JP2001119953A - 電力変換装置の制御方法 - Google Patents

電力変換装置の制御方法

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JP2001119953A JP29615299A JP29615299A JP2001119953A JP 2001119953 A JP2001119953 A JP 2001119953A JP 29615299 A JP29615299 A JP 29615299A JP 29615299 A JP29615299 A JP 29615299A JP 2001119953 A JP2001119953 A JP 2001119953A
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隆二 山田
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康浩 大熊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パルス密度変調式インバータにおける入力交流
電源としての電力系統および該系統の他の機器への擾乱
を最小限にする制御方法を提供する。 【解決手段】電力変換装置としての前記インバータから
負荷への給電期間と停止期間の合計周期と、入力交流電
源の基本波の周期との間に偶数倍の関係を持たせた制御
を該インバータに行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電源の電圧
を整流し、この整流電圧を該交流電源の周波数より高い
周波数の交流電圧に変換して負荷に供給する給電期間
と、該変換動作を停止する停止期間とを交互に繰り返す
電力変換装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5はこの種の電力変換装置の従来例を
示す回路構成図であり、1は商用電源などの単相の交流
電源、2は電力変換装置、3は電力変換装置2の負荷と
しての例えばオゾン発生用の放電管である。
【0003】この電力変換装置2には図示の如くダイオ
ードを単相ブリッジ接続した整流回路11と、整流回路
11の整流電圧を平滑するコンデンサ12と、コンデン
サ12の両端電圧が入力され、この両端電圧を交流電圧
に変換するために図示の如くIGBTとダイオードとの
逆並列回路13a〜13dを単相ブリッジ接続したイン
バータ回路13と、制御装置20とを備えている。
【0004】図5に示した電力変換装置2の動作と制御
装置20の構成要素の動作とを、図6に示す動作波形図
を参照しつつ、以下に説明する。
【0005】この電力変換装置2の負荷としての放電管
3に対する放電電圧を維持しつつ、放電管3に供給する
電力を所望の値にするために、図6(ロ)に示す方形波
状の高周波の交流電圧を電力変換装置2から発生させる
期間と発生させない期間とをそれぞれ制御することによ
り電力変換装置2が出力する平均電力が調整され、この
平均電力を放電管3に供給するようにしている。
【0006】そこで制御装置20にはパルス数指令器2
1と、パルスカウンタ22と、出力パルスタイマ23
と、リセットタイマ24と、パルス分配回路25と、ゲ
ート駆動回路26とを備え、パルス数指令器21では外
部より指令される放電管3に供給する電力指令に基づ
き、前記方形波状の高周波の交流電圧を出力する際の繰
り返しサイクル数(a)を演算し、このサイクル数
(a)をパルスカウンタ22のプリセット値とする。
【0007】出力パルスタイマ23は前記方形波状の交
流電圧の周波数を指令するタイマであり、ほぼ1対1の
比率の論理「H」レベルと論理「L」レベルとを出力
し、その合計期間T2 (図6(ロ)参照)を有してい
る。また、リセットタイマ24は前記方形波状の高周波
の交流電圧を電力変換装置2から発生させる期間と発生
させない期間との合計時間T1 (図6(ロ)参照)を経
過する毎にリセット信号を出力する。
【0008】従って、パルスカウンタ22では前記リセ
ット信号が出力される毎にパルスカウンタ22に備える
計測カウンタをリセットして前記プリセット値aを読み
込み、更にパルス分配回路25での後述のパルス分配動
作を開始させる。前記計測カウンタは出力パルスタイマ
23の例えば論理「H」レベルの回数を計測し、この計
測値とプリセット値とが一致し、このとき、該論理
「H」レベルの次の論理「L」レベルが終了すると、パ
ルス分配回路25における後述のパルス分配動作を停止
させる停止信号を送出する。
【0009】すなわち、パルス分配回路25では前記停
止信号が送出されていないときの出力パルスタイマ23
の論理レベルに対応し、例えば、論理「H」レベルのと
きにはインバータ回路13の逆並列回路13a,13d
へのオン指令、13b,13cへのオフ指令を生成し、
