JP2001124948A - 広帯域光ファイバカプラ - Google Patents

広帯域光ファイバカプラ

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JP2001124948A
JP2001124948A JP30335499A JP30335499A JP2001124948A JP 2001124948 A JP2001124948 A JP 2001124948A JP 30335499 A JP30335499 A JP 30335499A JP 30335499 A JP30335499 A JP 30335499A JP 2001124948 A JP2001124948 A JP 2001124948A
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fiber coupler
branching ratio
wavelength
optical fibers
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Takashi Uetake
孝 植竹
Osamu Kobayashi
修 小林
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NTT Advanced Technology Corp
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NTT Advanced Technology Corp
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来の広帯域光フ
ァイバカプラ作製に必要なプリ延伸工程を不要とし、あ
るいはコア径・コアの屈折率・クラッド外径等の異なる
光ファイバの組み合わせが必要な広帯域光ファイバカプ
ラの製造方法を変更し、同一の光ファイバの組み合わせ
により任意の分岐比の広帯域光ファイバカプラを製造す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は、ほぼ同じクラッド
外径の2本の光ファイバを組み合わせて、融着度を低く
し、光ファイバ同士を線融着に近い状態で融着を止め、
この状態で延伸工程に入り、所定の分岐比に達した段階
で延伸を中止することにより、任意の分岐比の広帯域光
ファイバカプラを製造するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信システム等に
おいて光信号の分岐や結合に用いられる光ファイバカプ
ラに関するもので、特に光分岐比の波長依存性の少ない
広帯域光ファイバカプラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光信号伝送技術の進歩により、1
つの光伝送路を伝播する1種類以上の光信号を複数の伝
送路に分岐したり、あるいは複数の伝送路より伝播して
きた1種類以上の光信号を結合し重塁するという要求が
ある。
【0003】この働きをする部品の1つが光ファイバカ
プラである。この光ファイバカプラは低損失で、光の伝
送路である光ファイバとの接続性に優れ、安価であると
いう特徴を持つことが要求される。
【0004】図10に光結合部が対称構造をなす対称性
光ファイバカプラ((a)で示す)及び非対称構造を有
する従来の広帯域光ファイバカプラ((b)及び(c)
で示す)の光分岐比(結合度)の波長依存性を示す。
(a)で示すように基本的な対称性光ファイバカプラ
(結合部を構成する2本の光ファイバに通常同一ロット
のものを用いる)の光分岐比は、光信号の波長により0
から100%の間を周期的に変化する。これに対し、従
来の広帯域光ファイバカプラは、2本の光ファイバの構
造パラメータ(例えば光ファイバの外径が125μmの
ものと115μmのものを組み合わせる等)の相違を利
用して、結合を小さくし、光分岐比の最大値を100%
に満たない特定の値に低減し、その光分岐比の最大値付
近の平坦な部分を利用していた。図中(b)で示す例
は、波長1.4μmでの光分岐比が50%、(c)で示
す例は、波長1.4μmでの光分岐比が20%の広帯域
光ファイバカプラの波長特性である。これらは、(a)
の対称性光ファイバカプラの波長特性に比して、最大値
付近での光分岐比の変化が平坦であることがわかる。
【0005】光ファイバカプラの製造方法はいくつか考
えられているが、石英ファイバを融着するため高温が容
