JP2001123415A - 乗船装置 - Google Patents

乗船装置

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JP2001123415A
JP2001123415A JP30871499A JP30871499A JP2001123415A JP 2001123415 A JP2001123415 A JP 2001123415A JP 30871499 A JP30871499 A JP 30871499A JP 30871499 A JP30871499 A JP 30871499A JP 2001123415 A JP2001123415 A JP 2001123415A
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ramp
stairs
boarding
quay
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Yasuaki Yatsugi
泰明 矢次
Yoshizo Fujiwara
義三 藤原
Sueo Fukase
末雄 深瀬
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Sankyu Inc
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Sankyu Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 岸壁に対する船舶の乗降部の高さがかなり変
動し、かつ狭い設置面積の場合でも、安全に乗降できる
と共に、船舶の接岸時に衝突の危険を回避できる乗船装
置を提供する。 【解決手段】 岸壁11に係留中の船舶に乗船したり、
又は該船舶から下船する際に使用する乗船装置10にお
いて、複数の踏板12が所定の傾斜角度αで配置され、
前記船舶に向けて長手方向に配置された固定式の階段1
3と、平面視して階段13の長手方向に実質的に平行に
配置され、水平方向に対する傾斜角度βが調整可能な平
板状のタラップ14とを一体的に設け、岸壁11に対す
る前記船舶の乗降部の高さに応じて、階段13又はタラ
ップ14を選択して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岸壁に係留中の船
舶に乗船したり、又はその船舶から下船する際に使用す
る乗船装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乗船装置においては、船舶が岸壁
に係留中に船舶に乗船したり、又はその船舶から下船す
る際、船舶の乗降部が岸壁と略同じ高さである場合に
は、直接岸壁から乗降部へ、又は直接乗降部から岸壁へ
乗り移ったり、また、簡易な桟橋を岸壁又は船舶から船
舶又は岸壁に渡し、略水平に架けられた桟橋の上を人が
歩いて渡っている。しかし、同じ船舶であっても時間に
よっては潮の干満及び/又は満船・空船の差によって、
岸壁に対する船舶の乗降部の高さが変わったり、また、
別の船舶では潮の干満にかかわらずこの高さに差が生じ
ることになる。この高さの差を吸収する方法の1つとし
て、岸壁と船舶との間に渡された桟橋の角度が変わるこ
とで対応する方法がある。この方法では、高さの差が小
さい場合には有効であるが、高さの差が大きい場合には
対応することができなくなるので、例えば、実開平2−
84795号公報に開示されているような可変階段を昇
降することによって対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の乗船装置においては、未だ解決すべき以下のような
問題があった。桟橋の長さがある程度長い場合であれ
ば、その傾斜は急勾配にはならないので歩行には問題な
いが、重量のある長い桟橋を架け渡すには数人の作業員
でかなりの労力が必要であった。また、架け渡す桟橋の
長さ方向における岸壁の幅が短い場合には、桟橋の傾斜
を急勾配にせざるを得ず、この結果、乗降時に足が滑り
易くなり危険であった。さらに、岸壁に対する船舶の乗
