JP2001119009A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2001119009A
JP2001119009A JP29353699A JP29353699A JP2001119009A JP 2001119009 A JP2001119009 A JP 2001119009A JP 29353699 A JP29353699 A JP 29353699A JP 29353699 A JP29353699 A JP 29353699A JP 2001119009 A JP2001119009 A JP 2001119009A
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JP29353699A
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Kazuhiro Kawajiri
和廣 川尻
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Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固体撮像装置に関し、電極の加工を容易にし、
かつ高密度化が図れること。 【解決手段】半導体基板1に形成され、垂直方向に蛇行
して延びる電荷転送路2,3,4,5a,5bと、前記
電荷転送路2,3,4,5a,5b中に形成された複数
の光電変換部2と、前記電荷転送路2,3,4,5a,
5bの上に開口部11aと非開口部を有する転送電極1
1とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、より詳しくは、仮想位相電極構造を有する固体撮像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置は、光電変換部と電荷転送
部の機能を1つの半導体チップに作り上げたデバイスで
あり、カメラ一体型VTR、デジタルカメラ等に使用さ
れている。そのような固体撮像装置では、受光素子の間
に垂直CCDを形成することによって受光素子に蓄積さ
れた電荷を垂直CCDを通して水平CCDに転送し、さ
らに水平CCD内の電荷をアンプに転送するような構成
となっている。そして、垂直CCD内で電荷を転送する
ために、垂直CCDの上方に2以上の転送電極を配置す
る構造を有している。
【0003】そのような固体撮像装置を有する撮像機
器、例えば、デジタルカメラにおいては、高画素化が要
求されてきており、従来技術の延長によるCCD装置に
よればチップ面積が大きくなり、コストアップ、光学系
の大型化を招き、カメラの小型化が図れなくなる。この
ため、固体撮像装置を有する撮像機器においては、高集
積化、高感度化、高解像力化の観点から固体撮像装置の
様々な改良がなされている。
【0004】例えば、特開平10−13639号公報に
おいては、受光素子を縦横(垂直水平)方向だけでな
く、斜め方向にも周期的に配置して高集積化が図れる固
体撮像素子が記載されている。また、特開平5−218
383号公報、特開平6−113213号公報又は特開
平10−84508号公報においては、仮想位相電極構
造を採用して電極数を減らして高密度の集積化が図れる
CCD画像センサが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した固体
撮像装置やCCD画像センサでは、垂直CCDの上に2
以上の転送電極を形成する際に微細加工が必要になる。
また、上記した固体撮像装置やCCD画像センサでは、
受光素子とこれに隣接する電荷転送路を別々の領域に確
保するために、それぞれの面積が小さくなってしまうの
で、性能が低下したり、より細い素子分離幅が要求され
て素子形成が難しくなったり、或いは高密度化が進まな
くなるといった問題がある。
【0006】本発明の目的は、電極の加工を容易にし、
かつ高密度化が図れる固体撮像装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板に形成され、垂直方向に蛇行して延びる電荷転送路
と、前記電荷転送路中に形成された複数の光電変換部
と、前記電荷転送路の上に開口部と非開口部を有する転
送電極とを有することを特徴とする固体撮像装置によっ
て解決される。
【0008】上記した固体撮像装置において、前記電荷
転送路は、前記転送電極に駆動信号を印加することによ
って電荷転入側ではポテンシャルが高く、電荷転出側で
はポテンシャルが低くなる不純物拡散層から構成されて
もよい。また、前記電荷転送路に沿って前記開口、前記
非開口部とが交互に繋が留ようにしてもよい。
【0009】また、前記電荷転送部では、前記開口の下
と前記非開口部の下の少なくとも一方において、電荷転
