JP2001095019A - カラー陰極線管の特性評価装置及び特性評価方法 - Google Patents

カラー陰極線管の特性評価装置及び特性評価方法

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JP2001095019A JP26442299A JP26442299A JP2001095019A JP 2001095019 A JP2001095019 A JP 2001095019A JP 26442299 A JP26442299 A JP 26442299A JP 26442299 A JP26442299 A JP 26442299A JP 2001095019 A JP2001095019 A JP 2001095019A
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signal
characteristic evaluation
evaluation
ray tube
color
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Kazunori Nakane
和則 中根
Masakuni Ozoegawa
政邦 小副川
Tadashi Uchiumi
忠 内海
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、適正なカラーコンバーゼンス又は
ミスランディングの評価を実現できるカラー陰極線管の
特性評価装置を提供する。 【解決手段】 カラー陰極線管1の表示画面2に特性評
価映像信号パターンを表示してカラーコンバーゼンスを
評価する特性評価装置であって、特性評価部信号、非評
価部信号、無効部信号、無信号部からなり、特性評価部
信号の表示領域には無信号部又は非評価部信号を近接
し、前記特性評価部信号の表示領域には無信号部又は非
評価部信号を近接し、前記特性評価部信号の表示領域と
隣接する無信号部、更に非評価部信号の表示領域、これ
らを包囲する周辺部には無効部信号を形成する特性評価
映像信号パターンを生成する映像信号発生手段3と、カ
ラー陰極線管1の表示画面2に表示される特性評価映像
信号パターンを撮像する撮像手段5と、撮像手段5によ
り撮像した特性評価映像信号パターンの撮像信号を画像
処理して赤、緑、青3色用の電子ビームによるミスコン
バーゼンス量又はミスランディング量を評価する評価手
段6とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管の
特性評価装置及び特性評価方法に関し、より詳しくは、
マルチカソード型カラー陰極線管等のコンバーゼンス又
は各色蛍光体へのミスランディングを評価するカラー陰
極線管の特性評価装置及び特性評価方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機の画像表示部やパー
ソナルコンピュータ用の画像モニターとして用いられる
カラー陰極線管(Color−Cathode−Ray
Tube)は、高真空とされたガラスバルブのフェース
プレート内側に蛍光体粉末を塗布して蛍光面を形成し、
この蛍光面上に電子ビームを照射して走査することによ
り、蛍光体を発光させて映像を表示する。
【0003】カラー映像を表示するカラー陰極線管で
は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色(三原
色)の蛍光体が、非常に細かいドット状に又はストライ
プ状に規則正しく整列するように蛍光面に塗布されてい
る。
【0004】また、それぞれの蛍光体に電子ビームを照
射するために電子銃が用いられる。
【0005】電子銃から発射された3本1束の電子ビー
ムは、蛍光面上で集束するよう調整された状態で、偏向
ヨークによって磁気的に偏向され、蛍光面上をラスター
走査する。
【0006】蛍光面の手前近傍には、色選別を行うため
のシャドウマスクが取り付けられている。シャドウマス
クには、多数の孔又はスロットが所定ピッチで設けら
れ、それぞれの孔又はスロットは、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)3個一組の連続するドット状又はス
トライプ状の蛍光体と対応している。
【0007】蛍光面の全面を走査している各電子ビーム
のビーム径は、シャドウマスクの孔若しくはスロットよ
りも大きく、シャドウマスクの孔若しくはスロットを通
過した電子は蛍光面に到達して蛍光体を発光させるが、
それ以外の多くの電子はシャドウマスクに遮られて蛍光
面には達しない。
【0008】各電子ビームの偏向中心と、シャドウマス
