JP2001118509A - カラーブラウン管の製造方法、製造装置およびカラーブラウン管 - Google Patents

カラーブラウン管の製造方法、製造装置およびカラーブラウン管

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JP2001118509A
JP2001118509A JP29710099A JP29710099A JP2001118509A JP 2001118509 A JP2001118509 A JP 2001118509A JP 29710099 A JP29710099 A JP 29710099A JP 29710099 A JP29710099 A JP 29710099A JP 2001118509 A JP2001118509 A JP 2001118509A
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electron beam
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green
red
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Kousuke Miyake
行右 三宅
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Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のミスランディング測定方法、測定装置
500では緑色のミスランディングを測定しつつ、それ
が最適となるように調整するため、赤色、青色について
は最適になるとは限らない。しかし従来は赤色、青色の
ミスランディングを測定をしていないためホワイトユニ
フォーミティを最適とする手段がなかった。 【解決手段】 蛍光体面101Aを白色発光させ、前記
白色発光をプリズム103により赤色、緑色、青色に分
光し、ウォブリング磁場に伴う赤色、緑色、青色の輝度
変化を測定し、測定データからウォブリング磁場の無い
ときの、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体各々に対
する電子ビームのずれ量を制御系105、パーソナルコ
ンピューター106にて解析計算し、ずれ量を最小にす
るように偏向系を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーブラウン管の
製造方法、製造装置、特にカラーブラウン管の電子ビー
ム偏向系の調整と、それにより製造されたカラーブラウ
ン管に関する。
【0002】
【従来の技術】図3の断面図に示すようにカラーブラウ
ン管300は電子銃301からの電子ビーム302が途
中で偏向ヨーク303により偏向され、シャドウマスク
304の孔を通過し、蛍光面305に規則正しく塗布さ
れた赤色、緑色、青色の蛍光体に入射し蛍光体を発光さ
せるものである。またネック306にはピュリティマグ
ネット307が付加されている。
【0003】図4にカラーブラウン管の蛍光面305の
拡大図(正面図)を示す。図において実線は蛍光体40
1、破線は電子ビーム402、Rは赤色蛍光体、Gは緑
色蛍光体、Bは青色蛍光体を意味する。また各蛍光体4
01の間隙にはブラックマトリックス403が充填され
ており、ブラックマトリックス403は電子ビーム40
2が入射しても発光しない。電子ビーム402の位置が
多少ずれても蛍光体401の輝度が低下しないように、
通常電子ビーム402の直径は蛍光体401の直径の数
十パーセント大きく設計されている。しかし隣に別の色
の蛍光体401があるため電子ビーム402の直径はそ
れ以上大きくできない。実際のカラーブラウン管では図
示のように電子ビーム402が蛍光体401の中心に入
射すべき瞬間にも蛍光体401と電子ビーム402の中
心はある程度ずれている。このような蛍光体401に対
して電子ビーム402の入射する位置のずれをミスラン
ディングと呼ぶ。
【0004】図4のように大きなミスランディングが発
生して電子ビーム402位置がずれた場合、次の2つの
問題が起こる。第1の問題は蛍光体401の端に電子ビ
ーム402が入射しないため起こる、当該蛍光体401
(図では緑)の輝度低下である。第2の問題は隣の蛍光
体(図では青)に電子ビーム402の端が入射するため
