JP3269166B2 - カラーブラウン管の画質測定装置及びその方法 - Google Patents

カラーブラウン管の画質測定装置及びその方法

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JP3269166B2 JP06788093A JP6788093A JP3269166B2 JP 3269166 B2 JP3269166 B2 JP 3269166B2 JP 06788093 A JP06788093 A JP 06788093A JP 6788093 A JP6788093 A JP 6788093A JP 3269166 B2 JP3269166 B2 JP 3269166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーディスプレイ管の
調整、検査工程における画質の測定のための光学系およ
び測定システム、測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は特開昭61−257096
号公報「カラーテレビ受像機のコンバーゼンス測定装
置」に記載のように、赤、緑、青のフィルタを個別に設
け、白黒カメラの前でこのフィルタを移動して交換する
ことで各色ごとの画像を入力し、画質を測定していた。
また、特開平2−81597号公報「カラーテレビ受像
機のコンバーゼンス測定装置」に記載の様にカラーカメ
ラで画像を入力して、処理していた。
【0003】また、カラーディスプレイ管の色純度を測
定する方法として、特開昭64−7456号公報の「ブ
ラウン管ランディング自動測定方法」、特開平2−11
2397号公報の「色純度測定装置および方法」、特開
平3−176942号公報「カラーCRTのランディン
グ計測装置」が挙げられる。これらの方法は、電子ビー
ムを上下左右に移動させた状態で、表示画面の明るさを
フォトセンサあるいはカメラで測定し、それらの明るさ
の値に演算処理を施すことにより、表示画面の色純度を
測定する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、赤、
緑、青の色を分離するために設置したフィルタの切換え
に時間を要し、赤、緑、青の3枚の画像を入力するため
処理時間が長いという問題があった。また、カラーカメ
ラを用いると、白黒カメラに比べ解像度が落ち、また、
価格が高い。
【0005】また、従来の測定方法では、カラーディス
プレイ管の色純度測定を行うために、上下左右に電子ビ
ームを移動する必要があり、高速測定を実現することが
困難であった。
【0006】本発明の目的は、赤、緑、青を混成した画
像を一度に入力し処理すること及び入力を白黒カメラで
行うことができるカラーブラウン管の画質測定装置及び
その方法を提供することにある。
【0007】更に本発明の他の目的は、カラーディスプ
レイ管の色純度測定を目的としており、電子ビームの移
動回数を最少にすることにより高速測定を可能とする画
質測定装置及びその方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、赤、緑、青の色領域を上下左右に設けたフィルタを
白黒カメラの撮像素子直前に配置し、各色領域ごとに処
理を行なう。
【0009】上記他の目的を達成するために、予め電子
ビームの移動距離のキャリブレーションを行うととも
に、ビームミスランディングによる蛍光体の発光輝度の
変化を2次元の正規分布として求めておくことにより、
最少2回の電子ビーム移動でカラーディスプレイ管の色
純度を測定するようにしたものである。
【0010】
【作用】赤、緑、青の色領域を持つフィルタを介して撮
像することで、それぞれの色のフィルタによりその他の
色からの影響は除外され、必要な色の映像だけが得られ
る。各色の領域では、白黒カメラの持つ解像度で画質測
定が行え、1画像の入力で各色の処理が高精度に行え
る。また、白黒カメラを用いるので装置価格が安価に抑
えられる。
【0011】予め電子ビームの移動距離のキャリブレー
ションを行うとともに、ビームミスランディングによる
蛍光体の発光輝度の変化を2次元の正規分布として求め
ておくことにより、電子ビーム移動回数を最少にできる
ので、色純度測定を高速化できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図30を用い
て説明する。
【0013】本発明は、カラーブラウン管11に偏向ヨ
ーク12を取り付ける際に行う画質の調整工程に適用す
る。この工程は図2に示す構成の自動画質調整装置で行
う。調整は、調整制御装置16に記述されたアルゴリズ
ムに従って、信号発生装置14により所定の映像パター
ンをカラーブラウン管12に映出し、この映像パターン
を後述するカラーフィルタ1を介して、白黒カメラ3に
より撮像し、画像処理装置18に取り込み、所定の画質
量を測定する。そして、この測定結果に基づいて、調整
箇所である偏向ヨーク(DY)12のX、Y、Z方向、
2極マグネット13の回転、開き量をDY、マグネット
駆動装置15により調整する。白黒カメラ3による映像
パターンの撮像は、偏向ヨーク12が取り付けられたカ
ラーブラウン管11の管面に、例えば図3に示す位置に
複数台のカメラ3を配置し、カメラ切換え装置17によ
り任意のカメラ3を選び、その映像情報を画像処理装置
18に取り込む。画像処理装置18は、輝度信号を25
6階調に量子化して格納し、あらかじめ記述されたアル
ゴリズムに従い、所定の画質量を測定する。処理結果
や、入力した画像をモニタ19に出力する。本実施例で
は、コンバーゼンスとピュリティを測定し、その値に応
じて調整箇所を駆動する。
【0014】コンバーゼンスは、赤、緑、青(以下それ
ぞれR、G、Bと記述)のカラーブラウン管の蛍光体に
おける3つの電子ビームの集中状態であり、RGBそれ
ぞれの電子ビームの位置が1点に集中する様に調整す
る。このため、RGBそれぞれの電子ビーム位置を測定
し、これらが相対的にどれだけずれているか、つまりミ
スコンバーゼンス量を算出し、この値を基に、偏向ヨー
ク12のX、Y位置を調整する。本実施例ではRGBそ
れぞれの電子ビーム位置は、水平・垂直輝線位置から求
める。
【0015】測定は、白黒カメラ3を用いて図1のよう
な位置に図4の様なフィルタ1を設置して行う。カラー
