JP2001125040A - レーザー照射光学系 - Google Patents
レーザー照射光学系Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度分布が不均一で非等方的に発散するレー
ザービームを、照射対象面上での強度分布が均一なレー
ザービームに効率よく変換するレーザー照射光学系を提
供する。 【解決手段】 レーザーダイオードと互いに独立な2つ
の整形光学系でレーザー照射光学系を構成する。レーザ
ーダイオードが発するビームはガウシアン型の強度分布
を有し、第1の方向に大きく、これと直交する第2の方
向に小さく発散する。第1の整形光学系は強度分布を第
1の方向について均一化し、第2の光学系は第2の方向
について均一化する。各整形光学系はコリメータレンズ
と整形用の回折素子より成り、両整形光学系の回折素子
の開口数は略等しく設定される。
ザービームを、照射対象面上での強度分布が均一なレー
ザービームに効率よく変換するレーザー照射光学系を提
供する。 【解決手段】 レーザーダイオードと互いに独立な2つ
の整形光学系でレーザー照射光学系を構成する。レーザ
ーダイオードが発するビームはガウシアン型の強度分布
を有し、第1の方向に大きく、これと直交する第2の方
向に小さく発散する。第1の整形光学系は強度分布を第
1の方向について均一化し、第2の光学系は第2の方向
について均一化する。各整形光学系はコリメータレンズ
と整形用の回折素子より成り、両整形光学系の回折素子
の開口数は略等しく設定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの不均一
な強度分布のレーザービームを整形して、照射対象面上
での強度分布を均一にするレーザー照射光学系に関し、
特に、光源からの非等方的に発散するレーザービームを
整形するレーザー照射光学系に関する。
な強度分布のレーザービームを整形して、照射対象面上
での強度分布を均一にするレーザー照射光学系に関し、
特に、光源からの非等方的に発散するレーザービームを
整形するレーザー照射光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザービームは、強度が高くビーム幅
を小さくすることができるという特徴を有しており、物
体表面の微細な加工や、光ファイバを介しての情報伝送
に多用されている。レーザーを発する光源としては、炭
酸ガスレーザーをはじめとする気体レーザー、YAGレ
ーザーをはじめとする固体レーザー、レーザーダイオー
ドと呼ばれる半導体レーザー等、種々のものがあるが、
いずれのレーザー光源が発するレーザービームも、強度
分布は均一ではなく、単一モードではガウシアン型とな
る。
を小さくすることができるという特徴を有しており、物
体表面の微細な加工や、光ファイバを介しての情報伝送
に多用されている。レーザーを発する光源としては、炭
酸ガスレーザーをはじめとする気体レーザー、YAGレ
ーザーをはじめとする固体レーザー、レーザーダイオー
ドと呼ばれる半導体レーザー等、種々のものがあるが、
いずれのレーザー光源が発するレーザービームも、強度
分布は均一ではなく、単一モードではガウシアン型とな
る。
【0003】物体の加工においては、対象物はレーザー
ビームの強度分布に対応した形状に加工されるから、対
象物をどのような形状に加工するかに応じて、対象物上
でのレーザービームの強度分布を設定する必要がある。
例えば、断面が正方形で深さが一定の穴を対象物に形成
するときには、光路に垂直な断面の輪郭が正方形で、そ
の断面内の強度分布が均一なレーザービームとしなけれ
ばならない。また、加工される最小範囲はレーザービー
ムのビーム幅によって決まるから、ビーム幅は加工精度
に応じて設定することになる。一般に、高精度の加工に
必要とされるビーム幅は数十μm程度である。
ビームの強度分布に対応した形状に加工されるから、対
象物をどのような形状に加工するかに応じて、対象物上
でのレーザービームの強度分布を設定する必要がある。
例えば、断面が正方形で深さが一定の穴を対象物に形成
するときには、光路に垂直な断面の輪郭が正方形で、そ
の断面内の強度分布が均一なレーザービームとしなけれ
ばならない。また、加工される最小範囲はレーザービー
ムのビーム幅によって決まるから、ビーム幅は加工精度
に応じて設定することになる。一般に、高精度の加工に
必要とされるビーム幅は数十μm程度である。
【0004】光ファイバを介しての情報伝送にレーザー
ビームを利用する場合、光ファイバの径が数μm程度で
あることから、レーザーの損失を少なくするために、ビ
ーム幅をさらに小さくすることが必要となる。しかも、
光ファイバは固有の光伝導モードを有しており、光ファ
イバを通る光の強度分布は単一モードではガウシアン型
となる。このため、ガウシアン型の強度分布をもつ光源
からのレーザービームをそのまま収束させてビーム幅を
微小にするだけでは、そのレーザービームの強度分布と
光ファイバが通し得る強度分布に位置のずれが生じた場
合に、光ファイバを通るレーザーが僅かになるという事
態が生じる。また、温度変化によりずれの程度が変動す
ると、伝送される情報も変動することになって、本来の
機能を発揮できなくなる。
ビームを利用する場合、光ファイバの径が数μm程度で
あることから、レーザーの損失を少なくするために、ビ
ーム幅をさらに小さくすることが必要となる。しかも、
光ファイバは固有の光伝導モードを有しており、光ファ
イバを通る光の強度分布は単一モードではガウシアン型
となる。このため、ガウシアン型の強度分布をもつ光源
からのレーザービームをそのまま収束させてビーム幅を
微小にするだけでは、そのレーザービームの強度分布と
光ファイバが通し得る強度分布に位置のずれが生じた場
合に、光ファイバを通るレーザーが僅かになるという事
態が生じる。また、温度変化によりずれの程度が変動す
ると、伝送される情報も変動することになって、本来の
機能を発揮できなくなる。
【0005】この不都合を防止するためには、光ファイ
バに対するレーザービームの照射位置のずれをファイバ
径の1/10程度以下に抑える必要があり、光ファイバ
とこれにレーザービームを導く光学系の相対位置を厳密
に設定するとともに、温度変化があっても変動しないよ
うに固定しなければならない。このため、調整に長時間
を要し、また、高精度の固定具を用いる必要が生じる。
バに対するレーザービームの照射位置のずれをファイバ
径の1/10程度以下に抑える必要があり、光ファイバ
とこれにレーザービームを導く光学系の相対位置を厳密
に設定するとともに、温度変化があっても変動しないよ
うに固定しなければならない。このため、調整に長時間
を要し、また、高精度の固定具を用いる必要が生じる。
【0006】物体の加工では、光源からのレーザービー
ムを収束させるとともに、収束位置における強度分布が
均一になるようにレーザービームの強度を変換する整形
光学系を備えたレーザー照射光学系が用いられている。
光ファイバを介する情報伝送においても、このようなレ
ーザー照射光学系を用いて、強度分布が均一でビーム幅
がファイバ径よりもやや大きなレーザービームを光ファ
イバに導くようにすれば、光ファイバに対するレーザー
ビームの収束位置に多少のずれが生じても光ファイバを
通るレーザーの強度が一定となるから、調整や固定が容
易になると期待される。
ムを収束させるとともに、収束位置における強度分布が
均一になるようにレーザービームの強度を変換する整形
光学系を備えたレーザー照射光学系が用いられている。
光ファイバを介する情報伝送においても、このようなレ
ーザー照射光学系を用いて、強度分布が均一でビーム幅
がファイバ径よりもやや大きなレーザービームを光ファ
イバに導くようにすれば、光ファイバに対するレーザー
ビームの収束位置に多少のずれが生じても光ファイバを
通るレーザーの強度が一定となるから、調整や固定が容
易になると期待される。
【0007】レーザービームを射出する光源の開口の大
きさがレーザーの波長と大きく違わない場合、開口を出
るレーザーに回折が生じて、レーザービームは錐状に広
がる発散ビームとなる。気体レーザーや固体レーザーで
は、開口が円形または正方形であるため、レーザービー
ムは等方的に発散し、略円形の断面をもつ。したがっ
て、光源として気体レーザーや固体レーザーを使用する
レーザー照射光学系では、整形性能が等方的な整形素子
によって強度分布を均一にすることができる。
きさがレーザーの波長と大きく違わない場合、開口を出
るレーザーに回折が生じて、レーザービームは錐状に広
がる発散ビームとなる。気体レーザーや固体レーザーで
は、開口が円形または正方形であるため、レーザービー
ムは等方的に発散し、略円形の断面をもつ。したがっ
て、光源として気体レーザーや固体レーザーを使用する
レーザー照射光学系では、整形性能が等方的な整形素子
によって強度分布を均一にすることができる。
【0008】通常、整形素子による強度変換を容易にす
るために、光源からの発散ビームはコリメータレンズに
よりあらかじめ平行ビームとされる。整形素子は、平行
ビームを収束させてビーム幅を狭めるとともに、収束位
置での強度分布が均一になるように、レーザービームの
