JP2001125086A - ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法

Info

Publication number
JP2001125086A
JP2001125086A JP30826899A JP30826899A JP2001125086A JP 2001125086 A JP2001125086 A JP 2001125086A JP 30826899 A JP30826899 A JP 30826899A JP 30826899 A JP30826899 A JP 30826899A JP 2001125086 A JP2001125086 A JP 2001125086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
transparent electrode
liquid crystal
polymer network
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30826899A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Tajima
田島  栄市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP30826899A priority Critical patent/JP2001125086A/ja
Publication of JP2001125086A publication Critical patent/JP2001125086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタティック駆動方法に置いて表示品質の良
いポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 第1の基板11に第1の透明電極13を
設け、さらに第1の引き出し電極14を設け、その上に
所定のパターンで絶縁膜層16を設け、絶縁膜層16の
所定の位置にコンタクトホールを設け、さらにその上に
コンタクトホール17を通して接続する第2の透明電極
18を設け、さらに第1の透明電極18と隣接した位置
に第3の引き出し電極22を設け、さらにシール材23
を設ける工程と、第2の基板12上に第3の透明電極1
9を設け、さらに外部へ取り出すための第2の引き出し
電極20を設け、さらにギャップ材34を散布する工程
と、さらに第1の基板上に形成された第3の引き出し電
極22と接続する導電性接着材21を設け、第1の基板
と第2の基板とを重ね合わせる工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計用や光学用機
器の部品に用いられるポリマーネットワーク型液晶表示
装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術におけるポリマーネットワーク
型液晶表示装置の構造を図10(a)の断面図に示す。
さらに、そのポリマーネットワーク型液晶表示装置の平
面パターン形状を図10(b)に示す。
【0003】このポリマーネットワーク型液晶表示装置
の構造は、図10(a)に示すように、第1の基板11
上の透明電極層が一層である。このため、円形パターン
をいくつも重ねて多重リング形状を作り、中央の円40
を区別して点灯表示したい場合には、どのようにしても
多重リングを横切る配線を形成しなければならない。図
10(b)に示すように、中央の円40からの配線は、
円形パターンを必ず横切る配線となり、第3の引き回し
電極35のようになる。
【0004】また、周辺リングは、第3の引き回し電極
35が通るため、不連続円形パターン41となる。
【0005】さらにまた、図10(b)に示すように文
字パターンで「ON」を形成する場合、「O」と「N」
は、第1の基板11上の透明電極膜で接続しなければな
らない。
【0006】また、周辺パターンを同時に点灯表示する
場合、円形の多重リングパターンや文字パターンが存在
するために、周辺パターンは、どうしても分割されて不
連続周辺パターン42になる。引き回し電極も分割され
た領域でけ必要になり、図10(b)に示すように、第
4、第5、第6の引き回し電極36、37,38と複数
本になる。
【0007】また、1層の透明電極で、文字や円形もし
くは星や顔のイラスト等のデザインを透明電極で配線す
る場合、配線密集領域43が必ず存在する。
【0008】また、従来のポリマーネットワーク型液晶
表示装置で、スタッティク駆動方式を用いて装置を作成
する場合、表示装置構造やパターン形状は、どちらの基
板も透明電極が1層であることを前提に製造方法を記載
している。
【0009】さらに、不連続部分や配線密集領域の点灯
表示に関して品質は、重要視せずこれらの内容やデータ
等も記載されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ポリマーネットワーク
型液晶表示装置の製造方法は、従来、スタティック駆動
方法を行う場合、上下の基板上の透明電極は一層のみの
構造を用いているため、表示パターン形状に自由度が無
く、かつ表示パターンが分割されてしまい、充分な表示
品質が得られない。
