JP2001120885A - 重量センサおよび洗濯機 - Google Patents

重量センサおよび洗濯機

Info

Publication number
JP2001120885A
JP2001120885A JP30500199A JP30500199A JP2001120885A JP 2001120885 A JP2001120885 A JP 2001120885A JP 30500199 A JP30500199 A JP 30500199A JP 30500199 A JP30500199 A JP 30500199A JP 2001120885 A JP2001120885 A JP 2001120885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
weight
force
coil
weight sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30500199A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitake Kondo
近藤文剛
Minoru Nakanishi
稔 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30500199A priority Critical patent/JP2001120885A/ja
Publication of JP2001120885A publication Critical patent/JP2001120885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯機のつり棒に設けられたばねの変形を利用
して、洗濯槽内の洗濯物量を測定する重量センサでは、
水量の測定が困難である。 【解決手段】本洗濯機1の重量センサ30は、つり棒4
0の上端部とハウジング2の受け部材20との間に設け
られ、つり棒40にかかる力を受けて圧縮変形するコイ
ルばね51と、コイルばね51の変形に応じて変位する
磁性体からなるコア36と、コア36が内部に出入りす
ることによりインダクタンスが変化するコイル37とを
有する。コイルばね51のばね特性は非線形で、小さい
力に対するばね定数が相対的に小さいので、洗濯槽内に
ある水の重さを測定でき且つ洗濯物の重さを測定する分
解能を高く、実用的に十分にできる。コイルばね51に
代えて、複数の線形コイルばねを組合せて非線形なばね
特性を実現してもよい。 【効果】水位センサを省略できて、洗濯機の構造を簡素
化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関する。
特に、洗濯槽内にある洗濯物量を測定するための重量セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から、全自動洗濯機には、洗濯槽内にある洗濯物量に応
じて運転できるように、洗濯槽内にある洗濯物の重さを
測定する重量センサを有するものがある。また、全自動
洗濯機には、重量センサとは別に、洗濯槽内に溜められ
ている水の水位を測定するための水位センサが設けられ
ている。重量センサとしては、例えば、洗濯槽とハウジ
ングとを連結するつり棒に設けられたセンサがある。こ
のセンサは、つり棒とハウジングとの間に介在してつり
棒にかかる力により圧縮変形するコイルばねと、このコ
イルばねの一端に設けられた磁石からなるコアと、この
コアが内部を進退可能とされてコイルばねの他端に設け
られたコイルとを有している。上述のコイルばねは、線
形のばね特性を有し、ばね定数はかかる力によらず一定
値である。
【0003】この重量センサでは、洗濯槽内にある洗濯
物の重さに応じて、つり棒に力がかかると、その力に応
じてコイルばねが圧縮されるとともに、コアがコイル内
に入り込み、これにより、コイルのインダクタンスが変
化する。この変化量を測定すると、コアの変位量が分か
り、さらにコイルばねのばね定数に基づいてつり棒にか
かる力、ひいては洗濯物の重さを知ることができる。こ
のような従来の重量センサによる測定の範囲は、洗濯物
の重さとされ、それよりも重い水の重さにまでは対応し
ていない。
【0004】というのは、洗濯槽内に溜められる水の重
さは、通常、洗濯物の重さに対して格段に重い。仮に、
このように差が大きい洗濯物と水の重さにともに対応で
きるように、重量センサの測定範囲を広くする場合を想
定すると、水の重さは十分すぎる分解能(測定の細か
さ)で測定できる一方で、洗濯物の重さは必要な分解能
で測定できなくなる。結局、重量センサとしては、その
測定範囲を水の重さを含まない程度に狭くして、洗濯物
の重さを所要の分解能で測定できるようにしているので
ある。
【0005】ところで、本願出願人は、重量センサを用
いて洗濯物の重さとともに水の重さも測定できれば、水
の重さから洗濯槽内の水位を知ることができるので、上
述の水位センサを省略できると考えた。その一方で、重
量センサの測定範囲を水と洗濯物との重さに対応できる
ように広くしたときに、重量センサの構造が複雑化する
のは好ましくない。また、上述の重量センサを有する洗
濯機では、以下の課題もある。すなわち、重量センサ
は、複数のつり棒のうちの一つに設けられているが、重
量センサが設けられていない他のつり棒にも、重量セン
サのコイルばねと同様の追加のばねを設けていた。とい
うのは、追加のばねを設けていないと、重量センサのコ
イルばねが変形するときに、複数のつり棒間で変形量の
バランスが崩れて、洗濯槽が傾くからである。しかしな
がら、追加のばねを設けると、部品点数が増加し、部品
コストや組立コストが増大する。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、上述の技
術的課題を解決し、洗濯物の重さを所要の分解能で測定
でき、且つ洗濯物および水の重さを測定でき、且つ安価
な重量センサおよびこれを備える洗濯機を提供すること
である。また、本発明の第2の目的は、上述の技術的課
題を解決し、洗濯槽内の収容物の重さを測定でき、洗濯
時に洗濯槽の姿勢を維持できる安価な洗濯機を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、洗濯槽内にある洗濯物等の収容物の
量を測定するために、洗濯機のハウジングの受け部材と
洗濯槽の受け部材との間を連結して洗濯槽を吊り下げ支
持するつり棒に設けられている重量センサであって、両
受け部材の一方とつり棒との間に介在して、洗濯槽およ
び収容物の重さに応じてつり棒にかかる力により変形