易に得られるガスバーナを用いた融着・延伸による方法
が一般的である。
【0006】広帯域光ファイバカプラの製造に当たって
は、国際出願PCT/GB86/00445にて提案さ
れた方法がある。すなわち、図11(a)に示すよう
に、2本の単一モード光ファイバ50a、50bのう
ち、一本50bを事前に延伸しておき(プリ延伸と称す
る)、その後プリ延伸していないもう一本の光ファイバ
50aと組み合わせて融着・延伸して図11(b)に示
すような広帯域光ファイバカプラを得るものであり、一
本の単一モード光ファイバ50bの伝播定数をプリ延伸
により変化させて、2本の光ファイバの構造パラメータ
を非対称にし、光分岐比の最大値を100%に満たない
特定の値にし、その最大値近傍での波長平坦性を利用す
るものである。なお、図11において51a、51b、
51cはクラッド、52a、52b、52c及び54は
コア、53はプリ延伸部、55は融着延伸部である。
【0007】しかしながら、従来のプリ延伸を用いる広
帯域光ファイバカプラの製造方法では、均一なプリ延伸
が困難であるという欠点があった。すなわち、プリ延伸
部分への均一な加熱温度制御が困難であり、精密な形状
コントロールができず、延伸された光ファイバ外径の平
坦性を得にくいかった。そのため加工時には光ファイバ
が曲がってしまうこともあり、その結果、分岐比の設定
値制御が困難であり、ひいては延伸された光ファイバに
よる光分岐比の平坦性の精度が得られ難く、生産性の歩
留まりが非常に低いという問題があった。
【0008】以上のようなプリ延伸の問題点の改善方法
として、特開平2−171705に示されるように、互
いに異なる伝播定数を有する2本の光ファイバを互いに
等しい延伸度で延伸し、その後に融着し、しかる後にさ
らに延伸する方法、特開平2−259704に示される
ように、クラッド外径の互いに異なる2本の単一モード
光ファイバのうち一方の外径と同じ外径の光ファイバを
他方の光ファイバの両端に予め融着接続してから、2本
の光ファイバを融着・延伸する方法が提案されている。
このようなクラッド外径の互いに異なる2本の光ファイ
バを融着・延伸した場合の広帯域光ファイバカプラの結
合部の断面を図12に示す。図において、20a、20
bは光ファイバ、21a、21bはクラッド、22a、
22bはコア、23は融着延伸部を示す。しかしなが
ら、これらの提案においても、2本の光ファイバの構造
パラメータを非対称にし、光結合度の最大値を100%
に満たない特定の値にし、その最大値近傍での波長平坦
性を利用するものである。そして融着度も依然として結
合が密になるように高くしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の同じ構造パラメ
ータの光ファイバ同士を融着し、延伸してカプラを製造
した場合のカプラの分岐比(結合度)は図10の(a)
に示すように最大値100%となり、分岐比の最大値付
近を使用するという観点からは任意の分岐比を持った広
帯域光ファイバカプラを製造できないと考えられてい
た。そのため、クラッド径等の構造パラメータを変えた
光ファイバを用意するか、予めプリ延伸した光ファイバ
と組み合わせて広帯域光ファイバカプラを製造してき
た。
【0010】また、光ファイバ通信においては分岐比5
0%だけでなく20%、10%、5%、2%等種々の分
岐比の広帯域光ファイバカプラが必要とされ、分岐比を
変更する都度、コア径、比屈折率、クラッド外径等の構
造パラメータが異なる光ファイバを用意しなければなら
ず製造コストが高くなる。また、クラッド外径の異なる
光ファイバで作製された広帯域光ファイバカプラを光通
信網の中に組み込むとき、さらにカプラの両端でクラッ
ド外径の異なる光ファイバと接続しなければならず、一
般にこのような構造パラメータの異なる光ファイバ同士
の接続は技術的に容易でなく、これもコストアップの原
因になる。
【0011】本発明は、かかる事情においてなされたも
ので、その目的は従来の広帯域光ファイバカプラ作製に
必要なプリ延伸工程を不要とし、あるいはコア径・コア
の屈折率・クラッド外径等の異なる光ファイバの組み合
わせが必要な広帯域光ファイバカプラの製造方法を変更
し、構造パラメータがほぼ同一の2本の光ファイバの組
み合わせにより任意の分岐比の広帯域光ファイバカプラ
を製造することにある。
【0012】また、かかる広帯域光ファイバカプラを高
歩留まりで、再現性よく実現でき、製造コストを安価に
できる製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による広帯域光ファイバカプラは、2本の光
