JP2001124546A - トンネル坑内の写真測量方法及びトンネル坑内の写真測量システム - Google Patents

トンネル坑内の写真測量方法及びトンネル坑内の写真測量システム

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JP2001124546A
JP2001124546A JP30537899A JP30537899A JP2001124546A JP 2001124546 A JP2001124546 A JP 2001124546A JP 30537899 A JP30537899 A JP 30537899A JP 30537899 A JP30537899 A JP 30537899A JP 2001124546 A JP2001124546 A JP 2001124546A
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夏峰 堀場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル坑内の写真測量を迅速、容易、かつ
高精度に行うことを可能とするするトンネル坑内の写真
測量方法及び写真測量システムを提供する。 【解決手段】 所定間隔内において配置された光学的に
区別可能なターゲットTopを含む複数のターゲットT
をトンネル坑内の内壁1に配置し、トンネル坑内を角度
を変えて撮影して光学的に区別可能なターゲットTop
の像を含む複数の画像を撮影し、撮影された画像に含ま
れる光学的に区別可能なターゲット像を共通基準点とし
て各ターゲットTの3次元座標を算出することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真測量方法に関
し、より詳細にはトンネル坑内における変位計測のため
に用いられる写真測量方法及び写真測量システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】写真測量は、自然環境調査、自然災害調
査、交通事故調査といった野外調査において、撮影した
写真から被写体の位置を測量するために多用されてお
り、近年では、トンネル坑内における測量を行う検討も
行われるようになっている。
【0003】トンネル坑内の測量は、トンネル掘削時ば
かりではなく、トンネルが周囲の地山からの土圧を絶え
ず受けることによるトンネル坑内の変位を測定するため
の変位計測の際にも行われる。トンネル坑内といった構
造体の内部において写真測量は、写真撮影時のフラッシ
ュによる光線を反射する複数のターゲットを壁面に貼付
け、さまざまな角度から上述したターゲットを含む複数
の写真を撮影することにより行われる。その後、撮影さ
れた画像をパーソナルコンピュータといった処理手段に
取り込んで、連続像として合成し、撮影された画像にお
けるターゲットの像を基準として用い、各ターゲットの
座標を特定する。上述のようにして得られた各ターゲッ
トの座標からトンネル坑内等の内壁における写真測量が
可能となる。
【0004】しかしながら、トンネル坑内といった構造
体の内部を写真測量する場合、野外調査における写真測
量とは異なる不都合が生じる。すなわち、トンネル坑内
といった構造体の内部は、野外調査における写真測量と
は異なり、ターゲットがあることを除き、どの角度から
撮影したとしても背景がトンネル坑内の内壁となる。こ
のためよほど明確な目印がトンネル内壁といった背景に
ない場合には、上述したようにして撮影された写真から
互いに隣接するターゲットを判別する際の基準点の特定
が困難となる。
【0005】このためトンネル坑内において写真測量を
行う際には、ターゲットの同定といった基準点特定に手
間がかかり、またターゲットの同定を誤ると、トンネル
坑内の写真測量の精度を著しく低下させてしまうことに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたものであり、ターゲットを写真測
量における基準点を与えるために用いることに加えター
ゲット自身の光学的な区別性を高めることにより、ター
ゲットを容易に写真測量の際の共通基準点として用いる
ことを可能とし、トンネル坑内の写真測量を迅速、かつ
容易に、さらには高精度に行うことを可能とするトンネ
ル坑内の写真測量方法及び写真測量システムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の上述
の目的は、本発明の写真測量方法及び写真測量システム
を提供することにより達成される。
【0008】本発明の請求項1の発明によれば、トンネ