降部の高さがかなり高い場合には、実開平2−8479
5号公報に開示されているように階段の角度を変えるこ
ともできるが、これによって踏板の角度もそれに伴って
傾斜するので、滑落等の危険が生じることもあった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、岸壁に対する船舶の乗降部の高さがかなり変動
し、かつ狭い設置面積の場合でも、安全に乗降できると
共に、船舶の接岸時に衝突の危険を回避できる乗船装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る乗船装置は、岸壁に係留中の船舶に乗船したり、又
は船舶から下船する際に使用する乗船装置において、複
数の踏板が所定の傾斜角度で配置され、船舶に向けて長
手方向に配置された固定式の階段と、平面視して階段の
長手方向に実質的に平行に配置され、水平方向に対する
傾斜角度が調整可能な平板状のタラップとを一体的に設
け、岸壁に対する船舶の乗降部の高さに応じて、階段又
はタラップを選択して使用するようにしている。これに
よって、岸壁に対する船舶の乗降部の高さがかなり変動
し、かつ狭い設置場所の場合でも、タラップ又は階段の
いずれかを使用して乗降できる。
【0006】本発明に係る乗船装置において、階段及び
タラップは、船舶に対して進退可能に設けることもでき
る。これによって、船舶の接岸時、船舶と階段及びタラ
ップとの衝突の危険を回避できる。本発明に係る乗船装
置において、階段及びタラップは、水平旋回可能に構成
することもできる。これによって、船舶の接岸時、船舶
と階段及びタラップとの衝突の危険を確実に回避でき
る。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る乗船装置の平面概念図、図2は同乗船装置の後
退時で延長タラップが折り畳み状態にあるタラップ傾動
前の正面図、図3は同乗船装置の延長タラップが折り畳
み状態にあるタラップ傾動前の側面図、図4は同乗船装
置の前進時で延長タラップが使用状態にある正面図、図
5は同乗船装置の後退時で退避位置の正面図である。
【0008】図1〜図3に示すように、本発明の一実施
の形態に係る乗船装置10は、岸壁11に係留中の船舶
(図示せず)に乗船したり、又は該船舶から下船する際
に使用する装置である。乗船装置10には、複数の踏板
12が所定の傾斜角度αで配置され、前記船舶に向けて
長手方向に配置された固定式の階段13と、平面視して
階段13の長手方向に実質的に平行に配置され、水平方
向に対する傾斜角度β(図4参照)が調整可能な平板状
のタラップ14とが一体的に設けられている。また岸壁
11に対する前記船舶の乗降部(図示せず)の高さに応
じて、階段13又はタラップ14を選択して使用するよ
うに構成されている。階段13及びタラップ14は、前
記船舶に対して進退可能に設けられていると共に、図2
と図5を比較すると明らかなように、水平方向に約90
°(図1において、平面視して反時計方向に)旋回可能
に構成されている。以下、これらについて詳しく説明す
る。
【0009】図3及び図5に示すように、階段13の下
端部は、矩形状の旋回フレーム15上に固定プレート1
6、17を介して固定されている。図3及び図4に示す
ように、タラップ14の後端部は、その下端部に取付け
られた傾動支持ブラケット18、19、旋回フレーム1
5上の後端上部に設けられた傾動支持ブラケット20、
21、及び長尺のピン22を介して旋回フレーム15の
後端部に連結されている。従って、タラップ14はピン
22の回りに水平位置から約20°程度の傾動角度βで
傾動できる。
【0010】階段13の先端部には、踊り場部23が設
けられており、踊り場部23は、水平な足場を備えた縞
鋼板からなる踊り場24と、踊り場24上の両サイドに
取付けられた、主としてパイプからなる手摺25、26
を有している。手摺25、26の前端の間には、通行を
遮断すると共に、落下防止のためにチェーン27の一端
が手摺25、26のいずれか一方に固定されると共に、
その他端が手摺25、26のいずれか一方に着脱可能に
設けられている。階段13の踊り場部23の後端に接続
されて階段部28が設けられ、階段部28は水平に対し
