JP2001121863A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2001121863A
JP2001121863A JP30279799A JP30279799A JP2001121863A JP 2001121863 A JP2001121863 A JP 2001121863A JP 30279799 A JP30279799 A JP 30279799A JP 30279799 A JP30279799 A JP 30279799A JP 2001121863 A JP2001121863 A JP 2001121863A
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pressing cover
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JP30279799A
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English (en)
Inventor
Hirosumi Fujiwara
浩純 藤原
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Tokyo Kinzoku Industry Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kinzoku Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クリップ本体を押圧カバーから前方へ引き出す
際に、押圧カバーの上下押圧片に対するクリップ本体の
上下挟持片の圧接的な接触状態を解除せしめた状態で、
簡単且つ円滑に引き出せるように改良を加えて取り扱い
性を更に向上させたクリップを提供する。 【解決手段】折曲部3の両端から拡開状に延設した上下
挟持片4,4に、折曲部3方向へ向けた一対の押圧爪
5,5を対向形成してなる弾性的なクリップ本体1と、
折曲部8の両端から延設した上下押圧片7,7を有し、
該押圧片7,7の先端が前記クリップ本体1の折曲部3
寄り上下部位に係合されて該クリップ本体1の外部に前
後スライド可能に装着される弾性的な押圧カバー2とか
らなるクリップAの前記クリップ本体1の上下挟持片
4,4の先端側に、該上下挟持片4,4を接近方向に上
下から挟み込むように摘まむ接触解除部6,6を設け
て、保管状態からクリップ本体1を押圧カバー2の前方
へ簡単に引き出されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、束ねた書類等を挟
持するために用いられるクリップに係り、特に弾性拡開
状の上下挟持片に、書類等を上下から圧接挟持する一対
の押圧爪を対向形成してなる弾性的なクリップ本体に対
し、前記上下挟持片同士を押圧接近せしめる上下押圧片
を有する弾性的な押圧カバーを前後スライド自在に装着
してなるクリップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のクリップは、種々構造
のものが提案され、知られている(例えば、本願出願人
が先に提案した特開平9−150593号公報等におい
て知られている)。この特開平9−150593号公報
記載のクリップは、折曲部の両端から夫々拡開状に延設
する上下挟持片を有し、該挟持片の先端を内方へ夫々折
曲して一対の押圧爪を対向形成してなる弾性的なクリッ
プ本体と、折曲部の両端から延設された上下押圧片を有
し、該上下押圧片の先端が上記クリップ本体の折曲部寄
り上下部位に係合されて該クリップ本体の外部にスライ
ド可能に装着される弾性的な押圧カバーとで構成され、
この押圧カバーをクリップ本体の上下挟持片上をスライ
ドさせて押し込むことで(前述公報図4(c)の状
態)、クリップ本体の上下挟持片同士を押圧接近せし
め、該上下挟持片間に差し込みセットされた書類等を
(図4(b)の状態)、強い戻り反発力を発揮する一対
の押圧爪で上下から強固に圧接挟持し得るように構成さ
れている(図4(d)の状態)。そして、クリップから