ファイバをお互いに融着し延伸することにより形成され
る広帯域光ファイバカプラにおいて、クラッド外径がほ
ぼ等しい2本の光ファイバが線接触に近い状態で融着さ
れていることを特徴とする。すなわち、カプラの結合率
が100%であっても、光分岐比の勾配が緩やかな裾野
の部分を使用することによって、任意の分岐比の広帯域
光ファイバカプラを実現できるという新しい考え方に基
づくものである。そして、この新しい広帯域光ファイバ
カプラの構成は、構造パラメータがほぼ同じ光ファイバ
同士を極めて弱い融着度で、すなわち、線接触状態で融
着し、延伸して広帯域光ファイバカプラを作製するとい
う新しい製造方法により実現できる。なお、本願におけ
る構造パラメータはクラッド外径、コア径、比屈折率、
カットオフ波長を意味する。
【0014】図13に対称性光ファイバカプラの波長特
性と融着度の関係を示す。横軸は伝播光の波長を、縦軸
は分岐比(結合度)と損失を示す。実線(a)は融着度
が強い場合で融着部は楕円形状に近くなる。破線(b)
は融着度が弱い場合で、融着部でも2本の光ファイバは
原形に近い状態を保持している。この場合、結合度10
0%を示す波長は融着度が強い場合に比して結合波長が
ブロードになる。本発明はこの融着度が極端に弱く、殆
ど線融着の状態を用いる。結合度100%の波長はかな
り高波長側になり(数μm以上)、低波長側の裾野は結
合度が低く、勾配も緩やかになるので、この状態を用い
るものである。
【0015】また、光分岐比が波長と共にほぼ単調に増
加し、かつ1.3μm〜1.55μmで変化量が10%
以内であることを特徴とする。上記結合度の低い低波長
側の裾野において、本発明の構成により具体的に得られ
た平坦な特性を用いるものである。
【0016】また、上記課題を解決するために、本発明
による広帯域光ファイバカプラの製造方法は、2本の光
ファイバをお互いに融着し延伸することにより形成する
広帯域光ファイバカプラの製造方法において、クラッド
外径がほぼ等しい2本の光ファイバを1500℃以上の
温度で線接触に近い状態に止める融着を行い、この状態
から加熱温度を低くして延伸を行い、モニタ光源からの
所定の波長の光で所定の分岐比に到達した段階で延伸を
中止することを特徴とする。これにより融着度が極端に
弱く、殆ど線融着の状態の広帯域光ファイバカプラを得
ることができる。
【0017】また、所定の波長とは例えば1.55μm
であり、所定の分岐比とは1〜20%であり、かつ分岐
比は1.3μm〜1.55μmで波長とともにほぼ単調
に増加し、その変化量が20%以内であることを特徴と
する。上記結合度の低い低波長側の裾野において、具体
的に実現できた平坦な特性を利用するものである。
【0018】また、電熱式セラミックマイクロヒータを
用いて融着及び延伸を行うことを特徴とする。従来のガ
スバーナを用いる製造方法に変えて、電熱式セラミック
マイクロヒータを用いることにより、融着延伸部の均一
な加熱が可能になり、かつ温度制御及び延伸の制御が可
能であり、さらに、光透過度、光結合度をモニタしなが
ら上記制御を行えるので、所望の広帯域光ファイバカプ
ラを高歩留まりで、しかも再現性よく製造することがで
きる。すなわち、線接触に近い融着状態の量産化は、電
熱式セラミックマイクロヒータを用いて光ファイバの融
着・延伸工程を精密に制御することで実現可能となった
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、ほぼ同じクラッド外径
の2本の光ファイバを組み合わせて、融着度を低くし、
光ファイバ同士を線融着に近い状態の融着を行い、この
状態で延伸工程に入り、所定の分岐比に達した段階で延
伸を中止することにより、任意の分岐比の広帯域光ファ
イバカプラを製造するものである。以下に、図面に基づ
き、実施例を説明する。
【0020】
【実施例1】図1に本発明に係わる広帯域光ファイバカ
プラの結合部の構造を示す。図1において、1a、1b
は光ファイバで、2本の光ファイバ1a、1bの構造パ
ラメータ(クラッド外径、コア径、比屈折率、カットオ
フ波長)は同一である。2a,2bはクラッドで、クラ
ッド外径は125μmである。3a,3bはコアで、比
屈折率Δ=0.3%、コア径6.5μmである。4は融
着延伸部であり、クラッド外径、コア径共、延伸されて
細くなっている。この融着延伸部4の断面を図2に示
す。図1と同じ部位には同じ符号を付した。本実施例の
光カプラは図2(a)に示すように、融着度が低く、断
面で見れば点融着に近い状態、すなわち光ファイバ同士
