JP2001121071A - 打放しコンクリートの化粧仕上げ方法 - Google Patents

打放しコンクリートの化粧仕上げ方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上がり性に優れた打放しコンクリートの化
粧仕上げ方法。 【解決手段】 打放しコンクリート表面に浸透性吸水防
止材を塗装し、水性カラークリヤー塗料を塗装し、次い
で上記浸透性吸水防止材又は上記水性カラークリヤー塗
料の塗装により損なわれたコンクリート表面の打放し感
を補修するための水性カラーベース塗料を塗装し、続い
て上塗りクリヤー塗料を塗装することを特徴とする打放
しコンクリートの化粧仕上げ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、打放しコンクリート
の化粧仕上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】 近年、打放しコンクリー
トはそのコンクリート表面の自然な仕上がり外観から公
共施設、学校、病院、住宅などの建物に多く使用されて
きている。しかしながら、このようなコンクリートは酸
性雨、水、太陽光線、湿気、熱等に曝された場合に、コ
ンクリートがひび割れを起こしたり、脆くなったりして
コンクリートが劣化し、しいては建物自体の耐久性が低
下したり、また、空気中の炭酸ガスによる酸性分がコン
クリートの塩基性分により中和され、そのために塩分
(雨水、海水等)がコンクリート内部に侵入し鉄骨部の
腐食を促進させたりするといった問題点があった。
【0003】このために、従来から打放しコンクリート
表面にクリヤー塗料を塗装して該表面に保護膜を施して
いるのが一般的である。しかしながら、この様なクリヤ
ー塗料をコンクリート表面に塗装した場合に、該塗料の
塗布量を少なくするとコンクリートの耐久性が十分でな
く、また、塗布量を多くするとコンクリートの耐久性は
向上するがコンクリート面が本来の色よりも濃くなり
(濡れ色)、またコンクリート面の濃淡が強くなるため
にコンクリート本来の素材感や質感とは異なった仕上が
りになるといった欠点がある。
【0004】このような欠点を改善するために、もとの
コンクリートの色に調整したカラーモルタルを塗装した
り、もとのコンクリートの色に調整したエナメル塗料を
塗装することが行なわれている。しかしながら、前者の
カラーモルタルによる調色方法は湿度、温度、風等の気
象因子やコンクリートの部分的な含水率の違いにより、
目的とする色を表現すことが困難であり、更に数回の補
修塗装が必要とされるといった欠点があり、また、後者
のエナメル塗装方法においては一体感のある色味は得ら
れるもののコンクリート面が有する本来の素地感(質感
等)が損なわれるため、ユーザーから仕上がり外観の改
善が要求されているのが現状である。
【0005】更に、長期間経過した打放しコンクリート
面を補修塗装する場合には、コンクリート自体の劣化
(中性化や部分欠損等)が激しく、これを改善するため
に下地補修塗装工程が大幅に増えるので、改修工事が困
難となるといった問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明者等は、上記し
た問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、打放
しコンクリート表面に浸透性吸水防止材を塗装し、水性
カラークリヤー塗料を塗装し、次いで上記浸透性吸水防
止材又は上記水性カラークリヤー塗料の塗装により損な
われたコンクリート表面の打放し感を補修するため及び
部分欠損のレジンモルタルで補修した面を初期と同じ質
感を得るための水性カラーベース塗料を塗装し、続いて
上塗りクリヤー塗料を塗装することにより、コンクリー
ト面の素材感等を失うことなく、濡れ色の発生のない打
放しコンクリートの化粧仕上げを提供できる方法である
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、打放しコンクリート表面
に浸透性吸水防止材を塗装し、水性カラークリヤー塗料
を塗装し、次いで上記浸透性吸水防止材又は上記水性カ
ラークリヤー塗料の塗装により損なわれたコンクリート
表面の打放し感を補修するための水性カラーベース塗料
を塗装し、続いて上塗りクリヤー塗料を塗装することを
特徴とする打放しコンクリートの化粧仕上げ方法に係わ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】 本発明で使用する打放しコンク
リートは、従来から使用されている打放しコンクリート
を使用することができる。該コンクリートは浸透性吸水
防止材を塗装する前の状態で含水率が10重量%以下、
好ましくは8重量%以下の範囲に乾燥することが望まし
