JP2001120511A - 生体信号計測装置 - Google Patents

生体信号計測装置

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JP2001120511A
JP2001120511A JP30413299A JP30413299A JP2001120511A JP 2001120511 A JP2001120511 A JP 2001120511A JP 30413299 A JP30413299 A JP 30413299A JP 30413299 A JP30413299 A JP 30413299A JP 2001120511 A JP2001120511 A JP 2001120511A
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啓介 外山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センサの個数が発生源全個数より多い場合や、
ノイズレベルが大きい場合にも、正確な信号解析結果を
得ることができる生体信号計測装置を実現する。 【解決手段】この発明の装置は、SQUIDセンサ1か
らの原磁気検出信号の生体信号成分とノイズ成分の間を
成分間相互依存解消部5で無相関化した上で、予備処理
部4で予め求めた独立成分の個数になるように、磁気検
出信号を磁気信号分解部6で独立成分に分解する。その
後、ノイズ成分の独立成分は独立成分自体の状態のみに
基づく判定に従って取り除かれ、非ノイズ独立成分によ
り信号解析用の磁気検出信号が復元される。センサの個
数と(磁気)発生源の個数の関係や、ノイズレベルの如
何にかかわらず、磁気検出信号を独立成分に適正に分解
し、磁気検出信号に含まれるノイズ成分が的確に除去さ
れ、正確な信号解析結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脳磁計や脳波計
などの生体信号計測装置に係り、特に生体信号測定用の
センサにより得られた検出信号からノイズ成分を除去
し、脳内活動を推定するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内に流れる生体活動電流により微小
な生体磁気(生体磁界)が生体から発生する。例えば、
脳から発生する生体磁気は脳磁と呼ばれ、生体に刺激を
与えることにより発生する誘発脳磁や、α波やてんかん
のスパイク波のように自然に発生する自発脳磁などがあ
る。
【0003】近年、生体から出る微小な生体磁気を測定
できる磁束計として、SQUID(Superconducing Qua
ntum Interference Device:超電導量子干渉計)を用い
たマルチチャンネルSQUIDセンサが開発されてい
る。マルチチャンネルSQUIDセンサは、デュアーと
呼ばれる容器内に多数個のSQUIDセンサを液体窒素
などの冷媒に浸漬・収納した構成となっている。
【0004】このマルチチャンネルSQUIDセンサ
(以下、適宜「磁束計」と略記)を備えた生体信号計測
装置、つまり生体磁気計測装置の場合、磁束計を被検体
の関心部位である例えば頭部の傍らに置くと、頭部内に
生じた生体活動電流源から発生する微小な生体磁気が磁
束計内の各SQUIDセンサで無侵襲で測定されて磁気
検出信号として出力されるとともに、SQUIDセンサ
からの磁気検出信号に基づいて生体磁気解析が行われ
て、生体活動電流源の状態(例えば、位置や向き或いは
大きさ等)を把握することができるという構成になって
いる(例えば特開平7−327943号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
生体磁気計測装置には、各SQUIDセンサによって検
出された磁気検出信号に含まれるノイズ成分を十分に除
去することが難しいという問題がある。測定対象である
生体磁気は非常に微弱であることから生体活動電流源以
外の別の磁気発生源から出る(環境ノイズとも称するよ
うな)ノイズ磁気の混入が避けられない。したがって、
各SQUIDセンサからの磁気検出信号には混入するノ
イズ磁気によるノイズ成分が含まれており、磁気検出信
号からノイズ成分を十分に除去しなければ、生体磁気の
正確な解析はおぼつかないことになる。
【0006】そこで、生体磁気測定用のSQUIDセン
サとは別のノイズ磁気検出専用の磁気センサでノイズ磁
気だけを同時に測定することにより得られたノイズ磁気
検出信号を利用し、生体磁気測定用のSQUIDセンサ
の磁気検出信号に含まれているノイズ成分を除去する補
正処理を行うようなことも提案されてはいる。
【0007】この場合、ノイズ磁気検出専用の磁気セン
サと生体磁気測定用のSQUIDセンサとは設置位置が
異なっており、ノイズ磁気検出専用の磁気センサで得る
ノイズ磁気検出信号は、生体磁気測定用のSQUIDセ
ンサの磁気検出信号に含まれているノイズ成分と正確に
