JP2001118529A - 電界放射型電子源およびその製造方法 - Google Patents

電界放射型電子源およびその製造方法

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JP2001118529A
JP2001118529A JP29595299A JP29595299A JP2001118529A JP 2001118529 A JP2001118529 A JP 2001118529A JP 29595299 A JP29595299 A JP 29595299A JP 29595299 A JP29595299 A JP 29595299A JP 2001118529 A JP2001118529 A JP 2001118529A
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forming
layer
insulating substrate
electron source
semiconductor layer
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JP29595299A
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English (en)
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Takashi Hatai
崇 幡井
Takuya Komoda
卓哉 菰田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスプレイ装置の電子源としての利用が容易
な電界放射型電子源およびその製造方法を提供する。 【解決手段】電界放射型電子源10は、ガラス基板から
なる絶縁性基板11と、絶縁性基板11の一表面側に形
成された導電性層8と、導電性層8上に形成された酸化
した多孔質多結晶シリコン層からなる強電界ドリフト層
6と、強電界ドリフト層6上に形成された表面電極7と
を備える。絶縁性基板11は、上記一表面側に対向配置
されて絶縁性基板11との間に気密空間を形成するフェ
ースプレート(図示せず)側へ表面電極7よりも突出し
且つフェースプレートとの間が所定距離に保たれるよう
にフェースプレートを支持する補強用スペーサ41が連
続一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放射により電
子線を放射するようにした電界放射型電子源に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄型でフラットなディスプレ
イ装置として、電界放射型電子源を形成した基板を接着
した平板状の電子源側ガラス基板(以下、リヤプレート
と称す)と、電界放射型電子源への対向面に蛍光体が塗
布された平板状の蛍光体側ガラス基板(以下、フェース
プレートと称す)とを対向配置し、両プレート間に支持
用のスペーサを介在させて両プレートの間の空間を真空
に保つように構成されたディスプレイ装置が各所で研究
されている。この種の電界放射型ディスプレイ装置は、
電界放射型電子源から放出された電子によってフェース
プレートに塗布されている蛍光体を発光させて、文字や
画像を表示するものである。
【0003】この種のディスプレイ装置は、両プレート
間に気密空間が形成され、両プレートの間の気密空間が
真空に保たれているので、両プレートに外部から大気圧
が加わるから、耐大気圧を高くするために、両プレート
間に支持用のスペーサとは別に補強用スペーサを介在さ
せる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のディ
スプレイ装置において、補強用スペーサが外部(フェー
スプレートの前面側)から見えないようにするために
は、補強用スペーサを隣接する画素の間に配置する必要
があり、画素間の間隔を数十μmから100μm程度と
すると、補強用スペーサの幅寸法を数μmから数十μm
程度と非常に小さくする必要がある。
【0005】一方、両プレート間の間隔(所定距離)
は、フェースプレートに塗布する蛍光体として低速電子
線用の蛍光体を使用して電子の加速電圧を数百V程度以
下にした場合で、100μmから数百μm程度である。
これに対し、蛍光体の発光効率を上げるために高速電子
線用の蛍光体を使用して電子を数kV程度以上の高電圧
で加速するような場合には、両プレート間での放電を避
けるために、両プレート間の間隔を1mmから数mm程