入方向と電荷転出方向が異なっているようにしてもよ
い。また、1つの前記開口部と1つの前記非開口部が合
わされた1組の領域において、電荷転入方向と電荷転出
方向が直角方向に配置されるようにしてもよい。また、
前記開口部の上に窓を有する遮光膜と、前記窓の上に形
成された平坦化層、カラーフィルタ、マイクロレンズと
をさらに有するようにしてもよい。
【0010】また、前記開口部は、前記光電変換部の上
に形成されるようにしてもよい。さらに、前記転送電極
には3値駆動パルスを印加するようにしてもよい。次
に、本発明の作用について説明する。上記した発明によ
れば、蛇行する電荷転送路中に光電変換素子を設け、そ
の電荷転送路には開口部を有する転送電極を形成するよ
うにしている。
【0011】これにより、光電変換素子と電荷転送路と
を同じ領域に形成することが可能になり、転送電極構造
が簡単になるとともに、その加工精度が緩くなるので歩
留まりが向上する。また、電荷転送路において、開口部
と非開口部の転送部分にはポテンシャルバリアを電荷流
入側に設けるようにしたので、その2つの部分で1電荷
信号を蓄積、転送できるために、2つの部分を1画素と
したセンサとすることにより、全画素信号用読み出しが
可能になり、非常に高密度なCCDセンサが得られる。
【0012】さらに、転送電極の開口領域に窓を有する
遮光膜を設け、画素間の光信号の混合を防ぐ構造にし、
その上に、カラーフィルタさらにマイクロレンズを設け
ることにより、混色が少ない、高感度、高密度で且つ全
画素読み出しセンサを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1実施形態に
係る固体撮像装置の平面図で、図2は、その固体撮像素
子の基板上に形成される電極を示している。
【0014】図1において、シリコン基板(半導体基
板)1の主面には、略直角三角形の平面形状の受光素子
(例えばフォトダイオード)2が垂直方向と水平方向と
斜め方向に複数並ぶように形成されている。受光素子2
は、光電変換機能を有するとともに電荷転送路の一部を
構成している。そのような受光素子2の平面形状である
三角形の底辺は水平方向に沿って位置し、その頂点は水
平CCD10に向くように配置される。また、その三角
形の底辺は、受光素子2の電荷転入端となり、2つの斜
辺の一方は電荷転出端となっている。
【0015】また、半導体基板1の上には絶縁膜(不図
示)が形成され、その上には、図2示すように、画素領
域全体を覆う垂直転送用電極11と水平CCD10を構
成する水平転送電極12とが同じ導電性の多結晶シリコ
ン膜から形成され、垂直転送電極11には、各受光素子
2の上方に略三角形の開口部11aが形成されている。
その開口部11aは、少なくとも垂直方向に所定ピッチ
で形成され、しかも固体撮像装置の空間サンプリング密
度が同様になるように形成されている。
【0016】上記した受光素子2を含む各画素領域に
は、基本的な第1、第2のセルU1,U2 のいずれかが形
成されている。第1及び第2のセルU1,U2 は、図3
(a) に示すように、受光素子2の電荷転入端側に隣接し
た蓄積層3を有し、それらの境界には第1のバリア層4
が形成されている。蓄積層3は、第1のバリア層4を中
心にして受光素子2と線対称の平面形状、即ち略三角形
に形成されている。従って、受光素子2、第1のバリア
層4及び蓄積部3を合わせた平面形状は矩形となってい
る。
【0017】第1のセルU1 では、蓄積部3の平面形状
の三角形の第1の斜辺(電荷転入端)側にストライプ状
の第2のバリア層5aが隣接され、さらに、その三角形
の第2の斜辺側にストライプ状のチャネルストップ層6
aが隣接されており、そのチャネルストップ層6aは第
2のバリア層5aの端部に接する位置まで延びて形成さ
れている。
【0018】第2のセルU2 では、蓄積部3の平面形状
の三角形の第2の斜辺(電荷転入端)側にストライプ状
の第2のバリア層5bが隣接され、さらに、第1の斜辺
側にストライプ状のチャネルストップ層6bが隣接され
ており、そのチャネルストップ層6bは第2のバリア層
5aの端部に接するように延びている。第1のセルU1
と第2のセルU2 は、図1及び図3(a) に示すように、
互いに斜め方向で隣接するとともに、第1のセルU1 の
受光素子2の電荷転出側の斜辺が第2のセルU2 の第2
のバリア層5bに接し、さらに第2のセルU2 の受光素
子2の添加転出側の斜辺が別の第1のセルU1の第2の
バリア層5aに接するように配置されている。
【0019】第1及び第2のセルU1,U2 は、図1にお
いて右上から左下の方向と、左上から右下の方向に交互
に間隔をおかずに配置され、第1のセルU1 のチャネル
ストップ層6aと第2のセルU2 のチャネルストップ層
6bはそれぞれの端部近傍で互いに接続するように配置
される。これにより、図1に示すように、チャネルスト
