JP2001122607A - 活性炭粉体およびその製造法 - Google Patents

活性炭粉体およびその製造法

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勝彦 品田
Hidehiko Ohashi
英彦 大橋
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    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
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  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細孔径が小さく、且つ表面積の大きい、機械
的強度に優れた粉体状活性炭並びにその製造法の提供。 【解決手段】 N吸着BET法で測定した比表面積が
1000m/g以上であり、かつ平均細孔直径が10
Å以上50Å以下である活性炭粉体及びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理、溶剤回
収、空気清浄化、触媒架体、及び分極性電極と電解質界
面で形成される電気二重層を利用した電気二重層キャパ
シターに用いられる電極材用の活性炭粉体とその製造法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電極表面と電解液との界面に形成
される電気二重層を利用して蓄積されるキャパシターの
需要が高まり、メモリーバックアップ用部品や、瞬時の
大電流供給用補助電源等に幅広く用いられている。さら
にはマイコンなどを組み込んだ装置やシステムの小型
化、低価格化に伴いそこに用いられる電気二重層キャパ
シターも、小型、低価格で、かつ瞬時に大電流を流せる
ような抵抗の小さな電気二重層キャパシターが強く望ま
れている。この電気二重層キャパシターの小型化、低価
格化実現のためには、単位体積あたりの電気二重層容量
を増加させ、また製造工程を簡略化することが非常に重
要となってくる。
【0003】一般に、電気二重層キャパシターの分極性
電極は正負両極とも活性炭を主体とする電極板が使用さ
れる。電気二重層容量は、活性炭の比表面積値に大きく
左右され、通常、比表面積値が大きいほど電気二重層容
量は大きい。また活性炭は、比表面積が大きく、かつ、
化学的に安定性が高いため、キャパシター用電極として
適している。
【0004】一方、従来用いられる活性炭としては、次
の2種類のものがあった。即ち第1は、おがくず炭、や
しがら炭、ピッチ等を賦活処理して得られる粉末状活性
炭又は粒状活性炭である。第2は、フェノール系、樹脂
繊維レーヨン、アクリル系繊維、ピッチ系繊維等の繊維
を耐炎化及び炭化賦活処理して活性炭素繊維としたもの
である。
【0005】このような電気二重層キャパシター用電極
材として、いくつかの固体活性炭が知られている。
【0006】フェノール系活性炭の例として例えば、特
公平4−44407号公報には、フェノール樹脂、ポリ
ビニルアルコール及びデンプンとホルマリン及び酸触媒
から得られたフェノール樹脂発泡体を炭化賦活した活性
炭を電極材料としたものが示されている。また、特開昭
63−226019号公報には、活性炭繊維或いは活性
炭粉末とレゾール型フェノール樹脂との混合物を熱処理
して得られる電極材料が示されている。また、特開平4
−288361号公報には、活性炭粉末とフェノール樹
脂粉末との混合粉末を成形後、熱処理して得られる活性
炭/ポリアセン系材料複合体からなる固形活性炭が示さ
れている。また、特開平7−201677号公報には活
性炭粉末とフェノール樹脂複合体を熱処理することによ
り得られる活性炭/炭素複合材料による電極材が示され
ている。
【0007】一方、ピッチ系活性炭としては、特開平8
−119614号公報には石炭ピッチを炭化した後、酸
化処理し、更にアルカリ賦活処理することにより細孔直
径20Å以上、比表面積が1000m/g以上で、且
つこれと全比表面積の比が0.45以上である活性炭が