フィルタ1(以下フィルタ1と称する)はRGBの各領
域よりなるフィルタで構成されており、それぞれの色
は、カラーブラウン管11に使われている蛍光体の分光
特性を基に、その色波長を主に透過するものを用いる。
蛍光体からの光は、このフィルタ1を通って撮像素子2
に達するわけだが、カメラ3の撮像素子2直前にこのフ
ィルタ1を設置することで、撮像素子2で結像する様に
設定された光学系により、フィルタ1の色境界での隣接
フィルタからの光の回り込みの影響を小さくする。
【0016】このフィルタ1は、ガラス上に所定の分光
特性のゼラチンフィルタを接着して作成したり、所定の
色素を蒸着や塗布したり、誘電体による多層膜で形成す
る干渉フィルタを蒸着することによって作成する。ま
た、フィルタ1として挿入するのではなく、撮像素子2
上に直接、フィルタ1上に形成する配色パターンと同じ
ものを形成してもよい。単板式カラーカメラが素子単位
にRGBのフィルタが形成されているのに対し、本方式
では、特定の領域単位でフィルタを形成するものであ
る。また、フィルタ1位置は図21に示す位置に設置し
てもよい。つまり、図1の位置が結像側にフィルタ1を
設置するのに対して、図21は、撮像側にフィルタ1を
設置するものである。
【0017】このフィルタ1を介することで所定の色の
蛍光体から発する光以外は除外されるが、完全にその色
の光だけを透過する特性を得ることは困難である。従っ
てカメラの撮像素子2は他の色の蛍光体からの光も受光
する。しかし、図5に示す様に各色のフィルタ1を介し
た映像信号の輝度断面をみると、他の色の輝度は、フィ
ルタ1が選択する色に比べて低いレベルである。そこ
で、画像入力後、各色ごとに適切なしきい値を設けて、
しきい値以上の画素について処理を行うことで、他の色
からの影響を排除する。
【0018】それぞれの配色は、図4に示す様にGフィ
ルタ33を中心にBフィルタ32が、Rフィルタ31が
その回りを囲み、上下左右で各色領域が対称になるよう
構成されている。上下左右対称にしたのは、検出する輝
線が斜めに観察される場合があり、ミスコンバーゼンス
量算出時にその影響がでないように配慮したためであ
る。配色はRGBそれぞれがどこにあっても支障ない。
【0019】このフィルタ1を介して所定の映像パター
ンとしてカラーブラウン管に映出されている白色クロス
ハッチを観測する。白色クロスハッチ信号は、中央の色
領域である緑の領域にその交差点が入るように信号位置
を調整して映出しする。フィルタ1の各色領域を通過し
たカラーブラウン管からの輝線信号は、図6の様な像と
して観察される。この画像から各色領域ごとに、輝線位
置を検出する。
【0020】このコンバーゼンスの測定に先立って、フ
ィルタ1上での色領域が撮像した画像にどう反映する
か、つまり、画像上でどの領域がどの色領域を通過した
領域であるかを検出する。この処理は、各カメラ3ごと
に、本方式で画質を測定する前の初期設定として行う。
一度行ないその値を格納しておけば、フィルタ1を交換
するまで行う必要はない。
【0021】各色の領域の決定は、Bの単色ラスタを映
出して行う。まず、この画像の輝度の水平・垂直方向の
累積値をそれぞれ図7に示すように求める。この累積値
は蛍光体の間隔により極大と極小を繰り返す。この極大
値がある所定の値より大きな2つの範囲を抽出する。つ
まり水平・垂直方向の累積値の極大値の両端エッジBH
0〜BH3、BV0〜BV3を検出し、そのエッジ位置
で囲まれた矩形領域がBの領域であるとする。そして、
この領域の内側がG、外側がRの領域である。
【0022】この各色の領域の決定は、それぞれの色の
単色ラスタを映出し、各色ごとに同様の手法を用いて決
定してもよい。また、作業者が撮像した画像を見て、各
色の領域を指示することでも行える。
【0023】この色領域のデータは画質測定のために、
図8のような処理ウインドウW1〜W9の形に変えて保
持しておく。処理ウインドウは、他色のフィルタ1との
境界付近で、隣接する双方のフィルタ1の影響を受ける
領域を避けるため、色境界の近傍を避けて設定する。
【0024】また、この時、他色蛍光体からの影響を排
除するしきい値を決定する。単色のラスタを映出し、そ
の色の領域以外の領域で、しきい値以上の輝度値を持つ
画素がゼロになる様にしきい値を決定する。RGB各色
について個別にしきい値を設定し、以下の画質測定処理
に利用する。このしきい値設定は、フィルタ1交換時の
他に、被測定カラーブラウン管の品種変更、また、映像
信号輝度の大きさを調整した時などにも行う。
【0025】コンバーゼンスの測定は、処理ウインドウ
W1、W2、W3、W4で、縦輝線位置を検出し、W
5、W6、W8、W9で横輝線位置を検出、W7では
縦、横輝線位置を検出することで行う。
【0026】縦輝線21の位置検出は、まず、既に各色
ごとつまり各ウインドウごとに設定されているしきい値
以上の値を持つ画素の輝度値を垂直方向に加算して累計
値を求める。累計値は図9の様に得られる。そして、こ
の累計値の荷重平均値を輝線位置とする。つまり位置x
での輝度累計値をf(x)とした時、輝線位置Xを次の式
で求める。
【0027】
【数1】X=Σf(x)X/Σf(x) この時、まず粗く輝度値を累計し、あらかじめおおよそ
の輝線位置を特定し、処理ウインドウを小さく設定しな
おして検出してもよい。
【0028】横輝線位置は、水平方向にしきい値以上の
輝度値を累計し、同様に輝線位置を求める。
【0029】ウインドウW7は、水平垂直両方向にしき
い値以上の輝度値を累計し、まずおよその輝線位置を求
める。そして縦輝線に関しては横輝線を含まない位置
に、横輝線に関しては縦輝線を含まない位置に改めて処
理ウインドウを設定する。この時、この処理ウインドウ
はなるべくW7の中央付近に設定し、中央付近で縦横輝
線が交差している場合は、その上下、または左右の2ヶ
所にウインドウを設定してそれぞれのウインドウ内で輝
線位置を求める。図10に横輝線22がウインドウ中央
付近にある場合のウインドウ設定例を示す。ここで設定
した処理ウインドウ内での処理は、上記、W1、W2、
W3、W4、W5、W6、W8、W9ウインドウでの処
理と同様で、横輝線22の場合には水平方向に、縦輝線
21の場合には垂直方向にしきい値以上の輝度値を累積
して輝線位置を求める。上下もしくは左右に2つのウイ
