JP2001122850A - 新規オニウム塩及びレジスト材料用光酸発生剤並びにレジスト材料及びパターン形成方法 - Google Patents

新規オニウム塩及びレジスト材料用光酸発生剤並びにレジスト材料及びパターン形成方法

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JP2001122850A
JP2001122850A JP2000245564A JP2000245564A JP2001122850A JP 2001122850 A JP2001122850 A JP 2001122850A JP 2000245564 A JP2000245564 A JP 2000245564A JP 2000245564 A JP2000245564 A JP 2000245564A JP 2001122850 A JP2001122850 A JP 2001122850A
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洋一 大澤
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Wataru Kusaki
渉 草木
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聡 渡辺
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岳志 永田
Shigehiro Nagura
茂広 名倉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高解像性を有する化学増巾型レジスト材料の
提供。 【解決手段】 下記一般式(1)で示されるオニウム
塩。 (式中R1は炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
の置換もしくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14
の置換もしくは非置換のアリール基を示す。R2は同一
でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜6の直
鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは非置換のアルキル
基を示す。pは1〜5の整数、qは0〜4の整数であ
り、p+q=5である。R3は同一でも異なってもよ
く、炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状の置換も
しくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14の置換も
しくは非置換のアリール基を示す。Mは硫黄原子又はヨ
ウ素原子を示し、Mが硫黄原子の場合、aは3であり、
Mがヨウ素原子の場合、aは2である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線、遠紫外
線、電子線、X線、エキシマレーザー、γ線、シンクロ
トロン放射線などの放射線に感応する集積回路を作成す
るための化学増幅型レジスト材料等に用いられるオニウ
ム塩及びレジスト材料用光酸発生剤並びにこのオニウム
塩を含有するレジスト材料及びパターン形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化と高速度化に伴い、パ
ターンルールの微細化が求められている中、次世代の微
細加工技術として遠紫外線リソグラフィーが有望視され
ている。
【0003】近年、遠紫外線の光源として高輝度なKr
Fエキシマレーザー、更に波長の短いArFエキシマレ
ーザーを利用する技術が注目されており、露光の短波長
化とレジスト材料の高解像度化で、より微細な加工技術
が要望されている。
【0004】このような観点から、近年開発された酸を
触媒とした化学増幅型レジスト材料は、感度、解像度、
ドライエッチング耐性が高く、優れた特徴を有するもの
で、遠紫外線リソグラフィーに特に有望なレジスト材料
である。この化学増幅レジストには、露光部が除去され
未露光部が残るポジ型と、露光部が残り未露光部が除去
されるネガ型がある。
【0005】アルカリ現像液を用いる化学増幅ポジ型レ
ジスト材料では、アルカリ可溶性のフェノールあるいは
カルボン酸の一部あるいは全部を酸に不安定な保護基
(酸不安定基)で保護した樹脂及び/又は化合物を露光
により生じた酸で触媒的に分解し、露光部にフェノール
あるいはカルボン酸を生じさせて、露光部をアルカリ現
像液で除去する。また、同ネガ型レジスト材料では、ア
ルカリ可溶性のフェノールあるいはカルボン酸を有する
樹脂及び/又は化合物と酸で上記樹脂あるいは化合物を
結合(架橋)することのできる化合物(架橋剤)とを露
光により生じた酸で架橋させて、露光部をアルカリ現像
液に不溶化し、未露光部をアルカリ現像液で除去するも
のである。
【0006】上記化学増幅ポジ型レジスト材料は、バイ
ンダーである酸不安定基を有する樹脂と放射線照射によ
り酸を発生する化合物(以下、光酸発生剤と略する)を
溶剤に溶解したレジスト溶液を調製し、基板上に種々の
処方で塗布し、必要により加熱、溶媒を除去してレジス
ト膜を形成する。次いで放射線照射、例えば遠紫外線を
光源としてこのレジスト膜に所定のマスクパターンを通
じて露光を行う。更に必要に応じて、酸による触媒反応
を進めるために露光後の焼成(PEB :post e
xposure bake)を行い、アルカリ水溶液に
よる現像を行い、露光部のレジスト膜を除去することで
ポジ型のパターンプロファイルを得る。種々の処方で基
板をエッチングした後、残存するレジスト膜を剥離液に
よる溶解やアッシングにより除去して、基板上にパター
ンプロファイルを作成する。
【0007】KrFエキシマレザー用の化学増幅ポジ型
レジスト材料には、フェノール系の樹脂、例えばポリヒ
ドロキシスチレンのフェノール性水酸基の水素原子の一
部あるいは全部を酸に不安定な保護基で保護した樹脂が
用いられており、光酸発生剤にはヨードニウム塩やスル
ホニウム塩等のオニウム塩、ビススルホニルジアゾメタ
ン、N−スルホニルオキシイミド等が用いられてきた。
更に必要に応じて分子量3000以下のカルボン酸及び
/又はフェノール誘導体等のカルボン酸及び/又はフェ
ノール性水酸基の水素原子の一部あるいは全部を酸不安
定基で保護した溶解阻止/促進化合物、溶解特性向上の
ためのカルボン酸化合物、コントラスト向上のための塩
基性化合物、塗布性向上のための界面活性剤等が添加さ
れる。
【0008】ここで、下記に示すような光酸発生剤のオ
ニウム塩は感度、解像度に優れ、N−スルホニルオキシ
イミド系の光酸発生剤に見られるような保存安定性の低
さもなく、化学増幅型レジスト材料、特にKrFエキシ
マレーザーを用いた化学増幅ポジ型レジスト材料の光酸
発生剤として好適に用いられる。
【0009】
【化14】
【0010】しかしながら、要求されるパターンサイズ
の微細化に伴い、これらの光酸発生剤を用いた場合でも
解像性が低い、環境に対する安定性が低い、アルカリ現
像液で現像をする際あるいはレジストを溶剤で剥離する
際に未溶解性あるいは低溶解性の異物が発現する等の問
題が生じてきた。
【0011】この場合、解像性に関しては、用いる樹脂
の酸不安定基をより酸に対して切れ易くすることや塩基
性添加物、プロセス条件で改善しつつある。
【0012】また、レジスト材料において、2種以上の
光酸発生剤の使用(併用)は公知の技術であるが(特開
平8−123032号公報)、放射線の照射により、3
つ以上のフッ素原子を有するスルホン酸を発生する化合
物と、放射線の照射によりフッ素原子を全く持たないス
ルホン酸を発生する化合物との組合せからなる感放射線
性酸発生剤を含有することにより、ナノエッジラフネス
あるいは膜面荒れを生じることが無く、解像度が優れる
との報告がある(特開平11−72921号公報)。し
かし、本発明者の検討では、解像性及び現像時のパター
ン上の異物に対する効果において満足できない。
【0013】更に、微細化に伴う解像性の向上を目的と
して、多価エノールエーテル化合物とポリヒドロキシス
チレンに代表されるアルカリ可溶性樹脂を基板上で熱架
橋させ、放射線照射、PEB(Post exposu
re bake)等の工程を経てパターンを得るポジ型
感光性組成物(特開平6−148889号公報)、感光
性酸発生体と重合体であって、ヒドロキシスチレンとア
クリレート、メタクリレート又はアクリルレートとメタ
クリレートの混合物とを含む感光性レジスト組成物(特
開平6−266112号公報)が報告されているが、解
像性、パターンプロファイル形状が満足ではなく、ま
た、PED(Post ExposureDelay)
スリミングが大きい問題がある。
【0014】一方、環境安定性は大きく分けて2種類あ
る。一つはレジスト膜上の空気中の塩基や、レジスト膜
下の基板上の塩基で露光により発生した酸が失活する問
題であり、これは酸強度の高い酸を発生する光酸発生剤
を用いた時によく見られる現象である。この問題に関し
ては、用いる樹脂の酸不安定基を酸に対して切れ易くす
ることや、発生酸の酸強度を低く(弱く)することで解
決する方向にある。また、もう一つの環境安定性の問題
は、露光と露光後の焼成(PEB:postexpos
ure bake)が長引く場合(PED:post
exposure delay)にレジスト膜中を発生
酸が拡散し、酸不安定基が切れにくい場合には酸の失
活、酸不安定基が切れ易い場合には酸分解反応が進行
し、パターンプロファイルが変動する場合が多い。例え
ばアセタールを中心とした酸不安定基を有する化学増幅
ポジ型レジスト材料の場合には、未露光部の線幅が細く
なる場合が多い。
【0015】上記のように、より高解像性を求めるため
には、樹脂により切れ易い酸不安定基を導入することが
必要であり、光酸発生剤としては拡散性の低い酸を発生
することが望まれる。この低拡散性の酸としては、10
−カンファースルホン酸のようなアルキルスルホン酸が
種々検討されている。しかし、このアルキルスルホン酸
は、従来用いられていたフッ化アルキルスルホン酸やア
リールスルホン酸の酸強度に対して弱く、酸強度の弱さ
を酸の量でカバーしなくてはならないため、より多量の
酸を発生しなくてはならず、露光時間の増大につなが
り、生産性に劣る場合が多い。
【0016】この問題に対して、アリールスルホン酸に
アルキル基や、カルボニル基、カルボン酸エステル基を
導入した光酸発生剤を用いたレジスト材料が公開されて
いる(特開平6−199770号、同9−244234
号、同9−258435号公報)。
【0017】しかしながら、本発明者らの検討では、ベ
ンゼン環にカルボニル基、カルボン酸エステルを直接導
入すると、発生酸の拡散性は抑えられるものの、光酸発
生剤の248nm付近の光吸収が増大することや、単な
るアルキル基の導入では現像時に異物が生じ、好ましく
ない。
【0018】また、アルカリ現像時及び/又はレジスト
の溶剤による剥離の際の異物に関しては、光酸発生剤の
光分解物、未分解物(光酸発生剤そのまま)、低溶解性
の樹脂等、種々の要因があり、現在のところ要因が特定
されていないが、現像液(水溶液)あるいは剥離溶剤に
対する溶解性(親和性)や樹脂に対する溶解性(親和
性)が関係しているようである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】レジスト材料の光酸発
生剤としては、レジスト溶剤及び樹脂に対する溶解性
(相溶性)が十分高いこと、保存安定性が良好であるこ
と、毒性がないこと、塗布性が良好であること、現像後
のパターン形成時、更にレジスト剥離時に異物を生じな
いこと、パターンプロファイル形状、PED安定性が良
好であることが求められるが、従来の光酸発生剤、特に
単なるアルキルスルホン酸やアリールスルホン酸を発生
する光酸発生剤はこれらをすべて満たしていない。
【0020】集積回路のパターンの微細化に伴い、解像
性はもちろんのこと、PEDによる線幅変動、現像後、
剥離後の異物の問題はより厳しくなってきた。
【0021】本発明の目的は、上記の種々問題を解決
し、特に解像性やパターンプロファイル形状、現像後、
剥離後の異物が少ない化学増幅型レジスト材料等のレジ
スト材料に好適な新規オニウム塩及びレジスト材料用光
酸発生剤、並びに、レジスト材料及びこれを用いたパタ
ーン形成方法を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、下記式(1)で示されるオニウム塩、特に(1
a)、(1a’)で示されるスルホニウム塩、あるいは
(1b)で示されるヨードニウム塩を化学増幅型レジス
ト材料の光酸発生剤として用いることにより、保存安定
性、塗布性に優れ、PEDが長時間にわたる場合にも線
幅変動、形状劣化が少なく、塗布後、現像後、剥離後の
異物が少なく、現像後のパターンプロファイル形状に優
れ、微細加工に適した高解像性を有し、特に遠紫外リソ
グラフィーにおいて大いに威力を発揮することを見出し
た。
【0023】
【化15】 (式中R1は炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
の置換もしくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14
の置換もしくは非置換のアリール基を示す。R2は同一
でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜6の直
鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは非置換のアルキル
基を示す。pは1〜5の整数、qは0〜4の整数であ
り、p+q=5である。R3は同一でも異なってもよ
く、炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状の置換も
しくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14の置換も
しくは非置換のアリール基を示す。Mは硫黄原子又はヨ
ウ素原子を示し、Mが硫黄原子の場合、aは3であり、
Mがヨウ素原子の場合、aは2である。)
【0024】
【化16】 (式中R1、R2、p、q、R3は上記と同じ。)
【0025】
【化17】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。Gは酸素原子に
結合した酸不安定基又はR2O−もしくは(R22N−
を示し、gは0〜4の整数、hは1〜5の整数で、g+
h=5である。eは1〜3の整数、fは0〜2の整数
で、e+f=3である。)
【0026】
【化18】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。)
【0027】即ち、本発明の上記式(1)のオニウム塩
を化学増幅型レジスト材料の光酸発生剤として用いる
と、スルホン酸エステル部位の効果で高解像度、広範囲
の焦点深度を有するレジスト像を得ることができ、適度
な拡散性を有するためPEDによるパターンプロファイ
ルの劣化も少なく、更にスルホン酸エステルの極性のた
めアルカリ現像時/レジスト剥離時に異物を少なくする
ことができることを見出し、本発明をなすに至ったもの
である。
【0028】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明は、まず第一に、下記一般式(1)で示さ
れ、置換あるいは非置換のアルキルあるいはアリールス
ルホニルオキシベンゼンスルホン酸アニオンを持つ新規
なオニウム塩を提供するものである。
【0029】
【化19】 (式中R1は炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
の置換もしくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14
の置換もしくは非置換のアリール基を示す。R2は同一
でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜6の直
鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは非置換のアルキル
基を示す。pは1〜5の整数、qは0〜4の整数であ
り、p+q=5である。R3は同一でも異なってもよ
く、炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状の置換も
しくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14の置換も
しくは非置換のアリール基を示す。Mは硫黄原子又はヨ
ウ素原子を示し、Mが硫黄原子の場合、aは3であり、
Mがヨウ素原子の場合、aは2である。)
【0030】また、より詳しくは下記一般式(1a)又
は(1a’)で示され、置換あるいは非置換のアルキル
あるいはアリールスルホニルオキシベンゼンスルホン酸
アニオンを持つ新規なスルホニウム塩を提供するもので
ある。
【0031】
【化20】 (式中R1、R2、p、q、R3は上記と同じ。)
【0032】
【化21】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。Gは酸素原子に
結合した酸不安定基又はR2O−もしくは(R22N−
を示し、gは0〜4の整数、hは1〜5の整数で、g+
h=5である。eは1〜3の整数、fは0〜2の整数
で、e+f=3である。)
【0033】更には、下記一般式(1b)で示され、置
換あるいは非置換のアルキルあるいはアリールスルホニ
ルオキシベンゼンスルホン酸アニオンを持つ新規なヨー
ドニウム塩を提供するものである。
【化22】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。)
【0034】上記式(1)及び(1a)、(1a’)、
(1b)において、R1は同一でも異なってもよく、炭
素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは
非置換のアルキル基又は炭素数6〜14の置換もしくは
非置換のアリール基を示し、具体的にはメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、sec−プロピル基、n−ブチ
ル基、sec−ブチル基、iso−ブチル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペンチル基、シ
クロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、
下記式で示される基等の直鎖、分岐もしくは環状の置換
もしくは非置換のアルキル基、あるいはフェニル基、4
−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−メト
キシフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、
2,4−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチル
フェニル基、2,4,6−トリイソプロピルフェニル
基、4−フルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル
基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等を示すが、これ
らに限定されるものではない。
【0035】
【化23】
【0036】また、上記式(1)及び(1a)、(1
a’)、(1b)において、R2は同一でも異なっても
よく、水素原子又は炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは
環状のアルキル基を示し、具体的には水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、sec−プロピル基、
n−ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチル基、
tert−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペンチ
ル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキ
シル基等の直鎖、分岐、環状のアルキル基、2−オキソ
プロピル基、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソ
シクロヘキシル基、2−ヒドロキシシクロペンチル基、
2−ヒドロキシシクロヘキシル基等のオキソ置換、ヒド
ロキシ置換等の置換アルキル基を示すが、これらに限定
されるものではない。また、上記式(1)及び(1
a)、(1a’)において、R3は炭素数1〜10の直
鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは非置換のアルキル
基又は炭素数6〜14の置換もしくは非置換のアリール
基を示す。具体的に、R3は同一でも異なってもよく、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、sec−プロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチ
ル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、sec−
ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シク
ロヘキシル基等の直鎖、分岐、環状のアルキル基、2−
オキソプロピル基、2−オキソシクロペンチル基、2−
オキソシクロヘキシル基、2−ヒドロキシシクロペンチ
ル基、2−ヒドロキシシクロヘキシル基等のオキソ置
換、ヒドロキシ置換等の置換アルキル基、あるいはフェ
ニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル
基、4−メトキシフェニル基、4−tert−ブチルフ
ェニル基、4−tert−ブトキシフェニル基、4−シ
クロヘキシルフェニル基、4−シクロヘキシロキシフェ
ニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,4,6−ト
リメチルフェニル基、2,4,6−トリイソプロピルフ
ェニル基、3,4−ビス(tert−ブトキシ)フェニ
ル基、4−ジメチルアミノフェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基等の非置換アリール基、アルキル置
換、アルコキシ置換、アミノ置換、アルキルアミノ置換
等の置換アリール基を示すが、これらに限定されるもの
ではない。pは1〜5の整数、qは0〜4の整数であ
り、p+q=5である。上記式(1)においてMは硫黄
原子あるいはヨウ素原子を示し、Mが硫黄原子の時はa
は3であり、Mがヨウ素原子の時はaは2である。
【0037】また、上記式(1a’)において、Gは酸
素原子に結合した酸不安定基、R2O−で示されるアル
コキシ基あるいは(R22N−を示す。R2は上述のも
のと同じである。酸素原子に結合した酸不安定基は、限
定されるものではないが、フェノール性水酸基の水素原
子を下記一般式(4)〜(7)で示される基、炭素数4
〜20、好ましくは4〜15の非環状の三級アルキル
基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアルキ
ルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基、炭素
数7〜20のアリール基置換アルキル基等に置換したも
のが好ましい。
【0038】
【化24】
【0039】式中、R10、R11は水素原子又は炭素数1
〜18、好ましくは1〜10の直鎖状、分岐状又は環状
のアルキル基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル
基等を例示できる。R12は炭素数1〜18、好ましくは
1〜10の酸素原子等のヘテロ原子を有してもよい1価
の炭化水素基を示し、直鎖状、分岐状、環状のアルキル
基、これらの水素原子の一部が水酸基、アルコキシ基、
オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ基等に置換された
ものを挙げることができ、具体的には下記の置換アルキ
ル基等が例示できる。
【0040】
【化25】
【0041】R10とR11、R10とR12、R11とR12とは
環を形成してもよく、環を形成する場合にはR10
11、R12はそれぞれ炭素数1〜18、好ましくは1〜
10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。
【0042】R13は炭素数4〜20、好ましくは4〜1
5の三級アルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1
〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソ
アルキル基又は上記一般式(4)で示される基を示し、
三級アルキル基として具体的には、tert−ブチル
基、tert−アミル基、1,1−ジエチルプロピル
基、1−エチルシクロペンチル基、1−ブチルシクロペ
ンチル基、1−エチルシクロヘキシル基、1−ブチルシ
クロヘキシル基、1−エチル−2−シクロペンテニル
基、1−エチル−2−シクロヘキセニル基、2−メチル
−2−アダマンチル基等が挙げられ、トリアルキルシリ
ル基として具体的には、トリメチルシリル基、トリエチ
ルシリル基、ジメチル−tert−ブチルシリル基等が
挙げられ、オキソアルキル基として具体的には、3−オ
キソシクロヘキシル基、4−メチル−2−オキソオキサ
ン−4−イル基、5−メチル−2−オキソオキソラン−
5−イル基等が挙げられる。zは0〜6の整数である。
【0043】R14は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は
環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていて
もよいアリール基を示し、直鎖状、分岐状、環状のアル
キル基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチル
エチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエ
チル基等を例示でき、置換されていてもよいアリール基
として具体的にはフェニル基、メチルフェニル基、ナフ
チル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピレニル基
等を例示できる。h’は0又は1、iは0、1、2、3
のいずれかであり、2h’+i=2又は3を満足する数
である。
【0044】R15は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は