書類等を外す場合には前述した操作とは逆に押圧カバー
をクリップ本体の外部から後方へスライド引き戻して押
圧カバーの上下押圧片による上下挟持片の押圧状態を解
除(開放)することで、書類等をクリップ本体の上下挟
持片間から簡単に引き抜き取り外すことができるように
構成されてなる。
【0003】ところで、この種のクリップは、不使用時
において机等に保管する場合には嵩張らないように、ク
リップ本体の上下挟持片上をスライドさせて押圧カバー
を押し込み、該押圧カバー内にクリップ本体を没入させ
たコンパクトな状態とする(前述公報図1乃至図3の状
態)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、従来のク
リップにおいては押圧カバー内に没入させた保管状態か
らクリップ本体を押圧カバーの前方へ引き出す際に、大
変苦労していることが発見された。即ち、クリップ本体
を押圧カバーから引き出す際にはクリップ本体を両側か
ら、そして押圧カバーを上下から夫々指先で摘まむよう
に掴んで行う指先操作である。従って、押圧カバーの上
下押圧片に対し、クリップ本体の上下挟持片が強い戻り
弾発力により圧接状に接触している状態でクリップ本体
を押圧カバーの前方へ無理やりスライド引き出すことと
なることから、指先が滑ってしまう等から引き出し操作
に大変苦労していると言う不利のあることを発見した。
【0005】本発明は、この様な従来事情に着目して成
されたもので、その目的とする処は、クリップ本体の上
下挟持片間に差し込みセットされた書類等を、強い戻り
反発力を発揮する一対の押圧爪で上下から強固に圧接挟
持し得ることは勿論、保管状態からクリップ本体を押圧
カバーの前方へ引き出す際には押圧カバーの上下押圧片
に対するクリップ本体の上下挟持片の圧接的な接触状態
を解除(開放)せしめた無抵抗の状態で、簡単且つ円滑
に引き出せるように改良を加えて取り扱い性を更に向上
させたクリップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】課題を達成するために本
発明は、所望幅を有する折曲部の両端から拡開状に上下
挟持片を延設し、該挟持片には折曲部の方へ向けた内方
へ一対の押圧爪を対向形成してなる弾性的なクリップ本
体と、所望幅に形成された折曲部の両端から延設された
上下挟持片を有し、該上下挟持片の先端が上記クリップ
本体の折曲部寄り上下部位に係合されて該クリップ本体
の外部に前後スライド可能に装着される押圧カバーとで
構成され、この押圧カバーをクリップ本体の外部へスラ
イド押し込むことで該クリップ本体の上下挟持片同士を
押圧接近せしめるように成したクリップに於いて、クリ
ップ本体の上下挟持片の先端側に、該上下挟持片を接近
方向に上下から挟み込むように摘まむ接触解除部を設け
てなり、該接触解除部は、クリップ本体の外部へ押圧カ
バーをスライド押し込んで該押圧カバー内にクリップ本
体を没入させた状態において、少なくとも押圧カバーの
上下押圧片の先端縁より外方へ向けて突出していること
である。又、接触解除部が、上下挟持片の幅方向全長に
又はその一部に折り曲げ加工により一体に形成されてな
ることである。又、クリップ本体の上下挟持片の幅を、
押圧カバーの上下押圧片の幅よりも僅かに幅狭状に形成
すると共に、上下押圧片の両側縁には内側へ対向状に折
曲せしめたガイド縁部を設けて、押圧カバーが左右にガ
タ付くことなくクリップ本体の外部に前後スライド可能
に装着されるように構成してなることである。斯かる技
術的手段によれば、押圧カバー内にクリップ本体を没入
させた保管状態から該クリップ本体を押圧カバーの前方
へ引き出す際には、押圧カバーの上下押圧片の先端縁か
ら突出する上下の接触解除部を上下から挟み込むように
摘まむことで、上下押圧片に対するクリップ本体の上下
挟持片の接触状態が解除される。それにより、クリップ
本体を簡単且つ円滑に押圧カバーの前方へ引き出すこと
ができる。換言すれば、押圧カバーの上下押圧片に対す
る接触抵抗を解除させた無抵抗(無負荷)の状態でクリ