い。コンクリートの含水率を10重量%以下に調整する
ことにより、浸透性吸水防止材がコンクリート内面に含
浸され易くなるといった利点がある。また、コンクリー
ト表面のPHは10以下、好ましくはPH9以下の範囲
が望ましい。
【0009】打放しコンクリート表面に塗装する浸透性
吸水防止材としては、従来から公知の浸透性吸水防止材
を使用することができるが特に下記加水分解性基含有シ
ラン化合物を有機溶剤に希釈したものを使用することが
好ましい。該シラン化合物はコンクリートが有するSi
OH基と化学結合して撥水塗膜を形成するので好まし
い。
【0010】該加水分解性基含有シラン化合物として
は、珪素原子に直接結合する加水分解性基(例えば、低
級(炭素数1〜3程度)アルコキシ基、アシル基、アセ
トキシ基、ブタノキシム基等)、ヒドロキシシリル基を
1分子中に1個以上、好ましくは2個以上含有するシラ
ン化合物が包含される。
【0011】該シラン化合物としては、例えば、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポ
キシシラン、トリアセトキシシラン、トリメトキシメチ
ルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリメトキシプ
ロピルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
ス(メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、メトキシトリメチルシラ
ン、メトキシトリエチルシラン、メトキシメチルジエチ
ルシラン、ジメトキシジメチルシラン、ジメトキシジエ
チルシラン、ジメトキシジフェニルシラン及びこれらの
1種もしくは2種以上の縮合物等が挙げられる。これら
のものは1種もしくは2種以上混合して使用することが
できる。
【0012】また、上記した以外に従来から公知のコロ
イダルシリカの水もしくは有機溶剤に分散した液体を浸
透性吸水防止材として使用することができる。該有機溶
剤としては、例えばキシレン、トルエン、スワゾール#
310(日商岩井(株)社製、商品名)等の低極性の炭
化水素系有機溶剤が好適に使用される。
【0013】使用される浸透性吸水防止材は、樹脂固形
分が通常1〜30重量%、特に2〜20重量%の範囲が
適当であり、また塗布量(固形分換算)は約0.1〜
0.3Kg/m2 、好ましくは約0.14〜0.18K
g/m2 の範囲が望ましい。塗装は特に限定されない
が、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り、
流し塗り等の手段で行なうことができる。
【0014】該浸透性吸水防止材を塗装した被膜の乾燥
は、例えば、20℃の乾燥温度では約1時間〜14日
間、特に約16時間〜7日間の範囲が好ましい。
【0015】次いで、上記浸透性吸水防止材を塗装、乾
燥して形成された被膜表面には水性カラークリヤー塗料
が塗装される。
【0016】使用できる水性カラークリヤー塗料として
は、従来から公知の架橋もしは非架橋タイプの水性樹脂
を水に分散したエマルション塗料に着色顔料を配合した
塗料を使用することが好ましい。
【0017】該エマルション塗料としては、例えば、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体系エマル
ション、スチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル共重合体系エマルション、ポリエステル樹脂系エマル
ション、シリコン樹脂系エマルション、フッ素樹脂系エ
マルション、ウレタン樹脂系エマルション等が挙げられ
る。上記した中でも特にシリコン樹脂系エマルション及
びフッ素樹脂系エマルションは耐候性、耐久性、耐水性
等の性能や仕上がり性に優れた効果を発揮することから
このものを使用することが好ましい。
【0018】シリコン樹脂系エマルションとしては、例
えば、ビニルシリコンモノマー(a)、カルボキシル基
含有ビニルモノマー(b)及び必要に応じてその他のビ
ニルモノマー(c)をラジカル共重合反応させてなる共
重合体を塩基性化合物(アミン類、アンモニア等)で中
和したのち、水に分散化したものが使用できる。
【0019】ビニルシリコンモノマー(a)としては、
例えば、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、2−スチリルエチルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリクロロシラン等の加水分解性シラン基
含有ビニル系モノマー等が挙げられる。
【0020】カルボキシル基含有ビニルモノマー(b)