クの各孔の中心とを結ぶ直線は、その孔に対応する3つ
の蛍光体のうちそれぞれの電子ビームがランディングす
べき蛍光体の中心を通るよう設計されている。
【0009】シャドウマスクが設けられていることによ
り、例えば赤色(R)用の電子銃から発射された電子ビ
ームがある孔を通過した場合、この電子ビームは、その
孔に対応する3個の赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)の蛍光体のうち、赤色(R)の蛍光体には照射さ
れるが、シャドウマスクに遮られることにより緑色
(G)、青色(B)の蛍光体には照射されない。緑色
(G)用の電子銃と緑色(G)の蛍光体、青色(B)用
の電子銃と青色(B)の蛍光体との関係についても同様
の関係がある。かかる構造により、色選別が行われる。
【0010】カラー陰極線管の場合、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)用の3本の電子ビームは、画面上の
どの位置に偏向されても一つに集まるようにしなければ
ならない。この3本のビームの重なりをコンバーゼンス
と称し、これら赤色(R)、緑色(G)、青色(B)用
の3本の電子ビームが適正に集束されないと色ずれの状
態になる。
【0011】逆に、カラー陰極線管の場合には、この色
ずれの具合から電子ビームのコンバーゼンスやビームミ
スランディングの状態を把握できるし、熟練技術者であ
れば色ずれの状態を目視しながら色ずれが小さくなるよ
うフェライトシートを偏向ヨークに貼付する等、従来か
ら慣用的に行われている方法でカラー陰極線管のコンバ
ーゼンスの調整を行うことができる。
【0012】この様に調整されたカラー受像管のコンバ
ーゼンスの特性評価はミスコンバーゼンス量で行われる
ので、このミスコンバーゼンス量を測定する特性評価装
置が必要となる。
【0013】特性評価装置によるコンバーゼンスの特性
評価方法としては、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)を同時に発光させ、白色の特性評価映像信号パタ
ーンを表示させ,カラーCCDカメラでその特性評価映
像信号パターンのうちの評価部信号を取り込み、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)各色毎の評価部信号に
分散して検出し、各色毎の評価部信号の重心位置を算出
し、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)各色の評価部
信号の相対距離を計算してミスコンバーゼンスの量を評
価している。
【0014】例えば、図5に示すような特性評価映像信
号パターンP1でコンバーゼンスを評価するには、評価
部信号21の信号レベルを安定させるため、ある程度の
電子ビーム電流を常時流し続けなけれはない。
【0015】この結果、コンバーゼンスを評価しようと
する評価部信号21の信号幅が非評価部信号22、23
と同等幅であることから、評価部信号21の信号端部の
電子ビームの乱反射が多くなり、信号端部がちらつき等
により不鮮明となる。
【0016】この状態で評価部信号21をカラーCCD
カメラで取り込んだ後に画素単位で明暗に2分割した
際、信号端部を検出するか否かでコンバーゼンス又はミ
スランディング量の評価結果に大きな影響を与える。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、評価
部信号21において電子ビームの乱反射によりちらつき
が生じた場合、コンバーゼンス又は電子ビームの所定の
蛍光体に対するミスランディング量の評価に大きな影響
を与える。この影響は詳細緻密な画素を持ったカラー陰
極線管になる程影響が大きくなる。
【0018】これを解決する手段として、電子ビームの
乱反射を最小限に抑えるため、評価部信号21、非評価
部信号22、23の振込み電流を最小限にする手段が考
えられるが、振込み電流量が非常に微弱となるため、評
価部信号21の信号レベルが不安定となり、さらにコン
バーゼンス又はミスランディング量の評価に好ましくな
い影響を与えてしまう。
【0019】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、カラー陰極線管の総電子ビーム量を減少させる
ことなく、ミスコンバーゼンス量又はミスランディング
量の特性評価箇所となる評価部信号の電子ビーム量を最
小限に絞り、電子ビームの乱反射を最小限に抑えて安定
した信号レベルを得ることができ、適正なコンバーゼン
ス評価又はミスランディング評価を実現できるカラー陰
極線管の特性評価装置及び特性評価方法を提供するもの