対応しているわけではないので、ノイズ磁気検出専用の
磁気センサで得たノイズ磁気検出信号に基づき、生体磁
気測定用のSQUIDセンサの磁気検出信号に含まれて
いるノイズ成分を推定することになる。しかし、ノイズ
磁気が複雑な様相を呈するものであることなどから、空
間的に異なる位置のノイズ成分を正確に求めることは非
常に難しく、その結果、生体磁気測定用のSQUIDセ
ンサの磁気検出信号からノイズ成分を十分に除去するこ
とは、やはり望めない。
【0008】そこで、本出願人は、磁気検出信号のノイ
ズ成分に対処すべく検討を重ねた結果、いわゆるICA
(独立成分分析)手法に従って、複数個のセンサにより
検出された原検出信号(観測信号)を、生体活動の各電
流源とその他の各信号源ごとの独立成分に分解した上
で、各独立成分について各独立成分自体の状態のみに基
づきノイズ成分であるか否かを判定し、ノイズ成分と判
定された独立成分は除いた後、残りの非ノイズ独立成分
によって検出信号を各々の情報源毎に分離して復元する
構成を備えた点を特徴とする生体信号計測装置を、先に
特願平11−173839号として提案している。この
出願人の先願に係る生体信号計測装置は、ノイズ検出専
用のセンサを別途に設けずとも、ノイズ成分が十分に除
去された生体信号解析用の復元検出信号に基づいて正確
な信号解析が可能である。
【0009】しかしながら、先願の生体信号計測装置で
も、原検出信号の数(即ちセンサの個数)が、各生体活
動電流源(信号源)と、その他のノイズ源などを含む各
発生源(信号源)とを合計した発生源全個数より大幅に
多い場合や、ノイズレベルが大きい(S/N比が低い)
場合は、独立成分への分解が適正に行われないという問
題がある。センサの個数が発生源全個数より大幅に多い
場合は、分解後は一つの独立成分だけに纏まっているは
ずの成分が複数の独立成分に分割されたり、またノイズ
レベルが大きい場合は、分解後は単独の成分のみからな
るはずの独立成分が複数の独立成分を含んでいて、独立
成分への分解が適正には行われず、信号解析の信頼度が
悪くなるという不都合がある。
【0010】この発明は、上記の事情に鑑み、センサの
個数が発生源全個数より多い場合や、ノイズレベルが大
きい場合であっても、独立成分への分解が適正に行われ
て正確な信号解析結果を得ることができる生体信号計測
装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明に係る生体信号計測装置は、被検体の診断
対象領域において生体活動電流源により生じる微小な生
体信号を測定する複数個のセンサを備えた生体信号計測
装置において、前記複数個のセンサにより検出された検
出信号における独立成分の個数を求出する独立成分個数
求出手段と、前記複数個のセンサにより検出された検出
信号において生体活動電流源による生体信号成分とノイ
ズ成分との相互依存性を解消する(生体信号成分とノイ
ズ成分との間を無相関化する)成分間相互依存解消手段
と、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が解消さ
れた検出信号を前記独立成分個数求出手段により求出し
た個数の数の独立成分に分解する信号分解手段と、この
信号分解手段により分解された独立成分の中のノイズ成
分を独立成分自体の状態のみに基づいて判定して取り除
くノイズ成分除去手段と、各非ノイズ独立成分に基づき
検出信号を復元する信号復元手段と、復元された各検出
信号の各々の独立成分に対応する脳内の活動(位置、方
向、強さ)を得る信号解析手段とを備えている。
【0012】〔作用〕次に、この発明の生体信号計測装
置により生体信号の計測を行う時のノイズ成分の除去作
用について説明する。この発明の装置により生体信号計
測を実行する際は、先ず複数個のセンサが被検体の診断
対象領域の直ぐ傍にセットされて、各センサによって例
えば生体活動電流源により発生する微小な生体磁気が複
数個のセンサにより各々測定されて原検出信号として出
力される。
【0013】そして、原検出信号における独立成分の個
数が独立成分個数求出手段により求出されるとともに、
成分間相互依存解消手段により、原検出信号において生
体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との相互
依存性が解消される(つまり生体信号成分とノイズ成分
との間が無相関化される)。ついで、信号分解手段によ
り、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が解消さ
れた検出信号は、独立成分個数求出手段により予め求出
した個数の数の独立成分に分解される。その後、ノイズ
成分除去手段により、各独立成分の中のノイズ成分が各
独立成分自体の状態のみに基づいて判定されて取り除か
れてから、信号復元手段によってノイズ成分が除去され
た残りの非ノイズ独立成分に基づき検出信号(復元検出