て所定の傾斜角度α(25〜60°程度)傾斜してい
る。階段部28は、複数の踏板12の両端を取付け可能
な一対の踏板取付部材29、30と、踏板取付部材2
9、30上に取付けられた、主としてパイプ、形鋼及び
棒鋼からなる手摺31、32を備えている。
【0011】図2及び図4に示すように、タラップ14
側の手摺31は、踏板取付部材29の中間部までの長さ
を有し、一方、タラップ14と反対側の手摺32は、踏
板取付部材30の長さに渡って設けられている。図3に
示すように、手摺32の下端部は、旋回フレーム15上
に階段13の幅Wより少し長く形成され、階段13の長
手方向に直交する方向に配置された手摺33の一端に連
結されている。踏板12は、図2及び図4に示すよう
に、先端部を少し曲げて上方に突出させると共に、前部
を踏板取付部材29、30に当接させないで、その後部
を踏板取付部材29、30と溶接等で固定している。前
後して隣り合う踏板12間の高さHは150〜250m
m程度としている。
【0012】図2及び図3に示すように、タラップ14
は、形鋼等で矩形状に形成されたフレーム上に縞鋼板が
張られた床部34と、床部34の両側に取付けられた手
摺35、36を有している。手摺35、36も、手摺3
1、32と同様、主としてパイプ、形鋼及び棒鋼からな
る。図1に示すように、手摺35は床部34の長さ方向
に全体に配置されているが、手摺36は、階段13との
通路37を形成するように、床部34の先端部から中間
部まで配置され、手摺33と直交して手摺38が床部3
4の後端部に取付けられている。
【0013】図1、図4に示すように、タラップ14の
船舶側先端には、船舶に寄り付き易くすると共に、タラ
ップ14を使用しない時、反船舶側に折り畳み可能な延
長タラップ39が設けられている(折り畳み状態を図2
に示す)。延長タラップ39は、足場となる縞鋼板が張
られた床部40と、床部40の両サイドに手摺35、3
6に対応して設けられた手摺41、42を備えている。
手摺41、42は、主としてパイプ及び棒鋼からなって
いる。床部40の後端下部は、取付けブラケットに取付
けられたピン43を介して、タラップ14の先端の下端
部に回動可能に設けられている。図に示すように、床部
40の両側の先端上部と、タラップ14の先端中央部と
はそれぞれ、チェーン44によって接続されており、延
長タラップ39を張り出した時(反折り畳み時、又は使
用時)、チェーン44が張って、延長タラップ39がピ
ン43回りに反時計方向に、更に回動することを制限す
る。従って、図2及び図3に示すように、延長タラップ
39の折り畳み時には、略垂直になった床部40によっ
て通行が不可となると共に、図4に示すように、延長タ
ラップ39の反折り畳み時には、船舶への通行が可能と
なる。
【0014】図1及び図2に示すように、タラップ14
の後端部の後下方には、旋回フレーム15上の後端部に
取付けられた取付けブラケット45、46を介して固定
式の簡易な梯子47が設けられている。これによって、
梯子47からタラップ14の後端部に乗り移ることがで
き、階段13を利用する場合には、通路37を通って階
段13の下端部の踏板12上に移ることができる。図2
に示すように、旋回フレーム15上には、タラップ14
がピン22回りに水平位置を保持するように、ストッパ
ー48が設けられており、ストッパー48の上端は、タ
ラップ14の床部34に取付けられた山形鋼からなる補
強材49の1つと当接するよう構成されている。
【0015】階段13及びタラップ14を一体的に水平
方向に約90°旋回する旋回手段50について説明す
る。図1及び図2に示すように、旋回手段50は、旋回
フレーム15に設けられた軸固定部51と、軸固定部5
1に固定された旋回軸52と、旋回軸52を旋回可能に
支持し、進退フレーム53上に取付けられた軸受部54
を有している。進退フレーム53は、主として前後、左
右の4本の部材によって構成された枠体である。軸受部
54内には、上、下に2個のスラスト軸受及びラジアル
軸受が内蔵されており、旋回軸52が軸受部54によっ
て支持されることによって、階段13及びタラップ14
が搭載された旋回フレーム15が進退フレーム53に対