としては、例えば、(メタ)アクリル酸、無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられる。
【0021】その他のビニルモノマー(c)としては、
例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート等の(メタ)アクリル酸のアルキルエステルモノ
マー;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのアク
リル酸またはメタクリル酸のC2〜C8 ヒドロキシアル
キルエステル;スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエンなどの芳香族ビニルモノマー;ダイアセトン
(メタ)アクリルアミド、アクロレイン、ホルミルスチ
ロール、(メタ)アクリルアミドピバリンアルデヒド、
ダイアセトン(メタ)アクリレート、アセトニル(メ
タ)アクリレート、2ーヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートアセチルアセテート、ビニルアルキルケトン
等のカルボニル基含有不飽和モノマー等が挙げられる。
【0022】また、上記ビニルモノマーにおいて、その
他のビニルモノマーとして水酸基含有ビニルモノマーを
必須成分として用いて得られるビニルシリコン樹脂を使
用することにより、ビニル重合体中の水酸基を利用し
て、例えば、ポリイソシアネート架橋剤(例えば、ヘキ
サメチレンジイソシアネート等)により、また、その他
のビニルモノマーとして、カルボニル基含有不飽和モノ
マーを必須成分として用いて得られるビニルシリコン樹
脂を使用することにより、ビニル重合体中のカルボニル
基を利用して、例えば、ヒドラジド架橋剤(例えば、ア
ジピン酸ジヒドラジド等)により架橋塗膜を形成するこ
とができる。
【0023】フッ素樹脂系エマルションとしては、例え
ば、上記したシリコン樹脂系エマルションで使用したビ
ニルシリコンモノマー(a)に代えて、例えば、パーフ
ルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオ
ロイソノニルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオ
ロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のパーフルオ
ロアルキル(メタ)アクリレート等のフッ素系モノマー
を使用する以外は上記シリコン樹脂系エマルションに記
載したと同様のモノマー配合や方法により得ることがで
きる。フッ素系樹脂エマルションもシリコン樹脂系エマ
ルションと同様に上記架橋剤を配合することにより架橋
塗膜を形成することができる。
【0024】また、着色顔料としては、従来から公知の
着色顔料、例えば、酸化チタン、カーボンブラック等の
無機着色顔料やキナクリドン系赤顔料などが使用でき
る。また、バリタ粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシム、クレー、シリカ、ホワイトカーボ
ン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、アルミナホワ
イト、マイカ粉などの体質顔料やアルミニウム粉、ブロ
ンズ粉、銅粉、錫粉、鉛粉、亜鉛末、パール状金属コー
ティング雲母粉、マイカ状酸化鉄等の金属やパール調顔
料も必要に応じて使用できる。
【0025】使用される水性カラークリヤー塗料は、樹
脂固形分が通常1〜70重量%、特に2〜60重量%の
範囲が適当であり、また塗布量(固形分換算)は約0.
1〜0.3Kg/m2 、好ましくは約0.12〜0.1
5Kg/m2 の範囲が望ましい。塗装は特に限定されな
いが、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗
り、流し塗り等の手段で行なうことができる。
【0026】水性カラークリヤー塗料を塗装した被膜の
乾燥は、例えば、20℃の乾燥温度では約30分〜14
日間、特に約1時間〜7日間の範囲が好ましい。
【0027】次いで、上記水性カラークリヤー塗料を塗
装、乾燥して形成された被膜表面には水性カラーベース
塗料が塗装される。
【0028】使用される水性カラーベース塗料として
は、従来から公知の架橋もしは非架橋タイプの水性樹脂
を水に分散したエマルション塗料に着色顔料を配合した
塗料を使用することが好ましい。このものとしては、上
記した水性カラークリヤーと同じエマルションや着色顔
料を使用することが好ましい。該水性カラーベース塗料
は使用されるコンクリートの色相に調色したものが使用
される。
【0029】該水性カラーベース塗料は、樹脂固形分が
通常1〜70重量%、特に2〜60重量%の範囲が適当
