JP2001123903A - 高圧レギュレータ - Google Patents

高圧レギュレータ

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JP2001123903A
JP2001123903A JP29952299A JP29952299A JP2001123903A JP 2001123903 A JP2001123903 A JP 2001123903A JP 29952299 A JP29952299 A JP 29952299A JP 29952299 A JP29952299 A JP 29952299A JP 2001123903 A JP2001123903 A JP 2001123903A
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JP
Japan
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valve seat
casing
contact surface
housing hole
pressure
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JP29952299A
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Masaji Kasue
正司 霞末
Koichi Inoue
弘一 井上
Masayasu Miyajima
正泰 宮嶋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁座体とケーシングとの当接部におけるシー
ル性高上を図る。 【解決手段】 弁座体21の当接面46aから受けるケ
ーシング5におけるダンパ室44用の凹部51の周囲に
配置された当接面46cにおける接触面応力がケーシン
グ5の弾性限界以上となるように凹部51の直径を大き
く設定してケーシング5の当接面46cの接触幅S2を
小さく設定し、弁座体11の当接面46aがケーシング
5の当接面46cに押付けられることによりケーシング
5の当接面46cに塑性変形を起こさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧レギュレータ
であって、特に弁座体とケーシングとの当接部における
シール性を確保する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる筒内噴射式エンジンあるいは直
接噴射式エンジンと呼ばれる、燃料をエンジンのシリン
ダ内で噴射する方式のエンジンとしては、ディーゼルエ
ンジンが広く知られているが、近年、火花点火エンジン
(ガソリンエンジン)においても、筒内噴射式のものが
実用化されている。
【0003】図5は特開平8−158974号公報で開
示された自動車の燃料供給系統を示す模式図である。図
5において、1は燃料噴射機器であるデリバリパイプ、
2はインジェクタであって、エンジン3の気筒数と対応
している。4はエンジン3のハウジングに装着される高
圧燃料ポンプ装置である。5は高圧燃料ポンプ装置4の
ケーシング、6は燃料を高圧に加圧するためにケーシン
グ5に設けられたポンプ増圧部である。ポンプ増圧部6
はエンジン3の1/2の回転数で回転する図示しないカ
ムにより駆動されるピストン、このピストンを往復移動
可能に収納するシリンダなどの要素を有する。7はケー
シング5に設けられた低圧通路、9はケーシング5に設
けられた第1高圧通路、11は高圧な燃料の一部を逃が
して燃圧を調整するためにケーシング5に設けられた高
圧レギュレータ、12はケーシング5に設けられた第2
高圧通路、13はケーシング5に設けられたドレイン戻
し通路、14は燃料タンク、15は燃料タンク14の内
部に収納された低圧ポンプ、16は低圧ポンプ15の吐
出口部と低圧通路7とに接続された低圧配管、8は低圧
通路7の燃料の一部を逃がして燃圧を調整するための低
圧レギュレータ、17は第1高圧通路9とデリバリパイ
プ1の導入口部とに接続された高圧配管、18はデリバ
リパイプ1の導出口部と第2高圧通路12とに接続され
た高圧配管、19はドレイン戻し通路13と燃料タンク
14とに接続されたドレイン戻し配管、20は燃料タン
ク14の内部に入れられた燃料である。
【0004】次に前記燃料供給系統の動作について説明
する。低圧ポンプ15が燃料20を吸入して低圧に加圧
して吐出する。この低圧な燃料20は低圧レギュレータ