して旋回できる。旋回手段50には、図2及び図3に示
すように、旋回フレーム15の旋回を滑らかに、かつ小
さな旋回力で行うことができるように3組の旋回ガイド
55、56、57が進退フレーム53上に設けられてい
る。
【0016】旋回ガイド57(55、56も同じ)は、
図3に示すように、進退フレーム53上に設けられたロ
ーラー支持台58と、ローラー支持台58の上端に設け
られたローラー取付具59と、ローラー取付具59に取
付けられたガイドローラー60を備えている。図2及び
図4に示すように、旋回フレーム15の下面には補強部
材を介してストッパー片61が取付けられており、スト
ッパー片61が当接することによって旋回フレーム15
の旋回位置を制限する旋回ストッパー62及び退避スト
ッパー(図示せず)がそれぞれ、軸受部54の側面に固
着されたストッパー座64上に固着されている。旋回フ
レーム15とストッパー片61とストッパー座64に
は、ストッパー片61が退避ストッパーに当接した状態
で旋回フレーム15の上部から、図示しないハンドルピ
ンを、ストッパー片61を貫通して差し込み、退避状態
で固定できるように穴が開いている。図1〜図4の状態
では、旋回フレーム15の下面は、旋回ガイド55、5
6、57のガイドローラー60に当接してその荷重を支
持しているが、この状態から図5の状態まで旋回フレー
ム15を旋回すると、途中で旋回ガイド55のガイドロ
ーラー60は旋回フレーム15と当接せず、残りの2個
の旋回ガイド56、57のガイドローラー60で旋回フ
レーム15を支持することになる。
【0017】タラップ14をピン22回りに水平位置か
ら約20°傾動するタラップ傾動手段65について説明
する。図2、図4及び図5に示すように、タラップ傾動
手段65は、進退フレーム53上に設けられた取付けブ
ラケット66に傾転自在に設けられた駆動源の一例であ
る電動式シリンダー67と、進退フレーム53上の船舶
側に設けられた取付けブラケット68にピン69を介し
てその下端部が取付けられた揺動リンク70を有してい
る。さらに、揺動リンク70の他端部にピン71を介し
てその中間部が取付けられると共に、その基部が電動式
シリンダー67のロッド72に接続金具73を介してピ
ン74で連結された昇降リンク75を有している。
【0018】昇降リンク75の先端部には、軸87を中
心に回動可能にその一端がタラップ14の床部34の先
端部と当接可能で、他端側はタラップ14の床部34の
下面に設置された掛け止め部85でハンドルピン86を
差し込むことで、その位置が固定可能に先端がL型に曲
げられた当接部材76が、ストッパー88で時計方向の
回動を制止された状態で取付けられている。図2に示す
ように、タラップ14の補強材49がストッパー48に
当接し、かつタラップ14及び階段13が旋回可能なタ
ラップ14の水平位置においては、当接部材76は床部
34の先端部と当接しないようになっている。これは、
階段13及びタラップ14を一体的に水平方向に90°
旋回する際に、摩擦で動きにくくなったり、引っ掛かっ
たり支障をきたさないようにするためである。従って、
当接部材76の他端側を掛け止め部85の内部に挿入し
た後、当接部材76をハンドルピン86で掛けるように
ハンドルピン86を掛け止め部85の孔に差し込むと、
電動式シリンダー67を駆動してロッド72を伸ばすこ
とによって、自動的に当接部材76は床部34の先端部
と当接し、次いで図4に示すようにタラップ14をピン
22の回りに傾動することができる。
【0019】階段13及びタラップ14を、前記船舶に
対して進退する進退手段77について説明する。図2及
び図3に示すように、進退手段77は、進退フレーム5
3と、進退フレーム53の下部の4か所(前後、左右)
に取付けられた転倒防止兼車輪取付け部材78と、転倒
防止兼車輪取付け部材78に取付けられた車輪79と、
車輪79がその上を転動する進退ガイド80を有してい
る。進退ガイド80は、主として前後、左右の4本の部
材によって構成された枠体である。進退ガイド80の下
端の4か所(前後、左右)には、ガイド支持具81が取
付けられており、ガイド支持具81はアンカーボルト8
