JP2001124657A - 分岐光線路試験システムおよび分岐光線路試験方法 - Google Patents

分岐光線路試験システムおよび分岐光線路試験方法

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JP2001124657A
JP2001124657A JP30821699A JP30821699A JP2001124657A JP 2001124657 A JP2001124657 A JP 2001124657A JP 30821699 A JP30821699 A JP 30821699A JP 30821699 A JP30821699 A JP 30821699A JP 2001124657 A JP2001124657 A JP 2001124657A
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test
optical
test light
optical line
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Kazumasa Ozawa
一雅 小澤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムコストが安く、試験のダイナミック
レンジを確保することが可能で、光分岐結合器の温度調
節が不要な分岐光線路試験システム等を提供する。 【解決手段】 光分岐結合器30は、7つの誘電体多層
膜フィルタF1〜F7を備えており、共通光線路20を介
してSLTと接続され、分岐光線路401〜408それぞ
れを介して各ONUと接続されている。各誘電体多層膜
フィルタFnは、通信光λSの一部を反射させ残部を透過
させるとともに、8波の試験光のうち少なくとも第n番
目の波長λnの試験光を入射して、波長λn以下の試験光
を透過させ、その他の試験光を反射させる(1≦n≦N
−1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通光線路から光
分岐結合器を介して分岐されたN本(N≧2)の分岐光
線路それぞれをOTDRにより試験する分岐光線路試験
システムおよび分岐光線路試験方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光通信システムにおいて通信光を伝搬さ
せる光線路はOTDR(optical TimeDomain Reflectom
eter)により試験することができる。すなわち、通信光
の波長とは異なる波長の試験光を光線路の一方の側から
入射させ、この試験光が光線路を伝搬する際に生じる後
方散乱光の強度を当該一方の側で検出する。そして、こ
の検出された後方散乱光強度の時間変化に基づいて光線
路を試験することができる。
【0003】一方、1つの端局装置(SLT: Subscrib
er Line Terminal)から出力された通信光をN個の終端
装置(ONU: Optical Network Unit)へ同時に送信す
るような光通信システムが知られている。この光通信シ
ステムでは、SLTから出力された通信光を1本の共通
光線路を介して光分岐結合器まで送信し、その通信光を
光分岐結合器によりN分岐して、その分岐された通信光
をN個のONUへ同時に伝搬させる。このような光通信
システムにおいても、光分岐結合器からN個のONUそ
れぞれに到る各分岐光線路をOTDRにより試験する方
法が提案されている。
【0004】例えば、特開平6−21888号公報に開
示された試験システムでは、N本の光分岐線路を試験す
るためのN波の試験光をSLTから光分岐結合器までN
本の試験光用線路で送信し、各試験光用線路を伝搬する
試験光を、各分岐光線路を伝搬する通信光に合分波す
る。このようにすることで、N本の分岐光線路それぞれ
について互いに異なる波長の試験光を用いてOTDRに
より試験する。
【0005】また、特開平6−350530号公報およ
び特開平8−110282号公報それぞれに開示された
試験システムでは、1本の共通光線路を介して通信光お
よびN波の試験光をSLTから光分岐結合器まで送信
し、光分岐結合器において通信光とともにN波の試験光
の全てをN分岐して、これらを各分岐光線路に伝搬させ
る。そして、光分岐結合器からN個のONUまで到る各
分岐光線路の途中に光部品を設けて、各分岐光線路を伝
搬するN波の試験光のうち該分岐光線路に対応する波長
の試験光のみを該光部品により選択的に透過または反射
させる。このようにすることで、N本の分岐光線路それ
ぞれについて互いに異なる波長の試験光を用いてOTD