【0011】さらに、分断された表示パターンを接続す
るために引き回し配線が多本数になり、その密集領域で
は、配線−スペース−配線−スペース……となる。この
ため、ポリマーネットワーク型液晶では、電圧無印加時
の散乱表示が、強い光の透過した時の散乱度に差がある
事から均一にならず、配線の有無が観察、判別でき不快
な表示となる。
【0012】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記の課
題点を解決して、スタティック駆動方法に置いて表示品
質の良いポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方
法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のポリマーネットワーク型液晶表示装置の製
造方法は、下記記載の構成を提供する。
【0014】本発明のポリマーネットワーク型液晶表示
装置の製造方法においては、第1の基板に第1の透明電
極を設け、さらに第1の引き出し線を設け、さらにその
上に所定のパターンで絶縁膜層を設け、該絶縁膜層の所
定の位置にコンタクトホールを設け、さらにその上にコ
ンタクトホールを通して接続する第2の透明電極を設
け、さらに第1の透明電極と隣接した位置に第3の引き
出し電極を設け、さらにシール材を設ける工程と、第2
の基板上に、第3の透明電極を設け、さらに外部へ取り
出すための第2の引き出し電極を設け、さらにギャップ
材を散布する工程と、さらに、第1の基板上に形成され
た第3の引き出し電極と接続する導電性接着材を設け、
第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程とを有す
ることを特徴とする。
【0015】本発明のポリマーネットワーク型液晶表示
装置の製造方法は、第1の基板に第1の透明電極を設
け、さらに第1の引き出し線を設け、さらにその上に所
定のパターンで絶縁膜層を設け、該絶縁膜層の所定の位
置にコンタクトホールを設け、さらにその上にコンタク
トホールを通して接続する第2の透明電極を設ける工程
と、第2の基板上に、第3の透明電極を設け、さらにそ
れに接続して第2の引き出し電極を設け、さらにギャッ
プ材を散布する工程と、シール材を設け、第1の基板と
第2の基板とを重ね合わせる工程とを有することを特徴
とする。
【0016】本発明のポリマーネットワーク型液晶表示
装置の製造方法は、第1の基板に第1の透明電極を設
け、さらに第1の引き出し線を設け、さらにその上に所
定のパターンで絶縁膜層を設け、該絶縁膜層の所定の位
置にコンタクトホールを設け、さらにその上にコンタク
トホールを通して接続する第2の透明電極を設け、さら
に第1の透明電極と隣接した位置に第3の引き出し電極
を設ける工程と、第2の基板上に、第3の透明電極を設
け、さらに外部へ取り出すための第2の引き出し電極を
設け、さらにギャップ材を散布する工程と、さらに第1
の基板上に形成された第3の引き出し電極と接続する異
方性導電シール材を設け、第1の基板と第2の基板とを
重ね合わせる工程とを有することを特徴とする。
【0017】本発明のポリマーネットワーク型液晶表示
装置の製造方法は、第2の透明電極を用いることによ
り、点灯表示する文字やイラスト等が分割されず、且つ
これらのパターンの配置方法に自由度が増すことを特徴
とする。
【0018】本発明のポリマーネットワーク型液晶表示
装置の製造方法は、第1の基板を二層構造の透明電極に
することにより、電圧無印加時の散乱度を均一にするこ
とを特徴とする。
【0019】〔作用〕本発明のポリマーネットワーク液
晶表示装置の製造方法は、第1の基板に設けられた透明
電極上に所定のパターンで絶縁膜層を設け、その絶縁膜
層の所定の位置にコンタクトホールを設け、さらにその
上にコンタクトホールを通して接続する第2の透明電極
設け、さらに第2の基板に第3の透明電極を設けてい
る。このことにより、引き回し配線を下層にある第1の
透明電極で形成することができるため、点灯表示する文
字やイラスト等が分割されず、かつこれらのパターンの
配置方法に自由度が増し、デザイン性がある付加価値の
高い画像表示を得ることが可能となる。
【0020】また本発明のポリマーネットワーク液晶表
示装置の製造方法は、多本数の引き回し電極が一層目の
下層を用いて形成し、その上に絶縁膜層を設け、第2の
透明電極でパターンを形成している。このことから本発
明では、配線−スペース−配線……(透明電極−ガラス
−透明電極……)がポリマーネットワーク液晶層と直に
接していないために下地の異なる部分が無くなる。
【0021】これにより、ポリマーネットワーク液晶表
示装置を電圧無印加時に強い光源で観察する場合、ポリ
マーネットワーク型液晶の下地による配向差が無くなり
均一に散乱する。この結果、表示パターンへの引き回し
配線の密集領域が目視不可能になり、均一な散乱度の高
画質画像が得られることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最適な実施形態に
おけるポリマーネットワーク液晶表示装置の製造方法を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施
形態に用いたポリマーネットワーク型液晶表示装置のセ