ル坑内を写真測量するための写真測量方法であって、該
方法は、所定間隔内において配置される光学的に区別可
能なターゲットを含む複数のターゲットを上記トンネル
坑内の内壁に配置し、上記トンネル坑内を角度を変えて
撮影して上記光学的に区別可能なターゲットの像を含む
複数の画像を撮影し、撮影された上記画像に含まれる光
学的に区別可能なターゲット像を共通基準点として上記
各ターゲットの3次元座標を算出することにより、上記
トンネル坑内の測量を行うことを特徴とするトンネル坑
内の写真測量方法が提供される。
【0009】本発明の請求項2の発明によれば、上記タ
ーゲットは、上記トンネル軸方向に並設され上記トンネ
ル周方向に連なった複数のターゲット列を構成するよう
に配置されており、上記ターゲット列は、所定間隔内に
上記光学的に区別可能なターゲットから構成された少な
くとも1つのターゲット列を含むことを特徴とするトン
ネル坑内の写真測量方法が提供される。
【0010】本発明の請求項3の発明によれば、上記光
学的に区別可能なターゲットは、波長、反射パターン、
形状のいずれか1つ又はこれらの組合せにより光学的に
区別可能とされていることを特徴とするトンネル坑内の
写真測量方法が提供される。
【0011】本発明の請求項4の発明によれば、トンネ
ル坑内を写真測量するための写真測量システムであっ
て、該システムは、上記トンネル坑内の内壁に配置され
ると共に、所定間隔内に配置される光学的に区別可能な
ターゲットを含む複数のターゲットと、上記トンネル坑
内を角度を変えて撮影して上記光学的に区別可能なター
ゲットの像を含む複数の画像を撮影するための撮像手段
と、撮影された上記画像に含まれる光学的に区別可能な
ターゲット像を共通基準点として上記各ターゲットの3
次元座標を算出することにより、上記トンネル坑内の測
量を行うことを特徴とするトンネル坑内の写真測量シス
テムが提供される。
【0012】本発明によれば、上記ターゲットは、上記
トンネル軸方向に並設され上記トンネル周方向に連なっ
た複数のターゲット列を構成するように配置されてお
り、上記ターゲット列は、所定間隔内に上記光学的に区
別可能なターゲットから構成された少なくとも1つのタ
ーゲット列を含むことを特徴とするトンネル坑内の写真
測量システムが提供される。
【0013】本発明の請求項6の発明によれば、上記光
学的に区別可能なターゲットは、波長、反射パターン、
形状のいずれか1つ又はこれらの組合せにより光学的に
区別可能とされていることを特徴とするトンネル坑内の
写真測量システムが提供できる。
【0014】
【作用】本発明は、反射波長、反射パターン、形状のう
ちいずれか1つ又はこれらを適宜組み合わせて他のター
ゲットから光学的に区別可能としたターゲットを用い、
トンネル坑内の写真測量時に撮影されるトンネル内壁を
背景とする複数のターゲット像のうち、特定の3次元座
標にある光学的に区別可能なターゲットを用い、この光
学的に区別可能なターゲットを画像上で認識することを
可能とする。これらの光学的に区別可能なターゲット
を、複数異なった位置・角度で測定されたトンネル内壁
の写真画像を互いに位置あわせする場合の共通基準点と
して用いることにより、写真測量時のターゲット全体か
らの基準点の識別を容易、かつ迅速に行うことを可能と
し、トンネル坑内の写真測量をより高精度に行うことを
可能とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面をもって本発明を詳細に
説明する。図1は、本発明が適用されるトンネルを示し
た斜視図である。図1には、トンネル内壁1に貼り付け
られたターゲットT及びこれらのターゲットTにより構
成されるターゲット列により構成されるトンネル切羽内
の断面が破線で示されている。図1に示されるように、
トンネルの内壁1には、複数のターゲットTから構成さ
れ、トンネル周方向に延び、かつトンネル軸方向に並設
されたターゲット列T1,T2,T3が配置されてい
る。ターゲット列T1は、ターゲットT11,T12,
T13から構成され、ターゲット列T2は、ターゲット
T21,T22,T23から構成され、ターゲット列T
3は、ターゲットT31,T32,T33からそれぞれ
構成されている。
【0016】以下、ターゲット全体を総称する場合には
符号Tを用い、ターゲットTから構成されるターゲット
列をTmとして表し、ターゲット列Tmを構成するター
ゲットを特に示す場合には、符号Tmn(m及びnは、
自然数である。)を用いてターゲットを表す。また、タ
ーゲットTのうち、他のターゲットTから光学的に区別
可能とされたターゲットTには、符号Topを用いる。
光学的に区別可能であるとは、波長、反射パターン、形
