或いはマイナス方向(遅れる方向)のいずれの値を
有するかによって決定することができる。当該方向検出
部43にて検出された光学ヘッド(レーザスポット)の
移動方向検出信号は、トラックカウント部44に送られ
る。
【0047】トラックカウント部44は、アンプ部4か
ら端子42を介して供給されたトラッククロス信号TK
Cと、方向検出部43からの移動方向検出信号とに基づ
いて、光学ヘッド(レーザスポット)が横断したトラッ
クの本数をカウントする。すなわち、当該トラックカウ
ント部44では、トラッククロス信号TKCのパルス数
をカウントすると同時に、方向検出部43からの移動方
向検出信号に応じて当該トラッククロス信号TKCのパ
ルスカウント値を増減(カウントアップ或いはカウント
ダウン)させることで、光学ヘッド(レーザスポット)
が光ディスクの外周側或いは内周側の何れかの方向に、
当該トラック本数分だけ光学ヘッド(レーザスポット)
が移動したのかを計測している。このトラックカウント
部44から出力されたカウント値は、端子45を介して
図1のシステムコントローラ9に送られる。
【0048】これにより、システムコントローラ9は、
光学ヘッドが移動する方向とその移動量(横断したトラ
ックの本数)を知ることができる。
【0049】上述したように、本実施の形態によれば、
図3の(c)のトラッククロス信号TKCと図3の
(e)のオフトラック信号OFTRの2つの信号間の位
相差を求め、この位相差から光ディスク半径方向への光
学ヘッド(レーザスポット)の移動方向を検出し、さら
にトラッククロス信号TKCから光学ヘッド(レーザス
ポット)が横断したトラックの本数を計測することによ
り、目的のトラックへ光学ヘッドをシークさせる際のシ
ーク制御を行うことが可能となる。
【0050】ところで、本実施の形態にて使用している
DVD−RWディスクのような追記型光ディスクの場
合、光ディスク上のトラック中心からずれた位置にレー
ザスポットが形成されている時の反射光量信号の比(す
なわち振幅)は、光ディスクに信号が記録されている記
録領域では大きな比(振幅)として得られるが、信号が
記録されていない未記録領域では小さな比(振幅)とし
てしか得られないことになる。
【0051】つまり、図2のオフトラック信号生成部2
5への入力信号は、上述したように、記録領域での反射
光量信号の比(振幅)が大きな値となり、未記録領域で
の反射光量信号の比(振幅)が小さな値となることで、
図3の(d)に示すような信号OFTR0になってしま
う。このことは、光学ヘッド(レーザスポット)が未記
録領域上に位置している時には正確なオフトラック信号
OFTRが得られないことを意味する。したがって、光
学ヘッド(レーザスポット)が未記録領域上に位置する
時には、図4の方向検出部43において光学ヘッド(レ
ーザスポット)の移動方向を正確に検出出来ず、その結
果として、トラックカウント部44においても光学ヘッ
ド(レーザスポット)が横断したトラック本数のカウン
トが正確に出来なくなる。
【0052】そこで、本実施の形態の光ディスク装置に
おいては、ディスク種類検出部24は再生専用の光ディ
スク(DVD−ROM)、記録用の光ディスク(DVD
−R)、記録用の光ディスク(DVD−RW)の少なく
とも3種類のディスクを判別すること、言い換えれば、
光学ヘッド(レーザスポット)及びRF信号にウォブリ
ング信号が含まれているか否によって3種類のディスク
を判別しているのであり、こうして得られたディスク種
類検出信号DISCDETは図4の端子40からトラッ
クカウント部44に入力するようにし、記録用の光ディ
スク(DVD−R、DVD−RW)の場合は方向検出部
43からの移動方向検出信号の信頼性が低い(無い)と
判断して当該移動方向検出信号を無視させ、トラックカ
ウント部44に対してトラッククロス信号TKCのみを
使用したトラックカウント動作を行わせるようにしてい
る。
【0053】すなわち、本発明実施の形態の光ディスク
装置は、記録用の光ディスクの場合は、トラックカウン
ト部44において、移動方向検出信号を無視した状態で
トラッククロス信号TKCのみを使用してトラックカウ
ント動作を行うようにすることにより、未記録領域での