環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていて
もよいアリール基を示し、具体的にはR14と同様のもの
が例示できる。R16〜R25はそれぞれ独立に水素原子又
は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでもよい1価の炭
化水素基を示し、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、
n−デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シ
クロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シク
ロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基等の直鎖
状、分岐状、環状のアルキル基、これらの水素原子の一
部が水酸基、アルコキシ基、カルボキシ基、アルコキシ
カルボニル基、オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、シアノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、スルホ
基等に置換されたものを例示できる。R16〜R25は互い
に環を形成していてもよく(例えば、R16とR17、R16
とR18、R17とR19、R18とR19、R20とR21、R22
23等)、その場合には炭素数1〜15のヘテロ原子を
含んでもよい2価の炭化水素基を示し、上記1価の炭化
水素基で例示したものから水素原子を1個除いたもの等
を例示できる。また、R16〜R25は隣接する炭素に結合
するもの同士で何も介さずに結合し、二重結合を形成し
てもよい(例えば、R16とR18、R18とR24、R22とR
24等)。
【0045】上記式(4)で示される酸不安定基のうち
直鎖状又は分岐状のものとしては、具体的には下記の基
が例示できる。
【0046】
【化26】
【0047】上記式(4)で示される酸不安定基のうち
環状のものとしては、具体的にはテトラヒドロフラン−
2−イル基、2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル
基、テトラヒドロピラン−2−イル基、2−メチルテト
ラヒドロピラン−2−イル基等が例示できる。
【0048】上記式(5)の酸不安定基としては、具体
的にはtert−ブトキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニルメチル基、tert−アミロキシカル
ボニル基、tert−アミロキシカルボニルメチル基、
1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニル基、1,1
−ジエチルプロピルオキシカルボニルメチル基、1−エ
チルシクロペンチルオキシカルボニル基、1−エチルシ
クロペンチルオキシカルボニルメチル基、1−エチル−
2−シクロペンテニルオキシカルボニル基、1−エチル
−2−シクロペンテニルオキシカルボニルメチル基、1
−エトキシエトキシカルボニルメチル基、2−テトラヒ
ドロピラニルオキシカルボニルメチル基、2−テトラヒ
ドロフラニルオキシカルボニルメチル基等が例示でき
る。
【0049】上記式(6)の酸不安定基としては、具体
的には1−メチルシクロペンチル、1−エチルシクロペ
ンチル、1−n−プロピルシクロペンチル、1−イソプ
ロピルシクロペンチル、1−n−ブチルシクロペンチ
ル、1−sec−ブチルシクロペンチル、1−メチルシ
クロヘキシル、1−エチルシクロヘキシル、3−メチル
−1−シクロペンテン−3−イル、3−エチル−1−シ
クロペンテン−3−イル、3−メチル−1−シクロヘキ
セン−3−イル、3−エチル−1−シクロヘキセン−3
−イル等が例示できる。上記式(7)の酸不安定基とし
ては、具体的には下記の基が例示できる。
【0050】
【化27】
【0051】炭素数4〜20、好ましくは4〜15の非
環状の三級アルキル基としては、tert−ブチル基、
tert−アミル基、3−エチル−3−ペンチル基、ジ
メチルベンジル基等が挙げられる。各アルキル基がそれ
ぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基としてはトリ
メチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−ブチ
ルジメチルシリル基等が挙げられる。炭素数4〜20の
オキソアルキル基としては、3−オキソシクロヘキシル
基、下記式で示される基が挙げられる。
【0052】
【化28】
【0053】炭素数7〜20のアリール基置換アルキル
基としては、ベンジル基、メチルベンジル基、ジメチル
ベンジル基、ジフェニルメチル基、1,1−ジフェニル
エチル基等が挙げられる。
【0054】本発明のオニウム塩は、スルホニルオキシ
ベンゼンスルホン酸アニオンとヨードニウムカチオンあ
るいはスルホニウムカチオンからなるものであり、下記
のカチオンとアニオンの組み合わせがある。具体的には
アニオンとして、4−(4’−メチルフェニルスルホニ
ルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、4−(4’−
メトキシフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン
酸アニオン、4−フェニルスルホニルオキシベンゼンス
ルホン酸アニオン、4−(2’,4’,6’−トリメチ
ルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニ
オン、4−(2’−ナフチルスルホニルオキシ)ベンゼ
ンスルホン酸アニオン、4−(10’−カンファースル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、4−メタ
ンスルホニルオキシベンゼンスルホン酸アニオン、4−
(n−ブタンスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ア
ニオン、2,5−ビス(4’−メチルフェニルスルホニ
ルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、2,5−ビス
(フェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニ
オン、更に置換位置は特定されないが(4’−メチルフ
ェニルスルホニルオキシ)メチルベンゼンスルホン酸ア
ニオン等が挙げられ、この内、4−(4’−メチルフェ
ニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、
4−フェニルスルホニルオキシベンゼンスルホン酸アニ
オン、4−(10’−カンファースルホニルオキシ)ベ
ンゼンスルホン酸アニオン、2,5−ビス(4’−メチ
ルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニ
オン、2,5−ビス(フェニルスルホニルオキシ)ベン
ゼンスルホン酸アニオンが好適である。ヨードニウムカ
チオンとしてジフェニルヨードニウム、ビス(4−te
rt−ブチルフェニル)ヨードニウム、4−メトキシフ
ェニル−フェニルヨードニウム、4−エトキシフェニル
−フェニルヨードニウム、4−tert−ブトキシフェ
ニル−フェニルヨードニウム等が挙げられる。この内、
ジフェニルヨードニウム、ビス(4−tert−ブチル
フェニル)ヨードニウムが好適に用いられる。スルホニ
ウムカチオンとしては、トリフェニルスルホニウム、4
−ヒドロキシフェニルジフェニルスルホニウム、(4−
tert−ブチルフェニル)ジフェニルスルホニウム、
ビス(4−tert−ブチルフェニル)フェニルスルホ
ニウム、トリス(4−tert−ブチルフェニル)スル
ホニウム、4−メチルフェニルジフェニルスルホニウ
ム、ビス(4−メチルフェニル)フェニルスルホニウ
ム、トリス(4−メチルフェニル)スルホニウム、(4
−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウ
ム、ビス(4−tert−ブトキシフェニル)フェニル
スルホニウム、トリス(4−tert−ブトキシフェニ
ル)スルホニウム、(3−tert−ブトキシフェニ
ル)ジフェニルスルホニウム、ビス(3−tert−ブ
トキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリス(3−
tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、(3,4
−ジtert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニ
ウム、ビス(3,4−ジtert−ブトキシフェニル)
フェニルスルホニウム、トリス(3,4−ジtert−
ブトキシフェニル)スルホニウム、ジフェニル(4−チ
オフェノキシフェニル)スルホニウム、(4−tert
−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)ジフェニ
ルスルホニウム、トリス(4−tert−ブトキシカル
ボニルメチルオキシフェニル)スルホニウム、(4−t
ert−ブトキシフェニル)ビス(4−ジメチルアミノ
フェニル)スルホニウム、トリス(4−ジメチルアミノ
フェニル)スルホニウム、トリス(4−メトキシフェニ
ル)スルホニウム、トリス(4−エトキシフェニル)ス
ルホニウム、2−ナフチルジフェニルスルホニウム、ジ
メチル−2−ナフチルスルホニウム、4−ヒドロキシフ
ェニルジメチルスルホニウム、4−メトキシフェニルジ
メチルスルホニウム、ジメチルフェニルスルホニウム、
ジフェニルメチルスルホニウム、トリメチルスルホニウ
ム、2−オキソシクロヘキシルシクロヘキシルメチルス
ルホニウム、2−オキソシクロヘキシル−メチル−フェ
ニルスルホニウム、2−オキソシクロペンチル−メチル
−フェニルスルホニウム、2−オキソプロピル−メチル
−フェニルスルホニウム、トリベンジルスルホニウム等
が挙げられ、この内、トリフェニルスルホニウム、4−
tert−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウム、
ジフェニルメチルスルホニウム、ジメチルフェニルスル
ホニウム、4−tert−ブチルフェニルジフェニルス
ルホニウム、トリス(4−メチルフェニル)スルホニウ
ム、トリス(4−tert−ブチルフェニル)スルホニ
ウム等が好適に用いられる。
【0055】この中で特に好ましく用いられるのは、ト
リフェニルスルホニウム4−(4’−メチルフェニルス
ルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、4−tert
−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウム4−(4’
−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネ
ート、4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホ
ニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)
ベンゼンスルホネート、ジメチルフェニルスルホニウム
4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼ
ンスルホネート、トリス(4−tert−ブトキシフェ
ニル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニルスルホ
ニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリス(4−メチ
ルフェニル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニル
スルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリス(4
−tert−ブチルフェニル)スルホニウム4−(4’
−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネ
ート、トリフェニルスルホニウム4−(10’−カンフ
ァースルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、4−t
ert−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウム4−
(10’−カンファースルホニルオキシ)ベンゼンスル
ホネート、4−tert−ブチルフェニルジフェニルス
ルホニウム4−(10’−カンファースルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネート、ジメチルフェニルスルホニ
ウム4−(10’−カンファースルホニルオキシ)ベン
ゼンスルホネート、トリス(4−tertブトキシフェ
ニル)スルホニウム4−(10’−カンファースルホニ
ルオキシ)ベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニ
ウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベ
ンゼンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェ
ニル)ヨードニウム4−(4’−メチルフェニルスルホ
ニルオキシ)ベンゼンスルホネート、ビス(4−ter
t−ブチルフェニル)ヨードニウム4−(10’−カン
ファースルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリ
フェニルスルホニウム2,5−ビス(4’−メチルフェ
ニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリス
(4−メチルフェニル)スルホニウム2,5−ビス
(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンス
ルホネート、トリス(4−tert−ブチルフェニル)
スルホニウム2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、ビス(4−te
rt−ブチルフェニル)ヨードニウム2,5−ビス
(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンス
ルホネート等が挙げられる。
【0056】以下、本発明のオニウム塩の合成方法につ
き記載するが、これらに限定されるものではない。
【0057】本発明のオニウム塩のスルホニルオキシベ
ンゼンスルホン酸アニオンは、フェノールスルホン酸と
スルホニルハライドあるいはスルホン酸無水物で縮合さ
せる処方と、スルホン酸フェノールエステルをスルホン
酸化する処方がある。フェノールスルホン酸あるいはヒ
ドロキノンスルホン酸、クレゾールスルホン酸等のフェ
ノール性水酸基を有するベンゼンスルホン酸とスルホニ
ルハライド等を縮合する際には、塩基性条件下で行うこ
とが必要である。
【0058】
【化29】 (式中、R1、R2、p、qはそれぞれ上記と同様の意味
を示す。)
【0059】また、フェノール類とスルホニルクロリド
を縮合する際にも塩基性条件下で反応を行うことが望ま
しい。スルホン酸化は三酸化硫黄、硫酸、クロロスルホ
ン酸、アミド硫酸等の既存の方法で合成できる。
【0060】
【化30】 (式中、R1、R2、p、qはそれぞれ上記と同様の意味
を示す。)
【0061】対応するスルホニウム塩、ヨードニウム塩
の合成は特に制限されないが、アニオンにはハロゲン化
イオン、アルキルスルホン酸等のアリールスルホン酸よ
りも弱い酸強度を持つものが好ましい。トリフルオロメ
タンスルホン酸のような強酸アニオンを有するスルホニ
ウム塩は上記で合成したスルホニルオキシベンゼンスル
ホン酸とのアニオン交換が困難であるため、強酸アニオ
ンを有するオニウム塩を原料に用いる場合には特開平7
−333844号公報に記載されているようにイオン交
換クロマトによるアニオン交換を行い、水酸化物イオン
を有するオニウム塩を得た後に上記スルホニルオキシベ
ンゼンスルホン酸アニオンとアニオン交換させることが
望ましい。スルホニウム塩やヨードニウム塩は、The
Chemistry of sulfonium g
roup Part 1 Jhon−Wiley &
Sons(1981)、Advanced Photo
chemistry,vol.17 Jhon−Wil
ey & Sons(1992)、J.Org.Che
m.,1988.53.5571−5573あるいは特
開平7−25846号公報等を参考に合成することがで
きる。
【0062】アニオン交換は特に制限されないが、オニ
ウム塩1モルに対し上記合成のスルホニルオキシベンゼ
ンスルホン酸アニオンを1モル以上、好ましくは1〜3
モル用いることが好適である。溶剤系はメタノール、エ
タノール等のアルコール系溶剤や、ジクロロメタン−水
系等の2層系で行うことができる。ハロゲン化イオンを
有するオニウム塩のアニオン交換には特開平9−323
970号公報記載の炭酸鉛を用いることで、より定量的
に行うこともできる。
【0063】本発明の一般式(1)及び(1a)、(1
a’)、(1b)で示されるオニウム塩の用途は特に限
定されるものではないが、レジスト材料、特に化学増幅
型レジスト材料の光酸発生剤としての用途に有用であ
る。
【0064】即ち、本発明の一般式(1)及び(1
a)、(1a’)、(1b)で示されるオニウム塩は紫
外線、遠紫外線、電子線、X線、エキシマレーザー、γ
線、シンクロトロン放射線などの放射線に感応する集積
回路を作成するためのレジストとして好適な化学増幅型
レジスト材料の光酸発生剤として好適に用いられる。こ
の場合、ポジ型レジスト材料用として用いてもネガ型レ
ジスト材料用として用いてもよい。
【0065】従って、本発明は、下記レジスト材料を提
供する。 (i)光酸発生剤として上記一般式(1)で示されるス
ルホニウム塩を含むことを特徴とするレジスト材料。 (ii)光酸発生剤として上記一般式(1a)で示され
るスルホニウム塩を含むことを特徴とするレジスト材
料。 (iii)光酸発生剤として上記一般式(1a’)で示
されるスルホニウム塩を含むことを特徴とするレジスト
材料。 (iv)光酸発生剤として上記一般式(1b)で示され
るヨードニウム塩を含むことを特徴とするレジスト材
料。
【0066】本発明のレジスト材料の態様は下記の通り
である。 <1> (A)酸の作用でアルカリ現像液に対する溶解性が変化
する樹脂 (B)上記一般式(1)、(1a)、(1a’)、又は
(1b)で示されるオニウム塩 (J)有機溶剤 を含むことを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料 <2>更に (C)放射線照射により酸を発生する上記一般式
(1)、(1a)、(1a’)、(1b)以外の光酸発
生剤 を含むことを特徴とする<1>記載の化学増幅ポジ型レ
ジスト材料<3>更に (F)酸の作用でアルカリ現像液に対する溶解性が変化
する分子量3,000以下の化合物を含むことを特徴と
する<1>、<2>記載の化学増幅ポジ型レジスト材料 <4>更に (G)塩基性化合物を含むことを特徴とする<1>〜<
3>記載の化学増幅ポジ型レジスト材料 <5>更に (E)有機酸誘導体を含むことを特徴とする<1>〜<
4>記載の化学増幅ポジ型レジスト材料 <6> (H)アルカリ可溶性樹脂 (I)酸の作用により架橋構造を形成する酸架橋剤 (J)有機溶剤 (B)上記一般式(1)、(1a)、(1a’)、又は
(1b)で示される放射線照射により酸を発生するオニ
ウム塩を含むことを特徴とする化学増幅ネガ型レジスト
材料 <7>更に (C)を含むことを特徴とする<6>記載の化学増幅ネ
ガ型レジスト材料 <8>更に (F)を含むことを特徴とする<6>、<7>記載の化
学増幅ネガ型レジスト材料が挙げられるが、これに限定
されるわけではない。
【0067】この場合、(A)成分の樹脂としては、下
記のものが好適である。 (A−i)酸の作用でC−O−C結合が切断することに
よりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する置換基を
有する樹脂。 (A−ii)フェノール性水酸基の水素原子が1種又は
2種以上の酸不安定基によってフェノール性水酸基の水
素原子全体の平均0モル%を超え80モル%以下の割合
で置換されている重量平均分子量3,000〜100,
000の高分子化合物。 (A−iii)下記一般式(2)で示される繰り返し単
位を有する高分子化合物のフェノール性水酸基の水素原
子が1種又は2種以上の酸不安定基によってフェノール
性水酸基の水素原子全体の平均0モル%を超え80モル
%以下の割合で置換されている重量平均分子量3,00
0〜100,000の高分子化合物。
【化31】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
す。xは0又は正の整数、yは正の整数であり、x+y
≦5を満足する数である。) (A−iv)フェノール性水酸基の水素原子の一部が1
種又は2種以上の酸不安定基により部分置換され、かつ
残りのフェノール性水酸基の水素原子が式(2)で示さ
れる高分子化合物のフェノール性水酸基全体の平均0モ
ル%を超え50モル%以下の割合で下記一般式(3a)
又は(3b)で示されるC−O−C基を有する架橋基に
より分子内及び/又は分子間で架橋されている高分子化
合物。
【化32】 (式中、R7、R8は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。また、R7
8は環を形成してもよく、環を形成する場合にはR 7
8はそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアル
キレン基を示す。R9は炭素数1〜10の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキレン基を示し、a’は1〜7の整
数、bは0又は1〜10の整数である。Aは、a’+1
価の炭素数1〜50の脂肪族もしくは脂環式飽和炭化水
素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基を示し、これら
の基はヘテロ原子を介在していてもよく、また、その炭
素原子に結合する水素原子の一部が水酸基、カルボキシ
ル基、カルボニル基又はハロゲン原子によって置換され
ていてもよい。Bは−CO−O−、−NHCO−O−又
は−NHCONH−を示す。) (A−v)下記一般式(2a’)の繰り返し単位を有す
る高分子化合物であって、該高分子化合物中におけるア
クリル酸エステル及びメタクリル酸エステルに基づく単
位が平均0モル%を超え50モル%以下の割合で含有さ
れており、(A)成分の樹脂全体に対し酸不安定基が平
均0モル%を超え80モル%以下の割合で置換されてい
る重量平均分子量3,000〜100,000の高分子
化合物。
【化33】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
し、R6は酸不安定基を示す。R6aは水素原子又は酸不
安定基であるが、少なくとも一部が酸不安定基である。
xは0又は正の整数、yは正の整数であり、x+y≦5
を満足する数であり、yが2以上の場合、R 6は互いに
同一であっても異なっていてもよい。M、Nは正の整数
で、Lは0又は正の整数であり、0<N/(M+N)≦
0.5、及び0<(N+L)/(M+N+L)≦0.8
を満足する数である。)
【0068】なお、酸不安定基が下記一般式(4)〜
(7)で示される基、炭素数4〜20の非環状の三級ア
ルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリ
アルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル
基、又は炭素数7〜20のアリール基置換アルキル基で
あることが好ましい。
【化34】 (式中、R10、R11は水素原子又は炭素数1〜18の直
鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、R12は炭素
数1〜18のヘテロ原子を有してもよい1価の炭化水素
基を示し、R10とR11、R10とR12、R11とR12とは環
を形成してもよく、環を形成する場合にはR10、R11
12はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖状又は分岐状のア
ルキレン基を示す。R13は炭素数4〜20の三級アルキ
ル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアル
キルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基又は
上記一般式(4)で示される基を示し、zは0〜6の整
数である。R14は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環
状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていても
よいアリール基を示し、h’は0又は1、iは0、1、
2、3のいずれかであり、2h’+i=2又は3を満足
する数である。R15は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又
は環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されてい
てもよいアリール基を示し、R16〜R25はそれぞれ独立
に水素原子又は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでも
よい1価の炭化水素基を示す。R16〜R 25は互いに環を
形成していてもよく、その場合には炭素数1〜15のヘ
テロ原子を含んでもよい2価の炭化水素基を示し、ま
た、R16〜R25は隣接する炭素に結合するもの同士で何
も介さずに結合し、二重結合を形成してもよい。)
【0069】更に、本発明は、下記パターン形成方法を
提供する。 (i)上記レジスト材料を基板上に塗布する工程と、
(ii)次いで加熱処理後、フォトマスクを介して波長
300nm以下の高エネルギー線又は電子線で露光する
工程と、(iii)必要に応じて加熱処理した後、現像
液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパタ
ーン形成方法。
【0070】以下、更に詳細にレジスト材料の各成分に
つき記載する。(J)成分の有機溶剤としては、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、酢酸シクロヘキシル、酢酸3−メト