ンドウを設定した場合はそれぞれのウインドウで検出し
た輝線位置の平均値をW7での輝線位置とする。W1、
W2、W3、W4で検出した輝線位置をV1、V2、V
3、V4とし、W5、W6、W8、W9で検出した輝線
位置をH5、H6、H8、H9、W7で検出した縦輝線
位置をV7、横輝線位置をH7とする。この時、Bの縦
輝線位置は(V2+V3)/2、横輝線位置は(H6+
H8)/2、また、Rの縦輝線位置は(V1+V4)/
2、横輝線位置は(H5+H9)/2で定義する。この
時BR垂直ミスコンバーゼンスは、(H6+H8)/2
−(H5+H9)/2、BR水平ミスコンバーゼンスは
(V2+V3)/2−(V1+V4)/2となる。ま
た、GR垂直ミスコンバーゼンスはH7−(H5+H
9)/2、GR水平ミスコンバーゼンスはV7−(V1
+V4)/2、BG垂直ミスコンバーゼンスは(H6+
H8)/2−H7、BG水平ミスコンバーゼンスは(V
2+V3)/2−V7である。以上の式によって、求め
られる垂直コンバーゼンス、水平コンバーゼンスの値が
それぞれ0に近い値ほどカラーブラウン管11に映出さ
れた白色クロスハッチは、精度良く、きれいな白色を映
出していることを意味し、カラーブラウン管の精度が良
い。
【0030】また、縦輝線、横輝線を個別に映出して測
定してもよい。この場合、縦輝線は中央の緑の水平方向
の色領域に輝線が入るように映出信号を調整して、ウイ
ンドウW1、W2、W3、W4、W7を用いてそれぞれ
の色での輝線位置を測定する。横輝線は中央の緑の垂直
方向の色領域に輝線が入るように映出信号を調整して、
ウインドウW5、W6、W7、W8、W9を用いてそれ
ぞれの色での輝線位置を測定する。また、輝線位置を信
号で調整する代わりに、撮像の倍率に応じて、必ず1輝
線は所定視野に入るように複数本の輝線を映出し、その
中から適切な輝線を選択して検出することもできる。
【0031】この様に、横輝線縦輝線個別に測定した
り、測定位置によって縦輝線、横輝線だけの測定でよい
場合にはフィルタ1の配色により単純化したものでよ
い。横輝線検出用には図11、縦輝線検出用には図12
の様な配色パターンのフィルタ1で測定できる。
【0032】コンバーゼンスの測定は、白色ドットを映
出して検出することもできる。図13の様に規則的に白
色ドット23を映出する。白色ドット間の距離は既知で
あり、また、光学系の倍率も既知であるので、画像上で
の水平垂直方向の白色ドット間距離(Dh、Dv)は容
易に算出できる。測定は、GBRそれぞれの色領域で特
定のドットの重心(Gx、Gy)、(Bx、By)、
(Rx、Ry)とそれぞれのドットが何ドット離れてい
るかを求める。重心位置は、輝線位置算出と同じ荷重平
均算出で求める。例えば測定したBドットとRドットが
水平方向にmドット、BR水平ミスコンバーゼンスはB
x−Rx−m・Dhにより算出できる。即ち、Bx−R
x−m・Dhの値が0の場合、ミスコンバーゼンスは0
となり、精度良く、調整されていることになる。同様に
BドットとRドットが垂直方向にrドット離れていたと
すると、BR垂直ミスコンバーゼンスはBy−Ry−n
・D0で算出される。
【0033】この方法は、輝線を映出した場合に輝線が
斜めにならないことを前提としている。このような場合
には、図14や図15のようなフィルタ1の配色パター
ンで測定可能となる。
【0034】また、白色ドットの映出で、より高精度に
求める方法として、まず、検出したドット位置から、図
16のようなドットを交点とする格子パターンを推定す
る。そして、その格子を形成する直線上のドット位置を
用いてミスコンバーゼンスを算出する。例えば水平ミス
コンバーゼンスの場合、直線上でW1で検出されたドッ
トの位置を(Dx1、Dy1)、W2で検出されたドッ
トの位置を(Dx2、Dy2)、W3で検出されたドッ
トの位置を(Dx3、Dy3)、W4で検出されたドッ
トの位置を(Dx4、Dy4)、W7で検出されたドッ
トの位置を(Dx7、Dy7)とすると、クロスハッチ
映出の時と同じように、RB水平ミスコンバーゼンス
を、(Dx2+Dx3)/2−(Dx1+Dx4)/2
で算出する。垂直ミスコンバーゼンスは水平方向の直線
上のドットにたいして、W5、W6、W7、W8、W9
で検出されたドットの位置を基に算出する。
【0035】また、今まではRGB3色のミスコンバー
ゼンス量算出の例を述べてきたが、調整は、RB2色だ
けのミスコンバーゼンス量調整を行う場合もある。この
様な場合は、Gを削除した配色パターンのフィルタ1を
用いてよい。また、Gの部分を透明にしてもよい。Gの
輝線に対し、R、Bの輝線を調整した後、Gの位置を調
整する場合もあるからである。
【0036】次に、ピュリティの測定であるが、ピュリ
ティは、個々の蛍光体に対して電子ビームが適切な位置
に当たっているかどうかを表すものである。不適切な位
置に電子ビームがあたると、蛍光体の全域を光らせるこ
とができずに輝度が落ちたり、隣接する他色の蛍光体を
光らせたりする。図22はピュリティの定義を示す図で
ある。カラーブラウン管11の画面71に赤、緑、青の
いずれかを単色で表示する。例えば、図22(a)に示
すように、画面内のある部分71aを顕微鏡などで拡大
してみると、図22(b)のような配置で蛍光体72が
発光している。点線で示す電子ビーム73が蛍光体72
に照射されることにより、蛍光体72は発光する。図2
2(c)では、電子ビーム73が若干下にずれている例
で、蛍光体72の上の部分が発光していない。ピュリテ
ィは、蛍光体の中心と電子ビームの中心の位置ずれ量
(ベクトルDB)、つまりビームミスランディング量で
定義され、この両者の中心位置が合うように、偏向ヨー
クのZ方向、2極マグネットの回転と開きを調整する。
本実施例ではコンバーゼンスの測定と同じ光学系で測定
し、Gピュリティの調整を行う。以下、図22(a)に
示すように、画面71の左右方向をx方向、上下方向を
y方向とする。
【0037】ミスランディング量は所定の領域の輝度を
測定して決定する。この時、水平方向・垂直方向に電子
ビームを振り、その時のバランスからミスランディング
量を測定する。
【0038】白黒カメラ3、フィルタ1、コイル41で
構成される測定ヘッド4には、図17に示す様に、電子
ビーム移動のためのコイル41を2セット設置し、ブラ
ウン管管面から磁界をかける。上下に設置したコイル4