Rにより試験する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例が以下のような問題点を有していることを本願発明
者は見出した。すなわち、特開平6−21888号公報
に開示された試験システムでは、SLTから光分岐結合
器まで通信光を送信するために1本の共通光線路を用い
ることで光通信システムのコスト低減を図ろうとしてい
るにも拘わらず、SLTから光分岐結合器までN波の試
験光を送信するためにN本の試験光用線路を用いている
ことから、この試験システムのコストが高くなる。
【0007】また、特開平6−350530号公報およ
び特開平8−110282号公報それぞれに開示された
試験システムでは、光分岐結合器においてN波の試験光
の全てがN分岐されることから、N本の分岐光線路それ
ぞれを伝搬する各波の試験光のパワーが小さくなる。そ
れ故、試験のダイナミックレンジが小さくなる。試験の
ダイナミックレンジを大きくする為に、SLTから送出
される試験光のパワーを大きくすることも考えられる
が、これでは、この試験システムのコストが高くなる。
【0008】以上の問題点を解決する為に、特開平7−
98419号公報に開示された集積光導波路回路を光分
岐結合器で用いることが考えられる。この集積光導波路
回路は、アレイ導波路回折格子型合分波器(AWG: Ar
rayed Waveguide Grating)とスターカプラ型光パワー
スプリッタとを組み合わせたものであり、光パワースプ
リッタにより通信光をN分岐するとともに、AWGによ
りN波の試験光を分波することができる。この集積光導
波路回路を光分岐結合器で用いることで、通信光および
N波の試験光をSLTから光分岐結合器まで共通光線路
で送信することができるので、この点では試験システム
のコストが安い。また、N本の分岐光線路それぞれに、
N分岐された通信光および各分岐光線路に対応する波長
の試験光を伝搬させることができ、試験のダイナミック
レンジを確保することができる。
【0009】ところで、特開平7−98419号公報に
開示された集積光導波路回路は、光分波特性が温度に対
して敏感であるAWGの構成を含んでいることから、温
度調節を行って光分波特性を一定に維持する必要があ
る。光分岐結合器は、屋外に設けられる場合が多く、こ
の場合には温度調節が不可欠である。しかし、屋外に設
けられる光分岐結合器にとって、温度調節を行う為の電
源を確保することは困難である。また、AWGの構成を
含む集積光導波路回路は高価である。
【0010】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、システムコストが安く、試験のダイナ
ミックレンジを確保することが可能で、光分岐結合器の
温度調節が不要な分岐光線路試験システムおよび分岐光
線路試験方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分岐光線路
試験システムは、共通光線路から光分岐結合器を介して
分岐されたN本(N≧2)の分岐光線路それぞれを、各
分岐光線路に応じて互いに異なる波長λn(1≦n≦
N)のN波の試験光を用いてOTDRにより試験する分
岐光線路試験システムである。そして、光分岐結合器
は、通信光の一部を反射させ残部を透過させるととも
に、N波の試験光のうち少なくとも第n番目の波長λn
の試験光を入射して、波長λn以下の試験光およびその
他の試験光のうち一方を反射させ他方を透過させる誘電
体多層膜フィルタFn(1≦n≦N−1)を有し、これ
ら(N−1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦
N−1)により、共通光線路を伝搬してきた通信光をN
本の分岐光線路に分岐するとともに、共通光線路を伝搬
してきたN波の試験光を分波して各試験光をN本の分岐
光線路のうちの対応する分岐光線路へ出力し、N本の分
岐光線路それぞれを伝搬してきたN波の試験光の後方散
乱光を合波して共通光線路へ出力する、ことを特徴とす
る。
【0012】また、本発明に係る分岐光線路試験方法
は、共通光線路から光分岐結合器を介して分岐されたN
本(N≧2)の分岐光線路それぞれを、各分岐光線路に
応じて互いに異なる波長λn(1≦n≦N)のN波の試
験光を用いてOTDRにより試験する分岐光線路試験方
法である。そして、光分岐結合器として、通信光の一部
を反射させ残部を透過させるとともに、N波の試験光の
うち少なくとも第n番目の波長λnの試験光を入射し
て、波長λn以下の試験光およびその他の試験光のうち
一方を反射させ他方を透過させる誘電体多層膜フィルタ