青色発光が起こることである。これらが合わさって本来
は純粋の緑色なのが、緑色と青色の混合した色になって
しまう。すなわち色純度が低下し、カラーブラウン管の
商品価値が低下する。
【0005】カラーブラウン管のネック306にはピュ
リティマグネット307、偏向ヨーク303が設けられ
ており、これらの取り付け位置の誤差また電子銃301
その他部品の誤差からも上記のミスランディングが生じ
る。ミスランディングはピュリティマグネット307に
よる調整、偏向ヨーク303の位置合わせによる調整、
それらで不十分な場合はさらにカラーブラウン管背面へ
の小型磁石(図示せず)の貼り付けにより最適状態(画
面全体で平均して最小になる状態)に調整する。この調
整工程においてミスランディングの測定が短時間で容易
に精度良くできることが重要である。
【0006】従来のミスランディング測定方法、測定装
置の一例を図5を参照して説明する。図5は従来のミス
ランディング測定装置500の一例の構成図で、図にお
いて501はカラーブラウン管、502はウォブリング
装置、503は緑色光センサー、504はCCDカメ
ラ、505は制御系、506はパーソナルコンピュータ
ー、507は結果表示装置である。
【0007】図5に示した従来のミスランディング測定
装置500の測定方法は次の通りである。測定中はカラ
ーブラウン管501画面を常時緑色発光させる(すなわ
ち赤色、青色蛍光体には電子ビームが入射しない状態と
する)。まず制御系505によりミスランディングを測
定する位置にウォブリング装置502、緑色光センサー
503、CCDカメラ504を移動させる。(これらは
図示のように一体となっている。)次にウォブリング装
置502によりカラーブラウン管501の蛍光体面50
1A近傍に蛍光体面501Aとほぼ平行なウォブリング
磁場を発生させる。このウォブリング磁場により電子ビ
ームは蛍光体近傍で直線的に移動する。このとき電子ビ
ームの最大移動量は蛍光体ピッチの1ピッチ程度すなわ
ち200μm程度に設定する。ウォブリング磁場の強さ
と電子ビームの移動量の関係は標準カラーブラウン管を
用いて予め測定しておく。そこでウォブリング磁場を適
宜調節して電子ビームを蛍光体ピッチの例えば10%
(すなわち20μm)ずつ左端から右端へ順次移動させ
その各々の点で緑色蛍光体の輝度を測定する。電子ビー
ムが移動して左端および右端近傍に来たとき緑色蛍光体
の一部に電子ビームが入射しなくなるため緑色蛍光体の
輝度が低下する。この緑色蛍光体の輝度変化を緑色光セ
ンサー503、制御系505、パーソナルコンピュータ
ー506を通して解析し、緑色発光が最大となるウォブ
リング磁場、それに対応する電子ビームの移動量を内挿
法で自動的に解析計算して割り出す。それが例えば蛍光
体中心から30μm左であるならば、画面内のこの位置
でのミスランディングは左30μmと計算される。以上
のミスランディング測定はウォブリング磁場を水平方向
に振った場合の説明あるが、垂直方向のウォブリング磁
場についても同様に行ない、その二方向の結果を水平方
向をX軸とし、垂直方向をY軸として合成し結果表示装
置507の表示部507Aに二次元アナログ表示する。
解析結果は例えば輝点507Bで表示される。調整作業
はこの解析結果をフィードバックしながらミスランディ
ングが画面全体で平均して最小となるように、すなわち
輝点507Bが表示画面507Aの原点(中心)に近づ
くように行われる。
【0008】なおCCDカメラ504は同一装置でコン
バージェンスも同時測定するために設けられているもの
であり、ミスランディング測定には無関係であるが、一
体となっているため図示した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のミスランディン
グ測定方法、測定装置は上述の通りである。従来の測定
方法、測定装置にはほかにウォブリング装置をカラーブ
ラウン管のネック付近に設ける、ないし緑色発光が最大
となるウォブリング磁場をより単純なアルゴリズムで計
算するというようないくつかのバリエーションがある。
しかしそれらの従来の測定方法、測定装置に共通の問題
は緑色発光のみを用いてミスランディングを測定してい
ることである。
【0010】その理由は以下の通りである。赤色、緑
色、青色の電子ビームはそれぞれ電子銃の電場内、偏向
ヨークの磁場内の異なる位置を通って蛍光面に到達す
る。そのため、蛍光面において緑色、赤色、青色のミス