状といった光学的特性により、他のターゲットTとは別
のターゲットTopであることが写真、CRT、液晶デ
ィスプレイ(LCD)といった手段により光学的に判断
することができることを意味する。上述した手段として
は、写真、CRT、LCDを例示として挙げているが、
同様の機能を備えた別のいかなる手段でも用いることが
できる。これらのターゲットTは、トンネル内壁1に粘
着テープ、有機系又は無機系の接着材又は接着剤によっ
て貼付けられていて、位置が容易に変化しないようにさ
れている。
【0017】本発明の写真測量方法においては、ターゲ
ットTは、トンネル内壁1と共に撮像手段により撮影さ
れ、写真測量の際の基準点を与える。図1では、説明の
便宜上、ターゲットTをターゲット列Tmとして構成
し、ターゲット列を構成するターゲットの数を3つと
し、ターゲット列を3つとして説明するが、本発明にお
いては、必要に応じていかなる数のターゲット、いかな
る数のターゲット列でも用いることができる。
【0018】上述したように配置及び写真測量時の便
宜、解析の容易性等を考慮すれば、ターゲットTを図1
に示すようにトンネル軸に併設された複数のターゲット
列として構成させることが好ましいが、本発明において
はターゲットTを特にターゲット列Tmnとして配列せ
ずとも、後述するように光学的に区別可能なターゲット
Topを用いて共通基準点とすることを考慮すれば、必
ずしもターゲットTをターゲット列Tmnとしてターゲ
ットTを配置する必要はなく、適切にトンネル坑内の写
真測量を行うための基準点を与えることができれば、い
かなるように配置することができる。
【0019】本発明においては、光学的に区別可能なタ
ーゲットTopは、ターゲット列Tmを構成するターゲ
ットTmnのうち、所定間隔内のターゲット列Tmの少
なくとも1つは、他のターゲットTmnから光学的に区
別可能なターゲットTopを含んで構成される。本発明
において用いる所定間隔とは、写真測量において撮影さ
れる画像の範囲に少なくとも1つのターゲットTopが
含まれる間隔をいう。図1においては、T21をこのよ
うな光学的に区別可能なターゲットTopとするものと
して示している。
【0020】図2は、本発明に用いることができるター
ゲットTを例示した図である。これらのターゲットT
は、概ね写真撮影を行う場合のフラッシュといった光源
からの光を反射させて、ターゲットTが撮影された場合
に画像上に写真測量に用いる基準点を与えるようにでき
るように、反射プレート又は反射シートといった反射部
材から構成されている。また、この反射部材には、光線
が照射される部分の面上にターゲットTの中心決定を行
い易くすることができるように、図示しないクロスライ
ンパターン、又は反射方向へと反射光線を集光させるフ
レネルレンズといった光学的要素を設けておくこともで
きる。
【0021】図2(a)には、本発明に用いる光学的に
区別可能なターゲットTの第1の変形例を示す。本発明
に用いる光学的に区別可能なターゲットTの第1の変形
例では、ターゲットTは、図2(a)に示すように反射
プレート2と、反射プレート2を覆うようにして取付け
られた光透過性の有色部材3とから構成されている。反
射プレート2としては、従来知られているどのような材
質、寸法のものでも用いることができる。
【0022】光透過性の有色部材3は、着色された光透
過性のセロファン紙や、プラスチックフィルム、光透過
性の着色プラスチックシート、プラスチックプレート等
を反射プレート2上に貼付けることによって形成するこ
とができる。また、ターゲットTの光学的区別性に影響
を与えず、反射性を低下させないのであれば、市販のタ
ーゲットを直接蛍光塗料、反射性塗料等により着色して
構成することも可能である。さらには、ターゲットTo
pとして、発光ダイオードといった発光部材を備えたタ
ーゲットを用いて、他のターゲットTから光学的に区別
することもできる。
【0023】本発明においては、図2(a)に示した第
1の変形例のターゲットTをTopとして用いることに
より、ターゲットTopに対してこれ以外の他のターゲ
ットTと異なった波長を反射又は照射させ、ターゲット
Topの画像上における区別性を向上させることができ
る。
【0024】図2(b)は、本発明に用いるターゲット
Tの第2の変形例を示した図である。図2(b)に示し
たターゲットTは、板部材4と、この板部材4の上に貼
付けられたダイヤモンド型にカットされた反射面といっ
た反射要素を有する反射シート5とから構成されてい
る。また、本発明においては、ボールレンズ状ビーズの
集合体から構成された反射面を備える反射シート5を用