であり、また塗布量(固形分換算)は約0.1〜0.3
Kg/m2 、好ましくは約0.12〜0.15Kg/m
2 の範囲が望ましい。
【0030】水性カラーベース塗料の塗装はフェルト巻
きパット、綿入りパット等で叩きつける様にして塗装す
ることが好ましい。該塗装において、上記水性カラーク
リヤー塗装のスプレー塗装、ローラー塗装、浸漬塗装、
流し塗り、刷毛塗装等の塗装手段ではコンクリート表面
の自然な質感のある仕上がりを得ることができない。
【0031】水性カラーベース塗装は上記浸透性吸水防
止材又は上記水性カラークリヤー塗料の塗装により損な
われたコンクリート表面の打放し感を補修するための本
発明において重要な塗装工程である。
【0032】水性カラーベース塗料を塗装した被膜の乾
燥は、例えば、20℃の乾燥温度では約30分〜14日
間、特に約1時間〜7日間の範囲が好ましい。
【0033】次いで、上記水性カラーベース塗料を塗
装、乾燥して形成された被膜表面には水性クリヤー塗料
又は有機溶剤系クリヤー塗料が塗装される。
【0034】水性クリヤー塗料及び有機溶剤系クリヤー
塗料としては、従来から公知の塗料を使用することがで
きる。水性クリヤー塗料としては、特に、上記水性カラ
ークリヤー塗料で使用したと同様の架橋型のシリコン樹
脂系又はフッ素樹脂系のエマルション塗料を使用するこ
とが好ましい。
【0035】また、有機溶剤系クリヤー塗料としては、
例えば、上記水性クリヤー塗料で使用した樹脂成分を有
機溶剤(例えば、芳香族系、エステル系、ケトン系、ア
ルコール系、エーテル系、脂肪族系及びこれらの2種以
上組み合せた有機溶剤等)に溶解もしくは分散したもの
を使用することができる。
【0036】また、水性クリヤー塗料及び有機溶剤系ク
リヤー塗料は、例えば、シリコン樹脂系のエマルション
塗料(例えば、商品名としてポリデユレクス G630
固形分50重量%、(旭化成工業株式会社製等)にフ
ッ素樹脂粒子(例えば、平均粒子径0.1μm、球状、
商品名としてホスタフロンTF9205、粉末、ヘキス
トジャパン株式会社製)やシリカ微粉末(例えば、商品
名としてサイリシア450、平均粒子径10μm以下、
富士シリシア株式会社製)のものをシリコン樹脂100
重量部に対して約5〜70重量部、好ましくは約7〜3
0重量部の範囲で配合し、艶消し塗膜を形成することが
できる。このようにして形成された塗膜はコンクリート
の質感に近い艶消し塗膜となり、しかも基体樹脂がシリ
コン樹脂で形成され、そして艶消剤としてフッ素樹脂粒
子を主に使用することから特に耐候性、防汚性、防黴
性、防藻性等に優れた効果を発揮する。
【0037】上記水性又は有機溶剤系クリヤー塗料は、
樹脂固形分が通常1〜70重量%、特に2〜60重量%
の範囲が適当であり、また塗布量(固形分換算)は約
0.1〜0.3Kg/m2 、好ましくは約0.12〜
0.15Kg/m2 の範囲が望ましい。塗装は特に限定
されないが、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷
毛塗り、流し塗り等の手段で行なうことができる。
【0038】水性又は有機溶剤系クリヤー塗料を塗装し
た被膜の乾燥は、例えば、20℃の乾燥温度では約30
分〜14日間、特に約1時間〜7日間の範囲が好まし
い。
【0039】
【実施例】 次に、本発明を実施例により説明するが、
本発明は実施例に制限されるものではない。
【0040】使用した防止材及び塗料 浸透性吸水防止材:アクアプリズム下塗り(関西ペイン
ト(株)社製、商品名、固形分20重量%、塗装粘度3
cp/25℃、アルコキシシラン系化合物のキシレン溶
液)。
【0041】水性カラークリヤー塗料(a):アクアプ
リズム(3分つや)(関西ペイント(株)社製、商品
名、固形分43重量%、塗装粘度67KU/25℃(ス
トーマー粘度計使用)、シリコンアクリル共重合樹脂エ
マルション、フッ素樹脂微粒子艶消し剤、及びシリカ微
粒子艶消し剤を配合した水性液)。
【0042】水性カラークリヤー塗料(b):上記アク
アプリズム(3分つや)とアクアシリコンACエナメル
(全つや)(関西ペイント(株)社製、商品名、固形分
36重量%、塗装粘度90KU/25℃(ストーマー粘
度計使用)、シリコン樹脂エマルション)とをコンクリ
ートの色相に合うように調合したもの。
【0043】水性カラーベース塗料(a):上記アクア
プリズム(3分つや)とアクアシリコンACエナメル
(関西ペイント(株)社製、商品名、固形分53重量
%、塗装粘度83KU/25℃(ストーマー粘度計使
用)、シリコン系樹脂エマルション)とをコンクリート
の色相に合うように調合したもの。
【0044】上塗りクリヤー塗料(a):上記アクアプ
リズム(3分つや)とアクアシリコンACエナメル(全
つや)(関西ペイント(株)社製、商品名、固形分36
重量%、塗装粘度90KU/25℃(ストーマー粘度計