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
カラー陰極線管の表示画面に、特性評価映像信号パター
ンを表示して赤、緑、青3色用の電子ビームによるカラ
ーコンバーゼンス又は各色蛍光体へのミスランディング
を評価するカラー陰極線管の特性評価装置であって、前
記特性評価映像信号パターンは、特性評価部信号、非評
価部信号、無信号部、無効部信号からなり、前記特性評
価部信号の表示領域には無信号部又は非評価部信号を近
接し、前記特性評価部信号の表示領域と隣接する無信号
部、更に非評価部信号の表示領域、これらを包囲する画
面周辺部には無効部信号を形成したことを特徴とするも
のである。
【0021】この発明によれば、カラー陰極線管の表示
画面に表示する特性評価映像信号パターンが、前記4種
のパターン構成からなり、特性評価部信号の表示領域に
は無信号部又は非評価部信号を近接し、前記特性評価部
信号の表示領域と隣接する無信号部、更に非評価部信号
の表示領域、これらを包囲する画面周辺部には無効部信
号を形成したものであるから、特性評価に必要な安定な
信号レベルを得て正確なカラーコンバーゼンスの評価又
はミスランディング量の評価を行うことができるカラー
陰極線管の特性評価装置を提供できる。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー陰極線管の特性評価装置において、前記カラー陰極
線管の特性評価映像信号パターンの形状において、特性
評価部信号の表示領域に無信号部を最隣接させたことを
特徴とするものである。
【0023】この発明によれば、前記特性評価映像信号
パターンの形状において、特性評価部信号の表示領域に
無信号部を最隣接したものであるから、特性評価部信号
の境界領域が明確化し、特性評価部信号を形成する電子
ビームの乱反射が減少し、信号端部にちらつきが無くな
り、鮮明な特性評価部信号を表示してカラーコンバーゼ
ンスの評価又はミスランディング量の評価を行うことが
できるカラー陰極線管の特性評価装置を提供できる。
【0024】請求項3記載の発明は、カラー陰極線管の
表示画面に、特性評価映像信号パターンを表示して赤、
緑、青3色用の電子ビームによるカラーコンバーゼンス
又は各色蛍光体へのミスランディングを評価するカラー
陰極線管の特性評価装置であって、特性評価部信号、非
評価部信号、無信号部、無効部信号からなり、前記特性
評価部信号の表示領域には無信号部又は非評価部信号を
近接し、前記特性評価部信号の表示領域と隣接する無信
号部、更に非評価部信号の表示領域、これらを包囲する
周辺部には無効部信号を形成する特性評価映像信号パタ
ーンを生成する映像信号発生手段と、前記カラー陰極線
管の表示画面に表示される特性評価映像信号パターンを
撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像した特性
評価映像信号パターンの撮像信号を画像処理して赤、
緑、青3色用の電子ビームによるミスコンバーゼンス量
又は各色蛍光体へのミスランディング量を評価する評価
手段とを有することを特徴とするものである。
【0025】この発明によれば、前記映像信号発生手
段、撮像手段、評価手段を使用した構成で、請求項1記
載の発明の場合と同様にして、特性評価部信号の領域で
電子ビームの乱反射が無くかつ特性評価に必要な安定な
信号レベルを得て、前記赤、緑、青3色用の電子ビーム
によるミスコンバーゼンス量又は各色蛍光体へのミスラ
ンディング量を評価できるカラー陰極線管の特性評価装
置を提供できる。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項3記載のカ
ラー陰極線管の特性評価装置において、前記映像信号発
生手段は、特性評価部信号の表示領域に無信号部を最隣
接させるとともに、全体の電子ビーム総量は減少させる
ことなく前記画面有効枠内の特性評価部信号、非評価部
信号の電子ビーム量を最小限に絞り、残余の電子ビーム
は画面有効枠外に無効部信号として流す特性評価映像信
号パターンを生成することを特徴とするものである。
【0027】この発明によれば、請求項3記載の発明と
同様にして、前記映像信号発生手段、撮像手段、評価手
段を使用した構成で、特性評価部信号の境界領域が明確
化し、特性評価部信号を形成する電子ビームの乱反射が
減少し、信号端部にちらつきが無くなり、鮮明な特性評
価部信号を表示でき、しかも、特性評価映像信号全体と
しての電子ビーム電流量を確保して安定した電流領域と
した特性評価映像信号パターンによって、前記赤、緑、
青3色用の電子ビームによるミスコンバーゼンス量又は
各色蛍光体へのミスランディング量を評価できるカラー