n(1≦n≦N−1)を有するものを用い、これら
(N−1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦N
−1)により、共通光線路を伝搬してきた通信光をN本
の分岐光線路に分岐するとともに、共通光線路を伝搬し
てきたN波の試験光を分波して各試験光をN本の分岐光
線路のうちの対応する分岐光線路へ出力し、N本の分岐
光線路それぞれを伝搬してきたN波の試験光の後方散乱
光を合波して共通光線路へ出力する、ことを特徴とす
る。
【0013】本発明に係る分岐光線路試験システムおよ
び本発明に係る分岐光線路試験方法それぞれによれば、
通信光およびN波の試験光は共通光線路を伝搬してきて
光分岐結合器に到達する。そして、(N−1)個の誘電
体多層膜フィルタFn(1≦n≦N−1)を有する光分
岐結合器により、通信光はN分岐されて、分岐された各
通信光はN本の分岐光線路へ出力される。また、この光
分岐結合器により、N波の試験光は分波されて、各波長
の試験光は、N本の分岐光線路のうちの対応する分岐光
線路へ出力される。さらに、この光分岐結合器により、
N本の分岐光線路それぞれを伝搬してきたN波の試験光
の後方散乱光は、合波されて共通光線路へ出力される。
N本の分岐光線路それぞれは、この後方散乱光強度の時
間変化に基づいて、OTDRにより試験される。
【0014】本発明に係る分岐光線路試験システムおよ
び本発明に係る分岐光線路試験方法それぞれにおいて、
誘電体多層膜フィルタFnは、(1) 通信光の一部を反射
させ残部を透過させるとともに、N波の試験光のうち入
射した試験光を透過させる通信光分岐用フィルタと、
(2) 通信光を透過させるとともに、波長λn以下の試験
光およびその他の試験光のうち一方を反射させ他方を透
過させる試験光分波用フィルタと、を有することを特徴
とする。この場合には、このような特性を有する通信光
分岐用フィルタおよび試験光分波用フィルタそれぞれは
設計・製造が容易であるので、このように構成される各
誘電体多層膜フィルタFnも設計・製造が容易である。
【0015】本発明に係る分岐光線路試験システムおよ
び本発明に係る分岐光線路試験方法それぞれにおいて、
Nが2の冪乗の数であり、(N−1)個の誘電体多層膜
フィルタFn(1≦n≦N−1)がツリー状に接続され
ている、ことを特徴とする。この場合には、通信光が共
通光線路から各分岐光線路へ分岐される際に該通信光が
経る誘電体多層膜フィルタの個数は一定値であり、ま
た、試験光が共通光線路から各分岐光線路へ分波される
際に該試験光が経る誘電体多層膜フィルタの個数も一定
値である。したがって、光分岐結合器を経る間に通信光
およびN波の試験光それぞれが被る損失を、小さくする
ことができ、また、一定にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。また、以下では、分岐数Nを8とし、通信光
の波長をλSとし、8波の試験光それぞれの波長をλ1
λ8とする。通信光の波長λS(例えば1310nm帯ま
たは1550nm帯)より、試験光の波長λ1〜λ8(例
えば1600nm〜1700nmの範囲内の波長)の方
が長いものとし、これらの波長の大小関係を λS<λ 1
<λ2<λ3<λ4<λ5<λ6<λ7<λ8 として説明す
る。
【0017】図1は、本実施形態に係る分岐光線路試験
システムの概略構成図である。本実施形態に係る分岐光
線路試験システムは、1つの端局装置(SLT)10、
共通光線路20、光分岐結合器30、8本の分岐光線路
401〜408および8個の終端装置(ONU)501
508を備えている。
【0018】SLT10は、8個のONU501〜508
それぞれへ向けて波長λSの通信光を送出するものであ
り、この通信光を出力する通信光用光源(図示せず)を
備えている。また、SLT10は、8本の分岐光線路4
1〜408それぞれについてOTDRにより試験を行う
為の構成要素として、制御部11、光源12、光方向性
結合器13および受光部14を備えている。制御部11
は、光源12に対して試験光の出力を指示するととも
に、受光部14が後方散乱光を受光して出力した電気信
号を入力して、この電気信号に基づいて8本の分岐光線
路401〜408それぞれを評価する。光源12は、制御
部11からの指示に従って、波長λ1〜λ8の8波の試験
光を出力する。光方向性結合器13は、光源12から出
力された8波の試験光λ1〜λ8を共通光線路20へ出力
し、通信光用光源から出力された通信光λSをも共通光
線路20へ出力する。また、光方向性結合器13は、共
通光線路20から到達した後方散乱光を受光部14へ出