キシブチル、メチルエチルケトン、メチルアミルケト
ン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、3−エトキ
シエチルプロピオネート、3−エトキシメチルプロピオ
ネート、3−メトキシメチルプロピオネート、アセト酢
酸メチル、アセト酢酸エチル、ジアセトンアルコール、
ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルプロピオネート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メト
キシブタノール、N−メチルピロリドン、ジメチルスル
ホキシド、γ−ブチロラクトン、プロピレングリコール
メチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピル
エーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プ
ロピル、テトラメチレンスルホン等が挙げられるが、こ
れに限定されるものではない。特に好ましいものは、プ
ロピレングリコールアルキルエーテルアセテート、乳酸
アルキルエステルである。
【0071】なお、上記プロピレングリコールアルキル
エーテルアセテートのアルキル基は炭素数1〜4のも
の、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等が挙げら
れるが、中でもメチル基、エチル基が好適である。ま
た、このプロピレングリコールアルキルエーテルアセテ
ートには1,2置換体と1,3置換体があり、置換位置
の組合せで3種の異性体があるが、単独あるいは混合い
ずれの場合でもよい。また、上記の乳酸アルキルエステ
ルのアルキル基は炭素数1〜4のもの、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基等が挙げられるが、中でもメ
チル基、エチル基が好適である。これらの溶剤は単独で
も2種以上混合してもよい。好ましい混合溶剤の例はプ
ロピレングリコールアルキルエーテルアセテートと乳酸
アルキルエステルである。混合比も任意であるが、プロ
ピレングリコールアルキルエーテルアセテート50〜9
9重量部に対して乳酸アルキルエステルを1〜50重量
部の割合で混合することが望ましい。更に好ましくは、
プロピレングリコールアルキルエーテルアセテートを6
0〜95重量%、乳酸アルキルエステルを5〜40重量
%の割合とすることが好ましい。プロピレングリコール
アルキルエーテルアセテートが少ないと、塗布性劣化等
の問題があり、多すぎると溶解性不十分、パーティク
ル、異物の発生の問題がある。乳酸アルキルエステルが
少ないと溶解性不十分、パーティクル、異物の増加等の
問題があり、多すぎると粘度が高くなり塗布性が悪くな
る、保存安定性の劣化等の問題がある。また、このプロ
ピレングリコールアルキルエーテルアセテートと乳酸ア
ルキルエステルとの混合溶剤に更に1種以上の溶剤を添
加してもよい。
【0072】次に、(A)成分の酸の作用でアルカリ現
像液に対する溶解性が変化する樹脂としては、特に制限
されないが、アルカリ可溶性樹脂のフェノール性水酸基
及び/又はカルボキシル基の一部あるいは全部をC−O
−C結合で表わされる酸に不安定な保護基で保護したも
のが好ましい。
【0073】上記のフェノール性水酸基及び/又はカル
ボキシル基を有するアルカリ可溶性樹脂としては、p−
ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、α−メ
チル−p−ヒドロキシスチレン、4−ヒドロキシ2−メ
チルスチレン、4−ヒドロキシ3−メチルスチレン、メ
タクリル酸、アクリル酸のホモあるいはコポリマーや、
これらのポリマーの末端にカルボン酸誘導体、ジフェニ
ルエチレン等を導入したコポリマーが挙げられる。
【0074】更にアルカリ現像液への溶解性を極端に低
下させないような割合で、上記のユニットの他に、スチ
レン、α−メチルスチレン、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、ヒドロキシスチレンの水素添加物、
無水マレイン酸、マレイミド等のアルカリ溶解性部位を
もたないユニットを導入したコポリマーでもよい。ここ
で、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの置換
基としては、酸により分解が起こらないものであればい
ずれのものでもよい。具体的には、炭素数1〜8の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基、アリール基等の芳香
族基などが挙げられるが、これに限定されるものではな
い。
【0075】アルカリ可溶性樹脂の例を以下に示すが、
これは(A)成分の酸の作用でアルカリ現像液に対する
溶解性が変化する樹脂の原料及び(H)成分のアルカリ
可溶性樹脂としても用いることができる。例としては、
ポリp−ヒドロキシスチレン、ポリm−ヒドロキシスチ
レン、ポリ4−ヒドロキシ2−メチルスチレン、ポリ4
−ヒドロキシ−3−メチルスチレン、ポリα−メチルp
−ヒドロキシスチレン、部分水素添加ポリp−ヒドロキ
シスチレンコポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン
−α−メチルp−ヒドロキシスチレン)コポリマー、ポ
リ(p−ヒドロキシスチレン−α−メチルスチレン)コ
ポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−スチレン)
コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−m−ヒド
ロキシスチレン)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシス
チレン−スチレン)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシ
スチレン−アクリル酸)コポリマー、ポリ(p−ヒドロ
キシスチレン−メタクリル酸)コポリマー、ポリ(p−
ヒドロキシスチレン−メチルアクリレート)コポリマ
ー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−アクリル酸−メチ
ルメタクリレート)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシ
スチレン−メチルアクリレート)コポリマー、ポリ(p
−ヒドロキシスチレン−メタクリル酸−メチルメタクリ
レート)コポリマー、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
酸、ポリ(アクリル酸−メチルアクリレート)コポリマ
ー、ポリ(メタクリル酸−メチルメタクリレート)コポ
リマー、ポリ(アクリル酸−マレイミド)コポリマー、
ポリ(メタクリル酸−マレイミド)コポリマー、ポリ
(p−ヒドロキシスチレン−アクリル酸−マレイミド)
コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メタクリ
ル酸−マレイミド)コポリマー等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0076】好ましくは、ポリp−ヒドロキシスチレ
ン、部分水素添加ポリp−ヒドロキシスチレンコポリマ
ー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−スチレン)コポリ
マー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−アクリル酸)コ
ポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メタクリル
酸)コポリマーが挙げられる。特に、下記の単位(2)
又は(2’)を有するアルカリ可溶性樹脂が好ましい。
【0077】
【化35】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
す。xは0又は正の整数、yは正の整数であり、x+y
≦5を満足する数である。M、Nは正の整数で、0<N
/(M+N)≦0.5を満足する数である。)
【0078】分子量は重量平均分子量で3,000〜1
00,000が好ましく、3,000未満ではポリマー
としての能力として劣り、耐熱性が低く、成膜性が十分
でない場合が多く、100,000を超えると分子量が
大きすぎるため、現像液への溶解性、レジスト溶剤への
溶解性等に問題を生じる。また、分散度は3.5以下、
好ましくは1.5以下が好ましい。分散度が3.5より
大きいと解像性が劣化する場合が多い。製造方法には特
に限定されないが、ポリ−p−ヒドロキシスチレン等に
はリビングアニオン重合を用いることで分散度の低い
(狭分散性の)ポリマーを合成することができる。
【0079】本発明の上記一般式(1)、(1a)、
(1a’)、又は(1b)で示されるオニウム塩を用い
たレジスト材料は、(A)成分として、C−O−C結合
(酸不安定基)を有し、酸の作用でC−O−C結合が切
断することによりアルカリ現像液に対する溶解性が変化
する樹脂、特に上記アルカリ可溶性樹脂を用いることが
有効であり、特に上記式(2)の繰り返し単位を有し、
そのフェノール性水酸基の水素原子が1種又は2種以上
の酸不安定基によってフェノール性水酸基の水素原子全
体の平均0モル%を超え80モル%以下の割合で置換さ
れている重量平均分子量3,000〜100,000の
高分子化合物が好ましい。
【0080】あるいは、上記式(2’)の繰り返し単位
を有する高分子化合物(p−ヒドロキシスチレン及び/
又はα−メチル−p−ヒドロキシスチレンと、アクリル
酸及び/又はメタクリル酸とを含むコポリマー)におい
て、アクリル酸及び/又はメタクリル酸のカルボキシル
基の水素原子が1種又は2種以上の酸不安定基により置
換され、この高分子化合物中におけるアクリル酸エステ
ル及びメタクリル酸エステルに基づく単位が平均0モル
%を超え50モル%以下の割合で含有されている高分子
化合物が好ましく、更にp−ヒドロキシスチレン及び/
又はα−メチル−p−ヒドロキシスチレンのフェノール
性水酸基の水素原子の1部が1種又は2種以上の酸不安
定基により置換されていてもよい。この場合、高分子化
合物中のアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エ
ステルと酸不安定基により置換されたp−ヒドロキシス
チレン及び/又はα−メチル−p−ヒドロキシスチレン
に基づく単位は平均0モル%を超え80モル%以下の割
合で含有している高分子化合物が好ましい。
【0081】このような高分子化合物としては、下記一
般式(2a)又は(2a’)で示される繰り返し単位を
有する重量平均分子量3,000〜100,000の高
分子化合物が挙げられる。
【0082】
【化36】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
し、R6は酸不安定基を示す。R6aは水素原子又は酸不
安定基であるが、少なくとも一部、好ましくは全部が酸
不安定基である。xは0又は正の整数、yは正の整数で
あり、x+y≦5を満足する数であり、yが2以上の場
合、R6は互いに同一であっても異なっていてもよい。
S、Tは正の整数で、0<S/(S+T)≦0.8であ
り、M、Nは正の整数で、Lは0又は正の整数であり、
0<N/(M+N)≦0.5、及び0<(N+L)/
(M+N+L)≦0.8を満足する数である。)
【0083】なお、R5は炭素数1〜8の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキル基を示し、直鎖状、分岐状又は環
状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチ
ル基等を例示できる。
【0084】ここで、酸不安定基としてアルカリ可溶性
樹脂のフェノール性水酸基の一部、カルボキシル基の一
部あるいは全部をC−O−C結合で表わされる酸に不安
定な置換基で保護する場合、酸不安定基としては、種々
選定されるが、特に下記一般式(4)〜(7)で示され
る基、炭素数4〜20、好ましくは4〜15の非環状の
三級アルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6
のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアル
キル基、炭素数7〜20のアリール基置換アルキル基等
に置換したものが好ましい。
【0085】
【化37】
【0086】式中、R10、R11は水素原子又は炭素数1
〜18、好ましくは1〜10の直鎖状、分岐状又は環状
のアルキル基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル
基等を例示できる。R12は炭素数1〜18、好ましくは
1〜10の酸素原子等のヘテロ原子を有してもよい1価
の炭化水素基を示し、直鎖状、分岐状、環状のアルキル
基、これらの水素原子の一部が水酸基、アルコキシ基、
オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ基等に置換された
ものを挙げることができ、具体的には下記の置換アルキ
ル基等が例示できる。
【0087】
【化38】
【0088】R10とR11、R10とR12、R11とR12とは
環を形成してもよく、環を形成する場合にはR10
11、R12はそれぞれ炭素数1〜18、好ましくは1〜
10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。
【0089】R13は炭素数4〜20、好ましくは4〜1
5の三級アルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1
〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソ
アルキル基又は上記一般式(4)で示される基を示し、
三級アルキル基として具体的には、tert−ブチル
基、tert−アミル基、1,1−ジエチルプロピル
基、1−メチルシクロペンチル基、1−エチルシクロペ
ンチル基、1−イソプロピルシクロペンチル基、1−ブ
チルシクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、
1−エチルシクロヘキシル基、1−イソプロピルシクロ
ヘキシル基、1−ブチルシクロヘキシル基、1−エチル
−2−シクロペンテニル基、1−エチル−2−シクロヘ
キセニル基、2−メチル−2−アダマンチル基等が挙げ
られ、トリアルキルシリル基として具体的には、トリメ
チルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチル−ter
t−ブチルシリル基等が挙げられ、オキソアルキル基と
して具体的には、3−オキソシクロヘキシル基、4−メ
チル−2−オキソオキサン−4−イル基、5−メチル−
2−オキソオキソラン−5−イル基等が挙げられる。z
は0〜6の整数である。
【0090】R14は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は
環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていて
もよいアリール基を示し、直鎖状、分岐状、環状のアル
キル基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチル
エチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエ
チル基等を例示でき、置換されていてもよいアリール基
として具体的にはフェニル基、メチルフェニル基、ナフ
チル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピレニル基
等を例示できる。h’は0又は1、iは0、1、2、3
のいずれかであり、2h’+i=2又は3を満足する数
である。
【0091】R15は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は
環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていて
もよいアリール基を示し、具体的にはR14と同様のもの
が例示できる。R16〜R25はそれぞれ独立に水素原子又
は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでもよい1価の炭
化水素基を示し、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、
n−デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シ
クロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シク
ロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基等の直鎖
状、分岐状、環状のアルキル基、これらの水素原子の一
部が水酸基、アルコキシ基、カルボキシ基、アルコキシ
カルボニル基、オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、シアノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、スルホ
基等に置換されたものを例示できる。R16〜R25は互い
に環を形成していてもよく(例えば、R16とR17、R16
とR18、R17とR19、R18とR19、R20とR21、R22
23等)、その場合には炭素数1〜15のヘテロ原子を
含んでもよい2価の炭化水素基を示し、上記1価の炭化
水素基で例示したものから水素原子を1個除いたもの等
を例示できる。また、R16〜R25は隣接する炭素に結合
するもの同士で何も介さずに結合し、二重結合を形成し
てもよい(例えば、R16とR18、R18とR24、R22とR
24等)。
【0092】上記式(4)で示される酸不安定基のうち
直鎖状又は分岐状のものとしては、具体的には下記の基
が例示できる。
【0093】
【化39】
【0094】上記式(4)で示される酸不安定基のうち
環状のものとしては、具体的にはテトラヒドロフラン−
2−イル基、2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル
基、テトラヒドロピラン−2−イル基、2−メチルテト
ラヒドロピラン−2−イル基等が例示できる。
【0095】上記式(5)の酸不安定基としては、具体
的にはtert−ブトキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニルメチル基、tert−アミロキシカル
ボニル基、tert−アミロキシカルボニルメチル基、
1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニル基、1,1
−ジエチルプロピルオキシカルボニルメチル基、1−エ
チルシクロペンチルオキシカルボニル基、1−エチルシ
クロペンチルオキシカルボニルメチル基、1−エチル−
2−シクロペンテニルオキシカルボニル基、1−エチル
−2−シクロペンテニルオキシカルボニルメチル基、1
−エトキシエトキシカルボニルメチル基、2−テトラヒ
ドロピラニルオキシカルボニルメチル基、2−テトラヒ
ドロフラニルオキシカルボニルメチル基等が例示でき
る。
【0096】上記式(6)の酸不安定基としては、具体
的には1−メチルシクロペンチル、1−エチルシクロペ
ンチル、1−n−プロピルシクロペンチル、1−イソプ
ロピルシクロペンチル、1−n−ブチルシクロペンチ
ル、1−sec−ブチルシクロペンチル、1−メチルシ
クロヘキシル、1−エチルシクロヘキシル、3−メチル
−1−シクロペンテン−3−イル、3−エチル−1−シ
クロペンテン−3−イル、3−メチル−1−シクロヘキ
セン−3−イル、3−エチル−1−シクロヘキセン−3
−イル等が例示できる。上記式(7)の酸不安定基とし
ては、具体的には下記の基が例示できる。
【0097】
【化40】
【0098】炭素数4〜20、好ましくは4〜15の非
環状の三級アルキル基としては、tert−ブチル基、
tert−アミル基、3−エチル−3−ペンチル基、ジ
メチルベンジル基等が挙げられる。各アルキル基がそれ
ぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基としてはトリ
メチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−ブチ
ルジメチルシリル基等が挙げられる。炭素数4〜20の
オキソアルキル基としては、3−オキソシクロヘキシル
基、下記式で示される基が挙げられる。
【0099】
【化41】
【0100】炭素数7〜20のアリール基置換アルキル
基としては、ベンジル基、メチルベンジル基、ジメチル
ベンジル基、ジフェニルメチル基、1,1−ジフェニル
エチル基等が挙げられる。
【0101】本発明中で使用する上記一般式(1)、
(1a)、(1a’)、(1b)で示されるオニウム塩
を用いたレジスト材料において、(A)成分の樹脂は、
上記フェノール性水酸基の水素原子の一部が1種又は2
種以上の酸不安定基により部分置換され、かつ残りのフ
ェノール性水酸基の水素原子が式(2)あるいは
(2’)で示される高分子化合物のフェノール性水酸基
全体の平均0モル%を超え50モル%以下の割合で下記
一般式(3a)又は(3b)で示されるC−O−C基を
有する架橋基により分子内及び/又は分子間で架橋され
ている高分子化合物とすることもできる。
【0102】上記C−O−C基を有する架橋基として
は、下記一般式(3a)又は(3b)で示される基、好
ましくは下記一般式(3a’)又は(3b’)で示され
る基を挙げることができる。
【0103】
【化42】 (式中、R7、R8は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。また、R7
8は環を形成してもよく、環を形成する場合にはR 7
8はそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアル
キレン基を示す。R9は炭素数1〜10の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキレン基を示し、a’は1〜7の整
数、bは0又は1〜10の整数である。Aは、a’+1
価の炭素数1〜50の脂肪族もしくは脂環式飽和炭化水
素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基を示し、これら
の基はヘテロ原子を介在していてもよく、また、その炭
素原子に結合する水素原子の一部が水酸基、カルボキシ
ル基、カルボニル基又はハロゲン原子によって置換され
ていてもよい。Bは−CO−O−、−NHCO−O−又
は−NHCONH−を示す。)
【0104】
【化43】 (式中、R7、R8は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。また、R7
8とは環を形成してもよく、環を形成する場合には
7、R8は炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキレ
ン基を示す。R9は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又
は環状のアルキレン基、a’’’は1〜3の整数、bは
0又は1〜5の整数である。Aは、a’’’+1価の炭
素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン
基、アルキルトリイル基、アルキルテトライル基、炭素
数6〜30のアリーレン基を示し、これらの基はヘテロ
原子を介在していてもよく、またその炭素原子に結合す
る水素原子の一部が水酸基、カルボキシル基、アシル基
又はハロゲン原子によって置換されていてもよい。Bは
−CO−O−、−NHCO−O−又は−NHCONH−
を示す。)
【0105】ここで、R7、R8の炭素数1〜8の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基としてはR5と同様の
ものを例示することができる。R9の炭素数1〜10の
直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基としては、メチ
レン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン
基、n−ブチレン基、イソブチレン基、シクロへキシレ
ン基、シクロペンチレン基等が挙げられる。また、ハロ
ゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられる。
【0106】なお、Aの具体例は後述する。この架橋基
(3a)、(3b)は、後述するアルケニルエーテル化
合物、ハロゲン化アルキルエーテル化合物に由来する。
【0107】架橋基は、上記式(3a)、(3b)の
a’の値から明らかなように、2価に限られず、3価〜
8価の基でもよい。例えば、2価の架橋基としては、下
記式(3a’’)、(3b’’)、3価の架橋基として
は、下記式(3a’’’)、(3b’’’)で示される
ものが挙げられる。
【0108】
【化44】
【0109】本発明のレジスト材料の高分子化合物とし
ては、具体的な例として、下記一般式(2b)又は(2
b’)で示される繰り返し単位を有するものが好まし
く、更にはこの高分子化合物のRで示されるフェノール
性水酸基の水素原子がとれてその酸素原子が上記一般式
(3a)又は(3b)で示されるC−O−C基を有する
架橋基により分子内及び/又は分子間で架橋されている
高分子化合物を挙げることができる。
【0110】
【化45】 (式中、Rは酸素原子に結合した上記一般式(3a)又
は(3b)で示される架橋基を示す。R4は水素原子又
はメチル基を示し、R5は炭素数1〜8の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキル基を示し、R10、R11は水素原子
又は炭素数1〜18の直鎖状、分岐状又は環状のアルキ
ル基を示し、R12は炭素数1〜18のヘテロ原子を有し
ていてもよい1価の炭化水素基を示し、R10とR11、R
10とR12、R 11とR12とは環を形成してもよく、環を形
成する場合にはR10、R11、R12はそれぞれ炭素数1〜
18の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。R13
炭素数4〜20の三級アルキル基、炭素数7〜20のア
リール基置換アルキル基、炭素数4〜20のオキソアル
キル基又は−CR1011OR12で示される基を示す。z
は0〜6の整数である。また、S2は正数、S1、T
1、T2は0又は正数であり、0≦S1/(S1+T1
+T2+S2)≦0.8、0≦T1/(S1+T1+T