いることもできる。
【0025】図2(b)に示される第2の変形例のター
ゲットTをターゲットTopとして用いることにより、
写真撮影時のフラッシュによる光線をターゲットTop
が反射する場合に、所定の反射パターンを与えることに
より、光学的にターゲットTopと、他のターゲットT
とを区別することが可能となる。このため、ターゲット
Topの画像上における区別性を向上させることが可能
となり、ターゲットT全体の認識性を向上させることが
可能となる。上述した反射パターンを発生させる際に
は、上述したようなボールレンズ状ビーズ集合体、又は
ダイアモンド型にカットされた反射面反射要素を有する
反射シート5を用いることも可能であるし、また、反射
性偏光プレートといった部材を用いて反射光を偏光さ
せ、偏光フィルタとの組合せにより反射パターンを得る
こともできる。
【0026】図2(c)は、本発明に用いるターゲット
Tの第3の変形例を示した図である。図2(c)に示し
たターゲットTは、三角形の反射プレート2から構成さ
れている。この第3の変形例のターゲットTをTopと
して用いることにより、フラッシュからの光線を他のタ
ーゲットTとは異なった形状で反射させることを可能と
し、ターゲットTopと、これ以外のターゲットTとを
光学的に区別することが可能となる。図2(c)では、
第3の変形例のターゲットTを、三角形の形状として示
しているが、四角形、五角形、長方形、といった多角形
状の他、星型の形状等いかなる形状を有していても良
い。また、必要に応じて立体として形成し、角度を変え
た場合の区別性をさらに向上させても良い。
【0027】図3は、本発明の写真測量方法及び写真測
量システムを示した概略図である。本発明の写真測量方
法においては、まず、トンネル内壁1にターゲットTを
配置してターゲット列T1,T2,T3を形成する。こ
のとき、ターゲットのうち例えばT21の位置に光学的
に区別可能なターゲットTopを貼付けておく。次い
で、トンネル坑内に、所定の位置に光学的カメラと6い
った撮像手段を配置する。この際適切であれば、光学的
カメラ6のかわりにディジタルカメラを用いて、後に行
われる画像処理及び3次元位置座標の演算を容易にする
こともできる。
【0028】図3に示す位置において1つの角度からト
ンネル内壁1の画像をスケールと共に撮影した後、To
pが異なった角度から撮影できる図示しない別の位置に
光学的カメラ6を移動させて、トンネル内壁1の撮影を
行い、別の画像を得る。この時、異なった角度から撮影
される画像は、少なくとも直前に撮影されたターゲット
Topの像を含むように撮影されるので、Topを共通
基準点として用いて各ターゲットTの像により形成され
る基準点の3次元位置座標を算出することが可能とな
る。
【0029】このようにして複数の画像を得た後、現場
又は別の場所に設置された画像読取り手段及びコンピュ
ータ手段といった処理手段7により画像解析を行い、撮
影された2次元における各ターゲットTの位置座標を
得、撮影角度、撮影距離、トンネル軸の相対的位置、光
学的カメラの倍率、必要に応じてターゲットと共に撮影
されたトンネル坑外基準点又はトンネル坑内基準点の3
次元位置座標等を考慮して処理手段ターゲットTの3次
元位置座標を得ることができる。この際に用いることが
できる計算方法としては、従来知られているどのような
方法でも用いることができる。また、ディジタルカメラ
を用いる場合には、画像読取り手段は、処理手段7に含
まれていなくとも良い。
【0030】図4は、図3において説明した本発明の写
真測量方法において得られる画像を概略的に示した図で
ある。図4においては説明の便宜上、図3に示したター
ゲットTの数よりも多くのターゲットTを示している。
また、図4に示した実施例では、光学的に区別可能なタ
ーゲットTopとして星形の形状とされたターゲットT
opを用い、ターゲットTopの形状を他のターゲット
Tの形状と変えることにより光学的な区別を行ってい
る。図4(a)は、ターゲットTは円形の形状とされ、
星形のターゲットTopを含むようにして構成されたタ
ーゲット列Tmを第1の角度から撮影したトンネル内壁
1の画像であり、図4(b)は、同一のターゲットTo
pを含むように別の角度から撮影して得られたトンネル
内壁1の画像である。
【0031】図4(a),図4(b)から明らかなよう
に、ターゲットTopを用いない場合には、画像全体が
同一の色、反射パターン、形状の基準点に占められ、ト
ンネル内壁1における偶然の共通参照点がない場合に
は、図4(a),図4(b)のように容易に基準点の同
定を行うことが困難である。また、同時にスケールを撮
影し、このスケールを共通参照点にするにしても、位置