力する。受光部14は、この後方散乱光を受光して、こ
の後方散乱光の強度に応じた電気信号を出力する。
【0019】共通光線路20は、SLT10の光方向性
結合器13から出力された通信光λ Sおよび8波の試験
光λ1〜λ8を光分岐結合器30まで伝搬させる。光分岐
結合器30は、共通光線路20を介して到達した通信光
λSおよび8波の試験光λ1〜λ8を入力する。そして、
光分岐結合器30は、通信光λSを8分岐して、その分
岐された通信光λSを8本の分岐光線路401〜408
れぞれへ出力する。また、光分岐結合器30は、8波の
試験光λ1〜λ8を分波して、各試験光λnを分岐光線路
40nへ出力する(1≦n≦8)。さらに、光分岐結合
器30は、各分岐光線路40nを伝搬してきた試験光λn
の後方散乱光を合波して共通光線路20へ出力する。
【0020】分岐光線路40nは、光分岐結合器30か
ら出力された通信光λSおよび試験光λnをONU50n
へ向けて伝搬させる。また、分岐光線路40nは、その
途中で発生した試験光λnの後方散乱光を光分岐結合器
30へ向けて伝搬させる。ONU50nは、分岐光線路
40nを伝搬してきた通信光λSを受信する。ただし、O
NU50nは、分岐光線路40nを伝搬してきた試験光λ
nを受信することなく、当該受信部の直前で試験光λn
反射させる。
【0021】図2は、本実施形態に係る分岐光線路試験
システムの光分岐結合器30の構成図である。光分岐結
合器30は、7つの誘電体多層膜フィルタF1〜F7を備
えている。図3は、各誘電体多層膜フィルタFnの透過
特性および反射特性を説明する図である。各誘電体多層
膜フィルタFnは、通信光λSの一部を反射させ残部を透
過させるとともに、8波の試験光のうち少なくとも第n
番目の波長λnの試験光を入射して、波長λn以下の試験
光を透過させ、その他の試験光を反射させる(1≦n≦
N−1)。分岐数N=8=23 が2の冪乗の数であり、
図2に示すように7つの誘電体多層膜フィルタF1〜F7
がツリー状に接続される場合には、各誘電体多層膜フィ
ルタFnは、通信光λSについては50%を反射させ、残
り50%を透過させる(図3(a),(b))。
【0022】各誘電体多層膜フィルタFnは、通信光分
岐用フィルタと試験光分波用フィルタとが重ね合わされ
たものが好適である。すなわち、通信光分岐用フィルタ
は、通信光λSの一部を反射させ残部を透過させるとと
もに、8波の試験光λ1〜λ8を透過させる(図3
(c))。一方、試験光分波用フィルタは、通信光およ
び波長λn以下の試験光を透過させ、その他の試験光を
反射させる(図3(d))。このような特性を有する通
信光分岐用フィルタおよび試験光分波用フィルタそれぞ
れは設計・製造が容易であるので、このように構成され
る各誘電体多層膜フィルタFnも設計・製造が容易であ
る。
【0023】図4は、各誘電体多層膜フィルタFnの概
略構成図である。この図に示すように、各誘電体多層膜
フィルタFnは、通信光分岐用フィルタ401と試験光
分波用フィルタ402とが互いに重ね合わされて構成さ
れ、基板400上に固定されている。また、この基板4
00上には、レンズ411〜413それぞれが固定さ
れ、光ファイバ421〜423それぞれの一端が固定さ
れている。レンズ411は、光ファイバ421の出射端
から出力された通信光および試験光をコリメートして誘
電体多層膜フィルタFnに入射させる。レンズ412
は、誘電体多層膜フィルタFnを透過した通信光および
試験光を集光して光ファイバ422の入射端に入射させ
る。また、レンズ413は、誘電体多層膜フィルタFn
で反射された通信光および試験光を集光して光ファイバ
423の入射端に入射させる。
【0024】図2に示された光分岐結合器30におい
て、誘電体多層膜フィルタF4は、共通光線路20を伝
搬してきて到達した通信光λSおよび8波の試験光λ1
λ8を入力し、通信光λSについてはパワー比1対1で透
過・反射させ、試験光λ1〜λ 4を透過させ、試験光λ5
〜λ8を反射させる。誘電体多層膜フィルタF2は、誘電
体多層膜フィルタF4を透過した通信光λSおよび4波の
試験光λ1〜λ4を入力し、通信光λSについてはパワー
比1対1で透過・反射させ、試験光λ1およびλ2を透過
させ、試験光λ3およびλ4を反射させる。
【0025】誘電体多層膜フィルタF1は、誘電体多層
膜フィルタF2を透過した通信光λSおよび2波の試験光
λ1およびλ2を入力し、通信光λSについてはパワー比
1対1で透過・反射させ、試験光λ1を透過させて通信
光λSとともに分岐光線路40 1へ出力し、試験光λ2
反射させて通信光λSとともに分岐光線路402へ出力す