シークエラーの発生を防止している。
【0054】次に、以上のような構成を有する本実施の
形態の光ディスク装置における第1のシーク動作制御例
について、以下に説明する。なお、この第1のシーク動
作制御は、主に図1のシステムコントローラ9が行う。
【0055】先ず、システムコントローラ9は、光ディ
スク装置に光ディスクが装填された時や予め光ディスク
が装填されている光ディスク装置の電源がオンされた時
などに、サーボ部8やドライバ7等を制御することによ
り、光ディスクの例えば最内周部に設けられている記録
データ管理領域のデータを光学ヘッド3により読み出さ
せ、当該光ディスクの種類及びどのアドレスにどの様な
データが記録されているかをチェックする。また、シス
テムコントローラ9は、当該記録データ管理領域から読
み出したデータを、一時記憶手段(例えばシステムコン
トローラ9の内部メモリ等)に格納する。
【0056】次に、システムコントローラ9は、光ディ
スク上の制御データに従って、或いはユーザによるキー
入力等に従って、現在光学ヘッド(レーザスポット)が
位置している光ディスク上のアドレス位置(現在アドレ
ス位置)に対するシーク先の目標アドレス位置を設定
し、さらに、現在アドレス位置から目標アドレス位置ま
でシークする際のトラック本数を計算する。また同時
に、システムコントローラ9は、現在アドレス位置から
目標アドレス位置までの間、又はシーク後の最終目的位
置に、未記録領域が有るかどうかを、記録データ管理領
域のデータを読み出すことによりチェックする。
【0057】ここで、システムコントローラ9は、前記
のディスクの種類判別結果によって、記録用の光ディス
ク(例えばDVD−R又はDVD−RW)と判断した場
合は、オフトラック信号OFTRを使用しないシークが
行われるようにサーボ部8を制御する。すなわち、シス
テムコントローラ9は、前記カウント制御信号SYSS
ELにより、トラッククロス信号TKCのみを使用して
トラックカウント動作を行うようにトラックカウント部
44を制御する。
【0058】一方、システムコントローラ9は、再生専
用の光ディスク(例えばDVD−ROM、DVDビデ
オ、DVDオーディオ)と判断した場合は、オフトラッ
ク信号OFTRを使用したシークが行われるようにサー
ボ部8を制御する。すなわち、システムコントローラ9
は、前記カウント制御信号SYSSELにより、オフト
ラック信号OFTRとトラッククロス信号TKCの両方
を使用してトラックカウント動作を行うようにトラック
カウント部44を制御する。
【0059】これにより、本実施の形態の光ディスク装
置では、再生専用の光ディスクと記録用の光ディスクと
が同じ物理仕様で混在して使用される場合であっても、
安定したシーク動作を実現可能とし、且つ、前述したよ
うな遅延時間によるミスカウントの発生をも未然に防止
可能となる。また、本実施の形態の光ディスク装置によ
れば、前述したように、光ディスクの種類に応じて、適
応的に最良のシークが実現できるように、トラックカウ
ント部44によるカウント動作を切り換えることも可能
となっている。すなわち、本実施の形態の光ディスク装
置によれば、光ディスクの記録領域では安定にシークが
可能で、且つ未記録領域が有る場合でも、暴走等のシー
クエラーが発生することなく安定な制御を行うことが可
能である。
【0060】本実施の形態の光ディスク装置における第
2のシーク動作制御例について、以下に説明する。な
お、この第2のシーク動作制御も、主に図1のシステム
コントローラ9が行う。
【0061】光ディスク装置において、記録可能な光デ
ィスクに信号を追記により記録する場合は、常に記録済
みの領域の終端位置、つまり未記録領域の開始位置に光
ヘッド(レーザスポット)を移動させるようなシーク動
作が頻繁に発生する。
【0062】そこで、このようなシーク動作を行う場合
も前述した第1のシーク動作制御例の場合と同様に、シ
ステムコントローラ9は、先ず、光ディスク装置に光デ
ィスクが装填された時や予め光ディスクが装填されてい
る光ディスク装置の電源がオンされた時などに、サーボ
部8やドライバ7等を制御することにより、光ディスク
の例えば最内周部に設けられている記録データ管理領域
