JP2001118909A - ピッチ変換装置 - Google Patents

ピッチ変換装置

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JP2001118909A
JP2001118909A JP29945199A JP29945199A JP2001118909A JP 2001118909 A JP2001118909 A JP 2001118909A JP 29945199 A JP29945199 A JP 29945199A JP 29945199 A JP29945199 A JP 29945199A JP 2001118909 A JP2001118909 A JP 2001118909A
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thin plate
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shaft
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JP29945199A
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English (en)
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Yukio Komata
幸男 小俣
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ZENKYO KASEI KOGYO KK
Original Assignee
ZENKYO KASEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハーの等の薄板部材を複数枚一括
して移動する際に使用されるピッチ変換装置において、
各薄板部材間のピッチを均等に所望するピッチに変換す
ることが可能なピッチ変換装置を提供すること。 【解決手段】 複数の薄板部材を保持するとともに該保
持した複数の薄板部材間のピッチを変換するためのピッ
チ変換部(2)と、該ピッチ変換部(2)を駆動するた
めの駆動手段(3)を備え、前記ピッチ変換部(2)
は、薄板部材を保持するための溝部(501)をそれぞ
れに有する複数の保持部(5)と該保持部(5)のそれ
ぞれに備えられた移動子(6)と他端部が前記移動子
(6)のそれぞれに連結されたピッチ拡張用シャフト
(7)と最外郭の前記移動子に連結されたピッチ縮小用
シャフト(8)とを備えるとともに、前記ピッチ拡張用
シャフト(7)は、変換するピッチ幅に合わせその先端
部の位置を隣り合う保持部(5)に備えられた移動子
(5)に連結されたピッチ拡張用シャフト(7)の先端
部の位置と異なる位置にくるようにしてその長さを調整
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハーの等の薄板部材を複数枚一括して移動する際に使用
されるピッチ変換装置に係り、より詳しくは、ピッチ拡
張用シャフト及びピッチ縮小用シャフトを用いることに
より、保持している複数枚の薄板部材間のピッチを正確
に変換可能なピッチ変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、複数枚の半導体ウエハー等の
薄板部材を一括して移動する際に、その薄板部材間のピ
ッチを変換する必要が生じる場合がある。即ち、1のキ
ャリア等に収納されている複数枚の薄板部材を他のキャ
リアに移動させる際に、この1のキャリアにおける保持
部間のピッチと他のキャリアにおける保持部間のピッチ
が異なる場合には、薄い他部材の移動の際にその薄い他
部材間のピッチを変換しなければならなくなる。
【0003】一方、半導体の製造工程においては塵等が
半導体ウエハー等に付着することを避けなければならな
いため、従来から、半導体ウエハー等の薄板部材間のピ
ッチを変換する際には、ピッチ変換装置が用いられてい
る(特開平6−183512号、実開昭62−7043
7号参照)。
【0004】例えば、図8は、前記実開昭62−704
37号公報に開示されている従来から用いられているピ
ッチ変換装置を示す平面図であり、図における左半分は
ピッチを広げた状態を示し、また図における右半分はピ