は線融着に近い状態になっている。融着の度合いは2本
の光ファイバの融着前後の幅の減少が5%以内(図2
(b)に示すように、クラッド外径をL、融着前後の幅
の減少をxとすると、x/2Lが5%以内)、最大でも
10%以下である。
【0021】かかる広帯域光ファイバカプラを製造する
には、図3に示すように、2本の同じ構造パラメータ
(クラッド外径、コア径、比屈折率、カットオフ波長)
の光ファイバ1a,1bを平行に接触させて並べ、図4
に示す光ファイバカプラ製造装置を用いて融着、延伸す
る。図3において、図1と同じ部位には同じ符号を用い
た。図4において、2本の光ファイバ1a,1bを平行
に接触させて並べ、両側をそれぞれファイバクランプ5
a,5bで固定する。一方のファイバクランプ5bは延
伸ステージ6に搭載され、光ファイバ1a,1bの長手
方向に移動可能になっている。コの字型のマイクロヒー
タ7を2本の光ファイバ1a,1bの接触部を加熱する
ように、接触部がコの字の中心付近に来るように設置
し、電源8から電流をマイクロヒータ7に供給して上記
接触部を加熱する。電源8からの供給電力及び延伸ステ
ージ6の移動はコントローラ9により制御される。1本
の光ファイバ1aの一端に1.55μmのレーザーダイ
オード光源10(モニタ光源)が接続され、他端に受光
器11aが接続され、他の光ファイバ1bの片側(上記
光ファイバ1aの受光器11a側)に受光器11bが接
続され、それぞれ、モニタ光源10からの所定の波長
(1.55μm)における光透過度、光結合度を測定可
能である。この光透過度、光結合度はコントローラ9に
フィードバックされる。本実施例におけるマイクロヒー
タ7は図5のような炉内温度分布を持っており、中心温
度約1550℃では加熱幅10mmで1350℃以上を
保持できる。
【0022】この加工工程を図6に示す。最初約115
0℃で予熱し、その後約1650℃で融着する。まず、
融着温度と時間をパラメータとして融着を行い、延伸工
程に入る前にマイクロヒータ7の外に出して融着状態を
顕微鏡で観察し、観察データに基づいて最適な融着温度
と時間を決定し、コントローラに記憶させる。一度融着
温度と時間を決定し、コントローラに記憶させた後の実
際の製造工程では光ファイバをマイクロヒータ7の外に
取り出すことはしないで融着から連続して延伸工程に入
る。延伸は加熱温度を約1400℃に下げて行う。モニ
タ光源10からの所定の波長1.55μmで分岐比(結
合度)を測定しつつ延伸を行う。延伸と共に分岐比は低
下し、所定の分岐比X1=10%になった時点で延伸を
終了する。
【0023】このようにして作製した広帯域光ファイバ
カプラの波長特性を図7に示す。図7において、波長
1.1μm〜1.7μmの範囲で分岐比(結合度)はほ
ぼ単調に増加しており、かつ、分岐比は2〜12%に収
まっている。使用波長領域1.3μm〜1.55μmの
範囲では分岐比5〜10%に収まっており(すなわち変
化量は5%以内である)、十分平坦であるといえ、広帯
域光ファイバカプラとして実用的であることがわかる。
ロット間のばらつきを考慮しても大部分は20%以内に
収められる。
【0024】
【実施例2】本実施例では、分岐比X2=5%の場合を
説明する。分岐比X2=5%になった時点で延伸を終了
することを除いて実施例1と同様である。分岐比X2=
5%の広帯域光ファイバカプラの波長特性を図8に示
す。波長1.1μmから1.7μmの範囲で分岐比はほ
ぼ単調に増加しており、かつ、分岐比は2〜7%に収ま
っている。使用波長領域1.3μmから1.55μmの
範囲では分岐比2.5〜5%に収まっており(すなわち
変化量は3.5%以内である)、十分平坦であるといえ
る。広帯域光ファイバカプラとして実用的であることが
わかる。実施例1及び2によれば、分岐比の異なる構造
パラメータの光ファイバを使用することなく、延伸を終
了する分岐比の設定を変えるだけで希望する分岐比の広
帯域光ファイバカプラを製造できる。
【0025】
【実施例3】本実施例では、クラッド外径が同じで構造
パラメータ(コア径、比屈折率、カットオフ波長)が異
なる2本の光ファイバを融着伸延して広帯域光ファイバ
カプラを製作する場合を説明する。2本の光ファイバの
構造パラメータが異なることを除いて実施例1と同様で
ある。具体的な構造パラメータはコア径のみ変更した光
ファイバで、コア径は1aでは6μm、1bでは10μ
mである。本実施例で製作した広帯域光ファイバカプラ
の波長特性を図9に示す。波長1.1μm〜1.7μm
の範囲で分岐比はほぼ単調に増加しており、かつ、1.