度離す必要がある。
【0006】したがって、補強用スペーサは、例えば高
さを上記所定距離の1mm、幅を上記幅寸法の数十μm
とするものであるから、高さと幅との比(以下、アスペ
クト比と称す)の大きなものが必要となり、製造が難し
いとともに、所定位置に配置する(例えば、フェースプ
レート側にあっては隣り合う画素間の領域に当接させ
る)ことが難しいという不具合があった。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、ディスプレイ装置の電子源としての
利用が容易な電界放射型電子源およびその製造方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、絶縁性基板と、絶縁性基板の一
表面側に形成された導電性層と、導電性層上に形成され
た酸化若しくは窒化した多孔質半導体層よりなる強電界
ドリフト層と、強電界ドリフト層上に形成された表面電
極とを備え、表面電極を導電性層に対して正極として電
圧を印加することにより導電性層から注入された電子が
強電界ドリフト層をドリフトし表面電極を通して放出さ
れる電界放射型電子源であって、上記絶縁性基板は、上
記一表面側に対向配置されて上記絶縁性基板との間に気
密空間を形成するフェースプレート側へ上記表面電極よ
りも突出し且つフェースプレートとの間が所定距離に保
たれるようにフェースプレートを支持する補強用スペー
サが連続一体に突設されてなることを特徴とするもので
あり、絶縁性基板に補強用スペーサが連続一体に形成さ
れているので、ディスプレイ装置の電子源として利用す
る場合に補強用スペーサを別途に製造したり、配置した
りする必要がなく、ディスプレイ装置の組立が簡単にな
るから、ディスプレイ装置の電子源としての利用が容易
になる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補強用スペーサが、柱状に形成されてなること
を特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補強用スペーサが、上記フェースプレートに線
状に当接する縞状に形成されてなることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記補強用スペーサが、上記フェースプレートに線
状に当接する格子状に形成されてなることを特徴とす
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、上記多孔質半導体層が、多孔質多結
晶シリコン層よりなることを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項1記載の電界放
射型電子源の製造方法であって、絶縁性基板の上記一表
面の所定領域上に保護層を形成する工程と、該保護層を
マスクとしてサンドブラスト法によって絶縁性基板をエ
ッチング加工することで補強用スペーサを形成する工程
と、絶縁性基板の上記一表面側に導電性層を形成する工
程と、該導電性層上に半導体層を形成する工程と、陽極
酸化処理を行うことにより上記半導体層を多孔質化して
多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層を
酸化若しくは窒化することにより強電界ドリフト層を形
成する工程と、強電界ドリフト層上に表面電極を形成す
る工程とを有することを特徴とし、保護層をマスクとし
てサンドブラスト法によって絶縁性基板をエッチング加
工することで補強用スペーサを形成するので、高アスペ
クト比の補強用スペーサを所定の位置へ容易に形成する
ことができ、ディスプレイ装置の電子源としての利用が
容易な電界放射型電子源を実現することができる。
【0014】請求項7の発明は、請求項1記載の電界放
射型電子源の製造方法であって、絶縁性基板の上記一表
面の所定領域上に保護層を形成する工程と、該保護層を
マスクとしてイオンによるエッチングによって絶縁性基
板をエッチング加工することで補強用スペーサを形成す
る工程と、絶縁性基板の上記一表面側に導電性層を形成
する工程と、該導電性層上に半導体層を形成する工程
と、陽極酸化処理を行うことにより上記半導体層を多孔
質化して多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半
導体層を酸化若しくは窒化することにより強電界ドリフ
ト層を形成する工程と、強電界ドリフト層上に表面電極
を形成する工程とを有することを特徴とし、保護層をマ
スクとしてイオンによるエッチングによって絶縁性基板