強度分布を変換する。
るために、光源からの発散ビームはコリメータレンズに
よりあらかじめ平行ビームとされる。整形素子は、平行
ビームを収束させてビーム幅を狭めるとともに、収束位
置での強度分布が均一になるように、レーザービームの
強度分布を変換する。
【0009】一方、レーザーダイオードは、薄い活性層
をクラッド層で挟んで活性層の側面からレーザービーム
を射出する構成であるため、開口が長方形となる。この
ため、開口を出るレーザーの回折角が、開口の短辺方向
(半導体の積層方向)に大きく、長辺方向に小さくなっ
て、レーザービームは非等方的に発散し、楕円形状の断
面をもつことになる。例えば、典型的なレーザーダイオ
ードが射出するレーザービームの頂角は、開口の短辺方
向が25゜程度、長辺方向が10゜程度である。非等方
的に発散するレーザービームでは、ガウシアン型の強度
分布も当然非等方的になる。
をクラッド層で挟んで活性層の側面からレーザービーム
を射出する構成であるため、開口が長方形となる。この
ため、開口を出るレーザーの回折角が、開口の短辺方向
(半導体の積層方向)に大きく、長辺方向に小さくなっ
て、レーザービームは非等方的に発散し、楕円形状の断
面をもつことになる。例えば、典型的なレーザーダイオ
ードが射出するレーザービームの頂角は、開口の短辺方
向が25゜程度、長辺方向が10゜程度である。非等方
的に発散するレーザービームでは、ガウシアン型の強度
分布も当然非等方的になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレー
ザー照射光学系では、光源としてレーザーダイオードを
使用する場合でも、レーザービームの発散が非等方的に
なることを考慮しておらず、等方的なコリメータレンズ
によって平行ビームとし、等方的な整形素子により強度
分布を変換するようにしている。このため、収束位置に
おいても非等方性が残り、強度分布が均一になる範囲
が、互いに直交する2方向で大きく相違する。したがっ
て、縦横の大きさが同程度の領域に均一な強度分布のレ
ーザービームを照射する用途では、強度分布が均一にな
った範囲の一部分のみを使用し、残りを捨て去る必要が
生じて、レーザーの利用効率が著しく低くなる。
ザー照射光学系では、光源としてレーザーダイオードを
使用する場合でも、レーザービームの発散が非等方的に
なることを考慮しておらず、等方的なコリメータレンズ
によって平行ビームとし、等方的な整形素子により強度
分布を変換するようにしている。このため、収束位置に
おいても非等方性が残り、強度分布が均一になる範囲
が、互いに直交する2方向で大きく相違する。したがっ
て、縦横の大きさが同程度の領域に均一な強度分布のレ
ーザービームを照射する用途では、強度分布が均一にな
った範囲の一部分のみを使用し、残りを捨て去る必要が
生じて、レーザーの利用効率が著しく低くなる。
【0011】等方的な整形素子に代えて非等方的な整形
素子を用いれば、上記の不都合は軽減される。しかしな
がら、レーザービームの強度分布を均一化する整形素子
の整形性能は、その素子の出射側の開口数に大きく左右
されるため、たとえ非等方的な整形素子を用いても、直
交する2方向のいずれについても強度分布を良好に均一
化することはきわめて難しい。整形素子に入射するレー
ザービームのビーム幅が直交する2方向で異なるのに対
し、素子から収束位置までの距離は一定であり、整形素
子の開口数が両方向で決して同程度にならないからであ
る。
素子を用いれば、上記の不都合は軽減される。しかしな
がら、レーザービームの強度分布を均一化する整形素子
の整形性能は、その素子の出射側の開口数に大きく左右
されるため、たとえ非等方的な整形素子を用いても、直
交する2方向のいずれについても強度分布を良好に均一
化することはきわめて難しい。整形素子に入射するレー
ザービームのビーム幅が直交する2方向で異なるのに対
し、素子から収束位置までの距離は一定であり、整形素
子の開口数が両方向で決して同程度にならないからであ
る。
【0012】整形素子の開口数と整形後の強度分布の関
係を、等方的なレーザービームを例にとって説明する。
ビーム幅が広く整形素子上での強度分布が図10のよう
なレーザービームを、整形素子から所定距離だけ離れた
収束位置に、輪郭が正方形で均一なレーザービームとし
て収束させた場合の強度分布を図11に示す。ビーム幅
が広い場合、周辺部の強度が急激に低下し、鋭い強度変
化を示すレーザービームになる。このため、強度分布が
均一になる範囲は広く、レーザーの利用効率は高い。
係を、等方的なレーザービームを例にとって説明する。
ビーム幅が広く整形素子上での強度分布が図10のよう
なレーザービームを、整形素子から所定距離だけ離れた
収束位置に、輪郭が正方形で均一なレーザービームとし
て収束させた場合の強度分布を図11に示す。ビーム幅
が広い場合、周辺部の強度が急激に低下し、鋭い強度変
化を示すレーザービームになる。このため、強度分布が
均一になる範囲は広く、レーザーの利用効率は高い。
【0013】ビーム幅が狭く整形素子上での強度分布が
図12のようなレーザービームを、整形素子から上記の
例と同じ距離だけ離れた収束位置に、同じ大きさで、均
一なレーザービームとして収束させた場合の強度分布を
図13に示す。ビーム幅が狭い場合、周辺部の強度は徐
々に低下し、鈍い強度変化を示すレーザービームとな
る。このため、強度分布が均一になる範囲は狭くなり、
レーザーの利用効率も低下する。
図12のようなレーザービームを、整形素子から上記の
例と同じ距離だけ離れた収束位置に、同じ大きさで、均
一なレーザービームとして収束させた場合の強度分布を
図13に示す。ビーム幅が狭い場合、周辺部の強度は徐
々に低下し、鈍い強度変化を示すレーザービームとな
る。このため、強度分布が均一になる範囲は狭くなり、
レーザーの利用効率も低下する。
【0014】これらの例の整形素子はそれぞれ、図10
および図12の強度分布に対して最適に設定されてい
る。このように最適化した整形素子を用いても、整形素
子上でのビーム幅が小さく、したがって開口数が小さい
と、整形性能は低下してしまう。非等方的に発散するレ
ーザービームを単一の整形素子で整形すると、たとえ非
等法的な整形素子を用いても、ビーム幅の狭い方向につ
いての整形性能の低下が避けられないことになる。
および図12の強度分布に対して最適に設定されてい
る。このように最適化した整形素子を用いても、整形素
子上でのビーム幅が小さく、したがって開口数が小さい
と、整形性能は低下してしまう。非等方的に発散するレ
ーザービームを単一の整形素子で整形すると、たとえ非
等法的な整形素子を用いても、ビーム幅の狭い方向につ
いての整形性能の低下が避けられないことになる。
【0015】非等方的に発散するレーザービームを等方
的な整形素子で整形する場合は、整形性能の低下はさら
に顕著になる。ビーム幅の広い方向について最適化した
整形素子による収束位置での強度分布の例を図14に示
す。この例では、ビーム幅の狭い方向については強度分
布が均一になる範囲がほとんどなくなっている。図示し
ないが、逆に、ビーム幅の狭い方向について最適化した
整形素子を用いれば、広い方向についての整形性能が低
下する。
的な整形素子で整形する場合は、整形性能の低下はさら
に顕著になる。ビーム幅の広い方向について最適化した
整形素子による収束位置での強度分布の例を図14に示
す。この例では、ビーム幅の狭い方向については強度分
布が均一になる範囲がほとんどなくなっている。図示し
ないが、逆に、ビーム幅の狭い方向について最適化した
整形素子を用いれば、広い方向についての整形性能が低
下する。
【0016】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、強度分布が不均一で非等方的に発散するレー
ザービームを、照射対象面上で均一な強度分布を有する
レーザービームに効率よく変換するレーザー照射光学系
を提供することを目的とする。
たもので、強度分布が不均一で非等方的に発散するレー
ザービームを、照射対象面上で均一な強度分布を有する
レーザービームに効率よく変換するレーザー照射光学系
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、強度分布が不均一なレーザービームを
錐状に発する光源と、光源からのレーザービームを平行
化し、平行化したレーザービームをその強度分布を変換
しつつ光源から所定距離の収束位置に収束させて、収束
位置におけるレーザービームの強度分布を略均一にする
整形光学系を備えるレーザー照射光学系であって、光源
が発するレーザービームの頂角が、互いに直交する第1
の方向と第2の方向とで異なるものにおいて、第1の整
形光学系と第2の整形光学系とを備える。
に、本発明では、強度分布が不均一なレーザービームを
錐状に発する光源と、光源からのレーザービームを平行
化し、平行化したレーザービームをその強度分布を変換
しつつ光源から所定距離の収束位置に収束させて、収束
位置におけるレーザービームの強度分布を略均一にする
整形光学系を備えるレーザー照射光学系であって、光源
が発するレーザービームの頂角が、互いに直交する第1