8によって圧力を調整され、低圧配管16より低圧通路
7を経由してポンプ増圧部6に吸入される。ポンプ増圧
部6は吸入した燃料20を高圧に加圧して吐出する。こ
の高圧な燃料20は第1高圧通路9を経由してデリバリ
パイプ1に送られる。そして、エンジン3の各気筒にお
ける燃料噴射時期に対応するインジェクタ2が高圧な燃
料20を燃料噴射時期の気筒に噴射する。また、デリバ
リパイプ1より高圧配管18を経由して第2高圧通路1
2に送られた燃料20の燃圧(燃料圧力)が高圧レギュ
レータ11による調整圧を越えた場合、高圧レギュレー
タ11は第2高圧通路12における燃料20の一部を逃
がすことによりポンプ増圧部6よりデリバリパイプ1側
に送られる燃圧が所定の高圧に調整される。この逃がさ
れた燃料20はドレイン戻し通路13よりドレイン戻し
配管19を経由して燃料タンク14に戻される。
【0005】図6は前記高圧レギュレータ11を示す軸
方向断面図である。図6において、21は第2高圧通路
12と直交するようにケーシング5に形成された弁座体
収納孔45に収納された円筒状の弁座体、22は弁座体
21の中心に軸方向に貫通形成された弁体案内孔、23
は弁体案内孔22と直交するとともに第2高圧通路12
に連なるように弁座体21の周壁に貫通形成された弁座
側高圧通路、24は弁座体21の一端面と弁体案内孔2
2とが交差する内周縁に形成された環状の弁座面であ
る。25は弁座体21とケーシング5との隙間からの燃
料漏れを防止するオーリングのようなシール部材、26
は弁体、27は弁体案内孔22の内側に配置された弁体
26の端部より突出された小径部、28は小径部27と
弁体案内孔22とにより弁座側高圧通路23に連なるよ
うに形成された環状空間、29は小径部27の先端より
突出されて弁体案内孔22に軸方向へ移動可能に挿入さ
れ摺動するスプール部、30は弁体案内孔22の外側に
配置された弁体26の端部より突出されたスプリング支
持部である。31はスプリング支持部30を移動可能に
収容する円筒状の弁座体押えであって、弁座体21を押
圧するようにハウジング5に収納される。32は弁座体
押え31とケーシング5とにより形成された外側空間で
あって、ドレイン戻し通路13に連なる。33は弁座体
押え31の内部に形成された内側空間、34は内側空間
33と外側空間32とを連絡するために弁座体押え31
の周壁に形成された連絡孔である。35は弁座体押え3
1とケーシング5との隙間からの燃料漏れを防止するオ
ーリングのようなシール部材、36は内側空間33に挿
入されたコイル状のスプリングであって、一端がスプリ
ング支持部30で受止められる。37はスプリング36
の他端を押圧すべく内側空間33に挿入されたスプリン
グ押え、38はスプリング押え37と弁座体押え31と
の隙間からの燃料漏れを防止するオーリングのようなシ
ール部材である。39はケーシング5に螺合装着された
キャップ、40はキャップ39の中心に螺合装着された
圧力調整部材、41は弁座体21の外周面に弁座側高圧
通路23と対応して形成された環状溝、42は弁体26
が弁座面24に接触した状態において弁体案内孔22の
スプール部29よりも先端に残存する先端側空間、43
は弁座体収納孔45の底部に弁座体収納孔45と同心円
形状に形成された凹部である。凹部43の直径は弁座体
21の外側の直径から弁体案内孔22の直径までの範囲
に設定される。そして、先端側空間42と凹部43とが
互いに連なって1つのダンパ室44を形成する。ダンパ
室44の容積は、弁体26の質量、弁体案内孔22とス
プール部29との隙間の大きさ、スプリング36のばね
力などの条件により決定されるので、先端側空間42は
存在しない場合もある。尚、ケーシング5が例えばアル
ミニウムにより形成され、弁座体21が例えばステンレ
スにより形成され、弁座体押え31およびキャップ39
が例えば鉄系金属により形成されている。つまり、ケー
シング5を形成する材料は、弁座体21や弁座体押え3
1およびキャップ39を形成する材料よりも弾性限界が
小さい。
【0006】次に前記高圧レギュレータ11の動作につ
いて説明する。シール部材25を装着した弁座体21が
ケーシング5に挿入され、弁体26が弁座体21に挿入
され、シール部材35を装着した弁座体押え31がケー
シング5に挿入され、スプリング36が弁座体押え31
の内部に挿入され、シール部材38を装着したスプリン
グ押え37が弁座体押え31の内部に挿入され、キャッ
プ39がケーシング5に締結されることにより、キャッ
プ39が弁座体押え31と弁座体21とをケーシング5
