JP2001118605A - 薄型ポリマー電池及びその製造方法 - Google Patents

薄型ポリマー電池及びその製造方法

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JP2001118605A
JP2001118605A JP29451399A JP29451399A JP2001118605A JP 2001118605 A JP2001118605 A JP 2001118605A JP 29451399 A JP29451399 A JP 29451399A JP 29451399 A JP29451399 A JP 29451399A JP 2001118605 A JP2001118605 A JP 2001118605A
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electrolyte
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Kirio Masui
桐郎 増井
Takuo Hibino
拓郎 日比野
Rumi Nakano
留美 中野
Kazuhiro Noda
和宏 野田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源仕様或いは電源部の構成等を異にする種
々の電子機器機器に使用することを可能とする。 【解決手段】 多数個の端子孔8,9を所定のピッチで
それぞれ形成した一対のポリマーフィルム10,11
と、これらポリマーフィルムに融着されその一部が端子
孔を介して外方に臨ませられる金属箔からなる多数個の
電極集電体16,18及びこれら電極集電体上に形成さ
れた活物質電極層17,19とからなる多数個の電極材
12,13と、電解質をポリマー中に取り込んでなり相
対向する各電極活物質層間にそれぞれ介在される多数個
の固体ポリマー電解質材14とからなる。一対のポリマ
ーフィルムは、各電極活物質層間に各固体ポリマー電解
質材をそれぞれ介挿させた状態で重ね合わされるるとと
もに、隣り合う各電極材間を互いに封装して接合される
ことにより多数の個別ポリマー電池2を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、薄型ポリマー電池
及びその製造方法に関し、さらに詳しくは互いに切り離
し自在とされた多数個の個別ポリマー電池を連設してな
り、これら各個別ポリマー電池が所定の容量、電圧等の
仕様に応じて適宜切り離されて用いられるようにした薄
型ポリマー電池及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】電池は、各種電子機器等の主電源或いは
バックアップ電源、予備電源等にと幅広い分野で用いら
れている。電池には、円筒型、角筒型、ボタン型或いは
板状型等の様々な形状及び大きさのものが提供されてい
る。電池は、電子機器機器の電源仕様或いは電源部の構
成に適合したもののみが用いられ、適合しないものは装
填することができなかったり機器の作動を不能とする。 【0003】ところで、電池においては、従来の電解液
に代えて固体電解質を用いることにより液漏れを防ぐ電
池缶を不要として小型・軽量・薄型化を図った薄型電池
が提案されている。かかる薄型電池の特性に着目して、
互いに切り離し自在とされた多数個の個別電池を連設
し、これら個別電池を所定の容量、電圧等の仕様に応じ
て切り離して使用するようにした薄型電池が、例えば実
公平8−6363号「ロール状乾電池」公報(先願1)
や、特開平7−65806号「電池とその使用方法」公
報(先願2)によって提案されている。 【0004】すなわち、先願1の薄型電池は、フィルム
状電池をテープ状にしたものを巻芯に巻回し、所定量を
適宜引き出してカットして用いることで、使用目的に応
じた自由な対応或いは容易な電池交換が可能とされると
いった特徴がある。また、先願2の薄型電池も、周囲を
絶縁材によって封口した多数個の個別薄型電池間にスリ
ットを形成しこのスリットを介して個別薄型電池を切り
離し自在とするとともに、各個別薄型電池の片面に粘着
材を設けた剥離部材を接着してなる。先願2の薄型電池
は、個別薄型電池の切離し個数を調整することで任意の
電池容量を得るとともに、粘着材によって機器への固定
接続を容易とするといった特徴を有している。 【0005】ところで、各種の携帯型電子機器等におい
ては、一般に商用電源とともに繰り返し充電が可能な二
次電池が電源として用いられている。携帯型電子機器等
は、薄型軽量化とともに、多機能化或いは長時間使用化
が図られており、このために高出力高容量で小型薄型、