ップ層6a、6bは、全体では、受光素子2の一側方で
蛇行しながら垂直方向に延在することになっている。こ
れにより一体となったチャネルストップ層6a、6b
は、各画素の受光素子2の電荷転入端の側方で約90度
で屈曲する形状になる。
【0020】図2で示した垂直転送用電極11の開口部
11aは、図3(b) に示すように三角形又はこれに近い
形状を有し、さらに、図3(c) に示すように受光素子2
と第1のバリア層4の直上に形成されている。さらに、
垂直転送用電極11の上方には、図3(d) に示すように
受光素子2の一部に重なる四角の窓13aを有する遮光
膜13が配置されている。
【0021】図1のように配置されたセルU1,U2 の最
終段ではそれらの受光素子2に個々に接続される垂直転
送蓄積層7が、水平CCD10との間に挟まれるように
シリコン基板1に形成されている。垂直転送蓄積層7
は、垂直転送用電極11に重ならない領域に位置してい
る。また、水平CCD10は、図1に示すように、各垂
直転送蓄積層7に接する第1のバリア層10aを有し、
第1のバリア層10aには第1の蓄積部10bと第2の
バリア部10cと第2の蓄積部10dが電荷転送方向に
順に接続され、その第2の蓄積部10dは、隣の第1の
バリア層10aに接続されている。そして、第1のバリ
ア層10aと第1の蓄積層10bの上には絶縁膜を介し
て上記した水平転送電極12が形成されている。なお、
水平転送電極12には、例えば垂直転送電極11と同じ
ように後述する3値駆動パルスが印加される。
【0022】なお、垂直転送蓄積層7と水平CCD10
は、それぞれ遮光膜13によって覆われている。図1で
示した画素領域におけるI−I線断面は、図4に示すよ
うな構造となっている。そのI−I線は電荷の移動方向
となっている。図4において、n型シリコン基板1の上
部にはp型ウェル1aが形成され、さらに、p型ウェル
1aの上部には、I−I線に沿って、第2のバリア層5
a、蓄積層3、第1のバリア層4、受光素子2、第2の
バリア層5b…というようにそれらの要素が繰り返し形
成されている。
【0023】第2のバリア層5a,5bはn- 型又はp
型不純物拡散層から構成され、蓄積層3はn型不純物拡
散層から構成されている。また、第1のバリア層4はn
- 型不純物拡散層とその上に形成されたp+ 型不純物拡
散層から構成されている。さらに、受光素子2は、n型
不純物拡散層とその上に形成されたp+ 型不純物拡散層
から構成されている。
【0024】また、シリコン基板1の上に第1の絶縁膜
15を介して形成される垂直転送用電極11は、第2の
バリア層5と蓄積層3に重なるとともに、その開口部1
1aが第1のバリア層4と受光素子2の上に位置するよ
うに形成されている。垂直転送用電極11は、第2の絶
縁膜16によって覆われ、その第2の絶縁膜16の上に
は上記した遮光膜13が形成されている。その遮光膜1
3の窓13aは、受光素子2の上方に配置されている。
【0025】垂直転送用電極11に電圧を印加しない状
態、又は中レベル電圧を印加した状態における図4の各
不純物拡散層のポテンシャルは、図5又は図6に示すよ
うになる。図5は、第2のバリア層5a,5bとしてn
- 型不純物拡散層を採用した場合のポテンシャルを示し
ており、受光素子2と蓄積層3のポテンシャルは、第1
及び第2のバリア層4、5a,5bのポテンシャルに比
べて低くなっている。
【0026】図6は、第2のバリア層5a,5bとして
p型不純物拡散層を採用した場合のポテンシャルを示し
ており、受光素子2と蓄積層3のポテンシャルは、第1
及び第2のバリア層4、5a,5bのポテンシャルに比
べて低くなり、さらに第2のバリア層5a,5bは、第
1のバリア層4よりも高くなっている。また、1つの画
素領域の断面構造、例えば図3(a) のII−II線の断面構
造は図7(a) に示すようになり、p型ウェル1aの上部
には、チャネルストップ層6、第2のバリア層5a,5
b、蓄積層3、第1のバリア層4及び受光素子2が形成
されている。
【0027】チャネルストップ層6b(6a)はp+
不純物拡散層から構成され、第2のバリア層5b(5
a)はn- 型又はp型不純物拡散層から構成され、蓄積
層3はn型不純物拡散層から構成されている。また、第
1のバリア層4はn- 型不純物拡散層とその上に形成さ
れたp+ 型不純物拡散層から構成されている。さらに、
受光素子2は、n型不純物拡散層とその上に形成された
+ 型不純物拡散層から構成されている。図7(a) に示
す不純物拡散層のポテンシャルの一例を示すと図7(b)
のようになる。
【0028】従って、垂直方向にジグザグに隣接する第
1及び第2のセルU1,U2 のポテンシャルと垂直転送用
電極11の位置関係と、その平面図のIII-III 線とIV−
IV線の断面を示すと図8のようになる。これによれば、
垂直方向に蛇行して配置される第1及び第2のセルU1,