ップ本体を押圧カバーの前方へ引き出すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する図1乃至図5は、本発明クリップAの第
1実施例を示し、クリップ本体1と押圧カバー2とで構
成し、金属や合成樹脂等から形成する。尚、クリップA
は、弾性的に構成されていれば、材質は弾性材或いは非
弾性材のいずれの材料であっても良い。又、クリップ本
体1と押圧カバー2との弾性力(バネ力)の強弱におい
ては押圧カバー2の方をクリップ本体1よりも強く設定
することが好ましい。
【0008】クリップ本体1は、所望の平板部材の中心
辺から折曲して所望幅L1を有する折曲部3を形成し、こ
の折曲部3の両端から前方へ拡開状に上下挟持片4,4
を延設すると共に、該挟持片4,4の先端側を折曲部3
の方へ向けて夫々内方に折曲せしめて一対の押圧爪5,
5を対向形成し、それら押圧爪5,5間で形成される開
口を束ねた書類B等の差込み口としてなる。そして、ク
リップ本体1の上下挟持片4,4の先端側に、該上下挟
持片4,4の戻り弾発力に抗して該上下挟持片4,4を
互いに接近方向に上下から挟み込むように摘まむ接触解
除部6,6を設けてなる。
【0009】又、押圧カバー2の後述する上下押圧片
7,7の幅よりも幅広状に形成したクリップ本体1の上
下挟持片4,4の折曲部3寄りを除く両側縁には内側に
向けて上下対向状に折り曲げた縁辺部8を形成せしめる
ことで、上下挟持片4,4に前後方向の剛性を付与す
る。又、上下挟持片4,4を両側から挟み込むように摘
まんだ際に指先を傷つける心配が減少して安全に使用し
得るように形成してなる。
【0010】一対の押圧爪5,5は、押圧力カバー2を
クリップ本体1の外部にスライド押し込んだ際、戻り弾
発力に抗して押圧カバー2の上下押圧片7,7及びクリ
ップ本体1の上下挟持片4,4で押圧されて強い戻り弾
発力を発揮し、差し込みセットされた書類B等を強い挟
持力で挟持するものであり、上下挟持片4,4の先端を
クリップ本体2の折曲部3の方へ向けた内方へ所要の角
度にて折り曲げ形成してなる。
【0011】斯様のように、一対の押圧爪5,5を内方
に向けて設けることで、多量の書類B等(多量のために
厚くなった書類B等)を挟持せしめた際、前述した戻り
弾発力に抗して撓むことで、クリップ本体1の拡がりを
防止する。このクリップ本体1の拡がり防止効果によっ
て、挟持された書類B等を複数段に積み重ねた際のかさ
ばりを防ぐ。又、書類B等を挟持した際、書類B等と押
圧爪5,5との間に大きな抵抗を生じさせる。即ち、書
類B等に対する大きな圧接力を生じさせて、書類B等が
滑り抜けることを防止する。又、この抵抗を大きくする
ことによって、押圧カバー2を後方へスライド引き戻し
て書類B等をクリップ本体1から解放するに際し、書類
B等から滑り抜けず、押圧カバー2を相対的に円滑にス
ライドさせ、クリップ本体1の上下挟持片4,4を確実
に開口させることがである。又、前述したように机等へ
の保管時に書類B等を挟持せずにクリップ本体1のみを
押圧カバー2内に出入れする際、上下挟持片4,4の先
端で指先を挟む等の事故の発生を防止する効果をもたら
すものである。
【0012】そして、前述した一対の押圧爪5,5の
内、片方を長く又は短かく形成することで長さを異らし
める。即ち、一般的には押圧爪5,5を短く形成すれ
ば、弾発力が強くなり、書類B等を強力な挟持力で挟持
し得るのであるが、両方の押圧爪5,5を短くしてしま
うと、前記したように押圧爪5,5の戻り弾発力に抗す
る撓みに基づくクリップ本体1の拡がり防止効果が十分
に発揮されないことになり、逆に両方の押圧爪5,5を
長くしていまうと、書類B等に対すると押圧爪5,5と
の間の大きな抵抗発生が不十分になり、書類B等の滑り
抜け防止効果が十分に発揮されないことになってしまう
からである。
【0013】そこで、一対の押圧爪5,5の片方を長く
又は短く形成することによって、前述したように押圧爪
5,5の戻り弾発力に抗する撓みに基づくクリップ本体
1の拡がり防止効果と、書類B等と押圧爪5,5との間
の大きな抵抗力発生による書類B等の滑り抜け防止効果
とを確実に発揮し得るように構成してなる。
【0014】接触解除部6は、机等への保管時に嵩張ら