る。誘電体多層膜フィルタF3は、誘電体多層膜フィル
タF2で反射された通信光λSおよび2波の試験光λ3
よびλ4を入力し、通信光λSについてはパワー比1対1
で透過・反射させ、試験光λ3を透過させて通信光λS
ともに分岐光線路403へ出力し、試験光λ4を反射させ
て通信光λSとともに分岐光線路404へ出力する。
【0026】誘電体多層膜フィルタF6は、誘電体多層
膜フィルタF4で反射された通信光λ Sおよび4波の試験
光λ5〜λ8を入力し、通信光λSについてはパワー比1
対1で透過・反射させ、試験光λ5およびλ6を透過さ
せ、試験光λ7およびλ8を反射させる。誘電体多層膜フ
ィルタF5は、誘電体多層膜フィルタF6を透過した通信
光λSおよび2波の試験光λ5およびλ6を入力し、通信
光λSについてはパワー比1対1で透過・反射させ、試
験光λ5を透過させて通信光λSとともに分岐光線路40
5へ出力し、試験光λ6を反射させて通信光λSとともに
分岐光線路406へ出力する。誘電体多層膜フィルタF7
は、誘電体多層膜フィルタF6で反射された通信光λS
よび2波の試験光λ7およびλ8を入力し、通信光λS
ついてはパワー比1対1で透過・反射させ、試験光λ7
を透過させて通信光λSとともに分岐光線路407へ出力
し、試験光λ8を反射させて通信光λSとともに分岐光線
路408へ出力する。
【0027】次に、本実施形態に係る分岐光線路試験シ
ステムの動作について説明するとともに、併せて本実施
形態に係る分岐光線路試験方法について説明する。SL
T10から出力された通信光λSは、共通光線路20を
伝搬して光分岐結合器30に到達し、この光分岐結合器
30により8分岐されて、8本の分岐光線路401〜4
8それぞれへ出力される。例えば、共通光線路20か
ら分岐光線路401へ分岐出力される通信光λSは、光分
岐結合器30において、誘電体多層膜フィルタF4,F2
およびF1を順に透過して、分岐光線路401へ出力され
る。また、例えば、共通光線路20から分岐光線路40
7へ分岐出力される通信光λSは、光分岐結合器30にお
いて、誘電体多層膜フィルタF4およびF6で順に反射さ
れ、誘電体多層膜フィルタF7を透過して、分岐光線路
407へ出力される。そして、分岐された各通信光λ
Sは、分岐光線路40nを伝搬してONU50nに到達
し、ONU50nで受信される。
【0028】一方、SLT10の光源12から出力され
た8波の試験光λ1〜λ8は、共通光線路20を伝搬して
光分岐結合器30に到達し、この光分岐結合器30によ
り分波されて、試験光λnが分岐光線路40nへ出力され
る。例えば、共通光線路20から分岐光線路401へ分
波出力される試験光λ1は、光分岐結合器30におい
て、誘電体多層膜フィルタF4,F2およびF1を順に透
過して、分岐光線路401へ出力される。また、例え
ば、共通光線路20から分岐光線路407へ分波出力さ
れる試験光λ7は、光分岐結合器30において、誘電体
多層膜フィルタF4およびF6で順に反射され、誘電体多
層膜フィルタF7を透過して、分岐光線路407へ出力さ
れる。そして、分波された各試験光λnは、ONU50n
へ向かって分岐光線路40nを伝搬していく。
【0029】試験光λnが光分岐結合器30からONU
50nへ向かって分岐光線路40nを伝搬していく間に生
じた後方散乱光は、該試験光λnの伝搬経路とは逆の経
路を経てSLT10へ戻り、受光部14により受光され
る。そして、SLT10の制御部11により、後方散乱
光強度の時間変化が求められ、これに基づいて分岐光線
路40nが試験される。
【0030】以上のように本実施形態に係る分岐光線路
試験システムおよび分岐光線路試験方法では、SLT1
0から光分岐結合器30へ通信光λSおよび8波の試験
光λ1〜λ8を送信する為に1本の共通光線路20のみを
用いており、また、光分岐結合器30が比較的安価に製
作できる誘電体多層膜フィルタF1〜F7を備えて構成さ
れているので、システムコストが安価である。光分岐結
合器30において8波の試験光λ1〜λ8が分波され、分
岐光線路40nを試験する為の試験光λnが分岐光線路4
nのみを伝搬するので、試験のダイナミックレンジを
確保することが可能である。また、光分岐結合器30に
おいて通信光λSを分岐するとともに8波の試験光λ1
λ8を分波する為に、透過特性・反射特性の温度依存性
が比較的小さい誘電体多層膜フィルタF1〜F7を用いて
いるので、光分岐結合器30の温度調節が不要である。
【0031】さらに本実施形態では、分岐数Nが2の冪
乗の数であり、図2に示すように7つの誘電体多層膜フ
ィルタF1〜F7がツリー状に接続されているので、通信