にがたつくことがないように固定する。それから、圧力
調整部材40がキャップ39に対して進入又は後退操作
されることにより、スプリング36から弁体26に作用
するばね力があらかじめ定められた高圧レギュレータ1
1による調整圧と均衡するように調整される。そして、
圧力調整部材40はキャップ39に回転しないように固
定される。その状態において、ダンパ室44には燃料2
0(図5参照)の一部が第2高圧通路12の内部より環
状溝41、弁座側高圧通路23、環状空間28、弁体案
内孔22とスプール部29との隙間を経由して充満され
る。また、ダンパ室44は弁体26の不安定な発振を抑
制する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の高圧燃料ポ
ンプ装置4における高圧レギュレータ11は、図7のa
図に示すように、キャップ39(図6参照)による弁座
体21を押える軸方向の力Xに対し、弁座体21とケー
シング5との当接部46が図7のb図に接触面応力曲線
W1で示すような金属の弾性限界P1以内となるような
接触幅S1を有し、当接部46のシール性はケーシング
5に対する弁座体21の当接面46aと弁座体21に対
するケーシング5の当接面46bとの高精度な加工によ
り確保する構造である。特に、ガソリンのような低粘度
液体に対するシール性を確保する場合、双方の当接面4
6a;46bが互いに全周均一に当る必要があり、組付
部品の面粗さ、平面度、直角度、平行度などを高精度に
確保する必要もある。それは、当接部46でのシール性
が不十分な場合、弁体26の振動を減衰させるダンピン
グ機能が低下し、弁体26が発振を起こし、異音の発生
または異常摩耗が発生するからである。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、弁座体とケーシングとの当接部におけるシー
ル性が高い高圧レギュレータを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高圧レギュ
レータは、高圧ポンプより吐出される燃料の一部を逃が
して燃料の圧力を調整する高圧レギュレータにおいて、
ケーシングに形成された弁座体収納孔と、弁座体収納孔
の底部に弁座体収納孔と同心円形状に形成されたダンパ
室用の凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシングより
も弾性限界の高い材料強度を有する筒状の弁座体とを備
え、凹部より外側の弁座体収納孔の底部であるケーシン
グの環状に形成された当接面が弁座体の一端面として環
状に形成された当接面から受ける接触面応力がケーシン
グの弾性限界以上となるように凹部の直径を大きく設定
してケーシングの当接面の接触幅を小さくしたことを特
徴としている。また、本発明に係る高圧レギュレータ
は、高圧ポンプより吐出される燃料の一部を逃がして燃
料の圧力を調整する高圧レギュレータにおいて、ケーシ
ングに形成された弁座体収納孔と、弁座体収納孔の底部
に弁座体収納孔と同心円形状に形成されたダンパ室用の
凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシングよりも弾性
限界の高い材料強度を有する筒状の弁座体とを備え、凹
部より外側の弁座体収納孔の底部であるケーシングの環
状に形成された当接面が弁座体の一端面として環状に形
成された当接面から受ける接触面応力がケーシングの弾
性限界以上となるようにケーシングの当接面を傾斜面に
形成したことを特徴としている。また、本発明に係る高
圧レギュレータは、高圧ポンプより吐出される燃料の一
部を逃がして燃料の圧力を調整する高圧レギュレータに
おいて、ケーシングに形成された弁座体収納孔と、弁座
体収納孔の底部に弁座体収納孔と同心円形状に形成され
たダンパ室用の凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシ
ングよりも弾性限界の高い材料強度を有する筒状の弁座
体とを備え、凹部より外側の弁座体収納孔の底部である
ケーシングの環状に形成された当接面が弁座体の一端面
として環状に形成された当接面から受ける接触面応力が
ケーシングの弾性限界以上となるように弁座体の当接面
に環状の突起を設けたことを特徴としている。また、本
発明に係る高圧レギュレータは、高圧ポンプより吐出さ
れる燃料の一部を逃がして燃料の圧力を調整する高圧レ
ギュレータにおいて、ケーシングに形成された弁座体収