1に電流を流して磁界を発生させ、左右に電子ビームを
振り、左右に設置したコイル41に電流を流して磁界を
発生させ、上下に電子ビームを振る測定ヘッド4には図
17に示す様に電子ビーム移動のためのコイル41を2
セット設置し、ブラウン管管面から磁界をかける。上下
に設置したコイル41に電流を流して磁界を発生させ、
左右に電子ビームを振り、左右に設置したコイル41に
電流を流して磁界を発生させ、上下に電子ビームを振
る。
【0039】測定ヘッド4の詳細な構成は図23に示す
ように、コイル41が光学系42の先端に4個装着され
る。コイル41a、41cは鉄心41i、41jと41
hにより磁気的に結合され、上下方向の磁界を発生す
る。コイル41b、41dは鉄心41f、41gと41
eにより磁気的に結合され、左右方向の磁界を発生す
る。
【0040】図24に示すように、測定ヘッドにコイル
を装着するかわりに、カラーブラウン管のネック部にコ
イルを装着する構成も可能である。この場合、コイル4
3a、43cは鉄心43i、43jと43hにより磁気
的に結合され、上下方向の磁界を発生する。コイル43
b、43dは鉄心43f、43gと43eにより磁気的
に結合され、左右方向の磁界を発生する。
【0041】図25は、本発明を実現するためのカラー
ブラウン管のピュリティ自動測定システムの構成例であ
る。図2の構成から、画質調整に携わるDY、マグネッ
ト駆動装置15、調整制御装置16、偏向ヨーク12、
2極マグネット13を除き、図の簡略化のため測定ヘッ
ド4を1台としカメラ切換装置17省略したものであ
る。二重線で囲まれた画像処理装置18には、CPU5
1、プログラム・データ格納用のメモリ52、画像メモ
リ53、コイル電流制御回路54、カラーブラウン管表
示画像を信号切換信号55aにより切り換えるための信
号切換回路55があり、システムバス56により結合さ
れる。CPU51には、測定結果表示用のプリンタ5
7、システムの起動・測定結果情報表示用のターミナル
58、測定プログラムなどの格納用の外部記憶装置59
が接続される。画像メモリ53には、白黒カメラ3に色
フィルタ1を装着した測定ヘッド4、映像出力信号3a
により測定画像表示用のモニタ19が接続される。測定
ヘッド4には、光学系42が装着され、光学系42の先
端にコイル41a〜41d(図中41a〜41c)が装
着される。コイル電流制御回路54は、電流制御信号5
4aによりこれらのコイルの電流値・極性を制御する。
カラーブラウン管11のネック部にコイル43a〜43
d(図中43a〜43c)を装着する場合、コイル電流
制御回路54はネック部のコイルを制御する。
【0042】測定ヘッド4からの映像信号3bは画像メ
モリ53に入力される。測定ヘッド4とカラーブラウン
管11はともに固有の水平・垂直周波数による走査を行
っているため、測定ヘッド4でとらえた画像の明るさは
画像メモリ53への入力タイミングにより変動する。こ
の明るさ変動を低減する方法の一つとして、図26に示
すような画面加算を行うことが有効である。図26にお
いて、測定ヘッド4からの映像信号3bはAD変換器5
31により、デジタルデータ532に変換される。画像
格納用のメモリ534には、加算器533によりデジタ
ルデータ532と画像格納用のメモリ534からの読み
出しデータ536の和535が書き込まれる。このよう
にして、連続する複数回の画像を加算して画像格納用の
メモリ534に格納することができるため、明るさ変動
を低減することが可能になる。明るさ変動を低減するも
う一つの方法として、図25に示す垂直同期信号3cを
測定ヘッド4と信号発生装置14に共通して供給する方
法がある。これにより、測定ヘッド3とカラーブラウン
管11は同期がとれるため、明るさの変動が低減でき
る。この場合、水平周波数の同期はとれないが、明るさ
変動に与える影響は少ない。
【0043】図25、図26の構成は、ピュリティ測定
に限定するものではなく、前述のコンバーゼンス測定で
も同一構成のまま共用できる。
【0044】輝度測定用のウインドウは、図8に示すウ
インドウの内部に、図18に示す様に蛍光体を横切らな
いように設定し、測定領域による測定輝度の誤差を防
ぐ。このウインドウは水平垂直方向の輝度累積値の極小
値の位置を捜してウインドウの境界とする。但し、光学
系倍率が低い場合、測定領域に含まれる蛍光体が多数あ
るので、この限りではない。このウインドウ内の所定し
きい値以上の輝度値の累積値を輝度とする。または、こ
のウインドウ内の所定しきい値以上の面積値を輝度とす
る。
【0045】ピュリティは、まず、Gラスタ画像を入力
し、各色のウインドウ内で輝度を測定する。そして、
R、Bのウインドウで輝度がゼロでない場合は、G用の
電子ビームが他の色の蛍光体を照射しているということ
である。この段階で、G以外のウインドウでの輝度がゼ
ロになる様に調整する。
【0046】この調整が終了したら、Gのウインドウだ
けを用いて、図19に示すフローに従ってミスランディ
ング量を測定して、調整する。
【0047】まず、上下に設置したコイル41に電流を
流し垂直の方向のプラス方向に磁界を印加し、その時の
輝度B1を測定する。つぎに電流の向きを変え垂直の方
向のマイナス方向に磁界を印加し、輝度Brを測定す
る。次に、左右に設置したコイル41に電流を流し水平
の方向のプラス方向に磁界を印加し、その時の輝度Bu
を測定する。つぎに電流の向きを変え水平の方向のマイ
ナス方向に磁界を印加し、輝度Bdを測定する。そして
このB1,Br,Bu,Bdを換算関数Tに当てはめミ
スランディング量M=T(B1,Br,Bu,Bd)を
算出する。この関数Tは事前に実験により近似式やルッ
クアップテーブルの形でもっておく。
【0048】例えば算出式としてK・(B1−Br)/
(B1+Br)で水平方向のミスランディング量を、K
・(Bu−Bd)/(Bu+Bd)で垂直方向のミスラ
ンディング量を決定することができる。ここでKは、
(B1−Br)/(B1+Br)で算出されるミスラン
ディングの起こっていない状態からのずれの割合をミス
ランディング量に変換する係数で、あらかじめ実験によ
って求めておく。
【0049】上記の計算式の有効性は、ビームミスラン
ディングの状態と蛍光体発生輝度の関係が図27に示す
ように、2次元の正規分布として近似できることに基づ
くものである。発光輝度f(x,y)は、図27(a)