2+S2)≦0.8、0≦T2/(S1+T1+T2+
S2)≦0.8、S1+T1+T2+S2=1を満足す
る数であるが、T1とT2が同時に0となることはな
い。u、wは0又は正の整数、vは正の整数、u+v+
w≦5を満足する数である。x、yはそれぞれ上記と同
様の意味を示す。)より好ましくは、S1、S2、T
1、T2の値は下記の通りである。
【0111】
【数1】 また、T1/(T1+T2)は0〜1、より好ましくは
0.5〜1、更に好ましくは0.7〜1であることが望
ましい。
【0112】
【化46】 (式中、Rは酸素原子に結合した上記一般式(3a)又
は(3b)で示されるC−O−C基を有する架橋基であ
る。R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素数1
〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、R
6aは水素原子又は上記で示した酸不安定基であるが、少
なくとも一部、好ましくは全部が酸不安定基である。R
10、R11は水素原子又は炭素数1〜18の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキル基を示し、R12は炭素数1〜18
のヘテロ原子を有していてもよい1価の炭化水素基を示
し、R10とR11、R10とR12、R11とR12とは環を形成
してもよく、環を形成する場合にはR10、R11、R12
それぞれ炭素数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキレ
ン基を示す。R13は炭素数4〜20の三級アルキル基、
炭素数7〜20のアリール基置換アルキル基、炭素数4
〜20のオキソアルキル基又は−CR1011OR12で示
される基を示す。zは0〜6の整数である。また、M2
は正数、M1、L1、L2、Nは0又は正数であり、0
≦M1/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.8、0
≦L1/(M1+L1十L2+N+M2)≦0.8、0
≦L2/(M1+L1十L2+N+M2)≦0.8、0
≦N/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.8、M1
十L1+L2+N+M2=1を満足する数であるが、L
1、L2、Nが三つ同時に0となることはない。u、w
は0又は正の整数、vは正の整数、u+v+w≦5を満
足する数である。x、yはそれぞれ上記と同様の意味を
示す。)
【0113】より好ましくは、M1、L1、L2、N、
M2の値は下記の通りである。0≦M1/(M1+L1
+L2+N+M2)≦0.5、特に0.002≦M1/
(M1+L1+L2+N+M2)≦0.2、0≦L1/
(M1+L1+L2+N+M2)≦0.5、特に0≦L
1/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.4、0≦L
2/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.5、特に0
≦L2/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.4、0
≦N/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.5、特に
0≦N/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.4、
0.4≦M2/(M1+L1+L2+N+M2)<1、
特に0.5≦M2/(M1+L1+L2+N+M2)≦
0.9、0<(L1+L2+N)/(M1+L1+L2
+N+M2)≦0.5、特に0.1≦(L1+L2+
N)/(M1+L1+L2+N+M2)≦0.4であ
る。また、N/(L1+L2+N)は0〜1、より好ま
しくは0.5〜1、更に好ましくは0.7〜1であるこ
とが望ましい。
【0114】この高分子化合物においても、上記酸不安
定基と架橋基との合計量は、式(2b)のフェノール性
水酸基全体あるいは式(2b’)のフェノール性水酸基
及びカルボキシル基全体の平均0モル%を超え80モル
%以下の割合である。
【0115】この高分子化合物の例としては、下記式
(2b’−1)〜(2b’−7)で示される繰り返し単
位を有するものを挙げることができる。
【0116】
【化47】
【0117】
【化48】
【0118】
【化49】
【0119】
【化50】
【0120】
【化51】
【0121】但し、上記式において、h’’は0又は
1、yは1〜3の整数であり、U1、U2、U3はそれ
ぞれ下記単位を表す。
【0122】
【化52】
【0123】なお、u+w=xである。また、QはC−
O−C基を有する架橋基、典型的には上記式(3a)又
は(3b)で示される架橋基、特に式(3a’’)、
(3b’’)や(3a’’’)、(3b’’’)、好ま
しくは(3a’)又は(3b’)で示される架橋基であ
る。なお、架橋基が3価以上の場合、上記式(2b)に
おいて、下記の単位の3個以上にQが結合したものとな
る。
【0124】
【化53】
【0125】なお、上記式(2b’−2)、(2b’−
5)は分子内結合している状態、他は分子間結合してい
る状態を示し、これらはそれぞれ単独で又は混在してい
てもよい。
【0126】本発明のレジスト材料中の樹脂が酸に不安
定な置換基で架橋されている場合、その高分子化合物は
フェノール性水酸基とアルケニルエーテル化合物もしく
はハロゲン化アルキルエーテルとの反応により得られる
分子内及び/又は分子間でC−O−C基を有する架橋基
により架橋されているものであるが、この場合上述した
ように、酸不安定基と架橋基との合計量が式(2)ある
いは(2’)のフェノール性水酸基全体の平均0モル%
を超え80モル%以下、特に2〜50モル%であること
が好ましい。
【0127】なお、C−O−C基を有する架橋基の割合
は平均0モル%を超え、50モル%以下、特に0.2〜
20モル%が好ましい。0モル%となると、架橋基の長
所を引き出すことができなくなり、アルカリ溶解速度の
コントラストが小さくなり、解像度が悪くなる場合があ
る。一方、50モル%を超えると、架橋しすぎてゲル化
し、アルカリに対して溶解性がなくなったり、アルカリ
現像の際に膜厚変化や膜内応力又は気泡の発生を引き起
こしたり、親水基が少なくなるために基板との密着性に
劣る場合がある。
【0128】また、酸不安定基の割合は、平均0モル%
を超え、80モル%以下、特に10〜50モル%が好ま
しい。0モル%になるとアルカリ溶解速度のコントラス
トが小さくなり、解像度が悪くなる。一方、80モル%
を超えるとアルカリに対する溶解性がなくなったり、ア
ルカリ現像の際に現像液との親和性が低くなり、解像性
が劣る場合がある。
【0129】なお、C−O−C基を有する架橋基及び酸
不安定基はその値を上記範囲内で適宜選定することによ
りパターンの寸法制御、パターンの形状コントロールを
任意に行うことができる。本発明のオニウム塩を用いた
レジスト材料中の高分子化合物において、C−O−C基
を有する架橋基及び酸不安定基の含有量は、レジスト膜
の溶解速度のコントラストに影響し、パターン寸法制
御、パターン形状等のレジスト材料の特性にかかわるも
のである。
【0130】ここで、上記架橋基中のAについて説明す
ると、Aのa’+1価の有機基は、具体的には、炭化水
素基として好ましくは炭素数1〜50、特に1〜40の
O、NH、N(CH3)、S、SO2等のヘテロ原子が介
在してもよい非置換又は水酸基、カルボキシル基、アシ
ル基又はフッ素原子置換のアルキレン基、好ましくは炭
素数6〜50、特に6〜40のアリーレン基、これらア
ルキレン基とアリーレン基とが結合した基、更にa’+
1価のヘテロ環基、このヘテロ環基と上記炭化水素基と
が結合した基などが挙げられる。具体的に例示すると、
Aとして下記のものが挙げられる。
【0131】
【化54】
【0132】
【化55】
【0133】
【化56】
【0134】
【化57】
【0135】
【化58】
【0136】好ましくは、式(3a)においてR11がメ
チル基、R12が水素原子、bが0、Aがエチレン、1,
4−ブチレン又は1,4−シクロヘキシレンである。
【0137】なお、これらC−O−C基を有する架橋基
により分子間及び/又は分子内で架橋されている高分子
化合物を得る際は、対応する非架橋の高分子化合物とア
ルケニルエーテルを酸触媒条件下常法により反応させる
ことで合成できる。
【0138】また、酸触媒条件下で他の酸不安定基の分
解が進行する場合には上記のアルケニルエーテルを塩酸
等と反応させハロゲン化アルキルエーテルとした後、常
法により塩基性条件下高分子化合物と反応させ、目的物
を得ることができる。
【0139】ここで、アルケニルエーテルの具体例とし
ては、エチレングリコールジビニルエーテル、トリエチ
レングリコールジビニルエーテル、1,2−プロパンジ
オールジビニルエーテル、1,3−プロパンジオールジ
ビニルエーテル、1,3−ブタンジオールジビニルエー
テル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、(テ
トラメチレングリコールジビニルエーテル)、ネオペン
チルグリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロ
パントリビニルエーテル、トリメチロールエタントリビ
ニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、
1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル、
1,4−ジビニロキシメチルシクロヘキサン、テトラエ
チレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリト
ールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニ
ルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテ
ル、ソルビトールテトラビニルエーテル、ソルビトール
ペンタビニルエーテル、エチレングリコールジエチレン
ビニルエーテル、トリエチレングリコールジエチレンビ
ニルエーテル、エチレングリコールジプロピレンビニル
エーテル、トリエチレングリコールジエチレンビニルエ
ーテル、トリメチロールプロパントリエチレンビニルエ
ーテル、トリメチロールプロパンジエチレンビニルエー
テル、ペンタエリスリトールジエチレンビニルエーテ
ル、ペンタエリスリトールトリエチレンビニルエーテ
ル、ペンタエリスリトールテトラエチレンビニルエーテ
ル並びに以下の式(I−1)〜(I−31)で示される
化合物を挙げることができる。
【0140】
【化59】
【0141】
【化60】
【0142】
【化61】
【0143】
【化62】
【0144】
【化63】
【0145】
【化64】
【0146】
【化65】
【0147】また、テレフタル酸ジエチレンビニルエー
テル、フタル酸ジエチレンビニルエーテル、イソフタル
酸ジエチレンビニルエーテル、フタル酸ジプロピレンビ
ニルエーテル、テレフタル酸ジプロピレンビニルエーテ
ル、イソフタル酸ジプロピレンビニルエーテル、マレイ
ン酸ジエチレンビニルエーテル、フマル酸ジエチレンビ
ニルエーテル、イタコン酸ジエチレンビニルエーテル等
を挙げることができ、更に以下の式(II−1)〜(I
I−11)で示されるものを挙げることができるが、上
に例示した化合物に限定されるものではない。
【0148】
【化66】
【0149】
【化67】
【0150】本発明のレジスト材料において、(A)成
分の樹脂としては、上記した通りであるが、これらの中
で特に好ましい酸不安定基としては、1−エチルシクロ
ヘキシル基、1−エチルシクロペンチル基、1−エチル
シクロヘキシルカルボニルメチル基、tert−アミル
基、1−エトキシエチル基、1−エトキシプロピル基、
テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、t
ert−ブチル基、tert−ブトキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニルメチル基、更に式(3
a)のR7がメチル基、R8が水素原子、a’が1、bが
0、Aがエチレン、1,4−ブチレン、1,4−シクロ
ヘキシレンで示される置換基が挙げられる。
【0151】これら置換基は同一ポリマー内に単独で
も、2種以上存在していてもよい。なお、違う種類の置
換基を有するポリマーのブレンドでもよい。
【0152】2種以上の置換基の好ましい組合わせは、
アセタールとアセタールの同種の組合わせ、アセタール
とtert−ブトキシ基等の酸に対する切れ易さの異な
る置換基の組合わせ、架橋系の酸不安定基とアセタール
の組合わせ、架橋系の酸不安定基とtert−ブトキシ
基等の酸に対する切れ易さの異なる置換基の組合わせ等
が挙げられる。
【0153】これら置換基のポリマー中のフェノール及
びカルボキシル基に対する置換基率は任意であるが、レ
ジスト組成物として基板上に塗布したときの未露光部の
溶解速度が0.01〜10Å/秒(オングストローム/
秒)とすることが望ましい(2.38%のTMAH(テ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド)現像液を用いる
場合)。
【0154】カルボキシル基の割合が多いポリマーを用
いた場合にはアルカリ溶解速度を下げるため置換率を高
くする、あるいは後述する非酸分解性の置換基を導入す
ることが必要である。
【0155】分子内及び/又は分子間架橋の酸不安定基
を導入する際には架橋による置換基率を20%以下、好
ましくは10%以下にすることが好ましい。置換基率が
高すぎる場合には架橋による高分子量化で溶解性、安定
性、解像性に劣る場合がある。更に好ましくは10%以
下の置換率で、他の非架橋性の酸不安定基を架橋ポリマ
ーに導入して溶解速度を上記範囲に調整することが好ま
しい。
【0156】ポリp−ヒドロキシスチレンを用いる場合
には、tert−ブトキシカルボニル基のような溶解阻
止性の強い置換基とアセタール系のような溶解阻止性の
弱い置換基では最適な置換基率は異なるが、総置換率を
10〜40%、好ましくは20〜30%とすることが好
ましい。
【0157】これらの酸不安定基を導入したポリマーの
好ましい分子量は重量平均分子量で3,000〜10
0,000が好ましく、3,000未満ではポリマーと
しての能力として劣り耐熱性が低く、成膜性が十分でな
い場合が多く、100,000より大きいと分子量が大
きすぎるため、現像液への溶解性、レジスト溶剤への溶
解性等に問題を生じる。
【0158】非架橋系の酸不安定基を用いた場合には分
散度は3.5以下、好ましくは1.5以下が好ましい。
分散度が3.5より大きいと解像性が劣化する場合が多
い。架橋系の酸不安定基を用いる場合には原料のアルカ
リ可溶性樹脂の分散度が1.5以下であることが好まし
く、架橋系の酸不安定基による保護化の後でも分散度が
3以下であることが好ましい。分散度が3より高い場合
には溶解性、塗布性、保存安定性、解像性に劣る場合が
多い。
【0159】また、種々の機能をもたせるため、上記酸
不安定基保護化ポリマーのフェノール性水酸基、カルボ
キシル基の一部に置換基を導入してもよい。例えば、基
板との密着性を向上するための置換基や、アルカリ現像
液への溶解性を調整する非酸分解性基、エッチング耐性
向上のための置換基が挙げられ、例えば2−ヒドロキシ
エチル基、2−ヒドロキシプロピル基、メトキシメチル
基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、メ
トキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル
基、4−メチル−2−オキソ−4−オキソラニル基、4
−メチル−2−オキソ−4−オキサニル基、メチル基、
エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、アセチル基、ピバロイル基、アダマンチル基、イソ
ボロニル基、シクロヘキシル基等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0160】本発明の(B)成分として使用する上記一
般式(1)、(1a)、(1a’)、(1b)で表され
るオニウム塩の具体例は上述の通りであるが、再び列記
すると例として本発明のオニウム塩は、スルホニルオキ
シベンゼンスルホン酸アニオンとヨードニウムカチオン
あるいはスルホニウムカチオンからなるものであり、下
記のカチオンとアニオンの組み合わせがある。具体的に
はアニオンとして、4−(4’−メチルフェニルスルホ
ニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、4−(4’
−メトキシフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホ
ン酸アニオン、4−フェニルスルホニルオキシベンゼン
スルホン酸アニオン、4−(2’,4’,6’−トリメ
チルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ア
ニオン、4−(2’−ナフチルスルホニルオキシ)ベン
ゼンスルホン酸アニオン、4−(10’−カンファース
ルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、4−メ
タンスルホニルオキシベンゼンスルホン酸アニオン、4
−(n−ブタンスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸
アニオン、2,5−ビス(4’−メチルフェニルスルホ
ニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、2,5−ビ
ス(フェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ア
ニオン、更に置換位置は特定されないが(4’−メチル
フェニルスルホニルオキシ)メチルベンゼンスルホン酸
アニオン等が挙げられ、この内、4−(4’−メチルフ
ェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオ
ン、4−(4’−メトキシフェニルスルホニルオキシ)
ベンゼンスルホン酸アニオン、4−(10’−カンファ
ースルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオン、
2,5−ビス(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホン酸アニオン、2,5−ビス(フェ
ニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸アニオンが
好適である。ヨードニウムカチオンとしてジフェニルヨ
ードニウム、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨ
ードニウム、4−メトキシフェニル−フェニルヨードニ
ウム、4−エトキシフェニル−フェニルヨードニウム、
4−tert−ブトキシフェニル−フェニルヨードニウ
ム等が挙げられる。この内、ジフェニルヨードニウム、
ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムが
好適に用いられる。スルホニウムカチオンとしては、ト
リフェニルスルホニウム、4−ヒドロキシフェニルジフ
ェニルスルホニウム、(4−tert−ブチルフェニ
ル)ジフェニルスルホニウム、ビス(4−tert−ブ
チルフェニル)フェニルスルホニウム、トリス(4−t
ert−ブチルフェニル)スルホニウム、4−メチルフ
ェニルジフェニルスルホニウム、ビス(4−メチルフェ
ニル)フェニルスルホニウム、トリス(4−メチルフェ
ニル)フェニルスルホニウム、(4−tert−ブトキ
シフェニル)ジフェニルスルホニウム、ビス(4−te
rt−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリ
ス(4−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、
(3−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホ
ニウム、ビス(3−tert−ブトキシフェニル)フェ
ニルスルホニウム、トリス(3−tert−ブトキシフ
ェニル)スルホニウム、(3,4−ジtert−ブトキ
シフェニル)ジフェニルスルホニウム、ビス(3,4−
ジtert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウ
ム、トリス(3,4−ジtert−ブトキシフェニル)
スルホニウム、ジフェニル(4−チオフェノキシフェニ
ル)スルホニウム、(4−tert−ブトキシカルボニ
ルメチルオキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、ト
リス(4−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシ
フェニル)スルホニウム、(4−tert−ブトキシフ
ェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウム、トリス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウム、トリス(4−メトキシフェニル)スルホニウム、
トリス(4−エトキシフェニル)スルホニウム、2−ナ
フチルジフェニルスルホニウム、ジメチル−2−ナフチ
ルスルホニウム、4−ヒドロキシフェニルジメチルスル
ホニウム、4−メトキシフェニルジメチルスルホニウ
ム、ジメチルフェニルスルホニウム、ジフェニルメチル
スルホニウム、トリメチルスルホニウム、2−オキソシ
クロヘキシルシクロヘキシルメチルスルホニウム、2−
オキソシクロヘキシル−メチル−フェニルスルホニウ
ム、2−オキソシクロペンチル−メチル−フェニルスル
ホニウム、2−オキソプロピル−メチル−フェニルスル
ホニウム、トリベンジルスルホニウム等が挙げられ、こ
の内、トリフェニルスルホニウム、4−tert−ブト
キシフェニルジフェニルスルホニウム、ジフェニルメチ
ルスルホニウム、ジメチルフェニルスルホニウム、4−
tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム、ト
リス(4−メチルフェニル)スルホニウム、トリス(4
−tert−ブチルフェニル)スルホニウム等が好適に
用いられる。
【0161】この中で特に好ましく用いられるのは、ト
リフェニルスルホニウム4−(4’−メチルフェニルス
ルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、4−tert
−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウム4−(4’
−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネ
ート、4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホ
ニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)
ベンゼンスルホネート、ジメチルフェニルスルホニウム
4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼ
ンスルホネート、トリス(4−tert−ブトキシフェ
ニル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニルスルホ
ニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリス(4−メチ
ルフェニル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニル
スルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリス(4
−tert−ブチルフェニル)スルホニウム4−(4’
−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネ
ート、トリフェニルスルホニウム4−(10’−カンフ
ァースルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、4−t
ert−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウム4−
(10’−カンファースルホニルオキシ)ベンゼンスル
ホネート、4−tert−ブチルフェニルジフェニルス
ルホニウム4−(10’−カンファースルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネート、ジメチルフェニルスルホニ
ウム4−(10’−カンファースルホニルオキシ)ベン
ゼンスルホネート、トリス(4−tertブトキシフェ
ニル)スルホニウム4−(10’−カンファースルホニ
ルオキシ)ベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニ
ウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベ
ンゼンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェ
ニル)ヨードニウム4−(4’−メチルフェニルスルホ
ニルオキシ)ベンゼンスルホネート、ビス(4−ter
t−ブチルフェニル)ヨードニウム4−(10’−カン
ファースルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリ
フェニルスルホニウム2,5−ビス(4’−メチルフェ
ニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、トリス
(4−メチルフェニル)スルホニウム2,5−ビス
(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンス
ルホネート、トリス(4−tert−ブチルフェニル)
スルホニウム2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホネート、ビス(4−te
rt−ブチルフェニル)ヨードニウム2,5−ビス
(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンス
ルホネート等が挙げられる。
【0162】化学増幅型レジスト材料における上記一般
式(1)、(1a)、(1a’)、(1b)で表される
オニウム塩[(B)成分]の添加量としては、レジスト
材料中の固形分100重量部に対して0.5〜20重量
部、好ましくは1〜10重量部である。上記光酸発生剤
は単独でも2種以上混合して用いることができる。更に