納孔と、弁座体収納孔の底部に弁座体収納孔と同心円形
状に形成されたダンパ室用の凹部と、弁座体収納孔に収
納されケーシングよりも弾性限界の高い材料強度を有す
る筒状の弁座体と、凹部より外側の弁座体収納孔の底部
であるケーシングの環状に形成された当接面と弁座体の
一端面として環状に形成された当接面との間に配置され
ケーシングの弾性限界以下の弾性限界を有する環状のシ
ールワッシャとを備えたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る高圧レギュレータ11を示す断面図で
ある。図1のa図において、ケーシング5は、弁座体収
納孔45と同心円形状の前記凹部43に相当する平面視
円形状の凹部51を備える。凹部51の直径L2は弁座
体収納孔45直径L3から凹部43の直径L1(図8の
a図参照)までの範囲に設定される。つまり、弁座体2
1に対するケーシング5の当接面46cは凹部51と同
心環状であって、接触幅S2が図7に示す接触幅S1よ
りも小さく設定される。よって、ケーシング5の当接面
46cが弁座体21の当接面46aで押されることによ
り、図1のb図に接触面応力曲線W2で示すように、当
接面46cはケーシング5の材料が有する弾性限界P1
以上の接触面応力を発生する。これは、押える軸方向の
力Xがキャップ39(図6参照)から弁座体21に印加
されることにより、ケーシング5の当接面46cが弁座
体21により塑性変形を起こすことである。
【0011】尚、高圧レギュレータ11では、第2高圧
通路12、ドレイン戻し通路13、弁座体21、弁体案
内孔22、弁座側高圧通路23、弁座面24、シール部
材25、弁体26は、小径部27、環状空間28、スプ
ール部29、スプリング支持部30、弁座体押え31、
外側空間32、内側空間33、連絡孔34、シール部材
35、スプリング36、スプリング押え37、シール部
材38、キャップ39、圧力調整部材40、環状溝4
1、先端側空間42、ダンパ室44、弁座体収納孔45
などの要素は図6と同じである。
【0012】実施の形態1の構造によれば、シール部材
25を装着した弁座体21がケーシング5に挿入され、
弁体26が弁座体21に挿入され、シール部材35を装
着した弁座体押え31がケーシング5に挿入され、スプ
リング36が弁座体押え31の内部に挿入され、シール
部材38を装着したスプリング押え37が弁座体押え3
1の内部に挿入され、キャップ39がケーシング5に締
結されることにより、キャップ39が弁座体押え31と
弁座体21とをケーシング5にがたつくことがないよう
に固定する。このとき、押える軸方向の力Xがキャップ
39から弁座体押え31を経由して弁座体21に印加さ
れることにより、ケーシング5の当接面46cが弁座体
21の当接面46aで押圧されて塑性変形を起こして、
当接面46aと当接面46cとが全周均一に接触し、当
接面46aと当接面46cとからなるケーシング5と弁
座体21との当接部46のシール性が高くなる。
【0013】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2に係る高圧レギュレータ11を示す断面図である。図
2のa図において、前記ケーシング5の当接面46cに
相当する当接面46dが凹部43の周縁より弁座体収納
孔45の周縁に行くに従って弁座体21より離れるよう
な傾斜面として形成される。つまり、ケーシング5の当
接面46dは凹部43と同心環状であるととともに内周
側より外周側に行くに従って弁座体21より離れる傾斜
面である。よって、ケーシング5の当接面46dが弁座
体21の当接面46aで押されることにより、図2のb
図に接触面応力曲線W3で示すように、ケーシング5の
当接面46dは弾性限界P1以上の接触面応力を発生す
る。これは、押える軸方向の力Xがキャップ39(図6
参照)から弁座体21に印加されることにより、ケーシ
ング5の当接面46dが弁座体21の当接面46aで押
圧されて塑性変形を起こして、当接面46aと当接面4
6dとが全周均一に接触し、当接部46のシール性が高
くなる。
【0014】実施の形態3.図3は本発明の実施の形態
3に係る高圧レギュレータ11を示す断面図である。図
3において、前記弁座体21の当接面41aに相当する
当接面46eが同心環状の突起46fを有する。そし
て、ケーシング5の当接面46bが突起42fで押され
ることにより、図2のb図に接触面応力曲線W4で示す
ように、ケーシング5の当接面46bは弾性限界P1以
上の接触面応力を発生する。これは、押える軸方向の力