合わせ精度がターゲットTopを用いる場合よりも悪
く、測量精度の点で問題が生じることになる。ターゲッ
トTopは、図4(a),図4(b)に示されるように
1つの画像範囲に1つではなく、1つの画像範囲に2つ
以上存在するように所定範囲内に配置し、常に同一の2
つ以上のターゲットTopをオーバーラップさせること
により、さらに測量精度を向上させることができる。
【0032】図5は、本発明の写真測量方法及び写真測
量システムの別の実施例を示した概略図である。本発明
の写真測量方法及び写真測量システムの図5に示した別
実施例では、ターゲット列T2を構成するターゲットT
21,T22,T23がすべてTopとされていて、互
いに隣接するターゲット列T1,T3から光学的に区別
されるように構成されている。このようにターゲットT
を配置し、図3で説明したように写真測量を行うことに
より、トンネル坑内の写真測量を容易、かつ高精度に行
うことができる。
【0033】また、図5に示した本発明の別の実施例で
は、ターゲットTopからなるターゲット列は、ターゲ
ットTからなるターゲット列T1,T3に挟まれている
が、ターゲットTopから形成されるターゲット列T2
と、ターゲット列T1,T3の間の間隔は、撮影される
視野内にターゲットTopからなるターゲット列T2が
少なくとも1つは存在するように適宜設定することがで
きる。また、互いに隣接するターゲット列Tmを測量す
る範囲にわたって、波長、反射パターン、形状を変えた
隣接するすべてのターゲット列Tmnを互いに区別する
ようにすることもできる。ターゲットTopから構成さ
れる光学的に区別可能なターゲット列Tmnの離間は、
写真測量において撮影が行われる画像の所定範囲内に少
なくとも1つの光学的に区別可能なターゲット列が出現
するような間隔とされる。
【0034】図6は、図5に示した構成の写真測量方法
及び写真測量システムにより得られたトンネル内壁1に
ついて撮影された画像を示した概略図である。図6
(a),図6(b)は、それぞれターゲット列T2がオ
ーバーラップするような位置において、角度を変えて撮
影した画像である。図6(a),図6(b)において
も、図4(a),図4(b)と同様に、説明の便宜上タ
ーゲットTの数を多くして示している。また、図6
(a),図6(b)では、ターゲットTopとして三角
形の形状を用いた場合を例にとって示している。
【0035】図6(a),図6(b)に示されているよ
うに、本発明の別実施例の写真測量方法及び写真測量シ
ステムでは、ターゲットTopの像が縦方向に並んだ列
として得られているのが示されている。図6(a),図
6(b)に示されるようにターゲットTopを配置する
ことにより、点としてではなく列としてターゲットTo
pを区別することを可能とするのでよりいっそうターゲ
ットTopの区別性を向上させることができる。また、
複数の共通基準点を用いることが可能になるので、写真
測量の測量精度も向上させることが可能となる。
【0036】上述のようにして得られた例えばターゲッ
ト列Tmとして配列された各ターゲットTmnの3次元
位置座標(Tmnx,Tmny,Tmnz)は、
前もって測定され、すでに得られている各ターゲットT
の位置座標(Tmnxi−1,Tmnyi−1,Tmn
i−1)又は、トンネル施工直後に測定された各ター
ゲットTの3次元位置座標(Tmnx,Tmny
Tmnz)と比較され、トンネル内壁1の変位計測デ
ータを高精度に与える。
【0037】本発明は、これまで、図面に示した実施例
を用いて説明したきたが、ターゲットの間隔、数、撮影
される画像のオーバーラップの程度、ターゲットTop
と、それ以外のターゲットTとの相対的配置について
は、上述した配置以外にも種々用いることができること
は言うまでもないことである。
【0038】
【発明の効果】
【0039】本発明の請求項1の発明によれば、トンネ
ル坑内の写真測量を迅速、かつ容易に写真測量すること
を可能とするトンネル坑内の写真測量方法が提供でき
る。
【0040】本発明の請求項2の発明によれば、トンネ
ル坑内の写真測量を迅速、容易、かつ高精度に写真測量
することを可能とするトンネル坑内の写真測量方法が提
供できる。
【0041】本発明の請求項3の発明によれば、特定の
ターゲットが波長、反射パターン、形状といった光学的
に明確に区別可能となるので、トンネル坑内の写真測量
を迅速、容易、かつ高精度に写真測量することを可能と
するトンネル坑内の写真測量方法が提供できる。
【0042】本発明の請求項4の発明によれば、トンネ
ル坑内の写真測量を迅速、かつ容易に写真測量すること
を可能とするトンネル坑内の写真測量方法が提供でき