使用)、シリコン系樹脂エマルション)とをコンクリー
トの色相に合うように調合したもの。
【0045】上塗りクリヤー塗料(b):上塗りクリヤ
ー塗料(a)において、フッ素樹脂微粒子に代えてシリ
カ微粒子を使用した以外は上塗りクリヤー塗料(a)と
同様のものを使用した。
【0046】上塗りクリヤー塗料(c):該塗料(c)
として上記アクアプリズム(3分つや)(コンクリート
に調色しない)のクリヤーを使用した。
【0047】実施例1 1、打設コンクリートの表面に浸透性吸水防止材(a)
が0.16kg/m2(固形分換算)の塗布量になるよ
うにウールローラーで塗装し、20℃で16時間乾燥し
て吸水防止被膜を形成した後、 2、水性カラークリヤー塗料(a)が0.14kg/m
2(固形分換算)の塗布量になるようにウールローラー
で塗装し、20℃で3時間乾燥してカラークリヤー塗膜
を形成した後、 3、水性カラーベース塗料(a)が0.10kg/m2
(固形分換算)の塗布量になるようにコンクリートの質
感と同じになるように綿入りタンポで叩きながらタンポ
塗装し、20℃で2時間乾燥してカラーベース塗膜を形
成した後、 4、上塗りクリヤー塗料(a)が0.14kg/m
2(固形分換算)の塗布量になるようにエアーレススプ
レー塗装し、20℃で2時間乾燥して上塗りクリヤー塗
膜を形成した。実施例1の結果を表1に示す。 実施例2、3 表1に記載の条件で塗装した。
【0048】比較例1〜3 表1に記載の条件で塗装した。
【0049】実施例及び比較例の結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1において評価は次のようにして行なっ
た。 仕上がり性(1):目視判定、○(塗装されたコンクリ
ート面と未塗装コンクリート面との色相差が小さい、塗
装部のコンクリート面はコンクリート本来の色相とほぼ
同じ)、△(塗装されたコンクリート面と未塗装コンク
リート面との色相差がやや小さい。)、×(塗装された
コンクリート面と未塗装コンクリート面との色相差が大
きい。塗装部のコンクリート面は黒っぽくなり、コンク
リート本来の色相と異なる)。
【0052】仕上がり性(2):目視判定、○(被膜の
透明性があり、コンクリート本来の外観が得られ
る。)、×(被膜の隠蔽性があり、コンクリート本来の
外観が得られない。)。
【0053】付着性:JISK 5400 8.5付着
性 8.5.1碁盤目法に基づいて試験した。評価は0
点、2点、4点、6点、8点、10点で評価した。10
点は全く剥離せずに良好を表し、0点は剥離面積が65
%以上で劣り、その間を5等分にして評価した。
【0054】光沢:60度の鏡面反射率を測定した。
【0055】促進耐候性: サンシャインウェザオメー
ター測定機で1000時間後の塗膜状態目視判定した。
○(異常なし)、△(チョーキングわずかに発生)、×
(チョーキング多く発生)を表す。
【0056】
【発明の効果】 上記した方法を実施する事によって、
打放し感を全く損なうこともなく、美装性及びその他の
塗膜性能にも優れた保護膜を容易に形成することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 信人 尼崎市神崎町33番1号 関西ペイント株式 会社内 (72)発明者 橋本 正晴 東京都渋谷区神宮前三丁目42番8−303号 株式会社セントラルコンクリート社内 Fターム(参考) 2E176 AA01 BB04 BB23 4D075 AE03 CA33 DA27 DB12 DC02 EA43 EB22 EB42 EC11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打放しコンクリート表面に浸透性吸水防
    止材を塗装し、水性カラークリヤー塗料を塗装し、次い
    で上記浸透性吸水防止材又は上記水性カラークリヤー塗
    料の塗装により損なわれたコンクリート表面の打放し感
    を補修するための水性カラーベース塗料を塗装し、続い
    て上塗りクリヤー塗料を塗装することを特徴とする打放
    しコンクリートの化粧仕上げ方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007137692A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Matsushita Electric Works Ltd 人工大理石の表面処理方法
JP2019218471A (ja) * 2018-06-20 2019-12-26 株式会社クリエイティブライフ 打ち放しコンクリート表面の仕上げ用塗料および塗装方法

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