3μm〜1.55μmの範囲で分岐比は4〜9%に収ま
っている(すなわち変化量は5%以内である)。このよ
うに、構造パラメータの異なる光ファイバの組み合わせ
でもなんら問題なく広帯域光ファイバカプラを製造可能
であることがわかる。
【0026】以上の実施例の他にも、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で広帯域光ファイバカプラの構成或は製法
に変更を加え得ることは明白である。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、カ
プラの結合率が100%であっても、光分岐比の勾配が
緩やかな裾野の部分を使用するという新しい構成で、任
意の分岐比の広帯域光ファイバカプラを提供することが
できる。
【0028】また、かかる新しい構成の広帯域光ファイ
バカプラを製造するために、構造パラメータがほぼ同一
の光ファイバ同士を極めて弱い融着度で、すなわち、線
接触状態で融着し、延伸して広帯域光ファイバカプラを
作製するという新しい製造方法を提供することができ
る。すなわち、本発明の広帯域光ファイバカプラは、ク
ラッド外径がほぼ同じ2本の光ファイバを用いて一方を
プリ延伸することなく、そのまま組み合わせて融着・延
伸して作製するものである。
【0029】また、電熱式セラミックマイクロヒータを
用いて光ファイバの結合部を精密に温度コントロールす
ることにより、このような線接触状態を高歩留まりで、
再現性よく実現できる。安定した特性の広帯域光ファイ
バカプラが簡単に製造でき、作業時間の短縮、外部光装
置との接続も簡単に行うことが出来、製造コストも安価
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による広帯域光ファイバカプラの結合部
の構造を示す図
【図2】本発明による広帯域光ファイバカプラの融着延
伸部の断面図
【図3】本発明による広帯域光ファイバカプラの製造方
法を説明するための図
【図4】光ファイバカプラ製造装置の構成を示す図
【図5】マイクロヒータの炉内温度分布を示す図
【図6】光ファイバカプラ製造装置による加工工程を示
す図
【図7】実施例1における広帯域光ファイバカプラの波
長特性を示す図
【図8】実施例2における広帯域光ファイバカプラの波
長特性を示す図
【図9】実施例3における広帯域光ファイバカプラの波
長特性を示す図
【図10】従来の対称性光ファイバカプラと非対称性広
帯域光ファイバカプラの光分岐比の波長依存性を示す図
【図11】従来の広帯域光ファイバカプラの製造方法を
説明するための図
【図12】従来の広帯域光ファイバカプラの結合部の断
面図
【図13】対称性光ファイバカプラの波長特性と融着度
の関係を示す図
【符号の説明】
1a,1b 光ファイバ 2a,2b クラッド 3a,3b コア 4 融着延伸部 5a,5b ファイバクランプ 6 延伸ステージ 7 マイクロヒータ 8 電源 9 コントローラ 10 レーザダイオード光源 11a,11b 受光器 20a,20b 光ファイバ 21a,21b クラッド 22a,22b コア 23 融着延伸部 50a,50b 単一モード光ファイバ 51a,51b クラッド 52a,52b,52c コア 53 プリ延伸部 54 コア 55 融着延伸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の光ファイバをお互いに融着し延伸
    することにより形成される広帯域光ファイバカプラにお
    いて、クラッド外径がほぼ等しい2本の光ファイバが線
    接触に近い状態で融着されていることを特徴とする広帯
    域光ファイバカプラ。
  2. 【請求項2】 光分岐比が波長と共にほぼ単調に増加
    し、かつ1.3μmから1.55μmで変化量が20%
    以内であることを特徴とする請求項1記載の広帯域光フ
    ァイバカプラ。
  3. 【請求項3】 2本の光ファイバをお互いに融着し延伸
    することにより形成する広帯域光ファイバカプラの製造
    方法において、クラッド外径がほぼ等しい2本の光ファ
    イバを1500℃以上の温度で線接触に近い状態に融着
    し、この状態から加熱温度を低下して延伸を行い、モニ
    タ光源からの所定の波長の光で所定の分岐比に到達した
    段階で延伸を中止することを特徴とする広帯域光ファイ
    バカプラの製造方法。
  4. 【請求項4】 所定の波長とは1.3μm〜1.55μ
    m等カプラ製造に使用する波長であり、所定の分岐比と
    は1〜20%であり、かつ分岐比は1.3μm〜1.5
    5μmで波長とともにほぼ単調に増加し、その変化量が
    20%以内であることを特徴とする請求項3記載の広帯
    域光ファイバカプラの製造方法。
  5. 【請求項5】 電熱式セラミックマイクロヒータを用
    い、前記所定の波長の光で分岐比を監視し、加熱温度と
    延伸の長さを制御しながら融着及び延伸を行うことを特
    徴とする請求項3又は4記載の広帯域光ファイバカプラ
    の製造方法。
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