し、かかる力が小さいときには単位大きさの力当たりの
変形量が大きく、且つかかる力が大きいときには単位大
きさの力当たりの変形量が小さいような非線形なばね特
性を有するばねと、このばねにかかる力によって生じる
ばねの変形量に応じて信号を出力するセンサ本体とを備
えたことを特徴とする洗濯機用重量センサを提供する。
【0008】この発明によれば、洗濯槽内の収容物の重
さに応じて、力がつり棒にかかると、その力によりばね
が変形し、このときのばね全体に生じる変形量に応じ
て、センサ本体は信号を出力する。この出力された信号
に基づいて、ばねの変形量が求まり、ひいては、洗濯槽
内の収容物の重さを知ることができる。特に、ばね特性
を上述のような非線形なものにしたので、例えば、線形
なばね特性の場合に比べて、大きな力がかかるときの全
体の変形量を同じにしつつ、小さい力での単位大きさの
力当たりの変形量を大きく(ばね定数を小さく)するこ
とができる。その結果、水の重さに比べて相対的に軽い
洗濯物の重さを測定する際の分解能を高めることができ
る。従って、洗濯物と水の重さを測定するのに、単一の
重量センサを兼用することができる。
【0009】また、非線形なばねという簡素な構造で済
むので、安価である。ここで、ばねは、単一の部材から
なるものでもよいし、複数の部材を組み合わせたもので
もよい。また、センサ本体は、例えば、ばねの一端に設
けられた磁性体からなるコアと、ばねの他端に設けられ
てコアが内部へ出入り自在に設けられたコイルとを含む
ものを例示でき、これによれば、コアがコイルを出入り
するのに伴い、コイルのインダクタンスが変化し、この
インダクタンスの変化を測定することにより、ばねの変
形量を知ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の洗濯機用重量センサにおいて、上記ばねは、非線形コ
イルばねを含み、この非線形コイルばねは、コイルばね
のピッチが広い部分とピッチが狭い部分とを含むことを
特徴とする洗濯機用重量センサを提供する。この発明に
よれば、請求項1に記載の非線形なばね特性を、単一の
コイルばねにより実現することができるので、重量セン
サの構造を簡素化することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の洗濯機用重量センサにおいて、上記ばねは、複数の圧
縮コイルばねを含み、複数のコイルばねは、直列に接続
され、所定の大きさまでの力がかかるときには、各コイ
ルばねが変形し、一のコイルばねの変形量が大きく、他
のコイルばねの変形量は小さくされており、所定の大き
さ以上の力がかかるときには、一のコイルばねは圧縮し
きって変形しないようにされ、他のコイルばねだけが変
形するようにされていることを特徴とする洗濯機用重量
センサを提供する。
【0012】この発明によれば、小さい力がばね全体に
かかるときには、直列接続された各コイルばねが変形す
るので、一部のコイルばねが変形しなくなる所定の大き
さよりも大きい力がばね全体にかかるときに比べて、単
位の大きさの力当たりのばね全体の変形量が大きくな
る。このように、請求項1に記載の非線形なばね特性を
得られる。このばね特性を得るのに、各コイルばねが線
形コイルばねであってもよいので、入手し易い線形コイ
ルばねを利用できる結果、重量センサを製造し易くて安
価にできる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の洗濯機用重量センサにおいて、上記ばねは、複数の圧
縮コイルばねを含み、複数のコイルばねは、所定の大き
さまでの力がかかるときには、一のコイルばねは力を受
けず変形しないようにされ、他のコイルばねだけが変形
するようにされ、所定の大きさ以上の力がかかるとき
に、複数のばねが互いに並列に接続されて、各コイルば
ねが力を受けて変形するようにされていることを特徴と
する洗濯機用重量センサを提供する。
【0014】この発明によれば、小さい力がばね全体に
かかるときには、並列接続されていないので、並列接続
されることになる所定の大きさよりも大きい力がばね全
体にかかるときに比べて、単位の大きさの力当たりのば
ね全体の変形量が大きくなる。このように、請求項1に
記載の非線形なばね特性を得られる。このばね特性を得
るのに、各コイルばねが線形コイルばねであってもよい
ので、入手し易い線形コイルばねを利用できる結果、重
量センサを製造し易くて安価にできる。
【0015】請求項5に記載の発明は、ハウジングにつ
り棒を介して吊り下げ支持されて洗濯する洗濯槽と、洗
濯槽内の収容物の量を測定するための上記請求項1乃至
4の何れかに記載の重量センサと、この重量センサから
の信号から得られる収容物の重さが小さいときには、こ
の重さを洗濯物の重さとし、収容物の重さが大きいとき
には、この重さを水と洗濯物との重さとし、これらの得
られた重さに基づいて洗濯機を運転する運転手段とを備
えたことを特徴とする洗濯機を提供する。
【0016】この発明によれば、重量センサを洗濯物量
の測定用と、水量の測定用とで兼用できるので、従来の
水位センサを省略したり簡素化できる結果、洗濯機の構
造を簡素化できる。請求項6に記載の発明は、洗濯槽を
ハウジングに吊り下げ支持する複数のつり棒と、一のつ
り棒とハウジングとの間に介在して設けられて、洗濯槽
内にある洗濯物等の収容物の量を測るための重量センサ
とを備える洗濯機において、上記つり棒は、洗濯槽とハ
ウジングとの間に介在して圧縮変形自在の緩衝用ばねを
含み、重量センサは、一のつり棒とハウジングとの間に
介在してつり棒にかかる力に応じて圧縮変形する測定用
ばねを含み、洗濯のために洗濯槽内に水および洗濯物が
入れられるときに、緩衝用ばねおよび測定用ばねが圧縮
されつつ、洗濯槽の姿勢を維持できるように、測定用ば
ねの変形量および重量センサが設けられた一のつり棒の
緩衝用ばねの変形量の和と、重量センサが設けられてい
ない他のつり棒の緩衝用ばねの変形量とがほぼ等しくさ
れていることを特徴とする洗濯機を提供する。
【0017】この発明によれば、洗濯の際に、洗濯槽の
姿勢を維持できるので、洗濯槽の振動を防止することが
できる。しかも、このための構造を簡素化することがで
きる。例えば、従来、重量センサのないつり棒に設けら
れていた追加のばねを省略することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の洗濯機を、
添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の
実施形態を示す洗濯機の側面断面図である。洗濯機1
は、その外形を形成するハウジング2と、このハウジン