ッチが縮められた状態を示している。
【0005】そして、この従来から用いられているピッ
チ変換装置では、半導体ウエハー等の薄板部材36を受
け入れる溝部32を格別に有する複数個の保持部31の
それぞれが、伸縮リンク機構33により連結されている
とともに、この伸縮リンク機構33の折曲部34が前記
保持部31のそれぞれに取り付けられている。そして、
最外郭に位置する前記保持部31には駆動機構35が連
結され、この駆動機構35を駆動することにより伸縮リ
ンク機構33を作用させ、これにより、前記保持部31
の溝部32間のピッチを変換する構成としている。
【0006】そのために、この従来から用いられている
ピッチ変換装置を用いることによって、保持している複
数枚の薄板部材間のピッチを一括して変換することが可
能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、従来から用いられているピッチ変換装置で
は、リンク機構を用いて保持部間のピッチを変換する構
造であるために、複雑な構造を必要とする一方、各保持
部間のピッチを正確に変換することが困難であるという
問題点があった。
【0008】即ち、リンク機構を伸縮させるためには、
前記折曲部には、伸縮させるための僅かな空間、即ち、
いわゆるガタを必要とする。そのため、使用を繰り返し
ていくうちに、このガタが大きくなるとともに、各折曲
部のガタが異なってくる。そうすると、折曲部を折曲さ
せることにより保持部間のピッチを変換した際に、各保
持部間のピッチが均等に変換されず、保持部間によりピ
ッチが異なってくるという事態が起こりうる。
【0009】一方、一般的に、ピッチ間を変換した薄板
部材を受け入れるキャリア等においては、各薄板部材を
受け入れる受け入れ部が等間隔のピッチで形成されてい
る。
【0010】そのため、ピッチ間が等間隔で変換されて
いない薄板部材を移動した場合においては、すべての薄
板部材を正確に受け入れ側のキャリア等に収納できない
という問題点が生じてしまう。
【0011】そこで、本発明は、半導体ウエハーの等の
薄板部材を複数枚一括して移動する際に使用されるピッ
チ変換装置であって、各薄板部材間のピッチを均等に所
望するピッチに変換することが可能なピッチ変換装置を
提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のピッチ変換装置
は、保持している複数枚の薄板部材間のピッチを一括し
て変更するためのピッチ変換装置であって、複数の薄板
部材を保持するとともに、該保持した複数の薄板部材間
のピッチを変換するためのピッチ変換部と、該ピッチ変
換部を駆動するための駆動手段を備え、前記ピッチ変換
部は、薄板部材を保持するための溝部をそれぞれに有す
る複数の保持部と、該保持部のそれぞれに備えられた移
動子と、他端部が前記移動子のそれぞれに連結されたピ
ッチ拡張用シャフトと、最外郭の前記移動子に連結され
たピッチ縮小用シャフトとを備えるとともに、前記ピッ
チ拡張用シャフトは、変換するピッチ幅に合わせて、そ
の先端部の位置を、隣り合う前記保持部に連結されたピ
ッチ拡張用シャフトの先端部の位置と異なる位置にくる
ようにしてその長さを調整したことを特徴とする。
【0013】本発明のピッチ変換装置では、半導体ウエ
ハー等の薄板部材を保持するための複数個の保持部のそ
れぞれに移動子が備えられており、この複数の移動子の
それぞれには、ピッチ拡張用のシャフトの他端部が連結
されているとともに、最外郭の保持部には更に、ピッチ
縮小用シャフトの他端部が連結されている。そのため
に、押圧手段によりピッチ拡張用シャフトを押圧するこ
とにより、移動子が移動するとともに保持部が移動し、
これにより、各保持部間のピッチを変換して保持してい
る薄板部材間のピッチを変換することができる。一方、
ピッチ縮小用シャフトを引き戻すことにより、最外郭の
保持部から順番に、外側の保持部に押されながら、すべ
ての保持部が元の位置に戻ることができる。
【0014】このように、本発明では、複雑なリンク機
構を用いることなく、移動子に連結されているピッチ拡
張用シャフトを押圧することのみにより、あるいはピッ
チ縮小用シャフトを引き戻すことのみによりピッチを変
換する構造としているため、正確に薄板部材間のピッチ
を変換することができる。
【0015】また、前記ピッチ拡張用シャフトは、先端