ないように押圧カバー2内にクリップ本体1を没入させ
た保管状態(図1の状態)からクリップ本体1を押圧カ
バー2の前方へスライド引き出す際、上下から挟み込む
ように摘まむことで(図2の状態)、クリップ本体1の
上下挟持片4,4の押圧カバー2の上下押圧片7,7に
対する接触状態を解除(開放)するためのものであり、
上下挟持片4,4と一対の押圧爪5,5との折曲部分
を、圧潰且つ延設せしめることで、押圧カバー2の上下
押圧片7,7の先端縁から突出させた状態で尚且つ相反
する上下外方に僅かに屈曲させた状態でクリップ本体1
に形成してなる(図1参照)。尚、この接触解除部6,
6の押圧カバー2の上下押圧片7,7の先端縁からの突
出状態(突出量並びに突出形状)は、2本指の指先
(腹)で上下から挟み込むように摘まめる程度であれば
良く、任意である。
【0015】押圧カバー2は、所望平板部材の中心部か
ら折曲して所望幅に形成された折曲部9の両端から前方
へ延設された上下押圧片7,7を形成してなる。そし
て、上下押圧片7,7の先端間で形成される差込幅L
2は、クリップ本体1の折曲部3の幅L1と同幅かそれよ
りも幅狭状に形成してなる。
【0016】又、クリップ本体1の上下挟持片4,4
に、折曲部3の近傍から先端の接触解除部6,6方向に
向う2本の平行なガイド溝部10を設けると共に、この2
本のガイド溝部10に係合する内向きガイド片11を押圧カ
バー2の上下押圧片7,7の先端近くに設けて、押圧カ
バー2のガイド片11がクリップ本体1のガイド溝部9に
摺接状で且つ抜脱不能に嵌り込むことで、押圧カバー2
はガイド溝部10に内向きガイド片11を摺接せしめて左右
にガタ付くことなく2本の平行なガイド溝部10に沿って
前後スライド可能に、後方へスライド引き戻される後退
限においてクリップ本体1から抜け外れないようにクリ
ップ本体1上に装着されるように構成してなる(図1乃
至図4参照)。
【0017】又、押圧カバー2は、折曲部9の両側隅部
を絞り加工して絞り部12を形成し、押圧カバー2自体の
拡がり(上下押圧片7,7間の広がり)を抑えてクリッ
プ本体1の上下挟持片4,4の一対の押圧爪5,5に対
する押圧力を高め、書類B等が多量に(厚く)なっても
強い挟持力を発揮し得るように構成すると共に、材料の
厚さを厚くすることなく、前記の強い押圧力を発揮せし
めるようにする。
【0018】次に、以上の如く構成した本実施例のクリ
ップAの使用例について説明する。まず、書類B等を挟
持せずにクリップ本体1のみを押圧カバー2内に没入さ
せる机等への保管状態にする際には書類B等を挟持する
時と同じように、押圧カバー2をクリップ本体1の上下
挟持片4,4上にスライド押し込む。そして、書類B等
を挟持する際には押圧カバー2の上下押圧片7,7の先
端から突出する上下の接触解除部6,6を上下から挟み
込むように指先で摘まみ(図1の状態)、上下の接触解
除部6,6が互いに接近するように摘み状態を絞り込
む。すると、押圧カバー2の上下押圧片7,7に対して
圧接状態で接触するクリップ本体1の上下挟持片4,4
が互いに接近方向に移動して上下押圧片7,7から離れ
る(図2の状態)。それにより、クリップ本体1を簡単
且つ円滑に押圧カバー2の前方へ引き出すことができる
(図3乃至図4の状態)。
【0019】従って、本発明のクリップAによれば、力
がない特に女性や子供であってもクリップ本体1を押圧
カバー2内に没入させた保管状態から押圧カバー2の前
方へクリップ本体1を引き出す操作を簡単に行うことが
できることから、取り扱い性の向上が期待できる。そし
て、押圧カバー2から引き出されることで、折曲部3か
ら先拡がり拡開状と成したクリップ本体1の上下挟持片
4,4の押圧爪5,5間から束ねた書類B等をクリップ
内部に差し込みセットし(図5(a)の状態から(b)
の状態)、然る後、押圧カバーを書類B等がセットされ
たクリップ本体1の外部へとスライド押し込むことで
(図5(b)の状態から(c)の状態)、押圧カバー2
の上下押圧片7,7がクリップ本体1の上下挟持片4,
4上を外方から内方に向けて押圧しつつスライドし、ク
リップ本体1の上下挟持片4,4同士を接近せしめ、一
対の押圧爪5,5が書類B等を上下から強固に圧接して