かつ安全性の高い二次電池を必要としている。二次電池
としては、従来鉛電池やニッケル・カドミウム蓄電池等
が用いられていたが、より小型軽量で安全性の高いリチ
ウムイオン二次電池が開発されたことによって、このリ
チウムイオン二次電池が携帯型電子機器等に搭載される
ようになっている。 【0006】リチウムイオン二次電池は、リチウムをド
ープ/脱ドープ可能とする炭素系材料からなる負極活物
質によって負極を構成するとともに、リチウムコバルト
酸化物やリチウムニッケル酸化物等のリチウムを含む遷
移金属酸化物からなる正極活物質によって正極を構成す
る。リチウムイオン二次電池は、これら負極と正極とを
セパレータを介して重ね合わせて発電体を構成し、この
発電体を電池缶に装填するとともに電解液を充填して電
池蓋によって封入してなる。 【0007】リチウムイオン二次電池は、クリーンで高
エネルギー密度を有するとともに、サイクル特性、安全
性に優れかつ低温特性や負荷特性、或いは急速充電特性
に優れるといった種々の特徴を有している。かかるリチ
ウムイオン二次電池ではあるが、電池缶を有することで
その厚さが4mm程度までを限界としかつ自由な形状の
製作が困難であった。 【0008】かかるリチウムイオン二次電池において
も、従来の電解液に代えて固体化電解質を用いた薄型の
リチウムイオンポリマー二次電池が注目されている。リ
チウムイオンポリマー二次電池は、液漏れが無いことで
電池缶を不要とし、発電体を例えばアルミニウム箔等の
金属箔と、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム
とからなる外装材によって封入してなる。したがって、
リチウムイオンポリマー二次電池は、その厚みが1mm
以下に構成されるとともに自由な形状に形成することが
可能であるといった特徴を有している。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
願1の薄型電池においては、ロール状に巻回すること、
所定量を引き出してカットして使用することのみが開示
されており、例えばカット部位の封止構造や正極端子や
負極端子の構造等の電池の具体的な構成の開示が無い。
したがって、先願1の薄型電池においては、カット部位
における絶縁保持或いは正極端子や負極端子に接続して
電源供給等を如何様にして行うかが問題となり、そのま
まの実用化が困難である。 【0010】また、先願2の薄型電池においては、負極
集電体をベースとして、負極活物質層、高分子固体電解
質層、正極活物質層及び正極集電体とを順次積層すると
ともに、負極集電体に粘着層を形成しかつスリットを形
成してなる。したがって、先願2の薄型電池において
は、下層の各部に対して上層の各部を互いに精密に位置
決めしながら形成するために、生産性が悪いといった問
題がある。また、先願2の薄型電池においては、正極集
電体が一方の外装体を構成するために、比較的厚みのあ
るステンレスやアルミニウムが用いられるとともに、取
扱に際して何らかの絶縁部材も必要とする。さらに、先
願2の薄型電池においては、各個別電池間を封口して絶
縁を保持するために接着材層が形成されなければならな
い。 【0011】さらに、先願1や先願2の薄型電池は、二
次電池を想定していないことから、上述したように正極
端子や負極端子の構造が充電操作に適応するように構成
されてはいない。携帯型電子機器等においては、携帯時
においても使用されることが多く、内蔵した二次電池の
電池切れに対応するために持ち運びが簡易でありかつ様
々な機器の仕様にも切離し個数の設定によって対応が可
能な上述した薄型電池の要求が大きい。 【0012】したがって、本発明は、電源仕様或いは電
源部の構成等を異にする種々の電子機器機器に適合し得
る上述した先願の薄型電池の特徴を踏襲し、生産性を向
上してその実用化を図った薄型ポリマー電池及びその製
造方法を提供することを目的に提案されたものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる薄型ポリマー電池は、多数個の端子孔を
所定のピッチでそれぞれ形成した幅広若しくは長尺の一
対のポリマーフィルムと、各ポリマーフィルムの一方主
面に各端子孔の形成領域に対応して融着されることによ
ってその一部が端子孔を介して他方主面側から外方に臨
ませられる金属箔からなる多数個の電極集電体と、これ
ら電極集電体上にそれぞれ所定の電極活物質を塗布する
ことによって形成された活物質電極層とからなる多数個
の電極材と、高分子材料と電解液と電解質塩とを混合し
てゲル状化した電解質をポリマー中に取り込んでなり各
電極活物質層間にそれぞれ介在される多数個の固体ポリ
マー電解質材とから構成される。薄型ポリマー電池は、