のようにビームミスランディングがない場合(電子ビー
ム中心位置が蛍光体中心位置に一致する場合)をx=y
=0とすれば、数1で表せる。
【0050】
【数2】
【0051】ただし、kはミスランディングがないとき
の発光輝度、sx、syはx方向、y方向分布の分散であ
る。
【0052】x軸のケースで議論すると、ビームミスラ
ンディング量をx0、ビームの移動量を+dx,−dx
とする。このとき、(B1−Br)/(B1+Br)は
数2のように展開できる。
【0053】
【数3】
【0054】このことから、x0dx/sx2が0に近い
場合、すなわち、ミスランディング量が小さい場合、
(B1−Br)/(B1+Br)はミスランディング量
0に比例することがわかる。
【0055】上記実施例では、水平・垂直のミスランデ
ィング量の算出のために上下左右に4回電子ビームを移
動させなければならない。図28は、本発明のもう一つ
の電子ビーム移動方式を示す図である。初期のミスラン
ディング量B0=(x0,y0)として、同一直線上にな
い他の2点B1=(x1,y1)、B2=(x2,y2)に電
子ビーム73を移動させる。電子ビーム73の移動は、
前述の水平・垂直コイルの電流を制御して行う。B0、
B1、B2における発光輝度をf0、f1、f2とすると、
数1より数3〜数4で表せる。
【0056】
【数4】
【0057】
【数5】
【0058】
【数6】
【0059】x1=x0+dx0、y1=y0+dy0、x2
=x0+dx1、y2=y0+dy1とすれば、初期のミス
ランディング量B0=(x0,y0)は数5、数6で一義
的に決定できる。
【0060】
【数7】
【0061】
【数8】
【0062】数5、数6より、予めビーム移動量dx
0、dy0、dx1と、x方向、y方向発光輝度分布の分
散sx、syがわかっていれば、2回のビーム移動でビー
ムミスランディング量を決定できる。
【0063】図29は、図28の電子ビーム移動方式に
よるピュリティ測定フローチャートである。カラーブラ
ウン管11の画面に赤、緑、青のいずれかを単色で表示
した状態で、磁界を加えないB0での画像を画像メモリ
53に格納する。画像メモリ53内の任意の領域の明る
さ総和をCPU51により算出し、その値をf0として
メモリ52に記憶する。f0の値が小さい場合、すなわ
ち、カラーブラウン管11が発光していない状態での明
るさ総和と同程度の場合、カラーブラウン管11の画面
には指定した色が表示されていないか、あるいは、表示
しているにもかかわらずビームミスランディング量が大
き過ぎることに相当するため、測定をせずに終了する。
次にコイル電流制御回路54により、予めわかっている
移動量(dx0、dy0)だけ電子ビーム73を移動させ
る。その位置での画像を入力しf1を算出する。もし、
f1の値が小さければ、(−dx0、−dy0)だけ電子
ビーム73を移動させ、その位置での画像を入力しf3
を算出し、その値をf1のかわりとする。f3の値も小さ
ければ、測定不能として終了する。最後にコイル電流制
御回路54により、予めわかっている移動量(dx1、
dy1)だけ電子ビーム73を移動させる。その位置で
の画像を入力しf2を算出する。もし、f2の値が小さけ
れば、(−dx1、−dy1)だけ電子ビーム73を移動
させ、その位置での画像を入力しf4を算出し、その値
をf2のかわりとする。f4の値も小さければ、測定不能
として終了する。こうして得られたf0、f1、f2と、
既知のdx0、dy0、dx1、dy1、sx、syから数
5、数6より、初期のビームミスランディング量(x
0,y0)を算出する。
【0064】図30はビーム移動量dx0、dy0、dx
1、dy1をコイル電流値から換算する方式を示す図であ
る。既知である蛍光体72の直径をd,電子ビーム73
の直径をbとする。例えば電子ビーム73を左から右へ
x方向に移動させ、CPU51により適当な電流値の間
隔で明るさ総和を算出することにする。電子ビーム中心
がx1からx2の間にあるとき、蛍光体は発光するため明
るさ総和が0にはならない。CPU51で明るさ総和が
0以上になり始めるコイル電流値と、0になり始めるコ
イル電流値を判定する。x1からx2までの距離はd+b
であるので、CPU51で求めた移動に要するコイル電
流値から、単位電流あたりの電子ビーム73の移動距離
を換算することが可能になる。x方向、y方向発光輝度
分布の分散sx、syについても同様の手法で予め測定で
きる。まず、x方向に左から右に電子ビーム73を移動
させ、適当な電流値の間隔で明るさ総和f(Ixm,Iy
0)、m=0〜M、Iy0=0を記憶する。次に、y方向
に上から下に電子ビーム73を移動させ、適当な電流値
の間隔で明るさ総和f(Ix0,Iyn)、n=0〜N、I
x0=0を記憶する。こうして得られた明るさ総和f(I
xm,Iy0)、m=0〜Mの分散をsx、f(Ix0,Iy
n)、n=0〜Nの分散をsyとする。
【0065】上記実施例ではGピュリティ測定を示した
が、他の色についても同様にミスランディング量を測定
できる。また、フィルタ1の配色パターンに応じて、信
号を発生することで、RGBのピュリティを同時に測定
することも可能である。例えば、W1、W2、W3、W
4、W7に対して図20に示す様な画像が得られるよう
に上からRGBの信号を発生する。W1、W3、W7に
対して輝度測定用のウインドウを設定しミスランディン
グ量を求めることで3色同時に測定できる。
【0066】本発明によるもう一つのピュリティ測定方
式は、カラーディスプレイ管11に白色ラスタを映出し
て行う。図18の輝度測定ウインドウを、R、G、Bフ
ィルタ各領域に設ける。各ウインドウでの画像メモリ1
画素あたりの輝度値を(fr,fg,fb)とする。こ
れに対して色彩計などにより同じ白色表示画面のCIE
色度座標値(X,Y,Z)を実測する。各色のミスラン
ディング状態を変化させ、複数の状態での(fr,f
g,fb)と(X,Y,Z)を実測する。(X,Y,
Z)=M(fr,fg,fb)となる、3×3の変換行
列Mを実測データから多項式近似により算出する。以上
の処理を予め行っておくことにより、ピュリティを
(X,Y,Z)色度座標値として求めることができる。
上記方式が可能であるのは、フィルタ1により他色の混
入を起こさず、R、G、B各色の輝度を独立して測定で
きるためである。
【0067】また、実施例では、調整装置への適応例を
