JP2001121450A - 制振回転工具 - Google Patents

制振回転工具

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JP2001121450A
JP2001121450A JP29805099A JP29805099A JP2001121450A JP 2001121450 A JP2001121450 A JP 2001121450A JP 29805099 A JP29805099 A JP 29805099A JP 29805099 A JP29805099 A JP 29805099A JP 2001121450 A JP2001121450 A JP 2001121450A
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JP
Japan
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vibration
damping
rotary tool
case frame
steel plate
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Withdrawn
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JP29805099A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Katsuyama
恒男 勝山
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KANTO SEITO KK
Original Assignee
KANTO SEITO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間使用しても、無感覚症、冷感、蟻走
感、痒痛や組織壊死などを引き起こすことのない、制振
性に優れた回転工具を提供する。 【解決手段】 回転工具12と、回転工具12をその内
部に収容するケース枠14とからなる制振回転工具10
である。ケース枠14の少なくとも把持部分14Aを制
振鋼板にて構成する。制振鋼板は、2枚の鋼板の間に粘
弾性樹脂を挟んで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、金属(鋳鉄、鋼
鉄、鉄合金、アルミニウムやその合金など)や非金属
(石材、セラミックスなど)、あるいはアスファルト路
面などの切断、研削、研磨に用いることができる制振回
転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来から、金属又は非金属、あるいは
アスファルト路面などを切断、あるいは研削するに際し
て、振動する回転工具が用いられている。このような回
転工具としては、ボディ(ケース枠)が金属製の回転工
具が実用化されており、これは小型で安価であり、簡便
に使い得ることから普及しているが、この回転工具を用
いて切断、研削、研磨等を行うと、回転工具は使用に当
たって振動しており、これを長時間使用すると、手指先
にレイノー現象を代表とする無感覚症、冷感、蟻走感、
痒痛や組織壊死などを引き起こす。
【0003】 また、ボディ(ケース枠)が硬質プラス
チック製の回転工具も実用化されているが、これはケー
ス枠が一体成形品で、大量生産と単価引下げの目的であ
るため、上記したケース枠が金属製の回転工具の場合と
同様に、長時間使用すると、無感覚症、冷感、蟻走感、
痒痛や組織壊死などを引き起こすという問題があった。
ちなみに、ゴム弾性質のバインダーを用いた回転砥石の
使用が考えられるが、これは剛性不足のために切断、切
削能力が極めて低く、実用化されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 したがって、本発明
は上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、長時間使用しても、無感覚症、
冷感、蟻走感、痒痛や組織壊死などを引き起こすことの
ない、制振性に優れた回転工具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、回転工具と、該回転工具をその内部に収容するケー
ス枠とからなり、該ケース枠の少なくとも把持部分を制
振鋼板にて構成することを特徴とする制振回転工具が提
供される。本発明の制振回転工具において、制振鋼板と
して、2枚の鋼板の間に粘弾性樹脂を挟んで構成された
ものを用いることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を図示の実施態様
に基づいて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実
施態様に限定されるものではない。図1は本発明に係る
制振回転工具の一実施例を示す断面説明図である。
【0007】 図1において、制振回転工具10は、回
転工具12と、この回転工具12をその内部に収容する
ケース枠14とから構成されている。ケース枠14は、
円筒状ボディ部16と、円筒状ボディ部16の両端のフ
ランジ部18とからなり、ケース枠14の少なくとも把
持部分14Aを制振鋼板にて構成している。
【0008】 回転工具12は、基本的に、モーター部
20とギア部22と砥石部24とからなる。モーター部
20は電機子鉄心などの回転子20aとその周囲に配置
される磁極鉄心などの固定子20bとからなり、モータ
ー軸20cにより回転子20aの回転をギア部22に伝
達する。ギア部22は、回転子20aの回転方向を直角
に変換するために、ベベルギア(かさ歯車)22a,2
2bを用いており、一方のベベルギア22bには砥石軸
24aが取り付けられている。砥石部24は、砥石軸2
4aとその先端に取り付けられた回転砥石24bとから
形成されており、砥石軸24aの回転によりその先端の
円板砥石24bが回転して、金属や石材、セラミックス
などの非金属等を所定形状に研削、研磨する。
【0009】 また、ケース枠14の円筒状ボディ部1
6の内周部と固定子20bの外周部の間には、制振鋼板
からなるリング26を介在させることが、回転工具の振
動を減衰する上で好ましい。さらに、回転子20aを支
持するスラスト玉軸受28とケース枠14のフランジ部
18の内周部との間、および砥石軸24aを支持するス
ラスト玉軸受32とケース枠14の円筒状ボディ部16
の内周部との間にはそれぞれ制振鋼板製敷板30,34
を介在させることが、上記と同様に回転工具の振動を減
衰する上で好ましい。なお、36はラジアル玉軸受を示
しており、ラジアル玉軸受36とケース枠14の円筒状
ボディ部16との間にも制振鋼板製敷板38を介在させ
ることが更に好ましい。
【0010】 次に、本発明に係る制振回転工具のケー
ス枠の少なくとも把持部分を構成する制振鋼板について
説明する。図2は、制振鋼板の一例を示す断面図であ