一対のポリマーフィルムを、各電極活物質層間に各固体
ポリマー電解質材をそれぞれ介挿させた状態で重ね合わ
せるとともに、隣り合う各電極材間を互いに封装するよ
うにして相対接合することによって多数個の個別ポリマ
ー電池を構成し、各個別ポリマー電池が各接合部位にお
いて互いに切離し自在に構成されてなる。 【0014】以上のように構成された本発明にかかる薄
型ポリマー電池によれば、電源仕様或いは電源部の構成
等を異にする種々の電子機器機器に対応して、所定個数
の個別ポリマー電池が各接合部位から切り離されて用い
られる。薄型ポリマー電池においては、一対のポリマー
フィルムを所定位置で相対接合して個別ポリマー電池を
互いに封口することから、封口構造が簡易となり高率よ
くかつ高精度に生産される。薄型ポリマー電池において
は、一対のポリマーフィルムにそれぞれ電極集電体の一
部を外方に臨ませる端子孔が形成されることから、端子
部材を不要として薄型化が図られるとともに、未使用時
においても端子間の絶縁を保持する絶縁フィルム等を不
要として構造の簡易化が図られるとともに搭載される電
子機器や充電器等との接続も簡易に行われる。 【0015】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる薄型ポリマー電池の製造方法は、幅広若しくは長尺
の一対のポリマーフィルムに多数個の端子孔を所定のピ
ッチでそれぞれ形成する端子孔形成工程と、ポリマーフ
ィルムの一方主面に各端子孔の形成領域に対応して金属
箔からなる多数個の電極集電体をそれぞれ融着するとと
もにこれら各電極集電体の表面にそれぞれ所定の電極活
物質を塗布することによって電極活物質層を形成してな
る電極材を形成する電極材形成工程と、一対のポリマー
フィルムを相対向する各電極活物質層間に高分子材料と
電解液と電解質塩とを混合してゲル状化した電解質をポ
リマー中に取り込んでなる各固体ポリマー電解質材をそ
れぞれ介挿させた状態で重ね合わせるポリマーフィルム
重合せ工程と、一対のポリマーフィルムを隣り合う各電
極材間において相対接合することによって互いに封口さ
れた多数個の個別ポリマー電池を構成するポリマーフィ
ルム接合工程とを経て薄型ポリマー電池を製造する。 【0016】以上の工程からなる本発明にかかる薄型ポ
リマー電池の製造方法によれば、正極材と負極材とを独
立した工程で形成してこれらをポリマーフィルム接合工
程において一体化することから、製品の歩留り率の向上
が図られ、高精度の薄型ポリマー電池が効率よく生産さ
れる。薄型ポリマー電池の製造方法によれば、各電極集
電体から電力を取り出したり充電を行うための端子が不
要とされることで工程の簡易化とより一層の薄型化が図
られ、電源仕様或いは電源部の構成等を異にする種々の
電子機器機器に対応可能な多数個の個別ポリマー電池を
連設した薄型ポリマー電池の実用化が図られる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示した薄型ポリマー電池1は、詳細を後述するように互
いに切り離し自在とされた多数個の個別ポリマー電池2
が隣り合って連設されて全体が長尺のテープ状を呈して
構成されている。各個別ポリマー電池2は、それぞれ充
電が可能な二次電池として構成される。薄型ポリマー電
池1は、図1に示すように巻芯3の外周部に巻回される
ことによってロール体の態様とされ、詳細を省略するが
巻芯3を回転自在に支持する収納ケース4内に収納され
て提供される。 【0018】薄型ポリマー電池1は、図2に示すように
収納ケース4に設けた引出し口5から先端部が引き出さ
れ、使用する電子機器等の電源仕様に応じて所定の長
さ、換言すれば所定の個数分の個別ポリマー電池2が切
り離されて用いられる。収納ケース4には、詳細を省略
するが引出し口5に鋭利な凸部等からなるカッター部を
形成し、引き出された個別ポリマー電池2が軽微な力で
かつ精度よく切り離されるように構成されている。 【0019】薄型ポリマー電池1には、各個別ポリマー
電池2を互いに区割りするとともに切離し自在とするた
めに、長さ方向に対して一定の間隔を以ってその表裏に
それぞれ幅方向のステッチ6、7が形成されている。薄
型ポリマー電池1には、各個別ポリマー電池2の形成領
域の表裏主面に、それぞれ端子孔8、9が形成されてい
る。したがって、切り離された各個別ポリマー電池2
は、その端子孔8、9を介して電子機器等の電源部の端
子が接続されて電源の供給を行う。また、各個別ポリマ
ー電池2は、端子孔8、9を介して充電器の充電端子が
接続されることによって充電が行われる。 【0020】薄型ポリマー電池1は、個別ポリマー電池
2の切り離し個数を適宜設定することによって、電源仕
様或いは電源部の構成等を異にする種々の電子機器に使