述べたが、画質の検査装置にも適応できる。既に述べた
ピュリティ、コンバーゼンスの測定はもとより、画像の
歪み、傾きなども、従来白黒カメラで、単色の情報や単
色の測定結果の組み合わせで測定しているものであるの
で、特定の色領域を選んで処理することにより本発明の
方式で測定可能である。
【0068】本実施例は、既に移動している白黒カメラ
で構成されている測定装置に対して、フィルタ1を設定
し、測定ソフトを変更するだけで容易に実現できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、色領域をもつフィルタ
1を介して画像入力することにより、1度の画像入力
で、各色の情報を個別に得ることができる。また、色領
域ごとのしきい値以上の画素のみを処理することで、他
色の影響を排除でき精度良く測定できる。また、各色領
域ごとに処理することで白黒カメラの分解能で測定する
ことができる。また、上下左右に対象な色配置をするこ
とで、測定したい輝線が斜めに映出されていても、その
対象に配置された領域での測定値の平均をとることでそ
の影響を排除できる。また、白色クロスハッチにより3
色同時にミスコンバーゼンス量を測定できる。また、上
下左右あるいはどう一直線上にない2点に電子ビームを
移動して測定することで高精度にミスランディング量を
算出できる。また、フィルタ配色に合わせたR、G、B
ラスタパターンを用いることにより、3色同時にミスラ
ンディング量を測定できる。また、白色ラスタを用い
て、ピュリティを(X,Y,Z)色度座標値として求め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタ1設置位置を表す図である。
【図2】自動画質調整装置の構成を表す図である。
【図3】ブラウン管管面でのカメラ設置位置を表す図で
ある。
【図4】フィルタ1の配色パターンの1例を表す図であ
る。
【図5】フィルタ1を設置した時の白色ラスタの輝度断
面を表す図である。
【図6】フィルタ1を介して観察される白色クロスハッ
チを表す図である。
【図7】色領域検出のための輝度累計値とその極大値の
エッジを表す図である。
【図8】処理ウインドウを表す図である。
【図9】輝線位置検出のための輝度の累計値を表す図で
ある。
【図10】中央のウインドウ内での処理ウインドウ設定
例を表す図である。
【図11】フィルタ1の配色パターンの1例を表す図で
ある。
【図12】フィルタ1の配色パターンの1例を表す図で
ある。
【図13】コンバーゼンス測定用白色ドットパターンを
表す図である。
【図14】フィルタ1の配色パターンの1例を表す図で
ある。
【図15】フィルタ1の配色パターンの1例を表す図で
ある。
【図16】白色ドット配列から推定する格子パターンを
表す図である。
【図17】カメラヘッドに取り付けた磁界発生用コイル
を表す図である。
【図18】輝度測定用ウインドウを表す図である。
【図19】ピュリティ測定処理フローを示す図である。
【図20】ピュリティ3色同時測定用に発生する信号を
表す図である。
【図21】フィルタ1設置位置を表す図である。
【図22】ピュリティの定義を示す図である。
【図23】測定ヘッドでの磁界印加構成図である。
【図24】カラーブラウン管ネック部への磁界印加構成
図である。
【図25】カラーブラウン管のピュリティ自動測定シス
テムの構成図である。
【図26】画面加算機能を有する画像メモリ回路図であ
る。
【図27】ビームミスランディングと蛍光体発光輝度の
関係を示す図である。
【図28】電子ビーム移動方式を示す図である。
【図29】ピュリティ測定フローチャートである。
【図30】コイル電流とビーム移動距離の換算方式を示
す図である。
【符号の説明】
1…フィルタ、 2…撮像素子、 3…カメラ、 3a…映像出力信号、 3b…映像信号、 3c…垂直同期信号、 4…測定ヘッド、 11…カラーブラウン管、 12…偏向ヨーク、 13…2極マグネット、 14…信号発生装置、 15…DY、マグネット駆動装置、 16…調整制御装置、 17…カメラ切換装置、 18…画像処理装置、 19…モニタ、 21…縦輝線、 22…横輝線、 23…白色ドット、 31…Rフィルタ、 32…Bフィルタ、 33…Gフィルタ、 41、41a〜41d…コイル、 41e〜41j…鉄心、 42…光学系、 43a〜43d…コイル、 43e〜43j…鉄心、 51…CPU、 52…プログラム・データ格納用のメモリ、 53…画像メモリ、 54…コイル電流制御回路、 54a…電流制御信号、 55…信号切換回路、 55a…信号切換信号、 56…システムバス、 57…測定結果表示用のプリンタ、 58…システムの起動・測定結果情報表示用のターミナ
ル、 59…測定プログラムなどの格納用の外部記憶装置、 531…AD変換器、 532…デジタルデータ、 533…加算器、 534…画像格納用のメモリ、 535…和、 536…画像格納用のメモリからの読み出しデータ、 71…カラーブラウン管画面、 71a…画面内のある部分、 72…蛍光体、 73…電子ビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 照夫 千葉県茂原市早野3300番地株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 谷口 正夫 千葉県茂原市早野3300番地株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (56)参考文献 特開 昭61−257096(JP,A) 特開 平3−176941(JP,A) 特開 昭64−7456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/42 H04N 17/04

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビームにより発光する赤・青・緑の蛍
    光体を形成したカラーブラウン管に赤・青・緑のうち少
    なくとも二色で混成された映像パターンを映出す信号発
    生器と、前記映像パターンが映出されたカラーブラウン
    管を撮像する白黒カメラと、前記カラーブラウン管と前
    記白黒カメラの間に設置されて前記カラーブラウン管に
    映出された赤・青・緑のうち少なくとも二色で混成され