示されている。
【0008】これらいずれの方法によっても固体活性炭
が得られることは周知となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】固体活性炭を電極材と
した電気二重層キャパシターは瞬時大電流供給用の補助
電源としての用途が期待され、その用途は拡大してい
る。また、電気二重層キャパシターの単位体積当たりに
流すことのできる最大電流値はその電極の単位体積当た
りの静電容量に比例する。そのため、電極の単位体積当
たりの静電容量が大きいほどよい。
【0010】前述の、特公平4−44407号公報は、
フェノール樹脂発泡体を作成した後炭化賦活する方法で
あるが、この方法で得られる多孔性電極は密度が低く、
単位体積当たりの静電容量が非常に小さい。また、工程
が複雑であるためにコスト高になる。また、樹脂発泡体
を炭化賦活するため、収率が悪い上、均一に処理できな
いという問題がある。さらに、原料にデンプン等の天然
成分を用いるため、NaやK等の不純物を含み、キャパ
シター電極としては適さないという問題もある。
【0011】また、特開昭63−226019号公報、
特開平4−288361号公報、特開平7−20167
7号公報に示されている方法は、いずれも、活性炭粉末
とフェノール樹脂との混合体を熱処理することにより得
られる活性炭/炭素複合材料であり、単位体積当たりの
活性炭比率が低くなり、電極の単位体積当たりの静電容
量が低くなると言う問題があった。
【0012】また、前述のような固体活性炭を得る方法
として、活性炭粉末に樹脂バインダーを加え成形する方
法がある。樹脂バインダー、例えば、熱硬化性のバイン
ダー樹脂として尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂等を用い、これらを活性炭粉末と混
合し、成形するのみでは活性炭粉末表面がバインダー樹
脂によって覆われてしまい、活性炭のイオンの吸脱着が
妨げられてしまい、電気二重層の静電容量が小さくなっ
てしまうという問題点がある。また、これらの樹脂バイ
ンダーは、いずれも熱処理を行うと、残存炭化率が小さ
く、バインダー効果がほとんどなくなってしまい、熱処
理後、成形体の形態保持性が極めて悪い。
【0013】一方、特開平8−119614号公報では
石炭ピッチを炭化した後、酸化処理し、更にアルカリ賦
活することから、賦活後の洗浄が必要となるため工程が
複雑となること、アルカリ賦活の際の炉の損傷が激しい
こと等の問題点があり、工業的には好ましくない。
【0014】一方、活性炭素繊維はフェルト、織物、シ
ート等に加工することが容易であることから広く用いら
れているが、一般に賦活剤の作用により炭化賦活の際の
重量減少(重量収率の低下)が大きいことが課題となっ
ている。電気二重層キャパシター用電極材として活性炭
を使用する場合、形状は繊維状、粉状のいずれの形状で
も使用可能である。
【0015】特公昭58−36095号公報に開示され
ているようにPAN系耐炎化繊維を出発とし、賦活剤と
して水蒸気を用いて活性炭素繊維を得ている。しかし、
従来の活性炭素繊維の製造法は前記のように重量収率の
低下が大きいことから生産コストにかかる負荷が大きい
という問題があった。アクリロニトリル系活性炭粉末を
製造する場合には、一旦前駆体繊維を紡糸した後、耐炎
化、炭化賦活化し、その後切断するという工程をとって
おり、複雑で且つ生産コストにかかる負荷が大きいとい
う問題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の実状に鑑
みなされたものであって、細孔径が小さく、且つ表面積
の大きい、機械的強度に優れた粉体状活性炭並びにその
製造法を提供することを目的とするものであり、このよ
うな活性炭は、吸着材や電極材等公知の用途に好適に用
いられ、特に単位体積当たりの静電容量が大きな電気二
重層キャパシターに用いられる電極材用の活性炭粉体と
して好適な材料を提供する。
【0017】本発明の第1の要旨は、N吸着BET法
で測定した比表面積が1000m/g以上、且つ平均
細孔直径が10Å以上50Å以下であることを特徴とす