の方向と第2の方向とで異なるものにおいて、第1の整
形光学系と第2の整形光学系とを備える。
【0018】ここで、第1の整形光学系は、光源からの
レーザービームを第1の方向についてのみ平行化する第
1のコリメータレンズと、第1のコリメータレンズから
のレーザービームを、その強度分布を第1の方向につい
てのみ変換しつつ、第1の方向についてのみ収束させる
第1の整形素子から成る。第2の整形光学系は、光源か
らのレーザービームを第2の方向についてのみ平行化す
る第2のコリメータレンズと、第2のコリメータレンズ
からのレーザービームを、その強度分布を第2の方向に
ついてのみ変換しつつ、第2の方向についてのみ収束さ
せる第2の整形素子から成る。
レーザービームを第1の方向についてのみ平行化する第
1のコリメータレンズと、第1のコリメータレンズから
のレーザービームを、その強度分布を第1の方向につい
てのみ変換しつつ、第1の方向についてのみ収束させる
第1の整形素子から成る。第2の整形光学系は、光源か
らのレーザービームを第2の方向についてのみ平行化す
る第2のコリメータレンズと、第2のコリメータレンズ
からのレーザービームを、その強度分布を第2の方向に
ついてのみ変換しつつ、第2の方向についてのみ収束さ
せる第2の整形素子から成る。
【0019】光源が発するレーザービームは、強度分布
が不均一で、しかも非等方的に発散する。第1の整形光
学系は、このレーザービームに対して、第1の方向につ
いてのみ作用し、第2の方向については影響を及ぼさな
い。同様に、第2の整形光学系は、光源からのレーザー
ビームに対して、第2の方向についてのみ作用し、第1
の方向については影響を及ぼさない。したがって、第1
および第2の整形光学系は、全く独立に設定することが
できる。
が不均一で、しかも非等方的に発散する。第1の整形光
学系は、このレーザービームに対して、第1の方向につ
いてのみ作用し、第2の方向については影響を及ぼさな
い。同様に、第2の整形光学系は、光源からのレーザー
ビームに対して、第2の方向についてのみ作用し、第1
の方向については影響を及ぼさない。したがって、第1
および第2の整形光学系は、全く独立に設定することが
できる。
【0020】第1および第2の整形光学系をそれぞれ、
レーザービームの第1および第2の方向の頂角すなわち
発散の程度に応じて設定することで、共通の収束位置に
おけるレーザービームのビーム幅を第1の方向と第2の
方向で同程度とし、しかも、収束位置における強度分布
を第1の方向についても第2の方向についても均一にす
ることが可能になる。また、光源が発するレーザービー
ム全体を整形することができるから、レーザーの利用効
率がよい。
レーザービームの第1および第2の方向の頂角すなわち
発散の程度に応じて設定することで、共通の収束位置に
おけるレーザービームのビーム幅を第1の方向と第2の
方向で同程度とし、しかも、収束位置における強度分布
を第1の方向についても第2の方向についても均一にす
ることが可能になる。また、光源が発するレーザービー
ム全体を整形することができるから、レーザーの利用効
率がよい。
【0021】上記のレーザー照射光学系において、光源
が発するレーザービームの頂角は第2の方向よりも第1
の方向に大きいものとし、第1の整形光学系を光源と第
2の整形光学系の間に配置するとよい。発散の程度の大
きい第1の方向についての強度分布の変換を先に行い、
その後に発散の程度の小さい第2の方向についての強度
分布の変換を行うことで、第1および第2の整形素子の
出射側の開口数を略同じにすることが可能になり、強度
変換および収束の性能に両整形素子で差異が生じないよ
うにすることができる。その結果、収束位置における強
度分布が第1の方向と第2の方向で略等しくなり、均一
性が高まる。
が発するレーザービームの頂角は第2の方向よりも第1
の方向に大きいものとし、第1の整形光学系を光源と第
2の整形光学系の間に配置するとよい。発散の程度の大
きい第1の方向についての強度分布の変換を先に行い、
その後に発散の程度の小さい第2の方向についての強度
分布の変換を行うことで、第1および第2の整形素子の
出射側の開口数を略同じにすることが可能になり、強度
変換および収束の性能に両整形素子で差異が生じないよ
うにすることができる。その結果、収束位置における強
度分布が第1の方向と第2の方向で略等しくなり、均一
性が高まる。
【0022】上記のレーザー照射光学系は、さらに、次
の式1の関係を満たすように設定するとよい。 0.8≦β・fL1・fD2/(fL2・fD1)≦1.25 … 式1 ここで、fL1は第1のコリメータレンズの焦点距離、f
L2は第2のコリメータレンズの焦点距離、fD1は第1の
整形素子の焦点距離、fD2は第2の整形素子の焦点距離
である。また、光源が発するレーザービームの第1の方
向の頂角をθ1、光源が発するレーザービームの第2の
方向の頂角をθ2とし、β=tan(θ1/2)/tan
(θ2/2)とする。
の式1の関係を満たすように設定するとよい。 0.8≦β・fL1・fD2/(fL2・fD1)≦1.25 … 式1 ここで、fL1は第1のコリメータレンズの焦点距離、f
L2は第2のコリメータレンズの焦点距離、fD1は第1の
整形素子の焦点距離、fD2は第2の整形素子の焦点距離
である。また、光源が発するレーザービームの第1の方
向の頂角をθ1、光源が発するレーザービームの第2の
方向の頂角をθ2とし、β=tan(θ1/2)/tan
(θ2/2)とする。
【0023】式1は、第2の整形素子の開口数に対する
第1の整形素子の開口数の比の範囲を、第1、第2の方
向でのレーザービームの発散の程度の差異に基づいて規
定するものである。式1の中辺の値が1のとき、第1の
整形素子の開口数と第2の整形素子の開口数は等しくな
り、収束位置におけるレーザービームの強度分布を第1
の方向と第2の方向で等しくすることができる。式1が
満たされるとき、2つの整形素子の出射側の開口数に大
きな差がなく、収束位置における強度分布の均一性は良
好に保たれる。
第1の整形素子の開口数の比の範囲を、第1、第2の方
向でのレーザービームの発散の程度の差異に基づいて規
定するものである。式1の中辺の値が1のとき、第1の
整形素子の開口数と第2の整形素子の開口数は等しくな
り、収束位置におけるレーザービームの強度分布を第1
の方向と第2の方向で等しくすることができる。式1が
満たされるとき、2つの整形素子の出射側の開口数に大
きな差がなく、収束位置における強度分布の均一性は良
好に保たれる。
【0024】第1の整形素子および第2の整形素子は、
表面レリーフ型の回折素子、または、アナモフィック非
球面の屈折素子とすることができる。
表面レリーフ型の回折素子、または、アナモフィック非
球面の屈折素子とすることができる。
【0025】収束位置を通過したレーザービームを再度
収束させる光学系を備えるようにしてもよい。収束位置
において均一になったレーザービームを、その均一性を
保ちながら、さらにビーム幅の狭いレーザービームとす
ることができる。
収束させる光学系を備えるようにしてもよい。収束位置
において均一になったレーザービームを、その均一性を
保ちながら、さらにビーム幅の狭いレーザービームとす
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザー照射光学
系の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態のレーザー照射光学系1の概略構成と、
レーザービームの整形の原理を、図1、図2に模式的に
示す。レーザー照射光学系1は、光源であるレーザーダ
イオード(LD)5、第1の整形光学系10、および第
2の整形光学系20を備えており、レーザーダイオード
5が発するレーザービームを、整形光学系10、20に
よって、LD5から所定距離の収束位置Sに、所定の輪
郭を有し強度分布が均一なレーザービームとして収束さ
せる。LD5から収束位置Sまでの距離をLで表す。第
1の整形光学系10はLD5と第2の整形光学系20の
間に配置されている。
系の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態のレーザー照射光学系1の概略構成と、
レーザービームの整形の原理を、図1、図2に模式的に
示す。レーザー照射光学系1は、光源であるレーザーダ
イオード(LD)5、第1の整形光学系10、および第
2の整形光学系20を備えており、レーザーダイオード
5が発するレーザービームを、整形光学系10、20に
よって、LD5から所定距離の収束位置Sに、所定の輪
郭を有し強度分布が均一なレーザービームとして収束さ
せる。LD5から収束位置Sまでの距離をLで表す。第
1の整形光学系10はLD5と第2の整形光学系20の
間に配置されている。
【0027】LD5は、強度分布がガウシアン型のレー
ザービームを、錐状に広がる発散ビームとして発する。
LD5の開口は半導体の積層方向を短辺とする長方形で
ある。以下、LD5の開口の短辺に平行な方向を第1の
方向、LD5の開口の長辺に平行な方向を第2の方向と
いう。第1の方向と第2の方向は互いに直交する。図2