信号)が復元されて信号解析手段へ送出される。そし
て、信号解析手段によって、復元検出信号に基づいて生
体解析が行われ、個々の生体信号の場所と活動波形が的
確に把握される。
【0014】この発明の装置では、出願人の先願に係る
発明の装置と同様、統計的に独立性の高い複数の信号に
分解する独立成分分析(ICA:Independence Compone
nt Analysis)手法に従って、センサにより検出された原
検出信号(観測信号)が生体活動の各電流源とその他の
各発生源ごとの独立成分に分解された上で、各独立成分
について各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分
であるか否かが判定される。ノイズ成分と判定された独
立成分が除かれた後、残りの各非ノイズ独立成分によっ
て検出信号が復元される。その結果、ノイズ検出専用の
センサを別途に設けずとも、生体信号測定用のセンサで
得られた信号だけで、ノイズ成分が十分に除去された生
体信号解析用の復元検出信号が各成分に分解した形で得
られる。
【0015】そして、この発明の装置の場合、加えて、
独立成分に分解される前に、原検出信号における生体活
動電流源による生体信号成分とノイズ成分との間が無相
関化されるので、ハイレベルの(大きい)ノイズ成分で
あっても、独立成分の分解の際にノイズ成分が生体信号
成分の側に紛れ込み難くなっていて、分解後は単独の成
分のみからなるはずの独立成分が複数の独立成分を含む
未独立状態となる心配がない。また、独立成分の分解は
予め求出しておいた原検出信号の独立成分の個数の独立
成分に検出信号が分解されるので、センサの個数が発生
源全個数より大幅に多い場合であっても、検出信号の分
解個数が事前に十分に絞られていて、分解後は一つの独
立成分だけに纏まっているはずの成分が複数の独立成分
に分割されてしまう心配もない。すなわち、この発明で
は、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合
や、ノイズレベルが大きい場合であっても、検出信号の
独立成分への分解は適正に行われるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る生体信
号計測装置の一例である生体磁気計測装置の全体構成を
示すブロック図である。
【0017】実施例の生体磁気計測装置は、図1に示す
ように、被検体(患者)Mの診断対象領域において生体
活動電流源により生じる微小な生体磁気を測定するマル
チチャンネルSQUIDセンサ1と、マルチチャンネル
SQUIDセンサ1で得られる出力データ(出力信号)
を適宜に変換・収集して原磁気検出信号として出力する
データ変換収集部2と、データ変換収集部2から送られ
てくる原磁気検出信号のノイズ成分除去処理や生体磁気
解析処理などを行う信号処理部3とを備えている。
【0018】マルチチャンネルSQUIDセンサ1は、
デュアーと呼ばれる容器内に微小な生体磁気の測定に適
した多数のSQUIDセンサ1aが縦横にアレイ状に配
列された形で液体窒素などの冷媒に浸漬・収納されてい
る構成になっている。実施例装置のマルチチャンネルS
QUIDセンサ1には、128チャンネル分のSQUI
Dセンサ1aが配備されており、各チャンネルの1回当
たりの生体磁気の測定時間は例えば512msec(ミ
リ秒)である。なお、多数のSQUIDセンサ1aがこ
の発明における複数個のセンサに相当する。
【0019】また、マルチチャンネルSQUIDセンサ
1の後段のデータ変換収集部2は、各SQUIDセンサ
1aの出力信号をディジタル信号に変換して収集し、こ
れを原磁気検出信号として信号処理部3へ送り込む。実
施例装置の場合、原磁気検出信号は128行512列の
行列形態の信号として扱われる構成となっている。つま
り、各SQUIDセンサ1aの出力信号を1kHのサン
プリング周期(1ミリ秒間隔)で512回続けて取り込
み、データ数512個の原磁気検出信号を、128チャ
ンネル分得ており、原磁気検出信号は128行512列
の行列の形態で扱われることになるのである。したがっ
て、原磁気検出信号の行列における行数や列数は、SQ
UIDセンサ1aのチャンネル数や出力信号のサンプリ
ング回数に応じて変わることになる。
【0020】信号処理部3は、この発明の生体磁気計測
装置における特徴的な構成部分であって、原磁気検出信
号に基づいて原磁気検出信号における独立成分の個数m
0 、および後で信号処理に用いる後述の二つの変換行列
Wp ,Wq を予め先に求出する予備処理部4と、原磁気
検出信号において生体活動電流源による生体信号成分と
ノイズ成分との相互依存性を解消する成分間相互依存解
消部5と、生体信号成分とノイズ成分との相互依存性が
解消された磁気検出信号を複数の独立成分に分解する磁
気信号分解部6と、磁気信号分解部6により分解された
独立成分の中のノイズ成分を独立成分自体の状態のみに
