JP2001124499A - 誘導飛しょう体 - Google Patents

誘導飛しょう体

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JP2001124499A
JP2001124499A JP30189699A JP30189699A JP2001124499A JP 2001124499 A JP2001124499 A JP 2001124499A JP 30189699 A JP30189699 A JP 30189699A JP 30189699 A JP30189699 A JP 30189699A JP 2001124499 A JP2001124499 A JP 2001124499A
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JP
Japan
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wing
guided
cover
nozzle
guided flying
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JP30189699A
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English (en)
Inventor
Makoto Tsukahara
誠 塚原
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭載される航空機の後方に向けて発射される
誘導飛しょう体において、誘導飛しょう体が母機に搭載
された状態における母機の空力抵抗を低減させるととも
に、誘導飛しょう体後部に位置する構成部品を大気中の
障害物や空力加熱から保護し、さらに発射直後の誘導飛
しょう体の空力安定性を確保し、かつ上記問題点を解決
するための展開翼を展開前の振動、衝撃などの外力から
保護した状態で保持し、簡単な機構でスムーズに展開さ
せることを目的としている。 【解決手段】 搭載される航空機の後方に向けて発射さ
れる誘導飛しょう体において、誘導飛しょう体3の後端
面に設けられた推進装置のノズル4と、誘導飛しょう体
3の後部に折り畳んで収納される展開翼5と、展開翼5
の展開可動部に設けられたばね機構6と、誘導飛しょう
体3の後端部に推進装置のノズル4と展開翼5を覆うよ
うに取り付けられ、展開翼5を折り畳んで収納した状態
で保持するカバー7とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、航空機(以下母
機と称する)に搭載され、この母機の後方に位置する所
定の目標に向けて発射される誘導飛しょう体に関する技
術であり、さらに詳しく述べると、誘導飛しょう体の後
部に推進装置のノズルを覆うカバーを設け、母機に搭載
された状態における母機の空力抵抗を低減させるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の誘導飛しょう体に関する技
術を示すものである。図7(a)は母機1の後方に向か
って発射される誘導飛しょう体3の発射状況を示す図で
あり、、、、は発射後の誘導飛しょう体3の状
態の変化を時系列で示している。また、図7(b)は母
機1にランチャ2を介して取り付けられた誘導飛しょう
体3を示す図であり、1は母機、2はランチャ、3は誘
導飛しょう体、4は推進装置のノズル、7はカバー、1
2は誘導飛しょう体の翼である。
【0003】図7(a)において、は母機1に搭載さ
れた状態の誘導飛しょう体3を示している。誘導飛しょ
う体3は母機1から後方へ向けて発射もしくは投下され
るが、発射直後は母機1の飛行速度が誘導飛しょう体3
の飛しょう方向と逆向きのため、機体後方から気流を受
けた状態になり(状態)、推進装置を点火し、ノズル
4から噴出される燃焼ガスであるブラストによりカバー
7を分離し(状態)、時間の経過とともに母機進行方
向と逆の方向に加速し飛しょうを続ける(状態)。こ
の状態、において、推進装置のノズル4はカバー7
によって覆われているため、ノズル4が母機1の飛行方
向に正対していても、飛行特性に悪影響を及ぼすことが