において、(a)は第2の方向に垂直な断面図であり、
(b)は第1の方向に垂直な断面図である。また、図1
は、第1の方向に垂直な断面と第2の方向に垂直な断面
の重ね合わせ図である。
ザービームを、錐状に広がる発散ビームとして発する。
LD5の開口は半導体の積層方向を短辺とする長方形で
ある。以下、LD5の開口の短辺に平行な方向を第1の
方向、LD5の開口の長辺に平行な方向を第2の方向と
いう。第1の方向と第2の方向は互いに直交する。図2
において、(a)は第2の方向に垂直な断面図であり、
(b)は第1の方向に垂直な断面図である。また、図1
は、第1の方向に垂直な断面と第2の方向に垂直な断面
の重ね合わせ図である。
【0028】LD5が発するレーザービームの頂角は、
第1の方向に大きく、第2の方向に小さい。LD5が発
するレーザービームの第1の方向の頂角をθ1、第2の
方向の頂角をθ2で表す。
第1の方向に大きく、第2の方向に小さい。LD5が発
するレーザービームの第1の方向の頂角をθ1、第2の
方向の頂角をθ2で表す。
【0029】第1の整形光学系10は、第1のコリメー
タレンズ11と、第1の整形素子である第1の回折光学
素子(DOE)12から成る。第2の整形光学系20
は、第2のコリメータレンズ21と、第2の整形素子で
ある第2のDOE22から成る。
タレンズ11と、第1の整形素子である第1の回折光学
素子(DOE)12から成る。第2の整形光学系20
は、第2のコリメータレンズ21と、第2の整形素子で
ある第2のDOE22から成る。
【0030】第1のコリメータレンズ11および第2の
コリメータレンズ21はいずれもシリンドリカルレンズ
であり、LD5の光軸(射出するレーザービームの主光
線)と直交し、それぞれの焦点がLD5の開口上に位置
するように配置されている。第1のコリメータレンズ1
1は、第1の方向に曲率を有するように配置されてお
り、第1の方向にパワーをもち、第2の方向にはパワー
をもたない。逆に、第2のコリメータレンズ21は、第
2の方向に曲率を有するように配置されており、第2の
方向にパワーをもち、第1の方向にはパワーをもたな
い。第1のコリメータレンズ11の第1の方向について
の焦点距離をfL1、第2のコリメータレンズ21の第2
の方向についての焦点距離をfL2で表す。
コリメータレンズ21はいずれもシリンドリカルレンズ
であり、LD5の光軸(射出するレーザービームの主光
線)と直交し、それぞれの焦点がLD5の開口上に位置
するように配置されている。第1のコリメータレンズ1
1は、第1の方向に曲率を有するように配置されてお
り、第1の方向にパワーをもち、第2の方向にはパワー
をもたない。逆に、第2のコリメータレンズ21は、第
2の方向に曲率を有するように配置されており、第2の
方向にパワーをもち、第1の方向にはパワーをもたな
い。第1のコリメータレンズ11の第1の方向について
の焦点距離をfL1、第2のコリメータレンズ21の第2
の方向についての焦点距離をfL2で表す。
【0031】LD5からのレーザービームは、第1のコ
リメータレンズ11により第1の方向について平行化さ
れ、第1のDOE12に入射する。第1のDOE12
は、コリメータレンズ11からのレーザービームを、第
1の方向について収束位置Sに収束させる。DOE12
の第1の方向についての焦点距離をfD1で表す。第1の
DOE12は、また、収束位置Sにおけるレーザービー
ムの強度分布が第1の方向について均一になるように、
コリメータレンズ11からのレーザービームの強度分布
を第1の方向について変換する。DOE12は、第2の
方向については、コリメータレンズ11からのレーザー
ビームを収束させることも、その強度分布を変換するこ
ともせず、単なる透明板となる。
リメータレンズ11により第1の方向について平行化さ
れ、第1のDOE12に入射する。第1のDOE12
は、コリメータレンズ11からのレーザービームを、第
1の方向について収束位置Sに収束させる。DOE12
の第1の方向についての焦点距離をfD1で表す。第1の
DOE12は、また、収束位置Sにおけるレーザービー
ムの強度分布が第1の方向について均一になるように、
コリメータレンズ11からのレーザービームの強度分布
を第1の方向について変換する。DOE12は、第2の
方向については、コリメータレンズ11からのレーザー
ビームを収束させることも、その強度分布を変換するこ
ともせず、単なる透明板となる。
【0032】したがって、コリメータレンズ11とDO
E12より成る第1の整形光学系10は、図2(a)に
示すように、LD5からのレーザービームに対して第1
の方向についてのみ作用し、図2(b)に示すように、
第2の方向の頂角θ2を変化させることなく、LD5か
らのレーザービームを第2の整形光学系20に導くこと
になる。
E12より成る第1の整形光学系10は、図2(a)に
示すように、LD5からのレーザービームに対して第1
の方向についてのみ作用し、図2(b)に示すように、
第2の方向の頂角θ2を変化させることなく、LD5か
らのレーザービームを第2の整形光学系20に導くこと
になる。
【0033】第1の整形光学系10からのレーザービー
ムは、第2のコリメータレンズ21により第2の方向に
ついて平行化され、第2のDOE22に入射する。第2
のDOE22は、コリメータレンズ21からのレーザー
ビームを、第2の方向について収束位置Sに収束させ
る。DOE22の第2の方向についての焦点距離をfD2
で表す。第2のDOE22は、また、収束位置Sにおけ
るレーザービームの強度分布が第2の方向について均一
になるように、コリメータレンズ21からのレーザービ
ームの強度分布を第2の方向について変換する。DOE
22は、第1の方向については、コリメータレンズ21
からのレーザービームを収束させることも、その強度分
布を変換することもせず、単なる透明板となる。
ムは、第2のコリメータレンズ21により第2の方向に
ついて平行化され、第2のDOE22に入射する。第2
のDOE22は、コリメータレンズ21からのレーザー
ビームを、第2の方向について収束位置Sに収束させ
る。DOE22の第2の方向についての焦点距離をfD2
で表す。第2のDOE22は、また、収束位置Sにおけ
るレーザービームの強度分布が第2の方向について均一
になるように、コリメータレンズ21からのレーザービ
ームの強度分布を第2の方向について変換する。DOE
22は、第1の方向については、コリメータレンズ21
からのレーザービームを収束させることも、その強度分
布を変換することもせず、単なる透明板となる。
【0034】したがって、コリメータレンズ21とDO
E22より成る第2の整形光学系20は、図2(b)に
示すように、第1の整形光学系10からのレーザービー
ムに対して第2の方向についてのみ作用し、図2(a)
に示すように、第1の方向についての収束に影響を及ぼ
すことなく、整形光学系10からのレーザービームを収
束位置Sに導くことになる。
E22より成る第2の整形光学系20は、図2(b)に
示すように、第1の整形光学系10からのレーザービー
ムに対して第2の方向についてのみ作用し、図2(a)
に示すように、第1の方向についての収束に影響を及ぼ
すことなく、整形光学系10からのレーザービームを収
束位置Sに導くことになる。
【0035】LD5からのレーザービームは、2つの整
形光学系10、20によって独立に整形されて、収束位
置Sにおける断面の輪郭が所定の形状で、強度分布が第
1の方向にも第2の方向にも均一なレーザービームとさ
れる。整形光学系10、20が独立であるため、整形素
子であるDOE12、22の設計は容易である。すなわ
ち、第1のDOE12の設計にはレーザービームの第2
の方向への発散を考慮する必要がなく、第2のDOE2
2の設計には第1の方向への発散を考慮する必要がな
い。
形光学系10、20によって独立に整形されて、収束位
置Sにおける断面の輪郭が所定の形状で、強度分布が第
1の方向にも第2の方向にも均一なレーザービームとさ
れる。整形光学系10、20が独立であるため、整形素
子であるDOE12、22の設計は容易である。すなわ
ち、第1のDOE12の設計にはレーザービームの第2
の方向への発散を考慮する必要がなく、第2のDOE2
2の設計には第1の方向への発散を考慮する必要がな
い。
【0036】ただし、収束位置Sにおけるレーザービー
ムの強度分布の均一性を第1の方向と第2の方向に共に
高めるためには、レーザービームの発散の程度すなわち
頂角θ1、θ2を考慮して、整形光学系10、20の位置
を適切に設定する必要がある。
ムの強度分布の均一性を第1の方向と第2の方向に共に
高めるためには、レーザービームの発散の程度すなわち
頂角θ1、θ2を考慮して、整形光学系10、20の位置
を適切に設定する必要がある。
【0037】収束位置Sにおけるレーザービームの断面
を略正方形とする場合を例にとって、レーザー照射光学
系1の具体的設定について説明する。本設定例のレーザ
ー照射光学系1の構成を図3に示す。図3において、
(a)は第2の方向に垂直な断面図、(b)は第1の方
向に垂直な断面図である。LD5の近傍には、保護のた
めに、透明な薄板5aとブロック5bが備えられてい
る。