光λ Sが共通光線路20から各分岐光線路40nへ分岐さ
れる際に該通信光λSが経る誘電体多層膜フィルタの個
数はパラメータn値によらず一定値3であり、また、試
験光λnが共通光線路20から各分岐光線路40nへ分波
される際に該試験光λ nが経る誘電体多層膜フィルタの
個数もパラメータn値によらず一定値3である。したが
って、光分岐結合器30を経る間に通信光λSおよび8
波の試験光λ1〜λ8それぞれが被る損失を、小さくする
ことができ、また、パラメータn値によらず一定にする
ことができる。
【0032】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形
態では通信光の波長λSより試験光の波長λ1〜λ8の方
を長いものとしたが、通信光の波長λSより試験光の波
長λ1〜λ8の方を短いものとしてもよい。後者の場合に
は、通信光の波長λSおよび試験光の波長λ1〜λ8の大
小関係を λ8<λ7<λ6<λ5<λ4<λ3<λ2<λ1
λS とすれば、上記実施形態と同様の構成・動作とな
る。また、光分岐結合器における通信光の分岐数Nは、
上記実施形態では8としたが、これに限られるものでは
ない。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、通信光およびN波の試験光は共通光線路を伝搬
してきて光分岐結合器に到達する。そして、(N−1)
個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦N−1)を有
する光分岐結合器により、通信光はN分岐されて、分岐
された各通信光はN本の分岐光線路へ出力される。ま
た、この光分岐結合器により、N波の試験光は分波され
て、各波長の試験光は、N本の分岐光線路のうちの対応
する分岐光線路へ出力される。さらに、この光分岐結合
器により、N本の分岐光線路それぞれを伝搬してきたN
波の試験光の後方散乱光は、合波されて共通光線路へ出
力される。N本の分岐光線路それぞれは、この後方散乱
光強度の時間変化に基づいて、OTDRにより試験され
る。
【0034】このように、本発明では、光分岐結合器へ
通信光およびN波の試験光を送信する為に1本の共通光
線路のみを用いており、また、光分岐結合器が比較的安
価に製作できる(N−1)個の誘電体多層膜フィルタを
備えて構成されているので、システムコストが安価であ
る。光分岐結合器においてN波の試験光が分波され、N
本の分岐光線路それぞれを試験する為の各試験光が対応
する分岐光線路のみを伝搬するので、試験のダイナミッ
クレンジを確保することが可能である。また、光分岐結
合器において通信光を分岐するとともにN波の試験光を
分波する為に、透過特性・反射特性の温度依存性が比較
的小さい誘電体多層膜フィルタを用いているので、光分
岐結合器の温度調節が不要である。
【0035】また、誘電体多層膜フィルタFnは、(1)
通信光の一部を反射させ残部を透過させるとともに、N
波の試験光のうち入射した試験光を透過させる通信光分
岐用フィルタと、(2) 通信光を透過させるとともに、波
長λn以下の試験光およびその他の試験光のうち一方を
反射させ他方を透過させる試験光分波用フィルタと、を
有するのが好適である。この場合には、このような特性
を有する通信光分岐用フィルタおよび試験光分波用フィ
ルタそれぞれは設計・製造が容易であるので、このよう
に構成される各誘電体多層膜フィルタFnも設計・製造
が容易である。
【0036】また、Nが2の冪乗の数であり、(N−
1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦N−1)
がツリー状に接続されている場合には、通信光が共通光
線路から各分岐光線路へ分岐される際に該通信光が経る
誘電体多層膜フィルタの個数は一定値であり、また、試
験光が共通光線路から各分岐光線路へ分波される際に該
試験光が経る誘電体多層膜フィルタの個数も一定値であ
る。したがって、光分岐結合器を経る間に通信光および
N波の試験光それぞれが被る損失を、小さくすることが
でき、また、一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る分岐光線路試験システムの概
略構成図である。
【図2】本実施形態に係る分岐光線路試験システムの光
分岐結合器の構成図である。
【図3】各誘電体多層膜フィルタFnの透過特性および
反射特性を説明する図である。
【図4】各誘電体多層膜フィルタFnの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10…SLT、11…制御部、12…光源、13…光方
