JP2001124199A - 車軸駆動装置 - Google Patents

車軸駆動装置

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JP2001124199A
JP2001124199A JP30444499A JP30444499A JP2001124199A JP 2001124199 A JP2001124199 A JP 2001124199A JP 30444499 A JP30444499 A JP 30444499A JP 30444499 A JP30444499 A JP 30444499A JP 2001124199 A JP2001124199 A JP 2001124199A
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oil
oil passage
circuit
circuits
housing
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English (en)
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Kenichi Takada
憲一 高田
Ryota Ohashi
良太 大橋
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
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    • F16H61/4078Fluid exchange between hydrostatic circuits and external sources or consumers
    • F16H61/4104Flushing, e.g. by using flushing valves or by connection to exhaust
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
    • B60K17/10Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing of fluid gearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HSTを備えた車軸駆動装置において、HS
T回路内で循環する作動油の油温上昇を防止する。 【解決手段】 車軸駆動装置を、油溜めを形成するハウ
ジングと、ハウジングの中に配置された車軸駆動用のH
ST8であって、油圧ポンプ11、油圧モータ21、並
びに両者を流体的に接続する第一及び第二の回路(93
・94)を備える構成であるものと、前記第一と第二の
回路(93・94)のそれぞれに設けられる、前記油溜
めから前記回路93・94の方向へ油を流すためのチャ
ージ油路82と、オリフィス116を備えたドレーン油
路101であって、前記回路93・94から前記油溜め
の方向へ油を流すためのものであり、かつ、上記チャー
ジ油路82から離れた位置にて前記第一と第二の回路9
3・94の少なくともどちらか一つに連通して設けられ
るものと、により構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静油圧式無段変速
装置(以下「HST」)を備える構成の車軸駆動装置の
技術に関する。詳細には、そのようなHSTにおいて、
回路内の油温上昇を抑制するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、HSTの中立範囲を拡大する
こととした車軸駆動装置の技術は公知となっている。こ
の従来技術に係る車軸駆動装置の例としては図7の符号
8に参照される如くのHSTを伝動系に配設して前後進
可能な構成としたものがあり、このHST8は、可動斜
板13式の可変容積型油圧ポンプ11、定容積型の油圧
モータ21、両者を流体的に接続する第一・第二の回路
93・94、油を補給するために両回路93・94に接
続されるチャージ油路82、該チャージ油路82と第一
・第二回路93・94を接続する部分にそれぞれ設けら
れる作動油補給用のチェックバルブ83・83により構
成され、上記回路のうち後進時に高圧力となる側の回路
(これを第二回路とする。)94に配設された上記チェ
ックバルブ93にはオリフィス116を備えたドレーン
油路が設けてあり、油圧ポンプ11の中立位置が正確に
定まらず後進側にわずかに傾動して上記第二回路94の
圧力が高くなっても、作動油を上記ドレーン油路を介し
てドレーンさせることにより、モータが駆動されて車両
が微動する事態を防止できるようにしている。また、こ
のように後進側に不感帯を設けておくことで、変速操作
手段を中立位置としたときに可動斜板13の傾動角が当
該不感帯の幅内となるよう調整すれば足りることとなる
から、この車軸駆動装置は出荷前の調整作業が容易にな