基づいて判定して取り除くノイズ成分除去部7と、ノイ
ズ成分が除去された残りの非ノイズ独立成分に基づき元
の磁気検出信号の形へ戻して各成分毎の復元磁気検出信
号として個別に出力する磁気信号復元部8とを備えてい
るとともに、磁気信号復元部8からの復元磁気検出信号
に基づいて生体磁気解析を行う磁気解析部9を備えてい
る他、生体内の分極(ダイポール)を破壊して生体活動
電流を流すための刺激を被検体M(生体)に与えるため
の刺激付与部DTなどを備えている。以下、この信号処
理部3の各部構成を、より詳しく説明する。
【0021】すなわち、予備処理部4は、計測実行に伴
って得られる128行512列の行列形態の原磁気検出
信号Bにおける独立成分の個数m0 を求出する演算を行
うのに加え、成分間相互依存解消部5で用いるFactor L
oading Matrix の疑似逆行列としてのm0 行128列の
第1変換行列Wp 、および、磁気信号分解部6で用いる
Rotation Matrix(回転行列)としてのm0 行128列
の第2変換行列Wq とを求める演算を行うよう構成され
ている。独立成分の個数m0 や各変換行列Wp,Wq を
求める演算プロセスは後で具体的に説明する。
【0022】一方、成分間相互依存解消部5は、生体信
号成分とノイズ成分との相互依存性を解消する処理とし
て、第1変換行列Wp と原磁気検出信号Bとの積(Wp
B)を求める行列演算を行うよう構成されている。この
演算は原磁気検出信号Bに対してFA手法によるSpheri
ng処理を施すことに相当する。(Wp B)はm0 行51
2列の行列となる。他方、磁気信号分解部6は、成分間
相互依存解消後の磁気検出信号である(Wp B)をm0
個の独立成分に分解する処理として、第2変換行列Wq
と(Wp B)との積〔Wq (Wp B)〕を求める行列演
算を行うよう構成されている。この演算はICA手法に
よるRotation処理を施すことに相当している。磁気信号
分解部6による行列演算の結果、〔Wq (Wp B)〕は
0 行512列のICA(独立成分分析)信号Xとな
る。なお、原磁気検出信号Bの独立成分の個数m0 は、
発生源全個数であって、また変換行列Wp ,Wq の行数
ともなっている。
【0023】続いて、第1変換行列Wp および独立成分
の個数m0 を求める演算プロセスを説明する。実施例装
置の予備処理部4の場合、第1変換行列Wp と個数m0
は、FA(Factor Analysis =因子分析)手法に従って
求められる。FA手法の場合、先ず次の(1)式のよう
に、原磁気検出信号Bと、Factor Loading Matrix (因
子負荷量行列)A(=Wp -1)とが、原磁気検出信号B
の行列と同一行列構成の因子ベクトルfおよび外乱ε
(独自因子分散行列)を介して関係づけられるよう設定
される。因子ベクトルfは生体信号成分に相当し、εは
ノイズ成分に相当する。 B=Af+ε ・・・(1) 因子負荷量行列Aは、センサの数と同じ行数(128
行)と因子の数と同じ列数(m列)の行列である。そし
て、FA手法では統計処理で因子負荷量行列Aを求出す
ることになるが、例えば次の(2)式で示すMLE(Max
imum LikelihoodEstimate)評価関数L(A,σ)を用
いる方法が考えられる。
【0024】 L(A,σ) =−{tr〔C(σ+AAT -1〕+Log det(σ+AAT )+128Log2 π} ・・・(2) 但し、σはεに対応する対角行列,trはトレース(対角
要素の和),Cは原磁気検出信号Bの相関行列の平均値
(Σi=1 N BBT /N:(但し、Nはサンプリング数,
T はBの転置行列),AT はAの転置行列,det は行
列式の値である。そして、MLE評価関数L(A,σ)
が最大となる時のAM ,σM が求める行列として決定さ
れる。なお、MLE評価関数L(A,σ)の値を求出す
るのには、例えばニューラルネットワーク法に属するE
Mアルゴリズムを用いる方法が考えられる。
【0025】一方、第1変換行列Wp の行数でもある独
立成分の個数m0 は、次の(3)式で示すMDL評価関
数が用いられる。 MDL=−L(AM ,σM )+( LogN)÷N×{128(m+1)-m(m-1)/2 } ・・・(3) この(3)式において、m=1,m=2,・・・, m=
(1/2){2 ×128 −√(8×128 +1)}の時の各MDL評
価関数の値を個々に求めて、MDL値が最小値となる時
のmを、独立成分の個数m0 と決定して因子負荷量行列
Aを完成させた後、完成した128行m0 列の因子負荷
量行列Aを逆行列へ変換することにより、m0 行128
列の第1変換行列Wp を求出する。
【0026】つまり、上の(1)式に示すように、第1
変換行列Wp の元である因子負荷量行列Aは、原磁気検
出信号Bを生体信号成分に相当する因子ベクトルfと、
ノイズ成分に相当する外乱εとに別かれていることを前
提として設定されているので、逆に第1変換行列Wp で