部の位置を、変換するピッチ幅に合わせて、隣り合う保
持部に連結されたシャフトの先端部の位置と異なる位置
にくるようにしてその長さを調整しており、例えば、当
初7mmピッチを10mmピッチに変換する場合には、
隣り合う保持部に連結されたシャフトの先端部の位置に
は、その差異である3mmの差を持たせている。そのた
め、面倒な作業を用いることなく、容易に所望するピッ
チ幅に変換することが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のピッチ変換装置は、複数
の薄板部材を保持するとともに該保持した複数の薄板部
材間のピッチを変換するためのピッチ変換部と、該ピッ
チ変換部を駆動するための駆動手段を備えている。
【0017】そして、前記ピッチ変換部では、複数枚の
薄板部材を保持するための複数の保持部が備えられてお
り、この保持部のそれぞれには、薄板部材を保持するた
めの溝部が形成されている。
【0018】また、前記保持部のそれぞれには、移動子
が備えられるとともに、この移動子のそれぞれには、ピ
ッチ拡張用のシャフトが連結されるとともに、最外郭の
保持部には更に、ピッチ縮小用のシャフトの他端部が連
結されている。そのため、前記ピッチ拡張用のシャフト
の先端部を押圧することにより、移動子を介して、前記
複数の保持部間のピッチを変換可能であるとともに、前
記ピッチ縮小用のシャフトを引き戻すことにより、拡張
したピッチをもとに戻すことが可能である。
【0019】更に、前記ピッチ拡張用シャフトは、変換
するピッチ幅に合わせて、その先端部の位置を、隣り合
う前記保持部に連結されたピッチ拡張用シャフトの先端
部の位置と異なる位置にくるようにしてその長さを調整
している。
【0020】なお、前記ピッチ変換部は1個のみにして
もよいが、より好ましくは、このピッチ変換部を一対個
備え、薄板部材を両側から保持可能とするとよく、これ
により、複数枚の薄板部材を確実に保持することができ
る。
【0021】また、前記駆動手段は、前記ピッチ拡張用
シャフトを押圧するための押圧板と、この押圧板を前方
に押し出しあるいは後方に引き戻すための駆動機構とを
備える構造とすると良い。
【0022】
【実施例】本発明のピッチ変換装置の実施例について図
面を参照して説明すると、図1は本実施例のピッチ変換
装置の平面を示す図であり、図において1が本実施例の
ピッチ変換装置である。
【0023】そして、本実施例においてこのピッチ変換
装置1は、ガイド4と、このガイド4に移動自在に連結
された、半導体ウエハー等の薄板部材を複数枚保持する
とともにその保持した薄板部材間のピッチを変換可能な
ピッチ変換部2と、該ピッチ変換部2を駆動して薄板部
材間のピッチを変換するための駆動手段3とを備えてお
り、前記ピッチ変換部2は、ガイド4に沿って前方及び
後方へ移動自在となっている。
【0024】ここで、図2は、前記ピッチ変換部2を示
す斜視図であり、このピッチ変換部2には、半導体ウエ
ハー等の薄板部材の端部を受け入れる溝部501をそれ
ぞれに有する保持部5が複数個並列に配置されている。
【0025】また、この保持部5のそれぞれには、移動
子6が備えられるとともに、この移動子6のそれぞれに
は、この移動子6を移動させるためのピッチ拡張用シャ
フト7の他端が連結されている。そのため、このピッチ
拡張用シャフト7の先端部を押圧することにより、移動
子6を前方側に移動させるとともに前記保持部5を前方
側に移動させ、これにより、前記保持部5が保持してい
る薄板部材間のピッチを広げることが可能となる。な
お、本実施例においては、前記移動子6を前記ガイド4
に移動自在に連結しており、これにより、前記保持部5
がガイド4に沿って前方あるいは後方へ移動可能として
いる。
【0026】次に、このピッチ拡張用シャフト7のそれ
ぞれの先端部の位置は、所望する変換ピッチに合わせて
差異をもたせており、より具体的には、最外郭の前記保
持部5に備えられた移動子6に連結されたピッチ拡張用
シャフト7から順番に、所望する変換ピッチに合わせ、
その先端部の位置をずらしながら配置している。例え
ば、当初7mmのピッチを10mmのピッチに変換する
場合には、それぞれのピッチ拡張用シャフト7の先端部
の位置には3mmづつの差異を持たせている。そのた
め、本実施例のピッチ変換装置1によれば、面倒な作業
を行うこと無く、ピッチ拡張用シャフト7の先端部を押