抜けはずれることがない状態でしっかりと挟持するもの
である(図5(c)の状態)。
【0020】図6乃至図8は、上下挟持片4,4に対す
る接触解除部13,13の形成形態を変えた本発明クリップ
A-1の第2実施例を示し、斯かる実施例では上下挟持片
4,4に対する接触解除部13,13の形成形態を変えた以
外の構成においては前述した第1実施例詳述と基本的に
同じことから、同じ構成部分に同じ符号を用いることで
重複説明は省略する。斯かる実施例では、内方へ折曲せ
しめて対向形成した一対の押圧片5,5の幅方向中央部
位を、上下挟持片4,4との折曲部分に向けて所要の幅
にて切り曲げ且つその切り曲げ片部を更に外側に向けて
圧潰折曲せしめることで(図6の拡大図参照)、上下挟
持片4,4の幅方向中央部に接触解除部13,13を形成し
てなるものである(図7乃至図8参照)。尚、保管状態
からクリップ本体1を押圧カバー2の前方へ引き出す操
作等においては前述した第1実施例詳述と同じことか
ら、その説明を省略する。
【0021】図9乃至図11は、クリップ本体1に対す
る押圧カバー2の前後スライド可能な装着、そして一対
の押圧爪14,14の形成、接触解除部15,15の形成等の形
態を変えてなる本発明クリップA-2の第3実施例を示
す。然るに、斯かる実施例では前述した第1実施例詳述
のクリップ本体1の上下挟持片4,4の幅を、押圧カバ
ー2の上下押圧片7,7の幅よりも僅かに幅狭状に形成
して、押圧カバー2の上下押圧片7,7がクリップ本体
1の上下挟持片4,4を前後方向のみならず幅方向にお
いても覆うように構成してなる。そして、押圧カバー2
の上下押圧片7,7の両側縁にはクリップ本体1の上下
挟持片4,4の両側縁に沿って摺接させる内側へ対向状
に折曲せしめたガイド縁部16,16を設けると共に、上下
押圧片7,7の幅方向中央部位における先端近くにはク
リップ本体1の上下挟持片4,4の幅方向中央部位に設
けた一本のガイド溝部17に係合する内向きガイド片18を
設けて、このガイド片18がガイド溝部17に摺接状に且つ
抜脱不能に嵌り込むことで、押圧カバー2は1本のガイ
ド溝部17と両側のガイド縁部16,16が摺接する上下挟持
片4,4の両側縁に沿ってガタ付くことなく前後スライ
ド可能にクリップ本体1上に装着されるように構成して
なる(図9乃至図11参照)。尚、押圧カバー2の内向
きガイド片1とクリップ本体1のガイド溝部17との係合
関係においては、押圧カバー2が後方へスライド引き戻
される後退限においてクリップ本体1から抜け外れない
ように押圧カバー2を係合保持し得る抜止構造であれば
良い。換言すれば、前述したように、押圧カバー2が前
後にスライドする際に左右のガタ付き防止を図るガイド
構造(機能)を必ずしも備えていなくても良い。
【0022】又、クリップ本体1の上下挟持片4,4に
は、先端縁近くから折曲部3方向に向けた底面視及び平
面視が略コの字形で前述したガイド溝部17に連設させた
切れ目19を設けることで、折曲部3の方へ向けた内方へ
所要の角度にて切り曲げた一対の押圧爪14,14を対向形
成してなる(図9参照)。そして、このクリップ本体1
の上下挟持片4,4の開放先端縁を相反する上下外方へ
向けて折り曲げることで、押圧カバー2の上下押圧片
7,7の先端縁から突出させた状態で尚且つ相反する上
下外方に僅かに屈曲せしめた接触解除部15,15を形成し
てなる。尚、保管状態からクリップ本体1を押圧カバー
2の前方へ引き出す操作等においては前述した第1並び
に第2実施例詳述と基本的に同じことから、その説明を
省略する。
【0023】
【発明の効果】本発明のクリップは叙上の如く構成して
なることから、下記の作用効果を秦する。押圧カバー内
にクリップ本体を没入させた保管状態から該クリップ本
体を押圧カバーの前方へ引き出す際には、押圧カバーの
上下押圧片の先端縁から突出する上下の接触解除部を上
下から挟み込むように指先で摘まむことで、上下押圧片
に対するクリップ本体の上下挟持片の接触状態が解除
(開放)されるように構成してなることから、クリップ
本体を無抵抗の状態で簡単且つ円滑に押圧カバーの前方
へ引き出すことができる。