原磁気検出信号Bを乗算処理(Wp B)することによ
り、原磁気検出信号Bにおいて生体信号成分とノイズ成
分の間の相互依存性を解消(無相関化)することができ
るのである。このように、原磁気検出信号が独立成分に
分解される前に、原磁気検出信号における生体活動電流
源による生体信号成分とノイズ成分との間が無相関化さ
れていれば、大きなノイズ成分であっても独立成分の分
解の際に生体信号成分の側にノイズ成分が紛れ込み難く
なり、また、分解後は単独の成分のみからなるはずの独
立成分が複数の独立成分を含む未独立状態となる心配が
なく、S/N比が低い場合でも、磁気検出信号の独立成
分への分解は適正になされる。
【0027】次に、第2変換行列Wq を求める演算プロ
セスを説明する。実施例装置の予備処理部4の場合、第
2変換行列Wq はICA手法に従って求められる。第2
変換行列Wq は、無相関化された磁気検出信号をm0
の独立成分に分解するものであって、先に求出した第1
変換行列Wp と原磁気検出信号B並びに次の(4)式に
従って求出される。 Σk=1 r Σi NO j|(Wq Mk Wq T ij2 ・・(4) 即ち、この(4)式の値(対角要素の和)を最小にする
時のWq が求めるm0行128列の第2変換行列Wq と
して求出される。但し、Wq T はWq の転置行列,(W
q Mk Wq T ijは行列(Wq Mk Wq T )のij成
分,「i NO j」はi≠j,Mk は次の(5)式で
示す通りのものである。 Mk =〈Wp B(t)Wp B(t+τk )〉 ・・(5) 但し、τk はデータサンプリングの時間差であって、k
=1,・・・,rであり、具体的には,1msec,2
msec,・・・,rmsecである。また、〈 〉は
アンサンブル平均であることを示す。
【0028】実施例装置の磁気信号分解部6は、独立成
分の分解の際、予め求出しておいた個数m0 の独立成分
に原磁気検出信号を分解するので、センサの個数が発生
源全個数より大幅に多い場合であっても、検出信号の分
解個数が事前に十分に絞られていて、分解後は一つの独
立成分だけに纏まって含まれているはずの成分が複数の
独立成分に分割されてしまう心配がなく、磁気検出信号
の独立成分への分解は適正になされる。
【0029】また、実施例装置の場合、磁気信号分解部
6は、同一事象についてICA信号Xを複数回繰り返し
求めて加算平均する構成にもなっている。なお、実施例
の装置の場合、ICA信号Xを加算平均する代わりに、
予備処理部4で原磁気検出信号Bを加算平均することも
できるよう構成されている。ここでの繰り返し回数は、
数回〜数百回までの間の適宜の回数が選ばれる。この構
成により、例えば、音を聞いた時の脳の反応を検査する
場合、ICA信号Xまたは原磁気検出信号Bの加算平均
処理によって、目の筋肉から発生する(スパイク波的
な)磁気や脳から定常的に発生するα波による磁気の
他、量子ノイズなどの不要成分を除去できる。なお、逆
に、目の筋肉から発生する磁気や脳から定常的に発生す
るα波による磁気を残したい場合には、加算平均の繰り
返し回数を少なくするか、或いは加算平均しないように
すればよい。
【0030】続いて、ノイズ成分除去部7より後段の構
成を具体的に説明する。ノイズ成分除去部7は、磁気信
号分解部6によって求められたICA信号Xにおけるm
0 個の各独立成分についてノイズ成分であるか否かを先
ず判別する。実施例装置の場合、ICA信号Xの各行ベ
クトルについて、全測定時間512msecのうち測定
開始から被検体に刺激付与部DTにより刺激が与えられ
る時点までの非検査対象区間(例えば0〜100mse
c)の標準偏差値Maと、刺激付与部DTにより刺激が
与えられた時点以降の検査対象区間(例えば100ms
ec〜512msec)の標準偏差値Mbの比Ma/M
bを求め、これが一定値以上の場合、その行ベクトルに
対応する独立成分はノイズ成分であると判別し、一定値
未満の場合、その行ベクトルに対応する独立成分は真の
信号成分(生体信号成分)であると判別するように構成
されている。
【0031】非ノイズ独立成分(生体信号成分)を決定
づける生体磁気は、刺激付与部DTにより刺激が与えら
れた時点以降に発生するので、行ベクトルの要素は刺激
が与えられた時点以降に大きくなる。逆に、ノイズ成分
に対応するノイズ磁気は、刺激付与部DTにより刺激が
与えられた時点以降とは直接関係がなく、行ベクトルの
要素は刺激が与えられた時点の前後で変化が少ない。し
たがって、非検査対象区間の標準偏差値Maと検査対象
区間の標準偏差値Mbの比Ma/Mbについては、真の
信号成分である独立成分の方の比Ma/Mbは小さく、
ノイズ独立成分の方の比Ma/Mbは大きくなり、比M
a/Mbの大小を監視することで独立成分がノイズ成分
であるか否かの判別が可能となる。
【0032】すなわち、ノイズ成分除去部7は、ノイズ
成分(の中でも特に環境ノイズと称するようなノイズ成