向性結合器、14…受光部、20…共通光線路、30…
光分岐結合器、401〜408…分岐光線路、501〜5
8…ONU、F1〜F7…誘電体多層膜フィルタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通光線路から光分岐結合器を介して分
    岐されたN本(N≧2)の分岐光線路それぞれを、各分
    岐光線路に応じて互いに異なる波長λn(1≦n≦N)
    のN波の試験光を用いてOTDRにより試験する分岐光
    線路試験システムであって、 前記光分岐結合器は、 通信光の一部を反射させ残部を透過させるとともに、前
    記N波の試験光のうち少なくとも第n番目の波長λn
    試験光を入射して、波長λn以下の試験光およびその他
    の試験光のうち一方を反射させ他方を透過させる誘電体
    多層膜フィルタF n(1≦n≦N−1)を有し、 これら(N−1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦
    n≦N−1)により、前記共通光線路を伝搬してきた前
    記通信光を前記N本の分岐光線路に分岐するとともに、
    前記共通光線路を伝搬してきた前記N波の試験光を分波
    して各試験光を前記N本の分岐光線路のうちの対応する
    分岐光線路へ出力し、前記N本の分岐光線路それぞれを
    伝搬してきた前記N波の試験光の後方散乱光を合波して
    前記共通光線路へ出力する、 ことを特徴とする分岐光線路試験システム。
  2. 【請求項2】 前記誘電体多層膜フィルタFnは、 前記通信光の一部を反射させ残部を透過させるととも
    に、前記N波の試験光のうち入射した試験光を透過させ
    る通信光分岐用フィルタと、 前記通信光を透過させるとともに、波長λn以下の試験
    光およびその他の試験光のうち一方を反射させ他方を透
    過させる試験光分波用フィルタと、 を有することを特徴とする請求項1記載の分岐光線路試
    験システム。
  3. 【請求項3】 Nが2の冪乗の数であり、前記(N−
    1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦N−1)
    がツリー状に接続されている、ことを特徴とする請求項
    1記載の分岐光線路試験システム。
  4. 【請求項4】 共通光線路から光分岐結合器を介して分
    岐されたN本(N≧2)の分岐光線路それぞれを、各分
    岐光線路に応じて互いに異なる波長λn(1≦n≦N)
    のN波の試験光を用いてOTDRにより試験する分岐光
    線路試験方法であって、 前記光分岐結合器として、通信光の一部を反射させ残部
    を透過させるとともに、前記N波の試験光のうち少なく
    とも第n番目の波長λnの試験光を入射して、波長λn
    下の試験光およびその他の試験光のうち一方を反射させ
    他方を透過させる誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦
    N−1)を有するものを用い、 これら(N−1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦
    n≦N−1)により、前記共通光線路を伝搬してきた前
    記通信光を前記N本の分岐光線路に分岐するとともに、
    前記共通光線路を伝搬してきた前記N波の試験光を分波
    して各試験光を前記N本の分岐光線路のうちの対応する
    分岐光線路へ出力し、前記N本の分岐光線路それぞれを
    伝搬してきた前記N波の試験光の後方散乱光を合波して
    前記共通光線路へ出力する、 ことを特徴とする分岐光線路試験方法。
  5. 【請求項5】 前記誘電体多層膜フィルタFnは、 前記通信光の一部を反射させ残部を透過させるととも
    に、前記N波の試験光のうち入射した試験光を透過させ
    る通信光分岐用フィルタと、 前記通信光を透過させるとともに、波長λn以下の試験
    光およびその他の試験光のうち一方を反射させ他方を透
    過させる試験光分波用フィルタと、 を有することを特徴とする請求項4記載の分岐光線路試
    験方法。
  6. 【請求項6】 Nが2の冪乗の数であり、前記(N−
    1)個の誘電体多層膜フィルタFn(1≦n≦N−1)
    がツリー状に接続されている、ことを特徴とする請求項
    4記載の分岐光線路試験方法。
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