る利点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の車軸駆動装置は、上記ドレーン油路にてドレー
ンされた作動油は直接油溜め9へ戻される構成でなくチ
ャージ油路82に戻るように構成されるのみであるか
ら、当該作動油は第二回路94から一旦ドレーンされて
も、その後すぐにチャージ油路82から負圧側の第一回
路93へ吸入されることとなる。このように、回路から
ドレーンされた高温の油が十分冷却されないまま第一回
路93側へ供給されるために上記第一回路93・第二回
路94内を循環する作動油の温度が上昇してしまい、こ
の結果HST8の容積効率が低下する等の不都合があっ
たのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、油溜めを形成
するハウジングと、ハウジングの中に配置された車軸駆
動用のHSTであって、油圧ポンプ、油圧モータ、並び
に両者を流体的に接続する第一及び第二の回路を備える
構成であるものと、前記第一と第二の回路のそれぞれに
設けられる、前記油溜めから前記回路の方向へ油を流す
ためのチャージ油路と、オリフィスを備えたドレーン油
路であって、前記回路から前記油溜めの方向へ油を流す
ものであり、かつ、上記チャージ油路から離れた位置に
て前記第一と第二の回路の少なくともどちらか一つに連
通して設けられるものと、によりなるものである。
【0006】請求項2においては、油溜めを形成するハ
ウジングと、ハウジングの中に配置された車軸駆動用の
HSTであって、油圧ポンプ、油圧モータ、並びに両者
を流体的に接続する第一及び第二の回路を備える構成で
あるものと、前記第一と第二の回路のそれぞれより分岐
させて設けられる、前記油溜めから前記回路の方向へ油
を流すためのチャージ油路であって、その端部をセンタ
セクションの第一位置に開口させた構成であるものと、
オリフィスを備えたドレーン油路であって、少なくとも
前記第一と第二の回路のうちどちらか一つに連通して該
回路から前記油溜めの方向へ油を流すものであり、か
つ、その端部をセンタセクションの上記第一位置から離
れた第二位置に開口させた構成であるものと、によりな
るものである。
【0007】請求項3においては、請求項1又は請求項
2記載の車軸駆動装置において、上記油路に作用する圧
力が所定値よりも高くなると上記オリフィスを閉じるバ
ルブ機構を備えるものである。
【0008】請求項4においては、請求項1又は請求項
2記載の車軸駆動装置において、油溜めからドレーン油
路方向への逆流を阻止するチェックバルブを上記ドレー
ン油路に備えさせたものである。
【0009】請求項5においては、請求項1又は請求項
2記載の車軸駆動装置において、上記ドレーン油路には
油フィルタが備えられているものである。
【0010】請求項6においては、請求項5記載の車軸
駆動装置であって、上記油フィルタは油補給用のフィル
タを兼ねるように構成されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。まず、本発明の実施例に係る車軸駆動装置の全体構
成を説明する。図1は本発明の一実施例に係る車軸駆動
装置の全体的な構成を示したスケルトン図、図2は同じ
く平面断面図、図3は図2におけるA−A断面矢視図で
ある。図4は図2におけるB−B断面矢視図である。
【0012】即ちこの車軸駆動装置1は、そのハウジン
グ9を、上部ハウジング9tと下部ハウジング9bと
を、互いにその周囲の水平で平坦な接合面で接合させて
構成してある。このハウジングの接合面に後述のモータ
軸22の軸受部が設けられており、車軸50L・50R
を回転自在に支持する軸受部は上記接合面より上方へ偏
位して上部ハウジング9t内に配置させてある。両車軸
50L・50Rの内端側はデフギア装置40にて差動的
に結合される一方、外端側はハウジング9の左右外側壁
からそれぞれ外方へ延出させている。ハウジング9の内
部は、一体的に形設された内部壁9iによって第一の部
屋R1と第二の部屋R2とに区画され、第一の部屋R1
にはHST式変速装置8が収納され、第二の部屋R2に
は、モータ軸22からデフギア装置40へ動力を伝達す
る歯車列からなるドライブトレーン30、デフギア装置
40、及び車軸50L・50Rを収納させている。該内
部壁9iは、車軸50L・50Rに平行な長手部分と、
該長手部に対して垂直に延伸する垂直部分とからなり、
この両部分は連続的に設けられて、第一の部屋R1が第
二の部屋R2に隣接する構成としている。また、内部壁
9iは、上部ハウジング9tの上壁内面から上記接合面
に向かって垂下した壁部と、下部ハウジング9bの内底
面から上記接合面に向かって立ち上げた壁部とにより構
成され、上下のハウジング9t・9bを接合させること
により両壁部の端面も接合されて、形成された内部壁9
iによりハウジング9内に独立した二つの部屋R1・R
2が区画形成されるようにしてある。前記第一の部屋R
1及び第二の部屋R2には油溜まりを形成して、共通の
潤滑油を充填している。図3に示すようにハウジング上
壁には給油蓋95が設けられ、該給油蓋95を外せば作