Xがキャップ39(図6参照)から弁座体21に印加さ
れることにより、ケーシング5の当接面46bにおける
径方向の一部が弁座体21の突起46fで押圧されて塑
性変形を起こして、突起46fが当接面46bに食い込
むことで、突起42fと当接面46bとが全周均一に接
触し、当接部46のシール性が高くなる。
【0015】実施の形態4.図4は本発明の実施の形態
4に係る高圧レギュレータ11を示す断面図である。図
4のa図において、ケーシング5の当接面46aと同心
環状のシールワッシャ52が当接面46aと弁座体21
の当接面46bとの間に配置される。図4のb図に接触
面応力曲線W5で示すように、シールワッシャ52はケ
ーシング5を構成する材料の弾性限界P1よりも小さな
弾性限界P2を有する金属例えば銅により形成される。
そして、シールワッシャ52が当接面46aと当接面4
6bとにより互いに相反する方向に押されることによ
り、図4のb図に示すように、シールワッシャ52が弾
性限界P1以上の接触面応力を発生する。これは、押え
る軸方向の力Xがキャップ39(図6参照)から弁座体
21に印加されることにより、シールワッシャ52が潰
れて当接面46aと当接面46bとに全周均一に接触
し、当接部46のシール性が高くなる。尚、シールワッ
シャ52はその厚さを薄く形成すればダンパ室44の容
積の数%で良いので、シールワッシャ52を用いてもダ
ンパ機能に悪影響を与えるほどダンパ室44の容積は変
化しない。
【0016】各実施の形態では、弁座体21、キャップ
39、弁座体押え31それぞれが別体であるが、それら
は一体でも良い。
【0017】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、弁座体の当接面から受けるケーシングにおけるダン
パ室用の凹部の周囲に配置された当接面における接触面
応力がケーシングの弾性限界以上となるように凹部の直
径を大きく設定してケーシングの当接面の接触幅を小さ
くするか、または、弁座体の当接面から受けるケーシン
グの当接面における接触面応力がケーシングの弾性限界
以上となるようにケーシングの当接面を傾斜面に形成し
たので、弁座体の当接面がケーシングの当接面に押付け
られることにより、ケーシングの当接面が塑性変形を起
こし、弁座体とケーシングとの当接部のシール性が高く
なり、各部品の加工精度も緩和できる。また、本発明に
よれば、弁座体の当接面から受けるケーシングにおける
ダンパ室用の当接面における接触面応力がケーシングの
弾性限界以上となるように弁座体の当接面に環状の突起
を設けたので、弁座体の突起がケーシングの当接面に押
付けられることにより、ケーシングの当接面が塑性変形
を起こし、突起がケーシングの当接面に食い込み、弁座
体とケーシングとの当接部のシール性が高くなる。ま
た、本発明によれば、ケーシングの弾性限界より小さな
弾性限界を有する環状のシールワッシャがケーシングに
おけるダンパ室用の当接面と弁座体当接面との間に配置
されたので、弁座体がシールワッシャに押付けられるこ
とにより、シールワッシャがケーシングの当接面と弁座
体の当接面と接触したまま潰れ、弁座体とケーシングと
の当接部のシール性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る高圧レギュレー
タを示し、a図は断面図、b図は接触面応力図。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る高圧レギュレー
タを示し、a図は断面図、b図は接触面応力図。
【図3】 本発明の実施の形態3に係る高圧レギュレー
タを示し、a図は断面図、b図は接触面応力図。
【図4】 本発明の実施の形態4に係る高圧レギュレー
タを示し、a図は断面図、b図は接触面応力図。
【図5】 従来の燃料供給系統を示す模式図。
【図6】 従来の高圧レギュレータを示す断面図。
【図7】 同従来の高圧レギュレータの細部を示し、a
図は断面図、b図は接触面応力図。
【符号の説明】
5 ケーシング、11 高圧レギュレータ、21 弁座
体、26 弁体、29 スプール部、43;51 凹
部、44 ダンパ室、45 弁座体収納孔、46 当接
部、46a〜46e 当接面、46f 突起、52 シ