る。図2において、制振鋼板40は、中心層に粘弾性樹
脂である合成樹脂層42を配置し、合成樹脂層42の両
側層にプライマー層44を介して鋼板46を配して構成
されたものである。
【0011】 中心に配置する合成樹脂層42として
は、たとえば、酢酸ビニルや塩化ビニル等の単一モノマ
ーよりなる合成樹脂、あるいはスチロールとアクリロニ
トリルとの共重合体からなる合成樹脂が用いられ、振動
エネルギーの吸収特性に優れた粘弾性樹脂であることが
必要である。また、この合成樹脂層42には1〜5vol
%の金属粉を含有することが、加工性、特にスポット電
気溶接性等の観点からみて好ましい。合成樹脂層42の
厚さは特に制限はないが、通常0.05〜0.3mmで
ある。
【0012】 合成樹脂層42の両側層に配置される鋼
板46としては、構造材として十分な機械的強度を有す
るものであるば、特にその種類、材質は問わない。鋼板
46は通常0.5〜1.5mmの厚さである。合成樹脂
層42と鋼板46の間にはプライマー層44を介するこ
とが、界面の接着力を増強させ好ましい。このことによ
り、制振鋼板の曲げ加工性が向上する。プライマー層4
4の厚さは約5μmで十分である。
【0013】 制振鋼板を、本発明のように、回転工具
のケース枠の少なくとも把持部分に用いると、金属材な
どを研削、研磨して回転工具が振動しても、回転工具の
振動が制振鋼板に伝達した際、振動エネルギーが熱エネ
ルギーに変わって放熱され、回転工具の振動を減衰す
る。したがって、本発明の制振回転工具を長時間使用し
ても、従来の回転工具のようなレイノー現象を代表とす
る手指先の無感覚症や冷感、蟻走感、痒痛や組織壊死な
どを引き起こすことがない。また、この制振鋼板は、両
側に2枚の鋼板を備えるものであるから、普通鋼板とし
ての強度、靱性及び弾性を合わせ持つとともに、曲げや
絞り、プレスなどの加工が可能で、しかも、スポット溶
接等が可能であることから、内部に収容する回転工具の
形状、仕様に適宜合致させることができる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明を実施例及び比較例に基づい
て更に具体的に説明する。図1に示す構成の制振回転工
具を用いた。回転砥石としては関東製砥(株)製のAW
A24(商品名)(硬度バラツキが±5%、粒度#2
4)を使用し、研削対象のワーク材としては鋳物材を用
いた。ケース枠の内部に収容する回転工具本体は、東芝
(株)製のディスクグラインダーDGD−100C(商
品名)を使用した。ケース枠はその円筒状ボディ部及び
フランジ部ともに、本発明では図2に示す構造で1.6
mm厚さの制振鋼板である新日本製鉄(株)のバイブレ
ス(商品名)を用いた。また、ケース枠の円筒状ボディ
部の内周部と固定子の外周部の間に制振鋼板リングを、
スラスト玉軸受とケース枠のフランジ部の内周部との
間、およびスラスト玉軸受とケース枠の円筒状ボディ部
の内周部との間、さらにはラジアル玉軸受36とケース
枠の円筒状ボディ部との間に、それぞれ敷板として厚さ
1.6mmのバイブレス(商品名)を用いた。
【0015】 一方、比較例1として、ケース枠のみ硬
質樹脂(例えば、ABS樹脂)を用いた場合、及び比較
例2として、ケース枠のみ普通鋼板を用いた場合につい
て、制振性、耐久性、大きさ、及び重さについて比較し
た。なお、評価用の振動検出器としては、沖電気工業
(株)製のフーリエ変換型振動解析機を用いた。結果を
表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】 表1に示す結果から明らかなように、ケ
ース枠として本発明のように制振鋼板を用いた回転工具
の場合には、硬質樹脂や普通鋼板を用いた回転工具の場
合に比して、制振性(振動減衰効果)及び耐久性に特に
優れることがわかった。
【0018】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の制振回
転工具によれば、長時間使用しても、無感覚症、冷感、
蟻走感、痒痛や組織壊死などを引き起こすことがなく、
制振性(振動減衰効果)に優れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る制振回転工具の一実施例を示す
断面説明図である。
【図2】 制振鋼板の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…制振回転工具、12…回転工具、14…ケース
枠、16…円筒状ボディ部、18…フランジ部、14A
…把持部分、20…モーター部、22…ギア部、24…
砥石部、20a…回転子、20b…固定子、20c…モ
ーター軸、22a,22b…ベベルギア(かさ歯車)、
24a…砥石軸、24b…回転砥石、26…リング、2
8…スラスト玉軸受、30…制振鋼板製敷板、32…ス
ラスト玉軸受、34…制振鋼板製敷板、36…ラジアル
玉軸受、38…制振鋼板製敷板、40…制振鋼板、42
…合成樹脂層、44…プライマー層、46…鋼板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転工具と、該回転工具をその内部に収
    容するケース枠とからなり、 該ケース枠の少なくとも把持部分を制振鋼板にて構成す
    ることを特徴とする制振回転工具。
  2. 【請求項2】 制振鋼板が、2枚の鋼板の間に粘弾性樹
    脂を挟んで構成されたものである請求項1記載の制振回
    転工具。
JP29805099A 1999-10-20 1999-10-20 制振回転工具 Withdrawn JP2001121450A (ja)

Priority Applications (1)

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Publications (1)

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JP2001121450A true JP2001121450A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17854492

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JP29805099A Withdrawn JP2001121450A (ja) 1999-10-20 1999-10-20 制振回転工具

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044845A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044845A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP4586674B2 (ja) * 2005-08-12 2010-11-24 日立工機株式会社 電動工具

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