U2 の両側にはポテンシャルの高いチャネルストップ層
6a,6bが存在し、受光素子2から水平方向への電荷
の移動が規制されるようになっている。
【0029】以上のような構成を有する撮像装置におい
て、図4に示すように、p型ウェル1aには接地電位の
ような固定電圧GND が印加され、またシリコン基板1に
はp型ウェル1aに対して逆バイアスとなるような基板
電位Vsub が印加される。さらに、図9(a) 又は(b) に
示すような波形の3値駆動パルスVs を垂直転送用電極
13に印加すると、図5に示したポテンシャルは図10
のように変化する。
【0030】なお、3値駆動パルスが高(H)レベルの
電圧の状態では、蓄積層3のポテンシャルは第1のバリ
ア層4のポテンシャルよりも高くなり、また、中(M)
レベルの電圧の状態では、第2のバリア層5a,5bの
ポテンシャルは受光素子2のポテンシャルよりも高く且
つ蓄積層3のポテンシャルは第1のバリア層4のポテン
シャルよりも低くなり、さらに、低(L)レベルの電圧
の状態では、第2のバリア層5a,5bのポテンシャル
は受光素子2のそれよりも低くなるような条件とする。
【0031】そのような3値駆動パルスの電圧値は、上
記した各不純物拡散層の不純物濃度との関係から設定さ
れる。まず、3値駆動パルスがMレベル電圧となった状
態で、上記した構造の固体撮像装置に光を照射すると、
光は受光素子2で信号電荷に光電変換される(図10
(a))。この場合、受光素子2内の電荷の移動は第1、第
2のバリア層4,5a,5b及びチャネルストップ層6
a、6bによって規制される。
【0032】続いて、3値駆動パルスがLレベルになる
と、第2のバリア層5a,5bと蓄積層3のポテンシャ
ルが低下するので、受光素子2内の電荷が第2のバリア
層5を通して蓄積層3に移動する(図10(b))。3値駆
動パルスがMレベルになると、蓄積層3内の電荷の移動
は第1、第2のバリア層4,5a,5b及びチャネルス
トップ層6a、6bによって規制される(図10(c))。
【0033】さらに、3値駆動パルスがHレベルになる
と、蓄積層3と第2のバリア層5a,5bのポテンシャ
ルはMレベル状態から上昇し、蓄積層3内の電荷は第1
のバリア4を通して受光素子2内に移動する(図10
(d))。続いて、3値駆動パルスがMレベルになると、受
光素子2内の電荷は第1、第2のバリア層4,5及びチ
ャネルストップ層6a、6bによって移動が規制される
(図10(e))。
【0034】以上のような動作を繰り返しながら電荷
は、図1に示すようにジグザグのセルU1,U2 内を垂直
方向に移動して水平CCD10に転送される。また、水
平CCD10では、第1のバリア層10aと第1の蓄積
層10bの上の水平転送用電極12に同じ3値水平駆動
パルスが印加され、第1のバリア層10aと第1の蓄積
層10bの各ポテンシャルを第2のバリア層10cと第
2の蓄積層10dのポテンシャルよりも高くしたり、同
じにしたり、低くしたりすることにより、電荷をアンプ
17に向けて転送する。その原理は、複数のセルU1,U
2 を通した電荷の転送と同じである。
【0035】なお、電荷を転送中には受光素子2に光が
照射されないように、カメラのシャッターで固体撮像素
子を覆う必要がある。以上述べたように、本実施形態の
固体撮像素子では、仮想位相電極構造を有する電荷転送
路の中に受光素子2を形成した構成となっているので、
受光素子2は光電変換機能を有するだけでなく電荷転送
路の一部としても機能することになり、これにより電荷
転送路と受光素子を別々な領域に形成する必要がなくな
り、画素密度がさらに高くなり、装置の小型化や高解像
度化を促進することが可能になる。しかも、上下に存在
する垂直電荷転送用電極10の開口と遮光膜13の窓1
3aの上に、さらに図示しないカラーフィルタ、マイク
ロレンズを設けると、混食の少ない、高感度の画像が得
られる。
【0036】また、上記した固体撮像装置によれば、受
光素子2が垂直方向、水平方向及び斜め方向に周期的に
配置されているので、画素ズラシセンサの利点が生かせ
る。その利点として、例えば、画像の空間的サンプリ
ング点を最適化しかつ全画素同時読み出しが可能にな
り、また、受光無効領域に隣接する受光素子の信号を
利用して無効領域の信号を生成することにより、等価的
に受光素子数の2倍の解像度が得られるような信号処理
が可能となり、モアレ等の偽信号が抑圧され、高品質
撮像信号が得られ、受光無効領域を極力排除して高集
積化がもたらされ、製造工程で発生する受光素子とC
CDとの相対的位置ズレに起因する受光素子間の特性不
均一をなくせる等がある。
【0037】以上のような構成の固体撮像装置は、特に
静止画撮像用に適しているが、動画撮像用にも適用する
ことも可能である。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態では、受光素子