のデータを光学ヘッド3により読み出させ、当該光ディ
スクの種類及びどのアドレスにどの様なデータが記録さ
れているのかをチェックし、また、どの位置から未記録
領域となっているのかをチェックする。システムコント
ローラ9は、当該チェック結果に基づいて記録領域と未
記録領域との境界位置を認識し、そのデータを、記録デ
ータ管理領域から読み出したデータと共に一時記憶手段
(例えばシステムコントローラ9の内部メモリ等)に記
憶しておく。
【0063】次に、システムコントローラ9は、光ディ
スク上の制御データに従って、或いはユーザによるキー
入力等に従って、現在光学ヘッド(レーザスポット)が
位置している光ディスク上のアドレス位置(現在アドレ
ス位置)に対するシーク先の目標アドレス位置を設定す
る。
【0064】そして、システムコントローラ9は、再生
専用ディスクと判断した場合は、以下に述べる第1のシ
ーク方法を選択し、また、記録用ディスクと判断した場
合は、以下に述べる第2のシーク方法を選択して、後述
するようにシーク動作の制御を行う。
【0065】第1のシーク方法によるシーク動作制御の
手順を以下に説明する。
【0066】先ず、システムコントローラ9は、第1の
ステップとして、現在アドレスに対する目標アドレスと
の差を計算する。
【0067】次に、システムコントローラ9は、第2の
ステップとして、記録データ管理領域のシークテーブル
を参照しつつ、現在アドレスと目標アドレスの両アドレ
スから、光ヘッド(レーザスポット)を移動させる際に
横断するトラック本数を計算する。
【0068】次に、システムコントローラ9は、第3の
ステップとして、第2のステップで計算した本数のトラ
ックを横断するように光ヘッド(レーザスポット)を移
動させるシーク制御を行う。
【0069】その後、システムコントローラ9は、第4
のステップとして、第3のステップにて光ヘッド(レー
ザスポット)を移動させたときの移動位置でのアドレス
を取得し、この移動位置のアドレスが目標アドレス−a
(所定アドレス差)の範囲内であると認めたとき、シー
ク動作を終了させ、当該移動位置から目標アドレスの位
置まで通常の動作(例えばトラックジャンプ等)により
光ヘッド(レーザスポット)を移動させる。一方、シス
テムコントローラ9は、移動位置のアドレスが目標アド
レス−a(所定アドレス差)の範囲外であると認めたと
き、再度第1のステップに戻り、この第1のステップか
ら第4のステップまでの処理を行う。
【0070】図5の(a)を用いて、当該第1のシーク
方法の動作を、より具体的に説明する。なお、この図5
の(a)の例では、光ディスク上は全てデータが記録さ
れている領域(記録領域)となっている。
【0071】システムコントローラ9は、先ず、第1の
ステップとして、図5の(a)に示す現在アドレスに対
する目標アドレスとの差を計算し、次に、第2のステッ
プとして、シークテーブルを参照しつつ、現在アドレス
と目標アドレスの両アドレスから横断トラック本数を計
算し、次に、第3のステップとして、当該計算した本数
のトラックを横断するように光ヘッド(レーザスポッ
ト)を移動させるシーク制御を行う。その後、システム
コントローラ9は、第4のステップとして、シークによ
る移動位置のアドレスが目標アドレス−a(所定アドレ
ス差)の範囲内であるか否かを判定し、範囲内であると
き、シーク動作を終了させる。
【0072】ここで、第3のステップによる最初のシー
ク動作の際には、例えば、アドレス計算上の誤差や、光
ディスク上の傷や回路のノイズ等の影響に起因したトラ
ックカウントミスによる横断トラック本数計測の誤り、
サーボ信号等のばらつきによる目標アドレス位置への停
止位置ずれ等の要因によって、光ヘッドの停止位置が、
図5の(a)のシークA又はCに示すように、目標アド
レス位置からプラスアドレス方向又はマイナスアドレス
方向にずれてしまうことが考えられる。
【0073】したがって、この第1のシーク方法の場
合、システムコントローラ9は、第4のステップにおい
て、図5の(a)のシークA又はCによる移動位置での
アドレスが目標アドレス−a(所定アドレス差)の範囲
外であると認めたとき、再度第1のステップに戻り、図