露光波長における透過率が低い光酸発生剤を用い、その
添加量でレジスト膜中の透過率を制御することもでき
る。
【0163】次に、(C)成分の本発明のオニウム塩以
外の高エネルギー線照射により酸を発生する光酸発生剤
としては以下のものが挙げられる。これらは単独あるい
は2種以上混合して用いることができる。
【0164】スルホニウム塩はスルホニウムカチオンと
スルホネート(スルホン酸アニオン)の塩であり、スル
ホニウムカチオンとしてトリフェニルスルホニウム、
(4−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホ
ニウム、ビス(4−tert−ブトキシフェニル)フェ
ニルスルホニウム、4−メチルフェニルジフェニルスル
ホニウム、トリス(4−メチルフェニル)スルホニウ
ム、4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニ
ウム、トリス(4−tert−ブチルフェニル)スルホ
ニウム、トリス(4−tert−ブトキシフェニル)ス
ルホニウム、(3−tert−ブトキシフェニル)ジフ
ェニルスルホニウム、ビス(3−tert−ブトキシフ
ェニル)フェニルスルホニウム、トリス(3−tert
−ブトキシフェニル)スルホニウム、(3,4−ジte
rt−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、ビ
ス(3,4−ジtert−ブトキシフェニル)フェニル
スルホニウム、トリス(3,4−ジtert−ブトキシ
フェニル)スルホニウム、ジフェニル(4−チオフェノ
キシフェニル)スルホニウム、(4−tert−ブトキ
シカルボニルメチルオキシフェニル)ジフェニルスルホ
ニウム、トリス(4−tert−ブトキシカルボニルメ
チルオキシフェニル)スルホニウム、(4−tert−
ブトキシフェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)スルホニウム、トリス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)スルホニウム、2−ナフチルジフェニルスルホニウ
ム、ジメチル−2−ナフチルスルホニウム、4−ヒドロ
キシフェニルジメチルスルホニウム、4−メトキシフェ
ニルジメチルスルホニウム、トリメチルスルホニウム、
ジフェニルメチルスルホニウム、メチル−2−オキソプ
ロピルフェニルスルホニウム、2−オキソシクロヘキシ
ルシクロヘキシルメチルスルホニウム、トリナフチルス
ルホニウム、トリベンジルスルホニウム等が挙げられ、
スルホネートとしては、トリフルオロメタンスルホネー
ト、ノナフルオロブタンスルホネート、ヘプタデカフル
オロオクタンスルホネート、2,2,2−トリフルオロ
エタンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネ
ート、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、
4−フルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネ
ート、ベンゼンスルホネート、ナフタレンスルホネー
ト、カンファースルホネート、オクタンスルホネート、
ドデシルベンゼンスルホネート、ブタンスルホネート、
メタンスルホネート等が挙げられ、これらの組合わせの
スルホニウム塩が挙げられる。
【0165】ヨードニウム塩はヨードニウムカチオンと
スルホネート(スルホン酸アニオン)の塩であり、ジフ
ェニルヨードニウム、ビス(4−tert−ブチルフェ
ニル)ヨードニウム、4−tert−ブトキシフェニル
フェニルヨードニウム、4−メトキシフェニルフェニル
ヨードニウム等のアリールヨードニウムカチオンとスル
ホネートとしてトリフルオロメタンスルホネート、ノナ
フルオロブタンスルホネート、ヘプタデカフルオロオク
タンスルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンス
ルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4
−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フル
オロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ベ
ンゼンスルホネート、ナフタレンスルホネート、カンフ
ァースルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベ
ンゼンスルホネート、ブタンスルホネート、メタンスル
ホネート等が挙げられ、これらの組合わせのヨードニウ
ム塩が挙げられる。
【0166】スルホニルジアゾメタンとしては、ビス
(エチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1−メチル
プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2−メチル
プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,1−ジ
メチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロ
ヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(パーフルオ
ロイソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェ
ニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−メチルフェ
ニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4−ジメチ
ルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2−ナフ
チルスルホニル)ジアゾメタン、4−メチルフェニルス
ルホニルベンゾイルジアゾメタン、tert−ブチルカ
ルボニル−4−メチルフェニルスルホニルジアゾメタ
ン、2−ナフチルスルホニルベンゾイルジアゾメタン、
4−メチルフェニルスルホニル−2−ナフトイルジアゾ
メタン、メチルスルホニルベンゾイルジアゾメタン、t
ertブトキシカルボニル−4−メチルフェニルスルホ
ニルジアゾメタン等のビススルホニルジアゾメタンとス
ルホニルカルボニルジアゾメタンが挙げられる。
【0167】N−スルホニルオキシイミド型光酸発生剤
としては、コハク酸イミド、ナフタレンジカルボン酸イ
ミド、フタル酸イミド、シクロヘキシルジカルボン酸イ
ミド、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸イミ
ド、7−オキサビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン
−2,3−ジカルボン酸イミド等のイミド骨格とトリフ
ルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホ
ネート、ヘプタデカフルオロオクタンスルホネート、
2,2,2−トリフルオロエタンスルホネート、ペンタ
フルオロベンゼンスルホネート、4−トリフルオロメチ
ルベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホ
ネート、トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネー
ト、ナフタレンスルホネート、カンファースルホネー
ト、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネ
ート、ブタンスルホネート、メタンスルホネート等の組
合わせの化合物が挙げられる。
【0168】ベンゾインスルホネート型光酸発生剤とし
ては、ベンゾイントシレート、ベンゾインメシレート、
ベンゾインブタンスルホネート等が挙げられる。
【0169】ピロガロールトリスルホネート型光酸発生
剤としては、ピロガロール、フロログリシン、カテコー
ル、レゾルシノール、ヒドロキノンのヒドロキシル基の
すべてをトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオ
ロブタンスルホネート、ヘプタデカフルオロオクタンス
ルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネ
ート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4−トリ
フルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フルオロベ
ンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ベンゼン
スルホネート、ナフタレンスルホネート、カンファース
ルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼン
スルホネート、ブタンスルホネート、メタンスルホネー
ト等で置換した化合物が挙げられる。
【0170】ニトロベンジルスルホネート型光酸発生剤
としては、2,4−ジニトロベンジルスルホネート、2
−ニトロベンジルスルホネート、2,6−ジニトロベン
ジルスルホネートが挙げられ、スルホネートとしては、
具体的にトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオ
ロブタンスルホネート、ヘプタデカフルオロオクタンス
ルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネ
ート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4−トリ
フルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フルオロベ
ンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ベンゼン
スルホネート、ナフタレンスルホネート、カンファース
ルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼン
スルホネート、ブタンスルホネート、メタンスルホネー
ト等が挙げられる。またベンジル側のニトロ基をトリフ
ルオロメチル基で置き換えた化合物も同様に用いること
ができる。
【0171】スルホン型光酸発生剤の例としては、ビス
(フェニルスルホニル)メタン、ビス(4−メチルフェ
ニルスルホニル)メタン、ビス(2−ナフチルスルホニ
ル)メタン、2,2−ビス(フェニルスルホニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−メチルフェニルスルホニル)
プロパン、2,2−ビス(2−ナフチルスルホニル)プ
ロパン、2−メチル−2−(p−トルエンスルホニル)
プロピオフェノン、2−(シクロヘキシルカルボニル)
−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2,4−
ジメチル−2−(p−トルエンスルホニル)ペンタン−
3−オン等が挙げられる。
【0172】グリオキシム誘導体型の光酸発生剤の例と
しては、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−
ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスル
ホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−o−
(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグ
リオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−
2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(p
−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタ
ンジオングリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホ
ニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(n−
ブタンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビ
ス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキ
シルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニ
ル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o
−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペ
ンタンジオングリオキシム、ビス−o−(メタンスルホ
ニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(トリ
フルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシ
ム、ビス−o−(1,1,1−トリフルオロエタンスル
ホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(t
ert−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシ
ム、ビス−o−(パーフルオロオクタンスルホニル)−
α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(シクロヘキシ
ルスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o
−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシ
ム、ビス−o−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−
α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−tert
−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキ
シム、ビス−o−(キシレンスルホニル)−α−ジメチ
ルグリオキシム、ビス−o−(カンファースルホニル)
−α−ジメチルグリオキシム等が挙げられる。
【0173】なかでも好ましく用いられる光酸発生剤と
しては、スルホニウム塩、ビススルホニルジアゾメタ
ン、N−スルホニルオキシイミドである。ポリマーに用
いられる酸不安定基の切れ易さ等により最適な発生酸の
アニオンは異なるが、一般的には揮発性がないもの、極
端に拡散性の高くないものが選ばれる。この場合好適で
あるアニオンは、ベンゼンスルホン酸アニオン、トルエ
ンスルホン酸アニオン、ペンタフルオロベンゼンスルホ
ン酸アニオン、2,2,2−トリフルオロエタンスルホ
ン酸アニオン、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオ
ン、ヘプタデカフルオロオクタンスルホン酸アニオン、
カンファースルホン酸アニオンである。
【0174】本発明のレジスト材料における上記一般式
(1)、(1a)、(1a’)、(1b)で示されるオ
ニウム塩以外の光酸発生剤[(C)成分]の添加量とし
ては、レジスト材料中の固形分100重量部に対して0
〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。上記
光酸発生剤は単独でも2種以上混合して用いることがで
きる。更に露光波長における透過率が低い光酸発生剤を
用い、その添加量でレジスト膜中の透過率を制御するこ
ともできる。
【0175】また、本発明のレジスト材料に、(D)成
分として、酸により分解し酸を発生する化合物(酸増殖
化合物)を添加してもよい。これらの化合物については
J.Photopolym.Sci.and Tec
h.,8.43−44,45−46(1995)、J.
Photopolym.Sci.and Tech.,
9.29−30(1996)において記載されている。
【0176】酸増殖化合物の例としては、tert−ブ
チル2−メチル−2−トシロキシメチルアセトアセテー
ト、2−フェニル2−(2−トシロキシエチル)−1,
3−ジオキソラン等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。公知の光酸発生剤の中で安定性、特に
熱安定性に劣る化合物は酸増殖化合物的な性質を示す場
合が多い。
【0177】本発明のレジスト材料における酸増殖化合
物の添加量としては、レジスト材料中の固形分100重
量部に対して2重量部以下、好ましくは1重量部以下で
ある。添加量が多すぎる場合は拡散の制御が難しく解像
性の劣化、パターン形状の劣化が起こる。
【0178】(F)成分の酸の作用によりアルカリ現像
液への溶解性が変化する分子量3,000以下の化合物
(溶解阻止剤)としては2,500以下の低分子量のフ
ェノールあるいはカルボン酸誘導体の一部あるいは全部
を酸に不安定な置換基で置換した化合物を添加すること
もできる。
【0179】分子量2,500以下のフェノールあるい
はカルボン酸誘導体としては、ビスフェノールA、ビス
フェノールH、ビスフェノールS、4,4−ビス(4’
−ヒドロキシフェニル)吉草酸、トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、1,1,1−トリス(4’−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’−
ヒドロキシフェニル)エタン、フェノールフタレイン、
チモールフタレイン等が挙げられ、酸に不安定な置換基
としては上記ポリマーの酸不安定基として例示したもの
を再び挙げることができる。
【0180】好適に用いられる溶解阻止剤の例として
は、ビス(4−(2’−テトラヒドロピラニルオキシ)
フェニル)メタン、ビス(4−(2’−テトラヒドロフ
ラニルオキシ)フェニル)メタン、ビス(4−tert
−ブトキシフェニル)メタン、ビス(4−tert−ブ
トキシカルボニルオキシフェニル)メタン、ビス(4−
tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)
メタン、ビス(4−(1’−エトキシエトキシ)フェニ
ル)メタン、ビス(4−(1’−エトキシプロピルオキ
シ)フェニル)メタン、2,2−ビス(4’−(2’’
−テトラヒドロピラニルオキシ))プロパン、2,2−
ビス(4’−(2’’−テトラヒドロフラニルオキシ)
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−tert−
ブトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−t
ert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−tert−ブトキシカルボニル
メチルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4’
−(1’’−エトキシエトキシ)フェニル)プロパン、
2,2−ビス(4’−(1’’−エトキシプロピルオキ
シ)フェニル)プロパン、4,4−ビス(4’−
(2’’−テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル)吉
草酸tertブチル、4,4−ビス(4’−(2’’−
テトラヒドロフラニルオキシ)フェニル)吉草酸ter
tブチル、4,4−ビス(4’−tert−ブトキシフ
ェニル)吉草酸tertブチル、4,4−ビス(4−t
ert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)吉草酸t
ertブチル、4,4−ビス(4’−tert−ブトキ
シカルボニルメチルオキシフェニル)吉草酸tertブ
チル、4,4−ビス(4’−(1’’−エトキシエトキ
シ)フェニル)吉草酸tertブチル、4,4−ビス
(4’−(1’’−エトキシプロピルオキシ)フェニ
ル)吉草酸tertブチル、トリス(4−(2’−テト
ラヒドロピラニルオキシ)フェニル)メタン、トリス
(4−(2’−テトラヒドロフラニルオキシ)フェニ
ル)メタン、トリス(4−tert−ブトキシフェニ
ル)メタン、トリス(4−tert−ブトキシカルボニ
ルオキシフェニル)メタン、トリス(4−tert−ブ
トキシカルボニルオキシメチルフェニル)メタン、トリ
ス(4−(1’−エトキシエトキシ)フェニル)メタ
ン、トリス(4−(1’−エトキシプロピルオキシ)フ
ェニル)メタン、1,1,2−トリス(4’−(2’’
−テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル)エタン、
1,1,2−トリス(4’−(2’’−テトラヒドロフ
ラニルオキシ)フェニル)エタン、1,1,2−トリス
(4’−tert−ブトキシフェニル)エタン、1,
1,2−トリス(4’−tert−ブトキシカルボニル
オキシフェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’−
tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)
エタン、1,1,2−トリス(4’−(1’−エトキシ
エトキシ)フェニル)エタン、1,1,2−トリス
(4’−(1’−エトキシプロピルオキシ)フェニル)
エタン等が挙げられる。
【0181】本発明のレジスト材料中の溶解阻止剤
[(F)成分]の添加量としては、レジスト材料中の固
形分100重量部に対して20重量部以下、好ましくは
15重量部以下である。20重量部より多いとモノマー
成分が増えるためレジスト材料の耐熱性が低下する。
【0182】(G)成分の塩基性化合物は、光酸発生剤
より発生する酸がレジスト膜中に拡散する際の拡散速度
を抑制することができる化合物が適しており、このよう
な塩基性化合物の配合により、レジスト膜中での酸の拡
散速度が抑制されて解像度が向上し、露光後の感度変化
を抑制したり、基板や環境依存性を少なくし、露光余裕
度やパターンプロファイル等を向上することができる。
【0183】このような塩基性化合物としては、第一
級、第二級、第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、
芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有す
る含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、
ヒドロキシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニ
ル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合
物、アミド誘導体、イミド誘導体等が挙げられる。
【0184】具体的には、第一級の脂肪族アミン類とし
て、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、n−プ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、ter
t−ブチルアミン、ペンチルアミン、tert−アミル
アミン、シクロペンチルアミン、ヘキシルアミン、シク
ロヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、
ノニルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、セチル
アミン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、テトラ
エチレンペンタミン等が例示され、第二級の脂肪族アミ
ン類として、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n
−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブ
チルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−sec−ブチル
アミン、ジペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、
ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジヘプチ
ルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシ
ルアミン、ジドデシルアミン、ジセチルアミン、N,N
−ジメチルメチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルテトラエチレンペンタミ
ン等が例示され、第三級の脂肪族アミン類として、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピル
アミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルア
ミン、トリイソブチルアミン、トリ−sec−ブチルア
ミン、トリペンチルアミン、トリシクロペンチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン、
トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニル
アミン、トリデシルアミン、トリドデシルアミン、トリ
セチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルメチ
レンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチ
レンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルテト
ラエチレンペンタミン等が例示される。
【0185】また、混成アミン類としては、例えば、ジ
メチルエチルアミン、メチルエチルプロピルアミン、ベ
ンジルアミン、フェネチルアミン、ベンジルジメチルア
ミン等が例示される。芳香族アミン類及び複素環アミン
類の具体例としては、アニリン誘導体(例えば、アニリ
ン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プ
ロピルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチ
ルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリ
ン、エチルアニリン、プロピルアニリン、トリメチルア
ニリン、2−ニトロアニリン、3−ニトロアニリン、4
−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、2,6
−ジニトロアニリン、3,5−ジニトロアニリン、N,
N−ジメチルトルイジン等)、ジフェニル(p−トリ
ル)アミン、メチルジフェニルアミン、トリフェニルア
ミン、フェニレンジアミン、ナフチルアミン、ジアミノ
ナフタレン、ピロール誘導体(例えば、ピロール、2H
−ピロール、1−メチルピロール、2,4−ジメチルピ
ロール、2,5−ジメチルピロール、N−メチルピロー
ル等)、オキサゾール誘導体(例えば、オキサゾール、
イソオキサゾール等)、チアゾール誘導体(例えば、チ
アゾール、イソチアゾール等)、イミダゾール誘導体
(例えば、イミダゾール、4−メチルイミダゾール、4
−メチル−2−フェニルイミダゾール等)、ピラゾール
誘導体、フラザン誘導体、ピロリン誘導体(例えば、ピ
ロリン、2−メチル−1−ピロリン等)、ピロリジン誘
導体(例えば、ピロリジン、N−メチルピロリジン、ピ
ロリジノン、N−メチルピロリドン等)、イミダゾリン
誘導体、イミダゾリジン誘導体、ピリジン誘導体(例え
ば、ピリジン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロ
ピルピリジン、ブチルピリジン、4−(1−ブチルペン
チル)ピリジン、ジメチルピリジン、トリメチルピリジ
ン、トリエチルピリジン、フェニルピリジン、3−メチ
ル−2−フェニルピリジン、4−tert−ブチルピリ
ジン、ジフェニルピリジン、ベンジルピリジン、メトキ
シピリジン、ブトキシピリジン、ジメトキシピリジン、
1−メチル−2−ピリジン、4−ピロリジノピリジン、
1−メチル−4−フェニルピリジン、2−(1−エチル
プロピル)ピリジン、アミノピリジン、ジメチルアミノ
ピリジン等)、ピリダジン誘導体、ピリミジン誘導体、
ピラジン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾリジン誘導
体、ピペリジン誘導体、ピペラジン誘導体、モルホリン
誘導体、インドール誘導体、イソインドール誘導体、1
H−インダゾール誘導体、インドリン誘導体、キノリン
誘導体(例えば、キノリン、3−キノリンカルボニトリ
ル等)、イソキノリン誘導体、シンノリン誘導体、キナ
ゾリン誘導体、キノキサリン誘導体、フタラジン誘導
体、プリン誘導体、プテリジン誘導体、カルバゾール誘
導体、フェナントリジン誘導体、アクリジン誘導体、フ
ェナジン誘導体、1,10−フェナントロリン誘導体、
アデニン誘導体、アデノシン誘導体、グアニン誘導体、
グアノシン誘導体、ウラシル誘導体、ウリジン誘導体等
が例示される。
【0186】更に、カルボキシ基を有する含窒素化合物
としては、例えば、アミノ安息香酸、インドールカルボ
ン酸、アミノ酸誘導体(例えば、ニコチン酸、アラニ
ン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリ
シン、ヒスチジン、イソロイシン、グリシルロイシン、
ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニ
ン、リジン、3−アミノピラジン−2−カルボン酸、メ
トキシアラニン等)等が例示され、スルホニル基を有す
る含窒素化合物として、3−ピリジンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸ピリジニウム等が例示され、ヒドロ
キシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を
有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物として
は、2−ヒドロキシピリジン、アミノクレゾール、2,
4−キノリンジオール、3−インドールメタノールヒド
レート、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミ
ン、N,N−ジエチルエタノールアミン、トリイソプロ
パノールアミン、2,2’−イミノジエタノール、2−
アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、4
−アミノ−1−ブタノール、4−(2−ヒドロキシエチ
ル)モルホリン、2−(2−ヒドロキシエチル)ピリジ
ン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−
[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペラジ
ン、ピペリジンエタノール、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピロリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−
ピロリジノン、3−ピペリジノ−1,2−プロパンジオ
ール、3−ピロリジノ−1,2−プロパンジオール、8
−ヒドロキシユロリジン、3−クイヌクリジノール、3
−トロパノール、1−メチル−2−ピロリジンエタノー
ル、1−アジリジンエタノール、N−(2−ヒドロキシ
エチル)フタルイミド、N−(2−ヒドロキシエチル)
イソニコチンアミド等が例示される。アミド誘導体とし
ては、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルア
セトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオ
ンアミド、ベンズアミド等が例示される。イミド誘導体
としては、フタルイミド、サクシンイミド、マレイミド
等が例示される。
【0187】更にこのヒドロキシ基を有する含窒素化合
物のヒドロキシル基の一部あるいは全部をメチル基、エ
チル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、アセチル基、エトキシエチル基等で置換した化合物
が挙げられ、エタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンのメチル置換体、アセチル置換
体、メトキシメチル置換体、メトキシエトキシメチル置
換体が好ましく用いられる。具体的にはトリス(2−メ
トキシエチル)アミン、トリス(2−エトキシエチル)
アミン、トリス(2−アセトキシエチル)アミン、トリ
ス{2−(メトキシメトキシ)エチル}アミン、トリス
{2−(メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス
[2−{(2−メトキシエトキシ)メトキシ}エチル]
アミン、トリス{2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル}アミン、トリス{2−(1−メトキシエトキシ)エ
チル}アミン、トリス{2−(1−エトキシエトキシ)
エチル}アミン、トリス{2−(1−エトキシプロポキ
シ)エチル}アミン、トリス[2−{(2−ヒドロキシ
エトキシ)エトキシ}エチル]アミンが挙げられる。
【0188】なお、塩基性化合物は、1種を単独で又は
2種以上を組合わせて用いることができ、その配合量
は、レジスト材料中の固形分100重量部に対して0〜
2重量部、特に0.01〜1重量部を混合したものが好
適である。配合量が2重量部を超えると感度が低下しす
ぎる場合がある。
【0189】(E)成分である有機酸誘導体の例として
は特に限定されるものではないが、具体的にフェノー
ル、クレゾール、カテコール、レゾルシノール、ピロガ
ロール、フロログリシン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、1,1,1−トリス(4’−ヒドロキシフェニル)
エタン、1,1,2−トリス(4’−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキ
シフェニル酢酸、3−ヒドロキシフェニル酢酸、2−ヒ
ドロキシフェニル酢酸、3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸、3−(2−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオン酸、2,5−ジヒドロキシフェニル酢酸、3,
4−ジヒドロキシフェニル酢酸、1,2−フェニレン二
酢酸、1,3−フェニレン二酢酸、1,4−フェニレン
二酢酸、1,2−フェニレンジオキシ二酢酸、1,4−
フェニレンジプロパン酸、安息香酸、サリチル酸、4,
4−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)吉草酸、4−t
ert−ブトキシフェニル酢酸、4−(4−ヒドロキシ
フェニル)酪酸、3,4−ジヒドロキシマンデル酸、4
−ヒドロキシマンデル酸等が挙げられ、中でもサリチル
酸、4,4−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)吉草酸
が好適である。これらは単独あるいは2種以上の組合わ
せで用いることができる。
【0190】本発明のレジスト材料中の有機酸誘導体の
添加量としては、レジスト材料中の固形分100重量部
に対して5重量部以下、好ましくは1重量部以下であ
る。添加量が5重量部より多い場合は解像性を劣化させ
る可能性がある。なお、レジスト中の組成の組合わせに
よりこの有機酸誘導体は添加されなくてもよい。
【0191】本発明の一般式(1)、(1a)、(1
a’)、(1b)で示されるオニウム塩は化学増幅ネガ
型レジスト材料の光酸発生剤として用いることができ、
(H)成分のアルカリ可溶性樹脂の例として、上記
(A)成分の中間体であるポリp−ヒドロキシスチレ
ン、ポリm−ヒドロキシスチレン、ポリ4−ヒドロキシ
2−メチルスチレン、ポリ4−ヒドロキシ−3−メチル
スチレン、ポリα−メチルp−ヒドロキシスチレン、部
分水素添加ポリp−ヒドロキシスチレンコポリマー、ポ
リ(p−ヒドロキシスチレン−α−メチルp−ヒドロキ
シスチレン)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン−α−メチルスチレン)コポリマー、ポリ(p−ヒド
ロキシスチレン−スチレン)コポリマー、ポリ(p−ヒ
ドロキシスチレン−m−ヒドロキシスチレン)コポリマ
ー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−スチレン)コポリ
マー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−アクリル酸)コ
ポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メタクリル
酸)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メチ
ルアクリレート)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシス
チレン−アクリル酸−メチルメタクリレート)コポリマ
ー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メチルアクリレー
ト)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メタ
クリル酸−メチルメタクリレート)コポリマー、ポリメ
タクリル酸、ポリアクリル酸、ポリ(アクリル酸−メチ
ルアクリレート)コポリマー、ポリ(メタクリル酸−メ
チルメタクリレート)コポリマー、ポリ(アクリル酸−
マレイミド)コポリマー、ポリ(メタクリル酸−マレイ
ミド)コポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−ア
クリル酸−マレイミド)コポリマー、ポリ(p−ヒドロ
キシスチレン−メタクリル酸−マレイミド)コポリマー
等が挙げられるがこれらの組合わせに限定されるもので
はない。
【0192】好ましくは、ポリp−ヒドロキシスチレ
ン、部分水素添加ポリp−ヒドロキシスチレンコポリマ
ー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−スチレン)コポリ
マー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−アクリル酸)コ
ポリマー、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−メタクリル
酸)コポリマーが挙げられる。特に、下記の単位(2)
又は(2’)を有するアルカリ可溶性樹脂が好ましい。
【0193】
【化68】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
す。xは0又は正の整数、yは正の整数であり、x+y
≦5を満足する数である。M、Nは正の整数で、0<N
/(M+N)≦0.5を満足する数である。)
【0194】分子量は重量平均分子量で3,000〜1
00,000が好ましく、3,000未満ではポリマー
としての能力として劣り、耐熱性が低く、成膜性が十分
でない場合が多く、100,000を超えると分子量が
大きすぎるため、現像液への溶解性、レジスト溶剤への
溶解性等に問題を生じる。また、分散度は3.5以下、
好ましくは1.5以下が好ましい。分散度が3.5より
大きいと解像性が劣化する場合が多い。製造方法には特
に限定されないが、ポリ−p−ヒドロキシスチレン等に
はリビングアニオン重合を用いることで分散度の低い
(狭分散性の)ポリマーを合成することができる。
【0195】また、種々の機能をもたせるため、上記ポ
リマーのフェノール性水酸基、カルボキシル基の一部に
置換基を導入してもよい。例えば、基板との密着性を向
上するための置換基やエッチング耐性向上のための置換
基、特に未露光部、低露光部のアルカリ現像液への溶解
速度が高すぎないように制御するため酸やアルカリに比
較的安定な置換基を導入することが好ましい。置換基の
例として例えば2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキ
シプロピル基、メトキシメチル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、メトキシカルボニルメチル
基、エトキシカルボニルメチル基、4−メチル−2−オ
キソ−4−オキソラニル基、4−メチル−2−オキソ−
4−オキサニル基、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、アセチル基、ピバロイル基、アダマンチル基、イ
ソボロニル基、シクロヘキシル基等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。また、酸分解性の置換
基例えば、t−ブトキシカルボニル基や、t−ブチル
基、t−ブトキシカルボニルメチル基等の比較的酸分解
しにくい置換基を導入することできる。
【0196】また(I)成分の酸の作用により架橋構造
を形成する酸架橋剤として、分子内に2個以上のヒドロ
キシメチル基、アルコキシメチル基、エポキシ基又はビ
ニルエーテル基を有する化合物が挙げられ、置換グリコ
ウリル誘導体、尿素誘導体、ヘキサ(メトキシメチル)
メラミン等が本発明のオニウム塩を用いた化学増幅ネガ
型レジスト材料の酸架橋剤として好適に用いられる。例
えば、N,N,N’,N’−テトラメトキシメチル尿素
とヘキサメトキシメチルメラミン、テトラヒドロキシメ
チル置換グリコールウリル類及びテトラメトキシメチル
グリコールウリルのようなテトラアルコキシメチル置換
グリコールウリル類、置換及び未置換ビス−ヒドロキシ
メチルフェノール類、ビスフェノールA等のフェノール
性化合物とエピクロロヒドリン等の縮合物が挙げられ
る。特に好適な架橋剤は、1,3,5,7−テトラメト
キシメチルグリコールウリルなどの1,3,5,7−テ
トラアルコキシメチルグリコールウリル又は1,3,
5,7−テトラヒドロキシメチルグリコールウリル、
2,6−ジヒドロキシメチルp−クレゾール、2,6−
ジヒドロキシメチルフェノール、2,2’,6,6’−
テトラヒドロキシメチル−ビスフェノールA及び1,4
−ビス−[2−(2−ヒドロキシプロピル)]−ベンゼ
ン、N,N,N’,N’−テトラメトキシメチル尿素と
ヘキサメトキシメチルメラミン等が挙げられる。添加量
は任意であるがレジスト材料中の全固形分に対して1〜
25重量部、好ましくは5〜15重量部である。これら
は単独でも2種以上併用してもよい。
【0197】また、化学増幅ネガ型レジスト材料には、
分子量2,500以下のアルカリ可溶性化合物を配合す
ることができ、これは特に限定されるものではないが、
フェノール基及び/又はカルボキシル基を2つ以上持つ
ものが好ましい。具体的にはクレゾール、カテコール、
レゾルシノール、ピロガロール、フロログリシン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、1,1,1−トリス
(4’−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2−ト
リス(4’−ヒドロキシフェニル)エタン、ヒドロキシ
ベンゾフェノン、4−ヒドロキシフェニル酢酸、3−ヒ
ドロキシフェニル酢酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、
3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、3−
(2−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、2,5−ジ
ヒドロキシフェニル酢酸、3,4−ジヒドロキシフェニ
ル酢酸、1,2−フェニレン二酢酸、1,3−フェニレ
ン二酢酸、1,4−フェニレン二酢酸、1,2−フェニ
レンジオキシ二酢酸、1,4−フェニレンジプロパン
酸、安息香酸、サリチル酸、4,4−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)吉草酸、4−tert−ブトキシフェ
ニル酢酸、4−(4−ヒドロキシフェニル)酪酸、3,
4−ジヒドロキシマンデル酸、4−ヒドロキシマンデル
酸等が挙げられ、中でもサリチル酸、4,4−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)吉草酸が好適である。こ
れらは単独あるいは2種以上の組合わせで用いることが
できる。添加量は任意であるがレジスト材料中の固形分
100重量部に対して0〜20重量部、好ましくは2〜
10重量部である。
【0198】また、本発明のレジスト材料中には、塗布
性を向上させるための界面活性剤、基板からの乱反射を
少なくするための吸光性材料などの添加剤を加えること
ができる。
【0199】界面活性剤の例としては、特に限定される
ものではないが、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステリアルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ンエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー類、
ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン脂肪酸
エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオ
キシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルのノニオン系界面
活性剤、エフトップEF301、EF303,EF35
2(トーケムプロダクツ)、メガファックF171,F
172,F173(大日本インキ化学工業)、フロラー
ドFC430,FC431(住友3M)、アサヒガード
AG710、サーフロンS−381、S−382,SC
101,SC102,SC103,SC104,SC1
05,SC106、サーフィノールE1004,KH−
10,KH−20,KH−30,KH−40(旭硝子)
等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマー
KP341,X−70−092,X−70−093(信
越化学工業)、アクリル酸系、又はメタクリル酸系ポリ
フローNo.75,No.95(共栄社油脂化学工業)
が挙げられ、中でもFC430、サーフロンS−38
1、サーフィノールE1004が好適である。これらは
単独あるいは2種以上の組合わせで用いることができ
る。
【0200】本発明のレジスト材料中の界面活性剤の添
加量としてはレジスト材料組成物中の固形分100重量
部に対して2重量部以下、好ましくは1重量部以下であ
る。
【0201】更に、本発明のレジスト材料には紫外線吸
収剤を配合することができる。具体的には、ペンタレ
ン、インデン、ナフタレン、アズレン、ヘプタレン、ビ
フェニレン、インダセン、フルオレン、フェナレン、フ
ェナントレン、アントラセン、フルオランテン、アセフ
ェナントリレン、アセアントリレン、トリフェニレン、
ピレン、クリセン、プレイアデン、ピセン、ペリレン、
ペンタフェン、ペンタセン、ベンゾフェナントレン、ア
ントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、2,7
−ジメトキシナフタレン、2−エチル−9,10−ジメ
トキシアントセラン、9,10−ジメチルアントラセ
ン、9−エトキシアントラセン、1,2−ナフトキノ
ン、9−フルオレン、下記一般式(D1)、(D2)等
の縮合多環炭化水素誘導体、チオキサンテン−9−オ
ン、チアントレン、ジベンゾチオフェン等の縮合複素環
誘導体、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、
2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、3,5−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフ
ェノン等のベンゾフェノン誘導体、スクエアル酸、ジメ
チルスクエアレート等のスクエアル酸誘導体、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−te
rt−ブトキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−t
ert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)スルホキ
シド、ビス[4−(1−エトキシエトキシ)フェニル]
スルホキシド等のジアリールスルホキシド誘導体、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−te
rt−ブトキシフェニル)スルホン、ビス(4−ter
t−ブトキシカルボニルオキシフェニル)スルホン、ビ
ス[4−(1−エトキシエトキシ)フェニル]スルホ
ン、ビス[4−(1−エトキシプロポキシ)フェニル]
スルホン等のジアリールスルホン誘導体、ベンゾキノン
ジアジド、ナフトキノンジアジド、アントラキノンジア
ジド、ジアゾフルオレン、ジアゾテトラロン、ジアゾフ
ェナントロン等のジアゾ化合物、ナフトキノン−1,2
−ジアジド−5−スルホン酸クロリドと2,3,4−ト
リヒドロキシベンゾフェノンとの完全もしくは部分エス
テル化合物、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−ス
ルホン酸クロリドと2,4,4’−トリヒドロキシベン
ゾフェノンとの完全もしくは部分エステル化合物等のキ
ノンジアジド基含有化合物等、9−アントラセンカルボ
ン酸tert−ブチル、9−アントラセンカルボン酸t
ert−アミル、9−アントラセンカルボン酸tert
−メトキシメチル、9−アントラセンカルボン酸ter
t−エトキシエチル、9−アントラセンカルボン酸2−
tert−テトラヒドロピラニル、9−アントラセンカ
ルボン酸2−tert−テトラヒドロフラニル等を挙げ
ることができる。
【0202】
【化69】 (式中、R61〜R63はそれぞれ独立に水素原子、直鎖状
もしくは分岐状のアルキル基、直鎖状もしくは分岐状の
アルコキシ基、直鎖状もしくは分岐状のアルコキシアル
キル基、直鎖状もしくは分岐状のアルケニル基又はアリ
ール基である。R 64は酸素原子を含んでいてもよい置換
もしくは非置換の2価の脂肪族炭化水素基、酸素原子を
含んでいてもよい置換もしくは非置換の2価の脂環式炭
化水素基、酸素原子を含んでいてもよい置換もしくは非
置換の2価の芳香族炭化水素基又は酸素原子であり、R
65は上記と同様の酸不安定基である。Jは0又は1であ
る。E、F、Gはそれぞれ0又は1〜9の整数、Hは1
〜10の正の整数で、かつE+F+G+H≦10を満足
する。)
【0203】上記紫外線吸収剤の配合量は、ベース樹脂
100重量部に対して0〜10重量部、より好ましくは
0.5〜10重量部、更に好ましくは1〜5重量部であ
る。
【0204】本発明の化学増幅型レジスト材料を種々の
集積回路製造に用いる場合は、特に限定されないが、公
知のリソグラフィー技術を用いることができる。
【0205】集積回路製造用の基板(Si,SiO2
SiN,SiON,TiN,WSi,BPSG,SO
G,有機反射防止膜等)上にスピンコート、ロールコー
ト、フローコート、ディップコート、スプレーコート、
ドクターコート等の適当な塗布方法により塗布膜厚が
0.1〜2.0μmとなるように塗布し、ホットプレー
ト上で60〜150℃、1〜10分間、好ましくは80
〜120℃、1〜5分間プリベークするする。次いで紫
外線、遠紫外線、電子線、X線、エキシマレーザー、γ
線、シンクロトロン放射線などから選ばれる光源好まし
くは300nm以下の露光波長で目的とするパターンを
所定のマスクを通じて露光を行う。露光量は1〜200
mJ/cm2程度、好ましくは10〜100mJ/cm2
程度となるように露光することが好ましい。ホットプレ
ート上で60〜150℃、1〜5分間、好ましくは80
〜120℃、1〜3分間ポストエクスポージャベーク
(PEB)する。
【0206】更に、0.1〜5%、好ましくは2〜3%
のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)
等のアルカリ水溶液の現像液を用い、0.1〜3分間、
好ましくは0.5〜2分間、浸漬(dip)法、パドル
(puddle)法、スプレー(spray)法等の常
法により現像することにより基板上に目的のパターンが
形成される。なお、本発明材料は、特に高エネルギー線
の中でも254〜193nmの遠紫外線、電子線、X
線、エキシマレーザー、γ線、シンクロトロン放射線に
よる微細パターンニングに最適である。また、上記範囲
を上限及び下限から外れる場合は、目的のパターンを得
ることができない場合がある。
【0207】