用することが可能である。また、薄型ポリマー電池1
は、小型軽量であり、取扱が簡易である。したがって、
薄型ポリマー電池1は、使用者にとって持ち運びする種
々の携帯型電子機器毎に予備電源を用意することを不要
とする。 【0021】薄型ポリマー電池1は、突出された端子片
を有しておらず比較的小型の端子孔8、9が形成された
構造であることから、端子の破損等が生じることは無
く、また絶縁のための厳重な包装も不要とする。したが
って、薄型ポリマー電池1は、収納ケース4の内部に絶
縁材等を用いずに直接装填することが可能である。 【0022】薄型ポリマー電池1は、図3に示すよう
に、互いに同幅とされた長尺の一対のポリマーフィルム
10、11と、一方のポリマーフィルム10の主面に互
いに所定の間隔を以って一体に形成された多数個の正極
材12と、他方のポリマーフィルム11の主面に互いに
所定の間隔を以って一体に形成された多数個の負極材1
3と、各正極材12と負極材13との間にそれぞれ介挿
された多数個の固体ポリマー電解質材14とから構成さ
れる。ポリマーフィルム10、11は、外装材を構成
し、例えばナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン或
いはポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィ
ルムからなる。 【0023】ポリマーフィルム10には、所定の間隔を
以って上述したステッチ6、6が形成されるとともに、
これらステッチ6、6によって区割りされた領域にそれ
ぞれ端子孔8が形成されている。同様に、ポリマーフィ
ルム11にも、所定の間隔を以って上述したステッチ
7、7が形成されるとともに、これらステッチ7、7に
よって区割りされた領域にそれぞれ端子孔9が形成され
ている。ステッチ6、7は、後述するようにポリマーフ
ィルム10、11が接合された部位15、15に形成さ
れている。端子孔8、9は、ステッチ6、7によって区
割りされた領域のほぼ中央部に形成されている。なお、
端子孔8、9は、中央部に限定されることは無く、接合
部位15を除くその他の部位に適宜形成してもよい。 【0024】各正極材12は、それぞれ正極集電体16
と、正極活物質層17とから構成される。正極集電体1
6は、例えば厚みが10μm以上のアルミニウム箔から
なり、隣り合うステッチ6、6の間隔よりもやや小さな
長さでかつポリマーフィルム10の幅よりもやや小幅の
外形寸法を有している。各正極集電体16は、外周部に
接合代を保持するようにしてポリマーフィルム10の一
方主面上に、ステッチ6、6間に位置してレーザ融着さ
れる。各正極集電体16は、ポリマーフィルム10に融
着された状態において、それぞれその一部が端子孔8を
介して外方に臨ませられることによって正極端子部16
aを構成する。 【0025】正極活物質層17は、各正極集電体16の
主面にそれぞれ正極活物質合剤を塗布して形成される。
正極活物質合剤は、例えばTiS2、MoS2、NbSe
2、V25等のリチウムを含有しない金属硫化物或いは
酸化物や、LixMO2(式中、Mは一種以上の遷移金属
を表す。xは電池の充放電状態によって異なり、通常
0.05以上1.10以下である。)を主体とするリチ
ウム複合酸化物等が用いられる。遷移金属Mは、例えば
Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Mn(マンガ
ン)が用いられ、具体的にはLiCoO2、LiNi
2、LiNiyCo1-y2(0<y<1)、LiMn2
4が用いられる。これらリチウム複合酸化物は、高電
圧を発生することができるとともにエネルギー密度的に
優れた物質である。正極活物質は、これらの物質を複数
種混合して用いてもよい。 【0026】正極活物質合剤は、上述した正極活物質に
対して、例えばバインダとしてPVdF、溶剤としてN
MPを加えてスラリー状とし、ドクターブレード法等に
よって正極集電体15の主面上に均一に塗布される。正
極活物質合剤は、遠赤外線炉において高温乾燥処理が施
されてNMPが飛ばされ、さらにロールプレスによる加
圧処理が施されて高密度化が図られて正極集電体16の
主面上に正極活物質層17を成膜形成する。 【0027】なお、各正極材12は、ポリマーフィルム
10の主面上に正極集電体16を溶着した後に、正極活
物質層17を成膜形成するようにしたが、かかる工程に
限定されるものでは無い。各正極材12は、例えば長尺
の正極集電体原反に正極活物質層17を成膜形成した後
にこれを所定の長さと幅に切断してポリマーフィルム1
0の主面上に正極集電体16を溶着等して構成してもよ
い。 【0028】各負極材13は、それぞれ負極集電体18