を略正方形とする場合を例にとって、レーザー照射光学
系1の具体的設定について説明する。本設定例のレーザ
ー照射光学系1の構成を図3に示す。図3において、
(a)は第2の方向に垂直な断面図、(b)は第1の方
向に垂直な断面図である。LD5の近傍には、保護のた
めに、透明な薄板5aとブロック5bが備えられてい
る。
【0038】LD5の開口を面0、収束位置Sを面13
とし、面0から面13までの構造データを表1および表
2に示す。以下、LD5の光軸をZ軸、Z軸と直交し第
1の方向に平行な軸をY軸、Z軸と直交し第2の方向に
平行な軸をX軸とよぶ。表1は第1の方向すなわちY−
Z断面についてのデータであり、表2は第2の方向すな
わちX−Z断面についてのデータである。
とし、面0から面13までの構造データを表1および表
2に示す。以下、LD5の光軸をZ軸、Z軸と直交し第
1の方向に平行な軸をY軸、Z軸と直交し第2の方向に
平行な軸をX軸とよぶ。表1は第1の方向すなわちY−
Z断面についてのデータであり、表2は第2の方向すな
わちX−Z断面についてのデータである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】LD5が射出するレーザービームの波長は
780nm、第1の方向の頂角θ1は25.0゜、第2
の方向の頂角θ2は9.0゜、LD5から収束位置Sま
での距離Lは182mm、第1のコリメータレンズ11
の焦点距離fL1は16.5mm、第2のコリメータレン
ズ21の焦点距離fL2は39.2mm、第1のDOE1
2の焦点距離fD1は153mm、第2のDOE22の焦
点距離fD2は130mmである。また、第1のDOE1
2の回折格子は一辺が8.0mmの正方形、第2のDO
E22の回折格子は一辺が7.0mmの正方形である。
収束位置Sでの強度分布が均一な範囲の設計値は、一辺
60μm程度の正方形である。
780nm、第1の方向の頂角θ1は25.0゜、第2
の方向の頂角θ2は9.0゜、LD5から収束位置Sま
での距離Lは182mm、第1のコリメータレンズ11
の焦点距離fL1は16.5mm、第2のコリメータレン
ズ21の焦点距離fL2は39.2mm、第1のDOE1
2の焦点距離fD1は153mm、第2のDOE22の焦
点距離fD2は130mmである。また、第1のDOE1
2の回折格子は一辺が8.0mmの正方形、第2のDO
E22の回折格子は一辺が7.0mmの正方形である。
収束位置Sでの強度分布が均一な範囲の設計値は、一辺
60μm程度の正方形である。
【0042】第1のコリメータレンズ11の出射側(面
6)および第2のコリメータレンズ21の出射側(面1
0)は、式2で定義されるアナモフィック非球面とされ
ている。 Dh=Ch・H2/[1+{1−(1+Kh)・Ch2・H2}1/2] +Ah4・H4+Ah6・H6+Ah8・H8+Ah10・H10 … 式2 ここで、DhはZ軸方向の変位、ChはZ軸上での曲率
(曲率半径の逆数)、Khは円錐係数、Ah4〜Ah10は4
〜10次の係数である。Dh、Ch、Kh、Ahの添字h
は、面6についてはY方向、面10についてはX方向を
表し、HはZ軸からのY方向またはX方向への距離を表
す。係数Ah4〜Ah10は表1、表2に示した値に設定さ
れている。
6)および第2のコリメータレンズ21の出射側(面1
0)は、式2で定義されるアナモフィック非球面とされ
ている。 Dh=Ch・H2/[1+{1−(1+Kh)・Ch2・H2}1/2] +Ah4・H4+Ah6・H6+Ah8・H8+Ah10・H10 … 式2 ここで、DhはZ軸方向の変位、ChはZ軸上での曲率
(曲率半径の逆数)、Khは円錐係数、Ah4〜Ah10は4
〜10次の係数である。Dh、Ch、Kh、Ahの添字h
は、面6についてはY方向、面10についてはX方向を
表し、HはZ軸からのY方向またはX方向への距離を表
す。係数Ah4〜Ah10は表1、表2に示した値に設定さ
れている。
【0043】第1のDOE12の回折格子は出射側(面
8)に形成されており、第2のDOE22の回折格子も
出射側(面12)に形成されている。これらの回折格子
は、ガウシアン型の強度分布を均一な強度分布とするた
めの位相関数を求め、これから、波長とDOE12、2
2の基板の屈折率を考慮して、形状関数を定めることに
より設計されている。
8)に形成されており、第2のDOE22の回折格子も
出射側(面12)に形成されている。これらの回折格子
は、ガウシアン型の強度分布を均一な強度分布とするた
めの位相関数を求め、これから、波長とDOE12、2
2の基板の屈折率を考慮して、形状関数を定めることに
より設計されている。
【0044】位相関数は次数の異なる複数項の線形結合
で表され、各項の係数は非線形最適化アルゴリズムによ
る演算で算出することができる。DOE12、22の位
相関数φ(H)を式3に示す。 φ(H)=2π/λ・(Ch2・H2+Ch4・H4+Ch6・H6 +Ch8・H8+Ch10・H10) … 式3 λはレーザービームの波長であり、Ch2〜Ch10は2〜
10次の係数である。Chの添字hは、面8については
Y方向、面12についてはX方向を表し、HはZ軸から
のY方向またはX方向への距離を表す。係数Ch2〜C
h10は表1、表2に示した値に設定されている。第1の
DOE12の位相関数φ(Y)を図4に示す。
で表され、各項の係数は非線形最適化アルゴリズムによ
る演算で算出することができる。DOE12、22の位
相関数φ(H)を式3に示す。 φ(H)=2π/λ・(Ch2・H2+Ch4・H4+Ch6・H6 +Ch8・H8+Ch10・H10) … 式3 λはレーザービームの波長であり、Ch2〜Ch10は2〜
10次の係数である。Chの添字hは、面8については
Y方向、面12についてはX方向を表し、HはZ軸から
のY方向またはX方向への距離を表す。係数Ch2〜C
h10は表1、表2に示した値に設定されている。第1の
DOE12の位相関数φ(Y)を図4に示す。
【0045】なお、DOE12、22の焦点距離fD1、
fD2は、2次の係数Ch2によって定まり、式4、式5で
定義される。 fD1=1/(−2・Cy2) … 式4 fD2=1/(−2・Cx2) … 式5
fD2は、2次の係数Ch2によって定まり、式4、式5で
定義される。 fD1=1/(−2・Cy2) … 式4 fD2=1/(−2・Cx2) … 式5
【0046】式3の位相関数φ(H)に対応する形状関
数を式6に示す。 Z(H)=φ(H)・λ/{2π・(n−1)} … 式6 ここで、nはDOE12、22の基板の屈折率である。
形状関数Z(H)は位相関数φ(H)と同形となり、連
続した1つのアナモフィック非球面を規定する。形状関
数Z(H)に従って作成される素子は自由曲面を有する
屈折素子となる。
数を式6に示す。 Z(H)=φ(H)・λ/{2π・(n−1)} … 式6 ここで、nはDOE12、22の基板の屈折率である。
形状関数Z(H)は位相関数φ(H)と同形となり、連
続した1つのアナモフィック非球面を規定する。形状関
数Z(H)に従って作成される素子は自由曲面を有する
屈折素子となる。
【0047】本設定例のレーザー照射光学系1では、式
6の形状関数Z(H)そのものではなく、式7の形状関
数Z’(H)を採用している。 Z’(H)=modulo{φ(H)、2π}・λ/{2π・(n−1)} … 式7 ここで、moduloは第2変数を法とする第1変数の剰余を
表す。したがって、式7の形状関数Z’(H)は、式6
の形状関数Z(H)を位相周期で規格化したものとな
り、素子は表面にブレーズ形状を有する回折素子とな
る。このようなブレーズ型の回折素子は、リソグラフィ
ーや電子線描画で作製することができる。
6の形状関数Z(H)そのものではなく、式7の形状関
数Z’(H)を採用している。 Z’(H)=modulo{φ(H)、2π}・λ/{2π・(n−1)} … 式7 ここで、moduloは第2変数を法とする第1変数の剰余を
表す。したがって、式7の形状関数Z’(H)は、式6
の形状関数Z(H)を位相周期で規格化したものとな
り、素子は表面にブレーズ形状を有する回折素子とな
る。このようなブレーズ型の回折素子は、リソグラフィ
ーや電子線描画で作製することができる。
【0048】第1のDOE12の形状関数Z’(Y)を
図5に示す。図5は、Z軸から1.5mmまでの範囲を
示したもので、縦軸は位相の1周期を単位として表して
いる。1周期に対応する回折格子の厚さはλ/(n−
1)であり、波長λが780nmで屈折率nが1.45
であるから、1.72μmとなる。なお、後述するよう
に、DOE12の開口数とDOE22の開口数は略等し
く設定されており、第2のDOE22の位相関数φ
(X)および形状関数Z’(X)は、図4、図5に示し
たものと略等しい。
図5に示す。図5は、Z軸から1.5mmまでの範囲を
示したもので、縦軸は位相の1周期を単位として表して
いる。1周期に対応する回折格子の厚さはλ/(n−
1)であり、波長λが780nmで屈折率nが1.45
であるから、1.72μmとなる。なお、後述するよう
に、DOE12の開口数とDOE22の開口数は略等し
く設定されており、第2のDOE22の位相関数φ
(X)および形状関数Z’(X)は、図4、図5に示し