をエッチング加工することで補強用スペーサを形成する
ので、高アスペクト比の補強用スペーサを所定の位置へ
容易に形成することができ、ディスプレイ装置の電子源
としての利用が容易な電界放射型電子源を実現すること
ができる。
【0015】請求項8の発明は、請求項1記載の電界放
射型電子源の製造方法であって、絶縁性基板の上記一表
面の所定領域上に保護層を形成する工程と、該保護層を
マスクとしてウェットエッチングによって絶縁性基板を
エッチング加工することで補強用スペーサを形成する工
程と、絶縁性基板の上記一表面側に導電性層を形成する
工程と、該導電性層上に半導体層を形成する工程と、陽
極酸化処理を行うことにより上記半導体層を多孔質化し
て多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層
を酸化若しくは窒化することにより強電界ドリフト層を
形成する工程と、強電界ドリフト層上に表面電極を形成
する工程とを有することを特徴とし、保護層をマスクと
してウェットエッチングによって絶縁性基板をエッチン
グ加工することで補強用スペーサを形成するので、補強
用スペーサを所定の位置へ容易に形成することができ、
ディスプレイ装置の電子源としての利用が容易な電界放
射型電子源を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本実施形態の電界放射型電子源の
製造方法について図1を参照しながら説明する。
【0017】まず、所定厚さ(例えば、8mm)のガラ
ス基板からなる絶縁性基板11の一表面(図1(a)に
おける上面)の所定領域上にサンドブラスト用のレジス
トからなる保護層21を形成することにより、図1
(a)に示す構造が得られる。なお、保護層21の幅
(図1(a)における左右方向の寸法)は、例えば、数
μmから数十μm程度に設定すればよい。
【0018】保護層21を形成した後、保護層21をマ
スクとしてサンドブラスト法によって絶縁性基板11を
所定深さ(例えば、5mm)までエッチング加工(除
去)することで補強用スペーサ41が形成されるととも
に凹部11aが形成され、図1(b)に示す構造が得ら
れる。
【0019】次に、上記保護層21を除去した後、絶縁
性基板11の上記一表面側の全面に例えばアルミニウム
からなる導電性層8を蒸着法によって形成することによ
り、図1(c)に示す構造が得られる。ここにおいて、
導電性層8は、後に形成される強電界ドリフト層6へ電
子を供給する電子供給層としての役目の他に、後に形成
される多結晶シリコン層3(図1(d)参照)のオーミ
ック電極としての役目も有している。なお、導電性層8
の材料は、アルミニウムに限定されるものではなく、ク
ロム、ニッケル、チタン、タングステン、銅などの金属
材料やITO膜などを用いてもよい。また、導電性層8
の成膜方法は、導電性層8の材料に応じて蒸着法やスパ
ッタ法などを適宜選択すればよい。
【0020】導電性層8を形成した後、導電性層8上に
所定膜厚(例えば、1.5μm)のノンドープの多結晶
シリコン層3を例えばLPCVD法によって形成するこ
とにより、図1(d)に示す構造が得られる。
【0021】その後、55wt%のフッ化水素水溶液と
エタノールとを略1:1で混合した混合液よりなる電解
液の入った陽極酸化処理槽を利用し、白金電極(図示せ
ず)を負極、導電性層8を正極として、500Wのタン
グステンランプを用いて多結晶シリコン層3に光照射を
行いながら所定の条件で陽極酸化処理を行うことによっ
て多結晶シリコン層3を多孔質化して多孔質半導体層た
る多孔質多結晶シリコン層を形成する。その後、上記陽
極酸化処理槽から上記電解液を除去し、新たに酸(例え
ば、濃度1Mの希硫酸)を陽極酸化処理槽に投入し、上
記白金電極を負極、導電性層8を正極して、所定の電流
を所定時間流すことで多孔質多結晶シリコン層を酸化す
ることにより酸化した多孔質多結晶シリコン層からなる
強電界ドリフト層6が形成され、図1(e)に示すよう
な構造が得られる。ここにおいて、本実施形態では、陽
極酸化処理の条件として、25mA/cm2の電流を1
2秒間流したが、この条件は適宜変更してもよい。
【0022】強電界ドリフト層6を形成した後は、強電
界ドリフト層6上に導電性薄膜(例えば、金薄膜)から
なる表面電極7を例えば蒸着により形成することによっ
て、図1(f)に示す構造の電界放射型電子源10が得
られる。なお、本実施形態では、表面電極7の膜厚を1
5nmとしてあるが、この膜厚は特に限定するものでは
なく、強電界ドリフト層6を通ってきた電子がトンネル