ない。
【0004】図7(b)において、誘導飛しょう体3は
ランチャ2を介して母機1に搭載、携行飛行している状
態であり、この後、後方に向けて発射もしくは投下され
て飛しょうする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た誘導飛しょう体は、母機1に搭載されて飛行する状態
においては、翼12による空力抵抗が大きいいため、母
機1の飛行性能に悪影響を及ぼしていた。また、飛行中
に誘導飛しょう体3後部に位置する翼12が、大気中の
障害物との衝突や空力加熱などにより損傷を受けてしま
う恐れがあった。また、母機から発射された直後、機体
後方から気流を受けた時に、機体後方に大きな揚力を発
生する翼12のような突起物が存在するため、空力的に
不安定になり、姿勢を崩して母機1に衝突するなどの恐
れがあった。また、分離したカバー7またはカバー7の
大破片が予期せぬ方向に飛び、母機に衝突するなどして
母機に多大な損傷を与える恐れがあった。さらに翼12
を展開翼にして空力特性の改善を図ったとしても、展開
翼の保持機構、保持解除機構、制御装置、アクチュエー
タなど大掛かりな機構、装置を付加する必要があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、誘導飛しょう体が母機に搭載さ
れた状態における母機の空力抵抗を低減させるととも
に、誘導飛しょう体後部に位置する構成部品を大気中の
障害物や空力加熱から保護し、さらに発射直後の誘導飛
しょう体の空力安定性を確保し、かつ上記問題点を解決
するための展開翼を展開前の振動、衝撃などの外力から
保護した状態で保持し、簡単な機構でスムーズに展開翼
を展開させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この第1の発明の誘導飛
しょう体は、搭載される航空機の後方に向けて発射され
る誘導飛しょう体において、前記誘導飛しょう体の後端
面に設けられた推進装置のノズルと、前記誘導飛しょう
体の後部に設けられ展開可能な可動部を有する展開翼
と、前記展開翼の可動部を展開させるばね機構と、前記
推進装置のノズルを収納するとともに、折り畳まれた状
態を保持するように前記展開翼を収納するカバーとを備
えたものである。
【0008】また、第2の発明の誘導飛しょう体は、前
記カバーを機軸方向にスライドさせるスライド機構を備
えたものである。
【0009】また、第3の発明の誘導飛しょう体は、前
記カバーに設けられ、折り畳まれた状態で前記展開翼を
固定するロック機構を備えたものである。
【0010】また、第4の発明の誘導飛しょう体は、前
記カバーに設けられ、折り畳まれた状態で前記展開翼を
支持する緩衝機構を備えたものである。
【0011】さらにまた、第5の発明の誘導飛しょう体
は、前記カバーは、前記ノズルからのガス噴出に応じて
複数の小片に分離する手段を有したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係わる誘導飛しょう体を示す図である。
図1は母機の後方に向かって発射される誘導飛しょう体
の発射状況を示す図であり、、、、は発射後の
誘導飛しょう体の状態の変化を時系列で示している。図
2(a)は誘導飛しょう体が母機に搭載され飛行してい
る状態、図2(b)は誘導飛しょう体が発射された直後
の状態、図2(c)は誘導飛しょう体の推進装置が点火
し、推進を始めた状態を示す図であり、図において1は
母機、2はランチャ、3は誘導飛しょう体、4は推進装
置のノズル、5は展開翼、6はばね機構、7はカバー、
Aは推進装置のノズル4から噴出されたブラストを示
す。
【0013】図1において、は母機1に搭載された状
態の誘導飛しょう体3を示している。誘導飛しょう体3
は母機1から後方へ向けて発射もしくは投下されるが、
発射直後は母機1の飛行速度が誘導飛しょう体3の飛し
ょう方向と逆向きのため、機体後方から気流を受けた状
態になり(状態)、推進装置を点火、推進装置のノズ
ル4から噴出するブラストAにより展開翼5を折り畳ん
だ状態で保持しているカバー7を分離すると同時に展開
可動部のばね機構6により展開翼5が展開し(状態