5の(a)のシークA又はCによる移動位置でのアドレ
スを現在アドレスとし、この現在アドレスに対する目標
アドレスとの差を計算する。次に、システムコントロー
ラ9は、第2のステップにおいて、シークテーブルを参
照しつつ、現在アドレスと目標アドレスの両アドレスか
ら光ヘッド(レーザスポット)を移動させる際の横断ト
ラック本数を計算し、次に、第3のステップとして、図
5の(a)のシークB又はDに示すように、第2のステ
ップで計算した本数のトラックを横断するように光ヘッ
ド(レーザスポット)を移動させるシーク制御を行う。
その後、システムコントローラ9は、第4のステップに
おいて、図5の(a)のシークB又はDによる移動位置
でのアドレスを取得し、この移動位置のアドレスが目標
アドレス−a(所定アドレス差)の範囲内であると認め
たとき、シーク動作を終了させる。
【0074】以上のように、第1のシーク方法では、図
5の(a)のシークA又はCによる移動位置でのアドレ
スが目標アドレス−a(所定アドレス差)の範囲外にな
った場合、その移動位置を補正すべく、当該移動位置の
アドレスからプラスアドレス方向又はマイナスアドレス
方向へ、図5の(a)のシークB又はDのような再度の
シークを行うことで、目標アドレスへの到達を実現して
いる。
【0075】なお、図5の(a)は、この段階で目標ア
ドレスに到達した例を挙げているが、この段階でも未だ
移動位置のアドレスが目標アドレス−a(所定アドレス
差)の範囲外であるときは、さらに再度第1のステップ
に戻り、この第1のステップから第4のステップまでの
処理を行う。
【0076】上述した第1のシーク方法は、光ディスク
上が再生専用の場合のシーク動作制御方法であるが、第
2のシーク方法は、記録用の光ディスクの場合のシーク
動作制御方法である。
【0077】以下、当該第2のシーク方法シーク動作制
御の手順を説明する。
【0078】先ず、システムコントローラ9は、第1の
ステップとして、現在アドレスに対する目標アドレスと
の差を計算する。
【0079】次に、システムコントローラ9は、第2の
ステップとして、記録データ管理領域のシークテーブル
を参照しつつ、現在アドレスと目標アドレスの両アドレ
スから、光ヘッド(レーザスポット)を移動させる際に
横断するトラック本数を計算する。
【0080】次に、システムコントローラ9は、第3の
ステップとして、第2のステップで計算したトラック本
数から所定本数bを引いた本数のトラックを横断するよ
うに光ヘッド(レーザスポット)を移動させるシーク制
御を行う。
【0081】その後、システムコントローラ9は、第4
のステップとして、第3のステップにて光ヘッド(レー
ザスポット)を移動させたときの移動位置でのアドレス
を取得し、この移動位置のアドレスが目標アドレス−a
(所定アドレス差)の範囲内であると認めたとき、シー
ク動作を終了させ、当該移動位置から目標アドレスの位
置まで通常の動作(例えばトラックジャンプ等)により
光ヘッド(レーザスポット)を移動させる。一方、シス
テムコントローラ9は、移動位置のアドレスが目標アド
レス−a(所定アドレス差)の範囲外であると認めたと
き、再度第1のステップに戻り、この第1のステップか
ら第4のステップまでの処理を行う。
【0082】図5の(b)を用いて、当該第2のシーク
方法の動作を、より具体的に説明する。システムコント
ローラ9は、先ず、第1のステップとして、図5の
(b)に示す現在アドレスに対する目標アドレスとの差
を計算し、次に、第2のステップとして、シークテーブ
ルを参照しつつ、現在アドレスと目標アドレスの両アド
レスから横断トラック本数を計算する。
【0083】次に、実際にシークを開始するわけである
が、ここで、当該図5の(b)の例のように光ディスク
上に記録領域と未記録領域が存在し、目標アドレスは未
記録領域の開始位置の近傍である場合において、当該シ
ークの際に、例えば、アドレス計算上の誤差や、光ディ
スク上の傷や回路のノイズ等の影響に起因したトラック
カウントミスによる横断トラック本数計測の誤り、サー
ボ信号等のばらつきによる目標アドレス位置での停止位
置ずれ等の要因によって、光ヘッドの停止位置が図5の
(b)の未記録領域の開始位置を越えてしまうこと、す