る活性炭粉体である。
【0018】本発明第2の要旨は、アクリロニトリル系
ポリマー又はペレットを酸化性雰囲気下200℃〜30
0℃で耐炎化処理して得られた耐炎化物を、非酸化性雰
囲気下500℃〜900℃で熱処理して得られた炭化物
を、700℃〜1300℃の温度範囲で酸化性雰囲気下
賦活処理し、炭化賦活の際の重量収率が40%以上であ
ることを特徴とする上記特性を有する活性炭粉体の製造
法である。
【0019】この場合の非酸化性雰囲気とは、窒素、ヘ
リウム、アルゴン、水素又は一酸化炭素を気体として含
有してなるものであり、実質的に酸化性ガスを含まない
ものである。また、酸化性雰囲気とは、例えば空気、酸
素、二酸化炭素、水蒸気若しくはこれらの二種類以上の
混合ガスを含んだものであり、窒素、ヘリウム、アルゴ
ン、水素又は一酸化炭素を含有していてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。
【0021】本発明を実施するに際して用いるアクリロ
ニトリル系重合体は、特に限定されたものではなく、ア
クリロニトリルホモポリマー又は、共重合成分を含むア
クリロニトリル系共重合体が用いられる。
【0022】アクリロニトリル系重合体組成としては、
主原料としてアクリロニトリルユニットを50質量%以
上含むことが好ましい。アクリロニトリル系共重合体と
は、アクリロニトリル以外の共重合成分として、酢酸ビ
ニル、アクリル酸メチル、アクリルアマイド、メタクリ
ルスルホン酸ナトリウム、メタアクリル酸、メタクリロ
ニトリル、塩化ビニリデン等のうち、1種類若しくは2
種類以上を共重合成分として共重合することができる。
【0023】アクリロニトリル系重合体は、塊状重合、
溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の方法により製造で
き、特に、水系懸濁重合法が好ましい。このアクリル系
重合体より得られた活性炭粉末の平均粒子径0.1〜5
0μmであることが好ましい。活性炭粉体の平均粒子径
が0.1μmより小さいと電極成形時に飛散が生じるな
どにより作業性が低下して好ましくない。また、50μ
mを越えて大きくなると成形時に均一性確保が困難にな
り好ましくない。
【0024】ペレット状アクリロニトリル系ポリマーと
は、アクリロニトリル系ポリマーを用いて成形されるも
のであれば特に限定されたものでない。また、水分を含
んだポリマーを用いても良い。
【0025】活性炭粉体の比表面積は、1000m
g以上であることが好ましい。更に好ましくは1500
/gであることが好ましい。比表面積が1000m
/g未満の活性炭では、電極の単位体積当たりの静電
容量が低下し好ましくない。
【0026】活性炭粉体の平均細孔直径は10Å以上5
0Å以下であることが好ましい。平均細孔直径が10Å
未満のものは、電極材として用いたとき電気二重層キャ
パシターの静電容量が低下し、十分な性能が引き出せな
い。また平均細孔直径が50Åより大きいものは、電極
材の嵩密度が小さくなる傾向があり、体積当たりの静電
容量が低下するため好ましくない。
【0027】活性炭粉体の炭化賦活の際の重量収率は、
40重量%以上であることが好ましい。重量収率が40
%未満である場合、製造コストにかかる負荷が大きく、
工業的に好ましくない。
【0028】原料となるアクリル系重合体は粉体又はペ
レット状であることが好ましい。粉体又はペレットを耐
炎化処理する際は酸化性雰囲気中200℃以上300℃
以下で加熱することが好ましい。空気中又は窒素ガス/
空気混合ガス雰囲気中で加熱することが更に好ましい。
200℃未満では、耐炎化反応進行が遅いため工業的に
好ましくない。また、300℃以上では、暴走反応が起
こる可能性が大きく好ましくない。
【0029】炭化賦活処理する際は、700℃以上13
00℃以下であることが好ましい。700℃未満では、
大きな比表面積を有する活性炭が得にくいため好ましく
ない。1300℃以上では活性炭の重量収率が40%未
満に低下するため好ましくない。
【0030】賦活剤としては、酸素、二酸化炭素、水蒸
気若しくはこれらの二種類以上の混合ガスを含んだもの