動油を注入できるようにしている。また、第一の部屋R
1を構成する上部ハウジング9tの上壁面には油流通ポ
ートを設け(図外)、ゴムホース等で構成される図略の
パイピング等を介して(あるいは直接に)外部リザーバ
タンク(図外)を接続しており、HSTの駆動により油
温が上昇して作動油の体積が増加しても、該増加分をリ
ザーバタンクに流すことにより油量を調整できるように
している。
【0013】また、第一の部屋R1と第二の部屋R2と
を仕切る内部壁9iの任意位置には油フィルタ81が配
置され、第一の部屋R1と第二の部屋R2とが該油フィ
ルタ81を介して流通できるようにしている。この構成
により、第二の部屋R2内の歯車の噛み合い部等から鉄
粉等の異物が発生しても、油が第一の部屋R1内に入る
際に該異物は油フィルタ81によって濾過されるので、
異物が第一の部屋R1内のHSTに悪影響を及ぼすこと
が防止され、この結果、ハウジング内に充填した油に、
上記HSTの作動油としての役割とともに、ギア・軸受
部等の潤滑油としての役割をも果たさせることができ
る。
【0014】上記第一の部屋R1は、ハウジング9内に
て、車軸50Rの前方で、かつ、モータ軸22からデフ
ギア装置40へ動力を伝達するギア伝動装置の側方に配
置される。該第一の部屋R1内には、HSTのセンタセ
クション10が分離自在に取り付けられている。該セン
タセクション10は、その長手方向が車軸50L・50
Rに対して垂直な向きとなるよう配設され、その前部に
は鉛直面を形成し、この鉛直面をモータ付設面10mと
してここに油圧モータ21を配設している。一方、セン
タセクション10の後部には水平面を形成し、該水平面
をポンプ付設面10pとしてここに油圧ポンプ11を配
設している。上記ポンプ付設面10pの中央にはポンプ
軸12が配置されて鉛直支持されている。
【0015】上記油圧ポンプ11について説明する。即
ち、センタセクション10の前記ポンプ付設面10p上
にはシリンダブロック14が回転摺動自在に配置され、
該シリンダブロック14には複数のシリンダ孔が形設さ
れ、それぞれの該シリンダ孔には付勢バネを介してピス
トン15が往復動自在に嵌合されている。上記ポンプ付
設面10pには弓形のポートを二つ穿設してある。該ピ
ストン15・15・・・の頭部には可動斜板13が当接
されている。上記ポンプ軸12は入力軸を兼ねたもので
あって上記シリンダブロック14の回転軸心に沿って配
置され、該シリンダブロック14に係止されて相対回転
不能とされている。ポンプ軸12の上端は上部ハウジン
グ9tの上壁から上方へ突出して、該突出部分には冷却
ファン7及び入力プーリ6を固定している。該入力プー
リ6には図1に示すように、車両エンジン2の出力軸3
の動力が、出力プーリ4・ベルト5を介して入力され
る。この構成により、前記可動斜板13のピストン接当
面をシリンダブロック14の回転軸心に対して垂直であ
る面(水平面)から任意角だけ傾動操作することで、油
圧ポンプ11からの油の吐出量及び吐出方向を変更する
ことができる。
【0016】上記可動斜板13を傾動操作するために、
図1・図3に示すように、デフギア装置40へ動力を伝
達するドライブトレーン30と反対側の側部にある上部
ハウジング9tの側壁には、コントロール軸60が上記
車軸50L・50Rと平行に回転自在に支持される。該
コントロール軸60の上記側壁より突出した部分にはコ
ントロールアーム61の基端部が固定される一方、該コ
ントロール軸60のハウジング9内部の部分には揺動ア
ーム62が取り付けられている。コントロールアーム6
1は車両の運転席に設けられる図外の変速操作具に連係
される。上記揺動アーム62はコントロール軸60から
それぞれ放射方向に伸びる第一アーム62aと第二アー
ム62bとにより構成され、図3の如く該第一アーム6
2aの先端には突起63を形設して、該突起63は可動
斜板13の側面に設けた溝部13dに係合させている。
尚、コントロール軸60の軸心は上記可動斜板13の傾
動中心に一致させるべく構成してあり、これにより、可
動斜板13をいかなる角度に傾動させたときでも上記突
起63と上記溝部13dとの係合状態が安定して維持さ
れる。このように構成することで、コントロールアーム
61を機体前後方向に回動させると、コントロール軸6
0まわりに揺動アーム62が前後に回動し、第一アーム
62aを介して可動斜板13が傾動して、油圧ポンプ1
1の出力を変更できるのである。
【0017】第二アーム39bの先端には係合ピン67
が突設され、ハウジング9内のコントロール軸60上に
はブッシュ64を外嵌し、該ブッシュ64にねじりコイ
ルバネタイプの中立戻しバネ65を外嵌している。該中
立戻しバネ65の両端は交差させながら上述の第二アー
ム62bの方向に延出しており、該延出部分の端部に
て、上部ハウジング9tの内壁に装着してある偏心軸6
6と、上記係合ピン67とを挟み込んである。上記の構
成により、車両速度を変更するためにコントロールアー
ム61を回動操作したときは、上記中立戻しバネ65は