    た映像パターンのそれぞれの色の波長を主に透過する色
    領域を前記白黒カメラの同一視野内に少なくとも二つ有
    するカラーフィルタと、前記カラーフィルタを介して白
    黒カメラにより像された前記映像パターンの1画像の
    情報を量子化して前記フィルタが主に透過する色領域の
    情報を選択することにより前記映像パターンの1画像の
    各色ごとの情報を得て該得た各色ごとの情報を用いて
    記カラーブラウン管の画質を測定する画像処理装置とを
    有することを特徴とするカラーブラウン管の画質測定装
    置。
  2. 【請求項2】前記カラーフィルタを、前記白黒カメラの
    直前、或るいは前記カラーブラウン管の直前、或るいは
    前記白黒カメラの撮像素子上に設置することを特徴とす
    る請求項1記載のカラーブラウン管の画質測定装置。
  3. 【請求項3】 前記カラーフィルタは、前記カラーブラウ
    ン管の電子ビームにより発光する緑・青・赤の蛍光体の
    それぞれの波長を主に透過する色領域を少なくとも二つ
    有し、前記緑・青・赤の各色を透過する色領域を上下左
    右対称な位置に配置することを特徴とする請求項1記載
    のカラーブラウン管の画質測定装置。
  4. 【請求項4】前記測定するカラーブラウン管の画質が、
    コンバーゼンスとピュリティであることを特徴とする請
    求項1記載のカラーブラウン管の画質測定装置。
  5. 【請求項5】 信号発生器によりカラーブラウン管に赤・
    青・緑のうち少なくとも二色で混成された所定の映像パ
    ターンを映出し、白黒カメラを用いて該映出された所定
    の映像パターンのそれぞれ色の波長を主に透過する色領
    域を該白黒カメラの同一視野内に少なくとも二つ有する
    カラーフィルタを介して前記映出された所定の映像パタ
    ーンを撮像し、前記白黒カメラにより撮像された前記所
    定の映像パターンの1画像の情報前記カラーフィルタ
    の各色領域ごとに選択的に量子化し、該各色領域ごとに
    選択的に量子化した情報を用いて前記カラーブラウン管
    の画質を測定することを特徴とするカラーブラウン管の
    画質測定方法。
  6. 【請求項6】 前記カラーフィルタは、前記白黒カメラの
    直前、或るいは前記カラーブラウン管の直前或るいは前
    記白黒カメラの撮像素子上に設置され、前記緑・青・赤
    の各色を透過する色領域を上下左右対称な位置に配置し
    たものであり、前記画像処理装置の各領域ごとの量子化
    は、カラーフィルタの各色領域ごとに、該色領域のカラ
    ーフィルタが透過したい色以外の輝度を除外するしきい
    値を設定し、該しきい値以上の輝度の画素を処理対象と
    して量子化し、前記カラーブラウン管の画質を測定する
    ことを特徴とする請求項記載のカラーブラウン管の画
    質測定方法。
  7. 【請求項7】 信号発生器により赤・緑・青の内、少なく
    とも二色で混成されたクロスハッチ画像をカラーブラウ
    ン管に映出し、前記カラーブラウン管の電子ビームによ
    り発光する緑・青・赤の蛍光体のそれぞれの波長を主に
    透過する色領域を少なくとも二つ有し、かつ前記色領域
    を上下左右対称な位置に配置したカラーフィルタを介し
    て、前記カラーブラウン管を前記白黒カメラにより撮像
    し、前記カラーフィルタの各色領域ごとに、該色領域の
    カラーフィルタが透過したい色以外の輝度を除外するし
    きい値を設定し、該しきい値以上の輝度の画素のみを処
    理対象として量子化することで所定の領域ごとに各色の
    縦横輝線位置を同時に検出し、カラーブラウン管の画質
    測定することを特徴とするカラーブラウン管の画質測定
    方法。
  8. 【請求項8】 前記各色の縦横輝線位置の測定は、対称な
    位置にある同一色の色領域のそれぞれで検出した輝線位
    置の平均をその色の輝線位置とし、前記各色領域の輝線
    位置の相対位置で前記カラーブラウン管のミスコンバー
    ゼンスを測定することを特徴とする請求項記載のカラ
    ーブラウン管の画質測定方法。
  9. 【請求項9】 信号発生器により、赤・緑・青の内、少な
    くとも二色で混成されたドット画像をカラーブラウン管
    に映出し、前記カラーブラウン管の電子ビームにより発
    光する緑・青・赤の蛍光体のそれぞれの波長を主に透過
    する色領域を少なくとも二つ有し、かつ前記色領域を上
    下左右対称な位置に配置したカラーフィルタを介して、
    前記カラーブラウン管を前記白黒カメラにより撮像し、
    前記カラーフィルタの各色領域ごとに、該色領域のカラ
    ーフィルタが透過したい色以外の輝度を除外するしきい
    値を設定し、該しきい値以上の輝度の画素のみを処理対
    象として量子化することで所定の領域ごとに各色のドッ
    ト位置を同時に検出し、前記各色領域のドット位置の相
    対位置から予め既知のドット映出間隔を差し引いた値で
    カラーブラウン管のミスコンバーゼンスを測定すること
    を特徴とするカラーブラウン管の画質測定方法。
  10. 【請求項10】 信号発生器によりカラーブラウン管に単
    色ラスタを映出し、前記単色ラスタが映出されたカラー
    ブラウン管を複数色の色領域で構成されたカラーフィル
    タを介して白黒カメラにより撮像し、前記白黒カメラに
    より撮像された情報を、前記カラーフィルタの各色領域
    ごとに該色領域のカラーフィルタが透過したい色の輝度
    または発光面積を測定することで前記カラーブラウン管
    のミスランディングの大きさと方向を特定することを特
    徴とするカラーブラウン管の画質測定方法。
  11. 【請求項11】 前記白黒カメラによる前記カラーブラウ
    ン管の撮像は、前記白黒カメラ側、或るいは前記カラー
    ブラウン管側に設けられたコイルにより前記カラーブラ
    ウン管の水平及び垂直方向に磁界を印加し、前記カラー
    ブラウン管の電子ビームを上下左右に移動させ、該電子
    ビームを移動させた時の輝度のバランスから前記カラー