ル構成図である。図2は、同様に本発明の実施形態に用
いたポリマーネットワーク型液晶パネルのセル構成図で
ある。また、図3は、同様に本発明の実施形態に用いた
ポリマーネットワーク型液晶パネルのセル構成図であ
る。図4は、本発明の実施形態に用いた第1の基板の配
線図である。図5〜図9は、本発明の実施形態に用いた
ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法を示す
図面である。以下、本発明の実施形態におけるポリマー
ネットワーク液晶表示装置の製造方法を、図1〜図9を
用いて説明する。
【0023】図1は、本発明の実施形態に用いたポリマ
ーネットワーク型液晶表示装置のセル構成図である。
【0024】図1に示すように、第1の基板11上に
は、第1の透明電極13を備え、さらに第1の引き出し
電極14と第2の引き出し線15を備え、さらにその上
に所定のパターンで絶縁膜層16を備え、その絶縁膜層
16の所定の位置にコンタクトホール17を設け、さら
にその上にコンタクトホール17を通して接続する第2
の透明電極18を備え、さらに第1の透明電極13と隣
接した位置に第3の引き出し電極22を備え、さらに第
2の基板12上に、第3の透明電極19を備え、さらに
それに接続して第2の引き出し電極20を備え、さら
に、第2の引き出し電極20と導通するための導電性接
着材21を備え、さらにギャップ材34を備え、シール
材23を備え、ポリマーネットワーク型液晶24を備え
る。
【0025】図2は、本発明の実施形態に用いたポリマ
ーネットワーク型液晶表示装置のセル構成図である。
【0026】図2に示すように、第1の基板11上に
は、第1の透明電極13を備え、さらに第1の引き出し
電極14と第2の引き出し線15を備え、さらにその上
に所定のパターンで絶縁膜層16を備え、その絶縁膜層
16の所定の位置にコンタクトホール17を設け、さら
にその上面にコンタクトホール17を通して接続する第
2の透明電極18を備え、さらに第2の基板12上に、
第3の透明電極19を備え、さらにそれに接続して第2
の引き出し電極20を備え、さらに、ギャップ材34を
備え、シール材23を備え、ポリマーネットワーク型液
晶24を備える。
【0027】図3は、本発明の実施形態に用いたポリマ
ーネットワーク型液晶表示装置のセル構成図である。
【0028】図3に示すように、第1の基板11上に
は、第1の透明電極13を備え、さらに第1の引き出し
電極14と第2の引き出し線15を備え、さらにその上
に所定のパターンで絶縁膜層16を備え、その絶縁膜層
16の所定の位置にコンタクトホール17を設け、さら
にその上にコンタクトホール17を通して接続する第2
の透明電極18を備え、さらに第1の透明電極13と隣
接した位置に第3の引き出し電極22を備え、さらに第
2の基板12上に、第3の透明電極19を備え、さらに
それに接続して第2の引き出し電極20を備え、さらに
第2の引き出し電極と導通するための導電性接着材21
を備え、さらにギャップ材34を備え、シール材23を
備え、ポリマーネットワーク型液晶24を備える。
【0029】図4は、本発明の実施形態に用いたポリマ
ーネットワーク型液晶表示装置の第1の基板11の1層
目と2層目の配線を示した平面図である。
【0030】図4に示すように、第1の基板11上に
は、第1の透明電極13を備え、さらに第1の引き出し
電極14を備え、さらにそれに接続する第1と第2の引
き回し電極24を備え、さらに第2の引き出し電極15
を備え、さらにそれに接続する第2の引き回し電極26
を備え、さらにその上に所定のパターンで絶縁膜層16
を備え、その絶縁膜層16の所定の位置にコンタクトホ
ール17を設け、さらにその上にコンタクトホール17
を通して接続する第2の透明電極18で形成された文字
パターン27と円形パターン29を備え、周辺には配線
スペース28と周辺パターン30を備える。
【0031】図1と図4から図9を用いてポリマーネッ
トワーク型液晶表示装置の製造方法を説明する。まずは
じめに、第1の基板11上に透明電極膜を低温スパッタ
リング法や真空蒸着法を用い、100〜200Ω/□の
シート抵抗で膜形成する。
【0032】その後、あらかじめ用意したフォトマスク
を用い、図5(a)に示すような、第1、第2、第3の
引き出し電極14、15、22と、第1、第2の引き回
し電極25、26を、第1の透明電極13のエッティン
グを行い形成する。
【0033】つぎに、図7(a)に示すように、図5
(a)にて示した引き回し電極パターン25、26に、
第1の透明電極13で形成された上にアクリル性のネガ
型感光性樹脂JALS−43(日本合成ゴム製)をスピ
ンナー法を用い塗布する。このときの条件は、550〜
650rpmの回転数で塗布し、80℃で1分間炉内で
プレキュアーし、感光性樹脂膜厚を1.0μm〜2.0
μmに設定する。
【0034】その後、図7(b)に示すように、フォト
マスクのアライメントマーク(図示せず)と、第1基板
11の第1の透明電極13で形成されたアライメントマ
ーク(図示ぜず)を用いて位置合わせを行ない、露光装
置にて波長360nmの光をを用いて露光する。
【0035】この開口部をコンタクトホール17とし、
パターン形状は、図5(b)に示すように四角、多角形
もしくは円とする。コンタクトホール17の大きさは、
80μm×80μmの正方形状とし、円形状ならば直径