2によって岸壁11の基礎に固定されている。
【0020】図3に示すように、転倒防止兼車輪取付け
部材78は、岸壁11の基礎に固定された進退ガイド8
0の両側端部の下面と僅かな隙間を維持して移動可能で
あり、これにより、進退フレーム53上の重心の移動に
よって進退フレーム53が転倒することがないようにし
ている。転倒防止兼車輪取付け部材78の上部には、車
輪79が取付けられ、進退フレーム53を進退させる力
が小さくて済むようにしている。従って、作業者が、進
退フレーム53又は進退フレーム53上の固定部材を手
で押したり又は引いたりすることによって、階段13及
びタラップ14を前記船舶に対して進退することができ
る。
【0021】次いで、本発明の一実施の形態に係る乗船
装置10の使用方法について、図を参照しながら説明す
る。なお、乗船時、下船時共、同じ要領で行い、移動方
向が逆になる。まず、船舶の乗降部の高さがそれ程高く
ない、タラップ14を使用する場合には、以下の通りと
する。 (1)図5に示すように、船舶が岸壁11に係留されて
いない時など不使用状態においては、進退フレーム53
は進退ガイド80に対して最大限に岸壁11の反海側に
後退しており、タラップ14は水平位置に保持されて、
旋回フレーム15は図1に示す使用状態から反時計回り
に90°旋回した退避位置にしておく。この状態で、タ
ラップ14は岸壁11の海側の端83から最も離れた位
置となっている。この状態では、旋回フレーム15上面
からストッパー片61を通してストッパー座64まで図
示しないハンドルピンが差し込まれ、固定されている。
また、図5に示すように、延長タラップ39が折り畳ま
れていて略垂直になった床部40によって通行ができな
いようになっている。また、階段13の手摺25、26
間にはチェーン27が掛けられている。
【0022】(2)船舶が岸壁11に接岸する際、船舶
の平面視した乗降部が、旋回フレーム15が時計回りに
90°旋回した使用位置でのタラップ14の平面視した
先端部に接続するように船舶を接岸し、船舶がなるべく
動かないように船舶をロープで岸壁11に係留する。 (3)退避状態に固定するための図示しないハンドルピ
ンを抜き、旋回フレーム15又は旋回フレーム15上の
固定部材を手で持って、人力によって旋回フレーム15
を時計回りに90°旋回して、使用位置にセットする。 (4)延長タラップ39を使用状態にセットした後、図
4に示すように、当接部材76を掛け止め部85にハン
ドルピン86の抜き差しにより取付け、電動式シリンダ
ー67を駆動してロッド72の伸び量を調整することに
よって延長タラップ39の先端部を乗降部の高さに応じ
て位置合わせする。この調整は、旋回フレーム15に設
けられた制御盤84(図3参照)によりシーケンス制御
にて行う。
【0023】(5)進退フレーム53又は進退フレーム
53上の固定部材を手で持って、人力によって、進退フ
レーム53を進退ガイド80に沿って船舶側に前進させ
る。この際、延長タラップ39又は階段13が船舶に衝
突しないように注意して行う。 (6)船舶との位置合わせが完了すれば、延長タラップ
39が船舶から極端に離れないように、延長タラップ3
9と船舶とをロープで繋いでおく。 (7)作業者が梯子47を使ってタラップ14の下端部
に乗り込み、傾斜したタラップ14及び延長タラップ3
9を通って乗降部から乗船することができる。
【0024】(8)使用後は、延長タラップ39と船舶
とを繋ぐロープを外し、進退フレーム53又は進退フレ
ーム53上の固定部材を手で持って、人力によって、進
退フレーム53を進退ガイド80に沿って岸壁11の反
海側の後退位置に後退させる。 (9)電動式シリンダー67を駆動してロッド72を縮
めてタラップ14を水平状態に戻し、その後、延長タラ
ップ39を折り畳み、非使用状態とする。 (10)当接部材76を掛け止め部85からハンドルピ
ン86の抜き差しにより外し、昇降リンク75の先端部
の当接部材76がタラップ14の床部34に接触してい
ないことを確認した後、旋回フレーム15又は旋回フレ
ーム15上の固定部材を手で持って、人力によって旋回
フレーム15を反時計回りに90°旋回して、退避位置