できる膜厚であればよい。また、本実施形態では、表面
電極7となる導電性薄膜を蒸着により形成しているが、
導電性薄膜の形成方法は蒸着に限定されるものではな
く、例えばスパッタ法を用いてもよい。また、本実施形
態では表面電極7を金薄膜により構成しているが、厚み
方向に積層された少なくとも二層の薄膜電極層により構
成してもよい。二層の薄膜電極層により構成する場合に
は、上層の薄膜電極層の材料として例えば金などを採用
し、下層の薄膜電極層(強電界ドリフト部6側の薄膜電
極層)の材料として例えば、クロム、ニッケル、白金、
チタン、イリジウムなどを採用すればよい。
【0023】しかして、上述の製造方法によれば、保護
層21をマスクとしてサンドブラスト法によって絶縁性
基板11をエッチング加工することで補強用スペーサ4
1を形成するので、高アスペクト比の補強用スペーサ4
1を所定の位置へ所望のパターンに形成することがで
き、上述の電界放射型ディスプレイ装置の電子源として
の利用が容易な電界放射型電子源10を実現することが
できる。
【0024】ここに、本実施形態の電界放射型電子源1
0は、図1(f)に示すように、ガラス基板からなる絶
縁性基板11と、絶縁性基板11の一表面側に形成され
た導電性層8と、導電性層8上に形成された酸化した多
孔質多結晶シリコン層からなる強電界ドリフト層6と、
強電界ドリフト層6上に形成された表面電極7とを備え
ている。この電界放射型電子源10は、表面電極7を真
空中に配置するとともに表面電極7に対向してコレクタ
電極(図示せず)を配置し、表面電極7を導電性層8に
対して正極として直流電圧を印加するとともに、上記コ
レクタ電極を表面電極7に対して正極として直流電圧を
印加することにより、導電性層8から注入された電子が
強電界ドリフト層6をドリフトし表面電極7を通して放
出される。
【0025】また、本実施形態の電界放射型電子源10
は従来例で説明したディスプレイ装置の電子源として利
用できるものであって、絶縁性基板11は、絶縁性基板
11の上記一表面側に対向配置されて絶縁性基板11と
の間に気密空間を形成するフェースプレート(図示せ
ず)側へ表面電極7よりも突出し且つフェースプレート
との間が所定距離に保たれるようにフェースプレートを
支持する補強用スペーサ41が連続一体に形成されてい
るので、補強用スペーサ41を別途に製造したり、配置
したりする必要がなく補強用スペーサ41をフェースプ
レートの隣接する画素間の領域に容易に当接させること
ができ、ディスプレイ装置の組立が簡単になるから、デ
ィスプレイ装置の電子源としての利用が容易になる。こ
こに、本実施形態では、絶縁性基板11が従来例におけ
るリヤプレートを兼ねている。
【0026】なお、本実施形態では、強電界ドリフト層
6を酸化した多孔質多結晶シリコンにより構成している
が、強電界ドリフト層6を窒化した多孔質多結晶シリコ
ン、あるいは、その他の酸化若しくは窒化した多孔質半
導体層により構成してもよい。
【0027】ところで、上述の製造方法では、ガラス基
板からなる絶縁性基板11上に形成された保護層21を
マスクとしてサンドブラスト法によって絶縁性基板11
をエッチング加工することで補強用スペーサ41を形成
しているが、イオンによるエッチングによって絶縁性基
板11をエッチング加工してもよい。また、補強用スペ
ーサ41の上記アスペクト比が比較的小さい場合にはウ
ェットエッチングによって絶縁性基板11をエッチング
加工してもよい。
【0028】なお、補強用スペーサ41は、例えば、図
2に示すような角柱状に形成してもよいし、図3に示す
ように上記フェースプレートに十字状に当接する柱状に
形成してもよいし、図4に示すように上記フェースプレ
ートに線状に当接する縞状に形成してもよいし、図5に
示すように上記フェースプレートに線状に当接する格子
状に形成してもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記目的を達成する
ために、絶縁性基板と、絶縁性基板の一表面側に形成さ
れた導電性層と、導電性層上に形成された酸化若しくは
窒化した多孔質半導体層よりなる強電界ドリフト層と、
強電界ドリフト層上に形成された表面電極とを備え、表
面電極を導電性層に対して正極として電圧を印加するこ
とにより導電性層から注入された電子が強電界ドリフト
層をドリフトし表面電極を通して放出される電界放射型
電子源であって、上記絶縁性基板は、上記一表面側に対
向配置されて上記絶縁性基板との間に気密空間を形成す
るフェースプレート側へ上記表面電極よりも突出し且つ
フェースプレートとの間が所定距離に保たれるようにフ
