JP2001123804A - 蒸気タービン低圧車室 - Google Patents

蒸気タービン低圧車室

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JP2001123804A
JP2001123804A JP30238399A JP30238399A JP2001123804A JP 2001123804 A JP2001123804 A JP 2001123804A JP 30238399 A JP30238399 A JP 30238399A JP 30238399 A JP30238399 A JP 30238399A JP 2001123804 A JP2001123804 A JP 2001123804A
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JP
Japan
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low
pressure casing
pressure
end plate
steam turbine
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JP30238399A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Uetsuki
康之 植月
Takashi Nakano
隆 中野
Ryutaro Umagoe
龍太郎 馬越
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気タービンの低圧車室の構造に関し、リブ
又はステーバー等の補強部材の採用を極力抑え、圧損を
抑制して排気効率を向上させると共に、構造を簡素化し
てコスト低減を図るようにしたものを提供することを課
題とする。 【解決手段】 軸受箱を直接基礎上に設置し、同軸受箱
と前記軸受箱側の端板をベローズを介して接続して前記
軸受箱と軸受箱側の端板を強度的に分離させ、前記低圧
車室の内外からステーバーやリブ等の補強部材を除去、
削減した構成することにより、部品点数と工数を少なく
してコスト低減を図り、また、障害物を少なくして排気
効率の向上を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気タービンの低圧
車室の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸気タービン低圧車室の概要につ
いて、図5及び図6に基づいて説明する。図5は蒸気タ
ービンの低圧車室の構造例を示し、(a)は低圧車室の
上半側を、(b)は下半側をそれぞれ鉛直面で切断して
1/2対称にして示している。また、図6は前記図5
(a)の低圧車室上半側と(b)の下半側とを合わせ、
その対称断面から見たものを示している。
【0003】1は垂直継手で、図示省略の高圧車室を図
示した低圧車室に連結する。2は翼環で、同翼環2には
図示省略の静翼が嵌まり込む。3は軸受支持環で、同軸
受支持環3は図示省略の動翼を嵌め込んだロータを支持
した図示省略の軸受がその上に据え付けられられること
になる。
【0004】4はフートで、低圧車室全体は同フート4
により台板を介して基礎Gの上に支持されている。5は
垂直リブで、同垂直リブ5は図示省略の軸受箱の上下方
向の変形および翼環2の変形を防止している。
【0005】6はステーバーで複数設けられており、同
ステーバー6により翼環2及び隔壁7と軸受箱側の端板
8を支持し、スラスト方向の変形を抑えるはたらきをし
ている。また、9は仕切板で、翼環2を支持しており、
同仕切板9は多数のリブ10、ステーバー6で補強され
て、全体の剛性を高めた構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の様に従来の蒸気
タービン低圧車室は、リブ10およびステーバー6を車
室内に多く取り付けることにより、この低圧車室が受け
る厳しい圧力条件・熱荷重条件に対応する構造となって
いる。
【0007】すなわち、蒸気タービン低圧車室は、復水
器に接続することから、稼働時に受ける真空荷重によっ
て軸受箱側の端板8、高圧車室側の端板12、及び低圧
車室の長手方向側部を画成する側板14等が内側に大き
く変形するため、前記の様な多数のステーバー6等を用
いて支持する構造が要求されることになる。
【0008】しかしながら、高効率、低コスト化に向け
た車室構造の開発のため、これら補強に用いられるリブ
10、ステーバー6等の数を減らし、部材、溶接箇所を
削減し、かつ従来の安全性を維持できる新構造を開発す
ることが求められている。
【0009】本発明は、この様な状況に鑑みてなされた
もので、リブ又はステーバー等の補強部材の採用を極力
抑え、圧損を抑制して排気効率を向上させると共に、構
造を簡素化してコスト低減を図るようにした蒸気タービ