その一端側が係合ピン67によって広げられる一方、他
端側は偏心軸66によって止められるので、コントロー
ルアーム61に中立復帰の付勢力を付与することとな
る。従って、コントロールアーム61への操作力が解除
されると、この中立戻しバネ65の復元力により、係合
ピン67はその位置を上記偏心軸66によって規定され
る中立位置に復帰され保持される。上記偏心軸66のハ
ウジング外に延出した部分は調整ネジに構成され、この
ネジ部分を介して該偏心軸66を任意に回動変位するこ
とによって、可動斜板13の中立位置を正確に調整する
ことができる。
【0018】前記油圧ポンプ11から吐出された圧油
を、センタセクション10に穿設された油路を介して油
圧モータ21に送油させることにより、HST8を構成
する。該油路の具体的な構成については後述する。図5
は第一実施例に係るドレーン回路を示した断面図要部拡
大図、図6は第一実施例を適用した場合の油圧回路図、
図7は従来の構成の油圧回路を示した比較参考図であ
る。この油圧モータ21の構成は図2に示すように、セ
ンタセクション10の垂直面に形成した上記モータ付設
面10mに、シリンダブロック24がその回転軸心を左
右水平方向に向けて回転摺動自在に設置されている。該
シリンダブロック24には複数のシリンダ孔が穿設さ
れ、それぞれの該シリンダ孔内には付勢バネを介して複
数のピストン25が往復動自在に嵌合されている。上部
ハウジング9tと下部ハウジング9bとの間には固定斜
板23が挟入固定されており、上記ピストン25の頭部
は該固定斜板23に接当している。そして、シリンダブ
ロック24の回転軸心上にモータ軸22を相対回転不能
に係止して、該モータ軸22は左右水平方向(車軸50
L・50Rに平行な方向)に支持させている。
【0019】上記モータ軸22の一端はセンタセクショ
ン10のモータ付設面10m中央に設けた軸受孔にて支
持させてあり、他側は前記内部壁9iの接合面にて軸受
29を介して支持させながら、その先端を第二の部屋R
2内に突入させている。上記軸受29はシール付きとし
て、二つの部屋R1・R2の油が該軸受29部分を介し
て相互流通するのを防止している。
【0020】次に、上記モータ軸22からデフギア装置
40へ動力を伝達するドライブトレーン30について説
明する。即ち、モータ軸22の上記第二の部屋R2に突
入する部分には出力ギア31が固設され、該出力ギア3
1にはブレーキディスク32と一体的に形成している。
そして、該ブレーキディスク32に制動力を付与するこ
とによりモータ軸22を制動するためのブレーキ装置3
3が、上記ブレーキディスク32の近傍位置に配設され
る。このブレーキ装置33は図2に示すように、ブレー
キディスク32に近接させて配置されるブレーキパッド
36及び受け側ブレーキパッド36' 、上記ブレーキパ
ッド36をブレーキディスク32に押し付けるための断
面略「D」字状のカムを形設しているブレーキコントロ
ール軸34、並びに、該ブレーキコントロール軸34に
固定されるブレーキアーム35とにより構成される。上
記ブレーキコントロール軸34は上側ハウジング9tの
上壁に鉛直支持され、その先端をハウジング9から上方
に突出させ、該突出部分には上記ブレーキアーム35を
固定している。上記により、ブレーキアーム35が回動
されると、ブレーキコントロール軸34が回動されて上
記カムを介してブレーキパッド36を押動するので、該
ブレーキパッド36がブレーキディスク32に接触押圧
されて摩擦制動作用を行わせる構成となっている。
【0021】上記モータ軸22の後方には、該モータ軸
22と平行にカウンタ軸39が水平支持され、該カウン
タ軸39上に小径ギア38が遊嵌され、該小径ギア38
の歯形と合致する中心孔を有する大径ギア37が、小径
ギア38に嵌着設置されて相対回転不能とされている。
該大径ギア37は、上記モータ軸22上に固定された上
述の出力ギア31と噛合している。
【0022】上記小径ギア38にはデフギア装置40の
リングギア41が常時噛合されている。図2を参照して
このデフギア装置の構成を説明する。即ち、該リングギ
アにはピニオン軸42・42を車軸50L・50Rに対
し直交配置させて該リングギア41と一体回転するよう
に設け、該ピニオン軸42・42にはそれぞれベベルギ
アであるピニオン43・43を回転自在に配置し、車軸
50L・50Rの内端側にはデフサイドギア44・44
を固定して、該ピニオン43・43に噛合させている。
従って、リングギアに入力された動力は、ピニオン43
→デフサイドギア44と伝達されて、最終的に車軸50
L・50Rを駆動するように構成してある。
【0023】次に、上述のセンタセクション10内に形
設された回路の構成について説明する。即ち、上記セン
タセクション10のポンプ付設面10p及びモータ付設
面10mそれぞれには第一・第二の弓形ポート(91・
92)が一対で設けられ、該センタセクション10内に
はその長手方向に沿うように上下二本平行して第一油路
71・第二油路72が穿設される。そしてポンプ付設面
10pの第一弓形ポート91とモータ付設面10mの第