80μm〜100μmとする。
【0036】その後、第1の基板11を現像液(MF−
312/シプレイマイクロジャパン株製)の中に浸漬し
て、光の照射されなかった部分を剥離する。さらに、第
1の基板11をポストベイクを行うため、温度190℃
〜200℃の窒素雰囲気中の炉内に1時間入れる。図7
(c)に断面図を示す。
【0037】その後、第2の透明電極17を形成するた
め、スパッタリング装置で酸化インジウムを膜形成す
る。このとき、第2の透明電極17のシート抵抗は、1
00Ω/□程度とし、膜厚は30nm程度とする。
【0038】つぎに、感光性フォトレジストを塗布し、
プリベーク処理を温度80℃で10分間行なう。さら
に、フォトマスクを用い、所定のアライメントマークと
第1の基板11の透明電極に設けられたアライメントマ
ークに位置合わせを行ない、第2の透明電極上の感光性
フォトレジストを露光する。
【0039】つぎに、現像を行う。このとき、水酸化カ
リウム(KOH)溶液の3%〜5%溶液を用いる。その
後、感光性フォトレジストを温度120℃で10分間、
ポストベーク処理を行なう。
【0040】つぎに、臭化水素酸(HBr)の30〜4
0%溶液中で透明電極膜のエッティングを行ない、さら
に感光性フォトレジストを剥離するために、水酸化カリ
ウム(KOH)の2〜5%溶液中に浸積、揺動する。
【0041】このとき、第2の透明電極のパターン形状
は、図4(a)に示すように、円形パターン29や文字
パターン27とし、図4(b)に示すように、第1の透
明電極13で形成された第1の引き回し電極25と第2
の引き出し電極26とをコンタクトホール17を通して
そのパターンの一部に接続する。
【0042】第1の基板11の構成図を図5(b)に示
す。コンタクトホール17は、第1、第2の引き回し電
極25、26上の末端や途中に設けられた接続電極39
上に形成する。
【0043】さらに、この第1、第2の引き回し電極2
5、26上を外部に取り出すための第1、第2の引き出
し電極14、15に接続させる。
【0044】さらに、第1、第2の引き出し電極14、
15に隣接した位置に、第2の基板12と銀点や導電粒
子等の導電性接着材21を使用し導通させるための第3
の引き出し電極22を500μm程度の大きさでパター
ン形成し配置する。
【0045】つぎに、図6(a)に示すように、第3の
透明電極19から外部の端子に接続するために第2の引
き出し電極20を形成する。この第2の引き出し電極2
0は、図6(b)に示すように、導電性接着材21を介
して第3の引き出し電極22と導通するため、重ね合わ
せたときに、同じ位置になるように形成する。
【0046】つぎに、図8(a)に示すように、第1基
板11上に熱硬化型接着剤を用いてシール材23を形成
する。
【0047】つぎに、図8(b)に示すように、第2の
基板12にギャップ材34を乾式法もしくは湿式法のス
ペーサ散布機を用いて散布する。使用するギャップ材
は、球径7μm〜10μmのプラスチックもしくはシリ
カビーズとする。このとき、セルギャップを均一に出す
ためにプラビーズを150個/mm2〜200個/mm2
散布する。なお、シリカビーズを使用する場合は、50
個/mm2〜100個/mm2の条件で散布する。
【0048】その後、図9(a)に示すように、第2の
基板12と第1の基板11を重ね合わせる。このとき、
第1のシール材23を硬化するために重ね合わせた基板
をエアバック等で0.4〜1.2kg/cm2 の圧力を
加え、120〜160℃の温度で1〜2時間、炉の中で
焼成する(図示せず)。
【0049】そののち、完成したポリマーネットワーク
液晶表示素子を、真空注入法を用いて、ポリマーネット
ワーク液晶24 PN−157(大日本インキ株式会社
製)を温度19℃±0.5℃にてセル内に注入する。こ
のとき、ポリマーネットワーク型液晶は、液晶内に有機
モノマーを含む混合液晶性の前駆体である(図示せ
ず)。
【0050】ポリマーネットワーク型液晶24を注入
後、紫外線を照射し有機モノマーを有機ポリマーとして
液晶内に固形物を形成し、これを混合液晶層のポリマー
ネットワーク型液晶とする。このとき、注入孔を塞ぐた
めの封孔材として使用する紫外線硬化型樹脂も注入後、
同時に注入孔に塗布し、有機モノマーと同時に紫外線を
照射し封孔材を硬化させ、ポリマーネットワーク液晶表
示装置40とする。
【0051】以上説明した製造方法で作成したポリマー
ネットワーク液晶表示装置では、ガラス基板材質をホウ
硅酸バリウムガラスの0.5mm厚、透明電極をシート
抵抗で100Ω/□を用いる。第1の基板11と第2の
基板12との間隙であるセルギャップ寸法は、9μmと
する。
【0052】この発明のポリマーネットワーク液晶表示
装置においては、透明電極上の透過率は3.5%、ガラ
ス上は3.7%となるが、配線−スペース間はほとんど
存在しないため電圧無印加時の散乱度に差が生じない。
もし、配線−スペース間の密集領域が存在すると強い光
量で観察した場合、配線−スペース間のこの散乱度の差
が周期的に発生し観察されてしまい、均一な散乱度には
ならない。
【0053】また、一層部(下層部)で配線を引き回す
ため、円形パターンや文字パターンその他、星形や似顔
絵等の複雑なイラストパターンも引き回し電極が密集せ
ずにかつその周辺領域を分断せずに配置、形成できるた