    ブラウン管のミスランディング量を測定することを特徴
    とする請求項10記載のカラーブラウン管の画質測定方
    法。
  12. 【請求項12】 前記白黒カメラによる前記カラーブラウ
    ン管の撮像は、前記白黒カメラ側、或るいは前記カラー
    ブラウン管側に設けられたコイルにより前記カラーブラ
    ウン管の水平及び垂直方向に磁界を印加し、前記カラー
    ブラウン管の電子ビームを同一直線上にない2点に移動
    させ、該電子ビームを移動させた時の電子ビーム移動量
    と前記コイルの電流値との関係と、電子ビーム移動によ
    る前記カラーブラウン管の輝度変化を正規分布に近似し
    た場合の分散値とを予め特定することにより、同一直線
    上にない2点の電子ビームの輝度値と初期の輝度値から
    ミスランディング量を測定することを特徴とする請求項
    10記載のカラーブラウン管の画質測定方法。
  13. 【請求項13】 前記白黒カメラによる前記カラーブラウ
    ン管の白色ラスタの輝度値をCIE色度座標に変換し、
    ピュリティーを測定することを特徴とする請求項10
    載のカラーブラウン管の画質測定方法。
  14. 【請求項14】 前記輝度測定において、蛍光体ドット位
    置を検出し、該蛍光体ドットを横切らないような処理ウ
    ィンドウを設定し、そのウィンドウ内の輝度値の累積値
    又は発光面積を輝度とすることを特徴とする請求項10
    記載のカラーブラウン管の画質測定方法。
  15. 【請求項15】 前記輝度測定、或るいは輝線位置測定、
    或るいはドット位置測定において、測定した輝度を画像
    加算して画像メモリに格納することで前記測定したカラ
    ーブラウン管の非同期走査明るさ変動を低減することを
    特徴とする請求項7、或るいは9記載のカラーブラウン
    管の画質測定方法。
  16. 【請求項16】 前記輝度測定、或るいは輝線位置測定、
    或るいはドット位置測定において、前記白黒カメラと前
    記カラーブラウン管との垂直同期信号を共通に供給する
    ことで前記測定したカラーブラウン管の非同期走査明る
    さ変動を低減することを特徴とする請求項7乃至11の
    何れかに記載のカラーブラウン管の画質測定方法。
  17. 【請求項17】 信号発生器によりカラーブラウン管に単
    色ラスタを映出し、前記単色ラスタが映出されたカラー
    ブラウン管を複数色の色領域で構成されたカラーフィル
    タを介して白黒カメラにより映像し、前記撮像された情
    報を、前記カラーフィルタの各色領域ごとに該色領域の
    カラーフィルタが透過したい色の輝度または発光面積を
    測定し、前記白黒カメラによる前記カラーブラウン管の
    撮像は、前記カラーブラウン管の水平及び垂直方向に磁
    界を印加し、前記カラーブラウン管の電子ビームを上下
    左右に移動させ、該電子ビームを移動させた時の輝度の
    バランスから前記カラーブラウン管のミスランディング
    量を測定するか、或るいは前記カラーブラウン管の電子
    ビームを同一直線上にない2点に移動させ、該電子ビー
    ムを移動させた時の輝度値と初期の輝度値からミスラン
    ディング量を測定し、特定されたミスランディング量の
    大きさと方向に基づいてピュリティを調整することを特
    徴とするカラーブラウン管の画質測定方法。
  18. 【請求項18】 信号発生器によりカラーブラウン管に白
    色ラスタを映出し、前記白色ラスタが映出されたカラー
    ブラウン管を複数色の色領域で構成されたカラーフィル
    タを介して白黒カメラにより撮像し、前記撮像された情
    報を、前記カラーフィルタの各色領域ごとに該色領域の
    カラーフィルタが透過したい色の輝度または発光面積を
    測定し、該輝度値をCIE色度座標に変換し前記カラー
    ブラウン管のピュリティを測定し、特定されたCIE色
    度座標によりピュリティを調整することを特徴とするカ
    ラーブラウン管の画質測定方法。
  19. 【請求項19】 信号発生器によりカラーブラウン管に赤
    ・緑・青の内、少なくとも二色で混成されたクロスハッ
    チ画像を映出し、前記クロスハッチ画像が映出されたカ
    ラーブラウン管を複数色の色領域で構成されたカラーフ
    ィルタを介して白黒カメラにより撮像し、前記撮像され
    た情報を、前記カラーフィルタの各色領域ごとに該色領
    域のカラーフィルタが透過したい色以外の輝度を除外す
    るしきい値を設定し、該しきい値以上の輝度の画素のみ
    を処理対象として量子化することで所定の領域ごとに各
    色の縦横輝線位置を同時検出し、前記各色領域の輝線位
    置の相対位置で前記カラーブラウン管のミスコンバーゼ
    ンスを測定し、特定されたミスコンバーゼンス量からコ
    ンバーゼンスを調整することを特徴とするカラーブラウ
    ン管の画質測定方法。
  20. 【請求項20】 信号発生器によりカラーブラウン管に赤
    ・緑・青の内、少なくとも二色で混成されたドット画像
    を映出し、前記ドット画像が映出されたカラーブラウン
    管を複数色の色領域で構成されたカラーフィルタを介し
    て白黒カメラにより撮像し、前記撮像された情報を、前
    記カラーフィルタの各色領域ごとに該色領域のカラーフ
    ィルタが透過したい色以外の輝度を除外するしきい値を
    設定し、該しきい値以上の輝度の画素のみを処理対象と
    して量子化することで所定の領域ごとに各色のドット位
    置を同時検出し、前記各色領域の輝線位置の相対位置で
    前記カラーブラウン管のミスコンバーゼンスを測定し、
    特定されたミスコンバーゼンス量からコンバーゼンスを
    調整することを特徴とするカラーブラウン管の画質測定
    方法。
JP06788093A 1992-06-18 1993-03-26 カラーブラウン管の画質測定装置及びその方法 Expired - Fee Related JP3269166B2 (ja)

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