【実施例】以下、合成例及び実施例と比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限
定されるものではない。
【0208】[合成例1] 4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムの合成 4−フェノールスルホン酸水和物208gとp−トルエ
ンスルホン酸クロリド191g(1.0モル)をテトラ
ヒドロフラン400gと水250gに溶解した。氷冷下
撹拌しつつ水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム
80g(2.0モル)と水125g)を20℃を超えな
い温度で滴下し、滴下終了後室温で2時間熟成を行っ
た。この反応液にジクロロメタン700gを加え4−
(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンス
ルホン酸ナトリウムを結晶化させ、得られた結晶を濾過
し、結晶をジクロロメタン200gで洗浄した。収量3
70g(非乾燥)。
【0209】[合成例2]トリフェニルスルホニウム塩
化物の合成 ジフェニルスルホキシド161g(0.8モル)をジク
ロロメタン1600gに溶解させ氷冷下撹拌した。トリ
メチルシリルクロリド260g(2.4モル)を20℃
を超えない温度で滴下し、更にこの温度で30分熟成を
行った。次いで金属マグネシウム58g(2.4モル)
とクロロベンゼン270g(2.4モル)、THF67
2gから別途調製したグリニヤ試薬を20℃を超えない
温度で滴下した。反応の熟成を1時間行った後、20℃
を超えない温度で水50gを加えて反応停止し、更に水
600gと12規定塩酸40gと、ジエチルエーテル1
000gを加えた。
【0210】水層を分取し、ジエチルエーテル300g
で洗浄し、トリフェニルスルホニウム塩化物水溶液を得
た。これはこれ以上の単離操作をせず水溶液のまま次の
反応に用いた。
【0211】[合成例3]トリフェニルスルホニウム4
−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼン
スルホネートの合成 合成例1で得た4−(4’−メチルフェニルスルホニル
オキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム粗精製物370
gを合成例2で得たトリフェニルスルホニウム塩化物水
溶液及びジクロロメタン900gに加え、室温で1時間
撹拌した。有機層を分取し、水800gで洗浄後、有機
層を減圧濃縮し、得られた残渣280gにジエチルエー
テル800gを加え結晶化させた。濾過及びジエチルエ
ーテル300gで結晶を洗浄し、目的のトリフェニルス
ルホニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネートを得た。収量262g(収率
74%)。
【0212】得られたトリフェニルスルホニウム4−
(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンス
ルホネートの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、赤外吸
収スペクトル(IR)、元素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化70】 (1)Ha 2.39 一重項 3H (2)Hd 6.81〜6.84 二重項 2H (3)Hb 7.22〜7.26 二重項 2H (4)Hc,He,Hf 7.58〜7.84 多重項 19H (IR:cm-1) 3057,3054,1591,1483,1477,
1442,1367,1294,1213,1186,
1169,1151,1124,1093,1032,
1012,863,825,759 (元素分析値:C312663(%)) 理論値 C63.0 H4.4 測定値 C62.5 H4.5
【0213】[合成例4]フェニルスルホニルオキシベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムの合成 合成例1のトルエンスルホニルクロリドの代わりにフェ
ニルスルホニルクロリドを用いる以外は合成例1と同様
にして目的物を合成した。
【0214】[合成例5]4−(10’−カンファース
ルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムの合成 合成例1のトルエンスルホニルクロリドの代わりに10
−カンファースルホニルクロリドを用いる以外は合成例
1と同様にして目的物を合成した。
【0215】[合成例6]4−tert−ブチルフェニ
ルジフェニルスルホニウム塩化物の合成 合成例2のクロロベンゼンの代わりに4−tert−ブ
チルクロロベンゼンを用いる以外は合成例2と同様にし
て目的物を得た。
【0216】[合成例7]4−tert−ブトキシフェ
ニルジフェニルスルホニウム塩化物の合成 合成例2のクロロベンゼンの代わりに4−tert−ブ
トキシクロロベンゼンを用い、溶剤にトリエチルアミン
を5重量%含むジクロロメタン溶剤を用いる以外は合成
例2と同様にして目的物を得た。
【0217】[合成例8]ビス(4−tert−ブチル
フェニル)ヨードニウムハイドロジェンスルフェートの
合成 tert−ブチルベンゼン168g(1.0モル)、ヨ
ウ素酸カリウム107g(0.5モル)、無水酢酸10
0gの混合物を氷冷下撹拌し、無水酢酸70gと濃硫酸
190gの混合物を30℃を超えない温度で滴下した。
次いで室温で3時間熟成を行い再度氷冷して水500g
を滴下し反応を停止した。この反応液をジクロロメタン
800gを用いて抽出し、有機層に亜硫酸水素ナトリウ
ム12gを加えて脱色した。更にこの有機層を水500
gで洗浄することを3回繰り返した。洗浄した有機層を
減圧濃縮することで、目的の粗成生物を得た。これ以上
の精製はせずこのまま次の反応に用いた。
【0218】[合成例9]ビス(4−tert−ブチル
フェニル)ヨードニウム4−(4’−メチルフェニルス
ルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例3のトリフェニルスルホニウム塩化物に代えて合
成例8で合成のビス(4−tert−ブチルフェニル)
ヨードニウムハイドロジェンスルフェートと水1,00
0gを用いる以外は合成例3と同様にして目的物を得
た。得られたビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨ
ードニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネートの核磁気共鳴スペクトル(N
MR)、赤外吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果
を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化71】 (1)Ha 2.41 一重項 3H (2)Hc 7.63〜7.66 二重項 2H (3)Hb 7.26〜7.29 二重項 2H (4)He 7.46〜7.49 二重項 2H (5)Hd 6.79〜6.82 二重項 2H (6)Hf 1.26 一重項 18H (7)Hi 7.80〜7.84 二重項 4H (8)Hg 7.34〜7.37 二重項 4H (IR:cm-1) 3442,3057,2964,2906,2870,
1628,1597,1591,1484,1462,
1396,1377,1294,1225,1198,
1182,1155,1120,1093,1057,
1030,1009,995,863,820,75
9,715,682,665,633,609 (元素分析値:C3337IO62(%)) 理論値 C55.0 H5.2 測定値 C55.1 H5.1
【0219】[合成例10](4−tert−ブトキシ
フェニル)ジフェニルスルホニウム4−(4’−メチル
フェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合
成 合成例3と同様に合成例7で合成した(4−tert−
ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム塩化物を用
いて合成例3と同様にして目的物を得た。得られた(4
−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウ
ム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベン
ゼンスルホネートの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、
赤外吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化72】 (1)Ha 2.35 一重項 3H (2)Hb 7.26〜7.29 二重項 2H (4)He 7.46〜7.49 二重項 2H (5)Hd 6.77〜6.80 二重項 2H (6)Hf 1.38 一重項 9H (7)Hg 7.12〜7.15 二重項 2H (8)Hc,Hi,Hj 7.34〜7.37 多重項 14H (IR:cm-1) 3435,3061,2980,2935,2873,
1585,1487,1446,1396,1371,
1308,1265,1198,1155,1120、
1093,1070,1032,1012,928,8
67,816,758,685,656,652,63
3,611 (元素分析値:C353473(%)) 理論値 C63.4 H5.2 測定値 C63.3 H5.2
【0220】[合成例11](4−tert−ブチルフ
ェニル)ジフェニルスルホニウム4−(4’−メチルフ
ェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例3のトリフェニルスルホニウム塩化物に代えて合
成例6の4−tert−ブチルフェニルジフェニルスル
ホニウム塩化物を用いる以外は合成例3と同様にして目
的物を得た。得られた(4−tert−ブチルフェニ
ル)ジフェニルスルホニウム4−(4’−メチルフェニ
ルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート核磁気共鳴
スペクトル(NMR)、赤外吸収スペクトル(IR)、
元素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化73】 (1)Ha 2.41 一重項 3H (2)Hb 7.26〜7.27 二重項 2H (4)He 7.83〜7.86 二重項 2H (5)Hd 6.84〜6.87 二重項 2H (6)Hf 1.31 一重項 9H (7)Hc,Hg,Hi,Hj 7.62〜7.67 多重項16H (IR:cm-1) 3543,3466,3084,3053,2962,
2906,2870,1589,1487,1477,
1446,1396,1373,1294,1269,
1221,1213,1198,1178,1155,
1120,1093,1070,1032,1012,
868,816,756,685,656,632,6
11 (元素分析値:C353463(%)) 理論値 C65.0 H5.3 測定値 C65.0 H5.2
【0221】[合成例12](4−メチルフェニル)ジ
フェニルスルホニウム塩化物の合成 合成例2のクロロベンゼンに代えて4−クロロトルエン
を用いる以外は合成例2と同様にして目的物を得た。
【0222】[合成例13](4−メチルフェニル)ジ
フェニルスルホニウム4−(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例3のトリフェニルスルホニウム塩化物に代えて合
成例12の4−メチルフェニルジフェニルスルホニウム
塩化物を用いる以外は合成例3と同様にして目的物を得
た。得られた(4−メチルフェニル)ジフェニルスルホ
ニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)
ベンゼンスルホネートの核磁気共鳴スペクトル(NM
R)、赤外吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果を
示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化74】 (1)Ha 2.42 一重項 3H (2)Hb 7.23〜7.26 二重項 2H (4)Hc 7.78〜7.81 二重項 2H (5)Hd 6.80〜6.85 二重項 2H (6)Hf 2.39 一重項 3H (7)Hg 7.41〜7.44 二重項 2H (8)He,Hi,Hj 7.59〜7.73 多重項 14H (IR:cm-1) 3435,3055,1591,1484,1477,
1446,1369、1311,1294,1223,
1209,1198,1182,1171,1153,
1120,1093,1068,1034,1013,
862,823,808,762,685,656,6
33,613 (元素分析値:C322863(%)) 理論値 C63.6 H4.7 測定値 C63.5 H4.9
【0223】[合成例14]トリス(4−メチルフェニ
ル)スルホニウム塩化物の合成 合成例2のフェニルスルホキシドの代わりにビス(4−
メチルフェニル)スルホキシドを用い、クロロベンゼン
の代わりに4−クロロトルエンを用いる以外は合成例2
と同様にして目的物を得た。
【0224】[合成例15]トリス(4−メチルフェニ
ル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニ
ルオキシ)ベンゼンスルホネート合成 合成例3のトリフェニルスルホニウム塩化物に代えて合
成例14のトリス(4−メチルフェニル)スルホニウム
塩化物を用いる以外は合成例3と同様にして目的物を得
た。得られたトリス(4−メチルフェニル)スルホニウ
ム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベン
ゼンスルホネートの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、
赤外吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化75】 (1)Ha 2.41 一重項 3H (2)Hb 7.25〜7.27 二重項 2H (4)Hc 7.83〜7.86 二重項 2H (5)Hd 6.84〜6.87 二重項 2H (6)Hf 2.39 一重項 9H (7)He,Hg,Hi 7.62〜7.67 多重項 14H (IR:cm-1) 3440,3084,3043,2953,2924,
2871,1630,1591,1487,1452,
1402,1371,1315,1296,1198,
1155,1120,1092,1072,1032,
1013,862,814,760,729,685,
656,633,613 (元素分析値:C343263(%)) 理論値 C64.5 H5.1 測定値 C64.3 H5.2
【0225】[合成例16]トリス(4−tert−ブ
チルフェニル)スルホニウム塩化物の合成 合成例2のフェニルスルホキシドの代わりにビス(4−
tert−ブチルフェニル)スルホキシドを用い、クロ
ロベンゼンの代わりに4−tert−ブチルクロロベン
ゼンを用いる以外は合成例2と同様にして目的物を得
た。
【0226】[合成例17]トリス(4−tert−ブ
チルフェニル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニ
ルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例3のトリフェニルスルホニウム塩化物に代えて合
成例16のトリス(4−tert−ブチルフェニル)ス
ルホニウム塩化物を用いる以外は合成例3と同様にして
目的物を得た。得られたトリス(4−tert−ブチル
フェニル)スルホニウム4−(4’−メチルフェニルス
ルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの核磁気共鳴ス
ペクトル(NMR)、赤外吸収スペクトル(IR)、元
素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化76】 (1)Ha 2.40 一重項 3H (2)Hb 7.25〜7.27 二重項 2H (4)Hc 7.83〜7.86 二重項 2H (5)Hd 6.84〜6.87 二重項 2H (6)Hf 1.31 一重項 27H (7)He,Hg,Hi 7.62〜7.67 多重項 14H (IR:cm-1) 3440,3059,2964,2906,2870,
1626,1589,1487,1464,1400,
1377,1294,1269,1198,1173,
1155,1120,1093,1072,1032,
1012,862,762,727,704,683,
656,633,611 (元素分析値:C435063(%)) 理論値 C68.0 H6.6 測定値 C68.0 H6.8
【0227】[合成例18]4−tert−ブチルフェ
ニルジフェニルスルホニウム4−(10’−カンファー
スルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例3のトリフェニルスルホニウム塩化物に代えて4
−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム塩
化物を、更に4−(4’−メチルフェニルスルホニルオ
キシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムの代わりに4−
(10’−カンファースルホニルオキシ)ベンゼンスル
ホン酸ナトリウムを用いる以外は実施例3と同様にして
目的物を得た。
【0228】[合成例19]4−tert−ブトキシフ
ェニルジフェニルスルホニウムフェニルスルホニルオキ
シベンゼンスルホネートの合成 実施例10と同様に4−tert−ブトキシフェニルジ
フェニルスルホニウム塩化物とフェニルスルホニルオキ
シベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いて実施例10と
同様にして目的物を得た。
【0229】[合成例20]2,5−ビス(4’−メチ
ルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナト
リウムの合成 フェノールスルホン酸の代わりにヒドロキノンスルホン
酸カリウム1.0モルを用い、p−トルエンスルホン酸
クロリドを2.5モル用いる以外は合成例1とほぼ同様
にして目的の2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムを合成し
た。
【0230】[合成例21]トリフェニルスルホニウム
2,5−ビス(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例20の2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる
以外は合成例3と同様にして目的物を得た。得られたト
リフェニルスルホニウム2,5−ビス(4’−メチルフ
ェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの核磁
気共鳴スペクトル(NMR)、赤外吸収スペクトル(I
R)、元素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化77】 (1)HaあるいはHa’ 2.30 一重項 3H (2)Ha’あるいはHa 2.37 一重項 3H (3)HbあるいはHb’ 7.16〜7.19 二重項 2H (4)Hb’あるいはHb 7.21〜7.23 二重項 2H (5)Hc’ 7.98〜8.01 二重項 2H (6)Hc,Hd,Hg,Hh,Hi 7.58〜7.72 多重項 18H (7)He 6.98〜7.02 四重項 1H (8)Hf 7.33〜7.36 二重項 1H (IR:cm-1) 3442,3088,3061,2922,1921,
1728,1597,1468,1448,1398,
1371,1294,1238,1224,1196,
1176,1157,1128,1090,1080,
1026,997,912,862,816,750,
708 (元素分析値:C383294(%)) 理論値 C60.0 H4.2 測定値 C59.8 H4.1
【0231】[合成例22]ビス(4−tert−ブチ
ルフェニル)ヨードニウム2,5−ビス(4’−メチル
フェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合
成 合成例20の2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる
以外は合成例9と同様にして目的物を得た。得られたビ
ス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム2,
5−ビス(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベ
ンゼンスルホネートの核磁気共鳴スペクトル(NM
R)、赤外吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果を
示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化78】 (1)HaあるいはHa’ 2.33 一重項 3H (2)Ha’あるいはHa 2.39 一重項 3H (3)Hb,Hb’ 7.22〜7.25 二重項 4H (4)Hc 7.59〜7.62 二重項 2H (5)Hc’ 7.94〜7.97 二重項 2H (6)Hd 6.49〜7.50 二重項 1H (7)He 6.98〜7.02 四重項 1H (8)Hf,Hh 7.37〜7.44 多重項 5H (9)Hg 1.26 一重項 18H (10)Hi 7.84〜7.89 二重項 4H (IR:cm-1) 3059,2964,2906,2870,1919,
1597,1470,1396,1369,1286,
1246,1194,1176,1157,1128,
1090,1080,1022,993,912,86
4,818,768,737,708 (元素分析値:C4043IO93(%)) 理論値 C53.9 H4.9 測定値 C54.0 H4.8
【0232】[合成例23]トリス(4−メチルフェニ
ル)スルホニウム2,5−ビス(4’−メチルフェニル
スルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの合成 合成例20の2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる
以外は合成例15と同様にして目的物を得た。得られた
トリス(4−メチルフェニル)スルホニウム2,5−ビ
ス(4’−メチルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼン
スルホネートの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、赤外
吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化79】 (1)HaあるいはHa’ 2.33 一重項 3H (2)Ha’あるいはHa 2.39 一重項 3H (3)HbあるいはHb’ 7.18〜7.21 二重項 2H (4)Hb’あるいはHb 7.22〜7.25 二重項 2H (5)Hc’ 8.05〜8.08 二重項 2H (6)Hd 7.64〜7.65 一重項 1H (7)He 6.86〜6.91 四重項 1H (8)Hf,Hh 7.38〜7.43 多重項 7H (9)Hg 2.40 一重項 9H (10)Hc,Hi 7.56〜7.60 多重項 8H (IR:cm-1) 3442,3086,3047,2976,2958,
2922,2870,1593,1493,1468,
1400,1369,1292,1228,1194,
1176,1155,1126,1087,1080,
1026,912,864,814,769,740,
708 (元素分析値:C413894(%)) 理論値 C61.3 H4.8 測定値 C61.4 H4.8
【0233】[合成例24]トリス(4−tert−ブ
チルフェニル)スルホニウム2,5−ビス(4’−メチ
ルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネートの
合成 合成例20の2,5−ビス(4’−メチルフェニルスル
ホニルオキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる
以外は合成例17と同様にして目的物を得た。得られた
トリス(4−tert−ブチルフェニル)スルホニウム
2,5−ビス(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネートの核磁気共鳴スペクトル(N
MR)、赤外吸収スペクトル(IR)、元素分析の結果
を示す。 (1H−NMR:CDCl3(ppm))
【化80】 (1)HaあるいはHa’ 2.35 一重項 3H (2)Ha’あるいはHa 2.40 一重項 3H (3)HbあるいはHb’ 7.19〜7.22 二重項 2H (4)Hb’あるいはHb 7.22〜7.25 二重項 2H (5)Hc’ 8.06〜8.09 二重項 2H (6)Hc,Hh 7.59〜7.65 多重項 8H (7)Hd,Hi 7.65〜7.70 多重項 7H (8)He 6.89〜6.94 四重項 1H (9)Hf 7.42〜7.45 二重項 1H (10)Hg 1.26 一重項 27H (IR:cm-1) 3440,3091,3061,2964,2906,
2870,1921,1732,1632,1597,
1491,1468,1400,1367,1292,
1242,1227,1196,1176,1157,
1128,1090,1080,1026,1007,
912,862,818,769,739,708 (元素分析値:C505694(%)) 理論値 C64.6 H6.1 測定値 C64.7 H6.0
【0234】[実施例、比較例]表1〜3に示すレジス
ト材料を調製した。ここで、表1〜3に挙げるレジスト
組成物の成分は次の通りである。 重合体A:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基15モル%、tert−ブトキシカル
ボニル基15モル%づつ保護した、重量平均分子量1
2,000の重合体。 重合体B:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基10モル%、tert−ブトキシカル
ボニル基15モル%づつ保護した、重量平均分子量1
1,000の重合体。 重合体C:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基15モル%、tert−ブトキシカル