の平面形状を三角としたが、これに限られるものではな
く、1画素内での転送路の電荷転入方向と転出方向が互
いに直角方向になる形であればその中の受光素子の形状
はどのようなものであってもよい。
【0038】そこで次に、受光素子の平面形状を四角に
した装置を図11〜図13に基づいて説明する。図11
は、本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の平面
図、また、図12は、その固体撮像素子の基板の上方に
形成される電極を示している。図11において、シリコ
ン基板(半導体基板)21の主面には、平面長方形の複
数の受光素子(例えばフォトダイオード)22が垂直方
向と水平方向と斜め方向に並ぶように形成されている。
【0039】受光素子22は、光電変換機能と電荷転送
機能を有している。そのような受光素子22の平面形状
である長方形の長辺は、垂直方向に対して斜めとなるよ
うに配置され、その1つの角は水平CCD30に向くよ
うに配置される。また、その長方形の一つの長辺は、受
光素子2の電荷転入端となり、一つの短辺は電荷転出端
となっている。
【0040】また、半導体基板21の上には絶縁膜(不
図示)が形成され、その上には図12示すように、画素
領域を覆う垂直転送用電極31と水平CCD30を構成
する水平転送電極32が同じ導電性の多結晶シリコン膜
から形成され、垂直転送電極31には、各受光素子32
の上方に略四角形の開口部31aが形成されている。そ
の開口部31aは、少なくとも垂直方向に所定ピッチで
形成され、しかも固体撮像装置の空間サンプリング密度
が同様になるように形成されている。
【0041】上記した受光素子22を有する各画素領域
には、基本的な第1、第2のセルUa,Ub のいずれかが
形成されている。第1及び第2のセルUa,Ub は、図1
3(a) に示すように、受光素子22の電荷転入側の長辺
に隣接した蓄積層23を有し、それらの境界にはストラ
イプ状の第1のバリア層24が形成されている。その蓄
積層23は、第1のバリア層24を中心にして受光素子
2と線対称の平面形状、即ち長方形に形成されている。
従って、受光素子22、第1のバリア層24及び蓄積部
23を合わせた平面形状は矩形となっている。
【0042】ただし、第1のセルUa の受光素子22,
第1のバリア層24及び蓄積層23の長辺は、第2のセ
ルUb のそれらの長辺と交差する向きに配置され、しか
もそれらのうちで受光素子22は垂直CCD30に近い
側に配置される。第1のセルUa では、第1のバリア層
24と反対側の蓄積部23の長辺の一部に第2のバリア
層25aが隣接され、さらに、受光素子22、蓄積層2
3及び第1のバリア層24のうち電荷が通らない短辺側
にはストライプ状のチャネルストップ層26aが隣接さ
れており、そのチャネルストップ層26aは第2のバリ
ア層25aの電荷転入側の長辺の一部まで延びて形成さ
れている。
【0043】第2のセルUb では、第1のバリア層24
と反対側の蓄積部23の長辺の一部に第2のバリア層2
5bが隣接され、さらに、受光素子22、蓄積層23及
び第1のバリア層24のうち電荷が通らない短辺側には
ストライプ状のチャネルストップ層26bが隣接されて
おり、そのチャネルストップ層26bは第2のバリア層
25bの電荷転入側の長辺の一部まで延びて形成されて
いる。
【0044】第1及び第2のセルUa,Ub はそれらの周
囲で互いに斜め方向に隣り合わせに配置される。しか
も、図11に示すように、第1のセルUa 内の第2のバ
リア層25aは、前段の第2のセルUb 内の受光素子2
2の電荷転出端側の短辺から第1のバリア層24の短辺
の一部にかけて接する位置に形成されている。同じよう
に、第2のセルUb 内の第2のバリア層25bは、前段
の第1のセルUa 内の受光素子22の電荷転出端側の短
辺から第1のバリア層24の短辺の一部にかけて接する
位置に形成されている。
【0045】さらに、第1のセルUa と第2のセルUb
は、第2のバリア層25a、25bを除いてポテンシャ
ルの高いチャネルストップ層26a,26bで区画され
た状態となっている。即ち、第1及び第2のセルUa,U
b は、図11において右上から左下の方向と、左上から
右下の方向に交互に隙間無く配置され、チャネルストッ
プ層26a、26bは、全体では、受光素子22の一側
方で屈曲して蛇行しながら垂直方向に延在する状態にな
っている。これにより、各画素では電荷の転入方向と転
出方向が約90度となっている。
【0046】図12で示した垂直転送用電極31の開口
部31aは、図13(b) に示すように長方形であって受
光素子22と第1のバリア層24の直上に形成される。
さらに、垂直転送用電極31及び水平転送用電極32の
上方には、シリコン基板11の全体を覆う遮光膜33が