一弓形ポート91とが上記第一油路71を介して連通さ
れ、ポンプ付設面10pの第二弓形ポート92とモータ
付設面10mの第二弓形ポート92とが、上記第二油路
72、及びセンタセクション10に斜状に穿設されて該
第二油路72に接続された連絡油路73を介して連通さ
れる。連絡油路73の開口端はプラグ74にて閉鎖され
る。
【0024】第一油路71及び第二油路72の開口端は
プラグ部材75・76にてそれぞれ閉鎖され、該プラグ
部材75・76及びセンタセクション10には上下方向
にチャージ油路82が穿設される。そして該チャージ油
路82が第一油路71及び第二油路72に接続される部
分には、作動油の漏れを防止するためのチェックバルブ
83・83がそれぞれ配設される。チェックバルブ83
・83は上記プラグ部材75・76のそれぞれに内設さ
れる構成としている。チャージ油路82の開口端(下
端)は補給口84とされて、油を濾過するための油フィ
ルタ80が該補給口84を覆うように取り付けられる。
上述の構成により、上記第一油路71をもって油圧ポン
プ11及び油圧モータ21を流体的に接続するための第
一回路93とし、上記第二油路72及び連絡油路73を
もって油圧ポンプ11及び油圧モータ21を流体的に接
続するための第二回路94としている。
【0025】従って、変速操作具を前進側に操作した場
合は、油圧ポンプ11が作動して第一回路93側の圧力
が高くなり、第二回路94側は負圧となる。従って、油
圧モータ21が前進方向に駆動されるとともに、油フィ
ルタ80を通過して濾過された作動油が補給口84・チ
ャージ油路82・チェックバルブ83を介して第二油路
72に補給される。一方、変速操作具を後進側に操作し
た場合は、油圧ポンプ11が作動して第二回路94側の
圧力が高くなり、第一回路93側は負圧となる。従っ
て、油圧モータ21が後進方向に駆動されるとともに、
油フィルタ80を通過して濾過された作動油が補給口8
4・チャージ油路82・チェックバルブ83を介して第
一油路71に補給される。このようにしてHST8の回
路93・94内を循環する作動油を随時補給することに
より、HST8の内部的な油の漏れを補償して、作動油
の油量低下を防止しているのである。
【0026】そして、上記第二油路72の上記補給口8
4と離れた位置に、本発明の第一実施例に係るドレーン
回路101が設けられているのである。この構成を要部
拡大図である図5・図6により説明する。即ち、上記第
二油路72のチャージ油路82に接続された補給口84
側と反対側に、センタセクション10内部に上下方向に
穿設されたドレーン連絡油路111が接続され、該ドレ
ーン連絡油路111のセンタセクション10の下面に開
口した開口端(下端)にはキャップ112が螺着され
る。該キャップ112は中空として内部の空間を上記ド
レーン連絡油路111に連通させ、その内部には付勢バ
ネ113を介して弁体114が上下摺動自在に設けら
れ、該弁体114の上限位置を規定するための止め輪1
15が上記キャップ112に内嵌される。該弁体114
の側部には該弁体114の内外に通じる微小径のオリフ
ィス油路116が径方向に一つ、若しくは複数形設さ
れ、該弁体114の外周面は環状溝117が該オリフィ
ス油路116に接続されて形設される。そして、弁体1
14が上限位置にあるときの該環状溝117に高さを合
わせて、キャップ112の外周面にドレーン孔118が
径方向に形設されて、環状溝117に連通している。こ
れらドレーン連絡油路111、オリフィス油路116、
ドレーン孔118により、ドレーン油路を構成している
のである。
【0027】この構成により、例えば変速操作具を中立
位置とするが上記可動斜板13の中立位置が厳密に出て
おらず、油圧ポンプ11の作用により第二回路94の圧
力が少し上昇した場合でも、この場合の圧力が上記付勢
バネ113によって規定される圧力を上回ることがない
ように該付勢バネ113の付勢力を設定しているので、
上記弁体114は付勢バネ113によりその上端を上記
止め輪115に当接した状態を維持し、この状態では上
記オリフィス油路116とドレーン孔118とが環状溝
117を介して連通されているので、第二回路94内の
油は該オリフィス油路116、環状溝117、ドレーン
孔118を介してハウジング9内の油溜まりへドレーン
される。従って、変速操作具を中立位置としているにも
かかわらず油圧モータ21がわずかに駆動されて車両が
微速に後進する事態は回避される。
【0028】ここで、従来技術を示した比較参考例(図
7)と本構成との相違について詳述する。即ち、この図
7に示す従来技術においては、変速操作具を中立位置と
するが可動斜板13の中立位置が厳密に出ておらず、油
圧ポンプ11の作用により第二回路94の圧力が少し上
昇した場合においては、チェックバルブ近傍に形設され
たオリフィス116付きのドレーン油路を介して作動油
がドレーンされることとなるが、そのドレーンされた
(高温の)作動油はチャージ油路82に戻され、すぐに
その大部分が他方のチェックバルブ83から第一回路9
3に吸い込まれることとなり、これでは第一・第二回路