【0024】従って、本発明によれば、差し込みセット
された書類等を、強い戻り反発力を発揮する一対の押圧
爪で上下から強固に圧接して挟持し得ることは勿論、保
管状態からクリップ本体を押圧カバーの前方へ力を要さ
ない無抵抗の状態で簡単且つ円滑に引き出せることか
ら、従来のように無理やり押圧カバーから前方へ引き出
すと言った操作を必要とせずに、書類等を差込みセット
して挟持することができる。よって、より一層取り扱い
性の向上が図られた便利なクリップを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明クリップの第1実施例を示した側面図
で、クリップ本体を押圧カバー内に没入させた保管状態
を示す
【図2】 クリップ本体の接触解除部を上下から挟み込
むように摘まんでクリップ本体を押圧カバーの前方へ引
き出す状態を示した同側面図
【図3】 クリップ本体を押圧カバーの前方へ引き出し
た状態を示した同側面図
【図4】 同底面図
【図5】 書類等を挟持する操作順を示した同側面図
で、(a)は書類等をクリップ本体の上下挟持片間に差
し込む状態を示す、(b)は書類等を上下挟持片間の差
込みセットした状態を示す、(c)は押圧カバーをクリ
ップ本体の外部へスライド押し込んだ状態を示す
【図6】 本発明クリップの第2実施例を示した側面図
で、クリップ本体を押圧カバーの前方へ引き出した状態
を示す
【図7】 同底面図
【図8】 同正面図
【図9】 本発明クリップの第3実施例を示した側面図
で、クリップ本体を押圧カバーの前方へ引き出した状態
を示す
【図10】 同平面図
【図11】 図9のXI-XI線縦断面図
【符号の説明】
A,A-1,A-2:クリップ 1:クリップ本体 2:押圧カバー 3,9:折曲部 4,7:上下挟持片 5,14:押圧爪 6,13,15:接触解除部 10,17:ガイド溝部 11,18:ガイド片 16:ガイド縁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折曲部の両端から拡開状に上下挟持片を
    延設し、該挟持片には折曲部の方へ向けた内方へ一対の
    押圧爪を対向形成してなる弾性的なクリップ本体と、折
    曲部の両端から延設された上下押圧片を有し、該押圧片
    の先端が前記クリップ本体の折曲部寄り上下部位に夫々
    係合されて該クリップ本体の外部に前後スライド可能に
    装着される弾性的な押圧カバーとで構成され、この押圧
    カバーをクリップ本体の外部へスライド押し込むことで
    クリップ本体の上下挟持片同士を押圧接近せしめるよう
    に成したクリップに於いて、 クリップ本体の上下挟持片の先端側に、該上下挟持片を
    接近方向に摘まむ接触解除部を設けてなり、該接触解除
    部は、クリップ本体の外部へ押圧カバーをスライド押し
    込んだ状態において、少なくとも押圧カバーの上下押圧
    片の先端縁より外方へ突出していることを特徴とするク
    リップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクリップにおいて、 接触解除部が、上下挟持片の幅方向全長に又は一部に折
    り曲げ加工により一体に形成されていることを特徴とす
    るクリップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143612A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Yoshiaki Sato 文具用クリップ
JP4888984B1 (ja) * 2011-06-21 2012-02-29 浩 折原 紙片バインダ

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JP2011143612A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Yoshiaki Sato 文具用クリップ
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