圧することのみにより、所望するピッチに変換すること
が可能となる。
【0027】この関係を図を用いて説明すると、図3乃
至図6は、保持部5を6個備えたピッチ変換部2の場合
を示す図であり、図3及び図5はその平面を示し、図4
及び図6は側面を示している。また、図4及び図6にお
いて3は、ピッチ拡張用シャフト7を前方側に押圧しあ
るいは後方側へ引き戻すための押圧手段である。
【0028】そして、この図におけるピッチ変換部2に
おいては、保持した薄板部材間のピッチを7mmから1
0mm変換し、あるいは10mmから7mmに変換可能
としている。
【0029】即ち、まず、保持部5をそれぞれ接触させ
て並べた場合に、保持部5で保持する薄板部材間のピッ
チL1が7mmになるようにして前記保持部5の幅を調
整してある(図3及び図4)。
【0030】そして、最外郭の保持部5Aに備えられて
いる移動子6Aに連結されたピッチ拡張用シャフト7A
から順番に、押圧手段側に向かうにしたがって、ピッチ
拡張用シャフト7B、7C、7D、7E、7Fの先端部
の位置を、3mmづつ、非押圧手段側へずらし、隣り合
う移動子6に連結されたピッチ拡張用シャフト7の先端
部の位置の差L2を3mmずつに設定してある。
【0031】この状態において前記押圧手段3を前方側
へ移動してピッチ拡張用シャフト7を押圧していくと、
押圧手段3はまず、最外郭の保持部5Aに備えられた移
動子6Aに連結されたピッチ拡張等シャフト7Aを前方
側へ押し出し、このピッチ拡張用シャフト7Aを3mm
前方へ押し出した時点で、最外郭の保持部5に隣り合う
2番目の保持部5Bに備えられた移動子6Bに連結され
たピッチ拡張用シャフト7Bに接触する。そして、この
時点で、最外郭の保持部5Aとそれに隣り合う保持部5
Bとのそれぞれの溝部501Aと501Bとのピッチ差
は10mmになる。
【0032】その後、更に押圧手段3を前方側へ移動す
ると、押圧手段3は、前記ピッチ拡張用シャフト7Aと
7Bとを同時に前方側へ押し出すことにより、最外郭の
保持部5Aとそれに隣り合う保持部5Bとのそれぞれの
溝部501Aと501Bとのピッチ差(10mm)を維
持したまま、次に、最外郭の保持部5Aから数えて3番
目の保持部5Cに備えられた移動子6Cに連結されたピ
ッチ拡張用シャフト7Cに接触する。そして、この時点
で、最外郭の保持部5Aから順番に、3番目の保持部5
Cまでのそれぞれの溝部501A、501B、501C
のピッチ差は10mmになる。
【0033】そしてその後は、最内郭の保持部5Fに備
えられた移動子6Fに連結されたピッチ拡張用シャフト
7Fを押し出すまで前記押圧手段3を前方側へ移動させ
ていくと、各保持部5A、5B、5C、5D、5E、5
Fの溝部間のピッチが10mmに変換される。この状態
を示した図が図5及び図6である。
【0034】このように、本実施例のピッチ変換装置1
では、押圧手段3によりピッチ拡張用シャフト7A〜7
Fを押圧するのみで、保持部5で保持している薄板部材
間のピッチを変換することができるため、複雑なリンク
機構を用いてピッチを変換する従来のピッチ変換装置と
異なり、正確、確実にピッチを変換することが可能とな
る。
【0035】なお、図1に示されているように、本実施
例において前記ピッチ変換部2は一対個備えており、こ
れにより、半導体ウエハー等の薄板部材を両端から保持
可能としている。そのため、本実施例のピッチ変換装置
においては、より確実に薄板部材を保持することができ
る。
【0036】また、本実施例においては、前記押圧手段
3は、前記ピッチ拡張用シャフト7に接触してこれを押
圧するための2枚の押圧板301と、この2枚の押圧板
301を連結したアーム302と、このアーム302を
前方あるいは後方へ移動させるための駆動機構303と
から構成されている。
【0037】次に、図1において8は、前述した方法に
より拡張した各溝部間のピッチを縮小するために用いら
れるピッチ縮小用シャフトであり、このピッチ縮小用シ
ャフト8は、前記最外郭の保持部5Aに備えられた移動
子6Aに連結されているとともに、その先端部には係合
部801を備えている。
【0038】そのため、前述した方法によりピッチを拡
張した場合には、前記ピッチ縮小用シャフト8の前記係
合部801は、押圧板301との間に一定の距離を維持
したまま、最外郭の保持部5Aの移動に伴って前方側へ
移動する。
【0039】一方、前記押圧板301を後方へ移動した