分)であると判別されたものを除去する。ノイズ成分の
除去は、ノイズ成分と判別された独立成分に対応する行
ベクトルを0に置換することにより行われる。ノイズ成
分除去部7によるノイズ成分除去に伴ってICA信号X
はICA信号Xaとなる。
【0033】磁気信号復元部8は、ノイズ成分除去部7
で求められたICA信号Xaと、ICA(独立成分分
析)行列としての第2変換行列Wq の逆行例である12
8行m 0 列の逆ICA行列Wq -1とを用いて、128行
512列の復元磁気検出信号Baを求める演算を行う。
つまり、磁気信号復元部8において、Wq -1Xaなる行
列演算が行われて、原磁気検出信号Bからノイズ成分が
十分に除去された復元磁気検出信号Ba(=Wq -1
a)が求められるのである。
【0034】なお、磁気信号復元部8においては、独立
信号源ごとに磁気検出信号を復元することも可能であ
る。つまり、この場合には、ノイズ成分除去部7で求め
られたICA信号Xaの中で、復元独立成分に対応する
行ベクトルのみを残し、その他の要素を全て『0』に置
換したICA信号Xa’を用いてWq -1Xa’なる演算
を各独立成分毎に行うことにより、復元磁気検出信号B
aを求めることもできるのである。
【0035】そして、磁気解析部9は、復元磁気検出信
号Baに基づいて生体磁気解析を行う。具体的には、復
元磁気検出信号Baの1ダイポール解析の結果、生体活
動電流源の重心位置分布が求められたり、復元磁気検出
信号BaのSpatial Filterの結果、生体活動電流源の空
間分布が求められたりして、生体活動電流源の状態が把
握できる。
【0036】実施例装置によれば、ICA(独立成分分
析)手法に従って、原磁気検出信号Bが、各磁気発生源
ごとの独立成分に分解された上で、各独立成分について
各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分であるか
否かが判定され、ノイズ成分と判定された独立成分が除
かれた後、非ノイズ独立成分に従って磁気検出信号が復
元されており、ノイズ磁気検出専用の磁気センサを別途
に設けずとも、生体磁気測定用の磁気センサで得られた
信号だけで、ノイズ成分が十分に除去された生体磁気解
析用の復元磁気検出信号が容易に得られている。
【0037】なお、実施例装置の信号処理部3は、コン
ピュータおよびその制御プログラム等を中心に構成され
ているものである。
【0038】さらに、実施例装置は、解析結果を画面に
映し出す表示モニタ10および解析結果をシートに印刷
して出力するプリンター11といった出力機器類を備え
ており、必要に応じて磁気解析部9で得られた生体活動
電流源の重心位置や空間分布を表示モニタ10に表示さ
せたり、プリンター11で印刷させたりできる構成にも
なっている。
【0039】続いて、以上に詳述した構成を有する実施
例の生体磁気計測装置により、生体磁気の計測を行う時
の装置動作を、図面を参照しながら具体的に説明する。
図2は実施例装置による生体磁気の計測実行の様子を経
時的に示すフローチャートであり、図3はICA信号X
の一部を示すグラフである。なお、以下の測定の場合、
図3に示すように、測定開始から100msec経過し
た時点TMで被検体Mに「絵」を見せて被検体Mの後頭
部側大脳内下方寄りに生体活動電流源が集中して生じる
ような刺激を付与した。また、計測現場は、ノイズレベ
ルが相当に高くてS/N比は低い状況にある。
【0040】〔ステップS1〕被検体Mの傍らに128
チャンネルSQUIDセンサ1をセットして、測定を所
定回数繰り返し実行することにより、128行512列
の原磁気検出信号Bが信号処理部3へ所定回数繰り返し
入力される。
【0041】〔ステップS2〕予備処理部4により、原
磁気検出信号Bが加算平均されるとともに、加算平均さ
れた原磁気検出信号Bに基づき原磁気検出信号Bの独立
成分の個数m0 と第1,第2の両変換行列Wp ,Wq が
求出される。ここでは独立成分の個数m0 は19であ
り、変換行列Wp ,Wq は19行128列となった。原
磁気検出信号Bの加算平均処理によって、不規則的に発
生するノイズ成分や量子ノイズなどの不要成分除去が可
能となる。
【0042】〔ステップS3〕成分間相互依存解消部5
により、Wp Bなる行列演算が行われることで、原磁気
検出信号Bにおいて生体信号成分とノイズ成分との間が
無相関化される。
【0043】〔ステップS4〕磁気信号分解部6によ
り、Wq (Wp B)なる行列演算が行われることによ
り、磁気検出信号が19個の独立成分に分解されてIC
A信号Xが求められる。図3には19個の独立成分のう
ち9個分の独立成分ICA1〜ICA9を図示する。
【0044】〔ステップS5〕ノイズ成分除去部7によ
って、ICA信号Xにおける各独立成分がノイズ成分で
あるか否かが判定されて、ノイズ成分と判定された独立
成分は除かれ、ICA信号Xaが求められる。例えば、
図3の場合、独立成分ICA8,ICA9は電源などに