め高品質な点灯表示が可能となる。
【0054】さらに、図2、図3も同様な製造方法を用
いて作成する。
【0055】
【発明の効果】本発明のポリマーネットワーク液晶表示
装置の製造方法は、第1の基板に設けられた透明電極上
に所定のパターンで絶縁膜層を設け、該絶縁膜層の所定
の位置にコンタクトホールを設け、さらにその上にコン
タクトホールを通して接続する第2の透明電極設け、さ
らに第2の基板に第3の透明電極を設けることにより、
引き回し配線を下層にある第1の透明電極で形成するこ
とができるため、点灯表示する文字やイラスト等が分割
されず、かつこれらのパターンの配置方法に自由度が増
し、デザイン性がある付加価値の高い画像表示を得るこ
とが可能となる。
【0056】また本発明のポリマーネットワーク液晶表
示装置の製造方法は、多本数の引き回し電極が一層目の
下層を用いて形成し、その上に絶縁膜層を設け、第2の
透明電極でパターンを形成していることから、配線−ス
ペース−配線……(透明電極−ガラス−透明電極……)
がポリマーネットワーク液晶層と直に接していないため
に下地の異なる部分が無くなる。
【0057】これにより、ポリマーネットワーク液晶表
示装置を電圧無印加時に強い光源で観察する場合、ポリ
マーネットワーク型液晶の下地による配向差が無くなり
均一に散乱する。この結果、本発明のポリマーネットワ
ーク液晶表示装置は、表示パターンへの引き回し配線の
密集領域が目視不可能になり、均一な散乱度の高画質画
像が得られることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法における片側基板の配線状態
を示す図面である。
【図5】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法における片側基板の配線を示
す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法におけるポリマーネットワー
ク液晶表示素子の構成を示す図面である。
【図7】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法を示す図面である。
【図8】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法を示す図面である。
【図9】本発明の実施形態におけるポリマーネットワー
ク液晶表示装置の製造方法を示す図面である。
【図10】従来技術のポリマーネットワーク液晶表示素
子の配線構成を示す図面である。
【符号の説明】
11:第1の基板 12:第2の基板 13:第1の透明電極 14:第1の引
き出し電極 15:第2の引き出し電極 16:絶縁膜
層 17:コンタクトホール 18:第2の透
明電極 19:第3の透明電極 20:第2の引き
出し電極 21:導電性接着材 22:第3の引き出
し電極 23:シール材 24:ポリマーネットワ
ーク液晶 25:第1の引き回し電極 26:第2の
引き回し電極 27:文字パターン 28:配線スペース 29:円形パターン 30:周辺パターン 31:感光性フォトレジスト 32:フォト
マスク 33:紫外線 34:ギャップ材 35:第3の引き回し電極 36:第4の
引き回し電極 37:第5の引き回し電極 38:第6の
引き回し電極 39:ポリマーネットワーク液晶表示素子
40:中央の円 41:不連続円形パターン 42:不連続
周辺パターン 43:配線密集領域 44:異方性導電
シール材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板に第1の透明電極を設け、さ
    らに第1の引き出し線を設け、さらにその上に所定のパ
    ターンで絶縁膜層を設け、その絶縁膜層の所定の位置に
    コンタクトホールを設け、さらにその上にコンタクトホ
    ールを通して接続する第2の透明電極を設け、さらに第
    1の透明電極と隣接した位置に第3の引き出し電極を設
    け、さらにシール材を設ける工程と、 第2の基板上に、第3の透明電極を設け、さらに外部へ
    取り出すための第2の引き出し電極を設け、さらにギャ
    ップ材を散布する工程と、 さらに第1の基板上に形成された第3の引き出し電極と
    接続する導電性接着材を設け、第1の基板と第2の基板
    とを重ね合わせる工程とを有することを特徴とするポリ
    マーネットワーク型液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の基板に第1の透明電極を設け、さ
    らに第1の引き出し線を設け、さらにその上に所定のパ
    ターンで絶縁膜層を設け、その絶縁膜層の所定の位置に
    コンタクトホールを設け、さらにその上にコンタクトホ
    ールを通して接続する第2の透明電極を設ける工程と、 第2の基板上に、第3の透明電極を設け、さらにそれに
    接続して第2の引き出し電極を設け、さらにギャップ材
    を散布する工程と、 シール材を設け、第1の基板と第2の基板とを重ね合わ
    せる工程とを有することを特徴とするポリマーネットワ
    ーク型液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の基板に第1の透明電極を設け、さ