場合には、前記係合部801が前記押圧板301と係合
して、これにより、前記ピッチ縮小用シャフト8は、押
圧板301と共に後方へ移動し、これによりこのピッチ
縮小用シャフト8が連結している最外郭の保持部5Aも
後方へ移動する構成としている。
【0040】そのため、ピッチを拡張した状態で前記押
圧板301を後方へ移動すると、係合部801を介し
て、まず最外郭の保持部5Aが後方へ移動し、次に、こ
の最外郭の保持部5Aが2番目の保持部5Bと接触した
後に、最外郭の保持部5Aに押されながら、最外郭の保
持部5Aとともに2番目の保持部5Bも後方へ移動して
いき、更に次に、2番目の保持部5Bが3番目の保持部
5Cと接触した後に、最外郭の保持部5A及び2番目の
保持部5Bに押されながら、最外郭の保持部5A及び2
番目の保持部5Bとともに3番目の保持部5Cも後方へ
移動していく、というように、最内郭の保持部5Fが後
方へ移動し、更に前記係合部801が元の位置に来るま
で押圧板301を後方へ移動させることにより、すべて
の保持部の溝部間のピッチを当初の7mmピッチに戻す
ことができる。
【0041】このように、本実施例のピッチ変換装置1
では、ピッチの拡張のみならず、拡張したピッチの縮小
をも容易に行うことができる。
【0042】次に、このようにして構成される本実施例
のピッチ変換装置1を用いて複数枚の半導体ウエハー等
のピッチを変換する場合について説明すると、本実施例
のピッチ変換装置1を用いて半導体ウエハー等の薄板部
材間のピッチを変換する際には、例えば、まず、薄板部
材を複数枚収納可能なキャリアを備えた移載装置本体に
本実施例のピッチ変換装置を装着し、その後に、図7に
示すように、各保持部5に備えた溝部501により薄板
部材10の両端を保持して、これにより複数枚の薄板部
材を本実施例のピッチ変換装置1に装着する。なおこの
際、前記ガイド4を前記移載装置本体に可動自在に設置
しておき、一対のピッチ変換部2間の距離を変更可能に
しておくとよく、これにより、キャリア内の薄板部材を
両端から容易に挟み込んで保持可能とすることができ
る。
【0043】次に、図示しない駆動部を駆動することに
より、駆動機構303を介して押圧板301を前方側へ
移動し、これにより、前述した作用により、薄板部材間
のピッチを所望する値に拡張する。
【0044】また、ピッチを縮小する場合には、図5及
び図6に示すように各保持部の溝部間のピッチを拡張し
た状態で半導体ウエハー等の薄板部材を保持し、その後
に前述した方法により各保持部を接触させてピッチを縮
小すれば良い。
【0045】そしてその後は、変換したピッチにより薄
板部材を収納可能なキャリア内に薄板部材を収納すれば
良い。
【0046】このように、本実施例のピッチ変換装置1
によれば、複雑なリンク機構を用いることなく、正確、
確実に保持している複数枚の薄板部材間のピッチを変換
することが可能である。
【0047】なお、前述した実施例では、保持部を12
個及び6個用いた場合について説明したが、必ずしもこ
の個数に限定されるものでは無く、保持部の個数は、保
持する薄板部材の枚数に合わせていずれの個数としても
良い。
【0048】また、前述の説明では、すべての保持部を
接触させて配置した際の各溝部間のピッチを7mmに
し、更に、拡張用シャフトの先端部の位置を3mmずつ
ずらして、10mmと7mmのピッチに変換可能な場合
について説明したが、本発明のピッチ変換装置は必ずし
もこのピッチに限定されるものではなく、所望する変換
ピッチに合わせて、保持部を接触した際の各溝部間のピ
ッチ、及びピッチ拡張用シャフトの先端部の位置はいず
れの寸法としても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明のピッチ変換装置は、以上説明し
たような形態で実施され、以下に記載するような効果を
奏する。
【0050】本発明のピッチ変換装置は、複数の薄板部
材を保持するとともに、該保持した複数の薄板部材間の
ピッチを変換するためのピッチ変換部と、該ピッチ変換
部を駆動するための駆動手段を備え、前記ピッチ変換部
は、薄板部材を保持するための溝部をそれぞれに有する
複数の保持部と、該保持部のそれぞれに備えられた移動
子と、他端部が前記移動子のそれぞれに連結されたピッ
チ拡張用シャフトと、最外郭の前記移動子に連結された
ピッチ縮小用シャフトとを備えるとともに、前記ピッチ