たものと略等しい。
【0049】形状関数Z’(H)をそのままブレーズ型
の回折素子とすることに代えて、基板表面を多数の微小
区画に区分するとともに、基板表面の高さを等間隔の2
k(例えば16)レベルとし、各区画のレベルをその中
心の関数Z’(H)値に最も近いレベルに設定すること
により、バイナリ型の回折素子とすることもできる。バ
イナリ型の回折素子もリソグラフィーや電子線描画で作
製することが可能である。また、バイナリ型のレリーフ
形状を金型に転写し、これを用いてガラスやプラスチッ
クを成型することにより、素子の量産も容易である。
の回折素子とすることに代えて、基板表面を多数の微小
区画に区分するとともに、基板表面の高さを等間隔の2
k(例えば16)レベルとし、各区画のレベルをその中
心の関数Z’(H)値に最も近いレベルに設定すること
により、バイナリ型の回折素子とすることもできる。バ
イナリ型の回折素子もリソグラフィーや電子線描画で作
製することが可能である。また、バイナリ型のレリーフ
形状を金型に転写し、これを用いてガラスやプラスチッ
クを成型することにより、素子の量産も容易である。
【0050】本設定例のレーザー照射光学系1の、第1
のDOE12上でのレーザービームの強度分布を図6に
示し、収束位置Sにおけるレーザービームの強度分布を
図7に示す。強度分布がガウシアン型で、しかも直交す
る2方向でビーム幅が異なっていたLD5からのレーザ
ービームは、断面の輪郭が略正方形で、いずれの方向に
も略均一な強度分布を有するレーザービームとなってい
る。強度分布が均一な範囲は設計どおり一辺61.5μ
mの正方形であり、しかも、周辺部の強度変化が鋭く、
均一な強度分布の範囲は広い。図7と図11の比較から
明らかなように、レーザー照射光学系1の整形性能は、
等方的なレーザービームを最適の条件で整形する等方的
な光学系の整形性能に匹敵する。
のDOE12上でのレーザービームの強度分布を図6に
示し、収束位置Sにおけるレーザービームの強度分布を
図7に示す。強度分布がガウシアン型で、しかも直交す
る2方向でビーム幅が異なっていたLD5からのレーザ
ービームは、断面の輪郭が略正方形で、いずれの方向に
も略均一な強度分布を有するレーザービームとなってい
る。強度分布が均一な範囲は設計どおり一辺61.5μ
mの正方形であり、しかも、周辺部の強度変化が鋭く、
均一な強度分布の範囲は広い。図7と図11の比較から
明らかなように、レーザー照射光学系1の整形性能は、
等方的なレーザービームを最適の条件で整形する等方的
な光学系の整形性能に匹敵する。
【0051】このような良好な強度分布を得るための、
第1の整形光学系10と第2の整形光学系20の設定に
ついて、図1、図2を参照して説明する。前述のよう
に、整形素子の整形性能はその出射側の開口数に依存
し、開口数が大きいほど高くなるから、第1のDOE1
2の開口数と第2のDOE22の開口数を共に大きくす
るとともに、DOE12、22の開口数を略等しくし
て、強度分布の均一性を第1の方向と第2の方向とで同
等にするのが好ましい。LD5から収束位置Sまでの間
に整形光学系10、20を配置するという制約のもと
で、DOE12、22の開口数を略等しくするための条
件を考える。
第1の整形光学系10と第2の整形光学系20の設定に
ついて、図1、図2を参照して説明する。前述のよう
に、整形素子の整形性能はその出射側の開口数に依存
し、開口数が大きいほど高くなるから、第1のDOE1
2の開口数と第2のDOE22の開口数を共に大きくす
るとともに、DOE12、22の開口数を略等しくし
て、強度分布の均一性を第1の方向と第2の方向とで同
等にするのが好ましい。LD5から収束位置Sまでの間
に整形光学系10、20を配置するという制約のもと
で、DOE12、22の開口数を略等しくするための条
件を考える。
【0052】仮に、ビーム幅の狭い方向について先に整
形し、ビーム幅の広い方向について後に整形すると、す
なわち、第2の整形光学系20をLD5と第1の整形光
学系10の間に配置すると、DOE12、22の開口数
を等しくすることは不可能になる。しかし、整形光学系
10をLD5と整形光学系20の間に配置したレーザー
照射光学系1では、DOE12、22の開口数を等しく
することが可能である。
形し、ビーム幅の広い方向について後に整形すると、す
なわち、第2の整形光学系20をLD5と第1の整形光
学系10の間に配置すると、DOE12、22の開口数
を等しくすることは不可能になる。しかし、整形光学系
10をLD5と整形光学系20の間に配置したレーザー
照射光学系1では、DOE12、22の開口数を等しく
することが可能である。
【0053】DOE12上での第1の方向のビーム幅を
D1で表し、DOE22上での第2の方向のビーム幅を
D2で表すと、D1、D2はそれぞれ式8、式9で求めら
れる。 D1=2・fL1・tan(θ1/2) … 式8 D2=2・fL2・tan(θ2/2) … 式9
D1で表し、DOE22上での第2の方向のビーム幅を
D2で表すと、D1、D2はそれぞれ式8、式9で求めら
れる。 D1=2・fL1・tan(θ1/2) … 式8 D2=2・fL2・tan(θ2/2) … 式9
【0054】DOE12、22の出射側の開口数は、D
OE12、22の焦点距離に対するDOE12、22上
でのビーム幅の半値の比であるから、DOE12の開口
数NA1およびDOE22の開口数NA2は、それぞれ式
10および式11で表される。 NA1=D1/(2・fD1) … 式10 NA2=D2/(2・fD2) … 式11
OE12、22の焦点距離に対するDOE12、22上
でのビーム幅の半値の比であるから、DOE12の開口
数NA1およびDOE22の開口数NA2は、それぞれ式
10および式11で表される。 NA1=D1/(2・fD1) … 式10 NA2=D2/(2・fD2) … 式11
【0055】したがって、DOE22の開口数NA2に
対するDOE12の開口数NA1の比は式12となる。 NA1/NA2=(D1/fD1)/(D2/fD2) … 式12
対するDOE12の開口数NA1の比は式12となる。 NA1/NA2=(D1/fD1)/(D2/fD2) … 式12
【0056】ここで、式8、式9を代入し、簡略化のた
めに式13とおいて、右辺を整理すると式14が得られ
る。 β=tan(θ1/2)/tan(θ2/2) … 式13 NA1/NA2=β・fL1・fD2/(fL2・fD1) … 式14
めに式13とおいて、右辺を整理すると式14が得られ
る。 β=tan(θ1/2)/tan(θ2/2) … 式13 NA1/NA2=β・fL1・fD2/(fL2・fD1) … 式14
【0057】式14の値が1のとき、DOE12、22
の開口数が等しくなって、第1の方向についてのDOE
12の整形性能と第2の方向についてのDOE22の整
形性能が同じになる。したがって、式15が成り立つこ
とが理想的である。 β・fL1・fD2/(fL2・fD1)=1 … 式15
の開口数が等しくなって、第1の方向についてのDOE
12の整形性能と第2の方向についてのDOE22の整
形性能が同じになる。したがって、式15が成り立つこ
とが理想的である。 β・fL1・fD2/(fL2・fD1)=1 … 式15
【0058】上述の設定例では、式14によるNA1/
NA2の値は1.01であり、式15が成立していると
いえる。これにより、収束位置Sにおける強度分布を第
1の方向と第2の方向について、良好にかつ同程度に均
一化することが可能になっている。
NA2の値は1.01であり、式15が成立していると
いえる。これにより、収束位置Sにおける強度分布を第
1の方向と第2の方向について、良好にかつ同程度に均
一化することが可能になっている。
【0059】ただし、厳密に式15が成り立たなくて
も、近似的に式15が成り立つ範囲では、DOE12、
22の整形性能は略等しくなると期待される。そこで、
式15の左辺に含まれる諸パラメータの値を変えて収束
位置Sでの強度分布を求めるシミュレーションを行っ
た。その結果、DOE12、22の開口数の比NA1/
NA2が0.8〜1.25の範囲内であれば、どちらの
整形性能も大きく低下しないことが判明した。すなわ
ち、式1の範囲であれば、第1の方向についても第2の
方向についても、略同じ幅で十分に均一な強度分布が得
られる。 0.8≦β・fL1・fD2/(fL2・fD1)≦1.25 … 式1(再掲)
も、近似的に式15が成り立つ範囲では、DOE12、
22の整形性能は略等しくなると期待される。そこで、
式15の左辺に含まれる諸パラメータの値を変えて収束
位置Sでの強度分布を求めるシミュレーションを行っ
た。その結果、DOE12、22の開口数の比NA1/
NA2が0.8〜1.25の範囲内であれば、どちらの
整形性能も大きく低下しないことが判明した。すなわ
ち、式1の範囲であれば、第1の方向についても第2の
方向についても、略同じ幅で十分に均一な強度分布が得
られる。 0.8≦β・fL1・fD2/(fL2・fD1)≦1.25 … 式1(再掲)
【0060】本発明の第2の実施形態のレーザー照射光
学系2の概略構成と、レーザービームの整形の原理を、
図8に模式的に示す。レーザー照射光学系2は、第1の