が好ましい。また、窒素、ヘリウム、アルゴン、水素又
は一酸化炭素を含有していても良い。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0032】本発明の諸物性値の測定評価方法について
以下に説明する。 1)比表面積、細孔径分布 比表面積、細孔径分布は、自動比表面積測定装置(島津
製作所 ジェミニ2375)を用いて、液体窒素温度に
おける窒素吸着等温線の測定結果よりBET多点法によ
って測定した。 2)平均粒子径測定方法 島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置 SAL
D−3000Jを用いて、レーザー光照射による回折/
散乱光の光強度分布パターンにより測定した。 3)静電容量測定方法 活性炭1gに四フッ化エチレン粉末0.02gを加え、
よく混合した後、日本分光製油圧プレスで直径20m
m、厚さ1.5mmになるように加圧成形し、円盤状の
電極を得た。この方法で作成した2枚の電極の間に三菱
化学(株)製のポリエチレン製セパレータを入れた後、
集電体に使う白金板2枚で全体を挟み込み、更に集電
体、活性炭電極ペレット、セパレータがよく接触するよ
うに一番外側から2枚の厚さ5mmで4個のボルト孔を
持つテフロン(デュポン(株)登録商標)板で挟み込ん
だ。こうして得たキャパシタ電極部を、ビーカー内に入
れた30質量%の硫酸中に漬け、電極に付着している空
気泡を除いて電気二重層キャパシタを作った。北斗電工
製充放電装置と千野製作所製X−Tレコーダを使用し
て、−20℃以下において、約860mA定電流充放電
サイクルテストを10回繰り返し、電気容量を測定し
た。放電カーブから常法にて求めた電気量の平均値を作
成したキャパシタの電気量とした。 4)活性炭粉体の重量収率 耐炎化された粉体又はペレット状物の絶乾重量をa,炭
化賦活化後の活性炭素の絶乾重量をbとした際、活性炭
粉体の重量収率cは、c(%)=(b/a)×100で
表される数値である。 5)ポリマー組成分析 NMR及び元素分析により、ポリマー組成を決定した。 6)ポリマー分子量の測定 ポリマー分子量はポリスチレン換算分子量で、GPCに
より測定した。
【0033】〔参考例1〕アクリロニトリル系ポリマー
は、以下の方法にて調製した。
【0034】セパラブルフラスコに蒸留水を入れ55℃
に保持する。そこへ、レドックス系重合開始剤の過硫酸
ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム及び硫酸を入れ、引
き続いてアクリロニトリル(以下ANと略す)、メタア
クリル酸(以下MAAと略す)、アクリルアマイド(以
下AAmと略す)を、AN/MAA/AAm=91.2
/0.4/8.4(wt%)割合で混合した溶液を一定
速度で滴下する。その後、内温を55℃に維持しながら
攪拌を続け、滴下終了後から2時間経過したところで重
合を止め、析出した重合スラリーから濾過、洗浄、乾燥
を経てアクリロニトリル系共重合体を得た。得られたポ
リマーのNMR分析により、組成はAN/MAA/AA
m=95.3/0.3/4.4(wt%)であった。ま
た、共重合体の分子量はポリスチレン換算で6.8×1
、平均粒子径25μmであった。
【0035】〔実施例1〕参考例1により調製したアク
リロニトリル系ポリマー1gを空気中200℃にて1時
間加熱し、その後昇温速度5℃/hrにて230℃まで
昇温し,温度一定になった後,230℃にて8時間保持
した。耐炎化されたアクリロニトリル系ポリマーの密度
は1.36であった。また、該耐炎化アクリロニトリル
ポリマーの重量収率は95%,比表面積は10m/g
であった。この様にして調製した耐炎化アクリロニトリ
ルポリマー0.5gを窒素雰囲気中10℃/minで8
00℃まで昇温後,1000℃まで5℃/minにて昇
温した。1000℃になると同時に水蒸気を10g/m
inにて2分間導入して粉状活性炭0.43gを得た。
該粉状活性炭の重量収率は86%であり,比表面積は1
800m/g,窒素吸着等温線から求める平均細孔直
径は25Åであった。この活性炭粉体の静電容量を表1