に戻し、図示しないハンドルピンを差し込む。
【0025】次に、満潮時等で乗降部の位置がかなり高
い、階段13を使用する場合には、以下の要領で行う。 (11)図5に示すように、船舶が岸壁11に係留され
ていない時など不使用状態においては、進退フレーム5
3は進退ガイド80に対して最大限に岸壁11の反海側
に後退させており、タラップ14は水平位置に保持し
て、旋回フレーム15は図1に示す使用状態から反時計
回りに90°旋回した退避位置にしておく。この状態
で、階段13は岸壁11の海側の端83から最も離れた
位置となっている。この状態では、旋回フレーム15上
面からストッパー片61を通してストッパー座64まで
図示しないハンドルピンが差し込まれ、固定されてい
る。また、図5に示すように、延長タラップ39が折り
畳まれていて略垂直になった床部40によって通行がで
きないようになっている。また、階段13の手摺25、
26間にはチェーン27が掛けられている。 (12)船舶が岸壁11に接岸する際、船舶の平面視し
た乗降部が、旋回フレーム15が時計回りに90°旋回
した使用位置での階段13の平面視した先端部に接続す
るように船舶を接岸し、船舶がなるべく動かないように
船舶をロープで岸壁11に係留する。
【0026】(13)退避状態に固定するための図示し
ないハンドルピンを抜き、旋回フレーム15又は旋回フ
レーム15上の固定部材を手で持って、人力によって旋
回フレーム15を時計回りに90°旋回して、使用位置
にセットする。 (14)進退フレーム53又は進退フレーム53上の固
定部材を手で持って、人力によって、進退フレーム53
を進退ガイド80に沿って船舶側に前進させる。この
際、延長タラップ39又は階段13が船舶に衝突しない
ように注意して行う。 (15)船舶との位置合わせが完了すれば、階段13が
船舶から極端に離れないように、階段13と船舶とをロ
ープで繋いでおく。
【0027】(16)作業者が梯子47を使ってタラッ
プ14の下端部に乗り込み、次いで、タラップ14の下
端部と階段13の下端部とを繋ぐ通路37を通って、階
段13の下端部に移り、階段13を登って踊り場部23
を経由し、チェーン27を外して乗降部から乗船するこ
とができる。 (17)使用後は、階段13と船舶とを繋ぐロープを外
し、進退フレーム53又は進退フレーム53上の固定部
材を手で持って、人力によって、進退フレーム53を進
退ガイド80に沿って岸壁11の反海側の後退位置に後
退させる。 (18)旋回フレーム15又は旋回フレーム15上の固
定部材を手で持って、人力によって旋回フレーム15を
反時計回りに90°旋回して、退避位置に戻し、図示し
ないハンドルピンを差し込む。
【0028】前記実施の形態においては、進退フレーム
53を岸壁11に固定された進退ガイド80に沿って前
後進させたが、これに限定されず、進退フレーム53を
岸壁11に固定することもできる。さらに、進退フレー
ム53を前後、左右に移動可能な走行車両に搭載して使
用することもできる。階段13の踊り場部23から船舶
に乗るように構成したが、必要に応じて、タラップ14
の先端部に取付けた延長タラップ39と同様に、階段の
船舶側先端に折り畳み可能な延長階段を設け、該延長階
段の折り畳み時(不使用時)には、通行が不可となると
共に、前記延長階段の反折り畳み時(使用時)には、通
行が可能となって乗船できるように構成することもでき
る。これによって、不使用時には確実に通行ができない
と共に、船舶への寄り付きがよくなる。旋回フレーム1
5を人力によって旋回するようにしたが、モータや減速
機等を用いて機械駆動することもできる。進退フレーム
53も人力によって進退するようにしたが、モータや減
速機等を用いて機械駆動することもできる。階段には、
踊り場部と階段部とを設けたが、これに限定されず、階
段部だけ設けることもできる。
【0029】
【発明の効果】請求項1〜3記載の乗船装置において
は、岸壁に対する船舶の乗降部の高さがかなり変動し、
かつ狭い設置場所の場合でも、階段又はタラップのいず
れかを使用できるので、安全に乗降できると共に、コン
パクトにでき、かつ経済的である。特に、請求項2記載
の乗船装置においては、船舶の接岸時、階段及びタラッ