陰極線管の特性評価装置を提供できる。
【0028】請求項5記載の発明は、カラー陰極線管の
表示画面に、特性評価映像信号パターンを表示して赤、
緑、青3色用の電子ビームによるカラーコンバーゼンス
又は各色蛍光体へのミスランディングを評価するカラー
陰極線管の特性評価方法であって、特性評価部信号、非
評価部信号、無信号部、無効部信号を含み、前記特性評
価部信号の表示領域には無信号部又は非評価部信号を近
接し、前記特性評価部信号の表示領域と隣接する無信号
部、更に非評価部信号の表示領域、これらを包囲する周
辺部には無効部信号を形成する特性評価映像信号パター
ンを表示画面に表示して、赤、緑、青3色用の電子ビー
ムによるミスコンバーゼンス量又は各色蛍光体へのミス
ランディング量を評価することを特徴とするものであ
る。
【0029】この発明によれば、カラー陰極線管の表示
画面に、前記構成からなる特性評価映像信号パターンを
表示してミスコンバーゼンス量又は各色蛍光体へのミス
ランディング量を評価するものであるから、請求項1記
載のカラー陰極線管の特性評価装置の構成を用いて、前
記特性評価部信号の領域で電子ビームの乱反射が無くか
つ特性評価に必要な安定な信号レベルを得て正確なミス
コンバーゼンス量又は各色蛍光体へのミスランディング
量を評価することができるカラー陰極線管の特性評価方
法を提供できる。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項5記載のカ
ラー陰極線管の特性評価方法において、前記表示画面上
の前記特性評価部信号の表示領域に、無信号部を最隣接
して赤、緑、青3色用の電子ビームによるミスコンバー
ゼンス量又は各色蛍光体へのミスランディング量を評価
することを特徴とするものである。
【0031】この発明によれば、特性評価部信号の境界
領域が明確化し、特性評価部信号を形成する電子ビーム
の乱反射が減少し、信号端部にちらつきが無くなり、鮮
明な特性評価部信号を表示して、ミスコンバーゼンス量
又は各色蛍光体へのミスランディング量の評価を行うこ
とが可能なカラー陰極線管の特性評価方法を提供でき
る。
【0032】請求項7記載の発明は、カラー陰極線管の
表示画面に、映像信号発生手段により生成した特性評価
部信号、非評価部信号、無信号部、無効部信号からな
り、前記特性評価部信号の表示領域には無信号部又は非
評価部信号を近接し、前記特性評価部信号の表示領域と
隣接する無信号部、更に非評価部信号の表示領域、これ
らを包囲する周辺部には無効部信号を形成する特性評価
映像信号パターンを表示画面に表示し、撮像手段により
前記カラー陰極線管の表示画面に表示される特性評価映
像信号パターンを撮像し、評価手段により、撮像手段に
より撮像した特性評価映像信号パターンの撮像信号を画
像処理して、赤、緑、青3色用の電子ビームによるミス
コンバーゼンス量又はミスランディング量を評価するこ
とを特徴とするものである。
【0033】この発明によれば、前記映像信号発生手
段、撮像手段、評価手段を使用した請求項3記載の発明
の構成を用いて、特性評価映像信号パターンにおける特
性評価部信号の領域で電子ビームの乱反射が無くかつ特
性評価に必要な安定な信号レベルを得ることができ、撮
像手段、評価手段により前記赤、緑、青3色用の電子ビ
ームによるミスコンバーゼンス量又はミスランディング
量を評価できるカラー陰極線管の特性評価方法を提供で
きる。
【0034】請求項8記載の発明は、請求項7記載のカ
ラー陰極線管の特性評価方法において、前記映像信号発
生手段により、特性評価部信号の表示領域に無信号部を
最隣接させるとともに、全体の電子ビーム総量は減少さ
せることなく前記画面有効枠内の特性評価部信号、非評
価部信号の電子ビーム量を最小限に絞り、残余の電子ビ
ームは画面有効枠外に無効部信号として流す特性評価映
像信号パターンを生成することを特徴とするものであ
る。
【0035】この発明によれば、前記映像信号発生手
段、撮像手段、評価手段を使用して、特性評価部信号の
境界領域が明確化し、特性評価部信号を形成する電子ビ
ームの乱反射が減少し、信号端部にちらつきが無くな
り、鮮明な特性評価部信号を表示し、かつ、特性評価映
像信号全体としての電子ビーム電流量を確保して安定し
た電流領域とした特性評価映像信号パターンを撮像手段
によって撮像し、評価手段により前記赤、緑、青3色用
の電子ビームによるミスコンバーゼンス量又はミスラン
ディング量を評価できるカラー陰極線管の特性評価方法
を提供できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0037】図1は、本発明の実施の形態におけるカラ
ー陰極線管1の特性評価装置の構成を示すものであり、