実施形態のレーザー照射光学系1を前段とし、収束位置
Sを通過した後のレーザービームを収束位置S’に再度
収束させる光学系30を後段として追加したものであ
る。光学系30は、収束位置Sでの強度分布を保ちなが
ら、収束位置S’におけるビーム幅を収束位置Sでのビ
ーム幅よりもさらに狭くする縮小光学系である。
学系2の概略構成と、レーザービームの整形の原理を、
図8に模式的に示す。レーザー照射光学系2は、第1の
実施形態のレーザー照射光学系1を前段とし、収束位置
Sを通過した後のレーザービームを収束位置S’に再度
収束させる光学系30を後段として追加したものであ
る。光学系30は、収束位置Sでの強度分布を保ちなが
ら、収束位置S’におけるビーム幅を収束位置Sでのビ
ーム幅よりもさらに狭くする縮小光学系である。
【0061】レーザー照射光学系2の具体的な設定例を
図9に示す。図9は第2の方向に垂直な断面図である
が、縮小光学系30は光軸に関して回転対称であり、収
束位置Sからのレーザービームに対してどの方向にも均
等に作用する。
図9に示す。図9は第2の方向に垂直な断面図である
が、縮小光学系30は光軸に関して回転対称であり、収
束位置Sからのレーザービームに対してどの方向にも均
等に作用する。
【0062】前段を成すLD5から第2の整形光学系2
0までの設定は、第1の実施形態で説明した具体例と同
じであり、重複する説明は省略する。後段の縮小光学系
30は4つのレンズ31、32、33、34より成る。
縮小光学系30の構造データを表3に示す。
0までの設定は、第1の実施形態で説明した具体例と同
じであり、重複する説明は省略する。後段の縮小光学系
30は4つのレンズ31、32、33、34より成る。
縮小光学系30の構造データを表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】縮小光学系30全体の焦点距離は9.0m
mであり、倍率10の対物レンズとして機能する。した
がって、収束位置S上での強度分布が均一な一辺61.
5μmの正方形の範囲は、収束位置S’においては一辺
略6μmの正方形の範囲となる。
mであり、倍率10の対物レンズとして機能する。した
がって、収束位置S上での強度分布が均一な一辺61.
5μmの正方形の範囲は、収束位置S’においては一辺
略6μmの正方形の範囲となる。
【0065】このように、一旦均一な強度分布としたレ
ーザービームを再度収束させてビーム幅をさらに狭くす
る場合でも、前段の光学系の開口数に第1の方向と第2
の方向で大きな差がないため、後段の光学系でレーザー
ビームを等方的に扱っても強度分布の均一性が損なわれ
ることがない。したがって、前段の光学系に適合するよ
うに後段の光学系を設計することが容易になる。
ーザービームを再度収束させてビーム幅をさらに狭くす
る場合でも、前段の光学系の開口数に第1の方向と第2
の方向で大きな差がないため、後段の光学系でレーザー
ビームを等方的に扱っても強度分布の均一性が損なわれ
ることがない。したがって、前段の光学系に適合するよ
うに後段の光学系を設計することが容易になる。
【0066】以上、本発明のレーザー照射光学系につい
て、レーザーダイオードを光源として使用する場合を例
にとって説明したが、本発明は、強度分布がガウシアン
型のレーザービームだけでなく、他の関数で表される強
度分布のレーザービームにも適用することが可能であ
る。整形素子は光源が発するレーザービームの強度分布
の関数形に応じて設計すればよい。
て、レーザーダイオードを光源として使用する場合を例
にとって説明したが、本発明は、強度分布がガウシアン
型のレーザービームだけでなく、他の関数で表される強
度分布のレーザービームにも適用することが可能であ
る。整形素子は光源が発するレーザービームの強度分布
の関数形に応じて設計すればよい。
【0067】
【発明の効果】本発明のレーザー照射光学系は、光源が
発するレーザービームが非等方的に発散するものであり
ながら、その非等方性に対応する互いに直交する2方向
それぞれについて整形光学系を備えているため、収束位
置におけるレーザービームのビーム幅を2方向で自由に
設定しつつ、両方向の略全体にわたって強度分布を均一
にすることができる。したがって、用途に応じた断面形
状を有し強度分布が均一なレーザービームを、効率よく
提供することが可能である。しかも、2つの整形光学系
が互いに独立しているため、整形素子の設計も容易であ
る。
発するレーザービームが非等方的に発散するものであり
ながら、その非等方性に対応する互いに直交する2方向
それぞれについて整形光学系を備えているため、収束位
置におけるレーザービームのビーム幅を2方向で自由に
設定しつつ、両方向の略全体にわたって強度分布を均一
にすることができる。したがって、用途に応じた断面形
状を有し強度分布が均一なレーザービームを、効率よく
提供することが可能である。しかも、2つの整形光学系
が互いに独立しているため、整形素子の設計も容易であ
る。
【0068】また、レーザービームの平行化や強度分布
の変換を発散の程度の大きい方向について先に行うよう
にすることで、2つの整形素子の出射側の開口数を略同
じにすることが可能になり、強度変換および収束の性能
に両整形素子で差異が生じないようにすることができ
る。これにより、収束位置における強度分布を2方向で
略同じにして、均一性をさらに高めることができる。
の変換を発散の程度の大きい方向について先に行うよう
にすることで、2つの整形素子の出射側の開口数を略同
じにすることが可能になり、強度変換および収束の性能
に両整形素子で差異が生じないようにすることができ
る。これにより、収束位置における強度分布を2方向で
略同じにして、均一性をさらに高めることができる。
【0069】特に、式1を満たすように設定すること
で、2つの整形素子の出射側の開口数が略同じになると
いう条件が確保され、収束位置における強度分布の均一
性を確実に高くすることができる。
で、2つの整形素子の出射側の開口数が略同じになると
いう条件が確保され、収束位置における強度分布の均一
性を確実に高くすることができる。
【0070】また、収束位置を通過したレーザービーム
を再度収束させる光学系を備えることで、収束位置にお
いて均一になったレーザービームを、その均一性を保ち
ながら、さらにビーム幅の狭いレーザービームとして照
射することが可能になる。
を再度収束させる光学系を備えることで、収束位置にお
いて均一になったレーザービームを、その均一性を保ち
ながら、さらにビーム幅の狭いレーザービームとして照
射することが可能になる。
【図1】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の第1
の方向に垂直な断面と第2の方向に垂直な断面の重ね合
わせ図。
の方向に垂直な断面と第2の方向に垂直な断面の重ね合
わせ図。
【図2】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の
(a)第2の方向に垂直な断面図、および(b)第1の
方向に垂直な断面図。
(a)第2の方向に垂直な断面図、および(b)第1の
方向に垂直な断面図。
【図3】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の一設
定例の(a)第2の方向に垂直な断面図、および(b)
第1の方向に垂直な断面図。
定例の(a)第2の方向に垂直な断面図、および(b)
第1の方向に垂直な断面図。
【図4】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の上記
設定例における第1のDOEの位相関数を示す図。
設定例における第1のDOEの位相関数を示す図。
【図5】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の上記
設定例における第1のDOEの形状関数を示す図。
設定例における第1のDOEの形状関数を示す図。
【図6】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の上記
設定例における第1のDOE上でのレーザービームの強
度分布を示す立体図。
設定例における第1のDOE上でのレーザービームの強
度分布を示す立体図。
【図7】 第1の実施形態のレーザー照射光学系の上記
設定例における収束位置でのレーザービームの強度分布
を示す(a)立体図、および(b)等高線図(9.1%
間隔)。
設定例における収束位置でのレーザービームの強度分布
を示す(a)立体図、および(b)等高線図(9.1%
間隔)。
【図8】 第2の実施形態のレーザー照射光学系の第1
の方向に垂直な断面と第2の方向に垂直な断面の重ね合
わせ図。
の方向に垂直な断面と第2の方向に垂直な断面の重ね合
わせ図。
【図9】 第2の実施形態のレーザー照射光学系の一設
定例の第2の方向に垂直な断面図。
定例の第2の方向に垂直な断面図。
【図10】 等方的なレーザービームを整形する等方的
な整形素子上でのビーム幅の広いレーザービームの強度
分布を示す立体図。
な整形素子上でのビーム幅の広いレーザービームの強度
分布を示す立体図。