と、負極活物質層19とから構成される。負極集電体1
8は、例えば厚みが10μm以上の銅箔からなり、隣り
合うステッチ7、7の間隔よりもやや小さな長さでかつ
ポリマーフィルム11の幅よりもやや小幅の外形寸法を
有している。負極集電体18は、正極集電体16よりも
やや大きな外形とされている。各負極集電体18は、外
周部に接合代を保持するようにしてポリマーフィルム1
1の一方主面上に、ステッチ7、7間に位置してレーザ
融着される。各負極集電体18は、ポリマーフィルム1
1に融着された状態において、それぞれその一部が端子
孔9を介して外方に臨ませられることによって負極端子
部18aを構成する。 【0029】負極活物質層19は、各負極集電体18の
主面にそれぞれ負極活物質合剤を塗布して形成される。
負極活物質合剤は、負極活物質としてリチウムイオンを
ドープ・脱ドープ可能な材料、例えばグラファイトや難
黒鉛化炭素或いは易黒鉛化炭素等の炭素材料が用いられ
る。負極活物質合剤は、これら炭素材料に対して、バイ
ンダとしてPVdF(ポリフッ化ビニリデン)、溶剤と
してNMP(n−メチルピロリドン)を加えてスラリー
状とし、ドクターブレード法等によって負極集電体12
の主面上に均一に塗布される。負極活物質合剤は、遠赤
外線炉において高温乾燥処理が施されてNMPが飛ばさ
れ、さらにロールプレスによる加圧処理が施されて高密
度化が図られて負極集電体18の主面上に負極活物質層
19を成膜形成する。なお、負極活物質は、炭素材料の
他にも、ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子材料
やSnO2等の酸化物も使用される。 【0030】各個体ポリマー電解質材14は、高分子材
料と電解液と電解質塩とを混合してゲル状化した電解質
をポリマー中に取り込んでなる。高分子材料は、電解液
に相溶する性質を有し、シリコンゲル、アクリルゲル、
アクリロニトリルゲル、ポリフォスファゼン変性ポリマ
ー、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイ
ド、及びこれらの複合ポリマーや架橋ポリマー、変性ポ
リマー等、若しくはフッ素系ポリマーとして、例えばポ
リ(ビニリデンフルオロライド)、ポリ(ビニリデンフ
ルオロライド−co−テトラフルオロサフルオロプロピ
レン)、或いはポリ(ビニリデンフルオロライド−co
−トリフルオロエチレン)等の高分子材料、及びこれら
の混合物が各種使用される。 【0031】電解液成分は、上述した高分子材料を分散
可能とし、非プロトン性溶媒として例えばエチレンカー
ボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)或
いはブチレンカーボネート(BC)等が用いられる。電
解質塩には、溶剤に相溶するものが用いられ、カチオン
とアニオンとが組み合わされてなる。カチオンには、ア
ルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオン
には、Cl-、Br-、I-、SCN-、ClO4 -、B
4 -、PF6 -、CF3SO3 -等が用いられる。電解質塩
には、具体的には六フッ化リン酸リチウムや四フッ化ホ
ウ酸リチウムが、電解液に対して溶解可能な濃度で用い
られる。 【0032】個体ポリマー電解質材14は、負極材13
とほぼ等しくかつ正極材12よりもやや大きな外形を以
って形成されている。個体ポリマー電解質材14には、
図3に示すように、正極材12の外周部から張り出した
外周部にこの正極材12の厚みとほぼ等しい高さの外周
壁部14aが一体に形成されている。したがって、個体
ポリマー電解質材14は、正極材12に重ね合わされた
状態において、その外周部を被覆して負極材13との絶
縁を保持する。 【0033】上述した各部材を備える薄型ポリマー電池
1の製造工程について、図4を参照して説明する。薄型
ポリマー電池1は、一方のポリマーフィルム10に対し
て各個別ポリマー電池2を構成する各正極材12をそれ
ぞれ形成する工程と、他方のポリマーフィルム11に対
して各個別ポリマー電池2を構成する各負極材13をそ
れぞれ形成する工程とを経て、これらポリマーフィルム
10、11を各個別ポリマー電池2に対応して個体ポリ
マー電解質材14を介挿して接合する工程とを経て製造
される。 【0034】ポリマーフィルム10には、ステップs−
1において、所定の間隔を以って多数個の端子孔8が形
成される。ポリマーフィルム10には、ステップs−2
において、各端子孔8を挟ん所定の間隔を以って多数個
のステッチ6が形成される。ポリマーフィルム10に
は、ステップs−3において、一方主面の一対のステッ
チ6、6によって区割りされた各領域に端子孔8を閉塞