よるノイズ成分として除かれる。
【0045】〔ステップS6〕磁気信号復元部8によっ
てWq -1Xaなる行列演算が行われて復元磁気検出信号
Baが求められる。
【0046】〔ステップS7〕得られた復元磁気検出信
号Baに従って磁気解析部9によりSpatial Filter法に
準拠した生体磁気解析処理が行われ、被検体Mの大脳内
における生体活動電流源の空間分布が求められるととも
に、表示モニタ10やプリンター11により解析結果が
出力されて、計測は終了となる。
【0047】図4は解析処理で得られた結果を示す図で
あって、被検体Mの後頭部側大脳内における生体活動電
流源の発生状況を示す模式図である。図4の場合、各矢
印がが各生体活動電流源に相当し、矢印の長さは電流源
の強度に比例し、矢印の方向が電流源の向きを示す。長
い矢印が集中している箇所に真の電流源が存在している
と推定される。また、図5は、図4の中に一点鎖線で示
す9個の各ポイント(10,10)〜(12,12)に
対応する解析電流源の時間変化を示すグラフである。例
えば,図4と図5は、図4のポイント(12,12)の
解析電流源は図5の(12,12)の直ぐ右のグラフが
示すという対応付けになっている。図4の各グラフは横
軸が時間,縦軸が電流源強度を示し、略中央の縦直線が
刺激付与後100msec経過した時点を示す。
【0048】なお、図6は従来装置により得られた解析
結果を示す図であって、図4と同様、被検体Mの後頭部
側大脳内における生体活動電流源の発生状況を示す模式
図である。また、図7は、図5と同様の9個のポイント
に対応する従来装置の各解析電流源の時間変化を示すグ
ラフである。
【0049】実施例装置による解析結果は、図4に示す
ように、生体活動電流源が後頭部側大脳内下方寄りによ
く集中して発生しており、被検体Mに加えられた刺激に
よく対応した正確な解析結果が得られている。また、復
元磁気検出信号も、正確な結果に呼応して、図5に示す
ように、刺激付与から検出信号強度が最大となる予定時
点である100msec経過後の位置にピークが単一で
出現するという適正な波形となっている。
【0050】これに対して、従来装置の場合、図6に示
すように、生体活動電流源が後頭部側大脳内略中央近傍
に二つに別れる感じで非集中的に発生しており、被検体
Mに加えられた刺激と対応しておらず、解析結果は不正
確である。また、従来装置の場合、解析電流源の時間変
化も、図7に示すように、刺激付与から検出信号強度が
最大となる予定時点である100msec経過後の位置
以外のところにも、顕著なピークが出現するという不適
正な波形となっている。従来装置の場合、センサの個数
が128個と電流源19個(独立成分の個数に相当)よ
り大幅に多く、またS/N比が低いために、独立成分へ
の分解が適正に行われず、正確な解析結果が得られない
と推察される。
【0051】しかし、図5および図6の結果から分かる
ように、実施例装置によれば、センサの個数が128個
と電流源19個より大幅に多くても、またS/N比が低
くても、磁気検出信号において生体信号成分とノイズ成
分の間を無相関化するとともに、予め求めた独立成分の
個数m0 の独立成分に磁気検出信号を分解することによ
り、磁気検出信号の独立成分への分解が適正に行われる
ので、正確な解析結果を得ることができるのである。
【0052】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。
【0053】(1)実施例装置では、ICA信号Xの独
立成分における非検査対象区間の標準偏差値Maと検査
対象区間の標準偏差値Mbの比Ma/Mbに基づき独立
成分がノイズ成分であるか否かを判別する構成であった
が、ICA信号Xの独立成分の信号強度に基づき独立成
分がノイズ成分であるか否かを判別する構成の装置が、
変形例として挙げられる。例えば1pT(ピコテスラ)
以上のものはノイズと判別する。但し、この変形例の場
合、判定対象の独立成分の信号強度は正規化された値で
はなく、生の磁場強度に対応する値に変換される必要が
ある。
【0054】(2)また、ICA信号Xの独立成分の周
波数に基づき独立成分がノイズ成分であるか否かを判別
する構成の装置も、変形例として挙げられる。例えば、
ICA信号XにFFTをかけて一番支配的な周波数を求
め、例えば100Hz以上であればノイズと判別する。
【0055】(3)さらに、実施例を含めて前述した三
つのノイズ成分判別方式の二つあるいは三つの方式を併
用して独立成分がノイズ成分であるか否かを判別する構
成の装置も、変形例として挙げられる。
【0056】また、上述した実施例では、脳磁計による
生体磁気計測装置を例に採って説明したが、脳波計など
を用いた生体信号計測装置であっても同様の効果を得る
ことができる。
【0057】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明の生体
信号計測装置によれば、所謂ICA(独立成分分析)手