ェースプレートを支持する補強用スペーサが連続一体に
突設されてなるものであり、絶縁性基板に補強用スペー
サが連続一体に形成されているので、ディスプレイ装置
の電子源として利用する場合に補強用スペーサを別途に
製造したり、配置したりする必要がなく、ディスプレイ
装置の組立が簡単になるから、ディスプレイ装置の電子
源としての利用が容易になるという効果がある。
【0030】請求項6の発明は、請求項1記載の電界放
射型電子源の製造方法であって、絶縁性基板の上記一表
面の所定領域上に保護層を形成する工程と、該保護層を
マスクとしてサンドブラスト法によって絶縁性基板をエ
ッチング加工することで補強用スペーサを形成する工程
と、絶縁性基板の上記一表面側に導電性層を形成する工
程と、該導電性層上に半導体層を形成する工程と、陽極
酸化処理を行うことにより上記半導体層を多孔質化して
多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層を
酸化若しくは窒化することにより強電界ドリフト層を形
成する工程と、強電界ドリフト層上に表面電極を形成す
る工程とを有するので、保護層をマスクとしてサンドブ
ラスト法によって絶縁性基板をエッチング加工すること
で補強用スペーサを形成するから、高アスペクト比の補
強用スペーサを所定の位置へ容易に形成することがで
き、ディスプレイ装置の電子源としての利用が容易な電
界放射型電子源を実現することができるという効果があ
る。
【0031】請求項7の発明は、請求項1記載の電界放
射型電子源の製造方法であって、絶縁性基板の上記一表
面の所定領域上に保護層を形成する工程と、該保護層を
マスクとしてイオンによるエッチングによって絶縁性基
板をエッチング加工することで補強用スペーサを形成す
る工程と、絶縁性基板の上記一表面側に導電性層を形成
する工程と、該導電性層上に半導体層を形成する工程
と、陽極酸化処理を行うことにより上記半導体層を多孔
質化して多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半
導体層を酸化若しくは窒化することにより強電界ドリフ
ト層を形成する工程と、強電界ドリフト層上に表面電極
を形成する工程とを有するので、保護層をマスクとして
イオンによるエッチングによって絶縁性基板をエッチン
グ加工することで補強用スペーサを形成するから、高ア
スペクト比の補強用スペーサを所定の位置へ容易に形成
することができ、ディスプレイ装置の電子源としての利
用が容易な電界放射型電子源を実現することができると
いう効果がある。
【0032】請求項8の発明は、請求項1記載の電界放
射型電子源の製造方法であって、絶縁性基板の上記一表
面の所定領域上に保護層を形成する工程と、該保護層を
マスクとしてウェットエッチングによって絶縁性基板を
エッチング加工することで補強用スペーサを形成する工
程と、絶縁性基板の上記一表面側に導電性層を形成する
工程と、該導電性層上に半導体層を形成する工程と、陽
極酸化処理を行うことにより上記半導体層を多孔質化し
て多孔質半導体層を形成する工程と、該多孔質半導体層
を酸化若しくは窒化することにより強電界ドリフト層を
形成する工程と、強電界ドリフト層上に表面電極を形成
する工程とを有するので、保護層をマスクとしてウェッ
トエッチングによって絶縁性基板をエッチング加工する
ことで補強用スペーサを形成するから、補強用スペーサ
を所定の位置へ容易に形成することができ、ディスプレ
イ装置の電子源としての利用が容易な電界放射型電子源
を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の製造方法を説明するための主要工程
断面図である。
【図2】同上の要部の構成例を示す斜視図である。
【図3】同上の要部の構成例を示す斜視図である。
【図4】同上の要部の構成例を示す斜視図である。
【図5】同上の要部の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 多結晶シリコン層 6 強電界ドリフト層 7 導電性薄膜 8 導電性層 10 電界放射型電子源 11 絶縁性基板 11a 凹部 21 保護層 41 補強用スペーサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、絶縁性基板の一表面側に
    形成された導電性層と、導電性層上に形成された酸化若
    しくは窒化した多孔質半導体層よりなる強電界ドリフト
    層と、強電界ドリフト層上に形成された表面電極とを備
    え、表面電極を導電性層に対して正極として電圧を印加