)、母機1の進行方向と逆向きの後方の目標に向けて
飛しょうする(状態)。
【0014】誘導飛しょう体3が母機1に搭載され飛行
している図1のの状態、すなわち図2(a)において
は、空力抵抗の大きい推進装置のノズル4と折り畳まれ
て収納された展開翼5が空力抵抗の小さいカバー7に覆
われているため、母機1の空力抵抗を増大させることな
く、かつ推進装置のノズル4と展開翼5は外部環境から
保護された状態になっている。また、展開翼5はカバー
7に当接することより、可動部が機軸に向かう方向に折
り畳まれた状態で展開する方向に拘束されているため、
特に展開翼5用に保持機構を設ける必要がなく、保持構
造が単純化される。このとき、ばね機構6の有するコイ
ルばねやトーションバーなどの弾性体は、展開翼5にお
ける可動部の折り畳みによってねじられ、弾性エネルギ
ーを蓄積した状態で保持される。また、カバー7は、ね
じや接着剤などの結合部によって誘導飛しょう体3の後
部に固定される。
【0015】誘導飛しょう体3が発射された直後の図1
のの状態、すなわち図2(b)においては、誘導飛し
ょう体3は母機1の飛行速度により機体後方から気流を
受けるが、機体後方の揚力を発生しやすい展開翼5、推
進装置のノズル4などの突起物がカバー7に覆われてい
るため、空力的に安定であり、母機1からスムーズに離
脱する。
【0016】誘導飛しょう体3の推進装置が点火し、推
進を始めた図1のの状態、すなわち図2(c)におい
ては、推進装置のノズル4から噴出するブラストAによ
ってカバー7の内側に加わる荷重により、展開翼5の可
動部を折り畳んだ状態で保持しているカバー7が機体後
方に付勢され、結合部がねじ周辺で切断されるあるいは
接着が引き剥がれるなどによってカバー7が分離され
る。また、これと同時に、展開翼5の可動部を拘束する
ものがなくなるため、ばね機構6から発生されるトルク
によって機軸から外に向かう方向に展開翼5の可動部が
展開する。このため、展開翼5を展開させる制御装置、
アクチュエータや展開翼5の保持機構を解除する装置な
どが不要であり、かつ展開翼5は確実に所定のタイミン
グで展開する。
【0017】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2に係わる誘導飛しょう体を示す図であり、図3
(a)は誘導飛しょう体が母機に搭載され飛行している
状態、図3(b)は誘導飛しょう体が発射された直後の
状態、図3(c)は誘導飛しょう体の推進装置が点火
し、推進を始めた状態を示す図であり、図において1は
母機、2はランチャ、3は誘導飛しょう体、4は推進装
置のノズル、5は展開翼、6はばね機構、7はカバー、
8はスライド機構、Aは推進装置のノズル4から噴出さ
れたブラストを示す。その他の構成や発射後の飛しょう
状態については、実施の形態1で示した図1、2と同様
である。
【0018】誘導飛しょう体3が母機1に搭載され飛行
している図3(a)の状態においては、空力抵抗の大き
い推進装置のノズル4と折り畳まれて収納された展開翼
5が空力抵抗の小さいカバー7に覆われているため、母
機1の空力抵抗を増大させることなく、かつ推進装置の
ノズル4と展開翼5は外部環境から保護された状態にな
っている。また、展開翼5はカバー7により折り畳んだ
状態で保持されているため、特に保持機構を設ける必要
がなく、構造が単純化されている。
【0019】誘導飛しょう体3が発射された直後の図3
(b)の状態においては、誘導飛しょう体3は母機1の
飛行速度により機体後方から気流を受けるが、機体後方
の揚力を発生しやすい展開翼5、推進装置のノズル4な
どの突起物がカバー7に覆われているため、空力的に安
定であり、母機1からスムーズに離脱する。
【0020】誘導飛しょう体3の推進装置が点火し、推
進を始めた図3(c)の状態においては、推進装置のノ
ズル4から噴出するブラストAが、スライド機構8によ
り展開翼5を折り畳んだ状態で保持しているカバー7
を、機軸方向にスライドさせて確実に分離すると同時
に、展開可動部のばね機構6により展開翼5が展開する
ため、展開翼5を展開させる制御装置、アクチュエータ
や展開翼5の保持機構を解除する装置などが不要であ
り、かつ展開翼5は確実に所定のタイミングで展開す
る。 実施の形態3.