に示した。
【0036】〔実施例2〕実施例1と同様にして調製し
た耐炎化アクリロニトリルポリマー0.5gを窒素雰囲
気中10℃/minで800℃まで昇温後、1000℃
まで5℃/minにて昇温した。1000℃になると同
時に水蒸気を10g/minにて5分間導入して粉状活
性炭0.21gを得た。該粉状活性炭の重量収率は42
%であり、比表面積は3100m/g、窒素吸着等温
線から求める平均細孔直径は15Åであった。この活性
炭粉体の静電容量を表1に示した。
【0037】〔比較例1〕実施例1と同様にして調製し
た耐炎化アクリロニトリルポリマー0.5gを窒素雰囲
気中10℃/minで800℃まで昇温後、1000℃
まで5℃/minにて昇温した。窒素雰囲気中1000
℃にて2分間保持して粉状炭素0.3gを得た。該粉状
炭素の重量収率は60%であり、比表面積は10m
gであった。この粉状炭素の静電容量を表1に示した。
【0038】〔実施例3〕参考例1にて調製したアクリ
ロニトリル系ポリマー100質量部に水50質量部を加
え、よく混練した後ペレット状に押し固めた。この時の
ペレット状アクリロニトリル系ポリマーの水分率は52
%であった。この様にして調製したペレット状アクリロ
ニトリル系ポリマーの1gを空気中200℃にて5時間
加熱し、その後昇温速度5℃/hrにて230℃まで昇
温し、温度一定になった後、230℃にて8時間保持し
た。耐炎化されたペレット状アクリロニトリル系ポリマ
ーの密度は1.37であった。また、該耐炎化ペレット
状アクリロニトリル系ポリマーの重量収率は94%、比
表面積は9m/gであった。以下、該耐炎化ペレット
状アクリロニトリル系ポリマー0.5gを用い実施例1
と同様にして炭化賦活化を行い、ペレット状活性炭0.
25gを得た。得られたペレット状活性炭をすり鉢にて
粉砕し、粉状活性炭を得た。該粉状活性炭の重量収率は
50%であり、比表面積は1900m/gであり、窒
素吸着等温線から求める平均細孔直径は23Åであっ
た。この活性炭粉体の静電容量を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、粉体又はペレット状ア
クリロニトリル系ポリマーを出発とし、比表面積が大き
く、且つ製造コストにかかる負荷が少ない活性炭粉体を
製造することにより、単位体積当たりの静電容量が大き
な電気二重層キャパシタ用電極材を提供することができ
る。その工業的意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D012 BA03 4D037 AA01 AA11 AB12 AB18 BA23 4G046 HA04 HB00 HB02 HB05 HC11 HC12 4G066 AA05B AC17A BA09 BA20 BA23 BA24 BA26 DA03 DA07 FA18 FA21 FA34 FA37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N吸着BET法で測定した比表面積が
    1000m/g以上であり、かつ平均細孔直径が10
    Å以上50Å以下であることを特徴とする活性炭粉体。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が0.1以上50μm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の活性炭粉体。
  3. 【請求項3】 ポリアクリロニトリル系ポリマー又はペ
    レットを酸化性雰囲気下200〜300℃で耐炎化処理
    して得られた耐炎化物を、非酸化性雰囲気下500℃か
    ら900℃で熱処理して得られた炭化物を、700℃〜
    1300℃の温度範囲で酸化性雰囲気下賦活処理するこ
    とを特徴とする請求項1記載の活性炭粉体の製造法。
  4. 【請求項4】 活性炭の重量収率が40質量%以上であ
    ることを特徴とする請求項3記載の活性炭粉体の製造
    法。
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