ン低圧車室を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、高圧車室側の端板と軸受箱
側の端板を長手方向に延びる側板で連接して低圧車室を
画成する蒸気タービン低圧車室において、軸受箱を直接
基礎上に設置し、同軸受箱と前記軸受箱側の端板をベロ
ーズを介して接続し、前記軸受箱と軸受箱側の端板を強
度的に分離させ、前記低圧車室の内外からステーバーや
リブ等の補強部材を除去、削減したことを特徴とする蒸
気タービン低圧車室を提供することを課題とするもので
ある。
【0011】すなわち本発明によれば、軸受箱を基礎上
に設置してこの軸受箱と軸受箱側の端板をベローズを介
して接続しているので、同軸受箱と軸受箱側の端板は強
度的に分離され、軸受箱側は端板の変形と切り離される
ことになる。
【0012】従って低圧車室内から補強部材としてのリ
ブ又はステーバー等を大幅に除去することが可能とな
り、部品点数及びその加工工数等が削減できてコスト低
減に連なると共に、これらステーバー等の除去は蒸気の
圧損を低減し、排気効率の向上を図るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1乃至図4に基づいて説明する。図1は本実施の形態に
おける蒸気タービン低圧車室の概略構造を示し、(a)
は低圧車室の上半側を、(b)は下半側をそれぞれ鉛直
面で切断して1/2対称にして示し、図2は前記図1
(a)の低圧車室上半側と(b)の下半側とを合わせ、
その対称断面から見た状態を示し、図3は本実施の形態
における蒸気タービン低圧車室の翼環の支持構造を概略
的に示し、また、図4は前記蒸気タービン低圧車室の下
半構造を下方から見てその概要を示したものである。
【0014】なお、説明が冗長とならない様に、前記し
た従来のものと同一の部位については図面中に同一の符
号を付して示し、重複する説明は極力省略して本実施の
形態に固有の点を重点的に説明する。
【0015】本実施の形態において、蒸気タービン低圧
車室は、軸受箱30を安定した基礎Gの上に直接置き、
低圧車室本体と軸受箱30の間にベローズ11を介装す
ることにより、同低圧車室本体と軸受箱30の間を強度
的に分離している。
【0016】すなわち、基礎Gの上に置かれて前記軸受
支持環3を収納する軸受箱30は、グランド部13と接
続され、さらにグランド部13と低圧車室の軸受箱側の
端板8はベローズ11を介して接続されている。
【0017】そして低圧車室はその上半側において、翼
環2及び隔壁7と軸受箱側の端板8等の間に配置されて
これ等を支持するステーバー6をすべて取り外し、蒸気
タービンの排気の流れを邪魔するもののない様な構造と
している。
【0018】他方、低圧車室の下半側では、軸受箱側の
端板8と隔壁7との間を複数本のステーバー6で接続
し、さらに隔壁7と高圧車室側の端板12とを垂直リブ
5によって接続している。
【0019】また、同下半側においては、図3等からも
理解される様に、翼環2は側板14とステーバー6によ
り接合Cされ、さらに隔壁7とガセット14を介して接
合Cされると共に、翼環2とガセット15との間を補強
するためにステーバー16で接続している。
【0020】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、低圧車室はこれに接続された図示省略の復水器のた
めに、稼働時に真空荷重の影響を大きく受け、その際軸
受箱側の端板8、高圧車室側の端板12及び低圧車室の
長手方向側部を画成する側板14は車室内側に大きく変
形する。
【0021】しかし、本実施の形態においてはベローズ
11の介装により軸受箱30を低圧車室から強度的に分
離させ、これを安定している基礎Gの上に置いているの
で、前記各端板8、12及び側板14等の変形を軸受支
持環3および翼環2に伝えることはなく、上半側のステ
ーバー6をすべて取り外し、端板8と翼環2とを分離す
る構造の採用を可能としている。
【0022】なお、基礎Gの上に置いた軸受箱30と軸
受箱側の端板8の間に介装されたベローズ11は、前記
の様に軸受箱30を低圧車室から強度的に分離して、軸
受箱側の端板8、高圧車室側の端板12等の変形を軸受
箱30に伝えない構造体とする一方において、低圧車室
の内部蒸気を外部へ漏らさない様にしている。
【0023】また上半側でステーバー6を削減したこと
で翼環2の支持剛性を強化する必要があるが、他方、同
下半側は復水器との取り合いから端板8、12の変形を
抑える必要があるため、その対策としてステーバー6を
主要な箇所に配置し、かつ、外側がフート4に相当する
箇所の側板14と、翼環2とをステーバー6を用いて接
合Cの位置で接続している。
【0024】また翼環2は隔壁7とガセット15を介し
て接続しているので、翼環2のたおれ変形を防ぐことに
なるが、さらに補強としてガセット15とステーバー6
との接合部にさらにステーバー16を挿入して倒れ防止