絶縁膜(不図示)を介して形成され、その遮光膜33に
は、図3(c) に示すように、受光素子22と開口部31
aの一部に重なる窓33aが形成されている。
【0047】図11のように配置されたセルUa,Ub の
最終段ではそれらの受光素子22に個々に接続される垂
直転送蓄積層27が、水平CCD30との間に挟まれる
ようにシリコン基板21に形成されている。垂直転送蓄
積層27は、垂直転送用電極31に重なる領域に位置し
ている。また、水平CCD30は、図11に示すよう
に、各垂直転送蓄積層27に接する第1のバリア層30
aを有し、第1のバリア層30aには第1の蓄積部30
bと第2のバリア部30cと第2の蓄積部30dが電荷
転送方向に順に接続され、その第2の蓄積部30は、隣
の垂直転送蓄積層27に接続されている。そして、第1
のバリア層30aと第1の蓄積層30bの上には絶縁膜
を介して上記した水平転送電極32が形成されている。
【0048】なお、垂直転送蓄積層27と水平CCD3
0は、それぞれ遮光膜33によって覆われている。図1
1で示した画素領域におけるV−V線断面は、ほぼ図4
に示したもので同じ構造となっている。そのV−V線は
電荷の移動方向に沿っている。垂直転送用電極31に電
圧を印加しない状態における各不純物拡散層のポテンシ
ャルは、図5又は図6と同じようになる。
【0049】上記した固体撮像素子においても、第1実
施形態と同様に垂直転送用電極31及び水平転送用電極
32には、図9(a) (b) に示すような3値駆動パルスが
印加さえれ、受光素子22において光電変換により発生
した電荷は、図10に示すように水平CCD30に向け
て転送される。また、水平CCD30では、第1実施形
態と同じように、アンプ37に向けて電荷が転送される
ことになる。
【0050】以上述べたように、本実施形態の固体撮像
素子においても、仮想位相電極構造を有する電荷転送路
の中に受光素子22を形成した構成となっているので、
電荷転送路と受光素子を別々な領域に形成する必要がな
くなり、画素密度がさらに高くなり、装置の小型化や高
解像度化を促進することが可能になる。また、上記した
固体撮像装置によれば、受光素子2が垂直方向、水平方
向及び斜め方向に周期的に配置されているので、第1実
施形態で示したような画素ズラシセンサの利点が生かせ
る。
【0051】なお、上記した実施形態において、垂直電
荷転送電極の開口部を遮光膜の窓に合わせたが、垂直電
荷転送電極が透明材料から構成する場合には開口部をセ
ルの蓄積部と第2の上に形成してもよい。ただし、遮光
膜の窓は受光素子の上に配置することには変わりはな
い。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、蛇行
する電荷転送路中に光電変換素子を設け、その電荷転送
路には開口部を有する転送電極を形成するようにしたの
で、光電変換素子と電荷転送路とを同じ領域に形成する
ことが可能になり、転送電極構造が簡単になるととも
に、その加工精度が緩くなるので歩留まりを向上するこ
とができる。
【0053】また、電荷転送路において、開口部と非開
口部の転送部分にはポテンシャルバリアを電荷流入側に
設けるようにしたので、その2つの部分で1電荷信号を
蓄積、転送できるために、2つの部分を1画素としたセ
ンサとすることにより、全画素信号用読み出しが可能に
なり、非常に高密度なCCDセンサを形成することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の半
導体基板上の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の半
導体基板の上方に配置される電極の構造を示す平面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の画
素を構成するセル構造と、電極の部分形状と、遮光膜の
部分形状を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の断
面図であって、図1のI−I線断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の転
送路及び受光素子を構成する不純物拡散層のポテンシャ
ルの第1例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の転
送路及び受光素子を構成する不純物拡散層のポテンシャ
ルの第2例を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の図
3(a) に示すII−II線断面図、およびその不純物拡散層
のポテンシャルを示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の画