この特性評価装置は、カラー陰極線管1の表示画面2に
詳細は後述する特性評価映像信号パターンPを表示し
て、前記カラー陰極線管1に設けた電子銃からの赤、
緑、青3色用の電子ビームによるカラーコンバーゼンス
を評価するものである。
【0038】即ち、この特性評価装置は、図2に示すよ
うな特性評価映像信号パターンPを生成する映像信号発
生手段3と、映像信号発生手段3からの特性評価映像信
号パターンPをカラー陰極線管1の映像信号としてカラ
ー陰極線管1に供給する表示コントローラ4と、前記カ
ラー陰極線管1の表示画面2に表示される特性評価映像
信号パターンPを撮像する例えばカラーCCDカメラを
用いた撮像手段5と、この撮像手段5により撮像した特
性評価映像信号パターンPの撮像信号を画像処理して、
赤色(R)、緑色(G)、青色(B)3色用の電子ビー
ムによるミスコンバーゼンス量を評価する評価手段6と
を有している。
【0039】前記カラー陰極線管1に設けた偏向コイル
8には、同期信号に同期して電子ビームを偏向させるた
めの偏向信号を生成する偏向回路7を接続している。
【0040】前記映像信号発生手段3が生成する特性評
価映像信号パターンPは、図2に示すように、電子ビー
ム量が最小限に絞られた特性評価部信号11、この特性
評価部信号11と同等幅の非評価部信号12、13、実
際に表示使用される画面有効枠16、非有効部信号(画
面有効枠16の周辺の非有効部信号パターンを言う)1
5及び無信号部14からなり、前記特性評価部信号11
の表示領域には無信号部14又は非評価部信号12、1
3を近接するように形成している。
【0041】また、信号レベルを安定させるべく、全体
の電子ビーム量は減少させずに、コンバーゼンス箇所で
ある特性評価部信号11及び非評価部信号12、13の
みを実際に表示使用する前記画面有効枠16内は最小限
に絞り、残余の電子ビーム量は実際に使用しない画面有
効枠16外に流すようにしている。
【0042】これにより、特性評価部信号11の端部に
おいて電子ビームの乱反射が無くなり緻密かつ安定な信
号レベルを得るものである。
【0043】この特性評価装置によって、赤色(R)、
緑色(G)、青色(B)3色用の電子ビームによるミス
コンバーゼンス量を評価する方法を以下に説明する。
【0044】前記電子銃を動作させ、このとき映像信号
発生手段3により特性評価映像信号パターンPを生成し
て表示コントローラ4によりカラー陰極線管1に供給し
て、表示画面2に特性評価映像信号パターンPを表示す
る。
【0045】そして、撮像手段5により特性評価映像信
号パターンPを撮像して、撮像信号を評価手段6に送
る。
【0046】評価手段6は、撮像信号を取り込み、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)各色毎の撮像信号に分
離して検出し、明、暗の2値化処理を行い、図3に示す
ように各色毎の撮像信号の重心位置を算出し、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)各色に相当する撮像信
号の相対距離を緑色(G)を基準にして計算し、ミスコ
ンバーゼンスの量を評価する。
【0047】例えば、図3に示すように、赤色(R)、
青色(B)の撮像信号の重心位置g1 、g2 を算出し、
この重心位置g1 、g2 の相対距離xを計算してを赤色
(R)、青色(B)間のミスコンバーゼンスの量を評価
する。
【0048】尚、図3において、斜線(ハッチング)を
付した領域は2値化処理による明部分を示す。
【0049】このような特性評価方法によれば、上述し
たような形状からなる鮮明な特性評価映像信号パターン
Pを表示画面2に表示して、特性評価部信号11の電子
ビームの乱反射を減少させ、信号端部のちらつきも抑え
て、適正にミスコンバーゼンスの量の評価を実行でき
る。
【0050】また、非評価部信号12、13の映像信号
幅を特性評価部信号11と同等の幅とし、残余の電子ビ
ーム量は実際に使用しない画面有効枠16外に流すよう
にしているので、特性評価映像信号パターンP全体とし
ての電子ビーム電流量を確保し、安定した電流領域でそ
の信号レベルを設定することが可能となる。
【0051】この結果、特性評価部信号11の信号レベ
ルも安定し、この特性評価部信号11のちらつきも無く
なり、カラーコンバーゼンス評価における評価誤差を低
減するこができることになる。
【0052】具体例として、カラー陰極線管1のコンバ
ーゼンス計測を数十回繰り返して評価した結果、評価誤
差が従来一般に実施していた場合の60μm程度から4
0μm程度に減少した。尚、この場合の評価誤差とは、
例えば数十回に渡る赤色(R)、青色(B)間又青色