93・94の油温上昇を招くことになる。一方、本発明
の図6に示す構成によれば、第二油路94の油は上記チ
ャージ油路82の補給口84から離れた位置のドレーン
孔118からドレーンされることから、該ドレーンされ
た油はハウジング9の油溜めの油と混合されて、その後
油フィルタ80、補給口84、チャージ油路82を介し
て再度HST8内の回路に取り込まれる構成となるの
で、この結果HST8の回路93・94内の油温上昇が
抑制されるのである。一方、変速操作具を後進側に傾動
して油圧ポンプ11を作動させ、第二回路94の圧力が
上昇して上記付勢バネ113によって規定される値を上
回ると、弁体114はその圧力により下方へ摺動され、
上記環状溝117とドレーン孔118との連絡が絶たれ
るので、第二回路94内の油がドレーンされることはな
い。即ち、HST8を稼動させるときに作動油がドレー
ンされてHST8の容積効率が低下されることが防止さ
れ、操作に対する応答追従性も良好に維持される。
【0029】次に、上記第一実施例を変形させた、第二
から第六までの実施例を説明する。図8は第二実施例に
係るドレーン回路を示した断面図要部拡大図、図9は第
三実施例に係るドレーン回路を示した断面図要部拡大
図、図10は第四実施例に係るドレーン回路を示した断
面図要部拡大図、図11は第五実施例に係るドレーン回
路を示した断面図要部拡大図、図12は第六実施例に係
るドレーン回路を示した断面図要部拡大図である。
【0030】即ち、上述の第一実施例に係るドレーン回
路101の代わりに、図8に示す第二実施例のドレーン
回路102をセンタセクション10に設ける構成とする
こともできる。この第二実施例102においては、上述
の第一実施例101と同様の弁体114の内部に、更に
逆流防止用のチェックバルブ120を設ける構成として
いる。具体的には上記弁体114内部にボール121を
収納して、更にボール径より小さい内径を有する止め輪
122を弁体114内壁に嵌着して、上記チェックバル
ブ120を構成しているのである。この構成により、例
えば変速操作具を前進側に操作して油圧ポンプ11の作
用により第二回路94側が負圧になった場合は、該ボー
ル121が上昇して上記止め輪122の内部通路を閉止
するので、ハウジング9内の油が上記ドレーン孔118
からオリフィス油路116を介して第二回路94内に取
り込まれることが防止される。従って、ハウジング9内
の油が油フィルタ80を通過せず直接第二回路94内に
流入する事態を防止できるので、センタセクション10
の第一・第二回路(93・94)内の油に異物が混入す
る事態を防止でき、また、上記オリフィス油路116部
分に異物が詰まる等の不都合も回避される。一方、変速
操作具を中立位置や後進側に操作する場合は、上記ボー
ル121は自重により下降して弁体114内部に立設さ
れたストッパ123の上端に接触した状態となり、弁体
114のオリフィス油路116と第二油路72とが連通
される状態に戻る。従って上記第一実施例101とまっ
たく同様に、変速操作具が中立位置の場合には第二回路
94内の作動油がドレーンされて車両の微速発進を防止
し、後進側へ操作した場合は第二回路94内の作動油は
ドレーンされることはないのでHST8稼動時の容積効
率の低下が防止される。
【0031】また、次に示す第三実施例のような構成と
することも可能である。図9に示すこの第三実施例10
3においては、上記ドレーン連絡油路111の開口端を
閉止するキャップ112を中実状に形成して、その肉厚
部に直接オリフィス油路116' が穿設されてドレーン
連絡油路111に連通させてあり、更にオリフィス油路
116' の開口始端側において円錐状のシート面125
を形成して該部分にボール121を配置して、チェック
バルブ120' を構成してある。該シート面125の開
口端側においては上記ボール121がキャップ112よ
り抜け出ないようにするための支持板126が止め輪1
27を介して内嵌設置されている。またこの支持板12
6には、ボール121がシート面125より離間した際
にオリフィス油路116' を油溜めに連通させるための
開口を備えている。この構成により、例えば変速操作具
を前進側に操作して油圧ポンプ11の作用により第二回
路94側が負圧になった場合は、該ボール121が上昇
してシート面125に接当し、上記オリフィス油路11
6' を閉止するので、ハウジング9内の油がオリフィス
油路116' を介して第二回路94内に逆流することが
防止される。従って、ハウジング9内の油が油フィルタ
80を通過せず直接第二回路94内に供給される事態を
防止できるので、センタセクション10の第一・第二回
路(93・94)内の油に異物が混入する事態を防止で
き、また、上記オリフィス油路116' 部分に異物が詰
まる等の不都合も回避される。
【0032】また、図10に示される第四実施例のよう
な構成とすることもできる。この第四実施例104にお
いては、上記ドレーン連絡油路111の開口端を閉止す
るキャップ112に、上述の第三実施例と同様にオリフ