グ2内に複数の吊り下げ機構4により吊り下げ支持され
た洗濯槽3とを有している。また、ハウジング2内に
は、洗濯槽3内に給水するための給水弁10、管11等
を含む給水機構5と、洗濯槽3の内部から排水するため
の排水弁12、管13等を含む排水機構6と、これら各
部を制御するための制御部7とが設けられている。
【0019】洗濯槽3は、洗濯水を内部に貯めるための
有底で円筒形状の外槽14と、外槽14内に同軸に収め
られた円筒形状の洗濯兼脱水のための内槽15と、内槽
15内の底部に設けられた攪拌翼16と、この攪拌翼1
6および内槽15を駆動するためのモータ17等を含む
駆動機構18とを有している。内槽15は、外槽14内
に回転可能に設けられて周面に多数の小孔19を有して
いる。洗いおよびすすぎ時には攪拌翼16のみが一方向
または両方向に回転し、脱水時には攪拌翼16および内
槽15がともに高速で一方向に回転する。
【0020】ハウジング2は、箱状に形成され、その上
部の内側の四隅に、上述の吊り下げ機構4のための受け
部材20を有している。また、ハウジング2の受け部材
20に対応して、複数個、例えば4個の受け部材21
が、外槽14の底部近傍の外周面に周方向にほぼ等配で
一体に形成されている。両受け部材20,21は、吊り
下げ機構4のつり棒40の端部を受ける凹湾曲面形状の
座を有している。吊り下げ機構4は、4箇所に設けられ
ている。各吊り下げ機構4は、ハウジング2の受け部材
20と洗濯槽3の受け部材21とを連結することによ
り、洗濯槽3をハウジング2に吊り下げ支持するつり棒
40を有している。4つの吊り下げ機構4の内の3つ
は、上述のつり棒40だけで構成されている。また、吊
り下げ機構4の残りの1つは、つり棒40に加えて、つ
り棒40とハウジング2との間に介在して設けられた重
量センサ30を有している。
【0021】つり棒40は、図2に示すように、外槽1
4を吊り下げる支持棒41と、支持棒41に設けられて
外槽14の振動を減衰させる防振機構45とを有してい
る。支持棒41の上端部42が、緩衝部材44を介して
受け部材20に取り付けられ、支持棒41の下端部43
に防振機構45が設けられている。この防振機構45の
容器46の上端部が、不織布(図示せず)を介して洗濯
槽3の受け部材21を支持している。
【0022】防振機構45は、空気室47を形成する容
器46と、空気室47内を仕切るピストン49と、ピス
トン49にかかる衝撃を緩和しつつ洗濯槽3を弾力的に
保持するための緩衝用ばね50とを有している。支持棒
41は、容器46上部の連通孔48を通じて容器46内
に導入されて、ピストン49に連結されており、ピスト
ン49および容器46は、空気ダンパを構成している。
緩衝用ばね50は、コイルばねであり、支持棒41の延
びる方向に沿って弾性変形可能に設けられ、圧縮状態
で、ピストン49の上面と、容器46の上部を介して受
け部材21との間に介在している。
【0023】重量センサ30は、洗濯槽3内の洗濯物、
水等の収容物の量、例えば重さを測るためのものであ
り、つり棒40にかかる力を受けて、その力の大きさに
応じた信号を出力する。重量センサ30は、運転手段と
しての上述の制御部7に接続されている。制御部7は、
例えば、マイクロコンピュータ等を含み、予め記憶され
たプログラムに基づいて、洗濯機の各部を制御して自動
的に洗濯動作を行う。制御部7では、所定のタイミン
グ、例えば給水開始前の洗濯槽3内に洗濯物だけが入れ
られているときに、また、洗濯槽3内に水が溜められて
その中に洗濯物が入っているときに、重量センサ30か
らの信号を読み込む。重量センサ30からの信号から得
られる収容物の重さが、所定値よりも小さいときには、
この重さを洗濯物の重さとし、収容物の重さが所定値よ
りも大きいときには、この重さを水と洗濯物との重さと
する。先ず、洗濯物の重さを測り、水と洗濯物との重さ
から洗濯物の重さを差し引くことにより、水の重さや水
量がわかる。これらの重さに基づいて洗濯機1を運転す
る。このように、重量センサ30を洗濯物量の測定用と
水量の測定用とで兼用できるので、従来の水位センサを
省略したり簡素化できる結果、洗濯機1の構造を簡素化
できる。
【0024】特に、本実施形態の重量センサ30は、水
と洗濯物の重さの測定用に兼用できるように、以下の構
成を有している。重量センサ30は、図3に示すよう
に、非線形なばね特性を有する測定用ばねとしてハウジ
ング2とつり棒40との間に介在するコイルばね51
と、このコイルばね51の変形量に応じて信号を出力す
るセンサ本体32と、コイルばね51の上端部とつり棒
40の上端部とを連結する連結部材33と、コイルばね
51の下端部と受け部材20との間に介在してコイルば
ね51を支持する支持部材34とを有している。
【0025】ここで、上述のばね特性とは、ばねにかか
る力と、この力によって生じるばねの変形量との関係で
ある。また、ばね特性が非線形であるとは、上述のばね
特性が、力−変形量線図において真っ直ぐな直線になら
ないことであり、例えば、線図が曲線状の部分および屈
曲した部分の少なくとも一方を含む場合である。また、
後述するばね定数は、ばねに単位の変形(力の方向の変
形)を与えるのに必要な力の大きさであり、単位の大き
さの力がかかるときの変形量の逆数となる。
【0026】コイルばね51は、ハウジング2の受け部
材20とつり棒40の支持棒41の上部との間に介在し
て、洗濯槽3および収容物の重さに応じてつり棒40に
かかる力により圧縮変形し、つり棒40の延びる方向に
沿って伸縮する。コイルばね51は、センサ本体32を
取り囲むようにして、支持部材34および連結部材33
の凹部内に収容されている。コイルばね51は、断面円
形の線材がコイル状に巻回されており、コイルの中心線
の延びる方向に関してコイルの径がほぼ等しくなる円柱
形状とされている。また、コイルばね51の線材の直径
は、コイルの中心線の延びる方向に関して等しくされて
いる。また、コイルばね51は、ピッチ(P1)が狭い
上部部分と、ピッチ(P2)が広い下部部分と、ピッチ
がP1からP2に変化する境界部分とを含む非線形コイ
ルばねである。
【0027】コイルばね51のばね特性は、図4に示す
ような非線形である。すなわち、非線形なばね特性は、
かかる力が小さいときには単位大きさの力当たりの変形
量が大きく(ばね定数が小さく)、且つかかる力が大き
いときには単位大きさの力当たりの変形量が小さい(ば
ね定数が大きい)ような特性とされている。特に、洗濯
物の重さに対応する領域(図4の線図の左側部分)で
は、ばね定数は小さく、且つ線図も直線状になってお
り、一方で、線図の右側部分になるほどにばね定数は徐
々に大きく且つ線図は曲線状になっている。例えば、力