素とそのポテンシャルを示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の転
送電極に印加される3値駆動パルスの波形図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る固体撮像素子の
転送電極に印加される3値駆動パルスによる不純物拡散
層のポテンシャルの変化と電荷移動状態を示す図であ
る。
【図11】本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の
半導体基板上の構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の
半導体基板の上方に配置される電極の構造を示す平面図
である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の
画素を構成するセル構造と、電極の部分形状と、遮光膜
の部分形状を示す平面図である。
【符号の説明】
1,21…シリコン基板、2,22…受光素子、3,2
3…蓄積層、4,24…第1のバリア層、5,25…第
2のバリア層、6,26…チャネルストップ層、7,2
7…電荷転送蓄積層、10,30…水平CCD、11,
31…垂直転送電極、11a,31…開口部、12,3
2…水平蓄積電極、13,33…遮光膜、13a,33
a…窓。
フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA10 CA04 DA03 DA13 DA23 DB07 FA02 FA06 FA13 FA26 FA35 GB07 GB15 GC07 GD04 5C024 AA01 CA02 EA04 FA01 FA12 GA01 GA14 GA27 GA52 JA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に形成され、垂直方向に蛇行し
    て延びる電荷転送路と、 前記電荷転送路中に形成された複数の光電変換部と、 前記電荷転送路の上に開口部と非開口部を有する転送電
    極とを有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】前記電荷転送路は、前記転送電極に駆動信
    号を印加することによって電荷転入側ではポテンシャル
    が高く、電荷転出側ではポテンシャルが低くなる不純物
    拡散層から構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】前記電荷転送路に沿って前記開口、前記非
    開口部とが交互に繋がっていることを特徴とする請求項
    1に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】前記電荷転送部において、前記開口の下と
    前記非開口部の下の少なくとも一方において、電荷転入
    方向と電荷転出方向が異なっていることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】1つの前記開口部と1つの前記非開口部が
    合わされた1組の領域において、電荷転入方向と電荷転
    出方向が直角方向に配置されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】前記開口部の上に窓を有する遮光膜と、前
    記窓の上に形成された平坦化層、カラーフィルタ、マイ
    クロレンズとをさらに有することを特徴とする請求項1
    〜請求項5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】前記開口部は、前記光電変換部の上に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像
    装置。
  8. 【請求項8】前記転送電極には、3値駆動パルスが印加
    されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7521979B2 (en) 2005-10-26 2009-04-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Ternary pulse generation circuit

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US7521979B2 (en) 2005-10-26 2009-04-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Ternary pulse generation circuit

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