(B)、緑色(G)間における各々撮像信号間の重心位
置の相対距離を示す各値の間の差を意味するものであ
る。
【0053】以上説明した実施の形態では、主にカラー
陰極線管1におけるコンバーゼンスの特性評価について
説明したが、電子ビームのミスランディング量MLの特
性評価においても同様な効果を得ることができることは
もちろんである。
【0054】即ち、図4に示すように、電子ビームのミ
スランディング量MLは、カラー陰極線管1の表示画面
2内に配置した蛍光体(例えば緑色蛍光体)18の中心
をα0 、蛍光体18の手前に配置したシャドウマスク1
9に設けた電子ビーム透過孔19aを透過した電子ビー
ムの中心をBCとするとき、蛍光体18の中心α0 と電
子ビームの中心BCとの間の間隔で求められる。
【0055】本実施の形態の場合、ミスランディング量
MLの測定結果は2μm程度となり、従来例のミスラン
ディング量の測定結果である4μm程度に比べ大幅に減
少しているのが確認された。
【0056】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、信号安定化のため表示画面に対して大電流化
された電子ビームを照射する場合においても、特性評価
部信号11の端部においては電子ビームの乱反射が無く
なりかつ安定な信号レベルを得て正確な電子ビームのコ
ンバーゼンス評価又は電子ビームのミスランディング量
MLの評価が可能となる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、特性評価部信号の領域
で電子ビームの乱反射が無くかつ特性評価に必要な安定
な信号レベルを得て正確なカラーコンバーゼンス評価又
はミスランディング量の評価を実行できるカラー陰極線
管の特性評価装置を提供することができる。
【0058】また、本発明によれば、上記カラー陰極線
管の特性評価装置の構成を用いて、前記特性評価部信号
の領域で電子ビームの乱反射が無くかつ特性評価に必要
な安定な信号レベルを得て正確なカラーコンバーゼンス
評価又はミスランディング量の評価を実行できるカラー
陰極線管の特性評価装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるカラー陰極線管の
特性評価装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態における特性評価装置で用いる特
性評価映像信号パターンを示す説明図である。
【図3】本実施の形態における特性評価装置における赤
色(R)、青色(B)の撮像信号の各重心位置及び相対
距離の関係を示す図である。
【図4】本実施の形態における特性評価装置において評
価するミスランディング量の説明図である。
【図5】従来の特性評価装置における特性評価映像信号
パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 カラー陰極線管 2 表示画面 2a 画面周辺 3 映像信号発生手段 4 表示コントローラ 5 撮像手段 6 評価手段 7 偏向回路 8 偏向コイル 11 特性評価部信号 12 非評価部信号 14 無信号部 15 非有効部信号 16 画面有効枠 18 蛍光体 19 シャドウマスク 19a 電子ビーム透過孔 P 特性評価映像信号パターン ML ミスランディング量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 忠 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2号 株 式会社東芝深谷工場内 (72)発明者 鈴木 芳夫 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2号 株 式会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C061 BB02 BB07 CC05 EE01 EE03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管の表示画面に、特性評価
    映像信号パターンを表示して赤、緑、青3色用の電子ビ
    ームによるカラーコンバーゼンス又は各色蛍光体へのミ
    スランディングを評価するカラー陰極線管の特性評価装
    置であって、 前記特性評価映像信号パターンは、特性評価部信号、非
    評価部信号、無信号部、無効部信号からなり、前記特性
    評価部信号の表示領域には無信号部又は非評価部信号を
    近接し、前記特性評価部信号の表示領域と隣接する無信
    号部、更に非評価部信号の表示領域、これらを包囲する