なわちシーク時に停止位置が未記録領域になってしまう
ことは望ましくない。
【0084】そこで、当該第2のシーク方法において
は、第3のステップの際に、図5の(b)のシークEに
示すように、第2のステップで計算したトラック本数か
ら所定本数bを引いた本数のトラックを横断するように
光ヘッド(レーザスポット)を移動させるシーク制御を
行う。すなわち、この第2のシーク方法では、上述のよ
うなアドレス計算上の誤差や横断トラック本数計測の誤
り、停止位置ずれ等の要因によって光ヘッドが目標アド
レス(目標となるトラック)からずれてしまう場合の本
数誤差の範囲をX本であると想定し、当該X本よりも大
きいb本分を、第2のステップで計算したトラック本数
から引いた本数のトラックを横断するように光ヘッド
(レーザスポット)を移動させるシーク制御を行うこと
で、最初のシークの際に光ヘッドの停止位置が図5の
(b)の未記録領域の開始位置を越えてしまうことを防
止している。これにより、シークの際に、目標アドレス
位置より外周側(未記録領域)に光ヘッドが到達するこ
とはなく、必ず、内周側(記録領域)内に到達する事に
なる。
【0085】その後、システムコントローラ9は、第4
のステップにおいて、第3のステップにて図5の(b)
のシークEのように光ヘッド(レーザスポット)を移動
させたときの移動位置のアドレスを取得し、この移動位
置のアドレスが目標アドレス−a(所定アドレス差)の
範囲内であると認めたとき、シーク動作を終了させ、一
方、移動位置のアドレスが目標アドレス−a(所定アド
レス差)の範囲外であると認めたときには、再度第1の
ステップに戻り、この第1のステップから第4のステッ
プまでの処理を行う。
【0086】すなわち、システムコントローラ9は、第
1のステップにおいて、図5の(b)のシークEによる
移動位置でのアドレスを現在アドレスとし、この現在ア
ドレスに対する目標アドレスとの差を計算し、次に、第
2のステップにおいて、シークテーブルを参照しつつ、
当該現在アドレスと目標アドレスの両アドレスから光ヘ
ッド(レーザスポット)を移動させる際に横断するトラ
ック本数を計算し、次に、第3のステップとして、図5
の(b)のシークFに示すように、第2のステップにて
計算したトラック本数から所定本数bを引いた本数のト
ラックを横断するように、光ヘッド(レーザスポット)
を移動させるシーク制御を行う。その後、システムコン
トローラ9は、第4のステップにおいて、図5の(b)
のシークFによる移動位置でのアドレスを取得し、この
移動位置のアドレスが目標アドレス−a(所定アドレス
差)の範囲内であると認めたとき、シーク動作を終了さ
せる。
【0087】なお、図5の(b)は、この段階で目標ア
ドレスに到達した例を挙げているが、この段階でも未だ
移動位置のアドレスが目標アドレス−a(所定アドレス
差)の範囲外であるときは、さらに再度第1のステップ
に戻り、この第1のステップから第4のステップまでの
処理を行う。
【0088】以上のように、第2のシーク方法では、当
該図5の(b)の例のように光ディスク上に記録領域と
未記録領域が存在し、また、目標アドレスが未記録領域
の開始位置の近傍である場合であっても、シーク時に未
記録領域内に光ヘッドを移動させてしまうことなく、結
果的に、短時間で目標アドレスへの到達を実現してい
る。
【0089】なお、上述した第2のシーク方法により光
ヘッドを目標アドレス位置に移動させた後、例えば新た
な記録を行うために、未記録領域の開始位置で光ヘッド
をキックバックにより待機させておくようなケースが考
えられる。この場合、光ヘッド(レーザスポット)の待
機位置が、キックバックによって記録領域と未記録領域
との間を往復するようになることは、未記録領域用と記
録領域用の回路を切り換えなければならなくなるなどの
理由から好ましくない。
【0090】そこで、本実施の形態の光ディスクのシス
テムコントローラ9は、当該キックバックによる待機時
のサーボ制御として、以下の第1の待機方法と第2の待
機方法の何れかをとるようにする。
【0091】第1の待機方法は、前述の第1のシーク方
法の場合と同様に、光ディスク上の全てが記録領域とな