【0021】図4はこの発明の実施の形態3に係わる誘
導飛しょう体を示す図であり、図4(a)は誘導飛しょ
う体が母機に搭載され飛行している状態、図4(b)は
誘導飛しょう体が発射された直後の状態、図4(c)は
誘導飛しょう体の推進装置が点火し、推進を始めた状態
を示す図であり、図において1は母機、2はランチャ、
3は誘導飛しょう体、4は推進装置のノズル、5は展開
翼、6はばね機構、7はカバー、9は翼5のロック機
構、Aは推進装置のノズル4から噴出されたブラストを
示す。その他の構成や発射後の飛しょう状態について
は、実施の形態1で示した図1、2と同様である。
【0022】誘導飛しょう体3が母機1に搭載され飛行
している図4(a)の状態においては、空力抵抗の大き
い推進装置のノズル4と折り畳まれて収納された展開翼
5が空力抵抗の小さいカバー7に覆われているため、母
機1の空力抵抗を増大させることなく、かつ推進装置の
ノズル4と展開翼5は外部環境から保護された状態にな
っている。また、展開翼5はカバー7により折り畳んだ
状態で保持されているため、特に保持機構を設ける必要
がなく、構造が単純化されている。さらに、展開翼5は
ロック機構9により折り畳んだ状態で固定されるため、
母機携行時の振動、衝撃などの外力に対して、不要な動
作、干渉を生じ、展開可動部を破損したりする可能性が
小さい。なお、このロック機構9は、カバー7の内壁に
固定されたコの字型の口を有したクリップで構成された
ものであり、カバー7の装着時にこのクリップを機軸方
向にスライドさせ、クリップの口で展開翼可動部の端部
を挟むように保持するものである。したがって、カバー
7が機軸方向に分離することによってロック機構9によ
る展開翼5の拘束が解除される。
【0023】誘導飛しょう体3が発射された直後の図4
(b)の状態においては、誘導飛しょう体3は母機1の
飛行速度により機体後方から気流を受けるが、機体後方
の揚力を発生しやすい展開翼5、推進装置のノズル4な
どの突起物がカバー7に覆われているため、空力的に安
定であり、母機1からスムーズに離脱する。さらに、展
開翼5はロック機構9により折り畳んだ状態で固定され
るため、発射もしくは投下時の衝撃に対して、不要な動
作、干渉を生じ、展開可動部を破損したりする可能性が
小さい。
【0024】誘導飛しょう体3の推進装置が点火し、推
進を始めた図4(c)の状態においては、推進装置のノ
ズル4から噴出するブラストAが、展開翼5を折り畳ん
だ状態で保持しているカバー7をロック機構9ごと分離
すると同時に、展開可動部のばね機構6により展開翼5
が展開するため、展開翼5を展開させる制御装置、アク
チュエータや展開翼5の保持機構を解除する装置などが
不要であり、かつ展開翼5は確実に所定のタイミングで
展開する。
【0025】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4に係わる誘導飛しょう体を示す図であり、図5
(a)は誘導飛しょう体が母機に搭載され飛行している
状態、図5(b)は誘導飛しょう体が発射された直後の
状態、図5(c)は誘導飛しょう体の推進装置が点火
し、推進を始めた状態を示す図であり、図において1は
母機、2はランチャ、3は誘導飛しょう体、4は推進装
置のノズル、5は展開翼、6はばね機構、7はカバー、
10は緩衝装置、Aは推進装置のノズル4から噴出され
たブラストを示す。その他の構成や発射後の飛しょう状
態については、実施の形態1で示した図1、2と同様で
ある。
【0026】誘導飛しょう体3が母機1に搭載され飛行
している図5(a)の状態においては、空力抵抗の大き
い推進装置のノズル4と折り畳まれて収納された展開翼
5が空力抵抗の小さいカバー7に覆われているため、母
機1の空力抵抗を増大させることなく、かつ推進装置の
ノズル4と展開翼5は外部環境から保護された状態にな
っている。また、展開翼5はカバー7により折り畳んだ
状態で保持されているため、特に保持機構を設ける必要
がなく、構造が単純化されている。さらに、展開翼5は
折り畳んだ状態で保持され、カバー7との接触部は緩衝
装置10により母機携行時の振動、衝撃などの外力を緩
和させるため、展開翼5とカバー7の衝突による破損の
可能性が小さい。
【0027】誘導飛しょう体3が発射された直後の図5
(b)の状態においては、誘導飛しょう体3は母機1の
飛行速度により機体後方から気流を受けるが、機体後方
の揚力を発生しやすい展開翼5、推進装置のノズル4な
どの突起物がカバー7に覆われているため、空力的に安
定であり、母機1からスムーズに離脱する。さらに、展
開翼5は折り畳んだ状態で保持され、カバー7との接触
部は緩衝装置10によって支持され、その緩衝作用によ