ランディングはいずれも一致しない。したがって緑色の
ミスランディングが最適となるように調整をしても赤
色、青色に対して最適となるとは限らない。緑色が最適
でも、赤色、青色が最適でないと3色が同時に発光した
ときの白色が本来の白色にならない。これをホワイトバ
ランスが崩れた状態という。画面の位置によりホワイト
バランスの崩れが異なる状態をホワイトユニフォーミテ
ィが悪いという。通常ホワイトバランスが崩れればホワ
イトユニフォーミティは悪くなる。
【0011】したがって従来のミスランディング測定方
法、測定装置により緑色のみのミスランディングを測定
しつつ、それが最適となるように調整すると、緑色につ
いては最適となるものの赤色、青色については最適にな
るとは限らない。そのためホワイトユニフォーミティは
必ずしも良好な状態にならない。しかし従来は赤色、青
色のミスランディングを測定をしていないためホワイト
ユニフォーミティを最適とする手段がなかった。
【0012】本発明の目的は、従来のミスランディング
測定とその測定データを用いたミスランディング最適化
調整では最適ホワイトユニフォーミティが得られないと
いう問題点を解決するため、赤色、緑色、青色3色同時
のミスランディングの測定方法、測定装置、および、そ
の測定データを用いた製造方法と製造装置を実現してホ
ワイトユニフォーミティの優れたカラーブラウン管を提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の第1の発明は、カラーブラウン管の
蛍光体面近傍に前記蛍光体面とほぼ平行なウォブリング
磁場を発生させ、前記ウォブリング磁場による電子ビー
ムの入射位置の変化に起因する蛍光体の輝度変化を測定
し、前記測定のデータから前記ウォブリング磁場の無い
ときの前記電子ビームの前記蛍光体面への実際の入射位
置と、前記電子ビームが本来入射すべき蛍光体の中心位
置とのずれ量を計算し、前記ずれ量を最適にするように
前記電子ビームの偏向系を調整するカラーブラウン管の
製造方法において、前記蛍光体面を白色発光させ、前記
白色発光を赤色、緑色、青色に分光し、前記ウォブリン
グ磁場に伴う前記赤色、緑色、青色各々の輝度変化を測
定し、前記測定のデータから前記ウォブリング磁場の無
いときの、前記赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体各
々に対する前記電子ビームの前記ずれ量を計算し、前記
ずれ量を最適にするように前記電子ビームの偏向系を調
整することを特徴とする。
【0014】また請求項2記載の第2の発明は、カラー
ブラウン管の蛍光体面近傍に前記蛍光体面とほぼ平行な
ウォブリング磁場を発生させ、前記ウォブリング磁場に
よる電子ビームの入射位置の変化に起因する蛍光体の輝
度変化を測定し、前記測定のデータから前記ウォブリン
グ磁場の無いときの前記電子ビームの前記蛍光体面への
実際の入射位置と、前記電子ビームが本来入射すべき蛍
光体の中心位置とのずれ量を計算し、前記ずれ量を最適
にするように前記電子ビームの偏向系を調整するカラー
ブラウン管の製造装置において、前記蛍光体面を白色発
光させた状態にて、前記白色発光を赤色、緑色、青色に
分光する手段と、前記ウォブリング磁場に伴う前記赤
色、緑色、青色各々の輝度変化を測定する手段と、前記
測定のデータから前記ウォブリング磁場の無いときの、
前記赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体各々に対する
前記電子ビームの前記ずれ量を計算する手段と、前記ず
れ量を最適にするように前記電子ビームの偏向系を調整
する手段とを有することを特徴とする。
【0015】また請求項3記載の第3の発明は、カラー
ブラウン管の蛍光体面近傍に前記蛍光体面とほぼ平行な
ウォブリング磁場を発生させ、前記ウォブリング磁場に
よる電子ビームの入射位置の変化に起因する蛍光体の輝
度変化を測定し、前記測定のデータから前記ウォブリン
グ磁場の無いときの前記電子ビームの前記蛍光体面への
実際の入射位置と、前記電子ビームが本来入射すべき蛍
光体の中心位置とのずれ量を計算し、前記ずれ量を最適
にするように前記電子ビームの偏向系を調整するカラー
ブラウン管において、前記蛍光体面を白色発光させ、前
記白色発光を赤色、緑色、青色に分光し、前記ウォブリ
ング磁場に伴う前記赤色、緑色、青色各々の輝度変化を