の大きさが20N程度の小さな力がかかるときには、2
0N当たりで約3mmの変形量であるのに対して、力の
大きさが160Nほどの大きな力がかかるときには、2
0N当たりで約1mmの変形量となっている。
【0028】支持部材34は、コイルばね51の下端部
を収容する凹部71を形成する主体部72と、この主体
部72の下面75から下方に延びる筒部73とを有し、
凹部71の中央部から筒部73を貫通して上下に延びる
貫通孔74が形成されている。主体部72の下面75
は、受け部材21の上面の座に沿う凸湾曲面で形成さ
れ、コイルばね51にかかる力を受け止める。上述の貫
通孔74には、貫通孔74の延びる方向に変位自在に、
連結部材33が挿通されている。
【0029】連結部材33は、支持部材34の凹部71
に対向して配置されてコイルばね51の上端部を収容す
る凹部61を形成する主体部62と、この主体部62か
ら下方に延びる筒部63とを有する主部材64、および
この主部材64の筒部63の外周面に嵌合する筒状の副
部材65とで構成されている。副部材65の外周面が、
支持部材34の貫通孔74内に上下方向に相対変位自在
に支持されている。主部材64の筒部63は、上部にあ
る大径部66と、下部にある小径部67とを有し、小径
部67に副部材65が嵌合されている。また、主部材6
4の主体部62および筒部63を貫通して上下に延びる
貫通孔68が形成されており、この貫通孔68内につり
棒40の支持棒41が固定される。固定される支持棒4
1は、その上端部が真直で上下に延びている。また、重
量センサ30が取り付けられるつり棒40では、上述し
た緩衝部材44は省略されている。このように、連結部
材33は、つり棒40にかかる力を受けてコイルばね5
1に伝達するとともに、支持部材34と協働して、つり
棒40の上端部近傍をハウジング2の受け部材20に上
下方向に案内する。
【0030】センサ本体32は、コイルばね51の一端
に連結部材33を介して設けられた磁性体からなるコア
36と、コイルばね51の他端に支持部材34を介して
設けられてコア36が内部へ出入り自在に設けられたコ
イル37とを含む。このコイル37は、処理回路38を
介して制御部7に接続されている。処理回路38は、コ
イル37内にコア36が出入りすることによりコイル3
7に生じるインダクタンスの変化に応じて信号を出力す
る。処理回路38は、上述のコイル37を含むように構
成される発振回路を含み、この発振回路の発振周波数が
コイル37のインダクタンスに対応する値となる。
【0031】コイル37は、円筒形状に形成され、コア
36も円筒形状に形成されており、両者の軸方向の長さ
はほぼ等しくされている。コイル37は、支持部材34
の凹部71内で固定されている。一方、コア36は連結
部材33の主部材64の筒部63の外周面に嵌められ、
筒部63の段差面69と副部材65の上端部との間に挟
持されて固定されている。コア36は、コイル37内に
同心状態で、軸方向に相対変位可能に支持され、変位す
るときに、コア36の外周面と、コイル37の内周面と
は、所定の間隔を隔てて対向できるようにされている。
【0032】次に、重量センサ30の動作を説明する。
重量センサ30では、無負荷時、例えば、洗濯槽3内に
洗濯物も水も入れられていない状態で、各つり棒40
に、洗濯槽3自体の重さによる力が分散してほぼ均等に
かかる。なお、洗濯槽3の底部には、排水機構6の一部
が取り付けられており、これらの重さもかかる。そして
コイルばね51は、連結部材33と支持部材34の間に
挟持された状態とされ、このときに、コア36の下端部
がコイル37の上端部近傍の内部に入って位置する(図
3の状態)。
【0033】洗濯槽3内に洗濯物や水が入れられると、
これらの収容物の重さに応じて力が各つり棒40にほぼ
均等に分散してかかる。その力によりコイルばね51が
圧縮変形し、このときの変形量に応じて、コア36がコ
イル37内に入り込む。コア36とコイル37との相対
変位量に応じて、コイル37のインダクタンスが変化す
る。このインダクタンスの変化に基づいて、コイルばね
51の変形量が求まり、さらに、ばね特性に基づいてつ
り棒40にかかる力を知ることができ、ひいては、洗濯
槽3内の収容物、例えば洗濯物や水の重さを知ることが
できる。
【0034】例えば、洗濯槽3内に洗濯物だけが入って
いる状態では、つり棒40にかかる力は小さいが、小さ
いばね定数により、単位の大きさの力に対して、コイル
ばね51は相対的に大きく変形する。それゆえ、インダ
クタンスの変化も大きくなり、測定の分解能が高くな
る。また、洗濯槽3内に洗濯物と水が入っている状態で
は、つり棒40にかかる力は大きくなるが、大きいばね
定数により、単位の大きさの力に対して、コイルばね5
1は相対的に小さく変形する。それゆえ、インダクタン
スの変化は小さくて、測定の分解能は、洗濯物の重さの
測定に比べて低くなるが、水の重さの測定では、重さの
絶対値が大きく、また、洗濯物の重さの測定ほどの高い
分解能も必要としないので、問題ない。さらに、洗濯物
量が最大で、水量も最大のときに、コア36全体がコイ
ル37内に入り込むようになっている。
【0035】なお、非線形なばね特性のばねとしては、
上述の構成に限定されない。例えば、コイルばね51の
ピッチの異なる部分は、3箇所以上設けられていてもよ
いし、ピッチは軸方向に徐々に変化してもよい。また、
以下の図5や図6に示す構成としてもよい。なお、以下
の各実施の形態の説明では、第1の実施形態と異なる部
分を中心に説明し、特に説明しない部分については同様
に構成されているものとし、同様の部分については同じ
符号を付している。
【0036】本発明の第2の実施の形態では、図5に示
すように、非線形なばね特性を有するばねとして、第1
の実施形態のコイルばね51に代えて、複数、例えば2
つのコイルばね52,53を組み合わせた組合せばね5
8が用いられている。組合せばね58は、2つのコイル
ばね52,53を直列に接続して構成され、コイルばね
52,53の間に保持部材35を介在させている。各コ
イルばね52,53は、その弾性変形方向である上下方
向に並んでいる。上側のコイルばね52は、連結部材3
3の凹部61と保持部材35の上面の凹部78との間に
配置され、下側のコイルばね53は、保持部材35の下
面の凹部79と支持部材34の凹部71との間に配置さ
れている。各コイルばね52,53は、それぞれ円筒形
状で、ピッチが均一でばね特性が線形のものである。下
側のコイルばね53のピッチP4は、上側のコイルばね
52のピッチP3よりも大きく(P4>P3)され、コ
イルばね52のばね定数が相対的に小さくされている。
【0037】組合せばね58では、複数のコイルばね5