り発射もしくは投下時の衝撃などが緩和されるため、展
開翼5とカバー7の衝突による破損の可能性が小さい。
【0028】誘導飛しょう体3の推進装置が点火し、推
進を始めた図5(c)の状態においては、推進装置のノ
ズル4から噴出するブラストAが、展開翼5を折り畳ん
だ状態で保持しているカバー7を緩衝装置10ごと分離
すると同時に、展開可動部のばね機構6により展開翼5
が展開するため、展開翼5を展開させる制御装置、アク
チュエータや展開翼5の保持機構を解除する装置などが
不要であり、かつ展開翼5は確実に所定のタイミングで
展開する。
【0029】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5に係わる誘導飛しょう体を示す図であり、図6
(a)は誘導飛しょう体が母機に搭載され飛行している
状態、図6(b)は誘導飛しょう体が発射された直後の
状態、図6(c)は誘導飛しょう体の推進装置が点火
し、推進を始めた状態を示す図であり、図において1は
母機、2はランチャ、3は誘導飛しょう体、4は推進装
置のノズル、5は展開翼、6はばね機構、7はカバー、
11はカバー7に設けられた格子状の溝、Aは推進装置
のノズル4から噴出されたブラストを示す。その他の構
成や発射後の飛しょう状態については、実施の形態1で
示した図1、2と同様である。
【0030】誘導飛しょう体3が母機1に搭載され飛行
している図6(a)の状態においては、空力抵抗の大き
い推進装置のノズル4と折り畳まれて収納された展開翼
5が空力抵抗の小さいカバー7に覆われているため、母
機1の空力抵抗を増大させることなく、かつ推進装置の
ノズル4と展開翼5は外部環境から保護された状態にな
っている。また、展開翼5はカバー7により折り畳んだ
状態で保持されているため、特に保持機構を設ける必要
がなく、構造が単純化されている。
【0031】誘導飛しょう体3が発射された直後の図6
(b)の状態においては、誘導飛しょう体3は母機1の
飛行速度により機体後方から気流を受けるが、機体後方
の揚力を発生しやすい展開翼5、推進装置のノズル4な
どの突起物がカバー7に覆われているため、空力的に安
定であり、母機1からスムーズに離脱する。
【0032】誘導飛しょう体3の推進装置が点火し、推
進を始めた図6(c)の状態においては、カバー7が推
進装置のノズル4から噴出するブラストAにより荷重を
受けると、格子状の溝11の周辺に応力集中が起こり、
この溝11に沿ってカバー7が粉砕し、粉砕した複数の
小片が誘導飛しょう体3から分離する。また、カバー7
が粉砕すると同時に、展開可動部のばね機構6により展
開翼5が展開するため、展開翼5を展開させる制御装
置、アクチュエータや展開翼5の保持機構を解除する装
置などが不要であり、かつ展開翼5は確実に所定のタイ
ミングで展開する。カバー7は格子状の溝11に沿って
粉砕され、小片化するため、分離後のカバー7が母機1
や誘導飛しょう体3に衝突して、破損を生じる可能性が
小さい。
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、以下のような効果がある。
【0033】第1の発明によれば、誘導飛しょう体が母
機に搭載された状態における母機の空力抵抗を低減させ
ることができる。また、大気中の障害物との衝突による
機械的損傷や母機飛行時の空力加熱による熱的損傷か
ら、推進装置のノズルや展開翼を保護することが可能に
なる。さらに発射直後の機体後方から気流を受け、飛し
ょう制御を開始する前の状態において、機体後方に大き
な揚力を発生させることなく空力的に安定して母機から
離脱することが可能になる。加えて、展開翼の保持機
構、保持解除機構、展開翼を展開させる制御装置、アク
チュエータなどが不要であり、簡単な構造で展開翼を展
開することが可能になる。
【0034】第2の発明によれば、誘導飛しょう体が母
機に搭載された状態における母機の空力抵抗を低減させ
ることができる。また、大気中の障害物との衝突による
機械的損傷や母機飛行時の空力加熱による熱的損傷か
ら、推進装置のノズルや展開翼を保護することが可能に
なる。さらに発射直後の機体後方から気流を受け、飛し
ょう制御を開始する前の状態において、機体後方に大き
な揚力を発生させることなく空力的に安定して母機から
離脱することが可能になる。加えて、展開翼の保持機
構、保持解除機構、展開翼を展開させる制御装置、アク
チュエータなどが不要であり、かつより確実に展開翼を
展開することが可能になる。
【0035】第3の発明によれば、誘導飛しょう体が母
機に搭載された状態における母機の空力抵抗を低減させ
ることができる。また、大気中の障害物との衝突による