る。
【0043】本発明の請求項3の発明によれば、トンネ
ル坑内の写真測量を迅速、容易、かつ高精度に写真測量
することを可能とするトンネル坑内の写真測量方法が提
供できる。
【0044】本発明の請求項4の発明によれば、特定の
ターゲットが波長、反射パターン、形状といった光学的
に明確に区別可能となるので、トンネル坑内の写真測量
を迅速、容易、かつ高精度に写真測量することを可能と
するトンネル坑内の写真測量方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真測量方法及び写真測量システムが
適用されるトンネルを示した斜視図。
【図2】本発明に用いるターゲットを示した図。
【図3】トンネル坑内において写真測量を行っていると
ころを示した概略図。
【図4】図3に示した本発明の写真測量方法及び写真測
量システムにより得られる撮影されたトンネル内壁の画
像。
【図5】本発明の写真測量方法及び写真測量システムの
別実施例を示した概略図。
【図6】図5に示した本発明の写真測量方法及び写真測
量システムにより得られるトンネル内壁の画像。
【符号の説明】
1…トンネル内壁 2…反射プレート 3…有色部材 4…板部材 5…反射シート 6…光学的カメラ 7…処理装置 T…ターゲット Top…光学的に区別可能なターゲット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル坑内を写真測量するための写真
    測量方法であって、該方法は、 所定間隔において配置される光学的に区別可能なターゲ
    ットを含む複数のターゲットを前記トンネル坑内の内壁
    に配置し、 前記トンネル坑内を角度を変えて撮影して前記光学的に
    区別可能なターゲットの像を含む複数の画像を撮影し、 撮影された前記画像に含まれる光学的に区別可能なター
    ゲット像を共通基準点として前記各ターゲットの3次元
    座標を算出することにより、前記トンネル坑内の測量を
    行うことを特徴とするトンネル坑内の写真測量方法。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットは、前記トンネル軸方向
    に並設され前記トンネル周方向に連なった複数のターゲ
    ット列を構成するように配置されており、前記ターゲッ
    ト列は、所定間隔内に前記光学的に区別可能なターゲッ
    トから構成された少なくとも1つのターゲット列を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル坑内の写真
    測量方法。
  3. 【請求項3】 前記光学的に区別可能なターゲットは、
    波長、反射パターン、形状のいずれか1つ又はこれらの
    組合せにより光学的に区別可能とされていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のトンネル坑内の写真測量
    方法。
  4. 【請求項4】 トンネル坑内を写真測量するための写真
    測量システムであって、該システムは前記トンネル坑内
    の内壁に配置されると共に、所定間隔において配置され
    る光学的に区別可能なターゲットを含む複数のターゲッ
    トと、 前記トンネル坑内を角度を変えて撮影して前記光学的に
    区別可能なターゲットの像を含む複数の画像を撮影する
    ための撮像手段と、 撮影された前記画像に含まれる光学的に区別可能なター
    ゲット像を共通基準点として前記各ターゲットの3次元
    座標を算出することにより前記トンネル坑内の測量を行
    うことを特徴とするトンネル坑内の写真測量システム。
  5. 【請求項5】 前記ターゲットは、前記トンネル軸方向
    に並設され前記トンネル周方向に連なった複数のターゲ
    ット列を構成するように配置されており、前記ターゲッ
    ト列は、所定間隔内に前記光学的に区別可能なターゲッ
    トから構成された少なくとも1つのターゲット列を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載のトンネル坑内の写真
    測量システム。
  6. 【請求項6】 前記光学的に区別可能なターゲットは、
    波長、反射パターン、形状のいずれか1つ又はこれらの
    組合せにより光学的に区別可能とされていることを特徴
    とする請求項4又は5に記載のトンネル坑内の写真測量
    システム。
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