測定し、前記測定のデータから前記ウォブリング磁場の
無いときの、前記赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体
各々に対する前記電子ビームの前記ずれ量を計算し、前
記ずれ量を最適にするように前記電子ビームの偏向系を
調整することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
カラーブラウン管の製造方法、製造装置の実施の形態を
説明する。図1は本発明の一実施例のカラーブラウン管
のミスランディング測定装置100の構成図で、図にお
いて101はカラーブラウン管、102はウォブリング
装置、103はプリズムおよび赤色、緑色、青色光セン
サー、104はCCDカメラ、105は制御系、106
はパーソナルコンピューター、107は結果表示装置で
ある。
【0017】図1に示した本発明のミスランディング測
定装置100の測定方法は次の通りである。測定中はカ
ラーブラウン管画面101Aを常時白色発光、すなわち
赤色、緑色、青色3色の蛍光体全てに電子ビームが入射
する状態にしておく。まず制御系105によりミスラン
ディングを測定する位置にウォブリング装置102、プ
リズムおよび赤色、緑色、青色光センサー103、CC
Dカメラ104を移動させる。(これらは図示のように
一体となっている。)次にウォブリング装置102によ
りカラーブラウン管の蛍光体面101A近傍に蛍光体面
101Aとほぼ平行なウォブリング磁場を発生させる。
このウォブリング磁場により電子ビームは蛍光体近傍で
直線上を移動する。このとき電子ビームの最大移動量は
蛍光体ピッチの1ピッチ程度すなわち200μm程度に
設定する。ウォブリング磁場の強さと電子ビームの移動
量の関係は標準カラーブラウン管を用いて予め測定して
おく。そこでウォブリング磁場を適宜調節して電子ビー
ムを蛍光体ピッチの例えば10%(すなわち20μm)
ずつ左端から右端へ順次移動させ、その各々の点で画面
101Aからの白色光をプリズム103で分光し赤色、
緑色、青色蛍光体の各輝度を赤色、緑色、青色光センサ
ー103で測定する。
【0018】そのときの蛍光面の拡大図の一例を図2に
示す。図2(a)はウォブリング磁場が無いとき、図2
(b)はウォブリング磁場が左向き最大で電子ビームが
左端に来たとき、図2(c)はウォブリング磁場が右向
き最大で電子ビームが右端に来たときをしめす。各図に
おいて実線は蛍光体201、Rは赤色蛍光体、Gは緑色
蛍光体、Bは青色蛍光体、破線は電子ビーム202を意
味する。
【0019】図2(a)のウォブリング磁場が無いと
き、赤色蛍光体Rでは電子ビーム202が少し右寄り、
緑色蛍光体Gでは電子ビーム202が少し左寄り、青色
蛍光体Bではかなり左寄りである。もちろん実際に見え
るのは蛍光体201の発光だけで電子ビーム202は見
えない。この場合、蛍光体201はどれも電子ビーム2
02の範囲内にあって全体が発光しているためあたかも
電子ビーム202と蛍光体201の中心が一致している
かのように見える。つまり実際にはミスランディングが
あるにもかかわらずこの状態からはミスランディングが
無いように見える。しかし特に青色蛍光体Bは電子ビー
ム202範囲の端にあり余裕が無いため、地磁気程度の
弱い磁場で電子ビーム202範囲からはみ出して輝度低
下を起こす恐れが強い。したがって以下の測定を行なっ
て偏向系を調整しておかなければならない。
【0020】図2(b)のウォブリング磁場が左向き最
大で電子ビーム202が左端に来たとき、赤色蛍光体R
では電子ビーム202がかなり左寄りとなるが蛍光体の
右端はかろうじて電子ビーム202範囲内にある。この
ため赤色発光は輝度低下がない。この時の赤色輝度をP
とする。緑色蛍光体Gでは電子ビーム202がかなり
左寄りとなり蛍光体の右端が電子ビーム202から外れ
て発光していない。このため緑色発光は少し輝度低下す
る。青色蛍光体Bでは電子ビーム202が大幅に左寄り
であるため蛍光体右端の相当部分が電子ビーム202の
範囲から外れて発光しない。そのため相当な輝度低下が
ある。このときの青色輝度をPとする。
【0021】図2(c)のウォブリング磁場が右向き最
大で電子ビーム202が右端に来たとき、赤色蛍光体R
では電子ビーム202が大幅に右寄りとなり蛍光体の左
端のかなりの部分は電子ビーム202から外れて発光し
ていない。このため赤色発光はかなり輝度低下する。こ