    らに第1の引き出し線を設け、さらにその上に所定のパ
    ターンで絶縁膜層を設け、その絶縁膜層の所定の位置に
    コンタクトホールを設け、さらにその上にコンタクトホ
    ールを通して接続する第2の透明電極を設け、さらに第
    1の透明電極と隣接した位置に第3の引き出し電極を設
    ける工程と、 第2の基板上に、第3の透明電極を設け、さらに外部へ
    取り出すための第2の引き出し電極を設け、さらにギャ
    ップ材を散布する工程と、 さらに第1の基板上に形成された第3の引き出し電極と
    接続する異方性導電シール材を設け、第1の基板と第2
    の基板とを重ね合わせる工程とを有することを特徴とす
    るポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載のポリマー
    ネットワーク型液晶表示装置の製造方法において、 第2の透明電極を用いることにより、点灯表示する文字
    やイラスト等が分割されず、且つこれらのパターンの配
    置方法に自由度が増すことを特徴とするポリマーネット
    ワーク型液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、または3記載のポリマー
    ネットワーク型液晶表示装置の製造方法において、 第1の基板を二層構造の透明電極にすることにより、電
    圧無印加時の散乱度を均一にすることを特徴とするポリ
    マーネットワーク型表示装置の製造方法。
JP30826899A 1999-10-29 1999-10-29 ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法 Pending JP2001125086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30826899A JP2001125086A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30826899A JP2001125086A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001125086A true JP2001125086A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17978985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30826899A Pending JP2001125086A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001125086A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133088A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Nikon Corp 表示装置およびカメラ
EP1862846A1 (en) * 2006-05-31 2007-12-05 Nikon Corporation Liquid crystal display element, display device, observation device, camera, and method for manufacturing liquid crystal display element
DE102006052606A1 (de) * 2006-11-08 2008-05-15 Leonhard Kurz Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung von LCDs
JP2012150504A (ja) * 2006-05-31 2012-08-09 Nikon Corp 液晶表示素子、表示装置、観察装置およびカメラ
US8531574B2 (en) 2010-02-15 2013-09-10 Casio Computer Co., Ltd. Display device and camera
JP2013182202A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Ortus Technology Co Ltd 液晶表示装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133088A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Nikon Corp 表示装置およびカメラ
EP1862846A1 (en) * 2006-05-31 2007-12-05 Nikon Corporation Liquid crystal display element, display device, observation device, camera, and method for manufacturing liquid crystal display element
JP2008009386A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Nikon Corp 液晶表示素子、表示装置、観察装置およびカメラ