ィス油路116' が穿設されており、更にオリフィス油
路116' の開口始端側において油フィルタ130を配
置する構成としている。従って、例えば変速操作具を前
進側に操作して油圧ポンプ11の作用により第二回路9
4側が負圧になった場合は、ハウジング9からオリフィ
ス油路116'を介して作動油が第二回路94側に取り
込まれるが、その際の油中の異物は上記油フィルタ13
0によって除去されるから、第二回路94内に異物が混
入されたり、オリフィス油路116' に異物が詰まる等
の事態は防止できる。
【0033】図11に示す第五実施例105のような構
成とすることもできる。これは、上記第一実施例101
に示す構成のキャップ112、弁体114等を、センタ
セクション10のチャージ油路82の補給口84を覆う
環状の油フィルタ80内に配設したものである。従っ
て、変速操作具を前進側に操作して油圧ポンプ11の作
用により第二回路94側が負圧になった場合は、ハウジ
ング9内の油がオリフィス油路116を介して第二回路
94側に取り込まれるが、その際に油中の異物は上記油
フィルタ80によって既に除去されているから、第二回
路94内に異物が混入されたり、オリフィス油路116
に異物が詰まる等の事態は防止できる。本構成は、上記
補給口84の油フィルタ80を共用していることから独
自のフィルタを設ける必要がなく、組立工数や製造コス
トの低減を図れる。
【0034】また、次に示す第六実施例106の構成と
することもできる。これは図12に示すように、上記ド
レーン連絡油路111の開口端を閉止するキャップ11
2"に直接オリフィス油路116' を穿設し、更にこの
キャップ112" を、センタセクション10のチャージ
油路82の補給口84を覆う環状の油フィルタ80内に
配設したものである。従って、変速操作具を前進側に操
作して油圧ポンプ11の作用により第二回路94側が負
圧になった場合は、ハウジング9内の油がオリフィス油
路116' を介して第二回路94側に取り込まれるが、
その際は油中の異物は上記油フィルタ80によって既に
除去されているから、第二回路94内に異物が混入され
たり、オリフィス油路116' に異物が詰まる等の事態
は防止できる。本構成は、上記補給口用の油フィルタ8
0を共用していることから濾過機構を独自に設ける必要
がないので、簡素な構成となって組立工数や製造コスト
の低減を図れる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0036】即ち、請求項1に示す如く、油溜めを形成
するハウジングと、ハウジングの中に配置された車軸駆
動用のHSTであって、油圧ポンプ、油圧モータ、並び
に両者を流体的に接続する第一及び第二の回路を備える
構成であるものと、前記第一と第二の回路のそれぞれに
設けられる、前記油溜めから前記回路の方向へ油を流す
ためのチャージ油路と、オリフィスを備えたドレーン油
路であって、前記回路から前記油溜めの方向へ油を流す
ものであり、かつ、上記チャージ油路から離れた位置に
て前記第一と第二の回路の少なくともどちらか一つに連
通して設けられるようにしたので、ドレーン油路はチャ
ージ油路から離れた位置にあるから、ドレーンされた油
は従来の如くチャージ油路に直接取り込まれず、確実に
ハウジング内の油と混合され、その状態でチャージ油路
から上記回路へ供給されるので、HSTの回路内の油温
上昇を抑制できる。
【0037】請求項2に示す如く、油溜めを形成するハ
ウジングと、ハウジングの中に配置された車軸駆動用の
HSTであって、油圧ポンプ、油圧モータ、並びに両者
を流体的に接続する第一及び第二の回路を備える構成で
あるものと、前記第一と第二の回路のそれぞれより分岐
させて設けられる、前記油溜めから前記回路の方向へ油
を流すためのチャージ油路であって、その端部をセンタ
セクションの第一位置に開口させた構成であるものと、
オリフィスを備えたドレーン油路であって、少なくとも
前記第一と第二の回路のうちどちらか一つに連通して該
回路から前記油溜めの方向へ油を流すものであり、か
つ、その端部をセンタセクションの上記第一位置から離
れた第二位置に開口させた構成であるので、チャージ油
路の開口がある第一位置より離れた第二位置にドレーン
油路の開口が設けられるので、ドレーンされた油は従来
の如くチャージ油路に直接取り込まれず、確実にハウジ
ング内の油と混合され、その状態でチャージ油路から上
記回路へ供給されるので、HSTの回路内の油温上昇を
抑制できる。
【0038】請求項3に示す如く、請求項1又は請求項
2記載の車軸駆動装置において、上記油路に作用する圧
力が所定値よりも高くなると上記オリフィスを閉じるバ
ルブ機構を備えるので、変速操作具が中立近傍の一定範
囲であるときはオリフィスが開かれるので中立範囲を拡
大できる。一方、変速操作具が傾動操作された場合はオ
リフィスが閉じられるので、HST稼動時に作動油がド
レーンされて容積効率が低下することがなく、操作に対
する応答性を損なうこともない。
【0039】請求項4に示す如く、請求項1又は請求項