2,53は、所定の大きさまでの力がかかるときには、
各コイルばね52,53がともに変形し、一のコイルば
ね52の変形量が大きく、他のコイルばね53の変形量
は小さくされている。また、所定の大きさ以上の力がか
かるときには、一のコイルばね52は、線材同士が接触
した、いわゆる全圧縮の状態となり、圧縮しきって変形
しないようにされ、他のコイルばね53だけが変形する
ようにされている。
【0038】このように、小さい力が組合せばね58の
全体にかかるときには、直列接続された各コイルばね5
2,53がともに変形するので、一部のコイルばね52
が変形しなくなる所定の大きさよりも大きい力が組合せ
ばね58の全体にかかるときに比べて、単位の大きさの
力当たりのばね全体の変形量が大きくなる。ばね特性
は、第1の実施形態とほぼ同様な非線形にでき、小さい
力でのばね定数が小さく、所定の大きさの力で屈曲状と
なる折れ線状の線図となる。ここで、所定の大きさの力
は、洗濯物の重さが最大となるときに対応して設定され
ている。
【0039】また、全圧縮される上側のコイルばね52
のばね定数を小さくしたので、小さい力に対応した洗濯
物の重さの分解能を高めることができる。本発明の第3
の実施の形態では、図6に示すように、非線形なばね特
性を有するばねとして、第1の実施形態のコイルばね5
1に代えて、複数、例えば2つのコイルばね54,55
を組み合わせた組合せばね59が用いられている。組合
せばね59は、大径のコイルばね55と、小径のコイル
ばね54とからなり、大径のコイルばね55の内側に同
心で小径のコイルばね54が配置されている。また、大
径のコイルばね55の自然長は、小径のコイルばね54
の自然長よりも短くされており、所定の大きさ以上の力
がかかって小径のコイルばね54が縮んだ状態で、大径
のコイルばね55が連結部材33および支持部材34の
間に挟持されるようになっている。また、小径のコイル
ばね54と大径のコイルばね55とは、逆巻きとされて
いる。また、小さい力を受ける小径のコイルばね54
は、大径のコイルばね55よりも、ばね定数が小さくさ
れている。
【0040】組合せばね59では、複数のコイルばね5
4,55は、所定の大きさまでの力がかかるときには、
一のコイルばね55は力を受けず変形しないようにさ
れ、他のコイルばね54だけが変形するようにされ、所
定の大きさ以上の力がかかるときに、複数のコイルばね
54,55が互いに並列に接続されて、各コイルばね5
4,55がともに力を受けて変形するようにされてい
る。このように、小さい力が組合せばね59の全体にか
かるときには、複数のコイルばね54,55は互いに並
列接続されていないので、並列接続されることになる所
定の大きさよりも大きい力が組合せばね59全体にかか
るときに比べて、単位の大きさの力当たりの組合せばね
59全体の変形量が大きくなる。というのは、各コイル
ばね54,55が並列接続されると、力が各コイルばね
54,55に分散されるので、各コイルばね54,55
を変形させる力が小さくなる結果、これによる組合せば
ね59全体の変形量も少なくなるからである。
【0041】ばね特性は、第1の実施形態とほぼ同様な
非線形にでき、小さい力でのばね定数が小さく、所定の
大きさの力で屈曲状となる折れ線状の線図となる。ここ
で、所定の大きさの力は、洗濯物の重さが最大となると
きに対応して設定されている。また、所定の大きさより
も小さい力がかかる内側のコイルばね54のばね定数を
小さくしたので、小さい力に対応した洗濯物の重さの分
解能を高めることができる。
【0042】このように本発明の第1〜第3の実施の形
態によれば、重量センサ30のコイルばね51と組合せ
ばね58,59とのばね特性を、図4に示すような非線
形なものにしたので、例えば、洗濯物と水の重さを測定
するのに、単一の重量センサ30を兼用することができ
る。すなわち、重量センサ30において、非線形なばね
特性のばねと、線形なばね特性のばねとについて、洗濯
槽3内に水が貯められたときに対応した大きな力が、つ
り棒40にかかるときに、ばねの全体の変形量をそれぞ
れ同じにする場合を考える。非線形なばね特性のばねで
は、力が相対的に小さいときの部分的なばね定数(ばね
特性の線図上のある点の傾き)を、力が大きいときの平
均的なばね定数(ばね特性の線図の全体の平均の傾き)
よりも、小さくすることができる。これに対して、線形
なばね特性のばねでは、力の大きさにかかわらず部分的
なばね定数は、平均的なばね定数と一致する。それゆ
え、ばねが、洗濯槽3内の水の重さに対応できるとき
に、線形なばね定数の従来のばねでは、洗濯物の重さを
測定するときの分解能が低くなって実用的でないのに対
して、非線形なばね定数の本発明のばねでは、洗濯物の
重さを測定するときの分解能を高くできて実用に十分な
ものにできる。
【0043】特に、図4に示すような非線形なばね特性
では、小さい力がかかるときのばね定数が小さくなるよ
うにされているので、洗濯物の重さを測定する際の分解
能を高めるのに好ましい。その結果、洗濯物の重さを測
定する分解能を高めつつ、水の重さを測定する分解能を
低くできるので、測定の分解能を測定対象に応じた過不
足のない適切なものにできる。また、非線形なばね特性
のばねであれば、簡素な構造で済むので、安価である。
【0044】また、第1の実施形態では、非線形なばね
特性を単一のコイルばね51により実現できるので、重
量センサ30の構造を簡素化することができる。また、
第2および第3の実施形態では、非線形のばね特性を得
るのに、入手し易い線形コイルばね52〜55を利用し
ているので、重量センサ30を製造し易くて安価にでき
る。なお、上述の第2および第3の実施形態では、線形
なばね特性のコイルばね52〜55を利用していたが、
これらに代えて、第1の実施形態で説明した非線形コイ
ルばね51を利用しても構わない。また、第2の実施形
態で、組合せばね58を構成する各ばね52,53は、
コイルばねの径、線材の径は同じで、ピッチが異なって
いたが、コイルばねの径、線材の径、ピッチ、自由長さ
等のばねの各寸法は、同じであるかまたは異なるかは特
に限定されない。また、第3の実施形態で組合せばね5
9を構成する各ばね54,55の、コイルばねの径、線
材の径、ピッチ、自由長さ等のばねの各寸法についても
同様に特に限定されないし、各ばね54,55を同心に
配置しない構成も考えられる。要は、各コイルばねを組
み合わせた組合せばね全体として、上述のような非線形
なばね特性を有していればよい。
【0045】また、第2および第3の実施の形態では、
2つのばねの組合せであったが、3つ以上のばねを組み
合わせてもよい。また、第2および第3の実施形態を組