機械的損傷や母機飛行時の空力加熱による熱的損傷か
ら、推進装置のノズルや展開翼を保護することが可能に
なる。さらに発射直後の機体後方から気流を受け、飛し
ょう制御を開始する前の状態において、機体後方に大き
な揚力を発生させることなく空力的に安定して母機から
離脱することが可能になる。加えて、展開翼の保持機
構、保持解除機構、展開翼を展開させる制御装置、アク
チュエータなどが不要であり、かつ展開翼を確実に固定
して収納、保持し、推進開始と同時に展開することが可
能になる。
【0036】第4の発明によれば、誘導飛しょう体が母
機に搭載された状態における母機の空力抵抗を低減させ
ることができる。また、大気中の障害物との衝突による
機械的損傷や母機飛行時の空力加熱による熱的損傷か
ら、推進装置のノズルや展開翼を保護することが可能に
なる。さらに発射直後の機体後方から気流を受け、飛し
ょう制御を開始する前の状態において、機体後方に大き
な揚力を発生させることなく空力的に安定して母機から
離脱することが可能になる。加えて、展開翼の保持機
構、保持解除機構、展開翼を展開させる制御装置、アク
チュエータなどが不要であり、かつ展開翼を振動、衝撃
などの外力によるカバーとの衝突から保護した状態で収
納、保持し、推進開始と同時に展開することが可能にな
る。
【0037】第5の発明によれば、誘導飛しょう体が母
機に搭載された状態における母機の空力抵抗を低減させ
ることができる。また、大気中の障害物との衝突による
機械的損傷や母機飛行時の空力加熱による熱的損傷か
ら、推進装置のノズルや展開翼を保護することが可能に
なる。さらに発射直後の機体後方から気流を受け、飛し
ょう制御を開始する前の状態において、機体後方に大き
な揚力を発生させることなく空力的に安定して母機から
離脱することが可能になる。加えて、展開翼の保持機
構、保持解除機構、展開翼を展開させる制御装置、アク
チュエータなどが不要であり、かつ分離後のカバーと母
機、誘導飛しょう体との衝突を防止し、推進開始と同時
に展開翼を展開することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における飛しょう状
態を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図7】 従来の誘導飛しょう体を説明する図である。
【符号の説明】
1 母機 2 ランチャ 3 誘導飛しょう体 4 推進装置のノズル 5 展開翼 6 ばね機構 7 カバー 8 スライド機構 9 ロック機構 10 緩衝装置 11 格子状の溝 12 翼 A ブラスト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載される航空機の後方に向けて発射さ
    れる誘導飛しょう体において、前記誘導飛しょう体の後
    端面に設けられた推進装置のノズルと、前記誘導飛しょ
    う体の後部に設けられ展開可能な可動部を有する展開翼
    と、前記展開翼の可動部を展開させるばね機構と、前記
    推進装置のノズルを収納するとともに、折り畳まれた状
    態を保持するように前記展開翼を収納するカバーとを備
    えた誘導飛しょう体。
  2. 【請求項2】 前記カバーを機軸方向にスライドさせる
    スライド機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    誘導飛しょう体。
  3. 【請求項3】 前記カバーに設けられ、折り畳まれた状
    態で前記展開翼を固定するロック機構を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
  4. 【請求項4】 前記カバーに設けられ、折り畳まれた状
    態で前記展開翼を支持する緩衝機構を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
  5. 【請求項5】 前記カバーは、前記ノズルからのガス噴
    出に応じて複数の小片に分離する手段を有したことを特
    徴とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114322677A (zh) * 2021-12-29 2022-04-12 西安现代控制技术研究所 一种适应舱体的弹翼、滑块精准安装结构
CN114322677B (zh) * 2021-12-29 2024-05-28 西安现代控制技术研究所 一种适应舱体的弹翼、滑块精准安装结构

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