ールワッシャ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 1/42 F16K 1/42 E 27/02 27/02 (72)発明者 宮嶋 正泰 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 AB02 AC09 AD12 BA12 BA36 CB07T CB15 CD03 CD10 3H051 AA01 BB10 CC11 CC16 FF05 FF15 3H052 AA01 BA35 CC14 EA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ポンプより吐出される燃料の一部を
    逃がして燃料の圧力を調整する高圧レギュレータにおい
    て、ケーシングに形成された弁座体収納孔と、弁座体収
    納孔の底部に弁座体収納孔と同心円形状に形成されたダ
    ンパ室用の凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシング
    よりも弾性限界の高い材料強度を有する筒状の弁座体と
    を備え、凹部より外側の弁座体収納孔の底部であるケー
    シングの環状に形成された当接面と弁座体の一端面とし
    て環状に形成された当接面との当接により、弁座体の当
    接面から受けるケーシングの当接面における接触面応力
    がケーシングの弾性限界以上となるように凹部の直径を
    大きく設定してケーシングの当接面の接触幅を小さくし
    たことを特徴とする高圧レギュレータ。
  2. 【請求項2】 高圧ポンプより吐出される燃料の一部を
    逃がして燃料の圧力を調整する高圧レギュレータにおい
    て、ケーシングに形成された弁座体収納孔と、弁座体収
    納孔の底部に弁座体収納孔と同心円形状に形成されたダ
    ンパ室用の凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシング
    よりも弾性限界の高い材料強度を有する筒状の弁座体と
    を備え、凹部より外側の弁座体収納孔の底部であるケー
    シングの環状に形成された当接面と弁座体の一端面とし
    て環状に形成された当接面との当接により、弁座体の当
    接面から受けるケーシングの当接面における接触面応力
    がケーシングの弾性限界以上となるようにケーシングの
    当接面を傾斜面に形成したことを特徴とする高圧レギュ
    レータ。
  3. 【請求項3】 高圧ポンプより吐出される燃料の一部を
    逃がして燃料の圧力を調整する高圧レギュレータにおい
    て、ケーシングに形成された弁座体収納孔と、弁座体収
    納孔の底部に弁座体収納孔と同心円形状に形成されたダ
    ンパ室用の凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシング
    よりも弾性限界の高い材料強度を有する筒状の弁座体と
    を備え、凹部より外側の弁座体収納孔の底部であるケー
    シングの環状に形成された当接面と弁座体の一端面とし
    て環状に形成された当接面との当接により、弁座体の当
    接面から受けるケーシングの当接面における接触面応力
    がケーシングの弾性限界以上となるように弁座体の当接
    面に環状の突起を設けたことを特徴とする高圧レギュレ
    ータ。
  4. 【請求項4】 高圧ポンプより吐出される燃料の一部を
    逃がして燃料の圧力を調整する高圧レギュレータにおい
    て、ケーシングに形成された弁座体収納孔と、弁座体収
    納孔の底部に弁座体収納孔と同心円形状に形成されたダ
    ンパ室用の凹部と、弁座体収納孔に収納されケーシング
    よりも弾性限界の高い材料強度を有する筒状の弁座体
    と、凹部より外側の弁座体収納孔の底部であるケーシン
    グの環状に形成された当接面と弁座体の一端面として環
    状に形成された当接面との間に配置されケーシングの弾
    性限界以下の弾性限界を有する環状のシールワッシャと
    を備えたことを特徴とする高圧レギュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005106252A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Hitachi, Ltd. ギヤポンプ及びその製造方法
KR20170095886A (ko) * 2014-12-22 2017-08-23 로베르트 보쉬 게엠베하 연료 분사 시스템의 장치 및 금속 밀봉 연결 유닛

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