    することにより導電性層から注入された電子が強電界ド
    リフト層をドリフトし表面電極を通して放出される電界
    放射型電子源であって、上記絶縁性基板は、上記一表面
    側に対向配置されて上記絶縁性基板との間に気密空間を
    形成するフェースプレート側へ上記表面電極よりも突出
    し且つフェースプレートとの間が所定距離に保たれるよ
    うにフェースプレートを支持する補強用スペーサが連続
    一体に突設されてなることを特徴とする電界放射型電子
    源。
  2. 【請求項2】 上記補強用スペーサは、柱状に形成され
    てなることを特徴とする請求項1記載の電界放射型電子
    源。
  3. 【請求項3】 上記補強用スペーサは、上記フェースプ
    レートに線状に当接する縞状に形成されてなることを特
    徴とする請求項1記載の電界放射型電子源。
  4. 【請求項4】 上記補強用スペーサは、上記フェースプ
    レートに線状に当接する格子状に形成されてなることを
    特徴とする請求項1記載の電界放射型電子源。
  5. 【請求項5】 上記多孔質半導体層は、多孔質多結晶シ
    リコン層よりなることを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれかに記載の電界放射型電子源。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電界放射型電子源の製造
    方法であって、絶縁性基板の上記一表面の所定領域上に
    保護層を形成する工程と、該保護層をマスクとしてサン
    ドブラスト法によって絶縁性基板をエッチング加工する
    ことで補強用スペーサを形成する工程と、絶縁性基板の
    上記一表面側に導電性層を形成する工程と、該導電性層
    上に半導体層を形成する工程と、陽極酸化処理を行うこ
    とにより上記半導体層を多孔質化して多孔質半導体層を
    形成する工程と、該多孔質半導体層を酸化若しくは窒化
    することにより強電界ドリフト層を形成する工程と、強
    電界ドリフト層上に表面電極を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする電界放射型電子源の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電界放射型電子源の製造
    方法であって、絶縁性基板の上記一表面の所定領域上に
    保護層を形成する工程と、該保護層をマスクとしてイオ
    ンによるエッチングによって絶縁性基板をエッチング加
    工することで補強用スペーサを形成する工程と、絶縁性
    基板の上記一表面側に導電性層を形成する工程と、該導
    電性層上に半導体層を形成する工程と、陽極酸化処理を
    行うことにより上記半導体層を多孔質化して多孔質半導
    体層を形成する工程と、該多孔質半導体層を酸化若しく
    は窒化することにより強電界ドリフト層を形成する工程
    と、強電界ドリフト層上に表面電極を形成する工程とを
    有することを特徴とする電界放射型電子源の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電界放射型電子源の製造
    方法であって、絶縁性基板の上記一表面の所定領域上に
    保護層を形成する工程と、該保護層をマスクとしてウェ
    ットエッチングによって絶縁性基板をエッチング加工す
    ることで補強用スペーサを形成する工程と、絶縁性基板
    の上記一表面側に導電性層を形成する工程と、該導電性
    層上に半導体層を形成する工程と、陽極酸化処理を行う
    ことにより上記半導体層を多孔質化して多孔質半導体層
    を形成する工程と、該多孔質半導体層を酸化若しくは窒
    化することにより強電界ドリフト層を形成する工程と、
    強電界ドリフト層上に表面電極を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする電界放射型電子源の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20040040499A (ko) * 2002-11-07 2004-05-13 엘지.필립스디스플레이(주) 전계방출형 표시소자의 기판/립 일체형 구조 및 제조방법

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