また、論理「L」レベルのときにはインバータ回路13
の逆並列回路13b,13cへのオン指令、13a,1
3dへのオフ指令を生成し、これらをゲート駆動回路2
6へ送出する。ゲート駆動回路26では上述のオン指
令,オフ指令に対応してインバータ回路13の逆並列回
路13a〜13dそれぞれのIGBTへのゲート信号を
生成する。
【0010】上述の如く制御装置20が動作することに
より、電力変換装置2から放電管3への供給される平均
電力PAVは下記式(1)のように表される。
【0011】
【数1】PAV∝a・T2 /T1 …(1) 式(1)において、T1 ≫T2 とすることによりPAV
ほぼ連続的に変化させることができ、このような動作を
する電力変換装置2は、一般にパルス密度変調式インバ
ータと称される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来の電
力変換装置2においては、図6(イ)に示す交流電源1
の電圧v1 の位相に対して前記T1 毎に発せられるリセ
ットタイマ24からのリセット信号が非同期に動作する
ため、図6(ハ)に示す如く交流電源1からの電流i1
が常時変動し、この変動により交流電源1の系統および
該系統に接続されている他の機器に擾乱を与えるという
難点があった。
【0013】この発明の目的は上記問題点を解消する電
力変換装置としてのパルス密度変調式インバータの制御
方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この第1の発明は、交流
電源の電圧を整流し、この整流電圧を該交流電源の周波
数より高い周波数の交流電圧に変換して負荷に供給する
給電期間と、該変換動作を停止する停止期間とを交互に
繰り返す電力変換装置の制御方法において、前記給電期
間と停止期間とを加算した周期(T0 )と、前記交流電
源の基本波の周期(TN )との関係を2K=TN
0 ,(K=1,2,・・・)にしたことを特徴とす
る。
【0015】また第2の発明は、多相(M相)の交流電
源の電圧を整流し、この整流電圧を該交流電源の周波数
より高い周波数の交流電圧に変換して負荷に供給する給
電期間と、該変換動作を停止する停止期間とを交互に繰
り返す電力変換装置の制御方法において、前記給電期間
と停止期間とを加算した周期(T0 )と、前記M相の交
流電源の基本波の周期(TN )との関係を2KM=TN
/T0 ,(K=1,2,・・・)にしたことを特徴とす
る。
【0016】この発明によれば、前記給電期間と停止期
間とを加算した周期(T0 )と、前記交流電源の基本波
の周期(TN )との間に偶数倍の関係を持たせることに
より、前記電力変換装置の出力動作に関係なく該交流電
源からの電流の変動を抑制することができ、さらに前記
電流の正極性時と負極性時の値をほぼ等しくすることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施例を
示す電力変換装置の回路構成図であり、図5に示した従
来例回路と同一機能を有するものには同一符号を付して
ここではその説明を省略する。
【0018】すなわち図1に示した電力変換装置4にお
いては、従来例回路のリセットタイマ24に代えてリセ
ット回路41を制御装置40に備えている。この電力変
換装置4の動作を、図2に示した動作波形図を参照しつ
つ、以下に説明する。
【0019】図2は電力変換装置4において、リセット
回路41が出力するリセット信号の周期T0 を交流電源
1の基本波の周期TN の1/2、すなわち前記K=1の
関係に設定し、パルス数指令器21では前記a=8とし
たときの動作波形を示している。またこの波形例では、
図2(イ),(ロ)に示す如く、リセット回路41は交
流電源1の電圧v1 の瞬時値が零点を通過する毎にリセ
ット信号を出力するようにしている。
【0020】その結果、電力変換装置4から負荷として
の放電管3への給電動作の有無に関係なく、図2(ハ)
に示す如く交流電源1からの電流i1 の変動が、該電流
の正極性,負極性時共に抑制されている。
【0021】図3はこの発明の第2の実施例を示す電力
変換装置の回路構成図であり、図5に示した従来例回路
と同一機能を有するものには同一符号を付してここでは
その説明を省略する。
【0022】すなわち図3に示した電力変換装置6にお
いては、従来例回路の整流回路11に代えて、図示の如
くダイオードを三相ブリッジ接続した整流回路14を備
え、また、リセットタイマ24に代えてリセット回路6
1を制御装置60に備えている。さらに、電力系統など
の三相の交流電源5を入力電源としている。
【0023】この電力変換装置6の動作を、図4に示し
た動作波形図を参照しつつ、以下に説明する。
【0024】図4は電力変換装置6において、リセット
回路61が出力するリセット信号の周期T0 を交流電源
5の基本波の周期TN の1/6、すなわち前記K=1,