の時の赤色輝度をQとする。緑色蛍光体Gでは電子ビ
ーム202がかなり右寄りとなり蛍光体の左端が電子ビ
ーム202から外れて発光していない。このため緑色発
光は少し輝度低下する。青色蛍光体Bでは電子ビーム2
02が少し右寄りであるが蛍光体は電子ビーム202の
範囲内であるため輝度低下がない。このときの青色輝度
をQとする。
【0022】ここで輝度変化量X、X、マッチング
指数Mを次のように定義する。 X=(P−Q)/(P+Q)×100(%) X=(P−Q)/(P+Q)×100(%) M=X−X(%) 輝度変化量X、X、は実質的にそれぞれ青色、赤色
のミスランディングと同等である。上記の輝度変化量X
、X、マッチング指数Mは制御系105、パーソナ
ルコンピューター106により自動的に解析計算され
る。
【0023】以上はウォブリング磁場を水平方向に振っ
た場合の説明であるが、垂直方向のウォブリング磁場に
ついても同様に測定、解析計算を行なう。その二方向の
解析結果を水平方向をX軸とし、垂直方向をY軸として
合成し結果表示装置107の表示部107Aに輝度変化
量X、輝度変化量Xを二次元アナログ表示し、表示
部107Bにマッチング指数Mを二次元アナログ表示
し、表示部107Cに従来と同様に緑色のミスランディ
ングを二次元アナログ表示する。解析結果は例えば、輝
度変化量X、輝度変化量Xは各々輝点107D、1
07Eで、マッチング指数Mは輝点107Fで、緑色ミ
スランディングは輝点107Gで表示される。
【0024】マッチング指数Mの意味は次の通りであ
る。サイド電子ビームである青色のミスランディングと
もう一方のサイド電子ビームである赤色のミスランディ
ングの差(X−X)をマッチング指数Mと表すもの
であり、このマッチング指数は符号による方向性も重要
な意味を持っている。
【0025】調整作業はこの解析結果をフィードバック
しながらマッチング指数M、緑色ミスランディングが画
面全体で平均してゼロに近くなるように、すなわち輝点
107F、輝点107Gが原点(表示部107B、表示
部107Cの中心点)に近づくように行われる。
【0026】なおCCDカメラ104は同一装置100
でコンバージェンスも同時測定するために設けられてい
るものであり、ミスランディング測定には無関係である
が、一体となっているため図示した。
【0027】なお以上の説明では分かりやすくするため
赤色、緑色、青色蛍光体を1個ずつ取り上げて説明した
が、本測定装置100では蛍光面101Aをレンズで結
像して個別の蛍光体の輝度測定をするのではない。その
代わり測定範囲にある各色蛍光体の集合体からの赤色
光、緑色光、青色光の各々の輝度を全体として測定し、
上記のマッチング指数を計算している。すなわちマッチ
ング指数は測定範囲のミスランディングを平均して得ら
れた指数である。個々の蛍光体の形状はばらついている
ため本測定装置100のようにある範囲を平均してミス
ランディングを測定する方が精度が高い。さらに本測定
装置100はこのような測定原理のため高価な分光器付
き結像系は不要である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーブ
ラウン管の製造方法、製造装置は、赤色、緑色、青色3
色同時のミスランディングの測定方法、測定装置を実現
し、その測定データを用いた調整により最適ホワイトユ
ニフォーミティが確実に得られるようになる。またそれ
により短時間で容易に精度良く最適ホワイトユニフォー
ミティを有するカラーブラウン管が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のミスランディング測定装
置の構成図
【図2】 本発明の一実施例のミスランディング測定方
法の説明図
【図3】 カラーブラウン管の断面図
【図4】 カラーブラウン管の蛍光面拡大図
【図5】 従来のミスランディング測定装置の構成図
【符号の説明】