するようにして所定の大きさに形成された正極集電体1
6がレーザ融着される。ポリマーフィルム10には、ス
テップs−4において、正極集電体16の主面上に正極
活物質合剤が塗布されて正極活物質層17が形成され
る。ポリマーフィルム10には、上述した各工程を経て
一方の主面に正極材12が形成される。 【0035】同様に、ポリマーフィルム11には、ステ
ップs−5において、所定の間隔を以って多数個の端子
孔9が形成される。各端子孔9は、上述したポリマーフ
ィルム10の各端子孔8と同一ピッチで形成される。ポ
リマーフィルム11には、ステップs−6において、各
端子孔9を挟ん所定の間隔を以って多数個のステッチ7
が形成される。各ステッチ7は、上述したポリマーフィ
ルム10の各ステッチ8と同一ピッチで形成される。 【0036】ポリマーフィルム11には、ステップs−
7において、一方主面の一対のステッチ7、7によって
区割りされた各領域に端子孔9を閉塞するようにして所
定の大きさに形成された負極集電体18がレーザ融着さ
れる。ポリマーフィルム11には、ステップs−8にお
いて、負極集電体18の主面上に負極活物質合剤が塗布
されて負極活物質層19が形成される。ポリマーフィル
ム11には、上述した各工程を経て一方の主面に負極材
13が形成される。 【0037】ポリマーフィルム10、11は、上述した
工程を経てそれぞれ多数個の正極材12及び負極材13
が形成され、ステップs−9において、これら正極材1
2と負極材13との間に固体ポリマー電解質材14を挟
み込むようにして重ね合わされる。ポリマーフィルム1
0、11は、この状態においてそれぞれに形成されたス
テッチ6、7が対応位置される。ポリマーフィルム1
0、11は、ステップs−10において、ステッチ6、
7の周辺領域及び正極材12及び負極材13の外周領域
とにレーザ溶着が施されて互いに相対接合されて薄型ポ
リマー電池1を完成させる。 【0038】薄型ポリマー電池1は、上述したようにポ
リマーフィルム10、11を接合した各接合部位15に
おいて正極材12と負極材13と固体ポリマー電解質材
14との積層体からなる各発電体を互いに封装して、多
数個の個別ポリマー電池2を連続して構成する。薄型ポ
リマー電池1は、上述したポリマーフィルム10、11
の接合工程を経た後に、図示しない巻取工程へと送られ
て巻芯3に連続して巻き取られる。 【0039】上述した薄型ポリマー電池1は、互いに切
り離し自在とされた多数個の個別ポリマー電池2が隣り
合って連設されて全体が長尺のテープ状を呈して構成さ
れているが、かかる構成に限定されるものでは無い。本
発明にかかる薄型ポリマー電池の第2の実施の形態とし
て図5に示した薄型ポリマー電池20は、幅広とされた
一対のポリマーフィルムシート22、23が用いられ、
これらポリマーフィルムシート22、23に多数個の個
別ポリマー電池21がマトリックス状に連設されること
によって全体がシート状を呈して構成されてなる。 【0040】一対のポリマーフィルムシート22、23
は、多数本のステッチ24が格子状に形成されることに
よって多数個の領域25がマトリックス状に区割りさ
れ、各領域25にそれぞれ端子孔26が形成されてい
る。ポリマーフィルムシート22、23には、各領域2
5内にそれぞれ発電体27が封装されている。各発電体
27は、一方のポリマーフィルムシート22の各領域2
5の内面にそれぞれ形成された正極材と、他方のポリマ
ーフィルムシート23の各領域25の内面にそれぞれ形
成された負極材と、これら正極材と負極材との間に介挿
された固体ポリマー電解質材とからなる。 【0041】薄型ポリマー電池20は、各領域25のス
テッチ24を含む発電体27の外周部においてポリマー
フィルムシート22、23にレーザ融着を施すことによ
り、発電体27を封装して個別ポリマー電池21を構成
する。薄型ポリマー電池20は、ポリマーフィルムシー
ト22、23に形成した端子孔26を介してそれぞれ正
極材の正極集電体及び負極材の負極集電体を外方に臨ま
せる。なお。薄型ポリマー電池20は、ポリマーフィル
ムシート22、23の材質や、発電体27を構成する正
極材や負極材の構成については、上述した薄型ポリマー
電池1と同様とすることから、その詳細についての説明
を省略する。 【0042】以上のように構成された薄型ポリマー電池
20は、使用する電子機器等の電源仕様に応じて個別ポ
リマー電池21が所定の個数に切り離される。換言すれ
ば、薄型ポリマー電池20は、個別ポリマー電池21の
切り離し個数を適宜設定することによって、電源仕様或
いは電源部の構成等を異にする種々の電子機器に使用す
ることが可能である。また、薄型ポリマー電池20は、
小型軽量であり、取扱が簡易である。したがって、薄型