っている場合や、未記録領域の開始位置が目標アドレス
から充分に離れている場合において、キックバックによ
る待機を行うときのサーボ制御方法である。
【0092】この第1の待機方法の場合、システムコン
トローラ9は、図6の(a)に示すように、例えば次に
再生すべき目的アドレス位置を光ヘッドが通過した段階
で、当該光ヘッドをキックバックKBさせて待機するよ
うな待機制御を行う。
【0093】また、第2の待機方法は、前述の第2のシ
ーク方法の場合と同様に、光ディスク上に記録領域と未
記録領域が存在し、待機位置である目的アドレスが未記
録領域の近傍である場合において、キックバックによる
待機を行うときのサーボ制御方法である。
【0094】この第2の待機方法の場合、システムコン
トローラ9は、前述の第2のシーク方法の場合と同様
に、先ず待機位置が記録領域内で且つ未記録領域の開始
位置から充分離れた位置であるのか、或いは未記録領域
の開始位置であるのかを判断する。
【0095】ここで、待機位置の目的アドレスが記録領
域内で且つ未記録領域の開始位置から充分離れた位置で
あると判断した場合、システムコントローラ9は、図6
の(a)の場合と同様に、例えば目的アドレス位置を光
ヘッドが通過した段階で、当該光ヘッドをキックバック
KBさせて待機するような待機制御を行う。
【0096】一方、待機位置が記録開始位置、すなわち
例えば未記録領域の開始位置であると判断した場合、シ
ステムコントローラ9は、図6の(b)に示すように、
記録を開始すべきアドレス位置である目的アドレスに対
して、少なくともトラック本数として1本分以上内周側
(記録領域側)の位置に相当する位置にて待機するよう
に制御する。すなわちこの場合のシステムコントローラ
9は、前述の第2のシーク方法の場合と同様の考え方と
して、当該記録開始位置である目的アドレスに対して少
なくとも1本分以上内周側(記録領域側)のトラックに
相当するアドレスをシークテーブルを参照して求め、そ
して待機時に当該内周側(記録領域側)のトラック(に
相当するアドレス位置)を光ヘッドが通過した段階でキ
ックバックKBを行いながら待機し、次に再生または記
録の指示があった段階で、そのキックバック状態を回避
し、目的のアドレスに到達するように制御を行う。
【0097】本実施の形態の光ディスク装置によれば、
以上の待機方法により、安定に待機を行うことが可能と
なる。なお、ディスク種類検出方法として、本実施例以
外にディスク上の制御情報として書かれているディスク
IDを読み出してディスクの種類を判別しても良いこと
は言うまでもない。
【0098】なお、以上説明した実施の形態の例では、
DVD等の単層ディスクで使用されている内周から外周
へ向かって螺旋上にトラック(ランド或いはグルーブ)
がカッティングされ、内周から外周に向かって記録や再
生が行われる光ディスクを例にして説明しているが、方
向が逆の光ディスク(外周から内周に向かって記録や再
生が行われる光ディスク)の場合でも、本発明は適用可
能である。
【0099】最後に、上述した各実施の形態の説明は本
発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れることはない。このため、上述した各実施の形態以外
であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲
であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であること
はもちろんである。
【0100】
【発明の効果】上述したように本発明に係るシーク制御
方法及びシーク制御装置によれば、再生専用記録媒体及
び記録用記録媒体を混在して使用(再生)しても、常
時、安定したシーク動作が実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の光ディスク装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明実施の形態の光ディスク装置のアンプ部
のエラー信号生成部分の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】アンプ部のエラー信号生成部分の信号波形を示