US7929098B2 (en) 2006-05-31 2011-04-19 Nikon Corporation Liquid crystal display element, display device, observation device, camera, and method for manufacturing liquid crystal display element
JP2012150504A (ja) * 2006-05-31 2012-08-09 Nikon Corp 液晶表示素子、表示装置、観察装置およびカメラ
JP2013210665A (ja) * 2006-05-31 2013-10-10 Nikon Corp 液晶表示素子、表示装置、観察装置およびカメラ
DE102006052606A1 (de) * 2006-11-08 2008-05-15 Leonhard Kurz Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung von LCDs
DE102006052606B4 (de) * 2006-11-08 2008-09-18 Leonhard Kurz Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung von PDLCDs
US7583333B2 (en) 2006-11-08 2009-09-01 Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg Process for the production of LCDs
US8531574B2 (en) 2010-02-15 2013-09-10 Casio Computer Co., Ltd. Display device and camera
TWI454810B (zh) * 2010-02-15 2014-10-01 Casio Computer Co Ltd 顯示裝置及相機
JP2013182202A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Ortus Technology Co Ltd 液晶表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI307440B (ja)
US7527989B2 (en) Method for fabricating liquid crystal display panel
US7292294B2 (en) Manufacturing method of color filter on TFT array and manufacturing method of LCD panel
WO2018024133A1 (zh) 一种触控屏及其制作方法、外挂式触摸显示装置
JPWO2003030131A1 (ja) 電気光学装置、並びに電子機器
CN108241456A (zh) 触控感测模组及其制作方法以及应用其的触控显示面板
US20190204947A1 (en) Touch module and manufacturing method thereof, and touch screen
CN111025771B (zh) 反射式液晶显示面板
TWI690778B (zh) 雙面圖案化的方法及觸控面板的製造方法
US20110249225A1 (en) Active Array Substrate, Liquid Crystal Display Panel, and Manufacturing Method Thereof
JP2001125086A (ja) ポリマーネットワーク型液晶表示装置の製造方法
JP2007206352A (ja) 液晶表示装置用素子基板の製造方法と液晶表示装置及びその製造方法
JP2001033790A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法
US6977136B2 (en) Method for manufacturing an organic electroluminescent display
JP4707243B2 (ja) 液晶表示素子用電極基板の製造方法
JP2002350886A (ja) 液晶表示装置の製造方法および液晶表示装置
JPS581129A (ja) 二層型ゲスト・ホスト型液晶表示素子の製造方法
KR100218507B1 (ko) 평면 구동 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
JP2000338525A (ja) マトリクスアレイ基板及びその製造方法
JP5034164B2 (ja) カラーフィルタ基板の製造方法及びカラー液晶ディスプレイパネル
JP2002350887A (ja) 液晶表示装置の製造方法および液晶表示装置
TWI383225B (zh) 液晶顯示面板及其製作方法
JP2003131199A (ja) 液晶表示装置用の基材、液晶表示装置の電極基材の製造方法及び液晶表示装置の製造方法
JP3895447B2 (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
CN103293787B (zh) 液晶显示装置