2記載の車軸駆動装置において、油溜めからドレーン油
路方向への逆流を阻止するチェックバルブを上記ドレー
ン油路に備えさせたので、油溜めからHST内の回路へ
の油の逆流を防止できるので、該回路内の油に異物が混
入することが防止されるので、結果的にHSTの耐久性
・寿命を高めることができ、また、オリフィスに異物が
詰まることも防止できる。
【0040】請求項5に示す如く、請求項1又は請求項
2記載の車軸駆動装置において、上記ドレーン油路には
油フィルタが備えられているので、油溜めからHST内
の回路へ油が逆流しても、その際に油内の異物がフィル
タによって除去できるので、回路内の油に異物が混入す
ることが防止される。従って、HSTの耐久性・寿命を
高めることができ、また、オリフィスに異物が詰まるこ
とも防止できる。
【0041】請求項6に示す如く、請求項5記載の車軸
駆動装置であって、上記油フィルタは油補給用のフィル
タを兼ねるように構成されているので、部品点数、組立
工数、及び製造コストの削減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車軸駆動装置の全体的
な構成を示したスケルトン図。
【図2】同じく平面断面図。
【図3】図2におけるA−A断面矢視図。
【図4】図2におけるB−B断面矢視図。
【図5】第一実施例に係るドレーン回路を示した断面図
要部拡大図。
【図6】第一実施例を適用した場合の油圧回路図。
【図7】従来の構成の油圧回路を示した比較参考図。
【図8】第二実施例に係るドレーン回路を示した断面図
要部拡大図。
【図9】第三実施例に係るドレーン回路を示した断面図
要部拡大図。
【図10】第四実施例に係るドレーン回路を示した断面
図要部拡大図。
【図11】第五実施例に係るドレーン回路を示した断面
図要部拡大図。
【図12】第六実施例に係るドレーン回路を示した断面
図要部拡大図。
【符号の説明】
1 車軸駆動装置 8 HST 9 油溜めとしてのハウジング 11 油圧ポンプ 21 油圧モータ 82 チャージ油路 93 第一の回路 94 第二の回路 101〜106 ドレーン回路 116・116' オリフィス 120 (逆流を阻止するための)チェックバルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油溜めを形成するハウジングと、ハウジ
    ングの中に配置された車軸駆動用のHSTであって、油
    圧ポンプ、油圧モータ、並びに両者を流体的に接続する
    第一及び第二の回路を備える構成であるものと、前記第
    一と第二の回路のそれぞれに設けられる、前記油溜めか
    ら前記回路の方向へ油を流すためのチャージ油路と、オ
    リフィスを備えたドレーン油路であって、前記回路から
    前記油溜めの方向へ油を流すものであり、かつ、上記チ
    ャージ油路から離れた位置にて前記第一と第二の回路の
    少なくともどちらか一つに連通して設けられるものと、
    によりなる車軸駆動装置。
  2. 【請求項2】 油溜めを形成するハウジングと、ハウジ
    ングの中に配置された車軸駆動用のHSTであって、油
    圧ポンプ、油圧モータ、並びに両者を流体的に接続する
    第一及び第二の回路を備える構成であるものと、前記第
    一と第二の回路のそれぞれより分岐させて設けられる、
    前記油溜めから前記回路の方向へ油を流すためのチャー
    ジ油路であって、その端部をセンタセクションの第一位
    置に開口させた構成であるものと、オリフィスを備えた
    ドレーン油路であって、少なくとも前記第一と第二の回
    路のうちどちらか一つに連通して該回路から前記油溜め
    の方向へ油を流すものであり、かつ、その端部をセンタ
    セクションの上記第一位置から離れた第二位置に開口さ
    せた構成であるものと、によりなる車軸駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の車軸駆動装
    置において、上記油路に作用する圧力が所定値よりも高
    くなると上記オリフィスを閉じるバルブ機構を備える、
    車軸駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の車軸駆動装
    置において、油溜めからドレーン油路方向への逆流を阻
    止するチェックバルブを上記ドレーン油路に備えさせ
    た、車軸駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の車軸駆動装
    置において、上記ドレーン油路には油フィルタが備えら
    れている、車軸駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車軸駆動装置であって、
    上記油フィルタは油補給用のフィルタを兼ねるように構
    成されている、車軸駆動装置。
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