す波形図である。
【図4】本発明実施の形態の光ディスク装置のサーボ部
のシーク移動方向及びトラック本数計測部分の概略構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明実施の形態の第1のシーク方法及び第2
のシーク方法の説明に用いる図である。
【図6】本発明実施の形態の第1の待機方法及び第2の
待機方法の説明に用いる図である。
【符号の説明】
1…光ディスク(再生専用記録媒体、記録用記録媒体) 3…光ヘッド 24…ディスク種類検出部(判別手段) 25…オフトラック信号生成部 26…DPD信号生成部 27…PP又はDPP信号生成部 29…トラッククロス信号生成部 43…方向検出部 44…トラックカウント部(第1,第2トラックカウン
ト手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生専用記録媒体及び記録可能記録媒体
    上にそれぞれ形成されているトラックを横断する方向に
    ヘッドを移動させるシーク動作の制御のためのシーク制
    御方法において、 前記再生専用記録媒体又は記録可能記録媒体のいずれか
    であるかを判別するステップと、 前記判別の結果、前記記録用記録媒体と判別されると、
    前記シーク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカ
    ウント動作を、トラッククロス信号のみを用いて行い、
    一方、前記再生専用記録媒体と判別されると、前記シー
    ク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカウント動
    作を、オフトラック信号及びトラッククロス信号を用い
    て行うステップとを有することを特徴とするシーク制御
    方法。
  2. 【請求項2】 再生専用記録媒体及び記録可能記録媒体
    上にそれぞれ形成されているトラックを横断する方向に
    ヘッドを移動させるシーク動作の制御を行うシーク制御
    装置において、 前記再生専用記録媒体又は記録可能記録媒体のいずれか
    であるかを判別する判別手段と、 前記シーク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカ
    ウント動作を、トラッククロス信号のみを用いて行う第
    1のトラックカウント手段と、 前記シーク時に前記ヘッドが横断するトラック本数のカ
    ウント動作を、オフトラック信号及びトラッククロス信
    号を用いて行う第2のトラックカウント手段と、 前記判別手段で前記記録用記録媒体と判別されると、前
    記第1のトラックカウント手段を選択し、一方、前記判
    別手段で前記再生専用記録媒体と判別されると、前記第
    2のトラックカウント手段を選択する選択手段とを有す
    ることを特徴とするシーク制御装置。
  3. 【請求項3】 再生専用記録媒体及び記録可能記録媒体
    上にそれぞれ形成されているトラックを横断する方向に
    ヘッドを移動させるシーク動作の制御を行うシーク制御
    装置において、 前記記録媒体の種類を判別する判別手段と、 前記再生用記録媒体であるときに使用する第1のシーク
    動作制御手段と、 前記記録用記録媒体であるときに使用する第2のシーク
    動作制御手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて、前記第1のシーク
    動作制御手段と前記第2のシーク動作制御手段との切り
    換え選択を行う選択手段とを有することを特徴とするシ
    ーク制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012142076A (ja) * 2003-11-14 2012-07-26 Sonic Solutions Llc 書込み可能な媒体への内容の保護された安全な転送

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