ポリマー電池20は、使用者にとって持ち運びする種々
の携帯型電子機器毎に予備電源を用意することを不要と
する。 【0043】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電源仕様或いは電源部の構成等を異にする種々の
電子機器機器に対応して、所定個数の個別ポリマー電池
を各接合部位から切り離して用いるようにすることか
ら、各種の携帯型電子機器等を携帯しながら使用する場
合において機器毎の予備電源パックを不要とさせ、内蔵
電池の電池切れといった事態に対しても素早い対応を可
能とさせる。本発明によれば、一対のポリマーフィルム
を所定位置で相対接合して個別ポリマー電池を互いに封
口することから、封口構造が簡易となり高精度の薄型ポ
リマー電池が高率よく生産される。薄型ポリマー電池
は、一対のポリマーフィルムにそれぞれ電極集電体の一
部を外方に臨ませる端子孔が形成されることから、端子
部材を不要として薄型化が図られるとともに、未使用時
においても端子間の絶縁を保持する絶縁フィルム等を不
要として構造の簡易化が図られるようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる薄型ポリマー電池の実施の形態
として示す、テープ状薄型ポリマー電池の斜視図であ
る。 【図2】同テープ状薄型ポリマー電池を収納ケースに収
納した状態の斜視図である。 【図3】薄型ポリマー電池の構成を説明する要部縦断面
図である。 【図4】同薄型ポリマー電池の製造工程の説明図であ
る。 【図5】本発明にかかる薄型ポリマー電池の他の実施の
形態として示す、シート状薄型ポリマー電池の斜視図で
ある。 【符号の説明】 1 薄型ポリマー電池、2 個別ポリマー電池、3 巻
芯、4 収納ケース、6,7 ステッチ、8,9 端子
孔、10,11 ポリマーフィルム、12 正極材、1
3 負極材、14 固体ポリマー電解質体、15 接合
部、16 正極集電体、16a 正極端子部、17 正
極活物質層、18 負極集電体、18a負極端子部、1
9 負極活物質層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 留美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 野田 和宏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA03 AA04 AA09 AA13 CC02 DD07 DD13 FF06 5H029 AJ02 AJ03 AJ05 AJ12 AJ14 AK02 AK03 AK05 AL06 AL07 AM00 AM03 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ12 BJ14 CJ01 CJ04 CJ05 CJ22 DJ02 DJ05 DJ07 DJ14 EJ01 EJ12 HJ04

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 多数個の端子孔を所定のピッチでそれぞ
    れ形成した幅広若しくは長尺の一対のポリマーフィルム
    と、 上記各ポリマーフィルムの一方主面に、上記各端子孔の
    形成領域に対応して融着されることによってその一部が
    上記端子孔を介して他方主面側から外方に臨ませられる
    金属箔からなる多数個の電極集電体と、これら電極集電
    体上にそれぞれ所定の電極活物質を塗布することによっ
    て形成された活物質電極層とからなる多数個の電極材
    と、 高分子材料と電解液と電解質塩とを混合してゲル状化し
    た電解質をポリマー中に取り込んでなり、相対向する上
    記各電極活物質層間にそれぞれ介在される多数個の固体
    ポリマー電解質材とからなり、 上記一対のポリマーフィルムを、上記各電極活物質層間
    に上記各固体ポリマー電解質材をそれぞれ介挿させた状
    態で重ね合わせるとともに、隣り合う上記各電極材間を
    互いに封装するようにして相対接合することによって多
    数個の個別ポリマー電池を構成し、 上記各個別ポリマー電池が、上記各接合部位において互
    いに切離し自在に構成されたことを特徴とする薄型ポリ
    マー電池。 【請求項2】 上記ポリマーフィルムは、長尺のテープ
    状であり、長さ方向に隣り合って上記個別ポリマー電池
    が互いに切り離し自在に構成されてなり、 巻取ロールに巻回された状態から引き出されて上記個別
    ポリマー電池が順次切り離されることを特徴とする請求
    項1に記載の薄型ポリマー電池。 【請求項2】 上記ポリマーフィルムは、幅広のシート