M=3の関係に設定し、パルス数指令器21では前記a
=6としたときの動作波形を示している。またこの波形
例では、図4(イ),(ロ)に示す如く、リセット回路
61は交流電源5の線間電圧vRS,vST,vTRそれぞれ
の瞬時値が零点を通過する毎にリセット信号を出力する
ようにしている。
【0025】その結果、電力変換装置6から負荷として
の放電管3への給電動作の有無に関係なく、図4(ハ)
に示す如く交流電源5からの相電流iR ,iS ,iT
れぞれの変動が、該電流の正極性,負極性時共に抑制さ
れている。
【0026】図1,図3に示した実施例回路は電圧形イ
ンバータの回路構成であるが、電流形インバータにおい
てもこの発明の制御方法を実施することが可能である。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、パルス密度変調式イ
ンバータにおいて、該インバータから負荷への給電期間
と停止期間とを加算した周期と、入力交流電源の基本波
の周期との間に偶数倍の関係を持たせることにより、該
交流電源からの電流の変動を抑制することができ、さら
に前記電流の正極性時と負極性時の値をほぼ等しくする
ことができるので、このインバータと同一の電力系統お
よび該電力系統の他の機器への擾乱を最小限にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す電力変換装置の
回路構成図
【図2】図1の動作を説明する波形図
【図3】この発明の第2の実施例を示す電力変換装置の
回路構成図
【図4】図3の動作を説明する波形図
【図5】従来例を示す電力変換装置の回路構成図
【図6】図5の動作を説明する波形図
【符号の説明】
1,5…交流電源、2,4,6…電力変換装置、3…放
電管、11,14…整流回路、12…コンデンサ、13
…インバータ回路、20,40,60…制御装置、21
…パルス数指令器、22…パルスカウンタ、23…出力
パルスタイマ、24…リセットタイマ、25…パルス分
配器、26…ゲート駆動回路、41,61…リセット回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 和生 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5H007 CA01 CB02 CB05 DC05 5H750 BA01 BA08 CC02 CC06 DD02 FF06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の電圧を整流し、この整流電圧
    を該交流電源の周波数より高い周波数の交流電圧に変換
    して負荷に供給する給電期間と、該変換動作を停止する
    停止期間とを交互に繰り返す電力変換装置の制御方法に
    おいて、 前記給電期間と停止期間とを加算した周期(T0 )と、
    前記交流電源の基本波の周期(TN )との関係を2K=
    N /T0 ,(K=1,2,・・・)にしたことを特徴
    とする電力変換装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 多相(M相)の交流電源の電圧を整流
    し、この整流電圧を該交流電源の周波数より高い周波数
    の交流電圧に変換して負荷に供給する給電期間と、該変
    換動作を停止する停止期間とを交互に繰り返す電力変換
    装置の制御方法において、 前記給電期間と停止期間とを加算した周期(T0 )と、
    前記M相の交流電源の基本波の周期(TN )との関係を
    2KM=TN /T0 ,(K=1,2,・・・)にしたこ
    とを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019080367A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 日本特殊陶業株式会社 高電圧パルス電源及びその電力制御方法
JP2020054119A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社デンソー ラインフィルタ

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JP2019080367A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 日本特殊陶業株式会社 高電圧パルス電源及びその電力制御方法
JP2020054119A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社デンソー ラインフィルタ
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