を強化することができた。
【0025】この様に本実施の形態によれば、翼環2の
支持部を安定した基礎Gから取ることができ、翼環2等
を端板8、12等の変形から切り離すことができるの
で、低圧車室内外からステーバー6やリブ10等を大幅
に除去し、同ステーバー6やリブ10等の溶接工程等も
不要とし、部品点数、加工工数を低減してコスト節減を
図ると共に、低圧車室内の蒸気の流れを円滑にして圧損
を抑制し、排気効率を高めることができたものである。
【0026】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上、本発明によれば、高圧車室側の端
板と軸受箱側の端板を長手方向に延びる側板で連接して
低圧車室を画成する蒸気タービン低圧車室において、軸
受箱を直接基礎上に設置し、同軸受箱と前記軸受箱側の
端板をベローズを介して接続し、前記軸受箱と軸受箱側
の端板を強度的に分離させ、前記低圧車室の内外からス
テーバーやリブ等の補強部材を除去、削減して構成して
いるので、この様に軸受箱を基礎上に設置してこの軸受
箱と軸受箱側の端板をベローズを介して接続することに
より、軸受箱と軸受箱側の端板は強度的に分離され、軸
受箱側は端板の変形と切り離されることになる。
【0028】これにより本発明では低圧車室内から補強
部材としてのリブ又はステーバー等を大幅に除去するこ
とが可能となり、部品点数及びその加工工数等が削減で
きてコスト低減を図ることができ、また、これらステー
バー等の除去は蒸気の圧損を低減し、排気効率を向上す
ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る蒸気タービン低圧
車室の概略構造を示す説明図で、(a)は低圧車室の上
半側を、(b)は下半側をそれぞれ鉛直面で切断して1
/2対称にして示している。
【図2】前記図1(a)の低圧車室上半側と(b)の下
半側とを合わせ、その対称断面から見た状態を示す説明
図である。
【図3】本実施の形態における蒸気タービン低圧車室の
翼環の支持構造を模式的に示す説明図である。
【図4】前記図1乃至図3における蒸気タービン低圧車
室の下半構造を下方から見てその概要を示す説明図で
る。
【図5】従来の蒸気タービン低圧車室の概略構造を示す
説明図で、(a)は低圧車室の上半側を、(b)は下半
側をそれぞれ鉛直面で切断して1/2対称にして示して
いる。
【図6】前記図5(a)の低圧車室上半側と(b)の下
半側とを合わせ、その対称断面から見た状態を示す説明
図である。
【符号の説明】 1 垂直継手 2 翼環 3 軸受支持環 4 フート 5 垂直リブ 6 ステーバー 7 隔壁 8 端板 9 仕切板 10 リブ 11 ベローズ 12 端板 13 グランド部 14 側板 15 ガセット 16 ステーバー 30 軸受箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧車室側の端板と軸受箱側の端板を長
    手方向に延びる側板で連接して低圧車室を画成する蒸気
    タービン低圧車室において、軸受箱を直接基礎上に設置
    し、同軸受箱と前記軸受箱側の端板をベローズを介して
    接続し、前記軸受箱と軸受箱側の端板を強度的に分離さ
    せ、前記低圧車室の内外からステーバーやリブ等の補強
    部材を除去、削減したことを特徴とする蒸気タービン低
    圧車室。
JP30238399A 1999-10-25 1999-10-25 蒸気タービン低圧車室 Pending JP2001123804A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103498707A (zh) * 2013-09-05 2014-01-08 大连卓远重工有限公司 超临界汽轮机低压缸
JP2015017520A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気タービンの低圧排気室
US9194246B2 (en) 2011-09-23 2015-11-24 General Electric Company Steam turbine LP casing cylindrical struts between stages

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US9194246B2 (en) 2011-09-23 2015-11-24 General Electric Company Steam turbine LP casing cylindrical struts between stages
JP2015017520A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気タービンの低圧排気室
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