【図11】 図10のレーザービームの収束位置での強
度分布を示す(a)立体図、および(b)等高線図
(9.1%間隔)。
度分布を示す(a)立体図、および(b)等高線図
(9.1%間隔)。
【図12】 等方的なレーザービームを整形する等方的
な整形素子上でのビーム幅の狭いレーザービームの強度
分布を示す立体図。
な整形素子上でのビーム幅の狭いレーザービームの強度
分布を示す立体図。
【図13】 図12のレーザービームの収束位置での強
度分布を示す(a)立体図、および(b)等高線図
(9.1%間隔)。
度分布を示す(a)立体図、および(b)等高線図
(9.1%間隔)。
【図14】 等方的な整形素子で整形された非等方的な
レーザービームの収束位置での強度分布を示す(a)立
体図、および(b)等高線図(9.1%間隔)。
レーザービームの収束位置での強度分布を示す(a)立
体図、および(b)等高線図(9.1%間隔)。
1 レーザー照射光学系 5 レーザーダイオード 10 第1の整形光学系 11 第1のコリメータレンズ 12 第1の整形素子(回折光学素子) 20 第2の整形光学系 21 第2のコリメータレンズ 22 第2の整形素子(回折光学素子) 2 レーザー照射光学系 30 縮小光学系 31〜34 レンズ
Claims (6)
- 【請求項1】 強度分布が不均一なレーザービームを錐
状に発する光源と、光源からのレーザービームを平行化
し、平行化したレーザービームをその強度分布を変換し
つつ光源から所定距離の収束位置に収束させて、収束位
置におけるレーザービームの強度分布を略均一にする整
形光学系を備えるレーザー照射光学系であって、光源が
発するレーザービームの頂角が、互いに直交する第1の
方向と第2の方向とで異なるものにおいて、 光源からのレーザービームを第1の方向についてのみ平
行化する第1のコリメータレンズと、第1のコリメータ
レンズからのレーザービームを、その強度分布を第1の
方向についてのみ変換しつつ、第1の方向についてのみ
収束させる第1の整形素子から成る第1の整形光学系
と、 光源からのレーザービームを第2の方向についてのみ平
行化する第2のコリメータレンズと、第2のコリメータ
レンズからのレーザービームを、その強度分布を第2の
方向についてのみ変換しつつ、第2の方向についてのみ
収束させる第2の整形素子から成る第2の整形光学系と
を備えることを特徴とするレーザー照射光学系。 - 【請求項2】 光源が発するレーザービームの頂角は第
2の方向よりも第1の方向に大きく、 第1の整形光学系が光源と第2の整形光学系の間に配置
されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザー
照射光学系。 - 【請求項3】 光源が発するレーザービームの第1の方
向の頂角をθ1、 光源が発するレーザービームの第2の方向の頂角をθ
2、 第1のコリメータレンズの焦点距離をfL1、 第2のコリメータレンズの焦点距離をfL2、 第1の整形素子の焦点距離をfD1、 第2の整形素子の焦点距離をfD2で表し、 β=tan(θ1/2)/tan(θ2/2) と定めるとき、 0.8≦β・fL1・fD2/(fL2・fD1)≦1.25 の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載のレー
ザー照射光学系。 - 【請求項4】 第1の整形素子および第2の整形素子が
表面レリーフ型の回折素子であることを特徴とする請求
項1に記載のレーザー照射光学系。 - 【請求項5】 第1の整形素子および第2の整形素子が
アナモフィック非球面の屈折素子であることを特徴とす
る請求項1に記載のレーザー照射光学系。 - 【請求項6】 収束位置を通過したレーザービームを再
度収束させる光学系を備えることを特徴とする請求項1
に記載のレーザー照射光学系。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30513099A JP2001125040A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | レーザー照射光学系 |
US09/678,258 US6400745B1 (en) | 1999-10-27 | 2000-10-03 | Laser radiating optical system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30513099A JP2001125040A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | レーザー照射光学系 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001125040A true JP2001125040A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17941464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30513099A Pending JP2001125040A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | レーザー照射光学系 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6400745B1 (ja) |
JP (1) | JP2001125040A (ja) |
Cited By (6)
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JP2003149594A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-05-21 | Ricoh Co Ltd | レーザ照明光学系及びそれを用いた露光装置、レーザ加工装置、投射装置 |
JP2003270585A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Ricoh Co Ltd | レーザ照明光学系及びそれを用いた露光装置、レーザ加工装置、投射装置 |
JP2019023721A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-14 | アスフェリコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 光学自由曲面を有するビームシェイパ、及び、この種のビームシェイパを有するレーザ光学系 |
JP2021099365A (ja) * | 2015-11-25 | 2021-07-01 | ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド | 目標視野を有する三次元lidarシステム |
CN114185175A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-03-15 | 西安中科微星光电科技有限公司 | 一种激光光束整形装置及方法 |
US11560987B2 (en) | 2019-11-20 | 2023-01-24 | Nichia Corporation | Light source device |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI583991B (zh) * | 2014-11-14 | 2017-05-21 | 華錦光電科技股份有限公司 | 繞射光學元件以及半導體雷射-繞射光學元件模組 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5148317A (en) * | 1991-06-24 | 1992-09-15 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force | Diffractive optical element for collimating and redistributing Gaussian input beam |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30513099A patent/JP2001125040A/ja active Pending
-
2000
- 2000-10-03 US US09/678,258 patent/US6400745B1/en not_active Expired - Fee Related
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JP2003270585A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Ricoh Co Ltd | レーザ照明光学系及びそれを用いた露光装置、レーザ加工装置、投射装置 |
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