プは後退位置にあり、これによって船舶と階段及びタラ
ップとの衝突の危険を回避できるので、安全性を確保で
きる。請求項3記載の乗船装置においては、船舶の接岸
時、階段及びタラップは旋回前の位置(退避位置)にあ
り、船舶と階段及びタラップとの衝突の危険を確実に回
避できるので、さらに安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る乗船装置の平面概
念図である。
【図2】同乗船装置の後退時で延長タラップが折り畳み
状態にあるタラップ傾動前の正面図である。
【図3】同乗船装置の延長タラップが折り畳み状態にあ
るタラップ傾動前の側面図である。
【図4】同乗船装置の前進時で延長タラップが使用状態
にある正面図である。
【図5】同乗船装置の後退時で退避位置の正面図であ
る。
【符号の説明】
10:乗船装置、11:岸壁、12:踏板、13:階
段、14:タラップ、15:旋回フレーム、16、1
7:固定プレート、18〜21:傾動支持ブラケット、
22:ピン、23:踊り場部、24:踊り場、25、2
6:手摺、27:チェーン、28:階段部、29、3
0:踏板取付部材、31、32:手摺、33:手摺、3
4:床部、35、36:手摺、37:通路、38:手
摺、39:延長タラップ、40:床部、41、42:手
摺、43:ピン、44:チェーン、45、46:取付け
ブラケット、47:梯子、48:ストッパー、49:補
強材、50:旋回手段、51:軸固定部、52:旋回
軸、53:進退フレーム、54:軸受部、55、56、
57:旋回ガイド、58:ローラー支持台、59:ロー
ラー取付具、60:ガイドローラー、61:ストッパー
片、62:旋回ストッパー、64:ストッパー座、6
5:タラップ傾動手段、66:取付けブラケット、6
7:電動式シリンダー(駆動源)、68:取付けブラケ
ット、69:ピン、70:揺動リンク、71:ピン、7
2:ロッド、73:接続金具、74:ピン、75:昇降
リンク、76:当接部材、77:進退手段、78:転倒
防止兼車輪取付け部材、79:車輪、80:進退ガイ
ド、81:ガイド支持具、82:アンカーボルト、8
3:端、84:制御盤、85:掛け止め部、86:ハン
ドルピン、87:軸、88:ストッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岸壁に係留中の船舶に乗船したり、又は
    該船舶から下船する際に使用する乗船装置において、複
    数の踏板が所定の傾斜角度で配置され、前記船舶に向け
    て長手方向に配置された固定式の階段と、平面視して該
    階段の長手方向に実質的に平行に配置され、水平方向に
    対する傾斜角度が調整可能な平板状のタラップとを一体
    的に設け、前記岸壁に対する前記船舶の乗降部の高さに
    応じて、前記階段又は前記タラップを選択して使用する
    ことを特徴とする乗船装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗船装置において、前記
    階段及び前記タラップは、前記船舶に対して進退可能に
    設けられていることを特徴とする乗船装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の乗船装置におい
    て、前記階段及び前記タラップは、水平旋回可能に構成
    されたことを特徴とする乗船装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106320161A (zh) * 2016-10-28 2017-01-11 福建省新能海上风电研发中心有限公司 一种六自由度主动补偿式海上平台登乘栈桥
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JP2019065646A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 東亜建設工業株式会社 岸壁用梯子装置
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