み合わせてもよい。例えば、第2の実施形態の各コイル
ばねに代えて、第3の実施形態の組合せばねを用いた
り、第3の実施形態の各コイルばねに代えて、第2の実
施形態の組合せばねを用いてもよい。次に、本発明の第
4の実施形態を、図1と図7を参照して説明する。
【0046】第4の実施の形態では、重量センサ30の
測定用ばねとしてのコイルばね56と、各つり棒40の
防振機構45の緩衝用ばね50とが、所定の関係となる
ようにされている。本実施の形態の重量センサ30で
は、上述のコイルばね51に代えて、線形なばね特性を
有する単一のコイルばね56を有しているが、上述の各
実施形態で説明した非線形なばね特性を有するばねの各
構成としてもよい。
【0047】所定の関係としては、洗濯のために洗濯槽
3内に水および洗濯物が入れられるときに、緩衝用ばね
50およびコイルばね56が圧縮されつつ洗濯槽3の姿
勢を維持できるように、コイルばね56の変形量および
重量センサ30が設けられた一のつり棒40の緩衝用ば
ね50の変形量の和と、重量センサ30が設けられてい
ない他のつり棒40の緩衝用ばね50の変形量とがほぼ
等しくされている。これにより、洗濯の際に、洗濯槽3
の姿勢を維持できるので、洗濯槽3を振動し難くするこ
とができる。また、振動防止のための構造を簡素化する
ことができる。例えば、従来、重量センサ30のないつ
り棒40に設けられていた追加のばねを省略することが
できる。従って、洗濯機1の部品コストや製造コストを
低減することができる。
【0048】所定の関係を満たすためには、コイルばね
56および緩衝用ばね50を以下のように構成すればよ
い。収容物による各つり棒40にかかる力がほぼ同じ場
合に、一のつり棒40の緩衝用ばね50のばね定数K1
と、他のつり棒40の緩衝用ばね50のばね定数K2〜
K4とを異ならせて設定する。且つ、コイルばね56の
ばね定数K5および一のつり棒40の緩衝用ばね50の
ばね定数K1の合成のばね定数と、他のつり棒40の緩
衝用ばね50の各ばね定数K2〜K4とをそれぞれほぼ
同じに設定する。ここで、上述の合成のばね定数は、
(K1×K5)/(K1+K5)となる。この場合に
は、洗濯槽3内に水を洗濯物を入れたときに、各吊り下
げ機構4が均等に撓むので、洗濯槽3の姿勢を確実に維
持できる。
【0049】また、収容物による各つり棒40にかかる
力がほぼ同じ場合に、各つり棒40の緩衝用ばね50の
ばね定数K1〜K4は等しくされ、このばね定数K1〜
K4に対して、コイルばね56のばね定数K5を、十分
に大きく、例えば倍率で8倍以上、特に10倍以上に設
定する。上述の倍率は大きいほどに、洗濯槽3の姿勢を
維持し易くなるが、その一方で重量センサ30における
洗濯物の重さの分解能が低くなり易いことから、倍率は
10〜12倍が好ましい。また、洗濯槽3に水や洗濯物
を入れたときに、洗濯槽3の姿勢を実用的な範囲内で維
持できる。また、各つり棒40の緩衝用ばね50を同じ
仕様のものにできるので、コストの低減を図ることがで
きる。
【0050】また、収容物による各つり棒40にかかる
力が異なる場合には、各つり棒40の緩衝用ばね50の
ばね定数K1〜K4およびコイルばね56のばね定数K
5を、適宜所定の値に設定すればよい。なお、第1〜第
3の各実施形態では、重量センサ30は、ハウジング2
とつり棒40との間に設けられていたが、これには限定
されない。例えば、重量センサ30が、洗濯槽3とつり
棒40との間に設けられてもよく、この場合には、上述
の非線形なばね特性を有するばねは、洗濯槽3の受け部
材21とつり棒40との間に介在する。また、つり棒4
0が二分割されて、その途中に重量センサ30が介在し
て設けられていてもよく、この場合には、上述の非線形
なばね特性を有するばねは、ハウジング2および洗濯槽
3の両受け部材20,21の一方と、二分割されたつり
棒40の一方との間に介在する。このように、重量セン
サ30はつり棒40に設けられて、ハウジング2および
洗濯槽3の両受け部材20,21の一方とつり棒40と
の間に介在する非線形なばね特性を有するばねを有して
いればよい。
【0051】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す洗濯機の概略構
成の側面断面図である。
【図2】図1に示すつり棒の断面図である。
【図3】図1に示す重量センサの断面図である。
【図4】図1に示すコイルばねについての、力とこれに
よる変形量との関係を示すグラフであり、力(N)を縦
軸に、変形量(mm)を横軸に図示している。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す重量センサの断
面図である。
【図6】本発明の第3 の実施形態を示す重量センサの断
面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す洗濯機におい
て、複数のばねの接続を示す模式図である。
【符号の説明】
1 洗濯機 2 ハウジング 3 洗濯槽 7 制御部(運転手段) 20,21 受け部材 30 重量センサ 32 センサ本体 36 コア 37 コイル 40 つり棒 50 緩衝用ばね 51 コイルばね(ばね) 52〜55 コイルばね 56 測定用ばね 58,59 組合せばね(ばね)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯槽内にある洗濯物等の収容物の量を測
    定するために、洗濯機のハウジングの受け部材と洗濯槽
    の受け部材との間を連結して洗濯槽を吊り下げ支持する
    つり棒に設けられている重量センサであって、 両受け部材の一方とつり棒との間に介在して、洗濯槽お
    よび収容物の重さに応じてつり棒にかかる力により変形
    し、かかる力が小さいときには単位大きさの力当たりの
    変形量が大きく、且つかかる力が大きいときには単位大
    きさの力当たりの変形量が小さいような非線形なばね特
    性を有するばねと、 このばねにかかる力によって生じるばねの変形量に応じ
    て信号を出力するセンサ本体とを備えたことを特徴とす
    る洗濯機用重量センサ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の洗濯機用重量センサにお
    いて、 上記ばねは、非線形コイルばねを含み、この非線形コイ
    ルばねは、コイルばねのピッチが広い部分とピッチが狭
    い部分とを含むことを特徴とする洗濯機用重量センサ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の洗濯機用重量センサにお