    状であり、上記個別ポリマー電池が互いに切り離し自在
    にマトリックス状に配列されて構成されたことを特徴と
    する請求項1に記載の薄型ポリマー電池。 【請求項4】 上記各個別ポリマー電池は、融着された
    上記ポリマーフィルムに形成された各端子孔を介して他
    方主面から外方に露呈された上記電極集電体の部位が端
    子を構成することを特徴とする請求項1に記載の薄型ポ
    リマー電池。 【請求項5】 上記各固体ポリマー電解質材は、外周縁
    に沿って外周壁部が一体に形成されており、この外周壁
    部によって上記いずれか一方の電極活物質層に重ね合わ
    された状態においてその外周部を被覆することを特徴と
    する請求項1に記載の薄型ポリマー電池。 【請求項6】 上記一方のポリマーフィルムには、アル
    ミニウム箔からなる各正極集電体の主面に、それぞれリ
    チウムコバルト酸化物やリチウムニッケル酸化物等のリ
    チウムを含む遷移金属酸化物からなる正極活物質を塗布
    して正極活物質層を形成することによって多数個の正極
    材が形成され、 上記他方のポリマーフィルムには、上記正極材に対応し
    て、銅箔からなる各負極集電体の主面に、それぞれリチ
    ウムをドープ/脱ドープ可能とする炭素系材料からなる
    負極活物質を塗布して負極活物質層を形成することによ
    って多数個の負極材が形成され、 上記個別ポリマー電池が充電可能な二次電池として構成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の薄型ポリマー
    電池。 【請求項7】 上記金属箔は、厚みが10μm以上であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の薄型ポリマー電
    池。 【請求項8】 上記一対のポリマーフィルムは、上記各
    金属箔の外周部にそれぞれ接合代を構成するに足る大き
    さを有することを特徴とする請求項1に記載の薄型ポリ
    マー電池。 【請求項9】 上記一対のポリマーフィルムには、上記
    各接合部位にステッチがそれぞれ形成され、これらステ
    ッチが上記個別ポリマー電池を互いに切離し自在とする
    切離し部を構成することを特徴とする請求項1に記載の
    薄型ポリマー電池。 【請求項10】 幅広若しくは長尺の一対のポリマーフ
    ィルムに多数個の端子孔を所定のピッチでそれぞれ形成
    する端子孔形成工程と、 上記ポリマーフィルムの一方主面に、上記各端子孔の形
    成領域に対応して金属箔からなる多数個の電極集電体を
    それぞれ融着するとともに、これら各電極集電体の表面
    に、それぞれ所定の電極活物質を塗布することによって
    電極活物質層を形成してなる電極材を形成する電極材形
    成工程と、 上記一対のポリマーフィルムを、相対向する上記各電極
    活物質層間に、高分子材料と電解液と電解質塩とを混合
    してゲル状化した電解質をポリマー中に取り込んでなる
    各固体ポリマー電解質材をそれぞれ介挿させた状態で重
    ね合わせるポリマーフィルム重合せ工程と、 上記一対のポリマーフィルムを、隣り合う上記各電極材
    間において相対接合することによって互いに封口された
    多数個の個別ポリマー電池を構成するポリマーフィルム
    接合工程と を経て製造することを特徴とする薄型ポリマー電池の製
    造方法。 【請求項11】 上記一対のポリマーフィルムには、上
    記接合部位に対応して上記個別ポリマー電池を互いに切
    離し自在とする切離し部を形成する切離し部形成工程が
    施こされることを特徴とする請求項10に記載の薄型ポ
    リマー電池の製造方法。 【請求項12】 上記電極材形成工程は、上記一方のポ
    リマーフィルムに融着されたアルミニウム箔からなる各
    正極集電体の主面に、それぞれリチウムコバルト酸化物
    やリチウムニッケル酸化物等のリチウムを含む遷移金属
    酸化物からなる正極活物質を塗布して正極活物質層を形
    成する正極活物質層形成工程と、 上記他方のポリマーフィルムに融着された銅箔からなる
    各負極集電体の主面に、それぞれリチウムをドープ/脱
    ドープ可能とする炭素系材料からなる負極活物質を塗布
    して負極活物質層を形成する負極活物質層形成工程とを
    有することを特徴とする請求項10に記載の薄型ポリマ
    ー電池の製造方法。
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