ボニル基10モル%づつ保護した、重量平均分子量1
1,000の重合体。 重合体D:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基25モル%、更に1,2−プロパンジ
オールジビニルエーテルで3モル%架橋した、重量平均
分子量13,000の重合体。 重合体E:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基30モル%保護した、重量平均分子量
12,000の重合体。 重合体F:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基10モル%、tert−ブトキシカル
ボニル基3モル%づつ保護し、更に1,2−プロパンジ
オールジビニルエーテルで3モル%架橋した、重量平均
分子量15,000の重合体。 重合体G:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基を1−
エトキシエチル基15モル%、tert−ブトキシカル
ボニル基10モル%づづ保護し、更に1,2−プロパン
ジオールジビニルエーテルで3モル%架橋した、重量平
均分子量13,000の重合体。 重合体H:p−ヒドロキシスチレンと1−エチルシクロ
ペンチルメタクリレートのコポリマーで、その組成比
(モル比)が70:30、更に重量平均分子量11,0
00の重合体。 重合体I:p−ヒドロキシスチレンと1−エチルシクロ
ペンチルアクリレートのコポリマーで、その組成比(モ
ル比)が65:35、更に重量平均分子量14,000
の重合体。 重合体J:上記重合体Gの組成中に更にスチレンを5重
量%含む重量平均分子量12,000の重合体。 重合体K:p−ヒドロキシスチレンと1−エチルシクロ
ペンチルメタクリレートのコポリマーでその組成比(モ
ル比)が70:30、更にp−ヒドロキシスチレンのフ
ェノール性水酸基を、1,2−プロパンジオールジビニ
ルエーテルで2モル%架橋した、重量平均分子量13,
000の重合体。 重合体L:p−ヒドロキシスチレンと1−エチルシクロ
ペンチルメタクリレート、p−tert−ブトキシスチ
レンのコポリマーで、その組成比(モル比)が60:3
0:10、更に重量平均分子量12,000の重合体。 重合体M:p−ヒドロキシスチレンと1−エチルシクロ
ペンチルメタクリレート、tert−ブトキシカルボニ
ルオキシスチレンのコポリマーで、その組成比(モル
比)が70:20:10、更にp−ヒドロキシスチレン
のフェノール性水酸基を1,2−プロパンジオールジビ
ニルエーテルで1モル%架橋した、重量平均分子量1
2,000の重合体。 重合体N:ポリp−ヒドロキシスチレンの水酸基をアセ
チル基8モル%で保護した、重量平均分子量8,000
の重合体。 PAG1:トリフェニルスルホニウム4−(4’−メチ
ルフェニルスルホニルオキシ)ベンゼンスルホネート PAG2:トリス(4−tert−ブチルフェニル)ス
ルホニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネート PAG3:ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨー
ドニウム4−(4’−メチルフェニルスルホニルオキ
シ)ベンゼンスルホネート PAG4:(4−tert−ブトキシフェニル)ジフェ
ニルスルホニウムp−トルエンスルホン酸 PAG5:(4−tert−ブトキシフェニル)ジフェ
ニルスルホニウム10−カンファースルホン酸 PAG6:ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾ
メタン PAG7:ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメ
タン PAG8:ビス(2,4−ジメチルフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン PAG9:N−10−カンファースルホニルオキシコハ
ク酸イミド 架橋剤A:1,3,5,7−テトラメトキシメチルグリ
コールウリル 溶解阻止剤A:ビス(4−(2’−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)フェニル)メタン 塩基性化合物A:トリn−ブチルアミン 塩基性化合物B:トリス(2−メトキシエチル)アミン 有機酸誘導体A:4,4−ビス(4’−ヒドロキシフェ
ニル)吉草酸 有機酸誘導体B:サリチル酸 界面活性剤A:FC−430(住友3M社製) 界面活性剤B:サーフロンS−381(旭硝子社製) 紫外線吸収剤A:9,10−ジメチルアントラセン 溶剤A:プロピレングリコールメチルエーテルアセテー
ト 溶剤B:乳酸エチル
【0235】得られたレジスト材料を0.2μmのテフ
ロン(登録商標)製フィルターで濾過した後、このレジ
スト液をシリコンウエハー上へスピンコーティングし、
0.6μmに塗布した。次いで、このシリコンウエハー
を100℃のホットプレート上で90秒間ベークした。
更に、エキシマレーザーステッパー(ニコン社、NSR
2005EXNA=0.5)を用い目的とするパターン
を所定のマスクを通じて露光し、110℃で90秒間ベ
ーク(PEB:post exposure bak
e)を施し、2.38%のテトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシドの水溶液で現像を行うと、ポジ型のパターン
(実施例1〜23、比較例1〜3)もしくはネガ型のパ
ターン(実施例24)を得ることができた。
【0236】得られたレジストパターンを次のように評
価した。 レジストパターン評価方法:0.24μmのラインアン
ドスペースのトップとボトムを1:1で解像する露光量
を最適露光量(感度:Eop)として、この露光量にお
ける分離しているラインアンドスペースの最小線幅を評
価レジストの解像度とした。また、解像したレジストパ
ターンの形状は、走査型電子顕微鏡を用いてレジスト断
面を観察した。なお、レジストのPED安定性は、最適
露光量で露光後、24時間の放置後PEB(post
exposure bake)を行い、線幅(ネガ型は
溝の幅)の変動値で評価した。この変動値が少ないほど
PED安定性に富む。レジストパターン評価結果を表4
に示す。
【0237】パターン評価以外の評価方法:レジスト材
料の混合溶剤への溶解性は目視及び濾過時の詰まりの有
無で判断した。塗布性に関しては目視で塗りむらの有無
及び、膜厚計(東京エレクトロン社製、クリーントラッ
ク マーク8)を用いて同一ウエハー上での膜厚のばら
つきが塗布膜厚(0.6μm)に対して0.5%以内
(0.003μm以内)であるとき良好、0.5%より
多く1%以内であるときやや悪、1%より多いとき悪と
表記した。保存安定性は経時変化における異物の析出あ
るいは感度変化で判断した。異物は最長100日間、パ
ーティクルカウンター(リオン社製、KL−20A)で
レジスト溶液1ml中に含まれる0.3μm以上の粒子
の数が5個以下であること、あるいは製造直後からの感
度(上述のEop)の経時変化の変動が5%以内のもの
を良好とし、それ以上のものを悪と表記した。現像後の
パターン上に現われる異物は走査型電子顕微鏡(TDS
EM:日立製作所社製、S−7280H)を用いて判断
し、100平方μm内に目視される異物の数が10個以
下のとき良好、11個以上15個以下のときやや悪、1
6個以上のとき悪と表記した。レジスト剥離後の異物は
サーフスキャン(テンコールインストルメンツ社製、サ
ーフスキャン6220)を用いて判断した。パターン露
光せずに全面露光したレジストウエハーを通常のプロセ
スで処理し、2.38%のテトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド水溶液で現像を行い、レジストの剥離を行っ
た(露光部分のみレジストが剥離)。レジスト剥離後の
8インチウエハー上に、0.20μm以上の異物が10
0個以下のとき良好、101個以上150個以下のとき
やや悪、151個以上のとき悪と表記した。以上の結果
を表5に示す。
【0238】
【表1】
【0239】
【表2】
【0240】
【表3】
【0241】
【表4】
【0242】
【表5】
【0243】
【発明の効果】本発明のオニウム塩及びそれを用いた化
学増幅型レジスト材料は、オニウム塩のベンゼンスルホ
ン酸アニオン内にスルホン酸エステル基を含有すること
より、解像性、焦点余裕度に優れ、PEDが長時間にわ
たる場合にも線幅変動、形状劣化が少なく、塗布後、現
像後、剥離後の異物が少なく、現像後のパターンプロフ
ァイル形状に優れ、微細加工に適した高解像性を有し、
特に遠紫外リソグラフィーにおいて大いに威力を発揮す
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 G03F 7/004 503 G03F 7/004 503A 7/039 601 7/039 601 H01L 21/027 H01L 21/30 502R (72)発明者 草木 渉 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 渡辺 聡 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 永田 岳志 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 名倉 茂広 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるオニウム
    塩。 【化1】 (式中R1は炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
    の置換もしくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14
    の置換もしくは非置換のアリール基を示す。R2は同一
    でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜6の直
    鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは非置換のアルキル
    基を示す。pは1〜5の整数、qは0〜4の整数であ
    り、p+q=5である。R3は同一でも異なってもよ
    く、炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状の置換も
    しくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14の置換も
    しくは非置換のアリール基を示す。Mは硫黄原子又はヨ
    ウ素原子を示し、Mが硫黄原子の場合、aは3であり、
    Mがヨウ素原子の場合、aは2である。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(1a)で示されるスルホニ
    ウム塩。 【化2】 (式中R1、R2、p、q、R3は上記と同じ。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(1a’)で示されるスルホ
    ニウム塩。 【化3】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。Gは酸素原子に
    結合した酸不安定基又はR2O−もしくは(R22N−
    を示し、gは0〜4の整数、hは1〜5の整数で、g+
    h=5である。eは1〜3の整数、fは0〜2の整数
    で、e+f=3である。)
  4. 【請求項4】 酸不安定基が、下記一般式(4)〜
    (7)で示される基、炭素数4〜20、好ましくは4〜
    15の非環状の三級アルキル基、各アルキル基がそれぞ
    れ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜2
    0のオキソアルキル基及び炭素数7〜20のアリール基
    置換アルキル基から選ばれる基である請求項3記載のス
    ルホニウム塩。 【化4】 (式中、R10、R11は水素原子又は炭素数1〜18の直
    鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、R12は炭素
    数1〜18のヘテロ原子を有してもよい1価の炭化水素
    基を示し、R10とR11、R10とR12、R11とR12とは環
    を形成してもよく、環を形成する場合にはR10、R11
    12はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖状又は分岐状のア
    ルキレン基を示す。R13は炭素数4〜20の三級アルキ
    ル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアル
    キルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基又は
    上記一般式(4)で示される基を示し、zは0〜6の整
    数である。R14は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環
    状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていても
    よいアリール基を示し、h’は0又は1、iは0、1、
    2、3のいずれかであり、2h’+i=2又は3を満足
    する数である。R15は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又
    は環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されてい
    てもよいアリール基を示し、R16〜R25はそれぞれ独立
    に水素原子又は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでも
    よい1価の炭化水素基を示す。R16〜R 25は互いに環を
    形成していてもよく、その場合には炭素数1〜15のヘ
    テロ原子を含んでもよい2価の炭化水素基を示し、ま
    た、R16〜R25は隣接する炭素に結合するもの同士で何
    も介さずに結合し、二重結合を形成してもよい。)
  5. 【請求項5】 下記一般式(1b)で示されるヨードニ
    ウム塩。 【化5】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。)
  6. 【請求項6】 上記一般式(1)で示される化学増幅型
    レジスト材料用の光酸発生剤。
  7. 【請求項7】 上記一般式(1a)で示される化学増幅
    型レジスト材料用の光酸発生剤。
  8. 【請求項8】 上記一般式(1a’)で示される化学増
    幅型レジスト材料用の光酸発生剤。
  9. 【請求項9】 上記一般式(1b)で示される化学増幅
    型レジスト材料用の光酸発生剤。
  10. 【請求項10】 光酸発生剤として下記一般式(1)で
    示されるオニウム塩を含むことを特徴とするレジスト材
    料。 【化6】 (式中R1は炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
    の置換もしくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14
    の置換もしくは非置換のアリール基を示す。R2は同一
    でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜6の直
    鎖、分岐もしくは環状の置換もしくは非置換のアルキル
    基を示す。pは1〜5の整数、qは0〜4の整数であ
    り、p+q=5である。R3は同一でも異なってもよ
    く、炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状の置換も
    しくは非置換のアルキル基又は炭素数6〜14の置換も
    しくは非置換のアリール基を示す。Mは硫黄原子又はヨ
    ウ素原子を示し、Mが硫黄原子の場合、aは3であり、
    Mがヨウ素原子の場合、aは2である。)
  11. 【請求項11】 光酸発生剤として下記一般式(1a)
    で示されるスルホニウム塩を含むことを特徴とするレジ
    スト材料。 【化7】 (式中R1、R2、p、q、R3は上記と同じ。)
  12. 【請求項12】 光酸発生剤として下記一般式(1
    a’)で示されるスルホニウム塩を含むことを特徴とす
    るレジスト材料。 【化8】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。Gは酸素原子に
    結合した酸不安定基又はR2O−もしくは(R22N−
    を示し、gは0〜4の整数、hは1〜5の整数で、g+
    h=5である。eは1〜3の整数、fは0〜2の整数
    で、e+f=3である。)
  13. 【請求項13】 光酸発生剤として下記一般式(1b)
    で示されるヨードニウム塩を含むことを特徴とするレジ
    スト材料。 【化9】 (式中R1、R2、p、qは上記と同じ。)
  14. 【請求項14】 (A)酸の作用でアルカリ現像液に対
    する溶解性が変化する樹脂、(B)放射線照射により酸
    を発生する上記一般式(1)、(1a)、(1a’)及
    び(1b)で示されるオニウム塩のうち、1種又は2種
    以上を含むことを特徴とする化学増幅型レジスト材料。
  15. 【請求項15】 (A)酸の作用でアルカリ現像液に対
    する溶解性が変化する樹脂、(B)放射線照射により酸
    を発生する上記一般式(1)、(1a)、(1a’)及
    び(1b)で示されるオニウム塩のうち、1種又は2種
    以上、(C)放射線照射により酸を発生する上記一般式
    (1)、(1a)、(1a’)及び(1b)で示される
    オニウム塩以外の化合物を含むことを特徴とする化学増
    幅型レジスト材料。
  16. 【請求項16】 (A)成分の樹脂が、酸の作用でC−
    O−C結合が切断することによりアルカリ現像液に対す
    る溶解性が変化する置換基を有する樹脂である請求項1
    4又は15記載のレジスト材料。
  17. 【請求項17】 (A)成分の樹脂が、フェノール性水
    酸基の水素原子が1種又は2種以上の酸不安定基によっ
    てフェノール性水酸基の水素原子全体の平均0モル%を
    超え80モル%以下の割合で置換されている重量平均分
    子量3,000〜100,000の高分子化合物である
    請求項14又は15記載のレジスト材料。
  18. 【請求項18】 (A)成分の樹脂が、下記一般式
    (2)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物の
    フェノール性水酸基の水素原子が1種又は2種以上の酸
    不安定基によってフェノール性水酸基の水素原子全体の
    平均0モル%を超え80モル%以下の割合で置換されて
    いる重量平均分子量3,000〜100,000の高分
    子化合物である請求項14又は15記載のレジスト材
    料。 【化10】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
    数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
    す。xは0又は正の整数、yは正の整数であり、x+y
    ≦5を満足する数である。)
  19. 【請求項19】 (A)成分の樹脂が、フェノール性水
    酸基の水素原子の一部が1種又は2種以上の酸不安定基
    により部分置換され、かつ残りのフェノール性水酸基の
    水素原子が式(2)で示される高分子化合物のフェノー
    ル性水酸基全体の平均0モル%を超え50モル%以下の
    割合で下記一般式(3a)又は(3b)で示されるC−
    O−C基を有する架橋基により分子内及び/又は分子間
    で架橋されている高分子化合物である請求項18記載の
    レジスト材料。 【化11】 (式中、R7、R8は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖
    状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。また、R7
    8は環を形成してもよく、環を形成する場合にはR 7
    8はそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアル
    キレン基を示す。R9は炭素数1〜10の直鎖状、分岐
    状又は環状のアルキレン基を示し、a’は1〜7の整
    数、bは0又は1〜10の整数である。Aは、a’+1
    価の炭素数1〜50の脂肪族もしくは脂環式飽和炭化水
    素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基を示し、これら
    の基はヘテロ原子を介在していてもよく、また、その炭
    素原子に結合する水素原子の一部が水酸基、カルボキシ
    ル基、カルボニル基又はハロゲン原子によって置換され
    ていてもよい。Bは−CO−O−、−NHCO−O−又
    は−NHCONH−を示す。)
  20. 【請求項20】 (A)成分の樹脂が、下記一般式(2
    a’)の繰り返し単位を有する高分子化合物であって、
    該高分子化合物中におけるアクリル酸エステル及びメタ
    クリル酸エステルに基づく単位が平均0モル%を超え5
    0モル%以下の割合で含有されており、(A)成分の樹
    脂全体に対し酸不安定基が平均0モル%を超え80モル
    %以下の割合で置換されている重量平均分子量3,00
    0〜100,000の高分子化合物である請求項16記
    載のレジスト材料。 【化12】 (式中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素
    数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示
    し、R6は酸不安定基を示す。R6aは水素原子又は酸不
    安定基であるが、少なくとも一部が酸不安定基である。
    xは0又は正の整数、yは正の整数であり、x+y≦5
    を満足する数であり、yが2以上の場合、R 6は互いに
    同一であっても異なっていてもよい。M、Nは正の整数
    で、Lは0又は正の整数であり、0<N/(M+N)≦
    0.5、及び0<(N+L)/(M+N+L)≦0.8
    を満足する数である。)
  21. 【請求項21】 酸不安定基が下記一般式(4)〜
    (7)で示される基、炭素数4〜20の非環状の三級ア
    ルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリ
    アルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル
    基、又は炭素数7〜20のアリール基置換アルキル基で
    ある請求項17乃至20のいずれか1項記載のレジスト
    材料。 【化13】 (式中、R10、R11は水素原子又は炭素数1〜18の直
    鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、R12は炭素
    数1〜18のヘテロ原子を有してもよい1価の炭化水素
    基を示し、R10とR11、R10とR12、R11とR12とは環
    を形成してもよく、環を形成する場合にはR10、R11
    12はそれぞれ炭素数1〜18の直鎖状又は分岐状のア
    ルキレン基を示す。R13は炭素数4〜20の三級アルキ
    ル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアル
    キルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基又は
    上記一般式(4)で示される基を示し、zは0〜6の整
    数である。R14は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環
    状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていても
    よいアリール基を示し、h’は0又は1、iは0、1、
    2、3のいずれかであり、2h’+i=2又は3を満足
    する数である。R15は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又
    は環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されてい
    てもよいアリール基を示し、R16〜R25はそれぞれ独立
    に水素原子又は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでも
    よい1価の炭化水素基を示す。R16〜R 25は互いに環を
    形成していてもよく、その場合には炭素数1〜15のヘ
    テロ原子を含んでもよい2価の炭化水素基を示し、ま
    た、R16〜R25は隣接する炭素に結合するもの同士で何
    も介さずに結合し、二重結合を形成してもよい。)
  22. 【請求項22】 更に、(G)塩基性化合物を配合する
    ことを特徴とする請求項10乃至21のいずれか1項記
    載の記載のレジスト材料。
  23. 【請求項23】 更に、(E)有機酸誘導体を配合する
    ことを特徴とする請求項10乃至22のいずれか1項記
    載の記載のレジスト材料。
  24. 【請求項24】 溶剤の成分としてプロピレングリコー
    ルアルキルエーテルアセテート及び/又は乳酸アルキル
    エステルを含む請求項10乃至23のいずれか1項記載
    のレジスト材料。
  25. 【請求項25】 (i)請求項10乃至24のいずれか
    1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、
    (ii)次いで加熱処理後、フォトマスクを介して波長
    300nm以下の高エネルギー線又は電子線で露光する
    工程と、(iii)必要に応じて加熱処理した後、現像
    液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパタ
    ーン形成方法。
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