    いて、 上記ばねは、複数の圧縮コイルばねを含み、複数のコイ
    ルばねは、直列に接続され、所定の大きさまでの力がか
    かるときには、各コイルばねが変形し、一のコイルばね
    の変形量が大きく、他のコイルばねの変形量は小さくさ
    れており、所定の大きさ以上の力がかかるときには、一
    のコイルばねは圧縮しきって変形しないようにされ、他
    のコイルばねだけが変形するようにされていることを特
    徴とする洗濯機用重量センサ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の洗濯機用重量センサにお
    いて、 上記ばねは、複数の圧縮コイルばねを含み、複数のコイ
    ルばねは、所定の大きさまでの力がかかるときには、一
    のコイルばねは力を受けず変形しないようにされ、他の
    コイルばねだけが変形するようにされ、所定の大きさ以
    上の力がかかるときに、複数のばねが互いに並列に接続
    されて、各コイルばねが力を受けて変形するようにされ
    ていることを特徴とする洗濯機用重量センサ。
  5. 【請求項5】ハウジングにつり棒を介して吊り下げ支持
    されて洗濯する洗濯槽と、 洗濯槽内の収容物の量を測定するための上記請求項1乃
    至4の何れかに記載の重量センサと、 この重量センサからの信号から得られる収容物の重さが
    小さいときには、この重さを洗濯物の重さとし、収容物
    の重さが大きいときには、この重さを水と洗濯物との重
    さとし、これらの得られた重さに基づいて洗濯機を運転
    する運転手段とを備えたことを特徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】洗濯槽をハウジングに吊り下げ支持する複
    数のつり棒と、一のつり棒とハウジングとの間に介在し
    て設けられて、洗濯槽内にある洗濯物等の収容物の量を
    測るための重量センサとを備える洗濯機において、 上記つり棒は、洗濯槽とハウジングとの間に介在して圧
    縮変形自在の緩衝用ばねを含み、 重量センサは、一のつり棒とハウジングとの間に介在し
    てつり棒にかかる力に応じて圧縮変形する測定用ばねを
    含み、 洗濯のために洗濯槽内に水および洗濯物が入れられると
    きに、緩衝用ばねおよび測定用ばねが圧縮されつつ、洗
    濯槽の姿勢を維持できるように、測定用ばねの変形量お
    よび重量センサが設けられた一のつり棒の緩衝用ばねの
    変形量の和と、重量センサが設けられていない他のつり
    棒の緩衝用ばねの変形量とがほぼ等しくされていること
    を特徴とする洗濯機。
JP30500199A 1999-10-27 1999-10-27 重量センサおよび洗濯機 Pending JP2001120885A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30500199A JP2001120885A (ja) 1999-10-27 1999-10-27 重量センサおよび洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30500199A JP2001120885A (ja) 1999-10-27 1999-10-27 重量センサおよび洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001120885A true JP2001120885A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17939897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30500199A Pending JP2001120885A (ja) 1999-10-27 1999-10-27 重量センサおよび洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001120885A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1264925A2 (en) * 2001-06-08 2002-12-11 Electrolux Home Products Corporation N.V. Washing machine with weight sensor
US7762108B2 (en) * 2004-06-05 2010-07-27 Lg Electronics Inc. Suspension apparatus and resonance avoiding method of drum-type washing machine
CN103850095A (zh) * 2013-09-23 2014-06-11 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机
CN104452183A (zh) * 2013-09-23 2015-03-25 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机、吊杆组件和光电称重传感器
CN104846584A (zh) * 2015-04-29 2015-08-19 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及其脱水控制方法
CN104947382A (zh) * 2015-06-04 2015-09-30 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及洗衣机的排水判断方法
CN105696258A (zh) * 2014-11-26 2016-06-22 杭州神林电子有限公司 一种测试洗衣机洗涤桶内容纳物重量的传感装置
US9534334B2 (en) 2014-09-22 2017-01-03 Whirlpool Corporation Laundry treating appliance with a suspension assembly and a suspension assembly
WO2017114274A1 (zh) * 2015-12-30 2017-07-06 合肥海尔洗衣机有限公司 一种具有称重功能的减振装置及洗衣机