    画面周辺部には無効部信号を形成したことを特徴とする
    カラー陰極線管の特性評価装置。
  2. 【請求項2】 前記カラー陰極線管の特性評価映像信号
    パターンの形状において、特性評価部信号の表示領域に
    無信号部を最隣接させたことを特徴とするカラー陰極線
    管の特性評価装置。
  3. 【請求項3】 カラー陰極線管の表示画面に、特性評価
    映像信号パターンを表示して赤、緑、青3色用の電子ビ
    ームによるカラーコンバーゼンス又は各色蛍光体へのミ
    スランディングを評価するカラー陰極線管の特性評価装
    置であって、 特性評価部信号、非評価部信号、無信号部、無効部信号
    からなり、前記特性評価部信号の表示領域には無信号部
    又は非評価部信号を近接し、前記特性評価部信号の表示
    領域と隣接する無信号部、更に非評価部信号の表示領
    域、これらを包囲する周辺部には無効部信号を形成する
    特性評価映像信号パターンを生成する映像信号発生手段
    と、 前記カラー陰極線管の表示画面に表示される特性評価映
    像信号パターンを撮像する撮像手段と、 この撮像手段により撮像した特性評価映像信号パターン
    の撮像信号を画像処理して赤、緑、青3色用の電子ビー
    ムによるミスコンバーゼンス量又は各色蛍光体へのミス
    ランディング量を評価する評価手段と、 を有する特徴とするカラー陰極線管の特性評価装置。
  4. 【請求項4】 前記映像信号発生手段は、特性評価部信
    号の表示領域に無信号部を最隣接させるとともに、全体
    の電子ビーム総量は減少させることなく前記画面有効枠
    内の特性評価部信号、非評価部信号の電子ビーム量を最
    小限に絞り、残余の電子ビームは画面有効枠外に無効部
    信号として流す特性評価映像信号パターンを生成するこ
    とを特徴とする請求項3記載のカラー陰極線管の特性評
    価装置。
  5. 【請求項5】 カラー陰極線管の表示画面に、特性評価
    映像信号パターンを表示して赤、緑、青3色用の電子ビ
    ームによるカラーコンバーゼンス又は各色蛍光体へのミ
    スランディングを評価するカラー陰極線管の特性評価方
    法であって、 特性評価部信号、非評価部信号、無信号部、無効部信号
    を含み、前記特性評価部信号の表示領域には無信号部又
    は非評価部信号を近接し、前記特性評価部信号の表示領
    域と隣接する無信号部、更に非評価部信号の表示領域、
    これらを包囲する周辺部には無効部信号を形成する特性
    評価映像信号パターンを表示画面に表示して、赤、緑、
    青3色用の電子ビームによるミスコンバーゼンス量又は
    各色蛍光体へのミスランディング量を評価することを特
    徴とするカラー陰極線管の特性評価方法。
  6. 【請求項6】 前記表示画面上の前記特性評価部信号の
    表示領域に、無信号部を最隣接して赤、緑、青3色用の
    電子ビームによるミスコンバーゼンス量又は各色蛍光体
    へのミスランディング量を評価することを特徴とする請
    求項5記載のカラー陰極線管の特性評価方法。
  7. 【請求項7】 カラー陰極線管の表示画面に、映像信号
    発生手段により生成した特性評価部信号、非評価部信
    号、無信号部、無効部信号からなり、前記特性評価部信
    号の表示領域には無信号部又は非評価部信号を近接し、
    前記特性評価部信号の表示領域と隣接する無信号部、更
    に非評価部信号の表示領域、これらを包囲する周辺部に
    は無効部信号を形成する特性評価映像信号パターンを表
    示画面に表示し、 撮像手段により前記カラー陰極線管の表示画面に表示さ
    れる特性評価映像信号パターンを撮像し、 評価手段により、撮像手段により撮像した特性評価映像
    信号パターンの撮像信号を画像処理して、赤、緑、青3
    色用の電子ビームによるミスコンバーゼンス量又はミス
    ランディング量を評価することを特徴とするカラー陰極
    線管の特性評価方法。
  8. 【請求項8】 前記映像信号発生手段により、特性評価
    部信号の表示領域に無信号部を最隣接させるとともに、
    全体の電子ビーム総量は減少させることなく前記画面有
    効枠内の特性評価部信号、非評価部信号の電子ビーム量
    を最小限に絞り、残余の電子ビームは画面有効枠外に無
    効部信号として流す特性評価映像信号パターンを生成す
    ることを特徴とする請求項7記載のカラー陰極線管の特
    性評価方法。
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