法に従って、複数個のセンサにより検出された原検出信
号(観測信号)は、生体活動の各電流源とその他の各信
号源ごとの独立成分に分解された上で、各独立成分につ
いて各独立成分自体の状態のみに基づきノイズ成分であ
るか否かが判定され、ノイズ成分と判定された独立成分
が除かれた後、残りの非ノイズ独立成分によって検出信
号が各々の情報源毎に分離して復元される。したがっ
て、ノイズ検出専用のセンサを別途に設けずとも、生体
信号測定用のセンサで得られた信号だけで、ノイズ成分
が十分に除去された生体信号解析用の復元検出信号が容
易に得られる。その結果、復元生体検出信号に基づいて
行われる信号解析も正確なものとなる。
【0058】加えて、この発明の生体信号計測装置によ
れば、独立成分に分解される前に、原検出信号における
生体活動電流源による生体信号成分とノイズ成分との間
が無相関化される構成を備えているので、大きなノイズ
成分であっても、独立成分の分解の際にノイズ成分が生
体信号成分の側に紛れ込み難くなる。また、分解後は単
独の成分のみからなるはずの独立成分が複数の独立成分
を含む未独立状態となる心配がなくなる。さらに、予め
求出しておいた独立成分の個数に等しい個数の独立成分
に原検出信号が分解されるので、センサの個数が発生源
全個数より大幅に多い場合であっても、検出信号の分解
個数が事前に十分に絞られていて、分解後は一つの独立
成分だけに纏まって含まれているはずの成分が複数の独
立成分に分割されてしまう心配がなくなる。したがっ
て、センサの個数が発生源全個数より大幅に多い場合
や、ノイズレベルが大きい場合でも、検出信号の独立成
分への分解は適正になされることから、正確な信号解析
が行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る生体磁気計測装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図2】実施例装置による生体磁気の計測実行の様子を
経時的に示すフローチャートである。
【図3】実施例装置により得られたICA信号Xの一部
を示すグラフである。
【図4】実施例装置により解析された後頭部側大脳内の
生体活動電流源の発生状況を示す模式図である。
【図5】実施例装置により計測された後頭部側大脳内の
特定の9ポイントに対応する解析電流源の時間変化を示
すグラフである。
【図6】従来装置により解析された後頭部側大脳内の生
体活動電流源の発生状況を示す模式図である。
【図7】従来装置により計測された後頭部側大脳内の特
定の9ポイントに対応する解析電流源の時間変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 …マルチチャンネルSQUIDセンサ 1a …SQUIDセンサ 2 …データ変換収集部 3 …信号処理部 4 …予備処理部 5 …成分間相互依存解消部 6 …磁気信号分解部 7 …ノイズ成分除去部 8 …磁気信号復元部 9 …磁気解析部 M …被検体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外山 啓介 京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町 465 京都府立医科大学内 (72)発明者 池田 思朗 東京都板橋区成増1−7−4 ライオンズ マンション成増219 Fターム(参考) 4C027 AA10 CC00 DD03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体の診断対象領域において生体活動電
    流源により生じる微小な生体信号を測定する複数個のセ
    ンサを備えた生体信号計測装置において、前記複数個の
    センサにより検出された検出信号における独立成分の個
    数を求出する独立成分個数求出手段と、前記複数個のセ
    ンサにより検出された検出信号において生体活動電流源
    による生体信号成分とノイズ成分との相互依存性を解消
    する(生体信号成分とノイズ成分との間を無相関化す
    る)成分間相互依存解消手段と、生体信号成分とノイズ
    成分との相互依存性が解消された検出信号を前記独立成
    分個数求出手段により求出した個数の数の独立成分に分
    解する信号分解手段と、この信号分解手段により分解さ
    れた独立成分の中のノイズ成分を独立成分自体の状態の
    みに基づいて判定して取り除くノイズ成分除去手段と、
    各非ノイズ独立成分に基づき検出信号を復元する信号復
    元手段と、復元された各検出信号の各々の独立成分に対
    応する脳内の活動(位置、方向、強さ)を得る信号解析
    手段とを備えていることを特徴とする生体信号計測装
    置。
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