拡張用シャフトは、変換するピッチ幅に合わせて、その
先端部の位置を、隣り合う前記保持部に連結されたピッ
チ拡張用シャフトの先端部の位置と異なる位置にくるよ
うにしてその長さを調整したことを特徴としており、押
圧手段によりピッチ拡張用シャフトを押圧することによ
り、移動子が移動するとともに保持部が移動し、これに
より、各保持部間のピッチを変換して保持している薄板
部材間のピッチを変換することができる。一方、ピッチ
縮小用シャフトを引き戻すことにより、最外郭の保持部
から順番に、外側の保持部に押されながら、すべての保
持部が元の位置に戻ることができる。
【0051】このように、本発明では、複雑なリンク機
構を用いることなく、移動子に連結されているピッチ拡
張用シャフトを押圧することのみにより、あるいはピッ
チ縮小用シャフトを引き戻すことのみによりピッチを変
換する構造としているため、正確に薄板部材間のピッチ
を変換することができる。
【0052】また、前記ピッチ拡張用シャフトは、先端
部の位置を、変換するピッチ幅に合わせて、隣り合う保
持部に連結されたシャフトの先端部の位置と異なる位置
にくるようにしてその長さを調整しており、例えば、当
初7mmピッチを10mmピッチに変換する場合には、
隣り合う保持部に連結されたシャフトの先端部に、その
差異である3mmの差を持たせている。そのため、面倒
な作業を用いることなく、容易に所望するピッチ幅に変
換することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピッチ変換装置の実施例の平面を示し
た図である。
【図2】本発明のピッチ変換装置の実施例に用いられる
ピッチ変換部を示す斜視図である。
【図3】本発明のピッチ変換装置の実施例の作用を説明
するための図である。
【図4】本発明のピッチ変換装置の実施例の作用を説明
するための図である。
【図5】本発明のピッチ変換装置の実施例の作用を説明
するための図である。
【図6】本発明のピッチ変換装置の実施例の作用を説明
するための図である。
【図7】本発明のピッチ変換装置の実施例の使用方法を
説明するための図である。
【図8】従来のピッチ変換装置を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 ピッチ変換装置 2 ピッチ変換部 3 押圧手段 4 ガイド 5 保持部 6 移動子 7 ピッチ拡張用シャフト 8 ピッチ縮小用シャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持している複数枚の薄板部材間のピッチ
    を一括して変更するためのピッチ変換装置であって、 複数の薄板部材を保持するとともに該保持した複数の薄
    板部材間のピッチを変換するためのピッチ変換部(2)
    と、該ピッチ変換部(2)を駆動するための駆動手段
    (3)を備え、 前記ピッチ変換部(2)は、薄板部材を保持するための
    溝部(501)をそれぞれに有する複数の保持部(5)
    と、該保持部(5)のそれぞれに備えられた移動子
    (6)と、他端部が前記移動子(6)のそれぞれに連結
    されたピッチ拡張用シャフト(7)と、最外郭の前記移
    動子に連結されたピッチ縮小用シャフト(8)とを備え
    るとともに、 前記ピッチ拡張用シャフト(7)は、変換するピッチ幅
    に合わせて、その先端部の位置を、隣り合う前記保持部
    (5)に備えられた移動子(5)に連結されたピッチ拡
    張用シャフト(7)の先端部の位置と異なる位置にくる
    ようにしてその長さを調整したことを特徴とするピッチ
    変換装置。
  2. 【請求項2】前記ピッチ変換部(2)を一対備え、薄板
    部材を両側から保持可能としたことを特徴とする請求項
    1に記載のピッチ変換装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段(3)は、前記ピッチ拡張用
    シャフト(7)を押圧するための押圧板(301)と、
    該押圧板(301)を前方に押し出しあるいは後方に引
    き戻すための駆動機構(303)とを備えることを特徴
    とする請求項2又は請求項3に記載のピッチ変換装置。
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