100 ミスランディング測定装置 101 カラーブラウン管 101A 蛍光体面 102 ウォブリング装置 103 プリズム、赤色、緑色、青色光センサー 104 CCDカメラ 105 制御系 106 パーソナルコンピューター 107 結果表示装置 107A 表示部 107B 表示部 107C 表示部 107D 輝点 107E 輝点 107F 輝点 107G 輝点 201 蛍光体 202 電子ビーム 300 カラーブラウン管 301 電子銃 302 電子ビーム 303 偏向ヨーク 304 シャドウマスク 305 蛍光面 306 ネック 307 ピュリティマグネット 401 蛍光体 402 電子ビーム 403 ブラックマトリックス 500 ミスランディング測定装置 501 カラーブラウン管 501A 蛍光体面 502 ウォブリング装置 503 緑色光センサー 504 CCDカメラ 505 制御系 506 パーソナルコンピューター 507 測定結果表示装置 507A 表示部 507B 輝点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーブラウン管の蛍光体面近傍に前記蛍
    光体面とほぼ平行なウォブリング磁場を発生させ、前記
    ウォブリング磁場による電子ビームの入射位置の変化に
    起因する蛍光体の輝度変化を測定し、前記測定のデータ
    から前記ウォブリング磁場の無いときの前記電子ビーム
    の前記蛍光体面への実際の入射位置と、前記電子ビーム
    が本来入射すべき蛍光体の中心位置とのずれ量を計算
    し、前記ずれ量を最適にするように前記電子ビームの偏
    向系を調整するカラーブラウン管の製造方法において、 前記蛍光体面を白色発光させ、 前記白色発光を赤色、緑色、青色に分光し、 前記ウォブリング磁場に伴う前記赤色、緑色、青色各々
    の輝度変化を測定し、前記測定のデータから前記ウォブ
    リング磁場の無いときの、前記赤色蛍光体、緑色蛍光
    体、青色蛍光体各々に対する前記電子ビームの前記ずれ
    量を計算し、前記ずれ量を最適にするように前記電子ビ
    ームの偏向系を調整することを特徴とするカラーブラウ
    ン管の製造方法。
  2. 【請求項2】カラーブラウン管の蛍光体面近傍に前記蛍
    光体面とほぼ平行なウォブリング磁場を発生させ、前記
    ウォブリング磁場による電子ビームの入射位置の変化に
    起因する蛍光体の輝度変化を測定し、前記測定のデータ
    から前記ウォブリング磁場の無いときの前記電子ビーム
    の前記蛍光体面への実際の入射位置と、前記電子ビーム
    が本来入射すべき蛍光体の中心位置とのずれ量を計算
    し、前記ずれ量を最適にするように前記電子ビームの偏
    向系を調整するカラーブラウン管の製造装置において、 前記蛍光体面を白色発光させた状態にて、 前記白色発光を赤色、緑色、青色に分光する手段と、 前記ウォブリング磁場に伴う前記赤色、緑色、青色各々
    の輝度変化を測定する手段と、 前記測定のデータから前記ウォブリング磁場の無いとき
    の、前記赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体各々に対
    する前記電子ビームの前記ずれ量を計算する手段と、 前記ずれ量を最適にするように前記電子ビームの偏向系
    を調整する手段とを有することを特徴とするカラーブラ
    ウン管の製造装置。
  3. 【請求項3】カラーブラウン管の蛍光体面近傍に前記蛍
    光体面とほぼ平行なウォブリング磁場を発生させ、前記
    ウォブリング磁場による電子ビームの入射位置の変化に
    起因する蛍光体の輝度変化を測定し、前記測定のデータ
    から前記ウォブリング磁場の無いときの前記電子ビーム
    の前記蛍光体面への実際の入射位置と、前記電子ビーム
    が本来入射すべき蛍光体の中心位置とのずれ量を計算
    し、前記ずれ量を最適にするように前記電子ビームの偏
    向系を調整するカラーブラウン管において、 前記蛍光体面を白色発光させ、 前記白色発光を赤色、緑色、青色に分光し、 前記ウォブリング磁場に伴う前記赤色、緑色、青色各々
    の輝度変化を測定し、前記測定のデータから前記ウォブ
    リング磁場の無いときの、前記赤色蛍光体、緑色蛍光
    体、青色蛍光体各々に対する前記電子ビームの前記ずれ
    量を計算し、前記ずれ量を最適にするように前記電子ビ
    ームの偏向系を調整されたことを特徴とするカラーブラ
    ウン管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100416741C (zh) * 2004-03-15 2008-09-03 巨博科技有限公司 显示器自动化流程测试调整方法

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