JP2018523834A (ja) * 2015-07-31 2018-08-23 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機の振動検知装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1264925A2 (en) * 2001-06-08 2002-12-11 Electrolux Home Products Corporation N.V. Washing machine with weight sensor
EP1264925A3 (en) * 2001-06-08 2003-11-26 Electrolux Home Products Corporation N.V. Washing machine with weight sensor
US7762108B2 (en) * 2004-06-05 2010-07-27 Lg Electronics Inc. Suspension apparatus and resonance avoiding method of drum-type washing machine
CN103850095A (zh) * 2013-09-23 2014-06-11 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机
CN104452183A (zh) * 2013-09-23 2015-03-25 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机、吊杆组件和光电称重传感器
WO2015039466A1 (zh) * 2013-09-23 2015-03-26 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机、吊杆组件和光电称重传感器
US9534334B2 (en) 2014-09-22 2017-01-03 Whirlpool Corporation Laundry treating appliance with a suspension assembly and a suspension assembly
CN105696258A (zh) * 2014-11-26 2016-06-22 杭州神林电子有限公司 一种测试洗衣机洗涤桶内容纳物重量的传感装置
CN105696258B (zh) * 2014-11-26 2018-12-21 杭州神林电子有限公司 一种测试洗衣机洗涤桶内容纳物重量的传感装置
CN104846584A (zh) * 2015-04-29 2015-08-19 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及其脱水控制方法
CN104947382A (zh) * 2015-06-04 2015-09-30 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及洗衣机的排水判断方法
JP2018523834A (ja) * 2015-07-31 2018-08-23 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機の振動検知装置
US10633781B2 (en) 2015-07-31 2020-04-28 Qingdao Haier Washing Machine Co., Ltd. Vibration detection device of washing machine
WO2017114274A1 (zh) * 2015-12-30 2017-07-06 合肥海尔洗衣机有限公司 一种具有称重功能的减振装置及洗衣机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001120885A (ja) 重量センサおよび洗濯機
KR101678505B1 (ko) 상대적으로 이동가능한 구성요소의 특징을 이루는 가전 기기의 동작 파라미터를 검출하기 위한 변형된 압력 센서
EP2072653A1 (en) Washing machine with anti-vibration device
CN102884237B (zh) 洗涤机
EP0631066B1 (en) Vibration control apparatus
US20070283511A1 (en) Method for determining the load in a washing machine
CN101529006B (zh) 家用电器
US7293313B2 (en) Method of determining the weight of laundry in a washing machine drum
US10266982B2 (en) Laundry washing machine with dynamic damping force optimization
KR20100024365A (ko) 서스펜션, 세탁장치 및 세탁장치 스티어링 프로세스
JP5851111B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2001145798A (ja) 全自動洗濯機用ダンパ
EP1243686A1 (en) Control device for oscillations of tub-drum assembly for household washing machines
US8746016B2 (en) Suspension system for washing machines
JP2000107488A (ja) 洗濯機の防振装置
US10544847B2 (en) Linear damper with axially offset friction pad
CN111254648B (zh) 滚筒式洗衣机
JP3416599B2 (ja) 洗濯機のセンサ取り付け構造
EP2309051A1 (en) Front-loading washing machine and method for positioning a tub of such washing machine
CN101649948B (zh) 用于家用电器的可控支脚组件及其控制方法
JP5489104B2 (ja) ドラム式洗濯機
EP0546379A1 (en) Device for fixing the floating unit to the cabinet of a washing machine, washing-drying machine or the like
JPH0631092A (ja) 洗濯機の重量センサ
CN212107513U (zh) 一种纺织机械用减震装置
JP5468433B2 (ja) ドラム式洗濯機